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363創る名無しに見る名無し
8 : ◆91wbDksrrE :2009/04/11(土) 20:50:10 ID:GY3EXZOZ
 私はウーパールーパーである。名前はまだ無い。
 何の因果か『五人揃ったら超無敵! でも四人しかいないから
比較的普通な俺達モバイラーズ!』の一員として数えられる事に
なってしまった私であるが、別に特にこれと言った特徴は無い、
普通のウーパールーパーである。
 周りの三人は『よっしゃ後一人だ!』と意気込んでいるが、しかし
ちょっと待って欲しい。私はウーパールーパーであり、モバイラー
では無いのだが、それでいいのか? さらに問題を挙げるならば、
周りの三人も、変わっているのは二人だけで――赤いのと、黒いの
の二人だ――、残りの一人はごく普通の人間に見える。これもまた
それでいいのかと問いたい。世間の習慣に倣うならば、小一時間程。
 そもそも、そもそもだ。
 モバイラーズとは何なのか。
 語尾にチェックをつければ、携帯代金支払いに使えるプリペイドに
なってしまうが、恐らくそれとは関係が無いだろう。言葉をそのまま
考えれば、モバイル――つまりは携帯電子機器、恐らくは携帯電話
であったりPDAであったりを使用する集団という事なのだろうが、
赤いのも黒いのも普通のも、そういった電子機器を持っている気配
は見られない。無論、当然ながら、私にはそんなものを持つ事も、
使う事もできないのは言うまでもないが一応言っておこう。
 疑問ばかりが浮かび、それについての答えはさっぱり現れない。
問おうにも、私はウーパールーパーであるが故に問う口を持たない。
 何やら大事にしてくれそうな雰囲気を感じるので、ここにいても
特に問題は無いのだろうが……最近話題になっているような、
食用としての同族と同じ道をたどる事になりはせまいかと、少々
気にかかる部分はある。大事にするとは、非常食として、という
意味ではあるまいか、と。聞けば、臭みだか何だかがあって常食
としては適さないが、ビールで流し込めば普通におつまみとして
食べられるそうだ、私の肉は。……そこまでして食べたいと思う、
人間の食に対する欲求には感服する事しきりだ。
 ……まあ、そうなった時は逃げればいいだろう。幸い、走るのは
得意な方だ。何故かその姿に人は微笑むのだが、これでも一生懸命
走っているのだから、笑わないでもらいたい……という常日頃から
感じていた想いは一先ず置いておくとしよう。
 とりあえず、しばらくはこの三人の言動を観察する事にする。
ウーパールーパー生において、このような経験ができる機会は、
早々無いと考えられる故に。
 こうして、普通のウーパールーパーである私の、比較的普通な
モバイラーズでの生活が始まった――のだが、今後その生活が
続くかどうかは、神も知らないらしい。どうしたものか。
 どうもしないでいいかと結論づけ、私は丁度天から降ってきた餌に
向けて口を開いた。

 終わり

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ここまで電波が来たので投下です。
反省はしない(ぉぃ

13 :創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 21:53:47 ID:GbFqxE1T
http://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp01314.jpg

ふー。
364創る名無しに見る名無し:2009/04/13(月) 21:29:36 ID:05lOymD6
22 :創る名無しに見る名無し:2009/04/11(土) 23:40:37 ID:GPAfxsoS
「若ぇの……百年早かったな」
 おじいちゃんは目を血走らせていた。
 ウーパールーパーはスッポンとフグの中間のように上品な味わいである。
 塩でさらっと頂くのがよろしい。
 そう僕が呟いた途端だった……。

 つづく

結果:
ウーパールーパー死亡(死因:食用)
おじいちゃんと普通のモバイラー戦闘継続中

こうでいいのかな

25 :創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 00:02:35 ID:U8dVMWGg
「俺、スーパーモバイラー。よろしく」
 伊藤(仮)はそう言うと、比較的中途半端なカリスマ性を持つウーパールーパーを天ぷら粉につけた。
「あなたって、いっつもそう」
 よし子(仮)は、これ以上はないほどゆっくりと、重々しく拳銃を取り出して、田中(仮)に向けた。
 池下(仮)が驚いて立ち上がる。
「まて! まだ鈴木(仮)と森(本名)が戻ってきていない!」
「なんですって!?」
 かな子(仮)は肩を竦ませた。

 つづく

結果:
 破棄で。

27 :創る名無しに見る名無し:2009/04/12(日) 03:38:58 ID:sGCwBKfU
モバイラーとは、文字通りモバイルを操るものの総称である。
ただし、ここで言うモバイルとは携帯電話をさすものではない。
「モバイル」は様々な技術を組み込んだ超空間発生装置のことであり、
モバイルを操るものは、この世に存在するありとあらゆる物体を超空間を経由して知覚、
接触、輸送が可能である。
モバイルはニューグリニッヂ天文台によって観測された太陽に住まう神格生物(サンピタラ)によってその設計図がもたらされた。
神格生物は宇宙を創作した知性であり、
現在は地球に発生した知能生物たる人間を観測するために太陽の中核に意識を“蒸着”している。
神格生物の重力震言語を解析した結果、この宇宙が他の宇宙と繋がる時期が近いことを国連は知り、
同時に外宇宙人との武力均衡を図るための兵器の設計図を神格生物から授けられた。
国連は秘密裏に兵器を開発し、作動させた。
そうして完成したモバイルは超大型の構造体であり、空間と空間を繋ぐ超空間の発生装置である。
その構造はあまりに複雑であり、起動には神格生物が重力震の祝詞で加工した偏光プリズムが必要であった。
偏光プリズムにはモバイルを操る適性者を選別するプログラムがC++言語で10万エクサバイトにわたって書き込まれており、
適性者以外がモバイルを使用すると即座に物理パルスを発振してその心臓を止めるよう設定がなされていた。
モバイルは、人が“モバイルを使用したい”と願うだけでその願いを唱えたものの適性を計り、
適性者の望みを叶え、不適性者を駆逐していった。
何千万もの人が自らの適性を確かめ、倒れていった。
そうして適性者として生き残ったのが、スーパーモバイラーとブラックモバイラー、
只野モバイラーとウーパールーパーだったのだ。
ウーパールーパーは人ではないが、筑波大学ES細胞研究機関の実験によって大脳に神経節化可能細胞を増注、
結果人並みの知能を得たウーパールーパーは研究員からモバイルの噂を聴き、
「あちらの水槽に移動したい」
と願い、見事移動に成功。
モバイルの適性者となった。