【ロリ】ロリババァ創作スレ2【幼女】

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146小ネタ ◆91wbDksrrE
「おい、お主」
「なんだよ、俺はダイナマイトとハッスルザッピングするのに忙しくて……
 って、なんだこりゃ?」
 何やらデロンとした物体が器に入れられている情景。彼女に呼ばれて
自室から居間にやってきた俺が見たのは、そんな情景だった。何コレ珍百景?
「何をと申すか。見てわからんのか?」
「わからんから聞いてるんだが」
「……ホントにわからんのか、お主は?」
 そのデロンとした物体は、どうやら何かの液体につけられているようだ。
ますますわからん。何かのオブジェのように見えなくもないが、それにしても
独創的な造形で、俺には理解のできない美の表現なのかもしれない。
「お主……今日は何日じゃ?」
「そうか、お前もとうとう歳相応の脳味噌に……」
「それはくりすますの意趣返しか!?」
「バレたか。まあ、今日は大晦日だよな。それとこの謎の物体Xに何の関係が?」
「謎の物体えっくす……」
 何やら、彼女はわなわなと震えだした。だが、年端のいかない少女の
外見で震えられても、可愛くしか見えない。まあ、怒ってるだろうという
のはわかるんだけども。
「何怒ってんだよ」
「せっかく……せっかくお主の為にこれをわざわざ作ったというのに、謎の
 物体X呼ばわりまでされて、これが怒らずにおられるかっ!」
 うわ、ホントに怒ってる……。けど、真っ赤になった顔は、やはり可愛いだけで、
あまり怖かったりしない。困ったもんだ。
「だから、これ何なんだよ。俺にゃさっぱり見当がつかない」
「……今日は大晦日じゃ。そして、大晦日に食べるものと言えばなんじゃ?」
「大晦日に食べる……年越し蕎麦か?」
「その通りじゃ! いぐざくとりー、という奴じゃ!」
「それとこの謎の物体XX(ダブルエックス)に何の関係が?」
「まだわからんのかこの戯け! これは蕎麦じゃ! 年越し蕎麦じゃ!」
「………………」
 目の前の、器に入った物体は、どう見ても蕎麦ではない。
「あはは、またそんな冗談言って俺を担ぐつもりだな」
「大戯けがぁああああ!? 何ゆえにわしがそのような冗談を言わねばならん!?」
「だって、ほら、蕎麦ってのはもっとこう、細くて長くて、こう、ズルズルー、
 ってすすれるような感じの物だよ?」
 目の前の、器に入った物体は、どう見ても菱形だった。ぶよんとした菱形。
「……そ、それは……その、初めて、このようなものを作ったので、ちょっと
 上手く出来なかったかもしれぬが……」
 ………………えっと、上手く、できなかった? という事は、つまり? ホントに?
「……これ、蕎麦……なの?」
「そうじゃと言うておる! 年越し蕎麦じゃ!」
「そうか、蕎麦のつもりだったんだ……」
「つもりではない! お主、わしの堪忍袋の緒はそれほど太くないぞ!?」
「いやいやいや、すまんすまん、わかったわかった。これは蕎麦だ」
「うむ、それでよい」
「そういう設定でいこう」
「………………」
「……あれ?」
「今、わしの中で何かが切れた音が聞こえたんじゃが……これは何の音かのう?」
「……えっと、その……僕、やりすぎましたか?」
「後悔は……先には立たぬものじゃ……」
「ちょ!? 怖い! その笑顔怖いですよ!? 膝が震えてますよ、私!?」
 にっこりと笑う彼女の背後に、何か黒い色をしたオーラが見えたような、
そんな気がした瞬間、
「一度死んでくるがよいぃぃぃぃぃぃ!」
 彼女の華麗な後ろ回し蹴りがテンプルにクリーンヒットして、俺は視界は白に
閉ざされた。俺の大晦日、さようなら。そしておはよう、2009年……と、2009年におはようできる
事を祈りながら、俺の意識は白に包まれて――――――あ、お花畑だー♪
                                             色々な意味で終わり?