「お前はこれから、永遠に私のペットだ、いいな?」
「……………」
「返事をしろっ!」
再び首輪を引き上げられる。
僕は堪らず鳴いた。
「ふぁ、ふぁふぃっ!」
「そうだ、それでいい」
頭上に見上げる少女の笑みは、とても可愛らしいものだった。
「しっかり舐めろよ? 美味いだろう? 私の足は」
「ふぁぃ……」
僕は少女の足を必至で舐める。その指の一本一本を丹念に舐める。指と指の合間も舌の及ばぬ箇所が無いように舐める。逆らっては首輪を締められる。その恐怖が故に、必死になって舐め尽くした。
そんな僕を少女はただ眺めるだけだ。
足元に傅いた僕は少女の膝下にある。少女は椅子に座って居るから、自然と此方は彼女に見下される形になる。そんな中で、僕は彼女を見上げながら、必死になって足を舐めて、舐めて、舐め続けた。
爪の硬い感触を舌先に感じては、その先まで丹念にしゃぶる。爪と肉の合間に挟まったゴミを擦り取るように舌を動かす。爪を磨くように舌を動かす。指と指の合間を洗うように舌を動かす。
二度と首輪が締められる事の無いよう舌を動かした。
「そうだ、それでいい」
そんな僕を見下して、少女は楽しそうに語って見せた。