【議論】物語について研究するスレ【討論】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1創る名無しに見る名無し
●このスレは“物語とは何か”ということについて研究・追究・議論するスレです。
●古来より語り継がれてきた物語から、現代で作成・生産されている物語まで幅広く扱います。
●物語の定義、性質、法則、構造など、様々な観点から語り合っていきましょう。

※注意
・荒し・煽りはスルーしてください。
・議論は熱くなり過ぎないように。スレが荒れる要因になります。
2創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 21:07:23 ID:SZcVcRiU
文学板か創作文芸板でやりましょう
3創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 21:23:19 ID:r6NTpAXQ
>>2
わかりました
すみません(´・ω・`)
4創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 21:30:59 ID:Czu+uM4K
↓ストーリーの作り方を考えるスレ ならあるので、行ってみては?
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1234141610

思っていたのと違うようなら>>2
5創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 21:55:26 ID:roAGthNU
別にいんじゃないの、面白くなるなら
でも確かにストーリースレとかぶるね
6創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 23:53:22 ID:r6NTpAXQ
そのスレの主旨とはちょっと違うんです
文芸にはもう立てました
7創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 20:15:17 ID:2BGoTcri
このスレは私が乗っ取らせて貰う
8創る名無しに見る名無し:2009/03/07(土) 22:20:17 ID:QtfwlhiE
なにするの?
9創る名無しに見る名無し:2009/03/17(火) 23:02:00 ID:MDzH7DPA
技術とデータに頼らず物語について考えられないだろうか
上手く言えんが
10創る名無しに見る名無し:2009/03/23(月) 08:05:28 ID:DecEPLen
よくわからない
11創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 15:41:43 ID:IO0gGLpc
これはもう誰も使う人がいないということでおk?
そうなら乗っ取っちゃいます
12創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 20:28:11 ID:EE0uAGRS
じゃあ、前誤爆スレに書いた、スレ趣旨に沿ったような
そうでもないような感じの小ネタ投下してもいいかな?
13創る名無しに見る名無し:2009/04/22(水) 23:30:11 ID:SKDgq515
お、再利用ですかな
14創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 10:50:26 ID:QsyRS54U
お、期待期待
11だが全くのノープランだったんよ
15創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 22:11:48 ID:8HcLBqyD
期待age
16 ◆91wbDksrrE :2009/04/23(木) 23:14:41 ID:Y+g+n8ci
「10を超えたか」
「だねー」
「小ネタ的な創作として、このスレの主題を考えてみる、というのは
 どうだろうか」
「どうだろうねー」
「お前実はどうでもいいだろ?」
「どうでもいいよー」
「あっさり肯定されると怒る気もなくなるな」
「こうして私は君のカルシウムを守ったのであった。完」
「終わるなっ!」
「えー。だって、どうせまたやおいなんでしょー?」
「その言葉は近年BLと同義としか認識されないから、読んでる人は
 お前の事を男だと思うぞというか俺にそもそもそういう趣味は無い」
「んでやるのー?」
「話聞いてないな……まあいい。やるとも」
「無駄な努力をー?」
「……あえてスルーするが、いいな?」
「いいよー」
「いいんかい」
「だって、このままgdgdやってても仕方ないしー。面白くもないしー」
「読んでくれてる貴重な人が呆れる前に、本題に入るか……」
「もしいたら、だけどねー」
「俺マジで泣くぞ、おい」
「泣けばー?」
「断固として断る! とにかく、始めるぞ!」
17 ◆91wbDksrrE :2009/04/23(木) 23:15:05 ID:Y+g+n8ci
1.――――物語とは?――――

「物語とは、一体何を持ってして物語たりえるのか」
「ストーリーがあるお話の事じゃないのー?」
「いや、確かにそれも物語ではあるだろうが、そればかりではない、
 と俺は考えてるんだよ。例えば、そうだな……WBC、見たか?」
「見たよー。内藤大助強いよねー」
「そっちかよ! しかも内藤は大分前だよ! 最近防衛したのは
 長谷川だよ! 長谷川穂積だよ! 覚えとけ!」
「ああ、あの地味な方かー」
「……お前、ボクシングファンに殴られるぞ。アッパーで」
「閑話休題ー」
「お前が言うな! ……とにかく、ワールドベースボールクラシック、
 略してWBC。おっけー? 理解したか?」
「馬鹿にされた気がするー」
「気がするじゃなくて確信しとけ。間違ってないから。とにかく、WBC
 見てたなら、最後イチローが絵に描いたような帳尻あわせでもって
 美味しいところ全部持ってったの、見ただろ?」
「MVPは青木だよねー」
「……その話はとりあえず置いておくぞ。とにかくまあ、今回のWBC、
 全体を通してみると、イチローの物語として見れるんじゃないか、
 と俺は思うわけだ」
「ほーほー」
「イチロー、最初絶不調だったろ? そこから徐々に調子を上げ、
 決勝でああやって最高潮、まさにクライマックスを持ってきた」
「そうだねー」
「それは、見る人間の感情を揺り動かすには十分な、意図したもの
 ではないといえ、演出になってるわけだ」
「つまりー?」
「つまり、俺は、人の感情を揺り動かすに足るだけの要素を備えた
 “過去の出来事”が、物語となるんじゃないか、と考えるわけだよ。
 終わっていない話を、物語として語る事はできないしな」
「何かありきたりな結論だねー」
「言うなコラ! ……まあ、これは俺の考えであって、必ずしも汎用的
 な正解とは言いがたいが」
「むしろ主観による思い込みの可能性大な感じー?」
「……ま、まあいいじゃん」
「それでそれでー?」
「とりあえずまあ、ここで『物語とは』という主題についての話は終わりだ」
「……やっぱりオチないじゃんかー」
「オチが必要な話なのかよっ!?」
「だって、オチが無いと何かそわそわしちゃってー」
「……お前はまさかこう言いたいのか? 『落ち着かない』と」
「お後がよろしいようでー」
「待て! 俺が言ったような感じにして締めるなっ!」
「お後がよろしいようでー」
「待てと言うに! こんな終わり方は俺は」

――ブツッ――
18 ◆91wbDksrrE :2009/04/23(木) 23:16:04 ID:Y+g+n8ci
ここまで投下です。
書いたのは三月末だったので、時事ネタが風化していますが、キニシナイ!
19創る名無しに見る名無し:2009/04/24(金) 23:56:58 ID:hYU2iXqE
うむむw物語について理解できなかったような全然わからなかったような
だが乙wなんかこのスレの方向性が見えてきたかも
あれだ、創作中のあるあるネタで創作すりゃいいんだ(エー
20創る名無しに見る名無し:2009/04/26(日) 14:33:32 ID:SmoY55zZ

            糸 冬
21創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 07:08:11 ID:KRox9++f

                   ─ まだ終わっていない話 ─


カトー「というわけで、物語というのは基本的に“過去の出来事”だということが分かった。
    考えてみれば当たり前のことだよね。
    どんな本にしたって、ストーリーは作者の頭の中で創られるのであって、
    作者が執筆を終えた時点でそれはもう“過去の出来事”になってしまっているわけだから」

ちあき「ちょっと待ってよ。その結論には異議があるわ!」

カトー「どうしたんだい? ちあきたん」

ちあき「へ、変な呼び方しないでよ! (////)」

カトー「いいじゃないか、そのほうが読者受けするだろ」

ちあき「まあそれはそうですけど……たん付けはやめてください。
    ──とにかく、物語は作者が書いたらそれで終わり、という考え方には、私は納得できません」

カトー「どういうことだい?」

ちあき「私はむしろ、物語は語り手の側ではなく、聞き手の側で生まれるものだと思うの」

カトー「聞き手の側?」
22創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 07:10:59 ID:KRox9++f
ちあき「たとえばさっきの野球の話」

カトー「“WBC全体を通してみると、イチローの物語として見れるんじゃないか”ってやつ?」

ちあき「そう。WBCは最初から物語として進行していたわけじゃないでしょう?」

カトー「そりゃそうだ。あれがヤラセだったら一大事すぎる」

ちあき「その通り。WBCそのものは物語なんかじゃないのよ。実際にはただ野球の試合が進行していただけ。
    ──でも、あるとき、誰かが“これは物語として見れるんじゃないか”と思いついた。
    それが、すべての始まりなのよ。」

カトー「すべての っていうのは、物語としてのWBCの ってこと?」

ちあき「そう。情報を受け取る側がそう思ったことで、はじめて“物語としてのWBC”が生まれた。
    そしてその人は今までの展開を思い返しながら、その物語に浸る。
    そのとき、物語は単なる“過去の出来事”なんかじゃなく、その人の頭の中で“今まさに紡がれている”のよ」
23創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 07:12:45 ID:KRox9++f
カトー「なるほど、君の言いたいことは大体分かった。
    でも、これが作者のある小説とかだったら、話は違うんじゃないのか?」

ちあき「いいえ、おんなじよ。
    どんな小説だって、作者の言いたいことをそのまま伝えているわけじゃないわ。
    だから、読者は書かれた文章(テクスト)を“自分の頭で”解釈しながら読み進めていくことになる」

カトー「ああ、よく言われる、“同じ本を読んでも、まったく同じ解釈をする人は2人といない”ってやつだな」

ちあき「そう。さらに言えば、同じ人が同じ本を読み直す場合でも、
    一回一回その“読書の内容”は少しずつ違ってくる」

カトー「そして、そのたびに頭の中で新たな物語が創られるっていうことだな。
    パラレルワールドみたいなもんか」

ちあき「そう捉えてもいいかもしれないわね。
    貴方の解釈、私の解釈。出処は同じだけど、それぞれ別の物語なのよ」
24創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 07:15:59 ID:KRox9++f
ちあき「さらにいえば、物語は“過去の出来事”を題材にしたものでなくてもいいと思うの。」

カトー「というと?」

ちあき「さっきのWBCの話。たとえばイチローが、いや他の選手でも視聴者でもいいわ。とにかく誰かが
    試合の途中で、“これはドラマチックな展開になりそうだぞ”って予感したとしたら」

カトー「ドラマチック=物語みたい ってことだよね」

ちあき「その人の頭の中では、“未来の出来事”が、ある種の“終わっていない物語”として展開している
    と言えなくはない?」

カトー「ちょっと待って、頭がこんがらがってきた」

ちあき「ごめんなさい。分かりやすく言い直すと、
    今行われているのは、野球の試合。でも彼はそれを“物語”として見ている。
    ってことよ」

カトー「あたかも筋書きがあるドラマのように?」

ちあき「そう、そしてそれは当然“終わっていない話”でもある」

カトー「試合はまだ終わっていないんだから、当然だよね。
    そうか、そう考えれば、物語というのは必ずしも“過去のもの”ではないのか。
    現在進行形でもいいんだ」

ちあき「その通りよ──そして、この対談もまた、“終わっていない話”。
    次回に続くわ!
    カトー君、話のネタを用意しておいてね」

カトー「そういうオチかよっ!」
25創る名無しに見る名無し:2009/04/27(月) 07:23:25 ID:KRox9++f
というわけで、「まだ終わっていない話」第一話は終了です。
一応ここは【議論】【討論】スレなのでどんどん議論とかしちゃってください。

ちなみに次回以降のネタはまったく考えてませんが、
まあカトー君の素晴らしい発想力に期待ということでw
26 ◆91wbDksrrE :2009/05/29(金) 00:46:42 ID:HN0gakok
「さて、最早WBCの記憶なぞ一体どこへ消え去ったかという状況なわけだが」
「元気ですかー!」
「なんで猪木」
「いや、この前もWBCやってたでしょー」
「ああ、今度こそ内藤の方ね。総合格闘技のDREAMと連チャンでやってたな」
「でも所君の試合が一番面白かったー」
「……それと猪木に何の関係が?」
「格闘技と言ったら猪木でしょー」
「お前、最近の総合ファンから膝入れられるぞ、テンカオで」
「その膝をキャッチしてドラゴンスクリュー!」
「……お前、プロレスと総合の区別ついてないのな」
「まあいいじゃんー」
「とりあえず、あんな小話でも、それを受けて色々考えてくれた人がいたようだ」
「情報を受け取る側が物語として認識する事で、それは初めて物語りになるー?」
「そういう話だったな。確かに、俺もその通りだと思う」
「シュレーディンガー?」
「ま、凄く大雑把に言うと、そうなるかな。観測する存在いなければ、観測される
 側の状態は確定しない、という……厳密に言うと色々違いそうだが」
「文系のサガだよねー」
「うっさい。チェーンソー食らわすぞ」
「ジェイソンはチェーンソーをほとんど使ったことないんだよー」
「何の話だ……」
「トリビアー」
「星一徹がちゃぶ台を二回しか返した事がない、みたいな感じか」
「へーへーへー」
「感心するな。……話を戻すぞ?」
「いいよー」
27 ◆91wbDksrrE :2009/05/29(金) 00:46:51 ID:HN0gakok
「同時に言われてた、“未来の出来事”が“終わっていない物語”として認識
 されうるんじゃないか、という話だが……これは俺は違う考えを持っている」
「聞いたげるー」
「……お前は何でいつも上から目線なんだ」
「君が下にいるからだよー」
「俺の立場的問題かい!?」
「そしてそれは永遠に変わらないー」
「……とほほ。でまあ、何が違うかと言うと、未来の予想、未来に対する想定は、
 俺はフィクションの一種であると考えるんだよ」
「ほえー?」
「フィクション、つまりは全くの零からの創作と同じだ、って事だな」
「ほえほえー?」
「アホの子のような顔をするな。えっとだな……お前にもわかるように言うと」
「さっさと言うがよいー」
「……言う気がなくなる態度を取るなっ!」
「言ってちょうだいお願いプリーズー♪」
「ウィンクしようとして両目閉じるなよ……気を取り直して、っと」
「うんうんー」
「フィクションであれば、それはいくら展開しようとも、展開した時点で
 過去発表された作品に等しい。故に、未来を想像する事は、未来という名の
 作品を創造しているに等しいと、俺は考えるんだよ」
「ほーなるほどわかったー!」
「わかってないだろ?」
「うんー!」
「……これ以上無い笑顔で頷きやがって……とにかくまあ、未来の事を想像し、
 それを物語として感じていようと、それはあくまでフィクションの物語を創造している
 に過ぎない、って事だ。そう考えると、読み手や聞き手も、予測という形で
 創作していると考える事もできる。なんだか、素敵な事のように聞こえないか?」
「あんまりー」
「……これ以上無い笑顔でバッサリやりやがって……ま、まあ、あくまでこれは
 俺の中での解釈と理由付けだし、そもそも理由つけた所で何かあるのかと
 言われれば」
「授業も何にもないー!」
「何故鬼太郎……まあ、無いんだが」
「で、オチはー?」
「……」
「オチはー?」
「……無いんだが」
「またかー」
「仕方ねえだろ!? 苦手なんだよ、終わらせるのって! 毎回〆に四苦八苦して、
 たまに書く長編は終盤になれば成る程だれまくりだぞ!?」
「逆切れかっこ悪いー」
「うっせえ! ……だからまあ、毎回オチ無しでも無理やり終わらせられる
 このやり取りは結構気に入ってたりする」
「じゃあ、今回は〆放棄してみるー」
「えっ」
「放棄ー」
「なにそれこわい」
「じゃあ、ばいばーい」
「おい、待て、本気で強制終了なし!? 俺にどうしろと!? ねえ、ちょっと!」
「(返事が無い。本当にどこかに去ってしまったようだ)」
「……ど、どうしよう……あれ、これ……スイッチ? これ押せばいいのか?
 でも……自分でそれやるのは、何か……でも……」
「(気配が無い。本当にどこかに去ってしまったようだ)」
「ええい、そんなこんなでグダグダなこの小ネタ、本日もしゅーりょー! 
 皆様におかれましては、また会うその日までご機嫌うるわしゅーざんハイランドぉぉぉぉ!
 ポチっと」

――ブツッ――
28 ◆91wbDksrrE :2009/05/29(金) 00:47:12 ID:HN0gakok
ここまで投下です。
29創る名無しに見る名無し:2009/07/11(土) 21:21:16 ID:T2jizyUu
やりましょう


30記憶喪失した男:2009/07/12(日) 07:37:21 ID:G2160PSG
第一回WBCはヤラセだった。日本へのプレゼントさ。
イチローだけが現実だ。
31創る名無しに見る名無し:2009/07/15(水) 16:28:00 ID:A+RfOpy1
物語としての「研究」についての書物や著作などは俺もいつごろからあるのか
よく分からん。
ただ昨今言われている所謂セカイ系というものの原型はシェイクスピアなどにも
早や見られる。そのことは興味深い。
あとは今後◆91wbDksrrEの展開に期待。このスレがもし伸びるようだったら
俺は持論のセカイ系について話をしたい。
32 ◆91wbDksrrE :2009/08/08(土) 21:56:24 ID:vQ3AgRcG
「でまあ、期待されると頑張ろうとして肩に力が入ってろくにアイデアが
 出てこなくなるわけだが」
「このぽんつくー」
「あー、ぽんつくの意味がわからない人はググるか辻灯子って人の描いた
 四コマ漫画、ただいま勉強中を一巻から通して読むように」
「好きな物の宣伝おつー」
「さて、宣伝も終わった所で……どうしよう?」
「私に聞かれてもー」
「確かにお前に聞いてもどうしようもないよな」
「でも、何かしらひねり出さないと駄目だよねー?」
「駄目だよな」
「でも、そうやってひねり出した物ってろくなもんじゃないよねー?」
「ろくなもんじゃないよな」
「諦めるー?」
「タップしたらそこで試合終了だと安西グレイシーも言っている。アーハハ」
「誰ー?」
「ネタになってないネタを解説させようとするな」
「じゃあスルー」
「それはそれで寂しい」
「わがままだなー」
「ふっ……わがままが女の専売特許だと思うなよ!」
「スルー。で、どうするのー」
「どうしような?」
33 ◆91wbDksrrE :2009/08/08(土) 21:56:33 ID:vQ3AgRcG
「ちょっと考えてたのとかあるのー?」
「まあ、上で言ってるセカイ系の話とか、あとは某所で言われてた『台詞系に
 傑作無し』という話題についてとか、色々考えてたんだが、どうもパッと来ない」
「電波が来ないんだねー」
「そう。電波が来ないと、こんな馬鹿げた下らないグダグダな四方山話を
 垂れ流すくらいしかできんのだ。我ながら自分の非力が恨めしい……」
「でも、期待されてるよー?」
「……じゃあ、期待と物語との相関関係とか、そんな感じでやるか?」
「どういう話ー?」
「物語ってのは、要するにぶっちゃけた話、貴方が物語だと思った物が――
 って事になっちゃうんだけどな?」
「うわー、ぶっちゃけたー」
「まあ、今まであれこれ物語について定義してたのはなんだったんだという
話になりかねんぶっちゃけだが、現実問題そうなんだから仕方が無い」
「開き直りカコワルイー」
「それでも、受け手の期待に沿った物語はやはり受けるし、期待に沿えなきゃ
 受けない。期待を超えたら大絶賛だ」
「そうだねー」
「“物語を研究する”ってのは、結局の所“どうやったら受ける物語が創れるか”
 って所に行き着くんじゃないかと思う」
「某ストーリースレみたいなー?」
「……あそこは実践例がほとんど出てこないので俺は以下略」
「じちょー」
「うむ。で、それを考えるにあたって、受け手の期待というのは重要になってくる」
「期待に沿えるように考えれば、自然と受けるようになるってことー?」
「わかってるじゃないか。要はそういう事だ」
「今回の場合、このグダグダでどうしようもない私達の今後が期待されてる
 という事でー……一発接吻でもぶちかますー?」
「違うだろなんでそうなるんだよ何考えてんだよっていうか接吻ってなんだよ
 なんでちょっと奥ゆかしい言い方なんだよその割にぶちかますとか言ってるよ
 アンバランスだよ! 物語についての研究をどう展開するのか、という点が
 期待されてるに決まってるだろ!? 俺たち二人の関係がどう展開するかを
 気にしてる奇特な奴がいるかっ!?」
「そこまで嫌がらなくてもー」
「嫌がってねえよ! いや、嫌がってるけど!」
「どっちやねんー」
「もうスルーだ。スルーするぞ。とにかく、期待と物語との相関関係について、
 何か適当に例を挙げながら考えてみるとしよう……その内」
「そのうちー?」
「なんだその不満そうな顔は」
「だって、そのうちって言って投げ出してるのいくつあるー? アレとかアレとかー」
「言うな! アレとかアレだってその内ちゃんと完結させるし続きを書く!」
「……じー」
「だからなんだよその目は!? 俺は二年越しで放置してたSSを完結させた男だぞ!」
「自慢にならないー」
「そうだよ自慢してるわけじゃねえよ俺はどうせ駄目男だよ!?」
「逆切れカコワルイー」
「ええい、とにかく予定は“期待と物語との相関関係”についてだ! 俺が、
 たった今、そう決めた! ケッテー!」
「田村様とか誰も知らないよー? しかも中途半端ー」
「そういうツッコミ入れなきゃ誰もきづかねえんだよっ!?」
「んじゃま、このボタンを例によって例のごとくー」
「ああ押すとも! 押すともさ!」
「期待せずに待たないでねー」

――ブツッ――
34 ◆91wbDksrrE :2009/08/08(土) 21:57:16 ID:vQ3AgRcG
ここまで投下です

って間違ってageちまったぁぁあああああ!!???
今更sageても遅い・・・うわぁ・・・
35創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:03:59 ID:M6QjPqWE
                   ─ まだ終わっていない話 ─
第2話


カ「どうしたんだい? 突然呼び出して」

ち「貴方がなかなか連絡をよこさないからよ。
  カトー君。話のネタは思いついた?」

カ「それが、なかなか思い浮かばなくて──」

ち「やっぱり……しょうがないわね。今回は他の人のレスから話題を拾うことにしましょう」

カ「前回もそうだった気が」

ち「さあ、始めましょう! カトー君。最初のお題は?」
36創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:10:25 ID:M6QjPqWE
カ「まず、物語が『展開した時点で 過去発表された作品に等しい』んじゃないかな
  って意見があるけど、どう思う?」

ち「確かに、そういう意味では過去のものと言えるかもしれないね」

カ「でも、そんなことを言い出したら物語だけじゃなくて人間の認識するものすべてが“過去のもの”になっちゃうんじゃないか?」

ち「うー…ん、それもそうね。そうなると未来や過去という定義に何の意味があるの? って話になっちゃうわね。
  なかなか難しい問題だわ」

カ「ひょっとしたら、」

ち「ひょっとしたら?」

カ「物語が過去のことか未来のことかなんて、実はどうでもいいことなのかもしれない」

ち「随分乱暴な意見ね。早くこの話題を終わらせたいだけでしょ」

カ「ギクッ そんなことは──」

ち「まあ、ややこしい話になってきてるし、◆91wbさんの意見ももっと聞きたいところですし、とりあえず保留としましょうか。」
37創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:12:39 ID:M6QjPqWE
カ「次、『物語としての「研究」についての書物や著作などは俺もいつごろからあるのかよく分からん。』ってのがあるね」

ち「私が知っている範囲だと、古代ギリシャのアリストテレスが『詩学』って本を書いているわね」

カ「それは俺も知ってる。デウス・エクス・マキナって言葉が有名だよね」

ち「いきあたりばったりで物語を作るのはやめましょうってことね。
  哲学者って変な人が多いけど、彼はとても常識的なことを言うわ」

カ「この話の作者とは正反対だな」

ち「そんなこと言ってると作者に消されるわよ?
  それはともかく、アリストテレスは他にもこの本の中で“創作の起源は模倣である”とか
 “丁度いい長さの物語を書け”とか語っているわ。いろいろ勉強になるので、一度は読んでみたら?」
38創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:14:34 ID:M6QjPqWE
カ「次、『“物語を研究する”ってのは、結局の所“どうやったら受ける物語が創れるか”
  って所に行き着くんじゃないかと思う』だけど……」

ち「……」

カ「どうした?」

ち「物語をバカにしてるの? 文学少女としてその意見は許せない」

カ「おま……いつから文学少女になったw」

ち「そもそも文学っていうのは、自分の内面を紙に書きだす行為だったはずよ。
  これは『枕草子』の時代からそう。
  読者の機嫌を取るために作った物語なんて、物語の風上にも置けないわ」

カ「そもそも物語研究っていうのは、読者から作者へのアプローチであって、作者の側がいろいろと勘繰ることじゃないよね。
  まあ今のご時世じゃ“受ける物語の書き方”をある程度学んでいないと食っていけないっていう事情があるから……
  でも、それが物語研究のすべてだと勘違いされても困る。ちあきたんの憤りも分かるよ。」

ち「物語は需要と供給とか、そういった経済的なものに縛られない存在であってほしいわ」

カ「まあ理想形としてはね」
39創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:16:41 ID:M6QjPqWE
カ「次、『台詞系に傑作無し』──これについては僕は少し思うところがある」

ち「台詞系って何?」

カ「辞書とかで明確に定義されているわけじゃないけど、
  Web小説とかでよく見られる“ほぼ台詞だけで進む物語”のことらしい。台本形式って呼ぶ人もいる」

ち「すると、私たちが今やっていることも台詞系?」

カ「いや、僕たちがやっているのは“対話篇”とか“対談形式”と呼ばれるもので、似て非なるものだと思う」

ち「具体的な違いは?」

カ「そうだな……ジャンルの違いかな。
  対話篇は必ず『○○、〜を語る』といった感じのテーマで、アクションシーンは皆無なのに対し、
  台詞系はバトルものからラブコメまで何でもアリなんだ
  ドラマとか小説の地の文を省略してセリフだけを抜き出した感じのものが台詞系」

ち「セリフで表現しきれない部分はどうするの

カ「地の文がないから台詞では表現できない微妙な感情表現や情景描写もカットされちゃう」

ち「読者の想像にお任せってわけ?」

カ「……ならいいんだけど、僕は読者に丸投げしてるようにしか見えないんだよなあ」

ち「そう? 私は解釈の仕方がいっぱい出てくるほうが好きだけど」

カ「はっきり言っちゃうと、台詞系を書いている人の多くは、地の文を書かないんじゃなくて、書けないんじゃないかと思う。
  なんというか……省いているんじゃなくて最初から目に入っていない感じ?」

ち「そう考えると、台詞系に傑作無しって呼ばれるのも無理はないわね」

カ「場面場面での表情とか仕草とか、一挙手一投足まできちんと意識して書いて欲しいな
  自分で創った登場人物なんだから、それぐらい愛情は注ぐべきだと思う」
40創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:18:24 ID:M6QjPqWE
カ「今回はなんか、今流行りの形式についての不満が噴出した感じになっちゃったね」

ち「それだけ今の物語が堕落してるのかもしれないw」

カ「読者に『懐古主義乙』とか言われそうだな」

ち「読者の目を気にするのは作者として三流よ?」

カ「www」

ち「さて、次回はどうしましょう?」

カ「正直、どうなるか僕にもよく分からない」

ち「私としては第一話みたいな流れにしたいところだけど」

カ「とりあえず“セカイ系”“期待と物語の相関関係”についての話題を先じゃないか?」

ち「そうね、そちらが先に片付いてからのほうがいいかもしれないわね」

カ「それじゃ、今回はここまでということで!」
41創る名無しに見る名無し:2009/08/09(日) 08:23:15 ID:M6QjPqWE
ここまで投下です。
42 ◆91wbDksrrE :2009/08/09(日) 11:07:56 ID:wR5+fKDn
「ちと語弊があったようだな」
「なにー? 神主さんー?」
「そりゃ語弊じゃなくて御幣だ」
「はらいたまえー」
「何も憑いてないから」
「この前貸した三百円のことー」
「いまてもちがないいのでしばしまたれよ」
「なんで棒読みー?」
「察せ」
「察したー」
「やればできるじゃないか。んで、語弊についての話だが」
「いいわけー?」
「言い訳って言うな。……まあ、実質そうかもしれないが」
「で、どういうことー?」
「つまり、書き手が研究しようって時点で、それはもう内面を書き出すとか
 そういう物語の理想形からは外れちゃってるわけだ」
「ほうほうー」
「その理想形を具現化するにあたっては、はっきり言って“物語”の
 研究なんか必要ない。文法の研究だけして、後は内面をその文法に
 則ってつづっていけばいい……という事になるわな?」
「なるかなー?」
「なるんだよ。つまり、研究する事を志している時点で、結局は受け手の
 事を意識しているという事になる。だからこそ、物語研究は読者から
 作者へのアプローチである、という事を言っているんだと思うんだけど」
「本来、書き手はそんなのかんけーねー、ってことー?」
「そう、おっぱっピー!」
「古いー」
「古くてもー? ダイジョブダイジョブー!」
「乗ると思ったら大間違いだよー」
「……寂しい」
「自業自得ー」
「まあ、そういう前提の上で、俺は物語研究が行き着くポイントをそこに
 置いたわけだ」
「紛う事なきいいわけだねー」
「うっせ。アリストテレスが何でそういう事を言ってるのか、ってのを考えれば、
 それ程おかしな事は言ってない……と思いたいが」
「ふぅー。願望かよー」
「呆れられると痛いんですけど!? ……とにかく、理想形は理想形として、
 その理想形を体現できるようなラッキーに恵まれる事は、そうそうある事
 じゃない。実力は無論、運がなきゃ“自分が好きな物を書いたら大ヒットしました”
 なんて事はなかなか起こらない」
「この場合、実力も運も無い人はどうしたらー?」
「運については神に祈るのみだが、実力については磨く事ができるわな」
「その為の物語研究ー?」
「それが全てではない、って大前提を置いておくのを忘れずに、な。文法に
 ついて磨くのと同じく、物語についても磨かにゃならんという事だ。その上で
 理想を忘れず、最終的には自分の書きたい物が皆に受け入れてもらえる
 物になれば、これはもう言う事は無いな」
「……長いいいわけだなー」
「ぐっ……と、とにかく、そういう事なので、別に理想を追うのを非とする
 わけではなく、むしろその為の武器を磨く為に、受けを意識して書ける
 ようになる事がまず必要だと、そういう事を言っているわけだ」
「もうやめようよー、見苦しいよー」
「ええい、放っとけ!? 言われんでももう終わるわっ! そういう事だからっ! 以上終わりっ!」
「んじゃ、引き続き宿題をしっかり考えるようにー」
「わかっとるわっ! なんで毎度毎度お前はそんな上から目線なんだよっ!?」
「前も言ったけど、君が下にいるだけだよー。んじゃそういう事でー」
「ええい、今日はそこら辺徹底的に話そうじゃないか! そこになお」

――ブツッ――
43創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 19:04:43 ID:BjOTvr8g
まー俺も素人だけどなかなか学術的なスレってのは伸びないな。といってもココは
それほどじゃないと思うけど。
研究について言えば今の漫画やゲーム、アニメなどをもっと体系的に研究するところが
あっても……とは思うが。アニメなんかはそんなもんよりとにかく現場!って感じなのだろうな。
まだ研究に至るレベルじゃないって事なのだろうか。
さて物語についてだけどこれは意味論的な研究になってしまうかもしれないが
物語とは何かという定義はここでできないかな〜と提案。
もちろん最初は各人の定義で良いと思う。そこら辺のサイトから引っ張ってきた受け売りの
知識の付け焼刃なんかよりも語ることでネット上と言えども皆に一定の理解をされるような
結論を出すことのほうが有意義だとは思う。
44創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 19:22:51 ID:q4zXj9b4
アニメは詳しくないけど漫画やゲームは効率ありきで方法論が束ねられてきてると思うよん
きっとアニメにもあるんだろうけど、映画やドラマ系の方法論、演出論なんかが豊富だからアニメ全体で物語論を語る必要はその分減ってるかもね
そもそもそゆの皆無だったら学校の存在が成立せんしね

>物語とは何かという定義はここでできないかな〜と提案。
広いなw 今更感もあるし、折角だからもっと広げて「虚構とは何か」に一票w
narrativeじゃなくfictionの方。

意味論とか延々とぶっても仕方ないから、なんか創作しつつ創作中で語らせてみるか……

>>2以降の流れにもある通り、この板ではただ議論するのは敬遠されるのよね。
まず創作で示しあおうぜって空気があるので。
45創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 19:38:28 ID:q4zXj9b4
「物語とは何か」
 彼女は唐突にそんなことを口走った。
 彼女の頭の上には沢山の巨峰が乗っており、あまねく潰れている。
「まずその状況の意味が判らん」
「物語から意味を剥ぎ取ってみようという訳だ。さあ、ビールを飲め」
「脈絡がありません」
「だが脈絡などというものは意味の時系列集合に過ぎないのではないか」
 蓋然的に不快になってきたので俺は道ばたに落ちていた竹槍でF-22を撃墜した。
「やめろ。無意味に意味の沈着が起こる。その時点で物語の純粋性が検討できなくなるではないか」
「物語ってねえよ。そんじゃお前が描写やってみればいいじゃないか」
「よかろう」
 彼女はにやりと腕組みしてから土を掘り返した。大判小判がざっくざく。然るに挙動不審な案山子達は永遠の深淵をゼロで割る。NaN。そのとき次元的な階層に於いて世界が崩壊した。スイーツ。
「しまった。ユークリッド世界の最中でゼロで割っちゃいけなかったんだ。ああ。必然的矛盾が蓋然的矛盾に取って代わる。今やこの世界は非ユークリッド空間。しかも私はあろうことかミニスカートを穿いている」
 俺は味噌汁と叫びながら激昂した。それから彼女に訊ねた。
「非ユークリッド空間になってしまうとどうなる」
「どこからでもパンチラです。ほら、この世界でビュフォンの針で円周率を求めると全ての光が漸近線を描く事が判る」
「それは素敵です」
 俺はにっこりと微笑んだ。
 彼女も恥ずかしそうに微笑んだ。ちなみに今日の下着の色は赤方遷移の彼方のスペクトルで示される周波数体だった。
 俺達は生涯を幸せに暮らした。

(了)
46創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 20:51:49 ID:q4zXj9b4
閑話休題

虚構性については筒井康隆が「虚構と現実」という題で長々と検討してるので読み返しながら適当に考察してみる。
読んだ事のある人には今更だろうけど、氏は「時間」「社会」「人物」に分けて考察してる。その成果が「虚人たち」になってる訳だけどその場合の事例を拾ってみる
・虚構の時間:
 語る順番を平然と入れ替え得る。果ては時間を逆行する小説もある
 →これを逆手に取って原稿用紙一枚を一分とした
・虚構の人物:
 ひとりないし複数の主人公が存在し、脇役たちは語り部の視点操作によって物語に都合の良い形で切り取られ、時に従属する形で描かれる
 →全部の脇役が各々の物語の主人公であるように露骨に描写することで、虚構としての異化効果を得た
 →虚構内存在であることを自覚している登場人物という図式を利用した(これは楽屋ネタで漫画などでも散見されるので目新しくはないと思うけど、長編小説中全体に渡ってやられるとかなりの異化効果になっている
・虚構中の事件
 物語を駆動する要素として理路整然と発生する
 →同時多発的にまったく別の事件に巻き込まれる主人公、という着想が可能になる

この辺を整理した上で、筒井氏とは別のアイデアが出し得ると思う。
その時、物語や虚構に疑問符を投げかける事ができるのではないかと信じたい。
ちょっと試みてくる
47創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 21:04:43 ID:q4zXj9b4
・事件:漠然と投げ出されていて手の付け様のない状態に人物を投げ込むのはどうだろう。
・人物:二人称の形で「登場人物」であることと訣別させるのはどうだろう。
・時間:同時多発的に存在し、かつすべての「あなた」が混同されている。

 あなたは目眩がしている。それもそのはずであり、核ミサイルが発射された直後にあなたは妹から「犯される助けて」という電話を受け、
電話が切れる間もなくたまたま目の前を通りかかった大統領が暗殺されてしまい濡れ衣を着せられたところで便意を我慢出来ずに漏らしてしまったのだ。
 あなたは四人いて、うち三人がズボンの裾を不自然に膨らましている。
「ひゃあ」そう叫んだ残りのあなたはたまたま腹の調子が悪く、茶色い液体を垂れ流している。
 あなたは拳銃を突きつけられながら、空に巨大なUFOが降りて来る様子を眺めていた。あなたは絶望した。
 もう一人のあなたがあなたを叱咤し、残る二人のあなたは恐怖に打ち拉がれて逃げ出した。さもありなん、あなたは癌のためあと一週間で死ぬ命なのだ。
「助けてくれ」というあなたの声を聞いて、あなたBは死に面して覚悟が足りないという批判的な感情を抱いた。
 あなたは死の瞬間まで紳士でありたいと思う一方で、あなたCは今すぐ風俗で貯金を浪費したいと心底願っているほどに好色だった。
 あなたAは観念して舌を噛み切った。「あ、こら」残りのあなた達は憤慨した。「どうすんだよこれ」
 あなたに拳銃を突きつけている黒人男性は流暢な英語でハワイユー? と聞いた。
 そのとき、頭上で核弾頭が爆発した。

(了)
48創る名無しに見る名無し:2009/08/11(火) 21:27:57 ID:9phL+MT8
シャブ中か?
49創る名無しに見る名無し:2009/08/12(水) 11:22:11 ID:8mRRFCcB
だろうなw
50創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 19:35:23 ID:Y7IyanzE
カオスとカオスを足してSFで味付けしたかのようなw
51創る名無しに見る名無し:2009/08/19(水) 21:01:16 ID:EUa3frbm
味のあるカオスだと思ったが、これのどこに物語を
見出すかが問題だw
52創る名無しに見る名無し:2009/08/27(木) 14:54:52 ID:xaO7VaXz
男「>>39-40に言われてるな」

女ここまで言われると気持ちが良いな。なぁ、男?」

男「同意を求めるな」

女「やれやれ。相変わらず面白みの無い奴だな、お前は」

男「お前程人生を楽しんじゃいないんでね」

女「それはいけないな。どうだ? 二人で楽しいことでもするか?」

男「……何をだ」

女「スーファミに決まっているだろう。ふふっ、他に何があると言うんだ?」

男「……チクショウ」
53創る名無しに見る名無し:2009/08/27(木) 22:33:23 ID:ctw0a/rl
スーパーなファミリーを作(ry
54創る名無しに見る名無し:2009/10/05(月) 17:45:21 ID:LhfMaXfZ
議論とかしちゃってください
55創る名無しに見る名無し:2009/10/05(月) 17:48:24 ID:gQNKV+hA
板違い
56創る名無しに見る名無し:2009/10/05(月) 18:19:19 ID:E7oi2KZO
議論に作例などの創作が伴えば板違いではない。
そもそも議論だけならこの板のどこでも見かけるから、程度問題だよ。
議論だけのスレになったらそっぽ向かれるかもしらんが
57創る名無しに見る名無し:2009/10/05(月) 18:24:40 ID:Xl2u1rjR
そもそも議論禁止なんていうルールなんかねーから板違いじゃねーよw
創作のための議論になってりゃ問題ねー
58創る名無しに見る名無し:2009/10/07(水) 13:47:14 ID:FgnZ2Eku
ネタふりって訳ではないが。初心者的にも良い議論があった。

まず、下の議論がある。

■5分で物語を作れるにようになるコツ
http://anond.hatelabo.jp/20091002081424

で、その反響
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20091002081424

まあ、よく言われている話だし、上にもあるように、この辺は有名。
> 「村上龍はかつてすべての小説は「人間が穴に落ちる」「穴からはいあがる/穴の中で死ぬ」という話型でできていると道破したことがある。

これについて議論しても良いかも知れない。
59創る名無しに見る名無し:2009/10/07(水) 13:48:59 ID:FgnZ2Eku
また、上記の議論とは別に、個人的には、では、どうすれば面白い物語を作れるか?という点に興味がある。

俺がちょっと思っていたことを書くと、

・どうリアリティを担保するか?
→例えば、(「銀英伝」の)田中芳樹だったら、特に戦史についての教養が、
(「皇国の守護者」の)佐藤大輔だったら、戦争ボードゲーム制作者としての教養が、
架空世界の思考実験の裏付けとしてのリアリティの担保に役立っている。
(例えが偏っていますね)

それなりにぶっ飛んだSF・ファンタジー世界でも、作者の教養の裏付けによって
ある程度のリアリティが保証される訳だ。
だから、小説書き以外の何らかの専門分野を持てば、ある程度、小説も
書きやすくなるのではないか、と考えたことはある。戦争物に限らず。

勿論、村上龍のようなオールマイティーで一冊書く度に勉強し直しの人もいるし
(で、専門家にリアリティがないとボコボコに叩かれたり)、狼と香辛料の作者は、
一冊書くのに、40〜50冊の本が必要、みたいなことを言っていたような。

個人的にも、ウンチクの書いてない小説というのはやや味気ない気はするし。
(異論は認める)
60創る名無しに見る名無し:2009/10/08(木) 02:37:27 ID:ipcPRVow
誰だって特定の傾向があるし、偏りはあると思う。
でもそれを面白いと感じるかどうかは読者の側の個性なんじゃないかな。
個人的には山無し落ち無し意味無しでも一人でも面白いと思う人が居ればそれは面白いと言っていいと思う。

物語というものは点と点を結んで最後に何かが現れる絵のようなものだ. ジム・ジャームッシュ
61創る名無しに見る名無し:2009/10/09(金) 01:16:10 ID:VG0e+4m0
>>22の発想がとても面白いと思う。
対象(テクスト)を読んだ読者の中で意識されることによって、対象は初めて物語たりえるわけだ。

物語には強度があると思う。
同じ事実であっても、たとえば野球で、九回裏二死から逆転満塁ホームランが出た試合と、
順当に強いチームが点数を重ねただけの試合では、前者のほうが物語性を感じる―――つまり強い物語である。

物語の強度を決める要素は色々あって、
たとえば>>58なら、「成功するかわからない目標」を設定することによって、「サスペンス」を作り、物語性をあげているし、
逆転ホームランの場合は、「ドラマ」が描かれることによって、物語の強度が増していると考えられる。

物語性に係わる要素を分析すれば、純粋な物語を作れるように思えるかもしれないが、
ここで二つ問題が出てくる。
一つ目は、
物語性を高める。つまり読者がこれは物語だ!と強く感じるような作品を作ったところで、
それが面白いとは限らないってことだ。
二つ目は、
物語性を高めるような要素を単純に集めたところで、より強度な物語を作れるとは限らないってことだ。
これは、様々な車から車っぽい要素(パーツ)を集めたところで、決して一台の車に再構築できないことに似ている。
62創る名無しに見る名無し:2009/10/09(金) 01:53:37 ID:xhYIpiZ6
>>61 の「物語性」は「物語性」ではなく「ドラマ性」と言った方が近いと思う。
63創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 22:08:08 ID:O2GEm2io
酔ってきたし、スレ賑やかしってことで燃料投下してみっかな
これで議論に火が点けば、このスレも、ひいては板全体も盛り上がる……かも?
(なんという独善)

叩き上等! さぁ叩け!
64創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 22:10:57 ID:O2GEm2io
@ 設定について

設定から物語を作っていく企画がある。
挙げられた設定を見ると、なかなか魅力的と思う。
実際に、そこから話を起こして一本仕立てたこともある。

しかし、どうにもぴりっとしない。書き上がっても、達成感はない。

本屋に行ってマンガやライトノベルのコーナーを見ると、実に多くの物語があることがわかる。
その中には、自分が面白いと思った設定とそっくりなものもあったりする。

「完全なオリジナル」を生み出すことは、難しい。
必ず、「どこかで見たことのある」設定になってしまう。

前述の企画にて設定を挙げた人たちも、既存の物語から無意識に影響を受けてしまったのだろう。
「パクリ」だとか、そんな低次元の話では断じてない。

ところが、設定が面白そうなマンガやライトノベルでも、いざ実際に読み始めてみると、さほどでもなかったりする。
言うまでもなく、物語の面白さは、設定だけでは決まらない。
問題は、お話をいかに語るか、にある。

「ストーリーテリングの手法が重要なのだ」などと知ったふうに言うのは簡単だ。
そんなことは、それこそ手垢が付くくらい使い回された常套句である。

そもそも、設定と物語の面白さは、さほど関係が無い。
まったくのオリジナルな設定など、この先出てこないと考えた方が良い。
必ず、似たようなことを考えている人がいるはずだ。

しかし、ありふれた設定であっても、そこから物語をいかに転がすかによって、その設定が活きるか、
あるいは死ぬ(その設定である必然性が失われた状態)かが決まる。

物語を語るにあたって、どれだけ実の有るメッセージを込められるか、が重要になると思う
(何をもって「実の有る」と定義するか、は一悶着ありそうだが、ここでは面倒いので省く)。

リアリティを追求するのも、その一つと考える。
切れば血が出るような生々しさ。
それに読者は心動かされ、涙したりワクワクしたりするのではなかろうか。

同じような人生というのは、存在しない。
人の数だけ、人生がある。
書き手の人生を詰め込んだ物語、それが人の心を打つのではないか。

もちろん、見せる技術は必要だ(小手先のテクニックでは、断じて無い)。

作りこんだ設定で、ひとの上っ面だけをなぞったような作品では、面白さには程遠い。
65創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 22:13:56 ID:O2GEm2io
A 二次創作

二次創作というジャンルがある。
既に出された作品の、設定なり世界観なりを流用して、他の創り手が派生話などを創作するものだ。
オフィシャルに認められたものはスピンオフとも呼ばれる。

このジャンルは、特殊だ。
読者の興味を惹くポイントが、もうひとつ余分にある。
物語そのものの面白さや作者のネームバリュー。これは、他の創作物と一緒。

これに加えて、「元ネタのファン要素」というのが入ってくる。
極論すると、元ネタ作品が好きならば、その作者を知らなくても、
その作品が凡百なもの(語弊を失礼)であっても、読者は楽しめる。

いうなれば、(元ネタの)世界観や雰囲気などが、大きく関与する分野と言える。

ところが、この要素は両刃の剣だ。
どんなに面白い作品、有名な作者であっても、元ネタが知られていなければ、
読者は「一歩引く」のである(それを覆すほど力のある作者はいるが)。

二次創作というのは、元ネタを知っていることが前提である。
元ネタを知らなければ、十分に楽しめない。すなわち、読んでもしょうがない、わからない……となる。

読む前から、読者は、この選別を行う。
二次創作は、純粋に「中身(内容)で勝負!」というわけにはいかない。

つまり、この「ファン要素」というのは、自作に読者を引き込む「呼び水」になることもあれば、
読者を遠ざけてしまう「垣根」にも成りうるのである。

設定で読み手を釣る(語弊を失礼)こともあれば、その設定が読み手を遠ざけることもある。
しかも、同じ設定でも読み手が示す反応は180°違う場合が多々ある。



ここまで書いてきて、気がついた。

これは、何も二次創作に限った話ではない。
二次創作の場合、それが「作品名」という非常に解りやすい形で露見するだけで、
他の一般創作物すべてに言えることなのだろう。
66創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 22:18:48 ID:O2GEm2io
B アマチュアの力量

世に出ている小説やマンガなどの作品は、当然ながらプロの手によるものだ。
自分の作品がそれらに及ばないのは、当たり前である。
しかし、及ばないからといって、その作品には見るべき所が無いのだろうか?


例えば、趣味でバンドをやっている人たちがいる。
彼らの技術は、当然ながら歌番組に出ているようなミュージシャンには到底及ばない。

けれど彼らは、彼らなりにバンド演奏を楽しんでいる。
観客(聴いてる側)にも、プロの演奏にはかなわないけれど、「これはこれで、良い」と思わせる「何か」がある。

そこには、技術や上手さ以外の「何か」があるように思える。



さて、これを文章表現で考えてみる。

書くことは、楽しい時もあれば辛い時もある。

自分の書いたものが、果たして良かったのか、まずかったのか、それを推し量るものとして、
「感想」や「反応」がある。

「感想」および「反応」が無かった作品は、駄作なのだろうか。
書いた本人が、作品に対して確信を持てないならば、それは駄作かもしれない。

作品を積み重ねていき、いつか「我ながらよく出来た」と思えるものを書けたとする。
それに対し「感想」「反応」が無かったとしても、それは書き手本人にとっては快作ないし良作なのではないだろうか?
それとも、それは自己満足に過ぎないのだろうか。

プロの作家といえど、いつもベストセラーを出すわけではない。
巷でベストセラーと言われる作品が、自分にとって良作であるとは限らない。

自分が、渾身の力を注いで書き上げた作品に対して、たとえ一人でも面白いと思ってくれたなら、それは本望ではないのか。

もっとも、これはキレイ事過ぎるとは思う。
誰だって、丹精込めた作品を褒めてもらいたい。

大事なのは、褒めてもらえなかったときに、くさったりひねくれたりしてはダメだということだ。

そして、「何が(褒めてもらえなかった)原因か」を、あまり追求しすぎてはいけない。
読者とは、気まぐれなものなのだ。

文章に限らず、絵でも音楽でも、自分が納得できるレベルに達するまでは、ある程度の「練習」や「修行」が必要だ。

それは時に、辛かったり面倒だったりする。

しかし、そういうことをする本質は、「自分が楽しむこと」にある。
技術を追求するあまり、楽しくなくなってしまったら、本末転倒だ。



練習は、イヤにならないくらいで、ほどほどに。

楽しむことを忘れそうになったら、原点に立ち返る。
67創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 22:22:20 ID:O2GEm2io
さて、次はどんな物語を書こうか。



↑って文章を入れて〆ようと思ったのに……
「改行がry」だってさ。カッコワリーーーーーーーーーorz


もう寝ます。ホントすみませんでした
68創る名無しに見る名無し:2010/02/06(土) 23:33:06 ID:qGMScKoM
本当に申し訳ないがどうでもいいです
69創る名無しに見る名無し:2010/03/23(火) 17:08:36 ID:hVw8s4z0
少年漫画のテンプレ

主人公・・・バカだけど、一つだけ特技を持つ
ラスボス・・・優秀だけど、一つだけ弱点を持つ

何か非日常的なことが起こり、主人公は何かの目的を持って行動する。
主人公のもとには、主人公と行動をともにする仲間が集まる

ラスボスが登場する。
ラスボスは自分の野望を実現するために、主人公を排除しようとする。
ラスボスは自分の手下に、攻撃を命ずる

主人公vs.手下その1

主人公vs.手下その2

主人公vs.手下その3

主人公vs.手下その4

ラスボスの正体が判明する
主人公はラスボスとの直接対決を決意する

主人公はラスボスの本拠地に乗り込んで、最終決戦。
最初は優勢に戦いを進めるが、ラスボスは意外に強く、だんだん不利になる。
しかし、主人公は、ラスボスの弱点もしくは盲点に気がつき、
そこを攻撃して、ぎりぎりのところで逆転勝利。

主人公は、何か大切なもの(宝物とか平和とか愛とか)を手に入れる。

70創る名無しに見る名無し
物語には幾つかの型(テンプレート)があって、
その型を読者に知らせることが、小説の推進力の一つになっているという仮説。

どうだろうか?