【ロリ】ロリババァ創作スレ2【幼女】

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131小ネタ ◆91wbDksrrE
「なんじゃ?」
 今日もあいつの目付きは鋭い。まだ年端もいかぬと形容するのが
妥当な彼女の外見の中で、唯一彼女本来の年齢を感じさせるのが、
その鋭い視線だ。
「……今日、何日だっけ?」
「ふむ。……今まで戯け戯けと馬鹿にしてきてすまなかったのう。まさか
 そこまでお主の脳味噌が深刻な状況にあるとは思わなんでな。許せ」
「違え!? なんで俺が普通に今日の日付忘却した設定になってんだ!?」
「ん? 違うのか。お主の脳味噌ならありえるか、とも思うたのじゃが」
「その認識は撤回していただきたい。俺の脳は歳相応だ」
「では何ゆえそのような問いを寄越す? 27日であろう。かれんだあを見よ」
「そうですよ27日ですよそんな事くらいわかってますよ! 俺が言いたい
 のはだな、今日を遡る事3、4日、何らかのイベントがあったはずでは
 ありませんか、という事なんだよ!」
「迂遠な。そうならそうと、はっきりと申せばよかろうに」
「催促をはっきりしたら、俺が情けなくなるだけだろうが!」
「……催促?」
 あ。
 俺がうっかり口走った言葉を聞き逃さず、彼女は喰らいついてきた。
 鋭い視線に、妙な光が宿る。
「何を催促するのじゃ? わしがお主に促されるような事が、何かあったとは
 思えんが? 何をどうして欲しいのじゃ、お主は? ほれ、言うてみい」
「……お前、それを男の口から言わすのか?」
「なんじゃ、口では言えんような恥ずかしい事か? 生憎、この身体では
 お主のその欲望に応える事はできんから、容赦して貰えんかの」
「違ええ!? なんで俺がお前にあんな事やこんな事――」
「しとうないのか?」
「――少し、したいです……ってそうじゃねえ!?」
 思わず本音が。ガッデム。
「ふむ、素直じゃな。だがそれをするのはもう少しわしの身体が育つまで待て」
「ええ待ちます待ちますとも! けど話はそうじゃないって言ってんだろ?」
「ふむ?」
 このまま思い出してもらおうとしても埒が明かないと思い、俺は記憶を
呼び起こす為のキーワードを提示する事にした。
「えっと、現代日本における行事について、大雑把に説明しただろ? 12月
 には大きなイベントがあって、その時どうするか、も」
「おお、そういえばそんな話も聞いておったの。はて、12月のいべんと……
 なんじゃったかのう?」
「お前のその口調でそういう風に呟くと、本気でボケたみたいに聞こえるな」
「お主の場合、いついかなる時も本気でボケておるがな」
「だから俺の脳は歳相応だって言ってんだろ!? ボケてねえ!」
「冗談じゃ。さて、わしの明晰な頭脳はお主に聞かされた話を覚えておったぞ」
「おお、覚えてたのか」
「12月のびっくいべんとと言えば、くりすます、じゃな?」
「そう、それだよそれ! その時どうするって教えた?」
「確か……さんたくろうすなる怪人が、くりすますの夜に一家が寝静まった
 家屋に不法侵入。子供が欲しがるものを何故か察知しており、それを子の
 寝る部屋に残した後、、本人は影も形も無く消えうせるという……」
「どんな都市伝説だよ!? ……まあ、概ね間違ってないけど」