水の中より大空の方が人魚も気持ちよく泳げそうだと思った。
みんなもそう思わね?
いろんな意味で夢がある
男「鳥瞰で景色を眺められるんだよなー。ちくしょううらやましいぜ」
人魚「足があるくせになんてこというの。声を犠牲にしてでも足を欲しがる人魚もいたのよ!?」
男「なんつーか……隣の芝生は」
人魚・男「青く見える!!」
男「人魚なら海とか川にいるもんじゃないの?キャラがぶれてない?」
人魚「空気の方が抵抗が少ないのよ。それに水中は寒いわ」
男「だが抵抗が少ないと」
人魚・男「進みにくい!!」
男「その上空中では」
人魚「浮力が働かない!」
男「素肌に雪が当たると結局」
人魚「寒い!」
人魚「だがわたしは」
男「空を翔べる!」
人魚「翔べる!」
男「風を切り」
人魚「街並みを見下ろし」
男「春の香りに包まれて」
人魚「手をぴんと伸ばし」
男・人魚「空を」
男・人魚「空を翔べる!!」
男「……そろそろ降りてこいよ、寒いだろ」
人魚・男「寒い!」
こうですか?わかりません><
それにしてもこの2人、ノリノリである
題材もあいまってミュージカルみたいだなw
確かにミュージカルっぽいw
殺人魚フライングキラーを思い浮かべた俺は
間違いなくB級映画好き
アルシャードffというTRPGがあってだな。
水中。それは苦しい。
空は寒い?
コート着て帽子かぶってマフラー巻いてる人魚も可愛いじゃない
遨コ縺ォ關ス縺。縺ヲ陦後¥讓ケ豬キ莠コ鬲壹↑繧峨ぎ繧ャ繧ャ縺ァ荳ュ譚台ケ晞ヮ縺悟シ?縺励※縺セ縺吶?
日本語でおk
メルヘンっぽく考えればどこまでもメルヘンっぽくなるけど、
空中での生態を真面目に想像すればどこまでも生々しくなりそうだなこれは
空中人魚は空力的に有利なマグリット型であるべき
人魚が空とぶとはなんて恐ろしい
お前等女性系しか考えて無いだろ
インスマウスみたいな奴が空飛んで襲ってくるんだぜ?
ああ、そんな!窓に!窓に!
「人魚姫」ラストで泡になった人魚姫(気)が、
何らかのきっかけで空中で凝固し、人魚姫(固)となった
というストーリーを思い付いたけど、それだと彼女日本語通じないからいいや
「空中人魚」って単語がシュール
麿赤児とか出てきそう
水中だから魚なんであって
空中なら人鳥あるいは人虫になるんではなかろうか
いやいや
下半身が魚だから人魚なのであって水中だからではないだろ
水中にだって甲殻類とか軟体動物とかいるし。
羽とかが生えてるんならそれでいいけど
人魚の姿形のまま空中を泳げるから空中人魚なんじゃね
どういう仕組みかわからんけど
空中を泳ぐ様に飛ぶマンタみたいな形の機械?をテレビで見たな
人鳥ってハーピーじゃね?
リュミヌー?
ふと見上げた灰色の空に、それは当然のように漂っていた。
半裸の女性だった。しかしその下半身は鱗で覆われた、白い腹の、魚のもの。
人魚だった。
人魚が、空を泳いでいた。
明るいブロンドの髪を広げて、脱力したようにわずかに体をくねらせて浮いている。
ありふれた日常の中の、小さいが強烈な非日常。
例えるなら、純白のシーツに残された鮮やかな血痕。
私は恐ろしくなり、目をふせた。
重苦しいアスファルトは私を日常に繋ぎ止めてくれた。
そして子供のような輝きをもってまた空を見上げた時――――すでに彼女はそこには居なかった。
まさに空中人魚!
そもそもの人魚の初出ってどの辺なんだろうね?
鯖人魚
足が速そうだw
腐るのかよ
婦女子人魚だなw
ええ。貴腐人ですことよ
渚のハイカラ人魚
ハートの奥まで ズキュズキュウゥゥン!
32 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/25(日) 22:20:17 ID:1oLcfIzi
こんなところに良ジャンルがwww
男「あ…あ…」
人魚「びっくりしなくても大丈夫。食べたりしないからね」
男「ちょっとだけお肉をいただけませんか? ふ、不老不死…」
人魚「私を食うんかい…」
男「なんなら髪とか鱗でも‥もっと言えば、その‥」
人魚「‥食べるの?」
もっと言えばなんなんだろうw
男「ところで何で宙に浮いてるの?」
人魚「じゃあ何であなたは地面を歩いてるの?」
男「いや、重力があるから‥」
人魚「重力って何さ」
男「重力は、その、地球みたいな大質量の物体が発生させる力で‥えと」
人魚「だから、どういうもんなの? 説明できないでしょ?」
男「うん‥まあ」
人魚「だから私が宙に浮いてる事も説明できなくていいの」
男「くっ…」
人魚「何がそんなに気に食わないんだか…」
スレタイからヌンサしか思い浮かばないw
やめろwビジュアルヌンサの魚人が男と会話してる様子が脳内再生されたぞw
38 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/29(木) 21:50:58 ID:QydX+8Ir
新ジャンル「びっち」思い出した
男「ちょww人魚が空飛んどるwwww」
女「何か問題でも?」
男「ないよwwwないけどwwwwパネェwwwwww」
女「不愉快極まりない。私が空を飛ぶことで、何故そんなに笑うのですか?」
男「だってwwww人魚がwwwwww人魚がwwwwwwwwwwww」
女「……とりあえず、腹立たしいので一発殴りますね」
びたんっ
男「ひぐっ!」
ヒレで殴ったのか?ヒレなのか?
男「痛ぇwwwwマジ痛ぇwwwwww」
女「殴られてなお笑い続ける辺り、あなたは新手のマゾヒストか何かなんですか?」
男「ちげーよwwwwうぇwwwうぇwwwwww」
女「……気持ち悪」
男「空飛ぶ人魚に気持ち悪がられたwwww俺終わっとるwwwwwwww」
女「あなたはずいぶん変わった人みたいですね」
男「そうでもないよwwww俺、普通だよwwww」
女「どこがですか」
男「wwww」
女「いくら変人と言えど、私の空飛ぶ姿を見ては生かしておけません。覚悟!」
ピュンッ
男「ほぎゃあ!」
女「ちっ……外したか」
男「今のwwww何wwwwほっぺたザックリwwww切れてんすけどwwwwww」
女「我々の尾びれは、鋭い刃物にもなっているのです」
男「殺る気満々じゃないっすかwwwwww」
女「そう思うなら、諦観してないでお逃げなさいな」
男「逃げる気ねーしwwwwむしろ一思いにやってくれwwwwww」
女「は?」
男「人魚に殺られるならwwwwある意味本望ですwwwwww」
女「何か訳ありな様子ですね。死ぬ前に話してみませんか?」
男「訳もなんもねーしwwww借金苦に追われて死にに来たら殺されかけただけだしwwwwwwww」
女「つまりあなたは、自殺志願者だった訳ですか」
男「そうだよwwwwだからさっさと素っ首刈って殺しておくれwwwwwwww」
女「そう言われると、なんか殺りづらいなぁ」
男「なんでだよwwwwほら早くwwwwwすっぱり切ってくれwwwwwww」
女「……むー」
女「決めた。やはりあなたは殺しません」
男「ちょwwwwねーよwwwwww」
女「その代わり、あなたにこれをさしあげます」
ばりばりっ
男「何これwwww何これwwww」
女「人魚の鱗です。売ればそこそこの値段にはなるはずですよ」
男「マジすかwwwwありがてぇwwwww」
女「あなたは今まであった人間とは180度違う人間のようです。だから特別に生かしてあげましょう」
女「ただし、今日のことを他言するようなら命はありませんので、そのつもりで」
男「いくらになるかなwwwwこれいくらになるかなwwww」
女「聞いてませんね」
女「ではこれで。重ねて言いますが、今日起きたことは他言しませんよう」
男「命の恩人売るような真似しねーよwwwwww」
女「……そうですか。意外に芯のしっかりした方なんですね」
男「見直した?www惚れ直した?wwww」
女「やっぱり殺っちゃった方が良かったかな」
男「やwwwwwwめwwwwwwろwwwwwwww」
女「冗談ですよ。では、もう二度と会うことはないでしょうが」
男「待ったwwww最後にこれだけは言わせてくれwwwwww」
女「何でしょうか?」
男「明日も来てくれるかな?wwww」
女「いいともーっ、てアホかー!」
男「wwwwww」
一般人「あ!人魚が空飛んでる!」
一般人「これは相当凄いことなんじゃないか、素人判断だけど」
一般人「精一杯努力した結果だと思うよ、素人判断だけど」
一般人「いやなかなかサマになってるよ、素人判断だけど」
一般人「十分通用するレベルじゃないかな、素人判断だけど」
分かる人には分かる
でも内容はちょっと忘れたから分からないかも
男のキャラがwwww
>>44 人魚の世界でもいいとも!は知名度バツグンなのかwww
ノリ良すぎワラタwww
人魚より男のキャラの方が好きだw
〜翌日〜
男「おーいwwww」
女「また来たんですか、あなたは」
男「あからさまな迷惑顔wwwwwwサーセンwwwwww」
女「で、借金はどうなりましたか?」
男「それが返しきらんかったwwwwww」
女「え?」
男「あんたの鱗、高額で売れたんだけどさwwwwww元金の他に利息分まで徴収されて俺きゅーきゅーwwwwwwww」
男「という訳で、もうちょっとだけあんたの鱗くれない?wwww」
女「……ハァ」
ばりばり
男「ありがとうwwwwマジww恩に着るwwwwww」
女「あなたさては、人間でいうところのヒモですね?」
男「うはwwwww濡れ衣ktkrwwwwwwww」
女「じゃなければ、相当なレベルのろくでなしでしょう」
男「否定はしないよwwww」
女「にやにやしてないで、借金くらい自分でなんとかなさい!」
男「勝手に助けたのはお前さんだろwwwwww」
女「そうですけど」
女「ついでに、興味本意で聞きますけど、借金っていくらくらいあったんですか?」
男「それがなんとwwwwww一千万wwwwwwww」
女「一千万!?」
男「親父が博打大好きでさwwwwwwほうぼうに金借りたあげく
おっ死にやがったのwwwwwwウケるwwwwwwww」
女「それは……本来とても笑えない話なのでは?」
男「ここまで追い詰められたら笑うしかねーよwwwwww」
女「そうかもしれませんが……」
男「でも良かったwwww部屋で首くくって死ななくてwwwwwww」
男「海に来なかったらwwwwあんたに助けてもらうこともなかったわwwwwwwww」
女「そうですね。あなたは本当に運がいい」
男「迷惑かけついでにwwwwwwww当面の生活費も工面してもらえね?wwwwww」
男「俺、借金取りが職場まで来てwwwwww仕事クビになってんのwwwwwマジ憐れwwwwwww」
女「本気でヒモですね。死ねばいいのに」
女「言っておきますが、私にそこまでする義務はありません」
女「確かに私はあなたのことを面白いと思いますし、境遇に同情もします」
女「けれど、私にできるのは借金を返す手伝いをするところまで。
それが済んだらあなたと私は元通り赤の他人なんです」
女「その辺、勘違いなさいませんように」
男「ねーねーwwwwところで、なんであんた空飛んでんの?wwwwwwww」
女「真面目に聞いて下さい!」
男「ねーねーなんで?wwwwwUMAなの?wwwwそれとも馬鹿なの?wwwwww」
女「馬っ……命の恩人に向かって馬鹿とはなんですか!」
男「羽もないのに飛べるのは馬鹿だけだろJkwwwwwwww」
女「これはそういう体質なんです!」
男「羽もないのに飛べる馬鹿wwwwwwこれは流行るwwwwwwww」
女「〜〜〜〜〜ッッッ!! もう知らない!!」
バチャンッ!
男「飛び込んだwwwww怖ぇwwwwww」
女(あんな男、容赦せずに殺せば良かった!) プンスカ
男うぜぇwww
プンスカかわええw
男うぜぇwww
男「おーいwwwww謝るから出てきてくれーwwwww」
女「……」
男「拗ねたお前は可愛くないぜwwwwwなんちゃってwwwwwww」
女「……」
男「まあいいやwwww鱗ありがとなwwwwww」
----テクテク
女「……」ちゃぷ
男「やっぱり顔出したwwwwwwww」
女「うわあ!?」
男「帰ったふりしたら確認しに出てくると思ったぜwwwwwwwww」
女「し、知りません!」
男「そんなにツンツンしなくてもwwwww俺、ツンデレ好きじゃないんだぜ?wwwww」
女「あなたの嗜好なんか知るもんですか!」
男「うひゃひゃひゃwwwwwwww」
男「ごめんよからかってwwwwwwwそんなに怒るとは思わなんだwwwwwww」
女「あなたはデリカシーがなさすぎます」
男「よく言われるwwww嘘だけどwwwwww」
女「本当に、なんでこんな人助けちゃったんだろ」
男「でも、なんであんた空を飛べてんのwwwww疑問は尽きないんですけどwwwwwww」
女「人魚は泡から生まれ、泡に帰ります。空を飛べるのはその副産物とでもいいますか」
男「わかんねwwwwww俺、頭わりーwwwwww」
女「それくらい見れば分かりますよ」
男「うはwwwwww辛辣wwwwwwwww」
なんかウザイのが一蹴して男がかわいく見えてきた
女「あなたの相手をするのに疲れたので帰ります」
男「どこに帰るんだよwwww」
女「我々は普段は海中にすんでいますから」
男「空飛べよwwww巣作れよwwwwww」
女「あくまで故郷は海ですから」
男「一体全体魚なのか鳥なのかwwwwwww」
女「亜人ですよ、失礼な」
男「人なのかよwwwwww人wwwなのかよwwwwww」
女「……」
バチンッ
男「いでぇっ!」
女「今度から私を馬鹿にした発言をしたら、何も言わずに殴りますから」
男「尾びれwwwwかてぇwwwwww血が出るわwwwwwww」
女「自業自得もいいとこです」
海に住んでるんだww
男「空飛ぶ人魚にwwwww俺、興味津々wwwwww」
女「いくら興味を持たれても、本来人魚と人間は相容れないものなんですよ?」
男「なんで?wwww」
女「あなた、知らないんですか? 昔は研究や実験を大義名分に
たくさんの亜人が人間に殺されたんです」
男「な、なんだってー!?wwww」
女「だから人魚は、海だけでなく空に逃げ場を求めたという側面もあるんですよ。
不勉強を恥じて下さい」
男「空なんか飛んだら余計目立つじゃんwwwwwww」
女「ご先祖様が空を飛び始めた頃には、人間が空を飛ぶ術なんかありませんでしたからね」
男「なら、空なんか飛ばなきゃいいのにwwww頭わりーwwwwww」
女「……」スッ
男「ヒレ構えるなwwwwこえぇよwwwww」
女「ちなみに、私以外の人魚に見つかったら、問答無用で殺されますよ?」
男「ちょwwwwせっかく長らえた命なのにwwwwww」
女「まぁ、こんな浅瀬で人魚に出会うことなんて稀だとは思いますけど、
もし出会ったら迷わずお逃げなさいな」
男「そうするwwwwww」
女「……あなた、緊張感って持ってます?」
男「なんで?wwwwww」
女「私の話しを聞いても、ゲラゲラゲラゲラまるで真面目じゃない。不謹慎です」
男「恥ずかしながらwwwwwwこれが地ですwwwwwww」
女「あなたもしかして、お馬鹿さんなんですか?」
男「あんたも人のこと言えないくらい失礼だwwwwwww間違ってないけどwwwwwww」
女「……変な人」
男「んじゃまぁそろそろ帰るわwwww重ね重ね、鱗ありがとなwwwwww」
女「そうですか。では、もう二度と会うことはないでしょうが、ごきげんよう」
男「明日もまた遊ぼうぜwwwww」
女「遊んでるつもりは一向にありませんが?」
男「じゃああんた、こんなとこで一体何してんだよwwww」
女「え……」
男「人に見つかったらマズイのにwwwwwwなんでこんなとこに毎日いるのさwwwwwww」
女「そういえば……なんでなのかな?」
男「素直になれよwwww俺と会いたいからだってwwwwww」
女「自惚れの強い人ですね。私はきっとヒマだからぶらぶらしていたいだけです」
男「自分のことなのにwwwww『きっと』っておかしくね?wwwwwwww」
女「うるさいな。帰るならとっとと帰って下さいよ」
男「あいよwwwwんじゃまた明日wwwwww」
女「だから明日は来ないと何度言ったら……あ、行っちゃった」
一目会ったその日から 恋の花咲くこともある
〜さらに翌日〜
男「おーいwwww人魚ーwwwwww」
----シーン
男「あれ、誰もいねぇwwww俺ついに見限られたかなwwwwww」
女(実は海中にいたりして)
女(あの馬鹿、私がいつも空に浮いてるものだとばかり思って
いるんでしょうね。いい様だわ)
男「ま、いいやwwwwヒマだし海でも見とこwwwwwwって、
俺一人言でけぇよwwwwwアホスwwwwwwww」
女(一人ボケツッコミ……なんて悲しい人なんだろう)
男「チャララ〜チャ〜チャ〜チャ〜チャ〜チャッチャッチャッチャララ〜♪」
女(必殺仕事人のテーマ!? しかも鼻歌で!?)
男「ジャカジャンッ♪wwww」
女(あの人の頭の中ってどうなってるんだろう……)
男「波ぃ〜の〜谷間ぁ〜に〜命のぉ〜花ぁ〜がぁ〜♪」
女(今度は兄弟船……選曲が渋すぎるわよ……)
男「……」
女(あれ? 急に静かに……)
男「ヤベェwwwww歌詞忘れたwwwwwww」
女(そういうことは大声で言うことじゃないでしょうが)
男「まぁいいやwwww適当適当wwwwwwww」
男「二つぅ〜のぉ〜花ぁがぁ〜咲いてぇ〜たぁよ〜〜♪wwww」
女(惜しいような、全然違うような……)
女(あぁもう、近くにいて突っ込めないのってもどかしいなぁ!)
さっきテレビでフライング・ヒューマノイドが出てたね。
人魚さんの親戚の方?
68 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/11(水) 00:23:07 ID:Tifn9uAz
もっとやれ〜
突っ込みできないやりたい
これはいいデレw
70 :
〇-〇¬:2009/02/11(水) 04:53:51 ID:ZxNKTjSC
おもすろい(゜∀゜)
〜それから小一時間ほど後〜
男「〜〜♪」
女(まだやってるし。無駄に元気だなぁあの人)
男「あーヒマだwwwwwwwでも家に帰ってもする事ねぇしなーwwwwwww」
女(あんたは仕事を探しなさいよ! 油売ってるヒマはないでしょうが!)
男「人魚の奴、今何してんのかなwwwwww捕まって活け作りにされてたりしてwwwwwwww」
女(し、失礼な! 私はそんなマヌケじゃありません!)
男「でもヒレが固かったしwwwwww食っても不味そうだよなwwwwww」
女(……#)ピキッ
----バシャッ
男「うおっwwwww波の飛沫がwwwwwwwww」
女(濡れて風邪ひいちゃえ馬鹿!)
男「服びしょ濡れwwwwwwテラサムスwwwwwwww」
男「待ってても人魚来なそうだしwwwwwwいい加減帰るかwwwwww」
女(やっと帰るのか……なんか、顔を合わせて話すより百倍疲れたわ)
男「これももういらねーやwwwwwwwwww」
----ポイッ
女(あ! あいつ、海にゴミを……!)
女(もう許せない!)
----ばしゃあっ
男「ほげぁっ!?」
女「コラーッ、そこの馬鹿男! 海にゴミを捨てるんじゃない!!」
男「お前wwwwwwwいたのかよwwwwwwwwww」
女「たまたま通りかかっただけです!」
女「それよりも、何なんですかあなた! 海にポイ捨てなんてよく出来ますね!!」
男「ちょwww怒りのせいかwwwwいつもより高く浮いてますwwwwww」
女「あなたには常識ってものがないんですか!?」
男「人魚に常識を問われる不思議wwwwwwww」
女「真面目に聞きなさい! いいですか? 亜人は自分のテリトリーを汚されるのが一番腹立たしいんです!」
女「人間が亜人に嫌われるのもそこに理由があるのに、それをあなたはぬけぬけと……」
男「まるでwwww人がwwwwゴミのようだwwwwwww」
女「上手いこと言ってる場合か!」
女「もう帰って下さい! そして二度とここに近寄らないで!」
男「誤解だよwwwwwぼく、悪いスライムじゃないよwwwwwwwww」
女「ふざけないで! あなたがここまで最低な人間だとは思わなかった!!」
男「怒る気持ちは分かるがwwww海面に浮いてるゴミをよく見てみろよwwwwwwww」
女「弁解の余地なんてありませ……えっ?」
----ぷかぷか
女「これは……お花?」
男「お前に渡そうと思ったらwww今日に限って来ねーでやんのwwwwww俺、超涙目wwwwwwww」
男「仕方ないから海に投げ捨てたったわwwwwwざまぁwwwwww」
女「な、なんでこんな花なんか……」
男「俺なりの感謝の気持ちですwwwww別に他意はないけどなwwww深読み乙wwwwwww」
深読みwww
男「お前のおかげで借金完済したしwwwwなんかお礼にと思ってたワケwwwwww」
男「けどwwwwww人魚の生態系なんて知らねーしwwwwww人魚の日用品とか売ってるはずないしwwwwww」
男「最終的に一番無難な花にしただけだったというwwwwwwww」
女「だからって、何も海に投げ捨てなくっても……」
男「あんたがもらってくれればwwwwゴミではなくなるけどなwwwwwww」
女「ば、馬鹿言わないで下さい! 大体、潮のキツい海辺に花を持ってくるなんて非常識ですよ!」
男「あれれー?wwww海の民が海を汚していいのー?wwwwww」
女「う、それはその……」ゴニョゴニョ
男「海を汚したくなければwwwwww素直にもらっとけwwwww」
女「……そこまで言うなら、もらっておきますよ。あくまで海のためにですけどね」
男(顔真っ赤にしながら言い訳しとるwwwwかわえぇwwwwww)
貝殻ブラジャーがあるじゃないか
ぼく、悪いスライムじゃないよwww
女「……」ニコニコ
男「にこやかだなwwww兄者wwwwww」
女「き、気のせいです。うぬぼれないで下さい」
男「あんたwwww花なんてもらうの初めてだろwwwwww」
女「当たり前です。仮にも私は海に住まう者なんですから」
男「俺も人に花送るのなんて初めてだwwwwww」
女「そうですか」
男「ロマンチックがwwww止wwまwwwらwwwwなwwwwwwいwwwwwww」
女「あなたにロマンスを感じるほど、私の感性は鈍ってません」
男「そうすかwwwww調子のってサーセンwwwwwww」
女「大体、この花だってどうせ私の鱗を売ったお金で買ったんでしょ?
生活力の皆無な人に魅力なんてありません」
男「うはwwwwwwバレてたwwwwwww」
女「バレバレです」
女「けど、ちょっと意外です。あなたに花を送るようなセンスがあったなんて」
男「ハイセンスマン、ここに参上wwwwきっと今ならwwwwww空も飛べるはずwwwwwwww」
女「飛んできたらはたき落としてやりますよ?」
男「ちょwwwwお前はwwwwwゴwwリwwwかwwwwwww」
女「ゴリって誰ですか、ゴリって」
男「湘北バスケ部のキャプテンだよwwwwww知らねーのかよ?wwwwwwwww」
女「知りません。私が知っているのは時たま聞こえる有線放送の情報だけです」
男「覚えとけwwwwwwww人間社会ではwwwww常識だからなwwwwwww」
女「そうですか。あなたに物を教わるのはひどく不本意ですが、常識というなら覚えておきましょう」
女「とりあえずお礼はしておきます。ありがとう」
女「けれど、今度海に物を捨てるようなことがあれば、その時はこの尾びれにかけて容赦しませんから」
男「やべぇwwwwwwwwかかあ天下の到来ktkrwwwwwwww」
女「あなたの情婦になった覚えはありません」
男「情婦とか大袈裟だしwwwwwwwwww俺たち友達から始めましょうみたいなwwwwwwwwwwww」
女「だったら、かかあ天下なんて紛らわしいこと言わないで下さい」
男「サーセンwwwwwwwwフヒヒwwwwwwwwww」
女「全く……」
〜その日、男が帰った後〜
女「静かな夜ね……あの人がいた時とは雲泥の差だわ」
女「月が綺麗。そろそろ満月が近いのかな」
女「このお花、どうしよう。持ってても枯らしちゃうだけだしなぁ」
女「ま、いっか。向こうが勝手に持ってきただけだし、花はいずれ枯れるものだしね」
女「……」
女「……綺麗だなぁ。この花、なんて言うんだろう」
女「潮の香りに混じって、少しだけ花の匂いが残ってるみたい」
女「幸せだなぁ……花を見てあの人の顔が思い浮かばなかったら、なおさらいいんだけど」
女「……」ニコニコ
ニコニコ人魚かわいいな
これはいいデレw
この2人のかけあいいいなー
草うぜぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
誠に勝手ながら男は松田龍平のイメージ。
〜次の日〜
女「あれ? あの人まだ来てない。今まで私の方が早く来ることなんてなかったのに」
女「……確約した訳じゃないんだし、毎日来るはずもないか」
女「どうしよう、今日は来なそうだし帰っちゃおっかな」
女「……」
女「そうだ、日光浴してよう。そしたらこっちに来てもすぐに分かるはず」
女「空中で待ち受けて、水引っかけてやろっかな。ふふふ」
----ふわふわ
女「あぁ、いい気持ち。最近あったかいから空飛ぶ時は助かるなぁ」
女「あの人が空飛んだらどうなるんだろ。やっぱりウザいくらいはしゃぐのかな」
女「『うは、空飛んどる』とか、いかにも言いそうよね」
女「うん、あり得るあり得る」クスクス
----キィィン……
女「おっと、飛行機飛んでる。空撮注意空撮注意っと」
----ザパァン
女「あ、いいこと考えた。せっかく海に入ったんだし、昨日のお花のお礼に私も何かあげよう」
女「何にしようかな。貝殻とかじゃあんまり釣り合わないし、真珠や珊瑚は取っちゃうの可哀想だしなぁ……」
女「……仕事ないって言ってたから、海草でも差し入れしてあげようかな」
女「うん、そうしよう」
----ざぷんっ
〜三十分後〜
女「これだけ取れれば充分かな」
----もっさり
女「ちょっと取りすぎたかもなぁ。まぁいいや、嫌がらせくらいがちょうどいいわよね」
女「それにしても、遅いなぁ。今日は本当に来ないのかしら」
女「あの人、昨日は歌唄うだけでよく間が持ったわね。感心するわ」
女「……」
女「……そういえば、私あの人の名前もまだ知らないや」
女「今日会ったら、名前くらい聞いてあげよう。じゃないと可哀想だもんね、うん」
――その後、昼を過ぎても男は現れなかった。
続きwktk
女「……」
女「波、高いなぁ……」
女「待つのって、こんなにキツかったっけ……」
女「ていうか、私なんで約束もしてないのに待ってるんだろう」
女「……帰ろ。このままじゃ私、あんまり馬鹿みたいだ」
女「あーあ……」
----ざぱぁん
男「おーれはジャイアーンwwwwガーキ大将〜wwww」
男「おっとwwwwジャイアンのテーマを歌ってるうちについてしまったwwwwww」
男「つってももう昼過ぎだしwwwwwwさすがに人魚もいねーかwwwwwwwww」
男「……あれ?wwwwなんだこれwwwww」
男「海草が不自然に山盛りにwwwwwwこれはきっとwwwwwww人魚のしわざwwwwwwwwwwww」
男「それなら待とうwwwwwwwそうしようwwwwwwwww」
男「wwwwww」
男「秩父ぅ〜山ぁにぃ〜日がぁ〜昇りぃ〜♪」
男「見上げぇたぁ〜夜空ぁ〜にぃ〜お月ぃ様〜♪」
男「以上、作詞作曲俺wwwwwwwwww秩父山のテーマでしたwwwwwwww」
男「ヒマ過ぎて自作自演の歌なんか唄ってしまったwwwwwwwww人魚はよ来いwwwwww」
---------------------------------------------------------------
数時間後……
男「ぐがーっ、ごあーっ」
そこには、待ちくたびれて眠ってしまった男の姿があった。
キュンキュン…
ああ、すれ違い…
それにしても男大物だw
99 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/12(木) 23:50:21 ID:0M88rsg0
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
----ふよふよ
女「いないの分かってるのに、なんでまた来ちゃうんだろ……」
女「はぁ…これが自己嫌悪って言うんだろうな…」
女「……あれ?」
男「むーん…むにゃむにゃ…」
女「あの人、あんなとこで何やってるの!?」
女「早く助けてあげないと溺れちゃう!」ビュンッ
女「あなた、早く起きて下さい。危ないですよ!」
男「うーん……ぐふっwぐふふっwww」
女「気持ち悪っ!……じゃなくて、えーとえーと……えぇい!」
----ばちこーん
男「ほぎゃあ!」
女「ごめんなさい、こうするしかあなたを起こす方法が思い浮かびませんでした……」
男「……ほぁ?」
男「おぉwwww人魚だwwwww久しぶりwwwwww」
女「何のんきなこと言ってるんですか! こんなところで熟睡なんて、どういうつもりなんです?」
男「お前さんを待ってたらwwwwいつの間にか寝とったわwwwwww」
女「待つにしても限度がありますよ! それに、来るならいつもみたいに午前中に来て下さい!」
男「そりゃすまんwwwwwww午前中ずっと待ちぼうけを喰らわしてた訳だなwwwwwwwww」
女「あ、いや……ち、違います、別に待ってなんかいません!」
男「今さらwwwwww隠すような仲でもあるまいにwwwwwww」
女「待ってないって言ってるでしょう!」
男「wwww」ニヤニヤ
102 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/13(金) 01:04:23 ID:3s3Cp3xP
ヌルポ
103 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/13(金) 01:07:42 ID:rCSNoalk
>>102 ∧_∧
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡
男「すまないwwww愛しのマイハニーwwwwww今日は午前中
用事があって来られなかったんだwwwwwwwwww」
女「来ないなら来ないでいいですけど、用事って一体なんだったんですか?
そして私をマイハニーなんて二度と呼ばないで下さい」
男「職安行ってたんだよマイハニーwwwwwwww」
女「だからマイハニーと呼ぶなと……って、職安!?」
男「驚きすぎワロタwwwwwwwお前の中での俺の評価低すぎwwwwwwwww」
女「職安って、確か仕事を斡旋してくれるとこですよね? まさか、本当に行ってきたんですか!?」
男「いつまでもプータローじゃいられないしwwwwwwあんたにもらった鱗の金が
尽きる前に仕事見つけないとなwwwwww」
女「ビックリしました……下手したら、生涯で一番ビックリしたかも」
男「空飛ぶ人魚の方がビックリだろJkwwwwwwww」
男「求人数は少ないけどwwwwww選り好みしてらんないしなwwwwww」
男「さっそく明日wwwwww面接受ける段取りしてきたわwwwwwwww」
女「意外と行動派なんだ……知らなかった」
男「当たり前じゃんwwwww俺ら知り合ってまだ三日だしwwwwwwww」
女「それはそうですけど……」
男「これが新手のwwwwwwギャップ萌えwwwwwwwwあれwwww
俺もしかして新ジャンルなんじゃね?wwwwwwwwwwww」
女「あなたには微塵も萌えないですけど、その姿勢はわりと高評価です」
男「つー訳でwwwww明日もここには来れないんで、そのつもりでwwwwwwww」
女「はぁ……まぁそれは分かりました。けど、それならなおさら
こんなところで時間を潰してるヒマはないでしょうに」
女「この辺は特に潮の満ち引きが激しいんですよ? 流されでもしたら
元も子もないじゃないですか」
男「スゲェwwwwwツンツン人魚が俺のこと心配してるwwwwwwww」
女「海に粗大ゴミを流す訳にはいきませんからね」
男「ちょwwwwwwおまwwwwwwww」
男「ここに来て海の心配はねーよwwwwwwww」
女「あなたなんか相手にしてたら、一生を棒に振るのが目に見えてますから」
男「そこまで言うかwwwwww俺、悲しいwwwwwww」
男「悲しいからwwwwwもう家に帰るわwwwwwww」
女「え? もうですか?」
男「おうwwww明日面接だしwwwwww早めに帰って寝ることにするwwwwww」
女「ちょ、ちょっと待って下さい!」
男「んあ?w」
女「あ、あの……あなたの名前は、なんて言うんですか?」
男「やぁwwwwぼく、ミッキーだよwwwwww」
女「舐めてるんですか? いや、舐めてますよね?」
男「殺意の波動を感じるwwwwww単なるジョークなのにwwwwww」
女「人の神経を逆撫でするジョークはお止めなさい」
男「俺の名前は男wwwww My name is Otoko wwwwww」
女「男さんですね、分かりました」
男「そういうあんたはwwwwwwなんてーの?wwwwwwww」
女「私ですか? 私は人魚の女と言います」
男「女さんかwwwww予想通りのビューティフルネームwwwwwww」
女「はいはい」
男「んじゃwwwwwこれからも末長くよろしくwwwwwww」
---- スッ
女「え?」
男「握手wwwwあんたらはやんないのか?wwwwwww」
女「あまりやりませんけど……」
男「それなら俺が初握手だwwwwwwお前の初めてはいただいたwwwwwwww」
---- ぎゅっ
女「あ……」
男「シェイクハンドwwwwwwwwシェイクハンドwwwwwwww」
----ぶんぶんぶん
女「ちょ、空中姿勢が崩れる……」
男「気にしない気にしないwwwwwwww」
女「うわああっ」
なんだろうこのときめきは…
男がVIPPERでさえなければ名作だったw
意外とカタギなお人ね
そのうち男がなんか凄いことをしでかしそうな気がするんだぜ
漁師になって一本釣りとか…
漁師になって人魚にフラグをたてまくる男
俺は男のライバルのイケメン男が現れる気がするんだぜ
---- ぐるんぐるん
女「うぅ、おぇっ……」
男「おいwwwwwwww吐くなよwwwwwwwww絶対吐くなよwwwwwwwwwwwwwwwww」
女「あなたが揺らすからでしょ。 うぇぇ……」
男「背中さすってやるから下りてこいよwwwwwwww」
女「そうですか? じゃあお願いします……」
男「ほれwwwwwwwwいい子いい子wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」さすりさすり
女「すみません……原因はあなたとはいえ」
男「うはwwwwwwww人魚の肌すべすべwwwwwww気持ちええwwwwwwwwwwww」
女「へ、変態!」びしっ
男「げふぅっ!?」
女「もう知りません!」ざぱーん
男「しまったwwwwww逃げられたwwwwwwww」
男「おーいwwwwwwそんなに怒るなよーwwwwwwwwww」
女(なんていい加減な人なんだろう、せっかく就職のこと応援してあげようと思ったのに!)
男「また今度会おうなwwwwwwww絶対だからなwwwwwwwwwwww」
女(ああまで自分勝手に生きられる人なんか、人魚の中にもいないわ)
男「ごめんなーwwwwww……」
女(……ふん!)
ゴポゴポ
wktk
男「いっちまったwwwwwwww俺っていつもこうだなwwwwwwwww」
男「思ったことがwwwwすぐにwwww口をついて出るwwwwwwww誰か助けてwwww」
男「そうだwwwwww今度昼飯ここに持ってきてwwwwwwww人魚と一緒に食おうwwwwwwwww」
男「人魚って何食うのかなwwwwwwwwフィレオフィッシュとか好きそうだwwwwwwwwwwwww」
男「楽しみだなwwwwwwww楽しみだなwwwwwwwwwwww」わくわく
やめておけ!フィレオフィッシュはやめておけ!
121 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/14(土) 21:45:41 ID:3hOC4hPX
(´-`).。oO(なんでだろ?)
フェレオフィッシュは共食いだろwww
123 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 00:23:58 ID:g3o6Nl5W
フィレオフィッシュ持ってって
尾ひれフィニッシュ!
フィレオフィッシュwww
海藻サラダあたりにしとけよw
125 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 01:31:53 ID:IhdjnnXN
そもそも人魚は何を食う(設定な)のか?w
〜翌々日〜
男「おーいwwwwwwww人魚ーwwwwwwww」
女「……」こぽん
男「何故wwww無言wwww怖いんですがwwwwwwwwwwww」
女「あなたが一昨日私に言ったこと、もう忘れたんですか?」
男「俺、なんか言ったっけ?wwwwww」
女「呆れた。人魚の肌はすべすべだとか言って、私を馬鹿にしたじゃないですか」
男「カッとなって言ったwwwwwwww今は反省しているwwwwwwwwww」
女「謝るなら、もっと真面目に謝って下さい!」
男「すまんwwwwwお詫びと言ってはなんだがwwwwww昼飯一緒に食おうぜwwwwwwwwwwww」
女「昼ごはんなら、もう魚を取って食べました」
男「ちょwwwおまwwww生魚食うのかよwwwwwwwwwwwwwwww」
女「他に何を食べるって言うんですか?」
主食生魚www
女「勘違いしてる人間は多いですが、私たち人魚は海では大型の海獣に次ぐ捕食者なんですよ?」
男「お前wwwwww聞いてないよwwwwwwwwww」
女「そりゃ、言ってませんでしたから」
男「生魚頭からバリバリwwwwwwwwこえーwwwwwwwwwwww」
女「失礼な。ちゃんと身だけ剥がして食べますよ」
男「あんまり違いなくね?wwwwwwwwwwww」
女「大違いですよ」
生態系の頂点だったのかw
男「これはwwwwwwww笑いが止まらねぇwwwwwwwwwwww」
女「またそうやってすぐ人を馬鹿にする! あなたはあまりに軽薄すぎます!」
男「だってwwwwww人魚が生魚ってwwwwwwヒャハハハwwwwwwwwwwww」
女「そうですよ……だから、人魚が人間に恋したって、上手くいくはずがないんですよ」
男「……あ?」
女「い、今のはただの物の例えですからね! それだけ、種族の壁は厚いってことです!」
女「もういいじゃないですか! 私が何を食べようと、あなたには関係ないでしょう!?」
男「関係ねーことねーよwwwwwwwwだって一緒にご飯食えないとつまんないんだぜ?wwwwwwwwww」
女「あなたと一緒になんか食べたら、生魚だって美味しくなくなります!」
男「冷てえwwwwだがwwwwwwwwそれがいいwwwwwwwwww」
女「なんなんですか、ニヤニヤニヤニヤいっつも馬鹿みたいに笑って! 私をからかってるんですか!?」
男「ちげーよwwwwwwwwこれは俺の性格だよwwwwwwwwwwww」
女「その性格が、不愉快だって言ってるんです!」
男も一緒に生魚食べたらいいじゃない
刺身だぜ?要は
男「なぁwwww俺はからかってるつもりなんか全然ないんだぜ?wwwwwwww
ただ思いついたことすぐ口に出しちゃうだけでwwwwwwwwwwww」
女「そこに難があると何度言えば分かるんですか」
男「だいたいwwww好きになった女をwwwww馬鹿にできるはずないじゃんwwwwww」
女「……は?」
男「何そのリアクションwwwwwwww言ってなかったっけ?wwwwwwwww」
男「俺wwwwお前さんがww好きだwwwww好きすぎて三の倍数の時
アホになるくらいwwwwwwww好きだwwwwwwwwwww」
女「はぁ!?」
告白きたーーーーーー!!!!!
男「だから一緒に飯食おうぜwwwwwwww」
女「ちょ、ちょっと待ちなさい。話が飛躍しすぎですよ!」
男「好きな相手を飯に誘うののどこが飛躍してるんだよwwwwwwww」
女「だ、だって突然、そんな……」
男「一目惚れだったんだぜ?wwwwwwww空飛んでるとこ見た時からwwwwwwwwwwww」
男「だから一緒にご飯食おうwwwwwwそして大いに語り合おうwwwwwwwwww」
女「……」ポカーン
なにこの積極性…どういうことなの
男「ハンバーガーとか食える?wwwwあんた何食うか分からなかったから色々買ってきたけどwwwwwwww」
女「……」
男「シカトかよwwwwwwwwテラサビシスwwwwwwwww」
女「……なんで?」
男「あ?www」
女「なんでこのタイミングで告白して、平然とご飯の準備なんか出来るんですか?」
男「強いて言えばその場のノリかなwwwwwww空気読めなくてサーセンwwwwwwww」
女「それにしたって、あまりにもあんまりじゃ……」
男「だって俺、あんたに誤解されてるしwwwwwww」
女「誤解、ですか?」
男「そうwwwwあんたwwww俺のことどうしようもないロクデナシだと思ってるだろ?wwwwwwww」
女「それは、確かに流れ上、あなたを軽視する発言をしたのは認めますが……」
男「そんな状態で飯食ってもwwwwwwww美味しいはずがないじゃないwwwwwwww」
誤解…か?
男「馬鹿には馬鹿のwwww利口には利口のやり方があるwwwwwww」
男「そして大馬鹿な俺の取った手段がwwwwコレだったのさwwwwwwww」
女「その論調で言ったら、あなたは間違いなく大馬鹿の部類ですね」
男「うはwwwwww誉められたwwwwww」
女「誉めたつもりなんかありませんよ」
男「まぁいいやwwwwwwwwとにかく今は飯にしようぜwwwwwwww」
女「なんだかなぁ……ムードもへったくれもあったもんじゃないや」
ムードとか気にしてる時点でだいぶ人魚デレてるな
きゃあーっ!トキメキトキメキ!!
うおあ、男気持ちのいい大馬鹿だ
くそう、何だこのトキメキ
男「まぁwwww食えよwwwwwwww」
女「あ、どうも……」
男「魚が食えるならwwwwwwフィレオフィッシュでいいよなwwwwww」
女「なんですか、これ」
男「パンの間にwwwwwwww揚げた魚を挟んだ物ですwwwwwwwwwwww」
女「へぇ」パクリ
男「包み紙は剥がしてから食えよ?wwwwwwww」
女「……もっと早く言って下さい」
女「……」もぐもぐ
男「初めてのハンバーガーのwwwwwwww感想を一言wwwwwwwwwwww」
女「べたべたします。パサパサします。食べにくいです」
男「うはwwwwwwww酷評wwwwwwwwwwww」
女「けど、ありがとうございます。初めてあなたに優しくされた気分です」
男「マックポークうめぇwwwwwwwwwwww」
女「また聞いてないし……」
男「ん?wwwwww聞いてるよ?wwwwwwwwww」
女「え?」
男「デレデレ人魚カワユスwwwwwwwwって思ったwwwwwwwwwwww」
女「もしかして、いつも私の話を聞いてないようで聞いてたんですか?」
男「当たり前じゃんwwwwwwww俺は根っからの真面目っ子だしwwwwwwwwwwww」
女「自分でそういうこと、言わない方がいいと思いますけど」
女「そんなふざけた態度だから、人に誤解されるんですよ」
男「そうかもしれんwwwwwwwwでも治そうと思ってwwwwwwwww治せるもんでもないしwwwwwwwwwwww」
女「そんな調子じゃ、さっきのことだってどこまで本気だったんだか」
男「さっきのことと言うと?wwwwwwww」
女「もう忘れたんですか? さっきあなた、私のこと好きだって言ったじゃないですか」
男「そのことかwwwwwwwwwwwww」
女「やっぱり、さっきのは冗談だったんだ」
男「ちげーよwwwwwwww俺はそんなこと冗談で言わねーよwwwwwwww」
女「どうだか」
男「よーしwwwwwwwwそれじゃあ証拠を見せてやるwwwwwwwwwwww」
女「何をする気か知りませんが、どうぞご勝手に」
男「逝くぞーwwwwwwwwアーイwwwwキャーンwwwwwwフラーイwwwwwwwwwwwwwwww」
女「!?」
----ザパーンッ
女「何をしてるんですか!」
男「ごぼごぼ……ぶはぁっ……」
女「あぁっ、服が水を吸って……!」
男「ヤバいwwww死ぬwwwwwwww……ごばっ」
女「もう、なんでいつもこんなに人騒がせなのかしら!!」
----ずるずる
男「ぶはっ! ハァー…ハァー…」
女「泳げないなら、海に飛び込まないで下さい! 私がいなかったら死んでましたよ!?」
男「駄目だwwwwwwww俺やっぱ何しても格好つかねーやwwwwwwww」
男「愛の誓いに海に飛び込んでwwwwwwww相手に助けられてちゃあ元も子もないなwwwwwwwwwwww」
女「そんなことで愛を誓わないで下さい。迷惑以外の何物でもありません」
男「俺っていっつもこうなんだよなwwwwwwww相手のこと好きすぎて
wwwwwwwwテンション上げて空回り
wwwwwwwwwwwwバルスwwwwwwwwwwww」
女「お願いだからもうちょっと落ち着いて下さい。それからでも、充分話しはできますから」
男「マジ説教wwwwwwww俺、涙目wwwwwwwwwwww」
次は何をしでかしてくれるか非常にたのしみだ。
150 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 21:49:02 ID:Z+uOJ6mb
【ゆっくりしていってね!!】
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧,,_∧・ω・` )
( ´・ω・`)(つ⌒と つ⌒と)´・ω・`) ∧,,∧
(つ∧( ´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・` ∧,,∧・ω・` )
∧,,( ´・ω(_.__つと_(_.__つと_) ∧,,∧ ∧,,∧
(´・( つ ∧,,∧ __ _(´・ω・` )・ω・` )
( ∧,,∧・ω・`)_____|i\__\ と )∧,,∧と)
( ´・ω・`)と_※ ※ |i i|.====B|ヽノ(・ω・` )
(つとノ`--∧,,∧|\\|_____◎_|_i∧,,∧ ∧,,∧
 ̄( ´・ω・| | ̄ ̄ ̄ ̄ |(・ω・` )(・ω・` )
(つとノ.\|_____|(つとノ (つとノ
男「あーwwwwwwww死ぬかと思ったしwwwwwwww」
女「分かりましたから、安静にしていて下さい」
男「俺の気持ちwwwwwwww分かってもらえたかなwwwwwwwwwwww」
女「とりあえず、あなたが無類のお馬鹿さんだということは理解できました」
男「なんでwwwwwwwwそんなにwwwwwwwwツンツンwwwwwwwwするのwwwwwwwwwwww」
女「あなたが命の掛け方を間違っているからです。こんなつまらないことで死んだら、
あなただって報われないでしょう?」
男「死んで本望wwwwwwwwこの熱い魂がwwwwwwww伝わるのならばwwwwwwwwwwww」
女「……」
女「あなたは馬鹿です。本当に馬鹿です」
男「大事なことだからwwwwwwww二回言ったんですねwwwwwwwwwwww」
女「そうです。私なんかのために命を掛けるあなたは大馬鹿野郎です」
男「だってwwwwwwwwお前がwwwwwwww好きだからwwwwwwwwwwww」
女「そんな風に言われても、私はどう答えればいいかなんて分からないんですよ?」
男「急かすつもりはないからwwwwwwwwゆっくり考えていってね!wwwwwwww」
女「……そうですか」
フィレオフィッシュの食べ方がわからない人魚かわいいお
女「……なんだか、あなたの顔を見ていたらまとまる考えもまとまりそうにありません」
男「じゃあ今日はwwwwwwwwもう解散しますかwwwwwwwwwwww」
女「あなたがそれでいいのなら、そうしてくれませんか?」
男「おkwwwwwwwwwww把握wwwwwwwwwwww」
女「それでは」
男「おうwwwwwwwwwwww愛してるぜwwwwwwwwwwwwwwww」
女「……」ふわり
女「……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
あなたとならまた食べたいです」
男「ぬ?」
女「し、失礼します!」すぃー
男「うはwwwwwwwフラグktkrwwwwwwwwwwwww」
男「デレ人魚可愛いよデレ人魚wwwwwwww」
人魚完全にデレてるwww
さめた半バカおいしくないよね
半バカ=男かと一瞬思った
ハンバーガーね
もう人魚デレッデレだw
なんかフィレオフィッシュ食べたくなってきた
〜その日、男宅〜
女『……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
あなたとならまた食べたいです』
男「……」ニヤニヤ
男「……ヤバいwwww深夜なのにwwwwみwwwwwなwwwwwwwぎwwwwwwwwっwwwwwwwwwてwwwwwwwwwwきwwwwwwwwwwwwたwwwwwwwwwwww」
男「デレ人魚wwwwwww思い出しただけで死ねるwwwwwwwwwwwwwうはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwww」
男「テンション上がって仕方ないからwwwwwwww散歩でも行ってくっかwwwwwwwwwwww」
-----ガチャリ
男「さてとwwwwwwwwどこ行ったもんかなこりゃwwwwwwww」
?「すいません、あなた、男さんですか?」
男「あ?wwwwwwww誰あんたwwwwwwwwwwww」
?「誰って……この間人魚の鱗を仕入れさせてもらった質屋ですよ。もう忘れたんですか?」
男「おぉwwwwwwあんたかwwwwwwwwwどうしたのこんな夜中にwwwwwwwwwwww」
質「えぇ。実はあなたに、ちょっと内密な話しがありまして……上がらせてもらってもよろしいですかね」
男「いいよwwwwwwww水くらいしか出せないけどwwwwwwwwwwww」
質「そうですか。では、失礼します」
そういえば…人魚のなんとかを食べると不老不死になるって
伝説があったっけ…
男「粗茶ですが、どうぞwwwwwwwwwお口に合わなかったらwwwwwwお口の方を合わせて下さいwwwwwwwwwww」 ことり
質「は、はぁ……(どう見ても水だよな、これ)」
男「で?wwwwww話しって何よwwwwwwwwww」
質「あ、はい。実はですね、あなたに買い取らせていただいた人魚の鱗なんですが、盗難の恐れがある
品だと本部の方から連絡を受けまして、確認のため出向かせていただいた次第でございます」
男「ちょwwwwwwwwその疑惑はどっから湧いて出たwwwwwwwwwwww」
質「ご気分を悪くされるのは分かります。けれど、こちらとしましても滅多に
出回らない珍しい品を扱う以上、慎重にならざるを得ない訳でして」
質「よろしければ、いつ、どこで手にいれた物かを、詳しくお教えいただけませんでしょうか」
男「んなこと言われてもwwwwwwwwこれは行きずりのじいさんにもらった物だしwwwwwwwwwwww」
質「と、言いますと?」
男「話せば長くなることだがwwwwwwwwwwww……」
男「半年前wwwwwwww俺は仕事に行くためにwwwwwwww急いで家を出ていたwwwwwwww」
男「その途中wwwwwwwwこの辺では見ない顔したじいさんがwwwwwwww
咳き込んで道端に座ってたんだなwwwwwwwwwwww」
男「あんまり時間もなかったしwwwwwwwwほっとこうかと思ったがwwwwwwww」
男「道行く人がめっちゃスルーするから俺が病院まで運んでやったのよwwwwwwwwwwww」
質「ちょ、ちょっと待って下さい。まさか、あの鱗はそのおじいさんにもらった物だとでも?」
男「察しがいいなあんたwwwwwwwwその通りだよwwwwwwwwwwww」
男「俺の助けたじいさんが、今をときめくベンチャー企業の社長さんでさwwwwwwww
ぜひお礼がしたいってんで、くれたのがあの鱗って訳だよwwwwwwwwwwww」
質「……にわかには信じがたい話しですが」
男「けどこれ本当にwwwwwwww実話なんですwwwwwwwwwwww」
質(なんという胡散臭さだ……)
おいこらw
嘘デタラメもいいとこだなヲイwwwwwww
質「分かりました、今回のところはそれで納得しましょう」
質「しかし、疑惑が消えた訳ではありませんので、もしものことがあれば警察に訴えることも視野に入れております」
男「おまwwwwwwww怖えよwwwwwwww」
質「それだけは考慮しておいて下さい。では、夜分遅くに失礼しました」
ガチャリ
男「……まさかwwwwwwww人魚に直接もらったとは思うまいwwwwwwwwwwww」
男「流通ルートひた隠しwwwwwwww俺、悪人の才能あるかもwwwwwwwwwwww」
------------------------------------------------------------
質「……もしもし、社長。例の鱗の件でご報告が」
質「たった今、鱗を売った張本人と接触を持って見たんですが、やはり尻尾はつかませませんでしたね」
質「あれだけ短期間の間に、二回も鱗を売りにくるからには、素人ではないとは思うのですが……」
質「……はい、引き続き、身辺の調査を行います。その上で、鱗の流通経路を押さえることが出来たら……」
質「……はい、はい。了解しました」
質(……手を汚すのは、下っ端の仕事か)
>>160 訂正
?「すいません、あなた、男さんですか?」→×
?「すいません、あなた、男さんですよね?」→○
〜一方、その頃の人魚は〜
女『……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
あなたとならまた食べたいです』
女「……はぁ。なんで私あんなこと言っちゃったのかなぁ」
女「あれじゃ、私があの人のこと気にしてるみたいじゃない……」いじいじ
人魚の姉「何モジモジしてんの、あんた」
女「うわぁっ!?」
姉「驚き過ぎよ、何か後ろめたいことでもしてた訳?」
女「姉さん、何してるのよこんなとこで!」
姉「何って、今日は満月の晩じゃない。今のあんたみたいに岩場でのたくってる方が珍しいわよ」
女「あ……そうか。今日は夜間遊泳の日だったっけ」
姉「まさか忘れてたの? 飛行好きなあんたが、珍しいこともあるもんね」
女「た、たまたまだよ、たまたま!」
姉「……ふーん?」
姉「毎夜欠かさず空に出てたくらいのあんたが、ずいぶん丸くなったわね」
女「あ、あはは……そうだねぇ」
姉「……あれ? あんたそれ、陸の花じゃないの?」
女「!!」ビクッ
姉「どうしたの、これ。こんなところに生えてるような花じゃないじゃない」
女「あ、あの、これはね……そう、人間がクルーザーから落としてったから、陰干しにして保存しとこっかなって」
姉「へぇ。なんで人間ってのは、そう簡単に海にゴミを捨てれるんだろうねぇ」
女「そ、そうだよね。許せないよね!」
姉「ちなみに、花を乾かして保存する時は、ドライフラワーって言いな? 陰干しじゃあ魚と一緒だから」
女「あ、うん。分かった……」
姉「よろしい。言葉はちゃんと使いなさいね」
姉「それ、ゼラニウムだね」
女「え?」
姉「その花の名前。確か、花言葉は『愛情』」
女「花言葉って、何?」
姉「人間が花につけた、意味みたいなもんかな。花をプレゼントする時に、
花言葉で相手にメッセージを伝えたりするみたいよ」
女「ゼラニウム……愛情……」
女「……まさかあの人、分かっててこの花を?」
姉「何の話よ?」
女「うぅん、何でもない……」
姉「何この子、気持ち悪いわね」
トライガン思い出した
あ、お花やっぱりまだ持ってたんだ
女「ていうか、姉さんはなんでそんなに花言葉に詳しいの?」
姉「昔知り合った人間がいて、それでちょっとね」
女「それってもしかして、姉さんの恋人?」
姉「なんでよ、違うわよ?」
女「だって、私たちは人間に姿を見られたら殺さなきゃいけない掟じゃない。
それでも人間と話ができたってことは、つまり……」
姉「そんなロマンチックなもんじゃないの、あんまり詮索されると私だって気分悪いわよ」
女「…そうだね、ごめん」
姉「時期が来れば、きっと話してあげるから」
女「分かったよ」
姉「聞き分けいいね、よしよし」
姉「じゃあ私は空飛んでくるから、後は頼んだわよ」
女「はーい」
----ふわり
女「……行ったわね、危ない危ない」
女「私が人間と会ってることがバレたら、何されるか分かったもんじゃないわ」
女「……でも、あの口振りからして姉さんも人間と交流があったのは確かなのよね……」
女「もし上手くいけば、姉さんを味方に引き込められるかも!」
女「……あれ? 私、姉さんを味方にして何しようとしてるんだろ?」
女「まさか、あの人間との仲を認めてもらおうってんじゃ……」
女「違う違う違う、私はあんな人間のことなんかどうも思ってないってば!」
女「そうよ、あんなちゃらんぽらんな人間なんか、好きじゃないんだから!」
翌日
質「……はい、社長。こちら質屋のファルコンです」
質「……あ、すみません。最近軍事もののゲームに凝っておりまして、
ファルコンはその中での私の名前でして……」
質「……はい、少々調子に乗りすぎました。すみません」
質「はい、今は例の男のアパートの前です。部屋から出てき次第尾行を開始するのですが……」
質「あ。どうやら来たようです。早速尾行にはいります」
男「ランララランラ〜wwwwランラララランララ〜wwwwwwww」
男「ふっひはっほっへ〜wwwwwwwwふっひはっほっへ〜wwwwwwwwwwww」
質「現在男は、町内を目的もなく闊歩している様子です」
質「それにしても、なんてデカイ鼻歌なんだ……周りからの視線とか気にならないのか」
男「おっ!!wwwwwwww」
質「ん……あれは?」
男「これとこれ、下さいなwwwwwwwwwwww」
質「……花屋? こんなところで一体何をしてるんだ」
花屋店主「毎度どうも。最近はぶりがいいね、恋人でもできたの?」
男「それはwwwwwwww秘密wwwwwwww」
店主「こないだも買ってったじゃない。隠さなくていいんだよ?」
男「恋人なんて大袈裟なwwwwwwwwwwwwただの不倫っすよ不倫wwwwwwwwwwwwwwww」
店主「へぇ、若いってのはいいねぇ。絶倫だ絶倫! なははは」
男「wwwwwwww」
質「花屋の店先とは思えない会話だ……しかし、恋人か」
質「何か、引っ掛かるな……」
恋は盲目!みちっぱたのうんちなんて目に入んないゾ!!
その頃の人魚……
女「〜♪」
姉「お? 珍しいね、あんたが鼻歌唄うなんて」
女「え、そう?」
姉「うん。なんかいいことでもあったか?」
女「別にぃ。じゃあ、ちょっと出かけるから」
姉「おう、いってらっしゃい」
----ざぱーっ、ふわん
姉(……最近あの子、妙に明るいわねぇ)
姉(怪しい……これは姉として放置してはおけないわ)
姉(あの子には悪いけど、あとを尾けてみよっと)
一方の男……
男「もっしもっし亀よwwwwwwwかっめさんよwwwwwwwwwってかwwwwwwwwwwww」
質「鼻歌に飽きたらず今度は本格的に唄い出した……しかも童謡」
質「仕事もせずに何をしてるんだあいつは……恥ずかしくないのか?」
質「しかし、無職なのも人魚の鱗の売買ルートを確立しているなら納得できる」
質「全ての結論は事を見終えてからだ」
男「右へ曲がりまーすwwwwwwwwwwwwwwww」
質「……おや? あっちの道は海へ続く道じゃなかったか」
質「……花束に、海……そして人魚の鱗……」
質「これはひょっとして、ひょっとするかもしれないな……」
男「wwww」
これは…ヤバいぞ
うわああああああ
男、気付け!
男ー!! うしろ!うしろ!
男「あ〜ああ〜長崎は〜wwwwwwww今日も〜雨だった〜wwwwwwwwww」
質「こんな足場の悪いところでスキップ……なんて大人げなさなんだ」
質「しかし、だいぶ入江に近づいてきたな……これは期待できるかもしれない」
男「おっwwwwwww良かった、今日も来てたwwwwwwwww」
質「……なんだ、空中を見上げてるぞあいつ? どういうことだ?」
男「おーいwwwwwwww人魚ーwwwwwwwwwwww」
女「うるさいな、大声出さないで下さいよ」
質「こ、これは……!」
アチャ!
にげてー人魚にげてー
男「オーマイスイートハニーwwwwwwww人魚は俺の嫁wwwwwwwwwwww」
女「勝手に人を嫁呼ばわりしないで下さい。あなたのお嫁さんになった覚えはありません」
男「そんなつれなくするなよwwwwww一緒に飯食った仲じゃないwwwwwwww」
女「人間は一緒にご飯を食べただけで、そんなに親密になれるものなんですか?」
男「少なくとも俺はwwwwwwwwもうあんたのことを他人だとは思ってないよwwwwwwwwwwww」
女「また調子のいいこと言って……」
男「wwwwwwww」
質「人魚が空を……こんな事例は聞いたことないぞ! 早速本社に連絡しなくては……」
質「あっ、くそ、ここ圏外じゃないか。一端上まで戻らないと……」
----ガサガサッ
女「ッッ!?」
質(しまった! 服が……)
男「どしたwwwwwww鳩が金玉鉄砲喰らったような顔してwwwwwwwwwwww」
女「今向こうで物音が……」
男「気のせい気のせいwwwwwwww結婚前夜はやたらナイーブになりやすいものだよチミwwwwwwwwwwww」
女「だから結婚なんかしないってば……じゃなくて、ちょっと様子を見てきます」
男「心配性の人魚wwwwwwwwテラモエスwwwwwwwwwwww」
質「急いで逃げないと、何されるか分かったもんじゃない…!」
〜上空〜
女「確かこの辺から音がしたような……」
ガサガサッ、ガサガサッ
女「あっ、あっちだ!」
女「木の梢が邪魔してよく見えない……けど、この辺りにあんなスピードで走る陸の動物はいない」
女「ということはあれは……人間!」
女「大変! 男さんに知らせないと!」
----すぃー
男「がっかりしてwwwwwwめーそめそしてwwwwwwwwどwwうwwwしたんだいwwwwwwww」
女「大変です、男さん!」
男「んあ? どしたん人魚wwwwwwww」
女「さっきの物音、人間だったんですよ! あなた、尾けられてたんです!」
男「ナ、ナンダッテー!?wwwwwwwwwwww」
女「笑ってる場合じゃないです! このままじゃ、私たちの住み処が荒らされちゃう……」
男「おまwwwwwwww俺の責任重大じゃねーかwwwwwwwwwwww」
女「尾けてた相手に心当たりとかは、ないんですか?」
男「ないよwwwwwwwないけどwwww俺の責任とあらば追わない訳にはいかないなwwwwwwwwwwww」
男「どこの誰だか知らないがwwwwwwwwいっちょ捕まえて揉んでやるかwwwwwwwwwwww」ダダッ
女「あ、ちょっと!」
心当たり無いのかよwww
〜五分後〜
男「ぜはっ……ぜはっ……」
女「さっきまでの勢いはどこに行ったんですか! 息ぜーぜーじゃないですか!」
男「うは……www俺、体力ナスwwwww……」
女「ゲラゲラ笑ってる暇があったら、一歩でも多く足を動かして下さい!」
男「も……駄目wwww死ぬるwwwwww……」
女「止まっちゃ駄目です! 逃げられちゃいますよぅ!!」
男「www……」
女「あぁ、ついに笑いまで止まっちゃった」
男「人魚……俺の屍を、越えて、ゆけ……w」
女「あぁもう! あんたみたいな人を頼りにしたのが馬鹿だったわ!」
男「……あ? 今、なんて?」
女「便りにしてたのにって、そう言ったんですよ!」
男「マジで?……うはwwwwwwww俺、いつの間にか頼られてたwwwwwwww」
女「元気になったなら、早く追って下さい!」
男「うはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwww」ズダッ
女「なんて現金な人なんだろう……」
〜その頃の質屋〜
質「はっ…はっ…」
質「ここまで逃げてくればもう安心だろ……」
質「それにしても、空飛ぶ人魚か。売れば一体いくらになるか見当もつかん」
質「人魚の鱗なんざ比じゃないほどの大金で売れるに違いないぞ。ハハッ、ハハハハ……」
----ヒュッ
質「……は?」
----シュバッ
質「はぎゃあああああっ!?」
<はぎゃあああああっ……
女「あっ! あっちから悲鳴が!!」
男「はーっ……はーっ……」
女「息も絶え絶えになってる場合じゃないです、早く行きましょう!」ぐいぐい
男「ちょ……おま」
ガサガサッ、ガサガサッ
女「こっちです、ここから悲鳴が聞こえてきたんですけど……」
男「げほっ、ごほっ……ぜーぜー」
----あら、遅かったわね。女
女「えっ……その声は!?」
姉「駄目じゃない、人間なんかとつるんだら」
女「姉さん!」
男「……あぁ?」
女「姉さん……なんでこんなところに」
姉「それはこっちのセリフ。あんた、最近昼間っからうろちょろ
してると思ったら、こんなとこで人間に会ってたなんて」
男「あーっwwwwお前はこの間の質屋wwwwwwあと尾けてたのお前だったのかwwwwwwwwww」
質「助けて下さい……殺される……」
姉「うるさいわよ、人間」
----ベシッ
質「ぐっ……」
男「めっちゃ血が出てるんですけどwwwwwwwwめっちゃ血が出てるんですけどwwwwwwwww」
姉「落ち着きなさい、逃げないように足の筋を切っただけよ。まぁ、いずれ殺すけどね」
男「テラサディストwwwwwwwwお前の姉ちゃんこえぇよwwwwwwwwwwww」
女「どうしてこんなこと……」
姉「どうしてですって? 人魚が姿を見た人魚を殺すなんて、ありふれたことじゃない」
女「それは、そうだけど……」
男「質屋死亡フラグビンビンwwwwwwwwプギャー(^Д^)9mwwwwwwwwwwww」
姉「言っとくけど、そこのニヤけ顔のあんたも殺すわよ?」
男「ちょwwwwwwマジすかwwwwwwwwww」
女「そんな!」
姉「当然よ、一人たりとも例外を作らないのは大前提だったじゃない」
姉「こっちの男もすぐに殺してよかったんだけど、そっちのニヤケ顔の
あんたに見せしめにしてやろうと思って生かしておいたのよ」
女「止めてよ姉さん、いいじゃない一人くらい!」
姉「駄目。現にこの人間を逃がしてたら、私たち人魚に取り返しのつかない被害が出てるとこだったわ」
女「じゃあ、男さんだけは助けてあげて。この人は、私たちを売るような人間じゃないわ」
男「ちょwwwwwwww質屋死んだwwwwwwwwwwww」
質「そんな! 見殺しにしないで!」
姉「うっさい!……女、あんたの気持ちは痛いほど分かる。けどね、人間は
そんな純情なあんたの気持ちでさえ裏切るのよ?」
姉「私にも昔好きな人がいた。私に花言葉とかのことを教えてくれたのも、その人だったわ」
姉「けどね、ある日その人は、大勢の仲間を引き連れて、私たちを狩りにきたのよ」
女「そんなっ!?」
男「ちょwwwww俺以上の外道wwwwwwwwハケーンwwwwwwwwwwww」
姉「あんたが生まれる前のことだし、みんなひた隠しにしてきたから知らなくて当然よ」
姉「でも、それ以来人魚の人間不振はより深まったし、私も人間を信じることはなくなったわ」
姉「分かってよ、女。人はいずれ私たちを裏切る生き物なのよ? それでもその人間を、生かして帰したいの?」
女「……帰したいよ」
姉「なんで? あんたそれほどその人間に入れ込んでるわけ?」
女「……そうだよ。私はこの人のこと、好きになっちゃったんだもん」
男「!!」
姉「呆れた。まるで昔の私を見てるみたいだわ」
女「そうよ、姉さんにも好きな人がいたんだから、今の私の気持ち分かるでしょ?」
姉「分かるからこそ、裏切られた時の傷の深さも分かるんじゃない……」
男「おまっ……人魚……」
女「こんな形で言うことになってごめんなさい、男さん。私も今口に出して、初めて気付きました」
女「私はこの人が好きです。だから、姉さんと決別することになっても、この人を人間社会に返します」
姉「馬鹿ねあんた、人間ごときにムキになっちゃって。姉に勝てる妹がいると思ってんの?」
姉「いざとなったら、あんたを傷つけることにためらいはないわよ」
女「……覚悟の上よ」
はうああ! 姉さん出現で超展開!
とりあえず男、シリアスなところでは自重しろw
質屋よりによって男のせりふ内で死亡とはあわれ。
あ、まだ死んでなかったねw
姉「考え直すつもりはないのね?」
女「えぇ、私はこの人と一緒にいたいから」
姉「そう、じゃあ仕方ないわ。妹に手をかける日がくるとは思ってなかったけど、一思いに殺ってあげるから安心なさい」
女「姉さん……」
----ジャキッ
姉「……ッ!」
----ギラン
姉「はぁっ!」
女「やあぁっ!」
男「ヒャッホオオオオオオオオウッッッッ!!!!!」
姉・女「!?」ビクッ
女「な、なんなんですか男さん! 緊迫した場面に変な声挙げないで!」
男「だってお前wwwwwwww俺のこと好きってお前wwwwwwwwwwwwwwww」
女「そんなことでいちいち興奮しないで!」
姉「あの、あんたたち……?」
男「これがテンション上げずにいられますかwwwwwwwwwwwwwwww」
男「デレデレになってたのは知ってたけどwwwwwwwまさかこんなに
早く恋が成就するとは思わなかったwwwwwwwwwwwwww
うはwwwwwwww俺テラフラグゲッターwwwwwwwwwww」
女「分かったから、ちょっと黙って!!」
姉「……無視すんなよ」
女「なんなんですかもー! 誰のためだと思ってるんですか!」
男「でもさwwww今の状況のまま決着してもwwwwwwお前さんは姉ちゃんと
わだかまり持ったままになるぞ?wwwwwwwwwwww」
女「そんなこと……あなたを生かすためなら些細なことです!」
男「嬉しいこと言ってくれるじゃないのwwwwwwwwでもまあここは
wwwwwwwwwwww俺に任せとけwwwwwwwwwwww」
女「え?」
男「とりあえず空なんか飛んでないで俺の側に来いwwwwwwwwwwww」
女「は、はぁ……」チラッ
姉「何よ、こっち見んな」
女「……」
----すいー
男「よしwwwwww来たなwwwwwwwwそれじゃあ俺式解決方法、伝授してやりますかwwwwwwwwwwwwww」
----ぎゅっ
女「きゃあっ!?」
姉「ちょっ!?」
男「うはwwwwww人魚の体やわらけーwwwwwwww」
女「何してるんですか!? 離して下さい!」
姉「あんた、妹に手ぇ出したら早めに寿命なくすわよ!」
男「落ち着けってwwwwwwww落ち着いて俺の話を聞けwwwwwwwwwwww」
姉「だったらさっさと話せ、そして妹を離せ!」
男「んなら言わしてもらうけどもwwwwwwwwwwww」
男「姉ちゃんwwwwあんたが好きになった人間ってのはwwwwww俺みたくあんたの
ことをwwwwwwwwww抱き締めてくれたことがあったか?wwwwwwww」
姉「……は?」
男「大方ふわふわ空を飛んでwwwwwwww相手と同じ目線に立つこともしなかったんだろwwwwwwwww
だからあんたは簡単に騙されたんだよwwwwwwwwwww」
姉「な、なによ……知ったようなこと言わないで!」
男「けどwwwwww俺は違うぜwwwwwwww俺は相手の視線に立つことは出来ないけどwwww
wwww相手を自分の視線にまで引きずり下ろすことが出来る男だwwwwwwwwwwww」
姉「だからなんだって言うの!」
男「だから俺はこうしてwwwwwwwwあんたの妹さんを抱き締めることが出来てんだ
wwwwwwwwwwwwドゥーユーアンダスタン?wwwwwwwwwwww」
姉「くっ、あの顔ムカつく……」
姉「あんたの言いたいことはよーく分かったわ。つまり、私の知ってる人間と自分は違う、
だから自分のことを信用してくれって言いたい訳ね」
男「うぅんwwwwそうじゃないよwwwwww」
姉「こ、こいつ……#」ピキピキ
女「男さん、あんまり姉を刺激しないで……」
男「分かってるぜベイベwwwwwwwけど言いたいことだけは最後まで言わしてもらうぜ?wwwwwwwww」
男「俺が言いたいのはつまりwwwwwwww好きあってるのに肌
擦り合わさないでどーすんのってことだよwwwwwwww」
姉「はぁ?」
男「女が俺を信用してwwwwwwww空から下りてきてくれたwwwwwww
だから俺はこいつを抱き締めることができたwwwwwwwwwwww」
男「好きで好きで仕方なくてもwwwwwwww空なんか飛んでちゃ、こんな風に
おっぱいに顔埋めることも出来ないじゃんwwwwww」
-----ふにゅっ
女「やぁっ…!」
姉「バッ……何してくれてんの!!」
男「うひゃひゃひゃwwwwwwww」
姉「もうあんた、さっきから滅茶苦茶よ!? 言ってることも、やってることも」
男「滅茶苦茶大いに結構wwwwwwwwだって俺は今幸せだからwwwwwwww」
女「男さん……」
男「相思相愛で結ばれてwwwwwwwwニヤケない男がこの世にいるかwwwwwwww」
男「今なら言えるwwwwwwwwwwwwこいつは世界一可愛い人魚だwwwwwwwwwwww
そしてその人魚に愛された俺はwwwwwwwww世界一の果報者だwwwwwwww
今なら俺は、米国海兵隊にだって勝つる!wwwwwwwwwwww」
男「つまりwwwwwww俺が出した結論はwwwwwwww」
----ババッ
男「結婚しよう、女!wwwwwwwwwwww」
女・姉「――ッ!?」
質「あ……あれは行きがけに買ってた花束……」
姉「話しが二転三転して、最終的にプロポーズ……? 支離滅裂なんてレベルじゃないわよ」
女「……ぷっ」
男「お?wwwwww」
姉「え?」
女「あなたに真面目な話しをしてもらおうとした私が馬鹿でした。
あなたはきっと、今世紀最大の大うつけですね」ニコニコ
男「その今世紀最大の大うつけの嫁に、お前はなってくれるのか?wwwwwwww」
女「……はい!」
姉「ちょ、ちょっと待ったぁ! 何なし崩し的にいい話で終わらそうとしてんの!」
姉「あたしゃまだ、全然納得できてないんだからね!」
男「もういいじゃんwwwwwwww空気嫁よwwwwwwwwwwww」
女「そうだよ姉さん、それに男さんのテンションに押し切られてたのは事実じゃない」
姉「うぐっ……」
がっかりしてにこにこしてどうしたんだいってテラ忍たまwwww
け、結婚だと?プロポーズだと?
あまつさえ胸に顔をうずめるだと?
な、なんということだ…この男がまさかここまでやるだなんて
わっほおおおおううう!!
プロポーズキター!! 男イカスぜ…!
209 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/21(土) 06:19:03 ID:OZBcNQhK
この男が新ジャンルだったんですねw
姉「だ…だいたいあんたたち、結婚だなんて簡単に言うけど、どうするつもりなのよ!?」
姉「種族が違うから当然籍も入れらんないし、住処も別だから結婚生活なんて送れないじゃない!!」
男「んなもんwwwwww形式的なもんだけでいいよwwwwwwwwww要は俺がこいつと
どういう関係になるかの方がwwwwwwwww大事な訳だしwwwwwwwwwww」
姉「そうよ姉さん、そんなのは大したことじゃないよ」
男「そうだwwwwww俺就職決まったら、海辺のマンション探して引っ越すわwwwwwwwwww」
女「本当に? 嬉しいです」
男「そしたら毎日会いに行くからなwwwwwwwwwwww」
女「楽しみに待ってますね」
姉「ラブってんじゃねーよおぉぉぉぉぉ!!」
姉「もういい! 人間なんかの話しを聞いた私が間違ってた」
――シャキン
姉「最初から有無を言わさずに殺れば良かっただけだったんじゃない」
女「姉さん! まだそんなことを……」
男「おっとwwwwwそうはさせるかwwwwwwwwとぅっ!wwwwwwwwwwww」ぴょんっ
――ガシィッ
姉「おわっ…!」
――ずしゃあぁっ
男「人魚の弱点wwwwwそれはwwwwwwww唯一の武器である
尾びれが体に引っ付いているところwwwwwwwwwwww」
男「よって油断してる隙に地面に引きずり下ろしてしまえばwwww
wwww武器は無力化できるというwwwwwwwwwwww」
女「す、すごいです。男さん!」
男「本当はなんも考えず飛びついただけだったんだけどなwwwwwwww
うはwwwwうははははwwwwwwww」
姉「こ……こんな馬鹿な人間にやられた……」
・・・男姉に抱きついてる?
>>212 尾びれの刃がついてないとこ握って地面にびたーん
だから地面に引きずり下ろした時も尾びれを握ってた
蛇足だが説明不足っぽかったので
抱きついてるよね…
はたから見るとエロいんじゃね?
しかしもはや人魚がツンのかけらもねぇww
男「女ーwwwwwwちょっと姉ちゃんと話がしたいからwwwww
www尾びれ押さえといてくれwwwwwwwwwwww」
女「あ、はい」
姉「何よ、私はあんたなんかと話すことはないわよ」
男「そんなにツンツンするなよwwwwwwまぁツンデレは最終的にwww
wwwwwデレるのが宿命ですがwwwwwwwwww」
女「やっぱりあんた殺してやりたいわ」
男「でっていうwwwwwwwwww僕はwwwww死にましぇーんwwwwwwwwwwww」
姉「こっ殺す、こいつ絶対殺す!!」 じたばた
女(あぁ、私も最初はあのノリにイライラしたなぁ……)
女が達観してるww
男「なぁお義姉ちゃんwwwwww聞いてくれよwwwwwwwwww」
姉「お前に義姉ちゃんと呼ばれる筋合いはない!」
男「まぁまぁwwwwww姉ちゃんwwwwwwwwww」
男「俺は確かに軽薄な男だwwwwwwww人からも滅多に信用されないしwwwwww
wwwwww馬鹿だ馬鹿だとよく言われるしwwwwwwwwwwww」
姉「よく分かってんじゃない」
男「でもよwwwww俺は自分のことだけはwwwwww自分でよく知ってるつもりだwwwwwwww」
男「裏切らないなんて言わないしwwwwwwwwましてや信用しろとも言わないからさwwwwwwwwwwww」
男「俺があんたらを裏切ったと感じたらwwwwwwwwソッコー俺の首をはねていいよwwwwwwwwwwww」
姉「裏切られたと思ってからじゃ遅いのよ。それに、口約束だけなら誰にでもできるわ」
男「手厳しいのうwwwwwwwwそれじゃwwwwwwwwwどうしたら
wwwww俺のこと信用してくれるのwwwwwwwwwww」
姉「どう足掻いても無駄ね」
男「ぐはwwwwwwwwティウンティウンwwwwwwwwwwww」
女「死んでる場合ですか」
男「もうwwwwwムリポwwwwwwwwお前の姉ちゃん難攻不落ってレベルじゃねーぞwwwwwwwwww」
女「諦めないで下さいよぅ! 私だって、その……あ、姉に祝福されて、嫁ぎたいんですからっ!」
男「うっはwwwwwwww顔赤らめながら嫁宣言されたwwww俺wwww今にも射精しそうwwwwwwwwww」
女「あんまり言わないで下さい。恥ずかしいです……」
男「よーしwwwwww対話が駄目ならwwwwww戦争だwwwwwwwww」
男「女wwwwww今からちょっとwwwwww手荒なことするからwwww
wwww絶対尾びれを離すなよwwwwwwwwwwww」
女「え……な、何するつもりですか?」
男「聞き分けのない子供にはwwwwwwwくすぐり地獄と相場が決まっているんですwwwwwwwwwwwwwwwww」
姉「はあぁっ!?」
男「ほうれwwwwwwくすぐるぞwwwwwwwwwwくすぐるぞwwwwwwwwwwww」
姉「やっ、やめ……ひゃあっ!?」
エロいです><
男「ほうれwwwwこちょこちょwwwwwwwこちょこちょこちょwwwwwwwwwww」
姉「くっ、くふ……ひゃははははっ、や、やめろっての馬鹿ぁ……ひゃっふ」
男「脇を隠しても無駄だぜwwwwwwww今度はその長い髪を使ってwwww
胸の谷間を責めてやるwwwwwwwwふはwwwふははははwwwww」
姉「きゃああああああっ!」
女「……男さん」
男「おあ?wwwwww」
女「変態」
男「ちょwwwwww目が冷たいんですけどwwwwwwwwww」
女「あんまり度が過ぎると、あなたのこと嫌いになっちゃいますよ?」
男「ヤベwwwwww女房に愛想尽かされるwwwwwwww」
男「個人的にはまだやり足りないけどwwwwwwww周囲(主に女)の目が
気になるから、そろそろ止しときますかwwwwwwwwwwwwww」
女「そうして下さい」
姉「ハァ…ハァ…」
変態変態へんたーい!
男「ねぇwwwwこれで懲りた?wwwwwwwこれでも駄目なら俺もう
姉ちゃんのことシカトするしかなくなるんだけどwwwwwwwww」
姉「あ、あんたって……一体どこまで本気でやってるのよ……」
男「天然ですwwwwwwサーセンwwwwwwwwww」
女「自称天然キャラっていっぱいいるけど、男さんほどそれが似合う人間っていないですよね」
男「うはwwww誉められてんだかwwwwwwwけなされてんだかwwwwwwwwwww」
姉「分かったわよ……つまりは、天然の馬鹿を相手に真面目に議論した私が馬鹿だったのね……」
姉「いいわよ、好きになさい……その代わり、もう私には関わらないで……」
女「え? てことは……」
姉「好きにすればいいじゃない。私ゃそいつ相手に怒鳴るのに疲れたわよ……」
男「ちょwwwwwなんか知らんけど俺勝ったwwwwwwwwwww」
女(姉さん……ちょっとだけ同情します)
姉「あーあ、無駄に時間を使っちゃった……」 ふわり
姉「人間、ひとまずは私の敗けでいいけど、裏切ったら首を差し出すって約束はきちんと守ってもらうからね」
男「おkwwwwwwたりめーよwwwwwwwwww」
姉「はぁ……じゃあ私はもう帰るから、二人ともせいぜい好きなように乳繰りあってなさい」
女「あ、姉さん」
姉「何、まだなんかあるの?」
女「私、この人と幸せになりますから。絶対、幸せになりますから」
姉「……あ、そう」
女「はい!」
男「うひゃひゃwwwwww熱いねぇ俺の嫁はwwwwwwww」
女「じゃあ私たちも、入江の方に戻りますか」
男「そうすっかwwwwwwww」
質「俺はいつまでこうしてればいいんだろう……」
質屋生きてたwwwwwwwwwww
男「あwwwwwwそういや質屋は姉ちゃんにやられてケガしてたんだ
wwwwwwwwどうしよっかこいつwwwwwwwwww」
女「生かしておいても危険ですし、このまま放置しときません?」
質「そんなぁ……頼むから助けて下さい、今日起こったことは他言しませんから……」
女「ですって。どうします?」
男「しゃーねーwwwww袖振り合うもっていうしwwwwwww助けてやるかwwwwwwwwwwww」
質「ありがとうございます……」
男「但しwwwwwwもし口を滑らしたらwwwww凶暴な人食い人魚の巣に放り込むからそのつもりでなwwwwwwwww」
質「えぇっ!!」ブルブル
女(またこの人は適当な嘘を……まいっか、この場合は自業自得だしね)
男「とりあえず町まで帰って病院直行だなwwwwwwww」
女「それじゃあ、少しだけど送っていきますね」
男「おうwwwwww質屋も死ぬなよwwwwwwwwww」
質「失血で意識が……けど頑張ります……」
男「うひゃひゃひゃひゃwwwwwwww」
----ピーポーピーポー
男「……お?wwwwwなんだ? このサイレンの音wwwwwwww」
<こっちだ、こっちに誰かいるぞ!
女「人間の声……隠れなきゃ!」
----ガサガサッ
<いたぞ!
-----バッ
男「お?wwwwwww」
警察「動くな!」
男「ちょwwwwwwなんでこんなところにポリスマンがwwwwwwwww」
男「お巡りさんwwwwwwこんなところで何してんすかwwwwwwwwww」
警「さっき雑木林で女性の悲鳴が聞こえたと、署に通報があったんだがね」
女(……あ! そういえば姉さんをくすぐってる時に悲鳴出してたわ!)
警「君たちこそ、こんなところで何をしてたんだ?」
男「何ってwwwww別にやましいことは何も……」
警「ちょっと待て、君がおぶっている人、血まみれじゃないか!」
男「あぁwwwwww連れが足を木に挟んでケガしたんすよwwwwwwww」
女(相変わらず嘘つくの早いなぁ……)
警「分かった、君の友達は病院に連れていこう。だが、君の方は署まで来てくれないかね」
男「え?wwww」
女(え?)
警「ちょっと話を聞かせてもらうだけだ。すぐに済むと思うんだが」
男(ちょwww俺wwwwwwめっちゃ怪しまれてるwwwwwwwwww)
女(男さん……)
……男、プロポーズからわずか数時間後に、警察署へ連行。事情聴取を受ける。
そりゃ怪しむわ
予想外ながらも納得
233 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/22(日) 09:00:01 ID:GjO1g59h
続き楽しみです
〜一連の騒動から二日後〜
女「はぁ……」
姉「なーにしてんのよ、女」
女「あ、姉さん……」
姉「また例の人間のこと気にしてんの? いい加減大人しく巣で待ちなさいよ」
女「でも、私がいない間にここに来たらと思うと、居ても立ってもいられなくて……」
姉「気持ちは分かるけど、人間の警察っていうのはそう簡単には逃がしてくれないものよ」
女「そうなの?」
姉「そうそう。それに、いい女ってのは男を待つんじゃなくて、男を待たすものなんだから」
女「そんなもんかなぁ……」
姉「そういうものよ。だから、帰って一緒に魚食べよ?」
女「うん……」
ふわふわ……
姉「しかし、あんたがここまで人間の男に入れ込むとは思いもしなかったわ」
女「うん、自分でもびっくり」
姉「どこがそんなに良かったの? パッと見そんなにいい男とも思えなかったけど」
女「うーん……どこがいいのかって聞かれると、私もよく分かんないんだけど」
姉「なんじゃそりゃ」
女「強いて言うなら、私は男さんのペースに巻き込まれたかったのかなぁ」
姉「あの男のペースに巻き込まれなんかしたら、身が持たないわよ」
女「そうだね、でも、そこが欠点を補うくらい魅力的なのも分かるでしょ?」
姉「ごめん、そこは同意出来ない」
女「そ、そう……」
女「男さんと話してると、最初は確かにイライラして、尾びれではたき倒したくなるんだけど」
姉「言うわね、あんたも……」
女「そのペースに慣れてくると、今度はあの人の馬鹿さ加減が心地よくなってくるの」
姉「ふぅん……」
女「現に私とお姉ちゃんも、あの人のおかげで殺しあわなくて済んだじゃない?」
姉「それ以前にあんたがあいつと付き合わなかったら、いざこざする必要もなかったんだけどね」
女「でも、私が他の人間の男を好きになってたら、きっと姉さんも私も止めきらなかったと思うよ」
姉「まぁね、人魚をくすぐり倒して勝ち誇るなんて、マトモな神経の持ち主じゃできないわね」
女「でしょ?」
姉「言っとくけど、誉めてないからね?」
姉「ま、あんたももう大人だし、好きにすればいいわ。ただし
裏切られた時のケツ持ちはあんたとあの男だからね?」
女「分かってるよ」
姉「全く、誰に似てこうなったんだか……はい、昼ご飯」ぽいっ
女「ん、ありがと」パクッ
姉「で、これからどうすんの。まだ待つの?」
女「うん、もうちょっとだけ待つことにする」
姉「健気ねぇ……その健気さなら、同じ人魚にいくらでも欲しがる男がいるでしょうに」
女「そんなことないよ。私が待つのは、男さんだけだもの」
姉「勝手にしなさい、私はもう関知しないから」
女「ありがとう、姉さん」
〜午後〜
女「私待ーつーわ、いつまでも待ーつーわ」
女「……はは、歌なんか歌っちゃって、私ったら男さんみたいだなぁ」
〜夕方〜
女「今日はまだ、来ないかなぁ……」
女「ううん。まだ可能性はあるもん。諦めちゃ、駄目だよね?」
〜夜〜
女「……」
女「くぅ…くぅ…」
----ザッ
男「……おーい」
女「……むにゃ?」
男「あ、やっぱり女だったwwwwwwwwwお前こんな岩場でなぜ寝てるwwwwwwwwwwwwwwww」
女「……男さん?」
男「おっすwwwwwwオラ男wwwwwwww」
男「いやぁ参ったwwww警察手強すぎワロタwwwwwwww」
男「いつもみたいに適当こいて逃げようとしたらwwwwwwww
質屋にも証言取ってやがってて矛盾だらけなのなwwwwww」
女「……」ぽーっ
男「そのおかげでwwwwwwww丸一日勾留食らってwwwwwwwwしかも家帰ったら
wwwwwwww面接の不採用通知まで来てやがったwwwwwwwwwwww」
男「泣きっ面に蜂とはまさにこのことwwwwwwww世の中って甘くないわ……」
女「……男さん」
男「……あ?wwww」
女「男さんだぁ……」
ぎゅっ
男「ぬわーっ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
人魚なんというデレデレwwww
愛が深まりすぎだろうw
女「男さぁん……」スリスリ
男「ちょwwwww何やってんの人魚wwwwwwwwwww」
女「私、寂しかったんですよ? 男さんに会えなくて、毎日寂しかった」
男「たった二日来なかっただけじゃんwwwwwwww」
女「人間の男性は、お嫁さんを二日も一人にしておいて平気なんですか?」
男「そうじゃないけどwwwwwwww何このデレッぷりwwww半端じゃねぇwwwwwwwwww」
女「良かった……それならまた、私たち一緒にいられるってことですよね?」ニコリ
男「おまwwwwさすがの俺でもwwwwwwwwこれは恥ずかしいわwwwwwwwwww」
女「ふふ……」
男「暗くなってからも来て良かったwwwwwwwwお前あのまま
ここで寝てたら風邪ひいてたぞwwwwwwwwwwwwww」
女「そうですね。今でもまだちょっと眠たいです」
男「お前さては寝ぼけてるだろwwwwwwwwじゃないとあのデレッぷりに説明がつかねぇwwwwwwwwwwww」
女「そうかもしれません」
男「もう寝ろwwwwwwww明日も必ず来てやるからさwwwwwwwwww」
女「そうですか……じゃあお言葉に甘えて……」
かくん
男「ちょまwwwwww俺にもたれかかって寝るなwwwwwwwww」
女「……くぅ」
男「寝つき良すぎだろwwwwwwwwwwwwwww」
なんか…読んでてこっぱずかしいなwww
初めて男のw連打が自然に思えたかもしれん
女「スヤ…スヤ…」
男「どうしよこれwwwwwwwwwww俺の前に今wwwどんな選択肢がwww並べられてるんだwwwwwww」
女「すぅ…すぅ…」
男「寝てるのを幸いにwwwwww乳揉みしだいたろかなwwwwwww」
男「そうだそうしようwwwwwww俺の売りはwwwwwwwww
鬼畜キャラだったはずだwwwwwwwwwwww」
男「うりゃwwwwうりゃwwwwwww」
ふににっ、ふにっふにっ
女「くぅ…うん……」
男「うはwwwwwこれ最高wwwwwwもっとやろwwwwwwwwwww」
むにむに、むにゅん
女「う…ふっ…」
男「何これwwwwww新感触wwwwwwwwスゴスwwwwwwwwww」
もにゅもにゅもにゅ……
今日はそこまで! とお父さんが
男「ふぅwwwwwすっきりんこwwwwwwwwwこれ以上
できない俺wwwwwwwテラチキンwwwwwwwwwwww」
女「うーん…うーん…」
男「うはwwwwwwうなされ始めたwwwwwwwこれは確実にwwww俺のせいwwwwwwwwwwww」
男「すまんのうwwwwwwすまんのうwwwwwwよしよしwwwwwwww」なでなで
女「う、ん……すぅ……」
男「なでたらwww落ち着きおったwwwwwwwwこいつかわゆすぎるwwwwwwwwwww」
女「すぅ、すぅ」
なんだこのいちゃいちゃぶりは
オラこっぱずかしくなってきたぞ!
女「うぅん…男さん…」スヤスヤ
男「寝言でwwwww俺の名をwwwwwwこれなんてギャルゲ?wwwwww」
男「何この子wwwwwwwすごく可愛いんですけどwwwwwwww」
男「けどwwwwそろそろ起きて欲しい今日この頃wwwwwww
岩場で枕にされちゃwwwwwwwたまらんわいwwwww」
女「すぴー…すぴゅー…」
男「wwwwww……」
男「……」
男「……まぁ俺どうせ無職だしwwwwwwww暇だから朝まで付き合ってやるかwwwwwwwwww」
男「だから今日はwwwwwww俺の胸の中でゆっくり寝やがれwwwwwwwwwwww」
男「うはwwwwwww俺めっちゃいい男wwwwwwwwwwww」
女「くぅ、くぅ……」ニコニコ
その後、朝まで人魚は起きず、ずっと同じ体勢を維持していた男はエコノミークラス症候群になりかかってたとさ
男はつらいよ。
〜翌日〜
男「僕ゴリラwwwwwwwwウッホホウホホwwwwwwwwウッホッホ♪wwwwwwww」
男「今日もwwwwいい男がwwwww参上しましたよwwwwwwww」
男「……あれ? 人魚いねぇwwwww人魚どこいった?wwwwwwww」
男「まあいいやwwwwwwwどうせやることねーしwwwww
wwww待っといてやるかwwwwwwwwwwwwwww」
姉「あの子なら今日はこないわよ、馬鹿人間」ふわり
男「あwwww義姉さんwwwお久しぶりっすwwwwww」
姉「義姉さんと呼ぶな!」
男「人魚こないってなんすかwwwwwなんかあったんすかwwwwwww」
姉「昨日どっかの誰かさんと夜中まで乳繰りあってたせいで、あの子風邪ひいたのよ」
男「マジスかwwwwwwwだから岩場で寝るなと言ったのにwwwwwwwww」
姉「あんたはさすがに風邪ひいてないみたいね」
男「さすがにってwwwwwwwwどういう意味wwwwwwww」
姉「馬鹿は風邪ひかないって意味よ」
男「うはwwwwwwwwバルスwwwwwwwwwwww」
なるほど「僕ゴリラwwwwwwww」は
男の孤独を暗示してたんだな
姉「妹から言伝て頼まれたわよ。『今日はそちらに行けなくてごめんなさい』だって」
男「謝んなくていいのにwwwwwwww律儀な嫁モエスwwwwwwwwww」
姉「気安く人の妹を嫁嫁言わないでくれる?」
男「だって俺らwwww気持ちの上ではwwもう夫婦だしwwwwwwwww」
姉「あんたみたいのが義理でも弟になると思うと、鳥肌止まんないわ」
弟「義姉さんwwwwwwww今後ともwwwよろしくwwwwwwwwww」
姉「名前表記いじるな! ほんっと、気持ち悪い奴ね」
姉「なんで妹はこんな奴のこと……世界七不思議だわ」ふわん
男「あwww義姉さんwwwwwwwどこ行くんすかwwwwwwwww」
姉「帰るのよ、帰ってあの子の看病するの」
男「じゃあwwww俺からお大事にってwwwwwwww伝えてもらってもいいすかwwwwwwwwww」
姉「やなこった。べーっ」
男「ちょwwwwまさかの拒否wwwwww」
姉「誰があんたのメッセンジャーになんかなるもんですか」
男「じゃあwwwwww内容変更wwwwwwww」
男「昨日の夜の続きwwwwwwまたしようなってwwwwww伝えといてねwwwwwwwwww」
姉「……昨日の夜の続きですって?」
男「うんwwwwそうwwwwwww」
姉「何よそれ、あんたら二人で何してたのよ」
男(義姉さんwwwwwwww釣られクマーwwwwwww)
男「別になんもないっすよwwwwwwただそれだけ
伝えてくれれば分かりますからwwwwwwww」
姉「そんな言い方されたら気になるわよ……まさかあんた
昨日、妹とやっちゃった訳じゃないでしょうね?」
男「義姉さんwwwwwwwwセクロスは伏字にするような
wwww恥ずかしいことじゃないっすよwwwwwwww」
姉「あんたは聞かれたことにだけ答えてればいいの!
ていうかその物言い、やっぱりしたのね!?」
男「人魚の体毛(※注・髪の毛)ってwwww潮でごわごわしてんすねwwwwwwww」
姉「なっ…!」
男「俺女のおっぱいとか初めて揉んだけどwwwwwwあんなに
いいものだと思わなかったwwwwwwwwwwww」
姉「あ、あ……あんた、最低ね!!」
姉「変態、獣! どうせ妹の体が目当てだったんでしょ!」
男「ちょwwwwwww義姉さんwwwwwwwww」
姉「うるさい! あんたの話しなんか聞きたくもないわ!」
男「やってないっすよwwwwwww俺やってないっすよwwwwwwww」
姉「嘘よ! 今さら取り繕っても遅いんだから!」
男「マジッスよwwwww義姉さんがあんまり冷たいから
からかいたくなっただけっすよwwwwwwwwwww」
姉「信用できないわね!」
男「本当っすからwwwwwwなんなら俺の未使用チンコ晒してもいいっすwwwwwwwwww」
姉「汚いもの見せたら肝臓貫くよ?」
男「それはwwww勘弁wwwwwww」
姉さん、ちょん切ったほうが効果的ですよ?
姉「やっぱり人間なんかに妹を任せたのが間違いだったわ」
姉「あんたみたいな獣は、二度と妹に会わせませんから」
男「ヤベwwwwwwwwちょっとふざけすぎたwwwwwwwwww」
男「お代官様wwwwwどうかご慈悲をwwwwwwww」
姉「あんたなんかに掛ける慈悲はないね」
男「それでも俺はwwwwwwやってないwwwwwwwwww」
姉「どうだか」
男「でもwwww確かめる術がないのもwww事実だろ?wwwwwwww」
姉「……いや、妹の処女膜を調べれば、あるいは……」
男「なんかゆってるwwwwwwこの人怖いwwwwwwww」
姉「とにかく、もう妹はあなたに近づけさせないわ。自分の不貞を恥じなさい」
男「ちょwwwwww待ってwwwwwwww」
姉「さようなら、永遠にね」
くるっ
女「……」じーっ
姉「えっ、女!?」
男「あれ?wwwwww女、いつの間にwwwwwwwwww」
姉「あんた、何してんのこんなとこで……」
女「熱が引いたから様子を見に来てみれば、二人とも下らない言い争いなんかして……」
女「何してんのはこっちのセリフだよ!!」
ああwせっかく人魚が完全デレデレモードになったのにw
まさに男クオリティw
姉さんからそこはかとなくフラグの気配を感じるのは俺だけか?
女「姉さん! 私は、姉さんがどれだけ私のことを心配してるかは分かってるつもりよ?」
女「けど、当人の気持ちを差し置いて二度と会うなっていうのは、横暴以外の何物でもないわ!」
姉「だって、あいつが私のことおちょくってくるから、つい売り言葉に買い言葉で……」
女「男さんの言うことは話し半分に聞いてって言ったじゃない!」
男「おいwwwひどい言い含め方だなwwwwwwww」
女「男さんも、姉が人間に対してナイーブなのは知ってたはずよ!」
女「私、度の過ぎたおふざけは好きじゃありません!」
男「正直wwwwwすまんかったwwwwwwww」
女「分かったら、二人とももう私を喧嘩の種にしないで! 猛省して下さい!」
姉「はーい……」
男「すまんのうwwwwwwすまんのうwwwwwwwwww」
そこの笑っているひと!
はんせいのいろがみえません!校庭50周!終わるまで給食ヌキです!
女「姉さんも男さんも、大人気ないんだから……」
姉「だってだって、そこの男が妹をたらしこんだみたいに言うんだもの」
男「たらしこんだてwwwwww仮にも俺旦那なのにwwwwwwww」
女「私はそんなに尻軽な女じゃありません!」
姉「じゃあ、昨日は本当に何もなかったのね?」
女「もちろんだってば、心配無用だよ?」
姉「そう……いまいち腑に落ちないけど、あんたがそう言うなら信じることにするわ」
男「でもwwwwwいずれはするんだろ?wwwwww」
姉「はぁっ!?」
女「ちょ、ちょっと、何言ってるんですか男さん……」
男「しないの?wwwwww俺はしたいよwwwww今日にでもwwwwwwwwww」
男「お前はどうなのよwwwww人魚wwwwwwwwwww」
女「そ、そんなこと……姉さんの前で聞かないで下さい!」
姉「そうよKY、消えちまえ!」
男「じゃあwwww俺としたいのかどうかだけ聞いたら消えるわ
wwwwwwwwwwwwどう?wwwwwwww」
女「そ、そりゃ……いずれは……」ボソボソ
姉「!!!!!」
男「よっしゃwwwwwwwwwwww」
男「やったwwwやったwww人魚の操おいしいですwwwwwww」
女「で、でもいずれの話しですからね? そんなすぐに求められても困りますよ?」アセアセ
男「いいよそれでwwwwwwゆっくり行きゃいいさwwwwwwwww」
女「ホッ……」
姉「……殺す………」ボソッ
男「なに?wwwwwwww」
姉「…お前なんかにっ、妹の初めてを渡してたまるかー!」
女「姉さん!?」
男「ちょwwww豹変しすぎwwwwwもちつけwwwwwwwww」
姉「うるさいうるさいうるさーい!」
妹「姉さん止めて、ヒレをしまって!」
姉「止めるな馬鹿ー! そいつを殺して私も死んでやるー!」
妹「あぁもぅ! 男さんが火に油を注ぐようなこと言うから!」
男「うはwwwまたやっちまったwwwwww成長しない男wwwwww俺wwww」
姉「うがー! お前だけは許さーん!」ジタバタ
女「男さん、今日のところは私が抑えますから、逃げて下さい!」
男「すまんwwww俺が馬鹿だったばっかりにwwwwwwww」
女「いいんです。さぁ、早く!」
男「本当にすまんwwwwwwまた明日会おうなwwwwwwwww」
姉「会わしてたまるか! この性欲怪獣!」
女「言い過ぎよ、姉さん!」
男「なんという修羅場wwwwwwこれは間違いなくwwww俺の手に余るwwwwwwww」
女「ニヤニヤしてないで、早く逃げて!」
男「こんなんwwwwwww命がいくつあっても足りねえwwwwwwwwwwww」
男「天翔ける人魚と」
人魚「変な男の織りなす」
男・人魚「日常会話!!」
男「不意に空とぶ人魚と遭遇!」
人魚「こんな時,どう言う?」
男「明日から使える!」
人魚「地味に役だつ!」
男「キホンの会話集」
男・人魚「お楽しみに!」
人魚「あなた方人間ってほんとに愚かだと思うわ」
男「頭から否定するのもなんだな,しかし、ひとつ聞きたいんだが」
人魚「なに?」
男「根拠も述べずに断じるのは愚かじゃないのかい」
人魚「そうね,ごめんなさい」
男「いや聞きたいのは」
人魚「謝罪じゃなくて」
男「理由だよ」
男・人魚「…………」
人魚「でも、理由を言わなきゃわからないのなら」
男「それはやっぱり」
人魚「愚かだよね」
男人魚「orz」
男「仕切り直しまして」
人魚「はい、理由の方を……」
男「どうぞどうぞ」
人魚「精神に進歩がないと思うの」
男「……具体的な例があると助かるな」
人魚「うーん、それはちょっと」
男「え?」
人魚「いや,技術とか社会システムは日進月歩,成長著しいじゃない」
男「うんうん」
人魚「然るに」
男「おっ」
人魚「行動原理というか,思考パターンとそれを裏打ちしてる精神に成長が見られない」
男「一言もない……な」
人魚「おまけに道徳水準ときたら」
男「退廃の一途,か?」
人魚「退廃とまでは言わないけれど……」
男「低下している」
人魚「そう」
男「だがいつの時代だって,低俗な人間もいれば高潔な人間もいるものだ,違うかな?」
人魚「…………」
男「昔は良かった,の回顧主義は非生産的な思考だよ」
人魚「……それでも思うことがある」
男「昔は」
男・人魚「良かった!」
男「わからんでもない,かな……」
人魚「再び気を取り直しまして」
男「精神に進歩がない,の内容でございます」
人魚「はい」
男「てかこれ,合いの手いらないんじゃない?鬱陶しくないか。進行も遅くなる」
人魚「よく気付きました」
男「やっぱり……」
人魚「でも,しゃべり通しは疲れるので,時折合いの手が入ると助かるの。
それにぶっ通しでしゃべっててもこの形式の意味はないし、読む気も失せるしね」
男「心得た」
男「確かに人間の行動原理は進歩してるとは言えないかもな」
人魚「そう。しかもそれは,利己的だし物質主義的だよ」
男「うん」
人魚「例えば何百年経っても,何千年経っても戦争は絶えないばかりか規模と頻度を増している」
男「おっしゃる通りである」
人魚「高次の精神への昇華なんて見たことがない。たまに人格者はいるかもしれないけれど,
いつだって彼らは冷遇されてきた」
男「……」
人魚「それどころか,あなたがたは異質な行動原理を排除し,軽蔑し,場合によっては使役する」
男「例を挙げる必要すらないな」
人魚「あくせくといつでも忙しそうに動いている癖に,精神活動の面では眠りこけているわ」
男「生きる意味を考えるのは中学二年生のときくらいだもんな」
人魚「そう,その言葉にも現れているけれど,そうして思考停止しているのが大人だと,
生きる意味なんて幼稚なことを考えるのは厨二――つまり,ガキか社会不適応者だと見なすのよ。
自分たちは日常の煩いごとに流されて,碌に頭を使うことすらしていないというのに」
男「別に俺はイエスマンじゃないが,否定できる箇所が見当たらないね。
ところで,ここらで一旦休みを入れないか」
人魚「いいわ」
男「んじゃタイトルコールで」
人魚「変な男は〜」
男「とある交差点で〜」
人魚「空を舞う人魚と〜」
男・人魚「出会った〜」
男「タイトルではない件について」
男「いつまで休んでいるつもりだ」
人魚「zzz」
男「えー」
人魚「寝ているようです」
男「それ俺のセリフです。それより」
人魚「起きてたのかよ」
男「それも俺のセリフですから」
人魚「どうも申し訳ない」
男「いえいえこちらこそなんかスマンかった」
人魚「さて,そういうワケで今回も」
男「人魚と語る人間論」
男・人魚「はじまるよ!!」
男「えー,俺が聞き役で進行していますけれども,前回の要点的なものを」
人魚「ええ,一言にまとめると」
男「まとめると?」
人魚「人間の行動原理には進歩が」
男「見られない」
人魚「高次の精神への進歩も」
男「感じられない」
人魚「そういうことでしたね」
男「はい」
人魚「今回はそれをさらに深めようと」
男「はい……深めるのかよ!」
人魚「あなたがた人間の活動は確かに進歩しています」
男「まあ,進歩の気概が人間の他の動物と異なるところで」
人魚「誇りに思ってもいる」
男「人魚とは違います」
人魚「む」
男「しかしながら,と?」
人魚「ええ,しかしながら」
男「何でしょう」
人魚「残念なことに,人格,精神,といったものは一向に進歩を見せない。自己中心的で」
男「むしろ動物的と」
人魚「ちょっと待って」
男「ひょ?」
人魚「今の発言は許せないわ」
男「NHKスペシャル(にほんひきこもりきょうかいすぺしゃる)」
人魚「その時」
男「人魚が怒った」
人魚「いまいちの感があるね」
人魚「うん,で,先ほどの発言だけど」
男「動物的?」
人魚「そう,それ。人間を動物と同列に論じられると困るわ」
男「……なんでだよ」
人魚「動物は高潔で、道義にかなってるわ」
男「そうかな……」
人魚「ま、その道義ってのも人間の水準として、だけれどね」
男「うーん」
人魚「実際には動物には良心なんてものはなくて、本能に従ってるわけなので、さらに完全な存在とさえ言えるわね」
男「ちょっと待ってくれ」
人魚「どうぞ?」
男「元来、本能に縛られている点で、人間は動物を下に見てきた節があるよな。
人間は自由意志のもとに行動できる主体であって、プログラマイズされた動きをする他の動物を見下してきた」
人魚「ええ」
男「だからこそ、野蛮で動物的だとか、獣のようなといった言い回しもある」
人魚「そうね」
男「そもそもさっき君は道義と言ったが、道徳心や倫理、良心といったものを持っているはずなのが人間じゃあないか?知恵を生かして君臨してきた。」
人魚「確かにそうだわ」
男「とすれば、やっぱり人間の方が高等――」
人魚「そこがおかしいの」
男「どういうこと?」
人魚「そもそも、動物は悪意というものを持たないでしょう?心を持たないのだから、まさに無心に活動しているのよ。
ヒトだけよ、悪意を持って害を及ぼすのは。このこと一つとっても、人間がいかに醜い下劣な存在か測られるというものだわ」
男「そうか」
人魚「あなたは道徳だ、良心だと言ったけれど」
男「うん」
人魚「あなたがたの良心とやらが働くのは、いつだってそれを踏みにじった後なのよ」
男「まあ、そうだな……」
人魚「あなたがた、“高等”生物はいつも互いを虐げ、搾取しているわ」
男「うん」
人魚「だいたい、本能を持っていることで動物をバカになんかできっこないわよ、あなたがただって、
正直言ってプログラムされた機械みたいなものなのよ。その証拠に、」
男「その証拠に?」
人魚「その証拠に聞くけれど、あなたは何のために生きてるの?」
男「さあ、考えたってわかんねーだろ、だから……」
人魚「だから考えない。本当に立派な生き物だね」
男「おっしゃる通りだな……」
人魚「わかった?」
男「わかったよ、だが」
人魚「だが?」
男「たとえば宗教とか、哲学ならばどうだろう?」
人魚「宗教と言えば、教えることは本当に立派よね。でも、宗教の名の下に人間が行ってきた事柄の一部を考えただけで、激しい嫌悪が生まれるわ」
男「そう……だな」
人魚「より高次の精神へと」
男「進むために」
人魚「分不相応に抱いている自らへの矜持にふさわしくあるべく」
男「さて、どうすればいいんだろうな」
人魚「これから、一緒に」
男・人魚「モニタの前のあなたと」
男「考えてみようか」
お、串の子かい? し・え・ん
人魚「てか,今回の話,空中っていう属性が」
男「一切活かされてないな」
男・人魚「/(^o^)\」
人魚「いやいや,読者諸兄には白い砂浜に男が腰を下ろし、
私が頭上をふらふらと飛んでいる画を妄想して頂いて」
男「いや,そこは横に座ろうぜ」
人魚「ふら〜っと」
End.
投下終了
連日投下されてる方、割り込んで本当に申し訳ない
合い間を縫いでもしなければ投下できそうになかった
この場を借りて…
誤爆、学園島やGや雑で心配して下すった方々、ありがとうございました
ちなみに串を外して潜伏などしておりません
たまに避難所にはレスしていましたが。
それでは。
うん、正直出遅れた感はありましたw
きた!メイン串きた!これで勝つる!
だが俺もデオクレティアヌス
これまたdd、召喚されてたからね、呼ばれて飛び出て…さ
またどこかで会いましょう
うむ、またどこかで
ていうか今度気が向いたらいもでんスレにも顔を出すんだw
>>279 串の人乙です
自分こそ乗っ取り気味にスレを利用させて頂いてるだけなんで
また好きな時に書きに来て下さい
>>265から
男「三十六計wwww逃げるが勝ちよwwwwww」
男「という訳でwwwwwwバイナラwwwwwwwwww」スタコラサッサ
姉「待ぁてぇ! 逃がすかぁ!」
女「もう行っちゃったわよ、姉さん! 冷静になって!」
姉「ハァッ…ハァッ…クソッ」
女「姉さん、ちょっと落ち着こう? 今のはいくらなんでも過剰反応しすぎだよ」
姉「でもあんた、いつかはあの男とするんでしょ!?」
女「それのどこに問題があるの? 私と男さんとはお互いに
愛し合ってるんだから、そういうことをして当然じゃない」
姉「……忘れられなくなるわよ?」
女「え?」
姉「もし裏切られたとしても、体を重ねることをしなければまだ傷は浅くて済むわ」
女「だから、男さんはそんな人じゃないって……」
姉「いいや、駄目! 女、やっぱりあんたにあの男は相応しくないわ、別れなさい」
女「そんな! この前は好きにしろって言ったじゃない」
姉「事情が変わったの。今日の男の態度はあまりにも不謹慎過ぎたわ」
姉「あんたはしばらく外出禁止。もちろんあいつに会うこともさせないから」
女「勝手に決めないで!」
姉「恨むなら、私を小馬鹿にしたあの男を恨みなさい」
女「姉さん……」
その頃の男……
男「調子に乗りすぎたwwwww俺アホスwwwwwwwwww」
男「でもwww髪振り乱してキレる義姉ちゃんもwwww可愛かったんだぜwwwwwwww」
男「あるぇー?wwwwこれもしかしたらwww姉妹丼フラグなんじゃね?wwwwwwwwww」
男「なーんつってなwwwwwうははははwwwwwww」
男「よしwww調子こきまくったお詫びだwwww明日はマグロの刺身でも差し入れするかwwwwwwwww」
男「鱗売った金まだ残ってたよな?wwwwwwww俺の生命線wwwwwwwwwwwwバルスwwwwww」
男「義姉ちゃんwww喜んでくれるかなwwwwwww楽しみだwwwwww」
人魚姉の画策を知らず、ひたすら呑気な男であった。
ああもーこいつは!だんだん不憫になってきたw
〜翌日・人魚のすみか〜
姉「……」
女「……姉さん」
姉「何か?」
女「そんなとこで仁王立ちしてたら、すごく邪魔なんですけど」
姉「こうでもしなきゃ、あんた逃げるじゃない」
女「本気で私を拘束する気なの?」
姉「そりゃそうよ。私が外に出さないと言ったら、是が非でも外には出さないのよ」
女「姉さんがここまで執念深いとは思わなかった」
姉「あんたを人間になんか渡したくないもの」
女「ご飯とかはどうするのよ」
姉「私が捕ってきてあげる」
女「用事ができたら?」
姉「どうしてもあんたがやらなきゃいけないこと以外、私が全部やったげる」
女「そうまでして私を外に出したくないの?」
姉「あの男に会わすくらいなら、永遠に拘禁しときたいくらいよ」
女「だからそれは姉さんの利己的な横暴だってば!」
姉「口論なんかするつもりはないから。通りたければ、力ずくで私をどけてみればいい」
女「……はぁ」
一方の男……
男「桜〜ふぶ〜きの〜wwwwサライ〜の空が〜♪wwwwwww」
男「今年の24時間マラソンは誰なのか気になりつつwwwいつもの岩場に到着wwwwww」
男「おろwwww今日もまた人魚来てないwwwwww」
男「さては昨日の騒動でwwww熱がぶり返したかなwwwwwwww」
男「それはいけないwwww体は大事にしなくてはwwwwww」
男「他人事のように言ってるけどwwwww元はと言えば俺のせいかwwwwwwww」
男「しかし今日はそんな俺がwwww必勝アイテムを持ってきたのだwwwwwwwwwww」
男「テレレテッテレ〜(※ドラえもんが道具を出す時の効果音)wwwww」
男「ジャーンwwwwカジキマグロの刺身〜wwwwwwww」
男「高かったwwww俺の財布的に痛かったwwwwww」
男「けどwwwこれ義姉ちゃんにプレゼントしたらwwwwきっと喜ぶぞwwwwwwww」
男「わっふるわっふるwwwwwwww」
男「うーららうーららうーらうーららーwwww」
男「この世は私のためにある〜♪っとwwwwww」
男「しかし何だなwwww最近俺ロクに就活もせずにここに来てるなwwwwwwww」
男「まだ鱗の蓄えがあるとはいえwwww安心してはいられんよなwwwwwwww」
男「いっそ女のヒモにでもなっちまおっかなwwwwって、
そんな考えだから義姉ちゃんに嫌われるんだよwwwwwww」
男「反省しろwwww俺wwwwwwww」
一方の女……
姉「……」
女「ねぇ、姉さん」
姉「はい」
女「私、外に出たいなぁ」
姉「そういえば、そろそろいつもあの男に会ってる時間ね」
女「そ、そうだっけ?」
姉「惚けなくてもいいわよ。どうせしばらくあんたを外に出す気はないんだから」
女「じゃあ、どうしたら外に出してくれるようになるのよ?」
姉「そうね。私が岩場に行って、あの男の姿を見掛けなくなったらかしら」
女「そんなの、遠回しな交際拒否じゃない!」
姉「そうよ、悪い? 文句ある?」
女「むぅっ……そこまでするなら、絶対自力で外に出てやる!」
姉「望むところよ。ただし、私に死角はないわよ?」
一方……
男「〜♪wwww」
男「しかし人魚こねぇなwwww刺身腐るっつうのwwwwwwww」
男「おーいwwww女ぁーwwwwww旦那様のお通りだぞーいwwwwwwwww」
男「……返事があるわきゃないかwwww俺バカスwwwwww」
男「そういえばwww女も義姉ちゃんも美人だけどwwwww
人魚ってみんなそうなのかなwwwwwwwwwwww」
男「まぁwwww俺の嫁以上の美人なんてwwwこの世には存在しないけどなwwwwwwww」
男「いよっ色男wwwwww憎いねこのwwwwwwwwww」
男「うぇっwwwwwwwwうぇっwwwwwwwwww」
また一方……
姉「そろそろご飯の時刻かな。魚とってくるから逃げるんじゃないわよ」ふわり
女「はーい」
女「……なんてね、こんな絶好のチャンス逃す訳ないじゃない」
女「結局行くのはいつもの岩場だからすぐ見つかるだろう
けど、男さんと少しでも話せたらそれでオッケーよね」
女「という訳で、いってきまーす」ふわん
<ちょっと待ったぁ!
女「!?」
友「どこいくつもり〜? 女?」
女「と、友ちゃん……何でここに……」
友「女のお姉さんに魚10匹で留守の間の番を依頼されたの」
女「も、もしかしてずっとこの近辺にいるの?」
友「そ。だから逃げようとしても無駄って奴?」
女「そんな、友達のよしみで逃がしてくれてもいいじゃない」
友「私が人との約束を違えないのは知ってるでしょ? 例え友達でもそこは譲らないし」
女「酷い……」
友「運がなかったと思って、諦めな」
そして、男……
男「マジで人魚こねぇwwwwwwww義姉ちゃんすらこねぇwwwwwwww」
男「こんなに待つんだったらwwwクーラーボックス持ってくりゃ
良かったwwwwwwwww刺身カピカピ過ぎワロタwwww」
男「今日はもう帰ろっかなwwwwwwwwどうしよっかなwwwwwwww」
男「いやwwwやっぱり日が暮れるまでは待とうwwwwwwwww」
男「女に負けず劣らずwwwwww俺も健気だなwwwwww」
男「うはwww自画自賛乙wwwwwwwww」
デカイ独り言も虚しく、待てど暮らせど当然女は来なかった。
そして、女……
女「ねぇ、お願い友。五分、いや三分でいいから外に出させて?」
友「ダーメ。そんなに言うなら、お姉さんより先に私を仲間に引き込んどけば良かったのに」
女「だって、姉さんがここまでするとは思ってなかったから……」
友「それは見通しが甘かったあんたが悪いね」
女「……」シュン
友「あんたも因果な相手を好きになっちゃったねぇ。あの
お姉さんだったら猛反発くらうの目に見えてただろうに」
女「うぅ……」
友「落ち込まないの。私はあんたのお姉さんほど人間を
嫌ってないし、話しくらいなら聞いてあげるから」
女「……うん、分かった」
299 :
:2009/02/28(土) 16:00:21 ID:FCHdPpbz
ともふらぐですね、わかります
男まちぼうけw
友「あんたがそこまで惚れた男さんってどんな人間なの?」
女「そうだなぁ。一言で言うと、変な人かな」
友「変な人ねぇ……それのどこに惚れる要素があるの?」
女「分かんない。分かんないけど、気付かないうちに好きになってた」
友「ふーん、そんなに人間っていいものかなぁ」
女「会えば私の言ったこと、全部分かると思うよ」
友「それは望み薄だと思うけどね」
女「まぁね、今の状況じゃあね」
女「ほら、私たちって、上の世代の人たちから『人間とは残忍で非道な生物だ』って教えられてきたじゃない?」
友「そうね。あんたのお姉さんですらそうだもんね。まぁあの人は、実体験からそうなっちゃったんだろうけど」
女「そのイメージが、いい意味でも悪い意味でも覆されたっていうか」
友「ますます気になるわね、あんたの価値観をそこまで変えた人間がどんな人なのか」
女「それを確かめるには、実際に会ってみるのが一番だとは思わない?」
友「それで懐柔してるつもり? 甘い甘い、お姉さんの許しが出るまで、あんたの誘いには乗らないわよ」
女「うっ……固いなぁ友ちゃんは……」
友「残念でした。御愁傷様」
姉「魚、取ってきたわよ」
女「あ、姉さん」
友「ちっす。お邪魔してます」
姉「あら、友さんがいるってことは、あんたやっぱり逃げようとしてたのね」
女「そんなの当たり前よ、姉さんの好きになんかさせないんだから」
姉「でも、今のところは私の作戦勝ちみたいね」
女「……今のところはね。けど、午後からもこのままだとは思わないで」
姉「ふふん、楽しみにしてましょうかね」
友「あのー……姉妹喧嘩するなら帰っていいですか?」
姉「あら、ごめんなさい。ゆっくりしていっていいのよ?」
友「いや、私もなんかあるまで外で待ってますから」
姉「ふふふ、友さんって本当にいい子ねぇ」
女「友ちゃん……」
友「じゃあね」ふわっ
男「夕焼ーけwwwwこやけーのwwwwwww赤トーンーボーwwww」
男「待ちに待ってついに夕方になっちまったwwwwこりゃ今日はもう人魚こねぇかなwwwwwwwwwwww」
男「仕方ねっかwwwそう毎回人魚も暇じゃなかろうしwwwwwwwww」
男「それともまた熱がぶり返したかwwwwwwwwww
だとしたらwwww俺は酷い罪悪感を覚えるwwww」
男「まぁwwこっちから連絡の取りようがないからwwwwすれ違うこともあるわなwwwwwwww」
男「そうだwwww俺が来た印にマグロの刺身置いていこwwwwwwww」
男「どうせこんなカピカピの刺身wwww持ってても食えたもんじゃねーしwwwwwwww」
男「こうして石を重石にして……出来たwwwwww」
男「んじゃまwwww帰って寝るかwwwwwwww」
すたすた
〜翌日・早朝〜
姉「今日はあの男はまだ来てないみたいね。早く妹のこと諦めないかしら」
姉「……あら? 何かしらあれ」すぃー
姉「ゴミ?……にしては何か、生臭いわね」
姉「『カジキマグロ100gご奉仕品』……しかも中身入り」
姉「……あいつね。こんなとこにこんな物捨てるのは」
姉「一体どういうつもりなのかしら、まったく……海は人間だけの物じゃないのに」
姉「なんか、ますますあいつのことが嫌いになったわ」プリプリ
自分の預かり知らぬところで、要らぬ誤解を増やす男であった。
その後、女はなんとか逃げ出そうとするが姉と友に阻まれ続け、
呑気に待ち続けた男も、三日間何の音沙汰もない辺りからやや焦り始め
しかしながら二人ともどうすることも出来ず、一週間が過ぎた……。
女「……」ぐったり
姉「この一週間、あがきにあがき続けてようやく音を上げたわね」
友「しつこかったですねー、まぁ、私とお姉さんの鉄壁ラインを相手によく頑張った方かしら」
女「疲れたよぅ…空飛びたいよぅ…体が鈍るよぅ…」シクシク
姉「泣き真似なんて、四日も前に試したでしょうが」
女「あの時は嘘泣きだったけど、一週間も外出なかったらさすがに体を動かしたいよ……」
姉「ごめんね女、ほとぼりが冷めたら好きなだけ外に出してあげるから」
女「姉さんの言うほとぼりって、男さんがいなくなったらって意味じゃない!」
姉「そうよ、人間と付き合うなんて、人魚の常識からしたらとんでもないことだもの」
女「前は好きにしろって言ったのにーーー!」
姉「あんたのことを思えばこそでしょ!」
----ぎゃーぎゃー
友「あーあ、また始まった……日を追うごとに喧嘩の頻度も上がってくんだから……」
友「お姉さん、喧嘩するなら私ゃ出ていきますよー?」
女「大体姉さんはエゴイストなのよ! つまらない意地で私を縛らないでちょうだい!」
姉「あんたは人間の本性を知らないからそんなこと言えるの!」
友「駄目だ、聞いちゃいないや……」
友「この程度の言い争いなら、あと三十分てとこかしらね」
友「お姉さん、私ちょっと外回ってきますんでー」すぃー
女「意地っ張り! ケチんぼ!」
姉「根性なし! ガキんちょ!」
友「……ま、勝手にさせてもらうかぁ」
人魚がもう限界だw
友「はぁー……ああまでいざこざが絶えないと、お姉さんに協力するのもダレてくんなぁ」
友「女も可哀想になってきたし、そろそろ逃がしてやろっかなぁ」
他人魚「あ! 友人魚。大変大変!」
友「ん? どうしたんですか、他人魚さん」
他「のんびりしてる場合じゃないわよ、沖合いに人間の船が来てるの!」
友「本当ですか!?」
他「マジよ、マジ! みんな海岸に集まってるわよ!」
友「こんなとこまで殺されに来るなんて、どんな酔狂な人間なんだろ」
他「本当よねぇ! ねぇ、ちょっとだけ私たちも見に行かない?」
友「そうね、どうせ女んとこ行っても喧嘩してる最中だろうし、暇潰しに見に行こっかな」
他「行こう行こう!」
ざわざわ……
友「うわ、すごい人だかり。今どうなってるのかな……」
友「すいませーん。沖合いから人間が来たって聞いたんですけど、今どうなってるんですか?」
モブ1「それが、なんか変なことになってるみたい」
友「と、いうと?」
モブ2「なんか今、船から一人だけ人間が飛び込んだんだけど、
船自体はこっちに近づくでもなく沖でうろうろしてるの」
友「……人間の、船遊びっすかねぇ」
モブ1「それにしては、船が人間の漁船っぽいのよね」
友「ふーん…なんか気になるなぁ」
友「あれ? 船が帰っていく……」
モブ1「なぁんだ、結局私たちに用があった訳じゃないのね」
友「でも、一人海中に置き去りにしてるよ?」
モブ2「人間程度の泳力じゃ、ほっといてもそのうち死ぬでしょ」
友「でももしここまで泳ぎ着いたらヤバくない?」
モブ1「そう思うなら、友がここで人間を見張っておけばいいじゃない」
友「そうだね……そうしようかな」
モブ2「本気? あんたも変わってるわねぇ」
友「だって、どんな事情があるのか気になるじゃん」
モブ1「好きにすればいいんじゃない? 私たちはもう帰るけど」
友「分かった、じゃあ人間と話ができたら報告する」
モブ2「別にしなくてもいいけど……そんじゃ、頑張って」
まさか…まさか…
いやまさかじゃないな
これは絶対男だな
数時間後……
友「人間、来ないな…やっぱり溺れちゃったかな?」
男「ぶはあああっ!!」ザバァァァァァッ
友「きゃああああっ!?」
男「あーヤバかったwwww死ぬかと思ったwwwwww途中で足つった
時はマジで人生詰んだかと思ったwwwwwwwwwwww」
男「……おや?wwwwそこにおわすはまさか、人魚さんでは?wwwwwwww」
友「そ、そうだけど……あんた、私たちを見ても驚かないの?」
男「ということはwwwwやっぱりここが人魚の住む島だったんだwwwwwwww」
男「待ってろよ女wwwwww今すぐ会いにいくからなwwww」
友「あの、聞いてます? 人の話し」
男「あwwwごめんwwwww今はリアルにスルーしてたわwwwwwwww」
友「な、なんなのこいつ……」
やっぱりwwwwww
男「助かったwwww1km以上も遠泳して無人島だったらwwwwww俺ガチで泣いてたと思うwwwwww」
友「……」サッ
男「どうしたのwwwwお姉さんwwそんなに身を隠さなくてもwwwwwwww」
友「……それ」
男「ああwwwこの銛ねwwww心配しなくても、これで
あんたらを刺す気はないから安心汁wwwwwwww」
男「俺の事前情報ではwwwwあんたらって人間を問答無用でぶち殺すって
聞いたからwwwwww自衛のために一応ねwwwwwwwwww」
友「わ、私はそこまではしないけど、いざ危なくなったら刺す覚悟は出来てるよ?」
男「ノーwwwwワターシwwwwwソンナニアブナクwwwアリマーセーンwwwwwww」
友「な、なんで片言?」
男「無人島といったらwwロビンソン漂流記だろ?wwwwだからwwwwwww」
男「つっても人魚にwwww世界の名作文学が分かる訳ねーかwwwwうははははwwww」
友「なんて脈絡のない人なの……火星人と会話したら、こんな気分になるのかな」
男「よーしwwww俄然やる気が出てきたぞwwwwwwww」
男「あとは女を探すだけだwwwwwwww手がかりないけどなwwwwwwww」
友「…ねぇ、さっきからあんたが口にしてる女って、もしかして顔立ち綺麗な敬語人魚のこと?」
男「その通りwwwwwwwまさかあんたww女を知ってるのか?wwwwwwwww」
友「知ってるも何も、女と私は友達なんですけど」
男「ちょwwwwなんという好都合wwwwwwこれは
間違いなくwww主人公補正wwwwwwwwww」
友「てことはあんたが、男さん?」
男「そうですwwww私がwww変なおじさんですwwwwwwwww」
友「な、なんていうか、掴み所のない人ね……」
男「褒め言葉として受け取っておこうwwwwwwwwwwww」
友「どんだけポジティブなのよ……」
これはフラグ立ったな
友フラグか
あれ?男ハンマーじゃなかったっk
>>322 前に溺れさせた時明記してなかったけど、
男があの時溺れたのは着衣泳だったため
ほんとはある程度なら泳げます
どっかで書かなと思いつつスルーしてしまってた
後付け臭いがそれで了承ヨロ
324 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 18:48:14 ID:Q892522f
成る程〜
そう言えば着衣水泳だたねw
男「んで、女どこ?wwwwwwww」
友「今は自宅に軟禁されてるけど、行かない方がいいよ」
男「なんで?wwww俺は今すぐwwwあいつに会いたいのにwwwwwwww」
友「お姉さんと喧嘩の真っ最中だけど、そこに顔出す勇気があるなら好きにすれば?」
男「うはwwwwマジかwwwその喧嘩の原因wwwwww俺なんですけどwwwwwwwwwwww」
友「知ってる。大体の話しはお姉さんからも本人からも聞いた」
男「どうしようかなwwwなりを潜めようにもwwwwこんなところじゃ安心して昼寝もできねぇwwwwwwwwwwww」
友「良かったら、ほとぼりが冷めるまで私んち来る?」
男「いいのか?wwwwほんじゃwwwお言葉に甘えてwwwwwwww」
友「ちょうど私も、人間に興味あったしね。日が暮れるころには喧嘩にも収拾ついてるでしょ」
〜友人魚んち〜
友「いらっしゃ〜い。男の人がここに入るのは初めてだよ」
男「ここwwww家なのか?wwwwwwwただの洞穴じゃんwwwwwwwwwww」
友「人魚の住みかなんて、みんな似たり寄ったりなもんよ。人間の価値観を押し付けないで欲しいね」
男「すまんwwww少々無神経だったかwwwwwwww」
友「私ゃ気にしないけど、女のお姉さんの前でそれ言ったら駄目だよ? あの人プライド高いから」
男「ああwwwwそれなんか分かるわwwwwww俺もそのせいでwwwww
一週間も女に会えなかったしなwwwwwwwwwwww」
友「なんであのお姉さんを、挑発するようなこと言ったわけ?」
男「馬鹿に徹することこそがwwwwwwwVIPEERのならいなればwwwwwwww」
友「びっぱー? なにそれ」
男「簡単に言えばwwww俺の性格の根源かなwwwwwwww」
友「よく分かんないけど、あんたが普通じゃないのだけはよく分かったよ」
友のコミュニケーションスキルに惚れそうだ
男「でも今回の件でほんと懲りたわwwwwwwwwもう人を馬鹿にするの止めるwwwwwwww」
男「そのせいでwwwww一週間も好きな奴に会えなかったらたまらんわいwwwwwwwwwww」
友「そういえば、あんたはなんでこの島に人魚がいるって分かったの?
一応うちらもそれなりに隠れてるはずなんだけど」
男「それはひとえにwwwwwwww仲間の助力があったればこそwwwwwwww」
友「仲間?」
男「そうwwww話せば長くなることだがwwwwwwww」
(※以下、本当に長かったので割愛、要約)
・男、人魚のことが心配になり、何かしら連絡を取りたいと思う
・しかし、一人の力には限界があり、かといって借金のせいで人間関係が破綻しているので頼れる相手がいない
・男「そうだ、質屋なら事情を知ってるから協力してくれるかも」
・質屋、最初は非協力的だったが断るのも怖いので引き受ける
・情報収集難航。しかし、女の姉が恋人に襲撃を受けた話を思いだし、そこから何か引き出せないか画策する
・姉の恋人と仲間数名が失踪した(本当は人魚に殺されてる)とされてる場所がこの島だった
・男「んじゃあダメ元で行ってみようかい」←今ここ
男「……という訳なんだwwwwwwww」
友「へー」
友「でも、あんたのお仲間はもう帰っちゃったみたいよ?」
男「なぬwwwwマジスカwwwwwwww」
友「沖の方、見てみなさいよ。船なんて影も形もなくなってるはずだから」
男「本当だwwwwwwwヤベェwwwwwwwwwww」
男「そういえばwwwwここまで連れてきてくれた漁師もwwwwwwwwあんま気乗りしてない風だったわwwwwwwww」
男「きっと質屋にwwwwwwwそそのかされたんだwwwwまさにwwww外道wwwwwwwwwwww」
友「どーすんの、船なかったら陸まで帰れないじゃん。これって人間の言葉で言うサツジンミスイって奴なんじゃないの?」
男「まあいいやwwww今は女に会うことだけ考えることにするwwwwwwww」
友「いいのかよ」
男「希望むくむくwwww股間もむくむくwwwwwおっとwwwwwww下ネタ自重wwwwwwwww」
友「……」
友「…いいなぁ、なんか女が羨ましい」
男「ぬ?wwww何がだ?wwwwww」
友「私もそんな風に、人間に愛されてみたかった」
男「人間てwwwwあんたら人間のこと毛嫌いしてんじゃなかったのか?wwwwwww」
友「九割九分九厘までの人魚は人間を嫌ってるね。ていうか、人間と親しくなりたがる人魚なんて私と女くらいかな」
男「そうなのかwwwwじゃあ、上陸早々あんたに会えた俺は運が良かったんだなwwwwwwwwwwww」
友「そうだね、私以外のが海岸で待ち伏せてたらちょっちまずかったかもね」
男「ラッキーwwwwクッキーwwwww洗濯機wwwwwwなんつってwwwwwwwwwww」
友「なにそれ。なんかのおまじない?」
男「ラッキーマン知らないのかwwwwwこれぞwwwwwwジェネレーションギャップwwwwwwwwww」
友「いや、人魚相手にジェネレーションギャップとか言われても……」
男「でもさwwww人魚にも男はいるんだろ?wwwwwww別に人間にこだわる必要なくね?wwwwwwww」
友「駄目駄目、人魚のオスは極端な怠け者なんだから」
男「その話しwwwwwwwwkwskwwwwwwwwwww」
友「詳しくも何も、あいつら住みかを作るのと自分のご飯の確保くらいしかしないのよ」
男「それはwwwなんで?wwwwwww教えて博士wwwwwwwwww」
友「博士って……まぁ、ライオンを想像したら分かるかもね。群れを統率するのがメスで、オスはそのオマケって感じ」
友「だから、求愛行動も鳥より淡白だし、意思の疎通ができるのにろくに会話も交わさないわけよ」
男「なるほどwwwwwwそれで人間みたいな恋がしたいとwwwwwww」
友「そ、憧れるわぁ。好きだー私もーみたいなベタなラブドラマ」
男「お前wwwwライオンの生態とかベタなラブドラマとかwwwwwwwwどっから仕入れてきたんだwwwwwwwwwww」
友「海は海洋投棄されたゴミで知識の宝庫になってるのよ、反省しなさい人間」
友「でも、実際お兄さんみたいな人間の男に会える確率なんて低いんだろうね」
男「俺は天才を超越した馬鹿だからなwwwwwwwwここまでになれる人間は確かにそうはいまいwwwwwwww」
友「あーあ、こんなことなら私も、女と一緒に外海に出掛けとけば良かったな」
男「今からでも遅くないじゃん?wwwwwwww夢あきらめんなよ!wwwwwwもっと熱くなれよ!wwwwwwwwBy松岡修造wwwwwww」
友「……ふふっ。あんたって、つくづく変な男だねぇ」
男「そこが人魚に好かれる由縁なのかなwwwwwwww」
友「そーゆーこと、自分で言わない方がいいよ? 反感買っても知らないから」
男「忠告トンクスwwwwwww以降注意するwwwwwwww」
友「とか言ってる間に、いいぐらいの時間帯だね。そろそろ女んとこ連れてってあげてもいいころかな」
男「明かりがないからwwwwwww薄暗いwwwwwwwwww」
男「妖しいのうwwwww妖しいのうwwwwwww」
友「…お兄さん、さっきふざけるのに懲りたって言ったばっかじゃなかったっけ?」
男「そうだったwwwwwwwやっぱり俺まだwww懲りてないのかもwwwwwwww」
友「そういう時にはね、『スデンタンポンアデケヌマハシタワ』って唱えると、悪戯の虫が押さえられるんだよ」
男「なにそれwwwwwww人魚のまじないか何かか?wwwwwwww」
友「そんなもん。女んちに着くまでの間に、気が向いたら唱えてみなよ」
男「そうするwwwwwwwwwww」
友「……」クスクス
サカシマ語www
道中……
友「足元暗いから、気を付けなよ」
男「スデンタンポンアデケヌマハシタワwwwwスデンタンポンアデケヌマハシタワwwww」ブツブツ
友「なあに、気に入ったのそれ?」
男「うんwwwwなんかいいわこれwwww口につくというかwwww唱えてると落ち着くような気がするwwwwwwww」
友「(いつ気づくかな……クスクス)っと、そんなこと言ってる間についたわよ。ここが女んち」
男「……」ゴクリ
友「どしたの? 早く入ればいいのに」
男「なぁwwww悪いけど、中から女呼んできてくれないか?wwwwwwww」
友「なんで? もしかして、緊張でもしてるの?」
男「そうじゃないけどwwwwwww義姉ちゃんとはさすがに顔会わせづらいからwwwwwwwww」
友「意外に小心者だね、いいわ。女をここまで呼んでくればいいのね?」
ふわっ
女「すかぽんたん! 嫉妬しい! 粘着気質!」ハァハァ
姉「分からず屋! 男狂い! 恩知らず!」ゼェゼェ
友「……お二人さん、まだ喧嘩なんかしてたのね」
女「友は黙ってて! 今言っとかないと姉さんは、永遠に理解なんかしてくれないんだから!」
姉「こっちこそ、あんたが目を覚ますまで止める気はないわよ!」
友「別にほっといてもいいんだけどね、あんたにお客さん来てるから」
女「誰!? 今取り込んでるんだから帰ってもらってよ!」
友「そうは行かないからわざわざ呼びに来たんじゃない。なるだけ急いで外に出てきなさい」
女「もー、一体誰なのよこんな時間にー!」
友「ふふふ、きっとビックリするわよぉ」
まだ喧嘩してたんかw
女「全くもう、ちょうど私が押してたところだったのに!」プリプリ
友「いや、見たところ同等くらいだったと思うけど」
女「そんなことないよ。絶対私の方が押してたもん!」
友「カリカリしない。それより、ほら。あんたに会いたい人がそこにいるわよ?」
女「……どこ?」
友「……ありゃ?」
女「まさか、喧嘩止めさすために嘘ついたんじゃないでしょうね?」
友「そんなはずは……そこら辺にいない?」
女「もういいわよ、なんだか探すのもめんどくさ……」
男「だーれだ?wwwwwwwwwwww」がばっ
女「ひゃっ!?」
友「あっ」
男「よう女wwww久しぶりだなwwwwwww」
女「この声もしかして、男さんですか!?」
男「イエスwwwwアイアムwwwwwwwwお前の愛しい男さんですよwwwwwwwwwww」
女「なんで、なんでこんなところに男さんが……」
男「お前に会うために決まってんじゃんwwwwこちとらお前の熱がぶり返してないかとか心配しまくってたんだぜ?wwwwwwww」
女「風邪はもう大丈夫ですけど……本当に、男さんですか?」
男「疑うならwwww振り向いて顔拝んでみろよwwwwwwww」
女「……はい」
くるっ
疑う人魚かわええ
sage
男「……よっ」
女「……男さんだ。本当に、男さんだぁっ……」
ぎゅっ
女「ふぇ……ふえぇぇっ……」ポロポロ
男「ちょwwww何故泣くwwwwwwww」
女「だって、だって私のためにわざわざこんなところまで……」
男「お前泣かすくらいだったらwwww俺来ない方が良かったのかなwwwwwwww」
女「そんな馬鹿なこと、言わないで下さい……」
男「……すまんかった、女」
女「ううん、もういいです。こうしてまた会えただけで」
友「……いいなぁ、ロマンスだなぁ」
人魚かわいいのう
男「ごめんな、俺がふざけたせいで義姉ちゃんに軟禁されてたらしいな。大丈夫だったか?」
女「うわぁ……ニヤけてない男さんの顔、初めて見ました」
男「俺だって、本気で謝る時は真面目な顔するんだぜ?」
女「なんだか、すごく新鮮です。カッコいいです」
男「でも、真面目な顔ってむつかしいな。こっちのが落ち着くわwwwwwwww」ニカッ
女「うん、私も、そっちのが男さんらしいと思います」
男「そっかwwwwwwwじゃあやっぱwwwこっちの顔にしとくwwwwwwww」
女「それがいいです」
友「さて、感動の再開を果たしたはいいけど、これからどうする?」
女「そんなの、愛の逃避行に決まってるじゃない!」
男「そうだなwwww俺もwwwwww義姉ちゃんに謝るのはww明日以降がいい気がするwwwwwwww」
友「早く謝った方がいい気もするけど、とりあえずお姉さんはスルーして私んちに避難しますか」
女「賛成ー!」
男「それにしてもこの女wwwwwwwwノリノリであるwwwwwwwwwww」
〜友んち〜
友「さて、帰って早々何だけど、寝床の準備しなくちゃね」
男「ちょwwww早くね?wwwwwまだ日が暮れてそんなに時間経ってないんだがwwwwwwwwwwww」
女「することがなければそんなものですよ、人魚の生活なんて」
友「夜間飛行とか行くなら別だけど、そんな酔狂な人魚なんてこの子くらいだしね」
男「そうだったのかwwwwなんかwww夢も希望もないなwwwwwwww」
女「生身の生き物に幻想を抱かれても困ります」
友「そりゃそーね。それより、お兄さんの寝床どうしよっか?」
女「外から厚手の葉っぱ持ってこようか」
友「そうだね、ちょっとごわごわするだろうけど、それが無難かもね」
男「人魚と同衾wwwwwwwわっふるわっふるwwwwwwww」
そして……
友「よし、こんなもんかな。チクチクするのは我慢してね」
男「草の布団wwwwwwwwなんかすげぇサバイバルしてる感じがするなwwwwwwww」
女「私、男さんの隣で寝るー!」もふっ
友「ちょ、ちょっと女。人んちで何言ってるのよ」
女「だって、一週間ぶりに会えたんだもん。それくらい見逃してくれても」
友「分別なしかよ、この困ったちゃんめ」
男「俺は別に構わんぜwwwwwwwwあんたさえ嫌でなければだけどwwwwwwwwww」
友「はぁ……まぁ、好きにしなさいよ。バカップル」
女「わーい♪」
女「男さん、疲れたでしょ? 今夜はいっしょにゆっくり寝ましょうね?」
男「違うだろwwwwwwそれを言うならwwwww今夜は寝かさない、だwwwwwwwwwww」
女「やだ、男さんったらそんなこと言って……」
友「お兄さん、人んちであんまり変なことしないでね」
男「冗談だってばwwwwwwwいけねwwwwまた悪いクセが出たwwwwwwwww」
友「でも、なんかいいなぁあんたら」
女「何が?」
友「男さんには言ったんだけどさ、私も相手のために馬鹿になれるような恋がしたかったってことよ」
女「そうなの……でも、男さんは絶対にあげないからね?」
友「ハイハイ」クスクス
友「じゃ、お休みね。私は邪魔しないから好きなようにイチャイチャすればいいわ」
男「ちょいと待たれよwwwwwお姉さんwwwwww」
友「何? 布団の具合でも悪かった?」
男「そうじゃないけどwwwwwwwどうせならあんたも一緒に寝ないか?wwwwwwww」
友「はぁ?」
女「な、何言ってるんですか男さん!?」
男「だってこの人魚wwwwwwww俺とお前を引き合わせてくれた恩人じゃん?wwwwwwww」
男「恋がしたいと嘆く恩人に報いるためにwwwwwww疑似でもいいから人の
ヌクモリティを味わわしてあげようという俺なりの配慮ですよwwwwww」
女「駄目です、絶対に駄目!」
男「そうは言うけどさwwwwwwwお前だって俺を恩知らずにはしたくないだろ?wwwwwwww」
女「だからって、せっかくの二人の時間を潰さなくても……」
男「二人きりにならいつでもなれるさwwwwww俺とお前は愛しあってるんだし?wwwwwwwwww」
女「……分かりました、そんなに言うなら今晩だけは我慢します」
友「マ、マジかい……」
男「という訳であとはwwwwwwwあんたの心一つだぜwwwwwwww」
友「……女、本当にいいの?」
女「男さんがどうしてもって言うから、本当は嫌だけど今日だけ許してあげる」
友「じゃあ、遠慮なく……」もぞ
男「うはwwww両手に花ktkrwwwwwwww」
女「男さん!」
男「すまんwwwwまたまた悪いクセがwwwwで、どうよ。人の温もりってやつはよwwwwwwwwwwww」
友「……うん、悪くないよ」
男「そうかwwww悪くないかwwwwwwww」
女「男さん、そっち向かないで下さい!」ぐいっ
男「おうふwwwwwww首が吊るwwwwwwww」
友「ははは…」
350 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/03(火) 22:21:54 ID:yJR8RoYG
女「男さん、今日は仕方なしに友ちゃんを隣に寝かせるけど、浮気なんかしたら絶対許しませんからね?」
男「ダイジョブダイジョブーwwwwwてか、そんなに不安か?wwwwwwwwwww」
女「不安ですよ! だって男さんそんな性格だし、友ちゃんも可愛いか可愛くないかって言ったらそりゃ可愛いし……」
友「私にはそんなつもりないけどね」
男「うはwwww可愛い奴めwwwwwそんなお前にはwwwwwこうしてやるwwwwwwwwwww」
ムチュッ(でこちゅー)
女「なっ……!」
友「わあお」
男「どうよwwwwこれで許してくれるか?wwwwwww」
女「あう、あう……」プシュー
友「女、ショートしたわね」
男「女終了のお知らせwwwwwwwwwww」
これはwwwwww
いちゃいちゃカップルと同じ布団で同衾ってこれ友にとっていいのか?いいのか?
352 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/04(水) 01:17:58 ID:o+8puUaj
ヌクモリティーwww
人魚ハァハァ
追いついた
何これ素晴らしいww
一つ質問させてくれ
VIPで新ジャンルは終わったのか?
355 :
:2009/03/04(水) 19:15:30 ID:O3nRH9jr
“「”で検索かけたら30くらい出たが、新ジャンルを名乗ってるのはないね>>VIP
>>355 二日ルールが出回り始めたあたりから新ジャンルスレを見なくなった
もしやと思って創作発表に来て検索してみたら数HITしたんだ
慢性的なネタ切れ
過剰な
>>1マンセーとそれによる書き手排除
VIP以外の他板や他SS(勇者「○○」、姉「○○」とか)への書き手流出
主だって言われてる新ジャンル衰退の理由はこんなとこか
昨日は「我慢クール」ってのをVIPで見かけたけど、あれも
>>1の書く長編っぽかった
そういえば「
>>1意外は自重しろ」的なレスが多くなってたな
その度に他作者肯定派と論争してスレの空気が悪くなって……
っていう流れで大体スレが終わってたな
ふーんそんなことになってるのか
VIPいかんから知らなかったなー
そういえば台詞系総合スレで新ジャンルがどうとか話してたわ
新ジャンルに対する考え方が変わったとは思う
書き手がいなくなれば終わらざるをえないよなぁ
女「ひどい、不意打ちなんて卑怯ですよ……」
男「でこちゅー程度で顔真っ赤wwww俺のキッスで人魚がヤバいwwwwwwww」
友「純情ねぇ、見てるこっちが恥ずかしくなるわ」
男「姉さんももっとこっちに寄ってきんしゃいwwwwwwww」ぽんぽん
友「きゃっ……」
女「お、男さんっ……」
男「心配するなwwwwwwww喋る時以外はずっとお前の方を向いててやるからwwwwwwww」
女「それなら、いいです…」
友「前言撤回、自分がやられると純情じゃなくても充分恥ずかしいわ」
男「だろ?wwwwwwww」
友「……ねぇ、お兄さん。一つだけワガママ言っていい?」
男「何か?wwwwww」
友「私、もう少し近くで人間の体温を感じたいなぁ、なんて……」
女「ちょっと友ちゃん! これ以上近づいたら男さんが身動き取れなくなるじゃない!」
男「いいじゃないのwwwwww女は度胸!wwwwなんでもやってみるもんさwwwwwwwwwwww」
女「そ、そんなに軽々しくオッケーしないで下さいよ男さん!」
友「やったね」ひしっ
女「友ちゃんも、少しくらい遠慮してよ!」
友「だって、お兄さん本人がいいって言ってるんだから、別に構わないでしょ?」
女「それなら私も、もっと近くに寄るもん!」むぎゅー
男「ちょwwwww二人とも苦しいwwwwwwwwwww」
なんという両手に花…
男「ヤバいwwwwwwwwww幸せ過ぎて俺死亡wwwwwwwwwwwww」
女「死んだら駄目ですよ、明日は友ちゃんのいないところで二人きりになるんですから」
友「だから、誰もお兄さんのことなんか狙ってないってば……」
男「もういっそのこと、二人とも俺の嫁になっちゃえよwwwwwwwwwwww」
女「またそういうこと言う。私をお嫁さんにしてくれるって言ったのは、嘘だったんですか?」
友「そうよ、浮気は駄目駄目よ?」
女「男さんって、女心がわかってないんですね」
友「デリカシーのない男は、人魚にも嫌われるわよ?」
男「むっちゃ叱られたwwwwwwwwこりゃ反省せなwwwwwwwwwww」
友「でもさぁ、人間っていいもんだね。温かくて、優しくてさ……」
女「そうだよねぇ。私も男さんと会うまで、人間って怖いものだとばっかり思ってた」
男「実際ろくでもない人間も多いけどなwwwwwwwwwwww」
友「そうなんだ……お兄さんも苦労人なんだね」
女「私は、空さえ飛べれば嫌なことなんか忘れちゃうなぁ」
男「じゃあwwwwww明日にでも俺と一緒に飛びますかwwwwwwwww」
友「どうやってよ。飛行機でも使うつもり?」
男「そうじゃないけどwwwwwなんか俺なら空飛べそうじゃね?wwwwwwwwwwwwww」
女「そうですね、男さんなら空を飛べても不思議じゃないかも」
友「そうだねぇ」クスクス
友「私はむしろ、人間と一緒になれるなら、空を飛ぶより歩いて散歩がしたいな」
女「あ、それもいいね。私も男さんとお散歩したい」
男「散歩くらいwwwwいつでもやってやんよwwwwwww」
友「どうやって? 私たちはこんな下半身してるのに」
びたんっ
女「男さんが空を飛ぶのと同じくらい、私たちにとって二足歩行は困難なんです」
男「成る程wwwwwそういやそうだなwwwwwwww」
友「いつか私が人間になれたら、好きな人と自分の子供と手を繋いで散歩するんだ」
男「ずいぶん慎ましい夢だなwwwwwwwwww」
女「女の子の夢を笑ったら罰が当たりますよ。今は叶わない夢だけど、いつかはきっと叶いますから」
男「何だこれwwwwwwちょっと切ねえじゃねーかwwwwwwwww」
友「ふふ……ありがと」
(0゜・∀・)
友「お兄さんって、いい男だよね。女の恋人じゃなかったら私のものにしたいくらい」
女「友ちゃん、さりげなく男さんを誘惑しないで」
男「何でだろなwwwww人間の女には一回もモテたことないのにwwwwwwwwww」
女「人間の女は、見る目がないんですよ。そのおかげで私は、男さんと一緒になれましたけど」
友「それじゃあ今夜だけ、いい男の胸の中で眠らしてもらおうかな」
女「友がそうするなら、私もそうする」
男「おう、寝れ寝れwwwwwwwwwww」
友「じゃあ、お休みなさい」もふっ
女「明日もまた一緒にすごしましょうね」むぎゅ
男「二人ともwwwお休みなwwwwwwww」
幸せだなー
女「すぅ…すぅ…」
友「くぅ……」
男「……よっこらセックス」むくり
女「……むにゃ? 男さん、どこか行くんですか……?」
男「んwwwwちょっくら小便wwwwwwww」
女「そうですか……早く帰ってきて下さいね……」
男「小便くらいちゃちゃっと終わらせるわいwwwwwwジョンジョロリンってなwwwwwwwww」
女「ふぁ……くー……」
男「……」
男「……さて、行きますかね」
お?
〜人魚宅〜
姉「……遅い! 遅すぎる!」イライラ
姉「あの子、一体どこで何やってんの!? 用事にしてはあんまり時間がかかりすぎよ!」
姉「……まさか、友さんが裏切ってあの男のとこに行ってるなんてことなんじゃ……!」
姉「呑気に待ってる場合じゃなかったわ、早く探しに行かないと!」
<こんばんはー
姉「誰!? 私今から出かけるんだけ…ど……」
男「……ちわっす、お久しぶりっす」
姉「ッッッッ!!?」
姉「あっ、あっ……あんた、あんた何でこんなところにいるのよッ!?」
男「シッ、声デカイっす。一応見つかったらヤバいんで、静かにしといてもらえますかね」
姉「じゃなくてっ……あんた、ここ人魚の島よ!? どうやってここに来たの、なんでこの島が分かったの!?」
男「いやまぁ、諸々の人の助力もありつつ、最終的には泳いできました」
姉「じゃあ、さっきあの子に会いに来たのってまさか!?」
男「……俺でした」
姉「……ッッ!!」
まさかの姉訪問w
姉「あんた、馬っ鹿じゃないの!? こんなとこまであの子を追っかけて来て、厚顔無恥もいいとこだわ!」
男「それもあるっすけど、俺の目的は他にもあるっす」
男「義姉ちゃん、こないだは本当、すいませんっした」ペコリ
姉「……ハァ?」
男「俺、自分のふざけた台詞で義姉ちゃんを怒らせて、ずっと謝んなきゃと思ってました」
姉「…言われてみれば、いつもみたいにニヤニヤ笑ってないわね」
男「女に会いたかったのもそうっすけど、義姉ちゃんに謝りにここに来たのも理由にありました。すいませんでした」
姉「ふーん……」
「w」が無いモードすげえ
うわ男がまじめだ
姉「要するに、妹に会いにきた『ついでに』私にも謝っとけと、そういう訳?」
男「ついでというか、目的の一つというか」
姉「あっそ、でも私には全く関係ないわね。本音を言うと今すぐにでも島中の人魚を集めて、あんたをぶち殺してやりたいわ」
男「いやそんな言われても、逃げるしかない身としては止めて下さいとしか」
姉「あんたが考えなしにここまで来たのには、そういう意味があるのよ」
姉「私たち人魚は、人間に虐げられた歴史がある。それは一朝一夕じゃ拭いされないものなの」
姉「ましてやこの集落は、ほんの数年前に人間に襲われかけたばかりよ。
人間一人どうこうしようと、文句を言われる筋合いの話しじゃないわ」
姉「私がそれをしないのは、妹のことが念頭にあるからよ。そうでなきゃ、あんたなんか土下座しようが許してやんないんだから」
男「……」
意外と重いんだな
姉「分かったら、早くここから消えなさい。今日だけは見逃してあげるけど、
この島のことを知った人間は、本当は生かして帰さないんだからね」
男「あの……ちょっといいすかね?」
姉「まだ何かあるの?」
男「はい」
男「人魚の歴史的な人間嫌いは分かったっす。でも、義姉ちゃんの場合は、リアルに人間に裏切られてるんすよね?」
姉「そうよ。だからこそ人間の顔を見ると虫酸が走るの」
男「その話し、ちょっと聞かせてもらってもいいすか? 俺、義姉ちゃんがどんな経緯で人間嫌いになったか知りたいんすけど」
姉「私に嫌な思い出を話せって言うのね? いいわ、この際だから人間がどれだけ残酷な生き物か教えてあげる」
過去話ktkr
…私が今の妹くらいの歳の頃ね。あんたが妹と出会ったあの
場所で、一人の男と会ったのよ。
その男は詩人志望のプータローで、人魚の私に驚くどころか、
いい詩の題材に出会ったって喜んでたわ。
初めは私も慣例に倣って、その男を殺そうとしたんだけど、そいつが
あんまり喜んでたからつい話しを聞いちゃったのよ。
今思えば、それが間違いの始まりだったんだけど。
お、姉の話か
島周辺の海以外にまで出るのって、当時から私ぐらいのもんだったのよ。
だから、人間の姿を見たのも初めてだったし、話しをするのだってもちろん初めてだった。
曰く、好きな詩人は荻原朔太郎
曰く、花が好きで花言葉にも詳しい
曰く、人魚は美しく詩的な生き物である
曰く、その人魚の姿を自分は詩にしたい
遠回しに交際迫られてるのに全然気づかなくて、その男は業を煮やしてたわ。
けど、今まで人間と話したこともなかったんだから仕方ないわよね。
そうして、私は毎日のようにその男に会いにいったの。
ほうほう
実際、その人の話しは面白かったのよ。
私が聞いたこともないような語彙や、聞けるはずもない綺麗な外国の言葉。
花の名前や花言葉を教えてもらったのも、その人からだった。
ぶっちゃけた話し、妹の処女にはこだわってたけど、私だって体を求められたら断れなかった。
私も若かったってことでしょうね。
けど、ある日を境に、その男の様子が変わり始めたのよ。
ふむふむ
あんたには包み隠さず話してあげるけど、原因を作ったのは私の方だった。
その日、男が珍しく落ち込んだ様子で私のとこに来たの。
話しを聞いたら、ようやく決まったバイト先が急に潰れて、家賃が払えなくなったんですって。
その時の私はまだ男のことを信じてたから、鱗をね、こうしてピピッと剥がして、その男に分け与えたの。
あんたは知らないでしょうけど、人魚の鱗ってすごい高値で売れるのよ。
家賃どころか、しばらくは働かずに暮らせるくらいの蓄財にはなったみたいね。
それが、温厚だった彼を変えてしまったの。
>あんたは知らないでしょうけど、人魚の鱗ってすごい高値で売れるのよ。
あぁ…
めちゃくちゃ知ってるなw
人魚の鱗w
そこから先はベタな話しよ。
欲に刈られた人間が、徒党を組んで私たちの島を襲ったの。
不審に思うべきだったのよね、あれからしつこいくらい私の住みかを聞いてくるし。
人間がそこまで浅ましいとは思ってなかったから、最初はまさかと思ったわ。
目の色を変えて隠れてる私を探すあの男を見ても、信じられなかったくらい。
結局、地の利があったのと飛行能力があったおかげで私たちに被害は出なかったんだけど
かろうじて生きてた詩人の男が、泣いて命乞いしてきたの。
そこで一気に、信じてたものが冷めちゃってね。
殺したわ、ばっさりと。
うわぁ
死体の処理とか船の処理とか、大変なことは山ほどあったんだけど、
何より私は島の古株人魚に怒られるんじゃないかって怯えてた。
でも人魚って、人間との出会いで過ちを犯しても、人間の側しか責めないみたい。
逆に騙されて辛かったろうなんて慰められて、シラケちゃったくらいだもの。
そこまで行って私はようやく、自分の恋がが間違ってたって気づいたのよ。
人魚は人間と一緒になんかなれない。
なったところで幸せなんか望むべくもない。
そこまで悟ったから私は、他の人魚がそうであるように、極度の人間嫌いになったのよ。
そんな歴史が…
姉「どう? 自分が殺されても文句の言えない立場だって分かった?」
男「……うす」
姉「そう、じゃあ今後人魚に対して……いいえ、妹に対して、どういう態度を取ればいいかも分かったわね?」
男「それは承服しかねるっす」
姉「何ですって?」
男「ここまで聞いて思ったんすけど、女と義姉ちゃんってやっぱり姉妹なんすね」
姉「どういう意味よ?」
男「実は俺も、親の借金のせいで死のうとしてたところを、女に鱗もらって助けてもらったんすよ」
姉「あの子、そんなことまでしてたの」
男「そっす。やっぱ優しいとことかは姉譲りっすね」
姉「あんたに誉められても、嬉しくともなんともないわ」
男「そりゃそうでしょう」
にしても真面目にwつけないでしゃべる男ってまともだな
男「俺ですね、あん時凄まじいストレス抱えて、狂いそうになってたんす」
姉「ふん、もともと狂ってるような性格だったじゃない」
男「あれだって、毎日借金取りが来てもう笑うしかねーって状況が生み出した苦肉の策だったんすよ」
男「んで、もうこりゃ死ぬしかないなと思って、なるべく人目に着きたくないから
入江の岩場まで歩いてって、そしたらなんか変なもんが空に浮いとる訳ですよ」
姉「変なもん、ねぇ……」
男「初見の印象はそんなもんでした。けど、よーく目を凝らしてみたら、人間の形をしてる。でも明らかにそれは人間じゃない」
姉「それが、うちの妹だった?」
男「そっす」
そんな状況だったのか
男「その時久々に、こうなんていうか、テンション上がる気分を味わった訳ですよ。そんで口をついて出た言葉が……」
男『ちょww人魚が空飛んどるwwww』
姉「……目に浮かぶようだわ」
男「しかも女って美人だったし、一気に一目惚れしましたね」
姉「で? 結局あんたは何が言いたいのよ」
男「つまり、女は俺の命の恩人で今の生きがいだから、奪わないで欲しいんすよ。お願いします!」
そこからwwwww大量の男が…
403 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:31:03 ID:NpAYJm2M
魚「異議あり」
男「認めません」
魚「……あ、はい」
404 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:32:21 ID:NpAYJm2M
魚「あたし用の布団が欲しい。せめてハンモックを」
男「泳ぎ続けていないと死ぬ魚も存在します」
魚「……我慢します」
405 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:34:53 ID:NpAYJm2M
魚「最近、カラスが増えてきた」
男「ズタボロですね」
魚「……空を飛べるのに部屋から出ないさか……人魚って」
406 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:36:13 ID:NpAYJm2M
魚「〜♪」
男「歌、下手ですね」
魚「……人魚が全員上手い訳じゃないんだよ」
407 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:37:52 ID:NpAYJm2M
魚「カマボコって美味しいね! 何から出来てるの?」
男「魚のすり身です」
魚「……うん、あたしは空を飛ぶから共食いじゃないよ……違うよ?」
408 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:39:56 ID:NpAYJm2M
魚「そ〜ら〜を自由に、と〜びた〜いな〜♪ ハイ!」
男「ちょっとタンスの上の箱を取って下さい」
魚「……空中人魚〜」
409 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:42:54 ID:NpAYJm2M
魚「昔ね、あたし達の同属は空ですっごいイタズラしてたんだって。何したと思う?」
男「ラピュタを落としたんですね、わかります」
魚「……すみません、自分よりも大きな鳥をからかってただけです」
410 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:45:18 ID:NpAYJm2M
魚「可愛くて、魅力的なあたしにもすっごい弱点があるんだよ」
男「水に顔をつけるのが怖いんでしたっけ」
魚「……目を開けられないだけだもん」
411 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:46:24 ID:NpAYJm2M
魚「空中人魚の涙もね、零れ落ちたら真珠になるんだよ」
男「泣かせませんよ。絶対に」
魚「……ごめん、泣きそう」
412 :
ゆるいの:2009/03/06(金) 14:46:56 ID:NpAYJm2M
オシマ――イ
こっちも乙でした
同じ人を3ヵ所も追い回したのは初めてでしたww
ゆるい人乙です
やっぱり他書き手に来てもらうとテンション上がるわ
この人形飼いたい!!
やっぱりこっちは小さいのかな、かな
この人魚飼いたい!!
やっぱりこっちは小さいのかな、かな
あ、最初の書き込めてた
寸前で回避したつもりだったのにい
>>401から
姉「奪うだなんて、まるで私が悪者みたいな言い方ね」
男「そんなつもりはないっすよ。だけど、義姉ちゃんだけには俺と女のことを認めてほしいっす」
姉「なんでよ? 私なんか無視して好きなようにすればいいだけじゃない。
それともそれは、私に承諾を得ないと妹に会いづらいから?」
男「そうじゃねっす。俺らが義姉ちゃんに祝福してもらうってことは、義姉ちゃんも幸せになれるってことっすから」
姉「……は?」
男「俺らのことを認めるってことは、義姉ちゃんの人間嫌いが少しは緩まったってことじゃないすか」
男「それって、義姉ちゃんが嫌いを克服して一歩前進したってことになりませんかね?」
姉「呆れた超理論ね。素直に自分たちのためとでも言っておけばいいのに、ついには私のためだなんて」
男「でも、一理あるとは思わんっすか?」
姉「ぜーんぜん」
男「ありゃ?」
男理論失敗!
姉「何度言っても分からないようだから、もう一度言ってあげるわ」
姉「人魚と人間は仲良くする必要はないし、私があんたを認めたところで私には何のメリットもない」
姉「だから私は、あんたと妹の仲を絶対に認めない。金輪際、未来永劫、地球が壊滅するその日まで」
男「いくら議論しても堂々巡りみたいっすね。一体どうすりゃいいんだか……」
姉「逆になんで、私との仲にそこまでこだわるのか不思議だわ」
男「だって義姉ちゃん、俺との間が改善されない限り、また女を閉じ込めるかもしれないじゃないすか」
姉「当然よ、姉としてはね」
男「俺にはそれがキツいっす。だから、今後こういうことがないように、義姉ちゃんとの関係を精算しておきたいんすよ」
姉「やっぱり自分のためなんじゃない。『義姉ちゃんのため』が、聞いて呆れるわ」
男「でも、義姉ちゃんにどんな理由があろうと、やっぱり女に会えないのは辛いっすから」
姉「忘れてそうだから言ってあげるけど、こうまで突っぱねてる理由はあんたが私をからかったせいだからね?」
男「分かってるっす。だからこそ女に会えない間自己嫌悪もしたし、こうして謝りにも来たっす」
姉「不遜な言い方ね。腹がたつわ」
平行線ですなあ
男「結局、義姉ちゃんを説得出来なかったかぁ……ハァ」ドサッ
姉「ちょっと、話が終わったなら早く帰りなさいよ。帰らないと他の人魚を呼ぶわよ?」
男「義姉ちゃん……」
姉「なによ」
男「俺、本当にあいつのこと好きなんす。地上で一番、あいつのこと愛してるっす」
姉「だから?」
男「だから、好きな時にあいつに会う自由くらいは、確保させてもらえませんか?」
姉「駄目ね、あの子が帰ってきたら、もう一度考え直せってよーく言い含めさせてもらうわ」
男「そこをなんとか……この通り!」ガバッ
姉「あんた、本当に何度言っても分からないのね。土下座して謝っても許さないって言わなかったっけ」
男「それは……分かってますけど」
姉「なら、その頭を戻してここから立ち去りなさい」
男「……はい」スッ
----あれ? お兄さん。もう諦めて帰っちゃうの?
男「……え?」
姉「なっ……この声、まさか……」
友「やっほ、お姉さん」ふわふわ
姉「友人魚!!」
友キター!
姉「この……裏切り者! よくその顔ここに出せたわね!」
友「すいませーん。でもよくよく考えたら、魚10匹程度で一週間もコキ使われちゃ、たまんないですよ」
姉「そーゆーことを言ってるんじゃないの! あんた、よりによってそこの男に妹を会わせたみたいじゃないの」
友「だーって、この人が会いたいって言うんだもーん」ケラケラ
男「お前……義姉ちゃんの前だとキャラ違くね?」
友「お兄さんだって、ニヤニヤしてないだけで随分男前になるんだね」
姉「そこ! 二人だけの世界に浸るんじゃない!」
姉「あんたがしっかりしてれば、妹がこいつに会うこともなかったのよ!」
友「それって、私がしっかり人間を嫌っていたら、って意味ですか? 人の嗜好にまでどうこう言うなんて、お姉さんってすごく立派なんですね」
姉「揚げ足取るんじゃないの! あんた、そんな子じゃなかったじゃない」
友「残念ですけど、今回私はお兄さんの味方に付けさせてもらいますから。
だって、お姉さんすごく単純なことが分かってないんだもん」
姉「なによ、その単純なことって」
友「それは、人間にもいい人間と悪い人間がいるってことですよ」
友つえー
友凄くいい子
姉「そんなこと、言われなくても分かってる……」
友「いいえ、分かってない。だってお兄さんは明らかに、いい人間のはずだもの。
それが分かってたら頭っから決めつけて、嫌うはずなんかないわ」
姉「そんな馬鹿な……その男のどこが、いい人間だって言うの!?」
友「恋人のために海を渡って姉を説得しに来た。人魚の歴史や頑固な姉に負けず頭まで下げた。
私には、普通の人間がここまでの熱意を持って人魚に接してくれるとは到底思えないけど?」
姉「くっ……」
男「すげ、あの義姉ちゃんが押されてる……そして俺空気……」
男空気w
友「それに私、お姉さんがこの人を嫌ってる本当の理由も知ってるんだ」
姉「な、なに!?」
男「おい、なんだその理由って。聞かせてくれよ」
友「お姉さん、ホントはあなたと女のことがすごく羨ましいのよ」
男「そうなのか?」
姉「ち、違う!」
友「違うんですか? 私てっきり女と自分の境遇を重ね合わせて、二人のこと妬んでるんだと思ってた」
男「なんか不憫だな、義姉ちゃん……」
姉「憐れむな人間! 殺すわよ!?」
ああそういうこと
友「あのねお兄さん。お姉さんって本当は、自分が恋人を殺したこと、ずっと後悔してるんだよ」
姉「そんなの、後悔するようなことじゃないわよ!」
友「そうかな? いくら種が違うからって、自分のこと好いててくれた人を殺して、無感情でいられるかしら」
男「俺なら無理だな、うん」
姉「あんたと一緒にしないで!」
友「人魚も人間も大して違わないよ。だからお姉さんは、憎しみあわず殺しあわない二人の関係を、羨み、妬み、嫌ってたのよ」
姉「違うって、言ってるでしょうが!!」
男「ムキになるのは肯定してるのと同じっすよ、義姉ちゃん」
姉「うるさいっ!!」
あれ?姉が可愛く見えてきた
友「ここまで暴露ったんだから、もう隠す必要ないんじゃないですか?」
友「はっきり言いましょうよ。私は妬み嫉みを原動力に、妹の恋路を邪魔してましたって」
男「そっ、そこまで言うかよ……」
友「女の喧嘩って、陰湿で怖いんだよ? お兄さん」
男「肝に銘じとくわ……」ブルル
姉「……何よ」
友「え?」
姉「何よあんたら、分かったようなこと言って! 私だってねぇ、あの子みたいに人間に愛されたかったわよっ!!」
男「ね、義姉ちゃんっ……!?」
友「シッ、ここが正念場よ。静かに聞いてあげて」
姉「私だって、人間が好きだったことがあったわよ! 忘れられない思い出の一つや二つあったわよ!」
姉「だけど、仕方ないじゃない! あの男は私を裏切って、みんな殺そうとしたんだから!」
姉「殺したくて殺した訳じゃないわよ! あの人がまさかとか、何かの間違いだとか、言い訳ばっかり浮かんで来たわよ!」
姉「あんたらに分かるの!? みじめったらしく鼻水まで垂らして、命乞いする元恋人に刃を向ける気持ちが!!」
姉「分かんないでしょ!? だってあんたら幸せなんだもんね!!」
姉「そうよ、あんたらなんかに恋人を手にかけた私の気持ちなんか、分かってたまるもんですか!!」
----わっ……
男「あー、泣いちゃった……」
友「いいよ、ほっとこう。後は本人が落ち着くのを待てばいいだけだよ」
男「義姉ちゃん……」
姉「ぐすっ……ひくっ……」
男「義姉ちゃん、あのさ……」
友「今話しかけたら駄目よ、お兄さん。ここは一旦私んちに戻って、また明日様子を見に来ましょ」
男「え、義姉ちゃんほっといていいのか?」
友「多分、問題は解決したよ。結局自分がお兄さんたちに八つ当たりしてただけだって、もう気づいたはずだから」
男「そうか……」
友「お姉さん、泣いて気がおさまったら、私んちに来て下さいね。女も居るように言っときますから」
男「待ってるっす。俺も、女も」
姉「……」
友「じゃあ、行こうか」
男「おう」
ほっといていーんだろか
帰路……
----ふわふわ
男「それにしても助かったわ。お前さんがいなかったら、多分俺あそこからどうしようもなかった」
友「お兄さんがトイレに行くって言った時、なんとなくピーンときてね。それより……」
男「な、なにか?」
友「ずっと黙ってたけど、その顔にほのかな違和感を感じる」
男「顔? あぁ、そういや起きてからずっと真面目モード入ってたしな……」
友「そっちの顔もいいんだけど、やっぱり家にいた時のニヤニヤ顔の方がしっくりくる気がするな」
男「そうか、ご要望とあらば元に戻しますが?」
友「お願いします」
男「では……wwww」
友「そうそう、それそれ」
男「うっはwwwwwwww真面目モード続けすぎてwwwwwww顔筋強張りまくってるwwwwwwwwwww」
友「でも個人的には、そっちのが好きだな」
戻ったかw
戻ったww
なんかwwwwwwwwwwww安心するwwwwwwwwwwwwwwwww
確かにwwwwwwwwwww
男「けどwwww義姉ちゃん置いてきて本当に良かったのか?wwwwwwww」
友「感情が爆発した後は、下手に慰めたりするよりほっといてあげた方がいいんだよ。
あそこで押し切っても良かったけど、下手に刺激して逆効果になっても困るし」
男「確かにwwwwwwもう喧嘩なんかできそうもなかったなwwwwwwwww」
友「ねぇ、私って役に立った?」
男「当たり前じゃねーかwwwwwwwwお前には正直感謝してるwwwwwwwwwwww」
友「そっか……お兄さんのためになれたなら、良かったよ」
あれ?友フラグびんびん?
男「まぁこれでwwwwww義姉ちゃんとの問題も一件落着だなwwwwwwwww」
男「後はwwww女との薔薇色結婚生活が待ってるぜwwwwwwwうぇwwwwwwwうぇwwwwwww」
友「……お兄さん、そのことなんだけどさぁ」
男「む?wwwwwwwなんだwwwwwwwwwwww」
友「私って、さっきの件で役に立ったんだよね。だったら一つだけ、私のお願い聞いてくれないかな」
男「お前寝る前もそんなこと言ってたじゃねーかwwwwwwww一生のお願いは一回しか使えないんだぞ?wwwwwwwwwww」
友「そうだけど、聞くだけ聞いてくれてもいいじゃない」
男「内容によるがなwwwwなんぞお願いって?wwwwwww」
友「あのさ、あの……」
友「……私、お兄さんともっと親密な関係になりたいな」
男「ぬ?wwww」
うわぁ……
男「それwwwwどういう意味wwwwww」
友「簡単に言うと、私もあなたと恋仲になりたいってことかな」
男「ちょwwwwwwねーよwwwwwww俺にはすでに女という心に決めた相手がいるwwwwwwwwww」
友「知ってる。だから妾というか、二号さんみたいなポジションで充分なんだけど、どうかな?」
男「ぬはwwww俺モテすぎwwwwwwけどそれはwwwww無理な話だなwwwwwww」
友「なんで?」
男「俺って不器用だから、一人の女しか愛せないんだよwwwwwwwwwwww」
おお…
かっけえ、男さん一生付いていくっす
なんという展開
男「片方に愛情を注げばwwwwwwww必ずもう片方が疎かになるwwwwwwそういう人間なの俺はwwwwwwwwwww」
男「だから浮気する甲斐性もないしwwwwwwwwww妾なんて大それたことムリだっポwwwwwwwwwww」
友「どうしてそう決めつけるの? やってみなきゃ分からないじゃない」
男「仮に大丈夫だとしてもwwwwwwwwお前とそんな関係になったら女に悪いだろ?wwwwwwwwww」
友「それはまぁそうだけど」
男「お前も気さくでいい奴だけどwwwwwwww俺には女一人で手一杯だwwwwwwwすまんなwwwwwwwwwww」
友「…そっかぁ」
再開か!?
友「やっぱり駄目だったか。けっこう勇気要ったんだけどな」
男「そもそもwwww会って一日で告んなwwwwwwwビックリするほどユートピアだぞwwwwwwwww」
友「だってお兄さん、ここを出たら次にいつ会えるか分からないじゃない?」
男「会いにこいよwwww女についてけばwwwww俺がいつもいる入江の場所くらい分かるだろwwwwwwwwww」
友「私だって気をつかうんだよ? せっかくの二人きりに水を差すようなこと出来ないよ」
男「それもあってwwww妾だなんだと言ってたんですねwwwwww分かりますwwwwwwwwww」
友「そう。まぁその手回しも、無駄に終わっちゃったけどね」
男「まwwww会って一月しないうちにプロポーズした俺に言えた義理じゃねーやなwwwwwwww」
友「私もお兄さんも、せっかちだったんだね」
男「愛され体質のモテカワボーイっすからwwwwwwwwうはwww俺テライケメンwwwwwwwww」
友「調子に乗るな!」ピシッ
男「オウフwwww久々の尾びれの感触wwwwwww」
友「ははは……」
男「どしたんwwwwなんか今にも泣きそうな顔してるぞwwwwwwww」
友「いやぁ、やっぱりフラれちるのってキツいなぁと思ってさ」
男「そりゃそうだwwwwふった当人が言うのもアレだけどwwwwwwww」
友「…ねぇ、お兄さん。ちょっとこっち向いて」
男「んあ?wwwwwwww」
ちゅ…
男「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
友「私をふった代償は、今のでこちゅーで許してあげる」
男「なんというラブコメwwwwwww当事者の俺でもこっ恥ずかしいわwwwwwwwww」
友「じゃあ私、先に帰ってるから。スデンタンポンアデケヌマハエマオ!」
ふわん
男「おいwwwwww一人にすんなwwwwwwこええよwwwwwwwww」
男「行っちまったwwwwwwww暗闇で一人こええっつーにwwwwwwww」
男「…そういえば、最後の台詞ってどういう意味なんだろwwwwwwwwww」
男「スデンタンポンアデケヌマハエマオwwwwwwwスデンタンポンアデケヌマハエマオwwwwwwwww」
男「……あっwwwwなるほどwwwwwwそういう意味かwwwwwwww」
男「あいつwwwwフラれたからって捨て台詞吐いて行きやがったwwwwwwww」
男「まぁwwwwwwにぶちんの俺にキレるのも当然だよなwwwwwwwwww」
男「スデンタンポンアデケヌマハエマオwwwwwwwwスデンタンポンアデケヌマハエマオwwwwwwwww」
男さんステキ
女「すぅ…すぅ…」
友「……」ふわり
女「ん……友ちゃん……?」
友「ただいま」
女「ただいまって、どこか行ってたの…?」
友「うん。ちょっとそこまで、ね」
女「……男さんは? 男さんはどこ行ったの?」
友「さあ、まだトイレから帰ってないんじゃないの?」
女「そっかぁ……」
友「……女。お兄さんが帰ってきたら、ワガママいっぱいに思いっきり甘えてあげなさい」
女「うにゃ……なんで?」
友「そうしないと、私の気がすまないから」
女「よく分かんないよ」
友「とにかくあんたは、いつもみたいにバカップルっぷりを発揮してればいいの」
女「うーん、分かった。友ちゃんがそういうなら、そうする……」
友「約束だよ、じゃあおやすみ」
女「おやすみ……」
友人魚いい子だなぁ
男「らんたったらんたったwwww男お兄さんが放尿からただいま帰還wwwwwwww」
男「一人の夜道めっちゃ怖かったwwwwwwwちびるかと思ったwwwwwwwただいまwwwwww」
女「すぴゅー…すぴー…」
友「くかー……」
男「ですよねーwwww寝てますよねーwwwwwwww」
男「起こすのも悪いしwwwwwwこのまま寝ちまうかwwwwwwwwww」
男「……女、義姉ちゃんの方は、なんとかなりそうだぞwwwwwwww」
男「友もありがとなwwwwお前にはwwwすげえ感謝してるからwwwwwwww」
男「二人とも、大好きなんだぜwwwwwwwwwwwwじゃあお休みwwwwwwww」
〜翌・早朝〜
女「ん…ふあぁ…」
男「ぐがあーwwwwぐぎゅうーwwww」
女「あ……男さん、帰ってきてたんだ」
女「当たり前か、トイレに行ってただけだもんね」
男「うぉあーwwwwすぴゅるるるwwww」
女「すごいイビキ。昨日よっぽど疲れたんだろうな」
女「無理もないよ。私を追って、こんな離島まで……」
女「…今なら、誰も見てないよね」
女「…男さん、私、ここまで男さんが来てくれて、すごく嬉しかった」
女「一生ついていきますから、覚悟して下さいね?」
なでなで
男「…む?wwww女?wwwwwwww」
女「あ、起きちゃった……」
友「……」ニヤニヤ
女「と、友も!?」
寝ながら笑っとるwほっぺたつるぞ
なんというラブラブw
友「なぁんだ。私が心配するまでもなく、ちゃんと甘えてるのね」
女「お、起きてるなら言ってよね! 黙って見てるなんて性格悪いなぁ!」
友「ちょっとちょっと、心友に向かってそこまで言うかあんたは?」
男「なんだなんだwwwwww何をそんなに揉めているwwwwwwwwww」
友「女が、あなたに一生ついていきますだって。妬けるわぁ」
男「うひょwwwwマジすかwwwwwこりゃあ寝てる場合じゃねぇwwwwwwwww」
がばちょ
男「チクショウwwwwお前可愛いなwwww」ぐりぐり
友「私もついでに」ぐりぐり
女「ほ、ほっぺたぐりぐりしないで下さいよぅ、二人とも……」
ぐりぐりぐりぐり……
おきたw
ぐりぐりしちゃってぇ
このこのう
男「なんかwwwテンション上がってきたwwwwwwww女、このまま義姉ちゃんのとこに乗り込むぞwwwwwwwwww」
女「え? なんでせっかく逃げて来たのに、また姉さんのところに戻るんですか?」
男「決まってるwwwwwwww義姉ちゃんにwwww結婚の許しをもらいに行くんだよwwwwwwww」
女「なんでですか!? そんなことしたら、今度こそ殺されちゃいます!」
友「いや、実は昨日ね……」
かくかくしかじか…
女「そっ、そんな大事なこと、なんで当事者の私に黙ってやっちゃうのよ!?」
友「だってあんた、起きなかったし」
女「男さんも、私を蚊帳の外にするなんて酷い!」
男「俺は一人でケジメつけるつもりだったんだけどなwwwwwwwwwwww」
女「これは私の問題でもあるんです。一人でケジメつけるだなんて、言わないで下さい」
男「ヤベェwwww怒られたwwwwwwww」
女「私はあなたの何ですか? お嫁さんじゃなかったんですか? 壁があるなら、二人で越えればいいだけじゃないですか」
男「そうは言うけどwwwwwwwwお前と行ったら余計話しがこじれそうな気もしたしwwwwwwww」
女「そのせいで男さんが姉さんに殺されたら、それこそ姉さんと私の関係がこじれちゃいますよ!」
友「はいはい、痴話喧嘩はそこまでになさい」
友「お兄さん、興奮してるのは分かるけど、今外出たら他の人魚に見つかる可能性大よ?」
男「そうかwwww今までお前らと義姉ちゃんにしか会ってなかったらからwww
ここがヤバい島だってことすっかり忘れてたわwwwwwwwww」
友「だったら、日が暮れてから改めてお姉さんのとこに行けばいいじゃない。ね、女?」
女「え? あ、そうですよ。今度こそ私のこと、除け者になんかさせませんから」
友「解決したなら仲直りなさい。そもそも、人んちで喧嘩なんて非常識よ?」
女「ご、ごめん友ちゃん……」
男(友人魚ナイスwwwwww話題のすり替えうめぇwwwwwwwwww)
男「んじゃあこれで、当面することはなくなった訳だなwwwwwwww」
友「どうするの? ここにいても暇だろうし、かといって外出たら見つかるし」
男「とりあえず腹減ったわwwwwwwこの島来てから何も食ってねーしwwwwwwwwww」
女「そういえばそうですね。緊張の連続でお腹が減らなかったのかも」
友「生魚で良ければ取ってきてあげるけど、いる?」
男「食える物なら文句は言わんwwwwwwwとにかくなんか食わせてくれwwwwwwwww」
友「じゃあ、ちょっと待ってて。急いで取ってくるから」
女「あ、私も……」
友「あんたはここにいなさい。昨日した約束、忘れたの?」
女「忘れてないけど、でも……」
友「いいのよ、あんたらはお客さんなんだから気ぃ使わなくても。それじゃ、大人しく待っててね」
ふわっ
女「行っちゃった…」
男「せわしないのぅwwwwwwww俺のためとはいえwwwwwwwwww」
男「今日のご飯はwwww生魚wwww頭からバリバリ食っちゃうぞwwwwwwww」
女(友ちゃんたら、変に気を回すんだから)
女(……でも、男さんと二人きりって、すごく久々)
誤爆した
男「今日のご飯はwwww生魚wwww頭からバリバリ食っちゃうぞwwwwwwww」
女(友ちゃんたら、変に気を回すんだから困るわ)
女(でも、男さんと二人きりになるのも、一週間ぶりなんだよなぁ)
女(ワガママいっぱいに甘えなさい、か……よし!)
女「あの、男さん」
男「なんでござるか?wwwwwwwwニンニンwwwwwwww」
女「友ちゃんいないし、せっかく久しぶりに会えたんだから、もっと近くに寄ってもいいですか?」
男「モチのロンwwwwwwww誰が拒もうものかwwwwwwww」
女「それじゃ、失礼しますね」
すす…
女「うん、いい感じです」
男「どうしたwwww再会した時や寝ぼけてた時は抱きついてきたのに
wwwwwwww今日は横に座るだけか?wwwwwwwww」
女「はい、今はこれで充分です。その代わり、いつもよりたくさんお話ししませんか?」
男「つっても語ることなんて、ほとんどねーけどなwwwwwwwwwwww」
女「ううん、私は些細なことでもいいから、男さんのこともっと知りたいです。だから何かお話しして下さいよ」
男「そうかwwwwじゃあ何話そうかなwwwwwwww」
女人魚いじらしいのう
男「それじゃあwwww俺の取って置きのジョークを聞かせてやろうwwwwww」
女「ジョーク? なんですか、それ」
男「あのなwwww俺、去年の十二月二十四日に焼き芋買ったんだよwwwwwwww」
女「はい」
男「腹減って仕方なくてさwwwwwwww家に着くまでに我慢できなくて途中の公園で食べることにしたんだwwwwwwww」
女「それで?」
男「その時にふと思ったんだwwwwwwwwこれが本当の『クリスマス・イモ』だっつってなwwwwwwwww」
女「……え?」
男「え?wwwwじゃなくてwwwwwwこれで終わりですが何かwwwwwwwwww」
女「ただのだじゃれじゃないですか」
男「すwwwwべwwwっwwwwwwたwwwwwww俺オワタwwwwwwwwwwwwwwww」
女「……ぷっ」クスクス
男「なんだ?wwwwww時間差で笑いが来たか?wwwwwwwwww」
女「いえ、そうじゃなくて。なんだかとっても男さんらしいなと思って」
女「やっぱり男さんは、初めて会った時みたいにお馬鹿をするのが素敵なんですね」
男「最近真面目モードに入ることが多かったからなwwwwwwwww俺もその方が楽な気はするwwwwwwwwwww」
女「私も、男さんがニコニコしてると嬉しくなります」
男「最初はあんだけウザがってたのになwwwwwwww」
女「それは、男さんの本性を知らなかったから。今は男さんが、本当はすごく真面目な人だって知ってますから」
男「真面目認定wwwwwwww頂きましたwwwwwwwwwwww」
女「男さん、もっとひっついてもいいですか?」
男「もう充分ひっついてんじゃねーかwwwwwwww」
女「寒いギャグで私を凍えさせた男さんが悪いんです。責任とって、ちゃんと温めて下さい」
----ぴたり
男「うひゃwwwww乳が当たるwwwwwwwwwww」
女「当ててるんです」
ああああおおおおうなんだかのぞきをしているきぶん!!
クリスマス芋?
当ててるんですキター!!!
当ててるんですだけで盛り上がれるって・・・
いいぞもっとやれwwww
男「やべぇwwwwwなんかちんちん勃ってきたwwwwwwwwwww」
女「下ネタはいけませんよ、いくら私でもそこまでは受け入れられません」
男「当ててるのに寸止めとはwwwwwwなんと殺生なwwwwwwwwww」
女「駄目ですよ、ここ友ちゃんちですし」
男「じゃあ外行ってやろうぜwwwwwww人魚ハァハァwwwwwwwww」
女「外には他の人魚がいるって、さっき言ったばかりなのに」
男「いけねwwwwwwwwそういえばそうだったwwwwwwwwwwww」
女「ガツガツしてる男さんなんて、好きじゃありません」プイッ
男「そっぽ向かれたwwwwwwww当ててきたのはそっちなのにwwwwwwwwwwww」
女「冗談ですよ。でも、あんまり節操のないことをしたら、幻滅する可能性はありますからね?」
男「おkwwwwww肝に銘じとくwwwwwwwwww」
男「じゃあさwwwじゃあさwwwwセクロス駄目ならちゅーしようぜwwwwwwwwww」
女「キスなら昨日したじゃないですか」
男「でもあれwwwでこちゅーじゃん?wwwwお口でちゅっちゅしてないじゃん?wwwwwwwwwwww」
女「それはそうかもしれませんけど、でもさすがにまだそれは早くないですか?」
男「何をためらうことがあるwwwwwwwwてか、正直な話しwwwwwww
女に乳当てられたせいでwwwwもう辛抱たまりませんwwwwwwwwww」
男「な?wwwwwwwwしようぜwwwwしようぜwwwwwwww」
女「…じゃあ、ちょっとだけなら」
男「わっふるわっふるwwwwwwwwわっふるわっふるwwwwwwww wktkがwwww止まらねぇwwwwwwwwww」
女「あんまりジロジロ見ないで下さい。マナー違反ですよ?」
男「だってwwwwwwww恥じらうお前が可愛くて可愛くてwwwwwwwwwwww」
女「もう、男さんってムード作りが下手なんだから!」
男「正直すまんかったwwwwwwwwムードとか作ろうともしてなかったwwwwwwwwwwww」
女「女心が分かってないなぁ……」
男「すまんかったwwwwwwお詫びはちゅーで返すからwwwwwwwwww」
女「お詫びにはなってないですけど……ん(目を軽く瞑る)」
男「おkwwwwじゃあ行くぜwwwwwww」
……以下、割愛
女「……ふぁ」
男「ごっつぉさまwwwwwwwwお前のキス顔www可愛かったぞwwwwwwwww」
女「意外に照れくさいものですね…」
男「そんなにうつむくなよwwwwwwww愛らしすぎてまたしたくなるだろwwwwwwwwwww」
女「だって……」
男「うはwwwwよく見たらお前首まで真っ赤じゃねーかwwwwwwwwwwww」
女「誰のせいですか、誰の……」カァッ
女「まだ顔が熱いです……」
男「俺もwwwwwwさっきからうひゃうひゃ言ってるけどwwwwww実はけっこうキョドってるwwwwwwwwwwww」
女「……もしかして、男さんもキス初めてでした?」
男「おうwwwwww恥ずかしながらなwwwwwwwww」
女「そうでしたか。そんな浮わついた態度ばっかりだから、私てっきり男さんは遊び人なのかと思ってました」
男「意外と純情派なのよ、俺wwwwwww好きな奴としかちゅーなんかできんのwwwwwwwww」
女「じゃあ、私はそのお眼鏡にかなったってことですか?」
男「おうwwwwwwかないまくりwwかないまくりwwww」
男「なんかキスしたら催してきたwwwwwww女wwwもっとイチャイチャしようぞwwwwwwwww」
女「……はい」
男「従順すぎワロタwwwwwwwwじゃあさっそくおっぱいでも……」
友「……」じーっ
女「あ…」
男「アウチwwwwww家主が帰ってきちゃったwwwwwwww」
女「ご、ごめん友ちゃん。人んちなのに勝手にこんなことして……」
友「いえ、いいのよ。男さんに甘えなさいって言ったの私だし。それよりあんたら、お客さんよ」
女「え?」
姉「……」ふわふわ
女「ね、姉さん…ッ!?」
男「おぉwwww義姉ちゃんwwwwww一日ぶりですwwwwwwwwwwwwww」
姉「……」ふわふわ
女「…何の用? まさか、私を連れ戻しに来たの?」
姉「……」ふわん
女「言っておくけど、私は男さんとずっと一緒にいることに決めました。もう姉さんの指図は受けません」
友「落ち着きなさいって。お姉さんまだ何も言ってないじゃない」
男「そうだぞwwwwwwwとりあえず座ってもらって話しでも聞こうやwwwwwwwww」
女「男さんがそう言うなら……」
姉「……」ふわん、すたっ
wktk
姉「……」
女(何なのこの沈黙…すごく重苦しい……)
男(おい、女wwww義姉ちゃんよく見たら目ぇ腫らしてね?wwwwwwww)ヒソヒソ
女(あ、本当だ。言われてみれば、まぶたがすごいことになってる)
男(あの後一晩中泣いてたのかなwwwwwwwww)
女(姉さんが? まさか)
姉「……昨日は」
女「は、はい!?」
姉「そこの男にしこたまやりこめられたわ」
男「ちょwwwww濡れ衣じゃないっすか義姉ちゃんwwwwwwwwwwww」
友「まぁ、正確に言うとやりこめたのはお兄さんじゃなくて私だったけどね」
姉「どっちにしろ、あんたに感化されてやったんだから結果は同じよ」
姉「おかげで嫌なことも思い出したし、話したくないことも話したわ」
女「……それで?」
姉「別に。それはただそれだけよ」
男「なんじゃそらwwwwwwwwwwww」
姉「でもあんた、これで私に勝ったとか勘違いしないでね。私は人間を許さないし、あんたのことも大っ嫌いだから」
女「わざわざそんなこと言いに来たの? 喧嘩売りに来たなら帰ってよ!」
友「そんなはずないでしょ……あんた、何回私に落ち着きなさいって言わせる気?」
女「え? じゃあ、何?」
姉「……」
友「ほら、お姉さん」
姉「……いいんじゃないの?」
男「なぬ?wwwwwwwwww」
姉「許すっつってんのよ、結婚を! 特別に、仕方なく、超々々々例外でね!!」
男「マ、マジっすかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
女「男さん…!」
493 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 22:57:39 ID:iBoItlNp
男「よっしゃあああああああああああwwwwwやったぜ女、ついに義姉ちゃんから許しが出たぜwwwwwwwwwwww」
女「ありがとう姉さん。私、私……」ウルウル
姉「泣くんじゃないよ馬鹿」
男「でもwwwwどんな心境の変化っすかwwwwww昨日はあんだけ荒れてたのにwwwwwwwwww」
姉「いい加減あんたが鬱陶しくなってきただけよ。それに……」
ずいっ
姉「妹があんたに愛想尽かすのって、案外早いんじゃないかと思ってね。どうせ長続きしない
なら、妨害なんてツマンナイことしないで傍観してればいいだけだって気付いたのよ」
男「ちょwwwwwwwwww」
女「なっ……」
姉「いい、女。人間なんて放っておくと、すぐにボロを出す生き物よ。裏切って、
傷つけて、自分の欲のためなら相手のことなんかこれっぽっちも顧みない」
姉「あんたはあの男の本性がそうだったとしても、まだ愛してるって言えるの?」
女「それは……自分で決めたことだもん、生涯この人と一緒にいるって」
姉「あっそ。ならいいわ」
ふわん
男「あ、義姉ちゃんwwwwwどこへwwwwwwwww」
姉「帰るのよ。言いたいこと言ったし、満足したしね」
姉「バカップルに付き合ったらこっちまで馬鹿になっちゃうわ。さっさと帰ろ」
女「姉さん、最後まで口が悪い……」
男「ちょっと待って義姉ちゃんwwwwwwwwww」
姉「……まだ何かあるの?」
男「結婚の承諾wwwwwありがとうっしたwwwww俺、こいつを幸せにしますからwwwwwwwwww」
姉「お礼なら、そこのおせっかい人魚に言いなさい」
友「わ、私?」
姉「そうよ。この子ったら、男が外出れないからって言って、わざわざ私を呼びにきたんだから」
男「お前wwwwwそんなことしてたのかwwwwwwww」
友「……バレちゃったか」
女「友ちゃん、なんで?」
友「単なる友達のよしみだから。特別な意味はないよ」
男「お前すげーいい奴wwwwwwwwww感動したwwwwwwwwwwww」
友「ふふ……私も少しは、キューピッドになれたかな」
みんないいヤツだなー
なんだもうこの幸せオーラ素敵すぐる
姉「じゃあね、せいぜい種族の違いに足掻くといいわ」ひゅー
女「……はぁ、なんかようやく肩の荷が降りた感じがするよ」
友「良かったわね、お兄さんとのお付き合いの許可もらえて」
男「安心したら腹減ったwwwwwwwww友、生魚おくれwwwwwwwwwww」
友「はいはい」クスクス
男「わーいwwwwwそれじゃあ早速、いただきまーすwwwwwwwwww」
女「そのまま食べて、骨が障ったりしませんか?」
男「え?wwwww」ばーりぼーり
女「すごい、頭から食べてる…」
友「あんたの心配は杞憂だったみたいね。てか、本当にすごいな。人魚以上の歯の強さの人間なんて」
男「借金生活中は石を食う努力をしてたしなwwwwww生魚なんて流動食っすよwwwwwwwwwwwwww」
女「それもまた、予想だにしない過去ですね」
男「生魚うまうまwwwwwwwwww」くっちゃくっちゃ
友「さて、お兄さんがここに来た目的も達せられたことだし、あとの問題は一つだけね」
男「え?wwwwwまだ何かあったっけwwwwwwww」むしゃむしゃ
友「お兄さん、帰りはどうするつもりなの?」
男「あ!wwwwwwwそういや全く考えてなかったwwwwwwwwwwwww」
女「まさか、忘れてた訳じゃ……」
男「wwwwwwwwww」
友「笑ってごまかす辺り、図星だったみたいだね」
男「サーセンwwwwwぶっちゃけ帰りのこととかwwwwwwwwなんも考えてませんでしたwwwwwwwwwwwwwww」
友「呆れた無計画だね。ここには船を作るような技術はないし、そもそもそんな行動したらお兄さんの存在がバレバレになっちゃうのに」
女「どうしよっか、友」
友「うーむ…」
男「こうなったらwwwwwいっそのことここに三人で住んじまうかwwwwwwwwww」
友「ちょっと、それは困るよ。ここは私んちなんだから」
女「でも、男さんといつでも会えるのは魅力的かも……」
友「あんたが言うと冗談に聞こえないでしょ」
男「怒られたwwwwwwwwww女自重wwwwwwwwww」
女「誰のせいですか」
ああもういちゃいちゃがまぶしすぎる
501 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 22:29:29 ID:1FJhW34d
続きを読むには、わっふるわっふると書き込めば良いのかな(・∀・)
なんでもかんでも、わっふるわっふる言えばいいんじゃないだろ・・・
わっふるわっふる
友「しょうがない。あんまり使いたくなかったけど、これしか方法はないか」
女「なぁに、何か考えがあるの?」
友「名付けて、お兄さんを陸まで引っ張ってくぞ作戦2009よ!」
男「名前そのまんまじゃねーかwwwwwwwwww」
女「陸までって、私と友ちゃんだけでやるの?」
友「あと出来れば、お姉さんにも手伝って欲しいところね」
女「無理よ! だってここからいつもの岩場まで、何十kmあると思ってるの?」
友「だからって、このままお兄さんここに置いてたら、それこそみすみす人魚の餌食だよ」
女「それはそうだけど……」
男「んならさwwwww協力してくれそうな人魚探せばいいじゃんwwwwwwwwww」
友「そんな簡単に言わないで。私には、口が固くて排他的じゃない人魚の心当たりなんてないんだから」
女「右に同じく」
男「けどさwwwwwww二人にばっか負担かける訳には行かないじゃんwwwwwwwwwwww」
男「ぶっちゃけた話しwwwwwww陸まで引っ張ってくれるのも個人的には反対なんだぜ?wwwwwwwwwwwww」
友「何でよ? 何か問題あるかしら」
男「だってwwwww俺の嫁と命の恩人がwwwww俺のせいで疲れるのって耐えらんねーもんよwwwwwwwwww」
女「何を言ってるんですか。私は男さんの為なら、何でもしてあげますよ」
男「気持ちは嬉しいがwwwwwwwやっぱり負担はそれなりに減らした方がいいと思うんだwwwwwwww」
男「だからwww出来るだけ協力は仰いだ方がいいしwwwwwその結果
他の人魚に殺されても俺は文句言わねーよwwwwwwwwww」
女「男さん…」
友「お兄さん、私たちの体力を心配してるなら無用だよ?」
男「そんなんじゃないってwwwwwww俺はそんな細かい気遣い出来る男じゃないっつーのwwwwwwwwww」
女「……嘘つき」
男「とにかくwwwww俺を引っ張って渡るなら他の人魚の協力は必須だと思うぜwwwwwwwwwwww」
女「とはいっても、誰が信用出来るかなんて私たちには本当に分からないんですよ」
男「それなら俺がwwwww実際に会ってみればいいじゃないwwwwwwwそしたらwww信用に足る
人魚かどうかwwwww俺が判断するからさwwwwwwwwww」
友「だからそれは危ないって……」
男「言っただろ?wwwww俺は殺されても文句は言わないってwwwww
馬鹿には馬鹿なりの筋の通し方があるんすよwwwwwwwwww」
女「それが上手い方向に転がればいいんですけど……」
友「ま、その辺は生きてこの島にたどり着いた、お兄さんの強運に賭けるしかないんだろうねぇ」
男「よっしゃwwwww決まりだなwwwwwwwじゃあ二人は知り合いの人魚
当たってwwwwwwwwここに連れてきてくれよwwwwwwwwww」
友「オッケー。じゃあ女、私たちは手分けして協力者を探しに行こうか」
女「うん…」
保守ーん
そして集められた精鋭数名…
モブ人魚「友ちゃん、話しって何?」
年上人魚「つまんない用事だったら、承知しないわよ?」
幼女人魚「おねーたん、今からなにすゆのー?」
友(ちょっとあんた、子供なんか連れてきても戦力にならないでしょうが!)
女(だって、男さんのこと話せる相手なんか浮かばなかったんだもの……)
モブ「何ごそごそしてるの?」
友「あ、いや、別に……」
年「早くしてくれないかしら。私は自分の時間を奪われるのが嫌いなのよ」
女「すぐ済みますから…」
友(さて、こっからどう切り出したもんかねぇ……)
女「あ、あの、皆さん……」
モブ「何?」
女「実は、ちょっと会ってほしい人がいるんです」
友「あんた、そんな紹介の仕方でいいの?」
女「うだうだ言ってても始まらないわよ。とにかく行動してみないと」
年「誰よ、会ってほしい人って」
女「友ちゃんちにいるんですけど……その人を見ても驚かないって、約束してもらえますか?」
モブ「それは、保証しかねると思うけど」
年「なに、あんたら。そんなに念押しするなんて、まさかジュゴンでも捕まえてきたとでも言うの?」
友(ある意味それより厄介だけどね…)
幼「ジュゴンってなーに?」
年「でっかい海の獣のことよ」
幼「わー! あたちジュゴン見たーい!!」
女(うぅ……なんか、子供騙してるみたいで気が引けるなぁ)
んで、友んち……
友「イラッシャイマセー」
年「挨拶はいいから、早くその会わせたい人ってのを出しなさいよ」
女「まぁまぁ……(やっぱりまだ心の準備が)」
ガササッ……
モブ「あれ? 今家の中で何か動いたような」
友(うっ。目ぇいいなモブ人魚……)
年「あんたらまさか、本気でジュゴン捕まえたんじゃないでしょうね」
幼「なぁに、なぁに?」ぴょんぴょん
友「女、こうなったら躊躇ってても仕方ないわ」
女「そうだね……。男さん、出てきて下さい」
男「あいよーwwwww」
モブ・年・幼「!!!」
男「おぉwwwwwこりゃまた美人な人魚さんが勢揃いでwwwwwwwwいいことだwwwwwwwwwwww」
年「に、人間……? これはさすがに、予測出来なかったわ」
モブ「二人とも、何考えてるの!? この島に人間なんて、タブーもいいとこだよ!!」
女「あんまりおっきな声出さないで……外に漏れちゃうから……」
幼「ふえぇぇ〜、人間こわいよ〜」
友「あぁほら、幼女ちゃん泣かないで」
男「俺かっけぇwwwwwwwwwテラ台風の目wwwwwwwwww」
モブ「何なのこの人間……気持ち悪っ! 早く他の人魚に知らせなきゃ……!」
女「待って、それだけはしないで! お願いだから私の話しを聞いて?」
年「モブ、落ち着きな。とりあえず取って食われるようなことはないみたいだし、聞く耳くらい持ってもいいじゃない」
モブ「でも……」
年「女、友。あんたたちはこの島における最大の約束事を破ってんだ。話しっ
てのはそこも含めて、うちらを納得させられるようなもんなんだろうね?」
女「はい、とても重要なお話です」
年「オッケー分かった。話すだけ話してごらん」
年「なるほどね……恋の熱にあてられて、この人間がここまで泳いできちゃったと」
モブ「女は馬鹿だよ! なんでわざわざ人間なんかを相手にしてんのよ!!」
女「お説ごもっともだけど、私だって最初から好きになると思ってた訳じゃないよ」
年「それにしたって軽率だわね。よく他の人魚に見つからなかったもんだわ」
友「一番最初に出会ったのが私だったってのが、幸運だったんだろうね」
モブ「私は嫌だよ、人間がこの島にいるなんて! ましてや島外に出す手伝いなんて、絶対してあげないから!!」
友「やっぱりこうなっちゃうかぁ……」
女「でも、男さんと話しをしてくれれば、きっといい人だって分かってくれるはず……」
モブ「人間とする話しなんて、ないわ!」
友「キッツいなぁ、モブ人魚は」
年「私ゃむしろ、さっさとこの島から人間を追い出すべきだと思うけど」
友「ですよね。だとしたら行動はなるべく早い方がいいですよね」
年「けど、そこの男がこの島にとって害悪になるようなら、話しは別だね。もしもそいつが
助けたその足で仲間のとこに駆け込んでごらん。数年前の戦争の二の舞じゃないか」
女「だからそれは話しを聞いてみて……」
モブ「私は嫌、人間と同じ部屋にいるのも耐えられない」
年「口先だけなら、なんとでも言えるからねぇ」
女「駄目だ、姉さんと話してるみたいだわ」
友「こりゃ思いの外難関だったねぇ」
男「話が白熱しとりますなぁwwwwwww俺、超蚊帳の外だわwwwwwwww」
じーっ
男「……む?wwwwwどこからか視線を感じるwwwwwwwwww」
幼「……」ぐす、ぐす
男「お前かwwwww俺に熱視線を向けてるのはwwwwwwwwww」
幼「……ふえぇぇん」ポロポロ
男「泣くなwwwwwwてか、泣くほど怖いならこっち見んなwwwwwwww」
幼「えぐ…えぐ…」
男「しょうがねえなwwwwwww向こうは埒開かないっぽいしwwwwwお前の相手してやるかwwwwwwww」
にかっ
幼「ふぇ……?」
モブ「こんなことになるなら、女になんかついてくるんじゃなかったよ」
女「だから、頭から突っぱねないでちゃんと話しをさぁ」
友「年さんからも、説得して下さいよ」
年「悪いけど、私も心境としてはモブちゃん寄りだから、その子が
話しを聞く気にならない限り、聞いてやる訳にはいかないわ」
女「もう、何で人魚ってこんなに頭が固いんだろ……」
キャッキャッ
女「……え?」
男「あるー晴れーた日ーのことwwwwwww魔法みたいな愉ー快がーwwwwwwww」
幼「おいたんのお歌、下手だよー」ケラケラ
男「失礼なwwwwwこれはこの歌が俺の喉に合ってないだけだwwwwwwww」
幼「ねぇ、もっとお歌唄って?」
男「おう、いいぞwwwwwwwじゃあ次は『もってけ!セーラー服』をwwwwwwww」
モブ「幼女ちゃんが、なついてる……」
友「へぇ、お兄さんスゴいなぁ」
男「あwwwwそっちの話し終わった?wwwwwwww」
友「まだだけど。ていうかまるで他人事だね」
女「そうですよ。男さんからも何とか言って下さいよ!」
男「んじゃ言わせてもらうけどwwwwwwwwww」
ずいっ
モブ「な、何よ人間……こっちに寄らないで!」
男「あんたが一番抵抗してるみたいだからあんたに言っとくわwwwwwwwwww」
男「俺wwwwwどんな目にあってもwwwwwww女と幸せになるからwwwwwwwwww」
モブ「はぁ?」
年「ふぅん……」
男「その為に協力してくれるならあんたらに土下座だってするしwwwww
あんたらが障害になるってんなら相手にもなるぜ?wwwwwwww」
モブ「なっ、なんて野蛮な人間なのっ!」
年「あんた、今の本気で言ってんの?」
男「あたぼうよwwwwwwwwww」
年「ふぅん。なんかあんた、変な人間ね」
男がかっけえwww
モブ人魚って呼ばれてんのがなんだかツボに入ったwwwwwwテラすまんモブ人魚wwwwww
年「いいわよ、私はあんたの脱出に協力してあげる」
女「本当ですか? ありがとうございます!」
モブ「ちょ、ちょっと年さん!」
年「いいじゃない。何にせよ人間がこの島からいなくなるのはいいことだし、それに何より幼女人魚がなついてるみたいだしね」
幼「あたちもきょうりょくするー」
友「良かったね、お兄さん」
年「但し、条件が一つある」
女「え?」
年「協力料と口止め料として、魚一週間分用意してもらうわ」
女「えぇっ!?」
年「当然でしょ。この世にただで手に入るものなんかないのよ」
男「なんという脅迫wwwwwww人魚の世界も世知辛いのぅwwwwwwwwww」
年「まぁ、それはそれとして、ここからその人間を連れ出す算段は考えてあるの?」
女「一応案としては、ロープの様なものを使って男さんを引っ張っていくのが一番じゃないかと」
モブ「そんなの、海流が早いとこに当たったら流されちゃうわよ。実現不可能なこと提案しないでよね」
友「この辺には、そんなに流れの早い潮はないはずなんだけど」
男「それよりwwwwwなんだかんだ言って手伝ってくれるモブ人魚に萌えたwwwwwwwwww」
モブ「誰も手伝うなんて言ってないでしょうがっ!!」
女「……大丈夫かな、これ」
友「とりあえず、やれるだけやってみよう。行動するのは、日が落ちてみんなが寝静まったころがいいね」
女「じゃあそれまで、私と友ちゃんが男さんを引っ張るためのロープを用意しなきゃ」
年「じゃ、それまでは自由行動ってことで。モブ、あんたもちゃんと来るのよ」
モブ「拒否権はなしかい!」
幼「おにいたん、また遊ぼうね」ふわ
男「おうwwwww今度会う時は俺の美声を聞かせてやるからなwwwwwwwwww」
男「さーてとwwwwwまた暇をもて余した俺がいる訳ですがwwwwwwwwwwwwwww」
男「どうしよっかなwwwwwオナニーでもしよっかなwwwwwww人んちでwwwwwwwwwwwww」
女「……男さん」
男「おぅふwwwwwセルフバーニング発言を嫁に聞かれたwwwwwwwwwwww」
女「今のはさすがの私でも、最低だと思いますよ?」
男「なんでここにいんのwwwwwww出てったんじゃなかったのかよwwwwwwwwwwwww」
女「友ちゃんが、暇だろうから男さんの相手してあげなさいって」
男「まwwwたwwwwかwwwwwなんという気ぃ効かせ上手wwwwwwwwwwwwwww」
女「男さんは、私と一緒にいたくありませんでしたか?」
男「んなアホなwwwww嫁を拒むのは倦怠期の夫だけっすよwwwwwwwwww」
女「そうですか。私も二人きりになれて、嬉しいです」
男「まぁwwwww横来て座りんしゃいwwwwwwww」ぽんぽん
女「はぁ…」ぺたん
男「なぁwwwwwひとつ言っていいか?wwwwwwwwww」
女「なんでしょうか」
男「俺wwwww幼女人魚と戯れてたら子供欲しくなっちまったwwwwwwwwww」
女「はい!?」
男「いやだからwwwwwお前との愛の結晶が欲しいってことwwwwwwwwww」
女「あの、それってまだ早くありません?」
男「そうか?wwwww俺は愛しあってればいつでもおkだと思うけどなwwwwwwwwww」
女「それは私だって、子供は欲しいですけど…」
男「素直になれよwwwww俺とちゅっちゅしたいってさwwwwwwwww」
女「……馬鹿」
523 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 20:26:15 ID:MbdltrvD
女「男さんは、何人子供が欲しいですか?」
男「そうだなwwwwwどうせなら世界新記録目指したいなwwwwwwwwww」
男「セ・パ両リーグに次ぐ新しい野球のリーグが作れるくらい頑張るかwwwwwwwwww」
女「それって、具体的には何人ですか?」
男「わかんねwwwwwwwwwでも補欠まで入れたら百じゃ効かないだろうなwwwwwwwwwww」
女「それじゃ、私の方が体を壊しちゃいますよ」
男「wwwwwwwwww」
男「お前は何人子供欲しいよ?wwwwwwwwwwwww」
女「私は……あなたとの子供なら、何人でも」
男「うはwwwwwwwじゃあやっぱり新リーグ設立目指すしかないかwwwwwwwwww」
女「無理ですってば」
男「そうかwwwwwwwww」
女「でも、その為にはまずここから抜け出さないといけませんね」
男「おうwwwwwまぁやってみりゃなんとかなるだろwwwwwwwwww」
女「楽観視し過ぎると、ろくなことになりませんよ」
女「今はひとまず、子供云々より生き残ることから考えましょう」
男「だなwwwwwいっちょ踏ん張るかwwwwwwwwww」
男「踏ん張りついでに女、一つ約束してくれwwwwwwwwww」
女「なんでしょう」
男「俺が無事にいつもの岩場に着いたらwwwww誰が見てても構わずに思いっきりちゅーしようぜwwwwwwwwwwwww」
女「えっ……」
男「その約束があればwwwwwww俺はどんな困難でもwww乗り越えられる気がするwwwwwwwwwwwww」
女「…分かりました。その約束で男さんが頑張ってくれるなら、私も覚悟を決めます」
女「あそこに帰ったら、いっぱいちゅーして全力で甘えましょう。約束です」
男「おkwwwwwwこれでやる気百倍だぜwwwwwwwww」
女「……男さん」
ぎゅっ
男「どうしたwwwwwさすがに不安か?wwwwwwwww」
女「当たり前です。だって、失敗したら死ぬかもしれないんですよ?」
男「死なねーよwwwww今回は協力者もいるしなwwwwwwwwww」
女「それでもやっぱり、もしもを考えると怖くって……」
男「安心しろwwwwwww俺はお前とセクロスするまで死なないって決めたからwwwwwwwwwwwww」
男「だからさ、そんな悲しい顔すんなってwwwwwwwwwwお前は笑顔が素敵な人魚なんだぜwwwwwwwwww」
女「台詞が臭いですよ。でも、そこまで言うなら、私はあなたを信じます」
男「よしwwwwwそれでこそ俺の恋女房だwwwwwwwwww」
なでなで
そして、夜……
友「やっと日が暮れたわね」
年「やっぱりやるのね、面倒くさい」
モブ「いつもならもう寝てる時間なのに……」
女「男さんを運ぶ途中に寝ないでよ、モブちゃん」
幼「くぅ……くぅ……」
男「おいwwwwwここに既に寝てる奴がいるぞwwwwwwwwww」
女「よ、幼女ちゃん寝ちゃ駄目よっ!」
友「前途多難だね……」
友「とりあえず最終確認として、それぞれの役割分担を確認します」
女「といっても、幼女ちゃん以外は全員引っ張り要員だけどね」
友「そゆこと。幼女人魚は、お兄さんが疲れてないか、水中から確認して報告するのよ?」
幼「ふぁーい……」
男「大丈夫かよwwwww幼女は外した方がよくないか?wwwwwwwwww」
女「人手が足りない今は、猫ならぬ幼女の手も借りたいんですよ」
男「でもwwww戦力になるとは到底思えんのだがwwwwwwwwwww」
幼「わ、わたしだってがんばれるもん!……ふぁ」
友「そんなに怒らなくても、みんなあなたを頼りにしてるから」
男「やべwwwww俺もしかしたら今日死ぬかも分からんねwwwwwwwwww」
友「お兄さんは、泳ぎだしたらこの縄に掴まってね」
男「おうともよwwwwwwwwwwwwwww」
女「男さん、絶対生きていつもの岩場まで行きましょうね」
モブ「あーあ、やっぱやめときゃ良かった……」
年「それはそうと、手伝い賃の魚一週間分、忘れんじゃないわよ?」
幼「お兄ちゃん、頑張って!!」
男「おっしゃ、じゃあ行くか!wwwwwwwwwwwwwww」
----ざぷんっ
男「……ぷはっwwwww」
男「何これwwwww潮の流れ早いwwwwwww夜の海怖いwwwwwwwwwww」
女「早くその縄に掴まって!」
男「よく見えんwwwww縄どこだ?wwwwwwwwww」
友「あぁもう、ほらここだよ! 顔の真ん前!」
ぱちゃり
男「おぉwwwwwサンキューwwwwwwwwwwww」
年「幸先不安ね」
モブ「いっそのこと、このまま溺死させた方が早くない?」
友「グダグダ言ってないで、あんたも引っ張って!」
モブ「はーい、はぁ……」
ぐぐっ
男「おぉwwwww進む進むwwwwwwww」
女「皆さん、その調子でお願いします!」
すみません、まだ見てる人いるんでしょーか……
いなければ諦めますが
いますよー
あまりにもレスがつかないから投げかけてた……
gdgdになってしまったから止めようかとも思ってたけど、仕事終わったら書きます、はい
俺も見ている
俺もいるよ
536 :
〇-〇¬:2009/04/06(月) 19:08:26 ID:40HB8y8a
ハラハラドチドチしなから読んでるニィ(Φ∀Φ)
諦めるとかじょーだんキツいぜ!
ここ2週間ほどPCで見れなかっただけだぜ!
みてるよみてるよー
男「しかし思ったより快適じゃないなwwwwwwwこれ体力使うぞwwwwwwwwwww」
女「今さら何を言ってるんです。海で流されて、体力使わないわけないでしょう」
友「私たちが引っ張ってあげるだけ、まだマシよ」
男「正直wwwww甘く見てましたwwwwwwwwwこりゃ駄目かも分からんねwwwwwwwwww」
年「あんまり喋ると、海水飲むよ」
男「おk……うごぶっ」
友「あーあー、言ってる側から……」
女「大丈夫ですか、男さん!」
男「平気とは言い難いwwwwwwwwwwwwwww」
友「進む時は淡々と、だよ」
男「出発する前に言ってくれよwwwwwwwwwwwwwww」
あれだろ?船で引っ張られてサーフィンしたりバナナボートにのったりするマリンスポーツ
あれを生身でやってるようなもんだろ、そりゃきついわな
数分後……
女「前方、怪しい影なーし」
友「幼女人魚、お兄さんの様子はどう?」
幼「おっけーでーす」
年「あらそう、静かだから気づかないうちに溺れたのかと思ってたわ」
男「ちょwwwwwせっかく友が水を飲まないようアドバイスしてくれたのにwwwwwwwwww」
女「幼女ちゃんを通して逐一確認しますから、心配しないで下さい」
モブ「……ねぇ、ふと思ったんだけど」
友「なに?」
モブ「これ、引っ張ってる途中で人間の船とか通ったらどうすんの?」
女「一応、この辺では夜中に通っても船に遭遇したことはないですけど……」
年「すごく今さらな疑問ね」
モブ「一つ言い忘れてたけど、人間に見つかったら私はその場で退散するからね?」
友「ちょっと、乗りかかった船なんだから最後まで責任持ちなさいよ」
年「あ、じゃあ私もそうするわ」
女「年さんまで、そんなこと言わないで下さいよ」
年「だって私らは、その人間にそこまでしてあげる義理ないし。ねぇ?」
モブ「そうだよ。誰だって他人の身より自分の身の方が大切よ?」
友「だからって、それはあんまり無責任じゃない」
男「お姉さん方wwwwwwwww議論が白熱してる間に俺が立ち往生してるんですがwwwwwwwwwwwwwww」
女「あっ……す、すみません!」
男「立ち往生しながらwwwwwwwww必死で立ち泳ぎしてますwwwwwwwwwww」
友「ごめんね、こっちでちょっと揉めちゃって……」
男「全部聞こえてるwwwwwwwwwもっそい不安になったwwwwwwwwwww」
男哀れw
543 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/08(水) 01:52:57 ID:er2qMua6
サメとか出ないか心配だわぁ
男「まぁでもwwwww逃げるなら逃げるでwwwwwwいいんじゃないか?wwwwwwww」
女「そんな、何を言ってるんですか!」
友「そうだよ。私たちがそんなに薄情に見える?」
男「もちつけwwwww熱くなると俺が死ぬwwwwwwww」
女「あ、すいません」
男「よく考えてみろよwwwwwwww船があるってことはwwwwwそこに人がいるってことじゃねーかwwwwwwwwww」
男「そこに人がいるならwwwwwwwその人に助けてもらえばいいだけじゃんwwwwwwww」
年「なーる、それもそうね。何も危ない橋渡って人里まで行く必要ない訳だ」
男「だからさwwwwwwwお前も友もwwwww船が通りかかったら遠慮なく逃げろよ?wwwwwwww」
女「そういう訳にはいきません」
友「そうよ。他はどうか知らないけど、少なくとも私と女は最後まであなたを見届けるわ」
モブ「私は迷わず逃げまーす」
男「kおwwwwwでも二人とも無理はするなよwwwwwwww」
しかし、船も何も通らないまま一時間経過……
男「……」ざぶざぶ
女「ハァ…ハァ…」
友「……」
年「…ねぇ、岩場ってまだなの?」
女「今、全行程の半分くらいですかね……」
モブ「疲れたー、眠いー」
男「おいwwwww幼女人魚が浮いてきたぞwwwwwwwwwwこれヤバくね?wwwwwwww」
幼「くぅ…くぅ…」
女「あっ、幼女ちゃん寝ちゃ駄目!」
友「幼女、起きなさい!」
幼「ふぇ……?」
男「起きろ幼女wwwwwお前今カンペキに寝てたぞwwwwwwww」
幼「ごめんなさいお兄ちゃん……ふみゅ」
友「幼女にはちょっとキツかったかもしれないわね……」
年「そりゃそうよ。私らでさえ疲れきってるってのに」
モブ「ねー、もうこの人間ほっといて帰ろうよー」ぶーぶー
友「駄目。辛いだろうけど頑張りなさい!」
男「おいお前らwwwww頼むから仲間割れだけはwwwwwよしてくれよwwwwwwwwww」
どうなる男……
そして更に30分が過ぎたころ……
女「あっ!」
年「なぁに……また何か問題でも?」
モブ「いい加減腕がダルいよー……」
女「皆さん、見て下さい。陸地が見えて来ましたよ!」
年「あのうっすら見えてるのが、陸地?」
モブ「まだまだ全然先じゃない……」
友「そんなことないって。目的地さえ見えてくれば、後は意外に早いもんだよ?」
モブ「あそこまでなら、人間の泳力でも泳げんじゃない?」
友「どうあっても逃げ出したいみたいね、あんた」
男「ちょwwwww遠泳とかwwwwwwむりぽwwwwwwwww」
女「分かってます。男さんのことは、死んでも見捨てさせませんから」
男「今となってはwwwww女と友だけが頼りだなwwwwwww本当に……」
----チクリ
男「うっ!?」
女「男さん? どうしました?」
んお?
男「ぐあぁぁっ!!」
友「え、何々!?」
男「痛い痛い、背中なんかに噛まれた!!」
女「はい!? なんかって、何ですか!?」
男「し、知らん。けど今背中に激痛が……ごぼっ」
友「あっ、ちょっと。焦って縄離したら駄目だって!!」
男「がはっ……駄目だ、縄がどこにあるか見えない……ぐぶっ」
女「男さん、縄はそこです、目の前です!」
男「わかんねー……ごふっ、ごぼっ……」
女「男さん!!」
年「ちょっとちょっと、一体何事?」
女「男さんの様子が変なんです! てゆーか、それくらい見てすぐ理解して下さい!!」
友「幼女人魚、お兄さんに何があったか分かる!?」
幼「わ、わかりませーん……」
友「くっ……とにかく、取り乱したら死ぬよ、お兄さん!!」
女「落ち着いて、縄をゆっくりつかんで!」
男「かはっ……はぁっ……ぐうぅ!」
友「駄目だ、今の状況じゃテンパるばっかりだよ……」
女「男さん、今そっちに行きますから待ってて下さい!!」
ひゅっ、ざぱんっ
女「男さん、一体何があったんですか?」
男「女ァ―――!!」
がばっ
女「きゃあっ!?」
女「男さん、しがみつかないで……危ないです……」
男「ごほっ、ごほっ……」
女「男さん……え!?」
ぎゅっ
女「何これ、背中がすごい腫れてる!!」
男「はぁ…はぁ…」
女「男さん、縄はここにあります。きちんとつかめますか?」
男「おk……って言いたいけど、背中痛すぎて手に力が入らん……」
女「そんな……どうしよう……」
絶 体 絶 命
友「女ー、お兄さんの様子はどうー?」
女「原因はわからないけど、背中にすごい腫れが出来てるのー!」
年「あーあ、こりゃ死んだわね」
友「物騒なこと言わないで! ……それで、お兄さんは大丈夫そうなの?」
女「落ち着きは取り戻したみたいだけど、もう自力で縄を握るのは無理だって!」
男「すまん……痛っ!」
幼「お兄ちゃん、どっかいたいの?」
男「平気平気……とは、言いがたいわな。はは……」
モブ「嘘でしょう。こんなとこで立ち往生なんて、冗談じゃないわ」
友「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ。人一人の命が掛かってるんだよ!?」
年「同じ人魚ならいざ知らず、人間の命なんかねぇ……」
モブ「どうしようもないなら、もうほっときなよ。きっとここで死ぬのがその人間の寿命だったんだよ」
女「違う、私が男さんを死なせたりしない! いいわ、みんなが手伝って
くれないなら、私一人だけでも男さんを引っ張っていくもん!!」
友「私も手伝うよ」ざぶんっ
モブ「あっそ。なら、私と年さんの手はもういらない訳」
年「残念ねぇ。せっかくちょっと面白いかもと思ってきたのに」
女「え、ちょ、待ってよ! 本当に行っちゃうの?」
モブ「だって、一人でも頑張れるんでしょ? だったら私たちなんか、居ても居なくても同じじゃない」
年「そゆこと。元々乗り気じゃなかったし、終わる時はこんなものよ」
友「この……薄情人魚!!」」
モブ「何とでも呼べばいいわ。どちらにしろ、非は人間なんかに関わったあんたらにあるんだから」
年「という訳で、悪いけど私らはここで離脱するわね」
女「くっ……!」
モブ「じゃあねー、バイバーイ……」
----ザバアァァァッ!!
モブ「ひゃあっ!?」
554 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/09(木) 01:04:15 ID:I3f5Req+
ドキドキが止まらない!
想像以上に薄情だ…と思ったが人魚の歴史を考えればこんなものか
wktk
クラゲかなにかか?
----ふわふわ
姉人魚「……」
女「姉さん!?」
モブ「なっ……何なの!?」
姉「……あんたたち、人の妹おっぽり出してどこに行く気?」
モブ「あぁ、なんだ。何かと思ったら女のお姉ちゃんじゃない」
モブ「何、あなたもこの人間の件に一枚噛んでるの?」
姉「まさか。私はたまたま散歩に出たら、変な集団に出くわしたから後をつけてただけよ」
女(嘘だ絶対島からつけて来てたんだ)
友(しっ、今は黙っときな。もしかしたらこれは事態が好転するかもしれないよ)
女(え?)
姉「それよりも、一度はやると決めたことを投げ出すなんて、恥ずかしくないの?」
モブ「だって、相手は人間だよ? 人間が死のうと生きようと私たちには関係ないじゃない」
姉「そうね、本来なら私もその意見に賛成だわ」
姉「でもね、そこの男は私の妹の婚約者なのよ。いくら軽薄でキモくても死なせたら妹が泣くのよ」
女「姉さん……」
姉「だから私はそいつを殺させたりしないわ。もちろん、仕方なく、だけど」
モブ「甘っちょろいなぁ、お姉さんは……」
姉「あら、そうかしら? ねぇ年上人魚、あなたもそう思う?」
年「(ビクッ) あ、いや私は……」
モブ「年さん? なんか顔面蒼白だけど……」
姉「あんたも、モブ人魚と同じこと言うのかしら。どう?」
年「いやいやいや、まさかまさか。私は手伝うつもりだったよ!?」
モブ「年さん!?」
姉「ふむ、よろしい」
モブ「どうしたの、年さんさっきまでと言ってること違うじゃない」
年「バッ……馬鹿っ、滅多なこと口にするんじゃないの!」
ベシッ
モブ「あいたっ!」
年(あんたは生まれてなかったから知らないだろうけど、あの人ものスゴく怖い人なのよ)ヒソヒソ
年(あの人はね、昔人間に裏切られて以来、『一本線が切れてる』って仲間内じゃ評判なんだから)
モブ(何それ。ただの噂じゃないの?)
年(違うわよ! その証拠に、あの人の相手をして、大怪我した人魚だっているんだから!)
モブ(……マジ?)
年(そうよ。前に男の人魚があの人と口論になった時、うっかり人間に裏切られた
ことを口走ったら、全身切り刻まれて一生消えない傷を負わされたのよ)
モブ(そんな人がなんで人間の味方してるのよ!)
年(知らないわよ! とにかく、あの人にだけは逆らっちゃ駄目。返事は全部イエスで返すのよ)
モブ(……)ゴクリ
姉「話しは済んだ? 済んだなら手伝うか手伝わないか、早く結論が欲しいんだけど」
モブ「は、はい! 不肖モブ人魚、精一杯手伝わせていただきます!」
姉「あらそう、さっきと言ってることが違うけど、まぁいいわ」
姉「私は妹の方?
姉「私は妹の方を見てくるから、あんたらは縄が流されないようちゃんと持っておくのよ」
モブ「アイアイサー!」
姉「じゃあね」
ざぶぅんっ
年「……なんでこんなことになったんだろ」
姉「いい格好ね、人間」
男「フヒヒ……義姉ちゃん……こんなとこまで俺を……見送りに来てくれたのか……?」
姉「相変わらず減らない口だね、忌々しい」
女「姉さん、ありがとう。モブちゃんと年さんを引き留めてくれて」
友「私からもお礼を言わせて下さい。私、お姉さんは絶対に力を貸してくれないと思ってた」
姉「そういう問題じゃないでしょう。あんたたちにも、今の事態を招いた責任はあるんだからね?」
女「え、私たちにも?」
姉「そうよ。島を出るときから見てたけど、あの人選じゃあ明らかに失敗するわよ」
女(やっぱり最初から見てたんじゃないの…)
姉「大体、そこの人間が縄を握れないなら、体に結わえつければいいだけじゃない。
それに気づかずうろたえて、助けを請うなんてカッコ悪いにも程があるわ」
友「あ、そっか……。焦ってたせいで全然思いつかなかった」
姉「そこが甘いのよ。ちょっと縄を貸してごらんなさい」
ぐいっ
男「いつっ!」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと優しく……」
姉「本当なら触るのも嫌なんだから、ちょっとは我慢させなさい」
ぐいぐい
姉「……はい。これで只縄を握ってただけのさっきよりは、遥かに運びやすいはずよ」
男「おぉ…スゲェ…」
姉「感謝して平伏しなさい、人間」
姉「あ、あとあんたたち、統率力無さすぎ」
姉「こういうことやる時は、有無を言わせぬパワーが大事なのよ」
女「というと……」
姉「いい。今から私が、その手本を見せてあげるわ」
バチャァン
モブ・年(ビクッ)
姉「何をぼさっとしてるの? 私の話しはもう終わったわよ。全速前進、急ぎなさい!」
モブ「は、はい!」
年「ただいま!」
姉「あんたらは交代で、縄が外れないよう見張ってなさい。いいね?」
友「え。もしかして、岸まで二人で運ばせる気なの?」
姉「いいじゃない。あんたたちが見捨てられてたら、どんな目にあってたか思い知らせてあげるわ」
モブ「嘘ぉ……陸までまだあんなにあるのに……」
姉「自分たちのしようとしたこと、後悔しながら進むといいわ。さぁ、早く行きなさい!」
男「義姉ちゃん……鬼畜だな……www」
味方につけるとこれほど心強い存在はないなw
姉ちゃんかっこいい!
姉すげー!
モブ「ハァハァ」
年「ひぃひぃ」
姉「あんたら、スピード落ちて来てるよ! やる気あんの?」
モブ「二人でやってるんだから当たり前じゃない…」ボソッ
姉「あ? 何か言った?」
モブ「いいえ何も!!」
姉「だったらさっさと進む!! あんたらに拒否権はないんだからね?」
女「モブちゃんたち、可哀想……」
友「ま、自業自得じゃない? 私たちにとっては願ったりの展開じゃん」
男「後で義姉ちゃんにお礼言わないとな……」
女「そうですね。陸まであと少しですし、着いたら改めてありがとうって言わなきゃですね」
友「それよりお兄さん、背中は大丈夫?」
男「まだジンジンする……痛みは引かない……」
女「一体何だったんでしょう。帰ったらすぐに病院へ行って下さいね?」
男「うん、そうする……金ないけど……」
そしてさらに数十分後……
男「ハァ…ハァ…」
ざばっ
男「やっと……やっと着いた……」
女「お疲れ様でした。よく頑張りましたね」
年「その労いは普通こっちにやるもんでしょ……」
姉「途中で放棄しようとしたあんたに、掛ける言葉なんかないわよ」
友「うわ背中、ミミズ腫れになってんじゃん!」
男「陸に上がってもまだいてぇ……何なんだだこれ……」
姉「その腫れ方からすると、クラゲにやられたわね。まぁこの辺りには
死ぬ程の毒がある奴なんかいないから、安心していいんじゃない?」
女「良かった……男さん、立てますか? すぐ病院に行かないと」
姉「ちょっと待ちなさい、女」
友「どうしたの、お姉さん」
姉「私がタダで、大嫌いな人間を助けると思ってるの? 私がそいつを助けたのは、そいつに用があったからよ」
男「うぇ……?」
あ、やっぱくらげだったか
567 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 06:25:17 ID:Cl4shR3A
さて、姉さんの要望とは?
姉「あんた、いつまで横になってるの? 早く立ちなさい」
ぐいっ
男「うぃっ……」
女「姉さん! 男さんは怪我人なんだから、もっと気づかってあげてよ!」
姉「うるさい。怪我人だろうと誰だろうと、根性のない奴に妹をやる訳にはいかないのよ」
姉「ほら人間、そこで這いつくばってる限り、妹はあんたのものにならないわよ。それでもいいの?」
男「うぅ……」
姉「たかがクラゲに刺されたくらいで、へこたれてんじゃないよ! 立て、人間!!」
男「相変わらず手厳しいな……こっちゃもうヘロヘロなのに……」
ぐぐっ
男「ご要望通り、立ちましたよっと……」フラフラ
姉「遅いわよ、もっとシャキシャキしなさい」
クラゲの毒は種類によっては洒落にならんものが……
男「それで……俺に用って何……?」
姉「大したことじゃないわ。ただ、私の質問に答えればいいだけよ」
女「そんなことのために、わざわざ男さんを引き止めたの? ひどいよ!」
姉「あんたは引っ込んでなさい。これは、あんたにも関係のあることなんだから」
女「え?」
姉「質問。今から私は四つの例を出す、そのうちで私が許せないのはどれか」
姉「1、妹が笑ってる時に、あんたが笑ってる
2、妹が笑ってる時に、あんたが泣いてる
3、妹が泣いてる時に、あんたが笑ってる
4、妹が泣いてる時に、あんたが泣いてる」
姉「さぁ、どれを選ぶ?」
男「え……あ っと……」
姉「残り10秒。9、8、7、6……」
男「ちょ、ちょっと待って。えーと、えーと……」
姉「5、4、3、2、1……」
男「さ、3番!!」
姉「ふーん、本当にそれでいいのね?」
男「多分……」
姉「……」
男「……」
姉「……ま、正解よ。答えは3番、『妹が泣いてる時に、あんたが笑ってる』でした」
男「ホッ……」
姉「この質問の意図は、分かるわね?」
男「女を泣かしたら承知しないってことか…?」
姉「それもあるし、苦労を分かち合えないなら妹は渡さないっていう忠告でもある」
男「任しとけ……プータローの底力を舐めちゃいかんですたい……」
姉「顔にいつもみたいな精気がないけど、納得してあげることにするわ」
姉「妹を不幸になんかしたら、ここにいる全員であんたの命をを
付け狙うから、そのつもりで肝に銘じておきなさい。分かった?」
モブ「や、なんで私たちも入ってるの!?」
姉「あんたに拒否権はないって、言わなかったっけ?」
年「諦めなさい、モブ……」
モブ「そんなぁ……」
意地悪な引っかけ問題だと思った俺の心は汚れている
姉「これで私の要件は終わりよ」
モブ「疲れた…長かった…」
年「特に私たち二人にはね……」
姉「さて、それじゃ最後の仕上げに移ろうか」
友「まだ何かあるの?」
姉「すぐに終わるわよ。そこの人間、その場で回れ右!」
男「……?」くるり
姉「よろしい。それじゃあ、せーの!!」
バチィィ―――――ン
男「い゛っ!!」
女「ッッ!!」
友「ッッ!!」
男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
姉「これでよし、と」
男「うがっ……がはっ! いでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
女「姉さん、なんてことするの!」
姉「これだけ大声出せば、いつかみたいに通りかかった人が、警察に通報してくれるでしょうよ」
姉「それともあんたたち、この人間を海パン一丁で家まで帰す気だった訳?」
友「だからってこんな……あぁ、腫れた患部がなお真っ赤に……」
姉「私だって、初対面のそいつに抱きつかれて嫌な思いしたんだから。おあいこよおあいこ」
女「まだ根に持ってたんだ……」
姉「さて、用も済んだし帰るわよ!」
年「やっと終わったのね……」
モブ「も、やだ。私潮の流れに身を任せて帰る……」
姉「何言ってるの。人間に見つかったらヤバいんだから、急いでここから離れるに決まってるでしょ!」
モブ「えぇー!?」
女「私はここに残って、男さんの容態を見守ってます」
友「私も。このままお兄さんをほっとく訳にはいかないよ」
姉「駄目よ。あんたらが見つかったら他の人魚にまで迷惑かかるわ。今日のところは諦めなさい」
女「でも……」
友「そりゃないよ、お姉さん」
姉「嫌だと言っても、問答無用で連れて帰るけどね」
ぐいぃっ
女「あっ……!」
友「ちょ、ちょっと!」
男「うぐぐ……」
女「男さん!」
そして、一人取り残された男……
男「……あー、だりぃ」
男「……背中痛ぇ」
男「……なんだろうこの、空しさというか何というか」
男「寝転がってたら、誰か助けてくれるかな……」
男「……可能性は限りなく低いな。やっぱ自力で帰るしかねーか」
男「叩かれ損だな、俺。ははは、はは……いだっ!!」
男「草生やす余裕もねーや……もしかしたら俺、本当に今日死ぬかもしれんなぁ……」
そうして海パン一丁で帰宅した男を、38℃の高熱が襲ったのはその深夜のことであるが、
それがクラゲに刺されたせいか、裸同然で長時間過ごしたせいか、
はたまた姉人魚に傷口を叩かれたせいなのかは、
判然としなかったという……。
岩場に着いたらキスするって約束はどうなった?
>>576 「したくても出来なかった」描写を入れるの忘れてた……
という訳で、男人魚島突入編は終わりです。なんか長々とスレ独占してしまってスマヌ
「今にも剥がれそうな唇の皮」に負けじと、一人で1000行くつもりで頑張ったら果てしなくgdgdになってしまった
ここからしばらくチンタラした会話に戻って、二人の結婚式編を書いたら終わります
今しばらくのお付き合いを……
がんばれよーノシ
580 :
〇-〇¬:2009/04/12(日) 03:25:52 ID:wCDmA5kD
>>577 ギトギトテカテカして待っております(Φ∀Φ)
まさかここまで伸びてるとは思わなかった。
良いねー
俺もぎっとんぎっとんだよん
姉「おーい、女ー。ちょっと石動かすから手伝ってー!」
女「……」
姉「何ボーッとしてるの、早くこっち来て手伝ってよ!!」
女「……」
姉「またあの男のこと考えてるの? 生活に支障が出るから止めなさいって言ったのに」
女「でも、男さんが岩場に来なくなってもう一週間だよ?」
姉「心配しすぎよ。別にあんたのせいじゃないんだから」
女「……」
姉「また黙りこくる。ふさぐのは体動かさないからだよ、いいからさっさと手伝って」
女「うん……」
ふわっ
姉「うんせ、ほいせ」
女「…姉さん」
姉「何」
姉「男さん、なんで一週間も音沙汰ないんだと思う?」
姉「またその話題? いい加減聞きあきたから他の話しもしてよ」
女「だって、気になるんだもん。あれから毎日会いに行ってるのに、まだ一回も会えてないし」
姉「知らないよ。こっちから連絡する手段がない以上、待つしかしようがないじゃない」
女「そうだよね……はぁ」
姉「よっこいしょ! ……はぁ疲れた」
女「姉さん」
姉「あん?」
女「私って無力だね」
姉「それも聞きあきた。無力なら無力なりに出来ることをすればいいのよ」
女「……」
姉「まただんまりだし。こっちがため息つきたくなるわ」
姉「だいたいあんたは心配性なのよ。一週間かそこらで薄れる程、あんたの愛情は薄っぺらいの?」
女「……」フルフル
姉「でしょうが。だったらいつかあの男が来た時のために、ドンと構えて待ってりゃいいのよ」
女「うん……ありがとう姉さん」
姉「礼はいらないわよ。これでも一応、対人間相手の恋愛についてはあんたの先輩ですから」
女「そうだね、いつも男さんにツンツンしてるから忘れてたよ」
姉「同じ体験した者だからこそ、待つだけの身の辛さも分かる。けど、生活を疎かにしては元も子もない」
姉「いつか良い女になってさ、待たされるだけじゃなく、あいつを待たす女になるんだよ」
女「……うん!」
女「なんかホッとした。浮わついてた気分が元に戻ったみたい」
姉「そう、やっぱりふさぎこんだ時は体動かすに限るってことね」
女「いや、そうじゃなくてさ……」
姉「でも、これでクラゲの毒にやられて死んじゃってたら、笑えるわよね」
女「…!!」
姉「可能性としてはなくもないのよねぇ。人間って、毒の弱い
種類のクラゲでもヤバいことがあるって言うし」
女「あ…あ……」
姉「……女、どうしたの?」
女「そっか……そうなんだ。私はもし男さんが死んじゃってても、知ることが出来ないんだよね……」
姉「え?」
女「だってそうじゃない。私と男さんの繋がりって、あの岩場で話すことだけなんだよ?」
女「どうしよう……もし男さんが死んでたら、私生きていけない……」
姉(あちゃー。せっかく落ち着きかけたのに、また地雷踏んじゃったぁ……)
女「姉さん、ごめん。やっぱり私もう一回いつもの岩場に行ってみる!」
姉「心配しなくても、殺しても死ななそうな男じゃない」
女「でも、一刻も早く男さんの顔を見て、安心したいのよ」
姉「まぁ……家でウジウジ悩まれるより行動した方がマシか。いいわよ、いってらっしゃい」
女「ありがとう、ごめんね」
ひゅんっ
姉「……恋は盲目ね」
男どうした……
589 :
〇-〇¬:2009/04/18(土) 05:02:26 ID:JjbMJ03F
固唾を飲んで見守ります はぁはぁ
〜そして、いつもの岩場で〜
女「やっぱりいない。そんなに都合よくは会えないよね……」
女「どうしちゃったのかな……まさか、本当に死んじゃったりなんかしてないよね」
女「そうだとしたら、私のせいだ……私が、姉さんの言いなりになって
閉じ籠ってたから、男さんはあんな無茶を……」
女「……男さん、男さぁーん!」
女「私を一人にしないで下さい、私はあなたがいないと駄目なんです!!」
女「早く会いに来て、じゃないと私、寂しくて死んじゃいます!」
女「……男さん」
女「……くすん」
女「ふぇ……うぇぇん……」
女「男さん……どうして会いに来てくれないの? 私のこと、嫌いになっちゃったんですか……?」
女「ぐすっ…ひく…うぇぇ…」ポロポロ
----ザッ
女「……ふぇ?」
男「……よっ」
女「男……さん……?」
男「お久しぶりwwwwお前の最愛の人wwww男さんですよwwwwww」
女「男さん……本物、ですか?」
男「そうwwwww実に都合のいいタイミングで出てくるwwwwwwそれが本物の男さんである証wwwwwwww」
女「男さん……男さぁん!!」
----ガバッ
男「うぉっwwwwwwwwww」
女「男さん、男さん!!」
むぎゅぎゅ
男「ちょwwwww苦しいwwwwwww首www絞まるwwwwwwwww」
女「一週間も、どこで何をしてたんですか? 私、心配したんですからっ!」
男「らしいなwwwwwさっきのデカい一人言でwwwww大体のところは察したぜwwwwwwww」
女「どうして、ここに顔を出してくれなかったんですか?」
男「それがさwwww俺wwwクラゲにやられたwwww傷のせいでwwwww
三日くらい入院してたんだよねwwwwwwwwwwwww」
女「入院!?」
男「そうwwww入院wwwww」
男「義姉ちゃんにひっぱたかれたあの日wwwwww結局派手に叫んでも助けがこなくてさwwwwwwwww」
男「海パン一丁で家まで帰ったらwwwwww夜中に高熱が出たんよwwwwww」
女「姉さん、やっぱりあれ逆効果だったんじゃない……」
男「でwwwwダルいわ痛いわで息も絶え絶えでさwwwwwこりゃヤバいってんで明くる日wwwwwww病院に駆け込んだんだよwwwwwwww」
女「それで、どうなったんですか?」
男「なんかwwwwクラゲに刺されたとこからバイ菌入ってたらしくてwwwww即入院決定wwwwwwwww」
女「そうだったんですか……あれ? でも、入院って三日間だけだったんですよね」
男「そうだなwwwww」
女「ここに来なかったのが一週間ですから、あとの四日は何をしてたんですか?」
男「そうwwww問題はそこだったんだなwwwwwwwww」
男「女wwww忘れてるかもしれないけどwwwww俺って今無職なんだぜ?wwwwwwwww」
女「あ……そういえばそうでしたね」
男「お前の鱗を売った金でwwwwwなんとか生活してたけどwwwwwwばか高い入院費とか
人魚島に渡るための漁船のチャーター料とかで金がポンポン消えてく訳よwwwwwww」
男「こりゃヤベェっつうんでwwwww四日ほど再就職の道を探しておりましたwwwwwwwww」
女「それなら、ここに報告しに来てくれてもよかったのに……」
男「お前をwwwビックリさせたかったからだよwwwwwwそれにwww仕事決まる前に
会いに来たらwwwwなんだかんだでまた女に甘えちゃいそうだったしなwwwww」
女「え? ということは……」
男「おうwwwww仕事、なんとか見つかりそうだぜwwwwwwwww」
男「つってもまだwwwww確定した訳じゃないけどなwwwwwwwww
単に手応えあったっうだけの話しなんだけどwwwwwwwww」
女「そう、ですか……」
男「ありゃ?wwwww思ったより喜んでくれないなwwwwwwwww
むしろ何かブルー入ってね?wwwwwwwwww」
女「だって、仕事を始めたらそう頻繁に男さんには会えなくなるじゃないですか……」
男「なんだwwwwwそんなことかwwwwwwそれなら俺はwwww
仕事帰りに毎日ここに寄ってってやるぜ?wwwwwwww」
女「そんなの、男さんの負担になるだけじゃないですか」
男「そうは言ってもwwwwww俺だってプータローのまんまじゃwww暮らしてけないしなぁwwwwwwwwwww」
女「……よし、私決めました」
男「何をだ?wwwwwwwwww」
女「私、男さんと一緒に暮らします!」
男「ナ、ナンダッテー!?wwwwwwwwww」
ΩΩ Ω<ry
女「お願いします、私を男さんの側に置いて下さい!」
男「おいおいwwwww人里まで下りてくるつもりかお前はwwwwwwwwww」
女「そうです、男さんのいるところに、私も一緒に行くんです!」
男「息巻くのはいいけどさwwwwwwwww人魚って存在が人間にバレたらまずいんじゃないのか?wwwwwwwww」
女「それはそうですけど、この際私はバレても構わないと思ってます」
男「ちょwwwww落ち着け女wwwwwwwww」
男「お前の気持ちはスゴい嬉しいけどさwwwwww他人に迷惑かけてでも
ってのはやっぱり何か違うと思うぞ?wwwwwwwww」
女「そうでしょうか。堅物な人魚を説得するよりは、手っ取り早いと思います」
男「でもwwwwwそうするとwwwwwwお前の姉ちゃんにまで迷惑かける
羽目になるぜ?wwwwwそれでもいいのか?wwwwwwwwww」
女「そ、それは……覚悟の上です!」
男「いや、やっぱり駄目だwwwwwwwwwお前がどんだけ俺を好きでもwwwwww
肉親への恩とwwwww他人への愛情を天秤に掛けちゃ不義理ってもんさwwwwwwww」
男「お前の気持ちは痛いくらい分かったけどwwwwwwwww同棲はちょっと無茶振りだったなwwwwwwwwww」
女「そんな……」
どこかの地獄先生の人魚みたいにはいかんよな
女「いい提案だと、思ったんだけどな……」
男「そんなにへこむなよwwwwwwwwww」
男「その代わりといっちゃwwwwなんだけどさwwwwwwwww俺たち夫婦
なんだからwwww近いうちに結婚式挙げようぜwwwwwwwwww」
女「結婚式……?」
男「そうwwwwwそしたら俺とお前の仲ももっと深まるしwwwwww
会えなくても寂しくなくなるんじゃね?wwwwwwwwwwwww」
女「それは、私を本当のお嫁さんにしてくれるってことですか?」
男「そうだよwwwwwだからさ、友人魚とか義姉ちゃんとかいっぱい呼んでさ
wwwwwww盛大に盛り上げてやろうぜwwwwwwwwwww」
女「結婚式……それ、いいかもしれません!」
男「よし、決まりだなwwwwwwwwwじゃあ細かいことはおいおい決めて行くかwwwwwwwwww」
女「そうですね」
男「そうだwwwww質屋の奴も呼んでやろうwwwwwww一応あいつも関係者だしwwwwwwwwww」
女「それは止めて下さい。姉さんにまた変なスイッチが入っちゃいます」
とまぁここまで書いたところで、ちょっとお知らせ
実は、このスレの他に書きたい話しが出来てしまい、そっちに専念したいのでしばらく書き込めなくなるかもしれません
このスレを終わらせてからと思ってたんですが、ついムラムラと欲求がたぎってしまいまして……
俺専用スレではないので(てか、そもそも俺が立てたスレですらない)他の書き手さんが来ることを願いながら
一時離脱させていただきたく思います
失礼しました
スレは落ちないから気長に待っているさー
待ってるさー気長に落ちないからスレは
あ、「い」が抜けてたかorz
605 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 01:04:08 ID:68UaPnW5
ゆっくりでもいから・・・頼むぞ・・・
606 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 02:10:03 ID:Gxx78nL1
やっと全部読めた。
最初男の「ww」になれなかったが、今はすごいそれが大事に思えるわ。
おおー男がなんか凄くかっこよく見えるぜ
そうか…ちょっと間開いちゃうのか、寂しいけどしかたないな
その他に書く話ちょっと教えてもらえるとうれしいんだぜー
そっちも読みにいくよん
>>607 ほ板の素直ヒートスレで書き狂う人がいたらそれが俺です
まぁ、仕事+多少の書きためが済んだらになるけど
ほ板ってどこだろう…
ぐぐったらのほほんダメ板とか出てきたけど違うっぽいよなぁ
なるほど、ほのぼの板ね了解
612 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/24(金) 21:25:40 ID:BlMD/1P7
長らくお待たせいたしました。
再開します
来たか!!
wktkwktk
男「んじゃwwwww今日のところはひとまず帰るわwwwwwwwwww」
女「もう行っちゃうんですか?」
男「これでもwwwww病み上がりだしなwwwwwwww寂しい思いさせたのは
反省するからさwwwww今日まではゆっくり養生させておくれ」
女「…分かりました。けど、その代わりに一ついいですか?」
男「何でしょうかwwwwwwwwww」
女「人魚島から生還できたら、一目をはばからず思いっきりキスしようって言いましたよね?」
男「そういやぁwwwww義姉ちゃんのおかげで達成せず終いだったなwwwwwwwwww」
女「あの約束を今、果たして下さい。今なら誰も見てませんから」
男「いいぜマイハニーwwwwwwwしてあげるから、空から下りてきんしゃいwwwwwwwwwww」
女「……はい」ふよん
男「する前から顔真っ赤にしてどうするwwwwwwwうぶな娘っ子じゃのうwwwwwwwwww」
女「そんな風に言わないで下さいよ」
男「可愛い奴めwwwwwwwwこうしてやるwwwwwwwwwwww」
むちゅーっ
女「んぐっ…!?」
・・・以下、創作発表板のコードに引っ掛かる描写があるため、省略・・・
男「ぷはーっwwwwwwすっきりんこwwwwwwwww」
女「し、舌がなんか変……げほげほ」
男「久しぶりの女の唇wwwww美味しゅうございましたwwwwwwwwww」
女「私は味わう暇がありませんでした……」
男「それならもう一回いっとく?wwwwwwwwww」
女「いえ、今日はもういいです……」
男「せっかくの再開を盛り下げるwwwwwwwそれが男クオリティwwwwwwwwwww」
女「もう少し私のことも考えて下さい……」
男「それは正直wwwwwwwすまんかったwwwwwwwwwww」
ちくしょうwwww顔がニヤけるwwwwww
男「んじゃまた明日なwwwwwwwバハハーイwwwwwwwwww」
女「あ……」
男「ん?wwwww」
女「いえ、何でもありません。明日もまた会いましょうね」
男「……あのさ女wwwww」
女「はい」
男「帰ってほしくなかったらwwwwwwwそう言っていいんだぜ?wwwwwwwwwww」
女「え、は、はい?」
男「なーんか言いたげな顔してたからwwwwwちょっと探りを入れてみたんだけどwwwwwwwwww」
女「そんな、私は平気です。男さんこそ病み上がりなんだから無理しちゃ駄目です」
男「確かにさっきはそう言ったwwwwしかしwwwww愛妻とイチャイチャする事に
苦痛を感じたらwww男として終わりだおwwwwwwwwwwwww」
男「なんせ一週間ぶりだしなwwwwww甘えたきゃ存分に甘えりゃいいさwwwwwwwww」
女「男さん……」
ふわっ
男「お?wwwww」
男「おーいwwwwwなんで空に逃げるんだぜ?wwwwwwww」
女「な、なんでもありません。もう少しだけ、そのままでいて下さい」
男「もしかして泣いてるとかwwwwwそんで泣き顔見せたくないとかwwwww」
女「……」
男「おうwwwwwwまさかの図星wwwwwwwww」
女「あなたはデリカシーがなさすぎます。もっとオブラートに包んだ言い方をして下さい」
男「すまんこってすwwwwwwwwww」
女「なんでそんなに優しいんですか? 自分だって体壊してキツいはずなのに、私なんかに気を使って……」
男「だってwwwwww愛してるんだものwwwwwwwwwお前に一目惚れだったんだものwwwwwwwwww」
男「『私なんかに気を使ってって』って言うけどさwwwwwwwwww」
男「今の俺はwwwwwwお前無しでは存在しないんだぜwwwwwwwww」
女「…どういうことでしょう」
男「だってwwwwww自殺しようとした時wwwwww止めてくれたのもwwwwwwwwww
莫大な借金をwwwww返済できたのもwwww全部女のおかげだったジャマイカwwwww」
女「そうかもしれません。けど私に、そこまでしてくれる価値は本当にあるんですか?」
男「あるあるwwwwwもう俺はwwwwwお前無しでは生きて行けませんwwwwwwwwww」
女「……」
男「だからさwwwww泣くなら下りてきてwwwwww俺の腕の中で泣きな?wwwwwwww」
男「じゃないと俺wwwwww帰宅コースまっしぐらだぜ?wwwwww帰っちゃうぜほらほらwwwwww」
女「……男さん!」
----ふわふわ、ぎゅっ
いいなーw
女「帰っちゃ嫌です。私、もっともっと男さんとお話ししたいです!」
男「そうだwwwwwもっとはっちゃけるんだwwwwwww」
女「大好きです! 私も、優しくていつもニヤニヤしてるあなたが好きなんです!」
男「うんうんwwwww俺もお前を愛してるぜwwwwwwww」
女「ふぇ……うぇぇん……」
男「泣け泣けwwwww泣き顔も笑顔もwwwwww俺に山ほど見せておくれよwwwwwwwwww」
女「はい…ぐすっ…」
男「よしよしwwwwwwwwww」
女「ふくっ…うぅ…」
男「嬉しくて泣くなんて可愛い奴だなwwwwwwwwwww頭なでなでしてやろうかwwwwwwwwww」
なでなで
女「ふあぅ…」
男「なんか他にwwwwwしてほしいことあるか?wwwwwwww」
女「ぐすっ……それなら、ずっとこのまま私を抱きしめていて下さい」
男「おkwwwww把握したwwwwwwww」
男「よーしwwwwwお兄さん頑張っちゃうぞwwwww今日は
徹夜でwww女とお話ししてやっかんなwwwwwwwwww」
女「……はい」
----なでなで
男「あぁwwwwwなんかいいわwwwwww」
女「……何が、ですか?」
男「俺さwwwww彼女出来たらwwwこんな風にイチャイチャチュッチュするのが夢だったんだwwwwwww」
男「柔らかくて一生抱いていたくなるような女をwwwwwおもいっきり羽交い締めにしたかったwwwwwwww」
女「私は、あなたの眼鏡にかないましたか?」
男「もちwwwwwお前さんはどんな人間にも敵わない最高の人魚ですよwwwwwwww」
女「そんなこと言うと、また泣いちゃいますよ」
男「俺も泣きそうwwwwwwwwwwバルスwwwwwwww」
女「ねぇ、男さん」
男「ほいさwwwww」
女「結婚式の日取りは、いつにしましょうか」
男「泣いたと思ったらもうそれかwwwww現金なお姫様だなwwwwwww」
女「安心したら気になっただけ。急かすつもりはありませんよ」
男「そうだなwwwww俺としちゃあいつでもバッチこいなんだけどwwwwwwww」
男「一応ゲンを担いでwwwwwww次の大安まで待つかwwwwwwww」
女「分かりました。じゃあ、日にちが分かったらまた教えて下さいね」
男「調べてみたら明日でしたwwwwwwとかなったらどうする?wwwwwww」
女「私は、明日でも構いませんよ? 大好きな人との結婚式を、どうして拒む必要がありますか」
男「ちょwwwww人魚つえぇwwwwwワロタwwwwwwww」
それから私と男さんは、朝までいっぱい話しをしました。
姉さんや友人魚の近況とか、会えなくてどれだけ寂しい思いをしたかとか。
その間に、キスもたくさんして、たくさん男さんに甘えることが出来ました。
そして、日が昇り始め、二人でうつらうつらしかけたころ……
男「うー…」
女「むにゃむにゃ…」
男「……う? うぉ、眩し…」
男「あぁ、もう朝か…おい、起きろ女」
ゆさゆさ
女「…ふにゃ?」
男「おはよう」
女「むにゅ……おはようございます」
男「おー体いて…いつの間にか眠ってたなぁ」
女「本当ですね、いっぱいお話ししましたから」
男「寝起きのお前も可愛いなぁ」
女「ありがとうございます。私も、久しぶりに真面目な男さんが見れて嬉しいです」
男「お、そういえば草生やすの忘れてた」
女「今はそのままがいいです。たまにはその顔も素敵ですよ」
男「そうか。じゃあ今日はこのままで女を愛でるか」
なでなで
なんだこれは……これがギャップ萌えかっ……!!
草生えてない男www惚れそうwwwww
胸にきゅんってきた
男「……」
なでなで
女「男さん、一日たったら静かになっちゃいましたね。話す話題も尽きちゃいましたか?」
男「うんにゃ。今こうして女の頭なでなでしてたら、じんわり幸せが込み上げてきたから噛みしめてた」
女「幸せですか。私もそうですよ」
男「あんがと。思えば辛いことばっかの人生だったけど、お前に会えたから全部帳消しだな」
女「今までがどれだけ辛くても、これから二人で幸せになればいいんです」
男「そだな、うん」
なでなで
真面目な男は全然印象が違うなー
<おーい
男「うん?」
女「おや?」
友「おーい、そこのバカップルー」
男「友人魚じゃないか。おひさ」
友「よっす、久しぶりだねお兄さん。今日はニヤニヤしない日?」
男「まあな、お前はどうしたんだ?」
友「女のお姉さんに、女が帰ってこないから呼んでこいって」
女「姉さんが? 自分でくればいいのに、もう……」
友「多分、気を使ったんでしょ。あの人くると空気悪くなっちゃうから」
男「気にする必要ないのにな。義姉ちゃんも細かい人だ」
女「私は正直、姉さんじゃなくて友ちゃんが来てくれてホッとしました」
友「まぁ、あんたもお兄さんとの仲を妨害されたりしたしね。気持ちは分かるよ」
633 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/30(木) 23:23:22 ID:LGH7eXsO
友「で? お二人さん、今までずっとここにいたの?」
男「さいで」
女「そうだけど」
友「ふ〜ん…」ニヤニヤ
女「何よ、その笑い方」
友「いやね、ついに女も大人の階段登ったかと思ってね」
女「なっ……」
友「ぶっちゃけ、ヤッちゃったでしょ?」
女「ヤッてないよ!下世話なこと言わないで!」
友「本当にー? 疑わしいな〜」
男「ヤッてねーよ、チューならいっぱいしたけど」
女「ちょっ……!」
友「へぇ〜」
女「なんでバラすんですか、恥ずかしいじゃないですか!」
ぽかぽか
男「痛い痛い、止めろ俺は病み上がりだぞ」
友「バカップルのイチャイチャなんて、今さら恥ずかしくもないよ」
女「私は恥ずかしいの!」
友「ハイハイ。分かったから、早く帰る準備しなさい」
女「うー……」
友「じゃあね、お兄さん。女の身柄は預からせてもらうよ」
男「おう。あっ、そうだ友人魚、帰る前にひとつ報告があるんだった」
友「何?」
男「俺と女、近々ここで結婚式挙げることにしたから」
友「へぇ、いいことじゃない」
男「まだ日にちとかは決めてないんだけどさ、良かったらお前も出席してくれよ」
友「是非とも出させてもらうわ。私も、幸せのおすそ分けしてもらわなくちゃね」
女「むぅ……」
男「まだ拗ねてるし。機嫌直せよ女」
友「そうだよ」
女「だって…」
君はまだシンデレラ〜さ〜
>>636 女がデレデレなことにかけたんですねわかります
ああもうこの2人見てると顔がにやけすぎる
男「ぶっちゃけ過ぎたのは謝るからさ、そんなにへそ曲げるなよ」
友「そうだよ。せっかくお兄さんが真面目に謝ってるんだから、むくれるのは止めなさい」
女「む……」ぷいっ
友「駄目だこりゃ」
男「仕方ねえな。おいで、女」
友「え?」
女「……」すぃー
男「よしよし、これで許してくれるか?」
むぎゅ
女「…駄目です。もっと優しくして下さい」
男「ん。こうか」
女「そうです、でももっとして下さい」
いちゃいちゃ
友「何これ。バカップルの心配した私が馬鹿だったわ……」
なんだここらへんの空気やけに甘くてベタベタするんだが
なあ、このコーヒーやけに甘くないか?
ブラック?いや嘘だろ
642 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:30:42 ID:zmI4w7PH
友「あぁもう見せつけてくれちゃって。ムカつくわねコノヤロコノヤロ」
ぐりぐり
女「いたたたた、ぐりぐり止めてー」
友「お兄さん。楽しんでるとこ悪いけど、あんまりお姉さんを
待たすのもアレだからそろそろ連れてくよ」
男「なんか私怨混じりっぽいけど分かった。好きなようにせい」
女「そんなぁ、男さ〜ん」
男「また明日も来るから、気長に待っとけよ」
友「今日のイチャイチャフィーバーは終了だよ。また明日に取っときな」
女「そんな殺生な〜…」
643 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 21:52:23 ID:zmI4w7PH
友「じゃあねお兄さん。式の日取りが決まったら教えてね?」
男「おいっす、任せとき」
女「男さ〜ん、また明日会いましょうね〜」
男「おいーす。愛してるぜ女ー」
ふわふわ
友「……」ぴた
男「お? どした、友人魚」
友「そういえばお兄さん、今日私に会ってからずっと真面目モードだったね」
男「そうだな。今日は起きてからずっとこの顔してるな」
女「そういう日もあるんじゃない?」
友「ね、どうせ最後なんだし、いつもの顔を私に見せてよ」
女「帰るんじゃ、なかったの?」
友「もののついでよ。あの顔じゃなんか違和感あるし、どうせならいつものにやけ顔の方がすっきりするじゃない」
男「別に構わんけど……こうか?wwwwwwwwwwww」
友「そうそれ、その顔が見たかったの」
友「一目見たらすっきりしたわ。ありがとね」
女「何よそれ……あ、ちょっと待って友ちゃん!」
ふわり
男(……『どうせ最後なんだし』?)
えっ……?
甘い甘いと思ってたのに……いやな予感が…
なにかのフラグか?
あまあまコーヒーの日々は永遠に続くと思っていいのよね?
友「……」
女「待って友ちゃん、どうしたの?」
友「…ごめん、女。ちょっと辛くなっちゃったから、逃げるみたいに帰って来ちゃった」
女「どうしたの? ここに来た時は、全然そんな素振り見せなかったのに」
友「うーん、何かね。帰り際になって、唐突に気づいちゃってさ」
女「逃げちゃうくらい何をそんなに……」
友「あのね、お兄さんのあのニヤケ顔は、もう女だけのものなんだなーって思ったの」
女「え?」
友「ビックリしないで聞いて欲しいんだけど、本当言うと私も、お兄さんのこと好きだったんだ」
女「えっ……?」
え?ええええええええええええええ!?
友「人魚島にお兄さんが来た時あったじゃない? あの時に私、お兄さんに一目惚れしちゃってた」
女「友ちゃん。それ、本気で言ってるの?」
友「うん、残念だけど本気。お兄さんには女がいるの知りながら、告白までしちゃったんだから」
女「……」
友「その時は断られたんだけど、今になって急にその時のこと思い出してさぁ……」
友「黙ってるのもズルいし、今思いきって言っちゃった方が楽かと思ってさ」
女「……」
650 :
〇-〇¬:2009/05/08(金) 02:39:27 ID:nu49QMEq
このままケコーン\(・∀・)/
と思っていた矢先にこんな展開があるなんて(゜Д゜)
651 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 05:17:09 ID:0l/L2qJU
きたwwww
あれ? MAXコーヒー押したのにBOSS(ブラック無糖)出てきた……
友ちゃん…(´;ω;`)…
友「ごめんなさい、私は卑怯だね。友達顔して、親友の旦那に言い寄るなんて……」
女「ううん、そんなことない。そんなことないけど……」
友「もう、お兄さんとは会わない方がいいのかな……」
女「そんなっ、それはあんまりだよ友ちゃん!」
友「安心して。結婚式まではちゃーんと出席するからさ」
友「なんか私のせいで湿っぽくなっちゃったね。お姉さんも待ちくたびれてるだろうし、もう帰ろ?」
女「友ちゃん……」
〜二人、無言のまま帰宅〜
友「じゃあね、女」
女「うん…バイバイ…」
ふわっ
姉「遅かったじゃない、女」
女「ただいま……」
姉「久々に会ったからハッスルしちゃったのは分かるけど、朝帰りは感心しないわねぇ」
女「ごめん……」
姉「まぁ、今日だけは特別に許してあげるから、昼ご飯の魚取り手伝いなさい」
女「はい……」
姉「……あんた、何かあったの? やけに雰囲気が沈んでるけど」
女「姉さん、私どうしよう……」
姉「?」
あうあう
女、友との事情を話す……
姉「ふーん」
女「ふーんって姉さん、それだけ?」
姉「だってそれ、あんたにはどうしようもないことじゃない」
女「そうかもしれないけど、これは私の問題でもあるし……」
姉「本人がけじめつけるためにもう会わないって言ってんだから、あんたに出来ることはないの」
姉「それでも気にするなら、具体的にどうするのか教えなさいよ。ほらほら」
女「ぐっ……それは」
姉「ね? 何も浮かばないでしょ。むしろあんたは友の態度に怒ってもいいくらいなんだから」
女「でも私、このまま三人の関係が終わるなんて嫌だよ」
姉「だからって下手なことしたら、友がますます居づらくなるだけだっての」
女「……そうだよね。やっぱり私には、何も出来ないのかな」
姉「ま、手は一つだけ残ってると言えなくもないけどね」
女「えっ?」
姉「要は、友はあの男を好きだった事実を気にしてもう会わないって言ってるんでしょ?」
姉「だったら、男に相談して関係を精算させればいいだけじゃない」
女「男さんも巻き込んじゃうの!?」
姉「巻き込むっていうか、まんま当事者じゃない。話さない方がどうかしてるっての」
女「でも……」
姉さんハーレムエンドをすすめるのかと思った
友…
姉「私に言えるのは、友に気を使って自分の幸せを逃していいの? ってことだけね」
女「うーん……」
姉「あの男がどういう結論を下すかは知らないけど、あんなのでもたまには頼ればいいじゃない」
女「……うん、分かった。明日、男さんに会って話をしてみるよ」
姉「分かったら、さっさと魚取りに行く準備をなさい」
女「うん……あ、姉さん」
姉「なに?」
女「ありがとうね、相談に乗ってくれて」
姉「あら、お礼を言われたってことは、今日の魚取りは期待していいのかしら?」
女「う。あんまり過剰な期待はしないで欲しいな」
姉「ふふん。さ、行くわよ」
〜そして、翌日〜
男「ららったら〜ん、っと♪wwww人魚まだ来ないかな〜んwwwwww」
女「あ、男さ〜ん」
男「うぉーwwwwwマイワイフキタ―――――wwwwwwwwww」
女「お、男さん。なんかテンション高くないですか?」
男「そりゃwwww高くもなるってのwwwwwwwなんつってもwwwww
結婚式の日程が決まったんだからなwwwwwwwwwwwww」
女「えっ、本当ですか?」
男「おうwwwwwなんと次の大安はwwwwwww三日後に迫っていましたwwwwwwww」
女「そんなに早いんですか!」
男「そうだよwwwww俺もカレンダー見てwwwビックリしたわwwwwwww」
女「そうですか……だとしたら私の方も、早めに相談しちゃわないといけないですね」
男「おん?wwwwwww相談って、式のことか何かか?wwwwwwwwww」
女「いいえ、そうじゃありません。実はちょっと困ったことが起こって……」
男「何それ気になるwwwwwww話してみそwwwwwwwwwww」
女「あのですね……」
【女、男に事情を説明中】
女「……という訳で、友が男さんにはもう会えないかもしれないって」
男「……」
女「男さん?」
男「…そうか、友には悪いことしちまったなぁ」
女「うわ、また今日も男さんの真面目スイッチ入っちゃった」
男「女は、その話ししたあと友には会ってるのか?」
女「はい」
男「今までと変わったところは?」
女「特にないですね、むしろこっちが気を使っちゃうくらいです。ただ……」
男「ただ?」
女「結婚式の当日まで、この岩場には来ないそうです。男さんに会っちゃう危険性を避けるために……」
男「あいつも律儀なやつだなぁ。俺も女も、そんなこと気にしないのに」
女「そういう子なんです、昔から。さばさばしてるクセに妙に責任感強くって」
男「だからこそ、あいつには俺らの結婚を祝福して欲しいんだけどな」
女「……はい」
男「……あれ? これって義姉ちゃんの時とパターン似てね?」
女「え? ……あっ、そうか。姉さんも最初は、私たちの付き合いに反対してて……」
男「友人魚のおかげで義姉ちゃんを懐柔できたと思ったら、今度は
その本人が俺らを祝福出来なくなっちゃったか……」
女「どうにかなりませんか?」
男「うーむ、義姉ちゃんの時よりは大丈夫そうな気はするが、逆に
考えればあいつの頑固さは折り紙つきだしなぁ……」
女「そうですね」
男「けどまぁ、どうにかするしかないだろうな。うっしゃ、俺に任せとけ!」
女「任せとけって、何か作戦はあるんですか?」
男「ない。あと三日で考える」
女「……本当に、大丈夫なんですよね?」
男「おう。お前は大船に乗ったつもりで、結婚式を楽しむことだけ考えときなw」
女「……!」キュン
女(なんだか今日の男さん、すごく頼もしいな)
男「つっても人魚は船なんか乗らねーかwwwwwwうははははwwwwwwwww」
女(……気のせいだったかもしれない)
いつからここは微糖のコーヒーを出すようになったんだい?
ゆっくり飲んでたら甘い気もしてきたが
665 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 23:31:02 ID:h7VDBS/b
ほろにがも あまあまもまた いとをかし
666 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/09(土) 16:41:57 ID:QwiDBDfd
氏ね!!
男ウゼEEEEEEってなって最初からリアルタイムで読まなかった俺氏ね!
まぁまぁ、モブ人魚さんヤルから落ち着けwww
ああなんかもう男への印象が最初に比べるとぐるぐる回りまくりんぐだぜ
男格好いいぜ!
ほろ苦い展開に甘さが入っていて…マスター、もう一杯もらえないか?
男と人魚のやりとりが脳内では道満晴明が描いたような絵になる。
このスレで知ってる/読んでるって人はいないだろうけどさ。
誰だそれ
どーまんなのかせーまんなのかはっきりしない名前だな
672 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/11(月) 18:47:58 ID:uI91psPD
>>670 道満晴明かよwwって思ったけど、
単行本読み返して、ちょっとわかった気がした(´ω`)
男「まぁそれはそれとしてだ、結婚式自体のことも考えとかなきゃ、当日グダグダになるぜ?」
女「そうですね。具体的には何をすればいいんですか?」
男「とりあえず、女には来席者へ感謝のスピーチをしてもらおうと思う」
女「私がですか!?」
男「お前以外に誰がやるんだよwwwそんなに難しく考えなくてもさ、義姉ちゃんに一言程度でいいんだから」
女「そうですか……分かりました、OKです」
男「あとやることは、立食とブーケトスくらいかね」
女「ブーケトスってなんですか?」
男「来席してくれた人に花束を投げて、それをキャッチした人が次に結婚出来るっていう風習? みたいな」
女「へー、人間はそんなことするんですね」
男「和装ならまた違ってくるんだけどな。洋式ならそれは欠かせない」
女「友が花束を拾ったらいいのに……そしたらきっと、友にも良い相手が見つかりますよね?」
男「そだな。あいつには色々してもらっちまったし、幸せになって欲しいよ」
男「なんやかや言ってもあと三日しかないからな。ひとまずお前はスピーチの準備を頼むぜ」
女「はい、友のことは、男さんにお任せします。私に出来ることがあったら何でも言って下さい」
男「おう。じゃあ今日は、誰を呼ぶかまで決めちまうか」
女「そうですね……。友ちゃんと姉さんは別として、あとはモブちゃん、年上さん、幼女ちゃんくらいですかね」
男「質屋呼ぼうぜwwwww質屋wwwwwwww」
女「またそういうことを……たまに真面目だと思ったらすぐこれなんだから」
男「だってwww俺側の出席者なんていないんだものwwwwwwwwwwww」
女「だからって、無理して探さなくてもいいんですよ」
男「サーセンwwwwwwwwフヒヒwwwwwwwwwwww」
676 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/12(火) 04:55:27 ID:5E6XwW+w
質屋呼ぼうぜ
てかもうむしろ今までの登場人物全部呼んじゃおうぜ
>>676 ふじこちゃんに似てるw
絵師が来てる夢見たら本当に来てたとは……
GJ!
…男のダメさ加減からヒラコーがぴったしのような気がする。
そんなこんなで、結婚式の話しをしたり友への対策を立てたり、
いつものようにイチャイチャしたりして数時間が経った……
男「おふwwwww早いなwwwもう夕方かwwwwwwww」
女「あっ、本当ですね。私も全然気づきませんでした」
男「よしゃ、そんじゃそろそろ帰るかなーwwwwwwwwww」
女「はい、ではまた明日。友のこと、よろしく頼みますね」
男「おk、家でも考えとくわ。じゃあな」
女「さようなら、また明日会いましょうね」
男「……」
女「……」
女「え? 何ですかこの間は」
男「あれ?wwwwwさよならのチューを期待してたんだけどwwwwwwwwww」
女「チュ、チューですか?」
男「うんwwwwチューwwwwww」
男「今さらチューでwwwww緊張するようなwww関係でもないだろwwwwwwww」
男「今日一日の〆にwwwwwwwwブチューッとぶちかまそうぜwwwwwwww」
女「……ほっぺたに、ちょっとだけならいいですけど……」
男「うはwwwwwwwktkrwwwwwwww」
女「じゃあ、目を瞑って下さい」
男「うんwwwwwwうんwwwwwwwww」
女「……んっ」
チュッ
男「うはっwwwwwこれは良いwwwww胸がキュンキュンするwwwwwwwww」
女「なんでいつも要求しないのに、今日に限ってこんなことを?」
男「だってwwwww結婚式ではwwww人前でするんだぜ?wwwww
少しでも慣れとかないとwwwお前が照れちゃうだろwwwwwww」
女「えぇっ!? 結婚式って、そんなこともするんですか?」
男「そうだぜwwwwwww知らなかったのか?wwwwwwww」
女「うぅ……は、恥ずかしい」
男「まwwwww今日のところはこれでおkかなwwwwwwwwww
でも本番ではwwwwwwwちゃんと口にするんだぜ?wwwww」
女「なんか、友に恨まれそう……」
男「仕方ねーよwwwwwこれは婚約者同士の愛情をwwww周囲に見せつけるイベントなんだからさwwwwwwwwww」
(※男の解釈は恐らく間違っています。真に受けないように)
女「うぅん……」
男「そんなに心配しなくてもwwwww当日にはちゃんと友を説得して見せるさwwwwwwwwww」
女「その無根拠な自信も、男さんらしいと言えばらしいですけど」
男「そだなwwwww俺は馬鹿ですけんwwwwwいちいちごちゃごちゃ考えるのは性に合わんのよwwwwwwww」
いやその解釈はきっとあってると思うぞ
しかしラブラブだなぁ
684 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 06:58:37 ID:tcuVfVCm
男「じゃ、そろそろ帰るかwwwwwwwwwwwwwww」
女「はい。では、今度こそまた明日」
男「俺見送るからwwwww先帰っていいぜwwwwwwwwww」
女「それは駄目です、私が男さんを見送るんですから」
男「いやいやいやwwww空飛ぶお前の後ろ姿wwww見たいんだよwwwwww」
女「いけません。夫を見送るのは妻の役目です」
男「いやいやいやwwwww」
女「いやいやいや」
姉「…こら、そこの馬鹿二人。何をイチャついてるか」
女「(ビクッ)ね、姉さん!?」
男「おwwwww義姉ちゃんwwwwwいつもながら唐突な出現だねwwwwww」
姉「あんたこそ、いつもと変わらぬ変態面ね」
女「何しに来たの!?」
姉「あんたの帰りが遅いから、迎えに来たんでしょうが。また朝帰りなんかされちゃたまらないし、
友に頼む訳にもいかなくなったんだし」
男「ごもっともでwwwwwwwwwwwwwww」
685 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/17(日) 07:24:31 ID:tcuVfVCm
姉「しかしあんたら、気味悪いくらいべたべたしてるわね」
男「義姉ちゃんがいないとこじゃwwwwwこんなもんじゃないぜwwwwwwwwww」
女「ちょ、ちょっと男さん……」
姉「目に浮かぶようだわ、つくづく真性のバカップルみたいね」
女「そんなことないけど……」
姉「まぁ、こんだけ長々話したなら、もう満足したでしょ。女は連れてくわよ」
男「あいよwwwww存分に可愛がってやっとくれwwwwwwww」
女「……もうちょっと食い下がってくれてもいいのに」
姉「その発言もバカップルの証よ」
男「wwwww」
変態面なんだw
バカップルで結構じゃないですか
ふわり
女「では男さん、今度こそまた明日」
男「おうwwwww気ぃつけてなwwwwwwwwww」
姉「あんたこそ、式までに死ぬんじゃないわよ」
男「ちょwwwww縁起でもねぇっすよwwwwwwww」
姉「ふふん、じゃあね馬鹿男」
女「さよならー」
男「バイバイwwwwwwww愛してるぜwwwwwwwww」
ふわふわ
----------------------------------------------------------
〜帰路〜
女「あれ? 姉さん、帰り道そっちじゃないよ?」
姉「ちょっと寄るところがあるのよ。黙ってついて来なさい」
女「どこ行くつもりなのよ?」
姉「秘密。強いて言うなら、結婚式前の最後の忠告かしら」
女「……?」
ふわん
姉「着いたわよ」
妹「ここ……ただの海上じゃない。ここで何の忠告をするって言うの?」
姉「あんたにとってはただの海でしょうね。でも、私にとってここは、忘れたくても忘れられない場所なのよ」
妹「どういうこと?」
姉「ここね、私の恋人の死体を捨てた場所なのよ」
妹「えっ…」
姉「最初は島に埋めるつもりだったんだけど、私たちの力じゃ労力が掛かりすぎるから、
最終的には細切れにして海に沈めたのよ。それがここ」
女「ぐ、グロい……」
姉「いくらグロくても、私が恋人を殺して海に捨てた事実は、避けようがないわ」
姉「今となっては骨も残ってないでしょうけど、墓標が海だなんて皮肉もいいとこよね」
妹「……私からは、何も言えないよ」
姉「そう。でも、私は恋人を殺した事実をきちんと受け止めたわ」
姉「だからこそ、その後の人間嫌いも徹底したし、心の底では今でもあんたに、
人間と結婚なんてして欲しくないと思ってる」
姉「よく考えなさい。あんたもいつか、あの男を自分の手にかけなきゃいけない日が来るかも知れないんだよ?」
姉「それでもあんた、後悔しないって言い切れる? 止めるなら今のうちだよ?」
女「……後悔なんて、しないよ。私は、将来何があっても、男さんと一生を添い遂げます」
姉「本当に?」
女「うん」
姉「……OK、そこまで言うなら、納得してあげるわ」
姉「私が言いたかったのはそれだけ。人間と一緒になるってことは、
あんたの想像以上に大変なんだから」
女「うん、うん」
姉「せいぜい私みたいにならないよう、頑張りなさい」
女「分かった、ありがとう姉さん」
姉「……なんか、辛気くさい空気にしちゃったわね。気晴らしに魚でも取りながら帰るか」
女「じゃあ、どっちが多く取れるか競争しよ?」
姉「いいわよ。負けたら罰ゲームで、勝った相手の肩を揉むのよ?」
女「えーっ!?」
姉「つべこべ言わない。よーい、スタート!」
ばしゃあっ
女「もう、強引なんだから……」
ばしゃあん
【そして……】
女「……」モミモミ
姉「あー、そこそこ。もっとソフトにやってくれ〜」
女「……」ムミムミ
姉「あんた、肩揉み下手だね」
女「うぅ……」ムニムニ
【結果】
女:8匹 姉:19匹
惨敗ww
おお、今、月夜の海に跳ねる姉妹人魚たちのたのしそうな情景が俺の脳裏に……!!
男とのいちゃあまバカップルっぷりもいいが、こういうのもいい……!!
姉「んー、下手なら下手なりに気持ち良いもんねー」クキクキ
女「なんか、なんか圧倒的な敗北感が……」
姉「魚を取れない人魚だなんて(笑)」
女「笑わないでよっ!」
姉「はははは……あ、そうだ」
女「何?」
姉「帰ったら、あんたに渡したいものがあったんだった」
女「?」
姉「えーと、どこしまったっけ……」
ゴソゴソ
姉「……あった。これだ」
妹「何? 何を私にくれるの?」
姉「待った。これはサプライズなんだから、まだ目を瞑っていなさい」
妹「何よぅ、焦らさないでよぅ」
姉「焦らすとか焦らさないとか、そんな大したもんじゃないわよ。いいから早く目を瞑りなさい」
妹「もう……これで良い?」
姉「ん。絶対あけちゃ駄目だからね」
妹「うん……」
ふぁさ
妹「ん?」
姉「これ、あんたにあげる」
女「これ、なぁに?」
姉「それはね、人間の花嫁が結婚式の時に被る、ベールっていう物よ」
女「何でこんな物持ってるの?」
姉「例の恋人にもらったのよ。結局、使わず終いだったけど」
女「これ、大事な物なんじゃないの? 私なんかがもらって良かったの?」
姉「どうせ私には縁のないものだったのよ。それに、いつまでも捨てきれずにいるなんて、私らしくもないしね」
女「…ありがとう、姉さん。これ、すごく綺麗だよ」
姉「……女」
女「何?」
姉「結婚、おめでとう。幸せになるのよ」
ニコッ
女「!?」
696 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/18(月) 09:30:37 ID:s87Y6rMk
追い付いてしまったか…!主食が生魚の人魚とのキス生臭いだろうな…とか思ってしまった俺は……
姉さん・・・・・
女「姉さん、どうしたの? 体の具合でも悪いの?」
姉「あんた、私を何だと思ってるの。私だってたまには、人の幸せを祝ったりするのよ」
女「今まで反対してたから、最後までそうだと思ってた」
姉「そう。厳しい態度を取り続けて欲しいなら、いくらでもそうするわよ?」
女「ごめんなさい、素直に姉さんの言葉を受け止めます」
姉「最初からそう言いなさい、お馬鹿」
姉「私だって鬼じゃないんだから、納得さえ出来ればあんたの結婚に反対なんかしないわ」
女「ここまでの道程は、長かったけどね」
姉「でも、私が祝福してあげるのなんて今だけなんだからね。肝に銘じておきなさい」
女「姉さん……そんなこと言ってると、また男さんにからかわれちゃうよ?」
姉「その時は、おめでとうって言ってやって、今のあんたみたいにポカーンとさせてあげるわ」
女「……やっぱり姉さんって、無敵だよ」
姉「ふふん、伊達に年長者気取ってる訳じゃないのよ。人生の蓄積が違うんだから」
女「すごい貫禄だなぁ……」
姉「私もこうして祝ってあげたことだし、後の問題は友のことだけ?」
女「そうだね。相変わらず友ちゃんは、男さんに会わないって頑なだし」
姉「私が行って、無理やり引っ張り出してこようかしら。ぐずぐずしてんじゃねー! つって」
女「そんなことしたら、男さんとの関係が修復できなくなっちゃうよ」
姉「それだって、友が意固地になってるだけでしょ。私の力を持ってすれば、
会わして話させることぐらい簡単よ?」
女「その後が問題なんだってば。姉さんの気持ちはありがたいけど、
今回だけは、私たちに任せておいて?」
姉「そうまで言うなら自粛するけど。本当にあと三日で説得できるんでしょうね?」
女「無理でもやるしかないの。だって友は、私にとっても男さんにとっても、大事な友達なんだから」
姉「あっそ。恋人思いなんだか、親友思いなんだかねぇ」
姉「ま、私からのお祝いはもうしたし、後はあんたらの好きにしなさい」
姉「今日はもう寝るわよ。あんたらのイチャっぷり見てたら、なんだか疲れたわ」
女「はーい」
姉「お休み、女」
女「お休みなさい、姉さん」
------------------------------------------------------------
そうこうする内に、三日という日にちはあまりにもあっけなく過ぎていった。
女はその間、何度も男と会って話しをするよう掛け合ったが友は応じず、
結局、何の対策も打てないまま、式の当日を迎えた……。
ついに結婚式か…ドキドキ
ドキドキ
ドキドキ
初夜…!
あれ?…俺んとこに結婚式の招待状届いてないんだけど…(´・ω・`)
709 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/21(木) 19:51:33 ID:+b6YXlU9
姉「女、朝よ。起きなさい」
女「ん……ふあぁ」
姉「なんて顔してるの。今日は大事な日なんじゃないの?」
女「あ……そういえば今日は、結婚式だったっけ」
姉「髪はボサボサで寝癖だらけ、おまけに目やにまでついてるじゃない。
そんなんじゃ、花嫁として恥ずかしいわ」
女「えへへ、すぐに顔と頭を洗ってくるね」
ふわり
姉「生き生きしてるわねぇ、さすが新妻」
----島の水辺
バシャバシャ……
女「ふぅ、すっきりした」
友「やっほー、花嫁さん」
女「あ、友ちゃん……」
友「結婚おめでとう。気分はどう?」
女「うん、なんかすっごく清々しいよ。生まれ変わったような感じ」
友「そう、それなら良かった。まだ私のこと気にして、結婚に気兼ね
してるんじゃないかって心配したわ」
女「そのことなんだけど……やっぱり式が終わったら、男さんには会わなくなるの?」
友「うん、そのつもり」
女「男さんが会いたいって言っても?」
友「そうだよ」
女「……考え直して、くれないかなぁ」
友「何度も言ったでしょ? そのつもりは全くないって」
女「分かってるけど、分かりたくないのよ」
友「花嫁は我が儘さんだなぁ、困った困った」
女「茶化さないでちゃんと聞いてよ」
女「私も男さんも、唯一の友達をこんな形で無くしたくないんだよ。なんで分かってくれないの?」
友「……そこまで言うなら正直に話すけど、これは、私の贖罪なんだよ」
女「贖罪って……友ちゃんは何も悪いことしてないじゃない」
友「ううん、違う。そういう意味じゃないの」
友「あんたとお兄さんの仲を本気で祝福したかったなら、私には
自分の気持ちを黙ってるっていう選択肢もあったはずなの」
友「けど私は、あんまり二人が仲良くしてたから、最後の最後で我慢出来なくて言っちゃった。
もう終わったことなのに、未練たらしいったらないよね」
友「だからこれは、あんたたちのためじゃなくて、自分のその時の行動が許せないからそうするの。
甘えちゃった自分への戒めなんだよ」
女「友ちゃん……」
友「ふふ、ごめんごめん。暗い話しはここまでにして、そろそろ式の準備を始めようよ」
友「先にあんたんちで待ってるから。じゃあねー」
ふわふわ
女「あっ……行っちゃった」
712 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/24(日) 22:31:12 ID:YZxu6Hpm
〜そして数時間後、いつもの岩場で〜
男「〜♪」
友「お、お兄さん。お早いお着きだねー」
男「うぉお、友人魚wwwwwwwwwwww」
友「うわっ、それ何? 何時ものヨレヨレ洋服はどうしたの?」
男「そりゃ結婚式ですからwwwwwwww俺だってタキシードくらい借りて着ますよwwwwwwwwww」
友「似合ってるよ、お兄さん」
男「あんがとwwwwwところで女は?wwwwwww」
友「うふふ、呼んでるわよ女」
女「……」ふわん
男「うはwwwwwwお前、どうしたんだそのヴェールwwwwwwwwwwww」
女「姉さんからもらったんです……似合いますか?」
男「すげぇ綺麗wwwwww惚れ直したwwwwwwwww」
友「でしょー? 私もお化粧してあげる時びっくりしたんだから!」
男「化粧ってwwwwww人魚に化粧品なんかあるのかよwwwwwwwww」
女「海草や色貝を使って、色々できるんですよ」
友「さぁ、女も照れてないで、早くお兄さんの隣にお行きなさいな」
女「あ、うん……」
きたーww
友「じゃあ、主役がそろったところでぼちぼち始めますか」
男「えぇっwwwwww出席者少なっwwwwwwwww」
女「姉さんが、男さんに関係した人を連れてくるって言ってたんですけど……」
友「まだ来ないね。時間かかってるのかな?」
男「おいおいwwwww俺でさえ人間側の来賓者wwwww探して来たっていうのによwwwwwwwwwww」
女「え?」
男「おーいwwwwwそろそろ出てこいよwwwwwww」
質屋「……」ひょこっ
女「あー、あなたは!!」
友「誰、その人?」
男「俺のマブダチだよwwwwwwな?wwwwww」
質「え、えぇまぁ……」
女「嘘つきにも程があります!」
友「……なんのこっちゃ?」
女「この人は、これこれこういう人で……」
友「じゃあ、彼は私たち人魚の敵じゃない。そんな人を結婚式に呼んだら駄目だよ」
質「私だって、来たくて来た訳じゃありませんよ」
男「だってさぁwwwww結婚式には司会進行が必要じゃんwwwwwww」
男「だからこいつにwwwwwwその役をやって貰おうと思ってwwww連れてきたwwwwwwwwww」
友「私はそれで別に良いけど」
女「姉さんたちが来たら何て言うか……」
男「なぁにwwwwいくら義姉ちゃんでもwwwwめでたい席で事を荒げたりはしないさwwwwwwww(多分)」
女「だと、良いんですけどね」
質「帰りたい……」
716 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/24(日) 23:58:42 ID:YZxu6Hpm
姉「おーい」
友「あ、噂をすれば」
姉「今日のお客さん、連れてきたわよ」
モブ「ちわーっす。姉さんに呼ばれてきたよー」
年「引き出物は出るんでしょうね?」
幼「おにいたん、ひさしぶりー」
男「おぉwwww懐かしい面々が勢揃いしたなwwwwwwww」
姉「これで全員かしら? なら、早く始めましょう」
男「まぁ待ってくれ義姉ちゃんwwwwwwその前にwwwww
本日の司会進行を紹介したいんだけどwwwwwwwwwww」
姉「あんたがやるんじゃないの?」
男「新郎が司会兼任してどうすんのwwwwwまぁとりあえず見てやってwwwwww」
姉「……?」
男「おーいwwwwww質屋ーwwwwwwwww」
姉「質屋……?」
質「……どうも」
姉「ッッ!?」
結婚式\(^o^)/ハジマタ
そしてグッバイ質屋…
質屋乙w
質屋wwここにきてw
720 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 20:23:38 ID:2tTrJHwM
姉「あんた、よくここにその面出せたわね」
質「わ、私だって来たくて来た訳じゃないんですってばぁ……」
モブ「何々、こいつなんか問題あるの?」
姉「こいつは、私と妹を売り飛ばそうとした人間なのよ」
年「じゃあここに呼んじゃ駄目じゃない」
男「けどさwwwww俺、人間の知り合い借金のせいで全くいないのよwwwwwww」
男「だからwwww司会頼める奴がこいつしかいなかったんだわwwwwwwww」
姉「だったら、人魚の方から呼べばいいじゃない! 何を考えてるの、あなた?」
女「あぁぁ、予想通りの展開に……」
友「お兄さん、どう取りなすのかしらね」
721 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 20:43:41 ID:2tTrJHwM
男「まぁまぁ義姉ちゃんwwwwwwもちつけwwwwwww」
姉「落ち着いてられないわ。こっちにとっちゃ死活問題なんだから」
男「せっかくの祝いの席なんだからwwwwちょっとくらい見逃して
くれても良いじゃないwwwwww」
姉「そういう問題じゃないって……」
幼「おにいたん、結婚式まだー?」
男「ほらwwww幼女人魚も待ち望んでるしwwwww細かいことは
結婚式の後で話し合おうぜwwwwwwww」
質「それって、結婚式が終わったら殺される可能性が……」
男「俺が間に入ってやるからwwwwwお前は司会業に専念しろwwwwwwwww」
男「さぁwwwww義姉ちゃんも質屋も仲良く手を取ってwwwwwwww
俺と女を祝ってくれよwwwwwwwwww」
姉「なんかうやむやにされそうだけど……まぁいいわ、終わるまで保留にしといてあげる」
女「良かった、姉さんも納得してくれたみたい」
友「質屋さんには、死亡フラグが立ったけどね」
早く終われ
質「えー、それでは私のせいでいざこざありましたが、只今から、男さんと女さんの
結婚式を取り始めたいと思います」
質「まずは、新郎の挨拶からです。皆さんご清聴を」
男「はいよwwwwwwwwww」スクッ
男「まずは関係者の方々wwww俺らのために貴重な時間を割いて
来てくれてありがとうwwwwwwwwww」
男「中には半ば強制されて来た奴もいるんだろうけどwwwwww
お礼は分け隔てなくさせてもらうぜwwwwwww」
モブ「まぁね、その辺は否定しないけど」
年「義理よ、義理」
男「義理でも嬉しいぜwwwwww俺、友達いないからさwwwwwwwww」
724 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/26(火) 21:13:25 ID:2tTrJHwM
男「ここに来た人魚らはwwwww俺と女の馴れ初めなんか知らないだろうけどwwwwwwwww」
男「ぶっちゃけた話しwwwww俺、女との関係に運命感じちゃってますwwwwwwww」
年「へぇ、そこまで言う」
姉「聞いてるこっちが恥ずかしいわ」
男「だからさwwwww俺はこいつとなにがなんでも幸せになるしwwwww
幸せへの障害があったら何があっても乗り越えるぜwwwwwwwwww」
男「俺が誓えるのは今はそれだけだwwwww女は、それで満足か?wwwwwwww」
女「はい、私も、あなたと一生を添い遂げます」
男「サンキューwwwwwやる気出たwwwwwww」
なんという男らしい挨拶wwwwww
いや男が男らしいという意味じゃなくてwww
男「まwwwwwそういう訳だからwwww人魚の皆さんは努々
女の心配などなさらぬようwwwwwwww」
姉「むしろあんたが心配だから」
女「あ、それちょっと分かるかも」
男「ちょwwwwwヒドスwwwwwwwwwww」
質「以上で挨拶は終わりですか? それなら次に行きますよ」
友「なんか投げやりな司会者ね」
質「えー、それでは続きまして、女さんよりお姉様へ感謝の言葉があるそうです」
姉「えっ?」
質「女さん、前へどうぞ」
女「はい」
姉「ちょ、ちょっと。こんなことまでするの?」
男「何言ってんすかwwwwwww人間の世界では常識っすよwwwwwwwww」
友「お姉さん、珍しく照れてるんだね」
姉「照れてない!」
友「クスクス……姉さん、そんなに照れなくて良いから、ちゃんと聞いてね」
姉「ふんっ……」
女「姉さん、最初に一言言っておくね」
姉「何よ」
女「私と男さんの結婚に賛成してくれて、ありがとう」
姉「もう何回も聞いたわよ。そう度々お礼されても、ありがたみなんか感じないわ」
女「そうかもね。でも、姉さんが承諾してくれなかったら、今日ここで
こうして式なんか挙げてなかったのも事実だもの」
姉「ふん、で?」
女「私も最初こそ、姉さんが憎くてたまらなかったけど、男さんや
友ちゃんのおかげで、今日のこの日を迎えることが出来ました」
姉「そんなの、当人たちに言いなさい。私には関係ないわ」
女「そうだね。男さんと友ちゃんもありがとう」
友「いやぁ、私はお兄さんに会ってなかったらお姉さん派だったし」
男「俺はお前に会いたい一心でやっただけだけどなwwwwwwwwww」
女「今思うと、姉さんが障害になってくれなかったら、ここまで
男さんとの仲も深くならなかったかもしれない」
姉「私ゃ噛ませ犬か。もっと良い言い方ないの?」
女「ごめん。でもそれだけ姉さんは、私達にとって無類の強敵だったから」
友「そうそう、お姉さんったら頑固で意地っ張りで、全然素直じゃないんだから」
姉「そこ、うるさいわよ」
女「その代わり、私は私達の壁になってくれた姉さんの分まで、
目一杯幸せになることを約束します」
姉「あんたそれ、皮肉にも聞こえるわよ?」
女「えっ……そんなつもりはなかったんだけど……」
姉「ふふっ、分かってるわよ。ちょっとからかっただけ」
姉「そこまで言うなら、私に言えることは何もないわ。好きなだけ、幸せにおなりなさい」
女「はい」
男「イイハナシダナーwwwwwwwwwwwwwww」
姉「台無しになるから、あんたは黙ってな」
女「以上で、私のスピーチは終わりです。皆、聞いてくれてありがとう」ペコリ
質「はい、皆さん花嫁に盛大な拍手をお願いします」
----パチパチパチ
男「よっwwwwお疲れさんwwwwwww」
女「すごく緊張しました。あんな風に人前で、姉さんと話したの初めてです」ふわり
男「そりゃそうだwwwww人魚がスピーチする機会なんてwwww
そうそう無いだろうからなwwwwwwww」
質「それでは、新婦のお色直しの時間の間、昼食の時間とさせていただきます。
皆様、しばしのご歓談をお楽しみ下さい」
男「司会もwwwwwだいぶ手慣れてきたなwwwww質屋wwwww」
質「本当は帰りたいという気持ちは、変わってませんがね……」
男「さぁ、昼飯だwwwwwマックでフィレオフィッシュ買い占めて来たからwwwwww
みんなで食おうぜwwwwwww」
----ガヤガヤ
しもた、新郎新婦の挨拶しかしてないのにお色直しのタイミングが早すぎたwwwwww
昼食のみで脳内変換してくれ
マックで調達すんなwww
年「なぁにこれ、どんな食べ物なの?」
モブ「うわっ! なんかベタベタしてるよ……?」
幼「おいしー」モグモグ
年「子供は猜疑心がなくていいわね……」
姉「何をビビってるの、毒って訳でもないんだから早く食べなさい」
友「あ、でもこれ幼女ちゃんの言う通り意外と美味しい」パクパク
----わいわい、ざわざわ
男「女、女wwwwwwwwww」チョイチョイ
女「はい、なんですか?」
男「飯明けでwwwwwww昨日打ち合わせした作戦を発動するからwwww
準備ヨロwwwwwwwwww」
女「あっ、はい。例のあれですね、分かりました」
質「えー、では……モグモグ、皆さんお食事も終わりましたようなので……クチャクチャ、
式の方を進めさせていただきたいと思います」
男「質屋wwwww食べながら司会すんなwwwwwwwww」
質「全員に配ったりするのに手間取って、自分で食べる暇がなかったんですよ……」
男「自重しろwwwwwww我慢我慢wwwwwwwwww」
質「チェッ……あ、すみません。では引き続き、ブーケトスを行いたいと思います」
モブ「ブーケトス?」
年「今から説明するからwwwwwwwwww」
wktk
年増人魚が草生やしてるw
男「ブーケトスってのはなwwwwwwこうやって花束をなげてwwwwそれを
キャッチした奴が次に結婚できるっていうおまじないだよwwwwwwwwww」
年「人間ってそんなことまでするの? 人魚以上に迷信深いわね」
友「まぁまぁ、楽しそうだから良いじゃないですか」
幼「ぜったいわたしがとるー!」
男「やる気満々だな、幼女人魚wwwwwwwwww」
年「ところで、その花束とやらは?」
男「心配しなくても、ちゃーんと用意してるぜwwww質屋、準備をwwwwww」
質「あ、はい」
ごそごそ
男「じゃーんwwwww薔薇の薔薇百本詰めktkrwwwwwwww」
友「へー、すごぉい」
モブ「うわぁ、あんたに沢山のお花見たことないよ」
姉「あんたにしては、なかなかセンスの良いチョイスだったわね」
男「だろ?wwwww鱗の金の最後の使い道だぜwwwwwwwwwヒャッホゥ!」
男「それじゃあ女wwwwwwこれをポイッと景気よく投げちくりwwwwwww」
女「はい」
質「それでは女性の皆さん、一列に並んで下さーい」
友「はーい」
姉「ノリノリなとこ悪いけど、私はやらないわよ」
年「私も。今さら結婚とかどうでもいいし」
男「まぁまぁwwwww義姉ちゃんも年上人魚さんもwwwwwせっかく
出席したんだから思い出作りと思ってwwwwwwwww」
女「そうだよ。こういう時にノリが悪いと嫌われるよ?」
姉「そんな風に言うけど、あんたらねぇ……」
友「さぁさぁグダグダ言ってないで、並んだ並んだ」
ぐいぐい
姉「ちょ、ちょっと……もう、仕方ないわねぇ」
女「それじゃ、いきまーす」
幼「わくわく」
年「はぁ」
姉「どーでも良いわ」
友「よっしゃこーい!」
モブ「意外にドキドキするね」
女「3、2、1、えいっ!」
すぽっ
一同「え?」
女「あっ!!」
----ばららっ
男「ちょwwwww薔薇をばらまいてどうするwwwwwwww」
女「ごめんなさい、手が滑って海に……」
友「あぁ、そのままにしてたら花が流されていっちゃうよ」
男「みんなーwwwww悪いけどブーケトス一端中断wwwww花を拾って集めてくれーwwwwwwww」
----えーっ
質「おや、なんだか大変なことになりましたね」
男「お前も拾って来るんだよwwwwwwwwww」
ドンッ
質「うわわわわっ!?」
どぼーん
質「……ぷはっ!ハァ、ハァ……」
姉「あんた、大丈夫?」
年「マヌケね、人間」
質「ひいぃぃぃぃっ!!」
姉「何よその、人を不愉快にさすリアクション」
男「義姉ちゃんに殺されかけてんだからwwwww当たり前だと思うけどなwwwwwww」
モブ「分かるわ、その気持ち……」
----わいわい、ざわざわ
友「やれやれ、女はドジっ娘だね。しょうがないから私も手伝ってやるか」
女「あ、友ちゃん」
友「ん?」
女「友ちゃんは手伝わなくていいから、こっちに来て?」
友「なぁに、なんか用?」
女「うん。ちょっとね」
友「…?」
女「男さん、友ちゃん呼んで来たよー」
男「おう、サンキュwwwwwwwwww」
友「何? お兄さん。せっかくの式なのに私を呼び出したりして」
男「うん、まぁちょっとなwwwwww真面目に語りたいからwww草生やすの一端止めるぜ?wwwwwwww」
友「どうぞ」
男「ゴホン……じゃあ聞かせてもらうけど」
男「女から聞いたんだが、お前この結婚式が終わったら俺に会わなくなるつもりだって本気か?」
友「……うん、そのつもり」
男「考え直しちゃくれんかな」
友「…それは駄目だって」
おっと…シリアス展開か wktk
男「何でだよ。俺も女も、お前に感謝こそすれそんなこと気にしねーよ」
友「お兄さんたちが気にしなくても、私は一生忘れないもん」
女「友ちゃん、何度も言うけど、私たちは友ちゃんとの関係を終わらせたくないんだよ」
男「お前は俺たちの恩人じゃないか。な? 頼むよこの通り」
友「頭を上げてよ。私は、お兄さんや女が思ってるほど良い人魚じゃないんだから」
友「私が人魚の島でお兄さんを助けたのは、単なる興味本位だったし」
友「お兄さんにフラれた後は、少なからず女のこと憎んだりしたしね」
友「だから、私には本当は、お兄さんや女に会わす顔なんかないの。分かってよ」
女「友ちゃん……」
男「友人魚……」
友「そんな憐れむような目で見ないでよ、余計寂しくなっちゃうじゃないのよ」
友「ほら、あんまりお姉さんたち待たせても仕方ないし、早くあっちに戻ろ?」
男「……うし、そこまで言うなら俺も男だ。納得してやろうじゃんか」
女「男さん!? そんなあっさり引いちゃ駄目じゃないですか!」
男「たださ、そこまでの覚悟があるなら、あっちに行く前に
せめて俺からの最後の贈り物、受け取ってくれんかな?」
友「贈り物?」
女「男さん、そんな物用意してたんですか?」
男「あぁ、友に渡そうと思って準備してた」
友「なに、何を私に渡したいの」
男「大した物じゃないんだがな、これだよ」
友「これって……」
男「黄色い薔薇。ブーケトスに使った奴とは、また別物だぜ?」
友「なんか、萎れてくしゃくしゃだね」
男「ずっとポケットに入れてたからな。花言葉は友情だ」
友「あぁ、だから私に渡したかったのか」
男「そうだな。けど、俺がお前に渡したかったのは、友情というよりは友愛かな」
友「友愛? 何それ、台詞が臭いよお兄さん」
男「自覚はある。だけど本音でもあるんだぞ?」
友「……」
男「友愛ってのは、文字通り友人を愛する心のことだ」
男「確かに俺の愛情は女にやっちまってるから、お前に分けてやることはできない」
男「けどさ、それはお前にやれる愛情の種類が違うってだけで、お前を愛して
ないっていうのとはまた違うんだぜ?」
友「お兄さん、そんなに愛してる愛してる言ってると、スケコマシみたい」
男「茶化さないで聞いてくれよ」
女「……うん」
男「俺は、お前がいなかったら女とも再会してなかった。お前のことはすっげぇ尊敬してる」
男「だからお前が悩んでたら助けてやりたいし、俺たちから離れるなんて言ってほしくない」
男「なぁ、友人魚。もっかいだけ言うけどさ、俺らはこれからも、友達として付き合っていけないのかな」
男「女にも俺にも、お前が必要なんだよ。頼む」
友「……」
友「それでも私は、あなたには会えない。会いたくないの」
男「何でだよ!」
友「だってさ、会ったらまた、好きになっちゃいそうなんだもん」
男「何ぃ!?」
女「友ちゃんッ!?」
友「お兄さん、自分で思ってる以上に魅力的なんだよ? そりゃ好きになる人魚の一人や二人いるって」
友「でも、私と女は友達だから。だからなるべく未練を残さないように、会わなくなりたいの」
(´;ω;`)ウッ…友ちゃん…
友「ね? だから、お兄さんと私はもう会わない方がいいの。自分勝手な理屈だ
けど、許して?」
男「……なんか俺、自分が不甲斐ないわ」
友「どうして? お兄さんが気に病む問題じゃないのに」
男「だってさ、俺は命の恩人にもう会えないかもしれないんだぜ? 俺がもっと
ちゃんとしてれば、どうにかなったかもしれないのに……」
友「そんな、これはただの私の意地なんだってば。お兄さんは悪くないよ!」
男「それでも俺は、説得できなかった自分が情けない……」
友「違うって。これは私のワガママなの、お兄さんには関係ない!」
男「いや、やっぱり俺はダメな奴だ……」
友「もう、違うって言ってるのに!」
女「……罪のなすり合いならぬ、罪の被り合い?」
友「とにかく私はもういいの。悪いのはワガママな私、お兄さんと女は無関係。それでいいじゃない!」
男「いい訳ないだろ! 俺は納得してないからな」
友「平行線だなぁ……どうすればいいんだろ」
男「それはこっちの台詞だっつーの」
女「あの……二人とも」
友「何? 女」
女「あのね、私、ちょっと考えたんだけど。もしかして一番我慢が足りないのって、私じゃないのかなぁ」
友「え?」
男「何を言ってんだよ。お前が我慢することなんて何もないじゃないか」
女「普通に考えたらそうかもしれない。けど男さん、普通の考えで、友ちゃんを説得できると思いますか?」
男「う……それは……」
女「でしょ? だから私も、友ちゃんのためにちょっとだけ我慢することに決めたんです」
友「我慢って、何を我慢する気なの?」
女「うん。私、男さんとの結婚を一時取り止めることにする」
二人「はぁっッッ!?」
男「ちょっと待てよ。ここまで来て取り止めるってどういう意味だ!?」
友「そうだよ、お姉さんや来賓になんて説明すんの!?」
女「取り止めじゃないよ、あくまで一時取り止めってだけだよ」
友「どう違うのよっ」
女「えっとね、友ちゃんが説得に応じないのって、まだ男さんに未練が残ってるからでしょ?」
友「そうよ、その未練を引きずりたくないから、私はもう会わないつもりでいたの」
女「だったら、一度私と男さんとの関係も白紙に戻して、もう一度アピールしなおせば良いじゃない」
男「だからってお前、せっかく義姉ちゃんにも認めてもらってここまで来たのに……」
女「男さん、前に姉さんに言ったじゃないですか。人魚と人間の結婚なんて形式的なもので、
その後どういう関係を築くのかの方が大切だって」
女「だから私は決めたんです。一度男さんから離れて、男さんに私か友ちゃん、
改めて選び直してもらおうって」
友「女……あんた、馬鹿?」
女「馬鹿は承知の上だよ、友ちゃん」
女「とりあえず今日は結婚式を滞りなく進めて、関係をまっさらにするのは
明日からにしましょう?」
女「その上で、男さんが友ちゃんを選ぶなら、私は喜んで身を引きますから」
男「お前、友のためにそこまで……」
友「私のためにだなんて、言わないでよ」
友「女、はっきり言ってそんなことされても、私は全っ然嬉しくないよ? むしろ情けを
かけられてるみたいで、不愉快にしか思えない」
女「だったら、男さんにもう会わないなんて言わないで? 私も男さんも、
友ちゃんのこと、大好きなんだよ?」
友「だからって何も、晴れの舞台を不意にすることないじゃないの」
女「ねぇ、お願い。分かってよ友ちゃん…。友ちゃんがワガママを言う以上に、私たちも友ちゃんと離れたくないの……」ポロ、ポロポロ
男「…そうだな。お前がこれ以上我を貫こうとするなら、俺も女の言い分を呑まなきゃいけなくなる」
男「どうする? お前も相当に頑固だったが、この調子じゃ女もそう簡単には折れないぞ?」
友「……ハァ」
友「しょうがないわねっ! 花嫁のワガママには叶わないわ」
女「え? じゃあ……」
友「会ってあげるわよ。明日も明後日も、これからずぅっとね」
女「友ちゃん!」
男「友、ありがとう。お前にはキツい選択だっただろ」
友「花嫁泣かしちゃったら、私の負けだよ。それに、女があそこまで言うとは思ってなかったし」
女「ありがとう。友ちゃん、ありがとう!」
ぎゅーっ
友「全く、あんたは困った娘だねぇ。捨て身なとこなんか、お姉さんにそっくりだ」
女「友ちゃん、友ちゃん……」
男「うんうん、いい話しだ」
〜そして〜
モブ・年上・質屋「……」
姉「あんたら、疲れて寡黙になってんじゃないよ! 薔薇は全部集まったの?」
モブ「これで全部だと思いまふ……」
年「人使いの荒い人魚ね……」
姉「文句があるなら、私の半分も集めてからいいなさい!」
質「体力馬鹿……」ボソッ
姉「 何 か 言 っ た ? 」
質「い、いいえ何も!」
幼「しょーいえば、おにいたんたちどこいったの?」
モブ「そういえば、友人魚の姿も見えないわね」
姉「あいつら、私たちに薔薇拾わせておいてサボってたらタダじゃおかないわよ?」
モブ「こ、怖いっすよ姉さん……」
男「おーいwwwwwみんなーwwwwwww」
年「あ、噂をすれば」
幼「おにいたーん!」
姉「あの馬鹿、どこほっつき歩いてたのかしら」
姉「どこ行ってたのよあんたら! 主役が消えたら式も何もないでしょうが!」
男「ごめんごめんwwwwwwちょっとウンコしたくなっちゃってさぁwwwwwwwww」
姉「トイレに花嫁と友人つれてくんじゃないわよ馬鹿!」
男「すまんこってすwwwwwwで、落ちた薔薇は全部集まったの?wwwwww」
年「あなた、自分がどれだけ席を外してたか分からないの? もうとっくに集め終わってるわよ」
男「おうふwwwwww皆さんお疲れ様wwwwwwwww」
モブ「他人事じゃないんだからね!!」
幼「わたしもがんばったよー」
男「おぉwwwwww幼女人魚はいい子だなwwwwwwww」
年「聞いてないし」
や、やっとおいついた
不意に仮面ライダーブラックの鯨種怪人を思い出した俺って…
大団円…ということでいいよ、ね?
ヨカターヨ・゜・(ノД`)・゜・
姉「で? これは一体どうすればいいのかしら」
男「何が?wwwwwwwwww」
年「何が、じゃなくて。そもそもこれは拾った相手が次に結婚できるっていうおまじないなんじゃないの?」
モブ「そーだよ。これじゃ誰が次に結婚できるのか分かんないじゃない」
男「いいんじゃね?wwwwwみんなで幸せになれば、さwwwwwww」
モブ「えーっ! せっかく頑張ったのに……」
女「ごめんね、モブ人魚ちゃん」
友「お兄さん今ハイになってるから、落ち着くまで待ったげて」
男「〜♪」
男のテンションがコレでハイだと申すか?
男の本気はこんなもんじゃない、そうだろう?
760 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/13(土) 23:43:49 ID:FdY1PKn8
そんなことをすれば、海が汚染されるぞ!
質「えー、それでは。なんだかグダグダになってしまいましたが次に移りましょう」
質「続きましては、新郎新婦に誓いのキスをしていただきます」
姉「誓いのキスぅ!? そんなの、聞いてないわよ!!」
男「人間の結婚式では普通だぜ?wwwwww義姉ちゃんwwwwwwww」
姉「こんな公衆の面前で、妹がキスするのを見過ごせるわけないでしょ!」
質「お怒りはごもっともですが、進行表にもそう書いてあるので……」
姉「うるさいよ、あんた首チョンパにされたいの!?」
質「ひぃぃっ!」
男「あーあwwww質屋のトラウマ刺激しちゃったよwwwwwwww」
年「別にいいじゃない。好きにさせてあげたら」
モブ「私はしてもしなくても、どっちでもいいし」
姉「あんたらは他人事だからそんなことが言えるのよ! ふざけてる暇があったら止めなさい!!」
年・モブ「えーっ」
姉「何よ、文句あんの!?」
ぎゃーぎゃー
女「なんだか、キスどころじゃなくなっちゃいましたね……」
男「そだなwwww義姉ちゃん見てないしwwwww今のうちにやっちまうか?wwwwwww」
女「え? でも……」チラッ
友「何。もしかしてあんた、私に気を使ってるの?」
女「そうじゃないけど…」
友「私だったらいいのよ。あんたにあそこまでの覚悟を見せられちゃ、
もうお兄さんのこと吹っ切るしか道は残されてないんだし」
女「友ちゃん……ありがとう」
男「俺からも礼を言っとくぜwwwwwお前は世界最高の人魚だぜwwwww
女を除いてだけどなwwwwwwww」
友「何それ。全然嬉しくないし」クスクス
友「さぁ。お姉さんがこっちに気づく前に、さっさとやっちゃいなさい?」
男「オッスオッスwwwwwwそれじゃあ女、いくぞwwwwwwwww」
女「はい……」
-----ちゅっ
幼「わーっ」パチパチ
姉「あっ!」
姉「ちょちょちょちょっとそこの二人、私の見てないとこで何をしてるか!!」
男「やべwwwwwwバレたwwwwwwwwww」
姉「女、あんたこんな人目につくところでキスなんて、恥ずかしくないの!?」
女「恥ずかしいも何も、姉さんも年さんもモブちゃんも、喧嘩しててろくに見てなかったじゃない」
年「あー、そう言われれば…」
モブ「え? もう終わったの?」
男「ほらなwwwwww俺らのキスシーンなんかwwww誰も見てなかったってばwwwwwwww」
姉「ぐっ……し、質屋! あんたは妹のキスを見たの!?」
質「さ、さぁ……何のことでしょうか」
姉「幼女人魚はっ!?」
幼「あたちちらなーい」
姉「友っ。友は確実に見てたでしょっ!!」
友「さぁ、知りませんねー。私はちょうど空を飛ぶウミネコの数を数えてたもんで」
男「な?wwwwww俺らのキスはwwwww義姉ちゃん以外には見られずに終わったってwwwwwww」
姉「くっ……」
友「さすがのお姉さんも、納得せざるを得なかったみたいね」
なんというラブラブ
姉ちゃんがすっかりイロモノにwwwwww
人魚の背中に天使の羽。おまけに頭にゃ猫の耳。
よかった・・・終わってしまう前に追いつけて・・・
保守
ほしゅ。
二週間以上も放置してすみません……
書きます、書きますとも
姉「こんな馬鹿に言いくるめられるなんて……悔しいっ!」
男「まぁまぁwwwwwもちつけ義姉ちゃんwwwwwwwww」
姉「またあんたはそうやって、人を馬鹿にする!!」
男「ちょwwwwwwそれ被害妄想wwwwwwwww」
姉「うるさーい!!」
じたばた
友「あーあ、またお姉さんのヒステリースイッチが入っちゃった…」
姉「友は黙ってなさい! だいたいあんたは最初に会った時から……」
友「はいはい、分かったからせっかくの結婚式を邪魔しないで下さいねー」
ぐい
姉「ちょ、何すんの。離しなさいよ!」
友「年さん、モブ、お姉さん他のとこに連れて行きたいから手伝って」
モブ「えー!?」
年「面倒させるわね…」
友「すみませんねぇ。ほらお姉さん、そんなにお兄さんのこと睨まないで」
姉「うるさい離せ!! 私やっぱりあいつのこと大嫌いっ!!」
ぐいぐい
男「義姉ちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
男「連wwwwwwww行wwwwwwさwwwwwwwwwwwれwwwwwwwwwたwwwwwwwwwwwwww」
女「い、行っちゃった……」
よしきたーww
わふるわふる
幼「おねえたんたちがかえったから、あたちもかえるねー」
男「おうwwwwww元気でなwwwwwwww」
女「結局、なんだかよく分からないまま終わっちゃいましたね」
男「そうだなwwwwこの後スムーズに行けばwwwwwみんなでカラオケとかも予定してたんだけどwwwwww」
女「カラオケ? なんですかそれ」
男「歌を唄うための機械だよwwwwwwまぁあの義姉ちゃんの様子じゃwwww
やらなくて正解だったけどさwwwwwwwwww」
女「本当ですね。あの調子じゃ、どんな歌を歌っても姉さんの反感を買っちゃいますもんね」
男「しょうがないからwwwwwww本日最後のメインイベントにかかりますかねwwwwwwww」
女「まだ何かあるんですか?」
男「まだまだwwwwwwwwwwwまだ終わらんよwwwwwwww」
女「……?」
男「おーいwwwww質屋ーwwwwww例の物持ってきてーwwwwwwww」
質「は、はーい……」ヨロヨロ
ぼすっ
女「これは……お布団?」
男「そうだおwwwwwお布団だおwwwwwww」
女「こんなところにお布団しいて、何をするんですか?」
男「何ってお前wwww新婚夫婦が布団の上ですることと言ったらwwwwなぁ?wwwwwww」
女「……もしかして?」
男「そうだよwwwwwwセックスだよwwwwwwwww」
女「!!!!」
男「地面が岩場じゃwwwwww背中痛くなるだろ?wwwwwwww」
男「だからわざわざwwwwwww質屋に布団を取り寄せてもらったんだぜwwwwwwww」
女「いやあの男さん、そういう問題じゃなくてですね……」
男「ダイジョブダイジョブwwwww俺も初めてだからwww痛くないように慎重にするってのwwwwwww」
女「……人間って、結婚式でこんなことまでしちゃうんですか?」
男「んなアホなwwwwwこれはあくまでwwwwww式が終わった後のお楽しみだよwwwwww」
女「随分と用意周到だったんですね…」
男「それもそうだなwwwww俺wwwwwww超早漏wwwwwww」
女「……」
( ゚д゚)…
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)…?
(つд⊂)ゴシゴシ
_,._
(;゜Д゚)!?
やっちゃうの!?
どどどどどどうやって!?
質屋の前で!?
山田風太郎か阿刀田高か筒井康隆か忘れたが
マンコのある人魚が出てくる小説があってだな……
質「あの、男さん」
男「何だよwwwww今いいところなんだからwwwww邪魔すんなwwwwwwww」
質「いえ、邪魔はしないんですが。確か約束では、私の出番は布団を持ってくるところまでじゃなかったでしょうか」
男「そうだなwwwwwじゃあ帰っていいよwwwwwwwwwwむしろ帰れwwwwwwwwwwwww」
女「そんなぞんざいな…せっかくここまで付き合ってくれたのに…」
質「やった! それじゃ失礼しまーす」
ぴゅー
女「……」
男「な?wwwwwあいつはこんなもんだってwwwwwwwそれよりさ……」
どさっ
女「きゃっ…」
男「俺たちはwwwww今出来ることをwwwwwwww目一杯楽しもうぜwwwwwwwwww」
乾くと人の足になるとか?
ワッフー!!
女「ちょ、ちょっと待って下さい!」
男「おうwwwwwここでまさかのストップかよwwwwwww」
女「まだ日も高いですし、そういうことは早いですよ……ね?」
男「むう……仕方ねえwwwwww女がそういうならwwww日が暮れるまで待つかwwwwwwwwwwww」
女「ほっ……(でも、やることはやるんだ)」
男「んじゃwwwwwしばらくここで語ってますかwwwwwwww」
男「女wwwww俺の膝においでwwwwwww」
女「はい」
くるん、ぴたり
男「こうしてお前を抱くのもwwwwwwなんか久しぶりな気がするなwwwwww」
女「そうですね、最近は周りに人が絶えなかったから」
男「なぁwwwww興味本位でwwwwwww聞きたいことがあるんだけどwwwwwwwwww」
女「はい。私が答えられることなら、何でも聞いて下さい」
男「じゃあ聞くけどさwwwwwwwお前ってwww俺のどこを好きになったんだ?wwwwwwwwww」
女「あ……そういえば、友や他の人魚には話したけど、男さんには話してませんでしたね」
男「ぶっちゃけwwwww超気になるんですけどwwwwwwww」
女「うーん…そうですねえ…」
女「前に友には話したんですけど、正直どこに惹かれたかは私にも分からないんです」
男「をいwwwww地味にショックだなwwwwwww」
女「けれど、私をからかったり、姉さんに反発したりしてくれたあなたを見る度に、
私の中であなたへの好意が増していったんです」
男「…ふーん」
女「今では、『何故?』と問うまでもなく、私はあなたを愛しています」
男「……そっかぁ」
男「なんかさ、人魚だからとか人間だからとか、あんまり関係ないんだな」
女「そうですね。私は、人魚であろうと人間であろうと、軽薄でゲラゲラ笑っているあなたを
好きになったんですから」
ニッコリ
男「ふぉ……!!」ズキュゥーン
女「あれ、男さん? どうかしました?」
男「お……女あああああああああああああああ!!!」
ガバーッ
女「きゃ!?」
男「すまんwwwww日が暮れるまで我慢するつもりだったけどwwwwwもうwww無理wwwwwwwwww」
男「俺もお前のこと超好きだwwwww一生一緒にいたいwwwww愛してるwwwwwマジで愛してるwwwwwww」
女「うわぁ、ちょっとちょっとストッ……んむうっ!?」
ブチューッ
----------------------------------------------
その一時間後……
男「……ふぅwwwww」ツヤツヤ
女「……」
友「あー、疲れた。お二人さん、待たせたね」
男「友wwwwwお帰りwwwwwwww」
友「大変だったよ、暴れるお姉さん捕まえて家に放り込むの」
女「そう……」
友「……なんかあったの? 女。妙な空気を醸し出してるけど」
男「別に?wwwwwなあ?wwwwwwww」
女「え、えぇ……」
友「ていうか、何その布団。まさか……」
男「まさかってwwwww別にやましいことは何もしてないぜwwwwwwww」
女「は、はい……」モジモジ
友「ふぅん…」
男wwwwwwwww自重wwwwwwwしwwwwwろwww
いや男と呼ぶのは些か違うな、これからは漢と呼ぶことにする
やWWWりWWWやWWWがった
おい、けっきょくどうやって(ry
※補足説明
>>781で紹介した小説に倣い、この世界の人魚にもマンコがある設定です
ちょうど人間でいう足の付け根あたりにあり、鱗をまさぐると見つけることができます
空中を飛んでる時に上を見上げたらかなり卑猥なことになりそうですが
その辺は人魚の長年培った技術的なもので上手くカヴァーしているのでしょう
男人魚の逸物?想像したくもありません
ちんちんが鱗でズタズタになりそうな気もしますが、多分気の持ちようでどうとでもなるのではないでしょうか
以上、補足説明終わり
友「で? 女の体のお味はどうだったのかしら」
男「え?wwwwwそりゃもちろん……ドゥフフwwwwwwwwwwwww」
女「お、男さん……あんまりそういうこと言わないで……」
友「あー、そのリアクション。やっぱりヤることちゃんとやってんじゃなーい」
男「しまったwwwww友の誘導尋問にwwwwwうっかり答えてしまったぜwwwwwwwwwwwww」
女「誘導尋問どころか、嬉しそうに答えてたじゃないですか!」
友「今さら隠さなくても。これで名実共にお兄さんは女のものになった訳だし」
男「そうだよwwwww俺、これからもっとハッスルしちゃうからwwwwwwwwww」
女「そういうこと人前で言わないで下さい!」
女「もう知りません! せっかくの結婚式だったのに……」プンプン
男「怒るなよwwwwwお詫びにwwwwwいいこと教えてやるからwwwwwww」
友「いいこと?」
男「そうwwwww実は俺wwwww再就職先決まったんだwwwwwwwww」
女「…!!」
友「本当? 良かったじゃん!」
男「本当なら結婚式の最後に言うつもりだったけどwwwwwwwwww
義姉ちゃんがあんなになっちまったからなwwwwwwwwww」
男「自宅からはだいぶ遠くなるんだけどwwwwwwwwwwこれで金の心配
しなくて済むからwwwww助かるわwwwwwwwwww」
女「…でも、これから会える時間は減っちゃいますね」
男「まだそのことを気にしてんのかwwwwwww仕事にかまけてお前を
ないがしろにするようなことはしないから安心しれwwwwwwww」
友「そうだよー。女もお兄さんのお嫁さんになったなら、働く男を理解してあげなきゃ」
女「……そうだね、うん、わかった」
女「私、もうワガママ言いません。男さんが働くなら、全力でそれを手助けします」
友「そうそう、その意気だよ」
女「それでも……一日一回は男さんの顔を見たいです。それは駄目ですか?」
男「その程度なら楽勝っすよwwwwwww毎日仕事帰りにwwwwwwここに寄ってっちゃるwwwwwwwww」
友「良かったね、女。これからはちゃーんと、内助の功を頑張るんだよ?」
女「うん!」
男「よーしwwwwwそれじゃあ内助の功ついでにもう一発……」
がばちょ
女「きゃあっ!?」
友「調子に乗るな、私が見てるでしょうが!」
バチーンッ!!
男「オゥフwwwwww久々の尾びれ平手wwwwwww」
友「節操なしは嫌われるよ、お兄さん?」
その後、どうしてももう一発ヤリたがる男を固いディフェンスで防ぎ、その日はそこで解散。
ハチャメチャな結婚式は一応の幕を閉じた。
そして、一ヶ月後……
男「きーみーがーいた夏はwwwwww遠いーゆーめーのなかーあーwwwwwww」
男「そーらーにー消えてーったーwwwwwwww打ち上ーげーはーなぁびーwwwwwwwwwww」
友「やっほ、お兄さん。今日も陽気に歌ってるねぇ」
男「あれ?wwwww友じゃんかwwwwww女は?wwwwwww」
友「今日はちょっと用事があってね、後でお姉さんと一緒に来るよ」
男「ふーんwwwww義姉ちゃんも来るって珍しいなwwwwwwwなんかあったのか?wwwwwwww」
友「まぁ……二人が来れば分かるよ」
男「そうかwwwwwwwwじゃあ二人が来るまで友と遊んどこっとwwwwwwwww」
友「そうだね」
これは…まさか…
友「仕事の方は、最近どう?」
男「楽しいおwwwww営業ってやったことなかったけどwwwwwww
口先男の俺には案外ピッタリだったかもしれんwwwwwww」
友「そう、辛くないなら良かったよ」
男「そういうお前は最近どうなのよ?wwwwwwww」
友「え? ふふふ、実はねぇ……」
男「何だよwwwwwwwもったいぶらずに教えろよwwwwww」
友「うん、あのね……」
友「実は私にも、人間の恋人が出来たの」
ナ、ナンダッテー(AAry
男「うはwwwwwwwmjskwwwwwwwww」
友「うん、本当」
友「たまたま空を飛んでる時に知り合った漁師さんなんだけどさ、
さばさばしてて面白い人だったから、つい気を許しちゃった」
男「そいつぁいいwwwwwwwwけどwww結婚式の時にあれだけ
俺にご執心してたのは何だったんだwwwwwwwwww」
友「いやまぁそれは、過去は過去ってことでさ、へへへ」
男「切り換え早いってレベルじゃねーぞwwwwwwww」
友「まぁまぁ、それはそれとしてさ。私も、お兄さんと女みたいに
人魚のしきたりと戦うつもりだから」
男「そうだなwwwwwその漁師がwww俺みたいないい男だったらいいなwwwwwwww」
友「よく言うよ、自分でさ」クスクス
男「wwwwwwwwww」
友「ねえ、お兄さん?」
男「うん?wwwwwなんだ?wwwwwwww」
友「お兄さんは、まだ女のこと愛してる?」
男「いやいやいやwwwwwお前つい今しがた恋人できたって報告したばっかじゃねーかwwwwwwwwww」
友「そういう意味じゃないの。そういう意味じゃないんだけど、もしかして
結婚式から愛情が薄れてたりしないかなぁ、なんて……」
男「そんなバナナwwwwwwいくら俺が軽薄だからってwwwww結婚式
から一月しか経たないのに心変わりしてたまるかよwwwwwww」
友「そう、だよね。それを聞いて安心したよ」
男「何だよwwwww何か問題でも?wwwwwwww」
友「私から言っていいのかな……あのさぁ」
姉「その必要はないわよ、友」
男「おwww義姉ちゃんwwwwww女はどこ?wwwwwww」
姉「……こんのっ、馬鹿たれえぇぇぇぇっ!!」
男「!?」
男「な、何々!?wwwwwww俺義姉ちゃんに怒られるようなことしたか?!wwwwww」
姉「怒りたくもなるわよこのドスケベェ!」
男「イミフなんですけどwwwwwwwwイミフなんですけどwwwwwwww」
姉「詳しくは本人から聞きなさい!」
男「そうだよwwwwwよく考えたら女どこにいんの?wwwwwwww
姿が見えないんですけどwwwwwwwww」
女「ここです、男さん……」
ちゃぷ
男「おっwwwwwwww今日は水中から登場か?wwwww珍しく空を飛んでないんだなwwwwwwwww」
姉「まるで他人事ね……その原因はあんたにもあるって言うのに」
男「俺に?wwwwwwwwwwそりゃ言いがかりだぜwww義姉ちゃんwwwwwwwwwwwww」
女「それが、そうでもないんです……」
男「…へ?」
女「……」
姉「……」
友「……」
男「な、なんだこの空気……こりゃ真面目モードでいた方が無難かもしれん」
姉「ほら、女。黙ってないで話しなさい」
女「う、うん……あの、男さん」
男「お、おう」
女「私たち空中人魚は、空を飛ぶことと海中を泳いでいくことの
二通りの移動手段があるのは知ってますよね?」
男「そりゃ、知ってるけどさ……」
女「けれど、私たち人魚には、空をほとんど飛べなくなる期間があるんです」
男「…それって、いつよ?」
女「それはですね、人間の女性でいう生理の時と……」
男「生理の時と?」
女「に……妊娠した時なんです……」
男「!?」
姉「この子、お腹にあんたの子供がいるかも知れないのよ」
男「ッッッ!!??」
男「っ…っ…」パクパク
姉「全く、声にならないくらい驚くなら避妊くらいしなさい! 聞いた話だとあんた
仕事帰りに女に会うと、毎日イチャイチャして体を求めてきたそうじゃない」
友「そりゃビックリするよね……種族が違うのに子供が出来たって言われても」
女「男さんごめんなさい、私が軽々しく男さんの要求に応えたりしたから……」
友「それ、当て擦りにも聞こえるね」
女「ちっ、違!?」
姉「ともかく、あんたはどうやって責任とるつもりなの!? 答えなさい!」
男「……」
ドキドキ
姉「正直いうと、過去にも人間と人魚のハーフっていなくはなかったのよ」
姉「けど、記録されてるそれはもう百年も前のなの。分かる?」
姉「もしその子が人間の姿で産まれたらどうすんの? 戸籍は? 出産届は?」
姉「人魚の姿で産まれても、人魚島には置いておけないわよ? まさか人間の子供を産んだなんて言えないからね」
姉「結局あんたの肉欲のせいで、女も私も立場を悪くしてるのよ。そこんとこよーく理解なさい!」
女「姉さん、それはちょっと言い過ぎじゃあ……」
姉「言い過ぎくらいじゃないとこいつには堪えないわよ。付き合い
長いんだからそれくらい分かるでしょ?」
友「そりゃま、そうだよね。ははは……」
姉「さぁ人間、あんたこのことどうするつもりなの? 答えを聞かせなさ……」
男「ヒャッホォォォォォォォォォォォ―――――――――――ゥ!!!」ガタッ
姉「!?」
男「ついにwww俺にもwwwww子供がでキタ――――――――――――――――――!!!!wwwwwwwww」
姉「こ、これは……」
男「やったwwwwwやったwwwww俺と女のwwwww愛の結晶ktkrwwwwwwwwww」
姉「ちょっとあんた、話しは最後まで……」
男「でもさでもさwwwwwなんで人魚は自分が妊娠したって分かるの?wwwwwwwwww」
女「あ、それはですね……」
姉「……聞く耳持たないのね」
女「人魚にも人間の生理みたいなものがあるんですけど、今月はそれがなかったものですから……」
男「そっかwwwwwじゃあ病院行かなくてもwwwww妊娠は確実なんだな?wwwwwwww」
女「それはまぁ、もちろん……」
男「うはwwwwwwwwww俺もついにwwwwwwwwwwwww一児の父だwwwwwwwwwwwwwww」キラキラ
友「目がめちゃくちゃ輝いてるねぇ……」
姉「……ハァ」
姉「はしゃぐのは勝手だけど、私はあんたの答えをまだ聞いてないんですけど?」
男「そんなもんwwwwwwwwww俺がなんとかしてみせるさwwwwwwwwww」
男「人魚島に居れないならwwwwwww島にいる全員を説き伏せてwww俺の子の居場所を作ってやるwwwwwwwwwwww」
男「人間社会が俺の子を爪弾きにするならwwwww社会制度ごとひっくり返してやるさwwwwwwwwwww」
男「ともかく今の俺はwwwwwww超しあわせなんだwwwだからwwwww誰にもwww止wwwwめwwwらwwwwwwれwwwwwwwなwwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwwww」
女「男さん、ちょっと気を静めて下さい」
友「無駄だよ女。ありゃあ興奮しすぎて、自分でも何口走ってるか分かってない顔だね」
男「うはwwwwwwwwおkwwwwwwwwww」ピョコピョコ
男「そーだwwwwwwwwこうしちゃいられねぇwwwwwwwwwww」
男「待ってろ女wwwww今すぐお前に精の付くもの採ってきてやるからwwwwwwwwwwwww」
----ザパーン
女「うわぁっ!」
男「伊勢海老がいいかなwwwwwwwwタコがいいかなwwwwwwww奇をてらってウツボとか取ってこようかなwwwwwwwwww」
バシャバシャ
男「楽しみに待ってろよーwwwwwwwwww」
女「すごい、服着たまま泳いでる……」
友「今からでも止めて、連れてこようか?」
姉「無駄よ。ああなった時のあの阿呆は、誰にも止められない暴走機関車なんだから」
ピョコピョコしちゃう男が可愛すぎる
姉「あんたは知らないだろうけど、あいつ女に初めて告白された時もああだったのよ」
友「そうなんですか?」
姉「そうよ。おかげで私は、地面に叩き落とされるわ、くすぐられるわで大変だったんだから」
女「そういえば、そんなこともあったね」
姉「笑い事じゃないわよ? あんたが直面してるのは、あの時の比じゃないくらい
面倒で救いようのないことかも知れないんだから」
女「大丈夫だよ。男さんなら、きっと私たちにとって一番良い結果を残してくれるわ」
友「そうだねぇ。お兄さん軽薄そうに見えて、ちゃんと良い方に転がるような選択しかしてないんだもんね」
姉「私に対しては、行き過ぎた行動も多々あったけどね」
姉「まぁ、女がそれで納得できるなら信用してあげましょうか」
友「ねぇ女、せっかくだしお兄さん追いかけていきなよ」
女「へ?」
姉「そうね。あいつテンション上げ過ぎてワケ分かんなくなってそうだし」
女「そ、そうだね。よく考えなくてもあのままじゃ危ないよね」
友「私たちは先に帰っておくから、あんたはお兄さんと好きにすればいいよ」
女「うん、ありがとう友。男さーん! ちょっと待って下さーい!!」
スイスイ
姉「全く……結局いつもみたく振り回されただけだったじゃない」
友「あはは、確かに。お兄さんはいつもマイペースですからねぇ」
姉「私たちって、あの男にとってはただの賑やかしでしかなかったのかしらね…」
友「それでもいいじゃないですか。義理の姉として、お兄さんに厳しく付き合ってあげれば」
姉「あなたまで義理の姉だなんて呼ばないで……頭痛くなってきたわ」
友「そりゃどーも。失礼しました」
姉「ハァ……」
バシャバシャバシャ…
男「うはwwwwwwwうはwwwwwww」
男「テンション上がり過ぎて結構沖に来ちまったけどwwwwwwww
そろそろ溺れるwwwwwwwあっぷwwwwあっぷwww」
女「男さ〜ん」
男「おぉwwwww女、いいとこに来たwwwwww」
男「今俺おぼれそうなんだwwww助けてくれwwwwwww」
女「何をあわててるんですか、泳げないなら浮けばいいじゃないですか」
男「はっwwwそれもそうだwwwww女、ナイス助言wwwwwwww」
女「全くもう……心配ばかりかけないで下さい」
男「ごめんよwwwww本当にごめんよwwwwwww」
----ぷかぁ
男「ふぅ……あれ?wwwww落ち着いてきたら、何のために
沖に出てきたか忘れちまったwwwwwwwwww」
女「しっかりして下さい。私に精のつくものを取ってくるって、言ってたじゃないですか」
男「そういやそうだったなwwwww危うく本末転倒になるところだったぜwwwwwww」
女「私のためを思うなら、もう危ないことはしないで下さいよ」
男「そういうお前は何しに来たんだよwwwwwwww」
女「男さんが心配で様子を見に来たんじゃないですか!」
男「そいつぁwwwwwすまねぇwwwww迷惑かけたなwwwwwwww」
女「別に、迷惑だなんて全然思いませんけど」
男「せっかくここまで来たんだしwwwww二人で泳いでどっか行こうぜwwwwwwww」
女「どっかって、どこまで行くんですか?」
男「そうだなwwwwwいっそのこと無人島とか行ってwwwwwww三人で幸せに暮らすかwwwwwww」
女「あなたならやりかねないから恐ろしいです」
男「冗談だよwwwww流石の俺でもwwww無人島で生き残るだけの
サバイバルテクは持ち合わせてねーよwwwwwwwww」
女「でも、男さんなら石にかじりついてでも生き延びそうに思えるから不思議ですね」
男「ちょwwwwwwwそれひどくね?wwwwwwww」
女「真っ当な評価だと思いますけどね……」
女「でも男さん。今言った無人島ってもしかして、私たちの子供のために提案したんですか?」
男「あん?wwwwwどういう意味だ?wwwwwwwww」
女「だって、私たちの子供はもしかしたら、望まれない子供なのかもしれないじゃないですか」
女「それならいっそ、私たちのことを知る人がいないところに行った方がいいと思ったのかなって……」
男「残念だったなwwwwwwww俺はそんな風に受け身になる程wwwwww器用な男じゃないんだぜwwwwwww」
女「そうですか。でも、もしそうだったとしても、私はちゃんとあなたとの子供を産みますから」
男「そんなに固くならなくてもwwwwwwww」
女「でも、それがあなたを好きになった、私の責任だと思うから……」
男「なぁ、女?wwwwwwそんなに怯えてたらwwwwwww子供産む前にお前が死んじゃうぞwwwwwww」
女「え?」
女「怯えてるって……私がですか?」
男「そうだよwwwwwお前は今、先行き不安なせいで無意識に怯えてるのよwwwwwwwwww」
女「……そうなのかも、しれません」
男「だろ?wwwww出産の時にもリラックスは大切だって言うしwwwww
びくびくしてたら子供なんか産めないってwwwwwwww」
女「男さんは、ずいぶん気楽なんですね」
男「そうだよwwwwwだって俺は今wwww最高に幸せだもんよwwwwwwww」
ニヤニヤ
男「一時は死ぬ間際まで行ったのにwwwww今の俺には嫁も子供もいるwwwwwwww」
男「これが幸せでなくて一体なんだろうか!wwwwwwwwwwwww」
男「だから俺は現状にも未来にも怯えないwwwwwwwwww全身全霊でお前らを幸せにするだけさwwwwwwww」
女「……なんか、カッコいいなぁ。今日の男さん」
男「お?wwwwwもしかして惚れ直しちゃった?wwwwwwwwww」
女「はい、ますます好きになりました」
男「うはwwwwwwデレ人魚ktkrwwwwwwお前もなかなかイカしてるぞwwwwwwwww」
女「えへへ」
男「ところでさwwwwwwww俺ら今どこへ向かってるんだろうなwwwwwwww」
女「え、あれ?」
----プカプカ
女「本当だ、いつの間にか岩場も見えなくなってる」
男「まぁいっかwwwwwwたまには女とまったりするのもwwwwwwwww」
女「そんなこと言って、帰れなくなって死んじゃったらどうするんですか?」
男「我が子の顔を拝むまでは死なないさwwwwwwその証拠にwwwwwww」
ぐいっ
女「ふぁっ……!?」
男「とーうwwwwwwww」
ざっぱーん
女「!!」
男「ブクブクブク……」
男「ブクブク、ブクブクブクブク(な? こんな無茶しても死なないだろ?)」
女(何してるんですか、本当に溺れちゃいますよ!?)
男「ブクブク、ブクブクブクブクーッ!!(うは、うははははは!!)」
女(駄目だ……服着たまま潜水なんて正気じゃないのに、止める気配もない)
女(……まぁ、いっか。私は多分、この人のこういうところも好きになったんだろうし)
女(男さん。いくらあなたが無茶苦茶でも、私はあなたを愛してますからね)
----むぎゅっ
-------------------------------------------------
女「ふぅ、ふぅ…」
友「あ、女が帰ってきた」
姉「どうしたの、あの男は一緒じゃないの?」
女「それが、服を着たまま海に潜って、そのまま溺れかけて……」
男「キュー……」ぐったり
姉「それで身重のあんたに引っ張らせて来たわけ? 最低じゃない!」
女「いや、そうじゃなくて……」
友「どうした? なんか言いづらそうにしてるわね」
女「実を言うとね、男さんがパニクって危なかったから、気絶させてここまで連れて来たの」
友「……本当だ。首に軽く絞めた後がついてる」
姉「なーんだ、そんなのそいつの自業自得よ。気に病む必要はないわ」
友「お兄さんも、よっぽど子供が出来たのが嬉しかったんだろうね」
女「そうだね、いつにないはしゃぎ様だったもの」
男「うは………うは………」ニヤニヤ
姉「ねぇ、今さらだけどさ。本当にそいつが旦那でいいの?」
女「え? なんで?」
姉「そいつってば、親になる自覚なんかこれっぽっちも持ってないのよ。
三行半叩きつけるなら、今のうちだと思うけど」
女「違うよ、姉さん。確かにこの人は頼りないところもあるし、
いつもふざけてばかりに見えるかもしれないけど」
友「あんたも結構言うねぇ…」
女「でも、いざという時はすごく真面目だし。それに、そのお馬鹿さんな
ところも含めて、私はこの人が好きなの。大好きなの」
女「だから別れるなんて考えられない。私は、ずっとこの人と一緒にいます」
姉「……」
友「……」
姉「なんていうか……ねぇ、友?」
友「そうですねぇ」
女「え、何々?」
姉「バカップルも度が過ぎると、腹も立たないわねってことよ」
友「いーんじゃないですか? 所詮新婚夫婦のラブっぷりについていけるはずないんですから」
女「何よその白けた空気、私変なこと言った?」
姉「べっつにー」
友「ま、ラブラブな二人はほっといて構わないんじゃないですか?」
姉「そうね、私たちはもう帰っていいんじゃないかしらね」
友「ですね、お二人の邪魔をしても悪いですし」
ふわり
女「あっ、ちょっと二人とも。どうしたの? 置いていかないでよ、待ってー!?」
幸せ絶好調だw
---------------------------------------------------
男「うーん…はっ!?」
女「気がつきましたか、男さん」
男「あれwwwww女?wwwww俺今ここで何してたんだっけwwwwwww」
女「海で溺れて、陸まで引っ張って来たんですよ」
男「そうだったのかwwwwwいつもすまねぇな、女wwwwwwww」
女「飲んだ水は全部吐いたみたいですが、体はもう大丈夫ですか?」
男「駄目wwwwwなんかまだ頭がくらくらするwwwwwwww」
女「だったら、まだしばらく横になっていて下さい」
男「女が優しく膝枕してくれたらwwww治るかもしれないwwwwwwww」
女「何を言ってるんですか、甘えないで下さい」
男「そう言いつつ、俺の頭を膝に誘導してるのは何でなんだぜ?wwwwwwww」
女「今日の男さんは怪我人だから、特別です」
男「わーいwwwwwやったーwwwwwww」
ピョーン
女「さすがに慣れっこになってきましたけど、あんまりテンション上げ過ぎて、奇行に走らな
いようにして下さいね」
男「うんwwwww今度から気をつけるwwwwwww生まれてくる子の顔も見ずに死んだら、本当にただの馬鹿だもんな
wwwwwwwwwww」
女「そうですよ。私のお腹の子供のためにも、命を縮めるような真似はしないで下さい」
男「子供かぁ……wwwwwwwwwwここに俺の分身がいるんだよなぁwwwwwwww」
すりすり
女「そうです。これは、私と男さんの、一生の宝物です」
男「すげぇなぁwwwww俺、ほんの何ヵ月前まで死にそうなくらいの日常だったのにwwwwwwwww」
女「禍福は糾える縄の如し、不幸の後には必ずいいことがあるものです」
男「だなwwwww俺、今めっちゃハッピーだしwwwwwwwwwwww」
女「これからは、三人でもっと幸せになりますよ」
男「そうだなwwwww俺も一家の大黒柱としてwwwwwww家族を幸せにしてやらなきゃなwwwwwwww」
女「無理しなくても、私はあなたと子供がそばにいてくれれば、それだけで十分です」
男「そういう訳にはいかねぇよwww昨日より今日wwwww今日より明日をより幸せに生きなきゃwwwwwww」
男「そうだっ! wwwww俺、これから仕事頑張ってwwwwwww海の近くに一軒家立てるわ!!wwwwwww」
女「えぇっ!? い、一軒家!?」
男「そうすりゃわざわざ仕事帰りに会いに来なくても、毎日顔を会わせられるじゃないかwwwwwwwwwww」
女「それは確かにそうですけど……」
男「よーしwwwww俺は決めたぞー!wwwwwwwwwwこれから毎日残業も頑張って、ガンガン稼いで一軒家買うぞー!!
wwwwwwwwww」
女「駄目だ、言っても聞かないモードに入ってるや……」
女「……」クスッ
女「…そうですね。やっぱり私も毎日会えるならそうしたいですし、一軒家も悪くないかもしれないですね」
男「だろ?wwwwwwwwwwwww」
女「早く家が買えるように、頑張りましょうね。お父さん」
男「そうだn……お父さん!?」
女「はい」ニコニコ
男「ちょwwwwwwwおまwwwwwwお父さんとかwwwwwwめっちゃ照れるじゃねーかwwwwww」
女「なんで照れる必要があるんですか? あなたは今や一児の父なんですから、お父さんで間違いないじゃないですか」
男「そうだけどwwwwwwwwやっぱりなんか気恥ずかしいぜwwwwwwwww」
女「じゃあ、慣れるまで何回でも呼んであげますよ。お父さん?」
男「ぐはっwwwwww何か萌え死にそうwwwwwwwでもwwwwwwもっと言ってwwwwwwwwww」
女「お父さん」
男「もっとwwwwwww」
女「お父さん」
男「もっともっとwwwwwwwwwwwwww」
女「お父さん」
男「もっともっともっとwwwwwwwwww……」
・
・
・
・
・
・
男「クカー……wwww」
女「はしゃぎ疲れて、眠っちゃいましたね」
女「まぁ仕方ないか。仕事が終わってから、あれだけ泳いでたんだから」
女「……そういえば、明日も仕事なんだっけ。大丈夫かなぁ」
女「ううん、きっと大丈夫だよ。だって、この人は私の大好きな男さんだもの」
女「……男さん。きっと、私とお腹の子供を幸せにして下さいね。信じてますよ?」
ちゅっ
男「……ww」
……それから先、この二人が本当に幸せになれたかどうかは誰にも分からない。
もしかしたらありきたりなカップルのように、愛が冷め、別れるような結末もありえるのかもしれない。
それはしょせん、人間には分からない未来の話だ。
ただ、いくつか確定している事柄もあるにはある。
それはこの岩場の沿岸の土地に、十数年後、家が一軒建つことと
その家の旦那と息子らしき人物が、見る人によっては薄気味悪さを感じるほどによく笑うこと
そして、その家を眺めていると、たまに天窓から人間の形をした何かが空へ向かって飛び立つこと
その三つだけである。
この三つをもって、読者には彼らの幸せを推し量って頂きたい。作者に出来るのは、それだけである。
・
・
・
男「俺が不幸になる訳ないだろJkwwwwwwwww」
女「男さん、ナレーションに割り込まないで下さいよぅ!」
男「俺wwwww女と一緒になれてwwwww超wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしwwwwwあwwwwwwwわwwwwwwwwせwwwwwwwwwwwwwwwww」
女「最後までうちの旦那がこんなんで、大変失礼いたしました……」
男「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
新ジャンル「空中人魚」
〜おしまい〜
乙でした!!!!!!
いやー長かった!
半年もスレ独占した上に超gdgdになってしまってごめんよ
これで俺の考える、新ジャンル「草男」……もとい、新ジャンル「空中人魚」は終わりです
慣れない長編なんて書くもんじゃないね
あとは他の書き手さんのSSに期待してみるwww
じゃあのみんな、読んでくれてありがとう!! ノシ
(´;ω;`)ノシ
本当に乙。こちらこそありがたう
乙!!
海行って来る!!
調べたら地元に人魚伝説あった!!(大分県佐伯市)
水木御大の絵付きで(笑)
838 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/21(火) 01:30:32 ID:+oqQSyWo
おつ!!
乙
ホント乙。
ご苦労様でした。
841 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/22(水) 05:56:40 ID:qF4XJ3gC
乙!面白かったぜ!
草生やしまくりVipperがこんなに愛すべきキャラになるとはwww
乙だぁ!!
半年近くずっと見てたぜ。
おもしろかった。
完結おめ!
おもしろかった
38 名前:創る名無しに見る名無し[] 投稿日:2009/01/29(木) 21:50:58 ID:QydX+8Ir
から
833 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23:26:44 ID:R0IMUtXb
までの約半年の連載でした
草男の作者さん乙!
ずっと追いかけてきて良かった!おもしろかった!良い物読ませてくれてありがとう!
乙ー!大団円でよかったよかった
草男の為に埋めるか
wwwwwwwっうwwwwwwwwwwめwwwwwwwwww
作品投下されるかもしれないから埋める必要なくね?wwwwwwwwwwwwwwwwww
個人的にはまだ読みたい
正直な話し、草男に食われて人魚の影が薄かったからなwwwwwwwwww
851 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/25(土) 22:26:59 ID:E7nOXgGI
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
完走おめwwwwww楽しかったwwwwwwwwww
853 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/03(月) 19:34:43 ID:qEDDLN2O
あげちまえこんな良SS
息子もよく笑うのかwwwwwwwwww
お母さん幸せだろうなwwwwwwwwwwwwww
うぇうぇwwwwwwwwwwww(´;ω;`)
wwwwwwwwwっうぇwwwwwwwwwwwwwww
まだ専ブラからこのタブを消せないでいるんだが・・・・
他に書き手いないようなんで、スレ埋めがてら
「草男外伝〜空中人魚・女友さん〜」を近日中に書くとだけ言っておく
!!
これはwktk!
イ`ヘ
/: :| ヽ
/ : :/ ヽ ___ _,,,:. .-: :´彡フ
_ノ\_∠: : : : : : : : :`: :-: :,:_:/彡 /
ま ( : : : : : : : : : : : : : : `ゝ /
r::/: /: : | : : : : : : : : ::\ /
ふ //: /: : : |: : | |: : |: _: : : :ヽ
ぃ {/ 7|`\/i: /|:|/|´: : : : :|ヽ
〉 ,‐-‐、`|7 || |_::|,_|: : :|:::|: |
ふ / r:oヽ` /.: oヽヽ:|: | :|
ぇ { {o:::::::} {:::::::0 ヽ: :|N
っ | ヾ:::ソ ヾ:::::::ン ゝ|_ノ´ ̄`¨ヽ
!? ヽ::::TT.. ィ――--ァT´弋_,.,ィー-
-tヽ/´|`::::| |::;/ /:| |:::: /:i つ \__
::∧: : :|: |J | | \ / | |/::i: | 二ン
. \ヾ: |::|` - ,, ___ ̄ ̄_ ,, -´|: : :|:::|
ヽ: |::|\  ̄/ /| |: : :|: |
861 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/04(金) 00:04:12 ID:pJCFKgaN
(・∀・*)っ/凵⌒マダァ?
ある日
友「〜♪」
女友さんが空中遊泳を楽しんでいたら
友「……あら?」
ウミネコの群れに鉢合わせになり
友「キャー!」
ガツンッ!!
友「きゅう…」
そのまま意識を失い、潮に流された。
空中人魚スピンオフストーリー・「女友さん」
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
保守アゲ
上がってきてる……
ageてくれた人ごめんなさい。このスレの存在は頭にあったんだけど、
他に書きたいものが山ほどあって手詰まりで……
今日仕事終わったら書きます
凄く楽しみです
でも無理はしないで作者さんのやりたいペースでやればいいと思いますよ
友「……」
友「……う、ん」
友「……!?」
友「どこ、ここ」
友「なんで私、こんなところに居るの……?」
ちゃぷん
友「えーと、まずは状況を整理するとこから始めよう」
友「私は、夜間に空中遊泳するため空を飛んでた。そしたら鳥の群れに突っ込んで意識を失った」
友「そして気づいたら見たこともないこんな場所にいる……」
友「今私の周囲には、人間が沿岸養殖とかで魚を囲う時に使う網が張られている模様」
友「……ってことは私、人間に捕まっちゃった?」
友「ヤバいじゃん! 冷静になってる場合じゃないよこれ!!」
友「あぁ〜どうしよう……早く逃げなきゃ……」
漁師「……あんた、何喋りようとね?」
友「ハッ!?」
友「だ、誰よあなた!? 人の独り言を立ち聞きなんて趣味悪いわよ!」
漁師「はぁー、ようやく起きたと思うたらやかましか姉さんじゃね」
友「あんた誰!? 私を一体どうするつもりなのよ!!」
漁師「安心せんね。俺はあんたの様子見に来ただけのただの漁師じゃけん」
友「漁師? あんたが?」
漁師「ほいじゃ」
友「そう……やっぱり私、人間に捕まってたんだ」
漁師「捕まったっちゅうんはちょっと人聞き悪かなかね? 俺は定置網に引っ掛かっちょったあんたを保護しただけばい」
友「え? そうだったの?」
漁師「そうじゃ。いつまで経っても目ば覚まさんから、漁協から養殖用の網ば借りて来て海に転がしちょったとこよ」
友「あ、そうだったの……にしても扱いがかなり雑じゃない?」
漁師「そがんこつ言われても、こっちは人魚の扱い方なんか知らんもん」
友「それもそうね」
友「にしてもあんた、やけに落ち着いてるわね。人魚に会うの初めてでしょ?」
漁師「あんた呼ばわりは止めちくれ。漁師でよかよ」
友「じゃあ漁師さん。あなた、なんで初対面でそんなにフランクなの? もっと驚いたりしないの?」
漁師「フランクなのはお互い様じゃ。あんたこそ俺に対して、ずいぶん馴れ馴れしいばい」
友「私は人間相手にするの、初めてじゃないもの。でもあなたは人魚は初めてのはずじゃない」
漁師「さぁ? それはあんたがべっぴんさんだからかじゃなかね?」
友「調子いいこと言わないでちょうだい」
待ってたぜ!
この言い回し………熊本弁と見た!
ちょっと爺ちゃんの網に何かかからなかったか聞いてくる
俺を雇って下さい熊本の漁師さんwwwwww
特技はwww笑www顔wwwですwwwwww
漁師「ま、もともと俺は物怖じしない性格じゃけん。あんまり気にせんごとよ」
友「気になるわよ。今まで人魚の姿を見て色めき立たなかった人間なんて、いないんだから」
漁師「そげん珍しいもんでもなかとよ。足が魚になっただけやらせんか」
友「そこが大きな違いなんじゃない」
漁師「なぁんも違やせんよ。それにお姉さんべっぴんさんやけんね、ずっとここにいて欲しいくらいじゃが」
友「……あなたって、すごく軽い男の人なのね」
漁師「そうか? そう言われるとそうかもしれんばい」
友「助けてくれたことには感謝してるわ。けど、人魚には人間と関わったらいけない掟があるの」
漁師「へぇ、それは知らんかった」
友「その掟を破ったら、私達のことを知った人間を殺さなきゃならなくなるのよ?」
漁師「そりゃあ何でまた」
友「人間は、私達人魚を売り物としてしか考えてないから。人魚には長く人間に虐げられてきた歴史があるのよ」
漁師「ふぅん。難儀じゃねえ」
友「って言っても、私はそんな掟、前時代的だと思ってるんだけどね」
漁師「お姉さんは時代の先駆者っちゅう訳やね」
友「お姉さんは止めてよ、なんか面映ゆいわ」
漁師「ばってんそしたら何ち呼べばいいと?」
友「友でいいよ。私の名前は友人魚って言うの」
漁師「分かった、友さんやね」
どうにも漁師が脳内で左門豊作になってしまう。
漁師と友人魚イイ感じだな
友「今日のところはあなたの優しさに免じて何もせずに帰ってあげる。どうもお世話になったわね」
漁師「帰るって、網に囲まれちょうとにどげんして帰るとな?」
友「ふっふっふっ、私を只の人魚だと思ったら大間違いよ。ちょあっ!」
ふわり
漁師「おぉ!?」
友「私はお空も自由に飛べちゃうハイスペック人魚なんだから」
漁師「はー……人魚が空飛ぶち、世の中は広かなぁ」
友「じゃあね、漁師さん。多分もう会わないだろうけど、助けてくれたことは忘れないわ」
ふわふわ、すいー
漁師「あっ……」
友「バイバーイ」
漁師「行ってしもうた……」
ふわり
友「……」
漁師「と思ったら、Uターンして帰ってきたばい」
友「……漁師さん。そういえば、ここどこなの? 私どこまで流されてきたの?」
漁師「え?」
友「今軽く周りを見回した限りでは、私の見知った場所が見当たらないんだけど」
漁師「ここは○○町の○○区やが」
友「人間の番地で言われて分かるはずないでしょ!」
漁師「それもそうじゃなぁ……」
友「もしかして私、かなり遠くまで流されてきた?」
漁師「んなこと聞かれても分からんがね」
友「どうしよう、私すごい困ったことになったのかも……」
漁師「普通そんなに長く流されたら魚でも死ぬばい」
友「そうね、今は人魚の体の丈夫さに感謝しなきゃ」
友「でもどうしよう、このままじゃ本当に帰れなくなっちゃうよ」
漁師「そんなら、帰れる算段がつくまでここにおればよかじゃなかね」
友「でも、人間のそばにいたらそれだけ見つかりやすくなっちゃう」
漁師「なんちこちゃなかよ。昼間はここに隠れて、夜に探しに出ればよかだけじゃが」
友「……あなた、まさか私を売ったりしないでしょうね?」
漁師「何言いよっとね。海の男はそげん軽くはなかとよ」
友「分かった。この状況じゃ信用せざるを得ないし、あなたのお言葉に甘えるわ」
漁師「そうしんしゃい」
友「でも、もし仮にあなたが私を裏切ったら、私は何を置いてもあなたの命をいただくからね」
漁師「おう、望むところばい」
漁師「とりあえず今日はゆっくり寝らんね」
友「うん、そうする」
漁師「腹減っとらんね? なんか用意した方がよかかね」
友「気を使わなくても、自分で魚をとって食べるから大丈夫」
漁師「人魚は魚ば食べるんか、なんか矛盾しとりゃせんか?」
友「それは人間の偏見よ。ってそんなことどうでもいいの」
友「とにかく一刻も早く私は故郷に帰りたいの。だから、あなたも出来るだけ協力してね」
漁師「遭難したっちゅうに気の強か姉さんじゃ、はっはっはっ」
友「笑ってる場合じゃないの」
いったいどれほど流されたのか
期待の良スレ発見!&追いついた!!
今度は九州男児か
素敵だぜ
残り少ないから以後レスしないけど、読んでるから頑張ってー
〜翌日〜
友「結局昨日はあんまり寝らんなかった……」
友「あーあ、私これからどうなるんだろ」
漁師「おーい、友さんよーい」
友「あ、漁師さん。お仕事もう終わったの?」
漁師「なん言うとうか。今は朝の漁が終わって市場に魚を卸してきたけん、様子見に帰ってきただけじゃ」
友「あらそう、わざわざ悪いわね私なんかのために」
漁師「なんか言葉に刺がなかね?」
友「そりゃあまだあなたのこと信用してないもの。私が逃げてないか確認しに来たんじゃないか、くらいは考えるわよ?」
漁師「こげんよか男捕まえて、酷か女もあったもんじゃの」
友「いい男は自分で自分のことをいい男だなんて言わないのよ」
漁師「そうか、それは一本取られたばい」
友「ところで、まだ仕事も終わってないのにどうして私のところへ?」
漁師「おぉ、そうじゃった。実は昨日うちの雑誌溜まりを探っちょったら、この辺の地図を見つけての」
ぱらり
漁師「聞き覚えのある地名やらあっとなら、これで分かるんじゃなかろうかち思ったと」
友「うーん、そもそも人間の地図じゃ限界があると思うけどなぁ。私たち人魚は地理には特に疎いし」
漁師「役に立たんか?」
友「一応確認だけでもしてみるよ、ありがとうね漁師さん」
漁師「そうか、早く帰れるとよかね」
友「うん……」
漁師「友人魚さんには、家族とかおらんと?」
友「いるよ。ただ、全員同じ島で離ればなれに暮らしてるけどね」
漁師「なんごちな? 人魚は家族で暮らさんと?」
友「うん。大体の人魚は成人したら、一人一人別々に暮らすようになるの」
漁師「へぇー、なんか変わっちょうなぁ」
友「稀に例外もいるけどね。私の友達がお姉さんと暮らしてたり」
友「だから私が早く帰りたいのも、家族のためっていうよりかはその友達に早く会いたいからって意味合いが強いかな」
漁師「寂しか人魚じゃね、友さんは」
友「そんなことないよ、人魚なんて大概はそうなんだから」
漁師「そういうもんかねぇ……」
友「……あっ!」
漁師「? どうしたね?」
友「ここ、この地名。私たしか聞いたことある!」
漁師「人間の地理には疎いんじゃなかったとね?」
友「私の友達に人間が一人いて、その人が前にこんな町の名前言ってた気がする!」
漁師「どれどれ……△△町? 友さん、こりゃここから三つも離れた町じゃが。本当に聞いたことあっと?」
友「期待薄でも行くしかないの」
漁師「けど、俺もまだ仕事が終わらんけん。これから漁協に行かないかんとよ」
友「じゃあ、お仕事終わったら私をそこまで連れてって」
漁師「よかよ、夕方になってしまうけんそれでもよかならね」
友「全然オッケー。じゃ、決まりね」
ほう、「私を連れてって」とな
発泡スチロールの箱に入れて他の魚と共に出荷
892 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/10(土) 10:47:33 ID:YgrjAEMb
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
そして、夕方……
漁師「おーい、友さーん。今仕事終わったばい」
友「おーそーいっ! 待ちくたびれたわよ!!」
漁師「そりゃすまんの、おわびに魚やるけん許さんね」
友「あなた、私をアザラシか何かと勘違いしてない? もらうけど」
漁師「もらうんかい」
友「もらうわよ。この辺潮の流れが悪くてあんまり魚取れないんだから」
漁師「沖にまで出れば違うんじゃろうけどねえ」
友「そういう訳にはいかないでしょ? いいから早く魚ちょうだい」
漁師「わかったばい。ほれ」
友「ありがとう」
漁師「ところで、町まで行く話やがね」
友「なぁに?」ムシャムシャ
漁師「さすがに今から動いたら、他ん人にバレる確率が高くないかね?」
友「まぁ、そうだね。まだ薄明かるいし、いつ人目につくか分からないし」
漁師「けど、俺も朝早いけんあんまり遅くまでは動けんとよ」
友「えー、ホントに? ……じゃあどうしよっか」
漁師「あんたさえ良ければトラックの荷台に乗せて行けるんじゃが、どうするね?」
友「それしか出来ないならそれでいいよ。あんまり漁師さんにも迷惑かけられないし」
漁師「よし、決まりじゃな。それじゃあ車をこっちまで動かしてくるけん、いっと待っちょらんね」
友「なるべく急いでねー」
ブゥン、キキィッ
漁師「お待たせ。ちょっと魚臭か軽トラじゃが、ばってんあんたは人魚やけぇ気にならんよな」
友「……へぇ」
漁師「ん? どうかしたと?」
友「なんか私の知ってる車と形が全然違うなぁと思って」
漁師「妙な期待されても困るばい。俺の安月給じゃあ仕事用の軽トラ買うだけで手一杯やもんね」
友「でもこの車、すごくカッコいい! ねえ、これって私は後ろのここに乗ればいいの?」
漁師「それしかなかろうもん。一応漁協でトロ箱も借りてきたけん、それ被って姿隠しとかんね」
友「なんか、私ワクワクしてきた」
漁師「車乗るのが初めてじゃれば、そげんドキドキするのも当たり前かもしれんね」
何だか楽しそうだなwww緊迫感ゼロwwww
人魚には軽トラがかっこ良く見えるのか……ちょっと買って来る!!
荷台の上はワクワクするよな
漁師「トロ箱は被ったと?」
友「オッケー、今の私はただの箱だよ」
漁師「そうね、ほんなら行くけんな」
キュルン、ブロロロロ……
友「わ、動いた! すごいすごい!!」
漁師「……友さん、静かにせんと隠れよう意味がなかとばい」
友「だって初めてなんだもん、動いてる車に乗るの」
漁師「はしゃぐのも良かが、車酔いせんように気ぃつけえな」
友「車酔い? ナニソレ」
漁師「人間は車に乗っとうと気分悪くなることがあっとよ。特に乗りなれてないあんたにはキツいかもしれん」
友「へーきへーき。それより早く出かけないと日が暮れるよ?」
漁師「大丈夫じゃろか…?」
十分後……
友「おえェェ……」
漁師「じゃけぇはしゃぐなっちゅうたとに。案の定車に酔うちょるやないか」
友「気分悪いよ……うげェ」
漁師「自業自得ばい」
漁師「どうすっとね? まだ隣町にも来てないのにダウンすると?」
友「ううん、まだ諦めない……ぅゲホゲホ」
漁師「俺は無理じゃと思うがなぁ」
友「そしたら私、永遠にここに居なきゃならないじゃない。そんなの嫌」
漁師「したら、今度は大人しく荷台におることじゃ」
友「……ぁぃ」
漁師「それと、いくら気持ち悪いっちゅうても、ガラス越しに荷台から運転席叩くのやめんね」
友「だってそうしなきゃ、あなた私が気分悪いのに気づかなかったじゃない」
漁師「ガラスが割れたら俺が大怪我すると。誰でもそれは嫌じゃろうが」
友「う……分かったよ、私が悪かったよ」
漁師「それで良か。目的地についたら教えるけん、それまで荷台で昼寝でもしとかんね」
友「はーい…」
それからさらに一時間……
漁師「ついたとよ」
友「……」
漁師「どげんした。グッタリしちょうが、友さん」
友「また気分悪くなったの……」
漁師「慣れん車の移動で疲れたからかね。水、飲むね?」
友「うん、ちょうだい……」
漁師「で、一応人目につかんように海沿いを走って来た訳じゃが、どこか見覚えある風景はあったと?」
友「さっぱり…てゆーか気持ち悪すぎてそれどころじゃなかったし…」
漁師「そうかね。やっぱり無駄足じゃったかなぁ」
友「もともと私の記憶だけが頼りだったし、期待薄ではあったんだけど……ごめんなさい、ここまで連れてきてくれたのに……」
漁師「なぁに、困った時は人魚も人間も関係なかよ。それより今はどうやって帰るか考えんと」
友「そうだね。どうしよっか……」
漁師「そういえば、ここのこと前に喋っとったっちゅう人とは連絡とれんとね?」
友「取れないよ、人間の通信機器なんか持ってないもん」
漁師「そうかね。しかし、人魚と仲良くなれるなんて羨ましか人間もいたもんじゃのう」
友「あなただって、人魚とお近づきになれてるじゃない」
漁師「あんたの友達っちゅうそん人は、どんな人やったとな?」
友「どんな人って……強いて言うなら変な人?」
漁師「なんじゃそりゃ」
友「だって、いつもニヤニヤなよなよしてるかと思ったら、お嫁さんに会いに人魚の住む島に来たりする人なのよ?」
漁師「お嫁さんっちか? たしか人魚は人間に見られたら、その相手を殺さにゃならんのやなかったとね?」
友「その通り。だけど、その人は考えなしに突っ走って、結果的にその前例を覆したの」
友「今では私の人魚友達と結婚して、幸せに暮らしてるわ。新婚旅行の話題が出た時に、ここに行くって話してたの」
漁師「人魚と新婚旅行ちゅうのも、難儀そうな話じゃの」
友「でも、やると言ったらやる人だから。おかしな方向に向かって情熱溢れる人なのよ」
漁師「よか男じゃね、その人は」
酔ったかw
新婚旅行って女人魚と男はどこでなにしてんだろうなあ
人魚なのに三半規管弱いなwww
子供が車ではしゃぐとどうなるかっていういい例だwwwww
友「あーあ、男さんがいてくれたら、私もこんなに不安にならずに済むのになぁ……」
漁師「男さんち言うんか、その人間は」
友「そうだよ」
漁師「そげん不安がらんでも、諦めなきゃいつかは故郷に帰れるばい」
友「そうだといいけど……」
漁師「そうに決まっとる。それにもし駄目じゃったら、俺がバレんようにあんたの世話しちゃるけんね」
友「ありがたいけど、あそこで人にバレずに生活するのってほとんど不可能じゃない?」
漁師「それならあんたがうちに嫁にくればよか。周りが反対しても、俺がその男さんちゅう人みたいに押し切ってやるでよ」
友「ふふ、なんだか必死で口説き落とそうとしてるみたい」
漁師「そりゃ、あんたは美人やけん。嫁にも欲しくなるわ」
友「漁師さんは素直だねぇ。そゆとこ、男さんに似てるかもね」
漁師「ともかく、あんたは大船に乗ったつもりで安心しちょればよかってことよ」
友「でも、具体的な方策が見つからないんじゃねぇ……」
漁師「う〜ん、その男さんと連絡が取れりゃ一発なんじゃがのぅ……あっ」
友「どうしたの?」
漁師「……俺は馬鹿か。なんでこげん簡単なことに気づかんかったとやろか」
友「何々、何をそんなに落胆してるの?」
漁師「あんたが男さんの連絡先を知らんでも、人間は名前さえ分かっとればいくらでも連絡先を調べる方法があると。それを今さら思い出したとよ」
友「えぇっ、本当に!?」
漁師「少なくとも、名前が知れちょるなら電話番号くらい調べられると。ほんになんでこげな簡単なことに気づかんかったとやろか!」
友「じゃあ、じゃあ私帰れるの!?」
漁師「その男さんち人が電話さえ引いちょればな」
友「やったー!!」
おっと?これは男登場フラグか?
久しぶりの男にwktk
>電話さえ引いちょればな
これが問題だ
女友「それなら早く帰って電話しよ。お願いだよ!」
漁師「せからしか姉さんじゃね。慌てる乞食は貰いが少ないち言うやろうに」
女友「私は即刻、素早く、早急に、急いで帰りたいの。たった二日だけどあんな網の中はもう沢山!」
漁師「そげなもんかねぇ」
女友「あなただって、私みたいな人魚をいつまでも匿ってるの大変でしょ? 厄介払いは早い方がいいよ」
漁師「いやぁ、そげんこつはなかよ。俺はあんたといれて楽しかと」
女友「楽しいって、もうちょっと事態を深刻に受け止めてよ」
漁師「あいや、すまん。けど俺はできれば、あんたと離れたくなかとよ」
女友「え?」
漁師「うちは女っ気のない生活が長かったけんね。あんたみたいな美人さんと一緒におれて
年甲斐もなくウキウキしちょったと」
女友「自分勝手な理屈は止めてよ。私の住み処は海なのよ?」
漁師「そうじゃの、これはただの俺のワガママじゃ」
漁師「けど、あんたは華があるけん。きっと人魚の島でもモテちょったとやろ?」
女友「だーかーらー、そんなことはどうでもいいんだってば」
女友「私のことを誰にも言わずに救ってくれたのには感謝してる、けどあなたと私は人魚と人なの。赤の他人以下なのよ」
女友「お願いだからそこんところ理解してよ。理解して、早く私を返して?」
漁師「……分かった。お姫様がそう言うならもう車を出そうかね」
女友「ありがとう。そうしてちょうだい」
漁師(……ハッキリ拒絶されてしもうたなぁ)
つれないなあ
一回袖にされたくらいで諦めるな豊作。
男はしつこいぐらいに諦めなかったしなwww
ここで引かなければチャンスはあるぞ!……きっと
>>911 漁師のイメージが左門豊作になってしまった…wwwwww
そして、帰宅……
漁師「着いたばい」
女友「お疲れ様。無駄足踏ませて悪かったわね」
漁師「謝らんでよかち。それより、今から男さんの電話番号調べちゃるけん待っとき」
女友「あ、うん……あのさ」
漁師「なんね? いけんしたと」
女友「あの、さっきはごめん。あなたは一生懸命頑張ってくれてたのに、八つ当たりみたいな言い方しちゃった」
漁師「なーんが。それはあんたの気持ちば考えんかった俺が悪かったとよ」
女友「じゃあ、気にしてない?」
漁師「気にしよう訳がなか!」
女友「ありがとう。そう言ってくれたら少しは楽になるよ」
漁師「不安がるなっちゅうても無理か話やろうが、まぁ大船に乗った気でいんしゃい」
女友「うん、そうする」
ちゃぷん
漁師の心は海より広い
漁師「さて、わだかまりも解けたし後は男さんの電話番号調べるだけじゃな」
漁師「番号案内は確か104じゃったはずじゃが……」
・
・
・
男宅……
男「ふんふふんふふーんwwwww今日もお仕事おつかるさまwwwwwww」
男「時間はあるけどお金がないからwwwww水でも飲んで寝るとしますかねwwwwwww」
Prrr、Prrr・・・
男「おや?wwww誰だこんな時間にwwwwwww」
ガチャ
男「はいもすもすwwwwwこちら葛飾区亀有公園前派出所wwwwwww」
漁師『は?』
男「むむっwwww聞き覚えのない声wwwwwww誰だ貴様wwww」
漁師『あの……そちらは男さんのお宅じゃないんかの?』
男「そうだけど?wwwwwwwwwww」
漁師「今、葛飾区亀有公園前なんとかち言わんかったやろうか?」
男「ギャグっすよギャグwwwwwwwこう言うと間違い電話と勘違いして振り込め詐欺の予防になんのwwww」
漁師「はぁ……」
男「んでwwwwそういうあんたは一体何者?wwwwww」
漁師「あ、あぁ……俺は漁師っちゅうもんなんじゃが、男さんにちょっと用事があって
電話させてもろうたとこやったとです」
男「ほうほうwwwwwww赤の他人が電話してくるような要件とはなんじゃらほい?wwwww」
漁師「……あんた、友人魚さんっち人魚を知っとうとね?」
男「え?wwwwなんであんた人魚のことを知ってるの?wwwwww」
漁師「話せば長くなるけん手短に話すが、今友人魚さんは俺が保護しとうと」
男「ちょwwwイミフすぐるwwwww詳細kwskwwwwwww」
漁師「あの、実はな……」
友「……」ちゃぷちゃぷ
漁師「おーい、友人魚さん」
友「あ、漁師さん。どうだった、電話繋がった?」
漁師「バッチリばい、番号案内で探したらすぐ見つかりおった」
友「本当に!? やったぁ!!」
漁師「ほいでな、今男さんと電話が繋がっちょるんやが、男さんあんたのこと心配しようからちょっと代わってくれち」
友「え? 私が電話に出るの?」
漁師「そうばい。電話器の使い方は分かると?」
友「わ、分かるわよ!? 早く貸してちょうだい」
漁師「ほれ」
友「お兄さん、私だよ。友人魚だよ!……あれ、声全然聞こえないんだけど」
漁師「受話器が逆さまばい」
わかってないww
友人魚かわいいww
>こう言うと間違い電話と勘違いして振り込め詐欺の予防に
もっともらしいけど、迷惑すぎるw
漁師「電話機はこっちを耳に当ててこっちから喋るとよ」
友「こ、こう……?」
男『おーwwww友か?wwwwwwおひさひさーwwwwwwwwww』
友「お兄さん!」
男『なんか大変なことになってるみたいだけどwwwwwww大丈夫か?wwwww』
友「全然大丈夫じゃないよ。ここはどこなの?」
男『どこと言われると説明しづらいんだけどなwwwwwまぁ簡単に言えば
いつもの岩場からかなり離れた場所だwwwwwwwwwwwwww』
友「そんな……具体的な場所が分かんなきゃ、そっちまで帰れないよ」
男『安心汁wwwwwwwお前が自力で帰ってこれないならwwwww
俺がレンタカー借りて迎えにきてやっからwwwwwwww』
友「本当に?」
男『うんwwwwwただ、俺も仕事あるから週末にならないとそっちまで行けないんだよなwwwwwwwwww』
友「えー、そんなぁ……」
男『なんならwwwww人間の地理を理解してるそっちの漁師に連れてきてもらえば?wwwwwwwwww』
友「あ、そっか。それもアリだね」
友「漁師さん、場所はお兄さんが教えてくれるから、私をもといた場所まで返すの協力してくれない?」
漁師「それは構わんが、漁師はそっちの男さん以上に休みなんか取れんばい」
友「そうなのー? んー……」
友「お兄さん、漁師さんも私を連れてくのは無理みたい。週末にお兄さんが来るのを待つしかないかも……」
男「うはwwwwww不憫wwww気を落とすな友人魚wwwwwwwww」
友「あーあ、せっかく帰れると思ったのに……」
男『電話だけでよければ毎日してやるからwwwww泣くんじゃないぞwwwwwwww』
友「泣いてなんかいないよ、ただ相当ガックリきちゃっただけ」
男『女にはこっちから伝えとくわwwww最近姿を見ないって言ってたからなwwww』
友「心配はしてないだろうけど、いちおそうして」
男『落ち込んでるとこ悪いんだけどwwwww電話代は漁師持ちだからそろそろ切るぜwwwwwwww』
友「え、ちょ、ちょっと待って、もう切るの?」
男『これ以上うだうだ話してても進展なさそうだしなwwwwwww
まぁ気をしっかり持って週末までガンガレwwwwwwww』
友「私に対する慰めとかないの!?」
男『慰め?wwwwwwwうーんwwwwww』
男『……ファイト!wwwwwwwwwwww』
友「軽っ!!」
男『じゃーなー友人魚wwwwwwwwまた明日電話すっからwwwwwww』
友「待ってよお兄さん、お兄さっ……」
ガチャッ、ツーッ、ツーッ
友「……もうっ、薄情者なんだから!!」
漁師「まだ話したいことがあったとなら、掛けなおそうか?」
友「いい、知らない!」
友「人の気も知らないで、よくも簡単に頑張れなんて……」
漁師「ぶつくさ言うちょってもしょうがなかばい。ぷりぷりしようと肌が荒れるとよ」
友「人魚は肌荒れなんかおこしません!」
漁師「そうかね、でも友人魚さんはもっと笑った方がよかよ」
友「笑えるような心境じゃないよっ……!」
漁師「そうとも限らんばい。友さん、あんた初めて車ば乗った時はニコニコしよったとやなかね」
友「え? あ、あの時は年甲斐もなくはしゃいじゃっただけで……」
漁師「そんなら、その楽しかった時を思い出して笑えばよか。腹立ったことがあっても笑えば忘れがなるもんばい」
友「そんなものかなぁ」
漁師「そうばい。笑えば嫌なことは吹き飛ぶと、だから笑わんね」
友「……うん」
友「そうだよね、少なくとも帰れる目処だけはついたんだし、そんなに絶望的って状況でもないんだよね」
漁師「そうばい。それに今よりはるかに助かる見込みのなかったさっきでさえ、友さんは笑いおったばい」
友「うん、なんか私、ちょっと余裕がなくなってたかも。それにお兄さんがあんな性格なのは今に始まったことじゃないし」
友「ありがと、漁師さん。私、元気出たよ」
ニコリ
漁師「そうばい、女は笑った方が可愛か。友さんみたいな美人なら尚更ばい」
友「誉めても何も出ないわよ、漁師さん」
漁師「軽口聞けるなら、もう大丈夫じゃな」
友「そうだね」
漁師「ほんなら、俺はもう寝ることにしようかね」
友「そう? じゃあ、お休みなさい」
漁師「おう、また明日な」
あれれ?
進展ナシでおわっちゃうよ?
まだだ、まだ終わらんよ!
とりあえず終末がくるまでに進展があるはず……
それにしても男www相変わらずだwww
翌日、早朝
友「ふ〜ん…むにゃむにゃ…」
漁師「おはよう、友人魚さん」
友「……う? もう朝なの?」
漁師「まだおねむじゃったか。仕事ん前に一言かけとこうと思うてな」
友「こんな朝早くから、ご苦労様……」
漁師「起こしてしもうてすまんね、ゆっくり寝らんね」
友「もう目が覚めちゃったし。あ〜あ、週末まで暇だなぁ」
漁師「なんか暇潰しでもあればいいんじゃが」
友「う〜ん……」
漁師「音楽でも聞くか?」
友「誰もいないのに音楽なんかかけたら、私がいるのバレちゃうよ」
漁師「そいなら、本でも読むか?」
友「恋愛小説なら読みたいけど」
漁師「そげなもん持っちょらん」
友「じゃあ却下」
漁師「う〜ん……ほんなら、絵でも描いてみるね?」
友「絵なんか描いたことないよ」
漁師「な〜んが、初めて挑戦するなら下手で当たり前ばい。それに、人魚が絵ば描くっちゅうのも、新鮮で良かかもしらん」
友「そっか……それなら、ちょっとやってみようかなぁ」
漁師「なら、鉛筆と紙持ってきちゃるけん、ちょっと待ってな」
友「うん、お願い」
・・・
漁師「ほい、友さん。ご要望の紙と鉛筆ばい」
友「ん。ありがと」
漁師「色鉛筆かなんかあれば良かったけどな。じゃけんうちにはなかったからそれで我慢しちくれ」
友「全然オッケー。でも、絵ってどうやって描けばいいんだろ?」
漁師「自分の好きなもん描けば良かとじゃなかね?」
友「あぁ、なるほど」
漁師「ほいじゃ、そろそろ仕事に遅れるけん俺はいくばい」
友「うん、行ってらっしゃい」
漁師「絵ば完成したら、俺にも見せちくれよ」
友「わかった、ちょっと恥ずかしいけど約束するよ」
漁師「じゃあな」
友「はーい」
友「さて、私の好きなものか。何を描こうかな……」
友「そうだなぁ。まずは練習がてら前に流れてきた雑誌の絵の真似して描こう」
友「あとは……女とお兄さんの絵も描こうかなぁ」
友「なんかワクワクしてきた! よ〜し、描くぞ〜!」
--------------------------------------------------
友「〜♪」
漁師「ただいま。おぉ、いっぱい描いちょるなぁ」
友「あれ? 漁師さん。もうお仕事終わったの?」
漁師「おう。時間も忘れるほど熱中しちょったか」
友「やっぱり海端で絵って無理があるね。紙がふにゃふにゃになっちゃう」
漁師「どれどれ……ほー。初めて描いたにしてはなかなかうまかね」
友「あっ、勝手に見ちゃ駄目!」
漁師「じゃけん出来上がったら見せてくれる約束じゃったが」
友「その辺りのは最初に描いたのだからまだ下手なの。見るならこっちにして?」
友「ね? こっちのやつの方が最初のより上手に描けてるでしょ?」
漁師「俺は最初のも好きじゃがな」
友「そうかなぁ……」
漁師「これは、イルカね?」
友「イルカっていうの?」
漁師「海に住んじょっとるのに知らんとな?」
友「それは前に見た雑誌の絵を真似ただけだから」
漁師「そうかね。……ん?」
友「あ、それは私の自信作だよ!」
漁師「これは……」
漁師「この絵も、なんかの絵を真似して描いたと? 人間が描いちょるが」
友「ううん、それは前に話した私の友達だよ」
漁師「ちゅうと、昨日の電話の?」
友「そう、男さんとそのお嫁さん」
漁師「はー、そうかね…」
友「どうしたの? その絵に見入っちゃって。気に入った?」
漁師「これは、結婚式かなんかね?」
友「やっぱりわかる?」
漁師「お嫁さんの人魚が花嫁のヴェールば着けちょるが」
友「すっごく綺麗だったから、思い出して描いてみたの」
漁師「……友さん」
友「なあに?」
漁師「あんた、もしかしてこの男さんち人んこと好きやったとじゃなかと?」
友「!?」
友「な、なんでそんなこと分かるのよ……」
漁師「いや、昨日の電話応対ん時から薄々思うちょったとやが」
漁師「それに、女の子が不安な時は、好いとう男を頼りにするっち相場は決まっとるばい」
友「……ハァ」
漁師「ど、どうしたと?」
友「漁師さんに図星指されたせいで、嫌なこと思い出しちゃった……」
漁師「な、なんね。俺のせいか?」
友「あなたの言う通り、私はお兄さんのことが好きだった」
漁師「やっぱりそうじゃったか……」
友「けど、どうしても諦めきれなくて、危うく結婚式を台無しにするとこだったのよ」
漁師「ちゅうと?」
友「……あのね」
・・・
漁師「なるほど。簡単に言うと、結婚式まで未練を引きずっちょったら花嫁に余計な気を使わせてしもうたと」
友「そういうこと。我ながらなんであんなこと言っちゃったのか……」
漁師「そげん良か男なのかね、その男さんち人は? あんたもそこまで分別つかんようには見えんが」
友「悔しかったっていうのもあったかもね。もしも女より先にお兄さんに
会ってたら、多分お兄さんは私を選んでくれただろうし」
漁師「乙女心は複雑じゃのう。もしかして、まだそのことを引きずっちょるんか?」
友「まさか。そこまで私は執念深くないよ……ただ」
漁師「ただ?」
友「男さんが迎えに来てくれるって言ってくれた時、私、すごく嬉しかったの」
友「やっぱり、自分でも知らないうちに未練アリアリなのかな……?」
漁師「……」
漁師「…なぁ、友さん」
友「なに?」
漁師「その男さんの代わり、俺じゃ駄目じゃろうか」
友「え?」
漁師「俺もあんたのこと好いとうと。やけん、友さんに不満がなければ
俺があんたのこと幸せにしてやりたかち思うちょるんよ」
友「ちょ、ちょっと待ってよ漁師さん。話が飛躍しすぎだよ」
友「第一私たち、会ってまだ数日しか経ってないんだよ?お互いの
ことわかってもいないのに付き合うなんて、無理だよ」
漁師「ばってん友さんは、週末になったら自分の住処に帰ってしまうとやろ?」
漁師「そしたら俺は、連絡の取りようもなくなるばい。そげんこつは嫌じゃ」
友「そ、それはそうだけど……」
押せ押せ!
ダメだ我慢できねぇ!友ちゃんお持ち帰りしたい!wwwww
友「うーん……そのぅ、なんていうか、ごめんなさい」
漁師「……そうか、駄目か」
友「あっ、あのね? 駄目っていうのとは違うの。ただ私、こういうことに
慣れてないから、なんて返事したらいいか分からなくて……」
漁師「それは、断り方が分からんちゅうことか?」
友「ううん、そうじゃなくて……私自身にも、あなたとどうなりたいかまだ分からないのよ」
漁師「遠回しな拒絶にも聞こえるが……」
友「もう、そうじゃないってば」
友「はっきり言って、私もあなたのことは嫌いじゃないの。でも、好きになれるかって
聞かれたら、まだそんな段階じゃないってだけなんだよ」
漁師「お、おう……」
友「いくら残り時間が少ないからっていっても、あんまり急いで進められる
話じゃないでしょ?そこんとこはちゃんと理解して?」
漁師「……分かった。俺もちっと積極的に出過ぎたな」
漁師「すまんかった。都合のよか話じゃが、今のことは水に流してくれんか」
友「うん、私こそうやむやにしちゃってごめん」
漁師「よし、俺は腹ぁくくったばい」
友「え?」
漁師「要するに、週末までの短い時間で、友さんを俺ん方に振り向かせればいい訳じゃな?」
友「え、えーと……そうなる、の、かな?」
漁師「それなら、俺は友さんに今まで以上にアピールしまくるだけじゃ」
友「え、あ……」
漁師「な、友さん。もし俺があんたの頭ん中にある男さん以上の男になれたら、俺と付き合ってくれんか」
友「う、うーん……分かった、約束する」
漁師「よっしゃ! じゃあ約束の指切りじゃ」
友「指切り?」
漁師「お互いに約束は破ったらいかんっちゅう人間同士の誓いじゃ。ほれ、こうして指をかけて……」
漁師「ゆーびきーりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった」
漁師「……と、こうするんじゃよ」
友「なんか、私が思ってる以上に大事になってない?」
漁師「ははは、指切りくらいで大事もなかばい」
漁師「そいじゃ、俺は明日も早いけんもう帰るばい」
友「あ……うん」
漁師「きょとんとしちょるが、大丈夫か?」
友「そりゃそうよ、あんな言い方されたら……」
漁師「はっはっはっ、明日からの俺に期待しちょってくれよ?」
友「うんと言っていいのか……」
漁師「それじゃあの」
友「……なんか、私一人だけ置いてきぼりにされた気分……」
しかしアピールとは何を?
943 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/14(月) 01:07:37 ID:UY1T42k8
あげ
944 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/19(土) 16:47:02 ID:etdmSavs
あげ
6月まで見てて今最後まで読んだ
ほんと
>>1乙wwwwwwwwwwww
これだけはwwwww言わないとwwwww気がすまない!wwwwwwww
友人編楽しみにしてます
さすが海の男、押せ押せだなw
クリスマスだが楽しみにしていた
948 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/14(木) 09:49:23 ID:2rzQLquU
age
なんというか内藤を思い出すな。懐かしい
そして翌朝
友「……」チャプチャプ
漁師「おーい、おはようさん」
友「あ、おはよ」
漁師「なんじゃ? もう起きちょったとね。俺はてっきりまだぐっすりじゃと思うちょったが」
友「うん。昨日はなんだか寝つかれなかったから、波と戯れてたらもう朝になってた」
漁師「ははは、友さんはずいぶんと優雅じゃのう」
友「寝てないんだから笑い事じゃないし。ていうか、寝れなかったのは漁師さんのせいでもあるんだからね?」
漁師「俺? 俺がなんかしたかね?」
友「昨日、お兄さんが迎えに来るまでに私にアピールするなんて言うから、意識しちゃって寝れなかったんだから」
漁師「なんじゃ、そんなことね。そげなこつ気にせんで寝れば良かったとに」
友「あんな風に言われて気にせず通りすぎれる訳ないでしょ!」
漁師「そりゃあ俺には好都合ばい。俺の発言が気になるっちゅうことは、まだ脈はあるっちゅうことじゃからな」
友「あぁもう、人間ってなんでこう『ああ言えばこう言う』なんだろ……」
友「はぁ……なんで私ってこんなにツイてないんだろ……」
漁師「そげん溜め息ばつかんと。そうじゃ、夜通し起きちょったなら腹も空いとうやろ?」
友「……そう言われれば、お腹ペコペコかも」
漁師「じゃろう? じゃと思って、今日は握り飯ば作って来たんじゃ」
友「ニギリメシ?」
漁師「あんたら、穀物は食べたりせんのじゃろ? なら、俺といる間くらい食わせてやりたいち思うてな」
友「なにこれ……真珠貝みたいに真っ白だ。これ、本当に食べれるの?」
漁師「当然ばい。こん黒かとは海藻を集めて乾かしたもんじゃ。海藻くらいは、人魚でも分かるじゃろ?」
友「へぇ……うわ、見た目に反してなんかベタベタしてる」
漁師「海水で手も濡れちょるけん、まだマシな方じゃと思うがね」
友「ふーん……」パクッ
漁師「……どうね?」
友「……うわぁっ、美味しい!!」
友「美味しい、これ美味しいよ漁師さん!!」パクパク
漁師「ほうかい。どうやらお気にに召してくれたようじゃな」
友「しょっぱいのに甘いのに、噛めば噛むほどいろんな味がしてくる!」
漁師「あぁ、そげん急いで詰め込むと喉に詰まらすばい」
友「人間ってこんな美味しいもの毎日食べてるの? ズルーい!」パクパク
漁師「おおう、まさか怒られるとは思ってもみんかった」
友「これが毎日食べられるなら、私は人魚の尊厳をかなぐり捨ててもいい」
漁師「友さんにそこまで言わすとは、恐るべし握り飯じゃな」
友「けふぅ……ごちそうさま」
漁師「よか食べっぷりじゃったねぇ。見ちょって惚れ惚れするほどじゃ」
友「……あっ」
漁師「どうした? 友さん」
友「昨日言ってた私へのアピールって、まさかこれのこと?」
漁師「んなこたなかばい。そげん物で釣るような真似しても、意味はなか」
友「あぁ危なかった。もし今のニギリメシがアピールの一種だったら、私かなり揺らいでたよ」
漁師「そんなら俺は、毎日握り飯食べさせてやるけん嫁に来いっち言ってやるばい」
友「う……それ、本当?」
漁師「友さん、あんた意外と単純じゃな」
漁師「まぁそれは冗談じゃが、その握り飯はただの俺からの気持ちじゃけん」
友「そんなこと言っても、私は漁師さんに負い目なんか感じませんからねーだ」
漁師「もちろん、そんなもん感じなくてよかよ。俺はたとえ友さんを
恋人に出来なくても、この何日か夢のように楽しかったけんね」
友「……あれ、急に遠い目なんかして、どうしたの?」
漁師「いや……今週末を過ぎれば、また寂しい独身男に戻るかと思うと、切なくなってなぁ」
友「なぁんだ。そんなの、人間の女の子と仲良くなればいいじゃない」
漁師「友さん。漁師っちゅう仕事は、想像以上に出会いの少ない仕事なんよ」
友「仕事のせいにして出会いを放棄してたら、それこそ寂しい一生を送っちゃうじゃない」
漁師「……いや、今のは俺の言い方が悪かったな」
友「え?」
漁師「あのなぁ、俺はどんだけ人間の女の子と接点があっても、やっぱり友さんのこと好きになるち思うんよ」
友「ちょっ、何馬鹿なこと言ってるの」
漁師「なんせ、一目惚れじゃったからなぁ……あんたを保護した時から、まるで電気ば走ったみたいにビビっと来たんじゃ」
友「そ、そんな……」
漁師「友さん。俺、やっぱりあんたのこと好いとうと。色々考えたばってん、真っ直ぐに好きち伝えるんが一番のアピールじゃけんな」
漁師「どうじゃろう、駄目かな?」
友「駄目かなって……昨日同じこと言われて『考えさせて』って言ったばっかりじゃなかったっけ?」
漁師「そうじゃな。けど、白黒はっきりするまで好きち言い続けるんは俺の自由じゃろ?」
友「う、うーん……」
友「じゃあ、ひとまずの折衷案としてこうしましょうよ」
漁師「なんじゃろう」
友「とりあえず、私たちは友達って関係から始めましょう。そこから進展するか何も無しかは、あなたの技量次第ってことで」
漁師「ぬぅ……なんか、なし崩しで週末を迎えてしまいそうじゃな」
友「ごめんね。私もあなたは嫌いじゃないし、仲良くなりたいんだけど、まだ恋人までの踏ん切りはつかないのよ」
漁師「まぁ、若干の進展は見られたことじゃし、良しとするか」
友「ホッ……」
漁師「なんか、そうと決まると一分一秒も惜しくなってくるな」
友「そりゃ、週末まであと二日しかない訳だし」
漁師「……よし、決めた。友さん、今からドライブ行かんね?」
友「え? お仕事は?」
漁師「最近はデカい漁もなかし、一日だけなら休んでも平気じゃろ」
友「……それ、本当に大丈夫なの?」
漁師「なぁに、残り少ない日数を友さんと楽しく過ごす方が、今の俺にはよっぽど大事じゃけん」
友「漁師さんって、意外に軽いんだね」
漁師「そうじゃ、握り飯もたくさん作って持っていこう。そしたら友さんも楽しめるじゃろ?」
友「本当!? 行く行く!!」
漁師「あんたも意外に軽い女の子じゃな」
キテター
友「ところで、ドライブってなぁに?」
漁師「あ、そうか。あんたは人魚じゃけんドライブなんて言葉知らんか」
漁師「えーっとな……こないだあんたを乗せた軽トラックがあるじゃろ? あれに乗ってどこかへ出かけるのがドライブじゃ」
友「げっ。またあの車に乗るの!?」
漁師「今度はゆっくり走るし、酔い止めの薬も家にあったはずじゃから持ってくればよか」
友「お出かけは楽しみだけど、あの車かぁ……」
漁師「……握り飯」
友「!!」
漁師「友さん、あんた軽い上に単純な女の子なんじゃな」
友「う、うるさいなぁ!」
漁師「ははは、そいじゃあ漁協に連絡してから準備してくるばい」
三十分後……
漁師「お待たせ」
友「あれ? 思ったより早かったね」
漁師「おう。仕事の方は猛烈な風邪をひいたち嘘ついたら案外すんなり休めたばい」
友「なんか、今さらだけどズルいねぇ」
漁師「これも俺の迫真の演技と、日頃の勤務態度の賜物じゃな。はっはっはっ」
友「でも、こんな朝早くからどこに出かけるの? まだ日もあける前だけど」
漁師「俺も起きた時は普通に仕事ば行くつもりじゃったからなぁ。海手側は知り合いに見つかったらヤバかけん、山にでも行こうか」
友「オッケー。それで、漁師さん。例の物は?」
漁師「ん? あぁ、握り飯もちゃあんと用意しとるばい」
友「やった! じゃあ早く行って早く食べよ?」
漁師「花より団子とはこのことじゃな。ま、そんなに待ち遠しいなら早く出発しようか」
友「おー!」
ブロロロ……
友「空き箱被って荷台に乗って〜今日はお出かけ日和かな〜♪」
漁師「えらい楽しそうじゃな、友さん」
友「うん。やっぱり自由に動けない分だけ、ストレス溜まってたのかもね」
漁師「海を自在に泳ぎ空も飛べる人魚も、身動き取れんば陸の魚じゃからね」
友「ね、ところで今はどこに向かってるの?」
漁師「ん、俺がガキん頃から遊んじょる川に連れてってやろうかと思うてな」
友「川って、鰻とか鮭とかがいるあの川?」
漁師「今から行く川には鰻も鮭もおらんが、間違いじゃなか。あんたは川も見たことないんじゃなぁ」
友「そうだよ。人魚の住みかは海と空だもの」
漁師「それなら、滝ば見たら驚くじゃろうねぇ」
友「タキ? 何それ」
漁師「着くまで秘密じゃ。楽しみに待っちょらんね」
友「……?」
漁師「着いたよ」
友「おー、ここが山かぁ」
漁師「どうね、初めての山の感想は」
友「そんなことより、今日は車乗っても気持ち悪くならなかったことの方がすごいと思った」
漁師「そりゃ、薬飲んで安全運転すればな。……もっとこう、うわぁとかビックリしたぁとかないのか?」
友「木や草がいっぱい。今のところそんだけ」
漁師「……まぁ、良か。こっから川までは少し歩くけん、下生えで肌ば切らんよう気ぃつけんね」
友「漁師さん。あなた、何かお忘れでない?」ふわり
漁師「あ、そうか、あんた空を飛べるんじゃったな。なら、張り出した枝の方が危なかね」
漁師「俺があんたの飛ぶ高さの枝ば折っちゃるけん、なるべくゆっくり後ろばついてこんね」
友「はーい」
ガサガサ……
友「なんか、海と違って山の中ってすごいごちゃごちゃしてるね」
漁師「まだ朝も早いけん、なおのことそう見えるんじゃろうな」
友「あ……今、あっちの方で鳥が飛んだよ」
漁師「多分、あれはルリカケスじゃな。ガキの頃はよう見たばってん、最近はあんまり見んようになった」
友「漁師さん、漁師なのに山にも詳しいんだね」
漁師「元は山側の人間じゃけんな。高校出て働き口なかったけん、町まで下りて漁師になったと」
友「へー、色々大変なんだね」
漁師「じゃが、今はもちろん漁師の仕事を好いとうとよ」
友「……ん? なんか、あっちから水の音がしない?」
漁師「さすがは人魚、水音には敏感じゃねぇ。もうそろそろ川に出る頃ばい」
漁師「ここを抜けると川じゃよ」
友「私、なんかドキドキしてきた……」
漁師「ははは、そげん緊張せんでも。ほら、見えたじゃろ?」
友「うわ、水だ。水が流れてる」
漁師「もうちょっと視界が開けたら、滝も見えてくるけんね」
友「そういえば、さっきも言ってたけどそのタキって何なの? 川の仲間みたいなものなの?」
漁師「今は木に遮られちょるが、音は聞こえてくるじゃろ?」
友「うん、なんかすごいドドドドーって水の音がする」
漁師「それが滝の音じゃ」
友「滝って、水なのに音がするんだ」
漁師「そうじゃよ。……あ、見えたばい。友さん、あれが滝じゃ」
友「……おぉっ!?」
ドドドドドドドド・・・・
友「すごーい!! 水があんなに高いとこから落ちてきてるー!!」
漁師「どうじゃ、すごいじゃろ? ここは地元の者も知らん、俺だけの秘密の遊び場じゃけんね」
友「ねぇねぇ、ちょっと上まで見てきていい!?」
漁師「よかけど、はしゃぎ過ぎて怪我ばせんようにな」
友「大丈夫大丈夫!!」
ふわん、ふわふわ
友「……おぉー。上の方にまた川があって、それが流れて落ちてきてるのかぁー」
友「すごいすごい、こんなすごいもの初めて見たよ!!」
漁師「そうかい。喜んでもらえたなら、俺も嬉しか」
友「ほぁー……なんか、エチゼンクラゲを生で見た時以来の衝撃だよ」
漁師「エチゼンクラゲは見たことあるんじゃな」
友「あそこから飛び込んだらどうなるかな?」
漁師「危ないことはしたらいけんよ」
友「あはは、冗談冗談」
ザパーンッ
漁師「あっ……」
友「……ぷはーっ、すごいね。川の水って海の水とは全然違うんだ」
漁師「気持ちよかね?」
友「うん。海の水ほどまとわりついてくる感じがしないし、水温も冷たくてキリッとしてるし」
漁師「楽しんじょるなぁ、俺はこの気温じゃ泳げんから羨ましか」
友「へっへ〜ん、いいだろ〜」
漁師「ははは……」
友「〜♪」スーイ、スイ
漁師「ストレス、よっぽど溜まってたんじゃな。連れてきて良かったばい」
友「うん、私からもお礼言っとく。ありがとうね漁師さん」
漁師「そげんこつば言われると、余計に返したくなくなるばい」
友「私も、ここなら毎日でも来たいくらい」
漁師「ほんなら、俺と一緒に暮らせばよか。ここなら仕事帰りにでも毎日連れてきてやれるし」
友「駄目駄目。私には私の居場所がちゃんとあるんだから」
漁師「そうかぁ……」
友「そんなに寂しい顔しないで。それより、そろそろご飯にしよ? 私、お腹減ったよ」
漁師「友さん、朝に握り飯食べたとに、俺より腹減るのが早かね」
友「漁師さんがじっとしてるからでしょ? ね、それより早く、持ってきたニギリメシちょうだい!」
漁師「しようがなかねぇ。まだ昼飯には早かばってん、友さんの腹の虫には負けたばい」
まさか握り飯がきっかけとは
友人魚と漁師、いい感じになってきたな
漁師「ほい、握り飯」
友「わぁい♪」
漁師「しかし、我ながら不恰好な握り飯じゃね」
友「そう? 比較になるほど綺麗なニギリメシ見たことないからわかんないや」パクパク
漁師「友さんは、握り飯好いとうと?」
友「大好き、今まで食べたものの中で一番好き!!」
漁師「そうかぁ……。俺は友さんが握り飯を好いとうのと同じくらい、友さんが好きじゃ」
友「ブッ……な、何言ってるのよ!?」
漁師「本心じゃけん、今さら隠す必要もなかろ?」
友「おかげでニギリメシ吹いちゃったじゃない。あーあ、勿体ない」
漁師「すまんの。ちょっと突然過ぎたか」
友「人間の男の人って、皆そんな風にストレートに告白するものなの?」
漁師「いいや、こんな不器用な告白ばするのは俺くらいじゃろう。駆け引きとか苦手じゃし、握り飯にもそれがよう現れちょる」
友「……あのね、漁師さんには話してないけど、私の好きだった男の人もそんな人だったんだよ」
漁師「そうなんか?」
友「うん。ちゃらんぽらんでヘラヘラしてるくせに、いつもいつも好きだ、
愛してるなんて言って、ついには私の友達を射止めちゃったの」
漁師「ふぅん……凄か人じゃねぇ、そん人は。突拍子もないっちゅうか」
友「漁師さんも似たようなものだよ。私、そういうの嫌いじゃないし」
漁師「なんじゃろうな、人魚に好かれるのはそういう人間なんじゃろうか」
友「逆じゃない? 人魚を好きになるのが、そういう人ばっかりなんだよ」
漁師「なるほどねぇ……ためになるばい」
友「私も、一つ利口になった気分だよ」
漁師「しかし、いよいよ友さんも観念して俺のところに来てくれるか」
友「ちょ、なんでそんな話になってるの!?」
漁師「だって今、『私もそういうの嫌いじゃないし』って。これはつまり俺との関係を好意的に修正してくれるっちことじゃろ?」
友「違う違う、それは単なる言葉の綾で……」
漁師「分かっちょるよ、全部冗談ばい」
友「あ、なんだ。そうだったの」
漁師「今は友達でよか。そん代わり、俺も友さんが愛想つかすまでは諦めんけん」
友「それなら私も、構わない」
漁師「人間じゃったら、そこまで思われると重たいとか言われるとこなんじゃろうな。友さんが人魚で、良かったばい」
漁師「……」
友「……」
漁師「友さん、もう遊ばんと?」
友「一人ではしゃいでも、あんまり楽しくないし。今は漁師さんの横にいてあげる」
漁師「あれだけワーキャーしときながら、楽しくないか」
友「うるさいな、これでも漁師さんに気を遣ってあげてるんだからね」
漁師「そりゃすまん。なら俺も泳ぐことにしようか」
友「本当に風邪ひいても知らないよ? それより、なんか話ししてよ」
漁師「なんも話すことなんかなかよ」
友「何かあるでしょ。たとえば、この場所に関する思い出とか」
漁師「思い出なぁ……一人で来ることしかなかったから、あんまりないな」
友「寂しっ! せっかくいい場所なのに、勿体なーい」
漁師「俺には、友さんと出会えてここに連れてきてあげれたことが、この場所での一番の思い出ばい」
友「またそういう臭い台詞を言う……」
漁師「でも、本心じゃけん」
漁師押し押しだな、ガンバレ
漁師「俺、友さんと知り合えて良かったばい。友さん、うっかり俺んところに流れてきてくれてありがとな」
友「複雑なお礼の言い方するね。喜んでいいのか悲しんでいいのか」
漁師「悲しむ必要はなかばい。そういう間抜けなところも可愛かけんね、ははは」
友「人を間抜け呼ばわりとは、いい度胸してるじゃない」
漁師「人じゃなかよ、人魚じゃよ」
友「あ、それもそっか」
漁師「その素直な性格も、魅力的じゃ」
友「だから誉めるならちゃんと誉めろと」
漁師「誉めとるよ。そう聞こえんのは心が曲がってる証拠ばい」
友「むぐ……じゃあ今は素直に受け止めてやろう」
友「あー、でも楽しいな。まさか私の人生で陸に上がれる日がくるなんて」
漁師「俺も人魚と関わりあいを持つようになるとは思わんかったよ」
友「これで私の夢もかなえば、言うことなしなんだけどなー」
漁師「夢? 夢っち何ね?」
友「ふふふ、よくぞ聞いてくれました!」
友「私の夢は、好きな人と一緒に散歩すること! それが叶ったら、もう私の人生に悔いはないの」
漁師「慎ましい夢じゃね。そんなんならすぐにでも叶いそうじゃ」
友「それがそう簡単にはいかないのよ。だって、私達には足がないんだから」
漁師「そうか……まず歩くっちゅう時点でつまずいてる訳か」
友「そう。だから私の夢も、結局は叶わぬ夢って訳よ」
漁師「……じゃあ、こういうんはどうじゃ?」
友「こういうのってどういうの?」
漁師「友さん、こっちおいで」
友「なぁに?」
漁師「いいから、いいから」
友「来たよ」
漁師「うん、ほいじゃあ……」
ザバァッ
友「うわぁっ!!」
漁師「じっとしよらんね。あんまり動くと抱えばならんち」
友「な、何するのよ! ビックリするじゃない!!」
漁師「何って、俺が友さんを抱きかかえて歩けば、一緒に散歩出来るがね」
友「そんなことして恥ずかしくないの!?」
漁師「じぇーんじぇん。そもそもここには誰も来よらんばい」
友「嫌だよ、私が恥ずかしいよ。下ろしてよ」
漁師「嫌じゃ」
友「なんでよー!!」
漁師「友さんの夢は俺が叶えちゃるけん。そげん照れんでよか」
友「うぅ、恥ずかしいよぅ……」
漁師「さ、友さん。そいじゃあ一緒に散策しようか」
友「私、重くない? 重かったらすぐに下ろしていいよ?」
漁師「ははは、友さんも女の子なんじゃねぇ。気にせんでも、冬場の寒ブリに比べたら軽いもんばい」
友「……」
漁師「そげん力ば入れんと、リラックスリラックス」
友「……ねぇ、これって、お姫様抱っこって言うんだよね?」
漁師「そうじゃな」
友「……なんか、すごく変な気分」
漁師「じきに慣れるけん、我慢し」
友「ねぇ、もう散歩はしなくていいから、このままお姫様抱っこ続けててよ」
漁師「立ちっぱなしでか? それは歩くよりキツかかもしれんなぁ」
友「じゃあ座ってもいいから。とにかく、このままでいて?」
漁師「ん、分かった。しかし、そんなにこれが気にいったね?」
友「だって、心臓の音が聞こえそうなくらい体が密着してるし、顔だってこんなに近い」
漁師「本当じゃな、改めて見ると俺はとんでもないことばしちょるな」
友「自覚なしにこういうこと出来るのってある意味すごいよ」
漁師「本心を言えば、下心ありありだったんじゃがな」
友「そうだったの?」
漁師「じゃが、友さんも気に入ってくれたなら満足じゃ」
友「下心あるなら下ろしてもらおうかな……」
漁師「駄目」
友ちゃんを引き付けるって下心か
素直だな漁師
友「……」
漁師「どうね、夢ば叶った気分は」
友「うん、悪くない。悪くないけど……」
漁師「なんね、なんか不満があると?」
友「私、人の好きなようにされるのって、あんまり好きじゃないんだよね」
漁師「え?」
友「という訳で、戦線離脱!!」ふわり
漁師「あっ……」
友「私のこと捕まえられたら、付き合うの考えてあげてもいいよ」
漁師「な、なんち?」
友「じゃ、そういうことで。車まで競争ね!!」ヒュンッ
漁師「あ、こら。友さん、友さん!!」タッ
友「到着〜」
漁師「ハァ、ハァ……ゼェ、ゼェ……」
友「残念ながら今回のチャレンジは失敗でーす。漁師さん、またの挑戦をお待ちしてます」
漁師「そらぁ、空飛ばれたら追いつけるはずなかばい……ゼェゼェ」
友「ふふん、でも勝負は私の勝ちね」
漁師「あぁ、そうじゃな。けど俺は、まだ諦めんばい」
友「……ふふ」
漁師「な、何が可笑しかとね……」
友「あはははっ、冗談だよ冗談。空飛ぶ人魚と早さで競争して勝てるはずないじゃん」
漁師「それはそうじゃが……冗談って友さん」
友「私の冗談を真に受けて、がっくりしてる漁師さんが可笑しかったのよ」
漁師「あんた、性格悪かね」
友「ふふ……」
友「ね、漁師さん。さっきのやつ、ここでもう一回やってよ」
漁師「さっきのやつ?」
友「あの、私を抱き抱えたあのやり方よ」
漁師「あぁ、お姫様抱っこか。しかし、この藪の中でやるんか?」
友「いいじゃない。どうせ誰も来ないんでしょ?」
漁師「友さんが良ければ、俺は構わんが……」
友「じゃ、お願い」
漁師「ん。分かった」ヒョイッ
友「ふぅ……やっぱりいいなぁ、これ」
漁師「俺で良かったらいつでも抱えてあげるばい」
友「ありがとう。じゃあそのお礼に、私からも一つプレゼントをあげる」
漁師「プレゼント? なんね、それ」
友「プレゼントっていうか、約束かな」
友「私さぁ、ここに来て遊ぶまでは、明後日私を迎えにきてくれる人以外には、深入りしないようにしようと思ってたんだ」
漁師「うん、それで?」
友「けど、漁師さんがあんまり真面目に迫ってくるもんだから、ちょっと考えを変えてみたの」
漁師「ふうん、一体何がどう変わったんじゃろうな」
友「あのさ、私は明日までしか漁師さんとこにいない訳じゃん?」
漁師「そうじゃな」
友「そこで思ったんだけどさ、漁師さんが望むなら、向こうに帰って
からも、たまには漁師さんとこに遊びに来てあげても、いいよ」
漁師「え? ちゅうと、それは……」
友「明日までじゃなくて、何度もアピールするチャンスが増えるってことだね」
漁師「ほ、本当か!?」
友「うん、そうすることに決めた」
漁師「つまりは、友さんが俺に惚れるまで、俺は何度でもアタックしていい訳じゃな?」
友「うん。私も何だかんだでここが気に入っちゃったし、ニギリメシ美味しかったし」
漁師「じゃあ、これから友さんが遊びに来るときは、山ほど握り飯ば用意しとくけん」
友「それは嬉しいねぇ。それだけで私、漁師さんに惚れちゃうかも」
漁師「何ば言いよっとね。俺の魅力は握り飯にも負けよらんばい」
友「ふふふ、そうだね……」
友「よー」
友「よーし、それじゃ帰ろっか!」
漁師「なんね、まだ昼間じゃが勿体なくなかね?」
友「だって、いっぱい遊んでお腹空いたんだもん」
漁師「あんなに早くに握り飯ば食べるからばい」
友「いいのいいの、帰ったらまたニギリメシお腹いっぱい食べさせてよ」
漁師「友さんは色気より食い気じゃな」
友「そうだよ、あんな美味しいもの食べないなんて人生の損失だよ」
漁師(米、明日まで持つじゃろうか……)
そして、ついに週末……
友「……」
漁師「友さん」
友「あ、漁師さん。どうだった?」
漁師「あん兄さんとは連絡取れたばい。今日の夕方五時ごろには迎えに来るち」
友「そっか、良かった。やっと帰れるんだ」
漁師「はぁ……しかし、友さんとももうお別れなんじゃなぁ。明日から何を頼りに生きていけばいいか分からんばい」
友「もう、そんなに落ち込まないでよ。場所さえ分かったら遊びに来るって言ったじゃない」
漁師「そりゃそうじゃが、やっぱり寂しかもんは寂しかよ」
友「ありがとう。私も、漁師さんと離れるのにちょっと未練があるかも」
漁師「そうかね。……友さん、最後じゃけん少しワガママ言わせてもらってよかね?」
友「なあに?」
漁師「この間みたいに、友さんをお姫様抱っこで抱えさせてくれんかね」
友「いいよ、それくらい。お安いご用だよ」
漁師「ありがとう。じゃあ……」
ヒョイッ
友「ん。これで満足?」
漁師「おう。悪かばってんしばらくこのままでおらしてくれな」
友「オッケー」
友「ねえ、漁師さん。海入った後の私なんか抱っこしたら磯臭くてべたべたしない?」
漁師「大丈夫、むしろこのままずっと抱きしめてたいくらいばい」
友「そう……」
漁師「友さん、俺やっぱり友さんのこと離したくなかよ。それでも帰ってしまうんか?」
友「うん。だって友達もほっとけないし、私自身ふるさとに帰りたいし」
漁師「そうかぁ……そうじゃよなぁ」
友「心配しなくても、たまに遊びに来るって言ってるじゃん? その時まで我慢我慢」
漁師「……はぁ」
友「溜め息なんかつかないでよ。笑って送り返して、ね?」
漁師「友さん……」ぎゅっ
友「何々、どうしたの漁師さん」
漁師「いや、このまま終わってしまうんが嫌だから抱きしめただけばい」
友「終わりじゃないでしょ? これからが始まり。だからそんなに寂しがらないでよ」
漁師「……そうじゃな、せめて友さんに釣り合うような男になれるようにならんとな」
友「そうそう、その意気だよ」
漁師「……あのな、友さん」
友「え? 何、どうかした?」
漁師「非常に言いにくいことなんじゃが、一つお願いばしてよかね?」
友「内容によるけど、何?」
漁師「その……しばらく会えなくなるけん、思い出に、き、キスばさせてくれんじゃろうか」
友「え?……ええええ!?」
漁師「い、嫌ならよかよ! ちゅうか、俺もオッケーがもらえるとは思うちょらんけん…」
友「そ、それオッケーしちゃったらもう恋人も同然じゃん……」
漁師「……じゃよな」
漁師「……」
友「……」
漁師「……変なこと言うて、すまんかったな」
友「いや、いいよ。なんとなく気持ちは分かるし……」
漁師「……」
友「……」
漁師「……気まずくさせてしもうたなぁ」
友「……ほっぺた」
漁師「え」
友「ほっぺたになら、キスさせてあげてもいいよ」
漁師「えぇ!?」
友「不満があるならさせてあげない」
漁師「い、いや、充分、充分ばい!」
友「それなら、目を瞑っておくから早くしてよ。恥ずかしいんだから!」
漁師「な、なんかツンツンしちょるな……申し訳なかばい」
友「ほら、早く済ます!」
漁師「(これは照れ隠しに怒っちょるところじゃろうか…)それなら、失礼して……」ゴクリ
友「……んっ」
―――チュッ
漁師「……ふぅ、ありがとう友さん。もうよかばい」
友「あぁ、恥ずかしかった。もう変な提案しないでよね」
漁師「友さんが受け入れてくれてくれたからやっただけばい。そうでなきゃ、とてもこんなことしきらんかったよ」
友「人に責任転嫁しないの。私は最後の思い出にっていうから仕方なくのってあげただけなんだから」
漁師「友さん。顔真っ赤ばい」
友「うるさい! 漁師さんだって似たような顔色だよ!!」
あと8レスでまとめられる気がしねえ……
もし
>>1000までに終わらなかったら台詞系総合に続き投下します……
友「もう、漁師さんったら……もうっ」
漁師「そんなに膨れんと。可愛いか顔が台無しばい」
友「またそんなこと言うし。もう知らないから!」ふわっ
漁師「あっ、友さん。不用意に空飛んだら人にバレてしまうばい」
友「べーだ。その時はその時だし……」
――ドカッ
友「痛っ……え!?」
男「オゥフwwwwwwwいてぇwwwwwwwwww」
友「ちょっ……お兄さん。なんでここにいるの!?」
男「チョイーッスwwwwww友人魚久しぶりwwwwwwww」
友「久しぶり。じゃなくて、質問に答えてよ!」
男「いやぁwwwwww実は友を驚かそうと思って予定より早く出てきたんだけどwwwwww
なんかお邪魔虫だったみたいだから物陰からこっそり見守ってますたwwwwwwwwwwwww」
友「……ってことは、今までの一連の行動、全部見てたの?」
男「おうよwwwwwちなみに俺んちで漁師の連絡を受けたのは質屋なんだぜwwwww
面識ないから声質だけじゃ判断出来なかったみたいだなwwwwwww」
友「嘘……あんな恥ずかしい場面、全部見られてたなんて……」
男「そんなに恥ずかしがるなよwwwwwwラブラブちゅっちゅなんて俺と女もよくするしwwwwwww」
男「いやぁwwwwwそれにしても友人魚にあんないい人がいたとはなwwwww」
友「いや、あれはただのお別れの挨拶っていうか……」
男「照れなくてもいいんだぜwwwwそれに嫌いな相手となんかちゅっちゅしないだろwww」
友「それはそうだけど」
漁師「友さん、何ばしようとね?」
男「チョイーッスwwwwwww」
友「漁師さん、この人が私を迎えに来てくれたお兄さん」
漁師「え? 電話じゃ夕方に来るはずじゃなかったとね?」
男「それが俺なりのサプライズwwww友をビックリさせるために早めに来たのさwwwwww」
漁師「は、はぁ……(何じゃこん人は)」
友(呆気に取られてるねぇ、無理もないけど)
男「驚かそうと思ったらお邪魔しちゃったみたいでwwwwサーセンwwww」
漁師「あ……あんた、今の見ちょったとな?」
友「全部見てたみたいだよ」
男「悪気はなかったwwww反省しているwwwww」
漁師「俺は別に良かけんが、友さんは……」
友「な、何よ。私だって見られて困るようなことしてた訳じゃないんだから!」
男「まぁまぁお二人さんwwwww喧嘩はなしよwwwwww」
男「仲良きことは美しきかなwwww愛しあう二人はイチャイチャして当然だしwwww」
友「愛しあうって、あのねぇ……」
漁師「……そうじゃ、俺は友さんのこと好いとうと」
男「お?wwww」
友「ちょっと、何言ってるの?」
漁師「再確認ばい。俺はあんたが好きじゃ、だからあんたが振り向くまで好きっち言い続けるだけばい」
男「うはwwwww熱烈wwwwwさぁ友人魚、この思いにどう答えるwwww」
友「えぇ〜、何この展開……」
友「何度も言ってるけど、そんなすぐに結論なんか出せないってば」
漁師「うん、分かっちょる。だから返事は友さんの好きな時でよか」
男「なんだよwwww冷たいなぁwwwこんなに歓迎してくれてるんだから付き合っちゃえばいいのにwwwww」
友「そんなに簡単じゃないって知ってるでしょ?」
漁師「それも分かる。やけん、嫌いなら嫌いになってくれて構わんよ」
男「ちゅーまでしてるくせにwwww空気読めwwwwww」
友「それ、お兄さんだけには言われたくない」
漁師「変わった人じゃな、あんたも」
男「よく言われるwwwwwww」
男「不毛な議論をしてるのもアレだしwwwwもうそろそろ帰りますかwwww」
友「え、ちょ、ちょっと待って。まだ早くない?」
男「何?wwwwまだなんか心残りがあるの?wwwww」
友「帰るの夕方ごろって聞いてたから、いろいろ心の準備が……」
男「残りたきゃここに残ってもいいんだぜ?wwwww女や姉ちゃんにはちゃんと説明しとくからさwwwww」
友「……もうちょっとだけ、時間をくれない?」
男「おう、いいよwwwwじゃあお邪魔虫はあっち行ってるから二人きりで語り合えよwwwww」
友「そういう訳だから、漁師さん、あとちょっと話できる?」
漁師「え、あ、あぁ……」
男「んじゃ、さっきみたいに喧嘩すんなよーwwww」テクテク
友「相変わらずお気楽なんだから……」
漁師「それで、話って何じゃろうか」
友「えっと、まぁ別れる前にちょっと言っとこうと思って」
漁師「何を?」
友「いや、あのね、前からずっと言ってるけど、私は人魚だから人間とはお付き合い出来ないのよ」
漁師「おう、もう何度も聞かされて耳にタコが出来るほどじゃ」
友「でも、漁師さんと過ごしたこの何日か、夢みたいにすごく楽しかった。そのお礼がしたかったのよ」
漁師「お礼なんかしなくてよかよ。俺はたまたま網にかかった友さんを助けただけじゃけん」
友「偶然って本当にあるんだね……そうやってたまたま助けてくれた人に一目惚れされちゃうなんて」
漁師「そうじゃな、俺も友さんと一緒におれて楽しかったばい。出来れば、これから先もずっとそうしたいくらいじゃ」
友「ありがとう、漁師さん。私も漁師さんのこと、好きだよ」
漁師「……それは友達としてっちゅうことじゃよな」
友「そうだね、今はまだそう」
漁師「友さん、近いうちにまた必ず遊びに来てくれるんじゃよな?」
友「うん、きっとね」
漁師「そしたら、握り飯ばたくさん用意して待っちょるけん。友さんが食べきれんくらい用意して待っちょるけん」
友「うん、うん」
漁師「じゃから、この小汚いおっさんのこと、忘れんでくれよ。俺は友さんがここに来なくなっても、絶対忘れんから」
友「まだお別れもしてないのに、気が早いよ」
漁師「それもそうじゃ。なんか、友さんがいなくなるち思うたら切なくてなぁ」
友「漁師さんはセンチメンタルだねぇ」クスクス
漁師「じゃが、最後くらいは笑って送り出してやらんとな。それが男の務めじゃけん」
友「さすが漁師さん。それでこそ男だね!」
漁師「本当はけっこう無理もしちょるがな」
漁師「ほいじゃな、友さん。元気でな」
友「……うん」
ふわり
男「お?wwwwwなんだwwwwwもうお別れの挨拶は済んだのか?ww」
友「うん、あんまり引きずって未練たらしくするのも嫌だしね」
男「そっかwwwwじゃあもう車出すからwww荷台に乗っとけwwwww」
友「うん……」
漁師「友さーん、元気でなー!!」
男「うはwwww漁師テラ健気wwwww返事しなくていいのか?wwwwwww」
友「……いいから、早く車出して」
男「おkwwww把握したwwwそれじゃ、俺たちの町へ帰りますかwwwwww」
友「……」
漁師「…行ってしもうたか……」
新ジャンル「空中人魚」〜完結編へ続く〜
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(_´∀`)_ 創る阿呆に見る阿呆!
/,/-_-_-_-_-_\ 同じ阿呆なら
( ( /,, /― ((神輿))―\ 創らにゃソンソン!! //
(。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@ ) )
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