THE IDOLM@STER アイドルマスター part2
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「すいませんでしたっ!」
九十度直角に頭を下げる、体が柔らかかったら逆さまになっている後の景色が見えていることだろう。
あずささんは既にレッスンへと出かけている。
そして俺は今、765プロの社長である高木順一郎氏の前で、解雇通知覚悟で頭を下げているというわけだ。
しかし、社長の言葉は俺の想像とは全く違っていた。
「まあまあ、誰にでも失敗はあるものだ、これから我が765プロで活躍してくれたまえ」
ああ、一生ついていきます社長。感謝の意思を伝えるためにフトモモの裏が痛くなるまで頭を下げた。
「そういえば、君はうちのアイドル達と顔合わせするのはまだだったね」
「あ、はい、あずささんとは繰る途中で会いましたけど」
突然変わった話題に困惑しつつ答える。
後々挨拶に回ろうと思っていたのだが、遅刻という大失態をしでかしたので、社長に謝りに行く前に会いに行くという選択肢が無かった訳なのだが。
「うむ、まずは高槻やよい君と会って来ると良い、彼女はうちの事務所の前を『掃除』しているはずだ」
『掃除』という言葉が嫌に強調されている、恐らくこれは……
「あ、会いに行くついでに掃除手伝ってきます!」
そういうわけな