新漫画バトルロワイアル 第3巻

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568夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/20(土) 23:58:42 ID:sT5LWlAH
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暗闇に包まれた森。その木々の間を淀みなく動く影が一つ。

(……確かに教会はあった。少なくともまるで出鱈目な地図というわけではないようだな……)
ゴルゴ13は既に頭に叩き込んだ地図と、教会周辺の情報を照らし合わせながらそう考えた。
待ち伏せの可能性を考慮して教会に接近することは避けたが、それでも必要十分な情報は手に入った。
(教会は一般的なカトリック式のものだった……そして北の沿岸灯台と道のアスファルト舗装……加えて星の配置……)
結論としては、ここは彼のいた地球か、それに非常に近い世界であると考えて間違いないようだった。
(ならば次は街、だ。日が昇らぬうちに、森との距離が近い箇所から侵入すべきだろう……)

夜の山森は普通の人間にとっては大きな障害となる。
草木による天然の障害物。方向感覚の消失。暗闇への恐怖。
これらは人間を惑わせ、迷わせ、時には命にかかわる事態すら引き起こす。
だが野戦のエキスパートでもあるゴルゴ13にとっては大した問題にならない。
むしろそれらの脅威は隠密行動を取る今のゴルゴ13に味方しているといえる。
並の人間が闇に紛れたゴルゴ13を捕捉することは不可能に近い。

(……地図が正しいなら夜明け前に辿り着けるはずだ)
無論、それは何事もなければ、の話だ。
そして、往々にしてそのような期待は外れるもの。

(……?)
暗闇の中、ほぼ丸腰で山頂方向を目指す若い二人組が左手の視界に入った。
(…………)
一瞬、接触すべきか否か逡巡する。
装備の薄さ。明らかに戦闘訓練を受けていない動き。互いの警戒心の薄さ。敢えて街から離れる行動。
これらの要素を勘案すると二人組が危険人物である可能性は非常に低い。だが、
(ここで時間を浪費したくはない)
ゴルゴ13は、明け方以降、街が平穏無事に済むとは全く思っていない。
日が昇れば視界が大幅に広がる。そうなれば街は強者の狩場となるとほぼ確信している。
実際は既にその状態に近いのだが。
(しかしここで逃せば次は無い、と考えるべきだ……)
非戦闘員がこの場で長時間無事でいることは難しい。
彼らが目的の錬金術師であったらここで逃すことは最悪手となる。
その最悪を防ぐためにも、最低限必要な情報だけは引き出しておきたい。

つまりここで取るべき行動は――

569夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/20(土) 23:59:38 ID:sT5LWlAH
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ヤバイ
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバ

イヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ


俺はちょっと前、本物の殺し屋に狙われた。だから分かる。こいつはヤバイ。
状況はその殺し屋「蝉」に襲われたときと似ている。
そう、こんな感じで心当たりもないのに突然正面から襲い掛かられたんだ。
でもあの凶悪なナイフ使いだってこの怪物に比べればミンミン煩いだけの虫だ。
この男がその気になれば瞬きの間に殺されるという確信。格が違う。

死ぬ――死ぬ? 俺が? 嫌だ。そんなのは嫌だ!

どうする。どうすればいい!?

考えろ。
考えろ。考えろ。

逃げる? 振り向く間も与えてくれないだろう。

考えろ。

腹話術? そんなチャチな小細工が効く相手じゃない。

考えろ。考えろ!

いっそ飛びかか「やめておけ」――っ!?

「ひっ」と情けない音が喉から漏れる。
頭から液体窒素を浴びせかけられたような感覚。
カミソリのような視線に全身が切り刻まれる。
蛇に睨まれた蛙。まな板の上の鯉。鷹の前の雀。そんな慣用句が頭を過ぎる。

やめてくれ……頼むから……もう余計なことはしないから……殺さないで……。

570夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/21(日) 00:00:50 ID:gFMXADyi
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鳴海歩もまた焦っていた。
行く手にある大木の裏から無言で体格のいい東洋人の男が現れたのだ。

内心で舌打ちする。
完全に不意を突かれた形になった。しかも俺も安藤も、男の一足の間合いに入ってしまっている。
周囲に気を配っていたはずなのに、こうもあっさりと接近されるとは。
安藤の怯えがはっきりと伝わってくる。俺だって怖い。今すぐ尻尾を巻いて逃げ出したいくらいだ。
そう思ったとき、男が初めて口を開いた。
「やめておけ」
今の脅し文句だけで、それも俺に直接向けられた言葉では無いにもかかわらず、全身の毛穴が開く。
俺に戦闘の心得はない。だが素人二人がこの尋常ならざる男を倒すことなど、天地がひっくり返っても不可能だということくらいは判る。
安藤の腹話術が決まればもしや、とは思うが、この距離で敵意を向けた時点でなんらかの「処置」がなされるのは明らかだ。
そもそもさっきの言葉で安藤は戦意を失っているようだ。
だが……おそらくこの男はこの時点で俺たちを殺すつもりはなさそうだ。
というより殺すつもりならもうとっくに俺たちは物言わぬ肉塊になっているだろう。
ただ、相手の意図が解らない以上、迂闊な行動は取れない。この男は殺人を躊躇うタイプでもないだろう。

黙って男の出方を窺う。僅かな沈黙。緊張。
そして男が再び口を開き、


「錬金術を使えるか?」


予想外に過ぎる質問が飛んできた。




――錬金術――
古代ギリシアで原型が生まれ、中世ヨーロッパで大きく発達した学問。
その名称から金を造る魔法のようなものと誤解されることが多いが、本質は科学に極めて近い。
事実、初期の近代化学の成果の中には錬金術師達がもたらしたものも多く存在する。
錬金術の研究には歴史上多くの人々が関わっており、かのサー・アイザック・ニュートンも熱心な研究者であったとされる。



男の質問に一瞬呆気にとられたものの、歩は自身の頭から錬金術の知識を瞬時に引っぱり出す。
しかしやはり男の問いの真意が理解できない。
(錬金術を「使う」ってのは何だ? どういう意味だ?)
適当な答えを返すわけにもいかず、歩は沈黙する。

571夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/21(日) 00:01:36 ID:gFMXADyi
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レンキンジュツ?

「……知らないようだな。それならいい」
冷たい声でそう言うと同時に男が踵を返した。どうやらこちらへの興味を失ったらしい――助かった……のか?
軽い恐慌状態から脱出する。

でもレンキンジュツ……錬金術?
クズ鉄から金を造るとかいうアレか?
カネを寄こせとか……じゃないよな。
というか今のは一体何だったんだ?
そのまま去ろうとする男の背中に
「待てよ」
あろうことか鳴海が声を投げかけた。
ギョっとして鳴海の顔を見る。心中までは解らないが、鳴海は不敵な表情を取り戻していた。
謎の男は特に反応せず数歩南へ。
「おっさん、首輪を外したいんだろ? 当てがないわけじゃないぜ」
今度は反応があった。立ち止まる男。
まさかとは思ったが、鳴海はこの男に交渉を持ちかける気らしい。
しかもこの手の交渉は初めての経験ではなさそうなのが怖い。
「そのために街で情報収集するつもりだったんだろ? だったら俺たちの話も聞いておいた方がいい。
 例えば……俺たちでもその気になればあんたを殺す方法があるって話なんかをな」
言われた男ではなく俺の方がギクリとする。
これはブラフに近い。そして賭けだ。こんなことを言えば何をされるか分かったもんじゃない。
だが男は特に焦った様子もなく佇んでいる。それが逆に不気味だ。
もうこうなったら鳴海に命を預けるしかない。
俺は鳴海の邪魔をしないよう傍観に徹する。
「それに俺たちは携帯電話も持ってる。こいつの重要性はあんたなら説明するまでもなく分かるだろ。
 ま、先を急ぐっていうなら無理に引き止める気はないけどな」
鳴海の告げる言葉がついに男を振り向かせた。
先程と同じく冷徹な、しかし先程とは全く違う妙に人を落ち着かせる声で、男が言葉を発する。


「……用件を聞こうか……」
572夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/21(日) 00:03:13 ID:gFMXADyi
【F-8北西/森/1日目 黎明】
【ゴルゴ13@ゴルゴ13】
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:ブラックジャックのメス(10/20)@ブラックジャック、ジャスタウェイ(4/5)@銀魂
[道具]:支給品一式、賢者の石@鋼の錬金術師、不明支給品0~1(武器ではない)
[思考]
基本:主催者に報復する。
 1:二人(安藤(兄)、鳴海歩)から情報を引き出す。
 2:なるべく早く市街地に行って、情報と装備を入手する。
 3:首輪を外すため、錬金術師に接触する。
 4:襲撃者や邪魔者以外は殺すつもりは無い。
[備考]
※ウィンリィ、ルフィと情報交換をしました。
彼らの仲間や世界の情報について一部把握しました。
※奇妙な能力を持つ人間について実在すると認識しました。



【安藤(兄)@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]:疲労(小)
[服装]:猫田東高校の制服(カッターシャツの上にベスト着用)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、バラバラの実@ONEPIECE 不明支給品×1(確認済み)
[思考]
基本:脱出の糸口を探す。主催者と戦うかはまだ保留
 1:ゴルゴ13がちょっと怖い。でも情報は多いほうが……。
 2:神社を目指す。そこで主催に関する情報と脱出を目指す人間を探す。
 3:ユノから連絡があれば天野雪輝と接触し、危険人物でなければ日記を渡して協力する。
 4:首輪を外す手段を探す。できれば竹内理緒と合流したい
 5:殺し合いに乗っていない仲間を集める
 6:殺し合いには乗りたくない。とにかく生き残りたい
 7:潤也が巻き込まれていないか心配。
[備考]
※ 第12話にて、蝉との戦いで気絶した直後からの参戦です
※ 我妻由乃の声と下の名前を認識しました。警戒しています。
※ 無差別日記の効力を知りました。



【鳴海歩@スパイラル〜推理の絆〜】
[状態]:疲労(小)
[服装]:月臣学園の制服
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、無差別日記@未来日記 不明支給品×1 (確認済み)
[思考]
基本:主催者と戦い、殺し合いを止める
 1:ゴルゴ13と情報交換する。特に錬金術について聞き出したい。
 2:神社を目指す。そこで主催に関する情報と脱出を目指す人間を探す。
 3:ユノから連絡があれば天野雪輝と接触し、危険人物でなければ日記を渡して協力する。
 4:首輪を外す手段を探す。できれば竹内理緒と合流したい
 5:殺し合いに乗っていない仲間を集める
 6:何故主催者達は火澄を殺せたのか? 兄貴は何を企んでいるのか?
 7:「爆弾を解除できるかもしれない人間である竹内理緒が呼ばれている」という事実が、どうにも引っかかる
[備考]
 ※第66話終了後からの参戦です。自分が清隆のクローンであるという仮説に至っています
 ※オープニングで、理緒がここにいることには気付いていますが、カノンが生きていることには気付いていません
 ※主催者側に鳴海清隆がいるかもしれない、と思っていますが、可能性はそう高くないとも思っています
 ※我妻由乃の声と下の名前を認識しました。警戒しています
 ※無差別日記の効力を知りました。
573夜間潜行 ◆L62I.UGyuw :2009/06/21(日) 00:06:02 ID:gFMXADyi
以上です。
何かありましたらご指摘下さい。

初めてなので繋ぎっぽい話を書いてみました。
574創る名無しに見る名無し:2009/06/21(日) 03:43:06 ID:zZFVuaZZ
投下乙
はやい!もうきた!
用件を聞こうかキタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!
575創る名無しに見る名無し:2009/06/21(日) 11:30:55 ID:O2nPDl4s
投下乙

機械仕掛けの神・・・ってなんか気になるけどなんだっけか
つーかゴルゴって原作でバトロワ紛いの実験に迷い込んで優勝+主催者全滅させた経験あるんだよなw

あとさりげなく蝉の扱いがひでぇw
576創る名無しに見る名無し:2009/06/21(日) 14:32:32 ID:qK7zZUkL
投下乙です。
ゴルゴ冷静だなぁ…殺し屋の格が違うw
今後が気になる引きでした!
577創る名無しに見る名無し:2009/06/21(日) 16:30:06 ID:7UOaurVy
投下乙!

さすがゴルゴ、存在だけであの二人をびびらせるとは……
安藤がひそかに蝉に対して酷いのに吹いたww
情報交換がどうなるか期待。

魔王の最新刊買ってきたが、二部を見ればみるほどアサガオさん出したかったぜ……と思ったが、ロワであの殺し方したら暗殺よりよほど荒れそうだなww
578創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 12:31:02 ID:4oyTHt6u
おお、投下乙です
初めてなのにゴルゴらしい考察とか雰囲気がよく出てました
この二人がここまでびびるとはさすがゴルゴ
この情報交換でどう転ぶか先が気になるよ
579 ◆Fy3pQ9dH66 :2009/06/22(月) 21:30:18 ID:oC8jNmsH
天野雪輝、我妻由乃、愛沢咲夜、グリード(リン・ヤオ)、蒼月潮、蝉、秋葉流の投下開始します

森の木々に身を隠しながら、携帯電話のディスプレイに映る最後の一文に示された言葉を読み直しながら僕は考える。

――DEAD END


未来日記を用いた自分達の戦いでそれが示されるもの。
ENDの名のとおり、所有者の手によってこの先日記が書かれる事は無い。
だからその先の予知が表示されることは無い。
完全な行き止まり。
……絶対的な『死』の予言。

そしてその内容は、あの場に居た全員が『死』に繋がる様に読み取れた。

今まで自分も、そして由乃もDEADENDを立てられたことはあった。
だがこうして生きている。
そう、けして回避できない未来なわけではないのだ。
少なくとも3:10まではこのDEADENDが成立することは無い、まだ猶予はある。
実際は自分はその前に何らかの攻撃を受けることになるのだからもっと猶予は無いのだが
それでも、まだ出来ることはあった。

『媚びてくるあの女を始末したらユッキーに怒られちゃった』

そう、これだ。
間違いなく由乃による愛沢さんへの攻撃。
まずこれを第一に止めなくてはならない。
これさえ無ければグリードさんが襲い掛かってくることも無くなる。

でもそれは由乃だってわかってるはずなのに。
いつでも反撃できるようにと両手の機関銃にはしっかりと指がかけられている。

「大丈夫、わかってるよ」

そんな僕の思考を読み取ったのか、ポツリと由乃が呟いた。
警戒を緩めないように視線は僕へと向けず、無表情で一言だけ。

「あの女は殺さない……少なくとも"今"は」

そして続けられた言葉に一抹の不安を抱えながらも携帯を見直す。
書き換わる気配は無い。
だが由乃がわかっているなら3:00までなんとか時間を稼げばそれで問題ないはずだ。

たとえ相手が自分達を殺す気でいたとしても3:00までは……。


なのに――何故?


携帯を眺めていた視線をぼんやりと元に戻すと、そこに居たはずの由乃の姿は煙のように消えていた。
物音一つ立てず、ポツンと取り残されてしまった僕は頭を抱えるしかなかった。



由乃が何を考えているのか、僕にはさっぱりわからない。




☆ ☆ ☆


「ちっ……どこへ隠れやがった!」

溢れ出る怒りを撒き散らしながらグリードは叫ぶ。
だがそのそばに、守ると宣言した少女の姿は無い。

『あんまり離れるとあの子が危ないゾ?』
「わかってんよ!」

パニックに陥る咲夜に注意を逸らしていた一瞬の隙に、雪輝と由乃は忽然と姿を消していた。
そしてその結果、咲夜の混乱はさらに増して行ったのだ。


「狙われとるんや。どこからもわからずいきなり攻撃される……もう嫌や嫌や……」

半狂乱になりながら手に持った銃をやたらと振り回す咲夜を制止しせめんとその腕を掴む。
だがそれを振りほどきながら咲夜は叫び続ける。
口吐き出され耳に届くのは、最早言葉にはなっておらず、音と表現した方が正しいかもしれない。
咲夜の表情は涙と鼻水にまみれ、とても見れたものではなかった。

(しょうがねえ……)

顔をしかめ右拳を軽く握り締めると――咲夜の鳩尾へ叩き付けられた。
一瞬の呻き声を零しながら咲夜の身体が支えを失ったようにグリードの身体へと倒れこんできた。

『おイおイ』
「気絶させただけだ、このままだとどうしようもねえだろ?」

咲夜の身体を抱き抱え、近くの木の根元へ横たわらせる。


『で……どうすルつもりダ?』
「決まってんだろうがっ!」


目を離して一分も立ってない。
そんな遠くへ逃げれるはずは無いのだ。
俺様の部下にしようとしたことをそのまま返してやるよ。
そう考え、今しがた拾ったばかりの降魔杵を握る手に力が篭る。

その刹那。

断続的な銃声が鳴り渡り、グリードの足元の土がはじけ飛んだ。
反射的に右へ向かって地を蹴ると、今まで居た空間を銃弾が通過し真後ろにあった木へと突き刺さる。

「ちっ――」

悔しげに漏れ聞こえてきた女の声が苛立ちを募らせる。
先程の由乃とか言う女の声に間違いは無かった。
そして草木を踏む音が小さく消えていく。

素早く体勢を立て直すと、残響のした方角へと向かって地を蹴った。

(悉く奇襲が好きなようだ……だが逃がさねえ!)



☆ ☆ ☆
584創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 21:38:16 ID:Bsr8oxEv

――最初、私は何よりも先にあの女を殺すつもりだった。

でも予知通りならそれはまずい。
あの女は殺さない。
違う、殺したいけどDEADENDを回避するためだ、殺せないが今は仕方ない。
だがあの男は別だ、だから矛先を変えた。
ユッキーにとって百害あって一利なし。
ユッキーがそばにいない状況で殺せさえすればユッキーが襲われる事も無い。
一石二鳥の策だったはずだ。
でも私が思考を変えた時点では予知は覆らなかった。
ならば実行すれば……?

ユッキーに言えば間違いなく止められるか逃げようと言うだろう。

そんな考え甘いよユッキー。

……でも私の考えも甘かったのか。
私は荒ぶる呼吸を治めるように息を吐き、呼吸をゆっくりと変える。
聳え立つ大木に身を隠し周囲を探るように目を凝らすが、あの男の姿はどこにも見当たらない。
逆に言えば私の姿も向こうからは確認できないはず。
このままやり過ごせるか……と緊張の糸が少し切れた直後――

「――由乃っ」

不意に私の肩へ置かれた暖かい手の感触、そして聞き慣れた大好きな声が私の耳に届いた。

(ユッキー!)

586創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 21:39:00 ID:jaU6xdff
 

――こうなるのは予想通りだったんだけど。
ユッキーが振り返った私を凄い形相で睨んでいる。
それが凄い悲しくて、ユッキーの顔をまともに見れなくて、怖くて目を逸らす。

『知るか』

再会する前、ユッキーに言われた最後の言葉を思い出す。
もしかして……また?
嫌、もうユッキーに嫌われたくない!

でも。

「早く行こう」

私の手をぎゅっと握ってくれた。
反射的に顔を上げたら、そこには優しいユッキーの笑みが広がっていた。

あれ、怒ってないの?

そう聞きたいけど聞けない。
だって怒っているのは間違いないよ。
でも、なんだろう。
前と違う。
私を見つめる瞳がもっと優しくなってる。
こんな瞳を向けられたことは――ないよ?


「そんなに怯えなくても、何かは知らないけど僕の為にやろうとしてくれた。そうだろ?」

え?

「僕は由乃を信じると決めた」

え? え?

「だから由乃も僕を信じて。一人で何でもしようとしないで、ちゃんと話して」

なんで……急に、そんな?
だって、ユッキーは高坂を撃った私に凄い怒ってて、え?

そんな疑問が沸いたけど、私の手に伝わってきたユッキーの手の暖かさが、そんなもの消し飛ばしてしまった。

ユッキーが私を見てくれてる!


うん、わかったよユッキー。



……勝手なことしてごめんね。



☆ ☆ ☆



今はただがむしゃらに走ることしか出来ない。
そんな自分の無力さが憎い。
獣の槍が無いだけで自分はこんなに体力が無かったのかと潮は顔を歪める。

「置いていくぞ?」

少し前を蝉が先導しながら走ってくれている。
ぶっきらぼうな口調で辛辣にも聞こえるが、明らかに自分のペースに合わせて距離を離さないようにしているのが見え見えだった。

「さ、先に……」

心臓が口から飛び出そうなぐらい脈動している。
代わりに潮の口から飛び出たのはそんな言葉だった。
後ろを振り返りバック走のまま潮へ呆れた様な視線を送る。
その息は一つも乱れてはいない。

「ああ? 依頼はお前と一緒に行動しろってことだぜ?」

先程言っていたことと明らかに矛盾している発言。
依頼への義務感か、それとも蝉なりの照れ隠しからか。
どちらとも判断はつけ難かったが、なんにせよ足を引っ張っている自分が情けなかった。

噴水のように湧き出る汗が顔中を濡らしている。
拭っても拭っても止まらない汗にすら憤りを感じる。

そして目に入りそうな汗を拭おうと腕を顔に上げた瞬間。
蝉がぴたりとその場に止まったのに気づくものの、勢いは止まらずその背中へと顔面を打ち付ける。

「ってて……」

尻餅を突きながら鼻を擦り蝉を見上げる……が、蝉が神妙な顔つきで右の空を見上げていた。

「また鳴ったぜ、さっきより全然近い」

『また』と言う言葉に潮の唾がゴクリ音を立て喉を通り抜ける。

蝉曰く、先程銃声らしいものが聞こえたらしい。
らしいと言うのは聞こえたのが蝉だけで潮には聞こえなかったからだ。
空耳などではなく本当に銃声だったとしたなら、誰かが戦っているのかもしれない。
突き動かされるように潮の身体はその方向へと一目散に走り出していた。
かなり遠いから間に合わないと言う蝉の静止も聞かず。

それが再び鳴ったと言う、しかもかなり近い。
必死だったからなのかわからないが潮の耳には届かなかった。
いや、聞こえていたのかもしれないが銃声と認識できなかっただけなのか。

「ど、どっち?」
「この方向をまっすぐだな……」
「急ごう、蝉兄ちゃん!」

聞くや否や潮は再び駆け出した。
最初の再現と言わんばかりにそっくりな行動が、蝉の笑いのツボに入ったのか

「遅い原因はおまえだってーの」

口元から小さな笑みをこぼし、再び先導を切った。





☆ ☆ ☆


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3:00

媚びてくるあの女を始末したらユッキーに怒られちゃった。
しかも、ユッキーと私に細い目の男が襲い掛かってきたよ。
ゴメンねユッキー、でも絶対由乃が守るから!
それと、怒ってるユッキーもかっこよかったよ。



3:10

ユッキーが男の攻撃でピンチ!
庇ったけど間に合わないよ、嘘でしょユッキー!!!!!
すぐにユッキーの仇を取ったけど、結局相打ちになっちゃった……。



グリードに2nd『我妻由乃』は殺される。

DEAD END

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



変わらない日記の内容と、対称に時の流れを告げる時計を交互に見つめる。
3:00まであと1分。
少なくとも自分達が何もせずあと1分逃げ切れば予知は変わるはずだ。
それが良い方向なのか悪い方向なのかはわからないけど。

そう。

変わると思っていたんだ。

グリードさんも僕らを見失っていたのに。

時間はあとわずかだったのに――


「グリードさんまでウチを……」

いつ現れたのだろう。
ほんの数時間程度の付き合いでしかなかったけれど、絶対に忘れない。
小柄な体躯。
まっすぐに整えられた髪形。
綺麗な顔立ち。

でも、僕を睨み付ける瞳からは色が消え、光に満ちていたあの表情の面影すら残っていなくて、一瞬彼女かどうかなのかを疑ってしまった。

口が小さく動き、暗い呟きが僕の耳に届く。
僕らに向けて発せられたのかも判別しにくい、独り言に近い細く重い声。

そして絶叫と共に目の前の愛沢さんがエアガンの銃口を向けて――

僕が制止の声をかける暇も無く由乃の身体が動いて――



彼女らの手に収まっていた二つの銃口から同時にから銃声が放たれ…………目の前に鮮血が舞った。





☆ ☆ ☆



『良い予感はしないナ……』

いちいち余計なことばかり言いやがる。
だがリンの奴の言うとおりだ。
銃声のした方角は自分の進んでいた方向とは逆方向……つまりは真後ろだ。

いつの間にか追い越しちまったってのか。
慌てて180度身体を反転させると再び駆け出す。
逆に戻るって事は眠らせてた女の方角に戻るって事だ。
自分の想像に苛立ちばかりが募る。


そして暗闇の中、微かに浮かんだ人影に目が留まり……。

雪輝ってガキと由乃って女。

そして二人が見下ろすのは――横たわる咲夜の姿。

「てめえらあああああっっ!!」

己が胸の中に湧き上がる衝動に身体が震える。
叫ばなければその勢いに頭の中が弾け飛んでしまいそうなぐらいにゆでって熱い。

(許さねえ許さねえ許さねえ! 貴様ら二人とも絶対殺してやる!!)

「由乃!」
「でも、ユッキー・・・」
「大丈夫、僕を信じて!」

目の前の二人が言うや否や雪輝が一方へと跳ね、一瞬の躊躇を見せながらも由乃もまったくの逆方向へと駆け出した。

『何か狙ってるゾ、気をつけロ』
「ああ? 関係ねえよっっ!」

作戦なんぞ立ててようが知ったことじゃねえ。
追いついてぶっ殺す、ただそれだけだ。
どちらを追うか迷った。
二人とも姿はもう見えなくなってたが、由乃って女が少しだが出遅れていた。
女の足だしこっちを追うほうが捕まえやすい可能性が高い。

足に力を込め、全力で地を蹴った瞬間、横目でチラリと咲夜を見やる。
生きているのか死んでいるのかわからない。
グリードの中にあったのは、どちらにしろそれ以上の苦しみを味あわせてやる、と言う感情。
(あの女ぶっ殺したらすぐ戻ってくるから待ってろよ!)



【D-3/南/1日目 黎明】

【グリード(リン・ヤオ)@鋼の錬金術師】
 [状態]:健康、グリードの意識
 [服装]:
 [装備]:降魔杵@封神演義
 [道具]:なし
 [思考] 
  基本:自分の所有物を守る為、この殺し合いを潰す。神に成り代わる。
  1:自分の部下(咲夜)を狙った由乃も雪輝も許さない。
  2:咲夜の安否を確かめる
  3:病院に向かいたい。
 [備考]
  ※原作22巻以降からの参戦です。
  ※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
  ※咲夜を自分の部下だと認識しました。
  ※異世界の存在を認識しました。



☆ ☆ ☆


雪輝・由乃・グリードがその場から去り数刻後。
血まみれで倒れる咲夜を見つめる視線が一つあった。
秋葉流は感情も何もこもっていない瞳でピクリともしない身体を冷たく見下ろす。

(生きちゃあいるようだが……まあオレの知ったことじゃねえか)

ほっぽって置けば死ぬだろう、と彼の興味は一瞬で咲夜から消えた。
彼の目的はこんな死にぞこないの子供を殺すことじゃない。
もっと醜く歪んでしまった……想い。……そして願望。

「流兄ちゃん!」

その想いを果たすために彼はどこまでも卑怯になろうと決意したのだ。
嫌われ、蔑まれ、その先にあるものが自分の辿り着きたい終着駅と信じて。
それは遠くない未来なのか、それとも永遠に手には入らないのか?

(教えてくれる人間はこいつらしかいねえよなぁ?)


高揚感にあふれる身体を必死に内へと押し留め、声の主へと小さく再会の手を掲げた。



【D-3/中央/1日目 黎明】

【蒼月潮@うしおととら】
[状態]: 健康
[服装]:上半身裸
[装備]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師
[道具]:支給品一式x2 不明支給品2つ
[思考]
基本: 誰も殺さず、殺させずに殺し合いをぶち壊し、主催を倒して麻子の仇を討つ。
1: 病院に向かい、ブラックジャックと会う。
2: 病院にブラックジャックがいなかったら一旦神社に戻る。
3: 殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。
[備考]
※ 参戦時期は27巻以降、白面によって関係者の記憶が奪われた後です。流が裏切った事やとらの過去を知っているかは後の方にお任せします。
※ ブラックジャックの簡単な情報を得ました。
※ 悲しみを怒りで抑え込んでいる傾向があります。

【蝉@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]: 健康
[服装]:
[装備]:バロンのナイフ@うえきの法則
[道具]:なし
[思考]
基本: 自分の意思に従う。操り人形にはならない。
1: これが仕事なのか判断がつくまで、とりあえずキリコの依頼を受ける。
2: うしおと一緒に病院を目指す。
3: 襲ってくる相手は撃退する。殺すかどうかは保留。
4: 市長を見つけたらとりあえずそっちを優先で守る…つもり。岩西がいたら…?
[備考]
※ 参戦時期は市長護衛中。鯨の攻撃を受ける前です。
※ ブラックジャックの簡単な情報を得ました。

【愛沢咲夜@ハヤテのごとく!】
 [状態]:気絶、左腕にいくつもの銃創、左手は半分欠けている
 [装備]:なし
 [道具]:なし
 [思考]
  基本:人を殺す気はない……が?
  1:雪輝・由乃・グリードが自分を殺そうとしていると思っています
 [備考]
  ※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
  ※異世界の存在は疑っています。
  ※グリードに裏切られたと思っています
  ※多大なストレスと恐怖を感じています。
   そのため疑心暗鬼に陥りやすくなっています。
595創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 21:49:06 ID:BXUopidU
支援
そして次レス
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1245674870/
足りなくなったらこちらへどうぞ
596代理:2009/06/22(月) 22:04:39 ID:BXUopidU
【秋葉流@うしおととら】
[状態]:疲労(小)、法力消費(小)
[装備]:禁鞭@封神演義
[道具]:支給品一式、不明支給品×1
[思考]
基本:満足する戦いが出来るまで、殺し続ける。潮に自分の汚い姿を見せ付ける。
 1:他人を裏切りながら厄介そうな相手の排除。手間取ったならすぐに逃走。
 2:高坂王子、リヴィオを警戒。
[備考]
 ※参戦時期は原作で白面の者の配下になった後、死亡以前のどこかです。
 ※蒼月潮以外の知人については認知していません。
 ※或の名前を高坂王子だと思っています。
 ※或の関係者、リヴィオの関係者についての情報をある程度知りました。


【エドの練成した槍@鋼の錬金術師】
国家錬金術師の試験等でエドワード・エルリックが練成した槍。
割と頻繁に練成している。しかし、特に秀でた力はなく、登場のたびに壊されているような気も…
彼が練成したものにしては比較的センスがいいと思うのだが…

【バロンのナイフ@うえきの法則】
ごく普通の軍用ナイフ。バロンは能力の基点として使ったが、これ自体に特殊な力は無い。

【禁鞭@封神演義】
離れた敵を打ち据える事に特化した、聞仲の持つシンプルながら強力なスーパー宝貝。
本来ならば数km先の敵も打ち砕く代物だが、制限の為射程がおよそ100m程度になり、威力も低下している。
その分使用者への負担も減少している。



☆ ☆ ☆





――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3:10

ユッキーが必死に走ってる。
でもあの男はもう追ってないよ、安心してユッキー!


3:20
疲れきった顔をしてるけど、それもかっこいい!
抱きしめたくなっちゃうけど我慢しなくちゃ。
ユッキーまた困っちゃうよね。


3:30
ユッキーが私のことを心配してくれてる。
嬉しいよユッキー、すぐ行くから待っててね!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

597代理:2009/06/22(月) 22:06:37 ID:BXUopidU

「はあ……はあ……」

グリードさんがこちらを追ってくる様子は無い。
書き変わった予知を見る限りじゃ完全に逃げ切れた……しばらくは安全に休めそうだ。

でもグリードさんが追っていったのは由乃だと言うことを考えると気が気じゃない。
DEADENDが消えたことがせめてもの救いだけどそれでも不安は拭えない。

あの時愛沢さんを撃ったのは由乃の意思じゃない事はわかっている。
少なくとも由乃自身殺すつもりが無かったのはあの慌て方を見ればわかる、反射的に撃ってしまったのだろう。
だからそれは仕方が無いと割り切った。
これは愛沢さんが死んでいなかったから割り切れたのもあったけど、少なくとも由乃を責める事だけはしなかった。
結局ここまで予知通りになってしまったのだから。

そして日記は変わらかなかった。
ならばもう手段は一つしかなかった。

『僕がグリードさんに襲われ、由乃がそれをかばうという状況自体を無くす』

つまり僕らが一緒に行動すること自体がまずいわけでしかない。
由乃は最後までごねていたけれど日記で僕の安全は保障できるからと言う理由でしぶしぶ納得してくれた。

結果論だけ見ればうまく行った訳ではあったけれど、正直自分自身の行動に釈然としない。
別行動を取ったことにじゃない……その後だ。
別れてすぐ未来が書き換わって由乃のDEADENDが消えた時点で、由乃の所に戻ることだって出来たはずなのに。

"僕は弱い"から。
足手まといになることを避けてそのまま逃げた。
その時は最善の選択だと思っていたのに、身体を休めながら冷静になってみると自己嫌悪に踏み潰されそうになる。

『女のピンチに火中だって飛び込むのが男ってもんだろ!?』

7thの言葉が不意に頭をよぎった。
本当に最善の選択だったのかな?
これでもし由乃が死んだら、僕は……僕は……。


携帯を握り締め僕は立ち上がった。
今更ここでこうして悔やんでいたってどうしようもない。
無事合流できることを信じるしかない。
ならばこまねいているよりも可能性が高い行動を取った方が良いに決まってる。

合流場所は中・高等学校と話し合っていた。
グリードさんが病院を気にしていたから向かうのは危険と判断した為だ。
高町さんの事も気になるが今は由乃と合流する方が優先だ。

疲労の抜けきっていない身体に鞭打ちながらも僕は力の限り駆け出した。





僕は由乃を……信じる――




☆ ☆ ☆
598代理:2009/06/22(月) 22:08:06 ID:BXUopidU


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


5:20
ユッキーが私のことを探してくれてる。
疲れてるよねユッキー。
すぐ行くから休んでてくれて良いんだよ!


5:30
ユッキーが笑顔で手を振りながら出迎えてくれたよ! 
ううん、由乃は大丈夫。どこも怪我なんてしてないよ。
待たせちゃってごめんね?


5:40
ユッキーってばぐっすりと眠っちゃった。
今はゆっくり休んでね

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

599代理:2009/06/22(月) 22:11:40 ID:BXUopidU


【G-3/西/1日目 早朝】

【天野雪輝@未来日記】
 [状態]:健康 疲労(中)
 [装備]:雪輝日記@未来日記 違法改造エアガン@スパイラル〜推理の絆〜、鉛弾19発、ハリセン
 [道具]:支給品一式x2、不明支給品1〜2
 [思考]
  基本:ムルムルに事の真相を聞きだす。
  1:由乃の制御。
  2:拡声器を使った高町亮子が気になる。
  3:咲夜の生死が気になる
 [備考]
  ※咲夜から彼女の人間関係について情報を得ました。
  ※グリードから彼の人間関係や、錬金術に関する情報を得ました。
  ※原作7巻32話「少年少女革命」で由乃の手を掴んだ直後、7thとの対決前より参戦。
  ※異世界の存在を認めました。
  ※未来日記の内容は行動によって変えることが可能です。
   唯一絶対の未来を示すものではありません。

【我妻由乃@未来日記】
 [状態]:健康 疲労(中)
 [服装]:やまぶき高校女子制服@ひだまりスケッチ
 [装備]:ダブルファング(残弾75%・75%、100%・100%)@トライガン・マキシマム
 [道具]:支給品一式×2、ダブルファングのマガジン×8(全て残弾100%)、不明支給品×1(グリードは確認済み)
 [思考]
  基本方針:天野雪輝をこの殺し合いの勝者にする。
  1:ユッキーの未来日記に連絡し、現在の持ち主と接触。なんとしても取り返す。
  2:ユッキーの生存だけを考える。役に立たない人間と馴れ合うつもりはない。
  3:邪魔な人間は機会を見て排除。『ユッキーを守れるのは自分だけ』という意識が根底にある。
  4:『まだ』積極的に他人と殺し合うつもりはないが、当然殺人に抵抗はない。
  5:ミズシロと安西の伝言相手に会ったら、状況によっては伝えてやってもよい。
 [備考]
  ※原作6巻26話「増殖倶楽部」終了後より参戦。
  ※ 電話の相手として鳴海歩の声を「ミズシロ・ヤイバ」、安藤兄の声を「安西」として認識しています。

【ダブルファング@トライガン・マキシマム】
リヴィオ・ザ・ダブルファングの用いる二丁揃って一つの短機関銃。
しかも一丁が二つの銃を前後両方に発射できるように組み合わせた物であるため、実質四丁の銃を使用できるに等しい。
使い手の力量次第では片方を左右方向、片方を前後方向に向けることで四方全てを同時に射撃可能であるため死角が存在しない。
気配察知や直観力に長けた者が使うならば非常に強力な武装となる。
今回支給されたマガジンは八つと多めに感じる数だが、四つの銃口それぞれに個別にセットすることを考えると実質予備マガジンは二つである。
小型化され、一般人でも使用可能なようにされているがその分殺傷能力は落ちている。
600代理:2009/06/22(月) 22:14:47 ID:BXUopidU
結構な人数予約したのにつなぎに近くて申し訳ないですが、以上で投下終了です
支援と新スレ立てありがとうございました
転載もお手すきの方いましたらお願いします

咲夜の状態表に傷の度合い書き忘れていたのですが
「急所は外れているが何らかの処置をしないと失血死するレベル」ぐらいに考えています



代理投下終了

601創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 22:25:00 ID:BXUopidU
おお、愛沢生きてたよ。
気づいたら投下途中だったから、後で最初から読みなおしてたんだが。
まだまだ火種が燻ぶっていて、先が読めませんな。

投下乙でした。
602創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 22:46:19 ID:lqncXSqR
乙です

いやあ、いい感じに火種ばら撒かれてますねえ。
とりあえず本格始動しそうな流兄ちゃんに期待大。
603創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 22:48:46 ID:4oyTHt6u
投下&代理投下乙
ヤンデレ由乃は相変わらず、そんな由乃を受け入れる雪輝がすごいなw
また分裂したけどどうなるやら
咲夜は死んでないがいい具合に壊れてきたなw
流はとうとう潮と合流か。原作の様な行動を取るか、それともロワの状況を利用するか?
先が気になる引きでした。GJ

欲を言えば流と合流したのに潮と蝉の状態表の思考の1の部分でそのことに触れてないのがちょっと
そこだけ修正して欲しいかな
604創る名無しに見る名無し:2009/06/22(月) 22:50:17 ID:4oyTHt6u
あ、ちゃんと再合流してるわw
605創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 03:14:22 ID:WkuavhAu
ところで参加数70名で第一放送前で9人死亡は多い方?
まぁ、早いペースで大勢死んでもそれはそれで面白そうだけどねw
606創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 07:00:00 ID:zB1wqqoz
投下乙

一人は死ぬと思ってたから予想外でした
咲夜は肉体的にも精神的にも危ないし、流って爆弾も出来たからどうなるかわからないけどw
一転してユッキー由乃が合流で危険度増して来たなあ
未来予知持ちで武器は充実、不明な支給品もある
ユッキーが鍵握ってるけど本編みたいに優勝目指し出したらヤバすぎるw

>>605
誰がいるかもわからず各人のスタンス確定しきって無いのに9ってのは早いと思う
勿論悪い意味じゃなく、どんだけ戦闘凶そろってんだって感じるなあ
名簿確定後のこと考えたら恐ろしくもあるw
607創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 07:16:11 ID:LprS7LUT
戦闘狂はむしろ少ないだろう。
おまえのような対主催がいるか!って叫びたくなる奴が多すぎる。
608創る名無しに見る名無し:2009/06/23(火) 16:56:58 ID:WTw9IEr3
>>606
確かに名簿確定後が楽しみだ
今回は時期違いで死んだ奴が参加してたり放送前に身内が既に死んでたりしてるし

>>607
今の所、無差別マーダーが殺したのと危険対主催が自分の都合で殺したパターンの2種類だな
ダッキとみねねは戦闘狂じゃないが切り捨てる時は切り捨てるタイプ
ナイブズは今回は戦闘狂とは言い難いな
609 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:32:34 ID:IsamLIoW
グリフィス、ゾッド、ゆの投下します
500KBまでだっけ?
たぶん入ると思うけど駄目なら次スレで
>>595
610 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:33:50 ID:IsamLIoW
川に沿って歩き、森を抜けたグリフィスとゆのは、一先ず旅館へと向かう。
お風呂に入りたいという、ゆののリクエストがあったからだ。
グリフィスもそれを承認する。
小便臭い娘など連れまわしていては、連れである彼自身の品性を疑われかねないし、
現時点では彼の得意とする知略など働かせようがないからだ。
とりあえず人が集まるであろう市街地――特に地図上に記載された建物は人が集まる可能性が高い――
をうろついて、他の参加者を探して接触し、情報と手駒を増やさなくては方針など立てようがない。
今はただ、行動の時。

とりわけグリフィスが欲しいのは、他の参加者の情報である。
影としか認識出来なかった他の参加者たちの姿、第一放送までは秘匿されると言う参加者の名が書かれた名簿。
この徹底された情報の秘匿は何を意味するのか。

……恐らく、参加者同士は自分とゆののような、まったくの他人ばかりではないのではないだろうか。
ガッツがいたように、他の鷹の団メンバーも多数この場にいるのであれば、その情報を秘匿する意味とは
大集団に対するハンデキャップである。

互いの存在を知っていれば、まずは集結を目指して動くであろう大集団も、その存在自体があやふやでは
各員が集結の意思を持つことも出来まい。
組織としての方針も統一しないまま各々がバラバラに動いた結果、抜き差しならない状態になるかもしれない。
一つの意思で統一されていない大軍団ほど弱いものはないのだ。
あのボスコーン将軍を倒された後のチューダー軍のように。

逆に母数の少ない集団であれば統率は容易であろうが、大集団が集結する前に各個撃破しなければ
生き残る事は難しいだろう。
もしくは小集団同士で同盟を結ぶか。
だが、そのハンデも第一放送までの短い期間に限られる。
その程度のハンデで公正に殺し合いが運ぶ程度の数量差だという事だ。

力に細工を施された参加者もいると言っていた。
他の参加者と「少しでも」公正を期す為にと。
おそらくそれは永続的なハンデ。
自分にはそのような制限は感じられない。
それはつまり、自分と連れの少女の力量差など問題にならないほどの化け物も参加しているという事だ。

――不死のゾッド
かつて戦で遭遇した、正真正銘の化け物。
自分とガッツ、二人掛かりで尚、一蹴された。
あの時はなぜか見逃されたが、再びあんな化け物と遭遇すれば鷹の団総掛かりでも倒せるかどうか。
奴の如き化け物が、もし参加しているとするならば――
なるほど、“殺し合う”為には力の制限が必要だろう。

このハンデの付け具合から考えて、参加者たちの力関係は
化け物>大集団>小集団
であると考えられる。
下位のカテゴリに属する者は上手くハンデや、見知らぬ他者を利用しなければ勝ち抜く事は難しいだろう。
未だスタンスの定まらぬ者が多いであろう、第一放送までの期間。
この6時間でどれだけ他者を勧誘し、あるいは欺き、戦力を充実させるか。
それが生き残りの鍵なのだ。

更には参加者同士の殺し合いだけではなく、主催との駆け引きも考えねばならない。
集団を率いるとしても、主催者に提示された殺し合いというルールの中で生き残れるのはたったの一人。
途中までは生き残りの為結束出来たとしても、終盤ともなれば内部崩壊は確実。
それまでには、この首輪という支配の軛から逃れる必要がある。
さもなくば……仲間同士での殺し合いという、不愉快な未来が待っている。

聞けば連れの少女も、知り合いがいるかどうかはわからないと言う。
だが、これほどの弱者である。
確実に複数の仲間が呼ばれているはずだ。
弱い人間は群れなければ、化け物と戦うことなど出来ないのだから。
611 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:34:53 ID:IsamLIoW


       ◇       ◇       ◇


そもそもグリフィスは殺し合いに乗っていてもおかしくない人物である。
どんな犠牲を払ってでも「夢」という名の神を追い求め、天空の城へと至る為に空の無限を翔るただ一匹の孤高の鷹。
それがグリフィスの本質だ。
だが、そんなグリフィスの生き方に一石を投じる、一つの出会いがあった。

――ガッツ。
身の丈をも超える長剣を易々と振るう少年戦士。
何物にも縋らず、たった一本の剣のみを持って「死」という人間が決して逃れ得ぬ運命と戦っているようにも見えたその姿。
もがくように、足掻くように、挑むように。

欲しいと思った。
初めて対等の殴り合いをした。
そして、その上で手に入れたのだ。
それはグリフィスが今まで手にした物の中で、一番キラキラした――

あるいは「夢」よりも鮮烈に刻まれたその出会いは、グリフィスの運命を狂わせたのかもしれない。
鷹が一人だけ生き残る道を良しとせず、足掻く事を選んだのは彼の者の為であったのだから……


       ×       ×       ×
612 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:35:38 ID:IsamLIoW
参加者って言っても、別に殺し合いに参加してるとは限らないんだよね。
考えてみれば当然だ。
いきなり拉致されて、殺し合わなければ殺すなんて脅されて。
そんな脅迫をされたって、いきなり簡単に人殺しなんて出来っこない。
人の命ってそんなに軽いものじゃないよ。

この会場に連れてこられた参加者たちは敵なんかじゃない。
自分と同じ境遇の被害者なんだ。
みんなで力を合わせれば、きっと帰れるはず。

そう考えると、ゆのは少し勇気が出てきた。
それに気付かせてくれたのは前を歩く白銀の青年。
まるで物語から飛び出してきたような、英雄然とした佇まい。
もしここにスケッチブックがあったら是非書いてみたい。
そのくらい絵になる人だった。
それに引き換え、私は……

(高校生にもなっておもらしなんて……ハズカシすぎだよぉ)

ぐしょぐしょの下着が気持ち悪い。
旅館に行けば浴衣くらいは貸してもらえると思うけど、下着はさすがにないかなぁ。
洗濯して、乾くまでの間どうしよう?
旅館に着くまでに、コンビニかスーパーが見つかればいいんだけど……

夜の風は冷たくて。
下半身の冷たさにゆのはブルッと震える。

(そうだ、この中に着替えとか入ってないかなぁ)

ゆのは背負っていたデイパックの中身を探ってみる。
だが、やはりと言うべきか。
下着も、タオルなどの布の類も入ってない。

(やっぱりないかぁ……あ、これ!?)

わずかに失望したゆのだったが、見覚えのある機械を見つけて顔を輝かせる。

携帯電話。
自分の知ってるそれとは若干違う形状だったが、液晶画面に数字やアルファベットの割り振られたキー。
間違いなく通話用のアイテムだ。

「グリフィスさん、携帯だよ。携帯が入ってた!」

画面の中心に二つの光点、周囲を一つの光点が動いてるスクリーンセーバー。
通話機能を呼びだす事で画面を切り替えるとあわただしく、ゆのは実家の電話番号をプッシュする。
だが――

「お父さん! お母さん!」
「ツー・ツー・ツー」

聞こえるのは不通を現す信号音。
続けてかけた宮子、ヒロ、沙英の携帯も同様にかからない。
じゃあじゃあ警察……えっと117だっけ?

「どうした、ゆの」
「あ……荷物の中に携帯が入ってたから家にかけてみたんですけど……繋がりませんでした……」
「携帯? なんだい、それは?」
「え? 携帯知らないんですか? 携帯電話ですよ、えっと、なんていうか……携帯する電話……?」

不思議そうな顔のグリフィスに、ゆのは電話の概念から説明するはめになる。
613まろやか牛風味 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:36:32 ID:IsamLIoW


       ×       ×       ×


遠く離れた所へも、一瞬で声を届ける事の出来る道具。
そんなものがあれば、戦の様式は一変するだろう。
グリフィスの知識からは想像もつかない未知のテクノロジーに驚愕する。
だが、残念な事にゆのの知り合いに電話は繋がらなかったらしい。

「電波は来てるみたいなんだけど……ここ、日本じゃないのかも……」

日本。
彼女の国の名だろうか。
グリフィスは一介の平民ではあるが、部屋一面を埋め尽くすほどの書籍からありとあらゆる知識を学んでいる。
だからわかる。
そんなテクノロジーを持つ国は、いまだこの世に存在しないと。

だが、ゆのが嘘を言っているわけでもあるまい。
例え電話が通じないといっても、ボタン一つでめまぐるしく表示を変える未知の道具。
それをゆのは操ってみせているのだ。
今も画面には二つの光点に近づく、一つの光点が映しだされて――

ズドオオオオオオオオオォン

地響きを伴い、着地する巨大な影。
不死のゾッド。
グリフィスがただ一度経験した悪夢の具現。
過去と同様、それはあまりにも突然、目の前に現れた。


       ◇       ◇       ◇


「不死のゾッド……」

戦慄と共に、その名を呼ぶ。
不味い。最悪だ。一度相対したからこそ判る。
こいつが逃れえぬ死そのものだと。
出会ったが最後、進む事も退く事も出来ない事を。

グリフィスは巨獣に剣を向けながら、ありとあらゆる生存の策を考える。
前回はベヘリットを見たら飛んで行ったとガッツが言っていたが、今そのベヘリットも手元にない。
ここで終わりだと言うのか。こんなところで終ってしまうと言うのか。
現状を打破する策を思いつかない事に歯噛みする。


       ◇       ◇       ◇
614まろやか牛風味 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:37:54 ID:IsamLIoW
どういう事だ?
ゾッドは目の前の存在に疑問を覚える。

因果律により、選ばれし御子。
使徒たちの王。
我らが守護天使5人のゴッド・ハンド。
自身は宿敵との闘争に夢中で目にしていなかったが、確かにこの男はあの蝕で5人のゴッド・ハンドの一人
渇望の福王フェムトとして転生を果たしたはず。

そして光の鷹の啓示によって自分の角をへし折った。
その啓示に従い、鷹を探している最中にこの場に呼ばれたのだ。
だが再び出会った鷹からは魔の気配は感じられない。
まるで最初に出会った時のような……
ただの人間の若造でしかなかった。

これも神の悪戯だというのだろうか。
確かに5人のゴッド・ハンドと言えども神そのものではない。
この宴の主催者だと言う神によって、再び人たる身に戻されたと言うのか。
時間の逆行。
因果律の改変。
ゴッド・ハンドでも叶わぬだろう奇跡を前に、ゾッドは神の力の一端を知る。

ゾッドは目の前の男を見る。
首元に真紅のベヘリットは見当たらない。
この男を引き裂くのは簡単な事だ。
望むままを行う。それが使徒に課せられた唯一の戒律。
たとえ、この男が選ばれし御子だとしてもそれは関係ない。
だが――

定められし運命が神に書き換えられた結果、どうなるのか。
ゾッドは新たな神のシナリオに興味を持つ。
この宴の中で死んでしまうならば、それまでの存在。
しかし、再び鷹の元に因果が収束する時が来るならば……

切り落とされた角が疼く。
夢であいまみえた圧倒的存在。
現実にその存在と会ったとき、自分はどうするのか。
抗うのか。従うのか。

今は見逃そう。
新たなる運命がお前を……いや、我らをどう導くのか。
その答えが判る時までな。

ゾッドは背中の巨大な羽を広げると、無言のまま飛び去る。
まだ見ぬ強者を求めて。


【G-7/空中/一日目 黎明】

【ゾッド@ベルセルク】
[装備]穿心角@うしおととら、秋水@ONE PIECE
[支給品]支給品一式、手榴弾x3@現実、未確認(0〜1)
[状態]疲労(小) 使徒化
[思考・行動]
基本:強者との戦いを楽しむ
1:出会った者全てに戦いを挑み、強者ならばその者との戦いを楽しむ。
2:グリフィスが再び覇王の卵を手にしたら……
[備考]
※未知の異能に対し、警戒と期待をしています。
615まろやか牛風味 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:39:02 ID:IsamLIoW


       ×       ×       ×


でっかい牛のおばけはグリフィスさんとしばらく睨みあいを続けたかと思うと、どこかに飛んでいった。

「行ったか……」

グリフィスさんは刀を鞘に納めると、へたりこんでいた私に手を差し伸べてくれる。
でも……

「こっち来ちゃダメぇーーー!!」

私は思わず拒絶の声を上げる。
だって、だって

私は……またおもらししちゃってたから……


【H-7北東/市街地手前/1日目 黎明】

【グリフィス@ベルセルク】
[状態]:健康
[装備]:居合番長の刀@金剛番長
[道具]:支給品一式 確認済支給品0〜1(剣の可能性は低い)
[思考] 旅館を目指す
1:ガッツと合流
2:殺し合いに乗っていない者を見つけ、情報の交換、首輪を外す手段を見つける
3:当面はゆのと同行、可能な限りは守る
4:ゾッドは何を考えている?
[備考]
※登場時期は8巻の旅立ちの日。
 ガッツが鷹の団離脱を宣言する直前です。

【ゆの@ひだまりスケッチ】
[状態]:下半身がドロなどで汚れている
[装備]:PDA型首輪探知機
[道具]:支給品一式 未確認支給品0〜1
[思考・備考] 旅館を目指す
1:お、お、お、おばけーーー!?
2:宮子、沙英、ヒロに会いたい
3:グリフィスさんに守ってもらう。
4:お風呂に入りたい。服を洗いたい。

※首輪探知機を携帯電話だと思ってます。
※PDAの機能、バッテリーの持ち時間などは後続の作者さんにお任せします

【PDA型首輪探知機@現実】
バトロワではお馴染みのアイテム。
通話機能付きPDAとして支給されている。
616 ◆UjRqenNurc :2009/06/23(火) 19:39:50 ID:IsamLIoW
以上です。
ご意見、ご感想、ご指摘などありましたらよろしくお願いします。
617創る名無しに見る名無し
とりあえず容量がギリギリだから次スレ↓

新漫画バトルロワイアル 第4巻
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1245674870/

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\                           / ̄ ̄
 お  届  オ   'l                          . |  そ
 い  .く  .レ   .'|     ヽ,,.;, ...ii;;..,,.ヽ|ヽ|∨ノl∧ ,, ,,,/;     |  .れ
 て  .と  の    .|   ;;; ;,.,. ヾヾ||:::i;;ヽiyリlll;;ii.;ヽli;,,/;;/ハ /;,   .|  な
 お  こ  剣    ヽ_,,ヽlllゞ"l;,,,ll〆ヾl;lll"::: ii;i;;i::/ハ:llハ;ii;;/ハ    .|  ら
 き  ろ  が   _ミミヽllミ"';;;''lll i;;,ミ》lll l l>;;ゝl;,,ii,,ll;iii.ヽl/;;;;,/l /l/\  _
 て  に     .ヽーヽllミミミミii;;; i;;;巛l lヽ∨lllllll/ハll;iii;ハ:ii; ヾl/ii;i|||li  //
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