1 :
1:
いきなり女から電話がかかってきて、ちょっと驚いた。僕と女の間に直接的な関係はないからだ。けれど、明日のことを考えればありえなくもない。
女「明日さ、私の誕生日だから、さ」
男「ああ、覚えてるよ」
明日は女の誕生日。それはつまり双子の妹の誕生日でもある。かなり前から付き合う約束をしていたので、当然覚えている。
女「うん…、そうだよね。それでね、よかったら明日一緒に妹の所に行こうと思って」
女「明日一緒にいい?」
2 :
1:2009/03/03(火) 01:50:22 ID:rQb3m1Yg
初めてスレたてますた
初心者だからミスるかも知れんけどやってみるわ
ふむ、さぁ続きを書く作業に移るんだ
4 :
1:2009/03/03(火) 01:52:56 ID:rQb3m1Yg
男「うん、いいよ」
女「それじゃあ、明日一時ごろに駅で待ち合わせでいい?」
男「分かった」
それから一応雑談みたいなことをしたつもりだったが、妹の彼氏と、妹の姉が妹抜きで電話で話してもうまくかみ合うはずがなかった。
女「うん、それじゃ、おやすみ」
男「うん、おやすみ」
無難に挨拶をして、電話を切った。
ああ、男と女の妹がつきあってて
女と妹は双子なのね
6 :
1:2009/03/03(火) 01:55:23 ID:rQb3m1Yg
>>3
一人でも見てくれてありがたい。
正直かなり緊張してるし矛盾とかもありまくるだろうけど、暖かく見守ってくれ
7 :
1:2009/03/03(火) 01:56:43 ID:rQb3m1Yg
僕と妹は付き合っていたのだから一応彼氏彼女の関係だったんだろう。
けれど普通のそれとは違ってると僕は思うし、妹もそう思ってるはずだ。
それは付き合うきっかけからして、甘酸っぱい恋の話とは大きく違っていた。
その日、僕と妹は掃除当番で、僕たち以外の人がみんなサボったから自然と話しだした。
男「しかしあいつら酷いよな」
男「何も言わずにサボって帰るなんて」
男「僕たちもとっとと終わらせて帰ろうよ」
僕が何を言っても彼女からは「ええ」とか「そうね」とか、気の抜けた返事しか返ってこなかった。
妹には双子の姉がこの学校にいてそれなりに有名でもあった。
だからもともとそういう人だと知っていたから、あまり相手にされなくても気にはしなかった。
支援
9 :
1:2009/03/03(火) 01:59:11 ID:rQb3m1Yg
妹「ねぇ」
珍しく妹の方から口を開いたから、僕は少し驚いたがすぐに落ち着いて返事をした。
男「何?」
妹「本当のあなたはどこにいるの?」
男「え?」
一瞬何を言っているのか理解できなかった。
地の文つき台詞系か
11 :
1:2009/03/03(火) 02:01:09 ID:rQb3m1Yg
妹「あなたには自我が感じられない」
妹「人から望まれてるからそこにいるだけ」
男「何言ってるんだ?」
妹「でもそれは一人で生きることができないことの裏返し」
妹「違わない?」
妹はクスクスと笑いながら言った。
まぁとりあえず書いてみそ
うまくなりたいなら台詞系総合スレにいけばいい
あそこで講座とかやってるから
13 :
1:2009/03/03(火) 02:03:14 ID:rQb3m1Yg
男「そんなこと…」
僕は否定したかった。けれど僕の心の奥底にある何かが、妹の言うことを肯定していた。
やさしい子になりなさいといった母。それに応えた僕。
賢い子になりなさいといった父。それに応えた僕。
妹の言ったことは今の僕にも過去の僕にも当てはまった。
妹変なキャラだなー
15 :
1:2009/03/03(火) 02:06:19 ID:rQb3m1Yg
妹は続けていった。
妹「…ま、正直人のことなんてどうでもいいんだけどね」
妹「でも、これだけ聞かせて」
妹「そんな空っぽな生き方をして…」
妹「死にたくならない?」
>>10 すまん、素人だから詳しいこと分からない。
>>12 そんなものがあるのか。ありがと今度いってみるよ
16 :
1:2009/03/03(火) 02:09:21 ID:rQb3m1Yg
気づいたら妹は帰っていた。
僕はただ呆然と教室に立ち尽くしていた
「死にたくならない?」
その言葉は僕の頭にとりついて、呪詛のように頭の中で繰り返された。
しばらくは死にたいと思う心と、そんなはずはないと思う心がぐるぐると頭の中で回っていた。
けどその葛藤も、親がテストの結果を見て「やっぱりあなたは賢い子ね」といった瞬間、僕はあっさりと、死にたいと思う自分の心を認めた。
中二っぽいようでそうでないような、
18 :
1:2009/03/03(火) 02:12:08 ID:rQb3m1Yg
翌日
十分ほど早く来たつもりだったが女はすでに駅に来ていた。
男「おまたせ」
女「うん」
妹のことを考えてるせいか、少し元気がなかった。元気印の姉が暗くなってしまうと、妹と見分けがつかなくなってしまう。
男「ちょっと待たせたかな?」
女「そんなことないよ。私が勝手に早く来ただけだから」
そこで女は気がついたように笑顔を作った。
男「そうなの?」
女「なんか落ち着いていられなくて。それじゃ、行きましょう」
男「うん」
切符を買ってホームに入った。
19 :
1:2009/03/03(火) 02:14:32 ID:rQb3m1Yg
女と話すいい機会だったので僕は聞いてみた。
男「聞いてもいいことかどうか知らないけど」
女「ん?何?」
男「どうして女と妹は別居してるの?」
そう聞くと、彼女は難しそうな顔をした。妹と違って考えてることがすぐ顔にでる。
男「…いえないならいいんだけどね」
女「いや、そういうわけじゃないんだけどね…」
>>14 僕も変な人なので
>>17 たぶん中二です
エライ敵意剥き出しの女だな、手遅れになる前に殺すべき
21 :
1:2009/03/03(火) 02:17:07 ID:rQb3m1Yg
男「うまく言えそうにない?」
女「そう。うーん…妹がしたいって言ったから、じゃダメかな?」
男「じゃ、なんで妹が別居したいっていったの?」
女「それは妹に聞いてみないと…」
女だんだんは歯切れが悪くなっていった。僕としては知りたいことは教えてもらったし、これ以上女を困らせるのも悪いと思って、助け舟を出すことにした。
男「つまり、妹が家を出たいといって、それを認めた。他にも色々事情はあるだろうけど、要するにそういうことでいいのかな?」
女「うん…ごめんね、上手にいえなくて」
男「………」
男「いいよ。電車もちょうどきたしね」
これじか書き?書き貯め?
23 :
1:2009/03/03(火) 02:24:42 ID:rQb3m1Yg
死にたいという思いを認めたとはいえ、すぐに死んだりはしなかった。
それ以上に妹と話がしたいと思った。どうして僕のことが分かったのか。僕のことがもし本当に分かるなら、僕はもう少し僕を知りたいと思ったからだ。
妹は普段図書館にいるらしく、僕も向かった。
隅のほうで隠れるように本を読んでたので、図々しくも向かいの席に座って話しかけた。
男「ここいいかい?」
沈黙と近寄るなオーラが返事をしていたが、実際に口にしないので無視した。
>>22 一応書きだめしてるのを修正しながら書いてる
24 :
1:2009/03/03(火) 02:26:48 ID:rQb3m1Yg
世間話からはじめようとも思ったが、考え直し直球で行くことにした。
男「どうして僕のことが分かったんだい?」
妹「………」
その一言で妹の雰囲気が変わった。人形めいた顔に人間らしさが少し戻ったような気がする。
男「けっこう自信あったんだ。親も友達も、自分さえ気づかなかったのに、なんで妹さんだけ気づいたんだろって」
男「よかったら教えてくれないか?」
妹「………」
妹「簡単なことよ」
なぜか僕には確信があった。彼女は僕に応えてくれると
妹「私も同じだからよ」
男「それは、妹さんも空っぽな人間で、死にたいと思ってるって事?」
妹「そうよ」
それから会話は続かなかった。妙な親近感からか、あるいはこの静寂な空気を壊すべきでないと思ったからか。
ただ、帰り際これだけは言っておいた。
男「これからも話をしていいかい?」
これにも確信を持って聞いた。
妹「かまわないわ」
確信どおりだった。
君子危うきに近寄らず
26 :
1:2009/03/03(火) 02:29:11 ID:rQb3m1Yg
電車内
ガタンゴトン…
女「私ね、実を言うとあまり妹と仲がよくないんだ」
女は小さい子供が悪戯を告白するように、ばつが悪そうに話した。
女「でも、私は妹と仲良くしたいと思ってる」
女「そういう意味じゃ、私男君がすごいと思ってるよ」
男「そんなことないよ。ちゃんと理解してあげようと思ったらできるよ」
僕は口からでまかせを言った。
女「あはは、ありがと」
女は軽く流した。
女「けれどね、私は妹を理解できないんだ」
女「絶対にできないんだ」
男「………」
27 :
1:2009/03/03(火) 02:32:34 ID:rQb3m1Yg
女「妹はなんていうかな、大事なものをなくしてるんだ」
女「それがなんなのか、うまくいえないんだけどね」
女「妹を理解するためにはそれを捨てなきゃいけない。けど私には、それを捨てることができないんだ」
女「家族とか、友達とか、そういうのだと思うんだけど、捨てきることができない」
女「だからね、無理なんだ」
女「多分、男君は意外とつらい過去でもあるんじゃないかな?」
彼女は笑いながら言った。
意外と暗い話なんだな
29 :
1:2009/03/03(火) 02:33:50 ID:rQb3m1Yg
男「………」
男「どうしてそんな話を僕に?」
女「…」
女「多分、男君が妹の彼氏だったからよ」
男「…よく分からない理由ですね」
女「…そうね。実は私もよく分かってないんだ」
曽根崎心中
31 :
1:2009/03/03(火) 02:42:01 ID:rQb3m1Yg
妹の下に通うのは、最初週に一回程度だったが、そのうち五日に一度、三日に一度、と頻繁に訪れるようになった。
後ろ向きな会話も楽しいし、静かな空間にたたずむのも心地よい。
なにより気張る必要がないというのが僕にとってすばらしい。何物にも変えがたい、安らぎの場所となっているからだ。
だが、そうなるとうるさいのはクラスの連中だ
「お前あいつ狙ってんの?」
「えー男君、妹ちゃんみたいなのが好みなの?」
僕には一応優等生という顔もある。正直そういうの今更大事にする理由なんてないけど、すごしやすい環境を整えるのも必要だ。
けれど、うっとおしい。だからやつらを一掃する作戦にでた。
>>28 暗い話が好きなので
でも、そういう雰囲気になるよう作ったので暗いと感じてくれるならありがたい
地の文多くなってきたな
台詞系というより普通の小説形式に近づいてきた
33 :
1:2009/03/03(火) 02:46:40 ID:rQb3m1Yg
男「なぁ、妹」
妹「何?」
男「俺たち付き合わないか?」
妹は宇宙人を見た人のような顔をして僕を見て、そのまま固まった。
男「あー…つまりだ」
僕は一通り説明した。
妹「なんだ、そういうことね」
妹はほっとしているが、なんか納得いかなかった。
男「あくまで建前でいいんだけどな」
男「クラスの連中に騒がれずにすむし」
男「ま、どちらにしろ妹がいやならいいんだけどね」
妹「………」
しえん
ちなみにこの板では連続11レス目でさるさんだから注意な
解除は毎時0分だ
防ぐには他人のレスがなんでもいいから必要
つまりこういうことだな?
38 :
1:2009/03/03(火) 02:51:21 ID:rQb3m1Yg
妹はうつむいてしばらく考え込んだ。やがて
妹「…あなたって、変な所にこだわるのね」
男「過ごしやすい環境ってのは、変じゃないと思うけど」
妹はあきらめたように言った。
妹「好きにすればいいわ」
といった。
こうして僕たちは建前上彼氏彼女になった。
けしてお互いの心が交わることはないと分かっていながら、偽りの安らぎを手に入れるために
>>32 女との話は現在進行形だから会話から書いたんだ。
でも妹の話は過去系だから、どうしても説明文が外せなくて
ふむふむ
41 :
1:2009/03/03(火) 02:54:40 ID:rQb3m1Yg
駅員「次は〜××駅〜××駅〜」
駅を出て、10分もしないうちに妹の下についた。
男「ひさし、ぶりだな」
女「久しぶりね。元気してた?」
妹「………」
無愛想なのは今も昔も変わらない。
女「って、そんなの聞く必要もないか」
女は水を桶に注ぎに、蛇口に向かった。
>>34 しえんありがとー手が震えるほどうれしい
>>35 マジ?詳しいこと分からんけど落ちるのか?
書きだめはしてるけど完結してないのに
おちるんじゃない、書き込めなくなるんだ
ばいばいさるさんっていう連投規制しらね?
まぁ今みたいに他人の書き込みがこんだけあれば発動しないけどな
45 :
1:2009/03/03(火) 02:58:36 ID:rQb3m1Yg
僕は黙って妹を見つめた。
でもここに確かに妹はいる。匂いとでも言うのだろうか、雰囲気というのだろうか。ここは静かで、凛としていて、他者に染まることを拒んでいる。
彼女がそのままこの空間になってしまったような、不思議な感覚。
男「妹は確かにここにいるんだね」
妹「………」
妹はやっぱり答えない。
墓石がしゃべるはずなどありえないのだから
46 :
1:2009/03/03(火) 02:59:59 ID:rQb3m1Yg
>>43 ごめんなさい、わかんないです。
本当に素人だし、こんなに書き込みしたのも初めてなので
墓石!?
しんでんのか妹
へんじがない
ただのはかいしのようだ><
49 :
1:2009/03/03(火) 03:02:39 ID:rQb3m1Yg
チーン
女「…」
男「…」
女「妹が死んでからね」
女「私、すごくショックを受けたの」
女はさながら神父に懺悔、哀れな子羊だった。
女「頭の中がね、妹が死んだことでいっぱいで、ほかの事なんて考えられないくらい酷かったらしいわ」
男「………」
僕は神父なんかじゃないし、何かを言えるような人間でもない。
だから黙ってることにした。そうすれば免罪符の代わりくらいにはなるだろう。
>>46 間違えた
>>42ね
死にたい死にたい言ってたけどほんとに死んだのか
52 :
1:2009/03/03(火) 03:05:00 ID:rQb3m1Yg
女「親も友達もそんな私を慰めてくれたりもした」
女「そのおかげで、私も何とか学校に通えるようになって、普通の生活ができるようになった」
女「でもね、そんな普通の生活をしている友達を見ていると、時々、自分以外の人がみんな、妹のことを忘れてるんじゃないかって思う」
女「そして、そんな人たちの中で生きてる私もだんだん妹のこと忘れていっているような気がする」
女「実際にね。…もうね、泣けないんだ」
女「一月前なら人前でもわんわん泣いてたのにね」
53 :
1:2009/03/03(火) 03:06:38 ID:rQb3m1Yg
ちょっと
むむ
55 :
1:2009/03/03(火) 03:07:14 ID:rQb3m1Yg
ごめんこれもtstね
彼女の懺悔は終わった。
僕がもし本当に神父だったのなら彼女を慰める言葉を書けることができるだろうか。
僕には、僕にできることしかできない。
気づいたら僕は素の僕になっていた。
ほむほむ
なんで妹とつきあってるのに姉が女で妹が妹なんだと思ったが
そういうことなのか
59 :
1:2009/03/03(火) 03:09:34 ID:rQb3m1Yg
男「別にそれは悪いことじゃない」
彼女の死をあっけないと思った。
男「僕なんか葬式の日から、泣いてない」
あの日のことはよく覚えてる。
車にはねられて打ち所が悪く死んでしまったらしい。
初めて死体を見たとき、ほとんど傷はなく、人形みたいだった。
彼女らしい死に方だ
そのとき僕はそう思った。
男「そのことを悪いとすら思ってもいない」
女は僕を非難するでもなく、ただこたえた。
女「…なんとなく」
女「なんとなく妹が男君を好きになった理由が分かった気がした」
ありゃ
自殺でなく事故なのか
――――
女「じゃあ、帰りましょうか」
男「…これから時間ある?」
女「え?」
男「よかったら妹のこと聞かせてほしいんだ」
男「妹は、ほとんど自分のこと話したりしなかったから」
女「………」
女「いいわよ。そのかわり、私の知らない妹のことを教えてちょうだい」
ちょっと聞きたいんだが、女=現在進行形、妹=過去形
ってつもりなんだけどわかりにくかったかな?
自殺じゃなく事故とは意外な
ん?女=姉、妹=妹じゃないのけ
あ、妹のぶんは過去話なのがわかるか、って意味か
僕たちは付き合い始めたといってもやることは変わらなかった。
図書館で話すか、ただ一緒にいるだけか。
だが自分を理解してもらえるということだけで、こんなに安らぐことができるのなら他には何も求めなかった。
たとえそれが、死にたいという気持ちだとしても。
>>64 それであってます。
女=双子の姉=今墓参りに行ってる
妹=双子の妹=今もう死んでて、会話は昔の思い出
見たいな感じです
男「妹は死のうとは思わないの?」
ふと僕は聞いてみた。
妹「…あなたは自殺しようとしたことある?」
男「いや、ないけど?」
妹「やってみたらわかると思うけど」
妹「いざ死のうと思ったら、体が抵抗するのよ。心は死にたいって思っても体が否定する。体が動かない以上、自分を殺すことなんてできない」
男「…じゃあさ、妹が僕に、『私を殺すこと』を望んだら死ねるんじゃないかな?」
妹と話しているうちに僕は自分のことを知った。
妹の言ったとおり、僕は一人では何もできない人間だ。
だが、人がいれば違う。
人が何かを望めば僕は無感情に望みをかなえることができる。
もちろん限界はあるだろうけど。
それでも、人を殺すことも、多分できるはずだ。
死にたいけど死ねない、ってやつがあっさり事故で死んじゃったのね
おお、雲行きが怪しい
自殺幇助的な
妹「………」
妹「…そうかもね」
男「頼んでみないの?」
妹「…今はそのときじゃないの」
男「よくわからないけど、そうなんだ」
妹「そうなのよ。だから、そのときがきたら頼むかもしれない」
男「それはいつ来るの?」
妹「わからない。もしかしたらこないかもしれない」
男「なんじゃそりゃ」
妹「波があるの。普通にここにいるだけなのに激しく死にたいと思うときが来る。そんなときはいつも自殺しようとしてるんだけど、いつも失敗する。」
妹「だから…そんなときにあなたがいると頼むかもしれない」
男「…分かった。そのときは遠慮なく頼んでくれ」
傍から見ると少しおかしいかもしれないが、これが僕たちだった。
殺人とかまで話がいってたのに事故で死んじゃったのなら男拍子抜けるな
生きようと希望が出てきたときに死ぬ
かみ「楽しいです(^^)」 状態
ここまで書いといてなんだけど、今からいちおメインっぽいとこいくんだ。
けど、実はまだオチができてなくて
先に完成させてから書いたほうがいい?
それともとりあえず書いていって、ためがなくなったらもう一発書きで行ったほうがいいかな?
好きなほうにしな
どっちでもすきなほうでええねん
ちょっとほうっといたからってスレが落ちるわけでもなし
そこは自由だと思うけれど、ここはどこかで切らないといけないのが見えてるから
切りのいいところで切るのが無難
後何レス分くらい使うのか、おおよそで聞いておきたいかな
>>79>>80 じゃ、ぱっと終わらせてから書くわ
でも四時半までには最低でも囲うかと思う
>>81 半分ちょい進んだくらい
了解
ほうほう
今日は朝まで起きてるぜ
86 :
1:2009/03/03(火) 04:30:28 ID:rQb3m1Yg
完成しなかったけど帰って着ました。
これからためながら書くのでレスとかできないし遅くなると思いますがお願いします
カランコローン
店員「いらっしゃいませー」
男「二人です」
店員「二名様ですね。どうぞこちらへ」
男「ケーキセットを二つでいい?」
女「ええ。飲み物は紅茶で」
男「それじゃ俺はコーヒーで」
店員「かしこまりましたー」
お、再開か
ついYSSの店員を連想
店員「どうぞごゆっくりー」
男「それじゃ食べようか」
女「うん」
男「…」
女「…」
男「僕から聞いたほうがいいのかな?」
女「あ、うん。そうしてもらえるかな?」
女「でも…」
男「でも?」
女「今思い出そうとしたんだけどね、妹の事あまり知らないんだ」
女「多分、男君の方がよく知ってると思う」
女「それでもいいかな?」
男「かまわないよ」
男「というより、本音を言うと聞きたいことってそんなにあるわけじゃないから」
女「わかった。それじゃあ、何を聞きたいの?」
男「…妹は昔からあんなだったの?」
女「………」
その沈黙がすでに答えとなっていた。
女「そんなこと、ないよ」
女「小さい頃はすごく甘えん坊だったんだから」
女「双子だってのにあの子は何もできなくてね、その分私がお姉ちゃんだからしっかりしなきゃいけないって幼いなりに思ってた」
男「悪いけど僕の知っている妹からはまったく想像できないな」
女「クスクス…でしょうね。でもあの頃の妹は私から見ても可愛かったわ」
女「…でも」
男「何かあった、と」
女「…そうね」
ふむふむ
女「私たちが中学に入る前にね、お母さんが家から出ようとしたの。お父さんはちゃんと仕事してお金もそれなりにあったらしいんだけど、だから家じゃ亭主関白でね。家の中じゃ母さんでさえ父に逆らえなかった」
女「しかもね、すごく酒癖が悪くてね家で暴力振るったりもした。多分不倫もしてたと思う」
女「父の暴力は年々エスカレートして、もう家じゃ母でさえ父の奴隷同然だった。だから、母は逃げようとしたの。でも、そのときたまたま私たちが母を見つけてしまった」
女「母は気まずそうに言ったわ。『ごめんね、私、どちらかしか連れていけない』って」
女「私は妹を見たわ。いつものように甘えるような、すがるような目で私を見てたの」
女「ふと、私は思ったの。いつも私ばかり頼って、何もできない妹なのになんでみんなに好かれるの?そんなの不公平じゃない」
女「気づいたら私言っていたの」
女「『私が一緒に行く』って」
それが負い目か
女「そのときの妹の目、覚えてる。え、って言って、光ってた目が、すぅっと、色あせていくの。グラデーションみたいに」
女「それから一年後に離婚が成立したの。父から慰謝料が届くから妹とまた一緒に暮らせたんだけど、妹は一人で暮らすって言い張った」
女「私たちは何もいえなかった。いえるはずがなかった」
女「妹の瞳から光を奪ったのは、私のせいでもあるんだから」
女「………」
男「………」
女「…こんなところで、いい?」
男「…うん、充分過ぎるくらいだよ」
女「…うん」
男「……少し休もうか」
女「…うん」
ある日妹が学校に来ない日があった。
彼女が学校を休む日はいっぱいあったので、それ自体はそこまで気にすることでもなかった。けれど僕の足は自然と図書館へと向かっていた。
妹の残り香でもあるのか、そこは僕にとって居心地のいい場所となっていたのだ。
適当に本を選んで、座る。
静謐の中に本物の僕が表れてくる、なんともいえない感覚が心地よい。
けれど、それはいきなり表れた第三者の意思が介入することによってあっけなく壊された。
妹「ここにいると思ったわ」
それは妹だった。けれどいつもの妹とは違った。
いつもはその華奢な体に抑えてる感情が、激情が、体からあふれていた。
男「どうしたんだい?」
妹はそれには答えず、僕の腕をつかみ、「来て」と短く言った。
僕は黙って彼女についていった。
人気のない空き教室の中に入って、鍵をかけたところでようやく彼女は手を離してくれた。
僕はなんて声をかけていいか迷った。
男「どうしたんだい?」
選んだのは結局何てことない普通の言葉だった。
妹は僕の声なんか聞こえてないみたいに
妹「ねぇ」
といってきた。
その瞬間、彼女が帯びていた激情の色が変わった。
それは僕に、彼女が女だと意識させるような、艶のあるものだった。
妹「抱いて」
そう言って上着を脱ぎだした。
男「え?ちょっと、待って…」
僕はさすがにうろたえた。何がなんだか分からない。彼女が僕を誘ってる?なぜ?彼女に何があった?
うお?
急に支援増えたwww
続き見たすぎだろw
そんな僕を見透かしたように彼女は言った。
妹「さすがにあなたといえど、やっぱり抵抗があるみたいね」
僕はうまく口を動かせず、うなずくのが精一杯だった。
妹は口の端を吊り上げて言った。
妹「…なら」
妹「『お願い』私を抱いてちょうだい」
その瞬間、僕は僕じゃなくなった。
僕の中から、感情も、理性も、過去も、今も、未来も、自我も、倫理も、全てが消えうせた。
妹は僕に期待している
抱いてほしいと期待している
期待しているのなら、応えなきゃ
僕は彼女抱きしめて
男「分かった」とだけ言った。
それからのことはよく覚えていなかった。
とりあえずでけた…少しペースが上がると思う
みんなすまん、得ろシーンはカットね
気がついたら裸の僕と、服を乱した彼女がいて、すえた臭いが部屋に充満していた。
男「ごめん」
本心でそれを言う僕と、この場でこれを言うべきと無感情な僕がいた。
妹「いいのよ。私が誘ったんだし」
そう言って彼女は僕にすがった。彼女の裸体はそれだけで僕を興奮させるものではあるが、さっきのようなことがない限り僕が理性をなくすことはないだろう。
それに、さっきから体が重くてうまく動かない。
ふぅ
しえん
妹「あの男が死んだの」
妹は独り言のように言った。
男「あの男?」
妹「私の人生を滅茶苦茶にした人」
僕は目を瞑った。僕はもう壊れてる。彼女がそう教えてくれたし、僕も認めた。だとすればそれは誰のせいだろう。僕のせいなのだろうか。
妹「それを聞いたとき、私の中で激しい何かが止まらなくなった」
妹「喜びとか、怒りとか、そんな単純なものじゃない」
妹「いろんな感情がぐちゃぐちゃに入り混じって、私の中で大きくなって、抑えられなくなった」
エロシーンはカットで正解
この板VIPよりエロ系に厳しいから
わっふるわっふるというレスがつくぐらいの寸止めが吉
あの男?
妹「だから部屋にあるものを片っ端から壊した。本は破いて、皿は割って、服は引き裂いて、でもまだ収まらなかった」
妹「だから、今度はあなたのところへ来た。何かを壊したい分、何かに壊されたいと思う自分がいたから」
気づいたら彼女は泣いていた。きっと大きくなった何かはまだ彼女の中で暴れていて、体が動かなくなった今、涙という形であふれ出ているのだ。
妹「期待通りあなたは私を滅茶苦茶にしてくれた。おかげで落ち着くことができた」
妹「けどね。何なんだろうね、私って」
彼女の涙は止まらなかった。それは子供が泣きじゃくるような、喚く様な泣き声ではなく、静かに、それでも彼女の苦しみを物語るように長い嗚咽だった。
あの男…いままで出てる登場人物だと父しかない
不意に、僕の中から『僕』が出てきた。
それはいつもの凛とした気高く孤独な彼女と一緒にいる、素のままの僕。
そいつは決してやさしくない。
そいつは決して何も思考しない。
ただ望まれたままにそこにいる、そいつだ。
男「今なら言えるんじゃない?」
妹「…何、を?」
男「僕に『私を殺して』って」
>>119 それに関してはあえて何も言わない
彼女の息が止まった。
顔を背けて周りを遮断するように。
そして
妹「今は、まだその時じゃない」
そう言った。
実は死ぬの嫌?
妹「でも、予告する」
男「予告?」
妹「○月×日に私を殺して」
男「○月×日?なんで?」
妹「私の誕生日、私が大人になる日。私は…」
妹「私を壊した、あの男みたいになりたくないから」
それが、結局のところ彼女の根本なのだろう。心の奥に根付いた憎しみが、彼女の人格を歪め、ひいては彼女の人生を歪めている。歪んだ人格と付き合って生きていくには、あまりにこの世界は醜すぎる。
男「なら、そのときは僕も一緒に死んであげる」
妹「…そう」
男「いい機会だと思うんだ。僕が死ぬのにね。僕は『お願い』されなきゃ死ねない。君も一人じゃ死ねない。だから、一緒に死のう」
男「だから、これは…あえて言うなら『約束』かな?」
妹「…約束」
妹「………」
妹「…あは」
妹が笑った。
それは僕が知る妹の中で、一番可愛い姿だった。
>>125 複雑な乙女心ってことにしといてくれ
男「こんなとこかな?」
僕は話せる限り妹のことを話した。
もちろん、妹を抱いたことと、そのとき交わした約束は言わなかった。
女「………」
まぁ、女からすればこれほどコメントしづらいこともないだろう。
なんか規制時間がどーのこーのとかでた。これが規制?
気を使うつもりで帰ろうと言おうとしたら、
女「男君は…」
男「ん?」
女「男君は…今でも死にたいと思ってるの?」
その姿はまるで、あの日、僕にすがってきた妹に似ていた。
男「思ってないよ」
男「前向きに生きるなんて気はさらさらないけど、すすんで死にたいとも思わない」
女「そう…よかった」
女「父が死んで、妹が死んで、これ以上誰か死んでほしくなかったから」
僕の心は、ある一つのことを除いて空っぽだった。それが全てだといっていい。
男「それじゃあ、今度こそ帰ろうか」
女「そうだね」
だというのに罪悪感が残った。
うそはついてない。
そう、ついてない。
駅
男「それじゃあここで」
駅に着いたところで僕は女に行った。
女「あれ?一緒の電車に乗らないの?」
男「ちょっとよるところがあってね」
男「ま、個人的なことだから」
女は中々改札を通らなかった。
もしかしたらこれから僕がすることに感づいたのかもしれないし、ただ、誰かにいてほしいだけかもしれない。
女「男君どこ行くのか教えて」
男「………」
男「ダメだ。こればかりはいえない」
女「………」
僕たちの間に緊張感が漂った。
女「『お願い、一緒に帰って』」
その言葉が僕を縛り付けた。
それはあまり気にすんな、
1分程度間おけばおk
さるは違う規制だよ
僕は僕じゃなくなり、感情、理性、過去、現在、未来、自我、倫理、全てが消えうせた。
女は僕に期待している
帰ってほしいと期待している
期待しているのなら、帰らなきゃ
頭が白くなる。
女「………」
男「………」
女「…わかった」
やがて観念したのか彼女は息をついて
女「それじゃあね」
と小さくいってホームを通り抜けた。
>>134
了解。気にせず続けるわ
あ、父死んでる
やっぱりあの男=父か
>>136すまん、ミスった
男「…ダメだ」
女「………」
男「………」
女「…わかった」
やがて観念したのか彼女は息をついて
女「それじゃあね」
と小さくいってホームを通り抜けた。
それはsamba規制だろ
この板は20秒規制
VIPとか128秒規制だっけ?
なぜ、僕は抵抗できたのだろうか。
よく分からなかった。
自分の中に先に『お願い』があったからなのだろうか。
男「………」
僕にも自我ができた?
ありえなくはない。『お願い』に抵抗できるものがあるとすれば、それしかない。
でも、実際はどうなのだろう。
よく分からない
男「………」
考えることを、やめた。
僕にはこれからやることがある。
それだけで充分だった。
>>140 そう、今度から2分
ありえんw
しえん
そこについたとき、僕はさっき別れた女が言っていたことを思い出した。
女「でもね、そんな普通の生活をしている友達を見ていると、時々、自分以外の人がみんな、妹のことを忘れてるんじゃないかって思う」
女「そして、そんな人たちの中で生きてる私もだんだん妹のこと忘れていっているような気がする」
少なくともこの場所は妹を忘れている。
見通しの悪い交差点
今も、そして妹が死んだときも、見通しの悪いままだ。
その隅っこには空き瓶と、枯れて風化しつつある一本の花を見つけた。
僕は水を入れ替え、枯れた花の変わりに野花を二本刺した。
ここが事故現場か
目を瞑って思い出に浸った。
妹「○月×日に私を殺して」
妹「私の誕生日、私が大人になる日。私は…」
妹「私を壊した、あの男みたいになりたくないから」
男「なら、そのときは僕も一緒に死んであげる」
男「いい機会だと思うんだ。僕が死ぬのにね。僕は『お願い』されなきゃ死ねない。君も一人じゃ死ねない。だから、一緒に死のう」
男「だから、これは…あえて言うなら『約束』かな?」
妹「…約束」
>>140>>143 ありがと。なんとなくだけど分かった。
あまり影響ないみたいだからこのペースでいくわ
そんだけ約束して考えてあっさり事故で死んだんか
そりゃやりきれないな
すまん、五分ばかり休憩するわ
休憩把握
いてら
嗚呼…
全て分かった。
これは自我だ。
僕の自我だ。
僕は死にたくはない。
ただ、約束を果たしたいだけ。
妹との約束を果たしたいだけ。
『お願い』ではなく『約束』を
風が吹いた。
トラックが来た。
恐れは? ない
迷いは? ない
悔いは? ない
ならやることは一つだ
僕は風の中、道路の真ん中へ歩いていった。
自殺かw
んーいちおこれで鬱エンドっちゃエンドだけど
こっからは直書きかい?
投下乙!
投下は今回が初めてなんだな、良かったよ
あ、これで終わりなんか
妹の誕生日、がもう少し生かされるとよかったな
あれだけ約束した日時なんだから
ってちげえええええええ
最初に誕生日っていってたじゃないか!そうじゃないか!
双子なんだから妹もだよ!
>>157
いや、一応もう一つエンドあるよ
ただ、なんかこっちのほうがしっくりくるかなぁって
>>158
投下も初めてだし、小説をちゃんと終わらせたのも初めて
だから、なんか、色々見てほしくて
というふうに忘れる俺みたいなのもいるから最後にちょろっと入れてくれると嬉しいっす、はい
>>161
やっと気づいてくれたwww
誰も言わないからちょっと寂しかったwww
話は面白かったよー
独特の雰囲気あるね
んー地の文ありで行くのなら台詞の前に発言者を入れずに済むような書き方をしたいかな
ストーリー的にはあまり台詞オンリーには向いていないからさ
伸びしろいっぱいってことだ、がんばれーw
>>165 ありがと。
とりあえず静かな話をイメージしてみた。
なんつうか、読み終わったあとなんとも言い切れないような気持ちになる話
ただこれ台詞系より普通の小説形式のほうが向いてるかもね
書き方学んだらいいのがかけそうだ
かぶったw
>>166 うっす。ご教授ありがとうございます。
これからこの道で行くかどうかは決まってないけど
精進していきたいと思いまっす
ところでもう一つのエンドも書いたほうがいい?
一応ハッピーエンドっぽいんだけど
書いちゃえ書いちゃえ
スレの残りはまだ無限だぞ
ここの板の他の作品なんかもいろいろ見ておくといいよー
ハッピーエンド!?
wkwktktkですがな
>>172
そだね、もうここまできたらいくとこまでいくわ
さっきの続きから、みたいなノリでいくわ
>>173 わかった。また時間があったら見て回るわ。
―――――
そこは変な空間で、僕はふわふわ浮いていた。
あたりは変な靄で囲まれていて、遠くのほうは見えない。
ただ、そんなのどうでもいい。
何もかもどうでもいい。
ここが天国かとか地獄とか、僕が死んだのかとか目の前にあるものに比べればどうでもよかった。
男「やあ」
男「まさかこんなことで会うとはね」
男「つくづく変な関係だよな。僕たちは」
妹「………そうね」
ハッピーエンドって分岐じゃなくて続きなのかwww
妹死んでるの最初に確定してんのにハッピーエンドってどんなんかな
男女カップル結成かなとか考えてたぜ
>>177 そ、むしろハッピーエンドで終わらすつもりだったんだけどこっちのほうがなんかすっきりするかなって思って
ふむふむ
男「それで、ここはどこなんだい?僕は死んだのかい?君は幽霊?それともただの僕の妄想?」
妹「…そんなのどうでもいいでしょ」
つまらなさそうに言う姿は僕が知ってる妹そのもので
男「そうだね」
僕は思わず笑ってしまった。
二人で心中したらハッピーえんd\(^o^)/
はい、すみません
妹相変わらずだな
妹「あなたに会ったのは伝えたいことがあったから」
男「うん?なんだい?」
妹「あなたは…もう大丈夫」
妹「さっきあなたは姉さんの『お願い』を拒絶した」
男「…見てたんだ」
さすが幽霊、いや妄想か?
妹「いいえ、分かるのよ。姉さんのことは」
妹「こちらからも少しなら干渉もできるし」
それじゃあ、あの一言は妹が言わせたとでも言うのか。双子ってすごい。
>>183 心中成功したら女と会って妹のところにいけません><
双子ってすげー
妹「それは間違いなくあなたの自我」
妹「あなたに欠けていた致命的なもの」
妹「だから…あなたは大丈夫」
妹「人として生きていける」
男「妹は人じゃなかったの?」
妹は自嘲するように笑った。
妹「私はもともと人よ」
妹「人でありすぎたからこそ」
妹「死ぬことで、もしくは死を望むことでしかその生を証明できなかった」
てか妹ずっとふよふよしながら1年ちょい待ってたんか?
気の長い話だ
確かに
3人死んでハッピーにはならんかJK
巻き込まれた姉カワイソス
男「…僕に伝えたいことはそれだけかい?」
妹はうなずいた。
男「だったらナンセンスってやつだ。今ここにいる僕の自我は君といることを望んでいる」
男「僕がここにいるのは自然なことなんだよ」
妹「ダメ。あなたはイキなさい。私の分まで」
男「………」
妹「………」
ふと冷静になって思った。僕は何をやってるんだろう。
走馬灯(?)で死んだ彼女と会って、再開を喜ぶどころか、変にいがみあってるなんて
>>190 俺内妄想では自縛霊みたいなもん
事故現場にいたんか、ずっと
沈黙はしばらく続いた。沈黙に負けたのは僕のほうだった。
男「どうして、『お願い』しないのさ」
妹には切り札があるはずだ。
『お願い』。
それは僕に絶対を強いる言葉。
妹の言うとおり、自我があるとしてもその抵抗は僕にとって半端ないものであることに変わりはない
だけど、妹は静かに首を振った。
妹「『お願い』はしない。それをするってことはあなたの自我を否定することだから」
ならどうなるのだろう。このままずっと膠着状態でいるのだろうか。
僕としてはそれでかまわない。
けれど妹のほうは違うはずだ。
妹が幸せになることが僕の幸せ
僕が幸せになることが妹の幸せ
ktkr
賢者の贈り物、ですな
それですね
妹「でも」
妹「変わりに『約束』する。」
男「『約束』?」
約束
それは彼女と交わしたもの
僕が自我を目覚めさせたもの
男「…は」
その言葉は鍵だった。
鍵はゆっくりと僕の中に染み入って、僕の心の、さらに奥にある何かにまで染み入った。
そこにあるものは僕が封印した何か。
鍵はゆっくりと封印を解いた。
男「…はは」
そのおくから出てきたのはなんとも形容しがたい感情だった。喜び、怒り、哀しみ、怒り。
それより何よりそれらを僕が感じるようになったことが、何よりも大きな感情だった。
男「ははははははははははは」
僕は笑った。
笑いながら泣いた。
かつてあふれ出る感情を妹が涙という形で出したように。
男「あはははははははは」
僕はありとあらゆる感情をそこにぶちまけた
―――――
男「分かった。僕の負けだ。」
妹「…ありがとう」
男「だけど、それだけじゃダメだ」
妹「…どゆこと?」
男「僕の自我はわがままだってことさ」
妹「………」
男「………」
妹「……クス」
今度は妹が笑った。
僕も笑った。
成仏しろよ(低音で
すまん、今読み返してみるとあまりに雑だから直しながら書いていくけ遅くなるかも
ゆっくり書いてけ書いてけ
妹「クスクス……じゃあ、あれでどう」
男「あれ?」
妹「よく聞いてごらん」
耳を澄ましてみると小さな声がかすかに聞こえた。
女「……グズッ……おと、こ、くぅん……いやだよぉ…」
男「女?」
妹「自分でしっかりしてるつもりでも、あれで結構抜けてるのよ」
男「いや、そうじゃなく」
男「何でここにいるの?」
色々疑問点はあったけれど、とりあえずそれだけを聞いてみた。
妹「あの子ね、あの後電車に乗らずにここに来たのよ」
男「えーと、それは何で?」
妹「私が教えたのよ。あなたがここで怪我しているから来てって」
男「そんなこと…」
妹「だって、双子だから」
言う前にさえぎられた。
男「………」
妹「………」
男「双子ってすごいんだな」
妹「すごいのよ」
女キター
正直女忘れかけてた
てか双子すげー
すごいんだな……
妹「それはともかく、お姉ちゃんお願いしていい?」
男「それも約束?」
妹「約束」
僕は頭をかいた。
色々とめんどくさいことになりそうだ。
だけど、そうこの気持ちはけして悪いものではない
僕が見るもの、聞くもの、触るもの、食べるもの、感じること
これからはそれら全てが尊いものとなるのだから
男「…それじゃあ、約束した証がほしいな」
妹「証?」
僕は拳を前に少し突き出し、小指だけを伸ばした
男「指きりげんまん」
妹「クス…あなたって意外と子供なのね」
男「いいじゃないか。せっかくできた僕の心なんだ」
妹「…そうよね」
妹も僕と同じ構えをした。
小指を絡ませて二人で歌う
男・妹「ゆ〜びきりげんまん、うそついたらはりせんぼんの〜ます!」
「ゆびきった!」
妹「そろそろお別れね」
男「そうなのか?」
妹「もともとここには時間なんて概念ないけど、このままずっとここにいたらいけないでしょ」
妹「だからお別れ」
男「…寂しいな」
妹「…しょうがないわね」
ちゅ
僕は呆然としていた。
彼女は柄にもなく照れていた。
妹「さようなら、姉さんのもあなたの事も頑張ってね」
妹「それから…私の彼氏でいてくれて、ありがとう」
妹「男君」
そう言って彼女はすぅっと消えていった。
男「…ありがとう」
そう言って僕は後ろを向いた。
男「もう大丈夫。僕は生きていく」
ゆびきりげんまんカワユス
オワタ?
女「うぅ…ひぐっ」
女は僕のすぐ目の前で泣いていた。
僕はどうやら病院に運ばれて、とりあえず手当ては受けたみたいらしい。
僕は手を伸ばした。
どこでもいいから女さんに触れたかった。
僕は女さんの手の上に手を重ねた。
女「…!!男君!!」
男「…大丈夫、僕は生きている」
僕の声は自分でびっくりするほどに擦れていた。
それでも僕はちゃんと言った。
僕は生きている。と
女「ウワァーーーーー」
女それから長い間泣いた。
それは隣の部屋の人が心配するほど大きな声で
それからしばらくたって、女落ち着いて
僕がゆっくり話せたのはそれからだった。
男「…ねぇ、女。聞いてくれ」
男「夢の中で妹に会ったんだ―――」
fin
おおオワタ
お疲れさま―!
そうだよね、「ハッピー」エンドだもんね
以上で俺の話は今度こそ終わりです。
最後のほうはなんかgdgdですいませんでした。
それと最初から最後まで見てくれた人みんなありがとうございました!
うんうんGJ!
なんというか、展開を考えさせる話だったと思うんだぜ
おお!この終わり方いい感じ!
正直俺的には男が自殺するとこで終わるの尻きれとんぼ感があったから
こっちのラストのほうがいいな!
ここから男と女の物語が始まるんですな
女が「姉」でなく「女」である意味が出たと思う
>>218も
>>219も最後まで付き合ってくれて本当にありがとう。
最後の話についてちょっと書いてくね
もともとこういうのじっくり書くタイプだから最後のほうは台詞以外の文を入れるのにすごい苦労した。
だから、今までに比べて説明?見たいな文が少なくて会話メインになってしまった。
ちょっと申し訳ない。
あといくつかこっちから質問したいんだけどいい?
おkおk!
どーぞどーぞ
こんな朝じゃなきゃもっと人いたと思うんだがなw
俺自身こんなに時間かかるとも思ってなかったし、ちょっと初めてでうまくいかなかったってことでwww
で、質もんっすけど、このスレってどれくらい残る?せめて明日まで残ってくれるとうれしいんだが…
>>224 ごめん、期待を裏切ることを言うね
使い切らないかぎり一生残る
なぜならこの板は圧縮が来ないから、どぅーゆーあんだすたん?
うん。この鯖がある限りw
言っちゃったw
おろ?やっぱ他とは違うんだな…
でもそれはよかった。せっかく初めて仕上げた小説だから、ちょっと色んな人に見てもらいたくてな
じゃ、少しでしゃばって、まとめサイトとかに乗る可能性とかってもしかしてある?www
その可能性はあまりない…かな
ここの板の作品は基本的には取り上げられてないんだよ
だからこのスレの将来としてはこんな使い道が
1、
>>1が違う作品やってみる
2、新ジャンル的にスレタイから閃いた他の話を他の人が投下
3、まったり雑談でもする
4、そのうちいつかは何年後かには落ちるだろうから放置
>>228 たぶんないな
VIP系のブログはこっちにアンテナ貼ってないし
それに一部激しく嫌がる人がいるからそーいうのやめようって雰囲気になってる
のせてもらいたいならVIPにマルチ投下もありだぜ?
板挟んで、しかもちゃんと作者が投下してたら別に何も言われん
特にこっちで一言言ってたりしたらな
うーん…そいつは残念。
でも、初めて作った話でいきなり乗ったりしたら、なんか調子乗りそうだしこれくらいでいいのかも
じゃあ次で質問最後だけど、これは最初から見てた人にこそ聞けるんだけどね。
最後の追加エンドの話で>>212に伏線があったの気づいた?
書いてて分かったけど、伏線って気づいてもらって驚いてもらうのがすごいうれしい
姉さんの?
あと何げに初キッス?
それほど大きいやつじゃないんだけどね。多分俺の記憶が正しけりゃ最後だけなんだ。
妹が男名前呼ぶのって
時間なんて概念がない、で1年ちょい待ってたけど大丈夫とか
男の名前ねwww
そこか!
確かに「男君」はここだけだな
しかもため入ってるし
そう来るなら男、女、妹じゃなくてちゃんと名前つけたほうがその場面が生きたかもな!
それは伏線なのか?
自我のある存在として認めた時点の座標だと感じたんだが…
>>243 そうだな、確かにそうだ
人間として二人が向き合った証というか
やっぱりねー最後ちょっと恋愛路線入れたかったからしたんだけど男とかじゃ分かりにくいか
正直ねwww伏線って結構後付だったりするからどうしようもなかったのwww
でも、なるほど、読む側からしたらそんな風に感じるのか。勉強になるなー
んじゃこっちからもしつもーん
男、女、妹という書き方とか
誰が言ってるかわかるけど絶対「」の前に名前入れるのは狙ってやってる?
俺的にはそういうVIP台詞系定型がこの話には向いてないんじゃないかと感じたんだけど
それだとね、最初に「自我」行ってる部分が伏線、
「男君」は伏線回収って形になると思うんだ
×行ってる
○言ってる
>>247 え、俺そういう意味で複線って意味だと思ってた
>>246 うーん…狙ってはやってない。ことになると思うwww
もともとSSはほとんどVIPのやつよんでたから、書くとしたらこういう形の方が書きやすいかなーと思って
けど、そんな風に感じるなら、時間あるとき直してみるわ
>>247 あーなるほど…われながら自分の書いた文章で悩んでしまったwww
うん、伏線が張ってあるのかなと思ったんだよw
今後の展開の
>>250 あ、やっぱりそういうことなんだ
んー俺的にはこの話は普通の小説形式のほうが生きると思ったな
まあ俺の個人的な感じ方でしかないんだけどなw
なんか話によって向いてる文体ってあると思うんだー
あ、でもこれは俺がVIP系台詞系をほとんどギャグ系とか萌え系のしか見たことないから感じるのかも
>>251 すげーwwwなんか俺のほうが、その、感じ方?に感心してしまうwww
ぶっちゃけそこまで深く考えて書いてなかったからwww
>>252 もしかしたらそうなのかもしれない。
俺の憧れみたいな人も、普通にミステリー小説家だし、
今考えてみたらその辺の影響受けてるだろうからそうなのかもしれない
いや、そこは全面的に同意
発言者書くのなら地の文は最低限になってくるだろうな
時点と場所くらいしか書けない
さぁてそろそろ俺は朝飯つくるぜ
なにはともあれ投下おつっしたー
違う、
>>253あてだw
本格的に頭が参ってきてるな俺w
>>255 なるほど。だとしたらこれからSS書くとしたら発言者書かん方がいいかもな。
ミステリー路線で書いてみたいから
寝てないからなw
ミステリーいいねー
あんたが書いたミステリー読んでみたい
すいません!二人とも朝まで付き合ってくれて!
とりあえず質問とかないようなら俺ももう召し食って寝ます
>>259 だね
その場合、作者の脳内で自己完結してしまわないように丁寧に書かなくては
>>260 今物書きの本能だけでレスしてるww
>>261 やばいよ。その言葉2828がとまらないいいいいいいいいいいいい
読みたい人がほれ、もう一人ここにいるんだがw
ともあれ、また時間空いたらこのスレにおいで―
ずっと残るからなw
ありがとーーーーー
これがうわさのヌクモリティーーーー
そして12時間ぶりの飯ウマーーーー
やばい、俺もちょっとおかしくなってるかもwww
うんうん、朝陽が目に痛かろうw
実は結構慣れてたりwww
お、仲間だったか
お仲間ですよwwww
でもさすがにこれ以上はバイトに響くので今日はさすがに寝ます。
最後まで付き合ってくれてありがとうございました!
乙カレー
今、読み終わった
>>1乙
>>253 俺はVIPではこういう感じのSSしか読まないから男「」女「」形式でも全然ありだと思った
>>1乙。サックリ読めて良かった
修正かけりゃVIPでも釣れると思うでー
なかなか面白かった
これはリアルタイムで見たかったな
276 :
1:2009/03/04(水) 01:03:17 ID:J+g+bxd4
一日後に着てみればちょっとレス増えててうれしいwww
好かったら感想とか悪かったとことかも書いてもらえると今後の作品に生かせるかも
それじゃ、俺はさすがにおさらばします。
気が向いたら続編作るかも…期待はしないでくださいwww
来たかwバイト乙w
続編作っちゃえー
278 :
1:2009/03/04(水) 01:34:32 ID:J+g+bxd4
>>277 おk、一人でもそう言ってくれる人がいるなら作ってみようと思う。
ただ、完成するかどうかは…微妙。
ストーリーも何も考えてなかったからwww
まーまー
やってみないと話にもならないぜ
ミステリーミステリー!w
280 :
1:2009/03/04(水) 01:59:19 ID:J+g+bxd4
んー…とりあえずアフターストーリー見たいなん考えてる。
エロゲのおまけディスクみたいなノリでwww
まったく新しい展開とかも考えてみたけど、それだとかなり日数かかりそうだから多分無理
それはwktk
282 :
1:2009/03/04(水) 03:20:11 ID:J+g+bxd4
おk
大体の構想は決まった。
頑張って書いてみる
頑張れwktk
284 :
1:2009/03/04(水) 06:30:32 ID:J+g+bxd4
朝日が眩しい…
だが今日の俺は無敵だ!
なんてったってしばらくバイトがないのだ!
つうわけで勢いで書けるだけ書きます。
早ければ今日の夜にでも書き込めるかも
wktk
お、期待してるよん
俺もここで何か碌でもないことを書こうかしらんw
287 :
1:2009/03/04(水) 07:05:26 ID:J+g+bxd4
>>286 俺としては全然かまわないっす。
むしろ呼び込んでもらえると思うと俺からもお願いしたいっす
起きてるねーw
じゃあそのうち何か完結させて持ってこようかな
(これを書く書く詐欺と言います。本人も書く気はあるのですw
ってわけで期待しないで待っててw
後日談wktkしながら待ってるぜ
289 :
1:2009/03/04(水) 07:20:57 ID:J+g+bxd4
んー後日談通り過ぎてるような気もするけどwww
とりあえず目標は
妹は俺の嫁
女は俺の嫁
と言わせるように頑張るっす
その意気だ!
妹は俺の嫁です
291 :
1:2009/03/04(水) 07:35:21 ID:J+g+bxd4
はやっΣ(゜□゜)
いや基本考える子好きなのよ、ちゃんと頭使ってるっていうか、
大事なことがなにかわかってる子
293 :
1:2009/03/04(水) 07:49:44 ID:J+g+bxd4
294 :
1:2009/03/04(水) 07:50:34 ID:J+g+bxd4
すまん、ちょっと疲れたから発散の意味も込めて
アフターストーリー予告(偽)
投下していい?
おkもおk、大歓迎だぜ
296 :
1:2009/03/04(水) 07:54:42 ID:J+g+bxd4
注意
この話は>>1がノリと勢いで書いたでたらめな文です。
本編とはまったく関係ありません
なお、キャラ崩壊してますが気にしないでください
298 :
1:2009/03/04(水) 08:04:15 ID:J+g+bxd4
アフターストーリー予告(偽)
なんとアフターストーリーでは女が主役!
女「え!?私!?」
妹「大丈夫なの?姉さん」
突如現れた巨大UFO!
女「地球のピンチね!!」
男「いきなり飛んでも設定だな」
それを救わんとUFOからの脱走兵のおかげで女はエスパー能力を身に着けた!!
女「エスパー少女になっちゃった!!」
妹「…少女って年じゃないでしょ」
敵の凶弾に倒れる恋人!!
女「男くううううううううううううん!!」
男「勝手に殺すな」
悲しみにくれる女の元に幽波紋となった妹が駆けつける!
女「タンデムアタックでいちころよ☆」
妹「…オラオラですか?」
地球の運命やいかに!?
アフターストーリー〜戦いの果てに〜
こうご期待!
妹「…なにこれ?」
男「さあ?」
本編とはまったく関係ありません
キャラ崩壊すんのかw
すまん、偽とはいえちょっと期待したw
300 :
1:2009/03/04(水) 08:05:14 ID:J+g+bxd4
何やってんだろ、俺?
301 :
1:2009/03/04(水) 08:06:52 ID:J+g+bxd4
>>299 すまん、ちょっとだけでも期待してくれたのにwww
じゃ、ちょっとだけネタバレ
女主人公なのはホント
さあー
ジョジョネタでちょっと笑ったのは秘密で
うんうん、姉が主人公か
妹は大事なところで出番あるのかな?
304 :
1:2009/03/04(水) 08:10:44 ID:J+g+bxd4
そりゃ肯定したのと一緒だぜw
よーし期待しよっと
306 :
1:2009/03/04(水) 08:13:04 ID:J+g+bxd4
そっちかぁ!
その場合は勝手に自分用に妄想させてもらうしかないなw
308 :
1:2009/03/04(水) 08:37:44 ID:J+g+bxd4
後、女=普通の女の子って言うイメージで書いたから少々キャラ崩壊したかもしれないwww
ん?そこはいいんじゃね?
姉の方に魅力を持たせるならやっぱり儚げな頼りないイメージが無難かもね
姉の自立的な…
1のいう普通の女の子がどんなイメージなのかわからんけれど、
上のほう読んできてる限りでは俺は好きです
310 :
1:2009/03/04(水) 08:57:57 ID:J+g+bxd4
>>309 とりあえずイメージ的にはテンション高めな女の子って感じで書いてます
ああ、そうなると最初のキャラ立てとは変わってくるわけだ
それはそれで生かせればおkだと思うお
312 :
1:2009/03/04(水) 09:04:01 ID:J+g+bxd4
案ずるより産むがやすしってことでw
314 :
1:2009/03/04(水) 09:17:23 ID:J+g+bxd4
>>313 おk、前と同じで勢いとノリでのりきるwww
それだw
今
>>1から読んできたけど面白かったぜー
や、「面白い」っつーとなんか語弊があるけど、楽しめた、味わえた感じ。
この妙にすかすかして薄暗い感じの雰囲気好きだなあ。
書き手の狙いどーりに楽しめる作品になってると思う。
続編も期待してるよ、あせらず書いてくれー
317 :
1:2009/03/04(水) 09:30:04 ID:J+g+bxd4
>>316 感想ありがとうー
実際狙ってたのが、透明感のある話てイメージだったんだ。
ちょっと薄暗いけど、なんとなく伝わってくれてるみたいで嬉しい。
…でも、続編はさっきも言ったとおり女メインだからちょっとイメージ崩れるかもwww
女目立たなかったからどういうふうに出てくるのか楽しみだな
>>318 だいぶキャラ変わってます
サーセンwww
320 :
1:2009/03/04(水) 14:24:43 ID:J+g+bxd4
気づいたら本編より長いとかwww
マジかwww
322 :
1:2009/03/04(水) 15:13:23 ID:J+g+bxd4
ギャグパートをつけすぎたのが敗因か
ギャグ大好物w
増やしておkおk
324 :
1:2009/03/04(水) 15:21:20 ID:J+g+bxd4
ま、そこまで笑えんと思うけどwww
それより女主人公にしたのが一番原因
男と妹は静かなキャラだったからスムーズにかけるけど
女はまぁ、ちょいハイテンション気味だからwww
期待してるw
326 :
1:2009/03/04(水) 16:44:38 ID:J+g+bxd4
で、でけた…
327 :
1:2009/03/04(水) 17:00:09 ID:J+g+bxd4
できたとか行ってるけど投下はもう少し後にします。
ぶっちゃけ疲れたんで少し休みたいです。
再開は早ければ六時半、遅くて八時ごろになるかと
あと、前編?で、「」の前に発言者は書かないほうがいいと指摘されましたが
今回は続編と言うことであえて、「」の前に発言者をつけました。
よくないと言う人が多いようでしたら修正しつつ投下します。
それでは、少しお休み…
待ってるよん
329 :
1:2009/03/04(水) 19:11:21 ID:J+g+bxd4
帰ってきますた。
召し食ったら投下
wktk
331 :
1:2009/03/04(水) 19:17:10 ID:J+g+bxd4
幕の内ウマー
とりあえず最後に投下の前に
さっき言ったとおり、「」の前に発言者はつけたままで行きます。
ageってこれでよかったかな?
何はともあれ開始します
332 :
1:2009/03/04(水) 19:18:01 ID:J+g+bxd4
私の高校の三年間は、本当に色々なことが起こった。
父が死に、妹が死に、そして妹の彼氏である男君までも、死んでしまうところだった。
それは私にとってはつらい思い出だったけど、その中にもほんの少しだけ、実はうれしい事があったりもする。
例えば、かろうじて男君は生き延びて、そしてこれからはちゃんと生きていくと言ってくれた事。
かつての男君は、妹とどこか似ていて、死に近い所にいる人だった。
誰もが恐怖するそれに惹かれた妹と男君は、どこか周囲とは一線を越えたところで生きている。そんな錯覚を私はしていた。
けれども今の男は、夢?の中で妹と会って、これから生きていくことを決意してくれた。
これが一つ目
334 :
1:2009/03/04(水) 19:20:17 ID:J+g+bxd4
そしてもう一つ嬉しいことは、私自身の事だ。
あの一連の出来事の後、以前と比べて男君と話すようになった。
場所は図書館の隅っこ。妹と男君の場所だ。
最初は一緒に行くことをためらったけど、行ってみるとそこには確かに妹の残滓があった。
静かで、そして自分の全てをさらけ出しても、安心できるような不思議な空間。
それが心地よくて私も自然とそこに通うようになってしまった。
そうなると、そこには男君がいて、男君は優しくて、くだらない会話して、二人っきりで、いい雰囲気で、何より私と男君は性別が違った。
そう、私は男君が好きになってしまった。
し
上がってきて初めてこんなスレがあるのに気づいた
読んでこよう
337 :
1:2009/03/04(水) 19:25:01 ID:J+g+bxd4
最初はためらいもあった。
妹の元カレだったから。
だけども、命短し恋せよ乙女
私は、自分の心に正直になって、告白することにした。
告白するときは死ぬほど恥ずかしかった。かぁって一気に体温が上がったり、心臓がのどから飛び出しそうになるほどドキドキしたり、三流恋愛小説にありがちな決まり文句を、まさか身を持って体験するとは思わなかった。
ある意味貴重な体験だった。
男君はやわらかい笑顔で「いいよ」って答えてくれた。
そのときの、嬉しさったら言葉なんかにできない。
天使が私の元に舞い降りて、さながら天に召されるネロとパトラッシュのような、光り輝く瞬間だった。
………
死んじゃダメじゃん、私。
338 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:27:52 ID:J+g+bxd4
ともかく、私と男君は無事カップルになりました。えへ。
そんなこんなで私と男君は無事卒業し、地元の大学へ進学した。
私は保育科、男君は法学科。
優等生と一般女子生徒との格の違いを見せつけられたような気がする
>>336 前半と、今回でだいぶ雰囲気も話も違うから、了承してください。ハイ。
339 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:28:29 ID:J+g+bxd4
けれど、もちろん全てが順風満帆ってわけではない。
不安な事だってある。
男君との事だ。
男君は確かに、頭脳明晰で博覧強記、あと冷静沈着、だけど温厚篤実で明朗闊達。しかも容姿端麗で眉目秀麗で明眸皓歯、それでいて才色兼備。私とはいつだって以心伝心で肝胆相照なの。でね、焼肉定食(以下略)で、それくらいすごい人なのだ。
えへ。
340 :
1:2009/03/04(水) 19:30:09 ID:J+g+bxd4
だけど…
男君は仮面をかぶってるんじゃないかって思うときがある。
そりゃ、私だって猫を被るときくらいあるけど、男君のそれは、なんていうか大きすぎて、本当の心がどこにあるのか、分からないときがある。
男君は私を好きって言ってくれたけど
私はそれが気になって、いまだにキスすらできてない。
妹の、元カレだもんね…
妹とはどこまで行ってたんだろ…
ハァ…
341 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 19:31:48 ID:J+g+bxd4
そしてもう一つがその妹との事だ。
妹と男君は和解した。
それは最後の会話で全て証明されている。
でも…私はどうだろう?
妹の心を、ひいては人生を滅茶苦茶にした原因は、私にもある。
妹を、父の元へ追いやったあの夜。
私は平穏を手に入れたいがため、妹を突き放し、罪を背負った。
妹は私にそれを贖罪する機会をくれなかった。いや、私が拒絶されるのを恐れて近寄らなかったのだ。
妹は最期に、「お姉ちゃんをお願い」といった。
それは…私は妹から許されたということなのだろうか?
もはや、私には知る術がない。
全ては終わってしまったことなのだ。
だが、終わっていたと思った物語は再び動き出すことになる。
それは大学初の夏休みに、友達の家でのことだった。
344 :
1:2009/03/04(水) 19:37:32 ID:J+g+bxd4
その友達は県外から上京してきた、大学で知り合った友人だ。
親からの援助とアルバイトをしながら、なんとか一人暮らしをしているらしい
友達に一人暮らしの子がいると決まってやることがお泊まり会だ。
女同士がお泊まり会ですることといえばおしゃべりだ。
とにかくしゃべるのだ。
何でもいいからしゃべるのだ。
かく言う私も、その法則からはみ出ることなくしゃべってるが。
345 :
1:2009/03/04(水) 19:48:32 ID:coJanQMb
携帯からこんにちは。
バイバイさるさんくらったorz
お、投下きてる
なんか女すげーかわいいんだけど
ばいさるかw
0分解除だからあと10分待ちな
俺がきたからにはさるにはもうならんと思うぜ
これでもレスの多さには自信ある
350 :
1:2009/03/04(水) 19:55:13 ID:coJanQMb
わかった。
それまでのんびりしてる
キター!!
ちなみにこの板、VIPよりいっぺんにいっぱい書けるから
そこを調節するといいかもなんだぜ
1レスに60行、容量は忘れたけど字数換算で約2000字(全角)までいける
容量は4KBまでだな
まぁ支援するから好きなように投下するといいよ
テンポとかあるしな
353 :
1:2009/03/04(水) 20:04:09 ID:J+g+bxd4
女友1「でさー彼氏がつめたいのよね」
女友2「…いいなー彼氏いて」
女友1「そうでもないわよー。いたらいたで苦労がたえないしー」
女友3「まぁまぁ、女なんて恋してなんぼよ」
女「それ、あんたがいうー?」
おいていかれたら負けだ。私も負けじと合いの手をうつ。
女友1「そういうあんたは男君とはどうなのよー?」
女「え?私…えへ。」
だって彼ったら(中略)なんだもん。
書き込む量は話の区切りがいいところでだしてるけどそんなに投下してるつもりはないよ
354 :
1:2009/03/04(水) 20:05:41 ID:J+g+bxd4
女友2「はぁ…うらやましいったらありゃしないわ」
女友3「ねぇねぇ、女はどこまでいったのさ?」
女友2「あ、それ私も聞きたーい」
女友1「ちょっとーなんで私には聞かないのー?」
私は少し、たじろいだ。
女「え?先週は映画みにいったけど…」
女友2「バカ。そんなこと聞いてんじゃないわよー。もうそろそろ付き合って一年になるんでしょ?ほらどこまで行ったの?キス?そ・れ・と・も…」
女友123「キャーーーー」
女友123「で、どうなの?」
きれいにハモりやがった。
それでいいと思うぜ
どこまでって…なあ?
357 :
1:2009/03/04(水) 20:08:42 ID:J+g+bxd4
男君とは付き合ってそろそろ一年になるが、実はあまり進展はなかった。
キスとかそういうのをしたいとは思うのだが、それを拒む私も同時にいるのだ。
だけど、ここで引くことは許されない。それは女のプライドというものが許さないのだ。
というわけで作戦名、トップシークレットを行う。
女「んー秘密。えへ。」
女友2「えーーーーーー」
女友3「そりゃないぜーとっつぁん」
女友2「話せーこの非国民ー!」
枕を投げてきた。
それを合図に第三次寝室枕投大戦が勃発した。
てか、支援の量の多さにちょっと驚いた
再開してたかw
この板のさるさんは大分研究されてるんだぜ
作戦名がトップシークレットかよwwwwwww
360 :
1:2009/03/04(水) 20:11:18 ID:J+g+bxd4
夜も更けてくると話の方向性というものが変わってくる。
夏で、夜で、みんなでする話といえば、そう、怖い話だ。
女友1「なぜか私の下着が一枚ずつなくなっていくのよ」
電気を消して懐中電灯の明かりのみで順々に話していく。
うむ、これぞ夏の醍醐味だ。
女友1「最初は下着どろかと思ったんだけど、鍵をちゃんと確認したのになくなってるの。しかも実は一枚ずつ入れ替わってるの。なくなった下着が」
女友2「それって…?」
女友1「最初は白いやつ。で次の日には白いのが帰ってきて、ピンクのやつがなくなってるの」
女「何、それ…?」
女友1「私も何がなんだか分からなくなった。でね、ある日バイト終わって家に帰ろうとしたら…誰もいないはずの家に電気がついてるのよ」
女友3「えーやだやだー」
女友1「急いで家に帰って鍵を開けたらなんとそこには!」
女、女友23「そこには…」
うむ、ハモりこそ友情の証だ。なんて思ってる私は実はあまり怖くなかったりする。
恐怖という意味ならもっとすごい体験をしたことがあるからかもしれない。
女友1「私の下着を持った元カレが!」
「キャーーーーー」
そこで女友1が照明をつけた。
めちゃくちゃ研究したもんなw
これは怖いレベルを超えとる
元カレきめぇw
普通に犯罪だな
はんぱな幽霊より生きてる人間のほうがよっぽど怖い
365 :
1:2009/03/04(水) 20:13:48 ID:J+g+bxd4
女友1「そりゃそうよ。その場でひっぱたいてふってやったわ」
女友2「うわー男運ないね」
女友1「うるさいなー彼氏いないやつに言われたくないよ」
女友2「ひどっ」
女友3「ていうか、それ怖い話じゃないじゃん!」
女友1「私は怖かったのよ!」
女「みんな話したんだから、話せよー」
私は枕を投げた。
みんなも枕を投げた。
集中砲火だ。左舷弾幕薄いぞー何やってんのー!
怖い話だよ!
おぞましい話でもある
368 :
1:2009/03/04(水) 20:16:44 ID:J+g+bxd4
女友1「うわっやめて、お願い。話すからー」
私たちは勝利した。虚しい勝利だった。
女友1「んーといってもこれくらいしかないからな…」
ターゲットロックオン。狙い撃つぜ。
女友1「ちょ、待って。あるある、噂とかそんなもんだけど」
女友2「噂?なんだかそれっぽいじゃん」
女「よし、それを話すんだ」
>>366 >>367 夏の夜にする話とは違うと思ってくれればwww
とりあえず女友2はいただいていく
わかってるってw
お約束的な反応ってやつさ
つかそんなに全レスしなくていいぜ
投下中の全レスは、VIPでやる時はやらん方がいいぞー
372 :
1:2009/03/04(水) 20:19:25 ID:J+g+bxd4
女友1「んーこれはこっちに来て聞いた噂なんだけどね」
女友1「○○団地の方にある更地に、出るらしいんだ」
私はなんともいえない気持ちになった。○○団地といえば昔の家があった場所だ。
私と母と、妹と父。
四人ですんでいた頃の家が。
女友3「出るってもしかして…」
女友1「そ、お化けが。しかも妙に目撃情報が細かいのよ」
>>369 まさかいただかれるとはwww
それとだれか、さりげないガンダムネタに突っ込んでwww
楽勝で把握してるさね
女友2は体育会系のボーイッシュな子、間違いない
ああ書き手のレス返し嫌われるもんな
下手すっとボコボコにされる
ガンダムわかんねえw
376 :
1:2009/03/04(水) 20:22:50 ID:J+g+bxd4
それから彼女はその容姿について語った。
私はそれを最初はただ普通に聞いていたが、聞けば聞くほど底なし沼に一歩ずつ進んで言ってるような、じわりじわりと来る恐怖を感じた。
なぜなら、その容姿は聞けば聞くほど、まるで…
女友2「女みたいだね」
私が最も聞きたくないことを、軽く言ってくれた。
>>371 全レスするつもりはなかったんだけどね。
今は修正するところ少ないから雑談見たいなノリでレスしてる。
それでもやらないほうがいいかな?
このテンションで狙い撃つのはロックオフの方だなww
妹かw
379 :
1:2009/03/04(水) 20:25:40 ID:J+g+bxd4
女友1「ん?そういえば、そうだな。女、もしかして夜に出歩いたりして、人を驚かしてんじゃないだろうな」
女「しない、しない」
震える体を隠して、言った。
女友3「それで、どうなるの?呪ったりするの?」
女友1「いや、尋ねてくるらしい」
女友1「私はどこ?って」
女友2「うわー最初からそれ話せばよかったのに」
女友1「だってただの噂だしねー」
私はそうは思わなかった。
女友3が小声で話してきた。
女友3「…ねぇねぇ、それってもしかして、妹…」
女「やめて!!」
私は叫んだ。
心の奥にしまっていた罪の意識が、いや、色あせた妹の瞳が、記憶の湖の中から浮かび上がってきたからだ。
ここでなら好きにすれば良いさ
支援とか投下の形態上どうしても時間がかかっちまうから、そこんとこは把握しとくといいかも
今はいいんじゃね
この板基本優しいし
ただ嫌われる行為だということは自覚しといたほうがいい
あれ、俺が貰ったせいなのか女2の出番が減ったぞ
383 :
1:2009/03/04(水) 20:26:35 ID:J+g+bxd4
それから場はしらけてしまったようでみんな早々に寝た。
翌日、みんながメールを私に送ってくれた。
いやなことを思い出させてすまない、と。
違うの、悪いのは私なの。
そうやって慰めてくれる資格なんてないの。
だって、私は、私は…
385 :
1:2009/03/04(水) 20:28:01 ID:J+g+bxd4
了解しました。
基本しない方向でしようと思います。
ただ、質問とかには一応答えていくつもりです
私はどこ?
ここは誰?
388 :
1:2009/03/04(水) 20:29:49 ID:J+g+bxd4
後日、私は男君と会う機会があったからその幽霊話を話してみようと思った。
ぶっちゃけデートだ。
特に当てもなくショッピング
女「青春してるなあ、私。えへ」
明るく呟いてみても沈んだ気持ちは浮かび上がらなかった。
男「なんか言った?」
女「ううん、なんでもない」
しえーん
支援
391 :
1:2009/03/04(水) 20:31:36 ID:J+g+bxd4
さて、季節は夏だ。
夏といえばもちろん熱い。
暑いを通り越して熱い。
なので私たちは買いを早々に済ませ、喫茶店に逃亡する道を選んだ。
店内に入ると店員の「いらっしゃいませ」より早く、クーラーの冷風が私たちを歓迎してくれる。
ビバ・文明の利器
いつぞやと同じく二人でケーキセット。私は紅茶で、男君はコーヒーだった。
凄く死合わせそうだなぁ
assistance
このスレならいいんだけどなw
まあ他のスレ見たりして空気つかんでレスする加減つかむといい経験になるかも
395 :
1:2009/03/04(水) 20:33:31 ID:J+g+bxd4
二人して席について話し出す
女「友達の彼氏がね―――」
女「あの講義面白くない―――」
女「あの漫画がね―――」
くだらない話はできるのに、いざ話そうと思うとなぜか肝心の、妹の幽霊の話はできなかった。
男君はそんな私に上手に話を合わせてくれた。
話のネタがなくなったときは、逆に私でも返せる話題で話を切り出してくれることもあった。
けれど私は、その彼の優しさに耐えられなくなってトイレに逃げ込んだ。
なぜだろう。
なぜ話せないのだろう。
妹の幽霊の噂が出た。ただそれだけなのに。
これは―――なんだ?
そんな会話スキルが欲しいもんだぜ
399 :
1:2009/03/04(水) 20:35:36 ID:J+g+bxd4
思考を探った。
思考も行動も、その根本にあるのは感情だ。
つまりは感情。私が抱いてる感情。
それが全ての答えにつながる。
女「…なんだ」
私はその答えにたどり着いた。
嫉妬だ。
私は妹に嫉妬している。
男君を妹に取られないか、怯えているのだ。
女「…ははは」
小さく、自嘲するように笑った。
……ははは……はぁ
彼の元カノでしかも双子ですでに死んでて負い目持ち
な、なんという強さ
そりゃ気にしないではいられんよな
403 :
1:2009/03/04(水) 20:38:11 ID:J+g+bxd4
妹に対する罪悪感が、妹に対するコンプレックスに代わっていた。
妹と男君は、元恋人以上に深い仲だった。
それはお互い生死の間を横たわるような二人だったから。
私はそれに絶対適わない。陳腐な愛なんて言葉じゃ、絶対に適わない。
もし妹が生きていたなら…
女「…言えない」
答えは簡単に出た。
私はつくづく自分勝手だ。
罪を重ねながら、罰からも逃れ、それでもなお、私は求めるというのか。
なんと浅ましい。
けれど、それがきっと罰なんだろう。
こんな、最悪で最低で、醜い自分と一生付き合っていくことが。
女「フフフ」
自分でも気づかないうちに笑い方が変わった。
私がここでやることは今日を無事終わらせることだ。
さあ、私でいよう。
いつもの私でいよう。
だけど女なら……女ならなんとかする……!
406 :
1:2009/03/04(水) 20:40:49 ID:J+g+bxd4
それから私はトイレを出て自分の席に座った。
女「えと、何の話をしてたっけ?」
男「今度旅行に行かないかって話を始めて、海外か国内か、どっちにしようってところで止まったところかな」
女「そうだったね…」
いつもの私ならどうだろう。
海外かな。うん、やっぱり遠くがいい。
誰も知らないところだったりしたらなおいいな。
男「女」
その言葉で私は我に帰った。
女「えと、うん。私はやっぱり海外がいいかな?」
男は何も答えなかった。ただ私を見ていた。
さらっとお泊りングの話をしてるなんて、本当にね、もうね
408 :
1:2009/03/04(水) 20:42:13 ID:J+g+bxd4
真摯な眼差しだ。余分なものなど含まれない、ただ相手を見透かすような眼差し。
これだけで大抵の女は口説けるだろう。
でもそれが今の私には恐ろしかった。
まるで、私の小さな自己満足が全て否定されてしまいそうで…
男「なにかあったのかい?」
女「何もないよ」
男は何も言わない。ただ私を見ていた
会話は幸せそうなんだが
ドキドキ
ひゃああ
そして、つぶやくように言った。
男「いつもの女なら、砂糖を混ぜた後のスプーンを必ず口にする」
男「ショートケーキのイチゴは必ず最後に食べる」
男「それと、必ずフォークについたクリームは全部なめとる」
私は皿を見た。そこにはイチゴの乗ってないショートケーキとクリームのついてるフォーク。そしてかすかにスプーンについてる紅茶の滴。
男「今日の女は、明らかに様子がおかしいよ?」
私はポカンとしていた。きっと間抜けな顔だっただろう。
男すげえええええ
ちょっと怖えよw
よく見すぎだろw
確かにちょっと怖いw
男 観察眼◎
417 :
1:2009/03/04(水) 20:47:08 ID:J+g+bxd4
でもなんか知らないけど負けた。
女「…クス、何、それ」
男「いつもの女。日によってちょっとずつ違うけど、今日はいつにも増して様子が変」
…参ったな。せっかく頑張ろうって思った矢先にこれだもの。
やっぱり男君には適わない。
女「隠そうとして、いつもの私でいるようにしたのに」
男「簡単なことだよ。普通でいるってのはそれだけ難しいって事さ」
女「…はぁ。負けたわ」
419 :
1:2009/03/04(水) 20:48:46 ID:J+g+bxd4
こうして私は話を始めることにした。
多分、妹であろう幽霊の話をした。
女「…ということなんだけど」
男君は今何を思って、考えてこの話を聞いてるのだろう。
私は返事を期待した。
男「面白い話ではあるね」
うまくはぐらかされたような気がする
意外と冷静だな
男のほうが妹の幽霊ネタに過剰反応するかと思ったが
422 :
1:2009/03/04(水) 20:50:21 ID:J+g+bxd4
私は追撃を試みた。
女「もしもよ?もし、妹の幽霊がそこにいたとしたら」
女「やっぱり会いたい?」
男「………」
男「…会いたい、かな?」
予想通りの答えではあったけど、実際に聞くと、チクリと針を刺されたような痛みがあった。
女「…会って、どうするの?」
男「ん〜」
男「…別に何か特別なことはしないよ」
男「多分、一緒にどうでもいい話をするか、二人してボーっとするかのどっちかだろうね」
それは二人にとって特別な、意味のある行為なのだろう。
決して私の入ることのできない何か。
423 :
1:2009/03/04(水) 20:51:37 ID:J+g+bxd4
男「女は?」
女「え?」
男「女は妹に会いたいの?」
女「…うん」
自然とそう答えていた。けど
男「会ってどうするの?」
それが分からなかった。
懺悔するの?昔あなたを見捨ててごめんなさいと
拒絶するの?もう男君に近寄らないでと
女「…分からない」
男「………」
男「…そう」
今までしてきたのと同じことか
426 :
1:2009/03/04(水) 20:53:05 ID:J+g+bxd4
男「…それにしても、ちょっと納得いかないかな」
女「え?何が?」
男「噂のことだよ」
男君に自我が現れるようになってから、現れたのが嫌悪感だ。
かつては全てを肯定していた彼からすれば進歩なのだろう。そして今その嫌悪感を彼は顔に出している。
普通の人なら気づかないだろうが口をほんの少しだけ尖らせるのだ。
男「妹の幽霊が噂になるのはあまり好ましくないって事さ」
心がぐらついた。
男変わったなあ
女も見てるねぇ
429 :
1:2009/03/04(水) 20:56:18 ID:J+g+bxd4
揺れはほんの小さなものだったけれども、決して収まることはなかった。
男「少なくとも、あのときあったことは僕の中では大切なことなんだ」
タイセツナコト
揺れが大きくなった。
男「望むならあまり誰にも知られたくない。そっとしたいし、妹のためにもそっとしておきたい」
イモウトノタメニモ
揺れが大きくなった。
男「かつての恋人のためにもね」
カツテノコイビトノタメニモ
揺れが大きくなった。
揺れは収まらす、激しい衝動となって私を支配した。
結構コンプレックス強いな
432 :
1:2009/03/04(水) 20:58:03 ID:J+g+bxd4
女「…何、よ」
女「何よ」
女「何よ!」
女「やっぱりあなたは、私より妹のほうが好きだったって言うの!」
自分でも無茶言ってるのは分かってる。
彼は、よく言えばクリアなのだ。
透明。感じたことを感じたままに、思ったことを思ったままに、それをする。
だから、彼が私を好きだといってくれたのは本当なんだけど、妹のことも大切というのも本当なんだろう。
でも、それじゃ私が納得できなかった。
彼の一番になりたかった。一番近くにいたかった。
誰よりも男君のそばにいたかった。
おうわ
あーあ
ぶちまけちゃった
マスター「……えっ、ケンカ?」
436 :
1:2009/03/04(水) 21:00:25 ID:J+g+bxd4
女「結局、私は妹の代わりだったって言うの!」
それから私は、ひどいことを言ったような気がする。
周りの客がみんな私たちを見ている。
やがて、言葉が尽きた。
女「私は…私は…」
走って店を飛び出した。
道行く人に当たっても一心不乱に走った。
家に帰って、部屋に閉じこもって、鍵をかけて
ただ、泣いた。
437 :
1:2009/03/04(水) 21:02:22 ID:J+g+bxd4
あれからその日は泣きつかれて寝てしまった。
翌朝になっても、私を包む脱力感は消えることはなかった。
ご飯を食べるために立ち上がって、食べて、また寝て、その繰り返し
どうせ夏休みだし、文句を言う人は誰もいない。
何日たったか、分からないけど、私はこのままでいた。
…妹はいつもこんな倦怠の日々の中にいたのだろうか。
ここは確かに心地よい。世界にいる人全てが敵だった妹なら、なおさらだ。
自分の殻に閉じこもってしまえば誰にも傷つけられない。
感情を殺してしまえば、痛みを感じない。
平穏こそ、幸せ。
こうして、妹は壊れていった。
そして、私も…
うわあ
440 :
1:2009/03/04(水) 21:09:02 ID:J+g+bxd4
Prrrrrrrrrr
いきなり携帯電話が鳴った。
男君からだった。
女「………」
無視しようとも思ったけど、気になってしまい電話を取ってしまった。
男「もしもし」
久しぶりの男君の声。
ただそれだけで、泣きそうになった。
441 :
1:2009/03/04(水) 21:11:12 ID:J+g+bxd4
男「この間はすまなかったね」
男「僕の配慮がかけていたようだ」
男「…すまなかった」
涙が止まらなかった。
さっきまで、沈んでいた心が復活した。
それはかつて男君が心を得た時の喜びの、百分の一にも満たないだろうけど、
それでも、涙を流すには充分な理由だった。
女「おとこ、くうん…」
さてどうなるか
男が謝る必要はあるのだろうかと思ってしまうから駄目なんだろうな
男成長しすぎだろw
446 :
1:2009/03/04(水) 21:13:09 ID:J+g+bxd4
私は全てを話した。
妹に罪悪感があること
妹にコンプレックスがあること
その二つが入り混じって形容できない感情があること
それに振り回されて、疲れ果てた私がいること
全て話した。
447 :
1:2009/03/04(水) 21:14:00 ID:J+g+bxd4
男「………」
男「…だとしても、やっぱり謝らせてくれ」
男「僕は、君がとっくに過去を振り払ったと思っていた」
男「けれど、そんなことはなくて君はずっと苦しんでいた。妹が父親のことで苦しんだように、君も妹の事で苦しんでいた」
男「そしてそれを、僕は理解できなかった」
男「…彼氏失格だな」
女「ううん…そんなことない」
痛みを抱える分、痛みを抱える人には優しくできる。
痛みを抱える私に優しくしてほしいから
女「ねぇ…男君…」
女「私…どうすればいい?」
448 :
1:2009/03/04(水) 21:15:11 ID:J+g+bxd4
男「…そうだね」
男「君は確かに罪を犯した」
男「そして妹がすでに死んでしまった以上、その罪を償うことはほぼ無理だろうね」
女「………」
男「けれど、それは」
男「君が何かを望んではいけない理由にはならない」
男が何を言いたいのか私にはよく分からなかった。
やっぱりあの男=父親なんだな
女苦労人だな
452 :
1:2009/03/04(水) 21:18:07 ID:J+g+bxd4
男は少しためてから言った。
男「僕のこと、好き?」
女「…うん」
私は答えた。
男「誰にも負けないくらい?」
女「…うん」
自信は、ちょっぴりなかったけど、答えた。
453 :
1:2009/03/04(水) 21:19:45 ID:J+g+bxd4
男「妹にも負けないくらい?」
自信は、ちょっぴりどころか、かなりなかった。
女「でも、妹と男君は…」
男「妹は関係ないよ。女に、女の気持ちに、聞いてるんだ」
…私の気持ち?
………
…好き
…大好き
…どうしようもないくらい、大好き
女「…負けない、男君を思う気持ちは、誰にも負けない」
電話越しだから顔は見えないけど。
男君が笑った気がした。
なんだこの会話
ちょっと死んでくる
456 :
1:2009/03/04(水) 21:21:43 ID:J+g+bxd4
男「僕と一緒にいて楽しい?」
女「うん」
男「僕と別れたくない?」
女「うん」
男「僕と、これからも一緒に生きていきたい?」
女「うん!」
闇に閉ざされた私の心の奥に小さな灯火がついたような気がした。
それは小さくて、蝋燭の炎のように風が吹いたら消えてしまいそうなほどか弱いけど。
暖かい、それを私はなくしたくないと思った。
幸せすぎてまぶしいぜ
458 :
1:2009/03/04(水) 21:23:24 ID:J+g+bxd4
女「…ありがとう」
男「僕は何もしてないよ。はじめから答えは女の中にあった。ただ僕はそのありかを教えてあげただけだよ」
女「ううん、それだけでもすごくうれしいことだよ。おかげで何をするべきなのか、分かった気がする」
男「…それは何よりだな。彼氏冥利に尽きるよ」
ハハッ
460 :
1:2009/03/04(水) 21:24:29 ID:J+g+bxd4
男「…ねぇ、女。今日は無理だけど、明日女に会いたいんだ」
女「うん、私もそう思ってたの。私たち気が合うねっ!」
男「ははは、都合のいい人だな」
男「それじゃ、とりあえず今日はこの辺でいいかな?少し出かけなきゃならないんだ」
女「あ、うん。ごめんね。気を使わせちゃって」
男「お安い御用さ」
女「ねぇ、最後に」
女「男君は私の事、好き?」
返ってくる返事はいつも一つだけど、今日はその意味がいつもと大きく違う。
恋人たちが交わす甘い言葉、それだけではなく。
心に灯った光をより強くするために、私は聞いた。
男「もちろん、好きだよ」
全身に温もりが満たされるようだった。
私はもう大丈夫。
根拠はないけど確信した。
女「ありがとっ!私も大好きだよ!」
そう言って電話を切った
462 :
1:2009/03/04(水) 21:25:29 ID:J+g+bxd4
私がこれからすることは決まった。
私が決めた。
なら、前に進まなきゃ。
そのためにできる何かをしなきゃ、いけない。
私にできること。
私がしなければいけないこと。
それは、過去との決別だ。
463 :
1:2009/03/04(水) 21:26:21 ID:J+g+bxd4
正直すごく怖い。
拒絶されるかもしれない。
認められないかもしれない。
もしかしたら…負けるかもしれない。
でも大丈夫。
心に灯りがある限り、私はもう、大丈夫。
さあ、妹に会いに行こう。
明日のためにか
なんという両思い
行くのか!
467 :
1:2009/03/04(水) 21:28:50 ID:J+g+bxd4
夕方になって、家をでた。
駅へ向かい、二十分ほど電車に揺られる。
何年かぶりに来たその町は、時代に乗り遅れたかのように寂れていた。
高く、虚しく、掲げられたアーケード街の看板。
昔は商店街主催の祭りに家族で来たっけ。
金魚すくい、妹とどっちがいっぱい取れるか競争して、結局二人して一匹も取れなくて泣いたね。
そんな私たちを見かねて、お父さんが綿飴買ってくれたよね。
あの頃はお父さん、まだ優しかった。
初めて食べた綿飴に私たち驚いて、すぐに笑ったよね。
昔を思い出して、言い知れない感傷に浸った。
心の中の明かりがかすかに揺れた。
…あの頃に戻れるなら、戻りたいな。
そう、思ってる自分がいた。
469 :
1:2009/03/04(水) 21:29:59 ID:J+g+bxd4
けれども、時間は戻らない。
人が向かっていけるのは、未来しかない。
それは決して、幸せなものとは限らない。
けれど、
幸せだった過去があるなら、これからも幸せを得ることはできるはずだ。一人では無理でも、男君とならそれができそうだ。
灯火がまだそこにあることを感じながら、私は歩いていった。
光を使うねー
471 :
1:2009/03/04(水) 21:31:56 ID:J+g+bxd4
すまん、ちょっと家を出る。
十時半までには戻ってこれると思う
了解した
乙乙
風呂入るか
475 :
1:2009/03/04(水) 22:05:13 ID:J+g+bxd4
ただいま
今帰ってきた。
投下再開するね
はええw
おかーり
お帰りなさい
おかおか
480 :
1:2009/03/04(水) 22:08:49 ID:J+g+bxd4
目的地に着いた。
かつて私たちが住んでいたマンションはすでにそこになく、木でできた柵と、大きく「更地」と書かれた看板があるだけだ。
中はというと、長い間放置されたせいか、草がぼうぼうに伸びきっている。草の生え方が少し不揃いで、入り口と中心には草が生えていなかった。
それはまるで、中心に立つ彼女を避けるように、あるいは称えるように
「ようやく来たのね」
「お姉ちゃん」
私に似た人は、そこにいた。
えっ、ふっつうにいたww
483 :
1:2009/03/04(水) 22:10:36 ID:J+g+bxd4
奇妙な違和感を感じた。
妹とは何年もまともに会話してなかった。でも、目の前にいる妹は何事もなく話しかけてきた。まるでずっと、一緒にいたかのように。
女「妹、私、あなたに言いたいことがあってきたの」
妹「なぁに?お姉ちゃん」
妹はクスクス笑った。
気づいたら周りに人がいなかった。
夏なのに蝉が鳴いていなかった。
静かだった。
マジでいたwww
あのときの空間か
489 :
1:2009/03/04(水) 22:13:08 ID:J+g+bxd4
私は顔をひきしめて言った。
女「私、これから生きていく」
女「妹を壊した私が言えることじゃないのは分かってるけど…」
女「男君と一緒に生きていく」
女「ただ、それだけを認めてほしい」
私は言った。
妹「…クスクス」
風が吹いた。それに呼応するかのように灯火が、揺れた。
しえん
しえんしてみる。
なんか妹怖いぞ
494 :
1:2009/03/04(水) 22:14:54 ID:J+g+bxd4
妹「なんて傲慢な人なのかしら」
妹「私を壊しただけじゃ飽き足らず、男君まで奪っていくなんて」
風が色を帯びてきた。禍々しい黒色の風だ。
怖い支援
496 :
1:2009/03/04(水) 22:16:12 ID:J+g+bxd4
妹「ねぇ?知ってる?壊れた人間が見る世界って」
女「………」
私は黙って聞いていた。
妹「色がなくてね、生気を感じないのよ。まるで世界が死んでしまってるみたいに」
妹は私を許せないみたいだ。その言い方から、表情から、風から、全てから、純粋な悪意を感じる。
妹「そんな世界にいると、自分がモノになっていくの。心が枯れて、だんだんと消えていくの」
色褪せた瞳から見た、色褪せた世界を私は理解できない。
妹「でもね、唯一消えない心があるの」
妹「憎しみ。私を壊した、あなたに対する憎しみ」
妹「だというのにあなたは生きたいですって。クスクス…そんなの認めるわけないじゃない」
私は許されなかった。私だってそうそう許されるものではないと分かっていたし、逆にあっさり許されたりしたら拍子抜けしてしまうだろう。
けれど…やっぱり心が痛む。
あれ、悪霊化してる?
誕生日の妹よ帰ってきておくれ
おお妹よ、悪霊になってしまうとはな(ry
陰陽師だ
陰陽師を呼ぶのだ
Tさん「はーっ!」
寺生まれのTさんキタw
これは何間隔なのだろうか
Tさんが「破ぁ!!」じゃなかったから駄目だったのか……!?
507 :
1:2009/03/04(水) 22:24:47 ID:J+g+bxd4
でも、私は諦めなかった。
女「お願い、妹!それだけでいいの!他には何もいらないから!」
妹はクスクスと笑っているだけだ。
妹「ねぇ、お姉ちゃん。私からも一つ聞いていい?」
妹「私を壊しておいて」
妹「どうして生きてるの?」
妹は私を死へと誘ってる。それも、不思議と妹が連れて行くのではなく、私が自ら死を望むように。
風が更に強くなった。
509 :
1:2009/03/04(水) 22:25:56 ID:J+g+bxd4
妹「ねぇ、どうして死なないの?」
妹の目が色あせていく瞬間の記憶が脳内から再生。それも一度だけではなく、何度も繰り返し、繰り返し。
妹「ねぇ、どうして…」
ウィンドウが増えた。
再生された記憶は、前から、後ろから、右から、左から、上から、下から、
私を追い詰めるように増えていった。
記憶の中の妹と、目の前の妹が融合し、私に問いかけてくる。
ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…ねぇ、どうして…
ねぇ、どうして…?
女「いやあああああああああああああああああああ!!!!」
怖いよう怖いよう
ぎゃあああああああああああああああああああああああああ
ほらー、だから言ったのに……
壊れて病んだか……
>>513 ( ´д)ヒソヒソ(´д`)ヒソヒソ(д` )
516 :
1:2009/03/04(水) 22:30:18 ID:J+g+bxd4
金切り声を上げて私はその場で立ち尽くしたまま、頭を抱えた。
私の心がばらばらになっていく。
こわいこわいこわい
ただそれだけしか、考えることができなかった。
その状況に、心の危機に、反応したのは全ての生物がもつ自己防衛本能。
命の危機に反応するシステムが何かできることはないか、私に求めた。
体は動く?
風が強くてうまく動けない。
心は?
心はもう闇に、妹の心の闇に飲まれている。
灯火は?
灯火?
支援
男の反応が気になる
521 :
1:2009/03/04(水) 22:33:21 ID:J+g+bxd4
そう、灯火。まだ消えてない?
消えてない。
消えてないなら…まだ私にできることもあるはず!
私は、大きく息を吸い込んで風音に負けないよう、声を張り上げた。
女「それでも!」
肺が、喉が、声帯が、限界を訴えてきても私は声を張り上げた。
それでも、まだ、
灯火が消えてないなら…
女「男君のことが好きなんだからああああああああ!!」
「ありがとう」
風が弱まった気がした。
523 :
1:2009/03/04(水) 22:34:26 ID:J+g+bxd4
え?
誰かが私を後ろから、包み込むように抱いてきた。
これは…誰?
この腕。
この匂い。
この、優しい空気
もしかして…
女「男、君?」
男「やあ、お待たせ。ずいぶんと頑張ったみたいだね」
男君来た!これでかつる
お?
破ぁ、良かった……
527 :
1:2009/03/04(水) 22:36:53 ID:J+g+bxd4
何が起こったのかさっぱりわからなかった。
今日はこれないとか言ってたのにどうしてここにいるのかとか、どうやってこの場所を知ったのかとか、色々あったけど、それよりもいつものようにやわらかい笑顔を見せてくれただけで私はもう、緊張の糸が切れて一気に泣き出してしまった。
女「う…うぅ…」
男「よしよし」
男君は、振り向いた私を抱きしめて頭をなでてくれた。
子供みたいな扱いをされるのは、それはそれでいいかもしれないが、私も一応それなりの年の女なわけで、ここは涙を我慢して尋ねた。
女「…どぼっ、ひく、…じで、ごごに…?」
我慢できなかった。
529 :
1:2009/03/04(水) 22:37:42 ID:J+g+bxd4
男「親切な人が教えてくれたんだ」
男はやんわりと答えた。
親切な人?
誰だろう、私の友達かな?
それを教えてくれるよりも先に男は言った。
男「後は僕に任せてくれ」
女「え?…でも」
男「…大丈夫だから」
私はそれ以上何もいえなかった。首を縦に振って、入り口から二人のやり取りを見ることにした。
男キター!
533 :
1:2009/03/04(水) 22:39:29 ID:J+g+bxd4
妹「感動の再会だっていうのに、お姉ちゃんばかりに優しくして、妬けちゃうわ。ねぇ?男君」
男「………」
男君は黙ったまま妹を見据えていた。
私は男君の後姿しか見ることしかできなかったけど、この男君の姿を見るのは初めてだった。
なぜなら敵意を剥き出しにしていたからだ。男君は私が知る限り今まで怒ったことがない。
初めて見る男君の姿だけど、私には分かった。
妹「でもね、私は寛大だからね、そういうのはいいんだ。許してあげる」
男「………」
男君は黙ったままだ。
けれど、男君と妹がけんかしてどうなるというのだろう。
男君が死ぬ?妹が消える?
それでいいのだろうか、私は。
我慢できなかった。のとこ激萌えた
女の決意支援
536 :
1:2009/03/04(水) 22:40:52 ID:J+g+bxd4
妹「ねえ?今度は男君と私とで一緒に逝ってみるってのはどう?今なら私もそうしたい気分なんだ」
男「………」
男君は黙ったままだ。
私は何かするべきかなとも思った。けれど、その思いはすぐに断ち切った。
男君が大丈夫って言ったんだもん。私の大好きな男君が言ったんだもん。
だったら私はそれを信じる。
妹「今だったら多分姉さんも一緒に来てくれるはずよ?うらやましいことじゃない。美人姉妹と一緒に天に召されるなんて。男君はモテモテだね」
男君は黙っ―――――
男「―――黙れ」
低くドスの効いた声。
男「これ以上妹を汚すな」
男「この偽者め」
538 :
1:2009/03/04(水) 22:42:20 ID:J+g+bxd4
え?偽者?
うろたえたのは私だけで、言われた妹?はゆらりと変わらぬ笑みを浮かべている。
妹?「ひどいな、男君は。久しぶりに会った恋人に言う台詞かな?どこをどう見ても私は妹よ?信じてくれな―――」
男「妹は…」
男が妹をさえぎって言った。
男「僕のことを『男君』とは呼ばない」
男「いつも『あなた』と呼んでいた」
妹じゃなかったのか
衝撃の事実支援
義妹かぁ……
まさかの事実
544 :
1:2009/03/04(水) 22:44:59 ID:J+g+bxd4
風が止まった。
人もせみの声もなく、ただ風の音が支配してた世界から、風が消え、完全な静寂となった。
私は何も言えず、ただ、見ていた。
やがて、その静寂は妹?によってやはり、静かに崩された。
妹?「クス…」
妹?の笑みは変わらなかったけど、その表情から余裕が消えたような気がした。
546 :
1:2009/03/04(水) 22:45:40 ID:J+g+bxd4
妹?「クスクス…ばれちゃったらしょうがないわね」
妹?「男君の言うとおり、私は妹じゃないわ」
妹?「私はね、そこに立っている女の生霊」
妹?「女の罪の意識が、霊という形になって具現化したもの」
妹?「罪は形を変えて罰となり、裁きを与えるもの」
あの妹は…私?
罪の具現化か
そこまで悩んでたのか
でも1回だけ読んだよね
わたしはどこ?で探してるほうが本物か
最期にね
本当に自分を探してた、ってことじゃねーかな
コンプレックスの塊か
555 :
1:2009/03/04(水) 22:50:44 ID:J+g+bxd4
男「…なら、すでにお前は不要だ。女は充分に苦しんだ」
闇女「いいえ、必要とか、不要とか、そういう問題じゃないの。私はただ、あるだけ。女の心に罪の意識がある限り、永遠に。たとえここで私が消えようとも、また次の私が現れて女を襲うわ」
闇女「私は本当なら、あなたを裁くことはできない。私ができるのは、女を裁くことだけ」
闇女「でも、それは男君だって同じ。男君はただ私の事がただ見えるだけ。何も私に対してできない」
闇女「私に触れることもできないし、私を祓う事だってできない」
男「………」
男は何も答えなかった。
ただ、支援
ゾーマ思い出した
ん?じゃあ妹は普通に成仏してるのかな
560 :
1:2009/03/04(水) 22:59:01 ID:J+g+bxd4
闇女「分かったら黙って見てもらえるかしら」
闇女が男君の横を通り過ぎてこっちに近づいてくる
その前に
男「お前に女を裁くことはできない」
男君は言った。
闇女は動きを止めて尋ねた。
闇女「…なぜかしら?」
561 :
1:2009/03/04(水) 22:59:36 ID:J+g+bxd4
男「…お前は彼女の罪の意識なんだろう?」
闇女「…そうよ」
男「罪ってのは確かに苦しいことなのかも知れない。女が自ら罰を望むほどに」
男「でも、生きるって事は、それだけじゃないんだ」
564 :
1:2009/03/04(水) 23:00:49 ID:J+g+bxd4
男「罪だけじゃなく、いろんな感情、いろんな過去。それらをそれらを背負って、なお前に進もうとすることこそが生きるって事なんだ」
男「女は強い」
男「女が背負っていたのは罪だけじゃない。喜びも、怒りも、哀しみも、楽しみも全て背負って、それでも進もうとしている。昔も、今も、そしてこれからも」
男「たかだか、一つの罪にとらわれて、生きることを放棄したお前なんかに女は負けやしない」
男「そうだろ?」
567 :
1:2009/03/04(水) 23:01:52 ID:J+g+bxd4
そう言って男は振り向いて私を見た。
闇女も釣られて私のほうを見た。その瞬間、今まで仮面のような冷笑を浮かべていた闇女の表情が初めて変わった。
驚いている。まるで、この世にありえないものでも見てるような、そんな顔。
…違う。
二人が見ているのは私じゃなくて、私の後ろ。
後ろにいる何か。
私が振り返るより早く、何かは私の横を通り過ぎて言った。
それは私と同じくらいの年の女性で、どこか見たことあるような後姿だった。
その誰かは、まっすぐに、ゆっくりと闇女の元へ歩いていった。
闇女が一歩後ずさったが、まるでそこに見えない壁でもあるかのように、それ以上下がることはなかった。
誰かが闇女に触れて
?「――――――」
何か言った。その瞬間
闇女「あ―――」
短い声を上げて、光の粒となって消えていった。
?「…まったく、世話が焼けるわね」
妹「お姉ちゃん」
お、名前変わった
来たあああぁぁあん!!
571 :
1:2009/03/04(水) 23:03:12 ID:J+g+bxd4
女「…いもう、と?」
妹「…そうよ、今度こそ正真正銘、本物の、あなたの妹よ」
私は男を見た。
男「大丈夫だよ。僕も保障する」
妹が目の前にいる。
女「う…」
それを私の心が認めただけでこみ上げてくるものがあった。
女「う、う…」
私のほうがお姉ちゃんなのに
女「うえーーーーーーーん」
何でこんなに泣き虫なんだろう。
妹キター!?
妹よ・・・
574 :
1:2009/03/04(水) 23:04:53 ID:J+g+bxd4
―――――――
所変わってここは近所の公園。落ち着いてゆっくり話がしたいということで、あの後移動してきたのだ。聞きたいことは山ほどあった。
そして私はというと、思いっきり泣いて、すっきりして、落ち着いた。
聞きたいことは山ほどあった。男君と妹がなぜあそこにいたのか、とか、最後はいったい何をしたのか、とか、つか、妹死んでんじゃん!とか。
けれど、逆に落ち着きすぎて、さっき大泣きしたことを思い出して、恥ずかしすぎて何もいえなかった。
それを見かねて男君が話を切り出してくれた。
男「さて…どこから話したもんかな」
kwsk
親切な人は妹か
てっきり寺生まれのTさんかと思ったぜ
578 :
1:2009/03/04(水) 23:05:48 ID:J+g+bxd4
>>574すまん、ちとミスった。
所変わってここは近所の公園。落ち着いてゆっくり話がしたいということで、あの後移動してきたのだ。
そして私はというと、思いっきり泣いて、すっきりして、落ち着いた。
聞きたいことは山ほどあった。男君と妹がなぜあそこにいたのか、とか、最後はいったい何をしたのか、とか、つか、妹死んでんじゃん!とか。
けれど、逆に落ち着きすぎて、さっき大泣きしたことを思い出して、恥ずかしすぎて何もいえなかった。
それを見かねて男君が話を切り出してくれた。
男「さて…どこから話したもんかな」
ををを
支援
だが妹の年が?
583 :
1:2009/03/04(水) 23:07:31 ID:J+g+bxd4
男「とりあえず、女?今日は何月何日か分かる?」
男が何を言いたいのか分からなかったが私は答えた。
女「八月十五日でしょ?それがどうしたの?」
男「…今日が何の日か、わかる?」
女「え?」
今日が何の日か、私は家のカレンダーを思い出し、汚名返上のごとく言った。
女「終戦記念日でしょ?太平洋戦争の」
ほめてーといわんばかりに男を見た。
男「…まぁ、それもあってるといやあってるんだが」
男は、某アニメの不思議大好きな団長に振り回される、極々平凡な男子高校生のごとく額に手を当てた。
妹はため息混じりに行った。
妹「…お盆よ」
あ。
お盆wwwwwwww
その発想はなかったwwwwwwww
すげえwwwwwwww
そういえば、夏休みだったなw
おぼんおぼーん
ナスが必要だな
キュウリも必要だなあ。
突っ込むのか
しまいにはね
ハチミツも必要だな
お盆。
先祖の霊を祀る日といわれている日。
だから、妹も戻ってきた?
男「そういうことだ。女と電話した後、僕は妹の墓に向かった」
男「お盆だし、もしかしたらいるかなって思って、いや、なんとなくいそうな気がしていったら、相談したいと思ったんだ。女のことで」
男「そしたらやっぱり妹がいてね。それで相談した」
妹「…男も男ね」
男「しょうがないだろ。僕一人でどうこうできる問題じゃないんだから」
男「それで、最終的に妹と女が話し合うのが一番かなって結論を出したとき、妹が言ったんだ」
男「女が危ないって」
男「それで駆けつけたってわけ」
なるほど、そういうことか。
でも、疑問が全て解決したわけではないな。
例えば、何で妹の幽霊が私に見えるか、とか。
………ま、双子だからかな?
何か楽しそうな事やってる!?
終わったら送り火もしないとな
598 :
1:2009/03/04(水) 23:15:03 ID:J+g+bxd4
男「さて、僕の話はおしまいだ。後は二人にお願いしようかな」
そうだ。私があそこに言ったのも元はといえば妹と会うためであって、色々あったけど今こうやってようやく会えたのだ。
女「悪いけど…?」
男「いいよ。僕は少し外に出よう」
女「…ありがとう」
追っかけしえん
男もいきなり元カノに相談してるなw
男すげえw
603 :
1:2009/03/04(水) 23:17:32 ID:J+g+bxd4
さて、今私はようやく妹との対面を果たしたわけだが、いざ二人っきりになると何を話していいのか分からない。
女「………」
妹「………」
ち、沈黙が重い…。
妹「…姉さんは」
お、さすが妹だ。空気を読んで切り出してくれた。
妹「…彼のこと、すごく好きなのね」
な!?何をいきなりおっしゃいますか。
ていうか、聞いてたの?そんなに声大きかった?
………
えへ(現実逃避)
女「…うん」
妹「…クス、あんなに大声で叫んじゃうくらいだもんね」
あわ、あわわわわわわわ
思い出して恥ずかしくなってきた。
妹「…キスとかはした?」
妹はなぜかそんなことばかり聞いてくる。
女「それは…その…まだデス」
妹「クス…駄目よ。頑張らなきゃ」
妹に駄目だしされてる。
というか妹はどうしてこーゆー時に限って、乙女チックなことを聞いてくるのだろうか。
安心支援
607 :
1:2009/03/04(水) 23:20:07 ID:J+g+bxd4
…でも、そんな、乙女チックなことを聞いてくる妹、はどういう気持ちなんだろう。
私は聞いてみた。
女「…いいの?」
妹「…何が?」
女「私が、その…妹の彼氏を取っちゃって」
妹「…そんなこと気にしてたの?」
女「そんなことって…」
ないんじゃないかな?少なくとも私にとっては大事なことだし。
女「私から見てね、私の、手の届かないところで男君と妹は分かり合ってた。私も、その中に入ろうとしたけれど、私ではどんなに頑張ってもその中には入れない」
女「男と妹は、なんか特別なつながりがあった。それは妹がいなくなってからもずっと続いてて、むしろいなくなったからこそよりつながりが強くなった気がしたの」
女「…だから、その、男君には、私より妹の方がふさわしいかなって」
自然に本音が出てきた。
610 :
1:2009/03/04(水) 23:21:50 ID:J+g+bxd4
妹「…確かに」
妹「私たちはお互いを理解していた。けれどそれは言うならただの傷のなめあい」
妹「お互いを理解しあえるからこそ、お互いの傷の痛みを知っているからこそ、お互いをなめあい、なめあい続けることに心の平穏を見出していた」
妹「でも、それは決して幸せなんかじゃない。むしろ逆で、それを続けたら前に進めなくなってしまい、結果不幸になってしまう」
妹「だから、私では駄目だったのよ」
妹「彼の痛みを理解しても、彼と生きていくことはできなかった」
妹は淡々と話していた。多分このことは男も承知の上での二人の関係だったのだろう。二人の関係を愛と呼ぶには、二人はあまりに弱すぎたのだ。
612 :
1:2009/03/04(水) 23:22:59 ID:J+g+bxd4
妹「だから、彼をお願い」
妹「彼はまだ、心が不安定。だから姉さんがそばにいて、彼にもっと心を教えてあげて」
古い記憶の中にいる幼い妹と、今ここにいる妹の姿が重なって見えた。
そう、妹はいつも私を頼ってたっけ。
これぞ妹だな
615 :
1:2009/03/04(水) 23:24:53 ID:J+g+bxd4
女「…本当に、私でいいの?」
妹「姉さんじゃなきゃ駄目なのよ」
私の中にある壁が、少しずつ崩れていく気がした。
女「…私、妹の心を壊したのに?」
妹「でも、それだけ私も姉さんを苦しめた事になる。だからおあいこ」
壁が崩れ行く
女「…でも、でも…」
妹「まったく恨まなかったといったら嘘になる」
妹「でも、今は私のせいで姉さんが不幸になることのほうが辛いの」
妹「だから彼と一緒に生きて」
妹「全部許してあげるから」
618 :
1:2009/03/04(水) 23:26:12 ID:J+g+bxd4
壁が全て崩れた。
もう何度だろう。奥にある激流に私はまた流されることになった。
女「ごめん、ね」
妹「…うん」
女「ごめんね…本当に、ごめんね」
妹「…うん」
激流は涙となって流れ、拙い言葉とともに外に投げ出された。
私は何年も伝えることのできなかった思いをようやく届けることができた。
長かった。
本当に、長かった気がする。
それでも、私はこれで…
ようやく生きていくことができる気がする。
620 :
1:2009/03/04(水) 23:27:27 ID:J+g+bxd4
その後、妹が男君を呼びに言った。
男君がスタスタ歩いてきた。
男「終わったみたいだね」
私は返事を返さず、無言で抱きついた。
男「あれ?えーと…これは?」
妹「…しばらく黙って抱かれてなさい」
男「ああ、うん。分かった」
男君の肌は暖かくて、血液が静かにトクトクと流れてて、確かに生きていた。
それを確認するように私は、何度も何度も男君の体をさすった。
妹「…まったく、大胆なんだか臆病なんだか
いい話だなー
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
623 :
1:2009/03/04(水) 23:28:13 ID:J+g+bxd4
妹「………」
妹「…それじゃ、私はもう行くわね」
妹はきびすを返して歩き出した。
女「妹!」
妹「…何?」
振り返ってこっちを見た。
女「また、来年も会える?」
妹はいつもの調子で言った。
妹「…多分無理」
妹「私は…生まれ変わることになるだろうから」
生まれ変わり支援
良かったなあ
628 :
1:2009/03/04(水) 23:29:55 ID:J+g+bxd4
…そんな
せっかく仲直りできたのに
女「…やだよ。そんなの」
これで、終わりだなんて
男「…女、行かせてやれ」
私をなだめたのは、妹ではなく、男君だった。
女「……でも、でもでも!」
男「妹は生まれ変わって、新しい人になるんだ。
男「今度は幸せに生きれるように」
女「………」
私は、何も言い返すことができなかった。
630 :
1:2009/03/04(水) 23:31:48 ID:J+g+bxd4
妹「…その通り」
妹「今度はちゃんと生きる」
妹「『約束』する」
その言葉を聞いたとき男は、何かを懐かしむ顔をした。
男「そうだね。『約束』しよう」
男「女も一緒に」
私はよく分からなかったけど、みんなに釣られて参加した。
妹「私は、新しい人となってちゃんと生きる」
男「僕は、生きられなかった妹の分まで生きる」
女「私は、これからも一緒に男と生きる」
三人「………」
妹の姿が薄くなっていった。
やがて見えなくなる、ほんの瞬間。
…お幸せに
声が聞こえた。
最後まで妹は妹らしかった。
男と女の子供に生まれるとかだといいな
幸アレ
634 :
1:2009/03/04(水) 23:33:52 ID:J+g+bxd4
………
男「………」
女「………」
あたりには静寂が満ちた。
男「僕たちも帰ろうか…」
男君が私と手をつないで、引っ張るように歩き出した。
女「待って」
今日は色々あった。本当に色々あった。
それでも私は前に進もうと思う。
だから
今なら、いえる。
私は男の目を見て
女「キス、していい?」
そういった。
ドキドキはした。恥ずかしくもあった。
けど、自然とその言葉が出た。
男は優しい笑みを浮かべて
男「いいよ」
と言った。
私は吸い込まれるように男の腕の中に収まり
唇を重ねた
ちゅ
fin
GJだ!!!!!!!!!111
乙!
乙
ここで約束か!
追いつけなかったかーw
乙!
凄かった凄かった感動したぜ
超GJだ
面白かったぜ
642 :
1:2009/03/04(水) 23:37:25 ID:J+g+bxd4
皆さん、最後まで付き合ってくれてありがとうございます。
皆さんさえよければ、最後にあとがきみたいなんでも書いていこうかと思います。
あとがきでもなんでもバッチこい
とても楽しませてもらった
おうおうこいこい
めちゃくちゃ楽しませてもらったぜ
645 :
1:2009/03/04(水) 23:42:36 ID:J+g+bxd4
まず前半?というか本編?ですが、まず暗いモチーフにした話にしようと思いました。
どっかで書いたように僕は、実は変な人で、暗い人なのです。
更に言うなら軽度の精神病みたいなのを患っておりまして。
よく、生きる、とか、死ぬとかについて考えます。
乙
妹ななんだか切ないのう
647 :
1:2009/03/04(水) 23:45:11 ID:J+g+bxd4
社会に出たらそんな思考は不要です。
そんなこと考えてる暇があったら働け!
といわれるのがオチです。
だけど、僕はそんな風によく言えば哲学、悪く言えば妄想を一人で延々と考えるのが好きで。
それを形にしたようなものが前編です。
前向きでもなく、かといって、後ろ向きでもない。
独特な雰囲気を出したつもりでしたが、いかがでしょうか?
これは後半があってこそ完成する話だったんだな
女が女であり妹が妹である意味、双子である意味など複線がいっぱいだ
面白かったよ
妄想好きじゃなきゃ創作なんてやってないしね
んだなー、後半で台詞系表記の“女”ってのが活きてる感じだ
あと、僕は相当性格の悪い人間みたいで、さり気に伏線を張って読者をだまそうとするのが好きみたいです。
>>161見たいに誕生日のこととかに気づいて「成るほど…」と思わせたとき、してやったりと思いますwww
べ、別に
>>161が嬉しい訳じゃないんだからねっ!
653 :
1:2009/03/04(水) 23:53:11 ID:J+g+bxd4
そして、後半についてですが、先にも述べたように、もともと「続き」作るかもってのは冗談のつもりでした。
だけど、初めて作った小説がみんなから好評をもらって、調子に乗って作ってしまいました。
調子に乗ったはいいけど、プロットが全然浮かびませんでした。
…だって、妹死んでたしwww
え、後半も含めてプロットであったんじゃないのか
655 :
1:2009/03/04(水) 23:55:29 ID:J+g+bxd4
とりあえず、妹を登場させるなら、幽霊以外にありえない。
幽霊系の話なんて、書いたことはおろか、妄想したことすらなかったからwww
だから、家にある、幽霊の出る本とか、ゲームとかを漁りまくりました。
その辺、紹介してみたいんですが、いいでしょうか?
656 :
q:2009/03/04(水) 23:56:24 ID:J+g+bxd4
>>654 無かったのですよwww僕の中では前半の微妙にやりきれないエンドで終わりだったんですよ。
それは逆に凄いw
659 :
1:2009/03/05(木) 00:01:36 ID:whQG38yd
>>655 ありがとうございます。
まず今度は全体的に明るい空気になるかなと思いました。
男が前向きになったので。
だから、エンディングも感動的なものにしようと、
「もしも明日が晴れならば」というギャルゲーのツカサ(漢字忘れた)エンドを参考にしました。
ネタバレどんとこい
>>661 これは幼い頃主人公の家に従妹の姉妹が来るのですよ。
姉が明穂
妹がツカサ
で、主人公は明穂と付き合いますが、明穂は悪い神様に祟られて死んでしまいます。
けれど、幽霊になってまた主人公の前に現れるという、僕の話と似たゲームです。
ほほう
664 :
1:2009/03/05(木) 00:11:41 ID:whQG38yd
ツカサは、姉が死んだことで、主人公に思いを寄せますが、姉が出てきてその葛藤に苦しみます。
最終的に姉は成仏して、ツカサは結ばれるわけですが、そのコンプレックスに押しつぶされてしまいます。
そんなときに成仏した姉が再び出てきて
主人公をお願いね
見たいなエンディングを迎えます。
…こうやって見ると
明穂=この話の妹
ツカサ=この話の女
そのまんまですね
665 :
1:2009/03/05(木) 00:14:41 ID:whQG38yd
そしてもう一つが、電撃文庫の「Astral」という連載型短編小説です。
これは主人公が事故にあってそれから幽霊が見えるようになって
様々な理由で苦しむ幽霊の苦しみを解き放って成仏させてあげるという、
シンプルでそれ故にきれいで静かな話です
666 :
1:2009/03/05(木) 00:16:41 ID:whQG38yd
これは、話本編というより、設定で色々ネタを使わせてもらいました。
生霊や、お盆という設定はここからパク…拝借させてもらったものばかりです。
サーセン
ほほお
それをこう生かしたのね
「Astral」面白いよ、ね!
669 :
1:2009/03/05(木) 00:20:48 ID:whQG38yd
>>668 分かりますか?高校の頃に何度も読んだ記憶があります。
…3巻ってあるんですか?
というか今も続いてるんですかwww?
俺は二巻までしか存在を確認できてないww
西尾とか乙一みたいな匂いも感じたお
672 :
1:2009/03/05(木) 00:25:14 ID:whQG38yd
>>667 そうですね。「もしらば」「Astral」「前編」を僕なりにミックスして、作り上げたものが後編です。
作ってる中で、前半とテンションが大きく違ってきたので、大丈夫かなとかなり不安でしたが、
好評みたいでうれしいです
674 :
1:2009/03/05(木) 00:28:34 ID:whQG38yd
>>671 だとしたら、本当にすごいです。
確かにその両方の作者の本もいっぱい読みました。
しかも、キャラクターのイメージに使ったのもその二人の作者からです。
前編男=乙一GOTHの「僕」
前後編妹=乙一GOTHの「森野夜」
後編女=西尾維新の戯言シリーズ「葵井巫女子」
特に後半女はハイテンションだったので、書いてて「〜みたいなっ」とか口走ってました。
前半と後半の光と闇がそなわり最強に見える
どっちもよかったよー
676 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/05(木) 00:30:41 ID:whQG38yd
>>673 うおおおおおおおおおおおおおおおお!
あざぁーっす!!!
全俺が感動したッ!!!
ハードディスクが飛ぶその日までマイピクチャに保存しときまっす!!!
うpロダ鯖重いよう
ようやく追いついた…
とりあえず
>>1乙感動させてもらいました
あと
>>676の名欄に1打つの忘れてるぜ
679 :
1:2009/03/05(木) 00:33:58 ID:WJ/nNVzq
ギャー!
またバイバイさるさんくらったorz
ちょwww
ところで、
>>1の作品読んでて別作品の電波受信した件
この板で台詞系とかの、レスをいっぱい使うのはさるさんとの戦いだ!
682 :
1:2009/03/05(木) 00:36:59 ID:WJ/nNVzq
携帯から失礼します
>>675 謙虚なナイトさんですね?
>>676 はっ…感動のあまり、忘れてた…
でも、実は他にもあったりするし、qとかうってるのもあるよwww
作品投下終わったせいでみんな支援しなくなったからw
油断してたなw
685 :
1:2009/03/05(木) 00:38:48 ID:WJ/nNVzq
>>680 ん〜無知ですみませんが、どゆことですか?
…あと、もしかして携帯からもさるさんかかる?
老若男女容赦なし、だ
>>685 「俺もわりと文章書く人間で、
>>1の作品読んでてアイデアが浮かんだ」でおk
違った悪霊だ
●持ち株主だけはならないけどな
691 :
1:2009/03/05(木) 00:48:54 ID:WJ/nNVzq
>>686 殺して解して…なんだっけ?
>>687 そゆことですか。僕にもよくあります。…大半が書く書く詐欺になってますがwww
>>690 もってない…orz
誰か他人のレスがありゃおkなんだよ
あと毎時0分解除な
694 :
1:2009/03/05(木) 00:54:31 ID:whQG38yd
あ、ホントだ。
ん〜後書きも大体こんな感じかな?
正直言うとこれ以上投下すると止まらなくなりそうだからwww
話しについて質問とかあるかな?
とりあえずさるさんは連続レスやりすぎなきゃおkだ
めやすは自分のレス10レスぐらいの範囲で自レスが他全員のレス合計より上回ってたら発動かな
んーぱっとは思いつかんな
697 :
1:2009/03/05(木) 01:04:27 ID:whQG38yd
ん〜じゃあ、とりあえず僕は落ちますね。
ここにいてもいいんだけど、雑談してスレ埋めちゃいそうなのでwww
それじゃあ乙です。
おっつー
おやすみ
おおっと帰ってしまわれるのか
おやすみ乙です
おやすみおつー
701 :
1:2009/03/05(木) 01:07:52 ID:whQG38yd
あ、でも一応LOMってはいるんで質問とか感想とかあったら書いてください。
できるだけ返事しようとは思うので
感想:女がキモイ、男がキモイ、レイプされた程度じゃ普通は自殺しない
男が女に対し、何か世話をした様子もなくただセックスしただけ
優しい言葉をかけられて喜んでる女が滑稽でした
703 :
1:2009/03/05(木) 19:50:05 ID:whQG38yd
>>702 荒らしかなとも思ったけど、補足の意味も込めてレスします。
妹と父が暮らしている間にレイプされたというのは僕の中の設定でありました。
ちょうど初めての潮を迎えた時期だったと思うので。
ただ、それが妹の自殺願望になったというわけではありません。
姉の裏切り、父の性虐待を受けた妹は境界性人格障害となりました。
それが直接の自殺願望の理由です。
たぶんざーっと流し見て男が妹レイプしてそのショックで自殺と誤解したと思うよ!思うよ!
しかしやっぱ父はそんなことしてたか
薄々そうかなーとは察してたが
705 :
1:2009/03/05(木) 20:02:52 ID:whQG38yd
さらに調子に乗って補足するwww
ちなみに男はアダルトチルドレンの症状を持ってるって言う脳内設定。
一言で言うなら他人の言うことは聞けるけど、自分から率先して何かをするというのができない人。
両親から過度の期待を寄せられてそうなったという設定。
大抵の人は期待と現実のギャップに葛藤するけど、
男は天才的な才能?があってか、その全てに応えたから、苦しむことはない変わりに
人間らしい感情を失ったという設定。
ちなみにキャラのイメージも補足するなら
前半女=特になし
後半男=「涼宮ハルヒの憂鬱」より小泉一樹
だったりする
706 :
1:2009/03/05(木) 20:48:42 ID:whQG38yd
なぁ、みんな。この話をさ、調子に乗ってVIPに立てるのってありかな?
もちろん、細かいところは修正したりするつもりだけど。
VIPにこだわりがあるわけじゃないけど、まとめサイトに乗りたいって言うささやかな野望があったりするんだ。
どうかな?かな?
正直に言ったら、なし
VIPでスレ立てた事ある?
なしだね
叩かれてもいいならおk
レッテル貼りで作品を蹂躙される危険が高い
やめといたほうが無難
勧めたくは無いな
別に立ててもいいと思うよ?
でもここと同じ反応は来ない
712 :
1:2009/03/05(木) 21:03:05 ID:whQG38yd
ん〜と、なしってのはやらないほうがいいって意味だよな
ここと同じ反応、伸びを期待してるならやめといた方が良いよ〜
714 :
1:2009/03/05(木) 21:06:57 ID:whQG38yd
良いだろう、俺がまとめサイトの載り方を教えちゃる
二次創作なら楽だよ^^
716 :
1:2009/03/05(木) 21:14:30 ID:whQG38yd
>>715 二次創作っていうと、らきすたとかハルヒとかのキャラが出てくるやつ?
さるさん怖い
んだね。
一次創作で載ろうと思うと結構大変
載るもんは載るけど、それは管理人の好みが結構ある
伸びまくっても載らないってのは稀によくあること
718 :
1:2009/03/05(木) 21:38:39 ID:whQG38yd
>>717 ん〜そうか…
わかった。この話はこのままそっとしておくよ。
でも、野望は捨てず、今度は二次創作に挑戦してみるwww
VIP視点での指摘とかいる?
結構酷評っぽくなってるけど
720 :
1:2009/03/05(木) 21:47:51 ID:whQG38yd
>>276 亀だが
台詞形式、ってのを活かせてないように思えた
かるーく見た感じだと、普通の小説形式の面倒な部分をはしょって台詞形式にあてはめた、って印象
結構誤解みたいなもんがあるけど、普通の小説形式が書ける人が必ずしも台詞形式で面白いもんが書けるとは限らない
それはなんでかっつーと、形式的に描写がしにくい、ってのが大きい
1の場合だと、地の文混じりの最近増えてきたタイプでやってっけど、
ここまで地の文入れんなら普通に小説形式でやったらと突っ込みたくなってしまうんだ
この板はぬくもり大盛りだから平気っちゃ平気だけど普通だったら、
スレタイがちょっとやる気ない・1でいきなり地の文・2のレス・レスを返しながら・慣れてない臭凄い
……これで満貫だ。少なくとも、俺だったら速攻スレを閉じる
具体的に台詞形式が活かせてないってのは、台詞前の人物表記に関して
この内容だったら、途中まで“妹”→“女”、“女”→“女姉”……ってする方が良さげ
なんでかっつーと、「最初の時点で女が死んでる」っていう強めの印象を最初っから与える事である程度住民ゲット出来るし、
“妹”って表記だと実際誰の妹なんだよ〜、って思う奴も出てくるのも避けられる。途中から追いついた奴は絶対誤解する
勿論、最初から通して読めば妹と表記されてるのが何者かが分るんだけど、1を見た時点じゃハッキリしないってのが難点
「読めばわかる」っていうのじゃなくて、スレ立ててやる台詞系は「読め!」っていう勢いでやった方が上手くいくのね
そこでとっかかりになる1の部分でつまずいちゃってるのは痛いかも知れない
人物表記で失敗しちゃってるってのは他にもある
それは、“女”って表記しちゃってる所
台詞形式で“女”って書かれてる奴は大抵メインヒロインの場合が多い、っつーか大抵話に大きく関わってくる
だから、これが単純な墓参りではなく、最終的に姉の方が関わってくるんだろうなーっていう展開予測が余裕で出来ちゃうの
言っちゃ悪いが、二行目の時点で「誕生日アピール」をしてて“女”が男に気があるんだね、わかります、って感じだった
上のは台詞形式の欠点でもあるんだけど、ソイツをうまく使う方法もある
例としては、二段目に書いた人物表記で途中まで進めるって方式
んで、最終的にはその人物表記を使って主人公――その人物の属性が変わったんだってアピールしちゃう
この作品だと、
>>211-212のどっかで表記を“女(妹)”→“女妹”に変えちゃうとかね
こうすれば、読み手的には「おぉ、ここで印象が変わったのか!」って思うようになる……はず
二人っきりのシーンだし、台詞の流れとかも考えたら間違って表記したって思う奴はいないと思う
んで、締めの
>>215で“女姉(女)”→“女”にしちゃう
……上に関しては、物凄く微妙な所だから新しい表記を使ってもいいかも知れないってのが正直な所
なんでかっつーと、双子設定、っていうのがあるから、姉を妹の代わりかと思ってんじゃねーかって思う奴も出てくるから
これ形式のに慣れてりゃ、それはちょっと深読みなんじゃないかって思ったりもするけど、難しい所なのよさ
双子って凄い、って設定をふんだんに使ってるけど、そこを人物表記に活かすと台詞系としちゃ一段上になったかも
あと、双子って凄いを連発しすぎるとほぼ確実にスレにTさん関連のレスが増える。覚悟
初スレ立てでちゃんと書き溜めしてあるのは好評価
だけど、内容が厨ニ臭いから叩きレスも結構くると思うから、そのままやるんなら覚悟しといた方が良いんじゃねーかな
序盤だったら、叩きレス:支援レス=7:3か、8:2位だと思うから、最初の方は投下速度早めにするのが良いかも
他のモンと違って、台詞形式は速度と勢いで叩きレスなんかいっくらでも流せるから、あとはいかに住民を引っ張るかかと
さらっと読めたから、他にも書くなら一応期待してやんよ!
偉そうでごめんよ
722 :
1:2009/03/05(木) 22:30:14 ID:whQG38yd
>>721 …なるほど。すごく勉強になります。
確かに、読めば分かるはずだ、と後だしで設定追加したりとかした部分は確かにあります。
それがいいか悪いかはともかく、VIPのようなところでは人気が出ないということですね。
あと僕の形式不慣れな点は前にも指摘されました。
その辺はこれからも勉強していきたいと思います。
台詞形式も見よう見まねでやってしまったから、結局その形式を生かしきれなかったようにも思います。
今後は自分の作風に合わせて使えるようになりたいです。
あと、いくつか質問が
VIPに乗せるって前提で助言をもらってるけれども、VIPでは台詞形式で出すほうがいいんでしょうか?
それとも一つKYな質問ですが…Tさんってどなたでしょうか?
寺生まれのTさん まとめ でググるとわかるよー
寺生まれのTさんは偽妹悪霊のところで
雑談でも出てるね
まぁとりあえず凄い人だ、そういうネタ
725 :
1:2009/03/05(木) 22:35:39 ID:whQG38yd
VIPだと台詞形式のものが多いから載りやすいってのはあるよ
けれど、普通の小説形式でもネタによっては載る
1が今までの人生振り返って聞いてくれ〜、ってスレは大抵それ系の読み物として載ってるんじゃないかな?わかんね
VIPで載りたいんだったら、とにかく書きまくると良いよ
書いたネタ100超えたらなんとなくわかる
727 :
1:2009/03/05(木) 22:39:05 ID:whQG38yd
>>726 道のりは長いな…
けど、頑張って見ます!
>>722 スレタイが新ジャンル「○○」だったり、このスレみたいに
会話形式だったりする場合、中身も台詞系の方がいいかも
と、台詞系じゃない新ジャンル書いたことがある
俺からのアドバイス
729 :
1:2009/03/05(木) 22:47:32 ID:whQG38yd
>>728 ん〜…だったら俺もしかしたら台詞系向かんかもしれないな
ミステリー思考だし、地の分ないと説明できんところ多かったかもだからな…
>>729 台詞系総合の1とか2に、そのへんの書き方講座みたいなのがあるよ
地の文じゃないと説明できなかったシーンって、たとえばどこ?
台詞系はとりあえず書くなら簡単だけど
本気でうまいの書こうと思うと逆に難しいよね
732 :
1:2009/03/05(木) 22:56:19 ID:whQG38yd
>>730 前半で、男が自分の自我に目覚めたところとか、女が妹に対する嫉妬に気づくとことかかな?
でも、頑張れば台詞系でもできそうな気もしてきた。
ただ単純に楽なほうを選んでしまっただけかも知れない
すみません、ハイ
いや、それもレス数を使っちゃえば台詞系でもいけるな
ちょっと陳腐になっちゃうかもだけど、そこはそれで
妹が性的虐待のくだりは、10レス位使って回想シーン入れちゃってもいいかもしれない
その方が、単純にわかりやすくキャラに個性がつくから
やる時は思いっきり鬼畜にな!
>>732 もともと独白シーンだから、台詞系にすることは出来そう
雰囲気までそのまんま台詞系で表現は無理だから、
ある程度読み手の脳内補完に頼る部分も出てきそうだけど
735 :
1:2009/03/05(木) 23:20:39 ID:whQG38yd
>>733 その辺も臭わせようとは考えたんだけどね…
>
>734
うーん…だとするなら明らかな俺の技量不足だな。
…話の内容に俺の技術が追いついてないような気がする…OTL
オール中途半端で
>>735 つか、台詞系するとしたら、だから
別にそこまで気にする必要もないと思うよ
俺もちゃんと書けてるかどうか自信ないしw
VIPの場合、内容同じでもその時見てる人によって
反応全然違ったりするし
まー、あれだ
とにかく書きまくって、やる気あったらまとめブログ載るなんて楽勝だから!
とりあえずゴチャゴチャ言ったけど、上のは住民次第じゃいくらでも変わるし
とりあえず、VIPで書くんだったら叩きレスはどんなものでも付いたりするから、
そこんところをスルー出来るようになるといいかも
他にもスレ立てる時間とか、投下間隔とか色々あるけど、
書きまくって慣れるのが一番覚えるのにはてっとりばやいよ
738 :
1:2009/03/05(木) 23:38:42 ID:whQG38yd
…なるほど、ちょっとVIPというところを甘く見すぎていたかもしれないです。
でも、これからも作品は色々作って生きたいと思います。
台詞系にするかとかは、まったくわかりませんが、とりあえず何でもいいから書いては行きたいですwww
がんばれー
やる気ある奴は大好きだwwww
まとめブログだけで見ちゃうと、スレの好意的なレスだけしか見られない事が多いんだわ
実際にはスレは物凄く荒れてたけど載る、ってのもあるからね
VIPってSSスレは大抵の場合立ってるから、ある程度の期間はROMると良いよ
VIPではSSが荒れる確立は、もちろん
>>1にも掛かるけど運の要素もあるな
ただ絶対に言えるのは、内容とは関係なくマンセーだろうと批判だろうと、レスをしないこと
質問があった時に、区切りがいい所まで投下か、メル欄で簡潔に答える
VIPに投下したいなら、これは守ったほうがいいかもしれない
投下マシーンになれとは言わないけど、荒れるリスクは投下以外のレスで跳ね上がる
このレベルなら、ちゃんと推敲してレス無視して黙々投下
さるや規制の時に報告、あとは投下後にまとめて質問全部に答えれば、まとめブログに乗るくらいはあると思う
深く考えずに見切り発車でやっちゃうのもアリかと
自分の場合、最初スレ立てる時から、書き溜めなんてしないで立ててるw
書きためられるだけすごいと思うぞ
>>741 VIPは流れが早いから、脊髄反射で書けるのも魅力のひとつではあるよな
なんか今samba規制がひどいことになってるって聞いたけど
作品投下大丈夫なん?VIP
連レスすまんが、自分が書いてるのって何ヵ月単位とかで見ると
結構黒歴史だったりすることもある
これがそうとは言わないが、安易にまとめブログに乗りたいと思うより、その時支援くれた奴らと楽しむことが大事だ思うぞ
最近VIPの方にSS投下してないから分からない
>>742 特に新ジャンルの場合、みんなで気軽に書けたりするから
気楽で良いしね
>>744 誤字脱字、くどい書き方、矛盾、新ジャンルなのに
いきなり普通の小説書いちゃいましたなどなど……
せめて誤字脱字だけでも差し替えたいw
746 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/06(金) 00:23:18 ID:gsXtGlc2
VIPじゃ無理だろ
掴みのインパクトが弱い
初手が弱くてもなんとかなったりするぞ
>>746 ああ、でもそれはあるかも
創発板ならまだしも、VIPは馬鹿になれてナンボみたいなとこあるしな
普通の小説っぽいの投下したらオナニー小説(笑)とか言われるし、掴みはけっこう大事かもしれない
ていうかいつの間にかVIP・SS談義になってるwww
>>746 弱いなら、今から強化すればいいじゃない
だが、VIPのSSで最初のインパクトほぼ0からちまちま始めて、ラストで全部掻っ攫ったようなSSをいくつか知ってる
イミフの奴何かと思ったらドラネタかよwww
確かに序盤であんだけ地の文あったら敬遠されるだろうな
読んでみるか
分母と分子考えて反論しろ
分子だけ出すな
一般論で語れ
>>751 上は知ってたけど下は知らなんだ
起きたら読むか
はー
なんかみんなVIPの事情に詳しいんだなー
VIP全然行ったことないから話についていけんw
あばばっばっばぶびょあああああああぁぁんんんっ!!
最終目標がまとめブログに載る事だったら、何も考えずにゴー!
何事も経験だ!
何が起こってもどんどん書きまくった方が力つく!
とりあえず、VIPでやるなら半年とは言わないけど半月はROMった方が良いと思うぞ
VIPのスレで
>>1の作品だけID抽出して読んだあと、それへの周囲の反応と自分の感想を比較してみるといい
たとえ作品が標準以上だったとて、正当に評価されない場合もあるって結論なんだけど
>>721 > この内容だったら、途中まで“妹”→“女”、“女”→“女姉”……ってする方が良さげ
それやるとVIPだと荒れる危険性あり
ソースは俺
フェラチオで主人公が3回逝ったまで読んだ
がおー(ノ-_-)ノ
763 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/06(日) 11:04:23 ID:oXUXMDoj
↑↑↑↑
いいねえ〜!
765 :
創る名無しに見る名無し:2010/03/31(水) 00:50:12 ID:+OA/ElUm
age
てす
きょr
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男女男男女男女
ぷりー
さわわ〜
もっちゃん
そどっぷ
ぺれ
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てすと
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