1 :
創る名無しに見る名無し:
理想の兄弟姉妹の話を創作して萌えるスレです
いっぱい兄弟がいるのっていいと思うんだ
最近は多くて3人ぐらいが多いけど
5人6人7人とさー
昔の人は兄弟いっぱいいていいなぁ、と
姉が12人いる話を作るのか
お姉ちゃんが大好きならお姉ちゃんは増えてもいいね?
>>4 そのスレ立てたもんだけど、明らかに関連してねぇw
8 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/14(土) 14:05:41 ID:PWslLys3
長女:剣道。(つっこみを面で打ち込む程度の能力)
黒髪ポニテ。
野生の武士のような性格。
次女:茶道。(様式にのっとって客人に茶をふるまう程度の能力)
黒髪肩までのロングヘア。
おっとりな性格で誰に対しても優しすぎる性格。
長男:眼鏡。(たしなみ程度の能力)
茶髪に丸ぶち眼鏡。
バイトしており、弟妹にいろいろ奢る性格。
主人公
三女:帰国子女。(ツンツンツンツンツンツンデレの程度の能力)
金髪ツインテール。
兄二人に対し厳しく、姉妹弟にベタベタむぎゅ〜☆
三男:ショタ。(ペンタゴンにハッキングできる程度の能力)
茶髪内ハネ髪。
誰に対しても優しい。いつもネットゲームをしているが、廃人ではない。
四女:う〜。(小学四年生程度の能力)
茶髪ろんぐへあ。
誰に対しても甘えん坊。誰からも愛されている。
以下、上記のキャラに名前を付けるスレ
三女:帰国子女。(ツンツンデレツンデレツンツン程度の能力)
に見えた
10 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/14(土) 14:39:46 ID:PWslLys3
【命名】テンプレート
長女:
次女:
長男:
主人公
三女:
三男:
四女:
【命名】テンプレート
長女:月姫
次女:茶優
長男:タッシー
主人公
三女:つんく
三男:八希
四女:う〜ちゃん
長女:撫子
次女:薄
長男:萩
主人公:葛
三女:粟花
三男:藤袴
四女:桔梗
13 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/14(土) 15:25:14 ID:PWslLys3
>>11と
>>12を混ぜ合わせて
長女:撫子
次女:茶優
長男:萩
主人公:葛
三女:粟花
三男:八希
四女:桔梗(キキョウのウを取ってう〜ちゃんと呼ばれる)
に決定。
>>11-12さん乙w
あとは誰か小説書いてくれるのを待つだけw
>>12は秋の七草だwww
混ぜちゃ意味ねーだろw
15 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/14(土) 17:55:51 ID:PWslLys3
じゃあどうしようか
↓どうしようかね
16 :
地図:2009/02/15(日) 04:55:01 ID:12VSvmRb
なぜこんな所にいるんだろう。というかここはどこなんだろう。
原因は最近一人暮らしを始めた姉さんだ。
昨日、うちに忘れてきたものがあるらしいので持ってきてほしい、といきなり電話があった。
この時期両親とも忙しく、俺にその用事は託された。
荷物を受け取った姉さんは、お礼に街を案内してくれると言った。
だがそれが悪夢の始まりだった。
実は姉さんはまだこの街に慣れていない。
その証拠に外に出るときに地図を持ってきた。
今思えばその時に止めておけばよかったのだが……。
いろいろと店を見て回り、昼食を食べる頃には結構遠くまで来ていた。
「なあ、ここどのあたりなんだ?」
俺は姉さんの地図を覗いてみたのだが、
「まあお姉ちゃんに任せなさいって!」
一蹴されてしまった。
とうとう街というよりは町の風景になってきた。
「本当に大丈夫なのか?」
「うるさい、気が散るじゃない!」
そう言う姉さんは地図を縦に横に首をかしげて眺めている。
こうして、俺たちは迷ってしまったわけだ。
ついに空が赤く染まりはじめた。
「もう人に聞いたほうが早いんじゃない?」
「そ、そうね……」
流石に自信がなくなってきたのか言い返してこなくなった。
ちょうど農作業をしているおじさんを見つけた。
「すみません、ここ、地図で言うとどのあたりですか?」
「ああ、ここだよ」
「ということはこっちが山だから向こう側に行くと駅があるな……。ありがとうございました」
姉さんは俺に主導権を握られているのが気に入らないらしく、駅に着くまでむすっとした表情だった。
ま、何はともあれ、無事に帰れてよかった。
終
姉ちゃんかわいいのう
二人で道に迷うと、不安で心臓がどきどきしてそれを恋だと勘違いする事があるのさ。いわゆる釣り橋効果って奴さ
ようするに、これは弟を惚れさせようとする姉ちゃんの策略だな
何故か兄弟を虐待する姉妹スレを思い出した
故郷の火山が活性化したと人づてに聞き、ようやっと故郷へ帰ったのは三月中旬の事だった。
実家は妹夫婦だけが暮らす簡素なものであるが、もしも噴火が避難の必要な規模であれば援助が欲しいはずだ。
最低限の旅荷を抱えながら、なだれ込む勢いで実家の扉を開けた私の目に最初に入ったのは、おかしな格好をした旅の男であった。
「……どちらさんで?」
「……そちらこそ」
どちらからともなく睨み合う形になった。見れば見るほど怪しい男である。
年齢は三十代半ばほどであろうか。額は広く、落ち着いた理性的な目をしているようにも見える。
おかしな格好と表現したのは、その服装の色使いの感性を示したものだったのだが。よく見ればそれは知識階級風の――しかもかなり上等の誂えだ。
こんな田舎町に、知識階級風の旅装の男。不自然だ。怪しいにも程がある。
「…………」「…………」
そんな私達の竦みを解いたのは、呆れたような妹の声だった。
「……兄さん。帰って来てくれたと思ったら、何やってんのよ……」
「おお、ただいま妹よ。
そんな事より、この男は何者だ?」
「何者かとは失礼な! 私は今まさに噴出する彼の火山を個人的に調査しに来た者だ!」
「なるほどな。だが、お前には聞いてない!」
「何を!」
「二人とも静かにしなさい!」
妹に一喝されてしまった。
どうやら、この噴火で町の宿が軒並み閉まってるらしく、そこでしばし部屋を貸しているらしい。
しかし……どうもこいつは子供が出来てから気が強くなった気がする。
「ですがこの感じ――実に懐かしい。
いやぁ、妹というのは良いものですなぁ」
「一応言っておくが、お前の妹じゃない」
「わかっております。実は私にも妹がおりましてね」
「ほう。それは良かったじゃないか」
「ですが……十年ほど前に先立たれまして」
「うわぁぁぁぁん!
妹よ! この哀れな方に食事をお出しするのだ!」
「この……シスコンども……」
私と男は一晩中、至高の妹について語り明かした。
あたかも数十年来の友と再会したような心地であった。
「妹は素晴らしい!!」
「妹最高!!」
「……ですが、姪っ子もそれはそれで良いものだと思いませんか?」
「このロリコンめ!! だが、我同意せり!!」
妹一家が同じ屋根の下にいるのも忘れて盛り上がった。
次の日、家を追い出された。
「いやあ、はははははは! ……はぁ」
「正直はしゃぎ過ぎました……申し訳ない」
「だが! これで俺とお前は親友になったんじゃないか!!
……と、そういえばまだ旅人さんの名前を聞いていなかったな」
「ああ、そうでしたね。私は……」
「……ゲーテ。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテと申します」
それは1787年3月の事。『イタリア紀行』では語られざる、旅の小さな一幕である。
投下終了
どこに置いて来ようか迷った挙句にここです。まっとうな兄弟姉妹萌えの諸兄には真に申し訳ないw
一応、『イタリア紀行』での3月11日から翌日の朝までを想定して書きました。アホだなと思いつつ律儀に準拠してます。
ちなみに原典を紐解くとこんな感じ。
〜三月十一日、日曜日、ナポリ。(中略)
ナポリの町ぢかくになると、例の小さな家々がまた目にとまった。そのたたずまいはまるでぽんぺいの家屋にそっくりである。
許しを乞うて、中の一軒にはいって見ると、調度類はいかにもきちんとしている。(後略)〜
〜三月十二日、月曜日、ナポリにて。
今日は、こっそりと私一流のやり方で町を見てまわり、他日この市のことを叙述するために多くの点を書きとめておいた。
残念ながら今はこれをお知らせするわけには行かない。何を見ても察せられることは、差当たりの必要品の豊富な土地は勢いまた、
今日あったものは明日もやはり現れるだろうと暢気に待ち構え、のんびり苦労もなくやって行けるような、幸福な性格の人間を作り出すということである。(略)〜
相良守峯訳より
この記述の間にあった出来事という設定ですwなんと無駄な
ちょwゲーテw
変態だー変態がここにいますぞー
おもろww
昨日は避難所で良い姉を、いや姐を見させてもらった
なんまんだぶなんまんだぶ
姉は、姉はまだ来ないのか!
貴方が探している姉は
「な、何よ……なんでアンタが探しに来るのよ。探しに来てなんて
言ってないでしょ! ……ばか。さっさと帰るわよ! 手なんか
繋ぎたくないけど、アンタが迷子になったらいけないから、仕方が
ないから繋いであげるわ!」
「あー! 来てくれたんだー! お姉ちゃん待ってたよぉー!
えへへ、嬉しいな……じゃあ帰ろ! うん、手ぇ繋いでかえろーねー♪」
「お前が探しに来るとはな。まあ予測外ではあったが、これも
嬉しい誤算というものか。では帰るぞ。さあ手を繋げ」
この三人の姉の内、どの姉ですか?
「………………はぁ。
ふふっ、帰ろっか」
これだ!!
やっぱり姉ちゃんはここにいた。
子どもの頃によく遊んだ地元の神社。街を見下ろす石階段の頂上にスカートのまま座り込んで、何も言わずに僕を見つめている。やれやれ。
成長とともにちょっとずつ目の悪くなってしまった僕に、その表情は見えない。昔は最下段からでも姉ちゃんの顔は見えたんだけどなぁ。
それでも僕がじっと見上げていたら、姉ちゃんは少し顔をそらした。
何があったのかはわからない。
「姉ちゃん」
でも何かがあったことは、僕には、わかる。
「帰ろ?」
しばらく姉ちゃんはそのままの姿勢だったけど、「はぁ」と溜息を一つ吐くとやがて立ち上がった。
澄ました顔を作って、スカートのお尻をぱたぱたと叩く。
そうして、ほんの少しだけ笑って、
「ふふっ、帰ろっか」
僕の手を乱暴に掴んで、姉ちゃんはそう言ったんだ。
お前は俺をここまで萌えさせてどうするつもりだ
そういうスレだよ!
いっそ全員で
>>27-28 正直者かつSSを書いてくれた貴方には上の三人の姉も(ry
「あー! 来てくれたんだー! お姉ちゃん待ってたよぉー!」
応援に来た僕を迎えたのは、姉ちゃんのそんな台詞だった。
ベンチに腰掛けたその背中に、闘いの余熱はない。
多くのものを賭けて挑んだ眩い時間はとうに終り、彼女はテニスウェアから着替えて制服姿だ。
「試合、観れなくてごめんな」
「いいよー! 用事があったんでしょ?
それに……えへへ、負けちゃったしね」
姉ちゃんは言って、左の足首を後ろに隠す。
「遅くなって、本当にごめん」
「いいんだってば! ちょっと格好悪かったしね。
むしろね、観られてなくて本当によかったよ! うん、本当によかった!」
誤魔化すようにぱたぱたと手を振る。
でも僕は。
僕は、姉ちゃんが怪我をする瞬間を、この目で見ていた。
本当につまらない用事を済ませた後、自転車を飛ばして辿り着いた試合会場。
姉ちゃん優勢のスコアボード。
きらきらとした汗に濡れ、楽しそうにボールを追いかける横顔。
相手の放った厳しいスマッシュを打ち返し、そのまま、姉ちゃんが立ち上がれなくなった光景を。
――どうして、もっと早く来てやれなかったのか。
後悔が、僕を苛む。
「えへへ」
内心辛いだろうに、健気に微笑む姉ちゃんに。
僕は本当のことを告げられないでいた。
「あれ、どうしたの? 元気ないなぁ?」
「……姉ちゃん」
「えへへ。でも、嬉しいな」
「ん? なんで?」
「なんでも! ……じゃあ帰ろ!」
「え? 帰るの?」
「うん、私を迎えに来てくれたんでしょ? 手ぇ繋いでかえろーねー♪」
姉ちゃんはにっこり笑う。
試合の結果よりも、自分の怪我よりも。
ただ僕が、ここに来た事が嬉しいかのように。
「……足、痛いんだろ? 背負ってくから」
「えー! どうしちゃったのー? 珍しいー!」
「別に?」
ならば、僕も笑おう。
笑っている姉ちゃんがここにいる。
僕にはそれが一番嬉しいのだから。
今ならスペシャルボーナスで、なんと姉が二倍に!
それほどのGJをありがとう。
何という姉祭り!
あ、俺はおっとりロリな姉が好みです
具体的に言うと
>>26の2番目とか
>>33とか!
次は誰か兄萌えを頼む
「む? お前が迎えに来るとは、珍しいな。熱でも出たか?」
「風邪引いたら大人しく寝てるっての」
「自覚症状もないとは、恐ろしい熱病だな」
ふざけて肩を小突く姉は、その動作をするにも少し背伸びをする必要があるほど小さい。
僕と姉の身長差は、まるで遺伝子か生まれた腹を間違えたと思えるほど激しかった。
自転車の後ろに飛び乗った彼女の、その重さをペダルで実感すると、それはさらに顕著に感じる。
「くくっしかし、いい月にいい風だ」
「機嫌いいね。なに? 前に言ってた彼、告白でもしたの?」
「そんな簡単にいくほど、私の恋路は楽ではなくてな。相手が随分とニブちんなんだよ」
「ふーん……」
だけれど、ニコニコと笑う姉の表情から、きっと件の彼とは上手くいったのだろう。
ふと、なにかが心の中で反発する。
姉とも妹とも思えた少女に対して、娘の彼氏を紹介された父親のような心境にでもなったのだろうか? わからない。
「くくくっふははは」
「思い出し笑いするほど、彼とは仲良くなったんだ」
「いや、さっき飲んだ酒が効いてきたのかもな」
ペダルを漕ぐ足は速くなり、夜も深い住宅地を風を切って進む。
なんだろう。なんか、気分が悪い。
酒臭い姉の吐息に酔うほど、僕はアルコールに弱かったのだろうか? わからない。
「ねえ、姉さん。太った? アルコールは太るよ?」
「むー?」
「ああちょっと! 首絞めないで、コケるコケる!」
二人乗りの自転車は頼りなくフラフラと揺れながら、僕らは満月の夜道を進む。
こういう姉がいいです
残念ながら俺にはちび姉のよさはよくわからんが、酔っ払い姉はすばらしいものだ……
兄貴のおにぎりは固い。万力で握ったかのように、固い。
「なんだ、まだ起きてたのか?」
「今起きたところだよ、馬鹿」
夜明けとほぼ同時に起きて、俺の弁当を作ってくれる兄貴。
その外見も、おにぎりと同じように固そうに見える。
そんな事を考えながら、おにぎりを一つ手に取り、じっと見ると、
なんだかそのおにぎりが兄貴のように見えてきて、目をやった先に
見える皿の上のおにぎりの群れが、まるで兄貴の群れのように
見えてきて、俺は思わずksksと笑った。
「何笑ってんだ? まだ早いし、もうちょっと寝てろ」
「ん。大丈夫。ここで見てる」
「見て楽しいもんじゃないだろうに……」
そう言いながらも、兄貴の横顔はどこか嬉しそうだ。
じっと見ていると、今度は兄貴の顔がおにぎりに見えてきて、また
俺はksksと笑う。
「……変な奴だな、さっきから」
おにぎりの握り加減はともかく、兄貴の料理の手際はいい。さっさと
各種の惣菜を炒めたり揚げたりして、トレイに並べて行く。
「兄貴、料理上手いよなー」
「手のかかる奴がいるからな。自然と上達した」
「大兄のこと?」
「お前のことだよ。自覚しろ自覚」
「えー」
何気ない会話の最中も、兄貴の手は止まらない。あっという間に
弁当箱に盛り付けを終えていき、兄妹三人分の弁当が出来上がった。
「よしっ、できた」
「おー」
パチパチと拍手すると、またも兄貴の横顔が少し嬉しそうになる。
「じゃあ、俺、今から一寝入りして仕事行くから、お前はこのまま
ちゃんと学校行けよ。今日は二度寝しても起こしてやれないからな」
「はーい」
「あと、兄さん起こすのも忘れない事」
「りょうかいりょうかい」
夜もすっかり明けたとは言え、時刻はまだ六時そこそこだ。普段なら
兄貴はこの後七時くらいに俺達を起こし、それから二時間くらい仮眠を
とった上で仕事に行く。今日は、その時間が一時間くらい延びたわけで、
少しくらい俺の事を褒めてくれないだろうか。
……なんて思ったりもしたが、口にするのはやめた。むしろ、いつも
面倒を見てもらってる俺達が、兄貴には感謝しなきゃいけないわけだし。
「じゃあ、お休み……って、なっ!?」
「おやすみのちゅう。どよ?」
だから、代わりに、普段のお礼の意味も込めて、ほっぺたに軽くキス
などしてみた。慌てた様子で、顔が真っ赤になってる兄貴はちょっと
可愛いかもしれない。
「……妹からされてもなぁ」
「じゃあ、さっさと彼女作りなよ。俺みたいなさ!」
「……いや、俺はできれば御淑やかな大和撫子がいい」
ボーイッシュな俺女は興味ないですかそうですかー。
ちょっとだけ残念、かな。まあいいや。
「じゃ、お休み。いい夢見ろよ!」
「ああ……お前も遅れずに学校行けよ」
「りょーかいりょーかい」
後ろ向きで手を振りながら、兄貴は自分の部屋へ入っていった。
さて、俺もそろそろ自分の用意するかなっと!
廊下の窓に見える空は、馬鹿みたいに青くて、雲ひとつなかったけど、
少し歪んでて、俺はそっとパジャマの裾を目元に寄せた。
終わり
えっと御題は兄、わんこ、ksks、おにぎりだっけ
これはいいな!
中兄かわいいよ中兄
ア・ニ・キ!ア・ニ・キ!
43 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 09:19:17 ID:CXah6Icv
兄萌えモノ、ドゾー。 タイトル「ring☆ring」
お兄ちゃん、今日ね、わたし、お兄ちゃんとお揃いで買ったペアリングを
お兄ちゃんが運営しているネットオークションでお金に換えようと思ってる。
だって、やっぱ恥ずかしーし。わたしもう14歳だよ?
お兄ちゃんがいくら私に気を使って、ペアリング付けてくれても、
わたしにはわかってる。お兄ちゃんには彼女がいるってこと。
お守りがわりだよって言って、お兄ちゃんにあげた四つ葉のクローバーの押し花
入りのキーホルダー、去年の夏までは大事に持っててくれたのに。
今はなんか、チャラいグッズばっかりゲットして。
ま、いっか。お兄ちゃん、もう大学生だもんね。当たり前だよね。
指輪、いくらで落札されるかな。一応、ペアで30万円したし、まだ買った
ばっかりだし…あっ、いけない。値段は関係ないよね。
お兄ちゃんからの卒業…これがわたしの今日の宿題。
44 :
43:2009/03/19(木) 09:36:48 ID:CXah6Icv
今考えたら、ほんと、なんで兄妹なのにペアリングなんか
買っちゃったんだろって不思議。
ノリで、最近、お兄ちゃんとカップルごっこしてて、なんとなく、
指輪も買っちゃお☆って、お兄ちゃんにお願いしたら、
すぐオッケーしてくれたから。だから。ほんっとうにうれしかった。
だけどやっぱおかしいよね?
あっ、入札者が入っちゃった。どうしよう。どうしよう…
今日こそお兄ちゃんから卒業しよ、って思ってたのに。
全然、できないよ。できないよ…(泣)
45 :
43:2009/03/19(木) 09:52:38 ID:CXah6Icv
お兄ちゃんとわたしは血がつながってない。
だけど、本当のお兄ちゃんと思って去年の春まで過ごしてた。
そしたら、わたしたちをひとりで育ててくれたお母さんが急に蒸発した。
なんか、彼氏と逃げていっちゃったみたい。それで、
お母さんの置き手紙に、お兄ちゃんとわたしは本当のきょうだいじゃないって
書いてあって、はじめて知って、びっくりした。
じゃあ、お兄ちゃんと結婚することもできるんだ…
46 :
43:2009/03/19(木) 10:02:21 ID:CXah6Icv
亜矢さん。これがお兄ちゃんの彼女の名前。
たぶん、ほかにも彼女っぽい人いっぱいいそうだけど、
亜矢さんが本命かな。なんか、すごいオトナできれいな人。アラフォー?
初めて亜矢さんを見たとき、ああ、これが勝負モードのオトナの女なんだ
って思った。アップヘア、Vネックタンクトップ、タイトなミニスカート。
「今からバイト先の先輩の家にパソコン直しに行くから」って。うそつき。
なんで、香水のにおいプンプンで帰ってくるの?
なんで、そんなに気持ちよさそうな顔してるの?
なんで、寝言で「石垣でペアルック着ましょうね〜」って?
そのときからわたしは、必ず亜矢さんからお兄ちゃんを奪ってみせる、と決めた。
おお、なんか不穏な流れに
48 :
43:2009/03/19(木) 13:00:00 ID:CXah6Icv
それからのわたしは、亜矢さんだったらこうするかな、と意識して、
毎日いろんな方法でお兄ちゃんを誘い、お兄ちゃんとラブラブするようになった。
ラブラブしてるときも、ラブラブが終わってすぐ後も、
お兄ちゃんはとってもキラキラしてる。
だけど、この前お料理を一緒にしてるときに、人生で一番怖いお兄ちゃんを見た。
「赤ちゃんできたかも☆」
わたしが、検査薬を持って喜びの報告をしたのに、お兄ちゃんは
「妊娠してないかもしれないのに妊婦きどりしやがって!!」
わたしはショックで、その場でガタガタ震えながら立ちすくんだ。
49 :
43:2009/03/19(木) 13:14:59 ID:CXah6Icv
お兄ちゃんは悪魔のような嬉しそうな表情で、さらに続けた。
「子どもは、死んだか?!死んだか?!」
お兄ちゃんは、お兄ちゃんとわたしの赤ちゃんを言葉で殺すんだ…
わたしはお兄ちゃんとの赤ちゃんを産んだらだめなの?
子どもが産まれたらデジタルビデオカメラ買おうねって約束はどうなるの?
ううん、ていうか、命の大事さを、お兄ちゃんはちっともわかってない。
わかってないよ…。なにが、「避妊したら妊娠しないよね?」だよ…
わたしとラブラブするときは避妊してないのになんでそゆこと聞くの?
ほかの女の人とするときは避妊してるってことかな。
じゃあ、わたしは特別なんだ。って、思ってたのに。
50 :
43:2009/03/19(木) 13:41:46 ID:CXah6Icv
赤ちゃん、いなくなっちゃった。お兄ちゃんの馬鹿。悪魔。人殺し。
赤ちゃんって、こんなに簡単にいなくなっちゃうんだ…
わたしも、ほんとに馬鹿。赤ちゃんの命、守れなかった。
お兄ちゃん、きっと、わたしのこと妹としてしか見てないんだね。
だから、妊娠なんてありえないって。そう思ってるんだね。
だけど、わたしは確かにお兄ちゃんとの愛の結晶、授かってたんだよ。
人殺しになっちゃったお兄ちゃん。大嫌いだよ。
でも、大好きだよ…
ペアリング、どうすればいい?
(終)
51 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/19(木) 14:29:54 ID:iLHWPrQ5
あれ?
スレ間違えたかな?
妹怖い
いも
こわ
怖おもろい
( ゚∀゚)o彡°ヤンデレ!ヤンデレ!
一人称って色々と妄想の余地が有って楽しいよね
55 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 16:31:17 ID:e4dFhPhY
先帝の長男の神武順尊は先々帝の妾に王宮を追い出されたあと建設作業員として生計を立てていた。
家に帰れば妃の藍子、長男東尊、長女葉子、次男凖尊がいて大変ながらもそれなりに生活できていてこの生活も悪くないと思った。
順尊には致子、匡子、友子、尚尊、顕子、聖子、毬子、寛尊、綱尊の妹弟がいたが先々帝の妾に人質として監禁されて順尊と藍子は心配だった。
ある日藍子は実家の兄と密かに会っていた。そして王宮職員の兄は衝撃の事実を藍子に伝えた。
56 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 23:51:14 ID:e4dFhPhY
それは順尊の妹6人が何と先々帝の愛人夕夏の長男の妃になったことだった。
理由は東尊が生まれたばかりの頃血統の正当性をもって順尊と藍子が帝位を要求したことでその時は3人を王宮から追放したがあとになって血統の正当性を気にしはじめた。
当然のことだが夕夏の子供は先々帝の子供といっても所詮妾の子でしかなく先帝と中宮の娘で最高級の血筋の順尊の妹に子供を産ませることにしたのだった。
夕夏の息子は長男含め全員知能や精神に異常をきたしていたが夕夏は無理矢理28歳の知的障害の長男を即位させたのだった。
そして順尊の妹は全員夕夏の長男より10歳以上年下で(というか順尊と藍子自体17歳)さらに既に致子、匡子、友子の3人は出産済だった。
これには藍子も真っ青になったがさらに兄は藍子の別の兄が夕夏の性奴隷になったことと藍子の継母(藍子たちの生母は早死)とその娘が夕夏の別の息子の妃になったことを伝えた。
帰り際に兄は自身の妻と娘も夕夏の息子の妃にさせられたことを話しそれでも平然と王宮に勤めていることを自虐的に言いながら去った。
漢字多すぎて誰が誰だか><
【神崎家の人たち】
おはよう、いい朝だな。俺の名前か?名前は裕乃、名字は神崎だ。別に覚えなくてもいいぞ。
いきなりですまないが、俺には4人の姉と5人の妹がいる。
何故こんなにも姉妹が多いのか?何故俺だけ男に産まれてしまったのか?
中学生の頃はそんなことばかり考えていた…、いや、ちょっと大げさに言ってしまった。実際は週に一度くらいだ。
家は小金持ち程度ではあり、日々の暮らしに支障は無く。大学にも問題なく進めるだろう、ま、頭が足りるかわからないが。
――そういった具合に朝っぱらから痛い自分語りをしてしまっている理由はというと、これだ。この状況が俺を混乱させている。
五女(つまり俺の一つ下)のミキノが、裸で俺のベッドの中にいるのだ。
全裸と言い切らなかったのは、下は掛け布団に隠れて見えていないからだ。見る気もないがな。
とりあえず起こすか?カーテン開けなきゃ。それにしても良い匂いだ…。朝食何かなぁ〜。腕が微妙に触れてて…柔らかい…!そろそろ試験日か。あ、ヨダレ滴れてる…。
まったく考えがまとまらない。どうやらこの頭は不良品であるようだ、交換不可なのが悔やまれる。
「んん………っっ」
ミキノは悩ましげな声を出しながら、ゆっくりと目蓋を上げる。
「あ…。あ〜…。んんっ。ん?………おはよ、お兄ちゃん」
「あぁ。おはよう、いい朝だな。」
「ん?朝?ん〜?カーテン閉まってるから、いい朝かどうかはわかんないなぁ」
「いい朝ってのは天気の善し悪しでは無く。気分の善し悪しが決めるものだと俺は思うんだ」
「あ。それは私が隣に寝てて最高に舞い上がっちまったぜ!ひゃっほう!っていう告白だね?朝から大胆だなぁ」
「いや…、そういう意味では…」
「ちなみに全裸だよ」
あ。やっぱり全裸だったのかこの野郎!大胆なのはどっちだよ!
突っ込みたい気持ち(意味を取り違えるなよ)を押し殺し、兄らしく説教を…と思い、口から出た言葉はなんとも情けないものだった。
「とにかく…、ミキノは服着て。あと俺が寝ている間に布団に潜り込むのはNGの方向で…」
「NG…、ノーグリーン…?お兄ちゃんはいつから反自然保護団体になったの?」
「それ本気で言ってるならお兄ちゃんお手上げです」
だってそうだろ?非日常展開のうえ、通常の会話が成り立たないならあとはそうだ。現実逃避しかない。
「…お兄ちゃん、遠い目をしてどうしちゃったの?思春期?」
だから現実逃避だ…。そしてミキノはもう少し恥じらいを持て。お前にこそ思春期が必要だ。
「さてっと…、カーテンでも開けっかな…」
俺はのっそりと起き上がろうとする。今の俺には朝の爽やかな日差しが必要だ。
「あ〜、いいよいいよ、私が開けるから」
ミキノは素早く起き上がり、カーテンに手を伸ばす。
「ちょっ!バカ!見えてる!見えてるって!」
全部見てしまいました。もうお婿にいけません。
と、まぁ。こんな感じで暮らしているが、どうだろうか?あなたも姉妹が欲しくなったのならきっと理解が足りていないのだ。
そんな人の為にも俺は話を続けようと思う。ま、暇なら付き合ってくれ。
【2】
あー。頭痛い、身体怠い、息臭い。
風邪だ、これは紛れも無く風邪だ。
最低の気分で目覚めると、俺はまず昨日の失敗を振り返った。
「ちょっとー、お兄ちゃん歩くの早いよー、私ついてけないよー」
「俺は俺の歩幅で生きていくんだ。ミキノは兄の背中を目に焼き付けとけ」
「…あんたって本当バカっぽい事をさらりと言うわね、姉として恥ずかしいわ」
四女(つまりは俺の一つ上)のキョウノが呆れた声を出す。失敬な、これは人生哲学というのだよ。たぶん。
「偉そうに〈姉〉などと…、俺たち一歳しか違わないだろ」
「ついさっき一歳しか違わない妹に偉そうな事を言っていた兄は誰よ」
「おーい!ミキノー!置いてっちゃうぞー!」
「無視かよ!」
無視?それは違うな。争っても勝てないから逃げただけだ。
「ふぁ…、はぁはぁ、お兄ちゃんもキョウノちゃんも、はふぅ…、早すぎるよぉ…」
「ミキノが遅すぎるのよ」
「まぁまぁ。キョウノはスパルタが過ぎるぞ、可愛い妹の為に少し歩幅を狭めるくらい安いもんじゃないか」
「『俺は俺の歩幅で生きていくんだ。ミキノは兄の背中を目に焼き付けとけ』」
「あら。いいセリフ」
「お兄ちゃんのセリフは染みるねー」
「…バカと天然が揃うと疲れも二倍ね…」
と、ここまで聞いてもらったわけだが…、え?風邪の理由?あぁ、すっ転んでドブに落ちたらこのザマです。
《トントン》
ノックの音がした。こんな朝早くに誰だろうか?
「裕乃?起きてる?」
「ん?キョウノか、起きてるぞ」
「入るよ」
ドアを開けてキョウノが部屋に入ってくる。少し顔が赤い、長く綺麗な黒髪は所々寝癖でハネていた。
「どうしたんだ、まだ6時だぞ」
声が上手く出せない。喉がイガらっぽくて気持ちが悪い。そんな俺の様子を見たキョウノはそっぽを向いて呟いた。
「…バカなんだから……風邪なんて引いちゃダメじゃない…」
どうやら心配をしてくれているようだ。まったく素直じゃない。
「そういえばキョウノは風邪引いたこと一度もないよな」
「ちょっと!それどういう意味で言ってんの!」
まったく素直じゃない。俺もな。
【3】
「…ったく、バカだバカだと思ってはいたけど…、まさかドブに落ちるとは思わなかったわよ」
「一生の不覚」
「ホント不覚だわ…、あんたのバカさ加減さえもっとちゃんとわかっていれば私がバッチリ助けてあげられたのに…」
「はい?一生の不覚ってのは俺の話でキョウノを責めてるわけじゃ…」
「へ?あッ!ああ!そうね!あんたの人生は不覚しかないわね!バカだから!」
…ムカついたのでわざとらしく咳き込んでやった。
「あっ!あぁあ〜…、裕乃ぉ〜大丈夫…?苦しいの?薬?水枕?じゃなくてまずは体温計?えぇ〜と」
キョウノはオロオロして今にも泣きだしそうだ。
「ポカリ飲みたい…かも」
「よし!ポカリね!ひとっ走りコンビニまで行ってくるから少し待ってて!」
キョウノは財布を引っ掴むとパジャマのままでコンビニへと駆けていった。あ、ヤバい。涙出てきた。
風邪の時は人の優しさが通常の倍程に感じられる。更にこちらが風邪だと相手の優しさも倍程になっている。更に更に今は寝起きで頭がぼんやりしている。涙の原因はそんなところだ。
普段のキョウノの態度を思えば涙なんて出るはずない。
「うわっ、何泣いてんの?キモいよ、マジキモい」
開けっ放しになったドアから六女のサキノが顔を出していた。朝からキモいはひどいと思います。
「…風邪引いちゃってね」
「風邪で苦しくて泣いてたの?高二で?うっざ」
「六女・サキノはポニーテールの似合う可愛らしい顔付きの女の子だ。だが性格は姉妹の中でも特にキツい。しかし甘えん坊なところもあり、憎みきれないヤツである」
「とっ、突然どうしたの?熱で頭おかしくなった?」
引きつった顔でサキノは俺の顔を覗き込んでくる。いかんいかん、考えていることがそのまま口から出てしまった。
「頭は大丈夫だ。サキノ、すまんがドアを閉めてくれないか?」
「しょうがないわね」
渋々とサキノがドアを閉めてくれた。珍しい、たまには風邪を引くのもいいもんだな。そんな事を考えていると、今閉めてもらったドアが開き―――
「裕くん大丈夫!?」「裕ちん生きてるゥ〜?」「裕ちゃん〜死なないで〜」
「お兄ちゃん朝ですよ〜」「兄貴は筋トレしろ筋トレ」「兄さん体温計持ってきました」「にぃにぃ元気ない?」
長女シノ、次女リノ、三女ヤノ、五女ミキノ、七女アイノ、八女ユメノ、九女シュウノが傾れ込んできた。八女のユメノから体温計を受け取り礼を言う。
「おはよう、体温計ありがとな」
「おはようございます。それと、このくらいでお礼なんて水臭いです」
「裕ぅーちゃぁーん、お姉ちゃんにもおはようって言ってよー」
「おはよう、ヤノ姉ちゃん」
「えへへ〜、おはよー裕ちゃーーん」
子供のような笑顔でヤノ姉が近づいてくる、何故だろう?少し恐い。
「あまり近づくと風邪が移るから気を付けてくれ」
「裕ちゃんのウイルスなら問題ないよ!むしろ元気になっちゃうぅぅぅ!」
「ヤノ。裕くんを困らせちゃダメですよ」
長女のシノ姉が俺に覆いかぶさったヤノ姉の襟首を掴み俺の身体から引き剥がしてくれた。
「うぅぅ〜、久しぶりの裕ちゃんタイムがぁ〜」
シノ姉はヤノ姉の襟首を掴んだまま、ヤノ姉を部屋の外へと引きずっていった。
【4】
「相変わらずだねェ、ヤノは」
はははと楽しげに笑いながら次女のリノ姉が話し掛けてきた。
「裕ちんが好きなのは女神のようなリノ姉サンだけなのにねェ?バカだよねェ」
自分の事を自分で女神とは…、さすがリノ姉。とはいえ、極上に可愛い顔とライトブラウンに染め上げられた柔らかそうな髪は、女神だと自信を持つのに十分だろう。
熱の影響もあり、俺がボーーーーーっとリノ姉の顔を眺め続けていると、部屋の空気が次第に悪くなり、遂にはピリピリとした緊張感をおびはじめた。
「なにキモい顔してリノ姉見つめてんの?キモ視線でリノ姉に風邪が移るっつーの」
まず、ポニテ六女のサキノが顔を歪めつつそう口にすると、堰を切ったように他の妹たちも不満を言い始めた。
「兄貴はボーイッシュな女の子の魅力をちっとも理解してない、そんなことで社会に出てからどうすんのさ」
髪をショートカットにした体育会系の七女、アイノだ。顔も十人並以上だと思う……が、社会とボーイッシュな魅力の繋がりはなんだろうか?わからない。
「口数の少ない女の子は、そのかわり胸にたくさんの想いを潜めているものなのです。そういった想いを掬い上げられるような男性に、兄さんはなるべきなのです」
家族の中で一番賢く冷静沈着な八女、ユメノが淡々と告げる。非常に端正な顔立ち、唯一子供らしさを感じさせるツインテールの髪。言葉の意味はやはりわからない。
「お兄ちゃんは全然乙女心をわかってないよねぇ〜、私、なんかお腹減ってきちゃったぁ」
腹ペコ五女、ミキノ。色素の薄い髪を肩まで伸ばしており、顔は適度に幼さを残していて、ぷっくりとした唇が魅力的…だと思う。胸も大きな方で魅力的…だろう。
「シュウはにぃにぃ大好き〜!」
そう言いつつ抱きついてきたのは九女、シュウノ。この娘は最終兵器だ、まさに天使。ミキノよりも更に色素が薄く繊細でフワフワとした髪を胸のあたりまで伸ばしている。
白く透明感のある肌。まるで作り物のように小さな手。平均よりも長いとすぐにわかる脚。そして口から零れ出るのは天界の音色。あああぁぁあぁ、ありがたや、ありがたや。
「にぃにぃ?にぃにぃ?」
ありがた……。んん?頭がクラクラしてきたぞ……。
「兄貴?」「兄さん?」
うわ、気が遠くなっ…………。
「お兄ちゃん!?」「に、兄ちゃんっ!?」
……………。
笑い声と泣き声で目が覚めた。笑っているのはリノ姉。泣いているのはキョウノ、ミキノ、サキノ、アイノ。ユメノは涙目で唇を噛み締めている。
あ、あれ?俺の天使は?マイエンジェルは一体どこに…。
「お、俺は一体何時間眠っていたんだ……?」
リノ姉の笑い声が更に大きくなる。
「さ、ささ…、ぶっ、ぶはっ、さ、三分だよ、三分。『俺は一体何時間眠っていたんだ』て。ハイ、三分デス、マスター。ぶははははは」
「て…、天使は?俺の天使はどこに…?」
「は?天使ィ?…あぁ、シュウノなら二分で飽きてリビングに行ったよォ。ぶっ!ぶはははははははははは!二分で!二分で飽きられる兄て!ぎゃはははははははは」
何故かさっきまで泣いていたはずの姉妹たちは、俺に冷たい視線を向けていた。
「はい、ポカリ」
キョウノが、コンビニで買ってきたポカリをご丁寧にも俺の顔面に投げ付けてくださった。
62 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 20:20:25 ID:KqBnwwFk
一方家では順尊が子供たちと遊んでいた。
つかの間の幸せを順尊は感じていたが夕夏に王宮を乗っ取られ悔しさを感じていた。
「あいつさえいなければ何不自由ない生活をこいつらに送らせることが出来たのに・・・」
実際生活は苦しくさらに夕夏による大恐慌の影響で建設作業員の順尊の仕事&収入は減り藍子が夜間コンビニでバイトをしていた。狭いボロアパートで家族5人が住んでおり東宮の順尊や華族令嬢の藍子の幼少時代とは大違いである。
さらにそれ以上に気がかりなのは妹弟の近況である。聞くところによると夕夏により監禁されていて王宮から一歩も外から出られないではないか(最も王宮は何でもあるので王宮だけで生活を完結することは可能だが)。
自分達は王宮時代から比べれば苦しい生活といえど自由があり家族5人仲良く暮らしていて何より人質の妹弟に比べてずっと人間らしい生活をしているではないか。
それ以前に夕夏が政権を強奪してから大恐慌で国民全員が苦しくなり治安は悪くなりお先真っ暗だった。
順尊はそう思いながら藍子の帰りを待った。
63 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 21:07:01 ID:KqBnwwFk
しかし藍子は帰ってこない。そのままバイトに向かったなと順尊は思った。そしてバイトに直行するからという藍子からのメールが来た。
順尊は子供の世話と翌朝の食事の用意をしたあと就寝した。
しかし乳児の凖尊の世話をするため三時間に一回は藍子の冷凍母乳を解凍し温めて飲ませる必要があった。
そして翌日順尊は藍子が帰宅する前に仕事に出かけた。
ところがこの日現場でトラブルがあって順尊は夜遅くまで仕事をすることになってしまった。
順尊がようやく帰宅した頃には藍子は既にバイトに出かけていて不在だった。
そして順尊は翌日ろくに睡眠時間をとらないまま仕事に出かけた。
この日順尊は久しぶりに藍子のいる家に帰宅した。
実に約3日ぶりの再会である。
しかし藍子の顔は浮かない。それもそのはずあの事実を順尊に伝えることを思うと心苦しかった。
64 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/20(月) 23:06:52 ID:KqBnwwFk
なんかスレチになってきた・・・
おれも兄弟多すぎてわけわからなくなってきた…
「空き缶」
朝、起きるとテーブルの上にビールの空き缶、三つ四つ。
ふすま一枚越しに、ガ―ガと聞こえる兄のいびきを後に
まず、考えることは、部屋のカギ付けにはいくらほどかかるのか、だった。
今日はどうしたものか
何故か、笑いがこぼれる。
僕、お酒は飲めないのに、既にゴミ箱はビールの缶でいっぱいです。
そこはかとなく、母への罪悪感が日に増していくのも、何かがおかしい。
僕は、空き缶をいくつか握りつぶしていた。
兄が夜勤になってからというものの、起こしに行くのはいつも母。
こんな朝から兄の部屋に入る理由などなかった僕は、久しぶり かつ、おもいっきり、ふすまを開けた。
!その瞬間、つぶれた空き缶をふりかざしていた僕の手が、ストンと、下に落ちていった。
部屋のなか
床や棚はほこりだらけで、カレンダーや時計らは、止まっている。
どこか、寂しいような、哀しいような、兄の部屋。
そこには、まるで、生活感がなかった。
何故か、今朝の怒りがす―と冷めていったところで
一つ、夕飯の楽しさを思い浮かべた僕は
ゆっくりと、ふすまを、閉めた。
寝るだけの部屋ってホントにアレだからね。
廃棄だな
69 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 00:53:00 ID:lQSREwHx
ある日祐樹はカレンダーを見たら妹の美憂の誕生日だということに気づいた。
一体美憂は何歳なんだろうと思い美憂の年齢を数えると何と35歳ということに気づいてしまった。
いくら総合職で男性と同じく稼いでいるとはいえ美憂が35歳の独身女ということに焦ってしまった。
周りには少し下の後輩など独身女性総合職は何人かいてその人たちには何も思っていないが自分の妹がそのような立場になるとやはり不安を隠せなかった。
家に帰ると子供たちが料理を作って待っていた。子供たちによると妻の緋味は帰りが遅くなるという。
緋味も総合職でやはりバリバリ働いているが20代で結婚、その後出産して職場復帰している。しかしどうも男性に比べ昇進が遅れてしまい家事も満足にできないのである。
祐樹の会社の女性総合職でも同様で中には泣く泣く仕事を辞めたり離婚までしてしまう人もいたのだ。
そのことを思うと美憂はまだ独身のままのほうが良いと思ってしまうほどである。
しかし腐る羊水の存在を思い出して女には出産があるから早くしないとと悩んでしまうのである。
70 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 12:03:17 ID:lQSREwHx
祐樹の両親は現在生きていてもまだ60代だったが既にこの世を去っていた。
兄の亮太は昔7歳年上のキャリアウーマンとできちゃった結婚して2人の息子を儲けたが8年前に離婚した。
ところが亮太は独身に戻ってからゲイ(バイ?)であることをあまり隠さなくなり終電を逃し都心に近い亮太の家に泊まったところ男と同棲しているらしいということを知ってしまった(実は祐樹が亮太に電話した時事の最中だった)。
71 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/31(土) 23:14:25 ID:lQSREwHx
祐樹の弟の宏平は両親が40過ぎて生まれた子供で一人だけ年が離れていた。そのせいか祐樹や亮太に溺愛されていた。おまけに両親に早く死なれたので祐樹や亮太は宏平が不憫だった(宏平は案外平気だったが)。
ともかく祐樹はバツイチゲイの兄、未だ独身の妹、両親に早く死なれた弟の存在に悩んでいたのだった。
72 :
創る名無しに見る名無し:2009/11/07(土) 18:37:45 ID:0owDNpxY
夏休み、祐樹は家族と実家省した。といっても実家に両親はいなくてバツイチ子持ちの従姉に家賃タダで貸し出していたのだった。
よく考えたら自分が生まれる前に家を建てたので時々改修はしているが実家はかなり老朽化しているはずである。そろそろ壊したいところだが未亡人で4人の子持ちである従姉を追い出す訳にはいかない。
またこの家は一応亮太の所有物になっているが何も考えていないうちに両親が死んでしまったためとりあえずハンコだけ押した状態で金融資産と違って単純に兄弟で4等分するわけにもいかず祐樹たち兄弟の悩みのタネである。
また両親の形見の品や仏壇など実家においてあるものもどうすればいいかわからなかった。
73 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/17(日) 15:13:41 ID:N85MUvlD
ゴミためのような自分の部屋を香水づけにするのはまだわかるんだが
なぜ許可もなく人の部屋に入って香水どぶ漬けにしていくんだろう
この匂いは激しいストレス以外の何物でもない
74 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/18(月) 04:52:38 ID:DsGjA872
「おなかすいた…」
と妹。
家には星形のクッキーがあるが、姉の好物なので我慢だ。
外出先では、姉が星形のクッキーを目に留める。
(あれ、妹が好きだったなぁ)
さっそく買い求める姉。
「ただいま。おみやげ買ってきたよ」
姉が星形クッキーを手渡すと、
妹は
「わぁい。早く食べよう」
姉は、
(こんなにすぐに食べるなんて。よっぽど好きなんだなぁ)
と思い、
妹は
(いっつも買ってくるもん。お姉ちゃんはこのクッキーが大好きなんだね)
なんて思っていた実話
いい姉妹だ