遊戯王で創作発表

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1創る名無しに見る名無し
ここは遊戯王のデュエルSSスレです
原作、アニメのキャラを使ってもよし
オリカつかってもよし(自作も可)
自作キャラつかってもよし

参考リンク

ttp://yugioh-wiki.net/
遊戯王カードWiki †

ttp://yugioh-db.com/
2創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 16:05:41 ID:SrA1NYkK
余裕の2get
3創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 17:11:46 ID:+7lnMBiW
あと似たようなスレも

http://wiki.livedoor.jp/boonyugioh/l/
( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1228658436/614-
( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです(パー速)
4創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 17:36:02 ID:7332b/4S
遊戯王か
5創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 21:05:37 ID:TvLd0vmp
カードが登場しだした前後に出てきた怪しげなゲームたちが好き
6創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 21:15:51 ID:+7lnMBiW
dddじゃなかったか?
7創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 22:02:04 ID:V+RDi7bV
GXでもいいの?
8創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 22:09:15 ID:EB0o6dpT
クロスはあり?
荒木風とか福本風とか
9創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 22:13:14 ID:NPnuduo7
ありじゃね?
10創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 22:29:03 ID:TvLd0vmp
というか〜風ってクロスなのか?
11創る名無しに見る名無し:2009/01/06(火) 22:32:24 ID:EB0o6dpT
ごめん。2行目の頭に「でなきゃ」と付け足してくれ
12創る名無しに見る名無し:2009/01/07(水) 15:16:52 ID:MWJL/wHv
一年前に書いたかがみと海馬がデュエルする小説を投下してもいい?
13創る名無しに見る名無し:2009/01/07(水) 15:44:31 ID:Hr0c9/nx
どうぞどうぞ
14創る名無しに見る名無し:2009/01/07(水) 15:49:18 ID:SVLx0x56
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/tcg/1231136519/1-100

TCG板にこういうスレできてるけど遊戯王も同じようにTCG板に立てたほうがいいんじゃね?
15創る名無しに見る名無し:2009/01/08(木) 23:44:52 ID:B4JwBza/
>>8
あり
遊戯王が関係していればどんなのでも可
>>14
立てて来る
16創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:03:57 ID:j2efAh5b
>>12だけどこっちじゃなくてTCG板に新しく立てられるスレに投下した方がいいのか?
17創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:05:59 ID:2pVMVT+3
いっそどっちもに投下
18創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:28:06 ID:j2efAh5b
>>17
その手もあったか……
まぁこっち先に見つけたし、とりあえずこっちに
19創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:28:54 ID:Bsv63zrf
漫画でもあるんだから>>14のスレとは事情違うんじゃね
20創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:29:10 ID:j2efAh5b
「よりによって女が現れるとは……」
海馬瀬人は失望を露わにした眼差しで、溜め息を吐く。
その視線の先には、三人の少女が居た。

最近海馬は街のデュエリストの実力を確かめるために、自ら大会に参加していた。
しかし海馬を満足させるどころか、妥協点に達するデュエリストすら見つからず、唇を噛み締めていた。

「女で悪かったわね……でも私はこの辺の大会で優勝したことあるのよ」
紫色の髪をツインテールに纏めた少女が、海馬に言葉を返す。
「この程度の大会で優勝したなど、何の自慢にもならぬわ」
「な、なんですって!? 私たちを馬鹿にするのもいい加減に―――」
「や、やめなよ、お姉ちゃん……」
「止めないで、つかさ。大体あんた誰なのよ!? 名前を名乗りなさい!!」
「名前を聞くときは、まず自分から。そんなことも習わなかったのか、貴様は」
「くぅ……私は柊かがみよ、あんたの名前はもういいわ。さっさとデュエルを始めましょう」
怒りを通り越して、呆れたように首を振るかがみ。
そのままかがみは、デュエルリングへと駆けて行った。

「あの人……どこかで見たような……」
今まで一言も言葉を発さなかった小さな少女、泉こなたがしかめっ面で海馬を見つめていた。

―――デュエルリング。

「時間が惜しい。さっさと準備をしろ」
「あんたのその減らず口を塞いであげるわ、デュエル!」
かがみの宣言と共に、デュエルリングが薄い光に包まれる。

「「デュエル!!!!」」

「私の先攻、ドロー! モンスターを一体裏守備で召喚、ターン終了」
かがみ
LP8000 手札5
モンスター 裏守備
魔法、罠 無し

「俺のターン、ドロー。モンスターを一体セット
 さらにリバースカードを一枚セットして、ターンエンドだ!」
海馬
LP8000 手札4
モンスター 裏守備
魔法、罠 伏せ一枚
21創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:30:50 ID:j2efAh5b
「私のターン、ドロー! 手札から魔道戦士ブレイカーを召喚!
 効果発動、魔力カウンターを取り除いて、あんたの伏せカードを破壊するわ!」

赤い鎧に身を包んだ戦士が剣から衝撃波を発生させ、海馬の伏せた闇の呪縛を切り裂く。

《魔導戦士 ブレイカー/Breaker the Magical Warrior》 †
効果モンスター(制限カード)
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを1個乗せる(最大1個まで)。
このカードに乗っている魔力カウンター1個につき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
また、その魔力カウンターを1個取り除く事で、
フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。

《闇の呪縛/Shadow Spell》 †
永続罠
相手フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。
そのモンスターは攻撃力が700ポイントダウンし、
攻撃と表示形式の変更ができなくなる。
選択したモンスターがフィールド上から存在しなくなった時、
このカードを破壊する。

「さらにクリッターを反転召喚、ブレイカーで裏守備モンスターに攻撃!」
ブレイカーが裏守備モンスターに向けて、剣から衝撃波を発生させる。。
すると海馬が、口元に笑みを浮かべた。

「俺の伏せたモンスターはマジック・ランプ。
 この効果で相手の攻撃は、別のモンスターへと跳ね返る!
 仲間の攻撃で砕け散れ、クリッター!」
衝撃波はマジックランプを跳ね返り、そのままクリッターを真っ二つにした。

《マジック・ランプ/Ancient Lamp》 †
効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 900/守1400
裏側守備表示で相手モンスターからの攻撃を受けた時、
その攻撃を他の相手モンスター1体にかわりに受けさせる事ができる。
このカードがフィールド上に存在する場合、「ランプの魔精・ラ・ジーン」1体を
手札から特殊召喚する事ができる。
22創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:31:59 ID:j2efAh5b
「やるわね……でもクリッターの効果を忘れたわけじゃないでしょうね?」
かがみLP8000→7400

「俺にカードの説明など必要無い。さっさとデッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加えろ」

《クリッター/Sangan》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 600
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を選択し、
お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。

挑発的に笑うかがみに、突き放すような態度で対応する海馬。
かがみは憤怒に表情を歪めながら、デッキからカードを加えた。

「私は、魂を削る死霊を手札に加えるわ
 さらに一枚カードを伏せて、ターン終了よ」

《魂(たましい)を削(けず)る死霊(しりょう)/Spirit Reaper》 †

効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200
このカードは戦闘によっては破壊されない。
魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時、
このカードを破壊する。
このカードが相手プレイヤーへの直接攻撃に成功した場合、
相手はランダムに手札を1枚捨てる。

かがみ
LP7400 手札5
モンスター 魔道戦士ブレイカー
魔法、罠 伏せ一枚

「俺のターン、ドロー。マジック・ランプの効果で、手札からランプの魔精・ラ・ジーンを召喚」
ランプの中から、筋肉質で緑色の魔人が姿を現す。

《ランプの魔精・ラ・ジーン/La Jinn the Mystical Genie of the Lamp》 †
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1000
呼び出した主人の言うことを、何でも聞いてくれるランプの精。

「そして、二体のモンスターを生贄にして……出でよ、青眼の白龍ッ!!」
二体のモンスターが渦を巻き、消滅する。
そして咆哮を上げながら、青眼の白龍はフィールドに降臨した。

《青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)/Blue-Eyes White Dragon》 †
通常モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。
23創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:32:19 ID:Cwkqn3bU
>>15
やめろ
TCG板はカードについて語る場所だ
建てても板違いで叩かれるだけ
24創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:33:26 ID:j2efAh5b
「ブ、ブルーアイズ!? まさかあんた……海馬瀬人!?」
「ふぅん、ようやく気づいたか。どうやら喧嘩を売る相手を間違えたようだな」
恐れ戦くかがみを見て、海馬は満足そうに笑う。

「こなちゃん、海馬瀬人って誰?」
「あの人は海馬コーポレーションの社長で、唯一の青眼の白龍の使い手
 このゲームでは知らない人は居ないって言われるくらい、名の知れてるデュエリストだよ
 デュエルモンスターズをやりたいなら、絶対に覚えておいたほうがいいよ」
「そ、それって、とても凄い人なんじゃ……」
「うん、私も実物を見るのは初めてだよ。テレビでなら見たことあったんだけどね」

「ワハハハハハハハハ! ブルーアイズよ、ブレイカーを蹴散らせ。滅びのバーストストリームッッ!!」
ブルーアイズの放った白い光は、容赦なくブレイカーを包み込む。
その光は留まることを知らず、かがみをも呑み込んだ。

「きゃ、きゃぁ!!」
かがみLP7400→6000

「さらに俺はリバースカードを一枚セット、ターンエンドだ」
「待って、あんたのエンドフェイズにサイクロンを発動、そのリバースカードを破壊するわ」
かがみの指差す先にある伏せカードが、突風に巻き上げられる。
そのままそのカードは、消滅してしまった。

「死のデッキ破壊ウイルス……危ないところだったわ」
「ブルーアイズの前には大した被害では無いわ」

《死のデッキ破壊ウイルス/Crush Card Virus》 †
通常罠(制限カード)
自分フィールド上の攻撃力1000以下の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
相手のフィールド上モンスターと手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に
相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以上のモンスターを破壊する。

海馬
LP8000 手札2
モンスター 青眼の白龍
魔法、罠 無し
25創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:34:20 ID:j2efAh5b
「私のターン、ドロー、あ、ラッキー、地砕きを発動するわ」
「な、なにぃ!?」

《地砕き/Smashing Ground》 †
通常魔法(制限カード)
相手フィールド上の守備力が一番高い表側表示モンスター1体を破壊する。

真下の地面に亀裂が入ったブルーアイズは、奈落の底へと落下していく。

「キ……キィイイイイイ……」

「さらにライオウを攻撃表示で召喚して、直接攻撃。ターンエンドよ」
海馬LP8000→6100

《ライオウ/Raiou》 †

効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1900/守 800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。

かがみ
LP6000 手札4
モンスター ライオウ
魔法、罠 無し

「俺のターン、ドロー! リバースカードを一枚セットして、ブレイドナイトを召喚!」

《ブレイドナイト/Blade Knight》 †
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1600/守1000
自分の手札が1枚以下の場合、
フィールド上のこのカードの攻撃力は400ポイントアップする。
また、自分のフィールド上モンスターがこのカードしか存在しない時、
このカードが戦闘で破壊したリバース効果モンスターの効果は無効化される。

「このモンスターは手札が一枚以下の時、攻撃力が400上昇する
 よって攻撃力は2000、ライオウの攻撃力1900を上回った!」
「このためにバトルフェイズ前にカードをセットしたのね……」

「ライオウを蹴散らせ! ブレイド・アタック!」
一瞬で間合いを詰めたブレイドナイトが、ライオウを寸断する。
かがみLP6000→5900

「ターンエンドだ」
海馬
LP6200 手札1
モンスター ブレイドナイト
魔法、罠 伏せ一枚
26創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:36:04 ID:j2efAh5b
「ドロー、私は手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚するわ」

《サイバー・ドラゴン/Cyber Dragon》 †
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在していない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

「こなちゃん、上級モンスターは生贄が必要なんじゃないの?」

「サイバー・ドラゴンは相手フィールドにのみモンスターが存在する時、特殊召喚できるんだよ
 下級感覚で使えて特殊召喚可能だから、かなり採用率の高いレアカードだね」
 
「さらにサイバー・ドラゴンを生贄に捧げて、人造人間―サイコ・ショッカーを召喚」

《人造人間−サイコ・ショッカー/Jinzo》 †
効果モンスター(準制限カード)
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り罠カードは発動できず、
全てのフィールド上罠カードの効果は無効になる。

「これで罠カードは封じさせてもらったわよ
 サイコショッカーでブレイドナイトに攻撃、電脳エナジーショック!」
サイコ・ショッカーの攻撃によって、ブレイドナイトは粉々に砕け散る。
海馬LP6100→5700

「カードを一枚セットして、ターンエンド」
かがみ
LP5900 手札2
モンスター 人造人間−サイコ・ショッカー
魔法、罠 伏せ一枚

「俺のターンドロー……モンスターとリバースカードを一枚ずつセット、ターンエンドだ」
海馬
LP5700 手札0
モンスター 裏守備
魔法、罠 伏せ二枚
27創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:36:23 ID:GMZcoZiv
支援
28創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:37:10 ID:j2efAh5b
「私のターン、ドロー。サイコショッカーで裏守備モンスターに攻撃よ!」
サイコ・ショッカーの攻撃を受け、裏守備に伏せられたモンスターが消滅する。
「あのモンスターはメタモルポット!?」

《メタモルポット/Morphing Jar》 †
効果モンスター(制限カード)
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
リバース:自分と相手の手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。

「かかったな、さぁ、全ての手札を捨ててもらおうか、最も俺は捨てる手札は無いがな」
「死霊を伏せておけばよかったわ……」
かがみは名残惜しそうに3枚の手札を捨て、新たに5枚ドローする。

「流石は伝説のデュエリスト、ブレイドナイトを事前に出すことで
 メタモルポッドを伏せる前の魔法カードを、上手く誤魔化してる……」

「でも手札を交換したおかげで、いいカードを引いたわよ
 早すぎた埋葬を発動して、墓地の邪帝ガイウスを蘇生させるわ」
かがみLP5900→5100

《早すぎた埋葬/Premature Burial》 †
装備魔法(制限カード)
800ライフポイントを払う。
自分の墓地からモンスターカードを1体選択して攻撃表示で
フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。

《邪帝ガイウス》 †
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000
このカードの生け贄召喚に成功した時、
フィールド上に存在するカード1枚を除外する。
除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

「こなちゃん、ガイウスの効果は発動しないの?」
「帝モンスターは生贄召喚以外では、効果は発動しないんだよ」

「さらにハリケーンで全ての魔法、罠カードを手札に戻すわ」
突如発生したハリケーンが、フィールド上の魔法、罠カードを全て舞い上げる。

「むぅ……かがみもやるな。早すぎた埋葬をハリケーンで戻すことによってガイウスを完全蘇生してる」
「このままターンエンドよ」
かがみ
LP5100 手札5
モンスター 人造人間−サイコ・ショッカー、邪帝ガイウス
魔法、罠 無し
29創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:37:48 ID:j2efAh5b
「俺のターン、ドロー!」
「攻撃力2400のモンスター二体は中々倒せないわよ」
「笑わせるな、俺にとってその程度のモンスターは障害でも何でもないわ」
「な、なんですって!? それなら倒してみなさいよ!」
上級モンスター二体と対峙しているにも関わらず、ふてぶてしく笑う海馬。

「いいだろう、このターンでその二体のモンスターを我が勝利の礎にしてくれる
 魔法カード発動、クロス・ソウル!」

《クロス・ソウル/Soul Exchange》 †
通常魔法
相手フィールド上のモンスター1体を選択する。
自分のモンスターを生け贄に捧げる場合、
自分のモンスター1体の代わりに選択した相手モンスターを生け贄に捧げなければならない。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない。

「さらにこのカードを発動する、エネミー・コントローラー!」

《エネミーコントローラー/Enemy Controller》 †
速攻魔法
次の効果から1つを選択して発動する。
●相手フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。
●自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
相手フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。
発動ターンのエンドフェイズまで、選択したカードのコントロールを得る

「モンスターを一体生贄に奉げることによって、相手モンスター一体のコントロールを得る
 クロス・ソウルの効果で貴様のガイウスを生贄に奉げ、サイコ・ショッカーをいただく!」
ガイウスが消滅すると同時に、エネミー・コントローラーからコードが延び、サイコ・ショッカーに装着される。
そして海馬のコマンド入力が終了したと同時に、サイコ・ショッカーは海馬のフィールドへ移動してしまった。

「ひだり! みぎ! A! B! 私も家に帰ったら真似してみようかな」
「いや〜まさか生でコマンド入力が見れるとは。今日はついてるね〜」
「ついてなんかないわよ! 本当に上級モンスターが二体ともやられちゃったじゃない!」
呑気に笑う二人に対して、かがみは怒鳴り散らす。

「だけどクロス・ソウルを使用したターン、バトルフェイズを行うことは出来ない」
「そんなに理解しているわ、俺はサイコ・ショッカーを生贄に奉げて、エメラルド・ドラゴンを召喚!」

《エメラルド・ドラゴン/Luster Dragon #2》 †
通常モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2400/守1400
エメラルドを喰らうドラゴン。
その美しい姿にひかれて命を落とす者は後を絶たない。

「カードを一枚セットして、ターンエンドだ」
海馬
LP5700 手札5
モンスター エメラルド・ドラゴン
魔法、罠 伏せ一枚
30創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:38:14 ID:Bsv63zrf
支援
31創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:39:35 ID:j2efAh5b
「私のターン……何もせずターンエンドよ」
「なにぃ!?」
かがみ
LP5100 手札6
モンスター 無し
魔法、罠 無し

「俺のターン、ドロー!」
(フィールドに何もカードを出さない……まさか奴か? 
 だがここで慄く訳にはいかない、一気に攻めこむ!!)

「X−ヘッド・キャノンを召喚、二体のモンスターでダイレクトアタック!」

《X−ヘッド・キャノン/X-Head Cannon》 †
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守1500
強力なキャノン砲を装備した、合体能力を持つモンスター。
合体と分離を駆使して様々な攻撃を繰り出す。

「おっと、先にどっちのモンスターで攻撃するか言ってもらいましょうか」
「……X−ヘッド・キャノンで攻撃だ」
X−ヘッド・キャノンが肩のキャノン砲を構え、かがみに向けエネルギー砲を発射する。。
「きゃあ!」
かがみLP5100→3300

煙が引くと共に、かがみのフィールドに影が現れる。
やがてそれは、一体のモンスターへ変化した。

「フィールドに何も無い時に、直接攻撃を受けたことにより効果発動
 手札から冥府の使者ゴーズを特殊召喚するわ!」

《冥府の使者ゴーズ/Gorz the Emissary of Darkness》 †
効果モンスター(制限カード)
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚することができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、
受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを
相手ライフに与える。

「さらにゴーズは、直接攻撃によって召喚条件を満たした時
 受けたダメージと同じ攻守を持つ、カイエントークンを特殊召喚できる!」
「小賢しい真似を……エメラルド・ドラゴンよ、カイエントークンを打ち砕け!」

ゴーズの隣が閃光に包まれ、一体の天使が姿を現す。
だが天使は、エメラルド・ドラゴンの放った炎により一瞬にして命を散らせた。

「もう攻撃する手段は無いわよね? ターンエンド?」
「今に思い知らせてやる……ターンエンドだ」

海馬
LP5700 手札5
モンスター エメラルド・ドラゴン、Xーヘッド・キャノン
魔法、罠 伏せ一枚
32創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:41:22 ID:j2efAh5b
「私のターン、手札から死霊騎士デスカリバー・ナイトを召喚
 デスカリバー・ナイトでX-ヘッド・キャノンに、ゴーズでエメラルド・ドラゴンに攻撃!」

新たに召喚されたデスカリバー・ナイトとゴーズ。
二体の流れるような連続攻撃に、たちまち海馬のモンスターは全滅してしまった。

「チィ……」
海馬LP5700→5600→5300

「私はカードを一枚セットして、ターンエンドよ」
かがみ
LP3300 手札5
モンスター 冥府の使者ゴーズ、死霊騎士デスカリバー・ナイト
魔法、罠 伏せ一枚

「俺のターン……クク……ワハハハハハハハハハハ!!!!」
「おぉ! 出た、社長の高笑い!!」
「な、なにがおかしいのよ!?」
「運命の女神は常に俺に微笑む。それを実感したのだ
 リバースカードオープン、リビングデッドの呼び声!」

《リビングデッドの呼(よ)び声(ごえ)/Call of the Haunted》 †

永続罠(制限カード)
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

「墓地より蘇れ、青眼の白龍!!」

地表に亀裂が入り、中から光が漏れていく。
やがてそこから、青眼の白龍が雄叫びと共に生還した。

「現れたわね、ブルーアイズ……だけど対処法が―――」
「喚くな。今から貴様にブルーアイズの恐怖をあじわせてやる
 マジックカード発動、滅びの爆裂疾風弾!」

《滅(ほろ)びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)/Burst Stream of Destruction》 †

通常魔法
自分フィールド上に「青眼の白龍」が表側表示で
存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
このカードを発動するターン「青眼の白龍」は攻撃する事ができない。

「このカードの効果で貴様のモンスターは全滅する、消えろ、雑魚共!!」

鋭い眼光がかがみのモンスターを射抜き、恐怖を与える。
そして巨大な白光が放たれ、全てを無へと返した。
33創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:42:53 ID:j2efAh5b
「私のモンスターが!! で、でもこのターン、ブルーアイズは攻撃できないわよ」

「そんなこと言われなくても分かっているわ! それなら他のモンスターで攻めるまで
 ブラッド・ヴォルスを召喚し、プレイヤーへダイレクトアタック!」
かがみLP3300→1700

《ブラッド・ヴォルス/Vorse Raider》 †

通常モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200
悪行の限りを尽くし、それを喜びとしている魔獣人。
手にした斧は常に血塗られている。

「リバースカードをセットして、ターンエンドだ」

海馬
LP5300 手札3
モンスター 青眼の白龍、ブラッド・ヴォルス
魔法、罠 伏せ一枚、リビングデッドの呼び声

「私のターン……モンスターをセットしてターンエンドよ」
かがみ
LP1700 手札5
モンスター 裏守備
魔法、罠 伏せ一枚

「……お姉ちゃん、負けちゃうのかな?」
「流石に伝説の決闘者相手だと……でもまだ分からないよ
 デュエルは何が起こるか、最後まで分からないからね」

すっかり意気消沈したかがみを見て、俯きながら呟くつかさ。
対するこなたは汗を浮かべつつも、冷静に答えた。

「ワハハハハハハハハ! のターン、このまま無様に敗者と成り下がるがいい!
 行け、ブルーアイズ、滅びのバーストストリーム!」

青眼の白龍の発する破壊の光が、セットされたモンスターを飲み込む。
この攻撃でセットされた壁が消滅すれば、かがみの敗北は必定――――
だが。

「……かかったわね」

かがみは不敵に笑った。
34創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:45:28 ID:j2efAh5b
「セットされたモンスターはマシュマロンよ!」

青眼の白龍の一撃を耐え切ったのは、名前通りマシュマロのような姿をしたモンスター。
最上級モンスターの猛攻を凌いだにしては、随分と可笑しな容姿だ。

「くっ……先ほどの落胆振りは演技か。小賢しい真似を……」
「こんな盛大に引っ掛かってくれるとは思ってなかったわ!
 それにマシュマロンの追加効果を忘れて無いでしょうね?」

《マシュマロン/Marshmallon》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/光属性/天使族/攻 300/守 500
フィールド上に裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、
ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘では破壊されない。

「分かっておるわ! 1000程度のダメージこの身で受け止めてくれる!」
海馬LP 5300→4300

先刻とは一転し、盛大な笑顔を浮かべるかがみ。
1ターンの攻撃を受けきったうえに、さらに一矢報いることが出来たのだ。

「チィイ……ターンエンドだ
 だがこの海馬瀬人相手に、いつまでも逃げの一手を打ち続けるとは思わぬことだな」

海馬
LP4300 手札4
モンスター 青眼の白龍、ブラッド・ヴォルス
魔法、罠 伏せ一枚、リビングデッドの呼び声

「私のターン……社長、あなたは一つ勘違いをしてるわよ
 この二体は逃げの一手じゃなくて、攻めの一手よ」
「なんだと……」
「まずは墓地から地砕きを除外して、マジック・ストライカーを特殊召喚」

何も存在しない空間に、突如軽快な音と共に白煙が吹き上がる。
数秒後、白煙は霧散し中からマジック・ストライカーが現れた。

《マジック・ストライカー/Spell Striker》 †

効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカードは自分の墓地の魔法カード1枚を
ゲームから除外する事で特殊召喚する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーの
戦闘ダメージは0になる。

「さらに早すぎた埋葬を発動、墓地からクリッターを蘇生するわ」
かがみLP 1700→900

「ふぅん、ついに血迷ったか
 低級雑魚モンスターをいくら並べようと、ブルーアイズには無力だ
 ……ん、三体―――まさか」
「気づいたみたいね、私の狙いが……」
「私は三体のモンスターを生贄に奉げて、神獣王バルバロスを召喚!!」

フィールドに存在する三体のモンスターが光に包まれ、収束していく。
やがて三本の光が一本になり、咆哮と共に一体の神々しい獣が降臨した。
35創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:46:51 ID:j2efAh5b
「神獣王……バルバロスだとッ!?」
「このモンスターは三体の生贄を奉げて召喚した時、相手フィールドのカードを全て破壊する!!」

《神獣王(しんじゅうおう)バルバロス》 †

効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200
このカードは生け贄なしで通常召喚する事ができる。
その場合、このカードの元々の攻撃力は1900になる。
3体の生け贄を捧げてこのカードを生け贄召喚した場合、
相手フィールド上のカードを全て破壊する。

バルバロスの持つ槍から、強烈な光が放たれ海馬のフィールドを埋め尽くす。

「くっ……リバースカード収縮を発動、バルバロスの攻撃力を半分に」

無情に全てを飲み込む光の中から、辛うじて発動された一枚のカード。
そのカードの効力で、バルバロスの巨躯が縮小していく。
だが、崩壊は止まらない。
海馬のフィールドの二体のモンスターは、抗うことすら許されず消滅した。

《収縮(しゅうしゅく)/Shrink》 †

速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。
そのモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。

「このターンで倒すつもりだったけど……まぁいいわ
 とりあえずクリッターの効果を発動して、デッキからN・グラン・モールを手札に」

《N(ネオスペーシアン)・グラン・モール/Neo-Spacian Grand Mole》 †

効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/岩石族/攻 900/守 300
このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わず相手モンスターとこのカードを
持ち主の手札に戻す事ができる。

「さらにセットしていたリビングデッドの呼び声を発動、
 墓地のゴーズを蘇生して、二体で直接攻撃よ!!」
海馬LP4300→2800→100

二体の上級モンスターによる、連続攻撃。
ここで収縮を発動できていなかったら、間違いなく海馬の命は尽きていただろう。

「カードを一枚セットして、ターンエンドよ、社長」
 
かがみ
LP900 手札4
モンスター 神獣王バルバロス、冥府の使者ゴーズ
魔法、罠 リビングデッドの呼び声
36創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:48:31 ID:j2efAh5b
(セットしたカードは聖なるバリア―ミラーフォースー、さらに手札には大嵐とグラン・モール
 どんな手を使おうと、もう社長に勝つ手段は無いはず、私の勝ちだ、私……伝説の決闘者に勝てるかも)

《聖(せい)なるバリア−ミラーフォース−/Mirror Force》 †

通常罠(制限カード)
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する。

《大嵐(おおあらし)/Heavy Storm》 †

通常魔法(制限カード)
フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

もう目の前にある勝利の実感に打ちひしがれ、期待を込めた目で海馬を見つめるかがみ。
しかしその表情は、すぐに疑問へと変化した。

(全く……動じてない?)

そう、海馬は全く動じていないのだ。
二体の上級モンスターが立ちはだかる、この状況を前にしても。

「つ、強がったって無駄よ!
 二体の上級モンスターを前にして、勝利を収める手段なんかありはしないわ!」
「お姉ちゃんすごぉい! 伝説の決闘者に勝っちゃった!!」
「いや、まだ勝ってないよ……というか、勝利宣言は死亡フラグ―――」
「つまらんデュエルだ」
こなたの言葉を遮って、海馬は一言吐き捨てる。

「な、なんですって!?」

海馬の言葉に激怒したかがみは、一気にまくし立てる。

「つまらんデュエルだと言ったのだ。貴様のデッキにはオリジナリティが無いのだ
 ただ強力なカードだけを投入し、定石通りのプレイングを行う……
 そんなデュエリスト如き、何百回と撃破しておるわ
 この程度で勝利宣言をするなど、この海馬瀬人を侮辱することに等しい!!」

「な……言わせておけば……そこまで言うなら覆してみなさいよ! この状況を!」
「端からそのつもりだ、俺のターン、ドロー!」

海馬が自らのデッキに手を添え、一枚のカードを引く。
そしてそのカードを一瞥した瞬間、ふと笑みを浮かべた。

「行くぞ小娘ぇ! 魔法カード発動、大嵐
 このカードの効果により、フィールド上の魔法、罠カードを全て破壊する!」

フィールドを突如巨大な竜巻が包み込み、かがみの伏せカードが吹き飛ばされていく。
同時にリビングデッドの呼び声が破壊されたことにより、ゴーズも竜巻の中へと消えていった。
37創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:49:19 ID:Bsv63zrf
しえん
38創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:49:56 ID:GMZcoZiv
しえん
39創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:50:06 ID:j2efAh5b
「くっ……だけど私の場には、まだ攻撃力3000のバルバロスが……」
「続いて黙する死者を発動、三度舞い戻れ、青眼の白龍!」

《黙(もく)する死者(ししゃ)/Silent Doom》 †

通常魔法
自分の墓地から通常モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。
そのモンスターはフィールド上に存在する限り攻撃をする事ができない。

「さらに俺は、マンジュ・ゴッドを召喚、効果でデッキより白竜降臨を手札に加える
 そして白竜降臨を発動、マンジュ・ゴッドを生贄に奉げ手札より白竜の聖騎士を降臨!」

《マンジュ・ゴッド/Manju of the Ten Thousand Hands》 †

効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
このカードが召喚・反転召喚された時、自分のデッキから
儀式モンスターカードまたは儀式魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

《白竜降臨(はくりゅうこうりん)/White Dragon Ritual》 †

儀式魔法
「白竜の聖騎士」の降臨に必要。フィールドか手札から、
レベルが4以上になるよう生け贄を捧げなければならない。

《白竜の聖騎士(ナイト・オブ・ホワイトドラゴン)/Paladin of White Dragon》 †

儀式・効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
「白竜降臨」により降臨。
フィールドか手札から、レベルが4以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。
また、このカードを生け贄に捧げる事で手札またはデッキから
「青眼の白龍」1体を特殊召喚する事ができる。
(そのターン「青眼の白龍」は攻撃できない。)

「白竜の聖騎士の効果を発動、このモンスターを生贄に奉げることで
 デッキの青眼の白龍を特殊召喚する、出でよ、青眼の白龍!」

流れるような召喚劇。
次々とモンスターが入れ替わり、二体目の青眼の白龍が羽ばたいた。
40創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:51:04 ID:j2efAh5b
「攻撃できないブルーアイズを並べて何を……ま、まさか!?」

海馬の意図に気づいたかがみが、顔面を蒼白に染める。

「融合を発動! フィールドの二体のブルーアイズと、手札の最後のブルーアイズを融合する!」

最後に残った一枚の手札を、海馬はデュエルディスクに叩きつける。
そして現れる、三体目の青眼の白龍。
フィールドに降臨した三体の青眼の白龍、華麗に飛翔し交差していく。
やがて三体は重なり合い、一つになる。

そうして暴力的なまでの美麗さと威圧感を兼ね備えた龍が、地上へと舞い降りた。
 
「ワハハハハハハハハハハ!! これが我がデッキ最強のモンスター、青眼の究極竜だ
 この圧倒的なまでの戦力差に慄き、跪くがいい!!」

《融合(ゆうごう)/Polymerization》 †

通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められた
モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

《青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)/Blue Eyes Ultimate Dragon》 †

融合モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻4500/守3800
「青眼の白龍」+「青眼の白龍」+「青眼の白龍」

「たった1ターンで、アルティメットドラゴンを召喚するなんて……ありえない」

青眼の究極龍の射抜くような視線が注がれ、膝を折るかがみ。
余りにも、単純な話だ。
敵の場に高攻撃力を持つモンスターがいるのなら、それ以上の攻撃力のモンスターで捻じ伏せればいい。
そんな単純で困難な理屈を、海馬瀬人という男は容易に貫いてみせたのだ。

「ゲームセットだ……アルティメットよ!
 そのフィールドのちっぽけなモンスターを葬り去れ!!」
海馬の宣言と共に、三つの首が同時に力を収束させていく。

「アルティメット・バアアアアアアアアアアストッ!!!!」
巨大な光の奔流が、たった一体のモンスターへ注がれた。
余りにも巨大すぎる、光の洗礼が。

「強靭! 無敵! 最強!! 粉砕! 玉砕! 大喝采!!――――」
41創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:52:48 ID:j2efAh5b
「―――はぁ……やっぱり伝説の決闘者は強いわね」

海馬と自分の中に存在するレベルの差を実感し、溜め息交じりの苦笑を浮かべるかがみ。
そんなかがみを、寄り添ったつかさとこなたが慰めていた。

「しょうがないよお姉ちゃん。だってとっても凄い人なんだよ?
 あそこまで追い詰められただけでも十分凄いよ」

「私も、ひょっとしたらかがみが社長を倒しちゃうかもってヒヤヒヤしたけどね〜」

「ヒヤヒヤしたって……私に負けてほしかったってこと!?」

「いや〜そんなことないよ。かがみんが社長に勝てますようにってずっと思ってたからね〜」

「な……」

意味深な笑みを浮かべたこなたに対し、かがみは顔を赤面させている。

「そ、その……あ―――」

「この俺を無視するとはいい度胸だ、小娘共」

かがみの言葉を遠慮なく遮り現れる、海馬瀬人。

「どこまでも高圧的ね……認めたくないけど実感したわ
 私と伝説の決闘者の技量の差を」

「当たり前だ。貴様如きでは俺の足元にも及ばん」

傍若無人な態度を貫き通す海馬に、周囲は苦笑いを浮かべるばかりだ。

「……次はもっとオリジナリティに溢れるデッキを組んでこい
 俺の足元程度には及ぶかもしれん」
42創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:53:39 ID:GMZcoZiv
支援
43創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:53:43 ID:j2efAh5b
「え?」

先ほどまでとは一転し、ボソっと呟くように放たれた一言。

「わ〜凄いよ、かがみ! あの海馬社長に認められたんだよ!」

「え? あれで認められたの?」

「勘違いするなよ、小娘。俺が認めるデュエリストはただ一人だけだ」

「まぁそう熱くならないで、また来るなら次は私とも決闘してね」

「構わん、貴様もブルーアイズの餌食にしてくれる」

「私を舐めると痛い目に合うよ。ところで社長
 せっかくお近づきになれたんだし、これ貸してあげるよ」

こなたが自分の持つ鞄の中を、漁り長方形の物体を取り出す。
それには『School Days』と書かれていた。

「な……あんたは初対面の人になんつーモノを……」

「ふぅん、18禁ゲームか。貴様らの年齢でプレイしていい代物では無いぞ、これは」

「え? 私達もう18歳なんだけど……」

「なにィ!?」
今まで涼しい表情を浮かべた海馬が、初めて動揺する。

「な、なんでそんなに動揺するのよ!?」

「も、もしかして海馬君って……私達より年下?」

「………ッ!」
図星を突かれたような、短い悲鳴をあげる海馬。
いや、事実海馬は図星を突かれている。
彼はまだ十七歳であり、かがみ達より一つ年下なのだ。

「ふ、ふぅん、俺はスケジュールが詰まってるのでもう失礼させてもらおう」
そう言い残し、スタコラサッサと海馬は去ってしまった。

「あの格好で私達より年下だったなんて……にわかに信じ難いわ」

「……本当だね」



―――完










(私の台詞少なすぎるよ〜……)
かがみとこなたが店の出口を冷めた視線で見つめる中、つかさは自分の台詞の少なさに涙を呑んだ。
44創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:55:21 ID:j2efAh5b
以上です
支援してくれた人たちありがとう
45創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:57:27 ID:Bsv63zrf
乙でした
最後のやり取りww
46創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 00:58:32 ID:2pVMVT+3
すっげぇ!大作キター
47創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 02:11:32 ID:k5uNfODB
めっさ真剣に呼んでしまったではないか
ID:j2efAh5b GJ!!!
48創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 02:51:50 ID:ffZyvoq2
>>44
乙。面白い話サンクス。他のもあれば投下希望。
49創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 10:34:47 ID:ZtCy4gmj
まさかSSがこんなに早く来てるとはおもわなかった
乙!
50創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 11:02:52 ID:XeZYmcIw
>>19
>>14のスレは小説公開スレになってるぞ。あくまでも漫画を謳ってるだけだ
51創る名無しに見る名無し:2009/01/09(金) 11:06:46 ID:2pVMVT+3
遊戯王が漫画アニメの部分が大きいからTCG板おかしいんじゃね?って意味でしょ
創発は漫画小説絵に工作、創作するならなんでもありの板なんだから
52創る名無しに見る名無し:2009/01/10(土) 22:40:57 ID:XNICw3F6
age
53創る名無しに見る名無し:2009/01/12(月) 22:20:57 ID:hxl6Dgcb
遊戯王の創作系のスレって他にもある?
それともここだけ?
54創る名無しに見る名無し:2009/01/12(月) 22:39:43 ID:3+ghX2oK
55創る名無しに見る名無し:2009/01/17(土) 23:57:21 ID:1/EtvyYq
age
56創る名無しに見る名無し:2009/01/18(日) 01:55:02 ID:NtbonL2E
go
57創る名無しに見る名無し:2009/01/19(月) 22:39:05 ID:cn2t70EN
宣伝しといた
58創る名無しに見る名無し:2009/01/21(水) 00:42:53 ID:TEzXVlLl
どこに?
59創る名無しに見る名無し:2009/01/24(土) 15:03:19 ID:6mr4bjW4
age
60創る名無しに見る名無し:2009/01/24(土) 22:33:00 ID:vZDlSmUY
はじめまして、宣伝にきました^^
この「遊戯王R2」が面白いので是非読んでみて下さい!
http://wiki.livedoor.jp/boonyugioh/d/%cd%b7%b5%ba%b2%a6%a3%d2%a3%b2
61創る名無しに見る名無し:2009/01/24(土) 23:12:09 ID:nX0q/PIS
>>60
すごい!おもしろい!げんさくのふんいき(ryがでてていいですね!
62創る名無しに見る名無し:2009/02/22(日) 11:45:17 ID:5anMJPuL
レベル4:デッド・ガードナーに、レベル4:ロード・シンクロンをチューニング!

ロード・シンクロンはロード・ウォリアー以外のシンクロに使う場合レベル2として扱う…

シンクロ召喚!大地の騎士ガイアナイト!
63創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 18:46:17 ID:0zkkSKS5
>>60
それもっと改行してくれたら助かるんだけどな
誰か暇な人やってくれ
64創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 18:55:36 ID:Fg5n6e7o
遊戯王 BR(バトルロワイアル)始めればよくね?
無印〜5DSまでのキャラで。
形式は普通の殺し合い、もしくは単純にカードで。
65創る名無しに見る名無し:2009/06/13(土) 23:35:57 ID:/0Rzxkgl
ほしゅ
66創る名無しに見る名無し
ほしゅ