まーこれはちょっと好みがあるので適宜いじくってみたりしてくださいな
>>687氏の言うとおりちょっと文に関して情報が少ない気もするし。
そういう思考を持つことが大事だ、とそういうことで……
>>689 自分も結構七五丁は意識するなあ
意外と大事かもしれない
気づけば、道の脇に花が咲いている。
一輪だけ、だがしかし凛と咲くその花を、彼はしばし見つめた。
----------------------
その後の展開とか次第で演出は色々考えられるけど、
説明的になるっていう事は、情報を一気に押し込んでしまってる
って側面があるからじゃないかなぁ、というようになんとなく思ったり
するので、ある程度わけてしまった方が
いいんじゃないか、という個人的考えに基づいた例。
こうしなきゃ駄目って事では決して無いw
>685-690
いろいろすみませんでした
もう少し形にしてから聞いてみようと思います。
台詞系作品を小説風にしてみようと思うんだけど無理かな?
特に()の使い方と擬音をどうするか悩む。
可能ですよ
そのシナリオを違う仕方で生かすと考えた方が自然ですが。
会話からそのまま起こすのではまずいと思います。
まずはやってみないと
一度台詞で書いたのを小説的にってのは、
実際にやった事があるからできると思う。
ようは、原案というか原作というか、そういう感じで
使ってしまえばいいんだよ。グリーンダヨ!
短編の物語を書いているけれど、読み返して面白いのかどうかちょっと不安になってきた
冒頭部分とかを短く面白く書けているかどうかが大事なのかな
短編の命は描写のキレ。
盛り込みたくても無駄と判断したら切り取る勇気が大事です
文章書いていてうまく伝わるかどうか不安になってきたので、ちょっと見てほしいのですが・・・
日常の深夜。
少年がゲームセンターから友人二人と出て行く。
笑顔で出てくるところ、機嫌がいいようだ。
「それじゃ、また明日な」
少年は軽く挨拶を交わし、二人と離れて反対方向の道に進んでいく。
路地に入り、歩いているとなにやら妙な感じがして振り向くが何も無い。
一歩一歩が自然と重くなっていき、空気が重い。
夜遅くには変質者や通り魔などが出てもおかしくはないが明らかにそれらとは空気が違う。
急に後ろの方で大きな音がして驚いて振り向く。
爆発音と何かが共鳴する音。どちらも日常では聞きなれない音だった。
「・・・・・・」
少し待ったが何か来るわけでもないことを確認すると歩いて行く。
何かがおかしい。少し急ぎ足で本屋へと向かった。
小さな書店に入ると見慣れた店員がいる。
少年は真っ先にカウンターに向かって在庫があるかどうか聞く。
「いらっしゃい。君か」
「おじさん、アルカディア入ってる?」
店員が少年に言われると手馴れた手つきで差し出す。
左のポケットに入れていた財布から小銭を出すと少年はバラっと台の上に乗せる。
「580円だ。毎度あり!」
少年は店を出て流し読みをしながら歩く。
街頭の薄光で読むと自分の名前が載っているのを確認すると本を閉じ、家に向かって走り出した。
辺りが暗くなっていてその少年にはわからなかったのだろうが、先程の近くの石壁には無数の弾痕があった。
家に帰ると母と父が出迎える。
母が夜遅くまで「練習」する息子を心配する。
だが息子は心配ないといった表情で答える。
「どうせ常連客と対戦でもやってたんだろう?それでついつい熱くなってこんな時間までかかった」
父は的確に言って息子は笑う。
「ばれてたか。それじゃ風呂はいるわ」
「パジャマなら洗面所に掛かってるから。明日は実技の筆記テストでしょうけど、あまり遅くならないようにね」
湯船に入って先ほど起こった事を少し考える。
先程の大きな音は彼がプレイしたゲームの中で鳴る音。
外でゲームの効果音が聞こえることはまずありえない。
少年は考えようとしたが明日は少し忙しいのであとから調べることにしようと思った。
顔をお湯の中に入れてジャバジャバと洗い、顔の油脂分を少し取る。
上がるとタオルやドライヤーで黒髪を乾かしていく。
「こんなもんかな。あとは歯磨いてと」
歯磨き粉のチューブを取り、歯ブラシに取ると磨いていく。
準備を終えると母親に就寝の意を伝えると2階へと上がり、妹がちゃんと寝ているかどうか確認する。
よく寝ているようだ。少年は戸をゆっくり閉めると小声で「おやすみ」と言う。
そして自分の部屋に入ると鞄の中身を確認して、布団を捲り上げた。
「さーてと、ゲーセンから帰ってきてから調べるとするか」
冒頭はこの様な感じなのですがうまく伝わっているでしょうか
指摘がありましたらお願いします
事件性の提示もあるし、いいんじゃないかな。
独り言はテンポを悪くしているかもしれない。気になったのはそれくらいだ
>>701 日常の深夜。これは微妙な言葉ですね。それと現在進行形の述語が多いのも違和感があります
通常は過去形、動きのあるシーンでは現在進行形で細かく描写するなど、文章に緩急をつけたほうが良いと思います
私が書くとこうなります
もうすぐ日付も変わりそうな週末深夜の繁華街、ゲームセンターから三人の少年が、歓声を上げながら出てきた。
「それじゃ、また明日な」
太郎は笑顔で友人達に別れを告げて、二人とは反対方向に歩き出した。
――そうだ。本屋に寄っていこう。
買いたいものを思い出して、近道をするために、何の気なしに右手の路地裏に入った。
機嫌良く鼻歌を歌う太郎だったが、街灯もなく人影もない、寂しいここの路地を独り歩いていると
少し不安な気持ちになってきた。
パッと後ろを振り向く。――目を凝らして見るが、猫の子一匹いない。
再び気を取り直して歩き出した太郎だが、踏み出す一歩々々が不思議と重くなっていった。
密度のある重い嫌な空気が太郎の体に纏わりつく。
変質者や通り魔とも違う、今日これまでの平穏な日常からかけ離れた何かが自分に迫っている。
――そんな妄想に駆られた瞬間、太郎の背後から、耳をつんざく爆発音が聞こえた。
驚き顔で、すぐさま後ろを振り返った太郎だが、そこには動くもの一つない、静寂の闇が広がるだけだった。
「……何だったの?」
深呼吸して、胸の高鳴りを静めた太郎は、首を傾げながら足早に本屋へと向かった。
こんな感じになりました。うーん、微妙な文章ですが気にしないでください
お話で気になったのが、お風呂での洗顔と歯磨きシーンです
これは丹念に描写しなければならないほど重要なことなのでしょうか?
きれい好きでニキビのないツルツルフェイスが、後の伏線になっているのだったらごめんなさい
そうでないなら、描写シーンの取捨選択が必要だと思います
以上
書き方が変わっただけで、特筆すべき差はないな。
元にない人名追加は言うまでもないが、台詞追加の意図も効果もわからない。
提案に説明を添えるべきだと思う。
書き方を変えた際の印象の違いに着目すると面白さはある。
一文に詰め込み過ぎ
無駄な語が目立つ>リライトVer
元の文から意味が取りにくかったきらいはあるものの…
イメージ論で申し訳ないが、バタバタしていて練れていない感触がある。
>>704 まぁ文章を書きたかっただけなんですけどね。説明が面倒くさかったのもあります
>少年がゲームセンターから友人二人と出て行く。
友人も少年ですし、三人称視点では、三人の少年として映ると思います
ですから少年二人と区別するため、主人公に名前をつけてみました
>ゲームセンターから友人二人と出て行く。笑顔で出てくるところ
前後の文章で視点が矛盾しています
こんな感じに説明すれば良かったかな。でももう眠いので勘弁してください
リズムを意識しろと書かれていることが多いんですけど
どういうふうにすれば良いのでしょうか?
難しい質問だなw
それというのも、技法をテンプレ化すると使えなくなるから。
ノウハウ本を読んで書いてみて、なにか違和感がある文章になる人間の多くはここに原因がある。
求められてるものはシンプル。
読み手の目を止めないこと。
比喩的に言いかえると、読む足をつまずかせず、ぬかるみにはまらせず、
乾いた地面を心地良く歩いてもらうこと。
文章の色に合わせてリズムは変わる。
暗鬱なもの、爽やかなもの、活力を感じさせるもの、不活発なもの……
その表出はミクロなリズム――漢字の画数、漢字の発音字数、単語の長さ、文節の長さ、読点を打つ場所から始まって
マクロなリズム――短編作か長編作か、場面の長さ、段落の長さ、一文の長さに及ぶ。
これをいちいち考えていくときりがないのでw(おいィ?
違和感が出てこない程度で妥協する。
妥協しないこともある。
ま、基本的には文章はシンプルに。
読点も読みやすい位置に打つ。
「読点の位置は大事」よりも、「読点の位置は、大事」
こちらのほうが大事そうに見えるよね、そういうこと。
音楽と一緒で、文章構築は間の使い方。
これまた、場面の流し方に関わってくるところ。
感性の現し所でもあり、目に見えて意識しやすい部分でもある。
ここも481kbか
もう少ししたら次スレを考えなくてはな
蓄積されてるものもあると思うし、まとめがあるといいなとは思うけど
自分ができないことをクレクレすべきではないな、自重しよう
ID:l1Lkdmnyさん
アドバイスありがとうございます
今後の書き方の参考にしてみます
711 :
703:2009/08/06(木) 00:10:32 ID:vjLB3W9o
>>710 いえいえ
私の拙い文章にばかり意見が集まってしまい、かえって邪魔しちゃったみたいですね
ごめんなさい
武雄の目の前に黒い箱が置かれた。
「何だ、これは?」
武雄は黒い箱を手に取り調べる。
「開けてはいけない箱だ。」
サングラスをかけた男がそう言った。
「開けてはいけない箱?」
武雄は男のほうをちらりと見て、再び黒い箱へ視線を移す。
じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
この黒い箱は一体何なんだ?
武雄は疑問を口にしようと――窓ガラスが割れた。
これを丁寧な描写に変えたいんですけど
どういったことに心がければ良いのでしょうか?
丁寧、の定義にもよるが・・・
武雄が黒い箱を見て、どういう箱だと認識し、どういう箱だと推測したか、
とか、男の言葉に武雄がどういう感想を抱いたかとか、そういうのを
ある程度深く描写する事、かな。
でも、そういうのが丁寧すぎてくどくなる事もあるし、
全体の流れと相談して削いだり足したりを試行錯誤してみるといいんじゃないかと思う。
自重しようと思っていたのに、つい書いてしまった。最初に謝っておこう。ごめんなさい
>>712 ”黒い箱”という単語を、短い文章の中で何回も使いすぎです
男がそう言った。これはあまり使いたくない文句です
最後の文は、ちょっといただけない
丁寧な描写になっているか自信はありませんが、参考までに――
武雄の目の前に、黒い箱が置かれた。
箱は手のひらサイズの立方体で、鈍い光沢を放っている。
「何だ、これは?」
何気なしに箱を手に取った武雄は、予想外の重さに驚いた表情を浮かべた。
「開けてはいけない箱だ」
サングラスをかけた男は抑揚のない声で、武雄に説明する。
「開けてはいけない……。パンドラの箱だとでも言うのかい?」
軽い口調で男に話しかけるが、サングラスの奥の瞳は何も語らない。
つれない男の態度に、武雄はフンッと鼻を鳴らして、再び手の中の物体に視線を戻した。
開けるなと言われると、かえって開けてみたくなる。
武雄は湧き上がる衝動を自制しながら、注意深く謎の箱を観察した。
漆黒の箱をじっと眺めていると、頭の中にどこからともなく声が響いてくる。
ネェ、アケテゴランナサイ……ホラ、アケテヨ……サァ、アケナサイ、アケテアケテ、アケロアケロケロケロケロッピ!
武雄はハッと我に返った。無意識の内に、箱の蓋に手をかけている自分に驚く。
――この箱は一体何なんだ?
そう疑問を口にしようとした瞬間、――窓が割れて、ガラスの破片が武雄たちに襲いかかった。
直すとすればこんな感じでしょうか?
武雄の目の前に黒い箱が置かれた。
「何だ、これは?」
武雄は箱を手に取り、全体を眺めた。
箱は正六面体で中身は軽かった。
「開けてはいけない箱だ。」
サングラスをかけた男は恐怖を抑えるかのように呟く。
よく見ると額に汗をかいている。
「開けてはいけない箱?」
武雄は男のほうをちらりと見て、再び箱へと視線を移す。
じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
うかつに開ければこの世の災いが噴出してくる、そんな雰囲気だ。
この黒い箱は一体何なんだ?
武雄は疑問を口にしようとしたとき、突然窓ガラスを激しい音を発てて割れた。
”中身は軽かった”というのは、ちょっとおかしいかも
箱は想像以上に軽くて、中身は空っぽなのかと思えるほどだった。
軽く振ってみたが、音もしないし、何の反応もない。
とかのほうがいいのではないでしょうか
それと箱の材質、木か、紙か、鉄か、それとも未知の物質なのかを
描写してみてはどうでしょう
もう一つ気になる点
>じっと眺めているとなにやら不気味な雰囲気をかもし出している。
>うかつに開ければこの世の災いが噴出してくる、そんな雰囲気だ。
ここは少し描写が足りないと思います。雰囲気で片付けられても、あいまいすぎて読者にはさっぱりです
災いが噴出する、武雄がそんな想像をしたのは、箱のどんな状態から感じたものなのでしょうか
例えば、箱の中から恐ろしげな呻き声が聞こえてくるとか、頭の中に誰かの声が呼びかけてくるとか
箱の表面に怪しげな紋様が描かれているとか、箱の隙間から腐臭や冷気を感じるなどなど
そういった具体的な情報が欲しいところです
ナイな。
見た目は何の変哲もないただの黒い箱、
しかしながらそれを見る者の感情に何かが直接作用する、
その何かへの未知感が煽る不安定な心の様子、
はっきりそれがただの空(と思える)の黒い箱と結びついているというのがポイントだろう。
うめき声?腐臭?頭の中に誰かの声?
そういう形で明確に与えられた瞬間、それは限定された小さい存在になってしまうんだよ。
二流ホラーに。三文スプラッタに。
だからこそ難しいんだ。
描写はそんなにたやすいものじゃあない。
>>712 単語を細分化して、どんな情報が提示できるか考えてみるとか
例えば最初の「黒い箱」は見ているわけだから、
・色
・形
・大きさ
・材質
・光の反射具合
・雰囲気
等が分かる
手に取ると、
・固さ
・温度
は勿論だし、前の見る段階で分からなかった事がもっと詳しく観察できるかもしれない
箱以外にも、人物の描写にも似たような事ができる
行動一つとっても情報が一杯詰まっているわけで、場面に合わせて詳しく書くか、さっと流すか考える事が重要
あと地の文を途中で切るのはちょっと……
口にしようとした時、なりなんなりきちっと書いた方がいいよ
それはすごく思うw
別の乱立と思しきスレでも同じことを思った。
最初は数行だけでも良いから
"それがどういった物か"をきちんと描写してみて欲しい。
でもあんまり情報がありすぎると妄想で補う余地がなくなるから注意してね。
初めて来たけどすごく厳しいね、ここ
なんかSS書くのが怖くなってきた
まあ、まずは模倣から入るのが吉。
いきなり文法とか自己流でやるより、まずはプロの文章を
何人か(これ重要)真似てみて、どういう風に書いてるかを
掴む事から初めて、その上で自分なりの書きたい事を
その掴んだ事の上に乗せるようなやり方をすれば、
大概相応の文章は書けるようになって、内容以前の部分で
酷評されるような事もそれほどなくなる……はず。
こういう「能力をつけたい」って人が来るようなスレじゃなければ、
実際に創られた創作物には甘い板だと思うし、ま、ある程度
修練したら気軽に投下してみたらいいと思うよ。
掌編です。批評お願いします。
「彼」には名前があるのですが、作中では使わず全部代名詞にさせてもらいました。
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートになった。
いつかもっと先に進めたら、照れずに彼の名前を呼べると思っていたのに。
不意に行き場を失った想いは増水した川に似ている。ざうざうと音を立てて土砂が川底を掻き乱す。
彼を好きな気持ちだけ切り取って、どこかに移植してしまいたい。そうすればきっと楽になれる。
今日も憂鬱な雨が降る。
上履きに履き替えて階段を昇ったその先に、練習を終えた彼の姿が見えた。
背の高い彼の横を歩くのは大変だった。私を見下ろし過ぎないようにと、覗き込むようにして話を聞く彼が好きだった。
視線は絡まない。彼は前みたいに微笑みかけてくれない。
意図せず気持ちが沈んだ時に思い知るんだ。時間が経ってもまだ、彼に捉われている事を。
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートに戻った。河面を飛び交う蛍の光のような淡く短い恋だった。
私はその一瞬の煌めきを糧にして生きていくしかないんだ。
決して自分から切り離せない、過去の出来事として。
奥底に土砂を沈めた澄んだ水の振りをして、清い振りをして。
以上です。
宜しくお願いします。
725 :
◆LV2BMtMVK6 :2009/08/10(月) 01:28:16 ID:igd5JfFq
>>724 ・内容
書きたかったものを書けましたか?
作者がそう思うのであればこの内容自体に問題はありません。
「感想」としては、何も主張もなければ決意もなく、過去に澱んでしまうような感情であり、
そもそも文章として表現する必然性がどこにあるのかも見えないな、といったところですが
そんな感情を謳った詩などもあることですし、否定できるものでもありません。
そういう(過去に生きてしまう)ものとして人間を描こうとするのなら、
もう少し質の練れたものとして提示できそうかと思いましたね。
・文章
自分はいつも描写描写と書いているのでよく間違われるのですが、
文章の描写は実は二次的なものです。
結局は文章の価値は中身の価値。
でも見せ方で印象は変わる訳で、そのためには最低限、
伝えたいと思ったことが伝わらなくてはいけません。
比喩であれ描写であれ叙述であれ、そのための道具なわけで。
と長々前置きの上で。
これだけ前置きして置いてなんですが、文章表現自体にも問題はありません。
ただ、その気持ちの提示方法を変えればもっと鮮やかに、「やる瀬ない」を届けられるかも。
そのために、「不意に〜」「彼を〜」をの二文のうち、片方を後回しにするか、削ってみたりできるかもしれない。
比喩は並列すると効果を相殺するし、そもそもテンポを食われる。
どっちも書きたいのは凄くわかるけれど、どっちも並べては書けなかったりもする。
最後の方で水の比喩が出てくるから、削れるとしたら「彼を好きな〜」だね。
この内容を入れたい気持ちを汲むと、
「この気持ちさえなくなれば。でも、そうしたらきっと、私でなくなる」とかならば、
他の場所に入れても違和感がでなくなるよ。
「切り取って移植」ってのは上手いとは思えなかったので…もっともこれは個人的に。
余談だけれど、こういう文章で使ってみて損はないのが体言止め。
例を挙げると「今日も憂鬱な雨が降る」→「今日も、憂鬱な雨」
とか。もちろん体言で止めない文章にも、リズムを伸ばしてテンポを緩める効果があるから
一概にどちらとは言えない。混ぜると面白いかもしれない、程度に認識してほしい。
で、本題。
「過去の恋心」と「現在の想い」がはっきり区別して提示されていない。
どちらもごっちゃで、中途半端に触れられているから、
読者が過去の関係と感情、それから現在の感情を整理しかねる。
二つを切り分けて別々に描くか、変わらぬ同じ想いとして提示するか、二つに一つで選べるといいのかも。
なんとなれば、「片思い」が実ると思えてた時期と、そうじゃないと悟った時期があるんだよね。
読む限り。
で、前者の状態の内容と、そうじゃなくなった経緯が全く見えない。
少なくとも、「恋心は不意に行き場を失った」「彼は微笑みかけてくれなくなった」のに、理由が書いてないなんて不思議だよね。
告白して振られたとか?
でも、只のクラスメートに戻ったってことは「ただのクラスメートじゃなかった」訳で。
しかも結局「一度も名前で呼んでいない」。
こういうわけで、何があったのか、それはどうなったのかを一つ一つ整理されていない印象があって、
そのせいで「今の懐古的な感情を糧に生きる」という、もっとも大事なテーマが弱められてしまってるんだよね。
あれやこれや書きたいことに目移りしすぎて、一貫性が保ててない。
掌編の肝は内容表現のキレ。書けることは絞られる。
中身のネガティブさとは別のところで冗長になっているきらいがあるのが残念。
こんなところです。是非是非頑張ってー。
自分も未熟非才の身なので、えらそうなことは言えないです。
失恋の話ですな
誤字とかの細かい話はどうでもいいんで割愛
この話のいいところは二つあって、一つは
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートになった。
の繰り返しによる効果的な余韻の演出
もう一つは増水した川と清流の対比
この長所を生かす方向でいくなら、考えられる方針は二つ
もし、主人公が失恋したことによるやるせなさや無念を主題として強調したいなら他の部分はそのままで、二度目の
一度も名前で呼べないまま、只のクラスメートに戻った。
を最後の部分に持っていくことで、より深く印象に残ると思う
もし、これから主人公が装う態度と対照的な内面を主題とするなら
不意に行き場を失った想いは増水した川に似ている。ざうざうと音を立てて土砂が川底を掻き乱す。
の部分を冒頭に持っていくと対比が際立つはず
とりあえず俺が思ったのはこんなもんです
ご参考までに
>>725 主人公が昔は彼と付き合っていて、何らかの事情でふられたということは十分読みとれるし
ふられた経緯まで描写するのは冗長になると思うんだがどうだろう
批評の批評みたいになってしまってすまん
ウザかったらスルーしてくれ
>>727 いや、内容としてはもっと削るべきかなと。
いろいろ書き過ぎだと自分は思っているんだ
特にメインはあくまで現在であり、過去の関係じゃない。
その点でもちろん振られた経緯は必要ない、だが、「よくわからない」というのも正直なところ。
曖昧すぎてそもそも察せない。水増しされた生地で焼かれたホットケーキのよう。
書かずに読み取らせるのは優れた技法だし、情緒の演出だけど、暗にそれが読み取られないとただの駄文に転落してしまう。
そこまでは言わないまでも、ここでは整理された状況が文から読み取れないので、目線がとっちらかってしまうんだよね。
自分が誤解されるような書き方をした点は批判されるべきだし、(批評者の文章が誤読されるなんて書き手失格)
特に批評に批評ともとれなかったけど、これ以上は迷惑に当たるかもしれないので、
この板のどこか他のスレに誤爆してもらえればそこでレスします。誤爆なり廃スレなりどこでも。
現状に関しては、認識にはあまり差異はないが、文に求めているものが違うイメージです。
失礼。
>>724 これは、ただあなたが体験したこと、感じたけとをそのまま描いただけの、「詩」ではないだろうか。
それが悪いとは言わないが、「小説」と銘打つからには、ただ経験談したことをそのまま描くだけでなく、
一つの物語として、他人に伝えるための形に加工する必要があるんじゃないだろうか。
みんな厳しいね
小説の一幕なら好きな部類だ 前後次第かな
仕事がないというよりも、俺自身にやる気がないことがもっとも大きな問題なのだということは、
職安のおじさんにいわれるまでもなく俺が一番わかっているつもりだったし、
それが由々しき事態であると少なからず自覚しているつもりでいた。
だが、順番がまわってきて席についたとたんはじめて会った職安のおじさんに指摘されるとなると、
おれの自覚が足りないのか、もしくはおれの自覚以上に事態が由々しいのかもしれなかった。
パソコンに表示されているであろうおれの求職届をちらと見、おじさんはしぶい顔をした。
とぼけたタレ目のおじさんはしぶい顔って柄ではなかったけど、その表情はまさしくしぶい顔だった。
「ダメですか」
「無理だろうね。こんな甘い条件の仕事、絶対ないよ」
「妥協したつもりなんですけど」
「妥協じゃ足りないんだ。諦める必要がある。今の時代はね」
「左様か」
武士みたいな言葉を使ってしまった。
しまった、と思ったので、弁解しようとしたのだけど、すこしおそかった。
「あんた、ふざけてるの」
職安のおじさんは、仕事の情報が印刷され綴じられているらしい青い表紙の二穴ファイルをバタンととじ、
細身のシルバーフレームのめがねを、くい、と正した。
脂汚れやくもりの一切ない、清潔を心掛けているらしいその銀は、
おれにとって一振必殺のまがまがしい日本刀にすら感じられた。
うまれてはじめてめがねのつるが恐ろしいと思った。
すいません、とつぶやいた声が蚊のなくようなかすれたもので、われながらあきれてしまった。
時給のよい深夜バイトをいくつがみつくろってもらい、おれは職安を出た。
正職員の口はなさそうだった。
帰りのバス賃がもったいなくて、アパートまであるくことにした。
夏の河原沿いは気持ちがよく、草いきれと陽光をまとった川面のきらめきが、
のりをすすぐ友禅染みたいにゆれていた。
足取りもかろやかに、とはいかないが、少しだけ、涼やかな景色になだめられ、
おれはゆるゆると家路をあるいた。
俺はこの話好き
このままでも十分よく出来てると思う
強いて言うなら最後の部分での主人公の感情の変化が若干唐突な程度
情景描写と心情の描写の間に、何か主人公の動作を一つ入れるだけでも大分印象が違うかも
733 :
724:2009/08/11(火) 00:28:05 ID:P6ua3KJT
>>724です。ご意見有難うございます。
最初に書くべきだったのですが、「移植」をお題にした話になります。すみません。
まず意図していた事を書きます。
付き合っていたものの下の名前を呼べない距離のまま振られてしまった、という設定です。
相手を忘れたい=記憶を切り取りたくても忘れることは不可能なので、
自分の経験にしようという静かな決意を書いたつもりでした。
土砂=相手への思い、土砂を沈める=自分の糧にするというニュアンスで書きました。
・確かに、過去と現在の思いが混ざっていてわかりにくいのかもしれません。
自分ではこのぼかし方で設定が伝わるかと思いましたが、不十分だとわかりました。
・いい点にも触れてくださってありがとうございます。主題を考えて文章の順番を変えてみてもいいかもしれないですね。
・具体的な背景描写がなく内面の話に終始するため、詩のようだと言われそうだなと自分でも思っていました。
経験談では全くありませんが、伝えたいことをもっと明確にしないといけないですね。
あまり人から意見をもらう機会がないので勉強になりました。
ありがとうございます。
スレの容量ギリギリじゃね?
500kbでdat落ちか?
今499.44kb
次スレ誰か立ててー!
立てられなかったので依頼してきました
ありがとう!
乙でしたー