1 :
75:
3 :
75:2008/12/13(土) 22:51:19 ID:MSr/hC/V
今年中にここを使い切るぐらいの勢いでいきましょう!
それでは学園島戦争、開始!
乙!
応援してます
次スレ乙
前スレの流れ
458 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/12/26(水) 16:10:47 ID:???
同じトリップだからタイフーン本人だと思うが
ノベルゲームつくるってスレで自殺宣言してまとめ役放棄していなくなったんだけど
こいつって今までも自殺するとか言ってたりした?
460 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/12/27(木) 15:13:17 ID:???
>>459 もう1ヶ月くらいたつけど自殺宣言してから一度も来なくなっちゃったんだよね
それまでは毎日来ていたのに
462 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/12/27(木) 18:31:10 ID:???
今のタイフーンのトリップでぐぐったらすぐ出てくる
「魔法少女VS現代科学のノベルゲーム」ってところ
最初のころはタイフーンと名乗って書き込みしてたこともあったけど
基本的には1084飛行隊って名乗ってた
9月からやってたんだけど12月のはじめに自殺宣言したかと思うと
避難所のログ全部消してリセットしてったんだよね
だから記録も12月より前のはほとんど残ってないんだ
465 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/12/27(木) 22:03:55 ID:???
外部掲示板のデータ消していなくなったんだったらそっちのトリバレどころかパスワードも知ってるってことだから
企画を向こうに立てた最初からずっとトリバレしていたか、それともやっぱり本人かのどっちかだろうけど
ぐぐってみた先の向こうのやつがSSとか見る限り本人っぽくも見えるんだよなぁ
本人が現れないことにはどうしようもないけど
なんか向こうに遺書とか書き残して消えたらしいね
466 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/12/27(木) 22:35:57 ID:???
避難所のデータ消したってことは自殺宣言したのがタイフーン本人なのは間違いないな
VIPで活動してるとは言ってたし
その避難所作ったのがタイフーン本人だもの
474 名前:名無し三等兵 投稿日:2008/01/04(金) 03:12:13 ID:???
調べてみた。自殺騒動ってこれのことだね。1084=タイフーンというのは間違いないみたい
【絵師】魔法少女VS現代兵器のノベルゲームを作る【募集】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196514330/ 472 名前: 1084飛行隊 ◆sePHxJrzaM 投稿日: 2007/12/02(日) 23:00:05.80 ID:63d4sYe10
みんなごめんなさい。
責任取って自殺してきます。
481 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/12/02(日) 23:07:37.58 ID:RiZhRRERO
避難所に行ってきた
あのバカ、あれで遺書のつもりか!
--------
避難所に遺書を書き残し、その後、避難所の掲示板をリセットしたようで。
遺書の内容もどっかにコピペされてるんじゃないかな
なんかVIPで専用スレまで建ったりしたみたいだし荒れたみたいだね
1が自殺したようですwwwwww
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196641506/ ま、どうしたものだか
VIPでタイフーンに協力していた絵師の意見を引用
やめた身だけど、意見させてくれ。見流す程度でいい。反応も求めない。あ、mfmtだ。
自分がやめたのは、こういう流れを見て主催の力量を見てしまったから。
>>1よ、なんでこの企画をうちだしたんだ?
思うに、ポッと思い浮かんだストーリーが頭の中でドンドン展開して
一人で感動してそれを形にしたいと思ったからなんだろ?
でも自分じゃプログラムも、絵も、話も作り出しきれない。
だから誰かにやってもらおうって気持ちから生まれたってとこだろ。違うか?
>>1にとって、所詮脚本家やプログラマや絵師は駒にすぎないって
どっかで思ってる節あるだろ。自分の世界観を壊されたくないと言ったな。
それって皆で作るって言えないんだよ。作らせてるって言うんだよ。
それなのに
>>1は、皆が知りたがってることを納得するまで説明できない。
一部曖昧な部分に関しては練ろうともしない(ように見える)。
そのくせ駒ばかり集めようとするわ、少しでも世界観に手が出されようものなら
全力で排除しようとするわ
現状はどうだ。もう自分から丸投げじゃないか。
話もよくわからないゲームに、興味持って集まったのに意見は通されないわ、
あげくもういい帰れと言われてだれがついてきてくれる?
私生活のゴタゴタとかこっちには毛ほども関係ないんだよ。
やるのかやらないのかどっちかだ。
やらないなら早いうちにやめたほうがいい。厳しいこというようだけど。
一介のヘタレ絵描きが口を挟んだ
161 :1084飛行隊 ◆sePHxJrzaM :2007/12/02(日) 01:50:04.79 ID:63d4sYe10
>>159 無線と混線してるって設定にしてる。
つーか、俺一人で設定考えるのは無理だから誰か協力してくれるとありがたいです。
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:50:12.22 ID:yIG2+HPz0
>>150 今からでも遅くないからとりあえず魔法がどういうものであるかだけは、
しっかり、それこそごり押しでも決めないと話がまるで進まないんじゃないかな
とりあえずは「様々なかたちで引き起こされる現象」とあるけど、
「最強魔法使い、地球を爆発させる魔法を使える上に毎日使う、主人公のマブダチでヒロインとも親しく〜」
みたいな滅茶苦茶な設定がきたらどうすんの?ってことになるだろ
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:50:15.64 ID:ttS2DrOv0
すぐ熱くなって当り散らすのが悪い癖だな
人も寄り付かなくなるぞ
>>160 お前なんか俺の知り合いに似てるな
言えばいいって言っておきながらいざ言われたら後でブツブツ文句いうんだろ
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:51:01.54 ID:p3US1jmj0
>>160 悪口っていうか事実
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:51:39.69 ID:lkEDeYSn0
作品書き上げた事あるのに設定やプロット一人で考えるのは無理って、それはないだろ。
自分一人でもできるけど皆で考えよう、ってのなら別だけど
167 :1084飛行隊 ◆sePHxJrzaM :2007/12/02(日) 01:51:52.28 ID:63d4sYe10
>>163 ごめん、実生活で我慢することが多いからこっちだとファビョりやすくなってるみたい。
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:52:37.04 ID:p3US1jmj0
>>161 見る限り現行のプロットじゃむりぽって意見が多くね
169 :1084飛行隊 ◆sePHxJrzaM :2007/12/02(日) 01:54:36.28 ID:63d4sYe10
>>162>>166 できないんです・・・できないんですよ・・・助けてください。
粘着ワラタ
ほいNGNG
11 :
75:2008/12/13(土) 23:04:10 ID:MSr/hC/V
申し訳ないけど、そのコピペはスレの内容に関係ないのでやめてもらえませんか?
ここはVIPとは関係ないスレなので。
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:44:23.86 ID:p3US1jmj0
>>153 文ならそれじゃぜんぜん足らない
>>154 あるある。働き手はほしいけど仲間はいらないって感じ
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/02(日) 01:48:54.45 ID:eYX8UdyT0
あとさ、プロットを見る限りさ、主人公と魔女っ子が戦いながら会話してるっぽいんだけど、
会話方法ってなんなの?
あと、ここらへんの知識が無いからよう分からんが、コクピット内って説得できるほど長時間会話できるものなの?
160 :1084飛行隊 ◆sePHxJrzaM :2007/12/02(日) 01:49:17.28 ID:63d4sYe10
>>158 どうぞ、好きなように私の悪口を書けばいいでしょう。
そのためにここに来てるんでしょ?
わざわざ空気悪くするために!
乙
てか何の真似だこれは
475 名前: 丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM [sage] 投稿日: 2008/01/04(金) 22:34:38 ID:???
ただねえ、軍板にいた頃はこういうことするような方では無い感じだったので
にわかには信じがたいのも確かなんですよね。
前にもちょいちょいトリップ割られたことありましたし。
476 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/04(金) 22:56:04 ID:???
確かにちょっと無茶がすぎるというか
行動が突飛すぎる気がするんだよなぁ。
おさらいでもしながら待つかい?
477 名前: 丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM [sage] 投稿日: 2008/01/04(金) 23:26:54 ID:???
>>476 件のスレ読まずにこういうこと言うのもなんなんですが、
>>474の当該書き込みが何の経緯も無しにいきなりあったものだとしたら
何か突拍子過ぎるんですよね。
481 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/06(日) 01:22:49 ID:???
>>477 人としてどうかって行動を取ってもおかしくないのが
張り付いてたから、トリ割ってそれくらいのことはやりかねんのよねぇ。
厨も沸いてるし、もう少し静観やね。
490 名前: 丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM [sage] 投稿日: 2008/01/06(日) 23:09:44 ID:???
>>481 ただ、今のにしてから2年くらいは割れて無かったんでねえ。
そこらへんは本人に聞かないとなんとも言えないんですが。
とりあえず、待ちましょう。(何時まで? 来ないならどうする? という問題はありますが)
491 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/07(月) 11:31:08 ID:???
トリバレしてるとするなら、
避難所でタイフーンがVIPでやりはじめたと報告している去年の9月の時点ですでに中の人がちがうのだろう
さすがに、トリバレの上、
あの企画でタイフーンが独自で借りていた外部掲示板のパスワードまで
同時に割れるということはありえんし
すでにVIPのほうの企画スレとやらも見かけないし
もはや行方不明者だな
ひょっこり戻ってくるのかもしれんが
やめるようなやつなら最初からやらんって
NGでおk
ついでに相手にせず削除依頼出せば無問題
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:30:18.30 ID:03a6/8MxO
わかりやすく言えばリンク先のゲーム製作スレで住人を駒扱いして妄想作品作ろうとした精神病患者がスレ住人から袋叩きにされて自殺
それでスレ住人大喜び
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:31:10.85 ID:03a6/8MxO
このスイーツ(笑)なスレ住人のこと
【絵師】魔法少女VS現代兵器のノベルゲームを作る【募集】
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196514330/ 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:33:18.81 ID:tqNW6O4e0
うわぁ……見てて胃が痛くなる……
もろに職場じゃねえか……
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:33:19.18 ID:03a6/8MxO
たかがゲーム製作で自殺する奴はバカにされて当然
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:36:28.57 ID:03a6/8MxO
>>21 嫌われ者の1084飛行隊が追い込まれていくさまは痛快だけど
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/03(月) 09:37:13.93 ID:tqNW6O4e0
気分がいいもんじゃねーよやっぱりさぁ……。
嫌われ者のプロマネがちょうどこんな感じでさぁ……うわぁ……。
505 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/01/15(火) 12:00:20 ID:???
トリバレとか中の人が違う関連に関して私見
なりきりチャットというジャンルのサイトでは時々
自分の登録キャラクター(オリジナルであることが多い)の設定を全部コピペして
別のサイトに登録し、なりすまされるという「キャラ盗用」という行為が発生する。
それどころか、サイトのHTML構成をまるごとパクって殆ど類似か本物と
全く同名のサイトを立ち上げて、本物のサイトの管理人になりすますという
行為さえする人間が存在する。
本物のブログを「このブログ私が書いているから」と盗用サイトにリンクする事もある。
基本的に精神的にあまりにもアレ、異常な人がそうした行為をするわけだが
ちょうどタイフーン氏に粘着して何度かトリ割っていた「彼」ともかなり行動パターンは近い。
まあそういう部類の人間なんだろうけど。
自殺宣言したというタイフーン氏がなりすまされていたというには根拠が弱いが、
ネットストーカーの「彼」(ついでに「彼」の同一人物説も流れてる某コテ)の存在を考えると
黒に近い灰色な疑いになりそうな気がしてならない。
18 :
75:2008/12/13(土) 23:06:40 ID:MSr/hC/V
NG推奨ということで。
566 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/15(木) 22:52:29 ID:???
>>563 学園で戦争モノだとガンパレード・マーチとかも入りそうだな。
初心者でも入りやすくする方法はどうしようか?
設定熟読したいとわからないところも大きいから、ホント大雑把に設定作ってみんなで後付けとかどうだい。
567 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/15(木) 23:02:02 ID:???
ソ連で魔法少女って督戦隊かよw
魔法少女の定義というか位置づけって戦闘機?それとも武装ヘリとか?
つーか魔法の特性も決めんといかんのかこれ。
569 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/15(木) 23:26:34 ID:???
>>566 大雑把に世界観とか基本の枠組みとかお約束だけ作って、
作者によって話が違うってのが棲み分けができて
一番良いかもしれない。
>>567 戦車だったり襲撃機だったりもしたと思う。かなり潰しが効いた。
導術兵とか保温機能を持つ炊事兵な魔法少女は考えた事がある。
571 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/15(木) 23:32:01 ID:???
>>569 わかった。
適当に考えをまとめてみる。
574 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 12:04:56 ID:???
まず魔法少女は物量には勝てない、戦術では劣ってないと戦闘にならないな
575 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 18:51:41 ID:???
>>574 エネルギーとかも設定しないと
576 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 19:29:57 ID:???
確かフィンランドがモデルの学園もあったよね?
魔法のエネルギー源がエンジンとか動力炉に等しいモノだと、魔法で魔改造エンジン積んだ戦闘機とか出てきて面白いことになりそうだ。
578 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 21:08:19 ID:???
まず提案なんだけど、タイフーン氏は大雑把な世界観と基本的な枠組みを作って欲しい。
ガンダムで言えばこれぐらいでおk。
・宇宙世紀0079年〜0080年が舞台
・モビルスーツという兵器がある
・ジオンと地球連邦が戦っている
モビルスーツの設定とか人物の設定はいらない。
細かい設定は作ったらダメ。
作者ごとの相違は最低限のラインさえ同じなら大して気にならないだろうし。
あとはみんなで楽しくやればいんじゃね?
うん
こいつのせいで一見が引いちまうからあぼんしてやりたいがね
580 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/16(金) 22:53:07 ID:???
>>570 それ使って、いらんレスを消して見ないようにして下さいや。
見ない触れない反応しない。ですわ。
他の住民にも強く推奨。
>>571 頼んだ。
言い忘れたけどGPMは生徒じゃない外敵がいる訳で
こっちはある意味クローズとかの強武装版とも言えなくはないw
>>572 運営スレとか見ててちょこちょこ書いてるのは分かってたし
維持してただけでも感謝してるので何も悪い事はないから
頼むから謝らんでくれ。
>>578 氏には悪いが、そこはむしろ、
現在あるブツをベースに皆でざっくり作った方が良い気がする。
589 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/17(土) 22:13:00 ID:???
創作になんら寄与しようとしない奴が管理だのどうのにケチつけても何の説得力もありません
それはそうと、共産と独軍以外にも米製とか旧軍or自衛隊とかが好きな自分としては
出てくる兵器類は既存の二勢力以外はダメなのかなと訊いてみたい
学園が3つ4つ増えた群雄割拠状態とか
590 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/17(土) 22:18:16 ID:???
>>589 こらこら触っちゃいけません。
米軍とかは設定だけされてて話には出てなかった。
旧軍は「極東にある同盟校」とか台詞の中で出ていたような出ていなかったような。
話の幅を増やすために設定するのは良いんじゃないか?
・外部の大人らの干渉が難しい場所に複数の学園がある。
(地形はシヴィライゼーションの如くそれぞれで考えよう)
・学園はそれぞれ就学中の若者を中心に自治を行って国家の様相を呈している。
・少女の一部が「魔法」を使える。(内容は適宜)
・以上の状況で戦争を行っている。
この程度の大きな枠組みで、「タイフーン氏の世界」
ってな感じで棲み分ければ良いな、位に考えていた。
その中でこの人の話で書きたい、とかはその辺りは創造者任せで。
シェアワールドかと言われると違うかもしれんが。
627 名前: タイフーン ◆sePHxJrzaM [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 22:56:25 ID:???
こんばんは。
私なりにまとめてみました。
・第一次大戦後に隕石群が地球を襲い、国家という概念が崩壊、軍事力を有する多国籍企業が台頭する。
・大陸の形は隕石落着の影響で変貌している。
・海の上に浮かぶ学園島(学園列島)では、学園同士で各勢力が派閥争いをしている。
・本国と学園は何らかの形で繋がっている。物資の輸送や、生徒会への内政干渉等。
・学園は就学中の若者を中心に自治を行い擬似的な国家を形成している。
・各学園にはインフラを担当する生活委員会、校内の秩序を守る風紀委員会や公安委員会がある。
・一部勢力では『魔法』を使用できる女子生徒がいる。魔法の概念は作者の作風次第。
・独ソ戦をモデルにした戦争をやっている島、アフリカ戦線をモデルにした戦争をしている島、その他諸々の島がある。
631 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 23:25:35 ID:???
>大陸の形は隕石落着の影響で変貌している
これで文明が維持できるのかな
核の冬とか無視してないか?
632 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 23:33:07 ID:???
>>631 隕石衝突による気候変動は核の冬とは違うと思うが…(起こることはほぼ同じだが)
創作を進めるのに特に必要でもなさそうなら削ってもいい部分かもね
633 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 23:33:38 ID:???
文明を再興するところのシナリオを小説化するほうが面白そうだな
国境を超えて団結し、対宇宙防衛システムの構築に社会リソースをつぎ込む世界とか
大気中に巻き上げられた塵で日照が激減し、人口は数千万にまで減少するだろう
ぶっちゃけ、北斗の拳の世界にならないか?
634 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 23:39:52 ID:???
あ、待てよ…隕石衝突の影響でとかで国家がなくなっちゃうくらいの大変動が起きたため
大人が極端にいなくなって若者以下の年齢だけが取り残された特異な地域として
学園島列島が成立したってのもありかな
再び見向きされて「本国」の介入を受けるようになったのは大変動以後、
学園島で発生するようになった「魔法少女」なる存在と発生の原因となる何か、とか
635 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 23:47:10 ID:???
んで個人的意見ながら
・第一次大戦後に隕石群が地球を襲い、国家という概念が崩壊、軍事力を有する多国籍企業が台頭する。
これ後半は影響規模が大きすぎて蛇足だと思うんで
→ 第一次世界大戦後に隕石群が地球に落下し、隕石の落着したとある国家が崩壊、
さらに変動の混乱期に若者以下の年齢だけが取り残されて孤立してしまった地域があり、後の学園島列島となる
・大陸の形は隕石落着の影響で変貌している。
→かつてその国家があった地域は隕石落着の影響で変貌し、現在の学園島列島を形成している
世界背景はおおざっぱに「学園島列島」という特殊な地域があって群雄割拠しているくらいの認識でもオッケーとか
・隕石落下前後の歴史記録は落下後の混乱で失われているか不完全
・学園島が誕生した経緯についても同様に、不明な点が多い
という事にして、「こういう仮説もある」「この島においてはそう」とか自由に設定・考証ができるように余裕を持たせておくとか
一定年齢以上の人間が殆ど消滅しちゃってるけど、技術や知識は継承されてて各国兵器が使用できるのは
技術や知識を保存しているのが「学園」と呼ばれる各組織(設備?)であるのでもいいし
島外にある国の援助を受けているのでもいい
あるいは学園島という世界そのものがグ○ブロー…
・第一次大戦後に隕石が落下して地球が壊滅。
・隕石が落下する前後の歴史記録は落下後の混乱で多くが失われた。
・多くの大陸は隕石の落下で歪んでしまっている。
・学園島誕生の経緯もよくわかっていない。
>>634や
>>635のような説もある。
・一定年齢以上の人間はほとんど消滅してしまったが、技術や知識は継承され、学園や島外にある組織や企業に援助されている。
・一部勢力では『魔法』を使用できる女子生徒がいる。魔法の概念は作者の作風次第。
・独ソ戦をモデルにした戦争をやっている島、アフリカ戦線をモデルにした戦争をしている島、その他諸々の島がある。
・最低限『学園島列島という場所があり、様々な学園が群雄割拠している』ぐらいの認識でOK。
スレのテーマソング決めようぜ
ひょっこり学園島かい?
前スレ
>>730へ
いいんじゃないか?それでも
本国のおもしにはなったら割りに合わないし
統一の気運が高まって陣営が起こり、陣営に引き込んだり切り崩しなんかがあるとおもしろいと思う
通常兵器の事情がまずくなっていくとかで、魔法とかに傾斜していったり
75氏の作品に出てくるエーリヒは短期間の平和のために戦術的な勝利を収め続けると言ってるけど、これって矛盾してね?
>>28 そこは人なりの考えじゃないの?
戦争が早く終わる望みが薄くて見えず、果てなき戦のように感じられる中では
自分の地位に見合った行動をそれ以上それ以下でもなく果たしていくしかないと考えてしまうのかも
戦争になんとか有利になったとして列島の状態がそんな変わるわけではないし
今ある束の間の休息がもっと長くなるようにするだけとか
人民学園を打倒せしめれば平和がなるはずとかそういう期待はしないとか
あとまとめwiki、前スレ落ちたんで編集してみた
◆XdgIHnFrK氏のやつ乗っけたけど、分割した方がいいのかね
名前なかったから、作品って一応したけど変えようとしたら管理権限者しか変更できないらしい
いざとなったら新しくページ作るかして調整するしかないなあ
30 :
75:2008/12/14(日) 10:47:53 ID:Fc1j92sz
>>28 敵に多大な損害を与えて戦意を失わせる、つまり山本五十六がやろうとしたことが元ネタなんだけどね>エーリヒの考え。
そのために戦術的勝利を重ねると言ってるけど、相手がソ連モデルだから果てしない道だもんなぁw
>前スレ
ログあるけどうpした方がいい?
31 :
75:2008/12/14(日) 10:48:49 ID:Fc1j92sz
で、大晦日に何かイベントやってみようと提案してみる。
競作大会とかSSのリレーとか、どうだい?
まとめのSSで
クロンシュタット、空中になってるがこれは如何に
空中でもなんでもいいんだけど
34 :
75:2008/12/14(日) 17:44:54 ID:Fc1j92sz
35 :
75:2008/12/14(日) 17:45:44 ID:Fc1j92sz
陸上じゃねーよ空中戦艦だよ
しっかりしろ俺
企画書こっちにも貼った方が良くないか?
運用の仕方さまざまだと思うけれど
桜花みたく一緒に乗り込んで、発進するというのも絵になると思う
つうか設備面とかで問題ありなのかねこういうのは
よくわからんが書き手の少ないスレで競作やらリレーやら催しても人が出てくるかな。
あと関係ないが、WWUってモチーフ程度でもいいのかな?
第四帝国の新鋭空中空母グラーフツェペリンが艦首重力子砲発射しちゃったりしてもいいのかな?
39 :
75:2008/12/14(日) 18:02:53 ID:Fc1j92sz
>>37 陸上戦艦は的になるし効率が悪いし・・・
でも、男のロマンだよね
ミスリル製補助メカは燃え要素として出すべきだと思うんだ。
考えてごらん、対空砲火の中を突き進む重装魔道兵を・・・。
すみません、00+オーライザー見た興奮がまだ抜けていない。
40 :
75:2008/12/14(日) 18:05:03 ID:Fc1j92sz
>>38 人を集めなきゃいけないのが前提。
下地を固めた方がいいという意見もあるが、どう思う?
WW2はモチーフ程度でおkっすよ。
何よりみんなで楽しむのが一番だもん。
WW2で戦国BASARAとか無双やっても別に構わないと俺は思うんだぜ。
41 :
75:2008/12/14(日) 18:05:51 ID:Fc1j92sz
企画書
イベント名
・学園島戦争スレ スペシャルイベント(仮)
開催時期の案
・一月上旬
・一月末
・二月二十六日に決起
目的
・単純にみんなでワイワイ楽しむこと。
・多くの人にスレを知ってもらい、2009年の盛り上がりに繋げること。
何をするのか?
1 与えられたお題を使ったSS投稿大会
・まず『年始』や『雪』といったお題を出し、それを使ってSSを作る。
・SSはテンプレ通り、プロットに近いものから小説形式まで何でもOK。
2 24時間耐久投下大会
・職人一人一人で時間帯を決め、24時間ぶっ通しで投下を続ける。
・SSの感想や雑談は避難所で行う。
3 リレーSS大会
・一人がお題を出した後、職人や名無し住人も問わずリレーSSを行う。
・時間は24:00まで。
4 即興SS大会
・五分や十分といった短時間で与えられたお題通りの作品を作る。
・カオスになればなるほど良い
これらの企画とは別にして、古参職人同士によるSSの競作も行う。
第一回、学園島スレタイトルマッチ決定戦(仮)のような感じで。
どう人を集めるのか?
・創作発表板内及び軍事板での宣伝。
・告知MADの製作
・現行スレを出来る限り盛り上げる
問題
・事前準備をどうするのか?
・一見さんにもわかるようにするべきだが、具体的にどうするのか?
・人が集まらなかったらどうするのか?
・軍事モノが苦手な人はどうするのか?
百年早いわw
せいぜい書き手やみんなで集まって
今後の情勢と見通しについて朝まで生議論するとか
会議しますぐらいでいいんじゃない?
>>40 個人的には、ここはまだまだ人が少ないと思うから無理にイベントやる必要はないと思う。
ここはスレのテーマからしてわりあい特殊だし。
某ケモノビトのスレくらい人がいてテーマが普遍的だとやりやすいだろうけど。
イベントは立案して実行するだけでも人数が要るしね。
44 :
75:2008/12/14(日) 18:16:55 ID:Fc1j92sz
あっ、それいいなーw
45 :
75:2008/12/14(日) 18:17:33 ID:Fc1j92sz
いいなと思ったのは生討論ね
SS投下イベントは人が増えてからでもいいか
>>34 専ブラでも見れた方がいいと思ってyykakiko借りてみたんですが、必要あります?
47 :
75:2008/12/14(日) 18:21:19 ID:Fc1j92sz
>>46 俺は大丈夫です。
他の人はどうなんだろう。
48 :
75:2008/12/14(日) 18:24:29 ID:Fc1j92sz
学園島スレ スペシャルイベント 救スレ軍事会議 〜年越し生討論スペシャル〜
・SS職人やスレ住人が集まって、今後のスレの動向や見通しについて生討論を行う。
・ある程度の議題を用意しておく。
・カオスになっても構わない。
こんなんでどうだろう。
でもなんだかんだで
こういう場でも話はできるんだけどね
話題が出れば触れるしね
まあ中々無視されることも多いけれど
>>47 では、ここにURL貼るのは少し待ちます。
>>48 ・荒らし煽りはスルー
も追加で。
51 :
75:2008/12/14(日) 18:35:39 ID:Fc1j92sz
確かに何を話すのかという疑問はあったりする。
今、ここで話せるもんね。
でも166氏とか◆XdgIHnFrK氏、多くの職人さんや住人が一同に会してワイワイやるのが重要なんじゃないかと言ってみる。
>>50 追加、了解っす
スレに来た一見さん向けに話を作ってみるのはどうよ
Gで話が出てたな
54 :
75:2008/12/14(日) 18:42:05 ID:Fc1j92sz
>>52 今俺が書いてる序章編を一見さん向けの話にしてみようか。
元々そういうニュアンスもあるSSだし。
お話?
A「ここは…」
B「ここは学園島です」
みたいな?
56 :
75:2008/12/14(日) 18:49:04 ID:Fc1j92sz
Gにあったやる夫で説明はかなり良い案ではないかと思うんだ。
動画作成スキルがあればアイマスで説明する学園島とかできるのになぁ・・・
むしろガンパレで説明する学園島を作りたい
同じく動画作成スキルは無いが
よくどっかのサイトにあるような
ページにキャラの顔の画像貼っ付けて、その横に台詞入れるような
俗人なやつかと思ったw
59 :
75:2008/12/14(日) 21:33:44 ID:Fc1j92sz
まぁまとめはいるだろうけれど
設定はだいぶ分かりやすくなったかと
地形、気候なんか特にないよな枠は
列島、島嶼だけど
砂漠なんかも舞台にできそうな気がする
62 :
75:2008/12/14(日) 22:00:03 ID:Fc1j92sz
一問一答のまとめ投下するよー
63 :
FAQ 1/5:2008/12/14(日) 22:00:35 ID:Fc1j92sz
Q ここはどこですか?
A ここは四方を海に囲まれた、海上の孤島です
Q 世界の背景を教えてください。
A 昔、隕石が地球を襲いました。
その結果世界は大きな打撃を受け、それまで存在していた国家は再編を余儀なくされてしまいます。
そんな中、人々は隕石の中に含有されていた物質――魔法資源が世界の復興に役立つことを知りました。
ここ学園島は、最も多くの魔法資源が眠っている島なのです。
その後、荒廃した世界の各地で内戦や紛争が相次ぎました。
国家群は魔法資源の奪い合いを繰り広げ、島で血みどろの戦いを繰り広げます。
ですが、戦いは容易に決着がつきませんでした。
大人の多くが死んでしまいます。
そして彼らの代わりに子供達が前線へと投入されました・・・。
島では学園を小国家とみなして、戦いが続きました。
学園島という名称はここからきたようです。
一説によると学園島での戦いに大人が関与できないのは、島に埋蔵された魔法資源が発するエネルギーが悪影響を与えるからと言われています。
そのエネルギーを浴びて無事でいられるのは、隕石落下後に生まれた少年少女たちであるとも・・・。
Q この島は『国』なのか?
A いいえ、島そのものは国ではありません。
それぞれの学園(のバックにいる国家)が領有権を主張していますが、明確な所有者は決まっていません。
島にある学園はドイツ系の学園、ロシア系、日本系、イギリス系の学園などです。
彼らは魔法資源を巡って対立しています。
64 :
FAQ 2/5:2008/12/14(日) 22:01:36 ID:Fc1j92sz
Q 魔法資源の与える悪影響があるのなら、大人はどうなるんですか?
A 申し訳ありません、そこまではわかりかねます・・・
大人の扱いに関しては、前線に出ていない人間が多いことぐらいしか知りません。
ただ、特殊な防護を施された車両や艦船なら前線に出れると聞いたことがあります。
Q 個々の紛争はどのようにして終わるのですか?
A A学園がB学園を滅ぼす・・・という結末は少ないようです。
あまりやりすぎると本国の介入を招く恐れもあるらしいのですが、何より戦争の目的が勝利ではなく魔法資源の確保にあるため、本校の制圧戦は行われないようです。
ただ、事例が少ないだけで滅亡した学園も存在する可能性があります。
Q 気候や主力となる兵器、資源の採掘のあり方、それからおよその人口を教えてください
A 気候は現実世界と大差ない。
兵器については母体となった国のものがそのまま使われています。
資源採掘については不明瞭な点が多く、ここでは説明できません。
人口については、明確なのはロシア系学園が恐らく最大ではないかと推測されます。
Q 定まった地形、地図は存在するのでしょうか。
また、民間人のコミュニティ、戦争協定(国際法的なもの)
はありますか?
A 海上に浮かんでいる・・・という概要だけですね。
民間人のコミュニティについては、本校の周辺の居住区にあります。
将官や司令官といった上層部の人間や、少数ですが生徒の家族などです。
戦争協定については存在はしているようです。
Q 日本系の学園は存在しますか?
A
日本系学園には十一連学園が存在します。
生徒会長は樋口紀一郎氏が努めています。
Q 現実せかいでの第二次大戦との繋がりは?
A 第二次世界大戦で投入された兵器や装備は、こちらの世界でも同じように登場します。
史実に登場した人物は・・・まだ確認されていません。
65 :
FAQ 3/5:2008/12/14(日) 22:02:34 ID:Fc1j92sz
3/5
Q 各学園の概要を教えてください
A
ドイツ系
・アヴィリオン学園
・アイゼンクロイツ学園
・ルントシュテット学園
ロシア系
・ヴォルクグラード人民学園
・ワシリー学園
イギリス系
・パクス・ブリタニカ学園
Q 島の自給率ってどうなってるの?
A 恐らくは島の外部から運んでくる
Q 時代はいつごろ?
A 1939〜1945ぐらい
Q 島の外でも戦争してるのか?
A していない。
内戦とか地域紛争ぐらいならあるかもしれんけど。
Q 学園の設定は勝手に弄ってしまっていいのか?
A 校舎が空飛んだりしなければ大丈夫
Q 学園って事は授業があったりするの?
A 普通に授業やってるよ
Q 輸送路を襲っては駄目なの?
A 職人の判断に任せる
66 :
FAQ 4/5:2008/12/14(日) 22:03:12 ID:Fc1j92sz
Q 本国の国力の差は?
A 未定
Q 魔法は詠唱とか魔法陣とかの縛りはない?
A 職人の自由裁量に任せる
Q 文化レベルはどうなってる?国によって差はある?
A 職人の自由裁量に任せる
Q 思想とかはどうなってんの?
A 基本的に史実準拠。
でも、ユダヤ人迫害とかは不味いと思っている。
人種差別ネタは出来るだけ使いたくない。
ティターンズみたいな輩を出すなら構わないけど・・・。
Q 隕石の墜落時期は?
A 1800年代の後半と考えてくれればおk
67 :
FAQ 5/5:2008/12/14(日) 22:04:52 ID:Fc1j92sz
5/5
Q でもそれだと隕石後に生まれた子供って、既に大人になってしまってない?
A 職人の自由裁量に任せる。
例1
マナの耐性(マナは人体に有害?)とかいう話が出てたから、
世代を重ねる毎に耐性が強くなっていって、長時間まともに動けるのは学園島の少年少女世代から
っていう風にすればいんでね?
例2
初期は魔法研究が進んでなかったから、島にいった大人や子供は殆ど死んでしまった
これは困ったと魔法研究進む
魔法適性を判別する方法論が確立する
それに合格した子供を学園島に送ることに
ランクS→魔法使える
ランクA→魔力で満ちていても普通に活動できる
ランクB→花粉症くらいの害がある
みたいな感じ
初期に生きのこった人は超エリート(数は少ない)
学園のメインスタッフに(スカウト、教師)
強引に魔力耐性(レジスト)を付ける技術とかも発達 ← いまここ
40歳以上 初期開拓段階で送られたエリート
30歳くらい その後送られた人たち、こっちもエリート
20歳くらい 魔法適性試験初期段階の人たち、メイン戦力
10歳くらい 最近送られてきた人たち、授業とか戦闘訓練とかしてる
Q 航空戦力の使用は可能なの?
A もちろん可能。
エスコンだろうがトップガンだろうがマクロスだって構わない。
Q 戦いや魔法を書かなくても良いんだよね?
整備士のボヤキ節や戦争の恐怖をまぎらわせる為に薬物に溺れていく名も無き兵士を書いても良いんだよね?
A 学園+WW2+魔法という縛りがあれば、基本的にはなんでもおk
まとめ乙
69 :
75:2008/12/14(日) 22:05:53 ID:Fc1j92sz
とりあえずこんな感じ。
ここがおかしい! ここは変えようぜ! とかあったら言ってくれ。
まとめwikiに載せる前に修正するんで
乙
物語の完結部分を書くのが難しい題材ね
71 :
75:2008/12/14(日) 22:09:12 ID:Fc1j92sz
>>70 戦争が終わり、明日への希望が・・・というグッドエンド。
戦争?そんなもんおわらねーから滅ぼしてやる!・・・というバッドエンド
ハッピーエンドになっても、何をもってハッピーと言うのか難しいな。
戦争が題材なんだもの。
72 :
75:2008/12/14(日) 22:09:55 ID:Fc1j92sz
あと砂漠と言えば有名な人が一人いるので、是非やってもらいたいw
狐か
74 :
75:2008/12/14(日) 22:12:31 ID:Fc1j92sz
そうです。
狐さんです。
だが、一番の問題はリアルメビウス1のあの男だ・・・。
Gスレから来たよ
良く解らないけど試しに投下してみる
76 :
75:2008/12/14(日) 22:18:01 ID:Fc1j92sz
支援はお任せあれ
“pl(r)ay the war”
最初は引き金は鉛のように重かった。
今じゃ引き金は羽のように軽い。
人の命は重いと思っていた。
だけど、引き金よりも軽かった。
知らぬ間に射撃後の熱い銃身、そして戦意高揚剤の入った注射器の冷たい針に。
――幸せを感じるようになっていた。
塹壕の中の空気は湿っぽくて、汗と硝煙の匂いが混じっている。その中に込もっていると、感覚が麻痺していく。
絶え間なく続く銃音に、頭を抱えて十字を切る。
――神様よ、どうか俺をお救い下さい。
熱い液体がかかる。鉄臭くて生臭い。頭を上げると、さっきまで話していた仲間の首から上がない。
そこから吹き出した血が噴水みたいに飛び散り、血の雨を降らしている。
「衛生兵っ! 救護隊っ!」
誰かの声が塹壕の中に木霊する。だけど、もう遅い。必要なのは天に召されるよう祈りを捧げる神父だ。
「死にたくなきゃ戦えっ!」
偉い人が胴間声でがなるけど、誰一人反応しない。
――何処の誰が好き好んで死ぬか。戦いたきゃ一人で戦って勝手におっ死ね。
塹壕の中で生き残ってる奴の想いは一つだ。そっち方面の魔法の適正がない俺にだって肌で感じ取れる。
まだ死ねない、まだ死にたくない。女だって知らないし、酒の味だって、タバコだって知らない。
知らない事だらけなのに死んでたまるか。
戦っても死ぬ、戦わなくても死ぬ。運が良い奴だけが生き残る。それが戦争だ。
万が一の希望にかけて、上着のポケットからアンプルを取り出して注射器に入れる。
空気を抜く為に少し押し出し、何度も使った、使い回された注射針を腕の血管を狙って突き刺す。
鋭い痛み、次第にやって来る恍惚。
怖くない、俺は死なない。死ぬのは馬鹿な敵さんだ。俺が殺す。生き残るために殺す。
銃を構え、塹壕から顔を出して引き金を引く。乾いた破裂音が響き、弾がバラ撒かれる。
B級のアクション映画、或いは駄作のテレビゲームじみた光景が俺の目に映る。
跳ね回って倒れる敵兵、銃声よりもでかい音で耳をつんざく断末魔の悲鳴。
――神様、俺は今日も国の為に敵を殺しました。だから、この戦争を生き残らせて下さい――。
了。
以上、投下終了。
ミリタリー系は初めてだから出来が悪くてごめんね。
79 :
75:2008/12/14(日) 22:20:25 ID:Fc1j92sz
投下乙
こういう泥臭い話好きだぜw
薬物か
支援しようと思ったらw
GJ!!
82 :
75:2008/12/14(日) 22:22:35 ID:Fc1j92sz
まとめに載せてくるぞー
83 :
75:2008/12/14(日) 22:25:07 ID:Fc1j92sz
まとめに載せてきました。
スレの主題歌をどうするか上に出ていたけど、どこか物悲しさのある曲がいいなぁと言ってみる。
もしくは壮大な曲。
>>83 良く見直したらテンプレに添って無ないからまとめに載せなくても良いよ。
85 :
75:2008/12/14(日) 22:32:59 ID:Fc1j92sz
俺は別に構わないと思うんだが、消した方がいい?
>>85 魔法は強引に入れたけどWWU分が欠けてるっしょ。
だから消した方良くないかい?
消すのかったるかったら悪い見本として残しておいても良いし。
87 :
75:2008/12/14(日) 22:37:08 ID:Fc1j92sz
>>86 他の人の反応見てから対応します。
まあ「学生兵士が塹壕で見た夢」でもいいわけでw
萌えキャラの割合ってどこまで許される?
意図的に萌えキャラを狙っても萌えない受けないというのはあるし
別にそんなつもりは無くても読んだ人が勝手に萌えを感じることもある
別に割合とか気にしなくていいかと
年齢とかが普通ならある程度許されるんじゃないの?
いわゆるロリババァとかは無理だと思うけど
ロリババァもいけるんじゃね?
マナの影響で成長ホルモンに異常が出たとか
ロリおばさん、になっちゃうけど
序文
この物語は、学園列島の戦史のエピソードのごく一部を飾る局地的な、ごく短い戦いの記録。
少女が抱いた思いも憧れも、埋もれたまま語られることは無く、ただ静かに彼女と彼の墓標に静かに寄り添う
専守島
学園列島の「本島」から東側に位置し、本島とは10Km余の海峡を挟んで相対する、長さ約30Km、最大幅約20Kmの平坦な島である。
島の北東部を若鶴学園、南部・西部を十一連学園の勢力下にあり、交戦状態にある
若鶴学園
学生総数 8363人
校章 鶴の意匠を「Журавлик」の文字で半円に囲む
装備 旧ソ連系
戦車 約100両 (T-34を中心に混交、一部にBT-7 ・ BT-8、ごく少数のIS-2、KV-1等も見かけられる)
各種砲迫218門
警備艦2隻、機雷敷設艦1隻、掃海艇4隻、輸送艦および上陸用舟艇数隻を保有
十一連学園
学生総数 11500人
校章 漢字「士」一文字
装備 旧日本軍系
戦車 64両 (1式中戦車19両、97式中戦車20両、95式軽戦車25両)
重軽火砲 各種約100門
海防艦3隻を保有
(XX年八月十五日時点)
>>91 じゃあ基本的に宇宙人とか
人外系でなければ大丈夫ということになるのかな
とりあえずエロゲで例えると大番長と同じ感じでおk?
>>66 軍事板の頃は、魔法少女の位置がユダヤ人を多少意識した作りになってました。
32 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 18:52:55 ID:Fc1j92sz
ちょりーす
33 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 18:53:05 ID:bKIvX8s9
さて……
「串 の 人 が 学 園 島 に 召 喚 さ れ た よ う で す 」
34 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 18:54:43 ID:bKIvX8s9
(゚Д゚≡゚д゚)ここは!?見たことのない風景……どこだ?
35 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 18:54:49 ID:Fc1j92sz
んじゃ始めようか
36 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 18:55:56 ID:bKIvX8s9
人影?
あなたは誰…?
37 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 18:57:25 ID:Fc1j92sz
ここは学園島と呼ばれる会場の孤島です。
残念ですが、四方を海に囲まれています。
38 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:01:11 ID:bKIvX8s9
会場……海上の会場か……
ここについてもっと教えてもらえませんか
時代はいつなんです?見たことのないものも…
39 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:03:07 ID:Fc1j92sz
>>38 すみません 『海上』でしたね。
昔、隕石が地球を襲いました。
その結果世界は大きな打撃を受け、それまで存在していた国家は再編を余儀なくされてしまいます。
そんな中、人々は隕石の中に含有されていた物質――魔法資源が世界の復興に役立つことを知りました。
ここ学園島は、最も多くの魔法資源が眠っている島なのです。
40 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:07:06 ID:Fc1j92sz
その後、荒廃した世界の各地で内戦や紛争が相次ぎました。
国家群は魔法資源の奪い合いを繰り広げ、島で血みどろの戦いを繰り広げます。
ですが、戦いは容易に決着がつきませんでした。
大人の多くが死んでしまいます。
そして彼らの代わりに子供達が前線へと投入されました・・・。
41 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:09:11 ID:Fc1j92sz
島では学園を小国家とみなして、戦いが続きました。
学園島という名称はここからきたようです。
一説によると学園島での戦いに大人が関与できないのは、島に埋蔵された魔法資源が発するエネルギーが悪影響を与えるからと言われています。
そのエネルギーを浴びて無事でいられるのは、隕石落下後に生まれた少年少女たちであるとも・・・。
42 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:09:18 ID:bKIvX8s9
少年兵士ですか…
わたしのいた世界では非合法でしたが
それはそれとして魔法資源はエネルギーなんですよね
ということはこの島は強国なのですね?
43 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:11:39 ID:bKIvX8s9
あ、ごめんなさい
つまり「学園」という自治体が争っていると、
そこでは大人が銃後、子供が前線にいて…
魔法資源の与える悪影響があるのなら、大人はどうなるんですか?
44 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:13:54 ID:Fc1j92sz
>>42 いいえ、島そのものは国ではありません。
それぞれの学園(のバックにいる国家)が領有権を主張していますが、明確な所有者は決まっていません。
島にある学園はドイツ系の学園、ロシア系、日本系、イギリス系の学園などです。
彼らは魔法資源を巡って対立しています。
45 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:15:48 ID:Fc1j92sz
>>43 申し訳ありません、そこまではわかりかねます・・・
大人の扱いに関しては、前線に出ていない人間が多いことぐらいしか知りません。
ただ、特殊な防護を施された車両や艦船なら前線に出れると聞いたことがあります。
46 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:19:24 ID:bKIvX8s9
それで主役は少年少女である、と…
防護は対魔法の装甲のようなものですね
ここまでのお話を伺って、自分の世界の「七都市物語」という話を想起しました
同盟関係や調停などについても伺いたいのですがよろしいでしょうか
48 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:22:52 ID:bKIvX8s9
はい。個々の紛争はどのようにして終わるのですか?
49 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:24:35 ID:Fc1j92sz
A学園がB学園を滅ぼす・・・という結末は少ないようです。
あまりやりすぎると本国の介入を招く恐れもあるらしいのですが、何より戦争の目的が勝利ではなく魔法資源の確保にあるため、本校の制圧戦は行われないようです。
ただ、事例が少ないだけで滅亡した学園も存在する可能性があります。
50 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:28:39 ID:bKIvX8s9
なるほど。学園は四つか五つほど存在するのかな
気候や主力となる兵器、資源の採掘のあり方、なども気になりますね
それからおよその人口を。
51 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:33:03 ID:Fc1j92sz
気候は恐らく、貴方のいた世界と大差ないでしょう。
兵器については母体となった国のものがそのまま使われています。
資源採掘については不明瞭な点が多く、ここでは説明できません。
人口については、明確なのはロシア系学園が恐らく最大ではないかと推測されます。
52 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:39:39 ID:bKIvX8s9
おおよその舞台が把握できました。
ここを舞台に物語が繰り広げられるのですね。
ボソッ(資源はイリジウムと同じような分布になりそうだな)
定まった地形、地図は存在するのでしょうか。
また、民間人のコミュニティ、戦争協定(国際法的なもの)
はありますか?
53 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 19:47:09 ID:Fc1j92sz
>>52 海上に浮かんでいる・・・という概要だけですね。
民間人のコミュニティについては、本校の周辺の居住区にあります。
将官や司令官といった上層部の人間や、少数ですが生徒の家族などです。
戦争協定については存在はしているようです。
54 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 19:56:14 ID:bKIvX8s9
理解できました!さしあたって日本モデルの学校を訪ねようと思います
著名な人物はいますか?また、第二次大戦との繋がりが指摘されてましたが、どのようなものでしょうか
55 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:00:21 ID:Fc1j92sz
日本系学園には十一連学園が存在します。
生徒会長は樋口紀一郎氏が努めています。
そちらの世界での第二次世界大戦で投入された兵器や装備は、こちらの世界でも同じように登場します。
史実に登場した人物は・・・まだ確認されていません。
56 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:02:39 ID:bKIvX8s9
なるほど、個々の学園には名前があるのですね(当たり前
各学園の概要を教えてください
57 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:03:05 ID:1rWz6zK6
質問しにきたよ
島の自給率ってどうなってるのん?
58 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:03:21 ID:7JHqfMEz
時代は結局いつごろ?
59 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:08:54 ID:Fc1j92sz
>>56 今考えているところだと
ドイツ系
・アヴィリオン学園
・アイゼンクロイツ学園
・ルントシュテット学園
ロシア系
・ヴォルクグラード人民学園
・ワシリー学園
イギリス系
・パクス・ブリタニカ学園
>>57 恐らくは島の外部から運んでくるんじゃないかと考えてる
自給させるのも悪くないが
>>58 1939〜1945ぐらい
60 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:11:48 ID:7JHqfMEz
って事は島の外でも戦争してるのか?
後、考えてるって事は学園の設定は勝手に弄ってしまっていいの?
61 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:12:54 ID:Fc1j92sz
島の外は戦争してないんじゃねーかなぁ。
内戦とか地域紛争ぐらいならあるかもしれんけど。
>学園の設定
校舎が空飛んだりしなければ大丈夫かと。
62 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:13:13 ID:1rWz6zK6
>>59 そうなると各学園は港なり空港なりを保持してるって事かな。
物質の輸送機は不可侵って協約はある?
63 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:16:32 ID:7JHqfMEz
もういっちょ
学園って事は授業があったりするの?
それともただの通称?
64 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:16:43 ID:Fc1j92sz
>>59 軍事板にいた頃は「輸送路を封じたら戦争が成り立たない」ということでご法度にしていた。
地上ルートの補給路はともかく、海路と空路は不可侵に近いかも。
65 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:18:02 ID:Fc1j92sz
レス番間違えちまった
>>63 普通に授業やってるよ
66 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:18:39 ID:7JHqfMEz
それこそ魔法を使った輸送方法とかダメかな?
折角魔法があるんだし
67 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:20:38 ID:Fc1j92sz
>>66 そういうところは職人の判断に任せたいな・・・と思っている
68 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:22:23 ID:1rWz6zK6
>>64 そうなんだw
基本的に補給を絶つって概念は欠落してる訳ね。
本国の国力の差と島の位置はどうなってるのかな?
69 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:25:02 ID:Fc1j92sz
>>68 本国の国力は考えてない。
島の位置については、俺はバルト海にしてある。
70 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:28:22 ID:7JHqfMEz
隕石落ちた→本国ボロボロに→復興のために魔法資源!→学園島限定の戦争に
戦争というよりかは、魔法資源争奪戦のイメージが強いな
ってか、現実の戦争も似たようなもんか……
魔法は詠唱とか魔法陣とかの縛りはない?
魔法体系とか考えるの好きだから参考にしたい
71 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:28:40 ID:bKIvX8s9
そこも職人次第な部分もあるのですね
日常や現実に近づくと若干縛りがきつく、
大きな設定は自由度が高いのかな……
72 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:31:39 ID:Fc1j92sz
>>70 魔法関連はかなり自由度が高いので好きにやってえーよw
俺は体に詠唱→体内に埋め込まれた魔法エネルギーが解放→ローブ着用という流れにしている。
魔法と言っても色々あるので、そこはお任せします。
>>71 細部までいくとすり合わせなんて直接、顔を合わせて話さないと無理だろうしねぇ。
齟齬が出てくるのは仕方ないんじゃないかな。
73 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:32:41 ID:1rWz6zK6
>>69 つまり、国力の差はなくてイーブンって事ね。
輸送を考えるとアメリカ系や日本系の学校は不利で欧州の学校は有利なのか。
文化レベルはどうなってる?国によって差はある?
74 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:35:45 ID:Fc1j92sz
>>73 文化レベルは考えてなかった。
恐らくはWW2当時と同じだろうけど、ここも書く人の裁量任せでいいかも。
75 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:40:12 ID:1rWz6zK6
>>74 成る程。文化レベルは国ごとに違っているって考えて良いのかな。
思想とかはどうなってんの?
76 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:40:25 ID:7JHqfMEz
日本の孤児院で暮らしていた主人公
とある事情で強大な魔法の力を持っているヒロイン
その力がちょっとした事件から発覚してしまい、
ヒロインが学園島に送られてしまうことに
そこで入れ替わりを強引に決行する主人公
ヒロインの代わりに学園島に潜入する
魔法も兵器もロクに使えない主人公が、
ズル賢さとカリスマだけで日常への回帰を図る物語
とかは? やっぱり戦争しないとダメ?
77 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:40:55 ID:bKIvX8s9
ああ、思想は気になっていた
WW2当時に準じるのですかね
78 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:44:14 ID:Fc1j92sz
>>76 イイヨイイヨー
戦争だけじゃなく、学園ならではのラブコメや伝奇モノだっておk。
なんでもウェルカムだぜ!
>思想
基本的に史実準拠。
でも、ユダヤ人迫害とかは不味いと思っている。
人種差別ネタは出来るだけ使いたくない。
ティターンズみたいな輩を出すなら構わないけど・・・。
79 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:45:51 ID:SAgbmKW/
ある程度進んだら、纏めて本スレに貼ると良いな
80 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:46:30 ID:bKIvX8s9
そのための対談だしね
81 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:47:35 ID:Fc1j92sz
ついでのまとめwikiにも貼ろうかと思ってる
82 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:49:17 ID:1rWz6zK6
>>78 史実に準拠となると、日本系の学校は非合理的な精神論を重んじる訳ね。
本国からの独立を考えている勢力っているのかな。
83 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:50:40 ID:7JHqfMEz
思ったよりも自由度が高くてびっくりした
84 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:53:55 ID:Fc1j92sz
>>82 現代風にアレンジしてくれてもいいけどね>精神論
>本校からの独立
今のところは考えていないけど、離れた場所で強大な軍事力を手にした奴が野望を抱かない理由は無い気がする。
ありうる選択肢やね。
>>83 色々なお話を見たいもん!
85 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 20:54:28 ID:7JHqfMEz
あ、隕石の墜落時期も教えてくれぃ
それとも個人の裁量で決めておk?
86 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 20:56:07 ID:Fc1j92sz
>>85 1800年代の後半と考えてくれればおk
87 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:00:45 ID:1rWz6zK6
>>84 思想なんかは書き手の都合で好き勝手にしても構わないわけね。
恋愛物だってありですね?
88 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:01:56 ID:Fc1j92sz
もちろん!
89 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:02:43 ID:7JHqfMEz
>>86 でもそれだと隕石後に生まれた子供って、既に大人になってしまってない?
1890年 隕石落下
1940年 物語の舞台
とすると、隕石落下後に生まれた人は40歳くらいまでになるんだが……
90 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:04:45 ID:1rWz6zK6
協定って具体的にどうなってるの?
105 :
75:2008/12/15(月) 00:09:54 ID:oUs3GRiD
91 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:07:03 ID:SAgbmKW/
マナの耐性(マナは人体に有害?)とかいう話が出てたから、
世代を重ねる毎に耐性が強くなっていって、長時間まともに動けるのは学園島の少年少女世代から
っていう風にすればいんでね?
92 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:07:21 ID:Fc1j92sz
>>89 あっ・・・しまった。
困った、そこまで考えていなかった。
隕石落下の時期をずらしたほうが良いかな
>>90 史実のジュネーブ協定みたいなもんかと思う
93 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:07:23 ID:pWnQxDi4
魔法使いとかいないけどすべてを物量で揉み潰すアメリカ系学園とか欲しいねw
禁じ手の補給路破壊とか無差別爆撃とかなんでもやる学園
94 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:10:35 ID:Fc1j92sz
>>91いいと思うけど、どうだい?
95 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:11:12 ID:Fc1j92sz
アメリカ系学園って、存在そのものが魔法なんじゃーか?
一週間に一隻空母作ったりしてw
96 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:12:12 ID:1rWz6zK6
航空戦力の使用は可能なの?
何処かの国がその気になれば島を石器時代まで戻してしまいそうな気がする。
97 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:12:49 ID:bKIvX8s9
取りあえず100までで一区切りする?
98 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:13:27 ID:Fc1j92sz
>>96 もちろん可能。
エスコンだろうがトップガンだろうがマクロスだってできまっせ。
99 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:14:42 ID:1rWz6zK6
よーしガンダム出しちゃうぞー
100 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:15:19 ID:Fc1j92sz
110で一旦区切ろう
106 :
75:2008/12/15(月) 00:10:38 ID:oUs3GRiD
101 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:15:44 ID:pWnQxDi4
じゃあ400機ぐらいのB29が毎晩飛んできて
「マナが足りない、畜生!」みたいなのもありだなw
102 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:18:18 ID:7JHqfMEz
>>94 初期は魔法研究が進んでなかったから、島にいった大人や子供は殆ど死んでしまった
これは困ったと魔法研究進む
魔法適性を判別する方法論が確立する
それに合格した子供を学園島に送ることに
ランクS→魔法使える
ランクA→魔力で満ちていても普通に活動できる
ランクB→花粉症くらいの害がある
みたいな感じ
初期に生きのこった人は超エリート(数は少ない)
学園のメインスタッフに(スカウト、教師)
強引に魔力耐性(レジスト)を付ける技術とかも発達 ← いまここ
40歳以上 初期開拓段階で送られたエリート
30歳くらい その後送られた人たち、こっちもエリート
20歳くらい 魔法適性試験初期段階の人たち、メイン戦力
10歳くらい 最近送られてきた人たち、授業とか戦闘訓練とかしてる
こんな感じの設定でもいいかな?
103 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:18:39 ID:Fc1j92sz
>>99 レイバー出そうぜレイバーw
>>101 いいともいいとも
104 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:20:04 ID:Fc1j92sz
>>102 おkおk
大人がいないと面白くないぜ
105 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:20:43 ID:1rWz6zK6
最後にまともな質問をしとこう
戦いや魔法を書かなくても良いんだよね?
整備士のボヤキ節や戦争の恐怖をまぎらわせる為に薬物に溺れていく名も無き兵士を書いても良いんだよね?
106 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:22:20 ID:SAgbmKW/
最後にまともじゃない質問をしとこう
30過ぎて童貞だったら魔法が使える、ってことじゃないんだよね?
107 :
75:2008/12/15(月) 00:12:18 ID:oUs3GRiD
107 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:22:35 ID:Fc1j92sz
>>105 いいですとも。
学園島の設定使ってタクシー・ドライバーやってほしいなぁ。
108 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:25:29 ID:Fc1j92sz
>>106 違います
109 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:28:33 ID:Fc1j92sz
このへんで打ち切るよー
110 名前: [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:32:00 ID:bKIvX8s9
はい、75氏、今日はありがとうございました
111 名前:75 投稿日:2008/12/14(日) 21:32:21 ID:Fc1j92sz
いえいえ、こちらこそありがとう。
それでは、スレに貼ってきます
112 名前:創る名無しに見る名無し 投稿日:2008/12/14(日) 21:33:41 ID:SAgbmKW/
まとめるのを忘れずにー
パッと見で序盤のコピペ荒らしと混同される可能性があるからね
180 名前:75 投稿日:2008/10/02(木) 21:25:13 ID:b4MHvJCP
ちょいとネタ振りなんだが、学園島におけるマスコミってやっぱり報道委員なのかな?
新聞部とかは駄目なのかな
181 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/10/02(木) 23:08:22 ID:GnIBCRJZ
生徒会宣伝部とかどうだい
182 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/10/03(金) 19:48:23 ID:/0pL8i4X
他国領土で報道しているとスパイ容疑で捕まりそうだな
自国の高揚記事しか書けないのかな?
183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/10/05(日) 22:27:56 ID:ZmDQ7ud0
学園島の戦いは補給拠点が限られているからアフリカ戦線みたいになりそう
ただこの世界は華々しい魔道兵と泥臭い兵士が戦うから、どちらかに偏ってもいけない気がする
こういうのって個人の主観が大きい気がするからなあ
あまり意味がないような気がする、まあ個人的なもんなんでwどうか堪忍
哀しい感じで選んだらこんなことにw
ホントはもっと明るくぶっとばしていくようなのを選びたかった
まあ個人的なイメージってことで流してくださいw
最後に一つだけ同じ魔女ってことで英雄伝説V白き魔女オープニングかな?、Xでも良かったが
ttp://jp.youtube.com/watch?v=sI2qgxi7KZo&feature=related 1:50〜からが物哀しい感じだと、ただちょっと長いかな
だけどそこだけ聞くとお通夜な感じで終わってしなくもないw
隣にもう一つのOPのやつ聞けば分かりますが明るい感じだから、決して暗いようなものではないです
112 :
75:2008/12/15(月) 18:39:37 ID:zpCeAGCb
114 :
75:2008/12/15(月) 19:08:52 ID:zpCeAGCb
このスレには紳士も紛れ込んでいたのか・・・
115 :
75:2008/12/15(月) 19:45:08 ID:zpCeAGCb
合作でもしてみようかと提案するテスト
116 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 20:03:10 ID:TZ+bT56z
何を合作するんだい?
117 :
75:2008/12/15(月) 20:08:59 ID:zpCeAGCb
>>116 SS・・・になるだろうね、このスレの場合は。
企画を立てるところから始まるかも。
>>111 ある種、同人ゲーム音楽ていう側面のもあるから
ゲー音の人とからにも排撃されやすいと思う東方
最初のやつの二つ目と二番目のやつの一つ目の曲が良かったと思う
ぶっちゃけると軍事知識ないとSS書けんがな
120 :
75:2008/12/15(月) 20:29:13 ID:zpCeAGCb
>>119 軍事知識FAQでも作ろうかと考えたが、凄まじい量になりそうな気がする。
政治や機械工学、それに思想まで加わるからなぁ・・・。
合作にしても、他所から書き手を呼ぶのに難しい題材だと思うよ
辞世なら幾らでも書けるけどね
122 :
75:2008/12/15(月) 20:46:18 ID:zpCeAGCb
合作の案はとりあえず延期で。
上の方でマナの影響で外見年齢が若い大人キャラがいるのでは?という書き込みを見て思ったこと。
逆に普段は幼女→変身すると大人って駄目?
題材ってどんなものやりたいのとかもにもよるしなあ
こつこつやるか
124 :
75:2008/12/15(月) 21:02:03 ID:zpCeAGCb
全部乗せになりそうな悪寒
125 :
166:2008/12/15(月) 22:28:31 ID:tCd0OxIZ
リレー小説なんてどうかな?
あと短編書いたから明日あたりから投下するノシ
126 :
75:2008/12/15(月) 22:34:46 ID:zpCeAGCb
もう少し人が増えたら考えている>リレー小説
短編楽しみに待ってるよ〜
127 :
75:2008/12/15(月) 23:19:56 ID:zpCeAGCb
幼馴染の女の子が上官だったり部下だったりしたら、けっこう萌える展開ができるのではないかと聞いてみる。
そんな配属ありえないと言われたらそこまでだけどw
はびこる縁故主義、コネクション、腐敗
幼馴染の女の子が敵のエースだったら燃え……おっと08的展開の二の舞はゴメンだ
上官がクラン・クランみたいな人だったら喜んで部下になるよ
敵に捕まって
カテジナみたいになったら嫌だなあw
スレの主題歌はブラックジャックの曲がいいな
太陽の花だっけか
既に幼馴染の女の子が敵の司令官で自分は味方の司令官なのだがどうすればいいと
敵の司令官の女の子を誘拐して嫁にする話を書くんだ
あとなんか生えてる副官もゲットだ
そこは恋愛を優先したと見せかけて勝利を優先する相手に殺されてしまう主人公を書こうぜ
定時
クリスマスにはアントワープで会おうぜ
138 :
75:2008/12/16(火) 19:14:24 ID:k5/t9H4S
>>137 そういや、今日は1944年にドイツ最後の賭けが始まった日やね。
その台詞は結末を知っていると尚更悲壮感が沸くなぁ。
子供の頃、なんでティーガーやパンターがあってドイツ軍は負けるんだよwwwwと思っていたが、そりゃ燃料無くちゃ動けんわ。
139 :
75:2008/12/16(火) 19:19:51 ID:k5/t9H4S
一発大逆転の(無謀な)大作戦っていうのは近いね
ここのスレ住人ならその例えでも分かりそうだな
141 :
75:2008/12/16(火) 19:42:28 ID:k5/t9H4S
最後の賭けと聞いて、戦いの結末をどうするかも考えなくちゃいけないかも。
今考えているのは
・共同戦→和平エンド
隕石に残されていた宇宙人の最終兵器が稼動、全学園は結託して最終兵器を撃破する。
最終兵器の残骸から十分な魔法資源を手に入れた人類は復興への道を共に歩み始める。
・破滅エンド
魔法資源を独占した学園が学園島の完全制圧を目論んで全面戦争を開始。
魔法に対して核エネルギーを手に入れた非魔法勢力は核兵器による焦土作戦を行い、学園島は壊滅。
\(^o^)/オワタ
・バッドエンド
圧制と暴虐の限りを尽くす勢力が学園島を制圧して終わり。
恐怖政治が始まる・・・
・UFOエンド
魔法資源は宇宙人が与えた救済措置だった!→だが、人間はそれを軍事利用した→やっぱり人間は駄目な生物だね→地球滅亡
無難に停戦エンド、もしくは戦いは終わらない、これからも続く・・・でもいいかもしれない。
でも、作品のテーマや職人の目指すところ次第で色々変わりそうw
無難にいくなら和平エンドだけど、破滅エンドで締めくくったほうがいいなと思う俺鬼畜
魔法資源以外の資源は見つかって戦争が終わっちゃうとかはなし?
…「本国」同士で勝手に交渉と和平が成立して、停戦命令が下されるエンド
145 :
75:2008/12/16(火) 20:24:00 ID:k5/t9H4S
破滅エンドにすると続編が作れない気がしないでもない
最悪の場合はイデが発動するけどな!
>>143 いいと思うぜ
これは俺が考えていたやつだから、縛られないでくれw
>>144 なんというバーミリオン会戦
学園同士は停戦できても、両軍の兵士には遺恨が残るだろうなぁ
146 :
75:2008/12/16(火) 21:35:27 ID:k5/t9H4S
このスレでもラジオやったら面白いことになりそうw
ほめられてのびるラジオだな
148 :
166:2008/12/16(火) 22:01:55 ID:JQy4h9XQ
この記録は、公にはされぬが、エドアール学園とルントンシュッテット学園に「パン工場の悪夢」と言われた争いの記録である。
1940年 11月×日火曜
それは、エドアール学園、ルントンシュッテット学園との学園境界線で二分されているほとんど戦略的価値がない小さな町で起こった。
そこには、丘の上にアンパ○マンのパン工場とまるっきり同じ形のパン工場があった。
そのパン工場のパンは焼きたてで、美味しいそして安いとゆう事で両学園が放課後になると生徒達で長蛇の行列が出来る程の人気のパン工場であった。
そしてパン工場には数カ月に一回しか出ない伝説のパン、アップルマンゴークーリムパンが存在した・・・・。
149 :
166:2008/12/16(火) 22:02:40 ID:JQy4h9XQ
エドアール学園第56分校、生徒数は約300人の普通の小さな分校である。
10月×日火曜・15時半
校舎一階の生徒会室には、ここの戦闘部隊第301中隊の隊長兼テニス部のヘネス大尉が主がいない生徒会長の椅子で昼寝をしていた。
誰かが、生徒会室のドアを開けた、その誰かは、昼寝をしている大尉に近付き肩にパンチをくらわせた。
「ぐはっ!!!!」
大尉は素っ頓狂な声をあげて目を覚ました。
「隊長!!何こんな所で昼寝してんじゃねぇよ!!」
「強引な起こし方して、しかも大声で喚くな!頭に響く!」
大尉はかなり不機嫌に睨んだ。
睨んだ奴の名はガルフ、中隊の副隊長でありフットボール部の部長である。
「頭に響くじゃない!今、隊長が座ってるのは生徒会長の椅子だろが!!」
ガルフはその暑苦しい顔を大尉に近ずけ喚いた。
150 :
166:2008/12/16(火) 22:03:38 ID:JQy4h9XQ
「暑苦しいわ!!今、生徒会のメンバーは新しく就任した本校の生徒会長の就任式に出払ってるから、今、ここで1番偉いのが俺だから大丈夫なんだよ!」
「ち、そうゆう事ならしゃあねぇ!俺は部活に戻る!生徒会長の椅子は綺麗に使えよな!!」
そう言うとガルフは生徒会室から去っていき、再び生徒会に一人になった大尉は瞳を閉じ再び眠りに落ちていった。
151 :
75:2008/12/16(火) 22:06:01 ID:k5/t9H4S
支援
しえん
支援
154 :
75:2008/12/16(火) 22:08:44 ID:k5/t9H4S
支援
155 :
166:2008/12/16(火) 22:08:49 ID:JQy4h9XQ
〜投下終了〜
あと、エドアール学園第56分校の所をルントンシュッテット学園第56分校に脳内変換してくださいorz
156 :
75:2008/12/16(火) 22:10:32 ID:k5/t9H4S
おつっす
これは短編扱い?
それなら本編とは別に掲載しますが・・・
間違った箇所はまとめ掲載時に修正しますね
乙
パン工場が戦場になった例はけっこうありそうだ
158 :
166:2008/12/16(火) 22:14:14 ID:JQy4h9XQ
>>156 本編とは別扱いでお願いします。修正ありがとうございます
159 :
75:2008/12/16(火) 22:15:10 ID:k5/t9H4S
160 :
75:2008/12/16(火) 22:20:44 ID:k5/t9H4S
161 :
75:2008/12/16(火) 22:33:09 ID:k5/t9H4S
まとめサイトにFAQを掲載。
暫定なので変更の可能性もあります。
23:00から私も投下予定!
162 :
75:2008/12/16(火) 23:01:39 ID:k5/t9H4S
学園島戦記譚 -序章編- 第二話
第一章
T
少女は血と錆の世界を彷徨っていた。
消えかかった意識と失われた感覚。
死臭と血の匂いだけが鼻腔を支配していた。
「許してくれ……」
ぬめる臓物を踏みしめながら、少女は前へと進む。
自分はどこへ向かおうとしているのか?
自分はどうして、ここにいるのか?
「私は……」
肉塊で覆われた街路樹に死体が吊るされている。
何体も、何十体も吊るされていた。
死体の顔も、体も、全て少女そのままだ。
不思議と恐怖は感じなかった。
恐怖の変わりに胸中にあったのは、罪悪感と屈辱。
「あっ……あっ……」
虚ろな少女の顔は、臓器の壁に串刺しにされた死体を見たことで一変する。
胸から伸びた黒々しい鉄柱には血液がこびり付き、華奢な少年の体を歪な形で支えていた。
少女は口を押さえ、その場に崩れ落ちる。
「なんてことだ……なんて……」
少女にとって、最も大事なものが破壊されていた。
いつでも側にいると誓い、守ると約束した相手だった。
「ごめん……ごめんよ……」
少女は縋るような声を上げる。
側にいてやれなかった。
守れなかった。
約束を破った。
気泡が破れた音が聞こえた。
少年の赤黒い液で濡れた瞼が開く。
血走った眼球が少女を睨んだ。
「違うんだ……違うんだ……」
少女は涙を流して弁明しようとする。
だが、聞き入れられなかった。
「ずるいよ……姉さんは、ずるいよ……」
足元から無数の腕が伸び、少女を血の海に引き入れようとする。
少女は必死に哀願する。
やめてくれ――助けてくれ――姉さんは――。
皮の剥けた指が顔を覆い、やがて少女を血液の中へと誘った。
163 :
75:2008/12/16(火) 23:03:17 ID:k5/t9H4S
U
悲鳴にも似た叫び声と共に、マイコ・パステルナークは身を起こした。
自分の心臓の激しい鼓動によって、自分が現実世界にいることがわかった。
「夢か……」
額を拭った手のひらに、多量の脂汗がこびり付いていた。
下着と肌の間のじっとりとした感覚が不快の度合いを加速させたが、前線では一ヶ月体を洗わないこともざらにある。
ベッドの上でマイコは上体を起こす。
濃紺の髪がベッドの上に川を作った。
「涙……」
琥珀色の瞳から流れるものがあった。
自分がどんな夢を見ていたのかはわからない。
ただ、思い出して気持ちの良い夢でなかったことだけはわかった。
「大佐……?」
マイコが涙を拭っていると、同じベッドに被せられていたシーツが動いた。
シーツは柔らかな曲線を描き、曲線の先には艶やかな金髪がある。
「すまない、起こしてしまったか」
お気になさらず――と前置きして、エレナ・ヴィレンスカヤはベッドから身を起こした。
温かさと湿り気を含んだ舌がマイコの目尻を舐めた。
切れ長の目尻に甘美な感覚が走る。
涙を舐め取った後、エレナはマイコの胸に体を寄せた。
お互いに下着しか身に纏っていないせいで、体温が肌に直接感じられる。
165 :
75:2008/12/16(火) 23:04:30 ID:k5/t9H4S
「泣いていたのですね」
「ああ。負け犬で泣き虫、救いの無い女だ」
「自分を責めてはいけません。先の敗北は、大佐お一人の責任ではないのです」
エレナの優しい言葉が、酷く無機質なものに感じられた。
破れんばかりの力でシーツを握り、マイコは歯を食い縛った。
「私は負けた。完敗だった」
「戦いは周囲の条件や環境によって変わるものであるものです。大佐個人の責任ではありません」
「私一人の責任でないとしても、負けは負けだ。その事実が覆るものか!」
先日、マイコはアヴィリオン学園の残党部隊を攻撃し、手痛い敗北を喫した。
同時に作戦参加していた戦車隊は壊滅、マイコもまた敵の知略に陥れられ、危うく命を奪われるところだった。
敗北はマイコのプライドをズタズタにしただけではなく、自尊心も傷つけた。
「大佐、敗北の事実は覆りようがありません。ですが、敗北を悔やんだところで帳消しにもなりません」
エレナの言う通りだと、マイコも理解していた。
戦いの中では勝利することも敗北することもある。
だが、マイコは負けられない。
自分にはもっと大きな場所で勝利、強敵を打ち破らなければならない。
局地的な戦闘で敗北してはならないのだ。
「敗北は勝利で取り戻すより他に方法がありません。敗北の屈辱をお感じになっているのなら、次回の戦いの尽力すべきでしょう」
マイコの視界の端で、金色の髪が揺れた。
「私が傍にいますから」
優しくエレナは、マイコの手を握った。
二人はどちらが先というわけでもなく、目を瞑った。
「エレナ……」
二つの唇が触れ合う。
エレナの手がマイコの下着の中へと入り込んでくる。
一旦唇を離して、エレナは慈愛に満ちてねっとりと輝る瞳を向ける。
「私を使って、嫌なことをお忘れください。今の時間だけでも……」
何かを言おうとしたマイコだったが、その前に唇を塞がれた。
その後は嵐のようなものだった。
二人はベッドの上で、お互いを調べ尽くした。
166 :
75:2008/12/16(火) 23:06:36 ID:k5/t9H4S
V
学園島に校舎を構える学園の多くは、母体となった国家の流れを受け継いでいる。
西方条約軍の中核であるアヴィリオン学園が旧ドイツ系国家の影響を根強く受けているのが最もたる例だ。
学園島東部にヴォルクグラード人民学園もまた、例に漏れずその一つだった。
ロクサブルスキ市と名付けられた町の中心にはかつてロシアの首都モスクワにあった光景――赤の広場が――ほぼそのままの形で再現されている。
聖ワシリイ大聖堂と歴史博物館を模した建物の間を縫った先にヴォルクグラードの本校がある。
万単位で数えられる生徒の一人の中には、マイコ・パステルナーク大佐もいた。
「不備な点は無いかと……」
「ああ」
不安げなマイコをよそに、担任の教師は淡々と提出された課題に目を通す。
マイコはヴォルクグラード人民軍では大佐であり、エリート魔道兵だ。
だがヴォルクグラード人民学園という場所では、高等部一年生の女子生徒に過ぎない。
「誰に助けてもらった?」
「はっ?」
「二種類の筆跡が混じっているように見えるぞ。それも、見覚えのある筆跡だ」
何とかして弁明しようとしたが、良い言い訳の方法が見つからなかった。
要するに担任の言うとおり、マイコはエレナに手伝ってもらったからである。
「素直に言った方が君のためでもある」
担任教師は初老の男性でありながらも、その目に宿る眼光は鋭いものだった。
今の時代を生きている"大人"は、隕石落下やその後の戦争を生き抜いた人間たちなのだ。
(敵わないな……)
軍人としての自分に絶対の自信と誇りを持っていたが、マイコは学生としての自分の能力には懐疑的だった。
C
支援
支援
170 :
75:2008/12/16(火) 23:11:09 ID:k5/t9H4S
「ヴィレンスカヤ中尉に支援してもらいました」
マイコは観念して、素直に謝ることにした。
「カンニングは重罪だぞ。同志大佐」
担任の言葉は厳しい。
当然だろう、とマイコは思う。
「処罰は覚悟しております」
背筋を伸ばしてマイコが言うと、担任は再び課題に目を通した。
「よく見ると私の見間違いらしいな。私も年を取ったようだ」
「と、言いますと?」
「君は自分の力で課題を終わらせた。そういうことだ」
マイコはしばし唖然としていたが、言葉に内包された意味を汲み取ることができた。
低頭して、マイコは感謝の言葉を述べる。
「ありがとうございます! えっと……」
「今の私は教師だ。パステルナーク。行っていいぞ」
マイコは去り際、もう一度小さく頭を下げた。
「ありがとうございました」
「おい、パステルナーク」
「はい!」
「……あまり生き急ぐなよ」
頷いた後、マイコは担任に対して敬礼する。
できる限りの敬意と感謝を込めて、マイコは敬礼した。
171 :
75:2008/12/16(火) 23:11:49 ID:k5/t9H4S
X
ヴォルクグラード人民学園の会議室では、生徒会役員による議論が交わされていた。
建前上"生徒から"選ばれた役員達によって学園は管理、運営される。
「さて、今日お集まり頂いた件についてですが……」
会議室には役員本人の姿はない。
各地の分校に散って職務を果たしている彼らは、マトリョーシカ人形越しに会話していた。
度重なる粛清や内部抗争によって、生徒会役員同士の間に根付いた相互不信は異常な度合いに達している。
彼らは最近活躍している魔道兵へと話題を広げた。
「しかし、パステルナーク大佐の戦功は目に余りますな。ただでさえ強力な魔道兵であるにも関わらず、我々生徒会に対してただならぬ感情を抱いているというではありませんか」
声には明確な悪意が滲んでいた。
彼ら――ヴォルクグラード人民学園生徒会役員達は、同校生徒の活躍や栄華を危険視する。
自らの地位に対する執着が疑心暗鬼を呼び、英雄を排除しようとする。
一体どれだけの英雄が、彼ら生徒会によって抹殺されたのか、彼ら自身も知らない。
「それだけではない。大佐は自らの部隊を拡大し、軍閥化を進めている。このまま放置していれば、軍内部において彼女のシンパが拡大の一途を辿ることでしょう。我々にとって忌むべき事態です」
彼らの会話がマイコ・パステルナークの糾弾に差し掛かったとき、最奥にあったマトリョーシカ人形が震えた。
「そして粛清するか。前線ではただでさえ有能な前線指揮官が少ないというのに、上が下の足を引っ張る……笑えない冗談だな」
先ほどまで旺盛に議論を交わしていた役員たちは一斉に押し黙り、息を呑んだ。
「アヴィリオンでは戦勝最大の功労者は自分たちではなく、我ら生徒会という話も囁かれるそうだ。そのうち騎士十字章をもらえるかもしれんな」
支援
紫煙
支援
皮肉を込めて話す最高指導者――生徒会書記長の言葉は、彼らにとって絶対なものだった。
「確かにパステルナーク大佐は危険だ。だからといって処刑するわけにもいかん」
書記長の声には、僅かに楽しむような響きが含まれていた。
「数日後に開始されるヒューナースベルクの攻略作戦に、大佐を主力として参加させる」
ざわつく役員たちを余所に、書記長は続ける。
「勝利すればそれでよし。死ねば、奴はそこまでの女だ」
「ですが、もし生き残れば、更に増長する可能性が……」
一人の役員の懸念を書記長は一蹴した。
「すれば良いだろう。私の座を奪うのも良し、アヴィリオンに向かうも良し。実力の無いものが実力のあるものを縛り付けておくのは、愚行以外の何物でもない」
粛清の嵐を生き延びた書記長の言葉には確かな重みがあった。
「アヴィリオンは我々がどの要塞を攻略するのか知りたがっているはずだ」
「奴らに情報を教えるのですか!?」
「いいや、ヒントで十分だ。我々はパステルナーク大佐の敵でもなければ、条約軍の味方でもないのだからな」
支援
177 :
75:2008/12/17(水) 00:02:08 ID:YNrygI8C
今日はここまで。
支援してくれた人、ありがとう!
178 :
75:2008/12/17(水) 00:03:34 ID:YNrygI8C
あれ? まだ人いる?
Y
マイコ・パステルナークの第七独立混成旅団は、空軍基地の一角を間借りして駐屯地としている。
駐屯地にはT-34戦車が並び、その奥に陸上戦艦クロンシュタットの姿もあった。
艦橋では指揮官であるマイコ・パステルナーク本人は、次の作戦へ向けた準備を行っている最中であった。
「新兵の割合が多いな。これでまともに戦えるのか?」
マイコたち第七独立混成旅団に与えられた任務は、条約軍の拠点であるヒューナースベルグ要塞を攻略せよというものだ。
「限られた戦力で要塞を攻略するなど、死ねと言われているようなものです。よくこんな作戦を考え付きましたね、上層部は」
「実際に死んでほしいのだろうよ」
言葉に困るベリエフを余所に、マイコは様々な書類に目を通す。
弾薬の配分、必要な補給物資の割り当て――。
「さて、弟の顔でも身に行くか……」
エレナ・ヴィレンスカヤが艦橋に現れたのは、マイコが補給本部への書類を伝令に持たせた後だった。
「大佐、お客様です」
一通り作業を終えて帰ろうとしていたマイコは引き止められて、表情を濁らせた。
「客?」
「ハッ。オルガ・グラズノフ少尉とセルフィナ・フェドセンコ少尉です」
マイコは記憶の糸を一本一本引き寄せて、ようやくその名前を思い出すことができた。
この間の戦いで窮地を救った二人の魔道兵……。
「通してくれ」
「大佐、良いのですか?」
「構わん。自室で会おう」
マイコの自室に通されるなり、二人の女性士官は口を開いた。
軍服の上腕部には、交差された杖――魔道兵であることを現した徽章が見えた。
自分たちは先の戦いに参加し、できるだけ多くの味方を助けるために殿として戦った。
上層部から撤退の命令があったにも関わらず、二人は戦い続けた。
実際のところは魔道兵に対する連絡手段の不備が原因なのではあるが、上層部は自分たちの失敗を省みるのではなく、二人の魔道兵をスケープゴートとして処理することにしたという。
「チェキストのやりそうなことだ」
マイコはある程度の同情を二人に寄せた。
支援
支援
182 :
75:2008/12/17(水) 00:08:47 ID:YNrygI8C
「門違いと言うのは無粋だし、まずは話を聞こうか」
オルガが話そうとするのを、セルフィナが冷静に制する。
「今のヴォルクグラードの政治体制を、私は不満に思っています」
「ほう」
マイコは頬杖をつく。
「そう思うのは貴官の勝手だ。まさか愚痴を言うためだけにここに来たのではあるまいな。だとしたら興ざめだな」
「大佐殿! セルフィナは……」
下手な男よりも男らしく見えるオルガが戦友を庇った。
セルフィナは小さく手でオルガを制止すると、怜悧な視線をマイコに送る。
「貴方も……その一人なのではありませんか?」
「根拠を聞こうか」
「私は以前、貴方が内務委員に絡まれていた生徒を助ける場所を見ました。ヴォルクグラード内部で特権地位にある魔道兵がそれを守る内務委員を殴り叱責した、それが根拠です」
「ああ、そういえばそんなこともあったな」
言われなければ忘れてしまうぐらい、些細な出来事だった。
マイコは足を組む。
「面白いことを言う奴が世の中には多いものだ。それで? 私に何をしてほしいのだ?」
「我々を買って頂きたい」
「いらん」
マイコは即答した。
何を言うかと思えば、自分の命が危ないから助けてくれと言っているだけではないか……マイコの胸中に不快なものが湧き上がる。
まだセルフィナは何かを言いたそうだった。
マイコが帰れと怒鳴る前に、オルガがその場に跪いた。
「大佐! セルフィナはスケープゴートとして処理されようとしているのです。生き残り、帰ってきたことを理由として処罰されようとしているのです。お願いします。私の身を売り渡してでもかまいません、セルフィナを救って頂きたい! 何卒……何卒……」
183 :
75:2008/12/17(水) 00:09:39 ID:YNrygI8C
オルガが床に額をつけて頼み込んだ。
(一体何が、この女をここまで突き動かすのだろうか)
マイコはふと、自分とエレナの関係を思い起こす。
もしエレナが同じことになったら、マイコはオルガのような行動に出るだろう。
(良い女だ……)
重苦しい空気を、マイコは自らの声で破壊した。
「頭を上げないか。死なせるには惜しい。セルフィナ、貴官は良い友人を持ったな」
オルガを立たせた後、マイコは二人に問うた。
「貴官らの言い分はよく分かった。私が上層部にかけあうのはいいが、私は代償として何を得られる?」
「大佐の御手伝いを、微力ながらさせて頂きます」
「私も同じく、大佐に忠誠を誓います」
琥珀色の瞳に喜びの色が輝いた。
「良いだろう。力を貸してくれ」
185 :
75:2008/12/17(水) 00:12:04 ID:YNrygI8C
Z
夕暮れ時になると、ヴォルクグラード人民学園の校舎は静けさを増す。
衛兵は交代し、生徒の多くは寮へと戻る。
「あっ……」
ユーリ・パステルナークが珍しい来客に気付いたのは、鞄に荷物を入れ、寮へと戻ろうとした時だった。
女性的な印象を受ける少年は、姉と同じ琥珀色の瞳を緩ませた。
「姉……さん」
図書館の入り口で、少し気恥ずかしそうに手を振っている女子生徒がいた。
それが姉の姿であると、ユーリにははっきりとわかった。
「姉さん!」
鞄を置いて、ユーリは姉の懐に飛び込んだ。
懐かしい匂い。
頭を撫でてくれる、優しい手。
姉――マイコ・パステルナークはユーリを抱きしめてくれた。
「今、帰ったよユーリ」
「おかえり、おかえり姉さん」
二人はお互いの存在を確認しあうかのように、強く抱き締めあった。
「無事で良かった……本当に……」
内戦地帯で生死を共にしていた頃から、二人の絆は変わらない。
お互いに血を分けた唯一の存在であり、かけがえのない存在だった。
ユーリは別の存在にも気付く。
「エレナさん!」
「ただいま。ユーリくん」
次にユーリは、エレナと抱き合った。
ユーリが世界で唯一、姉以外に信頼できる数少ない人間の一人だった。
自分と姉、そしてエレナの三人はお互いに必要な存在であり、決して欠けてはいけないとユーリは知っている。
危険な相互依存が、彼らを結び止めているのだ
ユーリはにっこりと笑い、マイコとエレナを導いた。
「お茶淹れるよ。さあ、こっちへ!」
186 :
75:2008/12/17(水) 00:13:53 ID:yJBOEQoB
さるさん食らったので携帯から
今日はここまで
乙おっつ
乙
えぇー百合だったのかよ!
189 :
75:2008/12/17(水) 06:10:38 ID:YNrygI8C
おはようございます。
昨夜は支援ありがとー。
今日はスレに来れない可能性が高いんで、みんなでワイワイ楽しくやってください。
おこんばんは。知ってる人は知っている整備屋です。鳥忘れたのでこの名前で。
かなりの間ドロップアウトしていたこともあったためか世界設定が変わってしまってますね。前のssとかの設定をここに適用するのは難しそうなので新しく書き始めるべきか…うーん。とりあえず死人復活はありなんですかね
むしろ昔を知っている人が少数な気が、自分もだが
聞いたことはあるけどぐらい…
wikiも半ば入れ替わっちゃったし
ところでここの作品の比重って
学園と魔法が1:1くらいで軍事モノが5とか6くらい無いと駄目なのかな
書き手にもよるけど
ある程度最低限でも軍事っぽいものが
出るものを書こうとしている人たちの集いだしなあ
ある程度描写されてりゃあとは問わないんじゃないの?
俺も書きたい!てかちょろっと書いてる!
だが学園要素と魔法要素が皆無になりそうな予感がするぜ
195 :
166:2008/12/17(水) 22:41:42 ID:+IS83lX5
>>150の続き
17時10分
少し日が落ちてきたころ、第56分校は突如騒々しくなってきた。
「ん・・・・、いったいどうしたんだ?」
この騒々しさで起きた大尉は窓開け校庭をのぞき込んだ。そこでは校庭で活動していた部活とガルフが何やら喋っていた。ここからよく聞こえたいが、口調から相当怒っている。
「いくぞ!!てめえらぁぁぁぁぁ!!!!」
そうガルフが叫ぶとフットボール部とともに、校門から凄い勢いで走り去っていった。
「・・・・?」
全く状況がわからなかった大尉は言葉を失ったが我に帰った大尉は状況をしるために、校庭に向かっていった。
196 :
166:2008/12/17(水) 22:42:35 ID:+IS83lX5
校庭に出ると大尉に生徒が走ってきた。
「中隊長大変です!丘のパン工場周辺がエドアールに占領されました!! あと、ガルフがフットボール部を引き連れ制圧に向かいました!」
「ガルフの野郎、先走りやがって!追うぞ、車を出せ!」
了解と答えると生徒は車庫へと向かっていった。
数分、生徒が乗って来た車に乗り込みパン工場へと向かった。
支援
198 :
166:2008/12/17(水) 22:44:33 ID:+IS83lX5
〜投下終了〜
>>190 死人復活はありだとおもいますよw新作期待してます。
166さん乙
魔道兵にミスリルでできた強化ユニットを付けるのはどうだろう?
アーマードバルキリーみたいな感じで
200 :
75:2008/12/18(木) 16:57:35 ID:x6cKmysa
ちょりーす
設定とか関係なく、
>>1にあるWWU+魔法+学園という制限さえ守ってくれればどんなSSだって大歓迎でっせ!
軍事色は濃くても薄くても、一向に構わないと俺は思ってる
みんなで楽しくやろうぜ!
本日21:00より投下します
201 :
75:2008/12/18(木) 17:00:30 ID:x6cKmysa
>>198 乙〜
やっぱり前線配備は運動部系出身の生徒が多いんだろうか。
この世界にも軍でコマンドサンボを学ぶ→戦後は格闘家として活躍する人がいたりして。
>>199 いいねぇ、ミスリルアーマー。
戦争末期には金網で代用されそうだけどなw
202 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/18(木) 19:32:11 ID:RGzkhl2Y
本国にしてみれば
生徒にはそのまま帰って来てほしくなさそう
だから学校を設けて教育やら行って更正というか
染まらないようにするというか…
それでぼちぼち戦させるんだろうかね
前線に投入すんじゃね
叩き上げ<<<士官学校<<<<島帰り みたいな
救いが無い話だな…
東側だとかだったら
社会不安を煽る、危険分子とか言われて
また次の戦場や辺境に強制的に飛ばされたりして
それか帰国は許さないとか
206 :
75:2008/12/18(木) 19:55:22 ID:x6cKmysa
>>205 もし社会復帰できたとしても、ごく普通の生活を送れる人間は少ないだろうなぁと思う。
人格形成の時期に戦場を経験したら、かなり歪んでしまうのではないか・・・。
投下は20:30に前倒しです。
207 :
75:2008/12/18(木) 20:30:30 ID:x6cKmysa
>>185の続き
[
図書館の奥にある一室で、三人は談笑していた。
「今の地位もそろそろ飽きたなぁ。次は准将になろうか?」
「大佐ったら、十代で今の地位にあること自体奇跡のようなものなのに、まだ上を目指すんですか?」
「エレナ、私はまだ道の途中にいるんだぞ。もっともっと前へ、上へ行くつもりだ」
マイコは嬉しそうに話すが、ユーリはさほど嬉しくはなかった。
「どうした? 姉さんが出世して、うれしくないことでもあるのか?」
「うれしいよ。でもね……」
詰まりそうになる言葉を、ユーリは繋いだ。
「姉さんは長距離走を走っているんだ。それも短距離走のスピードで……。でもね、姉さん」
「マモル、言いたいことがあるならはっきりと言ってくれ」
「姉さんはゴールした後、一体何を目的にして生きていくの? 僕の未来を守った後、何を目指すの?」
「なぁユーリ。夕食を食べていないのに翌日の朝食を心配しては本末転倒だろう」
「姉さんが僕のために頑張ってくれるのは嬉しい。でも僕は、姉さんにごく普通の学生として生きてほしかったんだ」
マイコの、琥珀色の瞳がユーリを見た。
「……過去に"if"は存在しない。明日があり、今を生きるお前がそんなことを口にするな」
「でも!」
「接点を見出せないな。結論の出ない話題で休暇を無駄にすることもあるまい」
さすがに言い過ぎたと思ったのか、マイコは肩をすくめた。
「心配するな。お姉ちゃんはお前が結婚したら、お前の女房をいじめたり子供を可愛がったりする楽しみがあるんだからな」
困惑するユーリを見て笑いながら、マイコはトイレに行くため席を立った。
ドアが閉まってから、ユーリはエレナに話しかける。
「あの、エレナさん」
「なんです? ユーリくん」
「姉さんは狭い道しか見えない人なんだ。それが最大の欠点で、唯一の欠点だから……」
エレナは言葉を失う。
ユーリは、自分でも恐ろしいことを口にしていると自覚していた。
「姉さんは、もう直らない病気だよ。僕も責任を感じている。僕が姉さんに嫌われるのが嫌で、何も言えなかったから……」
「ユーリくん、そんなことを言ってはいけません」
懇願に近いエレナの言葉に構わず、ユーリは続けた。
「姉さんは僕がいるから自分の首を絞めてしまうんだ。多くの道を選べるのに、自分で限られた道しか見えないようにしている。そういう人なんだ」
ユーリはエレナを見る。
「エレナさん、お願いがあるんです。もしも姉さんが――」
言い終えた後、エレナの青い瞳が大きく見開かれた。
ユーリはこう言った。
もし姉が破滅へと突き進んだら、殺してくれと。
208 :
75:2008/12/18(木) 20:32:38 ID:x6cKmysa
第二章
T
学園島西部最大の学園はアヴィリオン学園である。
旧ドイツ系国家の血を過分に引いたこの学園は、高い工業力を持つことで知られている。
城塞と名付けられた防壁の中にある本校は高射砲塔で周囲を囲まれていた。
ずらりと並ぶ教室の一つで、エーリヒ・シュヴァンクマイエルは一人鉛筆を走らせていた。
(戦場において最も危険なものは、思考の硬直化である。"そうなるはずはない"、"そうなるはずだ"ならばまだいい。だが、"そうに違いない"、"そうあってほしい"という希望的観測に思考が傾いては、勝てる戦いも勝てなくなる)
彼は本来行うべき数学の補習には目もくれず、カリカリとペンを走らせていた。
(作戦を立案する段階においては、希望的観測や楽観論は何よりも排されるべきものだ。問題に含まれている諸事情をあらゆる観点から分析して推量し、決断に到達する。戦いとは正直なところ、戦う前の段階において勝敗が決まるのだ。
一兵士――つまり魔道兵の戦術的優位では、戦略的な劣勢を跳ね返すことはできない。だが、時として恐怖心は戦略そのものに歪みを生じさせることがある)
エーリヒはさらにペンを進める
(私は過去の戦史研究者や多くの戦いの中で、自らの中に教本とも言えるものを作った)
一つ。とにかく敵よりも多くの兵力を用意することで、敵を各個撃破すること。
二つ。戦いは正攻法によって不敗の態勢を作り、奇襲によって勝利すること。
三つ。あらゆる攻撃は前進することによって弱体化すること。
四つ。目標の明確化と一貫性の原則。
五つ。主導の明確化と一貫性の原則。
六つ。補給の原則。
(戦術的な勝利を得るだけならば、ナポレオンが言っていた『決定的な場所に最大の兵力を投入できる者が勝つ』という言葉通りだろう。その言葉を実行するためには補給部隊や後方支援部隊を含めて、軍隊という歯車の集合体をゆがみ無く動かす必要があるが……)
そこまで書いて、エーリヒは丸めた教科書で頭を叩かれた。
唯一の視覚器官である右目に写っていたのは、担任の教師の姿だった。
「戦後を見越して印税生活の準備をするのは結構だが、担任としては真面目に補習を受けてもらいたいものだなぁ」
「いやぁ、すみません……」
痛む頭を撫でながら、エーリヒは黒板を見る。
黒板には学園島における戦いの背景が記されていた。
隕石の落下で壊滅的な打撃を被った世界は、隕石の中に含まれていた未知のエネルギー――魔法に復興の手段を求めた。
だが、荒廃した国々の全てを復興させるには多量の魔法資源が必要となり、国家間の注目は海上に浮かんだ島へと引き寄せられた。
戦いは残り少ない大人が死に絶えても続き、やがて子供たちまで戦いに投入することとなった。
学園と名付けられた小国家群は今も戦いを続けている。
表向き、学園島で子供が戦っているのは島に眠っている大量の魔法資源が人体に悪影響を与え、それに耐えられるのが少年少女だけと宣伝しているが、実際のところは大人の大半が隕石の落下と、その後の戦乱で死んだことにある。
(いずれにしても、こんな時代に生まれたのは幸運なのか、それとも不幸なんだろうか。いかんいかん、自分を悲劇の人と思うだなんて、気色悪いナルシズムだ)
エーリヒが自嘲した時、伝令が担任に耳打ちした。
「おいエーリヒ、お呼びだぞ」
またろくでもない呼び出しなんだろうなと思いつつも、エーリヒは補習からの解放を喜ぶことにした。
しえん
210 :
75:2008/12/18(木) 20:33:48 ID:x6cKmysa
「それじゃ、失礼します」
「何を勘違いしているんだ? 補習はまだ終わりじゃないぞ。できの悪い英雄様をいじめる楽しみを奪わんでくれ」
「博愛精神に感謝します……」
それから一時間ほど経過して、エーリヒは教室に戻ってきた。
栗色の髪を掻き毟って、隻眼の少年は机に突っ伏す。
「その様子じゃ、またろくでもないことが起きたようだな」
「聞かないでくれると嬉しいです……」
「お前は幸運だぞ」
「幸運?」
「目の前に悩みの対象から目を逸らさせてくれる問題があるからな」
エーリヒの前には山積みのプリントがある。
「さしあたり、幸運に感謝しますかね……」
一枚のプリントを取り、エーリヒは鉛筆を走らせた。
(この間の戦闘で生き残った部隊を再編成した一個大隊を率いて、近々ヴォルクグラード軍の侵攻が予想されるヒューナースベルグ要塞の防衛戦を支援せよか……)
珍しく計算が解けたので、エーリヒは舌打ちしかけた。
ろくでもないことが起きそうな気がする。
(フラーが言っていた主導の原則。先動・先制によって戦闘の主導権を確保する原則だ。それに当てはめてみると、敵の侵攻を待つ――つまり受動的立場になっている時点で、この戦いは負けか……」
エーリヒは否定する。
(いかんいかん。戦う前から負けることを考えてどうするんだ? クラウゼヴィッツも言っていたじゃないか"防御は攻撃よりも強い形態である"と)
必死に自分の中で広がる不安感を押し殺すために、エーリヒは難解な計算式を解く一点に知略を集中させた。
212 :
75:2008/12/18(木) 20:34:54 ID:x6cKmysa
U
アヴィリオン学園本校から程近い場所に、にエーリヒ・シュヴァンクマイエルの家はある。
ここは本来、教官や将官といった"大人"達の居住地だ。
生徒であり"子供"であるエーリヒがその中にいられるのは、故に彼の両親が将官を勤めているからである。
「やっぱり三人いた方が、家の中もにぎやかで良いなぁ。そうは思わないか、エメリア」
ブルーノ・シュヴァンクマイエルが食卓の席で聴くと、キッチンからエメリア・シュヴァンクマイエルが顔を出した。
「あなた、座ってばかりいないでエーリヒを見習って手伝いのひとつもしてくださいな」
「家事は女房の……」
「働かざるもの食うべからずですよ」
正論を突きつけられて、ブルーノは黙ってしまう。
苦笑いしながら食卓の席に腰を下ろしたエーリヒに、ブルーノは弁明する。
「父さんは負けたんじゃないぞ。家庭内の和を守るためにあえて犠牲になったんだ」
「見事な引き際だね、父さん」
「全く。悪意の表現に磨きをかけろと誰が教えたんだか。親の顔が見て……って、俺が親か」
やがて料理が運ばれてくると、三人は夕食を取った。
「誕生日はこっちで迎えられるんでしょう?」
「何事も無ければ……多分」
「母さんいつもあなたの無事を祈っているわ。そうね、もっと祈るわ。貴方と誕生日を迎えられるようにね」
ブルーノはグラスを傾け、ワインを飲む。
「今年でエーリヒも十七歳か。あと二、三年もすれば結婚して、俺に孫の顔でも見せてくれるかな」
「僕は生涯独身のつもりだよ」
「おいおい。お前は結婚しないつもりなのか?」
「うん」
平然とエーリヒが答えると、両親は顔を見合わせた。
「確かに軍隊という牢獄を出たあと、わざわざ結婚という牢獄に入ることも無いか……」
「あなた、エーリヒに変なことを吹き込まないで下さい」
強い調子で言った後、エメリアはエーリヒに訊く。
「エーリヒ、結婚しないのは貴方の自由よ。貴方の人生は、貴方だけのものだから。でもね、別の考えもあるの」
「別の考え?」
「今から五十年、六十年が過ぎた後、貴方がおじいさんになって、一人寂しく毎日を送ることになっても、それでいいの?」
「それは……」
エーリヒは反論する言葉を有していなかった。
そのことをエメリアも知っていたらしく、逃げ道を作ってくれた。
「別に今日、明日の話じゃないわ。ささ、早く食べないと冷めてしまうわよ」
「う、うん……」
敵わないなとエーリヒは思う。
いくら有能な指揮官だ、天才的なリーダーシップを持っていると言われても、戦場を離れてしまえば子供でしかないのだ。
子供でしかないのだ……。
213 :
.:2008/12/18(木) 20:35:27 ID:Lxjp9ovb
214 :
75:2008/12/18(木) 20:35:34 ID:x6cKmysa
V
夜になって、エーリヒは自分の部屋へと戻った。
「休暇といっても、あまり夜更かししてはだめよ」
部屋の入り口でパジャマを渡したエメリアに対して、エーリヒは告げる。
「明日……また前線に戻るんだ。言わないでごめんね。心配すると思ったから……」
「知っていたわよ。元気がなかったもの。父さんも薄々気づいているはずだわ」
「ごめんね母さん。だますようなことをして」
「いいのよ。貴方の大好きなエッグサンドを用意するわ。持っていきなさい」
「ありがとう母さん。愛してるよ」
「私もよ。おやすみなさい」
頬に軽くキスをした後、エーリヒはドアを閉じた。
ベッドに横になると、エーリヒは呟く。
「俺、本当の子供じゃないのにな……」
ブルーノとエメリアは子供を早くに無くしていた
二人の間に何があって、孤児であった自分を養子に迎えたのかはわからない
だがエーリヒは二人からたっぷりと愛情を注がれて成長し、実の子供――もしかしたらそれ以上に幸せな家庭に身を置いている。
エーリヒは血の繋がらない両親が好きだったし、守りたいとも思っている。
だが心のどこかで、今の自分の置かれた境遇に対する葛藤は確かに存在していた。
「俺の矛盾に対して、答えは出ないんだろうな……」
母はエーリヒを優しい子だと言う。
だが、どんなに優しい人間でも戦場では残酷にも非情にもなれるのだ。
嫌というほどそれらを見てきているし、何よりエーリヒ自身、その一つだからだ。
「確かなことはある。自分が生き残るために他者の人生を踏み躙った事実は、絶対に忘れてはいけない。忘れられるとしたら、どれほど厚顔無恥なのだろうか……」
寝返りをうち、エーリヒは天井を見た。
「結婚か……」
漠然とした単語が、酷く難解に感じられる。
「俺はどんな女性が好みなんだろう? 考えたこともなかったな」
学校で冗談めいて「愛人を一個連隊作ってやる」などと言うときがあるが、実際のところエーリヒは女を知らない。
色恋沙汰は苦手だったし、一度本校で開かれた祝賀パーティーで女子生徒に囲まれた時には身動きが取れなくなったこともある。
「性格は良いほうがいいな。だけど、男から見て性格の良い女性というのは自分にとって都合の良い女ではないのか。
だからといって自分と合わない女性と結婚するのは文字通り牢獄に入るようなもので、お互いにとって良い結末は訪れないだろう。いや……そもそも俺が男なら、女性の性格云々を考えるのは不毛なのではないか? なぜなら、俺は男だからな。うーん」
エーリヒが目を瞑って考えに耽り始めてすぐ、意識が眠りの深遠へと吸い込まれていった。
215 :
75:2008/12/18(木) 20:36:28 ID:x6cKmysa
W
鉛色の雲が低く立ち込めている。
陰鬱さでできた空から、アヴィリオン空軍のJu52輸送機が滑走路に着陸した。
タラップを降りたエーリヒ・シュヴァンクマイエルはすぐに、迎えのキューベルワーゲンでヒューナースベルグへと移送された。
「お久しぶりです。ギースラー中将」
要塞の司令室に通されたエーリヒは敬礼する。
「四十一年の冬以来だなエーリヒ。ずいぶん背が伸びたじゃないか」
「中将もお元気そうで何よりです」
エーリヒを迎えたのはパウル・ギースラー中将だ。
「病気でも元気にせんとな。司令官というのはそういうものだ。ところで何か飲むかね?」
「あっ、お気遣い無く」
「子供は大人に遠慮するものじゃないぞ」
エーリヒに席を進めた後、ギースラーは自分でコーヒーを二人分用意した。
「俺は戦車一個師団の増援をよこせと言ったんだがな。俺の言い方がおかしかったのか、それとも上層部の耳が遠くなったのか、どっちだろうか」
席につくなり、ギースラーは切り出した。
「少なくとも後者の件は今に始まったことではありませんよ」
「その通りだ」
苦笑いしつつも、エーリヒは最も知りたいことを聞いた。
「戦況はどうなっていますか?」
「絶望的……とまではいかないが、悪い。正直な話、あと一個師団でも援軍があればな……」
「私の隊も微力ながらお手伝いします」
「寄せ集めの独立部隊に何ができる。だが、この状況では贅沢も言えんか」
ヴォルク軍が西方防壁"ジークフリート線"に対して攻勢に出るという情報が入ったのは少し前だ。
エーリヒ率いる戦闘団は"ジークフリート線"を支える要塞の一つであるヒューナースベルグへの応援として派遣され、ここにいる。
「そういえば、どうして敵がここに攻め込んでくるとわかったんです?」
216 :
75:2008/12/18(木) 20:36:59 ID:x6cKmysa
エーリヒは疑問を口にすると、ギースラーは肩をすくめた。
最近、『AF』という文字の入った暗号文がやけに多く流れていたという。
そこで条約軍は『ヒューナースベルクでは食料が足りない』と平文で電文を送った。
その後、ヴォルク軍の通信に『AFでは食い物が足りない。作戦にあたってはこれを考慮すべし』という内容が幾つも流れたという。
AFとは――そう、ヒューナースベルクのことである。
「なるほど……」
どこか胡散臭いものを感じないわけでもなかったが、エーリヒはそれ以上追求しなかった。
追求したところでエーリヒのすることは変わらないからだ。
「しかし、この戦争は長引いた。エーリヒ、お前はいったい何を最終目標にしているんだ? 勝利か?」
突然話題を振られたのは、エーリヒがコーヒーを飲み終えようとした時だった。
「ヴォルクとの講和です」
「ほう」
エーリヒは戦術家であって戦略家ではない。
軍人であっても政治家ではない。
だが、最終的な目的は確固たるものだった。
「もはや、ヴォルクに条約軍は勝利できません」
エーリヒの目指すものはこうだ。
ヴォルクグラード軍に多大な損害を与えることで彼らの戦意を打ち砕き、相手を講和のテーブルにつけさせる。
エーリヒは軍事力とは敵を攻撃して殲滅するものではなく、講和の一段階として用いる道具のようなものと考えていた。
無論、その道具によって人は死ぬ。
そもそも平和のために武力を行使すること自体が矛盾しているが、平和というものは願って手に入るものでもない。
「ヴォルクグラードと共存できると君は言ったが、君は自分の部下や友人を殺した人間を許せるか? その平和のために」
「そうです……と明言できないあたり、私の考えがろくでもないものだと痛感させられますよ。それに、講和だのなんだのは政治家の仕事です」
エーリヒは苦笑いしながら、火傷跡を掻く。
「青いくさいことこの上ない理想論だが、そういう人間が一人ぐらいいてもいいだろう。死ぬなよ、こんな馬鹿馬鹿しい戦争で死んだら、生き残った連中に笑われるからな」
「ご心配なく。小官はベッドの周囲を美女に囲まれ、惜しまれつつ逝去するつもりですので」
ギースラーはコーヒーカップを置く。
「少佐、軍人として、我々が守ろうとしているものは何なんだろうな」
217 :
75:2008/12/18(木) 20:37:28 ID:x6cKmysa
ギースラーは言う。
戦争が始まって長いことになるが、解決の糸口は見えていない。
平和を守るために戦うと言っても、その平和とは一体何なんだろうか?
隕石落下に端を発した泥沼の代理戦争。
歪んだパワーバランスの下で続く戦い。
平和を望みながらも、戦争という行為を糧に今の地位を得たのがエーリヒ――お前だと。
「不正義の平和だろうと、正義の戦争よりは余程マシですよ」
エーリヒは言う。
正義の戦争なんてことを口にした連中が、どんな末路を辿ったか誰だって知っていると。
口車に乗せられた生徒のリストを並べたら、雪崩が起きるほど紙の山ができますと。
「正論だな」
だが、とギースラーは付け足した。
正義の戦争と不正義の平和は、大して変わらないと。
平和を目指すために戦うような人間が現れる矛盾が起きている現状で、貴官は平和という言葉の重みを本当に理解できずにいると。
「だから僕は子供なんです。世間を知らないカエルですよ」
ギースラーは豪放に笑った。
「そう自分を下卑するな。ところでエーリヒ、勝てるかな。戦いにおいては主導権を握った方が勝つ。大昔から変わらない決まりごとだ。だが過少な兵力ではそうもいくまい」
「良い方法があります。老人が健康な若者を倒すには、腹を空かせて弱ったところを、罠に誘い込めばいい」
「補給を断つということか。だが、そう上手くもいくかな」
「敵は要塞の攻略に全てを賭けてくるでしょう。全戦力を投入しなければ要塞を攻略できない……その固定観念に縛られているはずです」
「敵を飢えに追い込んで行動を強いる、か。顔に似合わず恐ろしいことを考えるものだ。よし、その旨をよしとする。来て早々だが、出撃の準備を頼む」
「了解しました。微力を尽くします」
「この要塞は西側を守る門だ。ここが無くなれば、ヴォルクグラード軍はアヴィリオン領に大挙して押し寄せてくるだろう……」
ギースラーの表情には、"大人"としての責任感が強く滲んでいた。
C
支援
220 :
.:2008/12/18(木) 20:39:09 ID:Lxjp9ovb
75氏のレス転載
今日はここまで。
続きは明日あたりに。
寒い二つ名とか厨房設定わんさか出してくるとかひでぇwwwwwww(超☆ほめ言葉
乙
支えてくれる家族がいるエーリヒと、弟以外の肉親を持たないマイコの対比が悲しくも印象に残った。
できればもう少しキャラの内面描写を入れた方が、読者も感情移入できるんじゃない?
>>225 そうだね、「赤い男爵」とか凄い寒いよね
「ソ連人民最大の敵」とかも凄い寒いよね
アフリカの☆
マレーの虎とかw
230 :
75:2008/12/19(金) 20:01:01 ID:iyg/+YUW
JV44をラノベに出したら「なにこの厨部隊wwwwねーわwwww」と言われるんだろうなぁw
最新鋭機に勲章持ちで撃墜数三桁のエースだけを集めた部隊だもの。
似たようなことは日本もやってたけどね。
231 :
75:2008/12/19(金) 20:05:56 ID:uHTU3M/0
うはwwwおけwwww
232 :
75:2008/12/19(金) 20:13:07 ID:iyg/+YUW
つーわけで20:30から投下始めます。
233 :
75:2008/12/19(金) 20:30:45 ID:iyg/+YUW
>>217の続き
第三章
T
ヴォルクグラード人民軍第七独立混成旅団は出撃準備を終え、出撃の時を待っていた。
指揮官であるマイコ・パステルナークは、出撃の数時間前に尋ね人を知った。
「気をつけてね。姉さん」
心配そうな面持ちで、ユーリ・パステルナークはマイコにバケットを渡す。
バケットの蓋を開けて中にサンドイッチが入っていることがわかると、マイコは微笑んだ。
「ありがとう、ユーリ」
感謝の言葉を口にしながら、マイコはユーリの頭を撫でる。
「姉ちゃんはな、お前の未来をおびやかす悪いやつらをやっつけにいくんだ」
「僕は姉さんが無事に戻ってきてさえくれれば、それでいいよ。無理はしないでね。みんなの話を聞いてね。自分のわがままを押し通したりしちゃだめだよ」
マイコは何度も大丈夫、大丈夫だからと弟を宥めた。
それでも、ユーリの悲しげな表情は変わらない。
細い顎が震えている。
「私で戦場に行って戻らなかったことがあるものか。そうだ、帰ってきたら、エレナも連れて三人で海に行こうか」
「いいの? そんな約束をして……」
「いいとも」
僅かに喜びの表情が弟の顔に浮かんだので、マイコは一安心した。
「背、伸びたな。私と同じになりそうじゃないか」
柔らかなユーリの頬に触れた後、マイコは彼を抱きしめた。
「ね、姉さん、恥ずかしいよ……」
「暖かいな……とても……」
マイコは腕の中になる、儚い感覚を酷く愛しく感じた。
今から自分は修羅場へと赴く。
命を落とすかもしれない。
だが、ユーリのためなら構わない。
弟のためなら自分は阿修羅となり、全ての障害を打ち倒すつもりだった。
マイコは琥珀色の瞳に力を込めて、ユーリを見た。
「ユーリ、私の人生はお前のためにある。お前は、私の全てだ」
引きとめようとするユーリを振り切って、マイコはクロンシュタットへの道程を歩み始めた。
振り返ることはない。
もし振り返ってしまえば、自分は二度と戦場に戻れはしないことを知っていたからだ。
234 :
75:2008/12/19(金) 20:32:27 ID:iyg/+YUW
U
「私はなエレナ、まともな死に方はせんだろう」
クロンシュタットの艦内に入ってすぐ、マイコ・パステルナークは言った。
「大佐!?」
エレナ・ヴィレンスカヤは突然の発言に困惑しながらも、一体どうしたのかと聞いた。
「私は弟の未来を守ると言って、多くの人間を殺してきた……」
マイコは言う。
自分の体には一体、何人分の怨念が身に宿っているのかわかったものではないと。
だが、私は恥じたり、もうやめようと思ったことは一度も無い。
そして後悔していないと。
「なぜだかわかるか?」
「ユーリ君のため……ですか」
「そうだ。私はな、ユーリが幸せになってくれさえすれば、この体が焼き尽くされても構わないんだ。どんな大量殺人者でも、どんな悪人にでもなってやる。だが……」
マイコは俯き、唇を噛み締めた。
口の端から血が滴る。
「ユーリが幸せになれないのなら、私はその原因を全力をもって排除するまでだ。必要とあらば私はアヴィリオンを――いや、ヴォルクグラードでも潰してみせる」
「滅多なことを仰いますな! 大佐!」
「滅多なこと!? これは事実だ!」
235 :
75:2008/12/19(金) 20:33:08 ID:iyg/+YUW
マイコは目を大きく見開く。
狂気にも似た輝きがあった。
エレナは、ユーリの言葉を思い出す。
(この人は優しいが故に、病気なのだ……)
平和な時代ならば、マイコは自己顕示欲と独占欲が強いだけの良い姉であっただろう。
だが、今は戦争の時代なのだ。
戦争は人間の本来の姿を一片の曇り無く現す。
「私はずいぶんと危険なことを言っているのかもしれん。エレナ、お前がヴォルクグラードの軍人であるのなら、私に銃を向けるといい。そして言え。拘束すると」
少し、頭を冷やさせるべきだとエレナは考えた。
自分の頭に銃を向け、安全装置を外す。
「貴方に銃を向けるということは、自分自身に銃を向けるということです。引き金を引いたほうが良いでしょうか」
流石にマイコは事の重大さに気付いたのか、手を払ってやめろと命じた。
「もういい……下らんことにつき合わせてしまったな。行こう……」
肩を落として艦内を進むマイコを追いながら、エレナは考える。
時折、膨れ上がった脅迫観念が常識や良識を食い破って外に出てくる。
今がそうだ。
マイコには迷いがない。
それは武器である反面、欠点でもある。
(私たちは二人で一つなのだ。もし欠けでもしたら……いや、考えてはいけない。今は近くに迫った戦いのことだけを考えよう)
エレナはユーリの言葉を思い出す
もしマイコが暴走したら、エレナが殺してくれと
(そうならないためにも、今は自分のできることをしなければ)
血相を変えた兵士が二人の姿を見つけて走りよってきたのは、直後のことだった。
236 :
75:2008/12/19(金) 20:33:56 ID:iyg/+YUW
V
新たに第七独立混成旅団に配備された陸上戦艦『アドミラル・ゴルシコフ』は、部隊の指揮官であるマイコのいるクロンシュタットに追従して戦場へと進んでいた。
艦内にあるオルガ・グラズノフの自室に訪れていたのは、親友であるセルフィナ・フェドセンコだった。
「すまないな。我々の食事の心配をしてくれている横で、暢気にコーヒーなど飲んで」
ロシアン・ティーを飲むセルフィナの向かい側では、オルガは補給物資の一覧に目を通している。
「ったく、補給本部の奴らが質の悪い油を送ってくるからトラックが動きやしない。ただでさえ整備隊の連中は激務で疲れているし、あまり長期戦はできないぜ」
「まさか補給隊が全滅するとはな……」
ヒューナースベルグを攻略する目的を与えられた第七独立混成旅団に対する補給部隊が、先日条約軍の攻撃を受けて壊滅してしまった。
「で、物資が無くなったら略奪をしろと言い始めるんだ。この島には略奪ができるほど人は住んじゃいねぇ!」
「作戦は強行されるだろう。上層部は要塞さえ陥落させてしまえば、後はどうでもいいらしいからな」
セルフィナは淡々と言う。
補給物資があろうとなかろうと、上層部は『要塞を無力化した』事実だけを欲している。
「昔の偉い人が言ってたことを思い出した。戦争をするにあたって最善の方法は、戦争をしないことだってな。いやぁ、至極の名言だぜ」
「火事になった後に事前準備の話をしても仕方あるまい。で、どうだ? 勝てそうかな。次の戦いは」
「そういうことに関しちゃあお前の方が詳しいんじゃないのか?」
セルフィナはカップを置く。
「私が指揮を執れば、勝つ自信はある。だが、今回の指揮官はパステルナーク大佐だ。魔道兵としての実力は私以上だろうが、指揮官としての才能は未知数だ」
「可能性があるってわけか」
「見知らぬ可能性が常に良い方向に傾くものではない。今まで多くの魔道兵を見てきたが、ほとんどが軍人ではなく武人だった」
オルガが苦笑いして腕を組み、椅子に背中を預けた。
「俺もお前の指揮なら安心して艦橋にふんぞり返れるんだがなぁ。どうだ、サボタージュしてみるか」
「そうもいくまい。無理を言ってねじ込んだ手前、功績の一つでも挙げんとな」
オルガもセルフィナも、マイコ・パステルナークを利用するつもりで傘下に入ったのだ。
二人は現在のヴォルクグラードの体制を嫌っている。
そのためなら何でもするつもりだった。
「うーむ……まあなんだ。俺たちの司令官は美人だから、実力がついてきていることを祈ろうぜ。それが一番良いかもしれん」
秘蔵のウォッカを懐から取り出して、オルガはセルフィナのカップに注ぐ。
オルガは直接、瓶に口をつけて一気飲みした。
「私は過程はどうあれ、良い結果になればそれでいい」
「悪い結果になったらどうする?」
怜悧な表情が危険な光を宿した。
「鉛弾は後ろからも飛んでくるものだ……」
「よぅ相棒、俺はこの戦争でいくつか教訓を得たぜ」
「拝聴しよう」
「ひとつ。お前を敵に回さないこと。二つ。お前を味方にすることだ」
セルフィナは一瞬だけ意外そうな顔をした。
そして、彼女らしくない大笑いをした。
学園島戦記譚 序章編 第二話 Ende
237 :
75:2008/12/19(金) 20:34:53 ID:iyg/+YUW
第二話終わり!
第三話書くのと第二話の修正、それとスレの下地作りのため、第三話は暫く後の投下になるよ!
なるよ!
238 :
75:2008/12/19(金) 20:52:47 ID:uHTU3M/0
早速読んできたが、これはひどい。
主人公の言動が痛いとかキモいというレベルじゃなくひたすら不愉快なのな。
TEST
240 :
75:2008/12/19(金) 22:58:05 ID:uHTU3M/0
素晴らしい…
心が洗われるようだ…
ありがたやありがたや…
マイコは弟のために反乱を起こす覚悟があるのか。
今はまだ、仲間を増やして力を蓄えている状況なんだろうな。
ヴォルググラードって結構ゆるい?
あまりそういう組織には感じない、ある意味じゃ組織化されていないか
相次ぐ勝利の裏で進行する執行部やら学園の腐敗化か
あと島民っつったら先生とかもだけど
卒業生なんかも入れてOB会とか学校組織なんかも入れたりして
243 :
75:2008/12/20(土) 00:54:52 ID:f0oTd5Bb
乙
すげぇ統率力だよなぁ
まわりバタバタ倒れていくだろうに
それでも付いて行こうって気になる何かがあったってことだろうし
何の話をしているんだ!?
245 :
75:2008/12/20(土) 01:13:05 ID:f0oTd5Bb
コンピュータ技術系のフリーランス。
派遣が切られたり、正社員になるのも厳しい職業。
>>242 勝利の影響じゃなくて、粛清と内ゲバの繰り返しで自己浄化ができなくなっているじゃないかな。
生徒会の人間も相互不信に陥っているわけだし。
>卒業生も入れてOB会とか
この世界にも退役軍人協会とかあるんだろうか・・・。
ペレストロイカやるのかな
248 :
75:2008/12/20(土) 12:29:24 ID:ahtLh6Vz
偽者が湧いてますね、何が面白いのか……困ったものだ
ちなみに共産圏側で魔道兵が使われはじめたのは共産革命でロシア正教が否定された効果が大きいです
キリスト教の勢力が強い他の国では、魔道兵は人の形をした道具あつかいになります
黒人奴隷程度の社会的地位ですね
鳥でもつけなされ
ちょりーす。
投下以外は名無しのつもりだったけど、トロイの木馬作戦やられたら仕方ないね。
まとめwikiに166氏の作品を転載しましたぞい。
251 :
75:2008/12/20(土) 13:07:59 ID:ahtLh6Vz
>>250乙
「◆kkZO9WMBek」記念品ゲット!!
数字コテからトリップ吐き出させて収集するのが趣味なんだ
トリップテスト
ネタ振りなんだが、完全オリジナルの勢力を出すのはどう思う?
ドイツとかロシアを背景に持たないで、全く独自の勢力を登場させるの
>>253 出す兵器を小銃から戦車まで逐一設定作れる自信があるなら完全オリジナルでもいいだろうけど…
史実じゃロシアの○○戦車にはドイツの○○戦車に勝てないとか参考に出来るが、
オリ兵器は兵器に余程詳しく無いと、絶対「その性能で○○に勝てるのはどう見てもおかしい」
とか突込みが入るんで、案外敷居は高いよ
>>254 では勢力だけはオリジナルにして、使用する兵器を各国混同っていうのはどうだろう。
それなんてエースコンバット、エリア88と言われそうだけどね。
独立を目指す混合勢力を考えていた自分が通りますよっと
独立勢力が戦いを終わらせるために生け贄になる展開はどうかな
つまり学園島は本国の支援を受けて成り立っている→俺たちは政府の道具じゃない→学園島を独立国家として反旗を翻す
こういう展開になるのかな>独立を目指す
学園の中にも彼らに応じる者がいたり、逆に彼らを潰すことで自らの勢力を強化したい連中もいるだろう。
同じ学園の中でも独立派と穏健派が争ったりもしそうだ。
若者の理想と大人のリアルが対比される展開とか
…というか、イスラエル系学園なんてのがいたら、各国兵器混合で独立目指してる学園になるんじゃないのかな
あとはフィンランド系学園とか>各兵器混合で独立目指す
イスラエルは創作じみた事例がたくさんあるからなぁ、映画で使うからと言って爆撃機を持ち逃げしたり、戦闘機を売ってもらえないから工作員送り込んで奪取したりとか・・・。
俺はWW2の時代しか考えていないけど、ナム戦や中東戦争の話もいつかは書くのだろうか。
各学園の独立派が結集して独立勢力を旗揚げ!
なんてプロットを考えてたけど、補給されないでお陀仏!
みたいなオチしか思い付かなかったんだよねぇ
>>261 実を言うと60年代自衛隊で対ソ北海道防衛戦というネタは暖めている
ちょうどあの時代の陸自はWW2レベルの兵器が多いんで、旧ソ学園をWW2のままにしてても丁度いい
マナとかフロンみたいにして
やっぱ悪影響でしたとかは?
時空が歪むとか
60年代自衛隊・・・マナを利用したメーサー車の登場フラグktkr
その頃の装備ってマルヨンとかだっけ?
戦車はまだ61式が配備されていなかった気がするんだぜ
>>264 少なくとも体に悪影響を出さないと魔道兵がチート化著しいので色々と考えてる
流石に時空が歪むところまでは考えてないなぁ
>>265 60年代というのは60年〜69年のことだから61式はあるよ
まあ60年度年内でも、試作車はありそうだけどねえ
でも主力がまだまだM24やM41というのはいいよね
アメ兵器はそんな好きじゃないけど、こいつらだけはなんか好き
ここは汚染物質が川に流れて・・・
>>266 サンクス
M24や61式は怪獣映画の名脇役ってイメージなんだよなぁw
俺はアメ戦車だとM48が一番好き、だってキングタイガーを演じたんだぜ!
ヘドラってネタキャラかと思いきや、環境問題に対するアンチテーゼだったんだよね。
ムルチとかスペル星人とか、昔の特撮には問題提起的な怪獣が多かったなぁ。
魔道兵のテーマは圧倒的な力には代償が付きまとうというものじゃないだろうか
ただ単に石油やウランみたいに
益あればまた環境的に厄があるのではないだろうか
消費をしているわけだし
まあそんなことを意識して戦争しているのかは知らんが
>>271 少なくとも戦中は意識しないだろうね。
戦後になってから枯葉剤みたいな影響が出始めたりすると考えると、結構欝になる・・・。
直接的なグロよりも、精神的なグロの方が来るわ・・・。
ヴォルクグラード学園でマナ・エネルギーの研究を行っている博士はある日、事故によって娘を死なせてしまう。
自責の念に駆られた博士は禁忌とされている『マナを使った死者の蘇生』を行おうとする。
だが生まれたのは奇形化したコピーだった。
博士はそれでも"娘のようなもの"に愛情を持って接する。
その後は色々・・・。
どうがんばっても悲劇的な結末しか見えないのは仕様です。
なんかペット・セメタリーとかビオランテとかレオゴンが混ざった話になりそうやね
・作られた命
・父親の愛の悲劇的な結末
・禁忌と愛情の境界線
このあたりがテーマになりそうだ
274 :
166:2008/12/21(日) 19:03:09 ID:R+v/WnSO
>>273 なんかすごくおもしろさうだなw
> 自責の念に駆られた博士は禁忌とされている『マナを使った死者の蘇生』を行おうとする。
フランケンシュタインの怪物みたいな物か
275 :
166:2008/12/21(日) 19:26:18 ID:9cULfLS/
これは期待するしかない
あまり関係ないが
条約を締結させて条約軍にまとめた人こそ
功労者な気がする、文民だかなんだか知らないが
>>276 多分、ヴォルクグラードが強大なので利害関係なしに手を組む必要があったのでは?
もしくは名前だけの条約とか・・・
うまく説明できんが、この世界では『ギャップ萌え』が上手くいきそうな気がする。
キャラで言うとエーリカ・ハルトマンとかヤンとか・・・。
大人しそうな外見でエースとか、うーん、説明が難しいのぅ。
278 :
166:2008/12/22(月) 07:05:32 ID:Y8RmaiUN
このスレって各陣営ごとの魔法兵器の有無は各々に任されてるの?
魔法はどのあたりまでやっていいの?
>>279 職人の自由意志に任されているんだぜ
指一本で地球をぶっ壊したりしなければ大丈夫なんじゃないかと
17時35分
ガルフとフットボール部の面々はパン工場に到着し、占領したエドアールから身を隠すために茂みに隠れていた。
「畜生、エドアールの糞ども、あれじゃあパンが買えないじゃねえか!」
エドアールはすでにパン工場の周りに塹壕を掘り守りを固めていた。
「部長、一度分校に戻りましょう!いくら何でも丸腰じゃあ無理ですよ!」
ガルフは、血が頭に昇ってたため、武器をもってきていなかった。「馬鹿言え、俺達のタックルは奴らごときの武器よりも強力だ!」「しかし!」
もはや、ガルフは話しを聞いてなかった。
「いくぞ!アァァタァァァック!!!!」
そうガルフが叫ぶとフットボール部はエドアールに突撃していった。
「畜生遅かったか!」
大尉がパン工場についた時には、すでにフットボール部が突撃してる時であった。
塹壕に設置された機関銃によって突撃したフットボール部は無情にも次々と薙ぎ倒されっていった。
数分後、パン工場へ突撃したフットボール部の部員達は全員丘の上にその骸をさらしていた。
「・・・・、馬鹿野郎。」
大尉はそう吐き捨てると、車に乗り込み分校へ再び舞い戻っていった。
〜投下終了〜
自分もトリ導入しますた。
>>166 おつ〜
この話を見ていると特車二課壊滅すを思いだすw
285 :
75 ◆kkZO9WMBek :2008/12/22(月) 23:24:30 ID:qlK6Bojv
久々にage
第三話をそろそろ投下できそう。
で、ネタ振り。
魔道兵の量産化って、できるかな?
なんかフットボールっていうと
映画のきけわだつみの声を思い出す、あれはラグビーだったけど
魔道兵実用しているところが少ないし
ひとりひとり特性がある気がするしなあ
量産化できるかってーと、そりゃ魔道兵の生産プロセスの如何によるんでは?
普通の軍事教練と変わらないような訓練で実戦に出せるなら量産できるだろうし、
魔法を使えるようにするためには難しい手術が必要とか、特殊なアイテムや人の特性が要るとか、
あるいは魔法技術の習得に長い時間や手間がかかるとかなら量産化は難しいだろう
その辺は作家さんの設定によるでな
やっぱり魔道兵の設定つーかありようなのか。
遺伝子いじくったりして『生産』できるならともかく、この時代にはそういうのなさそうだもんねぇ。
バイオテクノロジーネタは大好きなんだけどもw
魔道兵のクローンを作ろうとしたら蠅が混ざりこんだとか、科学者が人間と植物の細胞を勘違いして入れてしまったりとか。
ロシア系学園が魔女部隊、ルーマニア系学園は吸血鬼部隊、ドイツ系学園は人狼部隊、フィンランドは・・・ムーミン?
きっと日本は巫女さんなんだろうなぁw
むこうの164への返事
どっちつかずたと感じた
リアリティ志向なら直協偵察機で充分だとおもったけど、
皇国みたいな魔法情報技術をやりたいのであれば、
その方向をもっと鮮明にするとスパイスになるんでない?
てか、なんかけなしてるようで悪いが軍事組織がガンダムチック
犠牲者数から推し量られる規模のわりに戦闘序列がよくわからんような
方面軍とか軍レベルの作戦でしょ、これ?
砲撃戦の様相はなかなかいい感じだっただけに惜しいところ
がんばってくださいな
>>291 リアリティというか条約側=軍隊であるわけだから、ここはリアリティ志向でいってみようと思う。
>戦闘序列がよくわからん
確かに、読み直してみるとどれだけの兵力が参加しているのか、どんな部隊が配置されているかわからない
ここも直さなきゃあかんね
消されているのでみれない…
魔道兵は三次元的なので、運用を決めてかかって運用してたら
そのうちこういう運用も適当だと分かって、段々と確立していきそう
ちょりーす。
本日19:00より第三話及びエピローグを投下します。
かなり長いので支援のほど、よろしくお願いします。
学園島戦記譚 序章編 第三話
☆
灰色の空。
湿った枯葉の詰まった地面。
「腹……減ったなぁ」
疲れた顔をして、やつれたヴォルク軍兵士達が焚き火を囲っている。
戦いの疲労よりも、彼らを苦しめているのは飢えだった。
「最後に缶詰を食ったのはいつだったかな……」
ヴォルクグラード本校を出発して半月になるが、兵士達に供給される食料は減少の一途を辿っていた。
条約軍に補給部隊を襲撃されたことが原因だった。
「俺たちがこうしている後ろで、魔女の連中は暖かい部屋でコーヒーを飲みながら化粧に人生の全てを賭けているんだ」
「もう我慢できねぇ、誰か後方に行って食い物をもらって来いよ」
「んで、帰りに条約軍の皆様、どうぞ分捕ってくださいませってか!? クソッ! 俺たちは消耗品じゃないんだぞ!」
兵士達は、自分たちとは違う存在への怨嗟の声を露にする。
大して年齢も変わらない乙女たち――魔道兵は重用され、いつだって格別の待遇を受けている。
煌々とストーブの焚かれた綺麗な部屋。
たくさんの果物や新鮮な食べ物。
「全く、やりきれないよ……」
ほとんど水に近いスープを一人の兵士が吐き捨てた。
自分達の所属する部隊を指揮している者が魔道兵であることが、彼らにとって最大の不満だった。
指揮官であるマイコ・パステルナーク大佐は"戦士"としての能力に長けてはいても、全体を見渡す視野を持ち合わせてはいない。
加えて敵には、彼女が伸び切らせた補給線を見逃しておく優しさはないのである。
「どこの馬の骨とも知れない女が失態を犯したせいで、俺たちは不味い飯を食わなきゃいけないんだ! こんなんで戦えるかよ!」
「指揮官様はどうせ、今頃パーティーにでもうつつを抜かしているんだろうよ! 畜生!」
そんな時、迷彩コートを羽織ったヴォルク兵が彼らの前に現れた。
分捕り品と思われる条約軍のMP40短機関銃を手にした兵士達は朗報を口にする。
「あっちに食料を載せた敵のトラックが捨てられているぞ!」
「なんだって!?」
目の色を変えて立ち上がる兵士に、迷彩服の兵士は『知らないのか』とでも言いたげな視線を向けた。
「ああ。この先をずっと行ったところにある」
「よしみんな、行こう!」
疑いもせず、ヴォルク兵達は足早にその場から走り出した。
銃を持たない者さえいた。
「なぁ、今の奴、ずいぶん訛りが酷くなかったか?」
「俺たちみたいな下っ端をだまして何になるんだよ!」
泥と枯葉混じりの土を跳ね上げながら走り続けたヴォルク兵達はやがて、遺棄されたトラックを見つけた。
ドアに条約軍のマークが描かれた濃緑色の車体は傾き、泥に一部を埋没させてしまっている。
「あれだ!」
トラックの荷台から覗く宝の山に向かって兵士達は駆け寄った。
「食い物だ!」
空腹は年若い兵士達を野獣へと変えた。
銃で木箱を何度も殴りつけて蓋を壊し、中に入っていたサラミソーセージを口へと押し込む。
ある兵士はマーマレードを何度も何度も掬っては、指を舐めた。
ライ麦パン。
ベーコン。
人造蜂蜜。
鰯の油付け。
どんな食い物だってあった。
一通り胃に食い物を押し込むことができたヴォルク兵達は、お互いに笑いあって抱き合った。
次の瞬間、百五ミリ榴弾砲弾の直撃が彼ら全員を木っ端微塵の肉片に変えた。
満腹で死ねたのは幸運だった。
「こちらグリュンヘルツY、弾着いま!」
「火線を前進させる。効力射だ」
ヴォルク軍の軍服を着て潜入していた条約軍兵士が発光信号を上げると、夥しい砲声が大地を揺るがした。
ヒューナースベルグ要塞に展開した条約軍砲兵は長い戦線の地面を掘り返し、戦線全体を鉄と焔と暴風の中に叩き込んだ。
空を轟音が切り裂き、戦線に焔と爆発の巨大な壁が作り出された。
西方条約軍とヴォルクグラード人民学園軍のヒューナースベルグ攻防戦は、今ここに始まったのである。
☆
ヒューナースベルグを巡る戦いにおける、両軍の戦力差は以下のようになっている。
西方条約軍
・第七師団『ヒューナースベルグ』
・第709独立装甲大隊 指揮官:エーリヒ・シュヴァンクマイエル
総兵力 一万五千名
ヴォルクグラード人民学園軍
・第七独立混成旅団
・陸上戦艦『クロンシュタット』
・陸上戦艦『アドミラル・ヴェルコフ』
・陸上戦艦『アドミラル・ゴルシコフ』
・魔道兵×四
・マイコ・パステルナーク大佐
・エレナ・ヴィレンスカヤ中尉
・オルガ・グラズノフ少尉
・セルフィナ・フェドセンコ少尉
・第三十二狙撃兵師団
・第九機械化狙撃兵師団
総兵力 三万七千名
☆
条約軍とヴォルク軍の砲兵隊はお互いの肉を食い合った。
ありとあらゆる火砲が撃ち上げられ、大地に穴を穿った。
「ラーテUよりロト[へ、ファイエル!」
砲列を敷いた条約軍の百五ミリsFH 18重榴弾砲が一斉に火を噴いた。
白い閃光が瞬き、黒煙が風によって流れていく。
砲兵達は新たな砲弾を榴弾砲へ押し込むと、再び轟音が鳴り響いた。
「砲弾は全て撃ち尽くすつもりでぶっ放せ! アゴーイ(撃て)!」
トラックの荷台に載せられたレールから、ロケット弾が絶え間なく放出されていく。
両軍の兵士達から"カチューシャ"、もしくは"オルガン"と名付けられた安価なロケット弾だけでなく、ヴォルク兵は野砲も全力で投入した。
地面から伸びた無数の砲身が上下するたび、鉄の焔の暴風が条約軍に降り注いだ。
「母校防衛の時だ!命を祖国と人民生徒のために捧げるのだ! ド・ボーグ(神と共に)!」
砲撃によって作り出された煉獄の中から、ヴォルク兵の大群がヒューナースベルグへ向けて突撃を開始した。
雲霞の如き数のロジーナ戦車と共に、ヴォルク兵はウラーの叫びを上げながら突き進んだ。
誰もが薄汚く、茶色い軍服を着ていた。
誰もが信頼性だけなら異常に高いppsh短機関銃やモシン・ナガン小銃を持っていた。
誰もが高い戦意を持っていた。
「腹が減ったのなら、敵の食い物を奪え」
指揮官からの通達はヴォルク兵達に狂気じみた戦意を植え付けた。
最も原始的かつ野蛮な方法で将校は兵達の士気を向上させたのだ。
「畜生! あいつら、どれだけの兵力を用意したんだ!?」
「敵の数は二百人……じゃあ、あと千人はいるな……」
要塞全面に陣地を築いていた条約軍歩兵部隊はありったけの火器を準備する。
両軍の砲戦は双方に多大な被害を与え、次の段階へと移行しつつあった。
「撃て! こっちの陣地に入られたら終わりだぞ!」
砲撃で周囲を穴だらけにされた条約軍歩兵が発砲が始める。
自動小銃、短機関銃、軽機関銃の射撃音がオーケストラを奏でた。
射線に捉われたヴォルク兵は一人、また一人と倒されていく。
「あいつら、死ぬのが怖くないのか!?」
三脚に立てられたMG42軽機関銃は、特にヴォルク兵の命を奪い取った。
布を切り裂く音にも似た発砲音と共に、銃口の彼方でヴォルク兵が前のめりに倒れ、体を引き裂かれて絶命していった。
「狂人どもめ!」
半ば狂乱状態の条約軍兵士が強烈な反動で肩を動かすたびに、毎分千二百発近い速度で撒き散らされる弾丸が突っ込んでくるヴォルク兵を打ち倒す。
それでも少なくない数のヴォルク兵が塹壕へ取り付くことに成功したが、彼らには別の地獄が待ち構えていた。
「陣地に入り込まれるぞ! 焼き殺せ!」
火炎放射器を背負った工兵部隊は塹壕に肉薄したヴォルク兵を消し炭に変える。
直後、その工兵は背中の燃料タンクを撃たれ、十数名を道連れにして爆散した。
「前線豚ども、覚悟を決めろ!」
歩兵分隊長が怒号と共に、幾十の劇鉄が引き起こされた。
「貴様らの死体が我らの母校を守る土嚢だ! へっぴり腰でくたばって、無様を晒すんじゃないぞ!」
「ジーク・レーア・アヴィリオン!」
「ジーク・レーア・アヴィリオン!」
条約軍兵士達は叫ぶ。
我ら母校に、勝利と栄光があらんことを――と。
☆
ヒューナースベルグ要塞の司令部には、絶え間なく通信や情報が外部より流し込まれていた。
要塞司令官であるギースラーはそれら一つ一つに的確な指示を与え、要塞に敵の接近を許さなかった。
「呆れた物量ですな……」
副官は苦々しく呟いた。
「それだけの物量があっても、小娘が指揮をしていては勝てる戦いも勝てまい」
敵に"まともな"指揮官がいたらと考えて、ギースラーは寒気を覚えた。
今、ヴォルク軍の攻撃は支離滅裂を極めている。
中途半端な準備砲撃に、全く連携の取れていない戦車隊と歩兵の連携。
二十年近く第一線に身を置いてきたギースラーから見れば、子供じみているとしか言いようが無い。
無理も無い話ではある。
なにせ、この島で言う『兵士』とは子供のことを指すのだから。
「敵は全面攻勢に出ました!」
父親と息子ほど年の離れたオペレーターの報告を受けて、ギースラーは声を上げた。
「火力を敵の両翼に集中しろ。中央を突出させるんだ」
「了解!」
ギースラーは一旦、守備隊を後退させた。
それを追ってヴォルク軍は突進し、反斜面陣地へと誘い込まれる。
☆
305 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/24(水) 19:14:03 ID:POnG1+fk
支援
支援
よんまる
test
支援
しぇん
支援ksks
ヴォルク軍から見れば、この反斜面陣地には大した防衛線は用意されていないように見える。
「敵は恐れをなしたぞ!」
「突撃! 一気に突破口を広げる!」
意気揚々として斜面を下ったヴォルク軍を待ち構えていたのは、条約軍の戦車猟兵であった。
戦車猟兵とはその名の通り、対戦車戦闘を得意とする兵士達の総称である。
「素人が。戦い方を教えてやる」
まず彼らは機関銃の掃射で戦車に随伴する歩兵を始末した。
次に大量の煙幕弾を投擲して視界を塞いだ。
こうなると戦車は鉄の塊に過ぎない。
「視界がゼロなら、戦車だろうが何だろうが!」
戦車猟兵は鉄の獣を次々に狩っていく。
足を止めた戦車のキャタピラに爆薬を放り込んで吹き飛ばし、装甲の薄い車体後部にパンツァーファウストを撃ち込む。
「安物にしては上々じゃないか。この対戦車砲は」
今も一台のロジーナを撃破した戦車猟兵の一人が、草むらの中でほくそえむ。
彼が使用したのはパンツァーファウストだった。
これは無反動砲である。
重さを考えなければ、理論上は誰でも戦車を撃破できる。
安価で大量生産ができるため、条約軍ではポピュラーな兵器だ。
「一台だって残すなよ! 全て鉄屑に変えろ!」
戦車猟兵達はなおも狩りを続けた。
ぽこん、ぽこんと気の抜けた無反動砲の軽い発射音とともに、一両また一両と戦車が炎を噴き上げる。
一時間経過した頃、草叢は戦車の墓場と化していた。
紫煙
ksks
sen
C
☆
「敵はなおも前進し続けています。ここは部隊を下げるべきではないでしょうか?」
突入した一部隊を壊滅させることには成功したが、それでもヴォルク軍の攻撃は熾烈を極めた。
何度撃退されても部隊を再編成しては攻撃を仕掛けてくる。
「エーリヒは上手くやったようだな」
ギースラーは小さく呟く。
彼が以前から目をかけてきた若年の少佐は受動的立場でありながら主導権を握るという、なかなかの切り返しをしてみせた。
まず最初に敵の補給線を断つ。
この段階で敵が撤退してくれれば万々歳だが、敵は何らかの事情で攻撃を仕掛けなければならない理由があるらしい。
勢いだけで何度も何度も繰り返される無謀な攻撃がその証拠だ。
「予備兵力として後方に待機中のエーリヒ・シュヴァンクマイエル少佐より、魔道兵の来援に備えて部隊の再配置を行うべきではないかとの上申が来ています」
ギースラーは首を横に振った。
「貴官は自分の責務を果たせと伝えろ。あまり自分の立場を特権的に考えられては困るものだ」
「はぁ」
少量の妬みがこもったギースラーの言葉に、副官は反応に困っている様子だった。
エーリヒ・シュヴァンクマイエルは確かに優秀な指揮官だ。
だが、この要塞の司令官は彼ではない。
ギースラーは自分より出世のスピードが速い若年者を妬みはしなかったが、だからといっていちいち意見を聞く気はなかった。
自分は上官であり、エーリヒは部下なのだから。
ksks
☆
ヒューナースベルグでの戦闘が開始されてから四日目、ようやく第七独立混成旅団の本隊が戦場に到着した。
陸上戦艦『クロンシュタット』及び『アドミラル・ゴルシコフ』、『アドミラル・ヴェレコフ』の三隻から成る部隊だ。
「なんだこれは……」
マイコはシートから立ち上がると、琥珀色の目を大きく見開いた。
クロンシュタットから見える戦場は混沌の極みにあった。
「誰が戦端を開けと言った!?」
マイコは声を荒げた。
彼女がヒューナースベルグ攻略を行うにあたって、現地に展開していた地上部隊が指揮下に加わっていた。
あまり見知りが無く、加えて魔道兵に対して嫌悪感を抱く通常部隊を指揮下に加えることは避けたがったが、魔道兵単体での要塞攻略は困難を極める。
「大佐、報告が入っております」
ベリエフの報告によって、マイコは予想は最悪の形で裏切られたことを知る。
条約軍はヴォルク軍の補給部隊を襲撃して地上部隊に飢えを招いた。
飢えたヴォルク軍は条約軍の攻撃を迎え撃つ形で、済し崩し的に戦いへと巻き込まれたという。
「くそ……これは、私のミスだ」
頭に手を置いて、マイコはうな垂れた。
この間といい今回といい、私は――。
「いや、後悔しても仕方が無い」
すぐに冷静さを取り戻し、マイコは苛烈な命令を下した。
「前衛部隊に伝えろ。"そこで死ね、一歩も退くな"とだ。退く奴はクロンシュタットの主砲で吹き飛ばせ!」
「大佐、それは!」
「復唱しろ!」
二人の言い分は正しい。
今回のミスはマイコの責任だ。
だが、マイコにはヒューナースベルグを攻略するという命令があり、何より――弟の未来を守らなければならない。
そのためには失敗すらも成功のために利用しなければならないのだ。
「敵は狭い空間に火力を集中することで、数で勝る我が軍を足止めしています。このままではこちらの損害が増えるばかりです。一旦、部隊を下げるべきではありませんか」
C
エレナが毅然とした態度で言う。
彼女が事実を言っているのはわかる。
どちらの意見が正しいかを考えれば、エレナの方に決まっている。
「そして我々は食い物も無くなり、燃料も底を尽き、追撃を受けて全滅か。二度目は無いのだぞ、エレナ」
マイコもまた、事実を口にした。
もしここで自分たちが失敗すれば、人民生徒会はそれを口実にしてマイコやエレナを更迭……いや、罪状をでっち上げて銃殺するぐらいはするだろう。
マイコは、自分が生徒会にとって敵視されていると知っている。
「大佐、意見具申を許可願いたい」
ベリエフはエレナとマイコ、双方の意見を汲みつつ、最良の形で事態を解決する方法を提案した。
「言ってみろ、ベリエフ」
「ハッ」
ベリエフは言う。
まず地上部隊は敵の防衛線の直前で待機させ、陽動にあたらせる。
その間に、魔道兵を用いて敵の後方を突いて一気に戦線を崩壊させる。
このまま力攻を続けても、敵には地の利がある上に補給線も短く、加えてヴォルク軍は長期戦を行えるだけの物資や食料も無いと。
「では、私が出よう。ベリエフ、指揮を代行してくれ。行くぞ、エレナ」
マイコとエレナは艦橋を出て行く。
ご武運を――と敬礼するベリエフとすれ違いざまに、マイコはできるだけ小さな声で囁いた。
「後を頼みます」
年の離れた副官は一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐに表情を引き締めた。
直立不動の敬礼が二人を見送った。
☆
ヴォルク軍地上部隊が後退していく。
だが、先ほどまで見せていた無謀な再度攻撃は行わず、慄然として陣形を組んだ。
「ほぅ……」
オルガ・グラズノフは足を組み、頬杖をついて戦況を見ていた。
彼女の乗艦である『アドミラル・ゴルシコフ』は第七独立混成旅団の旗艦である『クロンシュタット』の遥か後方を進んでいた。
後衛がこの艦の任務である。
「フェドセンコ中尉、着艦します」
「ガイドビーコンを出してやれ」
「しかし、敵の捕捉される危険性があります」
「構わん。全力でやることをやってきたんだ、俺たちも全力で迎えてやらなきゃな」
オペレーターはやや不満げな顔をして命令を了承した。
少し贔屓が過ぎるかな……とオルガは自嘲した。
狙撃用ライフルを巨大化したような装備を携えた少女が着艦し、その姿を見てオルガは安堵の溜め息を吐いた。
「偵察任務、ご苦労さん」
「疲れてはいない」
背後から足音が近づいてくる。
着替えを終えたセルフィナ・フェドセンコ少尉だ。
オルガにとって信頼相棒であり親友の魔道兵は、オルガの腰掛けたシートの横で足を止めた。
「で、どうする?」
「我々は既にやるべきことをやった。メインイベントはパステルナーク大佐にお任せしよう」
「同感だ」
オルガは相棒と自分の考えが同じであることに苦笑いを隠せなかった。
「大佐は恐ろしい部下を持ったものだ。俺も同感だよ。俺たちが命を賭けるに値する女かどうか、見極めさせてもらおうぜ」
オルガもセルフィナも、パステルナーク大佐に心酔して配下に加わったわけではない。
先の前哨戦で敗戦の責任を取って処分されそうになったのは事実だが、別にパステルナークに頼み込む必要は無かった。
内務委員に"重みのある封筒"を一つでも渡せば、処分などされはしない。
「一時的に見れば、大佐の心境は悪くなるだろう。だが部下に『私にはできません。どうかお願い致します』と言われれば、上官の自尊心は不思議と満たされるものだ」
セルフィナは怜悧な顔を僅かに緩めた。
オルガも、唇の端を吊り上げた。
二人はヴォルクグラードの現体制に不満を持っていた。
人民生徒会主導によって先導される腐敗した政権――人を道具とし、自らの私利私欲だけを欲する屑共が大局を動かしている。
オルガもセルフィナも、その事実が許せなかった。
だからこそ二人はマイコ・パステルナークに賭けてみたのだ。
軍内部で勢力を拡大しつつあるパステルナークの部隊ならば、あるいは……と。
ksks
「パステルナーク大佐とヴィレンスカヤ大尉が要塞に向けて出撃しました」
オペレーターから報告が入る。
オルガは頬杖をついたまま返答した。
「指揮官が自ら出撃か。勇猛なことだな。指揮権の代行はどうなっている?」
「第七独立混成旅団のベリエフ中佐が代行しています」
「パステルナーク大佐には過ぎた副官だな。地味だが堅実で負けない戦いをする。問題はあるまい」
セルフィナがオルガの耳元で呟いた。
「本艦は後方支援のため、現場で待機させた方が良いのではないか?」
「あ、おう。そうしてくれ」
命令するセルフィナの声を聞きながら、オルガは足を組んだ。
「さて……俺が膝を折るにふさわしいか、見極めさせてもらおうか」
コーヒーでも飲もうとオルガは指を二回鳴らす。
指を一回鳴らした時はコーヒー、二回はコーヒーを二杯。
三回はウォッカを持ってくるサインである。
「お持ちしました!」
三分もしないうちに、中等部の新兵がトレイの載せたコーヒーを二つ、艦橋へと運んできた。
悪いねぇと声をかけた後、二人はコーヒーを受け取った。
オルガがコーヒーに口をつけるのと、ヒューナースベルグ要塞から火柱が立ち上ったのは、ほぼ同時であった。
「ぬるいな」
「も、申し訳ありません!」
顔を赤らめて頭を下げる新兵に、オルガもセルフィナも目を丸くした。
「いや、戦況のことだ。ご苦労だった。下がっていいぞ」
オルガに優しい言葉をかけられて安心した新兵は小さく頭を下げて艦橋を後にした。
新兵が艦橋を出たことを確認したセルフィナは小声で呟いた。
「お前、優しいんだな……このコーヒー、本当にぬるいぞ」
☆
排気口からヒューナースベルグの内部に突入したマイコ・パステルナークとエレナ・ヴィレンスカヤの二人は、内部を破壊し尽くして脱出した。
完全に破壊することはできなかったが、どうやら条約軍は指揮系統に異常をきたし始めたらしい。
脱出するまでの道程で、混乱する条約軍部隊を多く目撃している。
「エレナ、離脱するぞ!」
「はい! 大佐!」
背後で凄まじい火炎が上がり、金属の軋む音が響き渡った。
マイコが振り返ると、想像を絶するような巨大な火柱が上がっていた。
どうやら燃料タンクが爆発したらしい。
「大佐、後ろです!」
「何ッ!?」
飛来した対戦車ロケット弾を、エレナのマナ・バスターソードが切り裂く。
振り下ろされた光刃が音速で迫るロケットを切り裂き、刹那に爆発を起こした。
「エレナ!」
「大丈夫です!」
エレナが後退すると同時に、マイコは背部ブースターから青い粒子を噴射させて突進する。
視界の隅、対戦車火器を持って後退しようとする条約軍兵士が映った。
「迂闊だぞ!」
タックルをぶち込んで姿勢を崩すと、マイコは兵士の胸元にマナ・ライフルの銃口を押し付けた。
引き金を引くと、骨の破片と混ざり合った血液がマイコの白い肌を汚した。
立ち上がった途端、衝撃が襲ってきた。
「トール! 畜生、魔女め!」
別の条約軍兵士が泣きそうになりながら、パンツァーファウストの発射筒を捨てた。
新しいパンツァーファウストを構えたが……。
「大佐!」
エレナが兵士に飛び掛る。
バスターソードを兵士の胸に突き立て持ち上げ、剣を二分割して肉体を引きちぎる。
臓物と生暖かい血液を全身に浴びて、エレナは剣を振るった。
コンクリートの地面に赤い滴りが一列に飛び散った。
「エレナ、あまり無理をするな」
「大丈夫です」
「ならいいが……」
二人はお互いの背中を合わせた。
「エレナ、我々はこんなところでは死ねない」
「わかっています。大佐」
「来るぞ……」
ksks
要塞の外壁を破壊して、巨大な戦車が現れた。
従来の条約軍戦車とは桁違いの大きさだ。
「好き勝手にやってくれたな! 大量虐殺のツケを払わせてやる!」
戦車に備え付けられた拡声器から戦車兵の叫びが聞こえた。
車体後部から作業用アームが伸びると同時に、大口径の戦車砲が放たれる。
エレナとマイコは防御結界を展開して砲撃のショックと、落下してきた瓦礫の破片を防いだ。
「大佐、後から行きます」
「だがエレナ!」
「行ってください!」
「命令だ! 死ぬな!」
「御意!」
二人は離れた。
排気炎を噴き上げて大型戦車は前進する。
エレナは両手を突き出し、圧倒的な質量を受け止めた。
背部マナ・ブースターの噴射によって堪えようとするが、それでも要塞の外壁に押し付けられた。
「華奢な体で、このマウスに対抗できるものかよ!」
戦車兵の勝ち誇った叫びが木霊する。
この大型戦車はマウスというらしい。
「こいつが量産された暁には、ヴォルクなんざ一週間で殲滅してやるよ!」
ヴォルクを一週間で殲滅――いけない、あの場所には!
エレナは歯を食いしばり、押し寄せる質量に対抗した。
「負けるものか!」
ksks
背部ブースターの噴射が勢いを増し、青い粒子が空高く舞い上がる。
エレナは猛烈な勢いでマウスを引き離し、空中で飛び上がった。
バスターソードを二分し、両手に携える。
「帰ってきてね、エレナさん――」
エレナの脳裏に少年の顔が浮かび上がる。
紺色の髪をした、優しげな顔の少年。
エレナが守ると誓い、守れなかった弟に良く似た……。
「エレナ・ヴィレンスカヤ、敵重戦車を撃砕する!」
血の混じった息を吐いて、エレナは襲い掛かった。
「たかが魔道兵が、このマウスに立ち向かうなど!」
「私は守るために戦っている!」
エレナの肢体を掴もうとした作業用アームを、剣で両断する。
「私が!」
更に繰り出されたアームを切り落とす。
「私たちが!」
戦車の車上に取り付き、エンジン部を切り裂く。
「魔道兵だ!」
最後に砲塔上部へ剣を突き刺し、戦車は爆散した。
支援
☆
凄まじい轟音と共に、ヒューナースベルグ要塞から火柱が上がった。
「遅かったか……」
エーリヒ・シュヴァンクマイエルは苦々しい表情を浮かべた。
エーリヒの部隊は魔道兵の出現を聞いて後方より移動しようとしていた。
なぜそんなことをしたのかと問い詰められたら陣地転換でも何でも、理由を付けることはできたが、どうやら必要は無くなったらしい。
「少佐、要塞司令部より通信です!」
「回してくれ」
焔に包まれる要塞を見ながら、アルベルトに無線機を手渡される。
額の汗を拭って、エーリヒは無線に応じた。
最初に副官が出た時、エーリヒは最悪の事態を覚悟したが、幸いにもギースラーは無事らしい。
負傷はしたものの命に別状は無いと、次に本人の口から伝えられた。
「シュヴァンクマイエル少佐……君が残存部隊の指揮を取れ……」
「しかし!」
「この戦域にいる者で、君以上に頼りになる指揮官はおるまい……」
僅かの間、エーリヒは考える。
どうする?
自分は今、何をするべきなのか?
答えは一つだった。
「わかりました。お受けします」
一呼吸置いて、エーリヒは勝つための準備を始めた。
「よし……アルベルト、やることは単純だ。いいね」
長ったらしい説明は必要ない。
自分より年上の副官に対して、エーリヒは淡々と要求を話した。
「残存部隊を再編成、殿となって味方の撤退を援護する」
「ハッ!」
「じゃ、ちょいと引き止めてくるよ」
ハーフトラックを降りたエーリヒの前方から、逃げてくる条約軍兵士達が見えた。
迷彩服は歩兵、黒い軍服は戦車兵。
誰の目にも恐怖が映り、悪霊でも追われたように逃げ惑っていた。
大きく息を吐いて、エーリヒは兵士達の前で大きく両手を広げた。
右手には拳銃を携えている。
「どけ!」
一人の兵士が叫んだ。
銃も何も持ってはいない。
「どきたいのは山々だけど、給料をもらっている以上、どくことはできない」
ksks
エーリヒは毅然として、その場所から一歩も動こうとはしない。
全身の毛穴から汗が噴き出し、体に制服がべっとりと張り付いた。
「エーリヒ・シュヴァンクマイエルだって? 俺はべレジナで助けられたぞ」
「俺はペテロブルクだ」
追いついた別の兵士が怪訝な表情で眼前に立ちはだかる隻眼の将校を見た。
自分は一体、彼らにどう思われているのだろう?
エーリヒは気恥ずかしくなったが、そうも言ってはいられない。
「手を貸して欲しいんだ。我々はここから撤退するが、魔女のお嬢ちゃん達は素直に帰してくれないらしい」
先ほどまで恐怖に打ちひしがれていた兵士達の顔に、僅かだが希望の光が差した。
瞬く間に兵士達が集まり、口々に協力を申し出た。
「ありがとう、みんな」
戦いが終わったと、過去形でありがとうと言えたらいいなとエーリヒは思った。
すぐに準備は終わった。
アルベルトの手腕はここでも発揮され、敗残兵の集団が統率の取れた集団へと変貌を遂げた。
突撃砲を含む戦車二十両。
機甲擲弾兵一個小隊。
機甲偵察一個班。
擲弾兵三百名。
八十八ミリ高射砲四門、一個中隊。
三.七センチ自走高射砲九門、一個中隊。
二センチ自走高射砲一個中隊。
自走榴弾砲三個中隊。
十センチカノン砲一個中隊。
各種支援部隊。
兵員合計、七百名。
決して十分な兵力ではないが、エーリヒは贅沢を言わなかった。
自分を信じてこれだけの兵士が集まり、部隊を作り上げたのだ。
何より嬉しいし、期待に応えなくてはならない。
ksks
「みんな……」
移動司令部となるハーフトラックの車上から、エーリヒは無線機で兵士達に呼びかけた。
「あれ?」
電源が入っていなかったため、声は小さく響いたに留まった。
電源を入れ直す。
気を取り直して、もう一度……。
「みんな、少しでいいから聞いてくれ」
兵士達は静まる。
「今から戦いが始まる。敵は強大で、こっちは寄せ集め部隊だ」
事実を伝える。
「でも勝つための考えは練ってあるから、心配しないでいい。肩の力を抜いて気楽にいこう」
愛国心だとか、必勝の信念だとかは、エーリヒの趣味ではない。
「負けそうになったら逃げてもいい。魔法を使う女の子が相手なんだ、逃げても、誰も文句は言わない」
兵士達はどっと笑った。
しかし、誰もがすぐに真剣な表情となる。
「それじゃあ、みんなの命を貸してくれ」
自らも敬礼した後、エーリヒは前だけを見据えた。
戦い、勝つ。
そして帰る。
いつだって同じことだ。
「複雑なことは考えなくていい。できるだけ多くの味方を撤退させる。そして逃げるんだ!」
C
☆
ヒューナースベルグを陥落させたヴォルク軍の部隊は、赤い波と化して押し寄せてきた。
「来ました! 敵戦車、数五十! 歩兵もいます!」
「後退する部隊を援護する。戦車、前へ! 随伴歩兵は負傷兵を回収しつつ、敵歩兵の接近を防げ!」
エーリヒは左目跡の火傷を人差し指で掻く。
「さて……」
作戦は単純である。
要塞の後方に踏みとどまり、敵の攻撃を粉砕しながら、できるだけ多くの味方を脱出させる。
無論、自分らの退路も残しておくことを忘れない。
「今、敵は士気旺盛で勢いを持っている。そこが狙い目だ」
勝利は勢いを与える。
だが、勢いが粉砕された瞬間には混乱が訪れる。
「撃て!」
砲兵の攻撃がヴォルク軍戦車の頭上から降り注ぐ。
焔と黒煙の嵐が戦車を襲い、木っ端微塵に粉砕していく。
「敵戦車のキャタピラを狙え。キャタピラだけだ」
煙の中から飛び出した戦車に向けて、八十八ミリ高射砲による精密射撃が始まった。
高射砲弾はキャタピラだけを撃ち抜き、戦車を立ち往生させる。
「機銃掃射。乗員を外に出させるな」
対空機関砲が唸り、戦車の装甲板を叩いた。
脱出しようとした乗員は銃撃のため外に出ることができない。
「砲撃を緩めるな!」
「無理です! 味方の戦車がいるんですよ!」
「おのれ……ファシストの悪魔め!」
ヴォルク軍の戦車隊は自分達と敵の間に挟まれている味方がいるため、攻撃できない。
「ろくでもないことをやっている。俺は……」
口でそう言ったのは、ある意味で言い訳だった。
首を横に振るい、エーリヒは右手を大きく前に倒す。
「各車、敵戦車隊に火力を集中!」
ksks
味方の巻き添えを覚悟で砲撃を行うか、それとも別の案を取るか――迷いの中にあったヴォルク軍はエーリヒ戦闘団の火力をまともに浴びた。
物凄い勢いで戦車隊が撃ち減らされていく。
「人の人命を盾にするなんて、人でなしのすることだ。いかんいかん、今更平和主義者ぶってどうする」
エーリヒの葛藤はアルベルトの報告で断ち切られた。
「偵察機からの報告によりますと、敵の戦車隊は側面から迂回するようです」
「砲撃で味方ごと吹き飛ばしでもするんじゃないかと疑っていたが、どうやら敵は正常な頭を持っているらしい。戦車猟兵中隊に連絡してくれ」
「ハッ」
エーリヒは上空の偵察機を見上げた。
鉛色の空を舞うカトンボにも似た機体は、Fi 156C-3シュトルヒ(コウノトリ)だ。
移送中のものをパイロットごと接収して、今は砲兵観測や敵情偵察に大活躍している。
エーリヒが得意とする火力集中による敵の破砕は、何よりも『敵がどこに、どれぐらいの兵力で、いつ』が最重要課題だった。
目分量であちこちに砲弾を撃ち込むわけにはいかない。
敵の行動は偵察機によって逐一本部へと届けられ、エーリヒは情報を基にして火力を集中させた。
全体の数で劣ってはいたが、局地に叩きつける火力の量は尋常ではない。
「敵戦車部隊、側面に回りこみました」
エーリヒは戦車猟兵部隊と突撃砲部隊でそれに対処した。
先ほどの復讐に燃える歩兵と突撃砲の連携は待ち伏せ攻撃によって、絶大な戦果を挙げた!
「敵は後退を開始しました」
「よし! さっさと逃げよう。アルベルト、負傷兵の救助を行った後、撤退する。敵味方問わず、全力を尽くすよう伝えてくれ」
「敵味方問わず……ですか?」
困惑を隠さないアルベルトを、エーリヒは横目で見た。
「甘いかな」
「いえ。ですが、あまり時間はかけられません。魔道兵もこの戦場にいます」
エーリヒはわかったと言って頷く。
俺は相変わらず偽善者でウジウジした、嫌なナルシストじゃないか……。
自嘲した後、エーリヒはベレー帽を直して再び前に向き直った。
ksks
☆
機関部に被弾した陸上戦艦『アドミラル・ヴェレコフ』が、大爆発と共に船体を二分した。
甲板や艦内にいた兵士達が、頭から地面へと叩き落されていく。
「ああっ! アドミラル・ヴェレコフが!」
エレナの悲痛な叫びが、マイコにははっきりと聞こえた。
「無用な追撃で要らぬ犠牲を……。くっ……万死に値する!」
二人の魔道兵は黒煙を上げる陸上戦艦の横をフライパスした。
救難信号を送りつつ、マイコは歯を噛み締めた。
この犠牲はマイコのミスによるものだ。
場当たり的に戦力を投入し、遊兵を作った挙句、無駄に消耗させてしまった。
「大佐、あれを!」
「待て!」
エレナが救援を求める発煙信号を上げていた戦車へと降下した途端、金切り声にも似た砲声が西の彼方から聞こえてきた。
「砲撃!? ロケット弾!」
「結界展開! 守りぬけ!」
二人は防御結界を展開する。
ロケット弾の群れが殺到するより早く、円形状の絶対的な防壁が形成された。
衝撃と轟音が大挙して押し寄せた。
「防御結界が破れるものか!」
「大佐……様子が……おかしい!」
エレナの予想は的中した。
降り注ぐロケット弾の数は一定だったが、いつになっても終わる気配がない。
一時間が経過しても、二時間が経過しても、衝撃と轟音のハーモニーは二人を痛めつけ続けた。
結界があるため身体に直接ダメージは与えられないが、長時間に渡る攻撃は精神と意思を猛烈な勢いで削り取っていった。
ksks
「これじゃ……嬲り殺しだ」
マイコは途切れ途切れの声を出す。
視界はブラックアウトを引き起こし、軽い眩暈も起きている。
「終わった……」
条約軍は砲弾を撃ち尽したのか、周囲は静寂に包まれた。
砲撃が終わった途端、マイコはその場に崩れ落ちる。
激しく嘔吐し、手足を痙攣させる。
長時間に渡って砲撃で嬲られ続けたせいで、マイコの肉体は疲労の極みにあった。
ただでさえマナを使用する行為は体力を消耗するというのに……。
「大佐! しっかりしてください! 大佐!」
四つんばいになったマイコの肩をエレナが抱いた。
「触るな! くそ! 触るんじゃない! 私に触れるな!」
強く取り乱したマイコは、自分の嘔吐物で足を滑らせた。
尻餅をついたと同時に、股の周囲に水溜りができた。
「駄目だ……私は、私は駄目な女だ……」
マイコは両目から涙を流して、頭を抱えた。
☆
突っ伏せて泣きじゃくるマイコを、エレナは蔑むような目で見た。
"私の"マイコ・パステルナークは、こんな人じゃない……!
「大佐」
黒いローブの襟首を掴んで、マイコを立たせる。
「今から、殴ります」
前置きしてから、エレナの握り拳がマイコの頬にえぐり込まれた。
血と唾液の混じった液がぶちまけられ、マイコの頭が前後に激しく揺れた。
「なにをするんだ! やめてくれ!」
「正気を取り戻せ!」
もう一発、マイコの顔が殴打される。
「やめてくれ!」
「やめてあげません!」
「やめっ……」
幼子のように身を竦めたマイコを見て、エレナは落胆した。
この人は、どうして私の期待に応えようとしない!?
柔和な顔立ちが苦味で染められた。
「貴方は死ぬときは私も死ぬときです。一緒に、死んであげますよ?」
泣き続けるマイコの横に膝立ちになり、エレナは自らの頭に拳銃の銃口を押し付けた。
こんな世界に生きている価値はない。
マイコ・パステルナークは最強の魔道兵であり、強い女性でなければならない!
ksk
「一緒に死にましょう……大佐」
マイコの、琥珀色の目が大きく見開かれた。
「馬鹿なことはやめろ。エレナ」
冷淡な口調でマイコが言ったとき、エレナは内心で安堵した。
同時に、この上官が酷く愛しいものに感じられた。
不完全なものは可愛らしいではないか。
「殴りすぎだ。痛いじゃないか」
「目を覚まして下さいましたか?」
「殴られていた時、不思議と心地よさを感じていた。快楽とは無縁な肉体になったはずなのに、やれやれ、私にはマゾの素質があるらしいな」
「なら、大佐は私と同類ですね。それより、急いで包囲網を突破して脱出しましょう」
「諦めろと言うのか? ここで逃げろと言うのか?」
琥珀色の瞳が、青い双眸と視線を交えた。
「わかりました。では、敵の指揮官を倒しましょう。この状況で味方を鼓舞するには、最前線に指揮官が立つ以外に方法はありますまい」
「よし、では付き合ってくれ!」
二人は拳を合わせた後、背部ブースターを噴射して戦場へ向かった。
ここまで。
一旦停止。
支援、本当にありがとう。
ksks
☆
音速に近い速度で、マイコとエレナは撤退する条約軍へと突入する。
対空砲や高射砲が空に弾幕を作り上げ、幻想的ですらあった。
「直撃コース、来ます!」
「避けてみせろエレナ!」
「御意!」
死と殺戮を撒き散らす対空砲弾の爆発を掻い潜って、エレナは地上に降り立つ。
バスターソードの一振りで十名近い兵士を両断し、血と臓物の雨の中を突き進む。
「殲滅する――エクスターミネーション!」
防御結界を戦車にぶち当てて反応を封じ、エレナは車体に上に乗る。
バスターソードをエンジン部に突き入れると、刃と装甲の接触部から夥しい火花が散った。
その戦車が爆発するより早く、エレナは別の獲物を求めて刃を振り上げた。
「無理はするなよ! エレナ!」
マイコも修羅と化して敵を討っていた。
背部と脚部のブースターから絶えず粒子を噴き出して、次々に敵を屠っていく。
「ユーリの未来を守る。魔道兵の力がそれを成す!」
マナ・ソードで歩兵を縦にぶった切り、その肉片が地面に落着するよりも早く、別の敵目掛けて突き進む。
「私は諦めない! 何があっても! 何が立ちはだかっても!」
つい先ほどまで、自分は弱い一面をさらけ出していた。
なんとも情けない!
惨め極まりない!
だがエレナは自らの命を賭して私を救ってくれた。
ならばその義理――果たさなければなるまい!
「何度も叩き潰された。だが、そのたびに立ち上がってきた! 自分の足で! 自分の意思で!」
右腕に結界のエネルギーを集中して、戦車の砲塔に突き入れる。
腕の先に、金属の圧壊する感覚と肉の砕ける感覚。
「大佐! 敵の指揮官車を!」
「ああ! ここは支えてくれよ、エレナ!」
「御意!」
お互いの得物――ライフルとバスターソードを――を交換して、二人は別れた。
☆
エーリヒ戦闘団は最後まで戦場に残っていた。
撤退する部隊の最後尾として、迫り来る敵を千切っては投げ、千切っては投げた。
「敵魔道兵、速度を上げて包囲網を突破しようとしています!」
変わらずハーフトラックの車上で指揮を執り続けていたエーリヒは、魔道兵がリミッターのようなものを解除したと気付く。
魔法に関する深い知識は無いが、これまでの経験からしてそのあたりのことをやっているはずだ。
「敵は俺を殺そうとしているな」
この状況下で条約軍を全面的な瓦解に持ち込むには、指揮しているエーリヒを殺すしか方法が無い。
勝利が確定しているのに、どうして突っ込んでくるかは知らないが……。
「撃て!」
七.六二cm FK288(r) w/野砲の砲列が火を噴いた。
接近する魔道兵は足を止めた。
「よし、砲撃を続けろ」
双眼鏡で戦況を見ながら、エーリヒは部隊に指示を与える。
「ベルガー! 魔道兵を包囲しろ!」
予備兵力として控えていたベルガー隊が、魔道兵を砲撃で足止めしている間に包囲した。
魔道兵に対して、四方から砲火が浴びせられる。
「敵魔道兵、包囲網を突破!」
煙の中から、二つの青い光跡が飛び出す。
「可愛くないお嬢さんだこと……」
エーリヒは舌打ちする。
「少佐、一時後退を!」
アルベルトが進言したが、もう遅い!
「いまさらどこへ逃げるんだ? 対空砲で予想進路に弾幕を張れ。フリーガーファウストを全力投入!」
「少佐、危険です。後退なさってください」
「後ろから死ねと人に他人に言われるのは、俺は耐えられない。アルベルト、君は逃げろ」
「いいえ。小官も残ります」
「勝手にしろ……いいや、すまない」
対空砲火をかいくぐりながら、魔道兵は低空でエーリヒのいる場所へ突っ込んできた。
だが、まだやりようはある。
「各車、榴弾装填。敵の予想進路に向けて集中射撃!」
タイミングを待つエーリヒ。
「撃て!」
発砲。
黒煙が上がる。
そこから飛び出す魔道兵。顔が血で汚れている。
長刀を振りかざして、ハーフトラック目掛けて突っ込んできた。
ksks
☆
骨や肉体を軋ませるGに歯を食いしばりながら、マイコは条約軍の戦線奥深くへと切り込んだ。
「見つけたぞ! 私の邪魔をする奴!」
塹壕に隠匿された野砲が火を噴き、数え切れないほどの土煙を上げた。
「直撃……来る!」
エレナから間借りしている、二分したバスターソードを振るう。
右の一閃が砲弾を二分し、背後で爆発する。
「私の愛の邪魔をするな!」
マイコは叫ぶ。
自分はこんなところで死ぬわけにはいかない。
他人の生き血を啜り、嘲笑に耐え、憎悪を一身に集めても生き抜いてやる!
弟への愛情が、マイコを戦いへと駆り立てる。
そして愛情は、憎しみとなって戦場に発露されるのだ。
野砲と突撃砲で組織された防衛線を突破すると、指揮車両らしい装甲車が目に入った。
「あれか!」
対空砲火が浴びせられる。
大小様々な口径の銃弾がマイコを殺すただ一点のためだけの撃ち上げられた。
二本の剣で尽く銃弾をはじき返しながら、マイコは装甲車へと肉薄する。
一気に飛び上がる。
肺から空気が搾り出される。
ksks
「もらった!」
一気に勝負を決めるつもりだった。
だが……。
「ユーリ……?」
マイコの動きが空中で止まる。
優しげな顔の少年がそこにいた。
左目は眼帯で覆われ、火傷の醜い痕が顔の左半分に走っていた。
似ている。
守ると決めた少年の姿に、よく似ていた。
「今だ!」
隻眼の少年が叫ぶと同時に、歩兵部隊が対空ロケットを放った。
数十発のロケット弾はうねりを描いてマイコに殺到した。
ここまでか――!
バスターソードの斬撃でロケット弾を切り裂くと、マイコはエレナと合流する。
「大佐!」
「脱出する!」
煙幕弾を投擲して、二人は戦場から離脱した。
「……くっ」
帰路、マイコの顔は苦悶に歪んだ。
厄介な奴が敵として現れた。
だから、決めた。
隻眼の少年……私は、お前を最悪の敵と認識する!
ksks
☆
カタカタと音を鳴らして、条約軍の機甲師団が現れた。
まだ戦闘を続けていたヴォルク軍戦車に地上攻撃機が殺到し、鉄屑へと変えていく。
「増援!?」
エーリヒの声は、パンター戦車の砲声によってかき消された。
新型戦車に迷彩服で身を覆った兵士達が随伴し、エーリヒ戦闘団を追い越していく
一台のパンター戦車が、ハーフトラックの横で停車した。
「申し訳ありません。遅くなりました」
ハッチが開く。
黒い戦車兵の軍服を着た兵士は敬礼する。
「ありがとう。助かったよ」
負傷兵の回収を急ぐよう伝えると、一個中隊はいる衛生兵が装甲車に乗って前線へと進んでいった。
翼下に爆弾やロケット弾を満載した空軍の地上攻撃機は獲物を求めて東へと飛んでいく。
「どうやら、今日は勝てたらしいな」
エーリヒはシートにもたれて、大きく息を吐いた。
手の奮えが止まらない。
言いようの無い感情が押し寄せて、涙を流したくなる。
「生きている……」
額に手を当てて、エーリヒは運の良さに感謝した。
もし、どこかで別の事態が生じていれば、死んでいたのはエーリヒだったのだ。
支援
「少佐、コーヒーでもお持ちしましょうか?」
「いや、いい。「残存部隊をまとめた後、本隊に合流する。負傷兵の回収と修理不能な車両の爆破準備を進めてくれ」
わかりましたと言った後、一度上官の姿を見てからアルベルトはハーフトラックを降りた。
エーリヒは大きく息を吐いて、鉛色の空を見上げた。
僅かな光が、雲の間から差している。
「綺麗な女の子だったな。俺を殺そうとした魔道兵は」
まだ命を落とす寸前まで追い込まれてから、三十分と経っていない。
アドレナリンの分泌が沈静化しつつある中、エーリヒは回想する。
魔道兵は優しい目をしていた。
恐らく、戦場を離れれば良識ある人間なのだろう。
だからこそ強いのだ。
「んっ?」
エーリヒは足元に写真が落ちていることに気付く。
薄汚れてはいたが、そこには確かに見覚えのある顔があった。
「さっきの魔道兵が落としたのか……」
学生服を着た先ほどの女子生徒が、笑いながら少年に抱きついている。
少年は女子生徒を幼くした印象を受けるから、恐らく弟だろう。
エーリヒは溜め息を吐いた。
背負うものがある敵は強い。
背負うものが重ければ重いほど、人間は強くなれるのだから。
自分が"家族"を背負っているのと同じく、今日戦った魔道兵も"弟"を背負っているのだろか?
エーリヒは、先ほどの魔道兵とまた戦うのかもしれないという予感を覚える
確信は無い。
だが、心のどこかで確信に近い感情が芽生えていた……。
支援
☆
ヒューナースベルグ要塞攻略戦は終わった。
戦術的な勝利を収めたのは、ヴォルク軍に大損害を与えた条約軍。
戦略的な勝利を収めたのは、要塞を無力化して西への門をこじ開けたヴォルク軍。
条約軍の戦死・戦傷、捕虜――六千六百名。
ヴォルク軍の戦死・戦傷・捕虜――一万六千名。
ヒューナースベルグ要塞はヴォルク軍の手に落ちたが、ヴォルク軍もまたこれ以上の前進が不可能な損害を被った……。
エピローグ
T
ヒューナースベルグを陥落させた後、第七独立混成旅団はヴォルクグラードの本校へと帰還した。
盛大なセレモニーが開かれたが、オルガとセルフィナは無断欠席してボイコットを決め込んだ。
「生き残った幸運に」
オルガがウィンクして、ウォッカの入ったグラスを掲げた。
「新しい女を選び損ねた恋人に」
分捕り品のウィスキー入りのグラスを小さく上げたのはセルフィナだ。
二人はグラスを合わせた後、酒に口をつけた。
「それで、お前の答えは出たのか?」
ウォッカを一気飲みしたオルガは、再び高濃度のアルコールをグラスに注ぐ。
「私は……」
ウィスキーの海の中で、氷が音を立てた。
「パステルナーク大佐についていくことにする」
ほう、とオルガは満足げに微笑んだ。
「些か不安定な部分もあるが、完璧な人間など存在しない。だが、及第点は超えた」
「お前が他人を認めるなんて珍しいなぁ。お前のお眼鏡に適う人間がそうたくさんいるとも思えん」
「この島で私に勝てる三人しか、私は認めない」
オルガは指を折っていく。
「パステルナーク大佐にヴィレンスカヤ、あと誰だ?」
「宿題にしておく」
「おいおい! そりゃないぜ相棒!」
セルフィナはグラスに口をつけた。
「これはまだ、始まりの終わりに過ぎない」
「ああ。俺たちの戦いはこれからだ」
「できることなら、ハッピーエンドで終わってほしい。切実に、私は願う」
U
華やかな祝勝会がヴォルクグラードの本校で行われていた。
マイコ・パステルナークはあらん限りの美辞麗句や賞賛が浴びせられ、准将への昇進が言い渡された。
特例とも言える昇進はマイコにとって嬉しいものではあったが、心の底から喜べなかった。
「大佐」
後ろから声がかけられた。
パーティーが終わって一人寂しく校庭のベンチに腰掛けていたマイコが振り返ると、金髪の副官がいた。
「死んだ兵士達が見たら、なんと滑稽かと笑うだろう。私は戦いに敗れながら、勝利を祝われている」
「大佐は勝利した。それは事実です」
「私は撃てなかった……敵の指揮官を殺せなかった」
エレナ・ヴィレンスカヤの優しい言葉も、今は屈辱の上塗りでしかなかった。
「こんな体たらくではユーリの未来を守ることなど到底叶わん。私は敗者だ。負け犬だ」
マイコは俯く。
「だったら、今すぐにここで死ねばいいでしょう。そうやって悲劇のヒロインを演じるのは楽でしょう。自分はなんて可哀想なんだ、とね」
エレナは厳しい口調になる。
「それこそ、死者にとっては良い笑い者でしょう。なんて滑稽な女かと笑われるに違いありません」
ひざ立ちになって、エレナは金色の瞳を覗き込んだ。
力強い口調で言う。
「貴方は、生きているのですから」
「だが……」
「生きている人間は生きている人間にしかできないことをしなければいけないんです」
マイコは下唇を噛む。
確かにそうだ。
「もうすぐユーリ君も来ます。目に涙を残していては、心配をさせてしまいます」
「ああ。だが、もう一度泣いていいだろうか。これで最後にするから……」
「どうぞ」
マイコはエレナの胸に顔を埋めた。
複雑な感情がマイコの胸中で渦巻き、彼女に涙を流させた。
「泣けるうちは、まだ大丈夫です。泣ける人間は幸せです……」
エレナはそう言って、頭を撫でてくれた。
支援
支援
支援
支援
支援
V
家のドアを開けるまでの時間が、酷く長いものに感じられた。
意を決してチャイムを鳴らし、ドアをノックする。
「ただいま! エーリヒだよ」
反応がない。
エーリヒがもう一度ノックしようとした時、ドアが開いた。
「おかえりなさい、エーリヒ」
顔を見るなり、母はエーリヒを抱きしめた。
すぐに離れて、手や足に触れる。
「大丈夫。五体満足だよ」
僕はね……とエーリヒは言いかけてしまい、後悔する。
次に、首に巻いた騎士十字章を制服の間から出す。
「勲章をもらったんだ。これ。あと中佐になったよ」
そんなことはどうでもいい――と、エーリヒの肩を叩いたのは父だった。
「さあ、上がって。疲れたでしょう?」
「あ、ありがとう」
素直に感謝すればいいのに、どうにも気恥ずかしさを感じてしまう。
でも、一つだけ確かなことがあった。
この気恥ずかしさや暖かさを、エーリヒは守るために戦っているのだ。
学園島戦記譚 -序章編- 完
支援に感謝!
学園島戦記譚序章編、これにて完結です。
長い道のりでしたが、ようやく一区切りつけることができました。
これからも学園島スレをよろしくお願いします!
投下乙!
乙〜
投下乙です
乙
参謀本部からの任務で探検調査とか妄想したが
行くところがない…挫折した
>>384 謎の集落
古代の遺跡
隕石落下跡
いくらでもあるじゃないか!
>>385 ん…あーまあそういうところになるのかなあ
隕石跡なんか確かにいいけれどな
魔道兵一人と主人公一人となんか一人で調査に
参謀本部はないだろうから、なんか委員会の付託か係なんかの属託か
でもなんか違う、やっぱだめだあ
>>386 楽しそうじゃないかw
ツンツンする魔道兵と二人で「調査」なんて、すごく夢があるんだぜ!
魔道資源採掘してたら地下に空洞掘り当てたことにしておけばいいじゃない
古代文明が残っててもいいし、パワーバランスが覆るくらいの戦略拠点ということにしてもいいし
個人的には都市遺跡引き当てて、そこにある純度の高い魔道結晶なんかを巡って総力戦があると素敵だが
マクロスゼロみたいだな
陰謀劇はいいよなあやっぱ
それでなんか巻き込まれたりしたり、計画とかを阻止したりするのは
クリスマスネタで話作れないかな
ルールある紳士協定
ないし不文律が存在するんだったら
クリスマスは子供と縁ある日だから
戦闘行為一切はしないとか
いいなそれ
スターリングラードでもクリスマスだけは戦火が止んだそうな
ロシア人信心深いしなw
「レーニンって誰だい、偉いお人なのかい?」
「ああバァさん、新しい聖人さまだよ」
みたいな
ちょりーす
アルデンヌ攻勢は今頃、ドイツ軍が破滅に向かっている時期ですね
バストーニュで101ががんばっている頃合かしら
>>392 大人のさり気ない配慮なんだろうか・・・そういうのって
クリスマスだけ甘いものが配られたりしたら欝度が増すな
wikiとかに貼り付けてしまった方が早いのでは?
許可とか降りてたらの話だが…
うお、すごいじゃん
VIPPERノリいいなー
VIPの方はスレが落ちてしまっているんだよなぁ・・・多分大丈夫だと思うけど。
これでキャラのイメージは固まり始めたんじゃないかと思うぜ。
いつかはpixivで学園島戦争のタグを開いたら、物凄い数のイラストが投下されているようになったらいいなぁ。
そのためにも、良い文を書かないといけんね
野望でかいなw
と、いうわけで学園島戦記譚も序章編が終わりました。
これからどうするか全く考えてません。
>>388を話に組み込んでみようかしら
遺跡目当てに総力戦が行われるものの、遺跡自体がゴッドハンドによるものでした
みたいに救いようのない終わりかたもできるねw
潰しあいの果てに「遺跡の宝」を見てみたら、ただの石像だったりしてw
>>391 昨日、HDDの整理していたらすごい昔に作ったそういうネタの話があったんですけど、
ものすごいバカなノリで良ければ、明日投下しますよ。
学園島世界におけるラスボスってなんだろう?
近いうちに、みんなでスレのこれからを話し合おうぜ。
あまり変な怪文だがさらしてみようと思う
クリスマスも過ぎだし、でもあんまクリスマス関係ないが
「そういえば中尉、今日は何日だったっけか?」
何かを思い出したかのように中隊長が部下の少尉である自分にぼそっと声をかけた気がした。
振り向いてみるとこっちが答えるのを待ってか、目が合った。
「ちょっと待ってください」
そう言うと外套のポケットを漁り、日にちを確かめてみる。
「25ですね、ちょうど世間じゃクリスマスですねえ」と言って空を見つめる。
澄んだ寒空の冬の夜空の下でぼんやりと月が辺り方面一帯を青く照らしており、絵に描いたような良い夜なはずなのだが
どうしてなのか心も感動を奮わず、冬の凍てついた風が心までをも縮みこませてしまったのかのような具合であり
ただただ寒さが身に染みるばかりであった。
大きくうつむき溜息を吐き、言葉を返す。
「クリスマスですよ…プレゼントでも欲しいもんですなあ」
「プレゼントかあ、そうだなゆっくりコーヒーでも飲みたいねえ、
できればあんないつもの安物じゃない方がいいが、こんな夜空の下で飲むコーヒーの味もまたいいだろうよ」
そう中隊長は夜空を見上げながら、白い息を吐いて言う。
「コーヒーですか…プレゼントなのに案外俗ですな本当は今飲みたいだけじゃないんで?」
心の中でその呑気さに訝しみ、中隊長のその言葉の裏を探ろうとつい軽口が出た。
軽口を気にした様子もなく中隊長は答える。
「その俗っぽさが今じゃ何よりいいんだよ少尉、まあ…クリスマス云々は関係ない話だが」
思えばゆっくりコーヒーを飲むなんてそうなかったかもしれない。特にこっちに来てから。
あったとしても次々と嵐の如く訪れ、荒れ狂い去っていくような戦場の中では、
そんなふとしたちょっとした欲求もすぐにどこか遠くの彼方に押しやってしまうものなのかもしれない。
だがふと思い出したかのように自分のどこかからこみあげてきて、無性にそれをしたくなる時もある、不思議なものだ。
「そうかもしれませんなあ、自分はできるなら早くここを離れたいです」
つい油断してうっかり本音が出てしまい、中隊長に今度はにらまれるとすぐ訂正した。
中隊長はゆっくり頭をもたげて溜息を吐き、顔を上げて口を開く、
「まあせいぜいやられた体で向こうに戻らないようにな」
そう言い放ってポンと自分の肩に手を置いた隊長の手は強く、握られて一瞬肩が上がってしまった。
中隊長は陣地の中に自分の外套に手を突っ込みながらゆったりと戻って行ったが、
肩が痛みでじんじんするのを手でさすりながら、姿勢を正すと隊長の姿を目で追いながら背中に向って敬礼した。
自分の思惑を外れて、事態が進行することも
往々にしてあるということでどうかあまり気にせず
まああまり大した内容も薄いからどうこういうレベルではないと思うが
まとめwikiトップページに職人募集の簡単な概要を書いてみるのはどうだろう?
もっとスレを盛り上げることを考えたいので、時間のある人は意見を頼む。
初見なんだが、ここはつまり学校が対立してて魔法少女が軍隊をやっつける話を展開するスレか?
>>413 やっつけるというか、お互いが正義を信じて戦う話だね
学校同士の対立はあっているよ
掌編で良ければ参加するからスレの概要を説明しておくれ
>>415 学園同士が戦争している
第二次大戦の時代(1939〜1945)
魔法という概念がある
これだけを守ってくれれば、どんなSSを書いても大丈夫なんだぜ
>>416 とりあえず疑問点
・学園島の設定は自分で好き勝手にしていいの?
・第二次大戦の時代でやるって事は、当時の思想やら情勢を組み込む必要があるの?
・魔法の強さの制限はあるの?
・ガンダムで良いの?
>>417 ・構わない
・入れてもいいし、入れなくても良い。判断に任せる。
・指先一つで地球を破壊したりしない程度までで
・軍事知識はガンダムレベルで大丈夫
>>417 ・していい
・してもしなくてもいい
・無いけどあまりバランス滅茶苦茶だと詰まらなくなるので注意
・よい
詳細はwikiにFAQあるのでそちらも見てみるといい
成る程。この前のアレより分かりやすくて助かる
縛りは第二次大戦兵器の使用と魔法と学園物って考えて良いわけだね。
>>420 そうだね。
何より最優先されるのは「みんなでワイワイ楽しむ」こと
硬いことや細かいことは気にせずいこうぜ。
さて、紙芝居クリエイターを使用してスレの宣伝PVを作ろうと考えているんだが・・・。
とっつきやすくするためには「五分でわかる学園島戦争」がいいと思わないか?
内容はFAQを噛み砕いて、重要なところはより詳細に伝える。
進行は作品に出てくるキャラクターにやらせる。
こんな感じになります。
学園島スレPV
○分でわかる学園島戦争
キャラクターが二人で話しながら、世界観や設定を説明していく。
史実の写真も使用する。
音楽はフリー素材を使用予定←ここは話し合う。
基本はFAQの内容。
絵はVIPに依頼。
最初に紙芝居本体を完成させておき、その後で立ち絵やCGを用意する。
紙芝居クリエイターを使用
日本系学園の最終兵器は沈没した戦艦を組み合わせて作った要塞なんてどうだろうか
“一人静”
硝煙と血の臭いを風が運ぶ。
西日が砂浜を朱色に染め上げるが、それ以上に玉と砕け散った皇軍の血肉によって深紅に染まっていた。
異形の鋏を持つシオマネキの群れが、骸を切り裂き喰らう。
陽気な米兵達が乗り回す装甲車が、轍で模様を作り出し、それらを蹴散らす。
そこには、死者に対する畏敬の念は存在していない。
ただ一人生き残った少女――御崎静は、その光景を呆然と眺めていた。
葛城支隊、つまり彼女が所属していた部隊は軍本部の命により、この地域の防衛任務に着いていた。
しかし、この有り様だ。
装備の質、兵力を遥かに凌駕していた米兵の前に、精強果敢を謳われていた葛城支隊はなす術なく破れ去った。
補給を絶たれ、退路を絶たれ、窮乏し、座して死を待つならばと、決死の肉弾戦を挑んだ結果、静以外の兵士は戦場の露と消え去ったのだ。
「――アハハハハハ――」
静の乾いた笑い声が響く。
巫女装束を血に染め、焦点のあっていない視線を虚空に漂わせている。
後方にて神風を吹かせる、それが静の任務だった。全身全霊を持ってその任務を全うしたが、圧倒的な物量の前にはなんの役にも立たなかった。
その事実が静の胸を抉る。
熱に浮かされたように、万歳、万歳と叫び死んでいく。
母の、恋人の名を叫んで死んでいく。
支隊長――葛城一雄中尉が叫んだ静の名が、耳に木霊する。
静は、目の前で起きた戦闘――否、殆ど虐殺にも似た一方的な殺戮に、心を砕かれた。
唸りを上げる装甲車のエンジン音が近付いてくる。米兵の喚声が、耳をつんざく。
――米兵は鬼畜にして残虐。男は殺され、女を嬲物にされる。
澱んだ思考に囁き声が聞こえる。
――虜囚の辱しめを受けず。生きて虜囚になるなかれ。
濁った視界に、あどけなさの残る葛城の姿が見える。
懐に入れて置いた護身刀を握り締めると、米兵は静に気付いたのか装甲車のライトで静を照らした。
口笛と下卑た笑い声に背中を押されて、末期を悟った静は澄んだ鍔鳴りの音を響かせ、護身刀を抜き放つ。
抜けば玉散る氷の刃と迄はいかないが、冷たい光を帯びた刃顕になる。
「――死して護国の鬼とならんっ!」
護身刀を逆手に持ち、細やかな膨らみの下に突き立て、そのまま下に切り下げる。
口端から血を流しつつ、痛みを堪えて喉に突き刺し、静は意識を手放した。
可愛らしい顔を、死に顔と残して。
了。
以上、投下終了。
こんな感じでおk?
>>426 おつー
こんな感じでいいんだぜ!
つか文章力すげぇなw
やはり日本系魔女=巫女さんだよなぁw
ショタ陰陽師も捨てがたいけどね
>>426 乙〜
おもしろかったぜw
>>423 絵の方は個人的に同人やってる友達に頼んでみようかな
>>429 魔法が存在するならショタ(もしくは性別不明)のキャラがいても良いとは思わないか?
声が白石涼子か斎賀みつきならば完璧。
最悪の場合は魔法で性別を(ry
設定は魔法少女限定?
うんにゃ
>>433 もうちょっと詳しく話を聞きたい
>◆XdgIHnFrK氏
十一連学園って戦艦持ってる?
魔人加藤保憲みたいな魔法中年をですね
>>436 どうもー。
学園島でヘンダーソン飛行場砲撃をやれないかと思ってたんです。
できれば第三次ソロモン海戦も。
>>437 帝都物語の人かぁ。
魔法使う中年もしくは老人キャラとなると、やっぱりボスのポジションになるのかな。
自分は学園島でというか学生兵士に戦艦とかの運用は無理だろうって思うので
(若鶴は駆逐艦を運用してるけど、それが限度だろう)
戦艦や巡洋艦は本国から持ってこないと無いってことになっている
動かして戦闘までなら、訓練すれば学生兵でも可能かもしれないけど、
維持はできないだろうし…停泊してるだけでバカみたいに燃料と金を食うからね
あ、でも別口で旧式戦艦を座礁させ校舎にしている学園というのを検討した事があります
(大和特攻で沖縄で座礁させて砲台にするプランが元ネタ)
>>439 陸戦兵器とかならともかく、流石に艦船まで子供で・・・っていうのはキツいかもしれないですね
維持費かかるし、学園島での戦いは海戦が少ない気がする。
あっても地上部隊の支援とかその辺ぐらいしかないような。
>戦艦を校舎に
学園島でマクロスやりたくなってきたw
ソロモン海戦って戦艦同士がお互い激突しそうな距離で撃ち合ったんだっけか
創作でやったら絶対リアルじゃねーと突っ込まれるだろうな
大きな艦船となると
また艦長としての権限の大きさや責任
学園外に与える影響なんかもあるしなあ
そこでおっさんキャラの投入ですよ
艦長=校長
戦隊指揮官=教育委員長
みたいなw
>>441 そうそう。
それが第三次。
正直、ミッドウェイよりもガダルカナル諸島での消耗戦の方が痛かったんじゃないのかなと時々思う。
南太平洋海戦でベテランパイロットごっそりいなくなってるし。
>>442 俺は艦長=大人の軍人ということにしてる。
そういや中身のこと全然考えてなかったやw
結構フリーソフトでも作れるもんだな
なんか音楽しか流れんのですが…
うちはちゃんとみれたお
WindowsMediaPlayerniに切り替えたら見れた
吉里吉里みたいな感じだな画像だな
基本的にはエーリヒとマイコが話を進めていく。
会話の内容はFAQのものをベースにするつもり。
音楽はせっかくなので創発製のものを使うつもり。
ごめん、見れたらしいね
>>454 なんか503…
製作プロセスなんか明らかにするとおもしろいかもね
おもしろいっていうか、得てして妄想段階で終わってしまうことが多いのが困るからだが(製作しなけりゃ製作プロセスでも何でもないが)
例えば、なんか形容が見つからんなあとか
魔道兵どうやって飛んでんだろうなあ…背中にジェットエンジン積んで飛ぶわけでもあるまいしなあ
ガンダムOOみたいな背中に何かしょって、赤茶けたような紅茶色のようなもん振り散らかしていくような感じだと想像しやすいんだがなあ
んーでもまんまはまずそうだからなあ、個人的には魔道兵は青っぽそうな色が良さそうだから
それでそういう風にして飛ぶエンジン?か何かという感じにとりあえず考えるか…青いようなもん振り散らかして
なんだって青色なんだろうな、うーんまあそりゃいいか
どう飛んでるかだよなまず、動きは空を飛ぶ蝶の如くひらひら自在って感じで…ネズミの如く素早い
いやでもネズミってw地上じゃねーんだぜ、空だからハヤブサぐらいがいいかもなあ
ん…青?どう形容したものか…魔道兵だぜ、んーとか長文で申し訳ない
>>455 混んでるそうな・・・、うpろだ
>魔道兵はどうやって飛んでいるの?
魔法の力ですよ!と言ったら見も蓋も無いかw
俺はマナ・エネルギー(魔法エネルギー)で飛んでいることにしている。
青い粒子を残して飛ぶのよ。
やっぱり、人間サイズのモビルスーツになってしまうよなぁ、イメージがw
製作というか、ドキュメント・オブ・学園島戦争スレとか面白そうじゃないか?
なんか真面目に想像してるんだけど
恥ずかしくなってきたのでwやめます
動画が作れるようになったらなら、ニコニコとかようつべ経由で人を増やせるようにならないかな
ここって案外勢いいんだね
ちょっと前までアレだったけどさ
そして相変わらず動画は見れん…
どうなってんだこのうpロダは
>>460 人が増えて嬉しい限りなんだぜ。
みんなで幸せになりたいなぁ。
>動画
今、別のうpろだに上げてるからちょっと待っててくれ
>>459 そうなったらいいなぁとは思ってる。
小説だけじゃなくて、幅広い意味での創作が出来たらいいんじゃないかな。
例えばSSの中に出てくる戦車の模型を作ってみるとか、学園島を題材にしたボードゲームを作ってみるとか。
入り口は広くしたい。色々な人がやってきて、みんなで楽しめるように。
今日あたりまたVIPにイラストを募集に行くんだけど、何かリクエストとかある?
今のところ最強候補って米国モデル学園なんだろうか
467 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/30(火) 01:12:35 ID:mxi9uZBe
結局大晦日イベントやるのかな
>>466 人少ないからねぇ
年末で忙しいだろうし・・・
実家に帰る、親戚挨拶回り、親戚来訪、お寺
今、人いる?
いる、まだ序の口よ
せっかくなので何か話そう。
できれば、このスレの抱える問題について話したい。
事実上、シェアードというわけでもないから
各個人間で設定というか概念は認識というかしなければならないことかな
構築するというか、いやまたそれはこのスレ上であるものをだけど
新たに自分で出すもよしだと思う
>>474 あまりに縛りを増やさない方向で進んだため、逆に「何をどうしたらいいのかわからない」人が増えているのかなと思う俺。
混乱したりはしないだろうか。
まずはスレのPVを完成させるべきだと思うんだが、どうだろう。
あとは共通のものとして学園島があり
魔法少女がいると
魔法少女はいいとして、学園島でしばし考え込んでしまう
それか学徒兵として戦う彼らの運命か…なんか個人的には物悲しい
冷戦状態にでもなるのがせめての救いだ
>>475 考察するとかする人もあまりいないしなあ
書く側からすると、自分の作品があまり影響がないというのは面白くないか
これこれはこれに準拠しますとか、自分の設定が使われてたり
キャラが登場したりするのは面白くはないだろうかカメオとかでも
しかしながら、あまりこれに移行してからそう日も経ってないか…
やっぱなにすりゃいいのか分かんないな、と初見の俺が口を挟む
>>477 そういう世界なんだよと言ってしまえばそこまでなんだろうけど、それじゃ空しいものね。
今を変えようと必死でもがいて、悩む人間の姿とかを描けたら良いなぁ。
でも、何も変わらない。
どれだけ戦果を残しても、学園島というシステムは微動だにしないんだから。
後半
職人同士、お互い良い部分の取捨選択ができれば良いと思う。
キャラを共有するとか、同じ地名で戦うとか、あるいは同じ設定を使うとか。
>>478 確かに一見さんが来ても、「何をするの?ここ」と思われるからなぁ。
一発でああ、ここはこういうことをするんだねとわかってもらえるのが一番理想なんだけども。
ただ設定が設定だし、一体どうすればいいのか悩んでいる・・・。
何するのっていうか、何してるの?の方かも
何してるのの方に魅力があれば参加しやすいのでは
やっぱ初見さんは実際にスレで進行しているところで見てしまうし
あとは過去とかwikiで模索してみるとか
>>480 とにかくSSを書いて投下するぐらいしか解決策が思い浮かばないな>何をしてるの?
あとはまとめwikiを整理するとか。
この際、ニコニコにSSを一本まるごと紙芝居化して投稿するぐらいのやり方じゃないと駄目かもわからんね。
でも絵、描けないけど・・・。
ここのマイコやエーリヒも、ハルトシュラーに負けないぐらいのキャラにしたいものだ
長身マイコたん(*´д`)ハアハア
マイコってバイセクシャルなの?
マイコ
・弟大好きで溺愛
・エレナとベッドで寝技一本勝負もする
二刀流やねw
ブラコンとレズコンビがメインキャラクターなんだな
対するエーリヒってなんか癖あるの?
エレナァァァァァァァァ!!!愛してるッ!!!!!お前に夢中だァァァァァァァァァァァ!!!!!!エレナァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
エーリヒは「まともな人」を基幹に添えているつもり。
戦う理由も家族を守りたい、何気ない日常を守りたいとかその辺。
エーリヒ・シュヴァンクマイエル
・家族が何よりも大事
・チートじみた戦術能力を保持
・学園島戦争におけるロンメルのポジション
・補給に重点を置く
・童貞
・ショタ気味
・母親手作りのベレー帽を愛用
>>489 そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
エレナ!
好きだァー! エレナ! 愛しているんだ! エレナァー!
出会う前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
エレナの事はもっと知りたいんだ!
エレナの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
エレナを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! エレナッ! 好きだ!
エレナーーーっ! 愛しているんだよ!
私のこの心のうちの叫びを
きいてくれー! エレナさーん!
部隊が同じになってから、エレナを知ってから、私は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! 私に振り向いて!
エレナが僕に振り向いてくれれば、私はこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、私の心のうちを知ってくれて、私に応えてくれるでしょう
私は君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもエレナが私の愛に応えてくれれば戦いません
私はエレナを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが私の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
エレナ! 君がシベリアの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
“捨身仏”
「たいした事ねえモンだな、ジャップって奴は」
ソバカスの軍曹は下卑た笑みを浮かべると、そこら中に転がっている日本兵の亡骸の一つを蹴り飛ばした。
蛆がわいた遺体は悪臭を放ち、鷲っ鼻の伍長は顔をしかめる。
「奴ら、バカなんじゃないですかね? “バンザイ”って叫ぶしか能がねえ」
「ちげえねえ」
追従する笑い声がドッと沸き上がるが、戦場の不似合いな黒ずくめのドレスを身に纏った、あどけなさの残る少女は眉をひそめる。
魔法兵である彼女は、この区域に入って以来ずっと感じている違和感に苛まされているのだ。
「どうしたい、お嬢ちゃん。ジャップを見て小便でもチビったか? もう、死んでるけどな!」
ゲラゲラと笑う兵士達に鋭利な刃物のような視線をむけると、少女は厳かに口を開いた。
「――五月蝿い。黙れ」
ゲスが、と付け加えようとしたが、低脳を相手にすれば自分もそのレベルに墜ちると思った彼女は、その言葉を飲み込む。
「嬢ちゃんよぉ、意気がっても仕方ねーぜ? アンタの分まで俺達が殺しちまったからなぁ」
兵士達は、先程の戦闘でなに一つ戦果をあげていない彼女をあげつらうように笑う。
が、その笑いはかき消された。
「六根清浄、お山は晴天――」
低く轟く呪詛を帯びた言葉が、彼等を包んだのだ。
「一切功徳、欣求浄土」
「色即是空、是空即色」
続けられる言葉に、兵士が次々と文字通りに弾けていく。血を滴らせながら泣き叫び、死んでいく。
「魔法攻撃!?」
少女は敵の気配を探るが、強すぎる呪詛の力に集中が出来ない。
「なんてこと? ジャップがまともな魔法を使うなんて!」
カミカゼと言う名の微風しか起こして来なかった日本軍の魔法兵にしてやられたと言う事実に歯噛みした瞬間、彼女の視界が暗転した。
否、彼女の世界が暗転した。指一本動かせず、微動だに出来ない。
「――鬼畜米英。とくと聞け。この地は即身仏となった拙僧が守護する土地よ」
低く轟く言葉は圧倒的な迄に響き、脳髄を直撃する。
「南無阿弥陀仏、大往生。三途の川の船賃は六文なり――」
その言葉が終わらぬ内に少女をはじめとした生ける物は、物言わぬ骸となった。
「努々忘れる事なかれ。日ノ本の兵は御仏のみならず八百万の神の加護あり。ただ一柱の神にすがるヌシらにあがらう術なし」
言葉は風と流れ言霊が木霊となり、読経が死者を分け隔てなく響くのみであった。
了。
投下きてれぅー
ヒマだから超適当に書いたの投下終了。
ちょりーす投下乙ー
これは前書いたやつの続編?
それとまとめサイトのSSに、解説文を付けてみようと思うんだがどうだろう?
日本系魔女か
さー?
軍事知識なくて超適当に書いたのだから・・・
解説文とか言われてもよくわかんないねー
>>497 各職人のSSに簡単な紹介を書いてみようかということ。
タイトルだけじゃ判別しにくいだろうし、何か書いてあった方が良いと思った。
499 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/30(火) 21:53:03 ID:gLjaJuKy
>>498 自分のは超適当謎短編で良いよ。
それ以外に思い浮かばない・・・
例えば◆XdgIHnFrK氏の作品
隕石落下によって激変した世界。
それから時は経って、学園列島と呼ばれた島々では若者たちが命を削りあっていた。
同じ日本人の血を引きながら、片方は純粋な日本の流れを、もう片方はロシアの傀儡となり、矛を交える!
>>499 本人がそれでいいならかまわないけど・・・
>>500 知識がない自分が設定作ってもお笑い草になるだろうから、設定なんて作ってないしね。
超適当謎短編でお願いします。
>>501 わかった。
では、そういうふうにしておきます。
さて・・・
マイコとエーリヒ、エレナをハルトシュラーを追い抜くほどのキャラに育て上げたい。
追いつけ追い越せだ。
みんなの忌憚ない意見を聞きたい!
良く分からないけど魅力たっぷりなキャラとして書けば良いんじゃない?
では良いお年を
はい先生!
わたしはマイコちゃんのおっぱいをおっきくしてエッチなおとなをおびきよせるといいとおもいます!
>>503 魅力たっぷりかぁ
なかなか難しいお題だなw
来年もまたよろしく。
本当にありがとう、ありがとう。
エーリヒがショタなら、そっちに傾きそう…
俺の好みが長身巨乳なだけなんだ・・・すまない
>>507 俺のイメージでは
外見 アイマスの真
声 白石涼子 もしくは 郷田ほづみ もし生きていたら・・・富山敬さん
>>508 おっぱいのサイズにもよるのではないか?
長身巨乳とて色々あるではないか!
ヤンか
マ〜イコ、マ〜イコ
お胸と背中が・・・くっつくぞ!
>>510 エーリヒのキャラ造形で、天才軍師ってことでかなり影響受けている。
無意識のうちにヤンに近づいていった気もする。
>>511 マイコ=貧乳ネタを生かしたいなぁ
エレナの胸を何気なく見て(´・ω・`)になるとかw
揉ませろ!とか・・・w
マイコ「貧乳は希少価値だ!ステータスだ」
エーリヒ「持たざる者は持たないことを誇る。人それを逃避という」
マイコ「誰だ!」
エーリヒ「貴様らに名乗る名前はない!」
マイコ「……」ペタペタ
壁|д゚ )←エレナ
マイコ「!?」
壁|∀゚ )←エレナ
マイコ「ちょっ、おま!」
壁|ミサッ
「魔道兵は魔道の力と引き換えに、何かを失うらしい」
「ああ、それで……」
きっとエレナとマイコの戦力差(主に胸囲)には突っ込んだらいけないんだろうな
マイコ「こうなったら全地球を平面化するしかあるまい」
後の地球クリーン作戦である
>>514 その後は捕まって寝技勝負ですね!111!!
諜報部を総動員して胸を大きくする方法を捜し求めたマイコ。
揉めば大きくなることが判明。
だが、深刻な問題が存在した。
揉めるサイズではなかったのである。
まな板w
男らしい女性キャラが、女の子らしく悩むのは萌えないか?
ヴォルクグラード人民学園
マイコ・パステルナーク
年齢、十七歳。
性別、女。
ヴォルクグラード人民学園高等部一年生。
ヴォルクグラード人民魔道軍大佐。
内戦地帯で生まれ育ち、死に怯える毎日の中で『力』を欲するようになる。
男性的な口調で話し、怜悧な外見をしているが、時には感情を爆発させることもある。
魔道兵としての技量は高くエース級として知られているが、通常部隊の指揮官としては未熟な部分が多く、指揮官席を離れて自ら出撃、勝利を奪うことが多い。
全ての行動理念を"弟のためになるか"によって判断するため、時折異常に視野が狭くなる時があり、エレナにサポートされることもしばしば。
条約軍との戦いの中で功績を残すが、内面では現在のヴォルクグラードの政治体制に強い不満を抱いており、有事に備えて軍内部におけるシンパを増やしている。
弟に対しては無条件の愛を与え、常に気にかけている。
序章編の段階では第七独立混成旅団の指揮官として、最前線で行動している。
黒と赤で彩られたローブを着用。
兵装はマナ・ライフル及びマナ・ソード。
マイコ続き
・長い濃紺の髪
・琥珀色で切れ長の目
・高い身長(180cmぐらい?)
・美人
・貧乳
・冷徹な印象。
・単に冷徹なだけではない、優しさもある顔立ち。
・変身後のデザイン
・赤と黒の色彩。黒の割合が多い。
・近未来的な戦闘服(なのはのジャケットをミリタリ風味にしたような)
・腰や肩に装甲(ガンダムのアーマーみたいな)
・頭には何も付けない
・背中に二枚の翼がある(戦闘機の翼に似ている)
・バックパックも装備
・右手にマナ・ライフル、左手にマナ・ソード
・ロシア系戦闘機を意識したデザイン
エレナ(エレオノーラ)・ヴィレンスカヤ
年齢、十六歳。
性別、女。
ヴォルクグラード人民学園高等部一年生。
ヴォルクグラード人民魔道軍中尉。
マイコと同じく内戦地帯で生まれた。
柔和で温厚な少女だが、芯の強さも併せ持つ。
かつて自らの弟を守りきれず死なせた過去を持ち、自分と同じ境遇であるマイコの理想実現のため尽力する。
マイコを自分の中で非常に美化しているだけでなく、『マイコ・パステルナークはこうでなければならない』という病的な感情すら抱いている。
軍務では視野の狭くなりがちなマイコをよくサポートし、副官としての任務を堅実にこなしている。
魔道兵としての能力はマイコを上回り、兵装は二分割可能なマナ・バスターソードのみだが、鬼神の如き強さを発揮する。
レズビアンの気もある。
緑と白のローブを着用。
兵装はマナ・バスターソードのみ。
エレナ続き
・金髪のショートカット
・柔和な顔立ち
・碧い瞳
・身長は175cm
・美人
・スタイルはマイコより良い
・柔和で温厚だが、芯の強さがある印象。
・スタイルはマイコより良い
・変身後のデザイン
・白と緑の色彩。
・近未来的な戦闘服(なのはのジャケットをミリタリ風味にしたような)
・腰や肩に装甲(マイコと同じ、アーマーのような)
・頭には何も付けない
・背中にはバックパックだけ
・右肩に大型マナ・ソードをマウントできる
・ロシア系戦闘機を意識したデザイン
・大型マナ・ソード(長剣)サイレントヒル2に登場する三角頭が持っていた剣に近いイメージ。
貧乳=まな板って考えはおかしいと思うんだ
マイコが攻めでエレナが受け?
マナ+貧乳=マナ板=まな板
>>527 マイコが攻勢に出る→エレナが反撃→マイコ崩れる→エレナの一転攻勢→戦線突破!
>>528 うめぇwwwww
マイコが巨乳になったら、それはそれで・・・
【顔だけか】マイコパステルナーク【貧乳族】
悪意のあるスレタイ風
【胸だけが】マイコ・パステルナークを語るスレ18【全てじゃない】
【貧乳(笑)】マイコ・パステルナークアンチスレ189【大佐(笑)】
エーリヒ・シュヴァンクマイエルを地道に応援するスレ9
マイコ可哀想になってきた
マイコもエレナさんも背高いし・・・
二人に可愛がってもらいたい><
三人とな!
よーし、今日もVIPに行って来るぞー
>>534 マイコはブラコンだからなぁw
自分の弟以外は可愛がりたくないんじゃないのか?
寝る前にネタ振り。
マイコとエレナ、どちらが好き?
おっぱいの面でエレナに一票
エレナァァァァァァァァ!!!愛してるッ!!!!!お前に夢中だァァァァァァァァァァァ!!!!!!エレナァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
エレナ「百合は正義なんです!」
ジャスティス!
おはようございます。
ハルト(ryスレの方がMTGカードを作って下さいました
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00679.jpg.html モブキャラ。
ヴォルクの魔道兵/Volk Battlewitch (3)(U)
クリーチャー ─ 人間・ウィザード・兵士
1/1
(1)(W),(T):ヴォルクの魔道兵の上に飛行カウンターを1個置く。(飛行カウンターが上に置かれているクリーチャーは飛行を持つ。)
ヴォルクの魔道兵は、それの上に1個以上のカウンターが置かれているかぎり+3/+3の修整を受ける。
//学園島スレの設定を基に作ってみた。
//とりあえずイラスト募集中。
舞虎って自作じゃないのかよ!
再利用みたいなものじゃないか?
名前以外に共通点を見いだせないし
エレナで人物を検索してみると
海原エレナ
エレナ・チャウシェスク
どういうことなの・・・
独裁者の嫁とエロゲ声優とはまた
おお!
よろしくねー
あ、ちなみにエーリヒと現マイコのイラストも募集してます。(12/31公開分の真ん中あたり参照)
募集イラストはカラーのみ。背景は真っ白でなければ無地でも構いません。
宣伝失礼しましたーm(_ _)m
マイコのイメージは
>>524 あとは描いてくれる人待ち
キルヒアイス?
オヤジキャラも欲しいよなぁ。
銀英でいうとメルカッツ提督とかビュコックの爺さんみたいな。
今年もあとわずかとなりました。
みんな、来年の抱負みたいなものを聞かせてくれないかな!?
さーて、年越蕎麦でも食ってくるか…
年越し蕎麦かぁ。
戦場での年越しネタと言えば、スターリングラードとかアレだっただろうなぁ。
新年おめでとうどころか、まだ地獄が続くってことなんだもん。
スレの住人の皆さん 少し早いですがあけましておめでとうございます。
あまりスレに参加してない自分ですが、来年もっとスレに参加して盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
>>564 あけましておめでとうございます。
来年も一緒にスレを盛り上げていきましょう!
540 :すずめちゃん(中国地方):2008/12/30(火) 00:28:44.98 ID:5cvOwKcR
こんなときこそ安倍ちゃんに復帰してもらわねば
■インド国会における安倍総理大臣演説
「二つの海の交わり」
ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html 最後の一文を読み終えて安倍総理が深い礼をした直後、静寂が打ち破られ、
インドの国会議員が全員総立ちになり、長く拍手が鳴り止むことのなかった名演説。
インドの主要一流メディアは新聞の全面を割いて一言も略さず全文を伝えた。
一方、日本では、内容どころか演説の存在自体がほとんど報道されなかった。
578 :すずめちゃん(長野県):2008/12/30(火) 01:48:26.97 ID:M1y/ILOD
>>540 すばしい演説だな
読んでいて、泣いてしまった。
579 :すずめちゃん(中国・四国):2008/12/30(火) 03:27:32.30 ID:nTIu7InG
>>540 何故これを報道しない、マスゴミが。
543 :すずめちゃん(新潟・東北):2008/12/30(火) 00:35:55.88 ID:VU5kWw3q
>>540こんなの初めて知ったわ
マスゴミは本当に安倍いじめだな
ここは今年も駄目なスレだな
569 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/01(木) 00:00:51 ID:zrlXXc+I
新年あけましておめでとう!
プロージット!
いけね、sage忘れてたぜ!
今年もみんなで楽しくいきましょう。
去年が始まりの年なら、今年は飛躍と発展の年にしたいぜ。
というわけで2009年の学園島スレをよろしく。
/(^o^)\ナンテコッタイ
マイコ「今年は胸囲的にも私が主人公でありたいものだな!」
おはようございます。
今年最初の目標として、まずスレのPVを完成させたいと思います。
その件について話し合いをしたいので、人がいたら返事ください。
なに仕切ってるの? おまえ偉いの?
PV作ると言っても、背景とか色々必要になるだろ。
流石に学園島の地図まではフリー素材でまかなえないだろう。
あとプレ版に使ったのってフリーのサウンド?
あけおめ
専守島の地図なら史実の占守島と地名や地形・位置情報そのまま引用してるから
使える画像がどっかにあると思うけどね
島の地図全体となると、作者ごとに思ってるイメージの違いが出るだろうから難しいかな
>>579 地図は誰かに依頼するつもり。
地図作成ソフトとかあるんだろうか。
サウンドは作曲スレのものをお借りした。
>>580 あけおめ。
すごくアバウトに「これが学園島(列島)です」とドカン!と前面に押し出した方がいいんじゃないのかな。
色々な人の色々な世界を、ここで全部ぶち込んでやっちゃっていいよ!という感じで。
あんまり自由にしすぎるのもどうかと最近思い始めてきた。
582 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/01(木) 23:18:19 ID:4GVKnein
今年最初の投下いくよー
学園島戦記譚 外伝『二つの閃光と二つの輝き』
プロローグ
地面に接触しそうなほど空は低く、鉛色だった。
陰鬱さ以外の何物も存在しない大地の上で、命の奪い合いが行われている。
隕石落下に端を発した魔法資源の奪い合い――世界を復興する力の争奪戦――は、最大の貯蔵地である孤島を舞台にして続いている。
学園島と名付けられた島を地球に、そして学園を国家に置き換えた救いようのない戦いは子供たちの命を飲み込み、今もなお……。
「戦車だ!」
有刺鉄線を引き千切って、西方条約軍の四号戦車が前進する。
大地を揺らし、濛々と排気煙を上げて進んだ戦車は停車すると、砲塔を旋回させる。
「逃げろ!」
砲声と同時に、戦車の車体が前後に揺れた。
砲口の先にいたヴォルクの兵士が数人、肉塊となって四散した。
「クソ! このままじゃ突破されるぞ!」
ここ東部戦線では、旧ドイツ系国家の流れを汲むアヴィリオン学園を中核とした西方条約軍と、旧ロシア系国家のヴォルクグラード人民学園軍の戦いが行われている。
「増援を! 増援を送ってくれ!」
一人のヴォルク兵が無線機に叫んだ瞬間、閃光が刃となって、戦車を切り裂いた。
真っ黒い煙と共に金属片が四方に飛散し、ヴォルク兵の上に降り注いだ。
「なんだ!?」
ヴォルク兵達は空を見上げる。
また一台の条約軍戦車が、正面に直撃を受ける。
戦車は巨人の拳で殴られたように振動した後、左右に分かれて爆散した。
絶叫と物が砕け壊れる轟音。
くぐもった人間の声。
硫黄の臭気が漂う。
「魔道……兵!」
雲の合間から覗いた太陽の中から、影が飛び出した。
ヴォルク軍の塹壕に殺到せんとしていた全ての砲弾が、影の通過と共に光となって消えた。
地面に、ゆったりとした動作で戦乙女が舞い降りた。
「よぉ戦友諸君」
真紅に染め抜かれたローブに覆われた肢体。
硝煙と死臭混じりの風で、茶色い髪が流れる。
「まだ生きてるか?」
魔道兵は身の丈ほどある斧を肩に乗せ、白い歯を見せて笑う。
ヴォルク兵達は恐怖を希望に変えた。
「どいつもこいつもいい顔してやがる。死ぬときぐらい笑わなきゃなぁ!」
斧を一回転させて、魔道兵オルガ・グラズノフは先頭を切る。
ヴォルク兵士達は少女に追従した。
いざ進め、我ら死地へ往かんと彼らは唄う。
ウラーの叫びと共に、年若い兵士達は地獄の釜の中へと突撃した。
T
☆
学園島東部最大の勢力はヴォルクグラード人民学園である。
赤の広場を模した場所に校舎を構え、本校だけも数十万の生徒数を誇っている。
その校舎内に、魔道軍総司令部はあった。
「総監殿、只今戻りました」
オルガ・グラズノフが恭しく敬礼すると、魔道兵総監は手元の書類を机の上に置いた。
彼女は二十八歳に近い年齢ながら、魔法――マナの影響でその外見は今だ十代後半を保っている。
眼光は鋭く、猛禽類をそのまま人間にしたようだった。
「ご苦労だった。随分休暇を楽しんだようだな」
総監はオルガの労を労いつつも、人差し指を彼女の首筋に向けた。
「こいつは失礼」
苦笑いしつつ、オルガは首筋のキスマークを襟で隠す。
「個人的にはもう少し楽しみたかったところですが……」
「節度を守らん休息は堕落でしかない。少尉、新しい任務だ」
オルガの冗談にはまるで触れず、総監は写真を机の上に出した。
劣化した写真の中には、地面から伸びる長大な砲身が写っていた。
「これは……列車砲ですか?」
「条約軍通称"ドーラ"。長大な射程距離を誇り、戦艦すら一撃で破壊する砲撃を行うことができる」
「破壊しろと?」
「察しがいいな少尉。この列車砲は強力な対空部隊に守られている。航空機による攻撃は不可能だ」
「サイズの小さな魔道兵で一気に突入し、火力を叩き込む……というわけですね」
総監は頷く。
「了解しました。オルガ・グラズノフ少尉、任務に移ります」
「後方支援部隊編成の要望はできる限り受け入れるつもりだ。それとは別に、一人――今回の作戦に君のパートナーをつける。入れ」
ドアが開く。
一人の兵士が入室してきた。
「セルフィナ・フェドセンコ少尉。今回の作戦を共にすることになった。よろしく頼む」
敬礼する少女の制服の肩には交差された杖が描かれたエンブレムがあった。
「魔道兵か……」
オルガはどうにも面白くない。
セルフィナと名乗った少女はあまりにも無愛想で……瞬きしなければ、人形と言われても信じてしまいそうだったからだ。
今日はここまでー
589 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/02(金) 00:20:18 ID:OH3dmJ9X
乙
ロリババアの亜種なんだろうか、この総監
新年早々ウンコwwwwwww投下乙
厳重な対空網敷いてるからすぐ分かるなw
決死隊だが支援あるのか
続きいきまっせ
☆
「こういう話知っているか? 教えてやるぜ」
総監室を出るなり、オルガは切り出した。
すぐ横を歩く少女は無言のまま端麗な表情を崩さない
「ある日ある時のことだ。バスの中で、一つ目の男と、一本歯の男が乗り合わせ、つり革につかまっていた」
身振り手振りを交えてオルガは話す。
「すると、突然、バスがガタッと揺れて、一つ目の男の肘が、一本歯の男の歯にぶつかってしまい、最後の歯を折ってしまった」
驚いた表情を作って、演技めいた動作でオルガの両手が広がる。
「一つ目の男は言った。『す、すみません、許してください、偶然なんです、ほんとに偶然なんです』とな」
セルフィナは前だけを進みながら廊下を進む。
口は堅く閉じられ、目は前だけを向いていた。
「んで、一本歯の男は『ぐうせんなんれす、ぐうせんなんれす....』と言って、一つ目の男の、最後の目にガツンと目潰しを喰らわせた。こう言ってな、『おやふみなふぁい、なんれす!』って。どうだ? 面白いだろ」
「そうか」
セルフィナの反応に、オルガは肩透かしを食らった気分になる。
下らないなら下らないと、つまらないならつまらないと言ってくれればいいのに……。
単に一言で済まされては、どう反応すればいいかわからないではないか。
「お前なぁ、口は飯を食うためだけにあるんじゃないんだぜ?」
「私にとってはそうだ」
「ああ、そうかい! なんて付き合い悪い奴だ。十七年生きてきたが、お前みたいな奴は始めて見たぞ」
「会ってまだ五分だ」
「だからこそ! 俺は親交を深めようと思ってるんだぜ!」
「どうして?」
「無防備な背中を預けるんだ。親交の一つや二つ、持っておくべきだろうよ」
セルフィナは一瞬だけ、オルガに視線を向けた。
セルフィナが何を考えているかはわからなかったが、少なくともオルガが視線の中に何らかの感情を込めていることだけは、野性的な感覚で理解できた。
「まあいいや、とりあえずメシ食おうメシ。お前も腹減っただろ」
「おい、おい……」
オルガは強引にセルフィナの背中を押し、学生食堂へと押し込んだ。
☆
「ふぅ……」
食事を終えた二人は、作戦の概要について話し合うことにした。
破壊対象となっている巨大列車砲は狭い峡谷に配置されており、地上部隊での攻撃は困難を極めるという。
峡谷の周辺には大規模な対空陣地が布陣しており、航空攻撃も難しいと判断されていた。
つまりは――とオルガは口を開く。
「魔道兵によって一気に峡谷内に侵入。お化け砲を叩くしかないな」
「ああ」
相変わらず、セルフィナは無愛想なままだ。
命がけの任務の話をしているのに、まるで他人事のようにふるまっているところが、オルガにとっては不愉快極まりない。
にも関わらず話はちゃんと耳に入れ、的確な意見を言ったりするから更にたちが悪い。
「ん?」
異変が起きたのは、オルガがコーヒーに二杯目のミルクを入れようとした時だった。
食器の割れる音が食堂内に響き渡ったのだ。
オルガはセルフィナの視線の先を見る。
「ぶつかっておいて平然と歩けるとは、随分な面の皮だな。ええ?」
青い帽子を被った内務委員が、一般生徒の襟首を掴んでいる。
内務委員会とは校内における風紀維持等を目的とする委員会だが、実態は権力を着た暴力集団だ。
ヴォルクグラードを統率する人民生徒会に反抗した者、あるいは反抗の意思を持ったと判断された者は、ことごとく内務委員によって連行、拘束される。
「ぶつかっておいてなんて……そっちがぶつかってきたんじゃないですか!」
「お前、俺たちが誰だかわかっているのか? ええ?」
どうやら不慮の事故で内務委員のコーヒーカップが割れたようだ。
内務委員は生徒の顔を殴りつける。
嫌な音が食堂に鳴り響いた。
「いくらなんでもやりすぎだ!」
オルガは不快感を露にした。
階級や立場こそ違えど、同じヴォルクグラード人民学園の生徒ではないか……と。
「あいつら……」
オルガが立ち上がろうとした時、何かが腕を引っ張った。
「待て」
セルフィナは首を小さく横へと振る。
冷静に考えれば、オルガのしようとしていることは無謀極まりない。
学園内で絶大な権力を有する内務委員に楯突いて、存在そのものを消された魔道兵も少なくないからだ。
「ほう。随分と元気そうだな」
何か楽しむような女の口調と同時に、男の悲鳴が食堂に木霊した。
オルガとセルフィナが目を見開いて声の方向を見ると、一人の女性将校が内務委員の腕を捻り上げていた。
「痛いか? なんだ、人間じゃないと思っていたのに、痛いとは面白い」
更に女性将校は腕を捻る。
間接の軋む嫌な音が聞こえた。
「マイコ・パステルナーク……」
セルフィナがぽつりと呟く。
知っているのかとオルガが聞く前に、女性将校――マイコ・パステルナーク――は不敵に笑う。
長い髪は紺色で、端正な顔立ちをしている。
瞳の色は純粋な琥珀色だった。
「掴んでいるのは利き腕だ。力の強い方だ。まあ、折らないから安心しろ」
内務委員の顔に安堵が浮かぶ。
刹那、彼の安堵は打ち砕かれた。
「今のは嘘だ」
粉砕と圧壊の音。
「さあ、次は誰だ?」
あらぬ方向に腕の捻じ曲がった内務委員を足蹴にして、マイコは前に出た。
内務委員達が逃げ出すと、マイコは急いで絡まれていた生徒へと駆け寄った。
二、三言言葉を交わした後、金髪の少尉が生徒を連れて行く。
恐らくはマイコの副官だろう。
生徒たちの拍手と共に、彼女は食堂を去った。
「面白い奴がいるもんだ。俺、あいつ気に入ったぜ」
席に戻ってぬるくなったコーヒーを飲み、オルガは満足げに笑う。
マイコ・パステルナークがどんな人間かオルガはよく知らない。
確信もない。
だが好感の持てる人物なのは確かだった。
「塵の中にも光はある……」
「おお!」
「どうした?」
「初めて意見が合ったぜ!」
オルガが親指を立てて笑うと、セルフィナは僅かに顔を紅潮させてそっぽを向いた。
☆
大地を揺るがして、巨大な砲弾が撃ち出される。
西方条約軍の巨大列車砲ドーラは砲撃を終えるなり、レールの上を移動して深い峡谷の中へと身を潜めた。
装甲列車の中に設営された臨時野戦司令部の中で、西方条約軍のエミール・ブレーダマン中佐は各所への指示を早々に済ませていた。
「午後にもう一度砲撃する。その後は一時退避し、本校からの指示を待つ」
「わかりました」
「兵士達には無理をさせているだろうから、士官には下士官の体調管理や衛生状態の確認を怠らないように伝えること」
「了解」
「命令は徹底させるように。最近は下士官のサボタージュが目立っている。必要以上に縛る気はないが、節度は必要だ」
敬礼した伝令が司令部を出て行った後、十七歳の中佐は書類を整理し始めた。
鮮やかな手際がペンが紙面の上を走る。
(俺はあこぎなことをやっている)
どうにも、心の中に満たされないものがあった。
士官教育過程を首席で卒業して以来、ブレーダマンは一度たりとも実戦を経験してはいない。
どれほど褒められようが、実戦経験のない軍人など一ミクロンの価値もない……彼はそう考えていた。
「エーリヒ戦闘団、偵察任務を終えて帰還しました」
優しげな声に、ブレーダマンは内心で舌打ちをする。
「どうも。遅くなりましてすみません」
ボーイッシュな女性にも見える外見をしている少年は、文学青年と天才軍師の、二つの顔を持っている。
エーリヒ・シュヴァンクマイエル少佐だ。
ブレーダマンは自分より年下の部下を毛嫌いしていた。
士官教育課程で下から五番目の成績だった人間が、今や条約軍五本の指に入る前線指揮官になったのはまだいい。
エーリヒが列車砲防衛部隊に加わっている事実が、ブレーダマンを苦しめていた。
異常なスピードで昇進を果たす人間が部下にいると考えると、いつ立場を終われるかわかったものではない。
「これ、ここに置いておきますね」
「ああ。ご苦労だった」
エーリヒが去った後、ブレーダマンは悔しさに歯を食いしばった。
「畜生。俺だって、俺だって前線に出ていれば……」
このままでは、いつかエーリヒに階級を追い上げられてしまう。
自分は一体何のために死に物狂いで勉強してきたのだ!?
「あんな女みたいな奴に……俺は……畜生!」
うーい今日はここまで。
>>590 実年齢三十近くで外見十代だから、ロリババアに近い存在ではあるんじゃね?
俺の中ではロリババア=CVゆかなというイメージが何故か定着している。
ベジータ=甘い物が好きな恋す乙女
ゴクウ=ベジータが恋してるイケメン男の子。心臓病に掛かっている
フリーザ=恋敵。族のリーダーでベジータをレイプするよう下っ端に指示する
クリリン=ゴクウの友達。毎年冬になるとゴクウの代わりに雪だるまと手袋を公園へ置きに来る
数十万人が泣いた感動の携帯小説-悟空-
ベジータ「ねぇナッパ」
ナッパ「なぁに?」
ベジータ「あたしカカロットのこと好きになっちゃった…///」
ナッパ「マジで!?あんたカカロットのこと馬鹿にしてたじゃん!」
ベジータ「うーん、なんか恋の引力っていうか…」
ナッパ「頑張って!あたし応援するから!ツンデレ系でカレの気を引いちゃえ!」
ベジーツ(笑)
ナッパまでスイーツになっとるw
>>599 壮絶にふいたwwwwwwwwwwwwww
内務委員会に魔道兵、起爆剤だらけだなヴォルク
みずから敵を作っているな
内務委員を敵にするだけで済むかな
過去作見てるとマイコがヴォルク乗っ取りフラグを立てまくってるし、何らかの形で対決はあるかもね
なんか馬鹿っぽい戦力運用してるなあ
島に列車砲持ち込むとか頭悪すぎww
言われてみりゃ、モニター艦でも運用したほうがなんぼもいいかな
大型列車砲って運用に一個旅団ぐらい使うっしょ
狭い峡谷に引き篭もってる部隊くらい、魔道兵に観測させつつ重迫撃ち込めば
弱い線路部分や機関車を即殺して無力化できると思う
つーか、着弾観測しないで運用する列車砲は戦略的に無価値だし
補給線である線路を復旧する以上の速さで破壊すれば終わりだよな
費用対効果でも列車砲を持ち出した方の負けだろう
>破壊対象となっている巨大列車砲は狭い峡谷に配置されており、地上部隊での攻撃は困難を極めるという。
>峡谷の周辺には大規模な対空陣地が布陣しており、航空攻撃も難しいと判断されていた。
↓
>「魔道兵によって一気に峡谷内に侵入。お化け砲を叩くしかないな」
ずいぶんと視野が狭いな。
地上部隊で対空陣地を潰してから空爆しろよ。
リアリティよりも見栄え優先ってことなんじゃないかしら。
創作に付き物な嘘としてやってるんじゃないの?
最強の補給手段である鉄道を放置して列車砲の部品をそっくり運ばれてしまうとか
東方はどんだけ抜けてるんだよww
今からでも線路を破壊しろよ
鉄路の戦いって映画大昔にあったよな。
補給路のつぶし合いとか面白そう。
列車砲が使い物にならない事は間違いない、魔道兵をおびき寄せた上で攻撃位置を限定させるための餌だな
峡谷の中に対空火器を集中配備しているんだろう
カメラ持たせた魔道兵に航空偵察させれば一発で見抜けるな
正解は「地上部隊で線路を破壊して列車砲と人員を峡谷に拘束し、曲射でじわじわ削る」
俺が東方を指揮していればエーリヒくらい三日で潰せそうだ
何故無理を承知で列車砲を出したかって?
・・・出したかったからさ!
続き投下いくぞー
☆
移動指揮所として使用しているハーフトラックに戻るなり、エーリヒは溜め息を吐いて椅子に腰掛けた。
「やれやれ……」
足を組み、机の上に上げる。
「どうぞ少佐、紅茶です」
「どもー」
副官から受け取った紅茶のカップに、知らないふりをしてブランデーを垂らす。
父親がやっていたことの真似事をエーリヒはしている。
ブランデーの小瓶自体、知らないふりをして台所からくすねたものだ。
嫌な時は悪いことをするに限る。
「上層部はドーラをプロパガンダの材料にしたがっているが……」
ポリポリと眼帯の周囲に広がる火傷跡を掻く。
どうにも、エーリヒは巨大列車砲に戦略的な価値を見出せないでいた。
巨砲の威力を報道部は宣伝する。
だが、その巨砲が脆弱なレールの上でしか動くことができない事実を彼らは知っているのだろうか?
もし線路が破壊され、条約軍の復旧速度よりも早くヴォルク軍が線路を破壊し続ければ、やがて列車砲は峡谷の奥深くで朽ち果てる運命しか残されていない。
大体、島を舞台にした戦いで列車砲を持ち出す行為自体に矛盾を感じずにはいられなかった。
ここに貼り付けている兵力を別な場所に転用すれば、いくらかでも効率が良いだろうに……。
「まあ、俺が考えても仕方ないや」
エーリヒはもう一杯紅茶を飲む。
そして思いを巡らせた。
敵が来るとしたら、どうやって列車砲を破壊するだろうか?
「堅固な対空陣地……これは地上部隊でどうにかできないだろうか。殲滅しなくてもいい、短時間の集中砲撃で一時的に無力化して、その間に……」
渓谷。
列車砲というシステムの存在。
そして魔道兵。
これらの存在を踏まえて、エーリヒは思考を巡らせる。
もし自分がヴォルクの指揮官なら、どうするか……?
まず列車砲は使い道がどうであれ、一度戦闘が始まってしまえばおいそれと撃てるものではない。
つまり使い物にならない。
そうなると列車砲は魔道兵をおびき寄せた上で攻撃位置を限定させ、リスクの大きい攻撃を仕掛けさせる要因になる。
判断を硬直化させ、視野を狭くする重要なファクターだ。
「渓谷の中に対空部隊を配置して迎撃……いや、こんなことをしても魔道兵を使えばすぐにばれるな。だとしたら……」
列車砲は線路伝いにしか移動することができない。
ならば地上部隊でも砲兵でも何でもいいから線路を破壊し、人員と列車砲を渓谷に拘束してしまえばいいのだ。
そうすれば、あとは砲撃でも爆撃でもいいから、ネチネチと一方的に削っていけばいい。
だが――とエーリヒは首を振った。
ヴォルク軍には魔道兵の存在がある。
魔道兵には常識や道理が通用しない。
無茶や無謀を平気で押し通す連中なのだ。
火傷の跡を掻きながら、エーリヒは思案する。
「と、なると……」
U
☆
朝靄の中に焔の華が咲いた。
列車砲が隠された峡谷目掛けて、大小様々な口径の砲弾が降り注ぐ。
砲撃の後、ヴォルク軍は前進を開始した。
目標は渓谷に身を潜めた、巨大列車砲――。
<<ラーストチュカ(燕)隊、発進準備良し>>
戦車隊を引き連れて泥の大地を進む陸上戦艦『アドミラル・ゴルシコフ』から、二つの光が飛び出す。
青い粒子によってできた光跡を残して、オルガ・グラズノフとセルフィナ・フェドセンコの両名は空の人となっていた。
「一気に突っ込むぞ!」
紅いローブを纏ったオルガはマナ・バスターソードを振るう。
身の丈ほどある大型の斧は光刃を持ち、如何なる装甲をも切り裂くことが可能だ。
作戦はシンプルなものだ。
地上部隊で陽動を仕掛け、その間に魔道兵が渓谷内に進入して列車砲を叩く。
「私は後方から援護させてもらう」
「おいおい!」
困惑するオルガに構わず、セルフィナは編隊から離れて降下していく。
「魔道兵だって単体運用じゃあ!」
「独自行動が許されていると言っている」
「ああそうかい! じゃあそこでマスでもかいてろ!」
口汚く罵った後、オルガはバスターアックスを振りかざして敵陣へと切り込んでいく。
敵はどこにいる!?
心の中で風景をいくつかに区切り、その架空の四角の中を隅から隅まで凝視しする。
次の四角の中をまた隅から隅まで凝視する。
「あれか!」
眼下に、四門の砲口から弾幕を空に作り出している条約軍の対空戦車が見えた。
オルガは背部マナ・ブースターから青い粒子を噴射させ、一気に地上へと急降下する。
「生きて帰る。こんなところで、俺は死ねるか!」
☆
敵襲の時、エーリヒ・シュヴァンクマイエルは驚きもせず、淡々とベレー帽を被り直しただけだった。
移動司令部として重宝しているハーフトラックに乗車すると、エーリヒは最前線の渦中へと躍り出た。
エーリヒは自分だけ安全な場所に隠れて部下を死地に送るような真似が大嫌いだったからだ。
蛮勇と言われようが、絶対に変えるつもりはなかった。
「敵魔道兵、突出してきます!」
「地上部隊の支援を待たずに突撃……魔道兵はセオリー通りで戦うのが、そんなに嫌なんだろうか?」
やはりヴォルク軍は魔道兵を中核とした作戦を立ててきた。
彼らが行おうとしているのは、地上部隊によって圧力をかけながら、魔道兵によって列車砲を叩く戦法だ。
恐らくは渓谷内から条約軍を引きずり出し、その間に魔道兵で列車を叩く――と考えているのだろう。
「なんともったいないことを……」
もし線路断裂を最優先で行われたら八方塞がりになるところだったが、どうやら運が味方してくれたらしい。
通信手の報告に、エーリヒは淡々と応じる。
「対空戦車の弾幕で、敵魔道兵を低空に縛り付ける。それと各隊、フォーメーション・ドライで展開」
「了解!」
フォーメーション・ドライは、単騎で高い能力持つ魔道兵を組織力で叩き潰す方法の一つだ。
中央に空洞を開け、部隊を左右に、深みをもって分ける。
敵が突入してきたら、左右から発砲して防御力を削り取る。
敵の前進と同時に、突破された部隊を纏めて退路を塞ぐ。
最終ポイントには砲兵が待ち構えている。
「さて、どうなるか」
双眼鏡のレンズの中に、斧を振り回しながら前進する魔道兵の姿があった。
「撃ち方始め」
渓谷内に布陣した対空戦車が一斉に砲火を放った。
数万発の弾丸が、狭い渓谷内に濃密な鉄の空間を作り上げた。
「敵魔道兵、第一線を突破!」
「無理はしないように伝えてくれ。少しでも危ないと思ったら、突破させてやるんだ」
エーリヒ配下の部隊は潰走に見せかけて左右に展開していく。
「いい子だ。もうちょっと近づいておいで」
人間の心理というものは恐ろしい。
突破したことに高揚し、警戒心を鈍らせてしまうのだ。
戦意の高揚は冷静な判断力を奪う。
「敵魔道兵、第四層まで突破!」
「よし、いくぞ!」
潰走を偽装して分散していた部隊が再結集し、後方を遮断した。
魔道兵に対して正面の部隊は砲火を浴びせながら左右に広がる。
後方の部隊も左右へ陣形を広げると、魔道兵は三百六十度を敵に囲まれた。
「包囲、完了!」
「叩き潰せ!」
エーリヒが右手を前に倒した時、西側から砲声が聞こえた。
だがその砲声は、通常のものではない。
まさか――!
額に脂汗を流しながら、エーリヒは確認しようとする。
「ドーラか!?」
「いいえ、司令部から連絡は入っていません!」
「すぐに部隊を下げろ! 最優先だ!」
魔道兵を包囲していた全ての戦車が煙幕弾を放ち、一斉に後退を始めた。
直後、巻き上げられた土が柱となって空に作り出された。
兵士達は自分たちのすぐ近くに、世界最大の砲弾が落着したことを知る。
「部隊の損害状況は!?」
「……ゼロ!」
「奇跡だ……嬉しくは無いけどな」
エーリヒは歯を食い縛る。
「ブレーダマンか!? あいつ、俺たちごと……!」
ほい、今日はここまで!
チラシの裏
S.T.A.L.K.E.R.とCoD4、PC版買うならどっちがいいだろう。
ドーラには最短射程があって、最大仰角で撃っても約30km先に着弾するんですけど
どこからどこに撃ったんですか?
それとも兵器の性能を知らなかったとかww
最短射程の理屈はよくわからんが、近くを狙って浅い仰角で撃てば確実に地面で兆弾するな。
622 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/03(土) 22:36:54 ID:kukYsJfY
つーか電車引いてあったんだ
港とか湾からずっと伸びてくんだろうか
高校生程度の知能で列車砲を運用できるか疑問だ
多分、鉄道にはオカマキャラで声がひろしな運行部長がいるんだろう
>>621 着弾より先に砲声が聞こえてるので、相当な大仰角で撃ったはず(砲弾の飛翔速度>音速だから)なので、
浅い仰角ということはないかと。
この「ドーラ」は砲弾の初速を大きく落とせるという設定で、そのため近くに砲弾を落とせる、っていう落ちか?
>75 ◆kkZO9WMBek
敵が馬鹿すぎてエーリヒも馬鹿に見えるのでもっと頭のいい話を書いてください
「僕の考えたスゴイ兵器を登場させたがる厨」は
本物に失礼だから実在の兵器を出さないでくださいね
一々気にする、してるやつなんていたのかここに!?
へーそうか
>>620 SS作中で学園列島の面積とかが明確にされてないからアレだけど、
自分の専守島で使ったとしたらちょうど十一連本校から若鶴の上陸地点に
砲撃打ち込める距離だな
75氏のSSは、それなりの面積のある島で広い戦線で戦ってる印象があったから
読んでても全然違和感が無かったぜ
ところで、例えば学園列島の面積とかを北方領土くらいとして仮定の話をしてみると
択捉島で面積3185.65平方km、長さは約200km
国後島が面積1497.56平方km、長さは123km
色丹島が面積は255.12平方km
歯舞諸島の志発島が45平方km、水晶島が21平方km
秋勇留島が5平方km、勇留島が10平方km、多楽島が11.69平方km
春苅島が2平方km…
戦場としては十分な長さと面積を持ってると思うね
他にも千島列島のウルップ島の面積は1400平方km、長さは約120km、幅は約20km
専守島のモデルである占守島(230平方km)と隣接しているパラムシル島も、面積は2471平方kmで、
島には全長20kmにもなる轟川や熊川、もあるし、標高1800mに届く山もあるんだなあ…
画像引用
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Paramushir,_Atlasov,_Shumshu_-_Landsat_7.jpg ↑の画像の右上にあるのが占守島で、島の最大長30kmだから、ドーラの最低射程の長さとともに、
パラムシル島がどれだけ長い島かもわかると思う(択捉島はさらに長いけどね…)
そして、北方領土も千島列島も、地図の上では小さく見える島なんだよね
やっぱり考察は面白いな
地形が島だと列車砲より普通の戦艦でj艦砲射撃するほうが圧倒的に効率良さそうだ
どっちにしても制空権が無いと観測機を飛ばせないから狙点の修正をどうするかが問題だが
一等自営業 ◆JYO8gZHKO氏のCat Shit Oneでは主人公のチームがFO(前進観測班)やってたな
あれもFACありきだからどうなんだろうw
まあ、丘にいる観測班を炙り出したりって展開のほうがミリタリー物らしいっちゃらしいかも
列車砲自体が旧大陸の発達した鉄道網ありきなのと、ニッチな攻城兵器なのと、
島じゃ戦域/戦略的な意味での縦深が足りないとか難癖はつけられるさ
でもギミックと考えれば別にいいじゃん、デカイ列車砲w
それに「現実」なんてたいして考え抜かれたもんじゃない
パンジャンドラムとか英国駄作機群とかジンギスカン作戦とか平気で出てくるんだぜ?
>パンジャンドラムとか英国駄作機群とかジンギスカン作戦
一応、要求に応えて無い知恵絞った結果だからなww
落ちまで含めて一本のストーリーがあるから面白い。
ここの話は、ボードゲームみたいにいきなり兵器が配置されているところから話が始まるからなあ。
「起承転結」の「起承」が抜けてるんだよねえ。
そこらへんは逆手にとって、兵器の召喚も魔法にしちゃうとかねw
工夫してもらいたいとこだ
>>635 > そこらへんは逆手にとって、兵器の召喚も魔法にしちゃうとかねw
敵地の後方で魔導兵が部隊ごと召喚して奇襲を仕掛けるってのもよくないか?
浸透潜入部隊が後方まで到達して、召喚を行い、
相手側は警戒部隊がいち早くそれを発見して、いかに召喚が完了する前に潰せるか
という戦いをするわけだな それは中々燃えるシチュだ
重要な情報を持つ特殊部隊を撤退させる手段としても使えそうだな
前線で包囲された部隊への補給手段にもなりそうだ
ちょりーす。
列車砲の理由付けとかはまとめサイト掲載時に加筆修正するってことで。
かなり伸びてて驚いたんだぜw
んじゃ続きいくよー
☆
ヴォルク軍は撤退を余儀なくされた。
列車砲の破壊はならず、それどころか砲撃によって大損害を与えられた。
屈辱的な一時撤退。
母艦へと帰還するなり、オルガは更衣室のロッカーに拳を打ち込んだ。
「クソ……負けた。俺は…俺たちは……」
オルガの怒りは、傍らで黙々と着替えをしているセルフィナにも向けられた。
「てめぇ! 負けたのに、よく平然としていられるな」
「悔しがっても、何も変わらない」
オルガはセルフィナの襟首を掴んだ。
「何も、変わらないんだ。何も」
「お前……」
セルフィナの手が、オルガの手に重なる。
その冷たさに、オルガは驚いて手を離す。
「あまり怒ると疲れるぞ」
セルフィナは部屋を出る。
ドアに背を預けて、首に掛けていた認識票を見た。
「私は……何も変わっていない。あの時から、君を死なせた時から……」
認識票に書かれていた名前は、セルフィナのものではなかった。
V
☆
「よぅ。起きろよ」
オルガに肩を揺らされて、セルフィナは机に突っ伏していた体を起こした。
口元の涎を拭い、何度か大きく瞬きをする。
「お眠り中だったか? 悪い悪い」
「何かあったのか?」
二人の所属する第十独立混成旅団は、先の攻撃失敗後も前線に残っていた。
母艦であるアドミラル・ゴルシコフもまた前線に巨体を残している。
「悪いニュースだ」
「悪いニュース?」
「ご覧あれ」
書類が机に投げられて広がった。
「貫徹命令……!?」
貫徹命令とは何があっても命令を実行し、失敗は絶対に許さない――もし失敗すれば、一切の弁解の余地無く処罰を与えるというものだ。
重要な任務にあたる兵士に下される命令だが……。
「作戦は成功しか認めない。要するに、何がなんでもあの列車砲をぶっ壊してこいってわけだ」
無言のまま、セルフィナは手元で鉛筆を弄っているだけだ。
「何か面白い反応してくれると思ったんだがな。その仏頂面はかわらねぇか。ほれ」
「なんだ、これは」
「遺書だよ。生き残れそうにないから、書いとけ」
「私はいらない」
「死ぬかもしれないっていうのに、寂しい奴だ」
「死ぬ……」
「おい、どうしたんだ?」
「私は……」
セルフィナが口を開いた時、艦内に警報が鳴り響いた。
オペレーターの緊張した声が聞こえる。
<<敵巨大列車砲の再稼動を確認! 魔道兵、出撃準備!>>
☆
ヴォルク軍の列車砲攻略作戦が再開された。
今回は空軍の地上攻撃機、IL-2シュトルモビクも作戦に投入されている。
作戦はシュトルモビク隊と地上部隊が対空陣地に攻撃を仕掛け、一時的に防空能力を封印させてから魔道兵を突入させるというものだ。
「オルガ、さっきの話の続きなんだが」
空中でオルガとセルフィナは編隊を組む。
「どうした? 思いつめた顔しやがって」
「私は、私の大切な人を守れなかった。決して許されない罪だ」
「初めてだな。お前が自分のことを話したのは」
「えっ……?」
「お前が昔、どんなことがあったなんて俺は知らん。知ったこっちゃない。だがよ、てめぇは生きている。そうだろ?」
オルガは前だけを見据える。
「だったら昔のことを見てウジウジしてねぇで、今日のことを考えろよ。人生は辛いことばっかりだけど、少しだけ楽しいこともあるんだぜ。だからよ、生きようぜ。な?」
「軽々しく言う奴だ。だが……」
セルフィナは拳を横に突き出した。
「生きてみるか。もう少しだけ……」
差し出された拳にオルガが自らの拳を合わせるとセルフィナは微笑む。
「よし! 人生を楽しむ第一歩としては上々だ! 行こうぜ!」
「ああ。今日はお前から離れない!」
二人は急降下し、戦場へと舞い降りた。
☆
司令部に呼ばれるなり、エーリヒ・シュヴァンクマイエルは悪意に満ちた空気を感じ取った。
同世代から自分があまり好かれていないことをエーリヒは知っている。
エーリヒ自身も、同い年の少年が英雄で自分が地味な役職だったら、嫉妬心を抑えられないかもしれない。
「どうも。呼ばれたので来ました」
「これを」
敬礼するエーリヒにブレーダマンは書類を渡す。
そこには、エーリヒをドーラ防衛部隊の指揮官から外し、配下の部隊ごと本校へ送り返す旨が書かれていた。
理由は再編成らしい。
「部隊ごと、ここから異動ですか?」
「それ以外の意味に見えるか?」
「見えません。ですが私の隊は定数を一応満たしております」
「少佐、君は本校で後進を育成することこそ、君に尽力してもらいたいんだ」
エーリヒはブレーダマンの意図を読み取った。
この間の砲撃といい、敵襲直前での異動といい……。
「前線から遠く離れると、楽観主義が現実に変わる。戦争に負けている時は特にそうだ」
「何を言っているんです?」
「いえ。良い栄転先が見つかるといいですね。それでは」
エーリヒは敬礼した後、司令室を出た。
彼の中で燻っていた困惑は、部屋を一歩出るなり絶望へと変わった。
今日はここまでなんだぜ。
まーなんだ、肩の力を抜いて読んでくだせぇ。
あと考察は大歓迎。
一人じゃ見えない部分がわかるもの。
んじゃまた。
乙!
75 ◆kkZO9WMBek氏
考察を歓迎するなら、考察の結果を取り入れて、話が破綻している部分を修正してください
今のあなたは考察を無視して根拠の無い妄想を書いているだけに見えます
>着弾より先に砲声が聞こえてるので、相当な大仰角で撃ったはず(砲弾の飛翔速度>音速だから)なので、
>浅い仰角ということはないかと。
>この「ドーラ」は砲弾の初速を大きく落とせるという設定で、そのため近くに砲弾を落とせる、っていう落ちか?
これに対する答えは聞きたい。
今回のエピソードの主役である列車砲に関する考察はしっかりして欲しい。
陸上戦艦も性能を数値で明らかにして欲しいな。
重量、航続距離、装甲、火力、必要人員、燃料、何も明らかになっていない。
ぶっちゃけ、これまでの描写では「戦艦」と呼べるようなもには見えない。
魔道兵の防御力とかも定量化するべきだ。
自衛隊スレ分家のくろべえ氏作「帝國召喚」ではファンタジー側の戦力も実在の兵器を基準に「○○相当」と設定したから
住人の議論が活発になって、作品として大成功している。
つか、戦記ものなのか、ファンタジーアクションなのかは確実にして
まとめの作品トップあたりに明記した方がいい
作者の発現みると前者っぽいが後者のつもりであまり詳細な考察を押し付けられても困るだろう
まあ破綻というか、「どれだけの距離で戦っているのか」を明確にすれば全部解決すると思うよ
それがわかんないから、皆困惑しているだけで
ただ、距離を明確にしてないのは学園島の面積とか地理がはっきり作られていないから
そして、作っちゃうと他の人の創作の邪魔になるからって事が足枷になってるんじゃないかな
(だから自分は「本島」とは少し離れた隣の小島って設定にしたのだけれど)
一応75氏のSSで描写されてる部分から推測して、どのくらいの距離で戦ってるのか
そして位置関係がどうなっているのかとかを考察も出来なくも無いけど、
判断材料が少ないからどうとでも言える話以上にならないのが難点かな…
ただそれが存在する妥当な背景、理由づけが欲しかった
学園島のことや学園事情、群像そういうものを見ていきたいから
作中の情報が足りないから因果関係が成立しなくて、なんでそうなるのかわからないって感じだ
インパール作戦を立てている牟田口を見てる気分
俺ならこれ以上のSSを書いてやるという強者はおらんのか
「…ということで運用している部隊がある、列車砲だそうだ」
「列車砲!?、そんなもんがここに?」
「まああれだな、行ってみりゃじきに分かるさ」
多少足りないと思うが、これくらいほんの少し書いてしかるべきであったろう
「列車に大砲のっけてみますた。列車砲wwwwwww」
「バッタモンキタコレwwwwwwwwwwww」
「アホスwwwwwwwwww」
襟日「使ってみよう」
「司令官wwwwwwwwwwwwww」
いっぺん書いてみようかと思ったけど設定考える段階で詰まった>SS
魔法+学園+WWUを並び立てるのってけっこう難しいんだよねえ
あと島って設定もけっこう癖モンで・・・力及ばず
ここまで数字出さなくて戦記物とかありえないから!!
戦車が何台いて稼働率がどれくらいとか、魔道兵が何人出撃して何人未帰還とか
簡単な算数くらいはやってくださいよ
みんな学園島の大きさはどれぐらいが良いと思ってるんだい?それによって話も変わってくるだろう
660 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/05(月) 05:15:04 ID:GFuXjsMN
∧l二|ヘ
(・ω・ ) ←に土産を持たせてどこかのスレに送ってください
./ ̄ ̄ ̄ハ
| 福 | |
| 袋 | |,,,....
 ̄ ̄ ̄ ̄
現在の所持品: 帽子 老眼鏡 爪楊枝 ステテコ コタツ 仲村みうのDVD「卒業」 東名
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ちょりーす。
学園島の大きさねぇ…すごく大雑把に「でかい!」としか考えてなかったよ。
何キロとか決めちゃうと縛りになりそうな気がして・・・。
今のSS投下した後、話し合おう>学園島の大きさ
>>650 戦記風味ファンタジーということになるんじゃないかな
んじゃ続きいくぞー。
W
☆
対空陣地へと殺到したヴォルク軍地上部隊に向けて、条約軍は高射砲の水平射撃で対抗する。
ヴォルク軍のT-34が発砲するよりも早く、高初速の八十八mm砲弾は戦車の前面装甲を易々と撃ち抜き、爆発させた。
「なんて対空砲火だ!」
峡谷の空を覆う対空弾幕を二人の魔道兵が駆ける。
オルガ・グラズノフとセルフィナ・フェドセンコだ。
周囲で爆発が起きるたび、高射砲弾の破片が結界を叩く。
「結界は……持つのか!?」
弱気な言葉を吐いたセルフィナを叱咤したのは、地上攻撃機のパイロットだった。
<<あんたらがそんな調子でどうするんだよ!>>
<<あのお化け砲台を潰せるのは魔道兵だけだ。敵の対空砲火は俺たちが何とかする!>>
年若いパイロットの悲壮な笑顔が、オルガに勇気を与えた。
一機の地上攻撃機が機体を穴だらけにされ、黒煙を噴きながら、対空戦車を潰す。
墜落間際、パイロットが敬礼しているのがはっきりと見えた。
<<ここは俺たちに任せろ!>>
<<脇役には脇役の仕事、主役には主役の仕事がある。ささ、行った行った!」
オルガとセルフィナは共に頷き、峡谷内部に突入した。
上方の空でヴォルク機が一機、また一機と焔に包まれて墜落していく。
セルフィナの怜悧な顔が、苦渋に歪んだ。
「すまん……!」
☆
ブレーダマンは緊張した面持ちで指揮を取っていた。
「敵魔道兵部隊、攻撃してきます!」
「たった二人と微弱な部隊で何ができる。火力を集中して各個撃破しろ。ドーラはどうなっている?」
「現在、砲弾の装填作業中です。装填完了まで、あと五分!」
「急がせろ」
奇妙な安堵感がブレーダマンの心を支配していた。
邪魔者は追い出した。
俺は今、実戦を経験している!
「やってやる。エーリヒ・シュヴァンクマイエルがいなくたって……」
大丈夫。
やれるだろう。
きっと、大丈夫の"はず"だ。
「俺は士官学校で首席だったんだ。経験が、経験がないだけなんだ!」
☆
濃密な対空弾幕を掻い潜って、オルガとセルフィナは峡谷内部へと侵入した。
「突入するぞ!」
「ああ!」
二人は列車のレールの上を滑走する。
結界を最大出力で、二人の魔道兵は防衛部隊からの耐え凌ぐ。
直撃しない限り結界の中にある体には傷一つつけられない。
だが、着弾の振動や鼓膜を引き裂かんばかりの炸裂音は着実にダメージを二人の体に蓄積させていった。
狭い箱に押し込まれて、重いハンマーで殴られ続けているような感覚だった。
「女二人に手厚い歓迎だぜ……」
オルガは頭の芯に間隔を置いて傷みを感じていた。
手足にも、ぼんやりとした痛みが続いている。
「大丈夫か!? オルガ!」
セルフィナの問いに、なんとかなとオルガは親指を立てて返す。
作戦はこうだ。
オルガの攻撃で列車砲の防御を崩し、敵が体勢を整えないうちにセルフィナの狙撃で撃破する。
単純な作戦だが、戦力はたった二人の魔道兵であり、空を埋め尽くす対空砲火の中で遂行しなければならない。
<<俺たちも混ぜろよ! お穣ちゃん!>>
シュトルモビク隊もまた、危険を承知で狭い空間へ機体を投じた。
対空砲火は彼らに集中した。
<<ゼニート7、右翼損傷! 駄目だ、墜落する!>>
<<攻撃隊、残り五!>>
魔道兵と違い、シュトルモビクは航空機なのでサイズが大きい。
そのため、被弾する可能性も飛躍的に高くなる。
<<ゼニート3、離脱する!>>
<<攻撃隊、残り四!>>
いくら"空飛ぶコンクリートトーチカ"と呼称される重装甲の攻撃機でも、弾幕の中を飛行すれば無傷では済まない。
ある機は翼を根元から引き裂かれ、ある機はパイロットを失って制御を失い、墜落していく。
「やめろ! 全滅するぞ!」
セルフィナの叫びに対して、パイロット達は軽々しい口調で答えた。
<<女の子が無理しなさんなって!>>
<<お前らだけにいい顔させられるかよ。弾除けぐらいにはなる!>>
やがて、最後のシュトルモビクも撃墜された。
黒煙と炎を吐いて峡谷の壁に吸い込まれる機影に、二人は敬礼した。
「あいつらに報いるぞ!」
「当然だ!」
二人は列車砲を視界に入れた。
「あれのせいでたくさん死んだ。絶対にぶっ壊すぞ」
「もちろんだオルガ。私はあれを破壊したい!」
「言うじゃねぇか!」
オルガはマナ・バスターアックスの刃に限界までエネルギーを集中させる。
その後ろでは、セルフィナが自分の身の丈の二倍はある火器を滑走しながら構えていた。
「このライフルなら……」
セルフィナが使用するのはヴォルクグラード人民学園・ジュラーブリク分校から取引で送られた大型ミスリルライフルだ。
これは一発しか使用できない。
元々は上陸作戦時に強固なトーチカを破壊するために開発されたが、作戦に遅れて投入されなかった。
使用弾丸は、対魔法撤甲弾と焼夷榴弾の二種類。
対魔撤甲弾は弾頭部分に粗悪なミスリルを加工し液状化させたものを使っており、強化コンクリートもぶち抜くことが可能だった。
「タイミング! 良いか!」
「ああ!」
「俺の命、お前に預けるぜ!」
「命預かる!」
オルガの掛け声と共にバスターアックスが振るわれる。
加速と共に打ち出されたエネルギー刃が列車砲の外壁を切り裂いた。
「あれか!」
セルフィナは視界の先に、むき出しになった砲弾の装填システムを発見する。
電子音と共に狙撃用バイザーが下降し、セルフィナの目を覆った。
「私は……絶対に!」
照準機の中央に、列車砲の巨大な砲弾が重なった。
「守る。守ってみせる!」
セルフィナの脳裏にフラッシュバックが起きる。
掬えなかった仲間達。
己の弱さに泣いた日々。
だが今日、私は決別する!
自分の手で!
「当たれ!」
ミスリルライフルの銃口からエネルギーが迸る。
赤い光が竜の如き勢いで、列車砲へと突き進んでいった。
☆
紅い光によって生じた爆発の瞬間、ブレーダマンは悟った。
「そうか……俺は、そうじゃなかったんだな」
世の中には、上に行ける奴といけない奴がいる
俺は、違うらしい。
どうやら、自分は焦り過ぎたようだ。
鼻で笑った後、爆炎が彼の体を吹き飛ばした。
エピローグ
空を焦がす爆発。
オルガとセルフィナは、その中から飛び出した。
峡谷の隙間から火柱が噴き上がり、空を焦がす。
<<やりやがった……!>>
<<化け物砲をやっつけたぞ! やった!>>
生き残った攻撃機のパイロットがキャノピー越しに握りこぶしを作った。
親指を立ててオルガは返礼する。
その後で、セルフィナに声をかけた。
「生き残れたな。礼を言うぜ」
「ああ。お前となら、上手くやっていけそうだ」
「人間らしいこと言えるようになったじゃないか。いい傾向だ。ようし、帰ったら浴びるほど呑むぞ! 酒に恋、男! 人生の三大主成分だ!」
「元気な奴だ……全く」
セルフィナは顔を強張らせていた。
「すまない。しばらく笑っていなかったんだ。これで許してくれ」
セルフィナは両手の人差し指で頬を引っ張り、笑い顔を作ってみせた。
「あんまり無理すんなよ。今からたくさん笑えばいい。だって俺たちは生きているんだからな!」
「ああ……」
セルフィナは今、とても気持ちが良かった。
笑える。
心のそこから、笑い合えることのできる人間にまた会えたのだ。
「さあ帰ろうぜ、相棒!」
「ああオルガ……いや、相棒!」
二つの光と二つの輝き Ende
これで終わりっ!
以下、名無しで考察と雑談に参加。
乙っ♪
乙〜ん。
バカなくせに無駄な達成感に浸ってるキャラが気持ち悪いですね
大人視点で学生を見下してる描写が欲しいです
というよりそもそもなんで
そんな所に部隊が進出しているのか疑問
その前に、投下乙
軍事的に見たら、列車砲を壊したら何かいいことあるの? とか、放置でいいんじゃね? みたいな考え方もありだからな。
何のために死ぬような作戦に参加してるのか、わかんないんだよな。
キャラの動機付けが欠けてるのが話として致命的な欠点になってる。
エーリヒと恋仲になるならどんな女キャラがいいかな?
1 ツンデレ戦車兵
2 僕っ子魔道兵
3 素直クールな上官4 未亡人上官(子持ち)
正直エーリヒのビジュアルがアイマスの真に近いらしいから、それも考慮しなきゃならないのかな?
この空気でそういう話題を振るとは豪気な
機会ないんじゃないか?
イメージ的に凄い新鋭の指揮官の一人で容姿も悪くない人であろうが
どこか遠い存在の人とか、そういう対象のうちに中々入りにくいとか
>>675 どれでもいいけど、キャラの位置づけにストーリー上の必然性は必要だな
1ならエーリヒの作戦を実行して死ぬ
2なら会っていたことが味方にばれて将官の立場を守るために射殺
3なら実は内通者でエーリヒが射殺
4なら上官の子供がエーリヒの作戦の犠牲になって死ぬ
とか、
エーリヒ自体が特異な人間だから
それに見合わせたような関係の人間をだな…
変な人間というわけじゃなくて、幼馴染とか縁故ある関係のそんなもん
予告。
今日色々と話し合いたいから人いたら来てくれると嬉しいんだぜ。
とりあえず学園島の大きさについて話し合うことにして、みんなが感じている疑問点とかあったら遠慮なくどうぞ。
俺は20:00ぐらいから常駐します。
北海道ぐらい
俺は北海道ぐらいの大きさでいいと思うんだ>学園島の大きさ
うーん、難しいなぁ・・・
島の面積もさることながら、策源地との関係が明らかでない希ガス
たとえば島への補給線が相互不干渉になってるなら、レギュレーションを明確にしておけば
外道な勢力にそれを破らせやすいんじゃないw
>>684 島への補給路攻撃は格闘技の金的攻撃とか目潰しみたいなもので、有効だけど禁じ手ということにしてた。
単に潜水艦で封鎖すると話が成立しなくなるからなんだけど、その理由付けもうまく考えないといけないかも。
策源地は一度奪われたら大きく後退を余儀なくされるとか設定するのはどうだろう?
シーソーゲームができそうじゃないか?
うん、そこがねえ
前にも言ったかもわからんけど、ルメイとかに近い考えかたのやつが出てきたらどうするよ、
というところになっていくね
アメリカ系勢力が出てきたら、まず間違いなく正義の名の元に金的目潰しでしょw
どこまでをゲームにして、どこまでをガチにするかってことだねえ
>>686 実際魔道兵の能力云々言っても、工業力チートには勝てないもんね。
補給路潰しは暗黙の了解もしくは紳士協定で禁止とも考えたけど、どうもしっくりこない。
もしくは補給路を攻撃してもおkだけど制限が滅茶苦茶厳しいとかはどうだろ。
例
潜水艦で攻撃する時は浮上して砲撃のみ
ちゃんと船の方から返答をもらわなくちゃいけない
攻撃されても反撃しちゃいけない
十二国記とかだと、ルール破った瞬間に天罰覿面で即死するねw
逆に言えばそういう形而上の審判でも設定しない限り、
ルール無用の悪党が無敵だぜヒャッハーってなるような?
列島の補給路を攻撃するというのも打撃にはなるだろうが
そう簡単に学園がすぐ窮乏状態になって屈伏するだろか
>>688 いっそ補給路攻撃→本国介入という縛りでもいいかもと思い始めてきた。
絶対北斗モヒカン化する奴ら出てくるもん、こういう状況は。
>>689 ゲリラ化はあり得る話じゃないかな。
本国の船を攻撃したらやばいもんな
蓬莱学園は学園が独立国家扱いだから本国の介入がなかったんだっけか。
大昔に読んだから失念してもうた。
蓬莱学園の革命2がネット上で読めるの知ってるかい
補給路叩きは本国介入が一番鉄板じゃないのか
それだと本国どうしが全面戦争になるんじゃね?
>>693 調べたら出てきた。
あのシリーズはもう復刊しないんだろうなぁ。
>>694 なんで介入するのと突っ込まれたら答えられない俺がいる。
パワーバランスの崩壊を防ぐためとか理由付けできそうだけど。
んー、戦況がまずくなったら補給路を叩かれたように装って本国介入しちゃうかなw
レッツ張作霖爆殺
下手をしたら本国同士の前面戦争が起きることを忘れていた
うーん 設定を考えれば考えるほどこんがらがってくるな
>>697 いくらでもトンキン湾つくれそうだもんなぁ
学園同士で戦うんじゃなくて、自作自演もマッチポンプの応酬になりそうだw
こうゆう時の為の海賊ですよ。海賊ならどこに所属してるかがわからんし
自分に都合が悪いものを禁じ手扱いして無かったことにするやりかたは、あまりほめられた物じゃないですよ。
開戦から順にエピソードを積み重ねてきた話じゃないから、どこもかしこもツッコミ待ちという正視しにくい話になってる。
開戦前夜の初期状態を用意して、始めから順に書けば、各エピソードに必然性が与えられて
ある程度読める話に改善されるかと思います。
まずアレだろ
・なぜ島で戦闘をしているのか?
結構重要じゃね
>>1見ろで終わる話題だが、敢えて掘り下げていかないか
>>699 所属を隠匿して海賊行為を行うのですね、わかります。
それはもう不審船じゃねーかと思うが。
>>700 戦争が始まるまでの年表でも作ってみようか。
そういえばPV作るって話が停滞したままだ……。
スレ紹介用PVだけでなく、開戦前の世界情勢を説明する動画作ってみるのはどうだろう?
動画自体は俺が作るから。
>>701 俺は「島には世界復興の鍵となる魔法資源が大量に埋まっている」と設定している。
他の人も色々考えているようだ。
次は魔法資源とは具体的にはどのようなものか、だな
どういう効果があってどう使うものなのか
石炭は炭鉱で、石油なら油田がある
魔道資源とやらに対して、それに準じた採掘施設は?
あくまでも資源を確保するための手段としての戦争
そして学園として権益確保、保護
>>704 魔法資源については「よくわかんないけどすげー力を持ったもの」ぐらいにしか決めてない。
>採掘施設
鉱脈というか鉱山やね。
じゃあ次は、そのよくわかんねーものに対して本国が兵力投入を決めた件についてだな
まあ当然資源の実用性に目をつけるわけだが、それはどういった経緯で発見されたのか
資源を確保して、ゆくゆくはどういう活用をする予定なのか
>鉱山
ということは資源鉱山を焦点にしての点の奪い合いになるわけだよな?
なら将校クラスは鉱山を視野に入れて作戦を練らんといかんわけだよな?
>>707 上はまだ考えてなかった。
下
そうなる。
だが、俺書いたSSで一個も鉱山巡って戦っていないという事態が発生していたりする
ほかに重要なのは魔道兵開発史。
まったく未知の技術を十数年で体系化して、実用に耐える形に完成させた偉人たちのプロジェクトX。
H×Hの念能力みたいに一定のキャパ内ならなんでもできる能力なのか
厳密に決められたシークエンスを経て発現する未知の物理現象なのかで
魔道兵の書き方が大きく変わってくる。
魔道兵はもう「人間サイズのモビルスーツ」ぐらいの認識で書いていた。
単独で空飛べて、魔法で形成された武器を使う。
チート能力だけど戦術次第で勝てる・・・という。
魔道兵も使われるようになったってだけで
ソ連式とか、どこ式とか出てくると
はじめは飛ぶだけだったとか諸々国で違うと思うが
ただ対抗するためというのも考えられるし
今のところの問題点をまとめてみた
・島への補給路を叩くことを禁止するにはどうすればいいか
・もし補給路を叩いた場合、どんなペナルティを課すのか(例:本国の介入を招く)
・魔法資源は「よくわかんねーけどすごいもの」だとして、どうしてそれに本国が兵力投入を決めたのか?
・資源はどのような経緯で発見されたのか?
・資源を確保して、ゆくゆくはどういう活用をするのか?
・戦いは鉱山を主軸として行われるのでは?
・魔道兵の開発史をどうするのか?どういった能力を持たせるのか? 能力の制限はあるのか? 国別に登場の理由も異なるのか?
ただガチガチに固めすぎて設定に雁字搦めにされるのも避けたいから、難しい問題だな・・・
うーむ
24:00で離脱します。
>>710 そのチート能力にかかるコストを計算するのが軍事なわけだが。
日本だって大和を1000隻つくって運用すればアメリカに勝てたが、そんな国力は無かった。
魔道兵にも使用して元が取れる戦場とそうでない戦場があると思うが、本編では消耗品扱いに見えるんだよね。
もったいないから産業用に使えと思う。
建築、レスキュー、冶金、鉱業、農業、何にでも応用が利く存在なのだが。
つかそもそも魔法って何よ。
なんで空を飛べるのか、弾を撃てるのか、魔法の仕組みがよくわからん
>>714 コストかぁ。
計算といっても、どういう単位を使えばいいんだろうか。
>>715 色々なことができる不思議な能力としか設定してない
変に作りこんで痛い目見た経験があるんだ・・・
どこを固めるのか、どこをぼやかすのか、難しいな。
実際にSS書いてる人の意見も聞いてみたいんだぜ。
>>716 ある程度作り込まないと、描写できなくないですか?
魔法って作品の最重要ファクターの一つだし、
シェアードとしての設定はともかく、少なくとも自作品における設定は詳しくしないと
現実の軍ネタ噛ませようとした時点で作り込むかどうか以前の話じゃないか
設定をどうしようが、兵器の時点で設定以上に詳細な史実があるんだろ?
よく言われてる「WW2がネックだ」ってのはそういう意味だぞ
うーむ、頭が回らなくなってきた。
とりあえず今日は寝る。
明日じっくり考えてみるぜ。
おやすみ。
付き合ってくれた人たちに感謝。
原則というか理念というものは
一応WWU的な戦場みたいなところで魔法ぶっ放してみたい人とか
学園に入った学徒兵使って、物語描こうとか
同じ世界観で共有された話描こうとか
そんなところ?
スレ見てるとそうとしか捉えられない罠
せっかくだから魔法概念について話し合わないか?
75寝ちまったし
自分でやるだけなら別に日曜朝にやってそうな典型的なのでもいいと思うけど、シェアワールドする気みたいだからな
因果関係はっきりさせておく必要はあるな
そりゃなんというか
魔法は鉱石なんかを利用し、思念で発現する云々とかじゃないかね
魔法資源は復興に使うらしいが、具体的にどう使うんだろうな。
実は試験的に軍事利用した結果からの希望的観測だったりして
因果関係なんかも分からないところとか確かにあるな
図式として大陸と学園島というのも成り立たないか?とか思ったが
魔法資源はエネルギー関係だろうかあまり分からんが
というより世界的な隕石被害なんか把握できない
学園外はどうの言われそうだが
魔法資源を復興に使うとして、その過程をどうするか話さないかみんな
>>725 例えば魔法資源が、石油や石炭などの化石燃料よりもコストが低く、
さらに使い道の幅が多いとなれば、隕石落下による被害で経済的打撃を受けた
世界がもう一度復興するのには、「安い」「使いやすい」と言うだけでかなり利益がある
というのも、復興にはお金がかかるわけで、未知の資源とはいえ、投資額が低く
簡単に実用化・産業化可能な目処が付いてるなら、何処の国でも飛びつきたがるのは予想できる
例えば現代世界で常温核融合が実現してしかも完全制御できる、それも
なんで今まで気付かなかったんだというくらい簡単な方法で、というのが知れ渡ったら
それだけでエネルギー問題とかいろんなものが片付き、その経済効果は計り知れないだろう
(同時に新しい面倒な問題も発生する可能性は大きいけど)
>>726 自分としては「隕石の被害で世界が衰退するほどの破壊が起こった」
というより「隕石落下による環境激変の影響で、穀物などが大打撃を受け、
それが経済打撃に繋がって世界は衰退した」と言う方が説得力がある
史実でも経済危機はちょうど起こってたが、違うのは戦争する余裕も無いくらい打撃が大きかった事
でもそういう「世界恐慌」ってのは体感してない世代には感覚的にわからんちんだよね、
俺もそうだし
(とはいえ、現在も進行形で世界的な経済危機だそうだが…こうしてネット接続してる余裕はあるんで
ほんとに危機?って気もしないでもない)
つーことは ◆XdgIHnFrK. 氏の設定で行くと、ここでいう魔法って発達しすぎた科学の意味の方?
俺はファンタジー畑の人間だから、どうも魔法って超能力というか、スポーツや剣術みたいな、個人の才覚に依存した職人芸って印象があってさ
世界規模の穀倉、作物の被害なんかは
やはり隕石だからあるだろうなあ
もっと大災害規模だと相対的に学園島のウェートが大きくなると思うが
>>704 …自分としては
マナ・クリスタル:落下した隕石の破片。
隕石が落下した地球上の地点で見つかる。
一番多いのは隕石本体が落着した学園列島。
採掘方法は落ちて土中に埋まった隕石の破片を見つけて掘り返す事。
宇宙からもたらされたもの故に資源量の限度がある。
ミスリル:隕石落下後に、クリスタルから放射されるマナの影響を受けて
地球上の物質が変化した物。
やはり発見して、こちらは採掘や精製をする。
自然発生するので条件さえ揃えば人工的に作る事も可能かもしれない。
という設定をメモ帖に書いている。
>>714 細かい事だがその1000隻は戦艦を200、空母を200にして
さらに残りは巡洋艦と駆逐艦と潜水艦で配分してくれないか
戦艦だけあっても勝てないんだ
あと燃料も欲しいな
>>715 思念によって制御され、分子・電子・さらには素粒子にまで干渉して
あらゆる物理現象を任意に、物理法則の手順を一つ二つすっ飛ばして
その場に発生させうるものすごく便利でチートな技術・技能
と自分は解釈している
>>719 逆に言えば史実の方を把握していれば創作はかなり簡単になるんだけどねえ…
>>729 まあ、自分が魔法技術が確立するまでの経緯を考えるなら
隕石落下後に超能力的に魔法を使える人間が出現(新生児を中心)
↓
分析・研究して体系化(この辺であまりのチートぶりに多くの物理学者が頭を悩ます)
↓
産業への応用を誰かが考えて、確立
↓
ここらへんの段階で「技術」であり「既存科学との統合」が完全になる
↓
戦争にも応用できるんじゃないか?と自然に誰かが考える
↓
魔法を使える人間が若い世代しか居ないので、魔道兵も当然若年層中心に
科学によって存在が肯定・証明された超能力、って扱いでもいいと思うよ
>>731 それ、もう戦う必要なさそうですね
魔法を利用した超高効率の人力発電機関(謎)ができそうだし
熱力学をちょこっといじれれば永久機関のできあがりだ
人間をコアとした発電機関なんてありがちだけどなかなかインモラル
魔法は個人で扱うから能力、適性それぞれあると思う
シールド使用中とかだったら集中力の関係とかで、神経消耗したりするとか飛行中とかもそうだが
あとは特殊な鉱石を体に埋め込むことによって魔法を制御する機具で補助する
マナを消費して魔法使うとか
このスレと前スレ全部見渡したわけじゃないけど、魔法兵死んだところ見たことないのよね
その時点でこれは戦争ではないんだな、とはおもう
>>733 ま、「資源」が全世界に平等に分配されれば戦う必要は無いだろうね
手に手を取り合ってみんな生きていける
でもそういう事が起こらないのは、結局相互不信があるからで、
だから兵器全廃とか軍縮なんてのもなかなか起こらない
どっかが勝手に軍縮条約破って軍拡しはじめたらヤバいから
学園島世界の場合は、魔法の元であるクリスタルや、魔法使った機械・機材の原料になる
ミスリルを独り占めして自分が世界に経済や軍事といった国力で
覇権を確立したい、自分が優位に立ちたいという国家間の思惑があるから
魔法資源を巡って「沢山採掘できる学園列島」の所有権や採掘権を各国が争うんだろうと思っている
少なくとも、自分が優位に立ちたいと積極的に思わなかったとしても、
他国は優位に立とうとするかも知れない、独り占めにするかも知れないって
疑念は残り、それが火種になる
誰しも自分の国、自分の家族が飢えたり苦しんだりするのは嫌だし、豊かで安全な平和が欲しい
そのためには、他国というライバルを踏みつけるのも平気でやってきたのが人類の歴史
例えば日本の中国進出だって、WW1後に日米英で中国利権を切り分けようって取引があったのに
日本が(というか関東軍が)強引に、自分が一番多く利権手に入れたいって暴走始めたから
それが後の日米開戦に繋がったわけだし
とりあえず…
史実を忠実に背景に組み込むと、何が何でも経済復興して、
他国を見返したい、復讐したいって考えるのはWW1後の、賠償金と経済不況と
国内対立問題で四苦八苦していたドイツは確実だろうね
資源やそれによる力の希少性については、もう少し検討したほうがいいんだろうね
魔法自体に無限の可能性を持たせるのは構わないとして、単体でできることは縛らないと
夢のエネルギーで永久機関って謗りは免れないかと
そういえば
>>735に自己レスだけど、通称超適当短編では普通に死んでたの思い出したw
とはいえ、あれは普通に戦争感が出てたなあ
>>735 自分のキャラに思いいれが強い人は死なせるの嫌がるしねえ
専守島では死なせまくる予定だけどね
>>738 実際どういうもので何処まで出来るのは置いておくとして、
作品中世界の人間の認識では、原子力が確立されたころの
「将来的に何でも原子力で動くようになる」という夢や期待と
同じような、無責任な可能性を抱いている程度でもいいかもよ
原子力で飛行機飛ばしたり、自動車走らせたり、
一家に一代小型原子炉を備え付けてたり、原子力ライターを携帯してたり…
って無茶な事が戦後しばらく真面目に語られてたからね
(アメリカは本当に飛行機に原子炉積んで飛ばそうと何年も研究して無駄金注ぎ込んだりしたから笑えない)
冒頭や少なくとも序盤でばっさり死ぬ見せしめキャラと、
それなりに思い入れ込めて育てるけど死ぬの確定なキャラ
その二種類ぐらいは用意しておいたほうがいいのかもね
死なない限り魔法兵の限界がわからないから、ピンチの描写にも説得力が出ないんだとおもう
>>740 ああ、なるほどねえw
後席のほうからの放射熱がやけにあたたかい飛行機とかだねw
アトミックソルジャーみたいな悲壮感があればいいんだろうなあ
ああ、この人たちこんなことやらされてどうなるんだろ、と読者がすぐに思えるような
魔法の理論とか立ててみようかと思ったけど、頭がパンクしそうだよぉ
意思によって変動するエネルギーってなんだよもう
やっぱり魔法はよくわからないから魔法と呼ぶのだな
>>736 あんまり戦争戦争するのもねえ
そもそも国家すら壊滅するような世界状況で
戦争を開始・継続できるという状況がよくわからない
隕石で国が滅びるって相当すさまじい被害のはずだし、環境もかなり変わったはず
復興もそう簡単じゃあるまい
そりゃ滅びたら戦争もできない
文字通りの滅びると壊滅的打撃はイコールじゃないよ
魔道兵≒人間サイズのモビルスーツを納得させるなら
ミノフスキー粒子やミノフスキー物理学のような裏付けが必要ってことだ
魔道兵は革新的な新兵器だが理解できない存在ではないと考えるのが妥当
ちょりーす。
昨日のレスまとめてみたぜ。
>>719 兵器については、ある程度背景を無視しちゃってもいいんじゃないとは思ってる。
だってこの世界は史実とは別の世界だもの。
>>721 そう
魔法について
思念によって制御され、分子・電子・さらには素粒子にまで干渉して
あらゆる物理現象を任意に、物理法則の手順を一つ二つすっ飛ばして
その場に発生させうるものすごく便利でチートな技術・技能
隕石落下後に超能力的に魔法を使える人間が出現(新生児を中心)
↓
分析・研究して体系化(この辺であまりのチートぶりに多くの物理学者が頭を悩ます)
↓
産業への応用を誰かが考えて、確立
↓
ここらへんの段階で「技術」であり「既存科学との統合」が完全になる
↓
戦争にも応用できるんじゃないか?と自然に誰かが考える
↓
魔法を使える人間が若い世代しか居ないので、魔道兵も当然若年層中心に
・魔法は個人で扱うから能力、適性それぞれあるのでは?
・シールド使用中とかだったら集中力の関係とかで、神経消耗したりする
・特殊な鉱石を体に埋め込むことによって魔法を制御する機具で補助する
・マナを消費して魔法を使う(弾薬や燃料のような感じか?)
魔法資源について
・石油や石炭よりもコストが低い
・オーバーテクノロジー
・使い道の幅は広い→具体的にどんな感じなのか? どう使うのか?
・投資額が低く、簡単に実用化・産業化が可能→どうやって産業化するの?
・学園島の場合は魔法使った機械・機材の原料になるミスリルやマナ・エネルギーを独り占めして自分が世界に経済や軍事といった国力で覇権を確立したい、
自分が優位に立ちたいという国家間の思惑があるから魔法資源を巡って「沢山採掘できる学園列島」の所有権や採掘権を各国が争う。
話し合いたいこと
魔法資源を実用化・産業化するとして、具体的にどうするのか?
魔法で機械を作ったりするのか?
問題
資源やそれによる力の希少性については、もう少し検討したほうがいいのではないか?
魔法自体に無限の可能性を持たせるのは構わないとして、単体でできることは縛らないと
夢のエネルギーで永久機関って謗りは免れないかと
それに対する返答の一つ
実際どういうもので何処まで出来るのは置いておくとして、
作品中世界の人間の認識では、原子力が確立されたころの
「将来的に何でも原子力で動くようになる」という夢や期待と
同じような、無責任な可能性を抱いている程度でもいいかもしれない
隕石落下の影響について
・「隕石落下で世界が衰退するほどの破壊が起こった」よりも、「隕石落下による環境激変の影響で、穀物などが大打撃を受け、
それが経済打撃に繋がって世界は衰退した」の方が説得力があるのではないか?
・世界そのものが衰退したら戦争どころではないのではないか?
マナ・クリスタルとミスリル
マナ・クリスタル
・落下した隕石の破片もしくは含有物。
・隕石が落下した地球上の地点で見つかる。
・一番多いのは隕石本体が落着した学園列島。
・採掘方法は落ちて土中に埋まった隕石の破片を見つけて掘り返す事。
・宇宙からもたらされたもの故に資源量の限度がある。
ミスリル
・隕石落下後に、クリスタルから放射されるマナの影響を受けて
・地球上の物質が変化した物。
・やはり発見して、こちらは採掘や精製をする。
・自然発生するので条件さえ揃えば人工的に作る事も可能かもしれない。
魔道兵
・ちゃんと「何をされたら死に、殺せるのか?」を表現する
それでは夜にまた。
20:00から常駐します。
忠実に描くことがその目的ではないにせよ
WW2の実際の兵器との距離との間が微妙な問題だな
そこらへんライトなのかどうなのか
753 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/07(水) 20:19:15 ID:M0QW4bjL
第一話『戦闘の傷跡』
1/2
見渡す限りの荒野には、敵兵――詳しく申しますと日本兵の死骸が転々と転がっています。
人として悲しい気持ちが沸き上がって来ますが、そんな者は産業廃棄物として燃えないゴミの日に出してしまいます。
戦争にセンチメンタルやアンニュイな気分は必要ないって偉い人に言われてしまいましたので、多分そうなのでしょう。
人を殺めるのはとても精神的に辛いのですが、戦争だから仕方ないと割り切ってしまいます。
はい、そうです。実は目の前の凄惨な光景は私の諸行立ったりします。実は私、魔法兵なんです。
敵兵なんて魔法でちょちょいのちょいです。
――ちょっと話が脱線しました。
兎に角。
私には罪の意識なんてありません。そんな者は私の上司の隊長さんにプレゼントします。
私は命令に従っただけなのです。ですから悪いのは偉い人なのです。
素晴らしいですね、責任転嫁って。
人類が産み出した至宝です。世が世ならノーベル賞ものです。
「さくせんしゅうりょうだっちゅうねん」「せいとうなほうしゅうをー」「ぼくらさくしゅされるうんめいです? です?」
メランコリックな気分に浸っていると、足元に身長10cmくらいの生命体がわらわらと集まって来ました。
極端に低い頭身、フェルト地の外套。
計量カップに似た鉄兜を乗せた大きな頭。
それとは対照的に小さい手袋とブーツ。
戦場が劇画だとしたら、どちらかと言えば絵本に近いタッチの似合う彼らは、私の使い魔の妖精さんです。
余談ですが、私は少女漫画調です。決して萌え系ではありません。よって、あられもなくて、はしたない事はありません。
「皆さん、お疲れさまでした」
私は公園のハトに餌をやるが如く、パンを千切っては投げます。
「またぱんー?」「たまにはあまいのたべたいですなー」「ぼくらそだちざかりー」「よーしあしたはほーむらんだー」
「パンが嫌ならパンの耳にしますよ?」
「みみやーなのー」「ろばのみみですと?」「みみっくってくうきよまぬよね」「おくりばんとですかー」
妖精さんとの意思の疎通は難しいのですが、彼らは私を誉めているのでしょう、きっと。
きゃいきゃいと妖精さんと戯れていると、ザッザッザッと空気を読まずに足音が響いてきました。更に、神経質な咳払いも聞こえます。
754 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/07(水) 20:20:06 ID:M0QW4bjL
2/2
「君、ここは戦場だとわかっているのか?」
歩く度にじゃらじゃらと勲章を鳴らすその人は――偉い人でした。
頭から湯気を吹き出しそうな顔色ですので、私は内蔵機能に障害があるのではないかと心配してしまいます。
妖精さんたちと言えば、変な人が来たので逃げてしまいました。
「ええ、それは勿論」
私は生来の持病として男性恐怖症を患っていますので、ちょっと及び腰になってしまいます。
「それなら良いが、ちょっと弛んでいないか?」
偉い人の視線はねちっこくて気持ち悪いです。卒倒してしまいそうです。
ですが、私も誇りある大英帝国の人なので、グッと下っ腹に力を入れて踏ん張ります。
ですが、無理でした。
だって胸に視線を感じるんだもん。
自慢ではありませんが、私はやせっぽちであまりふくよかではありません。
ここが重要です。
私の胸は 貧 乳 ではなくて、まだ発展途上国なのです。いずれ豊かな先進国になる予定なのです。
「全く。胸が弛むなら笑い話で済むのだかな」
呆気なくへたり込んでしまった私に偉い人は言葉の刃で斬りつけます。その勢いは、切り裂きジャックもかくやという勢いです。
駄目です。繊細なガラス細工みたいに脆い私の心は、偉い人に踏み潰されてしまいました。
凄いセクハラです。パワハラです。
いたいけでか弱く儚い私は、戦争で歪んだ人間の狂気に晒されて、深く傷ついてしまいました。
その傷跡の深さはマリアナ海溝なみです。
戦争って悲しいですね。私、泣いてしまいそうです。
【報告書】
○月×日
エリアAで行われた戦闘は魔法兵の援護もあり我が軍の圧倒的な勝利にて終了。
しかしながら魔法兵に戦闘ストレス反応が見られ早急な治療の必要あり。
――To be continued on the next time.
755 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/07(水) 20:22:10 ID:M0QW4bjL
以上、魔法少女軍事系第一話投下終了。
やれるトコまで頑張ってみる。
乙なんだよksks
ところで少しおかしなことを言うが、最近胸にこだわってないかw?
>>752 あくまで兵器はギミック、小道具として登場させるべきじゃないかと思うんだ。
兵器の性能とかに縛られる必要はないし、最低限の部分を守ってくれれば大丈夫かな。
あまりにもむちゃくちゃなことやらなければ(空母からB-52が発進するとか)・・・
こだわる人はどんどんこだわっていいし、ライト志向の人はそれでいいと思う。
>>755 おつー
多分貧乳ネタはこの間のマイコの話が理由だと思うぜw
マナ板という単語が出てきたんだもん
そうだったのか
あちこちで胸の話になるな、と思って
妖精さんキタ!嬉しい!
ああもうGJだよ
うんにゃ。胸は昔からこだわっていますが?
無い物ねだりはしたくないので貧乳ばっかりさw
貧乳だと空気の抵抗が少ないからエースが生まれやすいというアホ極まりない設定を思いついた俺
乙
手の平サイズか10pって
小ネタ乙
妖精は自然発生した知性体なのだろうか。
それとも人造物を愛でていただけかな?
ノーベル賞が過去のものになっている描写は世界の衰退を感じさせて良かった。
ただ、切り裂きジャックの例えは英系のキャラが使ったほうがそれらしいと思う。
妖精というネタがコナン・ドイルから来ているなら、実際、イギリスの魔道兵かもしれん。
>>757 あなたの出した兵器はむちゃくちゃの部類に入ります。
妖精さんは「人類は衰退しました」ネタだよ
>貧乳だと空気の抵抗が少ないからエースが生まれやすい
それが本当なら防御結界は空気を素通ししているわけだから化学兵器散布で殺れるな
目も開けられないからゴーグル装備か
魔法資源とか魔法設定の話はもう終わったの?
始まってもいない
魔道兵がマナ・クリスタルをどれだけ使うとどれだけの出力が得られるか
マナ・クリスタルは使うと消耗するのか
マナ・クリスタルの使用量を増やすと最大出力が上がるのか、継続時間が増えるのか
現在のマナ・クリスタル保有量は各陣営どれだけか、埋蔵量をどれだけと見込んでいるか
地球も宇宙に自然発生した天体なのに、なぜマナ・クリスタルが発見されないのか、隕石と何が違う?
魔道兵がこの時代の戦闘機並みの機動をできるのは軽量だからで、単純な出力はたいしたことない?
防御結界は単純に砲弾などの運動エネルギーをキャンセルしているのか
結界の形を制御して形作った避弾経始によるのか
各陣営の行動原理を組み立てたり、戦場の戦力差を考えるには、まだまだ情報が足りない
第二話『崩れ行く日常』
1/3
過酷な戦争と隣り合わせであっても人間性は失いたくないものです。
具体的に申しますと、やっぱりアフタヌーンティーは欠かせません。
一見して人間性とアフタヌーンティーは関係ないように見えますが、大英帝国の人としてはと大アリです。
人間性は心の余裕から生まれます。つまり、心の余裕を作り出す為にアフタヌーンティーは必須なのです。
考えてもみてください。芳醇な紅茶と香ばしいスコーンの香り。これがなくして大英帝国の人間を語れません。
泥水みたいなコーヒーなんて持っての外です。
殿方はギネスの方が好みかも知れませんが、そんなものは却下です。戦争中に飲酒なんて不謹慎です。
ですが、ラム酒ならありなのかも知れません。噂によるとラム酒はネルソンさんの血らしいですから。
脱線した話を元に戻します。
つい先日の戦闘で心に深い傷、つまり名誉の負傷を負ってしまった私は、後方へと輸送される事とあいなりました。
輸送用のトラックから見える景色は、ゆったりとした牧歌的な気分で後ろに流れていきます。
戦争という非日常的な生活の中でも、日常的な風景を見見出だしてしまう私は華麗に乙女、真摯に淑女なのですが、心ばかりは重いのです。
何故ならばサスペンションがガチガチで、私の小さなお尻は固いシートの上でゴムまりみたいに跳ねてしまい、とても痛いのです。
つまり、名誉の負傷その2です。
お尻の痛みを堪えきれずに涙で頬を濡らしていると、私と同じく傷病兵の方々が温かくて優しい声をかけて下さいます。
ですが、私は不治の病として男性恐怖症に冒されていますので、カチカチに強張ったお愛想笑いしか返せません。
ああ、私のスマイルは有料の筈だったのに。仕方無いので大盤振る舞い、持ってけドロボーです。
兎に角。
トラックの荷台の特設シートは幌がついていないので、お日様にじりじり照らされるのには閉口します。
敏感肌がヒリヒリ痛いのです。私にとって必需品のスキンケア用品なんて戦場では手に入りにくいのです
自慢の白い肌が赤くなっていくのは辛いです。拷問です。こんがり小麦色になるならまだ救いがあるのですが、それでもやっぱり辛いのです。
魔法を使えばどうにかなるかも知れませんが、私の使い魔である妖精さんは気まぐれおとぼけメルヘン属性ですので、やたらと無闇に使えません。
魔法少女と言えども万能では無いのです。
>>748から
>>749までのことと、
>>768のことを踏まえて魔法関連の話し合いをしたいんだぜ。
20:00から常駐するので、みんなの意見を聞かせてくれ。
2/3
どれだけの時間がたったのでしょうか。 懐かしい我が学舎が見えてきました。
遠目に見える荘厳な門構えは素晴らしく、まるで天国への扉です。一際目立つ時代錯誤なクーポラにはためくユニオン・ジャックは感涙ものです。
ええ、勿論お尻が痛いので泣いている訳ではありませんし、アクビをしたから涙がでた訳でもありません。
愛国者の精神が形となって、眼から溢れて来るのです。
固いシートから解放されてバスから降りると、私は大きく深呼吸しました。身体に流れる血が清浄な空気を運びます。
はっきり言って至福の一時です。
トラックに染み付いた汗の匂い――と言うよりもは男臭さは、酸のように私の身体を冒しています。
乗り物酔いと合わせてのコンボで、気持ち悪かったりします。
「そこの魔法兵、ぼやぼやするな」
息も絶え絶えの私に厳しい言葉を投げてきたのは、学舎の教員でした。
余談ですが、学園島にある魔法資源は大人にとって有毒だそうで、防護服が必要との事です。ですので、大人である教員方は四六時中ブリキの人形みたいな防護服に身を包んでいます。
因みに、何故教員さんが私を魔法兵だと解ったのかと言えば、一般の兵士さんとは学生服――と言うよりは軍服のデザインが違うのです。
因みに私達魔法兵の制服はシックかつプリティーなセーラー服だったりします。
ダサい一般の兵士さん用の制服を着ないで済むようにする為には、長く辛く厳しい闘争が御座いました。
聞くも涙、語るも涙なのですが、話の脱線を続けるのはあまり宜しくないので割愛します。
「そこの魔法兵! ボヤボヤするな!」
「まあ、ひどいおっしゃりよう」
二度目です。ちっともボヤボヤしていない私に対する言い掛かりに、私の心には冷たい雨が降りしきります。
「戦闘ストレス障害だと? 図太い貴様が繊細な心を持っていたとはな!」
「私は見ての通り、やせっぽちですが」
あまりの罵詈雑言に、私は反抗してしまいました。人権蹂躙は許されざる悪行なのです。
今の私の気分はノッティンガムのアウトロー、シャーウッドの森の英雄ロビンフッドです。
悪い権力者に対して翻した反旗が私の心にはためきます。
「やかましい。お前みたいな脆弱でチャラチャラした奴を見ると虫酸が走る」
「それはそれは。御悔やみ申し上げます」
3/3
「なんとでも言え。お前には再教育の必要があるようだ。特別メニューを作ってやるから覚悟しろ」
「全力で拒否します」
「五月蝿い、黙れ。とりあえずアフタヌーンティーは当分抜きだ。その腐った性根を叩き直してやる」
暗雲が私を襲います。
私の世界がガラガラパリンと音を立てて崩れ落ちます。
乞い焦がれたアフタヌーンティーが、日常が、不当な横暴な権力で破壊され尽くされました。
なんということでしょう。
戦争という狂気は私に残されたなけなしの楽しみを奪い去るのです。
私は改めて戦争の悲しさを実感します。
学舎の中庭で優雅にアフタヌーンティーを楽しみつつ、花鳥風月を愛でるという私の野望は潰えました。
絶望の淵に立たされた私は、悪徳が蔓延る世の中に夢と希望を失い見投げしたくなります。
すみません。実は私は魔法兵ではなくて悲劇のヒロインでした。シェークスピアの題材にピッタリです。
重ね重ねすみません。私、自分の置かれた状況に酔ってしまいました。
ですが、それは無理もありません。
だって私は血腥い魔法兵よりも純情とか可憐などの言葉が似合う乙女ですので。
本当にすみません。私、調子に乗ってしまいました。
ですが、それは乙女の防衛本能なのです。
厳しい現実を正視するのは私の生死に関わるので制止してしまうのです。
今、純情可憐な乙女にあるまじき面白い事を言ってしまいました。
「おい、聞いているのか、キサマ!」
「はい。勿論ですとも。それなりには」
勿論というか当然なのですが、聞いていません。聞く筈が無いのです。人を動かすにはアメとムチが必要なのです。
ムチばかりで言う事を聞かせるのは、反発か特異な性癖の方しか産み出さないのです。
兎に角。
不当な弾圧に対して私が出来る細やかな抵抗と言えば、無視する事だけなのです。 コミュニケーションの断絶は悲しいのですが仕方ありません。例えると私と教官さんは平行線で、決して交わる事がないのです。
お天道様が西の空に傾きかけると、世界は明るいオレンジに支配されます。つまり、時既に黄昏時でアフタヌーンティーの時間は過ぎてしまいました。
悲しいですね。オレンジ・ペコー飲みたかったのに。
私、泣いてしまいそうです。
【報告書】
○月△日
魔法兵は精神的な損耗が激しく、回復には長い時間必要との事。
――To be continued
773 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/08(木) 19:16:28 ID:2M8veYrh
以上、魔法少女軍事系第二話投下終了。
乙だ
人体に有害ってマナのことかな
おもすれええええwww
そうだよね、タンニンが切れたら英国人は大変なことになるものね
こっちもか
ホントあちこちすげーなー
書き手皆で足並み揃えないと駄目なん?
>>1に世界観おまかせってあるからここはシェアードじゃないんだろうし
75の作品の世界観について話すんだろうたぶん
>>779 独走爆走全然構わない
>>780 世界設定でちょっと穴?と思われる場所があるから相談したかった。
他の人の参考になれば幸い。
魔女っ娘アイドルが慰問コンサートを開いて兵士の士気をあげるって話はおK?
調べたらほんとにやってんのかよプロレス…
魔法資源を活用して復興するとして、資源をどうやって活用するかが思い浮かばないんだ。
いっそ「新世代のエネルギーです」と開き直るのも悪くないかもしれない。
でも「なんで魔法資源を奪い合うのか?」「魔法資源はそれほど重要なら、どんなことができるのか?」をちゃんと決めなくてはいけないと思うんだ。
隕石に乗ってやって来たのがピノピノだったらマミだし
BOYだったらMOMOKOでテラ戦士ΨBOYだよ。
MOMOKOが歌うのがBOYのテーマじゃなくてラ・ムーだったら可笑しいかもね。
>>789 ホントは魔法少女がメグやマコちゃんやアッコちゃんだったら良いんだけど。
魔法の力で先任軍曹殿に変身して、綱紀粛正や暴動抑止に努めるんですね
ひょっとして議論終了?
>>793 話題振ってるんだが、なかなか返レスが返ってこないんだぜ。
話したいのは山々なんだけども。
返レスって馬から落馬みたいだねw
実際このスレの一つ目が立った時にその辺の話は出なかったの?
>>793 結局
>>1に
>世界観は職人の自由裁量にお任せます。
ってあるしね
ぜひともそのまま突っ走ってほしい
自分の考えてるのはピエロ系の魔女っ娘だから魔法資源を余り必要としないなあ。
>>794 自分のSSでは一応世界観は決まってるけど参考になりそうもないよ。
>>795 出なかったなぁ。
俺も途中参加だったし・・・。
世界観を固めるべきって人と独自でやりたいって人が分かれてるんだなぁ。
「まあこんな感じですよ」ということでまとめようか。
まあ、世界観は自由で良いって言われたから独自の世界観で行くつもりだしねえ。
こういう話って、実際に書いてる人間がどれだけ共有設定を欲しがってるかで、作るか作らないかを決めるべきだと思うんだよね
>>803 俺もそのことを聞いてみたい。
実際作るうえでどんな設定が欲しい?
>>803 同意。
世界観とかを共有したかったら最初にそう言って欲しかったね。
>>804 ぶっちゃけると設定よりも軍事知識が欲しいよ
>>768 >地球も宇宙に自然発生した天体なのに、なぜマナ・クリスタルが発見されないのか、隕石と何が違う?
これの答えは割りと簡単で、宇宙全体で総量が少ない物質、生成されにくい物質だから
と考えるのが最も理に適う
原子周列配置表なんかの空欄部分は未発見の物質であり、なぜ未発見かというと
地球上に存在しないか、あっても物凄く微量なんで見つけられないかどちらかなわけ
で、基本的に比重の軽い物質、水素なんかは作られやすいが比重の重い金なんかは
作られにくいので、量も少ない(物質の中には軽くても条件が揃わないと出来ないとかの例外はあるけど)
WWU+魔法+学園が縛りで後は自由なんでしょ?
自分は軍事知識がそんなにないから、魔法少女が主人公で
戦時下の日常とかを書いてみたいんだよね。後は慰問コンサート。
詳しい考察はどうでもいいかなあ。
>>806 同感っつーかこればっかりは勉強するしかないねえ…
勉強が嫌なら軍事・戦争物の小説とか何百冊も読むしか
(それだって玉石混交、間違った軍事小説とか幾らでもある
そこから創作上の嘘を区別できるようになれば僥倖だが)
>>808 ああ、詳しい考察は自分も困るw
ナカーマ(ry
>>806 軍事知識なら、ある程度は助けられるぜ。
言ってくれ。
>>809 取り敢えず階級の知識が欲しいんだけど、良いサイトとか本とかありますか?
ここだと共有設定の他に軍事知識も入ってくるんだっけ?
専門でも軍オタでもない身としては、作品の軍事知識は我々ニワカをなんとなく納得させてしまえる程度の整合性で十分なんだよね
別に史実無視でいいというわけではないんだが、砲の有効射程とか、軍団人数とかの本気でマニアックな部分ほど話の屋台骨にかかわってくるから
こっちが一本書いた後に、これが正解ださあ直せって提示されると後が続かなくなるんだよ
ついでに
>>766みたいなガス攻撃の話も、こんなところでの名無しの一言じゃなくて、作中で実際にそれで撃墜される場面を見た方がよっぽど面白い
>>806 これまで読んだ感じ、知識不足とかは別に感じなかったよ
むしろ衒学的な描写がない分、いいんじゃないかなとも感じてる
>>815 今までのは知識を使わないように書いてるからねえ。
>>812 一番手っ取り早いのはWikipediaかと。
さらっと調べる分には一番使いやすい。
>>813 軍事知識はこだわらなくてもいいと思う。
少しでもとっつきやすくしないと誰も来なくなるだろうし……。
こだわりたい人は史実の戦記みたくしてもいいし、ライトでサクサク進む話でもいいんだ。
兵器のスペックとか部隊編成とか隅まで極めたい人もいるだろうけどね。
>>816 うん、それが奏功してるね
俺なんかわりとちょくちょくこのスレで茶々入れてるけど、
知識みたいなものが出てこなければ茶々の入れどころがないんだぜw
図書館で勧められた対馬丸とか硫黄島の本を読んだけど良く解らなかったのさw
第三話『学舎』
1/2
朝、目が覚めると柔らかな光がカーテン越しに私のつぶらな瞳を擽ります。爽やかな朝の空気は大変心地よいのですが、私の心は曇天模様です。
なんと目覚めた景色は私の見知らぬ場所だったのでビックリして心臓が止まりそうです。
確か私の寝床はボロッちい兵舎だった筈です。
むくつけき殿方と可憐な私が一緒の寝床だと色々と問題がありますし、貞操の危機を感じるので、隊長さんに頼み込んで確保した個人的なスペースだった筈です。
私はハッとして自分の姿を確認します。
着衣の乱れ――無し。
出血や倦怠感等の身体の違和感――無し。
枕元のクマさんのヌイグルミ――元々無し。
特に異変はありません。
それもその筈、私は傷病兵として後方――学舎に送還されたのでした。
つまり、ここは学舎の学生寮なのです。
ゆっくりと少しづつ思い出して安堵の溜め息を吐きますが、やっぱり気分は晴れません。
本来ならば傷付いた心を癒す為の休息だった筈なのですが、意地の悪い教官さんの姑息な計略によって再教育となってしまいました。
輝く未来を歩むべき若者を使い捨ての兵隊さんに仕立てあげ、更には最前線に送り付けておきながら、自分はそしらぬ顔で後方でぬくぬくぽかぽか生きている教官さんを老害と呼ばずして誰も老害と呼ぶべきなのでしょうか。
――本国、つまり大英帝国の政治家さんとかお偉いさんなんでしょうね。悲しい話です。知らず知らずの内に涙が溢れてきます。
時計を見ればまだ朝食の一時間前です。二度寝としゃれこみたいところですが、低血圧な私は寝坊助さんですので諦めました。
着替えや身嗜みを整えるだけで一時間という短い時間はなくなるのです。と言うよりも全然足りません。
仕方無いので、洗顔と長い年月を掛けて伸ばした自慢のキューティクルヘアーをブラッシングするだけで我慢します。
本来ならばナチュラルメイクに三時間掛けたいのですが、ピンクのリップを塗るだけで我慢します。
これだけで忍耐力がかなり鍛えられる事でしょう。
本日の朝食は味気なくて水っぽいオートミールでした。私は牛乳を使い砂糖とか苺のジャムで味付けした物が好みなのですが、学舎は戦地である学園島にあるのでワガママは言えません。我慢してペロリと平らげます。
2/2
輝く未来を歩むべき若者を使い捨ての兵隊さんに仕立てあげ、更には最前線に送り付けておきながら、自分はそしらぬ顔で後方でぬくぬくぽかぽか生きている教官さんを老害と呼ばずして誰も老害と呼ぶべきなのでしょうか。
――本国、つまり大英帝国の政治家さんとかお偉いさんなんでしょうね。悲しい話です。知らず知らずの内に涙が溢れてきます。
時計を見ればまだ朝食の一時間前です。二度寝としゃれこみたいところですが、低血圧な私は寝坊助さんですので諦めました。
着替えや身嗜みを整えるだけで一時間という短い時間はなくなるのです。と言うよりも全然足りません。
仕方無いので、洗顔と長い年月を掛けて伸ばした自慢のキューティクルヘアーをブラッシングするだけで我慢します。
本来ならばナチュラルメイクに三時間掛けたいのですが、ピンクのリップを塗るだけで我慢します。
これだけで忍耐力がかなり鍛えられる事でしょう。
本日の朝食は味気なくて水っぽいオートミールでした。私は牛乳を使い砂糖とか苺のジャムで味付けした物が好みなのですが、学舎は戦地である学園島にあるのでワガママは言えません。我慢してペロリと平らげます。
「お久しぶりです、アンさん」
「違うのだわ! 今の発音だと綴りがAnnなのだわ! 私の綴りはAnneなのだわ!」
……拘り過ぎる人は嫌いです。
「ええと、アン。これでいいですか?」
「よろしいのだわ!」
アンは満足そうに微笑みますが、私は発音なんて変えてなかったりします。
「それにしても奇遇なのだわ! こんな所でフェアリー・テールと会えたのは奇跡なのだわ!」
因みに、私のあだ名のフェアリー・テールは私の使い魔が妖精さんだという事に由来しているそうです。
彼女のあだ名は彼女がアーサー王伝説の騎士を召喚する事に由来するらしいです。
兎に角。
久しぶりにあった同期の桜と旧交を生温かく温める事暫し。
苦痛の再教育の時間がやって参りました。
再教育の詳細はトップシークレットですので他言は出来ません。情報漏洩は銃殺刑らしいのです。
怖いですね、情報管制。怖くて泣いてしまいそうです、私。
支援
さるさんかw
投下できてよかったね
あうち
さるってたのか><
おつ
なんだかんだで盛り上がってるなこのスレ
投下乙ー
まとめWikiに始めての方へという項目を作ってみた。
・縛り
・何をするのか
・荒らしへの対応
初めての人に見てもらうなら、他に何を入れるべきだろうか。
【おまけ・設定資料】
学園島に関する情報はトップシークレットなので他言不可能です。
もっとも、私は大した事を知りません。軍隊という組織において機密を知る事は死亡フラグに繋がりますので、知りたくなかったりします。
魔法資源については国家機密らしいのでしがない純情可憐な乙女属性の魔法兵である私には良く解りません。
多分知ってしまったら裏世界でひっそりと幕を閉じてしまうかも知れません。
くわばらくわばら(意訳)。
魔法については、魔法兵である私にもな解らない事だらけです。
とりあえず才能がある人が使えて人によって使える魔法は違うそうです。
信仰とか性格、性癖等が深く関わっているとかなんとか。
因みに、魔法兵は万能ではありません。魔法を使えば疲れるし、肉体的には普通の人ですので死ぬときは綺麗さっぱり華麗に昇天です。
悲しいですね、使い捨てのコマは。ええ、とっても悲しいですとも。
――To be continued on the next time.
朝から忍耐を続けて我慢のパラメーターがうなぎ登りの私ですが、食後にお茶を飲めない事には閉口してしまいます。
私達大英帝国の人は、お茶欲しさにイケナイ葉っぱを使って某国に戦争を売る程、お茶に愛着があります。
ですので、お茶が飲めないという事に私は大変立腹して、頬っぺたをぷくっと膨らませてしまいます。
「そこのアナタ。もしかしてフェアリー・テールではなくて?」
怒りだとか悲しみだとかといった負の感情に支配されそうな私を、誰かが頭の痛くなるあだ名で呼びます。
こんなのはスルッとスルーするに限りますが、誰かさんは軽やかなステップで私に近づいてきます。
「やっぱりフェアリー・テールなのだわ! 久しぶりに会えて嬉しいのだわ!」
だわだわ五月蝿い誰かさんは、私の同期の桜の人でした。
つくしんぼうみたいにノッポでやせっぽちな私とは真逆です。
小さいのに出るべき所は出ていて引っ込んでいるべきは引っ込んでいる、ピョコピョコ揺れるツインテールが印象的な彼女の名は。
「私はアンなのだわ。解りやすく言うとマスター・オブ・キャメロットのアンなのだわ!」
自己顕示欲の強い人は勝手に自己紹介してくれるので楽です。
「お久しぶりです、アンさん」
「違うのだわ! 今の発音だと綴りがAnnなのだわ! 私の綴りはAnneなのだわ!」
……拘り過ぎる人は嫌いです。
「ええと、アン。これでいいですか?」
「よろしいのだわ!」
アンは満足そうに微笑みますが、私は発音なんて変えてなかったりします。
「それにしても奇遇なのだわ! こんな所でフェアリー・テールと会えたのは奇跡なのだわ!」
因みに、私のあだ名のフェアリー・テールは私の使い魔が妖精さんだという事に由来しているそうです。
彼女のあだ名は彼女がアーサー王伝説の騎士を召喚する事に由来するらしいです。
兎に角。
久しぶりにあった同期の桜と旧交を生温かく温める事暫し。
苦痛の再教育の時間がやって参りました。
再教育の詳細はトップシークレットですので他言は出来ません。情報漏洩は銃殺刑らしいのです。
怖いですね、情報管制。怖くて泣いてしまいそうです、私。
831 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/08(木) 22:08:27 ID:2M8veYrh
何だかんだで魔法少女軍事系第三話投下終了。
お騒がせしました。
>>828 書き手をターゲットにするなら何をするのかよりも何が出来るのかの方が大事じゃなかろうか
乙!
英国だけにカトリックとプロテスタントの間で差別が大変そうだな。
というか、魔道や魔法はキリスト教的に見て抹殺対象にならんのかね?
どんな作品が書けるのか。
どんな事をするのかって言われても書き手がするのは投下がメインだしね。
>>835 例えば「このスレではこんな話を書けます」とか?
そ。自分だって軍事にウェイト置くのか魔法少女にウェイト置くのか解らなかったし。
未だに手探り状態ですよ。
>>834 魔女禁止法を廃止したのはチャーチル
それまではものっそい弾圧された
廃止後も、有名な霊媒とかが警官にいてこまされた
でもチャーチルは占いとか大好きだった
これまめちしきな
読者がターゲットならどんな作品があるのか書いた方が良いかも知れないけどね。
初めての方へ 作ってみた
・縛り→『学園』・『魔法』・『WW2』この三つを守れば何をしてもおk
・何をするのか→SS・絵・漫画・動画・立体物・創作物なら何でもあり
・荒らしへの対応 →交戦は許可しない・怪しいレスには反応しない
・書き手希望の方へ→このスレでは『学園』・『魔法』・『WW2』の三つの縛りさえ守れば、どんな作品を作っても構いません。スレタイに「戦争」とありますが、戦いではなく学園ものの作品を作っても大丈夫です
・読者様へ→ここには「学園VS学園の全面戦争」・
それで良いんでない?
>>魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus
うわぁああああああああああああ!!魔法兵タンかわいいよかわいいよかわいいよぉおぉおおおおう!!
でもでもでも嗚呼! 嗚呼、キミを何と呼べばいいのか僕にはわからない!!どうしたらいいんぬぁああああ!!?
そうだ!!ここで冷静になってタイトルを見てみれば良いんだ!!魔法少女軍事系……!!
ひゃぁああああああああ!!魔法少女なのに軍服とか最高だろぉぉおおおおおお!!イエス!!イッエースッ!!
……何?魔法兵の制服はシックかつプリティーなセーラー服だと!?ってことはふとももが見えるってことかッ!?
おおおぉぉおおああああああ!!テンション上がってきたぁああああああああ!!!!ぬぁはああああああ!!
それにおっぱいは発展途上国!?いいよそれ!!マジでいいよ!!そのまま経済成長しなくていいよ!!!
豊かな先進国にならなくても僕は一向に構わんというかそのままのキミでいて!!そのままのちちでいて!!
しかしいずれ豊かな先進国に……っ!!!!!まさか誰かの援助を受ける気なのかい!?それとも自然にかい!?
ひゃぁあああああああああ!!!駄目駄目駄目駄目だよぉおおお!!!キミが誰かの援助を受けるなんてぁああぅおおおお!!
僕はそんなの絶対に許さない!!許さないぞぉおおおおおおおお!!そんな事になったらこの島を滅ぼす!マッハで!!
キミが誰かにち……ち、ちちを……はっ!?誰かってことは――僕でも良い!?僕がキミのちちに支援しても問題がない!?
いよっしゃあああああああああああ!!!!これは全軍前進僕単機で突貫ってことですよねぇええええええ!!
ああっ!でもキミは不治の男性恐怖症に冒されてるんだったね!!でも平気!!超兵器マジ併記!!!
僕はキミを怖がらせる事はしない!!絶対にだ!!だから僕はおにゃのこ!!はい決定ね!!
おにゃのこ同士だから一緒にアフタヌーンティーを楽しめるわけだ!!そっちのはどんな味、な〜んてキミのルージュが
少しついたカップからいただきますもしちゃうわけだ!!これは天国!学園島は学園天国島に早代わり!!
夜は一緒のベッドに入って夢をかたるフリをしながらキミの小さなお尻を楽しもうと画策する所にアンちゃんが来る!
そうなっちゃったらどうなっちゃうの??僕は死ぬの???ヘブン状態で死ぬの????……ドンと来いやぁああああ!!
……嗚呼、けれど三人も一緒のベッドで寝たらちょっとキツイかな?まあいいか!!!その方がいいか!!!!
朝起きて、着衣の乱れ――有り。出血や倦怠感等の違和感――有り。枕元のクマさんのヌイグルミ――僕。
ォ、ぉぉお、おおおあああああああっ!!これだ!!この作戦は完璧だ!!早く上層部に連絡を入れて実行に移すべきだ!!
そして三人で一緒に二度寝しよう!!アンちゃん、嫌がらなくたっていいじゃない!ね!ね!!政治とか戦争とかはちょっと置いとこう!!
ええっ、起きるの〜?もう、しょうがないなぁ。ブラッシングは任せて!!ほらほら、アンちゃんもやってあげるから!!
っ!!?ピンクのリップ……だと……?おぉおおおおおおおお!!ナチュラルメイク!!わかってる!!わかってるねぇっ!!
ひゃはぁああああああああんんん!!そのピンクのリップののったキミにちゅっちゅしたいよぉおおおおおおお!!
ああっ!?でもそんなことをしたらアンちゃんが嫉妬するかもしれないどうしたらいいんんんあああああんおあのあおお!!?
誰か!!誰か教えて!!!僕はどうしたら良いんですか安西先生!!答えてください教官!!!答えろやあああぁあああああ!!
投下乙
ちょwwwまたwwwww
そのうちマイコ・パステルナークのガイドラインとかできそうだな
846 :
超適当謎短編 ◆NN1orQGDus :2009/01/09(金) 16:47:29 ID:f/kVZxm4
“river”
1/2
誰が彼ともわからない黄昏時、朱色の世界の中で、小川の畔に立てば故郷を思い出す。
魔法兵として戦いに身を投げた私にも、郷愁だなんてセンチメンタルな物が未だに残っているのだな、と思うと不思議と口元が緩む。
――ボヘミアの河よ、モルダウよ――
唇から懐かしいメロディが溢れた。
多分、沈む夕陽が、小鳥の鳴き声が、小川のせせらぎがもたらした悪戯だろう。
でも、悪い気はしない。
祖国から遠く離れた戦場でも、愛すべき、守るべき物を思い出せたのだ。
――過ぎし日の想い、今もなお――
カサリ、と枯れ葉を踏む音が聞こえる。そちらを振り向くと、栄えある第三帝国の軍服に身を包んだ男性――ゴッチ大尉の姿が見えた。
上官の姿に私は反射的に敬礼をする。
「スペンサー準尉――結構だ。敬礼はいらん」
「ですが……」
「歌を聞かせてくれないか?」
私の反駁を許さぬその口調は、決して冷たい響きではなく、故郷の母の手料理よりも暖かい。
「聞いておられたのですか?」
「まあな。ラインの乙女――ローレライに招かれたのさ」
薄暗い闇の中では大尉の表情は読めない。
「ローレライですか、私が」
「ああ。準尉はこの川にモルダウを見たのかも知れないが、私はラインの流れを見た。ライン河に響く歌声ならば、ローレライだろう」
美声で人を誘う乙女に喩えられ、存外な私は頬を染めてしまう。
――なじかは知らねど、心わびて――
小川に魚が飛び跳ね、水音のリズムが私の声に絡んでくる。
「幾つになる?」
「は、はい、今年で14になります」
不意の質問に口どもった私の肩に、大尉の手がかかる。
「すまんな。俺達が不甲斐ないばかりに、戦争に巻き込んでしまった」
大尉の呟きは、重い想いが響く言葉だが、私ではなく俺という単語を使った大尉の真意が読めない。
「大尉だってまだお若いでしょう?」
「まあな。今年で二十歳だ」
続くのは無言、そして沈黙。
私も同様に、それに従う。
「第三帝国は精強だ。しかし、敵の物量はそれを上回っている」
何をおっしゃるんですか。
叫ぼうとした言葉は、喉の奥から出て来ない。薄々気付いていた事が告げられたのだ。
「無敵の機甲師団も、燃料が無ければ唯の鉄屑だ。――準尉、君には本国に戻って欲しい」
847 :
超適当謎短編 ◆NN1orQGDus :2009/01/09(金) 16:48:17 ID:f/kVZxm4
2/2
涙が溢れる。歪む視界の果てに共に戦い、散っていった戦友達の姿が見える。
「私は戦えます!! 私は魔法兵です! 最後まで戦います! 祖国の為に戦いたいんです! 」
喉元に突き付けられた、現実という刃なんてどうでもいい。
第三帝国軍人として、己の使命を全うしたいのだ。
「――準尉、良く聞いて欲しい。君には生きて欲しいんだ。この戦争に負けても我々は次の世代に第三帝国を残さねばならんのだ」
「ですが!」
肩に置かれた手が、痛いくらいの力強さで肩を掴んだ。
「――戦いはまだ終わらない。君には此処で戦うのではなく、第三帝国の復興という戦いをして欲しいんだ」
「だ、第三帝国の……復……興……?」
握られた肩が熱い。その熱さは、魂が燃えているようだ。
「この戦争で第三帝国は疲弊した。夕陽は沈むが、朝日を昇らせなけれはならない」「……ですが」
「……頼む」
そよ風が私と大尉の間を駆け抜ける。だけど、大尉の熱さは変わらない。その熱さに頑なな私の心が動く。
「解りました。命令に従います」
復唱をしようとすると、大尉が強い力で私を抱き締めた。
「命令だけではない。我々の願いだ」
「大尉、御武運を」
「キミもな、準尉」
大尉の腕が緩むと、私は彼の唇に私の唇を重ねる。そして、ややあって離す。
「――約束です。私は本国で、貴方の帰還を待っています、ずっと」
「そうか。ならば、私は生き延びてみせる」
何故だろう。今まで空なんて何回もみたのに、こんなにも綺麗だなんて気付かなかった。
宵の明星が一際明るく輝き、その下を箒星が流れ落ちる。
私は願う。約束を果たす事を――。
了。
848 :
超適当謎短編 ◆NN1orQGDus :2009/01/09(金) 16:49:16 ID:f/kVZxm4
超適当謎短編投下終了。
難しいねえ。
乙乙
短編でありながら
これから話しが始まるかのように光景が目に浮かぶ
あれから5年の月日が流れた〜とか
例え戦争に勝っても、子供たちの生きる道は限られちゃうんだろうか。
校風 明朗闊達 質実剛健 科学精神
校旗 赤地(情熱)に銀色の鳩(平和)と月桂樹、左右に花
※校旗制定時は赤色を使うことに陸幕から懸念の声もあった。
制服 一般の隊員と同じく31式制服を支給されるが、ネクタイは一般隊員とは異なり、臙脂色のネクタイが支給される。
そのため、生徒を「赤ネクタイ」と呼ぶこともある。また、陸曹候補者き章(甲)(通称:桜花章)を両襟に着用する。
31式制服制定前は、ネクタイの他制服自体も「生徒用」があり、肩章、袖口、制帽等に赤いラインが入っていた。
今後、生徒の制度の改正に伴い、制服も防衛大学校の制服に酷似した、黒い詰め襟の制服に一新されるが
31式制服以前にあった赤ラインが復活し、伝統を継承する形となっている。
組織
企画室
総務部
第1教育部(専門基礎学担当)
第2教育部(一般基礎学担当)
生徒隊
高級幹部
学校長(兼駐屯地司令)
副校長
生徒は、必ず体育クラブに所属しなければならない。なお、開戦前までは文化系クラブも必修であったが、開戦後からは1学年時のみとなった。
クラブ活動は、一般の学校と異なり退部という概念はない。 吹奏楽部は士官学校のそれと同様、体育クラブの扱いを受けている。
卒業生の同窓会は盟友会と呼ばれ、卒業と同時に自動的に会員となる。各地に支部があり、卒業後の結束も非常に固い。
軍における陸軍幼年学校・陸軍士官学校・各種少年兵制度に相当するといわれるが、いずれの制度にも完全に一致しない。
学園島の教育課程が、軍とは全く異なっているからである。
現実世界のROTCみたいなものもあるんだろうな
通常学科で勉強しながら、士官教育も受けるみたいな
学園島出身者どうしは仲良さそうだけど、正規軍関係者からは総無視されてそう
同じ釜の飯を食った仲にはなれないからな
バラライカがたくさん現れそう…
第四話『蝕む狂気』
1/3
長い長い再教育が終わりますと、私は善戦する為に前線に送られます。
今までは日本兵軍がいるエリアでしたが、今度はドイツ軍がいるエリアだそうです。
「貴女と一緒に戦えるのは嬉しいのだわ、フェアリー・テール!」
Anneという綴りに拘るアンさんと何故か一緒です。偉い人は私達に歌って踊る魔法少女デュオをしろとでもいうのでしょうか。
そんな事は断固却下です。私は色物に落ちるつもりは御座いませんし。
「ええ、私も嬉しいですよ?」
お愛想笑いは社会の潤滑油です。言いたい事はたくさんあるのですが、心の隅っこの収納スペースにしまい込みます。
「私の魔法をドイツ兵に見せつけるのだわ!」
「ええ、御願いしますね」
兎に角。
戦闘は高笑いするアンさんにお任せしたいと思います。何とかとハサミは使いよう(意訳)と言いますので。
利用できるものはトコトン利用するのが私のモットーだったりします。
「ドイツ軍が来たぞーっ!」
味方の兵隊さんの悲鳴を切り裂くように、エンジンの轟音とキュラキュラというキャタピラの音が聞こえてきます。
距離にして――目測は苦手なので出来ませんでした。
むしろ余裕なくてパニクってます、私。
そんな私を知ってか知らずか味方さん達はドイツ軍のお洒落な戦車に押されて逃げたりしてます。
ちょっと情けないと思ってしまうのですが、あの戦車のお洒落さに勝つのは至難の業なのかも知れません。
「私の出番なのだわ!」
流石と言うべきか、アンさんはやけに短いスカートの裾を翻しながら、臨戦体勢に入っています。
私はと言えば、既に逃げ出す準備は万端です。
「何処の誰だか知らないけれど覚悟するのだわ!」
……ドイツ軍さんですってば。
頭の悪そうなポーズをとりながら、アンさんはドイツ軍のお洒落な戦車をビシィッと指差します。
勿論、指差しただけなので何も起こりません。
「妄想具現化!」
アンさんの呪文が終わるや否や、お洒落戦車がぶっぱなしました。その轟音たるや、耳が痛くなる程です。
そんな事より。
アンさんのいた所にに砲弾が飛んでいきました。大丈夫でしょうか。ちょっと心配です。
「あーっはっはっは! そんな豆鉄砲は私には通用しないのだわ!」
大丈夫みたいですね。ツインテールと短いスカートは伊達じゃなさそうです。大変ご立派です。
2/3
何はともあれ、何処からともなく現れた凛々しい二人の殿方がアンさんを守るように立っています。
「行くのだわ! アーサー王にランスロット卿!」
わーい、伝説の騎士が二人して殺るっ気ゃナイトと揃い踏みです。
お二人は突撃の下知と共に風を切る速さでお洒落戦車に殺到します。
なんだかその姿はカッコ良いです。男性恐怖症という病を患っている私の胸がキュンキュンと痛んでしまいます。
兎に角。
言うだけはありますね。お洒落戦車はあっという間にスクラップにされてしまいました。
きゃー、ぱちぱち。
ついつい拍手喝采を送ってしまいます。が、やはり敵もさるものでした。
黒い影がお洒落戦車から飛び出しました。
多分と言うかやっぱりというか間違いなく、ドイツの魔法兵なんでしょいね、きっと。
その証拠に私の鋭い乙女の勘センサーがびんぴん反応しています。
「小娘のクセにやるじゃない?」
長い黒髪にきつめなお顔、なんと言えば良いのやら、ナイスバディにも限度があると異議申し立てを行いたくなる感じの魔法少女と―――言うよりは魔法お姉さんの登場です。
「アーサー王にランスロット卿、あの女を徹底的にギッタンギッタンに殺るのだわ!」
「無駄よ! 私の歌を聞きなさい!?」
何故か殺気混じりのアンさんの声に被せるように、お姉さんの歌声がローレライよろしく戦場に木霊します。
戦場と言っても小高い丘と言うか林と言うか、森と言うか、近くに小川が流れてたり。
可憐な草花が咲き乱れているのにキャタピラの轍があったり半壊したお洒落戦車があったりして綺麗な歌声が響くのは物騒かつシュールです。
しかも、お姉さんはたわわに実った胸の膨らみを自慢するように強調したポーズで歌っているのです。
ハッキリ言ってムカつきます。なんと言えば良いのやら、完敗して乾杯したくなってしまいます。
ですが、私も大英帝国の乙女です。
優雅さや可憐さ、高貴な雰囲気では負けていません。
もっとも、お姉さんと同系統っぽいアンさんはどうだか解りませんが。
「私の魔法は魅了! 歌声と美貌に酔いしれた男は私の魅力でイチコロランデブーよ?」
えーと、つまりは色仕掛け?
「私の魔法が通用しない男は男じゃないわ! なぜならば! 私は美しすぎる罪なオ・ン・ナ♪」
3/3
――お姉さんも頭が悪い人みたいです。
ですが、その言葉はあながち間違ってないらしく、逃げ去っていた味方さん達がお姉さんのもとにワラワラと集っていきます。
「をほほほほほほほほほっ! 世界中の男は私のト・リ・コ♪」
殿方達に崇められるその姿はクレオパトラもかくやという女王様っぷりです。
ですが、やっぱりアンさんはいつでもどこでもマイペースでした。根拠の無さそうな自信たっぷりでお姉さんを嘲笑ってます。
「主従でありながら、男同士でありながら、禁断の愛を育んだアーサー王とランスロット卿の関係に付け入るスキなんてないのだわ!」
「な、なんですって!? それってまさか……」
……結論を先に言いますと、アーサー王とランスロット卿は燃え上がる愛の炎でお姉さんに勝ちました。
私は芽生えた細やかな純真乙女心を裏切られたせいで、男性恐怖症を益々悪化させてしまいました。
因みに禁断の愛の営みを見せつけられたお姉さんはちょっと壊れてしまったのですが、大変立派な捕虜となりました。
怖いですね、腐純真乙女の妄想って。
それにしても、ドイツの戦車はどうしてあんなにお洒落さんなのでしょうか?
【報告書】
○月□日
ドイツ軍の小隊と小規模戦闘となるが、魔法兵アンの活躍によりこれを撃破。
敵の魔法兵を捕虜とする事に成功したが、我が軍の兵士は精神汚染攻撃により被害甚大なり。
早急な部隊再編が必要である。
――To be continued on the next time.
魔法少女軍事系第四話投下終了。
ではまた。
頭が悪い巨乳に腐女子w
>殺るっ気ゃナイト
どんだけ古代の表現かとww
歌のお姉さんはどこですか!?
今すぐ逝かなくては!
乙です
お洒落戦車は自軍へのあてつけか
ドイツ軍にはまだまだ電光戦車と人型二足歩行戦車があってだな
>>862 なにを言うだァー!
英国兵器はお洒落だよ、全然お洒落だよ
大人をどう作品に絡めるか、良い考えを持っている者はいないか。
大人といっても
学生とか出るのが中高生辺りだからなあ
そりゃ教員とか出てくるだろうけど
でも教員とか先生が作戦立案とかで、でしゃばってたらなんか絵的にどうなんだろ
担任がいて担任の先生がそのまま上官で
「先生じゃないぞ、上官だぞ上官」
「ハイすいません、先生」とかだったらな
チョークを銃に持ち替えて、学級率いていざ戦場か
でも子供が主役だからなあ
('A`)っ漂流教室
作戦立案レベルでなら「監督」とか「指導」って名目で口出しとかは出来てもいいだろうけど
現場指揮とかは、組織的にも好ましくない
というのも、大人の教員ってのは、正式な軍隊で言う所の教官・教導役なわけで
それが前線で死んでしまうと教える人間・教えられる人間というのは多くないために
大きな損失となる(教官になれる人間の養成および教えられるだけの経験を積ませるのも
時間とコストがかかるため)
だから教官・教導隊ってのはまず前線に出ないし、出る事を阻止される
教官が前線に投入されるというのは余程の事態
自分らは戦う事は出来ないが、子供らを送り出さず自分で戦えればどれだけいいか
と内心で思ってる教官の方々の葛藤とか描けるといいかもね
ありがとう助かった。
一番やっちゃけないのは「子供のやることを大人が無条件で支持したり、賛美すること」だと思う。
文革学園やポルポト学園ですね
ポルポトも文革も第二次大戦後の話だから学園島史には登場しないだろう
特に原始共産主義に走ったポルポトは学園島に進出する国力を持てないだろう
ただ、資本インフラの蓄積を必要としない魔道兵が原始共産主義による集合体を作ろうと試みたら
それは成功するかもしれない
フレデリック・フォーサイスが「戦争の魔女たち」を執筆したりしそう。
学園島世界での2008年には魔道兵をみんな男の子にした「ズボンじゃないから恥ずかしく無いもん」というアニメが…。
ショタコンの俺はそっちの世界のが断然いい
ところで、今書いてるのはWWUがモチーフ程度にしか登場しないんだがどーなんだろうか
ティーゲルT型重ゴーレムとか戦闘飛行箒スピットファイアとかが出てくるんだが・・・
あんまアレならファンタジースレに行く
日和見主義者であるとか
修正主義だ、○○の手先だとか粛清とか
あれは有産者階級の出だとかそういう話はやめてくれよw
>>873 構わないんじゃね?
軍事ネタはライトで構わないと前言ってたじゃん
877 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 19:46:01 ID:QdZCwcN3
第五話『刹那の空気』
1/2
やっとこの時が来ました。
そうです。久しぶりの休暇です。前回の戦いで魔法お姉さんを捕虜にするという華々しい戦火を上げた私達は、一番偉い人にご褒美として束の間の休息を貰ったのです。
広がる青空、香るそよ風、草花の鮮やかな色彩。全てが過酷な戦闘に疲れた私の心を癒してくれます。
なによりも嬉しいのは、ティータイムです。
朝からずっとティータイムなんです!
出涸らしなんかじゃないんです!
ミルクだって入れ放題なんです!
素晴らしいです。幸せなんです。一杯の紅茶は世界平和に繋がるんです。
「しゃーわせしゃーわせ」「はーごくらくごくらく」「すこーんうまうま」「こくまろみるくてぃーです?」
喜びのあまり妖精さんだって呼び出してしまいます。
黄金の一時を過ごしている私は、隣でなにやら薔薇の香りが漂う感じの妖しげなイラストを一心不乱に描いているアンさんをスルーしています。
イラストを一目見たら禁断の性癖に目覚めてしまいそうで怖いです。
所で。
クンクンクンクン。
私の鼻腔を微香がくすぐります。
栄えある大英帝国の学舎にあるまじき、紅茶ではない別の飲み物の臭いです。
匂いや香りじゃなくて臭いです。
そうです。忌まわしき泥水――コーヒーの臭いですね。
確か、同盟国であるアメリカの魔法兵さんが我が学舎に逗留していると教官さんが仰っていましたから、多分その人達でしょう。
「ハァーイ」
そちらをチラッと見てしまった私がいけないのですが、その方が私に手を振ってきました。
「ハァーイ」
あまり関わりたくないのでオウム返しです。しかし、その人――ローティーンの女の子が下品にもクッチャクッチャとガムを噛みつつ此方に向かってきます。
優雅に上品がモットーな私は、その粗野極まりない姿に衝撃を受けてしまいます。
ですが、可憐に清楚の高貴な乙女としての対応をします。
専門用語でノブレス・オブリージュです。
ひょっとしたら微妙に違うかも知れませんが、高貴な人である私にとって野蛮なヤンキー娘を友邦の淑女として扱う責務があるのです。
――多分ですが。
「調子ハドウ?」
「ぼちぼちです」
>>873 一応、本家本元と区別がつくように、本文に名前が出てきても本物と間違えないように書いてくれ
879 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 19:47:03 ID:QdZCwcN3
2/2
先程迄は気分は爽快だったのですが、コーヒーの臭いを嗅いでしまってゲンナリしちゃっています。
ですが、やっぱりローティーンの女の子の私よりも発展途上国な胸に、ついつい私は憐憫の視線を送ってしまいます。
それよりも、アメリカンナイズされた英語の発音――と言うより、アメリカ訛りを鼻で笑ってしまいます。
やっぱり英語は大英帝国の物です。食いつめた移民の末裔には、高尚な言語である英語を操る事が出来ないみたいです。
「――ナニ、そノ勝ち誇ッた笑イ」
「――私は戦闘ストレス障害を患ってますので」
不本意ながら交差してしまった視線はバチバチと火花を作り出して、私と彼女の間に日本軍の素敵飛行機みたいにポトリと墜落します。
「……クチは達シャだネ」
「いえいえ。我が大英帝国はそちらと違って訴訟を国技としておりませんが」
「……アア、英国は没落スルのガ趣味ダッタね」
「それほどでも」
楽しく国際交流している筈なのですが、回りの空気が冷たく重いです。
妖精さん達は私達に気を遣って何処かに行ってしまいました。
隣のアンさんは妖しい薔薇の香りが漂うイラストを書くのに熱中していてなんとも平和そうです。
素晴らしいですね、国際交流。人の振り見て我が振りを直せます。
ですが、どうやら私はヤンキー娘と仲良くなれそうにありません。
敵の敵は味方ではなくて知らない変なアンチクショウでした。
あえて喩えるならば大船――ではなくて泥船――でもなくて呉越同舟(意訳)でしょうか。
どうしようもなくて、泣きたくなってしまいますね、私。
――To be continued on the next time.
>>875>>876 ライトってのは描写がライトなのかと
とりあえずできたら投下する
ゴーレムはMSよりは某二足歩行戦車なイメージ
881 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 19:48:09 ID:QdZCwcN3
魔法少女軍事系第五話投下終了。
やっぱり二足歩行戦車でロンギヌス13はマニアックすぎるのか
アンチペルソナ部隊だから魔道兵の魔法封じにも、その流れでなんとかこう……
>>881 乙
なんというハイペース
( ゚∀゚)o彡゚
>魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus
ペース早い投下おつー
>>880 自分を兵器のスペックや運用方法に縛られないとか。
>>882 パトレイバー2のラストに出てきた、歩行戦車とかどうだい?
タチコマの友達みたいなやつ。
国際交流w
フェアリーテールたん可愛いなあ
アンたん可愛いなあ
ヤンキー娘たん可愛いなあ
僕はアンたんが可愛いと思うな
アンたんのためならホモセックスも我慢できるかもしれない、いやしてみせる
アンたん僕を見ていてね
バラが枯れそうな人はおとこわりだそうです
// // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ //
///// /:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;| /
// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| /
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// ////
/// :|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;|// ///
////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| ///
////|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| ////
// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: : | `ー----−' |__////
889 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 23:53:24 ID:QdZCwcN3
第六話『虚飾の偶像』
1/2
会議は踊る。されど進まず。
大量のコーヒー、そしてタバコを消費しているが、議論は終息に向かう事はない。
議題は唯の一つ。
苛烈な戦闘が相次ぎ、士気の低下が続いているのだ。
多感な思春期の少年少女は、戦争という暴力の渦の中で、その繊細な心を擂り潰されていく。
或る者は負荷に耐えきれられず発狂し、或る者は薬物に逃避して廃人になる。
このままならば、軍は機能を果たせずに崩壊する。
それを食い止めるべく“頭脳”と呼ばれるシンクタンクのメンバーが対策を練っているのだが、具体的な対策が未だに見いだせずにいる。
「慰問でアイドルのコンサートでする?」
誰がが呟いた。
「アイドルねえ。本国から呼ぶのは無理だろ」
誰がが反駁する。
「魔法兵をアイドルにしたらどうよ?」
静寂が場を支配する。が、凪が細波を呼び、大波を招き大海嘯となる。
「魔法少女がアイドル?」
「むしろ魔法のアイドル?」
「アイドルがドル箱で踊るでハコテン?」
「――決定だな」
満場一致で魔法のアイドルプロジェクトが立ち上げられる事となった。
――しかし、その行き先は誰も知らない――。
そんな訳でいつものように私です。
予想と言うよりも妄想は終了しました。
難しい事は良く解らないのですが、魔法兵から魔法のアイドルへと華麗なる成長を遂げる事を強要されました。
無茶振りにも程があるので、脳内補正で無理矢理納得しようと試みましたが、当然の如く駄目でした。
はしたない事なんて好きではありませんし、男性恐怖症を患っているので、本当ならばお断りしたかったのですが偉い人の命令なので、耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ他ありません。
自分の感情を押し殺して社会の歯車になる――現代社会の悲哀と言うよりは美徳です。
立派ですね、私。
因みに。
アンさんとデュオらしいです。
コケティッシュな魅力搭載過多のアンさんと、純真可憐で清楚な乙女の私を組み合わせる事で顧客(?)を満足させるのが狙いだそうです。
本来なら眼鏡をかけて知的ななイメージをアピールしたかったのですが、まだ時期尚早らしいので諦めました。
知的なイメージをアピールです。演出ではありません。
これ、凄く重要です。
大事な事なので繰り返しますが、アピールであって演出ではありません。
890 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 23:54:43 ID:QdZCwcN3
2/2
偉い人から有り難いと思わなければならないらしいお言葉を貰ったのですが、ちょっと引っ掛かる所があるので微妙だったりします。
「お前の体型だとファンはつかないが、フェチならつくから安心しろ」
ほら、微妙ですよね?
不本意ながらもニッチマーケットの開拓を目指す事となりました。
兎に角。
今はレッスン中です。
ボイストレーニングやダンスのお稽古は大変辛う御座います。
固い身体を揶揄されたり、運動神経をお母様の胎内に置き忘れた等と罵倒されるのは嫌いです。
まさに教官さんは鬼です。悪魔です。
厳しい試練に耐えつつ、神様が私を救うのを待ちわびているのですが、一切の音沙汰は御座いません。
そこで私は一つの結論に達しました。
神様は天真爛漫な乙女を助ける義務を怠慢、もしくは放棄をしているのではなくて――実は、神様なんて存在しなかったのです!
それならば合点が行くのです!
そんな筈はありません。
そんな物は悪魔の思想です。そんな事をおおっぴらに言ったら縛り首でばたんきゅーです。
駄目です。厳しく辛い現実を突きつけられると逃避してしまう悪癖が出てしまいました。
隣のアンさんはいつもだわだわ五月蝿いだけあって歌も踊りが上手いのが羨ましいです。
無駄に大きい胸はの邪魔にならないのでしょうか? ちょっと心配してしまいます。
多分、重りとしてバランスをとっているから大丈夫なのしょう。そう思い込まないとやってられません。
なんにせよ、見てる私がビックリする程アンさんはノリノリです。言葉に出来ないほどノリノリですので、深くは語れません。
兎に角。
鬼教官さんの厳しいレッスン――というよりは仕打ちに、泣いてしまいそうです。
だって涙が出ちゃう女の子だもん。
――To be continued on the next time.
891 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/10(土) 23:56:17 ID:QdZCwcN3
魔法少女軍事系第六話投下終了。
因みに1レス目のコーヒーは紅茶の間違い。
、 , ヘ
/l | _\ / ,, l
,' l l! ミヽ\、、,ィ 〈ミ j
i | ,ヾ-"´ \
! l / うるふ ヽ
\ lr/ 、 ノ !
>.ノ /:::::ヽ、 ノ:ヽ`.、
l 'ミ (::::::・::ノ ー― 、・:::).彡 疾風の乙!
| ` 、  ̄ ▼j =´
} `ー、 (_,人_)/
ミ ` ー――‐ ''´l
'、 ト、 i^i /
`ー― ' ヽ l l _ノ
`ー-"
二番手乙
コレどれくらいの長さになるんだろう
894 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 00:12:05 ID:lr9KLE3J
キャラクター設定とか投下した方が良いのかな
>>894 、 , ヘ
/l | _\ / ,, l
,' l l! ミヽ\、、,ィ 〈ミ j
i | ,ヾ-"´ \
! l / うるふ ヽ
\ lr/ 、 ノ !
>.ノ /:::::ヽ、 ノ:ヽ`.、
l 'ミ (::::::・::ノ ー― 、・:::).彡 私は一向にかまわん!
| ` 、  ̄ ▼j =´
} `ー、 (_,人_)/
ミ ` ー――‐ ''´l
'、 ト、 i^i /
`ー― ' ヽ l l _ノ
`ー-"
>>894 あ、あれ!?投下しないの?
俺全裸待機してるのに・・・
乙乙
アイドルまで出るとはw
ユニオンジャックな衣裳で歌わせる気か
898 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 11:01:48 ID:lr9KLE3J
主人公によるキャラクターの紹介
わたし
純情可憐で清楚な大英帝国の魔法兵です。
使う魔法は妖精さんですが、アンさんにはフェアリー・テールと呼ばれていて頭が痛いです。
せいたかのっぽでやせっぽちですが、夢がある発展途上国だったりします。
キューテクル・ヘアーがチャームポイントなら良いと思います。
制服のスカートは膝丈なので安心です。
実は病弱で男性恐怖症を患っています。
アンさん
スタイルが良いのが羨ましいツインテールの大英帝国の腐純真魔法兵です。
使う魔法は円卓の騎士をカップリング(?)で召喚するマスター・オブ・キャメロットです。
制服のスカートが短いのはいけないと思います。
同期の桜(意訳)なので仲が良いのですが、妖しげなイラストを使って私を妖しい道に引き込むのだけは勘弁してください。
魔法お姉さん
過剰にも程がある色気の持ち主のドイツ第三帝国の魔法兵です。
時々胸のボタンが飛ぶらしいです。(未確認)
あまり頭が良くないみたいです。
好きな歌はモルダウの流れだそうです。
また出るかどうかはわかりません。
ヤンキー娘
コーヒー大好きアメリカの魔法兵です。
クチャクチャガムを噛むのはやめていただきたい。
再登場はして欲しくないです。
偉い人
大英帝国軍の偉い人です。
因みに伯爵らしいです。
教官さん
学舎の教官さんです。
大人には有毒な魔法資源の毒電波から身を守る為にブリキの人間ライクな防護服を着ています。
因みに騎士をなんだとさー。
899 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 11:04:40 ID:lr9KLE3J
主人公による設定説明
学園島
戦いの舞台と言うよりは物語の舞台の島です。
詳しい事は夜道が怖くなるので言えません。
魔法資源
学園島の特産品です。
これを巡る争いが学園島戦争です。
大人には有毒な物質らしいです。
詳しい事は知らない方が身の為らしいので知りません。
学園島戦争
魔法資源を巡る戦争です。
大英帝国
私の母国です。大変立派な国なのですが、その立派さを説明するとパンが石になるくらいの時間を必要とします。
ですので、キチンとご説明出来ないのが悲しいです。
アメリカ合衆国
友邦とか同盟国みたいなニュアンスの国です。
最近調子に乗ってません?
第三帝国
ドコのドイツだドイツ人の国です。
最近の流行はチョビ髭のダンディズムらしいです。
お洒落戦車で有名です。
フランス
第三帝国に占領されているそうですが、世界でもトップレベルのお洒落なお国柄です。
チョビ髭のダンディズムにダメ出ししています。
レジスタンスが意外とカッコいいとアンさんが言っていたので影ながら応援してたりします。
大日本帝国
フジヤマハラキリゲイシャバンザイ! なお国柄らしいです。
中国
お茶の産地です。
ソ連
北国です。
900 :
◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 11:05:24 ID:lr9KLE3J
投下終了。
教官は外見メカ沢か…
お茶の産地ワロタwww
学園島ってよく考えたら腐女子歓喜な場所だろうなぁw
きっと後方勤務の女性兵士達は…
フランスか
ケピ帽被ってるんだろうか
>レジスタンスが意外とカッコいいと
もう影響を受けてんではなかろうかこの女の子は
905 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 20:03:39 ID:lr9KLE3J
第八話『革新の核心』
1/3
「フェアリー・テール! あれを見るのだわ!」
「お洒落さんですね、あの方」
学舎の中庭でランチを楽しもうと思っていた私達ですが、先客に凄いお洒落さんがいるのを見つけました。
草のサンダルを履いて竹で編んだ篭を頭に被るそのセンスにはシャッポを脱いでしまいます。
「――間違いないのだわ」!
「――間違いありませんね」
私達の結論は一つです。
あのお方はレジスタンスです。そうに違いありません。
何故ならば。
私達大英帝国の人はどちらかと言えば保守的です。ファッションのみならず、色々な点で保守的だったりします。
ですので、あのお方みたいなエキゾチックかつエスニックなファッションは大英帝国の人はしません。
あんな革新的なファッションをするのは世界でもトップレベルのお洒落さんであるフランスの人しかいません。
学舎にいるフランスの人となれば、ちょいワルな魅力満載のレジスタンスの人に相違ありません。
「フェアリー・テール。これは国際交流するしかないのだわ」
「ええ。国際交流せずにはいられませんね」
私とアンさんのアイコンタクトは完璧です。目配せして頷いて、レジスタンスの方に声をかけるべく、一歩一歩優雅に麗しく進みます。
「ちょっと、フェアリー・テール? あの方には私が声をかけるのだわ? アナタには持病があるのだわ!」
ですが、呼び止められました。何を言っているんでしょうね、アンさんは。
「いえいえ。私はの身体を心配なさるのでしたら、持病を克服しようとする私を見守ってください」
すれ違う私達の視線は複雑に絡み合い、体感温度を3℃くらい下げます。
「親友の言葉を無駄にしては駄目なのだわ!」
「ええ。私もそう思いますので、そのお言葉はアンさんにお返しします」
アンさんの放つオーラが剣呑な物に変わります。まるで、刃を突きつけられているみたいです。
ここのお話は学園島世界の後世で作られた映画とか、歴史小説という位置付けなのかな。
大河ドラマみたいな位置付けでさ。
907 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 20:04:19 ID:lr9KLE3J
2/3
なんという事でしょう!
長年培ってきた友情がパリンと砕け散ってしまいました。
私、悲しくて途方にくれてしまいます。
ですので、此方も対抗しようと思います。
右の頬を打たれたら仕返しです。
王様が離婚する為に作った国教会は伊達じゃないんです。
「アンさんに裏切られるなんて悲しいです」
「それは此方のセリフなのだわ!」
私は妖精さん、アンさんはアーサー王とランスロット卿を呼び出し、臨戦体勢をとります。
ですが、そこまででした。
あのお方が私達二人に気付いて驚愕しています。
「――やるな、エゲレス人!」
はい? 私とアンさんは固まってしまいました。
あのお方は服を脱ぎ捨ててしまったのです。
更に、不思議な事にモクモクと何処からともなく湧いてきた煙に包まれました。
なんて破廉恥な、と私は両手で目を覆いつつ、指の隙間からチラチラ見ます。
アンさんはと言えば、爛々と眼を光らせて食い入るように見ています。
「完璧な私の変装を見抜くとは――褒めてやる! しかし、私とて甲斐のくの一! ただでは殺られないぞ!」
煙が晴れて出てきたのは、レジスタンスのお方ではなくて、これまた色気が過剰にも程があるお姉さんでした。
「ふふふ。見せてやるぞ、忍術筒枯らし! さぁ、かかってこい!」
忍術という事は大日本帝国のスパイ――ニンジャなのでしょうか。
なんという事でしょう!
お洒落さんてカッコいいジスタンスに憧れる乙女の純情が踏みにじられました。
「フェアリー・テール……殺るのだわ」
「勿論ですとも……アンさん」
アイコンタクトはバッチリ完璧、二人の息を合わせますが、ニンジャお姉さんは私達二人でなくて、アーサー王とランスロット卿のカップルを見ています。
つまり、私達二人はアウト・オブ・眼中(意訳)です。
「うふふ。そこの二人の西洋サムライ! 私の筒枯らしの術でご立派昇天! 極楽にイカせてア・ゲ・ル♪」
なんでしょうね。このお姉さんもちょっと頭が悪そうな感じです。
結論を先に言いますと、妖精さんは呆れ果てて鼻提灯でおねむです。アーサー王とランスロット卿の禁断のカップルの活躍でニンジャお姉さんは退きました。
その熱く激しい戦いは私のトラウマとなってしまい、男性恐怖症が更に進行してしまいました。
908 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 20:05:07 ID:lr9KLE3J
3/3
悲しいですね、戦争って。
私、泣いてしまいそうです。
――To be continued on the next time.
おまけ
私によるキャラクターとか設定説明
忍術お姉さん
色気が過剰積載にも程があるお姉さんその2。
大日本帝国の魔法兵のニンジャさんですが、どうやら変装が好きみたいです。
忍術筒枯らしについてはノーコメントでお願いします。
イタリア
忘れてしまう程存在感がないです。
909 :
魔法少女軍事系 ◆NN1orQGDus :2009/01/11(日) 20:06:29 ID:lr9KLE3J
以上、魔法少女軍事系第八話投下終了。
第七話は歌詞が思い付いたらその内投下します。
乙 割り込みすまん
>>906 そういうの聞くと本格的なものが読みたいと思う反面、某BASARAとか無双みたいにはっちゃけた作品も読みたくなるなw
>>909 乙!
忍者wwwww
ああ…次はサムライだ…
センスあるよなー、乙
日本系魔法兵に新しくニンジャがラインナップされたな
ローブのデザインも国ごとに違ったら面白そう
日本は甲冑をイメージしたりして
可愛いな〜
でも俺は同じぼんきゅっぼんでもアンたんのほうが好きだな〜
乙です
ノーコメントにコメントしたくてたまらないけどどうしようもないので
触れられなくてどこかもどかしいが気にしない
イタリーはのんびりどっかでシェスタでもしてるんだろう
設定みてから、今までの魔法少女軍事系を全部読み直してみたんだけど
こういうの見ると作品で絡んでいきたくなるなあ
例えば職人Aが職人Bのキャラクターを使うとして、世界観の違いはどうするんだろう。
世界観は自由裁量とされているけど
キャラまではどーなんだろな、微妙なところだ
923 :
919:2009/01/12(月) 02:15:14 ID:MXe1dcYE
一応設定が出てたからそれにそぐわせようとは思うんだけど、なんだかもめる原因になりそうなら
控えておこうかな。
既に書き始めているので、もしその辺の問題が解消されるようであれば、そのとき改めて投下させて
貰おうことにするね。
生むがやすしで、ノリでやっちゃうのが手っ取り早いよそういうのは
変にお伺い立ててたらダレるさー
カメオやモブキャラなんかで登場するとかおもしろいと思う
マイコって長髪だったよね?
把握
サンクス
何が始まるんです?
いや、聞いただけ・・・
突然だけど、隕石が落ちたのは学園島っていうのは
自由裁量? 共通認識?
残念ここはWWU縛りだ
>935
把握、ありがとう。
まとめは一通り読んでみたんだけど、ここだけ不安だったんだ。
つか、隕石落下は必須なん?
あ、そこもか
ちともういっぺんログ見直してくるw
まあそこは必須だと思うけれど
学園列島ができるのが先か
隕石が落ちるのが先かはわからないな
つか、学園島は劣等なん?
縛りはWWU+魔法+学園だけでしょ
942 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/12(月) 19:42:04 ID:KKDg3sub
劣等じゃなくて列島だった
了解。どちらにしても完全共通認識以外はぼかし気味で書いてみるよ
もちろん軍事知識とかはないけど、サーセンwwww
隕石落下という設定があるだけで、準拠する必要はないんじゃね?
南極で正体不明の爆発が起きたとか、宇宙人の戦艦が落ちてきたとかでもいいじゃん。
ところで次スレの季節ですね。
投下をこのスレにすべきか次スレにすべきか悩むね
エヘヘ
実は今まで敬遠してたんだけど、書いてみると意外と面白いw
おまえwwww
でもGJ
ほんとにやりやがって…(AA略
くそ、ナイスかぶった
( ゚д゚ )いったい何が始まったんです
>>947 // // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ //
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// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| /
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// ////
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////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| /// エクスタシー!
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// // ゝ:::::::: : | `ー----−' |__//// -fin-
スレ汚し失礼しました
>>ID:Ivw/ZF5N
落ち着け
なんだこの流れは……たまげたなぁ
今日は悪ノリが過ぎたからもう寝ます
本当に申し訳ありませんでした
ごめん、次スレ規制で立てられなかった。
誰か代わりに頼む。
テンプレはここの
>>1をそのまま使ってくれていいんで。
携帯からいってみる
乙!!
埋めがてらに萌え談義でもしないか?
あいよー
俺は歓迎だぜ
メガネ娘がメガネを外して恥ずかしがる+カワイイ!というシチュエーションはベタだ。
では逆に、普通の女の子がメガネをかけて恥ずかしがるシチュエーションというのはどうだろう。
うーん、着せ替えだけでは分からないなあ。
中の人しだいかもしれないよ
>>975 やっぱりそうかぁ
普段大人しいメガネっこが魔道兵に変身すると仮面を被ったキャラになるって想像してたんだ。
眼鏡っ娘は眼鏡を外した時に物を見ようとして顔をしかめてるのが可愛いんだ
ツンな奴がちやほやされるメガネ娘を見て、家に帰ってこっそり装着してみる。
ていうのはべただけど、なんかそういのには弱い
メガネを無くしてメガネメガネ〜と床を探すのも古典的だが好きだ
ムスカの最後もそんな感じだしな
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>>979 ほほう
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ちょwww
俺の一番好きなメガネ娘はね…
ヒント:ローソン
ローソン仮面は渡さない。
あえて醜女をヒロインにして書いてみてる。
内面だけに萌えられるか朝鮮
朝鮮だけに舞台は白頭山人民学園ですね
内面萌えとは新鮮だな
一番面白い話ば作れそうなのはフィンランドかもわからんね
某パンツアニメのパクリだろと言われそうだが
次スレのほうに投下予定。インスパイアものだけど、名前だしてないからアリってことで
受け止めてもらえればうれしい。
改行切り中
待ってるぜー
うめ
埋立
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
うめ
1000なら皆パンツじゃないから恥ずかしくない
1001 :
1001:
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(_´∀`)_ 創る阿呆に見る阿呆!
/,/-_-_-_-_-_\ 同じ阿呆なら
( ( /,, /― ((神輿))―\ 創らにゃソンソン!! //
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