THE IDOLM@STER アイドルマスター part2

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260What color is your color?(1/4)@雨晴P
気が付けばそこは、壁と床だけの空間だった。
どこまでも続くような白、奥行き。
天井なんて存在しない、いや、するのだろうか。あの白は、空だろうか。
目が眩むような、そんな色。左右も上下も見失ってしまうような、そんな色。
視覚は頼りにならなくて、手を伸ばす。
手のひらは壁面に触れたはずなのに、触覚はその機能を果たさない。
触っているのに触っていない、不思議な感覚。
戸惑う。ここはどこだろう。

夢なのかな、そうなのだろうと不意に理解した。だとしたら、なんて味気ない夢なのだろうか。
見渡してみる。
白い壁、白い空、あるいは天井。どこまでも続くような奥行き。でもその先もやっぱり真っ白で。何もない、ただただ白い、殺風景。
音は無くて、匂いもしなくて、たったひとり取り残されたような世界。
白い視界。
白の世界。
心細くなって、座り込んだ。
彼女を受け止めた床も何もかも、純白だった。