「確か、実際はさんたくろうすなる怪人は存在せんのだったな」
「そうそう」
「その代わりとして、ぷれぜんと交換なるものをする、と」
「そうそう! って覚えてんじゃん!」
「今まですっかり忘れておった。ここ数日家も空けておったしの」
「そうだよ! なんでいきなり24日から3日間いなくなるんだよ! まさに当日だよ!?」
「野暮用じゃ。主には関係ない」
「……むぅ」
「ほほ、そうむくれるでない。ま、おぬしの言いたい事、おおよそは理解できたわ」
「できたのか」
「うむ。お主は要するに、ぷれぜんと交換をしたかったのか?」
「……べ、別に、そこまでしたいってわけじゃないけど」
「そうか、ならば別にせずともよいな」
「嘘ですしたいですもの凄くしたいなぁ僕!」
「ならば致すとするか」
「おお! って、お前、何だかんだ言ってプレゼント用意してたんだ?」
「ん? わしは何も用意しとらんぞ」
「なんでだよ!?」
「確かその折に言っておったろう。おなごが男にするプレゼントは、おなご
自身であり、それが最も男を喜ばせる、と」
「それはそういう事すんなって意味で言ったんだっ!?」
「こうであったな……『ぷれぜんとは、た・わ・し♪』」
「間違ってる! 間違ってるから!?」
「ふむ、違ったか。確かに洗浄用具とわし自身には何の関係もないの。
じゃが、まあ、お主とてわし自身を捧げられるのは悪い気はせんじゃろう?」
「お前……それ凄い自信家な発言だぞ。ちんちくりんの癖に」
「なあに、程なくして育つ。そういう風に調整したのじゃからな」
「……なんだかなぁ」
「とにかく、わしのプレゼントはわし自身じゃ。駄目かの?」
「いや、駄目っつうかむしろそれは大歓迎っつうか育たなくてもいいって
言うかいやいやいやいやちょっとまて俺ストップ俺自重しろ俺」
「うむ、喜んでもらえて何よりじゃ」
「喜んでな……くはないのが困る。とほほ……」
「とはいえ、わしのこの身体は、まだお主を受け入れるには無理がある」
「だから受け入れるとか何とか、どうしてそう発想がエロいんですかお前は」
「そこで、じゃ……ちと近う寄れ」
「なんだよ……」