1 :
創る名無しに見る名無し:
>>ロリババァ乙!!
Q:ロリババアって何ですか?
A:ロリババァとは!
ひとつ 無敵なり!
ふたつ 決して老いたりせず!
みっつ 決して死ぬことはない!
よっつ 幼女の可愛さと熟女の知識を兼ね備え しかもその能力を上回る!
そして、その姿はギリシアの彫刻のように 美しさを基本形とする
諸君 私はロリババアが好きだ
諸君 私はロリババアが好きだ
スレ住人の諸君 私はロリババアが大好きだ
和風ロリババアが好きだ 中華ロリババアが好きだ 洋風ロリババアが好きだ
ツンデレロリババアが好きだ ヤンデレロリババアが好きだ 無口ロリババアが好きだ
富豪ロリババアが好きだ 庶民ロリババアが好きだ 赤貧ロリババアが好きだ
現代で 未来で 過去で 街道で 山中で 海上で 空中で 遠い星で 近所で 閨で
ロリババアが現われる ありとあらゆる創作物が大好きだ
新兵にたいして 上官ロリババアが 罵声と共に頬を 張り飛ばすのが好きだ
ふだんは冷静なロリババアが 高い所に昇って涙目の時など 心がおどる
ロリババアが食べる 煎餅の缶をタンスの上に置いて 届かなくてピョンピョンしてるのが好きだ
悲鳴を上げて お化け屋敷から飛び出してきたロリババアが
出て来たとたん気丈をよそおった時など 胸がすくような気持ちだった
すでに息絶えたゴキブリを 何度も何度も箒で叩いている様など 感動すら覚える
高慢なロリババアが 実はくまさんパンツ愛用でしたとかはもうたまらない
快活なロリババアが 私の振り上げた手と共に お菓子が奪われていくのを
絶望の表情で見つめているのも最高だ
陰のあるロリババアが 今日の運勢で 自分は最悪と知って嘆息する時など 絶頂すら覚える
ロリババアに 蔑まれながら踏まれるのが好きだ
レスで賑わうはずのスレが 三日四日書き込みが無いのは とてもとても悲しいものだ
ロリババアに無視されて 空気扱いされるのが好きだ
ロリコンと間違われ 世間様から後ろ指をさされるのは 屈辱の極みだ
諸君 私はロリババアを 究極生物ロリババアを望んでいる
諸君 スレをROMっている住民諸君 君達は一体 何を望んでいる?
妹のようなロリババアを望むか?
情け容赦のない 厳母のようなロリババアを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の愚民を殺す 閣下のようなロリババアを望むか?
ババア!!結婚してくれ!!!!
よろしい ならばレスカキコだ
我々は満身の力をこめて 今まさにリターンキーを押さんとするキーボードだ
だが この過疎板で 2スレになるまで レスし続けて来た我々に ただのロリババアではもはや足りない!!
ロリババアを!! 神々しいまでのロリババアを!!
乙です
さて、ロリババァを静かに愛でるか……
まったりするかな
鍋奉行は良かったな……
彼女はこれから忙しかろう……
鍋の季節だもんなー
そうか冬コミの季節か……
忘年会と新年会ではさぞかし鍋奉行ロリババァが活躍するだろう
同じ鍋を百年使い続けると、鍋ロリババァになって、鍋の相手をしてくれるらしい。
良いことを聞いた愛用の中華鍋をアイヤーロリババァにしてみよう
なあに、理想の前には短いもんさ
付喪神鍋ロリババァか!それは素晴らしい
鍋ロリババァの中に熱々の汁を入れてかき回すわけですね
朝っぱらからなに言ってんだろう俺
そこまでよ!
俺は雪平鍋で純和風のロリババァ様を呼び出すっ!
掘りコタツの中で足の踏み合いとかして、遊ぶんだっ!
そして、それは段々とエスカレートしてっ!
ロリババァ様の足が伸びるっ! 擦るっ! 抓るっ!
ああっ! 虐めてっ! ロリババァ様っ!
鍋を皆で食べようといそいそと準備するが
余所で食べるという電話を聞いて、一人寂しく空鍋を回す訳ですね
空鍋なんてエネルギイの無駄なりよ!
節約上手のロリババァ様はザラメをぶちこんで綿菓子作るね!
しかし、鍋奉行ロリババァって語呂が悪いよな。
鍋ババァとして略すと、大切な成分が消えてしまうし……。
もっと、気安く呼べる呼称が欲しいんだぜ。
な・ロ・バ!
な・ロ・バ!
鍋奉行ロリババァ―――長すぎ
鍋ロリ―――ちょっと違う
鍋ババァ―――それなんて妖怪?
難しいよな、実際
な・ロ・バ!は掛け声としてはいいが、呼びかけるには相応しくない
何かいい言葉はないだろうか
鍋奉行殿でいいと思います鍋ァ
ちょいと趣向を変えて、「鍋奉行ロリババァ」をエキサイト翻訳にぶち込んでみた。
すると返って来たのが「Pan magistrate Roribabaa」。
これを訳すと、PMRっ!
けど、Roribabaa じゃ無くてLolibabaa だから、
PMLっ!
何がなんだかさっぱりだ……。
ああ、これだとババァ成分が抜けている。
PMLBだっ!
Pan magistrateで鍋奉行かw
magistrateてかっこいいな。響きが魔法使いっぽくて
いまロリババァ名鑑作ってるんだけど、だれか手伝って
どういうのつくってるのさ?
漫画とかに出てきたロリババァをまとめられないかと思って
↓のテンプレにあてはめる感じで
凡例
キャラクター名(作品名/作者・制作会社名) 独断に満ちたロリババァ度
種族 年齢 口調 一人称 登場頻度(初登場巻)
1,2行程度の説明文
★ロリババァ度
・長生きしているが外見は幼い
・年季を感じさせる物言いをする(ことがある)
・カリスマがある
・サディスティックな言動をとったり邪悪な笑みを浮かべたりすることがある
・割とドジだったり世間知らずだったりする
とりあえず今出来てるのを1レス分だけ投下してみる
漫画
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(魔法先生ネギま!/赤松健)★★★★★
吸血鬼 約600 のだ レギュラー
『闇の福音』と呼ばれ恐れられる吸血鬼の真祖
五百蔵廉子(蟲師/漆原友紀)★★★
蟲 60〜80 のだ ゲストキャラ(一巻)
孫のしんらを見守っていた
繭(猫神やおよろず/FLIPFLOPs)★★
猫神 年齢不明 のじゃ 儂 主人公
人と神様が一緒に暮らす世界でニート生活を送る猫神様
おおよそ寝るか食うかテレビゲームするかの日々である。威厳などない
しゃも(猫神やおよろず/FLIPFLOPs)★★
貧乏神 年齢不明 なの 妾 ゲストキャラ(一巻)
繭たちの住む街に台風のごとくやってきた貧乏神
「〜なの」という子供っぽい喋り方をする
夕楽々(猫神やおよろず/FLIPFLOPs)★★★
獏 年齢不明 のじゃ 儂 ゲストキャラ(一巻)
四コマ漫画
北野たきび(ワンダフルデイズ/荒井チェリー)★★★★
雪女 年齢不明 のだ レギュラー
零(ワンダフルデイズ/荒井チェリー)★★
座敷童子 年齢不明 普通 レギュラー(三巻から)
公園の土管で暮らしているホームレス座敷童子
霜月真冬の祖母(落花流水/真田一輝)★★★
人間 85 リアル 脇役・出番ほとんど無し(一巻・三巻)
孫(ロリ教師)と並ぶと幼い姉妹にしか見えない
超常要素無しのナチュラルロリババァ
一部説明文が無いのはまだ作りかけだだから
あと、まとめたからどうこうっていうわけじゃない。
創発wikiにでも載せるかね。
元祖ロリババアって誰なんだろ
神話とかにいそうな感じがする。
ああ確かに
ロリババァって絶対数が圧倒的に少ないよな。
お勧めのロリババァ物語って何かある?
思いつかないなあ
……ほとんど脇役だからなぁ
ロリババァが主役の話なら、逆に俺が知りたいぜ
ちょwwwレス早すぎてワラタwwww
3×3EYESの三只眼とか、良いロリババァだった。
正直、パイはいらんから、彼女だけで進めて欲しかった。
最後にデレた瞬間の可愛さは異常。
とは言え同作は全40巻。
攻略難易度の高いロリババァだぜぇ……。
3×3EYESのパイは、アニメではそのまま同じ声だったが、
ドラマCDでは野沢雅子さんが覚醒パイの声やってたんだよね。
知ってた?
吸血鬼みゆの冷羽も良いロリババァだ!
ああぁ、最後死ぬときは彼女に殺されたい。
現実を見つめようぜ
現実のなかにロリババァがいるはずもない
だから俺は、空想の向こう側に逝くんだぜ!
大婆様は外せないよな。
ロリババァ信者として。
前スレで初めて知ったんだが大婆様って結構有名なのか
大婆様ってどの大婆様?
な、何人もいるものなのか?
MTGのごぶりんだよw
とまことしやかな嘘を流布してみる
嘘か真か
吸血鬼ロリババァといったら俺としてはエヴァンジェリンよりWILD ARMSのマリアベル嬢を推す
俺もマリアベル好きだな
途中一回口調が変わって、そこで解釈が分かれるところもまた
ならばエヴァ様は俺のものっ!
アンゼロット(ナイトウィザード/FEAR)
ロリババァ度:★★★★★
種族(と言うかクラス):神の使徒。別世界では女神もやってた。
年齢:不明。作中では最低でも数十年前から外見年齢14歳。
一人称:私(わたくし)
登場頻度:ほぼ毎シナリオで依頼人型NPCとして登場。
元ネタはナイトウィザードと言うTRPG。
最初は世界を守護する神秘的な美少女として登場するも、Webラジオで声を当てた中の人(小暮英麻)の影響で、すっかり「腹黒いサディスト」としてファンの間で定着。
そのせいで、あらゆるリプレイやシナリオで、主人公達に無理難題を笑顔で押し付けるNPCとして描かれる。
決め台詞は「今からする私のお願いに、ハイかYESでお答え下さい」
ちょっと長くなったが、ロリババァのテンプレのような存在だし、許してくれ。
56 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 02:17:27 ID:dz9dL151
いいねー
いいな
マリアベル懐かしいなー
そういや「終わりのクロニクル」って作品にも延命術を施した中華娘がいたよ
たしか趙(ちょう)先生とかいったかな
まさか趙先生の名をこんなところで聞くとは
|Д`) …
|Д`) ょぅι゙ょ〜
幼女ではない! ロリババァDAッ!!
妖女
世界はロリババァを愛でる為にあるっ!
我々はロリババァを愛でなければならなっ!
全てはロリババァと共にあるっ!
ロリババァ最高っ!
|Д`) …
|Д`)ハァハァ
69 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/16(火) 07:07:53 ID:hHG4t3JY
これは期待せざるを得ない
なんかカッコいいキャラだな
これはいいロリババァ
最後のコマwwwww
>>69 GJ!
まってるから、ぜひ続けてください!
絵がうめぇ!
期待して待ってる
>>69 期待するしかねえ! ロリババァ好きだー―っ!!
「我輩」もいいなw
うむ、閣下とお呼びしたくなるぜ
わらわのの前に道はない
わらわのあとに道はできる、ですか
なになになんだなんだ
なんとか会ってなんなんだ
何とかフェアとも読めるよなんなの!wktk
カチュ眼鏡がツボすぎて困る
俺は2コマ目彼女のしかめ面がヤバイ!!
「12/21 品川 フェア」でググる→ブライダルフェアとな!?
俺、日曜に用事できちゃった
ちょっと東京まで行ってくる!
投下します。
・人死に有り
・グロ描写有り
・カニバリズム有り
です。ご注意ください。
タイトル:広がる宇宙の中、小さな地球(ほし)の話をしよう
「のう、あれ喰うて良いか?」
ある夕方のメインストリート。何かを指差す少女が傍らの青年を見上げた。
「ダメ」
腹部に寄り添って目を輝かす少女を呆れたように見下しながら、紺のブレザー姿の青年は
嘆息した。一方の少女はやや紫かかった黒髪の果てでポニーテールを揺らしながら「え?」と
息を呑んだ。「ダメ」という答えが心外だったらしい。平素は活発そうに吊りあがった大きな瞳
は言葉の意味を理解すると同時に悲しみにくしゃくしゃと歪み始めた。
「なんでいつもお前は人の喰ってる物欲しがるんだ?」
「だってわし、食べ物持っとる人みるとお腹がすいてしまうのじゃ。ええのう、自由に喰えてえ
えのう、手軽に満腹になれてええのう……とな」
少女の指の遥か先では、クレープを食べながらにこやかに会話する女子高生の一団がいた。
青年としてはクレープよりもミニスカートから覗く白い足に注視したいところだが、しきりに「喰い
たい喰いたい」と地団太踏み始めた少女が傍にいてはそれもできない。光の加減だろうか。忸
怩たる思いの青年の眼下で少女の髪が錫製の酒器のごとく蒼く濡れ輝いている。錫色の髪。
彼は不覚にもぼうと一瞬見とれかけたが、耳に響く笑い声のハーモニーにすぐさま現実に立ち
返った。
見れば女子高生軍団がくすくす笑いながら青年と少女を眺めている。ワガママな妹を持て余
す兄。そう思っているのが微笑ましい表情から見て取れた。
(違う! こいつはただ隣に住んでるだけで)
内心慌てて弁解しつつ少女の肩を抑えると、一段と大きな笑い声を残しながら女子高生軍団
が視界の中から消えていく。
「ああっ! 行ってしもうた……。喰いたかったのうあれ」
指していた指を物欲しげにしゃぶりながら、少女は黒珊瑚の色した大きな瞳を涙にうるうると
潤ませた。
「尖十郎が許可をよこさんから、尖十郎が許可をよこさんからわしはまた腹ぺこじゃ……」
「俺のせいにすんな! だいたいさっき特盛チャーハン十杯も平らげたのはどこのどいつだよ!」
「ここのわしじゃ! 恐れ入ったか!」
薄い胸を誇らしげにそっくり返す少女に、尖十郎と呼ばれた青年の頬がみるみる怒りに歪んだ。
「フザけんな! あれ一杯で五合分ぐらいの米使ってんだぞ! 歩きながら計算したけど十杯
だいたい大体16.5kgぐらいの米がお前の体内に入った計算だ!」
「ほう。我ながら凄いのう。確か”すーぱー”で売っとる一番でっかい米袋でも15kgじゃったか」
「それのだいたい一割増しを平らげといてなんでまだ喰いたがるんだ! だいたいそんなちっこ
い体のどこにさっきの喰い物が収まってるんだよ! そもそも学校帰りに飲食店で堂々と買い
食いすんな!!」
後半は半ば悲鳴である。さもあらん、少女の身長は青年の腹ほど……130cmあるかない
かという位の小柄なのだ。これ位の身長の小学生女子の平均体重がおよそ27〜30kgであ
り、大食漢で知られるラッコでさえ一日に食べる量は己の体重の三分の一ほどである事を考
えると、一食で体重の半分以上を食べてなお空腹を覚える少女というものはいかがなものか。
「さあのう。普通に考えれば胃袋あたりなのじゃが……この点わしにもとんと皆目がつかん」
少女は困ったように眉を潜めて腕を組んだ。
衣装は今日びの小学生には珍しい黒ブレザーにネズミ色のミニスカート
「実をいうとあれの数倍ある代物を喰ったとてあまり腹持ちせんのじゃ。科学の神秘じゃのう」
「生物だろ」
「まあ生物学の範疇でもあるじゃろな」
うむうむと頷く少女の名は木錫(きしゃく)という。
「しかしいつも思うけど変わった名前だな」
「これでも結構簡単にした方じゃぞ。わし自身の”ぱーそなりてぃー”とやらを表すために」
彼女は横文字が不得手らしく、発音するときはいつも舌ッ足らずである。
ちなみに先ほどから少女に悩まされている紺ブレザーで短髪している以外あまり特徴のない
青年の名は坪錐尖十郎(つぼきりせんじゅうろう)といい、少女との間柄を分かりやすくいえば
「お隣さん」である。
91 :
2/12:2008/12/21(日) 02:55:53 ID:a7EYQtjg
「わしの年齢は500歳をゆうに超えておる。しかも職業は忍者なのじゃ!」
三か月前。坪錐家の隣に両親ともども引っ越してきた木錫は、挨拶もそこそこに尖十郎の肩
に飛びかかってこう切り出した。
「だから若いの、くれぐれもわしを敬うのじゃ!」
「はぁ」
いったい何を言い出すのかと尖十郎は木錫の顔を眺めた。
ややツリ目気味だが大きな瞳。前髪は左半分が白い額を大きく剥き出し右半分は先端が目
にかかる程の長さで子供っぽい雰囲気だ。短めのポニーテールの付け根には、正面からでも
見えるぐらい大きなかんざしが斜めに刺さっている。確かにそれは現代っ子っぽくなくもないが、
しかしブラ下がっている物ときたら白いフェレットやら赤いマンゴーやらの小物で、やはり子供
くさい。低い鼻の頭にうっすらピンク色が差しているところなどどこからどう見てもまったくの少
女ではないか。尖十郎の首にしがみついたまま口を波線に綻ばせたまま、彼の驚きに満ちた
回答を今か今かと期待しているところなど長寿の忍者にしてはいささか稚気がありすぎる。
「あ、あの。この子忍者とかが好きで時々変な事いいますけど……気になさらないで下さいね」
一緒に挨拶しにきた木錫の母親は困ったようにフォローを入れた。こちらは年の頃ようやく
三十で主婦を絵に描いたような格好である。柔らかそうなセーターを着て後ろ髪を所帯じみた
様子で無造作にくくっているところは眼前の木錫よりも尖十郎の好みに合うように思われた。
何かと木錫の世話を焼く羽目になったのは、隣家だからとか彼女の通う小学校が尖十郎の
高校の隣にあるとかといった物理的要因よりもむしろ木錫の母に対する青年らしい下心──
あくまで褒められたり手料理を御馳走になれたらなあ程度の──が作用しているのだろう。
本日も高校から出るなり正門でとっ捕まえられ、手を引かれるまま導かれるまま中華料理屋
で繰り広げられた暴挙をニンニク焦がしチャーシューメン啜りながら見る羽目になったのも下心
のせいであろう。
もっとも実はそれに加えてもう一つほど理由があるのだが、そちらは後段に譲る。
とにかく。
そんなわけで通り道にある公園に立ち寄った木錫と尖十郎である。
「だいだがだいだがだいだがだいだがぎゃーばんっ! (とぅるつっつー!)」
「おい」
「だいだがだいだがだいだがだいだがぎゃーばんっ! (とぅるつっつー!)」
「おい!」
「だがでぃだっでぃ! だがでぃだっでぃ! だぁだっだっだぁーやだだ、ぎゃぁばん!!」
「聞けよ! つか降りろ!」
「くらーっしゅ!?」
怪鳥のごとき異様な叫びとともに木錫は大きく飛びあがった。
そこだけを描くとあまり以上ではないが、それまで彼女が歌って両手広げて走り回っていた
場所が問題なのである。
雲梯。金属製の梯子を弧状に設置したぶらさがりの遊具。
その上を木錫は爆走していた訳であり、尖十郎が降りるのを促したのも危険きわまりないた
めである。もっとも呼びかけが届くまで距離にして10mはあろうかという雲梯を木錫は平地を
走るように軽く二往復半していたが。
果たせるかな、スカート抑えつつクルリと宙をうった木錫は体操選手顔負けの綺麗な姿勢で
着地し、それがまったく日常動作のような調子で顔をしかめて反問した。
「なんじゃ? 歌が古いから気に入らんかったか? じゃがわしの年齢からすればこれもだい
ぶ新しいんじゃぞ。ちなみに走ったり叫んだり転がったり飛んだりする刑事の歌じゃ!」
「いや、危ないというか」
尖十郎は額に冷たい物を感じた。網目のごとく穴の多い雲梯なのだ。線の部分とてパイプを
連ねただけである。この細さを思えば平均台など関東平野だ。常人には乗って立つ事さえは
ばかられる。だが木錫はその上を疾走したのだ。ただ平坦なのではない。緩やかとはいえアー
チ状の勾配ある細い金属のパイプを昇り下ること二往復半──…
「どうして走れるんだよあの上を」
「む! まーだわしを信じておらんのかヌシは! わしは忍者じゃぞ! あの程度など造作も
ないのじゃ! ”ふぇれっと”のごとく狭い穴の中に潜り込んですいすい走る事とてできよう!」
指立てて唾飛ばしまくる木錫から甘い匂いが立ち上る。
(果物の匂い? ……マンゴーだな。そーいやかんざしにも付けてるが、好きなのか? ……
いや、違う。そういう問題じゃない)
見なかったコトにする。多分俺は疲れている……暗澹たる面持ちの尖十郎は話題を変えた。
92 :
3/12:2008/12/21(日) 02:56:59 ID:a7EYQtjg
「ところでどうして今日はまっすぐ帰らないんだ?」
「なんとなくじゃ。尖十郎とあれこれ寄り道したくなっただけじゃな」
腰の後ろで手を組みつつ木錫はベンチに腰かけた。
「別に帰宅部だからいいけどさ、さっさと帰らないとお母さん心配するぜ。ただでさえ最近──…」
「うむ。何だか物騒じゃからのう」
というのも最近県内のとある学校で猟奇殺人事件が起きた為である。
(狙われたのは学生寮。幸い騒ぎに気づいた管理人たちが生徒たちを避難させたから被害は
拡大しなかったっていうけど……)
この世の物と思えぬ絶叫に管理人が駆け付けた部屋には──…
(腹部から食べかけの内臓を引きずり出された死体が居たとか、ドアを開けたらアンパンマン
よろしく頭齧られた女生徒が目玉こぼしつつコンニチワだとか……。まったく。明治か大正ごろ
の北海道じゃあるまいし、そういう熊にやられたような傷できる訳ないだろ)
生徒たちの噂話を一笑に伏したい尖十郎である。
とにもかくにも女生徒が五〜六人殺されたというのは事実らしい。川に漂着したほとんど骨
ばかりの両足をDNA鑑定した結果、どうやら行方不明の女生徒の物らしいというニュースも
耳にした。
刺激的なニュースを欲するマスコミ連中は「きっと犯人は食人癖のある者で足の肉を喰い尽
したから骨だらけ」などと煽りたててはいるが、現状は魚か鳥に喰われたか、或いは岩か何か
にぶつかって損傷したする見解の方が一般的であり尖十郎もその支持派だ。
(もっとも、その女生徒が足を切断されたって事実にゃ変わりねーけど)
顔も名前も知らないが、尖十郎はその若さゆえに五歳と年の離れていない者が酸鼻を極め
た目に遭うのを聞くとどうにもやるせない。
ぶすっとした表情の尖十郎につられたのか、木錫も若干心細げな声を出した。
「少し前は県外で似たような事件があったそうじゃが」
「今度は県内だもんな。距離的にはあんまりここから離れていないし」
おかげでこの界隈で子を持つ親の不安は日に日に高まり、尖十郎の母などもしきりに木錫を
送り迎えするよう口はばったくいう始末。
「しまいにゃ不審者を見たとかいうウワサが立つ始末だ。本当にいるのかねーそういう奴。口
裂け女とか人面犬みたく社会不安がどうとかで出てきた代物っぽいが」
「まー、大丈夫じゃろ。わしとヌシが一緒にいれば襲われても何とかなろう」
「いや、だからさっさと帰った方が親御さんも安心するだろ。もうそろそろ暗くなってきたし」
「んー、しばらくこうしていたいのじゃ。わしは」
ピトリと身を寄せてきた木錫にため息が漏れた。
「いっとくが俺はお前なんか恋愛対象なんかにしない。ロリコンじゃないからな。小学校で年相
応の奴見つけて仲良くやってろマセガキ。ま、大喰らいで雲梯の上走り回るような奴がモテる
とは思えねーけど。鼻だって低いしな」
からかうようにいうと、木錫は露骨に頬を膨らませた。
「また馬鹿にする」
(ハイ怒った。忍者がどうとかいってもやっぱ子供だなコイツ)
「前々からいっておるがわしの方がヌシより年上なんじゃ! 本当にもうずっとずっとずーっと
年上なんじゃぞ!! だいたいこの低い鼻はわしの”こんぷれっくす”なんじゃぞ! いうてく
れるな!」
「年上は小学校なんかに通いません」
「う……! そ、それはじゃな、義務教育とやらに興味があるし、第一今後の任務のためにも
色々と必要なワケで…………」
「任務って難しい言葉良く知ってるな。で、何の任務なんだ?」
「そ、それはいえん。いったらきっと、ヌシはわしを嫌う……。絶対に嫌う」
「どうせ給食係とかザリガニの水槽の掃除とかだろ。まあ頑張れ。小学生は小学生らしく毎日
身の丈にあった事を楽しくやりゃあいいんだ」
「う、うん。そうす……ちーがーう! わしのが年上なんじゃ! 何うまい事なだめておる!!」
「へいへいこりゃ失礼しました」
「う゛ぅ〜」
頭をぱしぱし叩かれると、木錫は下唇を噛んで呻いた。
「とにかく早く送ってかないと今度は俺が不審者にされるからな。幼女誘拐犯なんて疑いかけ
られるのはまっぴらだし。まあなんだ。守ってやるさ送り迎えの時ぐらいは」
半泣きで睨むように尖十郎をしばらく眺めていた木錫は、腹の虫がぐぅと鳴るとバツが悪そう
に立ちあがった。
「無礼の詫びに手を繋いでけ。そしたら……許してやらんでもない」
「了解」
93 :
4/12:2008/12/21(日) 02:58:11 ID:a7EYQtjg
繋いだ手はしかし妹にするような軽やかさがあり、木錫はムズ痒そうに眉を潜めた後、ちょっ
と諦めたような表情をした。
「そうじゃな。うん。色恋は……良くない。きっと制御ができなくなる」
「何かいったか?」
「別に」
街並みが後方に流れ、段々と見慣れた住宅街に染まっていく。
ややあって。
(ん? なんか木錫と繋いでる手が痒いな? 何でだ?)
「そろそろ痒くなってきたじゃろ? すまんの。そういう体質でな」
素早く手をほどいた木錫は尖十郎の前でピースを開閉しながら笑った。
「ふぉっふぉっふぉ」
「……そりゃもしかしなくても」
「そう、バルタンじゃ! バルタンは宇宙忍者だから好きじゃ」
「じゃあバルタンと恋愛したらどうだ?」
「ぐ、そういう意味の好きじゃないのじゃ! 実在せんモノにわしの食指は動かんという話じゃ!
もっとも食指動く限りはどんなに離れていても諦めんがな」
「食指ってお前……」
「あ!」
しまったというように木錫は口を覆った。
「本当マセガキだな。そういう言い方で恋愛を語るのはおっさんのする事だぞ」
「……」
木錫がほっとしたような腹立たしげな顔をする間に、彼女の家が見えた。
闇にけぶり暗い暗い家が。
チャイムを鳴らし、木錫の両親を呼んで玄関先で適当な挨拶を交わす。
いつもと同じ光景がその後起こるはずだった。
「どういう……事だ?」
チャイムを何度押しても木錫の両親は出てこなかった。
玄関のドアに手を掛ける。
鍵が掛っていない。
まるで家人を招き入れるかの如くドアは容易く開いた。
覗くのは長方形に区切られたドス黒い深淵。
もはや夜だというのに家屋には電灯の類がいっさい灯らず静まり返っている。
そういえば遠巻きに見た木錫の家は薄闇にけぶっていた。
(光が、見えなかった)
嫌な予感をなるべく表に出さぬようにしながら、傍らの木錫に「今夜両親が出かける予定は?」
と聞く。すぐに返事。「そんな予定はない」。嘘でも冗談でもない事は強張る顔から見て取れた。
尖十郎も軽く唾を呑んだ。
県内での猟奇殺人。近ごろ近辺に出没したという不審者。
ウワサ程度の代物だと分かっていてもこのおかしな事態に結びつけてしまう。
しかし有事を裏付けるにはまだ何も確かめていない段階なのだ。警察を呼べば一番安全な
のだろうが、推測がいい方向に外れていた場合の事を考えるとまだできない。
だが。
「……なんだかヤバそうだ。お前は俺の家に行ってろ」
「尖十郎はどうするのじゃ?」
不安げに木錫が聞く間にはもう尖十郎は靴を脱いで上がり込んでいる。
「家の中を確認する。もしかすると何か急ぎの用事で家を空けてるかも知れないだろ? 書き
置きでも見つけたらすぐに戻るさ」
パチリという小気味の良い音とともに白い光が満ち満ちた。
玄関口からL字を描くように伸びる廊下の電灯だ。それは廊下に面する三つの部屋を照らし
だしている。何度か遊びに来た経験が見慣れさせた部屋の数々。突き当たりは物置、左は居
間で右は台所。尖十郎が現在位置から左に歩み廊下に沿えばいつかは辿りつく。
逆に右に歩めばすぐトイレのドアで行き止まり。その近くには階段もある。二階には寝室が
あるらしいが、流石に高校生たる尖十郎にお泊りの経験がないため全容は分からない。ただ、
書き置きを置くとすれば一階の居間か台所であるだろう。彼はそう類推した。
「ま、十分もあれば分かるだろうし、それまでお前は待ってろ。何か言伝があるかも知れないし」
支援
支援
支援ks
こいつは長いな
支援しておこう
がんばれwwww
支援
100 :
5/12:2008/12/21(日) 02:59:23 ID:a7EYQtjg
「……いやじゃ!」
「いやってお前」
「さっきもいうたじゃろ。わしとヌシが一緒にいれば襲われても何とかなる!」
「そういうけどお前。大体、誰かが不法侵入したと決まった訳じゃ──…」
言葉と同時に尖十郎の視線が一点に止まった。
それは階段に向かう廊下の部分。灰色にくすんだ異様な模様が刻まれている。
(靴跡……!?)
「やっぱり!!」
尖十郎と同じ物を見た木錫が一目散に階段目がけて走りだした。
「待て! やっぱりって何だよオイ!」
小動物のような速度で遠ざかるかんざし付きの後ろ髪に怒鳴りながら尖十郎も走りだした。
その頃にはもう木錫、階段を五段ほど飛ばして駆けあがっている。その差を何とかコンパス
の差で埋める頃には両者とも二階に上がっていた。
不意の無酸素運動に尖十郎は膝へ手を付き荒い息をついた。この時ほど帰宅部特有のな
よっちい体力を痛感した事はない。
「やっぱりってどういう事だよ。何か心当たりでも」
「静かに」
息も絶え絶えの質問を鋭く遮った木錫は、閉じた木戸の前を指差した。
暗くてよく分からなかったが、茫洋とした灰色の模様が浮かんでいる。靴跡だとすれば何者
かが侵入したという可能性はますます否めない。
引き返そう。その言葉はしかし紡ぐべき時期を逸していた。
放胆にも木錫は木戸を開けた。自動ドアというよりSF映画に出てくる宇宙船のドア。そんな
形容がぴったりな速度で開いた扉の向こうに……果たして木錫の両親は居た。
布団の上でもつれ合うように倒れている姿から尖十郎が目を背けたのは痴態を想像しての
事ではない。
彼らは確かに体を重ねていた。部分によっては絡み合っていもした。
下にいるのが木錫の母親だと尖十郎がかろうじて分かったのは、破れたセーターの肩胸か
ら白い膨らみがまろび出ていたためである。それが木錫の父親の左肩に押しつぶされ、更に
彼の左大腿部の影に黒く焙られている。と見えたのは木錫が扉を開けると同時に部屋の電灯
のスイッチを入れたせいであろう。おかげで全体像がよく見えた。部屋の全体像がよく見えた。
前述の通り木錫母の胸は夫の左肩に潰され、その上にある右大腿部の影を浴びている。し
かしそれは本来おかしいのだ。一体どうして左肩に右大腿部が乗っいるのだろうか?
結論からいえばそれは非常に簡単である。酸鼻なる光景を直視できれば、だが。
生のフライドチキンのように無造作に斬られた木錫の父の大腿部が彼の肩に乗っている。
肩は付け根から斬られ、腕らしい肉塊が骨を覗かせながら散乱している。腹も首もなくした
木錫の母親の胸は内臓の断面を尖十郎に赤々と見せつけ、腹らしい物体が新鮮な色の臓物
(ハラワタ)をブチ撒けながら首の付け根のあたりに転がってもいた。畳にはそろそろ黒ずみつ
つある血液がべっとりとこびりつき、その上に目を剥き苦悶の表情の生首が二つ転がっても居
た。指がばらばらと零れ実にバリエーション豊かに切断された手や足の破片は十や二十に収
まらない。
……さて、描くと長いが尖十郎はその総てを確認したワケではない。
ただ木錫の両親がバラバラになっていると認識するや、部屋に籠っていた臓腑の生々しい
匂いに吐気を催しかけた。嗅覚は初見以上の情報を掴み、視覚は初見以上の情報を拒んだ。
にも関わらず咄嗟に彼が木錫の前に立ちはだかり、踵を返し、彼女を抱え込むようにしゃが
んだのは、黒い疾風のような物が飛び込んできたのを察知したからだ。
後で思えばどうやら影は押入れのドアを破ってきたらしい。
とにかく彼は木錫をかばうと同時に背中で異様な熱気が通り過ぎるのを感じた。
「尖十郎!」
絹を裂くような悲鳴を胸の中に籠らせる青年は声にならぬ悲痛な叫びで激痛を表現した。
背中が斬られている。
傷の灼熱感、そして汗よりも粘っこく背筋を流れていく生暖かい液体。人生始めて直面する
異常な事態に脂汗を流し歯を食いしばる尖十郎を木錫は沈痛の面持ちで見上げた。
「かばったか」
ひどく粛然とした静かな声に遅れて、ひゅっと風を切る音がした。
振り返り、血の流れる背中の後ろに木錫をやりながら尖十郎は相手の姿を眺めた。
年の頃は30半ばというところか。丸々としたいがぐり頭の下で酷薄そうな目を更に細めてい
る。鼻の頭にはあばたともイボとも思えるブツブツが浮き出ていかにも見苦しい。頬はこけ肌
の色はどこかの内臓の病気を疑いたくなるほど黄味がかっている。
序盤の支援遅れがあるから、ちょい多目がいいかも?
102 :
6/12:2008/12/21(日) 03:00:16 ID:a7EYQtjg
そんな彼の両手には鉤のついた手甲。振られるたびに鮮血が鉄臭い点描を畳に描いていく。
(アレで俺を……いや! 木錫の両親を!)
傷の痛みも忘れて若い面頬を怒りに紅くする尖十郎に涼やかな声がかかった。
「お前、人間か?」
「何を」
お前こそ人間なのかと叫び出したい衝動を抑えたのは理性ではなく傷の激痛である。
「『信奉』もしていないな?」
「何の話だ!」
「ならば気をつけろ
回答と同時に男は一足飛びに尖十郎と間合いを詰めた。
斬られる。身をすくめた彼はしかし意外な感覚が到来すると同時に右へ数歩たたらを踏んだ。
男は──…
掌で尖十郎の顔を横にいなした。鉤手甲を用いるのでもなく、また殴るのでもなく平手を見舞
うのではなく、ただひたすらふんわりとした手つきで尖十郎を横に逸らしたのである。
「──っ!?」
「そいつは人を喰う化け物だ」
鉤手甲は尖十郎の背後にいた木錫目がけて轟然と打ち下ろされた。
だがその瞬間にはもう彼女は残影を描きつつ両親の死骸転がる部屋に滑り込んでいる。
代わりに元の背後にあった襖がバリバリと凄まじい音を立てて破られた。
それを見届けた木錫はふうとため息をついた。
「やはり『戦士』か。まったく仮初とはいえいい感じの父母(ちちはは)だったのじゃがなあ」
仮初? 傷の痛みに喘ぎながら尖十郎は部屋を覗こうとしたが、男に制された。
「まあ、上司が命ずれば何でもやるのが忍びだがの。とはいえここまで仕込むのに10年はか
かったのじゃぞ? そこまでの苦労と今までの平和な暮らしどうしてくれる」
それでも何とか首を伸ばし覗きこんだ部屋の中で──…
「まったく。余暇を利用して”ぺっと”の”ちわわ”を探す以外特に悪行を働いておらんというの
に。狙うならわしの同僚どもにせい。連中のが遥かにえげつないぞ。人間どもへの害悪はわ
しの比ではない」
木錫はニュっと唇を歪めて笑っていた。
見る者次第では悪戯っぽいとも、意地悪とも老獪とも見える凄絶な笑みだ。
しかも彼女は掌から母の物とも父の物とも知れぬ腕をポンポン投げて弄んでいる。
散乱していた中で一番大きな肉塊は、戯れと共に切断面から血しぶき飛ばし幼き頬を穢して
いく。だが声音ときたら実に軽やかで朗らかで、まるでシュークリームを顔に塗りたくっている
程度の気楽さが全身から立ち上っている。
「木錫……お前は一体?」
ちらと尖十郎を見た木錫は少し視線を泳がせた後、男に向きなおって朗々と喋り出した。
「だいたい人喰いはこの県来て以来『県内では』慎んでおったというのによくもまあ嗅ぎつけ
たの」
「貴様の部下が白状した」
「部下……ああ、これじゃなく下っ端の方か」
土気色の腕をぶんぶんと振りながら木錫は嘆息した。
「やれやれこれじゃから組織務めはやり辛いのう。どうせ空腹に耐えきれず県内で粗相でもや
らかしたとみえる。お、そういえば最近近くで殺人があったとみなみな噂しとったが、もしかす
るとそれかの? 若く瑞々しい肉があるゆえ、学生寮を狙うのは基本中の基本じゃからな」
「ああ。だからこの近辺を張っていた」
「成程。学校襲った輩は捕獲済みなんじゃな。そして上司たるわしの所在も吐かせたのか。むー。
せめてわしの部下なら忍びらしゅう間者を務めるとでもうそぶき切り抜ければいいものを。どう
せ今頃は墓の下……これじゃから若人はいかんの。考えなしに行動して命を捨てよる」
額に自分の物ではない手を当て、芝居がかった仕草で木錫は首を横に振った。
麻痺しつつある尖十郎の脳髄はしかしどこか冷静に状況を分析し始めた。
きっとそうでもしないと狂ってしまう……隣人の豹変に底冷えのする思いだ。
──「少し前は県外で似たような事件があったそうじゃが」
(他人事みたいにいっておいて何だよ。結局お前がやったのかよ……)
県内の猟奇殺人は木錫の部下の仕業。
ここしばらく近辺で目撃された不審者は鉤手甲を持つ男なのだろう。
支援
ks
105 :
7/12:2008/12/21(日) 03:00:53 ID:a7EYQtjg
総ての元凶であり関係者たる木錫を尖十郎は守ろうとしていたというのは皮肉な話だが、彼
はそれを笑えるほどの精神状態ならびに状況には存在していない。
「既に聞いたと思うが、そこに転がっている連中もこいつの部下だ」
男は言い聞かせるように呟きだした。
「信奉する見返りに、自分たちも化け物に格上げされんとする見下げ果てた人間の敵。同じ
人間だとしても自らの勝手で他社に害悪を振りまかんとする連中だ。分かったか? 分かった
らさっさとこの場から離脱しろ」
「逃げるって。あんたは。それに……木錫は?」
青ざめた面頬を震わせながら、尖十郎は男と木錫を見比べだした。
「安心しろ。多くは語れんが俺のこの鉤手甲は化け物を仕留めるに適した最高の武器。これ
で奴を斃すのが俺に与えられた任務だ」
「で、でも木錫は!」
「『化け物じゃないかも知れない』。そういいたいのだろう? だがお前は奴に違和感を感じな
かった事が一度でもあるのか?」
「それは──…」
尖十郎は言葉に詰まった。
(確かに……アイツは)
16・5kgほどに相当する特盛チャーハン十杯を平らげてなおすきっ腹を抱えていた。
雲梯の上を平然と駆けていた。
だいたい初対面からして1000歳を超えているといっていた。
「心当たりがあるようだな」
死刑宣告を告げるに等しい男の言葉に、尖十郎の肩がビクリと震えた。
「それでも……悪い奴じゃないんです。本当に化け物で忍者やってるにしてはいつもいつも
無防備に色々やらかしてて、俺が世話焼かないと危なっかしい部分があって、本当に子供み
たいで。だから! だから……!」
「……奴の話を聞いていなかったのか?」
「え?」
「人を喰うのだぞ奴は」
言葉の意味を理解した尖十郎の表情に絶望の色が黒々と広がった。
──「だいたい人喰いはこの県来て以来『県内では』慎んでおったというのに」
(それじゃあ)
──「のう、あれ喰うて良いか?」
(あの時、木錫が食べたがっていたのは)
少女の指の遥か先では、クレープを食べながらにこやかに会話する女子高生の一団がいた。
人間の……方…………?)
激痛の灼熱さえ押しのける怖気が背筋一面を冷やした。
「如何なる姿を見せていようと、アイツはひとたび飢餓に狂えば平然と人を喰らう化け物だ」
鉤手甲の男は悠然と部屋に足を踏み入れた。
「分かったらさっさと逃げろ。そして忘れろ。この女の存在も過ごした日々も」
気死したがごとくのろのろと階段に向かって歩く尖十郎は……横目で見た。
ゆっくりと木錫の周囲を回りながら手甲を振りかざす男を。ただし距離は詰めない。ゆえに手
甲は鉤の先端さえかすりもしない。
面妖な攻撃である。
男は木錫の周囲を回り、遂には頭上を飛び違えたり横を行き過ぎたりしながらもなお攻撃を
空ぶるのである。しかしその攻撃は威嚇でも牽制でもまして技量の未熟さゆえに当たらぬと
いう様子でもなく、一撃一撃に斬り殺さんばかりの気迫が充溢しているのである。
立場としては男に守られている尖十郎でさえ身ぶるいするほどの殺気である。
だがそれを向けられている筈の木錫は大した動揺も見せず、男が正面に舞い戻るやいなや
うーんと大きく両腕を上げて生あくびを浮かべた。
「んん……。お、なにかよう分からんが、終わったかの?」
「ああ。少なくてもあの青年を逃がすまでの時間稼ぎはこれでできる」
「ほう」
支援
107 :
8/12:2008/12/21(日) 03:01:41 ID:a7EYQtjg
感嘆めいた声が木錫の口から飛び出した。見れば先ほど上げた両腕に微細な傷がついて
いる。
「ぬぅ。何かに斬られたようじゃのう」
濡れた手ぬぐいを叩くような異様な音が木錫から走ったと見るや、彼女と男の間で血しぶきと
肉片が飛び散った。掴んでいた腕が投げられそれがサイコロステーキのように寸断されたの
である。
「こりゃあまたひどいのう。何も講じず出ようとすればばらばらじゃ」
「そこに転がっている信奉者どものようにな」
ふむ、と木錫は両腕の血をねぶりながらしばし思案にくれ、やがて言葉を発した。
「風閂(かぜかんぬき)という忍法を知っておるかの? 主に風摩に伝わる忍法なんじゃが、
髪の毛を周囲に張り巡らすとちょうどこんな感じになるのじゃ。うむ。髪ではないが髪によらざ
るしてかような物を作ろうとはいやはやまさに眼福眼福。見えこそせんが眼福じゃ」
「御託を」
「いやいや。褒めておる。ここまでできるヌシは間違いなく相当の使い手じゃ」
「……」
男は悠然と踏み出した。しかし木錫が「出ようとすればばらばら」と看破した部屋なのだ。そ
れは男自身も首肯したではないか。なれば左様な斬撃の結界に踏み込めば彼もまた足元の
骸と同じ運命を辿るのではないか? いやいや先ほど結界を張った時を思い出してほしい。彼
は部屋を縦横無尽に駆け巡っておきながらかすり傷さえ負っていないのだ。蜘蛛が自らの糸
に絡め取られないように彼もまた自身の巡らす結界の攻撃対象から外れているとみえる。
そうして彼は一歩、また一歩と歩みを進めていく。
迂闊に動けば木錫は足元の偽両親と同じ命運を辿るであろう。
かといって動かねば、結界をすり抜けてきた男の餌食。見よ。彼の手に光る一対の鉤手甲
を。先ほど尖十郎を切り裂いたそれは異様な殺気と憎悪に鈍く輝いている!
しかし果たせるかな、木錫もまた男に向かってじりっと一歩踏み出した!
「斬撃軌道の保持……というところかの? ヌシの能力。その鉤手甲の軌道に沿って斬撃が
残りあたかも透明な刃を置いたかのごとく敵を斬り裂く……とみたがどうじゃ?」
男の顔にありありと驚愕が浮かんだのもむべなるかな。
「大した能力じゃが相手が悪かったの。わしとの相性は残念ながら最悪じゃ」
彼は木錫が踏み出した瞬間、斬れる! と確信していた。
現に部下二人は寸断し酸鼻極まる地獄絵図を醸し出していたではないか。
だが実情はどうか? やんぬるかな、斬れると見えた木錫はまるで斬れぬ!!
いや正確には張り巡らした斬撃軌道の細い線自体には引っかかっている!
それが証拠に皮膚がわずかにへこみ、少女らしい外観に見合った柔らかな肉さえも斬撃の
線にそってすうっと斬られているのだ。木錫は男の能力を「あたかも透明な刃を置いたかのご
とく敵を斬り裂く」と形容したが、まさにその透明な刃は木錫自身の体を通り過ぎてもいるので
ある。現に男は目撃した! 木錫の腹が水平なる透明刃を浴び、脇腹から背中に向かって斬
られていく様を!
なのに斬れぬ!!
物理的には無数の刃が当たっているにも関わらず、傷口が一つたりとも開かない!
刃を浴びた体は次の瞬間にはもう癒合し、何事もなかったかのごとく平然と歩んでいるので
ある。──いかなる名刀とて一ツ所に溜まった水を切断する事は不可能なのだ。斬ったと思っ
た次の瞬間にはもう再生している。
まさに木錫はそれ。立ちながらにして桶の中の水のごとく斬られないのだ。
変化といえばせいぜいが白い肌が蝋のように軽く透けて見える程度──…
何という怪異! 端倪すべからざる魔人のわざ!!
「忍法蝋涙鬼(ろうるいき)。ヌシにはチト余る代物じゃて」
やがて茫然たる男の前にたどり着いた木錫は、意地悪い笑みの籠った上目遣いをしながら
しっしと手を振った。
「ほぅれほれほれ。逃ーげーたーらーどうじゃあ〜? どうせヌシはわしにゃ勝てん」
身長差は大人と子供ほどあるにも関わらずこの所業というのは何とも間が抜けた感じだが、
言葉自体は至極理性的で的を射てもいた。
「戦略的撤退もまた良しじゃ。弱いものいじめをする趣味はないし、ヌシほどの使い手をかよう
なつまらぬ争いで殺めるのもつまらん。何十年かの修練、呆気なく水泡に帰したくはなかろ?
第一な。これが一番重要なんじゃが……喰ってもまずそうじゃからのう」
ケラケラとした嘲笑を浴びる男の風采は確かに悪い。だが彼は蒼然たる面持ちから絞り出す
ような声を漏らした。
ksks支援
支援
110 :
9/12:2008/12/21(日) 03:02:26 ID:a7EYQtjg
「逃げたら貴様は先ほどの一般人を喰うつもりだろう」
「わしは彼が好きなのじゃ」
答えになっているかどうかも分からない答えである。
「ところで『きしゃく』というのは名ではなく苗字でのう。字も本当は『木錫』ではない。わしの居
る組織の連中みなみな能力がそのまま名字でな、くされ縁のえろぐろ女医など衛生兵の英語
読みを苗字にしておる。とはいえわしは見ての通りの老体ゆえに横文字には疎い。よってそ
のまま能力を苗字にしたのじゃが、はて困った、みなみなわしが名と苗字を漢字で連ねるたび
に難しくて読めぬという。やはり今日びの若人には漢字は受けんのじゃろうな。よって両方か
たかなにしたのはやんぬるかな。しかし字面で並べるとどうも名より苗字の方が見栄えがよく
てのう、偽名を名乗る際は苗字を名前としておる」
つらつらと長広舌に及ぶ木錫……いやもはや木錫が偽名と自白した少女に、男は何も手出
しが出来ぬ。そうであろう。自らの能力を既に封殺した相手に一体何ができようか……。
「ところでヌシは錬金術と占星術の関連を知っておるか? ああ、別に答えんでもいい。わしが
いいたいのはそれら総ての知識に比ぶれば砂粒のごとき小さな知識、一言二言ですむのじゃ。
要するにじゃな、木星は錫(すず)と関連が深いのじゃ。錫というのは”ぶりき”やら”ぱいぷお
るがん”の”ぱいぷ”やらに使われとる金属だそうなんじゃが、錬金術やら占星術的にはこれと
木星が関連付けられておるという。そしてわしは『まれふぃっくじゅぴたー』なる役職でな。漢字
で書けば『凶木星』……ま、本来、”ぐれーたー・べねふぃっく(大吉星)”といわれるほどの木
星が凶象意を孕むのも妙な話じゃが、そういう決まりゆえ仕方ない。おと。話が逸れてしもうた
な。まあぼけた老人の長話として笑って許せい」
まったく隙だらけの少女である。
男は考えた。いかな術法であれ集中力が途切れたその瞬間にならば解けるのではないか?
「要するにだから木錫なのじゃ。わしの偽名な。役職が『木星』で『錫』がそれに連なる金属ゆ
えに縮めて木錫。なかなか頓知が効いてて面白いじゃろ?」
少女が優越混じりの息を吐いた瞬間、うねりを上げた鉤手甲が殺到した。
果たして小さな頭はガリっという音とともに爆ぜ、錫色の髪の毛がばらばらと舞い散った。
(やったか!?)
そう息をのむ男の前で少女の頭はどろどろと溶けていく……。
よく観察すると傷によって溶解したのではなく、口から流れる涎のような液体によって顔面全
体が溶けていくようだった。例えるなら地盤沈下を来したビルの如く、下から順に顎、頬、目、
額、最後に頭というように溶けた肉汁が口中へ埋没していくのだ。そしてその肉汁は首を伝っ
て胸を流れ少しずつ少しずつ少女の原型を崩していく──…
「こりん奴よのう。亀の甲より年の功……。年長者の話はじっくりと聴いて損はないというのに」
だが少女は喋る。動くべき唇も声を発すべき声帯も溶けてなくなっているというのに、どうい
う理屈か声だけは響くのだ。
「仕方ない。退かぬとあらば殺す他なかろうて。仮にも『まれふぃっくじゅぴたー』という要職に
あるわしがここまでされて何もせぬとあらば沽券にかかわろう。といってものう、あまり喰いで
がなさそうな相手ゆえ気乗りせんがのぅ……」
腹も足もとろけて下に垂れて行き、やがてマンゴー色の飴を溶かしたような水たまりが畳に
溜まっても声は続く。まったく不気味極まりない。
「忍法我喰い(われくらい)もどき」
細い目つきをカッと剥きながら男は足元を眺めた。少女だった”モノ”はいまやアメーバか何
かのごとく、ズズッ、ズズッと男に向かって這いだしている。不思議な事に畳に染みついた血や
そこらに転がる肉片とは混ざらないらしく、波濤が砂浜をこそぐる様な調子で通りすぎるのだ。
男は素早くしゃがみ鉤手甲を振り下ろした。もちろん手ごたえなどない。
「愚かじゃのう。液体の類はまず斬れまいよ。わしを従わせるやんどころなき御方なら別じゃが」
ちなみに彼女の服や下着は先ほど突っ立っていた場所で無造作に転がっている。白いフェレッ
トと赤いマンゴーの飾りのついたかんざしも服の上に落ちている。
「あ、そうそう。わしの能力と本名をまだ紹介しておらんかったの」
男の背後で少女は再生した。
「まず能力名じゃが『ハッピーアイスクリーム』という。可愛らしいじゃろ? 横文字に疎いわし
がかたかなで発音できるぐらい気に入っておる」
恐らくこれで平気
112 :
10/12:2008/12/21(日) 03:03:04 ID:a7EYQtjg
背中に話しかけるように突っ立つ彼女は当然ながら一糸まとわぬ姿である。
胸に膨らみはなく胴も筒のごとくだ。小さな臀部には絹のごとき肌がしっとりと纏わりつくだけ
で肉は薄い。両足も白木の細棒を揃えたように頼りない。後ろ髪はほどけ肩や背中に見事な
紫混じりの錫の波を落としている。
一方で表情はどこまでも明るく、双眸は少女的な無垢の美しさに生き生きと輝いている。
「ヌシの能力が鉤手甲の形を取っているのと同様、わしの能力は『耆著(きしゃく)』の形を取っ
ておってな。耆著というのは忍者が使う方位磁石みたいなもんじゃ。磁力を帯びており水に浮
かべると北を示す」
濡れ光る肌からはマンゴーの芳しい匂いが立ち上る。どうやら服を脱ぎ捨てたせいで直に体
臭が飛散しているらしい。
「よって苗字は耆著。かたかなで書けばキシャク。偽名にしてた奴じゃな。で、肝心の本名じゃが」
「イオイソゴ、と云う」
「横文字で本名並べるならば『イオイソゴ=キシャク』、奥ゆかしい日本語で書くなれば……ふむ」
何かが男の肘に打ち込まれた。
とみるや畳にぼとりと液状の物が落ちる音がした。
「耆著五百五十五じゃな」
畳の上にできた肉の縦文字を小学生特有の本読みのような調子で読み上げる少女……い
や、イオイソゴとは対照的に、男はこらえにこらえていた悲鳴を遂に上げた。
さもあらん。彼の肘から先は見事に溶けてなくなっている!
それだけでもおぞましいのに、溶けた腕は畳の上で「耆著五百五十五」という文字を描いて
いるのだ。
しかも文字は動く。トカゲの尾は切られた後もしばらく動くというが、この文字の動きはそうい
う反射的な物というよりは例えば電光掲示板に浮かぶイルミネーションのような規則正しさが
あった。肉で描かれた漢字は上から順々にそのフチを膨らませてウェーブを打っている。
「うーむ。我が名ながらいつ見ても仰々しいのう」
仰々しい悲鳴が轟いているのはまったく意に介さぬイオイソゴ、自分の名を眺めつつ、更に
講釈を続けた。
「五百は『いお』とも読むのじゃ。万葉集にも『白雲の五百重(いおえ)に隠り遠くとも夕(よひ)
去らず見む妹があたりは』などという句もある」
溶けた肉が男の残る腕から滴り落ち、イオイソゴの言葉を速記していく。
二本目の鉤手甲がからからと畳を転がり……やがて六角形かつ掌大の金属片へと姿を変えた。
「五十を『いそ』と読むのは馴染み深いじゃろう。山本五十六というお偉い大将がおったからの。
ちなみにわしは越後長岡で小さい頃のこやつと遊んだ事もあるが……まあいらざる話かのう。
五が『ご』と読むと講釈するよりいらざる話」
両足の肉が解けて地面に溜まり、文字を描きながら素早く避けた。
何を避けたか……、無論、支えを失いうつぶせに倒れる男をである。
それをきっけけに速記は終了した。
「と。またしても長話がすぎたのう。生きておるか? 聞こえておるか? そのまま死んでは閻
魔の前でも首傾げたままとなろ。されば不敬を問われ沙汰が重うなる。それを良しとするほど
わしは鬼じゃないゆえ教えてやろう」
倒れた男はもはや達磨状態である。
それをよっこらとひっくり返しながら、イオイソゴは呟いた。
「ヌシが溶けたのはわしの耆著・ハッピーアイスクリームの特性のせいじゃ」
その手にはドングリとも銃弾とも取れる先の尖った小さな物体が握られている。
耆著とは正にこれを指すのだが、男の知る由ではない。
「わしも理屈はわからんが、これを撃ちこまれた物体はの、いい感じの磁性流体と化すらしい。
で、わしの持つ耆著で操れるという寸法じゃ。大雑把な磁力操作ゆえ精密動作は難しいがの。
磁性流体というのはそもそも強磁性体の固体微粒子を”べーす”となる液体中に界面活性剤を
用いて分散させた懸濁液。字面は難しいが要するに磁石を近づけたら海栗みたいな形に尖っ
たりいろいろ変形する不思議で面白な液じゃ。恐らくわしの耆著に元来そなわっておる磁力が
物体に作用する事で磁性流体を作るのか……。しかしそれにしては本来の磁性流体よろしく
黒くならぬのが不思議じゃのう……。まあ、わしは錬金術師ではないから科学的究明などは
専門外。ただしわしが数百年来やっとる職業的見地からなれば断言できる」
ピっと親指と人差し指が動くと、耆著が男の胸に突き刺さった。
「忍法だからじゃ!」
男の全身が溶けていく。
「忍者のわしが使うこんな能力は忍法としかいいようがなかろ」
ああ、00をまたいでだったのか
は、恥ずかしい///
115 :
11/12:2008/12/21(日) 03:04:07 ID:a7EYQtjg
イオイソゴは満面の笑みでハイハイをしながら、かんざしをひったくった。
「なれば荒唐無稽大いに結構じゃっ!」
起伏のない裸体をいきいきと反転させてイオイソゴは男の前に舞い戻った。
「おおそうだ聞いてくれ聞いてくれ。蝋涙鬼やら我喰いもどきやらも耆著の特性の応用なのじゃ。
わし自身に打ち込んだ場合はの、わし自身の意思である程度動けるのじゃ。まぁ、本来の我
喰いは消化液で色々溶かすものじゃから、わしの使うのは”もどき”にすぎぬが」
そしてかんざしの端を持って軽く捻ると、果たしてキャップのように開くと……
ストローが出てきた。
「ふぉっふぉっふぉー! いっつぁ食事たーいむ!! ……あぁでもやっぱまずそうじゃのう。
しかし喰いもせんものを殺すのは主義ではないし、第一自然の摂理に反する。かといってどう
も中年の肉は瑞々しさが無く脂ぎっててうまくない……仕方がない」
ドロドロの肉塊を困ったように眺めると、イオイソゴはその上に握った左拳をかざした。
「わしは”ふぇれっと”と”まんごー”の細胞を入れられた調せ……ええと、そう、怪人なのじゃ」
果たしてぎゅっと絞った左拳からはオレンジ色の汁がダクダクとあふれ出る。
むろんその匂いはマンゴーの物であるから、どうやらイオイソゴは汗腺よりマンゴーの果汁
を出せるらしい。それで味付けするという発想に行きつくのは当人にとりごくごく自然といえよう。
なおこれは余談になるが、マンゴーはウルシ科の植物のため人によっては果汁にかぶれて
しまう事もある。先ほどイオイソゴと手を繋いだ尖十郎が手に痒みを覚えたのはそのせいなの
であろう。
「本当は”らっこ”と”こうがいびる”が良かったのにえろぐろ女医がいらんコトしおったから……」
えぐえぐと泣きながらイオイソゴは『男』だった肉塊にストローをプスリと差し込んだ。
「じゅるじゅる。”ふぇれっと”と”まんごー”の細胞を入れた理由は『淫猥な響き』だからだそう
じゃ。うぅ。何がどう淫猥なのかもわしにゃ分からんから忌々しい。じゅる。じゅるるる」
やがて男を食べ終わると、イオイソゴは粛然と呟いた。
「大丈夫じゃ。お主を痛めつけようとかそういう意思は持っておらぬ」
向き直った遥か先にいたのは尖十郎。壊れた襖の中に茫然と座り込んでいる。
一連の戦いの妖気に囚われたという訳ではない。
彼の周囲の床はことごとくドロドロと溶けている。立てないのはその溶けた床が強烈な磁気を
帯びて尖十郎を拘束しているためである。
イオイソゴは戦闘の最中に尖十郎の足元へ耆著を打ち込み、辺り一帯を磁性流体と化して
いたと見える。
むろん最初は逃れようともがいていた尖十郎であるが、磁力は血中の鉄分に反応したのか
彼を床へと吸いつけた。傷の痛みを堪え必死の思いで階段へ逃れんともがいた彼だが、横目
で見たそこも既に磁性流体のるつぼであった。かろうじて見えた一段目はとろけていた。左右
の壁に至っては何らかの磁力線に沿ったらしく針山のように激しく隆起し、向かいのそれと癒
合するや……扉よろしくばったりと閉じた。後はもう最初からそこに階段などなかったようにふ
よふよと波打つ異常な壁があるばかりである。ならば二階の窓から、と振り返っても磁性流体
と化した窓枠総てことごとく癒合し退路を断っている。そも退路があったとしても、尖十郎はそ
の場から一歩も動けぬ。
そうこうしているうちに前出の妖気を孕んだ戦いを観戦せざるを得なくなり、かつて「木錫」と
呼んでいた憎からぬ隣人が人を喰うおぞましい情景さえまじまじと見せつけられる羽目になっ
たという次第。
脱出を阻まれた時点ですでに精も根も尽き果てていた尖十郎だ。
もはや瞳からは光が消え、ただただ呆けたようにイオイソゴを眺めている。
「できれば知られたくなかったのう。わしの本性」
ストローを仕舞ったかんざしを口に咥えながら、イオイソゴは無邪気な調子で髪をポニーテー
ルに結わえた。服はまだ着ていない。にも拘わらず彼女は裸体を隠そうともしない。少女らしく
そういう所業にあまり羞恥がないのだろう。
とはいえ瞳には憂いと悲しみの光が限りなく宿っている。
「わしはな。人間が憎くて喰っとる訳ではないんじゃ。仲間たちは……それぞれ凶悪な理由で
人間を殺しておるが、わしは違う」
やがてできたポニーテールへかんざしを斜めに刺すと、イオイソゴは白い裸体をくゆらせるよ
うに四つ足で尖十郎にすり寄った。
116 :
12/12:2008/12/21(日) 03:05:12 ID:a7EYQtjg
「ヌシら牛肉とか好きじゃろ? でも牛を見てすぐに殺したいとは思わぬじゃろ? 殺されるさ
だめの牛を見たら、まず『可哀相』って思うじゃろ? ……わしの人間観もそれなんじゃ。食べ
たい。けれど隣人としては愛おしい。だからわしは憎悪で人を殺したくないのじゃ」
そっと尖十郎の首をかき抱くと、イオイソゴは甘い匂いのする唇を彼のそれへと押しつけた。
しばらくそうしていただろうか。ねっとりとした果汁の糸を引きながら、気恥しげに視線を外しな
がら、イオイソゴは呟いた。
「その……好きじゃ。わしはお主の事。許可が出なかったとしても、好きなんじゃ」
わずかに尖十郎の瞳に光が戻った。そして彼は何かを言いかけた。
「だから喰うのじゃ」
耆著が尖十郎の喉笛に深々と突き刺さった。
「安心せい。さっき言った通り『痛めつけは』せん。そのうち脳髄さえもとろけ痛みも何も感じな
くなる。ただわしの中で甘く甘く溶けていくだけじゃ。そう……」
「ハッピーなアイスクリームのように」
「だが唇を合わせるのは好きな者だけじゃぞ。ストローなぞ……使いとうない。ヌシを直接感じ
させて欲しいのじゃ…………」
再び合わせられた唇から、じゅるじゅると何かをすするような音が響いていく。
尖十郎の体はいつしか横たえられ、ずずずと音が響くたび少しずつだがしぼんでいく──…
およそ一時間後。
「くふふ……。好きになった者を喰いたくなるわしの性、正に業腹」
尖十郎のブレザーを前に、口を拭うイオイソゴの姿があった。
彼の姿はもはや辺りにはない。
或いはイオイソゴの腹部を解剖する者があれば観察できるかも知れないが……。
果たして見えざる斬撃線をスルリと切り抜け、果てはゲル状にさえ溶解できる彼女を解剖で
きる者など存在するのだろうか? そもそも磁性流体と化した状態で喰われた”物”を元の存
在として認識できるかどうかと問われればそれもまた難しい。DNA鑑定を用いれば照合自
体はできるが人間的感情では色々認めがたい部分が多いだろう。
「旨かったのう。でも……」
法悦の極みという態でニンマリと笑っていたイオイソゴの瞳にみるみると涙があふれた。
「やっぱり悲しいのう」
涙は頬を伝い、持ち主亡きブレザーの上へぽろぽろとこぼれていく。
「いくら喰っても腹が減る。満腹になっても腹が減る。いつになったらわしは満たされるのじゃ
ろうなあ。わしのような化け物が世界に満つれば変わるのかのう? 教えておくれ……尖十郎」
ひとしきり泣いた後、黒ブレザーを着ると、イオイソゴ=キシャクは仮初の自宅から姿を消した。
以後、その街で彼女を見た者はいない。
以上ここまで。支援ありがとうございました。
まさかこの時間帯にして頂けるとは予想外……
・本作はとある錬金術漫画の設定を下敷きにしています。
・風閂、蝋涙鬼、我喰いは忍法帖シリーズからです。
・二次創作用のオリキャラをどうしようか悩んでる時にこちらを見つけたので、ロリババァにしてみた次第。
・何描いてるかはトリップでググって頂ければ多分……
ロリババァはいいものですねやっぱり。
では。
本当にこんな深夜に御支援ありがとうございました。
いやあ、グロいロリババァもいいね! 眼福でしたw
120 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/21(日) 10:49:40 ID:o3EHij+u
きた!SSと絵きた!これでかつる!
久々の投下でしかもボリュームあってうれしい
スターダストさん乙ですよ。
名前見て吹きました。
貴方もこの嗜好でしたか。
では向こうで木錫が活躍するのを楽しみにするとします。
忍法にはやや食傷気味ですが、悲しみを背負ったロリババはいい。
g(グッド)
r(ロリ)
b(ババァ)
124 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/26(金) 13:02:30 ID:HWSlg4ls
人間殺すのに躊躇しないとことんダークな吸血鬼ロリババアとかもいいな
125 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/26(金) 13:50:04 ID:P5SkfBNu
ありがとうサンタさん!!
サンタさん怪我しすぎww
そこまで頑張ってロリババァを捕獲してくれてどうもありがとう!
わあーい(^^)
サンタさーん!!
「なんじゃ?」
今日もあいつの目付きは鋭い。まだ年端もいかぬと形容するのが
妥当な彼女の外見の中で、唯一彼女本来の年齢を感じさせるのが、
その鋭い視線だ。
「……今日、何日だっけ?」
「ふむ。……今まで戯け戯けと馬鹿にしてきてすまなかったのう。まさか
そこまでお主の脳味噌が深刻な状況にあるとは思わなんでな。許せ」
「違え!? なんで俺が普通に今日の日付忘却した設定になってんだ!?」
「ん? 違うのか。お主の脳味噌ならありえるか、とも思うたのじゃが」
「その認識は撤回していただきたい。俺の脳は歳相応だ」
「では何ゆえそのような問いを寄越す? 27日であろう。かれんだあを見よ」
「そうですよ27日ですよそんな事くらいわかってますよ! 俺が言いたい
のはだな、今日を遡る事3、4日、何らかのイベントがあったはずでは
ありませんか、という事なんだよ!」
「迂遠な。そうならそうと、はっきりと申せばよかろうに」
「催促をはっきりしたら、俺が情けなくなるだけだろうが!」
「……催促?」
あ。
俺がうっかり口走った言葉を聞き逃さず、彼女は喰らいついてきた。
鋭い視線に、妙な光が宿る。
「何を催促するのじゃ? わしがお主に促されるような事が、何かあったとは
思えんが? 何をどうして欲しいのじゃ、お主は? ほれ、言うてみい」
「……お前、それを男の口から言わすのか?」
「なんじゃ、口では言えんような恥ずかしい事か? 生憎、この身体では
お主のその欲望に応える事はできんから、容赦して貰えんかの」
「違ええ!? なんで俺がお前にあんな事やこんな事――」
「しとうないのか?」
「――少し、したいです……ってそうじゃねえ!?」
思わず本音が。ガッデム。
「ふむ、素直じゃな。だがそれをするのはもう少しわしの身体が育つまで待て」
「ええ待ちます待ちますとも! けど話はそうじゃないって言ってんだろ?」
「ふむ?」
このまま思い出してもらおうとしても埒が明かないと思い、俺は記憶を
呼び起こす為のキーワードを提示する事にした。
「えっと、現代日本における行事について、大雑把に説明しただろ? 12月
には大きなイベントがあって、その時どうするか、も」
「おお、そういえばそんな話も聞いておったの。はて、12月のいべんと……
なんじゃったかのう?」
「お前のその口調でそういう風に呟くと、本気でボケたみたいに聞こえるな」
「お主の場合、いついかなる時も本気でボケておるがな」
「だから俺の脳は歳相応だって言ってんだろ!? ボケてねえ!」
「冗談じゃ。さて、わしの明晰な頭脳はお主に聞かされた話を覚えておったぞ」
「おお、覚えてたのか」
「12月のびっくいべんとと言えば、くりすます、じゃな?」
「そう、それだよそれ! その時どうするって教えた?」
「確か……さんたくろうすなる怪人が、くりすますの夜に一家が寝静まった
家屋に不法侵入。子供が欲しがるものを何故か察知しており、それを子の
寝る部屋に残した後、、本人は影も形も無く消えうせるという……」
「どんな都市伝説だよ!? ……まあ、概ね間違ってないけど」
「確か、実際はさんたくろうすなる怪人は存在せんのだったな」
「そうそう」
「その代わりとして、ぷれぜんと交換なるものをする、と」
「そうそう! って覚えてんじゃん!」
「今まですっかり忘れておった。ここ数日家も空けておったしの」
「そうだよ! なんでいきなり24日から3日間いなくなるんだよ! まさに当日だよ!?」
「野暮用じゃ。主には関係ない」
「……むぅ」
「ほほ、そうむくれるでない。ま、おぬしの言いたい事、おおよそは理解できたわ」
「できたのか」
「うむ。お主は要するに、ぷれぜんと交換をしたかったのか?」
「……べ、別に、そこまでしたいってわけじゃないけど」
「そうか、ならば別にせずともよいな」
「嘘ですしたいですもの凄くしたいなぁ僕!」
「ならば致すとするか」
「おお! って、お前、何だかんだ言ってプレゼント用意してたんだ?」
「ん? わしは何も用意しとらんぞ」
「なんでだよ!?」
「確かその折に言っておったろう。おなごが男にするプレゼントは、おなご
自身であり、それが最も男を喜ばせる、と」
「それはそういう事すんなって意味で言ったんだっ!?」
「こうであったな……『ぷれぜんとは、た・わ・し♪』」
「間違ってる! 間違ってるから!?」
「ふむ、違ったか。確かに洗浄用具とわし自身には何の関係もないの。
じゃが、まあ、お主とてわし自身を捧げられるのは悪い気はせんじゃろう?」
「お前……それ凄い自信家な発言だぞ。ちんちくりんの癖に」
「なあに、程なくして育つ。そういう風に調整したのじゃからな」
「……なんだかなぁ」
「とにかく、わしのプレゼントはわし自身じゃ。駄目かの?」
「いや、駄目っつうかむしろそれは大歓迎っつうか育たなくてもいいって
言うかいやいやいやいやちょっとまて俺ストップ俺自重しろ俺」
「うむ、喜んでもらえて何よりじゃ」
「喜んでな……くはないのが困る。とほほ……」
「とはいえ、わしのこの身体は、まだお主を受け入れるには無理がある」
「だから受け入れるとか何とか、どうしてそう発想がエロいんですかお前は」
「そこで、じゃ……ちと近う寄れ」
「なんだよ……」
「うむ、そこでよい。では、わしからのぷれぜんとじゃ。ん」
頬に感じる温かい、少し濡れた感触。
これは……唇!?
「な……!?」
「頬に接吻……これがわしからのぷれぜんとじゃ」
「……お前、なぁ……」
「その内大きくなったら、もっと色々としてやるからの。前約束のようなものじゃ」
「……期待しておきますとしか返しようが無い自分が嫌だ」
「さて、お主のぷれぜんとは何なのじゃ?」
「……気にいってもらえるかどうかわからないけど」
俺は、押入れに隠しておいた包みを取り出す。
「随分と大きな包みじゃのう」
「ほら、これだ!」
「な……これは!?」
包みを勢い良く取り去ると、その下から出てきたのは、大きなクマのぬいぐるみ。
「なんか、前クレーンゲームで取ったのやったら、えらい喜んでたからさ、
大きいの、奮発してみた」
「……わ、わしがこんなこどもだましのぬいぐるみなどでよろこぶと思ったら
その通りじゃ! 大きいぞ!? なんじゃこの大きさは!? もふもふしても
よいのか!? 駄目と言われてもやるぞ! わしはやると言ったらやる女なのじゃ!」
「……あ、いや、まあ、どうぞご存分に」
タックルを仕掛けるようにぬいぐるみに飛びかかり、彼女は存分にその
感触を楽しみ始めたようだ。久しぶりに見るな、こんな喜色満面の笑み。
いつも鋭いその視線も、今はだらしなく緩んで、ぬいぐるみに注がれている。
「ま、喜んでもらえたようで何より」
「うむ! うむ、実に良いぞ! わしは非常に喜ばしい!」
「じゃま……ちょっと遅れたけど、メリークリスマス」
「ん? なんじゃその、めにぃくるくるしますとは?」
「回すな回すな。クリスマスの挨拶だよ。メリー、クリスマス」
「めりぃ、くりすます」
「そう。メリークリスマス」
「めりぃくりすます、じゃ!」
「うん……メリークリスマス!」
彼女との初めてのクリスマスは、こうして3日遅れで何とか無事終了した。
ちょっとやきもきもしたけど、喜んでもらえたし、まあいっかな?
終わり
いきなり投下してごめーん
まことにすいまめーん
うん、俺も大変喜んだからまあいいだろう
俺もロリババァをこんな掛け合いがしたいお
プレゼントはわたし、もう少し育つまで待ってくれ、じゃと!?
なんという台詞これはできますのうできますのう
わーい!!!!
わーいわーい!!!!
わぁーーい!!
|Д`) …
|Д`)はぁはぁ
ババアロリ
最近は投下が多くてうれしい限りだ
来年もこの流れが続きますように
さぁて、ロリババァで今年一年を締めるとするか。
「おい、お主」
「なんだよ、俺はダイナマイトとハッスルザッピングするのに忙しくて……
って、なんだこりゃ?」
何やらデロンとした物体が器に入れられている情景。彼女に呼ばれて
自室から居間にやってきた俺が見たのは、そんな情景だった。何コレ珍百景?
「何をと申すか。見てわからんのか?」
「わからんから聞いてるんだが」
「……ホントにわからんのか、お主は?」
そのデロンとした物体は、どうやら何かの液体につけられているようだ。
ますますわからん。何かのオブジェのように見えなくもないが、それにしても
独創的な造形で、俺には理解のできない美の表現なのかもしれない。
「お主……今日は何日じゃ?」
「そうか、お前もとうとう歳相応の脳味噌に……」
「それはくりすますの意趣返しか!?」
「バレたか。まあ、今日は大晦日だよな。それとこの謎の物体Xに何の関係が?」
「謎の物体えっくす……」
何やら、彼女はわなわなと震えだした。だが、年端のいかない少女の
外見で震えられても、可愛くしか見えない。まあ、怒ってるだろうという
のはわかるんだけども。
「何怒ってんだよ」
「せっかく……せっかくお主の為にこれをわざわざ作ったというのに、謎の
物体X呼ばわりまでされて、これが怒らずにおられるかっ!」
うわ、ホントに怒ってる……。けど、真っ赤になった顔は、やはり可愛いだけで、
あまり怖かったりしない。困ったもんだ。
「だから、これ何なんだよ。俺にゃさっぱり見当がつかない」
「……今日は大晦日じゃ。そして、大晦日に食べるものと言えばなんじゃ?」
「大晦日に食べる……年越し蕎麦か?」
「その通りじゃ! いぐざくとりー、という奴じゃ!」
「それとこの謎の物体XX(ダブルエックス)に何の関係が?」
「まだわからんのかこの戯け! これは蕎麦じゃ! 年越し蕎麦じゃ!」
「………………」
目の前の、器に入った物体は、どう見ても蕎麦ではない。
「あはは、またそんな冗談言って俺を担ぐつもりだな」
「大戯けがぁああああ!? 何ゆえにわしがそのような冗談を言わねばならん!?」
「だって、ほら、蕎麦ってのはもっとこう、細くて長くて、こう、ズルズルー、
ってすすれるような感じの物だよ?」
目の前の、器に入った物体は、どう見ても菱形だった。ぶよんとした菱形。
「……そ、それは……その、初めて、このようなものを作ったので、ちょっと
上手く出来なかったかもしれぬが……」
………………えっと、上手く、できなかった? という事は、つまり? ホントに?
「……これ、蕎麦……なの?」
「そうじゃと言うておる! 年越し蕎麦じゃ!」
「そうか、蕎麦のつもりだったんだ……」
「つもりではない! お主、わしの堪忍袋の緒はそれほど太くないぞ!?」
「いやいやいや、すまんすまん、わかったわかった。これは蕎麦だ」
「うむ、それでよい」
「そういう設定でいこう」
「………………」
「……あれ?」
「今、わしの中で何かが切れた音が聞こえたんじゃが……これは何の音かのう?」
「……えっと、その……僕、やりすぎましたか?」
「後悔は……先には立たぬものじゃ……」
「ちょ!? 怖い! その笑顔怖いですよ!? 膝が震えてますよ、私!?」
にっこりと笑う彼女の背後に、何か黒い色をしたオーラが見えたような、
そんな気がした瞬間、
「一度死んでくるがよいぃぃぃぃぃぃ!」
彼女の華麗な後ろ回し蹴りがテンプルにクリーンヒットして、俺は視界は白に
閉ざされた。俺の大晦日、さようなら。そしておはよう、2009年……と、2009年におはようできる
事を祈りながら、俺の意識は白に包まれて――――――あ、お花畑だー♪
色々な意味で終わり?
ムサシが武蔵で武蔵がムサシで
ややこしや〜♪
小ネタ投下です。
投下乙です!
ロリババァを愛でながら年越しとは良い世の中になったものだ
凶て
新年明けましておめでとうっ!
エヴァ様を眺めて年明けひゃっほぉおおおおおおおおおおおお!
「行くのかい?」
「ごめんな、婆ちゃん。俺、帰らなきゃ」
「待ってる人でもいるのかい?」
「ああ。喋り方は婆ちゃんみたいだけど……凄く可愛い女の子が、俺を
待ってくれてるんだ」
「そうかそうか。待っとる人がいるんなら、帰らんとなぁ」
「ま、俺も後八十年くらいしたらこっち来るからさ」
「ほっほっほっ、随分長生きするつもりじゃねえ、あんたも」
「そのくらい、あいつと一緒にいてやりたいからさ……あいつには言えないけど」
「ほっほっほっ」
「じゃあ、行くよ、婆ちゃん」
「行ってらっしゃい。孫と正月を迎えられて、わたしゃ嬉しかったよ」
「俺もだよ、婆ちゃん。元気で……ってのもおかしいけど、元気でな」
なんだか、夢を見ていたような気がする。内容は思い出せないけど、
なんだか凄く温かくて、そして少し寂しい、そんな夢を。
どうやら、俺はいつの間にか眠っていたらしい。いつ眠ってしまったのか、
記憶には無いけれど。
「……う、ううん」
身じろぎをした俺の頭には、いつもの枕のそれとは違う、何やら柔ら固い、
不思議な感触が。
「起きたか。もう、起きんかと思っておったぞ」
声が……目の前から降ってくる? いつもと違う聞こえ方の、いつも聞いてる
その声に、違和感を覚えながら俺は瞳を開いた。
「……あれ? お前の顔が……目の前、に?」
「寝ぼけておるな」
「寝起きだから……って、あれ? という事は……」
あいつの顔が目の前にある。
そして、頭に柔ら固い感触。
この二つの符号が示す物は……一つ!
「……せめてもの詫びじゃ。元はと言えば、わしのせいじゃからの」
ひ・ざ・ま・く・ら?
「お前……なんで俺を膝枕してんの?」
「言っておるじゃろう。詫びじゃと」
「……詫びられるようなこと、されたっけ?」
どうにも意識がはっきりしない。なんか強い衝撃を受けたような、そこはかと
無い記憶があるような気がしないでもないが、そんな衝撃を受けたというのに、
俺は呑気に眠っていたというのか。
「覚えておらぬのか?」
「すまん。なんかこう、ドカーンと何かがきたようなイメージは残ってるんだが、
それが一体なんだったかはさっぱり思い出せない。なんか知らない内に
眠りこけてたみたいだし……お前が、何かしたのか?」
「……いや、まあ、その……覚えておらぬのなら、気にするな。些細な事じゃ。
まあ、それはともかく、今はこのままでおれ」
「あー、いいのか?」
「構わん。わしは今そういう気分なんじゃ」
「どういう気分だよ」
「考えるな。感じるのじゃ」
「どこの青三号だよ……」
「……時に、頭が痛かったりはせんのか?」
「なんで?」
「いや、痛くないのならよい。存分にわしの柔らかい太ももを味わえ」
「……柔らかいっていうか、柔ら固いって感じだが」
「むっ!?」
「けど、いいよ。なんか、いい感じ」
「……そうか。ならばよい」
いつもの鋭い彼女の視線は、今日も変わらず俺に注がれている。だけど、
その目は心なしか赤く充血しているように見えた。
「お前は夜更かししてたのか? 俺はいつの間にか眠っちゃってたみたいだけど」
「うむ。わしは大晦日からずっと眠っておらん。まあ、別に平気じゃが」
「大晦日から?」
「うむ」
「……あれ、という事は、今日何日だっけ?」
「正月じゃ。元日。1月1日」
「そうか、正月か……って、正月!?」
「……何を驚いておる。大晦日に眠って、目が覚めたら正月。自然な話
であろう? 別に驚くことは何もないはずじゃが?」
「あ、いや……そう、か。そうだな。そう言われればそうだ。あっはっは」
「ほっほっほっ、そうであろう」
心なしか、彼女の笑いは乾いて聞こえたような気がしたが、まあきっと
気のせいだろう。別に乾いた笑いを挙げる場面じゃないし。
「あ、じゃあ、言っとかないと。よいしょっと」
頭に覚える感触は少し名残惜しかったが、俺は起き上がり、姿勢を正した。
「ふむ……新年の挨拶じゃな」
「そうそう。ちゃんと言っておかないとな」
彼女と俺は、互いに正座して向き合い、三つ指を立てる。
「あけまして」
「あけまして」
『おめでとうございます』
「……ふぅ、さっぱり目を覚まさんかった時はどうなる事かと泣きそうに
なったが、無事で本当に良かった……」
「ん、何か言ったか?」
「いや、何も言うてはおらんぞ。気にするな」
彼女が小さな声で何か呟いたような気がしたが、まあ何も言ってない
と本人が言ってるから気のせいなんだろう。
「時にお主、腹は減っておらんか?」
「そういえば、年越し蕎麦も食べずに寝ちゃってたんだっけ」
「お主の分はちゃんととってあるぞ」
「おお、そりゃありが……なんだこれ?」
「……年越し蕎麦のようなものじゃ。わしが作った失敗作じゃがな。とって
おいた麺を茹でなおしたのじゃ」
「蕎麦……麺っていうより、オブジェだな、こりゃ」
「……もう何も言い返さぬ。とにかく、食してみい」
「まあ、せっかくお前が作ってくれたんだから、失敗作だろうが何だろうが、
ありがたく食べさせてもらうよ」
「うむ」
「……ぱく。もぐもぐ……」
「ど、どうじゃ!?」
「いや……蕎麦じゃないな、この味と食感は」
「……そ、そうか」
「でも美味いよ。変わった味だけど、美味い」
「そうか! そうであろう! わしが作ったのじゃからな!」
「ありがとな。今年もよろしく頼むよ」
「うむ……わ、わしの方こそ、よ、ろ……う、うぅ……」
「あれ? なんで泣いてるんだ?」
「馬鹿者! 女子の涙を詮索するなぞ、無粋の極みじゃぞ! というか
そもそもわしは泣いてなぞおらん! 単に目にゴミが入っただけじゃ!」
「……そうなのか?」
「う……嬉しいのは本当じゃが、それで泣く程わしは弱くはない!」
「……そっか。ま、んじゃ改めて、今年もよろしくな」
「うむ。よろしくされてやろう! 今年もわしについてくるがよい!」
そう言って、少し赤さが増した目で笑った彼女の顔に、俺は自然と微笑を
返していた。鋭い目つきが、糸のように細められ、軽く上記したその顔の
可愛さに、思わず俺の頬も赤くなる。ま、今年もなんだかんだでこんな感じなんだろう。
そんなこんなで、多少曖昧な所があったりもしたけれど、俺と彼女の
2009年は、こうして幕を開けたのだった。
終わり
なんか続いてますが、小ネタです。
ここまで投下です。
おおおおお!いろいろ来てる
大晦日もロリババァ!正月もロリババァ!
ババア、お年玉もらいにきたぜ!
俺はロリババァのお年玉、ロリババァの身体で貰うことにしたぜっ!
157 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/04(日) 03:26:17 ID:X8oYZrfh
ベタなwwwww
>>157 ああっ! それでも嬉しいっ!
折れた骨の繋がる感触がロリババァに因るものだと思えば幾日もの負傷さえ快感になるっ!
流石はロリババァ板に生息する野生の神様っ!
拝ませてくださいっ! 賽銭投げますよ、剛速球で!
( ゚Д゚)ノ≡H エイヤッ!
俺も転がしてくれぇーーー
161 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/05(月) 00:13:09 ID:YEx3HOpA
いいなぁいいなぁ
転げた先でティウンティウンするフラグwwww
転がしてもらった!嬉しい!
ロリババァいいよロリババァ
初夢はロリババァの肛門に口をつけてオナラを肺一杯に吸い込む夢だった。
すぅぅばらしいいいいいいいいいいいい!
ババァ、餅喉詰まらせて死ぬんじゃねーぞ!
不死系ロリババァがモチを喉に詰まらせると死ぬこともできずものっそい苦しい
>>167 その姿を妄想しながら僕はご飯杯いける。
肝心の数字が記載なし
これはどう取るべきか
やれやれ、ご飯杯(ライスカップ)を知らない者がいるとはな
ろりろりろりばばぁ〜
よく読み物とかでロリババァの相方になる男って年も性格も大人なパターンが多いな
自分は青臭いガキが毎度ババアの尻に敷かれるパターンが好きな少数派
>>172 相手がガキだとロリババァのババァ面を強く出さざるをえないから少ないんじゃないかね
あと大人だと体格差でロリを強調しやすいとか
>>174 やっぱロリ好きな人はババア面を強く出されると萎えるのかなぁ?
俺はババア面強く出してもらえると嬉しいんだけど
ロリババアネタを何度か書いて思ったんだが、
ちょっと間違えると単なる高貴な幼女って感じになるな。
一人称妾にしちゃうと、もうババア要素がない。
ついでに、ロリ馬場という言霊が電波に乗ってやってきたんだが、どうしよう。
どうもしなくていいか。アポー
そんなでかいロリババァがいるか!
>>175 需要の違いかも
「ロリ好きだけどロリババァはダメ」って人は多そうだけど
「ロリババァ好きだけどロリはダメ」って人はあんまいなそう
そうなるとロリ優勢になるわけで
>>176 イラストだとさらにやりづらいぜ!
そういや、絵でババァ要素ってどうやったら出せるだろうw
>>178 >「ロリババァ好きだけどロリはダメ」
まさに俺がこれなんだがw
そのまんまの幼女は苦手だが、中身がババアの幼女は大好物
ポリデントとか?
老眼鏡だな
なぜかばあちゃんと聞くとバター飴を思い出しますw
想い出なのかな
食い物系の思い出はあるねー
ばあちゃんち行くと毎回お菓子が大量に出てきたのは俺だけじゃないはず
そう、基本食い物攻めだからw
食べられなかった頃の記憶がしみついてるから、
なんとかたくさん食わせてやろうとするんだろね
今にして思えば、あの暖かさが掛け替えのない代物に思えて仕方ない独り身の昨今。
なんかババァ懐古スレになっとるw
でもそうね、とにかく孫かわいさというのは物凄い
しかもそれでロリなんだぜ?最高じゃね?
孫可愛がりをしようとするんだけどちっちゃい
それもロリババァ
ロリババアにも二種類あるんだな。
俺は、
・長年生きてて、メンタリティはババアだけど外見はロリ
という方向性で考えてた。
結構
・婆ちゃんが若返ってロリな外見に
という方向性で考えている人がいるみたいだな。
どっちでもおいしくいただけるぜ
うむうむ
かわいいのうかわいいのう
お菓子には砂糖がまぶされたかためのゼリーみたいなよくわからないお菓子とか
何味かよくわからない飴が入ってるべき
信州の味セットみたいなやつだな
ババァは甘いもの好きだよね
ハッカ飴とかも好きだぞ。
んで、そんなもん食いたくない子供にも勧めてくんのw
あと、浅田飴差し出されたことあったなw
でも婆ちゃん食べないんだよな
孫が食べてくれれば、すっげぇ嬉しそうな笑顔でコッチ見るんだよな
だからそんなに居心地は悪くはなかった気がする
いなくなってからわかる、あの温もり
いいなぁ。物心つく頃にはお婆ちゃんいなかったからなー。
そういうのにある種憧れがあるから、このスレにいるのかも
>>196 ババァええのおおおお
これだよこれ、この食い物攻勢なんだよ
甘いものがまず貴重だという条件付けがあるんだよ、ババァはw
だから孫に食え食えとやる
>>196 贅沢を言うと、出来れば畳の部屋で、コタツの上でそれをやって欲しかった。
ああぁ、なんか、色々と思い出してきたぞ。
声を大にして言いたい。
婆ちゃんと言えば肝油だろ!?
ヴィータもロリババァだよな、一応。
ああいうタイプも捨てがたい。
あー、エヴァ様の汗とおしっこと愛液で出来たかき氷が食べたいぞー。
208 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/18(日) 17:45:53 ID:bklEgF9s
ロリババァでありながら中身がまんま幼女のロリババァはないわぁ
ロリババア研究会、略してロバ研でも立ち上げるか
活動内容は?
『ロリババアとは何か
この至上命題を探求し、様々なロリババアの可能性を模索する事で
数多のロリババアの形態をこの世に現出させるのを目的とした研究会です
さあ、君も今日からロバ研でロリババアについて語り合わないか!』
そんな頭の悪いチラシを拾った俺は、試しにあいつに見せてみた。
「なんじゃこれは?」
想像通り、返ってきた反応は半眼。普段からきつい目付きがさらに鋭く、
細くなっている。
「何か、お前みたいなのを研究したいんだとさ」
「……よくわからぬ嗜好の持ち主がおるもんじゃのう」
「うちの大学にこの前できたサークルらしいんだけど……よくこんなサークル
認可されたよなぁ」
「さあくる? 同好の士が集まって語らう集い……じゃったかの」
「そうそう」
「しかし……わしのような存在がそうそうおるわけもなかろう。一体こやつらは
何を研究しようというのじゃ? ……もしや、わしが知らぬだけで、世の中には
千歳(ちとせ)を生きる者が溢れておるのか!? そして、こやつらはそのような
者を捕らえ……ああ、そんな無体なっ!?」
「ああ、研究って言っても、お前が思ってるようなんじゃないから」
多分、こいつの頭の中では腑分け……つまり、解剖とか、そういうのを
やってる図が思い浮かんでるんだろう。ターヘルアナトミアかいな。
「創作の中にな、お前みたいな登場人物って結構いるんだよ。だから、そういうのに
興味があったり、そういう登場人物を嗜好する人間が集まって、あの登場人物が
いいとか悪いとか、そういうのを語らったりするわけ」
「楽しいのかの、それは?」
「まあ、他人の価値観だから、俺には何とも」
価値観の共有がそれなりに楽しいって事は、まあわかるしな。
……実際、こいつを目の前にしてると、そういう趣味嗜好の持ち主が存在
する理由というのも、よくわかるし。口に出しては言えないが。
「……よくわからんのう」
再びチラシに目を落とし、彼女は首を捻っている。
「昔は、そういう趣味嗜好はなかったのか?」
「今の世とは、おぬしの言葉を借りれば価値観が違うからの……例えば、
わしの生まれた頃は、貴族は皆『ろりこん』じゃったから」
「源氏物語とかかぁ……まあ、確かにロリコンだよな、今からすると」
「わしとて、求婚された事はあるのじゃぞ?」
「うそ、マジで!? ……凄いなぁ、昔の人」
こいつの外見年齢からすると……確かに、どう考えても、言い訳しようが無い
くらいにロリコンだ、その人。まあ、結婚が儀礼的、政治的意味を失ってる
今みたいな時代だから、そう思ってしまうのだろうけど。
「そう考えると、こやつらも『ろりこん』なのじゃろうか?」
「あ……うん、多分そうなんじゃない?」
チラシを指し示しながらそういう彼女に、俺は曖昧な頷きを返した。
「しかし、『ろり』を嗜好する意味合いはわかるが、そこに年嵩を加える事に
どのような意味があるのじゃろうか……」
「見た目と中身のギャップとか、そういう感じじゃないかな」
「ふむ……では、お主もか?」
「ぶっ!?」
思わぬ攻撃だ。俺は思わず視線を彷徨わせた。
「……それとも、わしの事は遊びという事なのかのぅ……」
「べ、別にロリコンってわけじゃ……単に、その、お前がたまたまろりぃな
外見だったってだけで……えっと……」
「ほっほっほっほ、冗談じゃ、慌てんでもよい」
……からかわれた、のか。ガッデム。
「さて、そろそろ昼餉の時間じゃ。今日はうちで食うのじゃろ?」
「あ、ああ、そのつもり……って、まさか!?」
「おぬしの分もたんと作ってあるから、しっかり食べるんじゃぞ」
「お前が作ったの? いいって言ってるのに……」
「遠慮せんでもよい。さあ、たんとお食べ」
「……お前が作ると、何でも甘くてお菓子な感じになるからなぁ。美味いけど」
「美味いのなら問題は無いじゃろう。さあ、食え食え」
嬉しそうに笑いながら、彼女は俺を食卓へと引っ張っていく。
……ま、いっか。確かに味は美味いしな。
「そうじゃ」
不意に、彼女は立ち止まり、俺の方を見た。
「先の言葉……嬉しかったぞ」
そして、とびきりの笑顔を浮かべて、そう言った。
「………………」
「だから、大盛りサービスじゃ……っと、なんじゃ? 顔を真っ赤にして?」
「……もう駄目。お腹いっぱい胸いっぱい」
はあ……まったく、貴方たちの気持ちがよくわかりますよロバ研の皆さん……。
「まあ、そう言うな。まだまだ成長期じゃろう、おぬしも。たんと食えたんと」
「はいはい、たんと食わせていただきますよ。お腹が破裂する程にね」
まったくもって……最高だよな、ロリババア。そんなロリババアが、一番大切な
人だなんて……俺の人生も最高かも。
そんな事を思うと、自然と俺の顔には笑みが浮かんでいた。
願わくば……こんな日々がずっと続きますように……そんな願いと、想いをこめた笑みが。
終わり
1000年生きたロリ
ここまで投下です
腑分けに萌える
最高ですか?
はい、最高です!
|Д`) …
|Д`)はぁはぁ
217 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/27(火) 22:14:29 ID:5ksojdkP
たまには age とくか。
アゲババァ。
あげまんか…
ブリーチのロリババァを見たがいまいちだった
わがままでも上品なロリババァが良い
紅茶片手に無理難題、ですね
紅茶というと深紅…
ハイかイエスで答えないとな
>>222 答えようが答えなかろうが、紅茶飲んだ時点でアウトですね。
わかります。
飲んだ時点でレベルを下げられるんだな
クネクネハニー思い出した。
ババァ再婚してくれ!
終業のチャイムが高らかに鳴った。
ここ、春星高校2年4組でも担任の白河百合香(しらかわ ゆりか)が生徒
への伝達事項を終え、いつもの温和な表情を浮かべたまま軽く手を叩いた。
「はい、本日のホームルームはここまでです。皆さん、気をつけて――」
――唐突に、勢いよく前の扉が開いた。
「豪、修行の時間じゃ! 帰るぞ!」
満面の笑みで元気いっぱいに吼えたのは、髪をツインテールに括った矢絣(
やがすり)の着物に袴姿の幼女だった。
ちなみに豪、と呼ばれ顔を引きつらせたのは、教室の中ほどにいた男子生徒、
木島豪(きじま ごう)である。短く刈り上げた髪の下にある、ギョロリとし
た眼が印象的な少年だ。捲り上げられた袖から覗く腕っ節はいかにも屈強そう
だ。
そして豪の後ろの席にいた癖っ毛茶髪の女悪友・伊達有紗(だて ありさ)
が、勢いよく立ち上がった。
「おーっと! ここで小さな乱入者の登場! 愛の干渉者は果たして何者か!
さあ! 事件の中心注目の的、木島豪君コメントをどうぞ! ――って、あ
ら?」
マイクを突き出した有紗の前の席は、既に空だった。
「豪ちんは?」
近くにいた眼鏡の男子生徒に尋ねてみる。
彼は開いている窓を指さした。
「木島なら、たった今窓から飛び降りてったぞ」
「逃がすか!」
袴姿の幼女は勢いよく跳躍すると、尋常ではない速度で生徒達の机の上を駆
け抜け、そのまま豪を追って窓から飛び降りた。
なお、ここ、二年生の教室は三階にある。
有紗は窓際の席に駆け寄ると、大きく身を乗り出した。
「愛の逃避行!? それとも心中か! 禁断の愛に狂った少年の末路やいかに!
アタシ、伊達有紗は引き続き、調査を続行しようと思います!」
本気で飛び降りようとする有紗を必死で制したのは、先ほど声を掛けられた
眼鏡の男子生徒だった。
「待て! ここは三階だ!」
「……えーと」
彼の名前を思い出せない有紗であった。
「増田だ! いい加減、名字だけでも覚えやがれ!」
「むむ、増田欲求不満? いくら彼女が胸ないからってそんなに強く揉まなく
ても」
特に手を払いのけようとしない有紗に、逆に男子生徒――増田卓(ますだ
たく)の方が顔を赤らめ退いた。
「っ!? も、揉んでねえし、そもそも小星は彼女じゃねえ!」
その卓に後ろから襲いかかったのは、小柄な少女だ。薬師寺小星(やくしじ
こぼし)、卓の幼馴染みである。
「お返しにタックンの胸も揉んでみよう!」
「揉むなーっ!!」
「……今日もクラスは平和ねえ」
騒々しい教室の光景を、ニコニコと眺める白河百合香であった。
そしてその教室から十数メートル下の地面。
木島豪は、うつぶせで車に轢かれた蛙のようになっていた。
その背に乗った袴姿の幼女は、愉快そうに頭上の喧噪を眺めていた。
「ほ、面白いのぅ、豪のクラスは」
「……逃げないから、背中から降りてくれるか、師匠」
「うむ」
幼女――仙女・武桜(ぶおう)は、ようやく豪の背中から降りた。
この二人の関係は、有紗が(本気かどうかはともかく)考えていたような恋
愛関係ではなく、武術における師弟の間柄である。
桜の舞い散る夕暮れの大通りを、二人は手を繋いで歩く。
最初、当然のように豪は渋ったが、武桜が彼の太股の痛点を連打し始めたた
め、仕方なくだ。
ごつい学生と、和服の幼女。
ちょっと変わってはいるが、傍目からはほほえましい兄妹に見えるかもしれ
ない。
とはいえ、豪としては憂鬱である。
「まったく、明日、俺はどうやってみんなに説明すればいいんだよ」
「は。ありのままに説明すればよいではないか。円転流仙術(えんてんりゅう
せんじゅつ)師範、武桜の弟子じゃとな」
武桜の方は、弟子と手が繋げてご満悦の様子だった。
「言って、素直に信じてもらえると思うか?」
「うむ。同じ人間同士、言葉を交わせるだけ獣を相手にするよりまだ楽じゃろ」
「いや、そういう問題じゃないんだけどな……大体、何で学校まで来るんだよ」
豪の指摘に、武桜は頬を膨らませた。
「ふん、道場に顔を出さぬ豪が悪いのじゃ。知っておるぞ。お主、また歓楽街
の地下クラブで賭博試合をしておるじゃろ」
「……あー、謝るから潰すのだけは勘弁してやってくれ。アイツら、基本的に
気のいい奴らなんだ」
「なるほどなるほど。その分、我の相手はお主がするのじゃな」
豪の背筋を寒気が走る。
「いや、そんな事を言った覚えは、まったくないんだけど?」
武桜の修練は、控えめに言ってもとても過酷である。
「うるさい。道場で待っても待ってもお主は来ぬ。この馬鹿弟子が。我は寂し
さで危うく死ぬところだったのじゃぞ」
「いつから師匠はウサギに転生したんだ」
「ほう、豪はバニーガールがお好みか。分かった。伝手を頼って用意しておく
ぞ」
「いや、いらないってそんなの」
見応えのなさそうな体でもあるし、と言ったら、この体勢のまま投げ飛ばさ
れかねないので口にはしない事にした。
「そんなのとは失敬な。師匠は敬うモノじゃぞ、豪」
「……バニーガールを師匠に持った覚えはないって」
「ようし。ならば真面目モードで相手をしてやるのじゃ」
『開団時(かいだんじ)』という荒れた古寺が武桜の住処であり、簡単に畳を
敷き詰めただけで広いのが取り柄の離れが二人の道場であった。
立て付けの悪い窓を開け、換気を済ませた豪は学生服を脱いだ。行住坐臥(
ぎょうじゅうざが)、戦いに身を置く精神を尊ぶ円転流仙術に道着は存在しな
い。
「用意はいいか」
豪は背後の武桜に尋ねた。
「ふ。誰にモノを言っておるのじゃ。いつでも襲ってくるがよい」
「……伊達には絶対聞かせられない台詞だな――」
背筋に寒気が走り、振り返りざま、とっさに両腕を固め正面の盾にした。直
後、建物全体が軽く揺れ、腕に衝撃が駆け抜ける。
「――かはっ!」
背中が窓際にぶち当たり、たまらず呼気が漏れる。
見下ろすと、いつの間にか武桜は間合いを詰めていた。
近すぎる。これでは豪の攻撃は充分な威力を発揮できない。
「油断しすぎじゃ。勝負はもう始まっておるのじゃぞ」
右拳が来たかと思えば浴びせ蹴り、続いて左の裏拳に足払い。
リーチこそ短いが、小さな台風のような高速攻撃には残像すら生じている。
豪は防戦一方にならざるを得ない。それでもいくつかは(攻撃を)もらってい
た。
「ちょ、おい、待てって!」
「待ったなしじゃ」
猛攻の間も、武桜の呼吸に乱れはない。
「そう――かよ!」
肝臓狙いの小さな拳を払い除け、迫り上がってきた足先をスネでガードする。
後方宙返り状態になった武桜に対し、豪は練り上げていた精神を足下で解放す
る。
青く輝く力の渦が豪を中心に発生し、その勢いを借りて低空飛行で武桜めが
けて突進する。豪が持つ『念動力』という異能の力のバリエーションだ。
空中にいる武桜にこれを避ける術はない。
そのはずだった。
「サイクラッシュか。ふん、いきなりそんな大技が当たるモノか!」
武桜は宙を蹴り、突進してきた豪の後方へと逃れた。
しかしそこ(二段ジャンプ)までは、豪も読んでいた。
「こっちだって、当たると思っちゃいないさ!」
対面の壁に激突寸前、豪は強引に身体を反転させ、壁、天井と勢いを殺さず
に突撃、武桜に迫った。
「おおっ!?」
さすがに武桜も焦ったのか、床に着地と同時に飛び退いた。
そのつい今し方武桜のいた場所を、豪が前方に突き出していた青い光をまと
った両拳が突き刺さる。
「どうよ」
豪も着地し、武桜との間合いを取った。
「むー」
「……不満そうだな」
「それは、円転流仙術じゃなくてお主の技じゃからな。豪は突進系と奇襲系は
ともかく受けが弱いと前から言っておろう――」
再び、武桜が尋常ではない速度で豪に迫ってくる。
しかし。
「――む?」
豪は武桜の最初の拳を、何とか受け止める事に成功した。精神波を利用した
防御領域(シールド)だ。
「誰の受けが弱いって? ダテに賭け試合をこなしてきた訳じゃないぞ」
拳を豪に封じられたまま、武桜はにっこりと笑った。
「うん、よかろう。そういう事ならば、我も本気でゆくぞ」
「え」
直後、豪の世界が反転した。
投げられたのだ、と認識した直後。
「気を抜くでない」
「おぐっ!?」
脳天に強烈な逆さ蹴り(サマーソルトキック)が食らわされた。
空中に放り出された豪の身体は、キリモミしながら弧を描いて床へと落下し
ていく。
「円転流仙術の基本は、円環にありじゃ! 攻めの手を休めるでなく、受けも
また然り! ほぅれゆくぞ、円転流仙術突進技・螺旋撃!」
自身の名を顕すかのような、桜色に輝く気を渦状に練り込んだ武桜の掌底が、
無防備な豪に直撃した。
「ぐほぁっ!」
畳が派手に舞い上がり、豪の身体が壁に激突する。衝撃を殺しきれなかった
壁が粉砕され、寺の境内が丸見えになる。
壁の向こうから、豪の反応がなくなった。
「む、ここまでか……」
武桜がそう呟いた直後。
「トル……ネード……」
濛々と立ちこめる土埃の向こうから、豪の弱々しい声が響いた。
「ん?」
「サイクラッシュ!」
土埃の中から、低空飛行で豪が突進してきた。揃えられた両拳、いや全身を
まとうのは青く輝く渦状の気、それはつい先刻、武桜が放った螺旋撃と同質の
モノだ。
「ほ、悪くない」
しかし武桜はそれを、ひらりと回避した。
振り返ったそこに――豪はいなかった。
「まだまだっ!」
頭上!
天井近くに立っていた豪の周囲を守るように、三つの青光りする念動球が駆
け回る。
「サイコスフィア三連!」
三つの球が一斉に、武桜目がけて襲いかかってきた。
それを見て、にぃっと武桜は笑みを浮かべた。
「そいつは悪手じゃな! 一撃に力を込めい! 旋風掌!」
武桜の放った掌底から、桜色に輝く渦状の気が迸った。
斜めに奔ったそれに、三つの念動球が巻き込まれる。
「消し飛ばされた!?」
「さて、その体勢からでは逃れられんじゃろ?」
技を放った直後の隙だらけの豪の真下に、武桜は立っていた。
「――!!」
頭上の豪が目を見張る。
しかし逃げる隙は与えない。全身を駆け巡る気を、丹田を機関に限界まで高
める。
轟、と渦巻く桜色の練気を、武桜は床に叩きつけた。
「――輪廻、転生波!!」
反作用で発生した螺旋状の気の柱が、頭上にいる豪を天井もろとも吹き飛ば
した。
「うむ、でもまあ結構腕を上げたようじゃの」
仰向けに倒れた豪を見下ろす武桜の背後に、月の出た夜空が見えた。
「……そりゃどーも」
ダメージと全身疲労で動けない豪としては、声を出すのが精一杯だ。
こうしていると、初めての対戦を思い出す。
ただし、場所は酒精と煙草の臭いが立ち込める地下クラブ。
持っていた異能の力で増長していた豪(自分)という違いはあるけれど。
豪の回想に構わず武桜は言葉を続ける。
「とはいえ、我の修行の成果でないのが腹立たしいがの。腕を上げたいなら、
賭博試合などせず道場に日参すればよいものを」
何だか少し拗ねているようだった。
しかし、豪にだって退けない理由が存在する。
「そういう訳にはいかないんだよ……」
「む」
「いくら実年齢ん百歳の仙女様っつっても、小さい女の子相手に毎回毎回ボコ
にされるなんて男の沽券に関わる問題なんだって」
「は」
武桜の口元が緩んだ。。
「なるほどの。よかろ。そういう事ならば師匠は許すのじゃ」
「そりゃよかった」
「ただし、今度からそのクラブへは我も連れて行く事を命ずる」
「何ぃ!?」
これまでのダメージすら忘れて、豪は衝撃のあまり身体を起こした。
だが、武桜は平然としたモノだった。
「当たり前じゃ。弟子のゆくところ師匠あり。大体、現場におらねば指導もま
まならんではないか」
「いやあのちょっと待ってくれ、師匠。つまり、その、俺のセコンドにつくと?
」
「無論じゃ! 我を誰だと思っておる。豪の師匠じゃぞ?」
「うー」
豪は頭を抱えた。
今日の教室の比ではない騒動になるのは、目に見えていた。というか、今後
歓楽街を歩けなくなる可能性に大ピンチである。
そんな豪の苦悩をよそに、武桜は気楽なモノだった。
「心配するでない。我とてお主の懸念ぐらい察しておる。この外見はその気に
なれば自由自在なのじゃ」
「は!? 初耳だぞ、それ!?」
武桜の身体(ちんちくりん)を上から下へと眺めやり、豪は半信半疑に眉を
しかめた。
「うむ、言ってないからの。この姿はコンパクトで動きやすいし、気の消費も
少なくてすむ。何より電車や映画が子供料金なのじゃ」
「……せこい仙人もいたモノだ」
「という訳で、クラブに行く時には大きければいいのじゃな。ちなみにその為
には気を溜め練らねばならんのじゃが」
轟、と桜色の気が武桜から発生した。
しかし、その気は戦意昂ぶる闘気の類ではなく。
「……師匠、なんかすげーやな予感がするんだけど」
尻餅をついたまま、豪は本能が告げる悪寒に、武桜から距離を取ろうとする。
「ふふふ、豪、房中術という気の移動法を知っておるか。あ、こら待つのじゃ!
ちょっと接吻するだけじゃというのに!」
残っていた精神力を振り絞り、豪は突進技・サイクラッシュを(ただし武桜
とは反対方向に)発生させ、逃走した。
「冗談じゃない! 本気でロリ疑惑が掛けられちまうだろが!」
翌日、放課後。
教壇では昨日と同じく、担任の白河百合香が伝達事項を説明していた。
「きのうはおたのしみでしたね」
そんな伊達有紗の声が後ろの席から聞こえ、豪は唸った。
「どこの宿屋の親父だ、お前は」
「いやいやいや、一時間目から六時間目まで眠り続けた奴なんて、初めて見た
わ。そんなにすごかったの、彼女?」
「ああ、なんて言うか本気で殺意沸く。女は基本的には殴らない主義なんだけ
ど、殴っていいか?」
すごかった、の意味が違うなら、その表現は間違ってはいないが、わざわざ
説明してやる気にはなれない豪である。
「や、アタシそっち系の趣味はないから。それでそれで、昨日のあの子は木島
の何? 彼女? 婚約者? 嫁?」
「……せめて近所の子とか親戚とかの選択肢を設けてくれ、伊達」
「愛人?」
「人の話を聞けよおい」
さすがに振り返った。
「はい、木島君と伊達さん、静かにしてくださいね。もうすぐ終わりますから」
担任・白河の言葉に、豪は前に向き直った。
「はーい。ところでせんせー、そろそろ彼氏の有無を教えてほしいんですけど
ー」
「いいからもうお前黙れ。と言うかお前の頭の中は、色恋沙汰しかないのか」
「ないわよ!」
「言い切るな!」
終業のチャイムが鳴った。
「そ、それは秘密という事で。本日の伝達事項は以上です。それではホームル
ームはここまで。皆さん、気をつけて――」
わずかに頬を赤らめる白河が言葉を言い切るより早く――唐突に、勢いよく
前の扉が開いた。
「豪、修行の時間じゃ! 約束通り、今日は我も一緒についてゆくぞ! 見て
の通り、きちんと身なりは整えてきたのじゃ。まったくお主が協力してくれな
かったから結局自分で気を練る羽目になってしまった。面倒くさかったのじゃ
ぞ?」
現れたのは、矢絣の着物に袴姿の少女だった。
仙術で、豪と同じ頃に身体を成長させた武桜だ。
そしてこれも昨日と同じ事の繰り返しになるが、後ろの女が勢いよく立ち上
がった。
「おおおおおっ! これは木島意外な二股疑惑の登場だぁっ! しかも見たと
ころ、あの彼女は昨日の幼女の血縁のよう! 禁断のワンペア、リアルハーレ
ムルート、姉妹丼に突入かぁっ!!」
たまらず、豪は教室の窓に駆け寄った。
「あ、こら豪どこにゆく!? それに二股とはどういう事じゃ! 我はそのよ
うなモノ、許可しておらぬぞ!」
知らん知らん、と豪は心の中で叫びながら、三階から飛び降りたのだった。
終了。
……ロリ婆、難しい。
萌え成分がもうちょっと欲しかったけど、これが今の私の限界。
GJです
十分萌えました
お、お師匠さまああああああ
仙女のロリババァ…こんな子が俺の前にも現れてほしいお
ロリババァの顔は、
顎に接する地面に平行な面より下方へ水平方向に斜め三十度の角度を持って、
背軸より垂直方向に対象から見て左へ四十五度の角度で真っ直ぐに進んだ先の、
水平方向に二十センチ且つ垂直方向に四十センチだけの距離に置いて、
強すぎず弱すぎない光源が対象の背に隠れるよう視点を置いて見上げると、
最高にカッコイイと思うんだよ。
新作ktkr
>238
おや、ありがとうございます。
ロダも流れるの早くなったなぁ
241 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/21(土) 17:24:27 ID:icft4/Dz
>>237 乙です。
このスレで出た作品をまとめてある場所欲しいな。
そうだなぁ
そろそろwikiででもまとめ欲しいところ
うわああああい!!つづきだああああああ!!
完成されたロリババァと並び立てて映えるのは、やはり不完全でも成長するタイプの主人公なんだな
と、某SSの倉刀みてて思った
いいのういいのう
純和風ロリババァだ
扇から奥義を(ry
( ゚∀゚)o彡°おかっぱ!おかっぱ!
>>250 カード化スレは知ってましたが自分に来るとはwなんか妙に嬉しいなw
どーぞガンガン使っちゃって下さい
♪子供だなんて〜 思ったら〜
大間違いよ〜 ロリババァ
二つの胸は〜 無いけれど
何でも出来る〜 智恵はある
お化粧なんかはしな〜くて〜も
みんなはあたしに 超夢中
語尾に「じゃ」なんてつけたなら
このスレのみんなは イチコロよ〜
ババっ子ロリは〜
ババっ子ロ〜リはぁ〜
あなた〜のここ〜ろにぃ〜
し の び こ む
ごめん デムパが降って来て……。
「魔女っ子メグちゃん」の歌のメロディーで歌ってください。
お眼汚し失礼しました〜。
カプのイングリッドみたいのは…
少女ババア?
若いからメグちゃんとかわかんないです><
最近、秋葉を回ってもエヴァ様の同人誌を見なくなった。
もう彼女の時代は過ぎ去ってしまったのだろうか。
256 :
"新"避難所よりレス代行:2009/03/13(金) 11:17:38 ID:MCeq+pml
2だな
この子達がみんな俺の嫁になるという展開はどうだろう
ていうか、いつかこの子達で二次SSとか書いてみたいなーと思ってたところです。だって可愛いもん!!
でも名前とかわからないよう。設定とかあったら教えて欲しいよう
ああ、それにしても一コマ目のクルエラお嬢様可愛いよう
俺も「キー」されたいよう
レス代行か
一瞬ひとり遊びか!?できおるわ!!とおもたww
実は年齢による厳しい上下関係のあるロリババァ界
>>256 3 現実は非常である。
……犬が助けてくれる。
263 :
犬:2009/03/13(金) 21:35:02 ID:NlceEDKP
マンドクサ
264 :
レス代行:2009/03/17(火) 15:07:13 ID:JPh4Rmad
>>259 裏話スレのほうに投げておきました。
というかほとんどノリで書いてるので大した設定はありませんぜ。
設定きたこれでかつる
俺様我輩様を地で行くレオ可愛いよ(*´д`)
ロリババアなんだし設定もここで良いような
レス引っ張ってきて良い?
なぜメイドロボがww
>>268 エヴァ様の同人誌を描いてくれっ!
グチョグチョでエロエロなのっ!
C76でもC77でも買いに行くからっ!!
どんだけエヴァ様に飢えてるんだよw
>>271 エヴァ様最高だろ、常識的に考えて。
ふと思う三大ロリババァ
・エヴァ様
・三只眼吽迦羅
・大婆様
しかし、冷羽やヴィータも捨て等レナ伊……。
つーか踏まれたいですエヴァ様には。
踏まれるだけで満足なのか!?
つま先でひっくり返されて股間をぐりぐりとされたいんじゃないのか!?
そんでもって情けない声をあげたのを聞かれてしまって
えんえんと汚物を見るような目つきで罵られたたいんじゃぁないのか!?
おおおおおおお、俺は人間をやめるぞーーーーーーLOLIIIIIII!
275 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/24(火) 01:38:47 ID:uF/unACa
俺も人間をやめてロリババァと永遠を過ごすぞぉおおおおおおおおおっ!
と、久しぶりに age
俺だってそうしたいよwwデコメガネさんに甘えながら暮らしたいw
277 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 21:17:07 ID:O/MWZBOD
age
つぐももヤバイね。
ギガモエス
>>278のレス読んでつぐもも買ってきた
これはなんという王道ロリババァ
ロリババァのオンリー即売会って無いのかね。
"ロリババァ" でググって5200件じゃあ、夢のまた夢かね。
“ロリババア”ではどうか。
52,600 件!
最も的確な結果を表示するために、上の549件と似たページは除外されています。
検索結果をすべて表示するには、ここから再検索してください。
ロリババアで検索、候補を追っていった結果、実際は上記件数でした
グーグル様必殺の件数詐欺が炸裂したようです
ならば我々はロリババァの普及に努めようではないか
"ロリババァ" に一致する日本語のページ 443 件中 441 - 443 件目 (1.79 秒)
実際はこうでした><
相当普及にはげまねばならんね
差し当たって、
我々が互いに補足していないロリババァを共有する為にも、
世のロリババァを纏めたリストをテンプレとして追加したく思う。
こう、もっと新しいロリババァを味わいたいのですよ。
ロリババア分類
・外見はロリ
・実際に歳を食っているorいない
・中身がババアor口調だけ
この組み合わせだな。
実際に年食ってなければロリババァではなかろう
単なるババァくさいロリだ
289 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/14(火) 02:41:07 ID:qseVF6JD
そういう違法ロリババァでもかまわないって人もいると思うよ?
カテゴリを分ければいい話だし、幅は最大限広いほうがあいいんじゃないか
それより、まず先にキャラクタを数挙げる方が先じゃまいか?
カテゴライズするような人数が居るのかどうかも分からん。
百人以下だったら、年齢別にソートしたほうがよっぽどな希ガス。
>>288を撤回して謝罪します><
ハルトさん二歳だけどロリババァだもん
時空を超越してるケースはまた別の話になるんじゃまいかw
合法ロリ の検索結果 約 110,000 件
294 :
レス代行:2009/04/16(木) 02:31:28 ID:Ef+behQs
んで、キャラ挙げるなら
>>34みたいな形式でやるの?
あそこまで細かくはしなくていいだろうけど
名前と原作と年齢くらいでいいんじゃない?
一応
>>34形式でやってみた
ロッテ=シトルライン (エスプリト/筒井大志)★★★
人間 結構な歳らしいが詳細不明 のじゃ 儂 脇役(一巻)
航務員(未開拓地域探査員)協会とその養成学校の理事長
常に何か食っている
白眉鷲羽 (天地無用)★★★
創世神 2万歳以上 普通 レギュラー
マッドサイエンティスト兼三女神の長女。年齢が万単位のスペースロリババァ
ホロ (狼と香辛料/支倉凍砂)★★★★☆
狼 数百歳 花魁口調 わっち ヒロイン
狼の化身。賢狼。外見は「年若い娘」らしいのでロリと言っていいかは微妙なラインかも
竜蔵寺こま (足洗邸の住人たち。/みなぎ得一)★★
化け猫 年齢不明 のにゃ こま レギュラー
足洗邸の管理人で、店子思いの化け猫。元ネタは鍋島騒動なので推定400歳前後
黒瀬誄歌/クローセル (足洗邸の住人たち。/みなぎ得一)★★★
魔神 年齢不明 普通 脇役(3巻から)
ソロモン72支柱の一。浴槽大公。水使い。元ネタのソロモン王の時代から考えると3,000歳近い
本当の名前は @「かない・みか」 A「こおろぎ・さとみ」 B「田村・ゆかり」
棗真夜 (天上天下/大暮維人)☆
人間 17〜8歳 のじゃ 儂 レギュラー
ババァ(ジジィ)口調なものの、実年齢が17〜8歳な上に、ロリ体型なのは非戦闘時のみなので
このキャラをロリババァとするかは大きく意見の分かれるところ
多分この辺が広義のロリババァのボーダーライン
ヴィクトリカ・ド・ブロワ (GOSICK/桜庭一樹)★★★
人間 15歳 のだ わたし ヒロイン
天才貴族安楽椅子探偵。
同じく広義のロリババァ。15歳だが外見はそれより幼め。声が老婆のようにしわがれている
よく考えたら広義の意味で捉えると結構いるな
本格的にwikiでも作って地道にあげてくとかしないと網羅できん
それはそれで楽しそうだけど、かなりの時間を要するな
>>296 GJ !
誰か適当な無料 Wiki でも取ってくれないかなぁ、とか。
このスレってまとめWikiが無かった気がする。
>>296GJです!
ホロとヴィクトリカしかしらないや
世の中にはまだまだ未知のロリババァがいるのだな。
ロリババといえばスカイ・クロラ
永遠にとしとらないんだぜ…
301 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/29(水) 09:42:37 ID:7AC+AgHS
302 :
こいW:2009/04/29(水) 10:59:46 ID:d3cLo6LI
おおw乙!
あれか、古今東西ロリババァ図鑑の作成ですね
GJ
151匹ゲットだぜっ!
とか生意気言って、ロリババァ様方に永遠攻められる天国に浸かり隊。
多少だけ wiki を弄ってきたぜ!
とりあえず、ロリババァ図鑑の完成を目指すっ!!
何ィ!?GJだ!!!!
ああいう感じに埋めてくのね
ロリババァ
↓
アリババ
↓
アラビアンナイト
↓
ロリババァなランプの精
という連想ゲーム的電波の到来
ロリババァ図鑑すげぇwww
だがロリババァあまり詳しくなくて埋められんw
案外思い浮かばぬものよ
310 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/02(土) 07:34:54 ID:oOb3ql+d
ここでアップされたロリババァの画像をWIKIにアップしたいんですが良いですか?
良いなら画像もう一度アップして下さい。
一部しか保存してない……
ああ俺も昔のとかないなぁ
312 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/04(月) 09:05:13 ID:mbybNeSO
>>312 おまえ此処にも張ってたろ
【ソフトウェア】「いもうとデスクトップ」1.00が公開される[04/01]
なんかエロ系のサイト
業者宣伝じゃね
ふと思いついたんだが
前世(ババァ)の記憶を持ったロリってのはアリなんだろうか
んー、俺の感覚ではちょっと違うかな
それ相応の年齢のはずなのに、肉体年齢が少女のままで停滞しているのがロリババァだと思っている
だから、ネギまのエヴァ様はロリババァと呼ぶに相応しいがひぐらしの梨花ちゃまはロリババァではない
人によって定義が違うと思うので、違う意見の方カモン
ああ、ロリババァとかじゃなくて、そういう前世系のロリっ子というのならアリだ
俺的には前世の記憶系ロリもロリババァだな
ロリババァは肉体の幼さと精神の老獪さを兼ね備えた存在をいうのだ
ロリ(の容姿に)ババァ(の精神)だと思うから、記憶系も俺の中ではロリババァだな
同じく
俺は実年齢ロリでも精神ババァならロリババァの範疇に入ってる
おおうgj
325 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 22:05:42 ID:gu97Xn3d
>>323 ありがとうございます
WIKIに載せさせてもらいました
ちょwww想定外の使われ方www とかあったら言って下さい
なんかTOPが妙に綺麗だぁwww
桜ロリババァ萌へ。
鍋奉行ロリババァ懐かしいよぅwww
>>323 /:;:;:``丶、、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;``T;:;:ー――;:;:'';:";:´ ̄;:;|
/三'ー- 、:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:___;:;ョ――彳
__ !三、 r=ぅ` ̄ ̄,二、 _Z三三ミ'____
\ :'´⌒ヽ ,'ミ'^  ̄ ゙ー' -ニ,三三/
|i " )_,,, _ lミ,! '´ ̄`゙ヾr'_ 、_,-' " ゙゙ " ' 'ヾ三|
麿 や |i ヽ {ミ! 〃⌒゙ヾ'` =キ 〃⌒゙ヾ彡' }三| ふ z
ち っ |i / ・ i ヾ!〃〃 ,ィ: :.、` ̄〃〃 ,}三| え i
ゃ た |i t l ! /(_ ,,..ノヽ }三| た p
ん ね |i 〃 ● { l, / `"´ ヽ }< よ が
! |i r一 ヽ ) '、 ' fエェェェz、、 ', 彡z| !!
|i | i ∀" ヽ ゙トミ二二≧) ; i シ |
|i | i ノi ヽ `'ー'-'-'‐'′ノ ,' /`‐:: |
|i ニ| |二二◎ __,..ゝ.丶 ̄ ̄´ '" ノィ :::: |
|i i i ヽ __,,:'´ t`i 、 ___,. ィ/ :: |
li } ,_:'´ { ,,___ / ,,/i \____
|i | /j\ _:ヘ:ニヽ,,,/_,, , /:::j j
__ / / ⌒`)⌒) i:::::ヽ::`r‐'___ ` ヽ ,,:_,,_,,/:::::ノ"ノシ 〃
,ノ フr フ メ / ノ ゝ:::::: ゝ- 、 ヽ |::::::::::::::::::::ソ / ./
鍋奉行ロリババァは夏は何ロリババァになるべきかなぁ
手打ち蕎麦ロリババァとかどうだろう
鍋奉行ロリババァの続編を期待しているのは僕だけじゃないはず
お、それなかなかいいな
一口めは何もつけずに、とか言っちゃうんですね
SSがゼロで画像が多数というまとめ wiki も珍しい。
ということで、そろそろエヴァ様系ロリババァの登場を期待。
足の指を無理矢理にしゃぶらさせられる快感は至高。
あ〜
前世の記憶とか何らかの原因で若返ったり老けなくなったとか
そんな超常レベルの低いロリババァと
デートしたり思い出話聴いたり泊まりに行ったり
そんな日常的な感じでイチャイチャするギャルゲー(エロでもOK)がしたい
具体的だなw
要するに、お相手ロリババァで展開にファンタジーやバトル要素の無い話が読みたいってことか
世界中でロリババァ病とかロリババァウィルスが蔓延すればいいのに
>>336 う〜ん、個人的にロリババァってそこらにゴロゴロいて嬉しい属性じゃないからなぁ…
愛好者は増えて欲しいけどロリババァ自体はあくまで1作品に1人くらいの希少さでいてほしい
それはそうと
ロリババァが持ち前の老獪さで主人公をからかおうとしたら
逆に相手の若さに振り回される展開っていいよな
>337
つまり、アンゼロット様ですね?
一途なロリババァが某マノン的展開に至るのを見たいな。
きっと堪らない気持ちになれると思う。
>>338 おいおい、ナイトウィザード見てきたが、やばいじゃないか。
アンゼロットとベル様のダブルパンチにノックアウトだぜ。
特に、ベル様の月夜に浮かび上がる絶対領域には瞬きさえ憚られる。
本編シナリオとかどうでもいいから、二人のグラビア映像だしてくれよっ! と切に叫ぶ。
エロ同人誌無いの?
探せば無くは無いだろうが、本編が十分エロいという説が有力。
アニメでのベルの戦闘衣装はエロ可愛格好よくて良かった
頑張って五話まで見た。
すっげぇ薄い話の連続でそろそろ挫けそうなんだ。
特に巫女とエリスがウザくてウザくて殺したくなる。
しかし、二人のロリババァの活躍を思うと捨てきれない。
一体、いつになったらアンゼロットたんとベルたんのセクシーショットが拝める?
ああ、アニメでは確か基本的に無いぞ(素
最終回付近でベルは活躍したような気がしないでもないが・・・どうだったっけ?
元ネタ把握してから見ると面白くてししょうがないんだがな、アニメw
TRPGに興味がある人じゃないと、元ネタの把握までは
いかないだろうなぁ・・・。
TRPGと言えば、ダブルクロスのリプレイに、
モルガンというロリババアがいるな。
ふやけるまでしゃぶり尽くす!
っていうか、オプション(カメラ&ガラス椅子)が堪らない。
やはり貴方は神だ!
いいなぁ、サディスティックロリババァ。
今日を生きる糧になるね。
ロリババアによるショタ筆卸しこそが至高
会社をリストラされた。
だから、僕は平日の公園を他にやる事無く彷徨っていた。ブランコに腰掛けてキィキィと金属の擦れる音を耳にしながら、何をするでもなく景色を眺める。その陽気な気温は日々の苦労を容易に押し流すだけの安穏を保っていた。
決して日々の努力を怠っていた訳ではない。しかし、平成の不況は個人の憂慮など気に掛ける事無く決断を与えた。だから、今こうして先立つものも無くスーツの僕はある。幸いにして独身だが、それでも一年と経たず貯金は尽きるだろう。
だから、何か職を探さねばならなかった。
そんな時だった、彼女から声を掛けられたのは。
「お暇ですかか?」
「え?」
不意に声を掛けられて後ろを振り返る。
すると、そこには一人、女性が立っていた。
びしっとスーツを着た成人女性である。如何にも仕事が出来る風を思わせる外観をしていた。平日の公園に佇む存在としては場違いだ。だから、次いで自分が返した言葉は疑問をそのままである。
「あの、自分ですか?」
「他に人が居ますか?」
「いや、まあ、こんな時間帯ですから……」
それが自然と自分に対する皮肉に聞こえて言葉を濁す。
「あ、いえ、別に強く当たった訳では無いのですよ」
「僕に、何か用ですか?」
勿論、相手に面識は無かった。
「お暇でしょうか?」
「え、ええ、こんな具合ですから、明日の食い扶持に頭を悩ませるくらいですよ」
「そうですか、それは良かったです」
「え?」
軽やかに語ってみせる女性の言葉に驚いたのも束の間、相手は更なる驚愕を与えるべく言葉を続けた。それは仕事を失って数日を過ぎた自分には、あまりにも話の合う語りであった。
「私、人を探しておりました」
「人、ですか?」
「ええ、お仕事をお任せ出来る人を探しておりました」
「仕事?」
「ええ、人手が足りなくて困っていましたの」
そうして彼女は微笑んで見せた。その柔和な表情はリストラ宣言を受けてより荒んでいた僕の心を甚く癒して思えた。
だから、そんな美人局を思わせる怪しい彼女の言葉に、しかし、続く一言を促している自分が居た。
「仕事ですか……」
「ええ、もし宜しければ、私のお話を聞いてくれませんか?」
「話?」
「ええ、決して悪い話では無いと思います」
「え、えっと……」
平日の公園にスーツ姿の男と言えば、誰が見てもそういう人間にしか見えないだろう。きっと、相手もそれを見越しての話に違いない。だからと言って、こんな怪しい話にホイホイ頷いて良いのかどうか、疑問に思うところはある。
しかし、こうして声を抱えてきた彼女は非常に美しい容姿をしていた。
だから、僕は自然と首を縦に振っていた。
「え、ええ、まあ、話を聞くくらいでしたら」
「本当ですか?」
「それで、それというのは一体どういった用件で?」
「ふふ、助かりますわ」
そうして、彼女はやんわりと微笑んで見せた。
後になって思ったのだが、その時、彼女の口元は酷く凄惨に釣り上がって感じた。
で、ちょっと間を置いて……。
◇ ◆ ◇
「な、なんですか、これはっ!」
僕は声を荒げて言った。
「何? 何と言ったか?」
「なんでこんな、首輪とか、鎖とか……」
公園で声を掛けてきた女性に付いて行った僕。
そんな愚か者を待っていたのは、彼女に導かれ足を踏み込んだ所有者を不明とする車内での意識暗転。そして、次に目を覚ました時には、着ぐるみ剥がされて素っ裸の自分である。
「それは、お前が私の飼い犬だからだろう?」
「い、犬!?」
目の前には少女が居る。
椅子に座って、地に座る僕を偉そうに見下している。それは先に声を掛けて来た女性とは似ても似つかぬ幼い少女であった。年の頃はまだ小学校低学年といった風を思わせる。身の丈も非常に小さなものだ。
金色の髪と真っ白な肌よりこの国の人間では無いと思われる。
「仕事が欲しいのだろう?」
「い、いや、仕事って、君……」
「お前の仕事は私のペットだ」
「ペ、ペットっ!?」
馬鹿みたいに相手の言葉を鸚鵡返しに問い返す。
それだけ僕は自らの置かれた状況に混乱していた。最後に意識のあった車内とは一変して、今に居る場所は何処とも知らぬ建物の一室だ。そして、此処には自分と目の前の幼い少女しか居ない。
自分に公園で語りかけてきた豊満な女性は影も形も無い。
「仕事が無かったのだろう?」
「な、なんでそんなこと……」
「仕事が欲しいならくれてやろう。一日三食、ちゃんと休息も与えるし、清潔な住処も与える。どうだ? 無職のお前には願ったり叶ったりの話だろう? 今すぐに頷いてみせろ、ほら」
ふと、少女が手にした縄を引いた。
同時に自分の首が上がるのを感じる。
「んぐっ!?」
気づけば、彼女の手にした縄の先は僕の首に繋がっていた。
そう、我が身には首輪が括りつけられていた。
「ほら、ご主人様に挨拶をしろ」
「な、これは、なんで……」
「いいから、挨拶をしろ」
戸惑っていると上から足が降ってきた。
椅子に座った少女が組んだ足の片方を下ろしたのだった。頭を無理矢理に押さえつけられて、自然と相手に頭を垂れる形となる。額が冷たい床に当たって痛んだ。
「お前に拒否権は無い、これからは私のペットとして再就職だ」
「な、そんな、なんでいきなりっ!」
「いいから、ほら、挨拶をしろ、わんと鳴け」
「だ、誰がっ!」
「わんと鳴けっ!」
首輪に繋がる縄が強く引かれた。首が痛いほどに締まる。
頭を足で押さえられているので、双方からの力が加わり自然と首が絞まる形となる。満足に呼吸も出来ない状況に、自然と首は縦に振れた。いや、頭は固定されているので、客観的には身体をガクガクと振るわせたに過ぎないだろうが。
「そうだ、ご主人様には絶対服従なのだ、分かったか?」
「ぅう……」
「ほら、ワンと鳴け」
「わ、ワン…………」
「声が小さいっ!」
再び縄が引かれて首が絞まる。
僕は慌てて声を上げた。
「ワンっ! ワンワンっ!」
応じて、縄が緩められて器官が開放される。
喉から漏れたのは安堵の息だった。
「ふふ、アイツも中々良い拾い物をしてきたものだ」
「…………」
ちっぽけな自尊心は僅か数秒にして地に落ちた。
そして、そんな僕の態度に少女は満足した様子で笑い声を漏らす。
「いいか? お前は今日から私のペットだ。家畜だ、畜生だ。よーく憶えておけ、お前の生きるも死ぬも全て私が管理する。食事も、排泄も、自慰も、何もかもを私に許可無く行うことは許さない」
「そ、そんな、横暴な……」
「それが嫌なら、この場で死ね、いいか?」
「…………」
俺が返す言葉に悩んでいると、少女が足に力を込める。
それは歳幼い少女にしては恐ろしいほどの圧力を伴った。ぐいぐいと頭蓋骨を押して、そのまま骨さえ砕かん勢いが感じられた。勿論、僕に与えられる苦痛は先程の比でなく悲鳴さえ上がる。
「あ、あわ、わ、分かりました……」
「そう、それでいいんだよ」
「…………」
「分かったなら、まずはこれを舐めて貰おう」
頭に加えられていた圧力がフッと消えた。
かと思うと、目の前にそれが差し出された。
「ほら、舐めろ、犬」
そこには少女の足があった。
日本人には在り得ない真っ白な肌だった。滑らかで艶やかにあり、自分の荒れたそれと比較するには恐れ多く感じる程の代物である。
「な、舐めろって、君……」
「いいから、舐めろ、ほら」
僕が躊躇していると、少女は自らの足を此方の口元へ無理矢理に押し付けてきた。爪の硬い感触が唇を割る。そして、強引に足先の五指が咥内へ割り込んできた。舌先に少女の足の指を感じる。
「いいか? 歯を立ててみろ、その身を引き裂いてくれる」
「ふぁふうほぉあっ!?」
驚愕に危うく咥内の異物を噛みそこねた。少女の言葉が妙に強く脳裏に響いて、僕はそれを吐き出すことに躊躇した。その場の異様な雰囲気が、普通なら在り得ない彼女の発言を、しかし、何故か現実的なものとして僕に伝えていた。
「丹念にしゃぶれよ、指の一本一本まで、しっかりとだ」
「ふぉ、ふぉんはぁ……」
「いいからしゃぶれ」
足の指は強引の喉へと突き出される。敏感な部分に触れて嘔吐しそうになるのを必至に押さえる。
「家畜の分際で主人に口を聞くか?」
「ふぁ、ふぁんほぁ……」
挑むような少女の視線が届いた。
同時に、少女は再び手に持った縄を引っ張った。
「んほぉあぁっ!?」
応じて僕の首輪が引き上げられる。けれど、それを見越してもう一方の足で押さえられた頭は固定されて、ただ喉が絞まるばかりである。喉元を圧迫されて息が出来ない。縄を引く力は強大で抗うことも微塵と叶わない。
「ふぁ、ふぁふぁふぃっふぁはぁあっ!」
「苦しいのが嫌なら私の言うことを聞け、いいな?」
「ふぁ、ふぁふぃ……」
「いいな?」
「…………」
少女の言葉は絶対だった。逆らっては本当に命さえ落としかねないと思って、僕は彼女の足の指を舐める事とした。言われたとおり、その指の一本一本に至るまで、恐怖が舌を動かせた。
「そうだ、初めからそうしていれば痛い目をみることも無かっただろうにな」
「…………」
そんな僕を少女は満足気な表情で見つめる。
少女の足は特に味がすることも無く、また、匂いが香ることもなかった。しかし、人体において最も粗雑な肌にも拘らず木目細かなそれは、舌の滑りも極上にあった。自分の腕の肌と比較しても尚のこと質高く感じる。
「お前はこれから、永遠に私のペットだ、いいな?」
「……………」
「返事をしろっ!」
再び首輪を引き上げられる。
僕は堪らず鳴いた。
「ふぁ、ふぁふぃっ!」
「そうだ、それでいい」
頭上に見上げる少女の笑みは、とても可愛らしいものだった。
「しっかり舐めろよ? 美味いだろう? 私の足は」
「ふぁぃ……」
僕は少女の足を必至で舐める。その指の一本一本を丹念に舐める。指と指の合間も舌の及ばぬ箇所が無いように舐める。逆らっては首輪を締められる。その恐怖が故に、必死になって舐め尽くした。
そんな僕を少女はただ眺めるだけだ。
足元に傅いた僕は少女の膝下にある。少女は椅子に座って居るから、自然と此方は彼女に見下される形になる。そんな中で、僕は彼女を見上げながら、必死になって足を舐めて、舐めて、舐め続けた。
爪の硬い感触を舌先に感じては、その先まで丹念にしゃぶる。爪と肉の合間に挟まったゴミを擦り取るように舌を動かす。爪を磨くように舌を動かす。指と指の合間を洗うように舌を動かす。
二度と首輪が締められる事の無いよう舌を動かした。
「そうだ、それでいい」
そんな僕を見下して、少女は楽しそうに語って見せた。
駄文、スレ汚し、すみません。
ロリババァの足をペロペロ、ピチャピチャ、することが自分の人生の大きな目標です。
では。
投下乙wwwwすげえなw俺にはわからん世界なのが良いのか悪いのかw
どう言っていいのかわからんが、あまりこの板では見られなかったものを読ませて貰いましたぜ
なんというドMホイホイw思わず生唾を飲んでしまった。投下乙です
はっきり言おう、ロリ“ババァ”分が足りない
>>359 の言うババァ成分を精練した例が見たい。
SS でも絵でも良いから何か具体例を希望。
我が家の祖母は、ちょっとばっかし変わっている。
性格や言動は、まあ普通のお婆ちゃんなんだが、何が変わっている
かというと、その外見だ。いや、まあ、中身もなんだが。
俺の祖母……ヒカル婆ちゃんは、“俺より若い”のだ。
「飴さんいるかい、ゆうくん?」
「……い、一応貰っとく」
何がどうなってこんな事になったかはわからないが、婆ちゃんは
ある日突然若返ってしまった。それも、俺、つまりは十五歳よりも
若い、十二歳くらいにまで。
「ゆうくんは飴さん好きだねぇ」
「べ、別に好きってわけじゃねえけど……婆ちゃんがくれるから」
「あらあら、ありがたいことだねぇ」
若い頃は、近所でも評判の美人だったという婆ちゃん。その言葉を
信じられるに足る美少女が、俺の目の前にいるわけだ。
孫の贔屓目もあるかもしれないが、婆ちゃんは本当に綺麗だった。
人形のような、という形容がぴったり来る、和風の美人。その美少女
が、従姉妹の寛子――中学一年生だ――の洋服に身を包んでいる
姿は、なんだか絵本か何かの一ページのように見えて、俺は何故か
どきどきしていた。
「よっこらっしょ、っと」
老いていた時の癖が抜けないのか、すんなり座れるにも関わらず、
婆ちゃんはそう掛け声をかけて、ゆっくりと座布団に座る。背筋が
少しだけ曲がっているのも、やはり老いていた時の癖なのだろう。
「悪いけど、お茶を入れてきてもらえんかねぇ」
「うん、わかった」
身体も若返っているのだから、普通に動こうと思えば動けるはずだ、
とは思わない。もう、十年二十年も「お婆ちゃん」をやってた癖が、
そうそう抜けるわけもないだろうから。
だから、婆ちゃんが若返ったと言っても、特に俺たちの生活が
何か変わるわけでもない。頼まれればお茶もいれるし、肩だって
叩く。新聞だって読んであげるし、歩くときには手を引いてあげる。
「はい、婆ちゃん」
「ありがとうねぇ、ゆうくん」
糸のように目を細めて笑う婆ちゃんは、やっぱり綺麗で……でも、
婆ちゃんだった頃――というのも、今時点で俺にとっては婆ちゃん
なわけだからおかしいのかもしれないが――と同じような、温かい、
包まれるような感じがする。
「ねえ、婆ちゃん」
「なんだい、ゆうくんや」
「婆ちゃんは、若くなって何か変わった?」
「そうだねぇ……」
婆ちゃんはゆっくりと首を傾げ、
「別に、何も変わらないと思うけどねぇ」
そう言った。
なんでこうなったのかはわからない。
でも、婆ちゃんが、若くなっても婆ちゃんのままでいてくれるのは、
何だか凄く安心できる事のような気がした。
「ああ、でもねぇ、良かった事なら」
「何、婆ちゃん?」
「ゆうくんが結婚して、ひまごが生まれるまで、生きとれそうな事、かねぇ」
いたずらっぽく笑う婆ちゃんの笑顔は、外見相応のように見えて、
それでいて、しわくちゃな顔で見せていた時のそれと同じにも見え、
俺も笑った。
「そっか……結婚かぁ」
「ゆうくんなら、きっといい娘が見つかるよ。婆ちゃんが保証するからねぇ」
その時思った事は、婆ちゃんには言えなかった。
できるなら、婆ちゃんみたいな人と結婚したい、とは……流石にね。
終わり
ここまで投下です。
難しいです、正直w
なんか普通にいい話だー!
やまとなでしこっぽいのが脳内再生されたw
ほら、あれだ……、ロリババァを性欲の対象にすることが申し訳無い気持ちになった。
恐ろしいほどのババァ感、その比率ロリ:ババァ=1:9なんてもんじゃない。
っていうか、これはロリババァと言うより、ババァロリ……。
非ロリババァ時に12歳以上を経験した人間のロリババァ化は認められないと強く思った。
やはり、幼いまま悠久を過ごしたロリ純度の高いロリババァこそ真のロリババァではないかと。
コルティジャーナのアネット思い出した
あれもエロありのロリババァだ
ババァロリ吹いたwwww
>>364の言い分に激しく共感した
こういう場合はやっぱ出逢った時からロリババァじゃないと
俺の婆ちゃんからいきなりロリババァになっても萌えにくいw婆ちゃんイメージが強いからだろう
ただ
>>362のSSで実家帰ろうと思った
368 :
創る名無しに見る名無し:2009/05/25(月) 03:40:25 ID:LyTRparS
一か月に一人新しいロリババァを摂取しないと死ぬ体質になった。
摂取って食うんですか><
今更ながら、 wiki の絵のロリババァの分類に笑った。
クリスマスロリババァって、なんか色々と楽しい。
クリスマスがあるなら、他にも季節(イベント)ごとにロリババァ欲しいよね。
一月から十二月まで、こう、今月は誰っ! みたいな。
正月ロリババァとか、節分ロリババァとか。
なんて、妄想してみる。
って、正月は既に居たかw
ロリババァ業界も段々と充実してゆくのですね……。
ロリババァっていうか、老獪で狡猾でしかも堂々飄々としたキャラが大好きだ
メフィラス星人やメトロン星人を女体化させたら惚れると思ふ
ロリババアといえば
影崎由那原作のラブコメディ「かりん」
にでてくるエルダが最強だろ
ロリババァの中編が読みたい
短編と中編の境目ってなんだろうね
……だがこの陳宮は逆さまにして答えを出す
貴様好みの話は投下せぬぞ
>>376 SSは~20kb
短編は20~70kb
中編は70~300kb
長編は300kb~
っていうのが俺のとらえ方
というかこれは俺の好みを言った方が良いんだろうか(冗談)
>>372 >メトロン星人を女体化
だが、恐らく声はムスカのままの予感……
つかメトロン星人なら擬人化された絵見たことあるぜ
>>377 それだと俺、短編しか書いたこと無いや
言うだけタダだと思うぜ旦那
>>379 上にも書いたけどコルティジャーナのアネットが凄く好きだった
しゃべり方も好きだし、絵も好きだった
しゃべり方は典型的なロリババァ口調(ジジィ口調)で年を取っている感じが良い
絵を担当したのは「とある魔術の禁書目録」の原画をしていた灰村キヨタカ氏
見た目は完全に子供でしゃべり方や思慮深い感じ、大人特有の陰りもあるのが良かった
言い忘れたけど、作品はいわゆるエロゲで
アネットを攻略できないというバグを残したまま企業がなくなったという伝説が残っている
それもアネット好きにはたまらない
たぶん大人な事情で解除したらまずいことになったんだろうなとは思っている
>>380 そんだけ熱く語れるという事はさぞかし魅力的なキャラだったんだろうな
しかしすまない、俺はそのキャラを知らない。力になれそうにない
ここまでの話を総合すると宇宙人のロリババァで季節物、ちょっぴりエロい
大人特有の陰りをもって年老いた口調、ただし声はムスカ様
こういう風なロリババァの話か……難しいな
>>381 クソゲーな上に無名だから知らなくても無理はないと思う
混ぜるとカオスになった上に誰特な感が否めないww
ブレンヒルトさんとかどうよ
>>383 ブレン先輩はロリババアと言うのだろうかと考えて、
ふと挿絵の胸元を注視してみた。
・・・うん。確認完了。
ロリババアだな!
そもそもあの小説はババァ率高いけどな!
他にも延齢してるとか機械仕掛けの人形だとかで、
見た目若いのに歳食ってる人(?)は多いんだが、
どいつもこいつもロリじゃねえ・・・。
ブレン先輩はあの変態小説におけるロリババア成分の、
唯一の担い手と言えるだろう!
あ、ちなみにこれ「終わりのクロニクル」って変態小説の登場キャラの話です。
ここまでサガフロの零姫の話題は無しですかそうですか…
>>387 だって、零姫は普通に成長するって設定のはずだからなぁ・・・。
でも、ゲーム登場時点ではロリババアではあるね。
お前らキンゲのコナを忘れているようだな
新作はまだですか?
391 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/06(土) 04:15:58 ID:ZVhhGcWW
404だべ?
みれないよう
395 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 12:14:33 ID:0U3oAR0P
あげ
投下しそこなった絵はこちらへ
397 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 23:44:07 ID:0U3oAR0P
あっちは埋まっちまったよ…
398 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/09(火) 23:53:28 ID:BpbD9sxG
おや、VIPの人かい?
あっちは1000行ったんだね。乙でしたー
402 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/10(水) 00:10:06 ID:It8/OiEz
404 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/10(水) 00:14:33 ID:It8/OiEz
>>399ありがとう。。
嬉しいです!
>>401ババアまたここに出没するので、その時はいじめてやってください!
><
405 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/10(水) 00:20:24 ID:It8/OiEz
>>403ありがとう!がんばるね!><
スレ違いになるけど、凄い事言っていいですか?
スレでババアが死んだ時に、実はうちのじいちゃんが死にそうになって看病してました
^^;
あ。ここは絵を投下するスレじゃなかった^^;ごめん。。吊ってきますorz
絵投下していいのか。。orz ごめん。とりあえず落ち着きます。。
乙www
まぁアレだ。VIPよりゃ明らかに勢いは落ちるだろうけど、まったりやっておくれー
ごめん、じいちゃん死にそうなのにこんな事してる場合じゃありませんでした。
一人でスレ消費してすいません。。
落ち着いて、もし需要があったらまた来ます。 さよなら。。
411 :
創る名無しに見る名無し:2009/06/10(水) 21:46:24 ID:u2EtWV4h
お、ケモノ系ロリババァかわいいね
絵だけで表現はホント難しいなw
やっぱり喋らせたりしないと、どうしてもただのロリと
区別がつき辛い。
>>410 可愛いな。快活系か。
「魔王」
手の中に握りしめた存在に、細身の少年は語りかけた。
「うむ。ああいや待て待て握りつぶそうとするな! 話を聞け!」
黒い仔猫と見紛う、超小柄な幼女は慌てた。
猫の耳に尻尾、淡く黒い光を放つ姿は明らかに人のそれではない。
むしろ妖精種に属するモノだろう。
「あー、なるほど、言い伝え通り」
少年は、自身の金髪を掻き分けた。
「なぬ?」
「そうやって甘言で人を惑わすんだよな、悪魔って」
「うむうむ。そして人を邪悪の道へ――ってだから待てと言うに!」
しかし自称魔王の言葉を聞き流し、少年は手に力を込めた。
「言っとくけど、俺は魔族に与するつもりなんてないぞ? これでも将来の目
標は正義の味方なんだからな」
もっとも今は、新米の冒険者だけど、と内心呟く。
武器はショートソード一本のみ。
よくもまあ、これで追っ手三人を倒せたモノだと、自分でも呆れたりする。
深夜のスラムの路地裏。
地の利が自分にあった事、相手が武器を持っていたとはいえ明らかに素人で
あった事。それらが幸いしたと言える。
「うむ、正義の味方誠に結構ではないか」
「という訳で、悪の親玉はココでサクッと殺っとくべきだと思うんだが……う
うむ、こんな手のひらサイズの魔王を倒すのもなー。けど、魔王だしなー」
配達仕事の帰りに思わず助けてしまったが、追われていたのが、よりにもよ
って魔王。
問答無用で斬りかかってきたとはいえ、倒れている彼らはひょっとしたら教
会の審問官とかそんなのだったらどうしよう。
でも明らかにチンピラだしなぁ、服装。
などと、少年は迷ってしまう。
「ま、ま、最後まで話を聞け。そもそも、魔王についてお主どこまで知っておる」
「俺の知ってる範囲でいいのか?」
「知らん範囲までどう答えるつもりじゃお主?」
「口の減らない魔王だな」
「一つしかない口じゃ。これが減ったら喋れんようになる」
「で、魔王か」
少年は、孤児院のシスターから教わった歴史を思い出す。
「通称魔王マーリーン。いつから現れたかは知らないけど、少なくとも過去三
百年、十五回までの魔王討伐軍が編成された。暗黒大陸の主で、一年前に勇者
クラークによって討ち滅ぼされた……だったかな」
「だが、妾はここにいる」
「考えられるのは、魔王の騙りか復活かってとこだな。そもそもお前を狙った
連中の狙いは何だ?」
少年は、倒れている死体を指差した。
「それならほれ、そこに沸いてきておる。気をつけろ」
見ると、黒い霧状のモノが、死体からゆっくりと立ち上ってきていた。
「……何だこの黒い霧?」
「馬鹿者、迂闊に近づくでないわ!」
ショートソードで触れようとしていたところを、魔王に怒鳴られて思わず引
っ込めた。しかし、その先端は黒い霧に触れた途端、ドロリと溶けてしまった。
「ぬおっ!? 剣が溶けた!?」
「仮にも魔王の欠片ぞ。妾のような人畜無害ならともかく、大抵はこのように
邪悪の塊。下手をすると取り憑かれて、さっきの若者みたいになってしまう」
「……つ、つまりこの黒いのは」
三人の死体から噴き上がった黒い霧は一つに固まり、やがて見上げるほど大
きな人型をした霞へと変わった。
その魔王の左手が家の石壁に触れると、そこがじゅうと音を立てて溶けてし
まう。
顔の目に当たる部分だけが二つ、赤い光を放っていた。
「だから、魔王じゃ。妾と同じな。さあ、戦うか逃げるか、どちらか選べ」
正面の魔王から感じる圧力と殺気は、相当なモノだ。
少年は、頬を伝う汗を拭った。
背中を見せたら、その瞬間に敵の手が伸びるだろう。背中にでも触れられた
ら、それだけで大火傷を負いそうだ。
「た、戦うって……どうやって。武器も溶けるような相手に……素手だと取り
憑かれるんだろう?」
「うむ、今は手がない」
「じゃあ、逃げるしかない……」
「だな」
そう、それが正解。
だが、少年はそこで踏みとどまった。
「でも、逃げたらコイツ、人を襲うよな」
「うむ」
路地の左右に視線をやる。
スラムには、どうしようもない大人も多いが、少年の友人知人も沢山いるの
だ。
「だったら、一択しかないじゃねえか」
少年は半分溶けたショートソードを構えた。
そして、握っていた小さな魔王も解放してやる。
彼女はそのままま、少年の肩に乗っかって心配そうに囁いてくる。
「……よいのか? このまま逃げて、ついでに妾も逃がせば、もうお前の人生
には魔王なぞ、まず今後一生関わりなくなるぞ」
「見損なうな。仮にも目標は正義の味方。この程度の困難で逃げてちゃ一生そ
んなモンにはなれねーよ」
「そうか。それで何か妙案はないか」
「ある」
一度、少年に倒されたせいか、巨人と化しても魔王は慎重だ。
少年は、ジリジリと間合いを計りながら、肩の小魔王と会話を続ける。
「ほう、聞こうか」
「お前は魔王だという」
「うむ」
「アイツも魔王なんだよな」
「その通り。だが妾は見ての通りか弱い存在。とても奴相手には戦えんぞ?」
「アイツは、倒れてる奴に取り憑いたんだろう? それぐらい、お前にだって
出来るんじゃないか?」
「待て、それはつまり」
少年はショートソードを捨て、拳を構えた。
「俺に取り憑け魔王。そうすりゃ、少なくとも互角の勝負にはなる」
「……妾がお主を乗っ取るとは思わんのか」
「それをやる気だったなら、とっくにやってるだろ。出来るのか出来ないのか」
霧状の黒魔王の身体がジワリと揺れる。
相手が初撃のタイミングを計っているのが、少年にも分かった。
「出来る。……が、生身の人間に、妾の邪気はそう長く耐えられんぞ。理性を
失い、いずれ邪悪に染まってしまう」
「短時間でも動けるなら上等。……まあ俺もお前を信用できるかってなると半
信半疑だけど、ここは賭けだな。とにかくまずはアイツを倒す。お前も手伝え」
「よかろう。お主名前は?」
「ワット・マクレーン。お前はマーリーンでいいのか」
少年、ワットは肩の上に立つ小魔王に尋ねた。
「それも困るのう。今後、迂闊に名乗るのが難しいではないか。何か考えてく
れ」
「しょうがないなぁ。それじゃ……アイリスで」
小魔王、アイリスはふん、と鼻を鳴らした。だが、悪い気はしないようだ。
「……よりによって聖女の名前ではないか。まあよい」
アイリスの身体がワットに沈む――と同時に、その肉体が漆黒に染まる。
魔王の初撃はその直後に来た。
アイリスの念波が、ワットの脳に響く。
”では始めるぞ、ワット”
「おう!」
思いつきで書いたので、ここまでです。
中途半端ですまねえです。
>>417 許さん。詫びとして、早く続きを書く作業に戻るんだ。
ほす
そういえば吉永さん家のガーゴイルに登場する。
骨董屋やってた、いろんなアイテム持ってるお姉さんも長く生きてるようなこと言ってたな
ババアってレベルまで行ってるんだろうか
あれってロリだっけか?
ずいぶん昔にさらっと読んだだけなんで覚えてないや
ロリではない、な。
気風のいいお姐さんだったはず。
同じファミ通文庫のまじしゃんずあかでみぃには、
人外だったりでロリババァなキャラが結構いたような・・・。
最近、量産化された没個性なロリババァ達が目立って思える。
語尾に「〜じゃ」付けただけとか、無意味に作中最強とか、すぐにギャグキャラ化とか。
特に脱力系の漫画や、ここ二、三年で連載が始まったラノベ。
もっと、肉厚で個性豊かなロリババァが欲しいのですよ。
確かな過去を前提に形成された崇高且つ完璧な精神に基づくロリババァ魂。
「足を舐めろ、話はそれからだ」なんて常套句しか能の無いカローラ型は要らんのです。
サブキャラで語れるほどに容易な存在ではないのですよ、ロリババァはっ!
おお…これはもうちょっと聴いてみたい意見だw
肉厚と個性には同感。作中で過去エピソードを語らずとも、人物に深みは欲しいところ
幻想水滸伝シリーズとかどうなんだろ? 自分は3以降やってないが
不老が世界観設定として組み込まれているわけだし、2のシエラババァを超えるババァは出てるのだろかね?
幻想水滸伝は3にババァ口調のロリがいるくらい。シナリオとは無関係のキャラだからあまり出番もなし。
シエラとかぶっちゃうからあまりやろうとしないのかも。
最新作のティアクライスでは紋章の設定自体が無くなったから不老不死もなくなったし、今後は期待薄かも。
ティアクライスの設定集見ると、ヒナ(色白幼女)の外見はゼノアのイラスト案の流用って書いてあるけど、
なぜそっちにしなかったのかとスタッフに問い詰めたい。
紋章設定なくなったのか!?
スレ違いだが、勿体ない…
427 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 18:24:50 ID:DNRx99+s
ロリババァ様ー、七月になったぞー!
だ、だれかSSを書いてくれ
あぁ、ロリババァと、えっち、したいなぁ……。
コラコラそんな正直に思うままを口走っては駄目だw
耳年増なロリババァとちゅっちゅっしたいなぁ
お前らにマリアベルは渡さないから
じゃあセスは私がいただきますね
クイーンブレイドの女王ってロリババァ?
誤爆orz
いったいどこが誤爆なんだろうか
蟲師のレンズばあさん好きだったな…
ロリババァの魅力ってなんだろう?
439 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/15(水) 19:20:44 ID:69h3RimB
ほ
ロリババァの魅力……ありがちな意見ではあるが、やはりギャップではなかろうか?
とすれば、記号化・テンプレート化されたロリババァに魅力が少ないという実情にも頷ける。飼い慣らされたロリババァはもはや、ロリババァ萌えエリートである我等の崇拝対象足り得ないのだ
時代は新たなロリババァを求めている! 今こそ真の優良種たるロリババァが我々の前に君臨する時である! 称えよ、ハイル・ロリババァ! そして蘇れ、俺達のロリババァ!!
軽度のサディスト+ツンデレ+寂しがりや+落ち着き+妖艶な魅力+子供らしい活発さ=ぼくのかんがえたさいきょうのロリババア
ああ、だいたいそんな感じだと思うw
極度のサディスト+落ち着き+妖艶な魅力=ぼくのかんがえたさいきょうのロリババア
俺はこれだな、踏まれたい
>>441は極めてテンプレな気もするがw
あと「好物に弱い」も加えてくれ
完全なサディスト+あしをなめろ+おしっこのめ+うんちたべろ+内臓交換=ぼくのかんがえたさいきょうのロリババァ
それがきみにとって最強なのか最凶なのかが問題だ
あしくらいなら以下略
内臓交換って何だよw
オスカー・ワイルドに曰く
“魅力的な人には2種類ある。 全てを知り尽くした人と、 何も知らない人とだ。”
これは言いかえれば、いい女ってのは徹底的に老獪か、徹底的に未熟かのどっちかってことだ
徹底的に老獪な精神と、徹底的に未熟な肉体を持つのがロリババァ
これだけですでにさいきょうじゃあるまいか
少女ならではの妖艶さ+内面から溢れる大人の色気
これがロリババァの色気の正体か
ロリババアは光と闇が備わり最強に見える
孤高であるはずのロリババァ
しかしそれに対等ではないにせよ並び立つ存在があってこそ、ロリババァは映えると個人的には思うわけだが
ロリババァ「……やれやれ全く、お前さんには負けたよ」
俺「その一言が聞きたかった!」
以下、ハイパーデレデレタイムですね、分かります。
>>438 あの何かを悟ったような、それでいて哀愁も少し漂っているところがたまりません
455 :
創る名無しに見る名無し:2009/07/28(火) 01:39:13 ID:8tl9tFmn
ロリババァの楽曲って無いかね。
某ツンデレの歌みたいな。
とか、保守ついでに。
あれは誰だ誰だ誰だ
あれはロリバ、ロリババーン、ロリババーン
(てってれってれー♪
てってれってれー♪)
長年生きた、知恵ーを持ちー
幼女の姿で、生きーる者よー
つかれた
ババアイヤーは遠い耳
台詞
「はえ? 何か言ったかのぅ……」
白ロリババァ
「白やぎさんからお手紙着いた 〜♪
黒やぎさんたら読まずに食べた 〜♪
仕方がないのでお手紙書いた 〜♪
さっきの手紙のご用事なあに 〜♪」
黒ロリババァ
「んぅ……? 何か言ったかぇ?」
白ロリババァ
「なっ……、ちゃんと聴けよ下種がっ!」
黒ロリババァ
「ぬぅ、誰が下種じゃっ!」
白ロリババァ
「貴様、聞こえているじゃないかっ!」
以下、三日三晩の壮絶な死闘。
下種?下衆?
どちらもおk
ロリババァ。
たった六文字にありながら、外見は幼く、女性であり、且つ精神的には卓越しているという、多くの情報を備える至高の単語。
そこに込められた深い思想を顕現させる為に世界は回っているのだと、我々は世界に理解させる必要があると思うのだよ。
ロリババァ、ロリババァ、ロリババァッ!
文字数も数え間違うとは。
どうやら住人もボケ始め(ry
ろりばばーなんてとうに流行終わった感じだしな
な、なんじゃと!?
ほっほっほ
わらわを呼びおったかえ?
ところで、代理(かなめも)は猫又系のロリババァじゃないかと思うんだが・・・
>>457 なぜだろう……この一文に深く感動してしまった
疲れてるのかも知れない
ロリババァ、可愛いなぁ。
て、照れるじゃろうッ!たわけが!ポッ(///)
472 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/08(土) 22:49:27 ID:UlQR3tZq
ああああああああ!
もうこの世の中にはロリババァ以外要らないよぉおおおおおっ!
ロリババァっ! ロリババァっ! ロリババァっ!
「暑いの〜 アイスが食べたい」
「いくつか冷凍庫にあるよ」
「おっほっほ♪気が利くではないか♪ お主も食べるか?」
「あぁ、んじゃ俺チョコパリで」
「お子様じゃの〜 やはり抹茶じゃよ抹茶 ほれっ」
「アイスにお子様も何もあるかよ〜 ん?」
「(苦っ・・・)ちびちび・・・」
「・・・」
「な、なんじゃ、もうわしが口を付けたからな、やらんぞ!」
「・・・俺の半分食う?」
「ふ、ふん!そのような甘いものいらんわ!」
「あ、そう」
「で、でもどうしてもというなら半分食べてやってもよいぞ・・・」
ロリババァよくわかってないから何か違ったらごめん。
474 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 21:50:14 ID:rPNIal0O
ロリババァといったら、化物語の忍野忍ちゃんだろう
エヴァ様を上回る吸血鬼ロリババァっぷりだ
『なるたる』に出てくるロシアのロリババァとか誰も分からんだろうなぁ
476 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 21:59:25 ID:PZoGEFF1
ほ
477 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/20(木) 22:14:04 ID:Pmp2Z1yA
た
る
なるたる読んでたのに思い出せない……
ちなみに俺が言ったのはヤガー婆さんの小屋にいた娘
たしか本名不明
まあ、あれの場合は思考が人間を超越してるからロリババァとは言わないかもしれないが
それが如何程のものかは知らないけれど、人間超越こそロリババァの真骨頂。
人間超越系ロリババは自分も含め生死に無頓着だとグッド
でもデレてる相手のみ例外
デレ相手が負った爪の先ほどの掠り傷に慌てるロリババァ様萌え。
ロバ「ば、ばい菌が入ったらどうするっ!? 化膿してしまったらどうするっ!?」
デ相「いや、大丈夫だから。血だってぜんぜん出てないし」
ロバ「こういうのは応急手当が大切だと聞く、さぁ、早く儂に見せるのじゃっ!」
デ相「ちょ、ちょっと、あんた話を聞いてる?」
ロバ「まずは良く舐めて殺菌、消毒をせねばならぬ。んっ……ぺろぺろ…………ぺろ」
ハイパー患部ペロペロタイム。
ふやけた皮膚は湯にでも浸けた如くしわしわにっ!
細胞に染み渡るロリババァエキスはプライスレス。
>>27のレスを見てAfrica Lolibaabaaという単語を連想した
ロリババァといったらやっぱり
A:和風に限るよね
B:洋ロリだろjk……
C:でも黒人ロリババァとか新しくね?
D:動物系だと三度美味しいよ!
つまり猫耳褐色の外人さんで、胡坐かきながら花札に興じていると
スカートの裾からガーターベルトが見えてしまっているロリババァが最強というわけだな
でも言葉はスワヒリ語。
ネタリロクワカケー
お前らの言ってる事はさっぱりわからん!
>>486 そこはスカートでなく着物が正解。
おしいな、90点だ。
着物は考えたんだが、Bの要素を満たす物が思いつかなかったのさ
でも、ロリっ子が大人びたセクスィーなガーター履いてると萌えない?
褐色に白だと更に映える!やばい!
外人さんという点で十分に洋モノじゃまいか?
でも、ロリババァって言ったら金髪碧眼色白が最高かなぁ。
俺は座敷童子タイプが好みだなぁ。
美しいうなじさえあれば多くは望みません
俺は動物系かな
動物的本能もってるロリババァとか最高ではないか? 猫じゃらしとか追いかけたり、油揚げに目がなかったりするのさ
動くものがあるとさっと目で追ったり、飛びついたりw
じゃれあってたらつい喉笛に食らいつきたくなるとか
普段は毅然とした態度だが好物をチラつかせた瞬間なにかが崩壊して
よだれを垂れ流しながら
『そ、それを寄越すのじゃ!意地悪せんでくれ!』
とか叫びながらぴょんぴょん跳ねるロリババ
流石にそこまで行くと……w
好物の気配感じて頬紅潮させながらそわそわするくらいで良いよww
匂いで嗅ぎ付けてるんですね
キウイフルーツで恍惚としたり
>>500 まさかのイラスト化ktkr!
褐色っ子もいいですなぁ
先生、色白Verも欲しいです。
あ、色を反転すればいいのか。
504 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/27(木) 18:42:31 ID:hRWjkKHv
おおぉ、上手ぇー
つかVAVAてw
ライドアーマーの操縦が上手そうなシャツ着てるな
ヴァヴァアなのかーw
ちょっと花札買ってくる
なんだ、見れない
長文投下させていただきます。
わりとベタな感じのつもり。
「大ババさま、覚悟っ!」
10歳ばかりに見える少女に、木剣を握った青年が飛びかかった。
「おそい。」
少女は体を横にそらすだけで木剣をかわすと、青年の額に杖を突きつけた。
「…ま、まいりました。」
青年はがっくりと肩を落とした。
「接近戦で魔法使いに勝てない程度の剣術では、意味がないぞ。」
からかうような口調で、少女は言った。
「全くもって。精進いたします。」
青年は姿勢を正し、うやうやしく少女に頭を下げた。
「生半可な剣術など必要なかろう?」
「我が朝の初代は剣で魔王を打ち破り、国を手に入れました。
剣術を学ぶのは先祖にあやかりたいが故です。」
少女の問いに青年は凛として答えた。技量の半端さとは裏腹に、志と表情だけは一人前である。
少女はなぜかそんな青年から顔をそむけた。
「そんなことよりも、早く結婚せぬか。即位から何年経っておるのじゃ?
王たるものがいつまでも嫁の一人も得られぬようでは国の面子に関わるぞ。」
そして、その幼い容姿にはそぐわない、世話焼きおばさんのような説教をはじめる。
「王とは言え人間です。相手を選ぶのは当然のことでしょう。」
毎度のことなのか、青年も慣れた感じで反発した。
「それに、数百年間一度も結婚しなかった大ババさまに言われても説得力に欠けます。」
事実であるが故、少女は反論できなかった。
「もうよいわ! 全く態度ばかり大きくなりおって。」
それだけ言うと、少女は静かに道場を後にした。
少女は城の一角を占める塔へと足を運んだ。すると、白髪の老婆が少女を出迎えた。
「師匠、お疲れさまです。」
頭を下げる老婆に、少女は顔をあげるように言って報告を求めた。
「鳥が一羽ぶつかった以外は城内の魔法結界に異常はありません。先日届いた魔法兵用のロッドは
新兵への配布を終えました、現在私の部下が新兵に使用方法を教習中です。」
「鳥は?」
「死にました。丸焦げです。」
「最近は猟友会や動物愛護団体がうるさい。結界の出力を下げるように。」
少女は老婆に指示を与えると、自分は塔の中の一室である自室に入った。
部屋の中には、分厚い辞書や百科事典のような本が棚を占拠し、床には動物の骨や
幾何学文様の書かれた布が散らばっていた。
(さて、何をしよう?)
少女は辺りを見回したり、手帳を確認したが、特にするべき事が見当たらなかった。
たいていのことは優秀な弟子や部下に任せておけば片がついてしまう。人手は足りているし、
国内に異変も無ければ、急ぎの研究課題もない。天下泰平、鼓腹撃壌、世はつとめて平和だった。
「平和になったものだな…」
誰に言うでもなく、少女は虚空に語りかけた。
つい、数百年前には人類は存亡をかけて魔王と戦っていたというのに――
『
その青年は腰に一本の剣を帯びている他は、全くの徒手空拳だった。「俺が、魔王を倒す」
それを聞かされた少女は思わず失笑した。彼はこのような大言壮語をどこでも吹聴して回っていた。
そして、その度に大ボラ吹きだと罵られたものだった。
一方の少女は、魔法使いの村で生まれ育ち、村の中でも天才の名を欲しいままにした一流の
魔法使いだった。そのため各国からとんでもない莫大な契約金でオファーが来ることがしばしばあった。
少女は今でも不思議になる。
なぜ、自分ほどの大魔法使いがあんな無謀でバカな男に付いて行ったのかと。
しかし、結果として少女は彼に付いて行った。そして彼と、彼のパーティは魔王を倒し人類を救った。
その後青年はとある国の王女と結婚し、やがて国王となり、老いて、死んでいった。
少女は彼に、魔術庁長官の地位を与えられ、それからずっと王国に仕え続けた。
はじめのうちは、魔王との戦いの傷跡の残る国土を回復させる必要があったのでとても忙しかった。
しかし、平和になってくるにつれ、問題は減り、組織も整っていった。
もはや王国に少女ほどの強力な魔法使いがいる意味はなくなっていた。
』
そろそろ、終わらせよう・・・
いつしか少女は、今まであえて避けてきたある魔法の研究を始めていた。
「おや師匠、その本は?」
白髪の老婆―少女の弟子の一人が目ざとくそれを見つけた。
「『強制解呪』ですか。そのような魔法を使うのですか?」
強制解呪とは、永続効果のある呪文を問答無用で解除する魔法であるが、滅多に使われることが無い。
通常、永続効果のある呪文には解呪呪文と復元呪文が仕込んであって強制的に解呪をする必要がない。
しかも強制解呪をした場合、呪文の対象に予期しない影響を残すことがあり、「元の状態に戻す」という
解呪本来の目的が果たせないことが多いのだ。
「ああ。やっかいな呪文でな。解呪呪文も復元呪文も無い上に、効果が強力で物理的な作用にまで深く影響しておる。
強制解呪でもなみのやり方では解けまい。」
少女は本のページをめくりながら、弟子には目も向けずに答えた。
「物理的作用を及ぼしている呪文を強制解呪ですか。
そんなことをすれば呪文の対象はただではすまないのではありませんか?」
「うむ。おそらくは、破壊されてしまうじゃろうな。」
弟子を気にする様子も無く、少女は本を読み進める。
「一体何を解呪するのですか?」
「不老不死の呪いじゃ。」
こともなげに少女は言った。
「師匠、まさか、自分自身にそれをするおつもりで!?」
「ああ。その通りじゃ。」
「そんな…なにも、自ら死を選ぶ必要はないのではありませんか?」
少女は、本を読むのがひと段落すると、ようやく老婆の方を向いた。
「いや、こういう事は決心したらなるべく早くせねばならぬ。決意が鈍るからな。
そのように目的も無く生き続けてしまった魔法使いの末路は悲惨なものじゃ。」
―自分は今まで生きてきて、目的はあったのだろうか。
少女は、自分の言葉にふと考えた。
あの青年と一緒に旅に出たときは、彼の不思議な魅力にひかれていた。
いつも危ない橋をわたってばっかりで見ていられなかったが、だからこそ離れられなかった。
いつも大きく出て虚勢ばかりだったが、なぜか彼が出来るといえばなんでも出来そうな気がした。
そして、いつまでも傍にいたいと思った。
時が過ぎ、青年は結婚して国王になった。少女は王国を支える一人として彼が死ぬまで
仕え続けたのだから、ある意味ずっと傍に居た。しかし、何かが違うという思いが絶えなかった。
今になって、少女は思う。自分はあの青年に恋していたのだと。だが、少女は永遠に子供である。
その想いはかなうはずがない。それに気付いていながら、少女は満たされぬ思いと未練に引きずられ、
数百年も生きてしまったのだ。
その、未練を断ち切れなかった理由の一つが、あの青年の子孫―王族たちが彼の面影を残していたからだ。
特に、今の国王などは見た目だけならうり二つだった。
「大ババさま、本当ですか!?」
数日後、その現国王が少女に会いに来た。
「何がじゃ?」
「あなたが亡くなられるつもりだという話です!」
国王は必死の形相だった。少女はそれを、国王は政治に自信がないから
人材が抜けることが不安なのだろうと受け取った。
「安心せい。弟子や部下が十分に育っておる。
わらわが居なくなっても魔術庁の活動に影響は出ないじゃろう。」
「そういう問題ではありません!」
国王はめずらしく大声をはりあげた。
「…それでは、どいういう問題なのじゃ?」
一体何が問題なのか、国王にそれ以外のことを心配する理由があるのか、少女には全く分からなかった。
「そ、それは…」
国王はそう言って口ごもってしまった。
「変な奴じゃな。まあよい、明日にでも正式に辞職届けを出す。受理を遅らせたりするなよ?」
国王はしばらく、まるで口がきけないかのように黙っていた。
少女がけげんな顔で彼の表情を覗き込むと、やがて国王は意を決したように顔をあげた。
「大ババさま、何か思い残すことややり残したことはありませんか?」
どうやら国王は少女を引き止めたいらしい。それを感じたからこそ、少女は冷淡に首を横に振った。
正直なところ、少女も自らの死は恐い。それゆえ、ためらってしまえばなおさらに
ずるずると生き続けることになってしまう。それだけは避けたかった。
少女は、本当にまだ幼かった頃、そうやって生き続けた者の末路を見たことがある。
魔法で体を死なないようにしても魂は徐々に劣化していく。魂が劣化していけば魔力も弱まり体を維持できなくなり、
やがては知能をも失う。洞窟の奥に閉じ込められて、ボロ雑巾のように朽ち果てた体にしがみつき嗚咽のようなうめき声を上げ、
永久に死の恐怖に怯え続ける。どこまでも醜く、哀れな存在。それこそが、「死ねなかった不死者」の最期の姿だ。
国王がどういうつもりで自分を引きとめようとしているのかは分からない。
だが、ここで「死ななくてもいいよ」という甘い言葉に乗ることはそういう末路に進むことに他ならない。
だからこそ、少女ははっきりと「そんなものはない」と答えた。
「本当にやりたい事はもうないのですか? …たとえば、結婚とか。」
国王のその言葉に、少女はハッとした。それが少女にとって唯一の心残りであり、生き続けてしまった理由であったからだ。
しかし、それがかなうことはありえない。結婚したかった相手はとうの昔に死んでいる上に、少女はずっと子供のままなのだ。
そんなことは少女は自分でよく分かっていたが、その結婚したかった相手にうり二つの男にそれを言われては、
少女も思わず動揺してしまった。
「ば、ばかもの。わらわに結婚が出来ないことなど、お主も知っていよう。
他人の事よりも、お主が早く結婚せんか。世継ぎが出来なければ国家の一大事じゃぞ!?」
少女の動揺を見越してか、国王はまた少し間を置いて言った。
「それなら、結婚しましょう。」
国王は笑顔を浮かべていた。その顔は数百年前のあの青年と同じ顔だったが、彼の豪放磊落な笑いとは
似ても似つかない、育ちの良さそうな穏やかな微笑みだった。少女は思わず、彼に目を奪われてしまった。
「誰が、誰とじゃ?」
少し間をおいて、気を取り直した少女が聞き返す。
「わたしが、あなたと。」
国王がはっきりとそう言っても、少女はその意味を理解するのに時間を要した。
「え? えええええ? な、なんじゃとぉ!?」
数秒の間をおいて少女は叫んだ。
「ど、どういうつもりじゃ? わらわを辞めさせないための詭弁か?」
「いいえ。お仕事は辞めてくださって結構です。
むしろ辞めていただかなければ王族の行事との兼ね合いで困ります。」
「それでは、なんじゃ、お主はまさか童女趣味じゃとでも…
はっ!まさかそれで今まで結婚しなかったというのか!?」
「大ババさま、その、少し落ち着いてください。」
国王はそう言って、少女を静かにさせてから口を開いた。
「私は、あなたの見た目の年齢より幼き頃から、あなたのことをお慕いしておりました。しかし、あなたは伝説の英雄であり、
永遠の存在。私にはどうすることも出来ない存在だと思っておりました。だから、この想いを伝えることもできずにいました。
かと言って他の女性に興味をもつことも出来ず、今に至ったのです。」
どうやら本気らしい告白に、少女は非常にむずがゆい感じがした。なにせ数百年生きてはじめて告白されたのだ。
これまでそういう事が無かったのは少女の器量や見た目の年齢の問題以上に、彼女の存在の特殊さが原因だった。
しかし、少女自身はそうは考えず、自分が子供であるため、女性として興味をもたれる存在ではないと思い込んでいたのだ。
「ですが、このままではあなたは永遠に私の手の届かないところへ行ってしまう。
それだけは我慢できません。その命を捨てるぐらいならば、私に預けてください。」
そこまで聞いて、少女の顔はすでに熟れすぎた林檎のように赤くなっていた。
「わ、わらわ以外には興味がわかぬじゃと?
つまりは成人女性に興味がない重度の童女趣味ではないか。変態めが。」
少女は顔をそむけながらそう言った。顔を向けずに悪態をつく様子を、国王は決意を変えないための
ポーズだと受け取った。つまりは、否定的な答えだ。国王の顔に落胆の影が浮かぶ。
「…しかし、本物の子供に手を出されても困る。
じゃから、なんじゃ…その、わらわで満足してもらうしかあるまい。」
「は?」
今度は国王の方が、よく理解できなかった。まごつく国王に少女は少しいらだったようすで振り向いた。
「ええい、もの分かりの悪い! お主の嫁になってやると言っておるのじゃ。」
少女のその言葉に、国王の顔がパッと明るくなった。
「大ババさま!」
国王は少女に思い切り抱きついた。
「こ、こら、花嫁に大ババはなかろう!」
それから数週間後、少女はまだ魔術庁の自室に居た。結婚式はもうすでに盛大に行ったが、そのおかげで急な日程になってしまった。
そして職務の引継ぎや残務処理が片付かず、まだ退職するにできなかったのだ。
「師匠、新婚なのですから今日はもう終えられてはどうですか?」
夕方、白髪の老婆が少女を気づかって言った。
「かまわぬ。それよりもなるべく早く残りの仕事を終わらせて、心置きなく夫に付きっきりで居られるようにしたいのじゃ。」
目標ができたことで仕事にも精が出るのだろう。話しながらも少女はすさまじいペースで書類をさばいていた。
「そうですか。しかし、師匠はもはや王妃なのですからくれぐれもご自愛下さいませ。」
「分かっておる。いずれは子も成さねばならぬ身じゃからの。体を壊すようなマネはできぬ。」
少女はそう言って、うれしそうに自分のお腹を撫でて見せた。
「師匠、つかぬことをお伺いしますが…」
「なんじゃ?」
ご機嫌な少女の様子とは裏腹に、老婆は少し険しい表情に変わっていた。
「初潮はきておられますか?」
「ショ…チョウ…なんじゃそれは?」
少女はまるで異国の食べ物の名前でも聞いたような、まるでちんぷんかんぷんな顔をしていた。その様子に、老婆は頭を抱える。
「な、なんじゃとぉ!? それでは、わらわは子を成せぬというのか。」
小一時間ほど説明を受けてから、少女は叫んだ。
「残念ながら、その通りでございます。」
呆然と立ちつくす少女に対し、老婆はごく冷静に答える。
「子は産めなくても、陛下が師匠を愛していることは変わりません。安心して―」
だが、少女は老婆の言葉をさえぎってまたも叫んだ。
「解呪をする!」
「師匠、ヤケになってはいけませぬ!」
老婆は少女を止めようと腕をつかんだ。自分の言葉で彼女に死なれてはたまらない。
「こら、勘違いするな。わらわは当分は死ぬつもりはない。」
「そんな嘘を。師匠が解呪をしてしまえば命はないことぐらい、私にもわかります。」
「違う! 解呪と同時に復元も行うつもりじゃ。」
それを言われて、老婆は動きを止めた。
「き…強制解呪と同時に復元…ですか? それができれば前代未聞の超魔法ですよ?」
「わらわは天才じゃ、出来ないことはない! …たぶん。」
「国王陛下が生きているうちに間に合いますかね?」
老婆は不安げに少女に問いかけた。
「ならば、あやつもしばらく不老不死にしてくれるわ!」
「ああ、やっぱりヤケなのですね。」
そう言って老婆は肩をすくめるのだった。
以上です。
スレ汚し失礼しました
夜中にニヨニヨしてしまった
ほのぼのかわゆす
不老不死を解くなんて許しませんっ!
許しませんったら許しませんっ!
どうやらこのスレには俺を深夜に気持ち悪い顔でニヤニヤさせようという勢力がいるようだ
521 :
◆iWLZ/Zxp0A :2009/08/30(日) 05:42:51 ID:PVNgfmOy
二次創作で連載小説です。
第一回です。
522 :
第1章-1ページ ◆iWLZ/Zxp0A :2009/08/30(日) 05:44:46 ID:PVNgfmOy
ぼんやりと川の流れを見ている。
橋の下に俺はいた。
すり切れたサンダルに、破けたズボン、ボタンが取れたシャツを着ている。
髭は伸び放題で見た目はあまり良くないのだろう。
すでに鏡を見る習慣がなくなってどれくらい経ったか。
今となってはどうでもいい。
「どうして俺はここにいるんだっけ」
ひとりごちる。
会社で働いていた、あれはかれこれ1年前、いや3年前になるのか。
ある日、突然部長がやってきて、もう来なくていいよと言われた。
それから俺はバイトをしながら、仕事を探していたんだった。
でも、結局定職には就けず、30を過ぎ、バイトもクビになった。
家賃も払えず、しまいにはアパートから警察に力ずくで追い出されたのだ。
あれはアパートの管理人が呼んだんだろうな。
働いていた頃は漬け物をくれたりして、仲が良かったんだが。
畜生、思い出す度、視界がぼやける。
昔、カウンセラーに悩みを解消してもらう事で視力を回復させたスポーツマンの話を聞いた事があったが、心が体に影響を与えるっていうのは本当だと実感する。
このままここでじっとしていれば、いつかは飢え死にできるのだろうか。
眠るように死ねるのなら悪くはない。
もう自分にはチャンスは来ない。
この先、ずっとホームレス生活を続けるくらいなら、いっそ死んでしまった方が潔いと思えた。
「ねえ、あなた、こちらを向いて下さらないかしら」
ふと甲高い、少女らしき声が聞こえた。
できるだけ人と関わりたくない気分だ。
しかし、無視したら後でやっかいな事になるかも知れない。
しょうがなく俺は声がした方を向く。
523 :
第1章-2ページ ◆iWLZ/Zxp0A :2009/08/30(日) 05:45:57 ID:PVNgfmOy
そこには9歳くらいの少女がいた。
髪は金色でおそらく外人の子供だ。
流ちょうに日本語を話していたから、幼い頃から日本で暮らしているのか。
それにしても、随分と高そうな服を着ているな。
きっとお金持ちの娘なのだろう。
「やっぱり、思った通りだわ。あなた、綺麗な目をしてますのね」
少女が更に言葉を投げかけてきた。
正直、うっとおしい。
早くどこかへ行って欲しかった。
「こんな所で何をしていますの? あら、よく見たら服がぼろぼろですわ。お髭も手入れをしてはいかが? 今よりもずっと男前になると思いますの」
一目見たら、俺の汚い身なりがまっさきに分かるだろ。
この子供はどこに目を付けていたんだ。
それとも、まさか、この子供は俺に嫌みを言っているのか。
優しげに語りかけてくれるのは偽りで、実は俺の事を腹の中で笑っている? いやいや、こんな子供がそんなに高度な事をできるとは思えない。
浮浪者の俺だが、31年間生きてきた。
子供からの悪意に気づけないはずはない。
「ワタクシはツインクルクルエラといいますの。どうぞよろしくして下さいな」
ツインクルクルエラだと、変な名前だな。
ツインクルだから、英語圏の人間か。
アメリカかイギリスか。
クルエラはずっと前に映画の登場人物で見た記憶があったな。
確か犬が101匹でてくる話だった。
あの頃は俺も仕事をしていて、社内の女と一緒に映画を見ていたんだった。
今思えば、女と映画を見た事そのものが架空の出来事のようにさえ思えてくる。
……俺は何を考えているんだ。
相手は子供とはいえ、気を許してはいけない。
リストラされた時の事を思い出せ。
人を信じると痛い目にあう。
軽々しく人を信じるな。
自問自答をしていた間、少女は俺の事を澄んだ瞳で見続けていた。
心を見透かされているようで居心地が悪くなってきた。
ええい、もういい、さっさと答えて、この子にはどこかへ行ってもらおう。
「川を見ていた」
分かったら、どこかへ行ってくれと続けようとしたが声が出なかった。
しばらく人と話していなかったからか、糞。
「まあ、そうなの。顔に似合わず、ロマンチストですのね」
どうでもいい、早くいなくなれ。
「あなた、お名前をお聞きしてもいいかしら」
こいつ、まだ言うのか。
早くいなくなれ。
いい加減、早くいなくなってくれ。
目の前の少女は俺が答えるのをじっと待っていた、俺の目を見続けて。
524 :
第1章-3ページ ◆iWLZ/Zxp0A :2009/08/30(日) 05:47:00 ID:PVNgfmOy
「一文字直人」
少女の視線に耐えきれず、俺は目をそらして自分の名を言った。
こんな子供の注視にさえ屈してしまうなんて、俺も落ちぶれたな。
敗北感を俺は感じた。
「いちもんじなおと、とっても素敵な名前ですのね」
俺の気持ちなどお構いなしに、少女は嬉しそうに微笑んだ。
なぜこの子はこんなに喜んでいるんだ。
大して珍しい名前じゃないだろうに。
「直人はどうしてここにいらっしゃるのかしら。川を眺めるためという訳ではないのでしょ」
見透かされている。
皮を被っていたのか。
畜生、騙された。
優しい顔で近づいてきて、まんまと騙された。
糞、糞、糞、糞。
「家も仕事もないからだ。どうだ、面白いだろ。俺は屑だろ」
糞ったれ。
糞ったれが。
しゃべり出したら、気持ちが一気に高まって止まらなくなった。
「リストラされたんだよ。俺は負け組なんだ。ホームレスなんだ。もうチャンスがないんだよ。死ぬんだ。俺は死ぬんだよ。分かったか、分かったか。わかっ、た、ごほっ、ごほっ……」
思考に体が追いついていかないのか、俺は繰り返し咳をした。
無理に話したからか。
体もぼろぼろだ。
こんな惨めな気持ちになるのなら、すぐにでも死にたい。
「もう放っておいてくれ」
咳も落ち着き、俺は力なく言った。
しばらく俺は膝に顔を埋めていた、顔を上げた時、クルエラがいなくなっている事を期待して。
……。
……。
……。
どれくらいが経ったか。
5分くらいだろうか、10分くらいだろうか、顔を埋めているのが息苦しくなってきた。
そっと顔を上げる。
まだいた。
怒鳴られたにもかかわらず動揺した様子を見せずにクルエラは俺の目の前に変わらず立っていた。
怒っているのか、いや、そんな様子は見えない。
どうしてまだいるんだ。
「あなた、ワタクシの家で使用人をなさいませんこと」
え、使用人?
メイド喫茶や執事喫茶を思い浮かべたが、そういうのではないだろう。
使用人の訓練なんて俺は受けた事ないぞ。
そもそも子供の言う事だ、真に受けるな。
しかし、俺は仕事がもらえるかも知れないという強烈な誘惑に打ち勝てないでいた。
「さあ、参りましょ、直人」
どう対応していいか迷っていた俺の手をクルエラはつかむと、そのまま歩き出した。
「お、おい、そんな勝手が親に許されるはずがないだろ」
これからこの子の親に面接されるかと思うと気が重かった。
きっと酷い事を言われて、追い返されるに決まっている。
しかし、ひょっとしたらいい人で俺の事を本当に雇ってくれるかも知れない。
そんな淡い期待もあった。
「その事なら大丈夫ですわ」
あっさりクルエラは答えた。
子供故の、根拠のない自信なのか、何かちゃんとした考えがあっての事なのか。
判断はつかないが、考えるのが面倒になってきた。
このまま何もせずに成り行きに任せよう。
いざとなれば死ねばいいと思い、俺はクルエラに手を引かれるままついていった。
525 :
◆iWLZ/Zxp0A :2009/08/30(日) 05:49:36 ID:PVNgfmOy
以上です。
原作はここで公開されていた漫画です。
俺も働きたいぜ
これは良いノベライズ。心待ちにしてたぜ!
だがデコメガネの出番はまだか!まだなんですかー!!
ところで少女形態のアーカードってロリババァって認識していいのかね。
529 :
創る名無しに見る名無し:2009/08/31(月) 15:53:20 ID:zrayFfiO
ロリババァの真髄はやっぱり「幼女」だということなんだよなぁ
ロリカードとか天上天下のマヤとか化物語の忍野忍とか、外見幼女で実態が旦那だったりグラマーな姉さんだったりすると、
心にぽっかり穴が空く気分になるんだ。
>>528 あれってコミック化してる? すげぇ欲しいんだけど。
>>530 THE DAWNのことなら、まだ出てない
つうか少女形態は本編でも終盤に出てきてるぞ
アーカードみたいな自由に姿を変えられるキャラの場合は
一番よくつかっているお気に入りの姿が基準だと思うな。
ようするに兄ちゃんがロリに変身している感が強い。
534 :
◆iWLZ/Zxp0A :2009/09/04(金) 05:44:21 ID:YCH2q2QV
気が向いた時に
進めていこうと思っているので
書くのはゆっくりです。
すいません。
二次創作で連載小説です。
第二回です。
535 :
第2章-1ページ ◆iWLZ/Zxp0A :2009/09/04(金) 05:47:38 ID:YCH2q2QV
「はぁ、はぁ」
クルエラに導かれ、俺は彼女の家へ行くべく獣道を通っていた。
なぜ人の家へ行くのに道路を使わないのかは分からない。
先を見ても往来らしきものは見あたらず、そもそもクルエラの家へ通じている道路があるのかどうかさえ分からない。
聞いてみればいいのだろうが、あれから俺とクルエラは会話をしていなかったので、話を切り出しづらい雰囲気があった。
ところで、ここは山中という事もあって蚊が大量にいた。
ボロボロの服を着て、肌が露出している俺は蚊にとって格好の食べ物なのだろう。
全身を蚊に食われ、そこかしこに酷いかゆみを感じていた。
フラストレーションの高まりから、今では大声で叫ぶ事さえできそうな気分だ。
掻いても状態が悪化するだけなので、ただ耐えるしかないと決意を持ちながら歩いている。
しかしながら、俺と同じ道を歩くクルエラは蚊に刺された様子がない。
事前に虫除けスプレーでも使っていたのだろうか。
確かに可能性としては一番妥当だと思えた。
思い切って俺はクルエラに気持ちを伝えた。
「あっ、お、おい、かゆいんだが」
声をかけられたクルエラは歩くのを止めると、俺の方へ振り返った。
「まあ、それは大変ですわね。帰ったらお風呂にしないといけませんわ」
そう言うと、クルエラは俺の手を引いて、また歩き出した。
「いや、そうじゃなく、虫除けスプレーとかないのか」
一度きっかけができれば、後は楽に言葉がでた。
前へ進めていた足を止め、また俺の方へクルエラは振り返る。
なにも言わず、クルエラは意味が分からないといった様子で俺の方を見た。
「あ、いや、その、もういい」
面倒になって、俺は話を切り上げた。
……。
……。
……。
いくらか歩いて、俺は限界に来た。
「いつ着くんだ」
今度は歩くのを止めずにクルエラは答える。
「まだですわ」
いくらなんでも遠すぎる気がしてきた。
これは姥捨て山の伝承にちなんで、俺を山へ放置しようという悪戯かも知れない。
彼女と握っていた手に神経を注ぐ。
これでいつクルエラが手を離して去ろうとしても、すぐに捕まえる事ができるだろう。
「あなたに出会えて良かったですわ。ちょうど使用人がいなくなって、困っていましたの」
俺の気持ちを知ってか知らずか、クルエラが話しかけてきた。
「親はどんな人物なんだ」
これからクルエラの親と会わなければいけないという不安から、俺は彼女に質問した。
536 :
第2章-2ページ ◆iWLZ/Zxp0A :2009/09/04(金) 05:48:20 ID:YCH2q2QV
「いま親はいませんの。ワタクシが館の主をしていますのよ」
親がいないのか。
不安の種だった、クルエラの親との面接がないと分かり、俺は安堵した。
しかしまてよ、親がいないという事は誰がクルエラの保護者なのだろうか。
「今はお前、いや君と使用人だけで暮らしているのか」
それとなく俺はクルエラに聞く。
「使用人はいませんわ。ついこの前、辞めてしまいましたの。ちょうどあなたがいらして、良かったですわ」
この子は本当に俺を使用人として勧める気でいるのか。
だが、勧める相手は誰だ。
「1人で住んでいるのか」
そんな訳ないと思いながら、クルエラに尋ねる。
「いいえ、吟という、なんといえばいいのかしら、そう、友達と暮らしていますわ。あと、今はお客様が2人来ていますわね」
どうやら保護者はいないらしい。
吟という人はクルエラの友達という事だから、まだ子供なのだろうな。
「保護者もいないで、子供だけでどうやって暮らしているんだ」
はっきりと俺はクルエラに聞いてみた。
ん、返事がない。
どうしたんだろうとクルエラの顔色を窺おうとした時、クルエラがしゃべり出した。
「ワタクシ、見た目ほど子供ではありませんの。追々お話していきますわ」
どうみても子供だろうと思ったが、ひょっとしたら本当に彼女が自分の雇い主になるのではと思い、俺は謝罪した。
「悪かった」
歩きながら、クルエラは俺の方へ振り向くと、悲しそうに微笑んで言った。
「ほら、見えて参りましたわ」
遠くを見ると、確かに洋館らしきものがあった。
彼女が見せた表情の意味を深く考えず、俺は目の前の物に興味を持った。
木々に囲まれ、館はあった。
館の屋根や木々にはカラスがたくさん留まり、何羽かこちらを見ている。
そして、周りには道らしきものがなかった。
人が住む場所の近くに道がない風景を見慣れてないせいか、俺は違和感を覚えた。
肝心の洋館はというと基本は2階建ての建物に屋根裏部屋や3階建ての尖塔を加えたような感じだった。
部屋の数はここから見える窓の数からいって3、40ほどありそうだ。
いわゆる豪邸というやつなのだろう。
「昔はもっといい家で暮らしていましたのよ」
恥ずかしそうにクルエラは言った。
これでも立派な建物に思えたのだが、俺は彼女と住んでいる世界に違いを感じた。
537 :
◆iWLZ/Zxp0A :2009/09/04(金) 05:49:31 ID:YCH2q2QV
以上です。
原作はここで公開されていた漫画です。
ロリババァ屋敷ktkr!
wiki ってちゃんと更新されてたんだな。乙
超絶鬼畜なロリババァが闊歩する世界。
凄い我侭で自己中心的なロリババァ達が占拠する世界。
彼女達の気分次第で人間は便所紙より容易に裂かれて死ぬ。
彼女達の瑣末な暇つぶしに僅か一瞬、数億の人間が蒸発する。
彼女達の箪笥に小指をぶつけた苛立ちに半島が地図から消える。
とにかくロリババァしか許されない世界。
ロリババァ以外がゴミ以下に扱われる世界。
特に人間がゴミ屑な世界。
そんな素敵世界が実現するべきだと日々を願いましょう。
>>540 そこまですると・・・その、なんだ…
まあ尊大ではあってほしいが鬼畜なのは一部であってほしいなぁとか思うよ俺は。
世界にはロリババァ吸血鬼がどれくらいいるのだろうか
一見子供の吸血鬼というのは脆弱故に淘汰されがちなのだが、それを乗り越えたロリババァ吸血鬼達は並みの戦闘能力ではないだろう
年に一度に開かれる各国からのロリババァ吸血鬼達の集会
彼女達は自分たちの境遇を分かち合い、共に助け合おうと同盟を結ぶのである
無論、教会からは危険対象の団体とされる
そんなのを想像して悶えるのです
あんまり仲良くなさそうだけどなw
だがそれがいい!
だが待ってほしい
教会の側にも神の力で不老不死になったロリババァがいるのではないだろうか
「ろーりろーりろりろりばばぁ♪」
「……おぬし、なんじゃそのうたは」
うむ、舌ったらずな呆れ声はいい。実にいい。
「ロリババァの歌だが何か」
「おぬしの病気にはいつもあきれ果てるばかりじゃが、果てるも際限が無いのぅ」
「まあ、果てるだなんて破廉恥!」
「……最長不倒更新しっぱなしじゃぞ」
呆れ果てた声が耳に届き、僕はもう一度思った。
実にいい、と。
先日の話だ。
一応、僕はそれなりの大きさの会社で社長をやっている父親を持ち、それなりに
裕福な家庭に育ち、幼い頃からSPに警護される毎日を過ごしていた。
だが、ある日の事だ。僕についていたSPが、突然辞めたいと言ってきた。理由はと言えば――
「もう貴仁様にはついていけません!」
――意味がわからない。僕のどこについていけないというのか。先日暇だからと
ちょっと全裸で玄関から放り出したのがそんなに堪えたというのか。全く、SPという
職業につくには軟弱過ぎるんじゃないか? そんな事で僕の身の安全が守れると
思っているのだろうか。
僕につくSPは特に精神的に強く、肉体的にも強くなければならない。
多少の羞恥プレイに耐えられないくらいで、僕のSPとしては失格だ。
僕は父上に、精神的な強さと肉体的な強さを併せ持ち、尚且つ僕好みのかわいい
女の子なSPがいないか、と聞いてみた。まあ、そんなのいるわけないだろうから、
一先ず女の子のSPがいればそれでいい――
「ああ、いるな、一人。心も強いし、運動神経も抜群だ」
いるのかよ! なんで今まで黙ってたんだよこの糞親父! さっさと僕につけろよ!
などという本心はおくびにも出さず、僕はやったー!と軽くガッツポーズをした。
「だが、お前に彼女が手に負えるかな?」
父上の笑みの意味はわからなかったが、見せてもらった写真を見て、僕は即決した。
そこに写っていたのは、
「ロリっ娘! ロリっ娘じゃないか!」
SPの癖に、詳しいプロフィールが載ってないのが気になったし、何故か和服――着流し
と言うのだろうか――に身を包んでいたのも気になったが、まあそんな些細な事は
ロリっ娘である時点でどうでもいいと言えばよかった。この上精神的にも
肉体的にも頑健となれば……うひひ、うじゅるる……思わずよだれが出るぜ……ひゃっはー!
「見た目に騙されるなよ……彼女は“強い”からな」
父上の意味深な笑みなど全くこれっぽちも気にせず、僕は彼女を僕のSPとして
付けてくれるようにお願いしておいた。
彼女の名は、操(みさお)。名前だけで、名字は記されていなかった。
――――――★――――――
その二日後。彼女は僕の元にやってきた。
着流し姿に、背には木刀を背負い、だがその背負った木刀は少しばかり
地面に引きずられていて、もう何というか、上手く言葉にできないのだけれど、
可憐とか可愛いとか、そういう言葉では言い表せない――ああ、もう、やっぱり
言葉にならない!
だが、そんな感慨に頬を紅潮させる僕を他所に、彼女は冷たく言い放った。
「お主、随分なうつけと訊かされておるが、真か?」
「うつけ……?」
開口一番、彼女の可憐な口から放たれた言葉は、僕にはよく意味のわからない
言葉だった。うつけ? おみおつけの親戚だろうか。それに、その口調もなんか
古めかしいというか――
「……どうやら、その顔を見る限り、真のようじゃの」
「うつけって……どういう意味?」
「阿呆、という事じゃ」
「……あ、ほ?」
……つまり、開口一番、僕は馬鹿にされたという事か?
「まったく、うつけという言葉の意味も知らぬとは、学も浅いようじゃし、あの父親に
してこの息子有りと言った所かのう……」
「父上を知っているのか?」
「無論じゃ。お主の父もまた、ワシが性根をたたきなおして今のような立派な
男に育てあげたのじゃからの。お主もまた同じ道を歩むとは、因果なものじゃな」
「父上を……育てあげた……?」
目の前にいるのは、どう見ても年端もいかぬ少女だ。もっと言うとロリっ娘だ。
ルックスとかもろストライクだ。何か言動がアレだけど、まあそれは一先ず置いて
おくとして、どう見ても父上を育てた経験を持つ年齢には見えない。
そんな彼女を見ていると、馬鹿にされたという事実なんか気にならなくなってくる。
僕は、率直に、浮かんだ疑問をそのままぶつけてみた。
「……えっと、歳、いくつなの?」
「お主……うつけの上にでりかしぃも無いのかの?」
「えー! そりゃ女の子に歳の事は禁句だってわかるけどさー、普通聞く
でしょ、この状況だったらさー!」
「ふんっ、まったく、こういう所までお主とお主の父は似ておる。あやつも
まず訊いたのはワシの歳のことじゃったからのう」
どこか遠い目をしながら微笑む彼女の顔に、僕は目を奪われた。
ただの少女には到底できるはずの無い、憂いと懐旧が浮かんだ切ない
表情は、僕でなくても目を奪われただろう。
「……なんじゃ、呆けた顔をして。ワシの顔に何かついておるか?」
「いや……綺麗だなぁ、って思って」
「ふっ、その程度の世辞にたじろぐワシではないぞ?」
「いや、お世辞とかじゃなくて……何か、僕……見蕩れちゃって」
「お主ら親子はほんによう似ておるようじゃな……まったく、そこまで反応が
同じというのも、滑稽を通り越して驚きに値するわい」
「……父上も、同じ?」
……この娘は……操という名前の少女は、一体何者なんだ?
「知りたいかの?」
まるで内心の声を見透かされたかのように、彼女は唇を歪めながら言った。
僕は、こくりと頷くしかなく――
「ならば……ワシを倒してみよ!」
――突然背中から抜き放った木刀で殴りかかってこられた僕は、一撃をもろに
頭頂部に喰らい――あっさり昏倒した。
――――――★―――――
「……お主、本当にあやつと同じじゃの」
どこか遠くから声が聞こえる、気がした。
呟くような、だが慈しみに溢れた、優しい声が、ずっとずっと上の方から
聞こえてくるような、そんな不思議な感覚。柔らかい雲の上に寝転んで、
凄く気分良く眠っている間に見た夢。言うなれば、そんな感じだ。
「不意を打ったとは言え、かわすも受けるもできたはずじゃが、あえて身を
動かす事をせず、喰らうを選んだ……本当に、同じじゃ」
いや、あれは喰らうのを選んだわけじゃなくて、単に僕にそういう心得が
なかっただけで、でも確かに身体を動かす事くらいはできたのに、どうして
僕はそれをせずに、一撃をもろに受けたのだろう?
僕はそんな事を考えながら、ゆっくりと目を開いた。
そこに、僕が一撃を喰らった理由が、あった。
「起きたか。お主、気絶しておったのじゃぞ?」
「……え、あ?」
目の前に、彼女の顔があった。覗き込むような形で、彼女は笑っていた。
その笑顔に見蕩れたから、僕は避けようという気が起きず、直撃を食らって
しまったのだ。
今浮かんでいる笑顔は、木刀を振り上げた時に浮かんでいた野性味を
感じる笑みとは違う。優しく、愛しむような、先ほど聞こえた声に似つかわしい、
僕の記憶の中には存在しないはずの、母を連想させる笑みだった。
改めてその笑みに見蕩れ、僕は動けないでいた。動けない中で、よくよく
考えてみると、覗き込むような笑顔を正面に見るという事は……そして、
この後頭部に感じる柔らかい感触……これは……。
「ひ・ざ・ま・く・ら……ひざまくらぁぁっっ!!???」
思わず飛び起きそうになってしまった身体を無理やり押さえつけ、僕は
彼女の柔らかい太ももの感触を存分に味わう事に専念しようと――したら――
「よいしょっと」
「あいた!」
はしごならぬ、太ももを外され、したたかに後頭部を地面に打った。痛い。
「ふふふっ、さあびぃすはこれまでじゃ」
「……そんなぁ」
「……そこまで残念な顔をされると……」
「またしてくれるの!?」
「いや、血が騒ぐと思っての」
……この人Sかよ。いや、そりゃSっぽい感じだし、納得だけども!
「ワシは当年とって三百十になる。何ゆえ三百年をこの姿のまま生きておるか
は、ワシ自身にもわからぬが、この百年ほどはお主の家系にて世話に
なっておる」
「え……え? なんで教えて……」
「どうして教えるかじゃと? 当たり前の話じゃ。お主はワシに勝ったのじゃから、
勝者として知るのは当然の権利というもの」
「でも……僕気絶して……」
「ワシが負けたと思ったらワシの負けじゃ」
「そ、そうなのかなぁ……」
「ほれ、胸を張れ、胸を!」
僕は促されるまま、何となく胸を張ってみた。
なんだか、世界が見違えて見えた……りはしなかったけど、それでも、少し
気分は変わったような、そんな気はした。気のせいかもしれなかったけれど。
「……しかし、ロリババアSPとか、新ジャンルだよなぁ」
呟きながら、僕の顔には自然と笑みが浮かんで止まらなかった。なんだか
楽しそうな事がいっぱいありそうな、そんな予感で少し胸が高鳴っていた。
ぶっちゃけ、実際に三百歳なのかどうかとか、物理法則がどうのこうのとか、
そんな細かい事はどうでもよかった。目の前にいる彼女がそう言っている
のだから、僕はそれを信じるだけだ。その方が面白いしね。
「何をヘラヘラしておる! 早速今日からワシがお主を鍛えてやるからの。
覚悟するがよい!」
「え、ええぇ!? なんで? SPなんだから警護だけじゃないの!?」
「先にも言ったが、お主の父もワシが育てたのじゃ。お主もワシが育ててしんぜよう!」
「えぇぇぇぇえ!? 聞いてないよー!」
「言っておらぬからな」
……前言撤回。ちょっとだけ大変な事になりそうな気がしてきて、胸の高鳴りが
テンションダウン。っていうか、鍛えるってどういう事!? これが父上の
言ってた『手に負えない』って事なのか!?
「ちなみに、既に契約はなされておる故、無効化にはあやつの……お主の
父の承認が必要じゃ。……だが、あやつはワシのいう事には逆らわぬからのう……」
何故じゃ邪悪な笑みを浮かべながら、彼女はそんな事を言う。
……これは、覚悟を決めるしかないのか!
「では、改めて名乗ろう。ワシの名は操。姓(かばね)は持たぬ」
「僕は……境平治貴仁(きょうへいじたかひと)。……よろしく、って言って
いいのかどうかまだ判断に迷ってるけど……」
「ええい、男がそのようなあやふやな物言いでどうする! しゃきっとせぬか!」
「ああ、もう、覚悟した! よろしくな、操っ!」
「ふむ、その意気や良し。しかと鍛えてやるから覚悟するがよい貴仁よ!」
こうして、僕と操の奇妙な生活が幕を開けたのだった――
続かないと思う
ここまで投下です。
ありゃ、age忘れです。失敬。
続けええええええええええええい!!!
ひゃっはー!最近SS投下が多くてうれしいぜー!
>その背負った木刀は少しばかり地面に引きずられていて、
なんという俺ツボな設定ですか
まさかあの話の続きが読めるとは
555 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/15(火) 05:41:45 ID:oQcXCyvL
おつ
ぱないの!
男「や、止めろっ! 行けばお前が死んじまうっ!」
ロリババァ「しかし、放っておいては誰も助からんじゃろう」
男「だったら俺が、俺がお前の代わりに行くっ! だから止めてくれっ!」
ロリババァ「足腰すら立たんお前に何が出来る? 大人しく寝ていろ」
男「馬鹿っ! 行くんじゃねぇよっ! 行かないでくれよっ! こういうのは男の仕事だろっ!?」
ロリババァ「なぁに、ほら、アレじゃ、れでぃふぁーすと、ってやつじゃよ」
男「ロリババァァアアアアア!」
ロリババァ「じゃあな、男……、いままで楽しかったぞぇ」
とか、ロリババァ的レディーファーストはこんな具合だと思った昨今。
畜生!代わりに俺が!
だからお前らは幸せになれよ…
いや、ここは俺が
『聖剣伝説2』のルサ・ルカは、どうみてもロリババァ
誰か二次創作で書いてる人いないかな?
562 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/23(水) 00:58:34 ID:flkKVwsh
ロリババァ最高だよ、ロリババァしかないよ。ロリババァが全部だよ!
age!
昨夜フジ系でやってたギネス関係の番組に出てた、
世界一小さな女子高生の将来に期待だよ。
ものすげえ小さくて可愛かったから。
でも頭脳は高校生だからな。
フィクションの世界で言うと、GA文庫から出ている「EX!」と言うラノベの、
元悪の組織の首領・シスターヘラがロリババアだな。
長々とスマン。
さあキャプ画をあげるんだ、はやく、ハリー、ハリー
DOWNはまだまだこれからだぞ
565 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/28(月) 17:05:38 ID:U9uOsTuB
定期 age
「お兄ちゃん、あっさだよー!」
目覚ましとしては、これ以上の台詞は無いだろう。
可愛らしい小さな女の子に、“お兄ちゃん”と呼ばれながら起こされる。
この場合、女の子が妹や義理の妹である必要は無い。
破壊力に違いは出るかもしれないが、近所に住んでいる自分を慕ってくれる子だった場合はどうか。
……ほら、中々の威力だろう?
「お兄ちゃん、おはよっ!」
「……………」
それに、ある一つの条件が追加されなければ、だが。
「――なんじゃ、朝の挨拶位せんか。
まさか、ワシの可愛らしさに言葉が出なくなったか?
まあ、それはとても納得のいく理由じゃが、ちと朝からサカリがつきすぎじゃのう」
俺は、多少言葉遣いがおかしくても構わないと思っている。
目の前にいる、パッと見……というか、どこから見ても幼女にしか見えないコイツの言葉遣いも、
何故か見た目にしっくりきているのでむしろ全然オッケーだ。
だが、言っておかねばならない事がある。
「ババァの癖に朝からテンション高いな」
コイツの年齢は俺を遥かに上回るどころか、婆さんというよりもご先祖様に近い域まで達しているのだ。
そんなバーサンに、可愛い子に起こされるという夢を汚されてたまるか。
寝ている俺をまたぐように仁王立ちしていたコイツは、
朝からババァに起こされるという不快な真似をされた事への報復の言葉を聞くと、
まるで瓦割りでもするかのように一直線に拳を男のウィークポイントへ振り下ろした。
「無駄だッ! かたくなる! かたくなる! かたくなってる!――あぎゅんっ!?」
きゅうしょにあたった! こうかはばつぐんだ!
「ぴ……ピカチュウ……! 僕もう疲れたよ……!?」
目の前が真っ暗になっていく中、フンと鼻を鳴らす音が俺の耳に飛び込んできた。
「朝からワシに無礼を働くから“こう”なるのじゃ」
このババァが言うには、コイツに朝無礼を働いたらもれなく股間をボッキリいかれるらしい。
ちなみに、今のはギャグじゃないぞ。
手加減なしで打ち込まれた拳の勢いが柔らかい羽毛布団に殺されていなければ、
俺のムスコは確実に殺されていただろう。
危ない、俺の代で我が家の家系が途絶えてしまう所だった。
「――さて、躾も済んだことだし“遊び”の続きをするかの。
お兄ちゃん、おはようっ!」
有るか無いかで言えば、間違いなく無いと断言できる薄ら平べったい胸の前で両腕を組み、
自分が圧倒的な強者であるかのように尊大に踏ん反り返っているコイツは、
よくこうやって“遊び”と称して色々と面倒なちょっかいを俺に出してくる。
恐らく、今回は「年齢相応の言動! ドキドキ☆お兄〜ちゃんっ!」……とでも言ったところか。
正解は、普通に朝の挨拶を返せば良いんだろう。
「ほれ、とっとと挨拶をせんか。
お兄ちゃん、おはよ〜っ!」
だが、
「――おっす、お前ババァ! 幼女ぶってるババァ! オハヨーゴザイマースッ!
なんスか? 朝からそういうプレイっスか? だからガキくせぇパンツはいてんスか?
ヤッベー! ババァヤッベー! さすがブラジャーいらず! 入れ歯いらず!
とりあえずどいてくれません? 激烈不愉快なんで」
赤点上等。
……と、このように俺達はいつも騒々しい毎日を送っている。
あ〜あ、可愛いマジもんの幼女か綺麗なお姉さんでも空から降ってこ――
「ぎゃんっ!?」
おわり
あさからごほうびいっぱい! うらやましいなあ(棒
家系が途絶えた音がしたな
たとえ見た目が幼女でも……。
中身がバァちゃんなら、風呂上りにはパンツいっちょで、
首からタオル掛けて湯気立ち上げながら、
家ん中ウロウロしてるのが正しい姿だと思うんだ。
見た目もバァちゃんだったら遠慮して欲しいけど。
普通のバァちゃんはそんなことしないだろwww
願望だよw
>>570のシチュにときめいた貴兄には、つぐももをオススメするよ!
つぐももマジ最高
っていうか、皆でスジ書いてくれってメール送ろうぜ
>>540 ロリババァがすべて似たようなスペックとは限らないわけで。
なんとなくで無数の平行宇宙を内包する上位宇宙を内包する超上位宇宙(以下略)・・・を100億超京個くらい、瞬きひとつくらいの労力で創造する、超インフレ超越者ロリババァ
〜惑星をどうにかするくらいのロリババァ〜
〜国家をどうにかするくらいのロリババァ〜
〜普通にハイスペックロリババァ〜
〜不老不死以外は常人とあまり変わらないロリババァ
までさまざまなロリババァが同時に存在しているのかも試練
>>575 そうか。宇宙はロリババァに満ちているんだな
578 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/09(金) 03:12:23 ID:QvM8fbYF
あぁあああああああああああああああああ!
ロリババァしかない。
もう、ロリババァしかない。
全部ロリババァで、もしもロリババァがないなら、全部無い。
この世なんてロリババァしかない。
ロリババァアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ロリババァっていいよね、何が良いって言えば、死なないのがいい。
死んだら何もかも終わりですよね。
だから、その時点でロリババァ最高、これでもかっていうくらい。
加えて女の子だから、ショタジジィなんて目じゃない。
もう、この上ない存在だと証明されたも同然、完璧、究極、至高。
他に何があるって聞かれてなんて答える、なんとも答えられる訳がない。
生きることは正義なのだから、可愛いは正義なのだから、ロリババァは正義の二乗。
あぁロリババァ最高ですよ、っていうか、ロリババァ、ロリババァ、ロリババァ。
私を永遠にロリババァしてください。あぁあああ、ふぇぃ。ふぇぃ、ふぇぃ。
>>579 全人類を征服して不老不死幼女にTSさせてロリババァの楽園でも作るがよろしいでしょう
581 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/09(金) 20:42:07 ID:zKJMrUZj
話の腰を盛大に折ってすまんが今の流れには正直賛同しかねるな
個人的にロリババァの魅力の源は特異性と二面性にあると思ってる
まず特異性というのはその娘が周囲とは違う特別な存在であるということへの萌えである
次に二面性というのは幼い容姿に老獪な精神、そしてたまにのぞく稚気などいわゆるギャップ萌えだ
これらは実年齢と外見年齢がつりあったいわゆる普通の人間がいないと成立しない
俺もロリババァこそが至高の存在であるということに異論は無いが
ロリババァしか居ない世界というのはその魅力を殺しかねない発想だと俺は思っている
そうだよな。それはよくわかる。
俺もロリババァを入れてなにか作るときは、年増キャラを入れないようにしてる。
そのせいかロリババァが魅力的過ぎて、未だに年増キャラを作れたことないんだが…
年増キャラの中身が幼女だったら全て解決するんじゃないだろうか
お魎のことか
ロリババァが一般的なら、その上をゆく超ロリババァを作ればいいじゃない
特殊ロリババァとかね
>>577 ちょっくら宇宙の中心でロリババァを叫んでくる
とある惑星で戦う、男とロリババア。男はロリババアを追い詰めていた。
だが……。
「……お主はこれがわしの最終形態じゃと思っておるのか?」
「何っ!?」
「わしはロリババアのさらに上を行く変身を行える……そして、その
変身をあと二回残しておるのじゃ。この意味がわかるか?」
「……な、なんだって……!?」
「それでは見せてやろう。絶望に打ちひしがれるがよいわっ!」
ずもももも。
「ロリババア第二形態……これがその姿じゃ……」
「……何も変わって、いない……?」
「この形態は恐ろしいぞ……何せ、わしの意志でもどうにもならんの
じゃからな……最早何が起ころうと、わし自身でも止める事はできぬ!」
「な……なんてこった……ちくしょう、一体どうすれば……ッ!?」
「さあ、だっこじゃ!」
「……は?」
「はやくわしをだっこするのじゃ!」
「……えと、あの、何?」
「だっこと言ってわからんのかこのたわけがっ! わしをお主の腕の中に
収めて、抱え上げろと言っておるのじゃ!」
「………………なんで?」
「何ッ!? できぬとでも言うのか!?」
「いや、できないって事は無いけど……なんでまた突然?」
「理屈などどうでもよいっ! わしがだっこと言ったらお主はだっこすれば
よいのじゃ! できぬと言うならば……」
「……言うならば?」
「泣くぞ」
「……はい?」
「だっこしてくれぬならば……わしは……わしは、寂しくて……う、うぁわぁあああん!」
「あ、え、お、ほ、ほ、ホントに泣くのかよっ!?」
「だっこー! だっこしてほしいのじゃー! うぇぇえええん!」
「泣くなっ! ほら、してやるからっ!」
「……ほんと?」
「ああ、ホントだっ! ほら、こっちこい」
「わーい! だっこしてもらえるのじゃー♪」
「はぁ……まったく、なんでさっきまで戦ってた相手を抱っこせにゃ」
「隙有り!」
「ぐげふぉふぁぁ!?」
「ふふふ、これぞロリババア第二段階……甘えん坊ロリババアの必殺技、
“甘えて油断させ急所を一撃の術”じゃ!」
「……な、ま、え……その、まん……ま……」
どさっ。
「他愛もないのぅ。全く、男というものは皆コロっと引っかかりおる。
……じゃが、毎度毎度、ちと恥ずかしいの、この形態は。控えめにする
としようかのう……」
こうして戦いはロリババアの勝利に終わった。
だが、謎は残った。第二段階が甘えん坊ロリババアならば、第三段階は
一体なんなのだろうか、という。
残念ながら、それを記すには削除ガイドラインという敵に打ち勝たなければ
ならない。いつの日か、最大の敵との戦いに勝利するその日を信じて、
全ての謎が明らかになるその日まで、戦えロリババア!
終わり
ここまで投下です・・・投下?
ウラトさんて誰だろう
第三段階は超絶サディスティックロリババァだと信じて!
こ、子泣きババァだっ!?
593 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/15(木) 23:21:14 ID:ZHTAf/+a
wiki のロリババァ図鑑(?)を眺めてきたが、割合、出現頻度の高いロリババァは少ないのだな。
新たなロリババァの開拓を目指して、明日は古本屋へ立ち読みに向かうとしよう。
化物語の忍野忍ちゃんが今旬なロリババァじゃないか
少なくともメットの趣味はいいな
基本的に、動くようになったのはまだ映像化されてない小説内で
だからなぁ。でも、ビジュアル気に入ったなら、原作読んでみる価値は
あるんじゃないかと思うよ・・・多分。何かあんまり自信持って言い切れないがw
>>597 ロリババァが活動を始めるまでに、単行本何冊程度を読まねばならんですか?
少し立ち読みしてみたが、ロリババァ抜きであれは、ちとばかし辛い。
はまったら楽しいと思うんだけどね。
八九寺との掛け合いとか、文章でも毎回楽しみだしw
とりあえず、最新で出てる二巻がそれだけど、
アニメが全部出て、それを見終えた後、という
状況で考えた場合、傷物語だけ読んだら、
その後の偽物語でロリババアになってからの
忍は動き始める。
ぶっちゃけ、ロリババアとしての忍をめでるだけなら、
傷物語すら読まなくてもいいかもだけど、
個人的にはどういう理由でロリババアになったのかとか、
そういうのが傷物語読まないと理解できないから、
読んだ方がいいとは思う。
ネックは、まだアニメが全部終わって無いという事だなw
>>599 すまない、傷物語、偽物語間及び、両者と化物語との物語的、時系列的な繋がりはどんな具合だい?
アニメを見る(小説版化物語を読むに等しい)→傷物語を読む→偽物語を読む→ロリババァktkr でおk?
あ、時系列的には、傷物語は化物語の前になるけど、
どこで読んでも問題ないから基本的にそれでOKって事ね。
>>601-602 補足ありがとう。
アニメ眺めつつ傷物語を読むことにする。
デザートが待ち遠しいぜ!
ロリババァってあるよなァ〜。
「一見幼女なのにお婆ちゃんみたいなやさしさ、知識、人生観」ってのは、わかる…すげーよくわかる。
そもそもギャップってのは萌えを語る上で必要不可欠だからな…
だが、外見や性格が幼女なのにババァ言葉使うだけでロリババァ扱いってどういうことだぁ〜〜〜〜〜〜〜!?
年季ってもんを感じられねぇし、何より"言葉使いが違うだけのただのロリ"じゃあねーか!!
ナメやがって萌えねぇっつーのよーッ!!
どういうことだよ!タダでさえマイナーなのに、
にわかが知ったふうな顔でロリババァを語るなんてどういうことだ!!クソックソッ
>>604 いいだろう、お前のロリババァ観、受けて立とう!
年季? そんな甘い言葉でロリババァを語るとは笑止!
ロリババァに必要なのは歴史だっ! 幾百、幾千年を重ねた歴史なのだっ!
言葉遣い・・・・・・っ! ロリババァでは重要とされがち・・・・・・っ!
でもそれだけじゃ駄目・・・・・・! 片手落ち・・・・・・っ!
ババァな部分が良い・・・・・・っ! 老いている・・・・・・心・・・・・・っ!
しかし・・・・・・ロリ・・・・・・っ! 体は幼い・・・・・・っ! 最高・・・・・・っ!
傷物語を90ページまで読みました。
なんだこの超絶王道ロリババァ吸血鬼物語は!
こんな素敵な萌え燃え物語を今まで見逃していたとは口惜しい!
おお、気に入ってもらえてよかったw
癖の強いラノベの代表みたいにいわれる西尾だけど、そこまで癖が強い感じないね。
テンポ良くすべきところはテンポ良く書いてあるから、総じて評価すれば割と読みやすい。
あと、登場人物の少なさに対して、一冊400KB↑という文章の量も素敵。
っていうか、二十代で40冊近く本を出してるって恐ろしいのぅ。
610 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/22(木) 02:21:10 ID:lJYdi0H5
>>608 おい、物語中盤でキスショットたんが成長してしまったぞ? これはどうしたら良いんだ age 。
>>610 安心しろ。それはキスショットであって忍ではない。
ちゃんと物語が終わる時には忍になるから。
・・・だめ?(可愛い仕草で首を傾げながら
駄目じゃないか、キスショットたん……。
ロリババァがロリババァたる所以が失われてしまったじゃあないか。
主人公の選択ミスが致命的過ぎるだろう、常識的に考えて。
早く偽物語を読んでロリババァ復権を確認しなければ!
あーもうわかっちゃったもん!
俺もわかった!
某スレからの転載だが
【山姥】岡山の言い伝え
実は限界を突破すると逆にどんどん若返っていき、
最終的には11、12歳くらいの女の子の姿になり、
見た目は色白で愛らしく、性格的にも温和になるが
力は外見からしていかにも山姥と言った連中の比では無く、
(煙草を分けてももらおうとしたら子供扱いした猟師に本物の山姥である事を証明する為に
笑顔で家一軒分くらいの大岩を拳一つで粉砕、どころか砂にしてみせる等)
万が一怒らせてしまった場合は死亡フラグどころか即死直結になりかねない。
さすが日本、昔から始まりすぎて終わってやがる
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''"
,ゝ `</ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _- ちょっくら山姥探しに行ってくる。
- ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////
無茶シヤガッテ……(AA略
お菓子あげたらなついてくれないかなぁ<山姥
後、山姥を平仮名で書くと可愛く見える事に気付いた
やまうぱ
うわほんとだ
622 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/30(金) 17:51:38 ID:glUDmp2i
山姥「うばー、うばー、やまうばだぞぉー、こわいんだぞぉー」
やまんばじゃないの?
山姥「やまんばだぞー! こわいでしょー!?」
村人「はいはい、飴ちゃんあげるから大人しくしててねー」
山姥「わーい!」
おっきした
やまんばは優しくてしっかり者のお姉ちゃん
やまうばは人懐っこいで泣き虫の妹ちゃん
二人ともお菓子など甘い物にめがない
だがしかし怪力
言っちゃ悪いけど性格まで子供だったらロリババァの意味無くないか?
人間、歳を得れば性格も子供返りするものだからな。
知識は大人! 心は子供! それもまたロリババアの一つの形だよ。
629 :
創る名無しに見る名無し:2009/11/02(月) 23:24:25 ID:ZBjbsNfX
ロリババァとロリババア
どっちの表記を使おうか悩む
創発的にはロリババァがポピュラスだけど、pixivとか見るとロリババアが優勢のようですな
ロリババア カトリック
ロリババァ プロテスタント
表記は違えども信仰してるものは同じなの
一日6回ロリババァ法典を音読し
ロリババァの方角にロリババァ式御辞儀をして
寝る前にも「ロリババァ可愛いよロリババァ」と88回唱える宗教
ァは小さい方がバランスが良いと思うんだ。
俺もァのほうが好きだけど、
結局人の多いところで使われてる表記が勝つと思うの。
「なんじのつかいたきほーをつかうがよいー!」
とわが神(ロリモード)は仰っておられる。
>>634 つまり、ァの方を勝たせるべく
大人気ロリババァ作者への道を歩き出すという訳だな
その意気や佳し!
そういやジャンプの保健室の死神に出てくる校長は良いロリババァだよね。ゴスロリだし。
来週の活躍に期待
作品名kwsk
ん?保健室の死神じゃないの?
夢幻舞葬モンストラバルツという携帯アプリの登場人物「シェーラ」というロリババァ発見
ローティーンのクセにやたらと艶っぽい、清く正しいロリババァみたいで楽しみだ
問題はAUだとプレイできないことだ……orz
早く対応してくれ
サイト見ただけだが、アラブ系ロリババァとかいいね。絵はあんまりそう見えないけど
643 :
創る名無しに見る名無し:2009/11/20(金) 12:52:44 ID:zhHA4lLQ
エヴァ様 age
聖剣伝説2のヒロインはルサ・ルカ様だと思ってる
極道くんの菜野さま。
コミック版だと基本落ち着いてるのでいい感じ。
一番です、ロリババァ。
永遠に一緒に居ます、ロリババァ。
647 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/10(木) 23:19:31 ID:D5wmOUQJ
アゲババァ
>>604 ロリババアって言葉遣いのことじゃなかったんだ。
なら喋り方、見た目が幼女でも、ババアならロリババアになるってこと?
言葉遣いの方は、ロリババァとは別にのじゃロリっていうのがあるな
両方の属性を持ってるキャラが多いから混同しやすい
ロリババアって言葉遣いのことじゃなかったんだorz
見た目ババア中身ロリはロリババアなのだろうか
そんなん誰得w
( ・∀・)つ 痴呆
それはババアロリという名で、すでに先人が形にしておるw
ともき
見かけは老婆中身は幼女
ぶっちゃけひぐらしのお魎
あれか
そんなカテゴライズされてたんだ
見た目ババア中身ババアはロリババアなのだろうか
ロリ要素を詳しく
園児服を着ているとか?
見た目ババア中身ババアはババアなのだろうか
664 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 20:58:55 ID:qd5RYk0D
これ以上ないババァだろう。
665 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 21:56:23 ID:yOl4iNIU
全身を押し潰すような重みを感じて、僕は目を覚ました。真っ暗な部屋の中で、時計の音だけが
カチカチと鳴り響いていた。
頭は寝ぼけたままだったが、尋常でない何事かが起こっているということは予想がついた。僕が
真夜中に突然目を覚ますなんてことは今にないことだったし、第一、得体の知れない圧力に押さえ
つけられて動けないなんて普通じゃない。
何が何やら分からないが、このままではまずい。やけに冷たい汗がじっとりと肌にまとわりつい
た。
666 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 21:57:16 ID:yOl4iNIU
「ふふふ。大分焦っているようじゃな。こういうのは初めてか?」
突如投げかけられた声に驚いて、反射的に視線をそちらに向けようとする。体はまだ動かせない
ので、首は正面を向いたまま、目だけを動かした。しかし、その姿を捉えることはできない。
「おうおう、めんこい奴じゃのう。やっぱりお前を気に入ったぞ」
声は、その時代がかった言い回しに反して、キンキンと甲高い。明らかに幼い少女のものだ。
「く……うぅ……」
「呻き声をあげる姿もそそるのう」
その言葉と共に、少女は僕の視界に入ってきた。真っ暗なはずなのに、その姿はよく見える。
やはり、十歳かそこらといった少女だ。白い無地の着物と黒い帯を、着崩すこともなくしっかり
と着こなしている。降ろせばかなり長いであろう黒髪は、頭の後ろの方で結い上げられていた。
「今、金縛りを解いてやろう。どうじゃ、私と遊ばんか?」
「遊……ぶ?」
初めて見た目通りのかわいらしいことを言ったが、その丸い目は妙に鋭く僕を射抜いている。と
てもじゃないが拒否できる雰囲気ではない。
「ふふふ。こう見えて私はお前よりちょいとばかし人生経験がある。これから毎夜、色々なことを
教えてやれるぞ。手取り足取りな。さあ、どうする?」
それに、彼女は恐ろしいだけの化け物じゃなく、本当にかわいらしい女の子だ。こんな子と遊ん
でみるのも悪くないかな、いやむしろ望むところではないか。そう思い始めた僕が口を開こうとし
たその時だった。
「破ァーーーーー!!!!!!!」
地に響くような重い声が虚空を切り裂く! 寺生まれで霊感の強いTさんだ。気がついた時には、
少女は僕の目の前から忽然と消え去っていた。
「かなりの時間この世にとどまり続けることで力を得た強い霊だ。危ないところだったな」
それだけを言い残すと、Tさんは僕の部屋の窓から颯爽と去っていった。
空気読めよ寺生まれ。改めてそうおもった。
シャイニング・ウィンドのホウメイの同人誌ってない?
wiki で見て惚れた。声はロリババァっぽくなくて気に入らないが。
669 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 22:11:09 ID:ign4nODO
おつおつ
672 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/25(金) 22:45:41 ID:S4xNd9l0
>>669 寒そうな格好をしているから、俺が人肌で温めてあげよう
設定?アーアーキコエナイ
673 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/26(土) 09:08:04 ID:YHJgP+WU
〉〉669
クリスマスプレゼント キター!
674 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/28(月) 10:34:34 ID:cdKFrmsz
やはり、ロリババァは孤独が良く似合うのぉ。
675 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/29(火) 12:59:07 ID:5vDV5saC
孤独ばかりで、馴れ合いに餓えたロリババァ萌え
676 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 02:23:50 ID:+rHDd4iQ
ロリババァと迎える2010年!
今年もあと一日だ。
677 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 00:25:08 ID:cleP1xdY
年が明けた
今年もよろしく
今年もよロリババァ
あけおめロリババァ
あまりに長く生きすぎて、正月に何の感慨もなくなったロリババァ
しかし、嫌々振り袖を着せられるロリババァ
あけおめ
お前との正月は何度来ても飽きないなとか言うセリフを言って欲しがる俺の童貞脳死ね
682 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/01(金) 01:05:56 ID:9DwcoFBc
あけましておめでとう、ロリババァ!
今年もよろしく、ロリババァ!
なんとなく着物など着てみた西洋産ロリババァが強気の表情で帯引きを迫る!
ろりばばーが登場する作品なら、投下してもいいの?
おうともさ
じゃあできたら投下する
例えそれが、何年後になろうとも
「なにやら騒がしいのう……もう夜更けじゃと言うに」
彼女が寝ぼけ眼をこすりながら眼下を見れば、そこには何人もの人が彼女の
寝転ぶ鳥居をくぐっている姿があった。
「……なんじゃ、もう新しい年か。どうりでここの所社務所の連中が忙しそうに
しとったと思うたわ……ふぁぁああ」
大きなあくびをしながら、彼女はすっくと鳥居の上に立った。かなりの高さであるが、
その高さに彼女が怖気づく事はなかった。まあ、そもそもその上で体を固定する事も
無く眠りこけていたわけだから、今更怖気づく必要は無いと言えば無い。
そこは彼女のお気に入りの場所であり、そこにいる事は彼女にとってはむしろ自然
な事であった。
「しかし、相変わらずわしの姿が見える者はおらんようじゃな。ま、じゃからと言って
何がどうするというわけでもないが」
そんな彼女の姿を、眼下の群衆は誰ひとりとして見とがめる事が無い。普通、年端
もいかぬ少女が鳥居の上に鎮座していれば、誰かしら騒ぐだろうに、そういった声は
一切上がる事が無い。それどころか、誰も視線すらそちらに向けていない。
彼女はつまり、そういう存在であった。極々一部の、そういった素養のある人間
以外には、彼女の姿は見えないのだ。ここ何十年か、こうして新しい年と共に、大量の
人間を出迎えるのが彼女の習慣となっていたが、彼女の姿を見咎めた人間はいない。
今年も、やはりいないようだった。
「お主ら、真摯に祈れよ。さすれば応えてやらんでもないからな」
誰にともなく、苦笑まじりにつぶやきながら人の流れを視線で追って行く彼女は、
ふと自分を見つめる視線に気づいた。
ここ何十年か、この神社に参る大量の人間の中に、彼女の存在を目にする素養を
持った者はいなかった――“この神社に参る”人間の中には。
「……相も変わらず、こりぬ奴よのう」
苦笑を深くしながらその視線の元をみやれば、そこには一人の男がいた。少年と青年
の間にあるような、あどけなさを残しながら、相応に歳を経たその表情は、彼女の事を
心配しているように、不安に歪んでいた。
「……まったく」
軽くため息を付くと、彼女は飛んだ。跳ぶのではなく、飛んだのだ。
「何が不安じゃ、丈明よ」
「……つねちゃん」
ここ何十年か、彼女は自分を見る事のできない人の群れを迎え入れ、見送ってきた。
だが、ここ何年か、その彼女の役務をひっそりと見守る人間がいた。
それが、彼、伊上丈明である。
「その名で未だに呼んでくれるのは嬉しいが、わしは問うておるのじゃぞ、丈明よ」
「……俺もその内、君の事見えなくなるのかなって思って」
彼と出会ったのは、彼がまだ間違いなく少年と言える容姿をしていた頃であり、それ
から数年、彼は彼女の事を見守り、時には会話を交わしたりもしていた。彼はそれが
できる素養を持っていた。だが――
「なぜにそう思うのじゃ?」
問いながら、彼女はその答えを半ば理解していた。
彼女のような存在を見る素養の持ち主は、純粋な心を持っている子供にこそ多い。
成長し、体も心成長していけば、次第にその素養も失われていく。それが人の常だと、
彼女は知っていた。
ここ数十年の間は、子供にすら彼女を見る事のできる者は少なくなり、彼は幾年か
ぶりに現れた、その素養を持った人間である。
だが、そんな彼でも、人の常から逃れる事はできない。
「最近……つねちゃんがフッと見えなくなる時があって……それで……」
「わしが見えぬと不安か?」
「……うん」
「見える者が見えなくなる。それは自然な事じゃ……じゃからな、丈明よ」
彼女は、笑顔で言った。
「わしが見えるという事に頼るでないぞ。わしは、お主らの心の支えにはなろう。
じゃが、それはあくまでわしがお主の心の中に居る事で成り立つ。そうでなければ
ならんのじゃ」
「心の、中……?」
「わしのような存在が、実際に居るという事を知り、実際に存在を確認し、それが
当たり前になってしまってはいかんのじゃ。わかるか、丈明よ?」
「……よく、わかんないな」
彼は、困惑しているようだった。青年に近づいたとは言え、まだ少年としての面影
も残している歳だ。突然始まった難しい話に、頭がついていかないのかもしれない。
「わしがおらんようになろうと、動じるでない……つまりは、そういう事じゃ」
「つねちゃん、いなくなっちゃうの?」
「ま、すぐにではなかろうがの。その内、わしの姿はお主には見えんようになる。
わしの声はお主には聞こえんようになる。わしの体にお主は触れられぬようになる。
その日はそう遠くなかろうて」
「そ、そんなの……だって……俺……俺……!」
彼の思いつめたような表情に、彼女の心に――もうずいぶん前にどこかに忘れてきた
と思っていた部分に――チクリと痛みが走った。
「皆まで言うな、丈明よ。お主の想いに、わしは応える事はできん。なんせわしは」
それでも、彼女は笑みを絶やすこと無く、言った。
「わしは、神様じゃからの」
笑みを絶やす事なく、されど、痛みもまた絶える事なく。
「神とはなんじゃ?」
「……神は常に人共にある。八百万に宿りしが故。されど、神は見えず。神は聞こえず。
神は触れられず。神に触れるが叶うは、狂(ふ)れた時のみと知れ……」
「覚えておるな。気が狂れるとは、すなわち異界に触れるという事。子は、自然とそれを
為す。じゃが、歳を経れば触れぬようになる」
「……どうしても、無理なのかな?」
「残念じゃが、な。それが自然な事じゃからのう。……まあ、わしが見えなくなるまでは、
このように言葉を交わす事もできるじゃろうから、別れがすぐにやってくるというわけでは
無い。そう気を落とす事もなかろう」
「……でも、いつか来るんだよね」
彼は、寂しそうな声で言った。
「そうじゃな……来年か、再来年か……もしかすると、明日いなくなるかもしれぬな」
「……明日、って……」
「じゃから、動じるな。心を構えよ。それができぬ男では無いと、そう思ったがの?」
イタズラめいた笑みで誤魔化してはいたが、彼女の瞳からは今にも涙が溢れそう
だった。いつの頃だっただろうか。神となる前、まだ人であった時、狐の眷属として
祀られるようになる、ずっとずっと前――流し方すら、今の今まで忘れていた涙が、
彼女の瞳に光をたたえ始めていた。
「それに、お主の今の体躯では、わしのこの体には見合うまい。なんじゃったか……
ろりこん、じゃったかの? 何にせよ変態呼ばわり されてしまうのがオチじゃぞ?
カハハッ!」
声に出して笑ってみても、涙は止まりそうになかった。
「まったく、新年のいの一番からするような話ではないわ。さて、丈明よ。お主も
父の手伝いがあろう。社務所に戻って働くがよい。わしも参拝する者を見守ら
なければならぬからな」
そう言って、彼女は再び飛んだ。彼に背を向けて。流れ落ちそうな涙を気取られまいと。
「……つねちゃん」
彼の、寂しげなつぶやきを、彼女の鋭敏な耳はとらえる。
「……まったく……突然、何を言うかと思えば……そんなもの、いつか来ると
わかりきっておったろうに……」
千年近くを生きる間に、別れはいくつも経験してきていた。
だが、なんど経験しようとも、それに慣れるという事はなさそうだった。
別れの悲しさにも。
想われるという事の、嬉しさにも。
「……お主がわしを忘れる事がなければ、それで良い」
そして、自分が彼を忘れる事がなければ――
まるで自分に言い聞かせるかのように呟きながら、彼女は鳥居の上に
降り立ち、そっと目端をぬぐった――その時。
「つねちゃん!」
群集が、突然の叫び声にざわめいた。
「俺、ずっと忘れないから! 覚えてるから、つねちゃんの事、忘れないから!」
群衆から向けられる奇異の視線に動じる事無く、彼は自身の思いのたけを、
精一杯の言葉に込めて、放っていた。まるで、彼女の呟きに応じるかのような、彼女の
想いに応えんとするかのようなその言葉に、
「……うつけが」
彼女の瞳からは、一筋の光が零れた。
その日、その辺りには久方ぶりの雪が舞ったという。
綺麗に光り輝く、どこか物悲しい雪が――
689 :
◆91wbDksrrE :2010/01/02(土) 02:45:32 ID:VjKf1JBX
おわり
ここまで投下です。
おつおつ
ロリババァには悲しい物語が似あうぜ
トトロリババァだな
成長した知り合いに忘れられていったりもしたんだろうか
692 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 21:30:03 ID:h8BT7lah
つまり、我々の心の内にロリババァは居るのですねっ!
あぁ、ロリババァ!
ハウルの動く城のヒロインみたいなのはロリババアかえ?
あれは中身が若くて見た目がババアだからロリババァとは逆パターンだな
ロリじゃないし
あのヒロインって何歳ぐらいの設定なんだろう
何にせよ倍賞千恵子の声のせいで全然ロリって感じはしないけどw
697 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 22:41:30 ID:Pulj29x4
宮崎アニメのヒロインは、年齢高くても十四歳ですよ。
698 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/02(土) 23:22:56 ID:h8BT7lah
ただのロリには興味ありません。
吸血鬼、狐っ娘、付喪神がいたら私のところへ来なさい。
否、来てくださいませ。どうにか、なにとぞ、お願いします。
700 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/07(木) 03:29:44 ID:w8Ao3wLv
今年はお年玉ロリババァに出会えなかった。
とても残念だ。
ロリババァは自分を安売りしないのだ。
まあそのせいで嫁き遅れて(ババァーン
ロリババア期待age
ロリババア期待age
今脳内にロリババアが3人いるんだが、全員ババア口調じゃない
俺はどうすれば……
それはそうと期待hage
705 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 01:34:03 ID:idIOOiFU
ロリババァ機体 age
最近のロリババァは人型兵器にも乗るんだぜっ!
706 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 01:49:18 ID:Bj7Bh0ku
ならば流れに乗って奇態age
も、もへもへもへへ〜
>>704 実際Wikiのロリババァ一覧見ても、ババァ口調のは意外と少ないね。
Wikiあるのか
シランカッタ
709 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/13(水) 16:36:47 ID:v2NRXoFl
次スレからはテンプレに入れないとな
こんなスレあったんかーよっしゃ少しかいてみっかーって少し書いてみたんだけど
分量がどう考えても2ch向きじゃないし、ブログに投下するにもちょい辛い程度になってしもた。
短編書き慣れないからなあ。。。
どのくらいの量?
長編は2ちゃんに向かないの?
>>711 13kbyteくらい
>>712 いやー、あんまり長いと読み辛いかなあ、とかちょっと思って。。。
それほど長くないじゃん
投下しちゃいなよ
715 :
1/5:2010/01/13(水) 20:42:34 ID:u0gyBFV0
我が家は至って普通の家である。少し年季の入った平屋建ての家で、
少しばかり他の一般的な家と比べて敷地が広いけれど金があったのは今は昔、
今頃父さんは必死で会社で営業回りをしているだろう。
いや、この時間だと会社帰りに焼き鳥屋に寄って峰口さんと酒でも
一杯飲んでいる頃かもしれない。
しかし、我が家には絶対に秘密にしなければならないことがあった。
正月に親戚一同で集まるような風習すらすたれてしまった我が家に
たった一つ残っている古くからの秘密。
今僕はシャケとみそ汁などを乗せたお盆を持って屋根裏への階段を登っているのが、
この問いのヒント。
「ええい、遅いわ!」
スッパーン!と小気味良い音を立てて、階段の先、屋根裏部屋入り口の引き戸が開いた。
「みろ、もう6時を2分も過ぎておる。2分じゃぞ、2分。」
ぷりぷりと怒るこの少女こそ、我が家の秘密であった。
「何言っているんだよ。電車じゃないんだから分単位で家事が運行出来る訳
ないじゃないか。僕だって忙しいんだし、そんなに早く食事は作れないよ。」
僕は少女をつい、と避けて屋根裏部屋へと入る。そこには古い桐たんす、小さな机、
座布団がある以外は他に何もない殺風景な部屋であった。
「何を言う。知っておるぞ、今の汽車は秒単位で正確に運行しているそうじゃないか。
わしは鉄の塊にすら劣るお前をどうにかしてやろうとな……」
出た、説教モード。僕はお盆を机の上に下ろして、「ごめんごめん、不甲斐無い僕を
心配してくれたんだね。ありがとう。」と言いながらおかっぱ頭に手を乗せて、
ぐいぐいと頭を撫でる。
「やめい、子供扱いはやめい」と僕の手を退かそうと手を伸ばすが、
その表情は嫌がってないように思えた。
ほんと、不思議だよな。こんなのが100歳だとか200歳だとか言うのは。
「ほら、早くご飯食べな。待っててあげるから。」
「別におぬしに言われずとも食べられるわ。
むかし、ままごとで面倒をみてやったのは誰だと思っとる。」
そう言って、屈んで僕の手の下からするりと抜け出すと、とてとてとっと机まで駆け寄り、
ちょこんっと座った。
赤い薄手の和服を着ておかっぱ頭。瞳の大きいくりくりとした目が配置された整った顔。
まるでどこかの人形屋に置いてあっても違和感がないような存在の彼女。
僕はまるで妹のように彼女に接して、過ごしてきた。
「のう、武。」もぐもぐもぐっと口を動かしながら、少しくもぐった声で僕に話しかけて来る。
「ちゃんと飲み込んでから話しなさい。」
僕は親指で彼女の口の横についた米粒をひょいと取って自分の口に運ぶ。
彼女がぽかん、と口を広げて僕の方を見る。
「で、どうした?」
「いいいいいや、何でも無い。」
何故か少し頬を赤らめた彼女は茶碗に顔を埋めるように食事を再開した。
716 :
2/5:2010/01/13(水) 20:43:19 ID:u0gyBFV0
「ねっ、武くん。」がやがやがやと放課後に帰り支度をしていると、彩音が話しかけてきた。
「今日は、空いてる?」僕はうーん、と考える。
今日は早家に帰って彼女と遊ぶ約束をしていた。彼女の約束を破るのは、正直怖い。
「うーん、ちょっと予定があるからなあ……」
「えー武くんこの間も予定があるって言ってたじゃんー。」彩音は頬をぷう、と膨らませて抗議する。
「杏たちにも武ちゃん連れてくって行っちゃったし、来てくれないと困る……」
いやそれはお前が勝手にやった事だろおいおい、と言いかけたけれど、
彩音の上目遣いじとーっという視線は僕のそんな言葉を引っ込めてしまい、
代わりに「分かった分かった、行くから。」なんっていう言葉を引っ張り出していた。
「やったー武ちゃんとデートっ!」
ポニーテールをぽーんぽぽーんと跳ねながら喜んでいる彩音と対照的に、
僕はどんな言い訳をしよう、何てなじられるだろうと考え、沈んだ気持ちで教科書を鞄に詰め込んでいた。
「つーん。」家に帰ったのは7時半。カラオケの後ご飯にも誘われたけど、
家にごはんがあるから、と断って急いで帰ってきてこの時間であった。
「なあ、機嫌直してくれよ。」つーん。こちらを向いてもくれない。
「なあ、仕方ないじゃいか、僕のも友達付き合いってのが……」
そう言うと、きっと振り向き、彼女は僕を睨みつけた。
「わしは、わしは友達なぞおらん。武、お前しかわしにはおらんのじゃ。」
下唇を上げ、むすっとした表情をしていたが、その目は潤んでおり、今にも涙が零れ落ちそうだった。
「わしは、多くは求めん。ただ、数少ない楽しみ、武との約束が、
武との時間が一つ失われてしもうて、悔しいだけじゃ。」
そう言うやいなや、再びぷいっと向こうを向いて肩を震わせ始めた。
僕はいつもの強気の彼女と様子が違うことに戸惑い呆然っていたが、
うっ、ううと声を上げて泣き始めた彼女を抱きしめていた。
「ごめん、寂しかったんだね……。今度から気をつけるから……」
彼女は嗚咽を懸命に堪えながらうん、と小さく頷いた。
「武ちゃんー、今日は空いてるー?」「ゴメン、暫く忙しいんだ。」「えーっ!今日もー!?」
そういうやり取りが僕と彩音の間で頻繁に行われるようになった。
僕にしか見えない、家で待っている可愛い妹分のために、多少友達の輪から外れてしまうのは覚悟の上だった。
「もういいよ、武ちゃん忙しいんでしょ?彩音も無理して武ちゃん誘うのやめなって。
武ちゃん困ってる顔しているじゃん。」
言葉とは裏腹に杏の視線は冷たく鋭い。
「私たちだけでも十分楽しいって。ほーら行くわよ!」「うにゃー!連行されるー!お慈悲ををを!」
彩音は杏に首根っこを掴まれずりずりずりりと教室の外へと引きずられて行った。
僕はほっと息をついて鞄を整え、家路を急いだ。
その日の夜、杏から電話が掛かってきた。
「武、ちょっといい?」「うん?大丈夫だけど。」
夜の10時過ぎ。ドラマを見終わった所に電話が掛かってきた。
「あんた、近頃付き合い悪過ぎ。まあ、別に忙しいんだったらいいんだけど。」「うん。」
「うん、じゃなくてさ。あんた、彩音のこと分かってる?」
彩音の事?なんだ?
「彩音、何かあったのか?」「はーこれだから武は……だーからやめておけって私も言ったのに……」
深々とため息つく音が聞こえる。
「いい?あんたが何に忙しいか分からないけれど、あんた、彩音を大切にしなさい?
小学校の頃からずっとお世話になってんでしょーが。
近頃は彩音の方が世話になってるかもしれないけど、きちんと彼女の相手をしてやりなさい。
寂しがってるの、分かってるでしょ?私からはこれだけ。」
「いや、ちょっとどういうこ」
がちゃり。一方的に切られた。
717 :
3/5:2010/01/13(水) 20:44:00 ID:u0gyBFV0
その夜僕は頭の中でぐるぐると杏の言葉が回っていた。
「彩音の事を少しは考えなさい」
彩音。家が近所で、小学校へ入る前から一緒に遊んでいた記憶がある。
よく、家の屋根裏部屋に入って遊んだ覚えがある。
机とタンスがあって、丁度おままごとをやるのに良いって言って、
急な階段だから上がっちゃ駄目だという親の言いつけを破っては登っていた懐かしい記憶.。
その時、携帯電話が鳴った。彩音からだった。
応答ボタンを押したピッっという音が暗い部屋の中に響く。
「ゴメン、寝てた?」「いいや、まだ起きてたよ。」
「良かった。ごめんね、こんな時間に電話して。」
携帯電話特有のノイズの向こうから、ほっと息をつく音が聞こえる。
「あのね、こんな時間にこんな事言うのもあれなんだけど、
町内の第二公園までちょっと出てきてくれる?大切な、話が…….あるの。」
「わかった、今すぐ出るよ。」
公園にたどり着くと、既に彩音は待っていた。
親指だけ分かれた白い毛糸の手袋と、大きな白いマフラーを首に巻いて、
自慢のポニーテールを風に漂わせていた。
「ごめんね、こんなに寒いなんて思わなかった。」
てへへ、と照れ隠しに笑う彩音は公園の灯りを背にしていてその表情は読み取れない。
「そうだね、もう12月も中だしね。」
気の利いた台詞、というものが思い浮かばずに僕は曖昧に返した。
「あのね、電話したのはね。武ちゃんに……大切な話があって。」
彩音が顔を俯かせて言葉を続ける。
「私、外部の高校に進学するんだ。武ちゃんとは……来年からバラバラになっちゃう。」
ヒュッっと、一瞬無意識に息をとめていた。
「それは……いつ決めたの?」
「武ちゃんとこの間カラオケ行ったとき、それよりもちょっとだけ前。
絵の賞を取ってから、お母さんたちもその気になっちゃって、
早くそちらの専門教育を受けた方がいい、って。」
言葉を切って、彩音はふっと空を見上げる。相変わらず顔に影が落ちて表情は読めない。
「きづいたらあれあれあれって言う間に進学が決まっちゃってね。私が今更行く気ないよ、
なんて言える雰囲気じゃなくなっちゃった。」
てへへ、っと笑う声が聞こえるが、きっと顔は笑っていないだろう。
「武ちゃん、まだ最後、っていう訳じゃないけど、
私の気持ちを伝えさせて下さい。一方的で我が侭なお願いだけれど。」
決意をしたように彩音ははっきりとした声でそう言った。
「武ちゃん。私は、ずっと、小学生の頃から武ちゃんの事が好きでした。
良かったら、私と付き合って下さい。」
すっと、二人の間に風が抜けて行ったような気がした。
僕はきっと心の何処かで予想していたはずだけれど、
それでも実際にこんな風に告白をされるとどきんと心臓が跳ねた。
「……ごめん、僕にはそんな資格はない。」
「……そっか……。」
ふっと息を吐く音が聞こえて彩音は僕に背を向けた。
「うーーーん、よし!これで吹っ切れた!私、大丈夫。
向こうに行っても、一人できっとやっていけるんだから!」
その声は大きかったけれど、弱々しく感じられて僕は申し訳なく思った。
そして再び僕の方に振り返り、彩音は
「ごめんね、こんな湿っぽくしちゃって、私らしくないよね。
うん、あと少し数ヶ月だけれどよろしく!」
言うや否や、僕に視線を合わせることなく駆け足で家に戻って行った。
718 :
4/5:2010/01/13(水) 20:45:49 ID:u0gyBFV0
公園からの帰り、僕は彩音と遊んでいた頃の事を考えていた。
何処へいくにも彩音、彩音、彩音。その頃の僕は今よりも暗く、
他の友達もおらず家に引きこもり気味な子供だった。
それを彩音が毎日にようにピンポーン武ちゃんいますかー!と呼びにきて
遊びに連れ出してくれたお陰で他の子供と完全に孤立せずにいられた。
その時よく言われた言葉を思い出す。
「武ちゃんは私が守ってあげるんだから。」
「武ちゃんを学校で守るの私。武ちゃんを家で守るのは ちゃんのお仕事。」
家で守るのは……。ええと誰だっけ、というか、僕はその頃彩音以外の誰かと一緒に
遊んでいた事があったっけ、と首を捻る。
すると、プルルルっと携帯が震えメールが着たことを僕に知らせた。
開くと写メール。彩音から「title: そういえば」とのメール。
受信表示ボタンを押す。
くるくるくるる、とパケット受信画面が流れた後に画像は表示された。
「なつかしい写真が出てきました!むかし、よく多恵ちゃんとままごとして遊んだよね。
そう言えば、そろそろ7回忌だね……。」
多恵……ままごと……多恵……多恵
僕は頭を殴られたような衝撃を覚え、その場にうずくまった。
「そうだ、多恵…多恵……!」
だだだだっと乱暴に階段を駆け上がり、僕は屋根裏部屋のドアをスパーンと開ける。
そこには赤い和服……いや、真っ赤に血塗れになった和服をまとった彼女--僕の妹であった
タエが静かに座っていた。
「タエ……多恵!」
「そうか、ぬしは気づいてしまったか……」
寂しそうに、しかし諦観の混じった声で続けた。
「ワシはタエであってタエでない。何者でもないただの座敷童に、
ぬしがタエを投影してわしはタエと近しい存在になったのじゃ。」
すう、と静かに立ち上がると僕に近づき僕の顎に手を当てた。
「わしは本来、大人には見えん。ぬしが、わしにタエを重ねたから……わしはぬしと出会えたのじゃ。
けれど、もうこれで終わりじゃな。タエがもうこの世におらんと、ぬしは気づいてしもうた」
つつつっと顎から頬を撫でるように手を運び、そして頭の後ろに手を回した。
「これが、わしからの最後の褒美じゃ。」
つぷっと、唇が触れるような感触が一瞬して、そして離れた。
僕が何も言えずに、何も動けずにそのままで居ると、多恵……いや、タエは
すうと立ち上がり窓枠にひょいと乗っかり、僕の方を見た。
「なに、そんなに悲しい顔をするでない。別にまた多恵が死ぬわけでも、わしが死ぬ訳じゃない。」
「見えず触れなくなるのが、悲しくないっていうのか……?」
僕は喉の奥から声を捻り出した。
「僕は……認めない。一度失った者をまた失うなんて……僕は認めない。」
僕は窓に近づいてゆき、タエを抱きしめた。
「僕は誰にも君を渡さない。絶対に、何をしてでも。……そうか、これが恋、だったのか。」
認められない恋、成就するはずのない恋。
「ははっ、僕の初めての恋は、余りにも豪快じゃないか。種族どころか存在さえ超越した恋。
これは、成就しがいがあるじゃないか。」
タエを抱いたままははは、と笑って、笑って、そして涙が溢れた。
「僕は何もかもに気づくのが遅すぎたんだ。本当に、何もかも。そして、全て物事を悪い方に転がしている。」
膝から力が抜けて、タエの前でへたり込んだ。
「ぬしよ……完璧な人間なぞ、どこにもおらん。」
タエは、優しく諭すように、僕の頭を撫でながら言った。
「ぬしは、良い男だった。ただ、少し自分を責めすぎただけじゃ。もしあの時妹と一緒に居たら?
もしあの時もう一時間早く遊びから帰ってきていたら?そんなことばかり考えて、
ちっとも自分の事を考えておらんかったではないか。」
タエは窓枠から音も無く降りて、僕の横に座った。
音がしないのは、既にその存在が弱くなっているからだろう。
「これからは、自分自身のために自分の人生を歩め。自分自身のことを第一に、行動せい。
そして、早く新しい自分が守るべき相手を見つけるんじゃ。
わしは、少しぬしの"まもるべき相手"の席を独占し過ぎた。」
すっとタエが立つ気配がする。
顔を挙げると、月の光が透けて通るほどになっていた。
「ぬしよ、いままでありがとう。楽しかった。わしはこれからもずっとぬしの傍で、
ぬしが良い男になっていく様をずっと見守っているぞ」
タエはその言葉を最後まで紡げずに消えてしまった。タエが消えた後には、
赤色のビー玉、多恵が一番好きだったビー玉が転がっていた。
「武ちゃん武ちゃん!ほらほら、凄いでしょこれこれ!」
腕を引っ張るのは彩音。美術系の学校の入学祝いパーティーをして追い出して
「ああこれでまた静かになるな寂しくなるなあ」と思った矢先に美術展に誘われたのだった。
「おいおい、お前周りから睨まれてるだろ。静かにしないと、怒られるぞ。」
彩音は舌をペロっと出して失敗失敗、と呟いてまた僕の腕をぎゅっと組み直す。
周りからの視線がより一層厳しくなる。
彩音と僕は、付き合っている。結局、多恵が亡くなった後もタエが居なくなった後も、
気に掛けてくれていたのは彼女だけだったのだ。
「もー、武ちゃんってば全然見てない。」
彩音は百面相のようにコロコロと表情が変わって、見ていて飽きない。
「折角私が誘ったのに楽しくないのー?」
ぷう、と頬を膨らますその姿はさながら頬袋にひまわりの種を詰め込んだ
ジャンガリアンハムスターのようで、思わず僕はぶふっと吹き出してしまった。
「あー、武ちゃん酷いー。何笑ってるのよー。」
さらにぷうーーっと膨れる彼女はきっとそのまま飛んで行けるに違いない。
「いや、絵よりも彩音の表情を見ていた方が面白いな、って。」
そう言うと彩音は見るからにかーっと顔を真っ赤にして、そして俯いてしまった。
自分からのアクションは積極的なのに、相手からやられるのは苦手なようだった。
僕の中のタエの記憶は、だんだんともやが掛かったように薄れてしまっている。
今では、どんな服をしていたのか、普段どんな会話をしていたのかも思い出せない。
けれどそれでいい。多恵が居てタエが居た、そしてその二人に僕は支えられて見守られている、
これだけを忘れなければ何も問題はない。
「ねえ、武ちゃん、次の部屋いくよー!」いつの間にか組んでいた腕を解いて、
さっさと次の部屋に行こうとしている。
全く、元気過ぎてついて行くのが大変だよ、と僕は苦笑して小走りに彼女の後を追いかけた。
%%% end %%%
投下乙
ええ話や・・・しかし消えてしまうのがモッタイナイ
キレイで物悲しいお話だねぇ。
規制解除して、人が増えてから長文投下する予定でいたら、書き終わる前に規制が解除されたでござるの巻
・とりあえず投下して人を集めて残りはながら投下
・書き終わってから一気に投下
・ババァ!結婚してくれ!
どれがいい?
とりあえず投下して人を集めて残りはながら投下
書き終わってから一気に投下
ニアババァ!結婚してくれ!
>>724 とりあえず投下して人を集めて残りはながら投下
書き終わってから一気に投下
ニアババァ!結婚してくれ!
>>724 長い作品になりそうなら、ババァのイントロダクションだけでも先に出すべき!
我らが求むるは即ちロリババァなのだ!
>>727 いや、そこまで長くはならない
行ってもさんまんもじくらいだから
さんまんもじwwww
730 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 15:36:32 ID:wztqC2Kh
その長さだったら、一度に投下するよりも小分けにした方が見てもらいやすいと思う
731 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/26(火) 20:29:39 ID:Tu5ZZUL5
っていうか、テキストで他所へ張った方がいい。
2chへ本文を晒すと著作権を2chに持ってかれる。
そうじゃん、俺ホームページ持ってたんじゃん
そっちに貼ればいいんじゃん
733 :
創る名無しに見る名無し:2010/01/29(金) 20:38:37 ID:rM5NIddf
で、ロリババァSSは何処だ?
学校の帰り道で出会ったのはひとりの少女だった。
「おい、娘」
「……え? 私?」
「この通りには私とお前しかおらんだろう」
それはそうだけど……。
どう大目にみても小学生くらいにしか見えない子がこんな口を利くなんて。
まったく、最近の若い者は。
「お前こそまだ16じゃろうが」
「へ?」
まあ年齢は制服とリボンの色で分かるけど、なんでその話が出てくるの?
まさか、心を読まれたとか?
「初歩の妖術じゃよ」
何、この子。もしかして……。
「ところで、駄菓子屋はどこかの?」
「だがしや?」
「だがしや。」
「あ、えっと、それならそこの角を曲がってまっすぐだよ」
「うむ、なるほど。感謝する」
なんだ、やっぱり子供だったんだ。
着物の裾からひょっこり尻尾が見えた気がしたけど、それもきっと気のせいに違いないんだろう。
おわり
よーこさん!? よーこさんじゃないか!
乙〈これはポニーテールじゃなくておつなんだから云々
おい!節分なのに豆ババア投下がないとは。創発民は何をしている!
もういい、俺が投下する
「おい、バアさん。豆だぞ」
「ババアと言うな、ババアと」
「じゃあ……お嬢さん、今日は節分ですよ」
「お嬢さんと呼ばれるよう年でもないわ」
「ったく、どっちなんだよ……」
「ふ、からかっただけじゃ。お主の好きなように呼ぶが良いぞ」
「ん。それで、いくつ食べんの?」
「ええと、確か平成元年に152粒じゃったから……」
「――今年は174個か」
「うむ、そうなるの」
「まぢかよ……まあ、一応200個入り買ってきたんだけどさ」
「お主にしては、用意が良い。では、食べるか。ひい、ふう、みい……」
「俺は21個だからーー、5個余らせればいいんだ。数える必要はないぞ」
「む、そうか。……いや、やはり数えさせてくれ」
「なんでだよ」
「これもまた趣と言うものじゃ」
「わっかんねえ」
739 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/04(木) 02:06:35 ID:lI3uZLwI
「――175、と。ふむ、やはり5つ余ったな」
「だから言っただろうが」
「ほっほっ、お主はやはり賢いなあ」
「……あんたにゃ敵わねえよ」
「わしには様々な力があれ、そのどれも人を傷つけるものでしかない。今の世には必要ないものじゃよ」
「んなこたねえよ。あの炎出すのとか、金取れるレベルだし、……その、あんたがいるから俺は正直助かってる」
「ふふ。そう言って貰えると、このような老いぼれでも、まだもう少しは生きていて良いのかという気になってくるわ」
「な、なに言ってんだよ。俺といる間に死んだりすんなよ」
「ああ、そうだな。
……む、話が逸れてしまった。豆を食おう。その後で恵方巻きも食べよう」
(…………?)
「ん、ああ。
……つうか、その量食えんの?お前いつも小食だろ」
「このような事になる前は従者どもに分けておったのだがな」
「……ああ、つまり、俺も食えと。そういうわけですね」
「そうして貰えると助かる。今まで食べきらなかったことはないものでな。じんすくとやらは大切にしたい」
「ああ、くそ。その顔されて、断れるロリコンはいねえ。俺が150個食う」
「ほほう、言ったの。では頼むぞ」
「おらっしゃーい!」
この後の事を話すと、俺は結局豆を食い過ぎて恵方巻きが食えなかった。まあでもバアさんが上手そうに頬張ってたからよしとするか。
今年も宜しくな、バアさん。
豆ババアいいね
「……なあ、素朴なギモンなんだけどさ」
「なんじゃ? お主の疑問ならば、何でも答えてやるぞ」
「お前って、ロリババアなわけじゃん」
「その形容には異議を唱えたいと常々思っておるのじゃが……まあよい。お主らが
そう称する存在である事に相違はなかろう」
「豆何個食べるわけ?」
「……豆?」
「節分の豆。歳の数だけ食う、アレ」
「ああ、2月3日のアレか」
「お前だと、100個以上食わなきゃならんのじゃないか?」
「たわけ。わしの実年齢じゃと、そんな数では済まんわ」
「実際、いくつ食うんだ?」
「実年齢に合わせる場合はじゃな……って何を乙女に歳を暴露させようとしとるんじゃ!」
「別に歳は聞いて無いぞ。いくつ豆を食ったかを聞いてるだけだ」
「……何か騙されておる気がするのぅ……」
「ささ、さくっと教えてくれ」
「12個じゃ」
「ええっ!? お前ロリババアと見せかけて12歳だったのかっ!? 詐欺だ! 訴えてやる!」
「どこに訴えるつもりじゃ……先も言ったが、ん百個も豆を食うのは、この身体故、少々
辛いのでな、外見年齢の方に合わせておるのじゃ」
「……お前なぁ……」
「ほほ、年季ではまだまだお主には負けんぞ」
「いや、外見年齢で言ったらお前の場合8歳くらいだろうが……そんな所ですら鯖読むとか……」
「う、うるさいっ! お主にはほんにデリカシーというものが無いのっ!」
「へいへい、すいませんでした、と」
「……で、この話のオチはどこじゃ?」
「え? 特に無いよ、そんなもん」
「……身も蓋もないのぅ」
※調査結果※
ロリババアは、実年齢分食べて腹を壊す派と、外見年齢分食べて済ませる派とにわかれるようです!
というのを投下したら、実年齢分を知り合いと分けて食べるという第三派がいただと……!
ここはロリババァ率の異常に高いインターネットですね
殿下おつおつ
さあ誰か食べすぎで腹を壊すロリババアを……
745 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/05(金) 03:37:57 ID:RTcUpkfy
ロ「のぅ、そろそろお腹が一杯なのじゃが……」
俺「まだ、あと千五百六十粒残ってるぞ?」
ロ「い、いや、それは流石に苦しいと思うのだがのぉ……、のぉ?」
俺「あれだけ買って来いって騒いだんだから、責任持って全部食えよ?」
ロ「違う、ほれ、あれはその場の勢いと言うか何というか……」
俺「自分で食えないなら俺が食わせてやるよ」
ロ「う、うぅ、酷い奴じゃぁ……」
俺「はい、あーんして」
ロ「あー、あー……ん」
俺「一気に流し込んでやる」ざらざらざらry
ロ「ふんむぅううううっ!?」
俺「どうだ? 上手いだろ?」
ロ「んうおうっ! んっ! んぅうっ!」
俺「って、そういえばお前ってば鬼だったよな? お前が豆食ってどうするんだよ」
ロ「んぅうううううううっ!」(意訳:水ぅううううううう!)
GJwww
ヴァンパイアバンドのあれはロリババァなのだろうか
十八禁スレの直リンはらめぇ
注意書きしてくれないとらめぇ
すまんこ
751 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 10:47:23 ID:3GFTZpD2
>>745 さすがのロリババァもこれは死ぬだろw
いろんな意味で
752 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/12(金) 17:49:56 ID:8acO2EHp
バンドの姫様はまだ百年も過ごしてないような希ガス
2,30じゃまいか?
周りの吸血鬼の始祖だから、それなりには行っているんじゃ?
754 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/13(土) 03:35:46 ID:nE5HMXp8
漫画だとかなり幼い吸血鬼だったような……。
成長老化が止まったタイプと、普通に成長し老いてから若返ったタイプと、
育たない老いないのが当たり前の文化圏に産まれたタイプとじゃぁ、
それぞれ価値観に大きな違いが出てくるような気がする。
ところで、妖術や神通力でロリの姿をとった何か(正体や本体は別の姿)、
というのはロリババァに含まれるのかな。
マグダラですねわかります
757 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 01:14:06 ID:U5EWPlS9
ロリババァが欲しい。すごく欲しい。絶対に欲しい!
「欲しい……?口の聞き方には気おつけることじゃな」ジャキ
何気に「お」の使い方が幼いなババァ
……まて今なにを抜いたっ!?
「だからババァと言うなと言っておろうがこのたあけ!」ブンブン
761 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:52:25 ID:agWkxyEq
↑振り回したホウキが電球に当たって、寂しそうに散らかったガラス片を片付けるロリババァ萌へ。
「うぅ…ガラスの修復くらい、少し前までは朝飯前じゃったのだがのぅ……」トボトボ
指怪我したら危ないだろ、俺が片付ける
「やってくれるか?すまんのぅ」
「ほう、綺麗になった。そうじゃ、何か礼をせねばな。何がよい?」
短編でも長編でもいいから書いてくれ
「む……わしは物書きではないでの、ハルトにでも頼んでみるか」
768 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/17(水) 00:00:34 ID:TCs9Scjb
「頼み込んだのじゃが結局書いてもらえなんだ」シュン
「今日もここは平和じゃのう」ズズー
まったくだなー
「ほれ、そこのお前。茶請けに何か面白い話をせい」ビシ
A「なあ。きみは患者に恋したことがあるか」
B「ああ。医者だって恋はする。たまたま相手が患者だったというだけさ」
A「・・・そうか。そうだよな。患者に恋したっていいんだよな」
B「なんだよ、もしかしてお前」
A「うん・・・。立場上、許されない恋かと悩んだこともあったけど、お前の話を聞いて安心した。
患者に恋するのはいけないことじゃない。恋はすばらしい。恋の炎は誰にも消せやしない」
B「でも、お前は小児科医だろ」
「だがしっ!」ビクン
「……あー、コホン。わしが小児科に行っても問題はないということじゃな。勉強になった」
「まったく……どこのどいつかしら。あの医者に恋したっていい、なんていったのは……」
彼女の顔は、言葉とは裏腹に、どこか緩んでいる。目の前には、その医者からの手紙――
いわゆるラブレターだ――が山と積まれている。
「……まったく、人の医者にかかるなど、と思いましたけど……得難い体験ができるものですね」
彼女の外見は、十歳くらいの幼女にしか見えない。だがしかし、その真の年齢は、既に
数百を数えているのである。
その間、彼女はずっと独りで過ごしてきた。誰かと一緒に過ごすという事は、即ちその先に
必ず別れを得るという事であり、百年を生きた頃から、彼女はそれに耐える事を辛いと思う
ようになった。
それからの数百年を孤独に過ごしてきた彼女だったが、先日、ふとした事から風邪をひいた。
その病気が縁となり、彼女は今、数百年振りに他人と関わっている。その他人――女子大学生
だと本人は言っている――が、彼女をこの病院に連れてきて、彼女はあの医師に出会い、
そして――
「やあ! 元気かい、リサちゃん!」
「あら、川島先生。先生はお元気そうですね」
「リサちゃんも、もうすっかり風邪の方は治ったようだね」
「ええ、お陰さまで」
「しかし……医者としてはこう言う事を言うのは禁忌(タブー)だが……正直な気持ちを言うと、
残念なんだよ、僕は」
「……ひょっとして、わたしともう会えなくなるから、ですか?」
「そう! そうなんだよ! 流石リサちゃんは僕の気持ちをよくわかってくれる!」
「だって、先生の顔に書いてあるんですもの」
「ごめんね、リサちゃん。こんな駄目な僕みたいなのが、君を診たりしてさ……」
「あら、そんな事は無いですよ。先生は、診療の時にはすごく真面目になさってくれてますし」
「……それ、診療以外の時は不真面目ってことかい?」
「真剣ではあるのでしょうけれど、真面目かは……ノーコメントにしておきますね」
彼女がイタズラめいた笑みを浮かべると、川島医師はがっくりと肩を落とした。
「でも……会えなくなるという事は、無いと思いますけど」
「え……?」
「別に、通院やめたからって、ここに来ては行けないという事は無い……ですよね?」
「……あ、え……うん、そう、だけど……」
「それに……別に、外で会ってはいけないという事も、無いですよね?」
「……あ、あの……リサちゃん……? 君は一体、何を言ってるんだ……?」
彼女の言葉に、川島医師は当惑した表情を浮かべている。
その表情は、次の言葉で歓喜に変わった。
「お付き合い、してもいいですよ?」
「う、うそぉぉぉぉおおおお!? ほ、ほ、ホントにっ!?」
「失礼ですね、先生。わたしが嘘を言うような娘に見えるのですか?」
「みみみみみみみ見えない! 全然見えないよっ! ごめん! でも信じられなくて!」
「……色々と問題はありそうですけど、それは私の方で何とかしますし……」
その彼女の呟きは、驚きと歓喜に満面の笑みを浮かべている彼の耳には届かなかった。
「……でも、リサちゃんはいいのかい? こんなおじさんだよ?」
「見た目ではわからないかもしれないですけど……わたしも、実は結構おばさん……いえ、
おばちゃんだったり、するんですよ?」
「……? 確かに君は、歳よりも大人びてるし、そういう所に僕も惹かれたわけだけど……って
僕は何を言ってるんだ!」
「うふふ、恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。わたし、嬉しいですよ、そう言っていただけて」
彼女はそっと彼に手を伸ばした。
「よろしく、お願いしますね、川島先生」
「うん、こちらこそよろしくね、リサちゃん」
……彼は、とてもいい人だ。それはよくわかっていた。
世間一般では、おそらく変わり者――場合によっては変態――という評価を受けているだろうけど、
その心は真っ直で、誠実だ。歪んでいる所が全く見えない。あの、女子大生のあけっぴろげな性格――
何せ、彼女がこういった存在である事を知り、それを受け入れて尚歯牙にもかけない程だ――の
影響もあるのだろうが、決定打は、彼のそんな性格だった。
そこに、彼女は純粋に惹かれた。そして、決心したのだ。
数百年振りの、恋をしよう、と。
先に待つ別れがあろうとも、失ってから想いに身を焦がすとわかっていようと、それでも――
彼女は、決めたのだ。
終わり
ここまで投下です。
思いついてしまったものは仕方が無い。
表面的にはただのロリコンで変態でも、しっかり見れば誠実に
一人の少女を愛しているだけ。
あると思います!
なんという速筆
すばらしい
「うむ、義であるぞ。わしも恋などしてみたいものじゃな」
遊戯王のトルンカが良ロリババァかと思ったらショタジジィだった
これはこれで
780 :
創る名無しに見る名無し:2010/02/22(月) 15:23:21 ID:M43JFej6
トルンカの馬鹿。
本性はガチで爺さんじゃん……。
竜蔵寺こまたん、どうして大きくなっちゃったの?
語尾に〜カナ、とか、全然駄目だよ。
あのちいちゃかった竜蔵寺こまたんが可愛いのに……。
782 :
創る名無しに見る名無し:2010/03/03(水) 22:01:19 ID:/duYIsdu
あげ
783 :
創る名無しに見る名無し:2010/03/07(日) 08:08:26 ID:u51m3m3x
キャラデザいいなぁ。
はいていないキャラなのが見てわかるw
原作の表紙からしてあんな感じだからな>はいてない
やはりロリババァには銀髪が似合う…
もちろん他の色でも似合うんだけど、
銀髪だと僅かな老いの部分が見えて逆によく感じるんだろうか。
たんに君が銀髪に惹かれてるだけではないのか?
ロリババァに老いの概念などなく、心はいつもあの頃のままさ
心はいつもあの頃のままじゃただの長生きロリじゃないか
したたかな行動と幼女のあどけなさのギャップ萌え
ロリババァに必要なのは長い歳月に渡り重ねられてきた歴史。
「私と同じ時期に生まれ、同じ時代を生きてきた者たちはみな死んでしまったよ」
791 :
創る名無しに見る名無し:2010/03/17(水) 00:31:08 ID:YzxGjH8n
ageババァ
文字の表示とウェイトが辛い……。
恐竜時代から生きてるとかww
795 :
ロリご先祖1:2010/03/25(木) 23:04:52 ID:mnCvLupE
『ふぅーん、私の6代下った子孫? まあいいわ、そこのスパナとって。』
少女はたんたんと、機械を弄っている。
宇宙服越しにもその表情が変わっていないことが見て取れた。
『まあいいわって、そんな…』
僕はこの十代前半にしか見えないご先祖様の、冷めた態度に狼狽した。
彼女はスパナを差し出す僕には目も向けず、左手を広げて渡せと合図した。
『前から30年も経てば随分劣化するものね…このパーツも取り替えないと。』
スパナを受け取っても礼も言わない。この少女がメカニックとして優秀なのは
分かるが人間としては色々欠けている様だ。
『危ないわよ。』
ふいに、彼女が僕に話しかけた。
『え?何が?』
考える間もなく、凄い勢いで釘が飛んできた。僕は慌てて体を横にして避けた。
本当に危ないところだった。この宇宙空間で宇宙服に穴が開けば、
命を失うことになりかねない。
『ありがとう。』
僕は、少女が警告してくれたことに礼を述べた。
『DWNG-2CHパーツ。』
『はい?』
『早く、DWNG-2CHパーツの換えよ。』
『あ、はい!』
僕はパーツを取りに、飛んでドッグに戻った。
僕は世代宇宙船のメカニックをしている。上司は、あの少女だ。
僕の先祖でもあるあの少女は、百何十年だか前に11歳で大学を出た天才だ。
普段は、定期的にこの世代宇宙船の一部のメンテナンスをするために
冷蔵睡眠状態で保存されており、こうして数十年ごとに起きてきては仕事をする。
現在百数十歳になる計算だが、実年齢は13、4といったところだろう。
なぜ、そんな幼い彼女が子供を産んだのか、詳しい事情は知らない。
この世代宇宙船の中では人口管理は重要であり堕胎は合法である。
婚外子、しかも幼くして妊娠してしまったのなら堕胎するのが常識であり、
法律上の定めだ。しかし、彼女は妊娠を隠し、法に逆らってまで子供を産んだ。
それは、よほどの覚悟の上の話のはずだった。
(きっと、子孫に会いたがっているに違いない)
僕はそう思って、彼女の居る部署への配属を希望した。
彼女がそこまでしていなければ僕も存在していなかったのだ。
ぜひとも、一回会って感謝を述べたい。そう思っていた。
でも彼女の様子では、どうやらそれは見込み違いだったらしい。
796 :
ロリご先祖2:2010/03/25(木) 23:06:07 ID:mnCvLupE
「いやぁ、ご苦労様。」
休憩室で、僕はその少女にお茶を持っていった。
彼女は礼も言わず、受け取る様子も無い。
「あ、お茶は嫌い?」
僕は笑顔を崩さず、きさくにふるまう。
「あんたが嫌い。ヘラヘラして私に近づかないで。」
あまりの台詞に、僕は笑顔のまま固まった。
少女は相変わらず表情を変えない。
「ちょっと待った、そんな悪いこと僕がしたかい?」
軽く呼吸を整えて、僕は質問した。
「あんたの存在自体が嫌なの。」
「そんな、自分の子孫の存在が嫌だって言うのかい?」
「そうよ。」
「だったら、何で子供なんて産んだのさ?」
僕の、おそらく至極まっとうな疑問に、少女は嘲笑を返した。
「バカじゃないの? 子供や子孫が大事なら、私生児として産んだ挙句
ほっぽり出して冷蔵睡眠なんかするわけないでしょ。」
確かにそれももっともな理屈だった。
自分の子の幸せを願うなら、普通そんなことは出来ないだろう。
「私はね、あの男の人生を台無しにしてやるために子供を産んだのよ。
あの男が離婚された挙句、犯罪者扱いで一生を終えたのはせいせいしたわ。
でもね、あの男の子孫が未だに生きていると思うとそれだけで腹がたつのよ。」
あまり表情を変えない少女だが、内心はかなり頭に来ていたらしく、
一気にまくしたててきた。
あの男、とは彼女を孕ませた人物、つまりは僕のひいひいひい爺さんだろう。
少女と交際していたその男は、少女の妊娠発覚前に別の女性と結婚した。
しかし、少女の出産によって離縁となり、その後は侘しい人生を送ったという。
「そんな…、でもひいひい…ひい爺さんは自治政府の圧力で仕方なく
別の女性と結婚しただけで君の事を愛していたはずだ!
その証拠に、以後結婚はせず君との間の子を立派に育てただろう。
だから、今僕がここに居るんだ。」
この世代宇宙船の中では婚姻統制が存在する。
経済、育児、遺伝子などの要素を管理するために、婚姻にも圧力がかかるのだ。
「そんなのは言い方を変えただけのペテンよ。
バツイチ子持ちでロリコンじゃ誰も嫁に来ないし、子供の引き取り手も
なかっただけの話でしょ。」
少女は吐き捨てるように言った。
「それに、あんたのその胡散臭い優しいフリがあの男に似てて、
本当にムカつくのよ。」
そうして、冷めたお茶を残し、彼女は休憩室を出て行った。
翌日から、少女の態度はますます素っ気無くなった。
『スパナ。』
『はい。』
数時間に一回、こんな会話があるだけだ。
そして少女は、苛立ちをぶつけるように仕事に打ち込むだけだった。
そんな時に、事件はおきた。おそらく、普段の彼女だったら対処できただろう。
跳ね飛んだ金属片が、少女の宇宙服に傷を作った。
『…しまった!』
『どうした?』
僕は事情を飲み込めないまま少女に駆け寄った。
しかし、すぐに彼女は意識を失った。
797 :
ロリご先祖3:2010/03/25(木) 23:08:12 ID:mnCvLupE
「…ここは?」
少女は病院のベッドの上で目をさました。
「あら、気が付きました?」
看護士のお姉さんが優しい微笑を少女に向ける。
「お仕事中に宇宙服を損傷して、酸欠で気絶してたんですよ。」
「あ、そうか。」
少女は記憶をたどってうなずいた。
「重大な後遺症は残っていないから安心してください。
あなたの同僚がすぐに救出したから助かったみたいですよ。」
「そう…ですか。」
少女は少し不満げに答えた。
「それでは、私は先生に報告してきますから。」
そう言って、看護婦は去っていった。
僕が、少女の病室に入ったのはその直後だったらしい。
「あ、目が覚めたんだ。」
「・・・」
少女は不機嫌そうに僕を見たが、特に悪態はつかなかった。
しかし、なるたけ顔をあわせないようにしてきた。
どうやら、僕に助けられたという立場上きまりが悪いらしい。
「仕事は?」
やっと少女が口を開く。
「ああ、有給取ったよ。」
「は? なんでそこまで…」
「だって、君は一人暮らしなんだろ。
他に家族や親戚がいない以上、僕が面倒見るしかないじゃないか。」
「6代子孫なんて他人じゃない、あんたに世話焼かれる理由は無いわよ。」
「他人だったら、意地を張らなくていいじゃないか。」
「・・・」
矛盾を突かれて、少女はまた機嫌が悪そうに押し黙ってしまった。
天才少女といえど、中身はちょっとヒネただけの普通の子供のようだ。
だったら、変な遠慮も捻りもせず、素直な気持ちを伝えよう。
その方がこの年頃の子供には通じるはずだ。そう思った。
「僕は、君に感謝しているんだ。」
少女は顔をそむけたままだ。でも聞いている、意地っぱりとはそういうものだ。
「君にとってどうだったとしても、君が危険を犯してまで僕の
ひい…ひいお祖父ちゃんを産んでくれたおかげで今僕が居る。
だから、君のために出来る事があるならなんだってしてあげたい。」
窓ガラスに反射して映る少女の表情が少し変わった。
ほんのり頬に赤さが見える。それは怒りではなく恥ずかしさだろう。
「・・・」
「・・・」
しばらくの間、二人ともそのまま黙っていた。
「だったら…リンゴ剥いて。」
沈黙の後、顔をそむけたまま少女が言った。
「ああ。よろこんで。」
僕は笑顔で答えた。
798 :
ロリご先祖4:2010/03/25(木) 23:09:41 ID:mnCvLupE
その数日後。
「今日で、検査結果は全部出るんだって?」
「ええ。今までもそうだったし、問題ないと思うわ。」
少女は少しは僕に気を許してくれたのか、ちゃんと目を見て返事をくれた。
「そっか。それじゃ今日で退院だね。」
「多分ね。また、船外作業の日々ね。」
少しつまらなそうに少女は言った。
「はい、それじゃ退院祝い。」
僕は、カバンからヌイグルミを取り出した。
それは、百数十年前、ちょうど彼女が育った時代に流行ったマスコットキャラだ。
「え? こんなのどこで見つけてきたのよ?」
「いやぁー、結構探したよ。キャラクターショップに置いてなかったから
骨董品屋を探して―」
「早くちょうだい。」
僕が苦労自慢をしている隙に、少女はヌイグルミを強引に僕の手から奪った。
「・・・ありがとう。」
少女はヌイグルミをぎゅっと抱きしめながら呟いた。
僕は思わず自然な笑みを漏らした。
「それでさ、もし良かったらだけど、今回の仕事が終わったら
僕と一緒に暮らさないかい? 冷蔵睡眠せずにさ。」
突然の僕の提案に、少女は目を丸くしてこっちを見た。
「君がいつまでも今の仕事をしていたいっていうなら別だけどさ、
もっと、これからの自分の幸せを追って行ってもいいと思うんだ。
僕が君の幸せのために頑張るから、普通の女の子にもどってみようよ。」
「・・・うん。」
人形を抱いたままの少女は、もはや大人ぶった態度すらなく、素直にうなずいた。
799 :
ロリご先祖5:2010/03/25(木) 23:10:50 ID:mnCvLupE
また数日後・・・
「これはどういうこと?」
少女は、またも不機嫌そうな表情を見せていた。
「え? なにが?」
僕は何が少女の機嫌を損ねたのか全く想像が付かずに戸惑った。
先日の約束通り、少女は仕事を辞めて僕の家に来た。
そして、僕はこれから少女と一緒に”三人で”暮らすことになる
”僕の婚約者”を紹介した。
僕の婚約者も少女を『きゃー、かわいい』と歓迎した。
何もおかしなことは無いはずだ。少女は何を怒っているのか。
「ちょっと、来てよ。」
少女は強引に僕の腕を引っ張って、そこから離れた。
「私と結婚してくれるんじゃなかったの?」
僕の婚約者から見えない場所に行き、開口一番、少女は言った。
「え? 何の話?」
真顔で聞いた僕に、少女は額に青筋を立てた。
「『幸せにしてやるから一緒に暮らそう』ってプロポーズでしょ!?」
「いや、だって直系尊属とは結婚できないし。」
「だったら、どういう意味で言ったのよ。」
「言葉どおり。家族として一緒にくらしたいなって、思って。」
そこまで聞いて少女は、ものすごくムスっとした表情になった。
どうやら本気でプロポーズだと思っていたらしい。
さすがは13歳で子供を産んだおませさんだと言うべきか。
「…いろいろ納得いかないけど、勘違いだったんじゃ仕方がないわね。
どっちにしろあんたにしっかり面倒見てもらうわよ。」
少女はこう言って、しぶしぶながら共に暮らすことを受け入れた。
今度は数ヵ月後・・・
「お兄ちゃん、お弁当持って行ってよ!」
すっかりと妹キャラに納まった少女がそこに居た。
本当は妹どころかご先祖様なのだが、まあそこは気にしてはいけない。
「え・・・あ、ああ。」
僕は冷や汗を垂らしながらこの”妹”の作った弁当を受け取った。
”妹”は最近、花嫁修業だといって料理にうちこんでいる。
しかし、かなり不味い。もともと研究一筋で生きてきたから、
料理に関しては経験もセンスも皆無なのだ。
食べたくない、そんな僕の表情を見透かして、”妹”は囁いた。
「私の幸せのために、協力してくれるわよね、お兄ちゃん。」
「うっ!」
それを言われれば言い返せない。
(不味い手料理をむりやり食べさせる義妹って、また典型的な。)
そんな思いと共に、僕はハート型の弁当箱をかばんにしまった。
800 :
ロリご先祖:2010/03/25(木) 23:12:35 ID:mnCvLupE
・・・以上です。
ロリババァとはちょっと違うような気もしちゃいますが。
こちらに登校しちゃいました。
この発想は素晴らしい!gj!
子持ちロリの一種・・・なのか?w
落ちも納得いかないが面白かったw
おつおつ
人外や魔術師の類でないヒロインはこのスレでは珍しい
805 :
創る名無しに見る名無し:2010/03/31(水) 00:35:45 ID:cUBFih4M
保守
806 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/09(金) 14:55:38 ID:VQ5vp4m7
一人で茶をすするのも侘びしいものじゃのう
誰かおらぬのか?
ほぅ、気配を消しておったじゃと?
人間ごときの分際で小賢しいマネを。
わしもおるぞ
810 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/10(土) 17:30:57 ID:XZtnbrY2
>>800 ageてたんで目に留まった。面白かったから連載して欲しいところ。
>>809 お主か、老いたものじゃな…
わらわが抱っこしてやったのはほんの70年前じゃというのに。
久方ぶりにwikiを見たら、何気にロリババァ図鑑が充実してて驚いた。
驚いたから、乗ってるの大半チェックしてやったぜ。
あのうぃきは中々の情報量じゃな
まあ1000年生きたわらわの知識とは比べものにならんが。
814 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/13(火) 23:51:05 ID:jwlDFkcE
>>813 僕の知らない新しいロリババァ界を教えてください。
ここはロリババァの多いインターネットですね
充実してるけどR-18分が不足してるぜよ
rf  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ , --―‐vァ
tヽ : : : : : : : : : : \- −- -/: : : : : : :|ア
tヽ : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ/: : : : : : : : /ア
r'| : : : : : : : : : : : : :; -く : : : : : : : :/ア
r'| : : : : : : : : : ; ィ´ `:. .、 __/ア
rヘ、: : : : ; ィ´.:/- 、i | _l_ :l : .',
:¬r: i: ´/ / イ // ハ`!ヽ: : ! !
l : :l | j 厶 斗┬く/_/rLハ: | : | |
l : :l |イ ! 爪廴爿 イjT〉!:| : |/
! : :! !ゝト、!ゝ- ' ,Lv !:/-イ
. l .:l :! : ! : 、ゝ``` _ ``l'| :. :. ここは全年齢板だ うつけめ
. l .:l :! : ! :. :ト 、 ‘ ′..イ ! :. :',
! :| :! : ! :. :fー-`=‐-r<_l: !:.:. :. : ':、
.! :| :! :!;、:. :', ‐- 、ム/-ト、:.:. :. .: : ':、
. l :| :! : :/ :ヘ : ',\::「3.1」::〈 \.:. : :. :.:.':、
,! :! :! : | : : : ',: ':, l.イ7ヽくノ、,、ム:. .: :. : ':、
,' ,' :l : ! : : : : ':,: ':, l/ ハ ヽ ヽ:`':、 .: :. : ':、
,' ,': | : ! : : : : : ':、 \ : : ヽ ヽ ヽ. :', :\ :. : ',
,' ,' i :! ト - 、: : : :ヽ. ヽ. : : ヽ ヽ ヽ.:':、 ',:ヽ:. :. ',
, ,' l ! : .: /ハ´:.´.:´',ヽ ',: : /ヽ_ヽ_ヽ:'、',:‐- 、; :!
!:l ! :! : (⌒ヽ_/==ミ :.', ',l :/::::、:::`:_ー┐; :' : : : : : : :\
l:! ! :!:r┴‐ \ Y⌒ヽ : :}: :.〈::::( ):::::r v/. : : : : : : : : : : :',ヽ,ー.、
. l! ! :! \ : : ノ '.、 ハ.:/ィ⌒ヽ:.ー'ー/. : : : : : : : : : : : : : :',: :',: : ヽ
. l! ', :l | / Y |' : >−'. :/. : : : : : : : : : : : : : : : : :.',: :', : : :ヽ
! ',:!.:-‐/ /7 ,、 ! :/: : : : : :./. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : r==t __|
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,'. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /r'´ ',:::::::::::::', ::::::| |
818 :
800:2010/04/14(水) 02:25:33 ID:wtJ1rlkW
>>810 うはw
ありがたいご意見ですが、次の展開どころか、
キャラ名すら考えてないんで無理っす。
820 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/18(日) 01:24:56 ID:B9njoDPC
age
14、5ぐらい?
大婆様は18歳になったばかりらしいですね。
でもソフト産業のスピードは現実とはちょっと違うので、
何倍かしても問題なさs…うわなにをあばばば
ババァと言えるかは微妙だけど、ながされて藍蘭島のかがみさんがよかった。
娘とほぼ同じ容姿。27歳の朝寝朝酒朝湯が大好きなダメダメ人間。
たまにはこういう性格もいいなと思えた。
Web小説やWeb漫画にロリババアいないの?
このスレにいっぱいそういうssとか漫画とかあるじゃん
外部サイトでロリババァものと聞いてパッと思いつくのは、「金髪ロリ達観クールラノベ」かな
あるけどさ、ただでさえロリババアの絶対数は少ないんだし
少しでも多く見たいのよ
知ってるけどうぜぇから教えね
某AA思い出したw
>>827 その情熱を、自分で数多のロリババァを創る事に
向けてみてはどうかね!?
絶対数が少ないなら、自ら多くすればいいのだよ!
そうすれば、増えた絶対数に惹かれて、同志が増え、
その同志がまたロリババァを創作するという、
ねずみ算式ロリババァ創成論が成立するのだっ!
>>826 ありがとう。エロあるけどいいロリババアだ
俺の知ってるのは裏式保管庫の3枚のお札くらいなんだ。これもエロだが
創作スレでする質問じゃなかったな
許してくれ
別にこういう雑談もいいと思うけどね。投下が頻繁にあるスレでもなし
ところで、Wikiのロリババァ一覧ってエロ漫画や小説なんかのアダルト系作品の情報を載せてもいいの?
規約とかよく分からなくて
832 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/26(月) 18:52:07 ID:eroPKvP6
wiki に乗せられなくてもスレに乗せるんだ!
っていうか乗せてください。
833 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/26(月) 22:17:29 ID:QjF5hPtj
桃太郎って本当は桃から子供が生まれたんじゃなくて桃食って若返ったお婆さんとお爺さんがヤって生まれたんだよな・・・この桃が実在すれば本物のロリババアがつくれるのに!・・・
834 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/26(月) 22:20:04 ID:zB4w1tF7
それで誰か書いてくれ頼む
ちょうど岡山だし、
>>616と組み合わせて
桃太郎のお婆さんの正体は、かつておじいさんと駆け落ちし、山から離れた山姥
山の力を失い、お爺さんと共に人としての生を送っていた
(だから、山に入るのはお爺さんの役目、お婆さんが山に入ると力を取り戻してしまうから)
ある日、お婆さんは山から流れてきた桃を拾う
それは山の力の結晶
桃は仙果とも呼ばれ、古から不老長寿をもたらす効果があると言い伝えられている
これを食べれば、自分もお爺さんも、山の力を得て若返り、さらに永い時を共に暮らせるのではないか
そう考えたお婆さんは、悩んだ末に桃を持ち帰り、その日の食卓に並べた……
その後、産まれた子は人ならぬ力を秘めていたという――
まで妄想した
勢いであらすじ妄想垂れ流してみたら、ロリババァそのものが描かれてるパートがなかった
絶望した
岡山の事なら任せろー!(バリバリ
と思ってたが、
>>616については全く知らなかったなw
>>835 愛だねぇ、愛。
838 :
創る名無しに見る名無し:2010/04/26(月) 23:36:55 ID:QjF5hPtj
>>835 山姥の子なら実は桃太郎と金太郎は兄弟だったとかいう設定も浮上してくるな
ククク……「鬼」達が動き出したか……
「異形」より生れし桃の能力者の「力」、「解放」する時が来たようだな……
「おお、どうした事だ。婆さんはわしより十は若い歳まで若返りおった!」
「すまんのう、じいさんや。実はわたしゃな、人間じゃないんじゃよ」
「人間ではない?」
「そうなんじゃ。わたしゃな、山姥なんじゃよ。じゃから、仙果の力での若返りが、
強く作用しおった。この姿が、わしゃ一番強いという事じゃからの」
「……そうか。どうして今まで教えてくれなんだ? 長年連れ添った夫婦じゃというのに」
「すまんのう、じいさん……わしゃな、怖かったんじゃ。本当の事を言ったらじいさんが
どこか遠くへ行ってしまうと思えてならんかった」
「バカモンが!」
「ひぃん!?」
「……わしは、婆さんが人であろうと、何であろうと関係無い。わしは、婆さんを愛しとる」
「じ、じいさん……」
「そんな童のような姿になっても、それは変わらんよ」
「じいさん……わたしゃじいさんに惚れ直しましたよ」
「はっはっは、わしに惚れると火傷するぞ」
・・・こんな感じか。
爺より十歳程度若くなってもロりにはならないんじゃないか?w
13くらいで子供を産み、その子供も13くらいで生む、そうすれば26にして爺だな
仙果の力での若返りが、「強く作用」ってことだから
爺さん→二十歳くらい 婆さん→十歳くらい
ってことなんじゃないかと
と、そのくらいの(外見の)年の差カップルが、大好物な者が申しております
法的には問題ないのに手を繋いで歩いてると警察にマークされるカップルと申したか
俺も大好物です!
|┃三 /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
|┃ i:::::::イ ` ̄ー─--ミ::::::::::::|
|┃ {::::::::| ::\:::/:::: \:::リ-}
ガラッ. |┃ ',::r、:| <●> <●> !> イ
|┃ ノ// |:、`{ ` ̄ .:: 、 __ノ
|┃三 |::∧ヘ /、__r)\ |:::::|
|┃ |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉 l::::::》
|┃ |:::::::::::::'、 `=='´ ,,イ::ノノ从
|┃三 ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
/ ̄ ̄\ |┃┃
/ _ノ \ 三 |┃┃
| ( ●)(●) . |┃┃て
. | (__人__) |┃┃ て
| ` ⌒´ノ ...|┃┃(
. | } 三 |┃┃
. ヽ } .|┃┃ピシャッ!
ヽ ノ三 .|┃┃
/ く \ .|┃┃
| \ 三....|┃┃
| |ヽ、二⌒) .|┃┃
ソマリランドに帰れよ!
なにこの面白い流れ
>>831ですがとりあえず色々追加した。問題あるようなら消してください
850 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/06(木) 21:36:37 ID:FYnnxbOs
851 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/08(土) 14:05:57 ID:+osUWsO9
>>849 おつおつ
* 母さん
o 幼な母が行く!(「でかいの」収録)
o 母親
o メインキャラ
これが検索引っかからないんだけど、作者名とか教えてもらえんかな?
852 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/08(土) 14:09:16 ID:+osUWsO9
ロリババァで検索して引っかかるのって、なにげに全板でここだけなんだな
アを大文字にしたら引っかかる
ありがとう
おかげでエロパロにロリババァスレがあったのを発見できた
エロパロのロリババアスレはちょっと前まで凄い投下ラッシュだった
あるのかよ
あばよお前ら
フッ、ロリババアがエロだけだと思うなよ。
お前は必ずここへ帰って来る
わしゃあこんなスレきとうなかった
“おーくしょん”なるものに手を出してみたぞ
ほっほっ、“ぴいえすぴい”が3000円で……ぬおお!?直前で8000円に!それは儂のじゃ!10000!
862 :
ダメロリババア:2010/05/16(日) 17:45:55 ID:coJS9e8E
男「PSP、しかも中古を25000円で買うとか……何やってんだよ」
口「うぬぅ、こんなはずではなかったのじゃがのう……」
男「早く断ってこいよ」
口「しかし、それでは儂のぷらいどが……」
男「じゃあ俺が言ってくるから、PC貸せ」
口「勝手なことをするでない!」
男(めんどくせえ……)
「じゃあどうすんだよ」
口「そ、そうじゃ、これを30000円で売れば……!」
男「常識的に考えて無理だろ」
863 :
次の日:2010/05/16(日) 17:47:24 ID:coJS9e8E
口「男!ぴいえすぴいが30000で売れたぞ!」
男「なんだと!?ありえん。誰だよ、そんなの買った奇特な奴は」
口「フハハハ、山狸のあんちくしょうを逆に化かしてやったわい」
男「おい、受け取った金を見せろ」
近頃ロリババァを狙った詐欺が多発しています
皆様もご注意ください
表紙の子がロリババァっぽいので鬼ヶ辻にあやかしありという児童書を読んでみた。
最近の児童書はロリババァが主役なのかと感動した。
866 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/19(水) 08:14:02 ID:aAqbUmGC
>>865 ググッたらクリティカルヒット。
ちょっとアキバへ行ってくる。
アライブの御霊もロリババアなの?
地球外生命体ロリババァ?
10巻くらいから始まる第二部の主要人物的な感じで描かれてる
あんまり詳しく描くとネタバレになるけど、地球の事は何も知らないし、体もできてから2才とかだけど
精神?はかなり年いってるとかいうロリババァです
あとその絵は作者のものじゃないから是非本物の方も見て欲しい
870 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/26(水) 21:40:58 ID:H/6JJm07
俗に言う○○ババァ系の妖怪が全てロリババァだったとすると、凄く幸せな世界が広がる明日も幸せだ。
「砂かけロリ」
口「えいっえいっあっちけっ」ザッザッ
872 :
創る名無しに見る名無し:2010/05/26(水) 21:59:21 ID:MMut6zgC
ターボババァ「ふははははぁ!はやいぞー!」ぼてっ
ターボババァ「うぅ……うわーん」
ロリババアは至高
874 :
創る名無しに見る名無し:2010/06/03(木) 23:33:20 ID:GSnxHR0+
ロリババァといったら、やっぱり、血にまみれてこそ輝くのだよ。
シリアスバトル物でこそ、その真価を発揮するのだよ。
だというに、昨今のギャルゲーときたら、ヌルいロリババァばかり連発してくれて・・・
魂の篭ったロリババァゲームが、したいぞぉおおおおおっ!
ギャル ゲーなのにロリババァとはこれ如何に
新ジャンル「ギャルババァ」
おまえらのお勧めロリババァを教えてくれ
できればweb内で
>>877 エロパロ板のロリババアスレでも読んでろ
良作一杯だ
>>879 GJ
冒頭だけ読んで、良さ気な気配をビンビンに感じる。
一気に全部読んでしまった
普通に好みだこれ
面白いと思ったら二次創作でもやってくれ
もしかして自演乙?
っていうか、こういうの他にもっとない?
>>878 返答ありがとう。エロが好みな奴ならいいかもな
>>879 GJ。これはかなり面白かったぜ
他にもあればよろ
>>641のモンストラバルツやってみた。
問題のヒロイン、シェーラは年齢的にはガチロリ。
ただ「作られて以来それに関わった全ての人間の記憶を内包する」能力を持つ箱へのアクセス権を持ち、それによって様々な知識と達観した人生観を持っている。
序盤は40代の主人公手玉にとってたりするのだが、後半になるにつれて主人公の足手まといになりたくないからと勝手に拳銃持ち出したり、ラスボス(?)を制御するために主人公を追い出して暴走したりと無鉄砲な所がある。
淑女の皮を被っちゃいるが、精神的にはまだまだ大人になりきれないお子ちゃま的ギャップが好きな人にはキュンキュンくるかも
よろとか自演認定とかなんなのこのスレすごくうざい
たしかにうざい
>>887 SFかと思ったらクトゥルー系だ。面白そう。
40代紳士主人公と10代小悪魔系幼女のペアとか何その俺得
891 :
創る名無しに見る名無し:2010/06/12(土) 20:41:24 ID:9XYozanW
アクションの部分って難しい?
苦手だから躊躇する。
「波打際のむろみさん」のキャラたちは凄い年齢だけどロリババァにはならないかな?
エロパロ板のロリババァスレが2スレ目いったみたいね
895 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/01(木) 20:52:42 ID:NTvIrTX+
2スレ目お祝いage
896 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/21(水) 17:16:08 ID:seCSdnBR
897 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/21(水) 17:24:51 ID:gJrcjiJ0
やべえ、この娘すげえ俺の好みだ
今度それ読んでみよう
>>896 アスラクラインの人か
ロリババアでもないけどアスラクラインのアニアもよかった
ちょっと拗ねた表情がたまらんね!
901 :
創る名無しに見る名無し:2010/07/24(土) 14:09:27 ID:aUgutY0e
劣化緑子というイメージが先行して、どうしても好きになれなかった・・・
リョクシ