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53創る名無しに見る名無し
>>45
そのノートは埃を被り、かなり黄ばんでいた。慎重に扱わないと
ボロボロと崩れ落ちてしまいそうだ。
かなり古いものであることは明らかだった。
表紙に書かれた『構想メモ』という文字はかなりの達筆でどうも
自分の文字ではなさそうだ。
男はノートを持って椅子に座るとそれをいためぬよう、慎重に開けた。
変色をした紙の上に美しい文字が整然と並んでいる。


『キ印作家のロンド』
自分が小説家だと思い込んでいる男。
男は家に閉じこもり、小説を書いている。
しかし、そう思い込んでいるだけで実際に原稿用紙に書かれているのは
殺人の計画書だ。計画書と言っても犯行を隠蔽するためのものではない。
いかに殺せば相手により苦痛を与えることができるかの詳細な検討を
書き込んでいるのだ。どれも身の毛もよだつ殺害方法だった。
しかし、彼にはそんなものを書いている自覚はない。あくまでも連載用の
小説を書いているつもりだった。
彼はとっくに気が狂っていた。
こうして男は毎週メイドを色々な方法で殺していく。メイドをいくら
殺しても次から次へと新しいメイドが現れる。男はメイドを殺した
ことはおろか、メイドが代わっていることすら分からない。

○どうして男は狂っているのか?
○なぜ、新しいメイドが次々と現れるのか?
○彼は小説など書いていないのに時々、編集者と名乗る男が
 現れる。彼の正体は?

以上3点がこの物語の最大のポイントである。


ノートの1枚目にはそう書かれていた。

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