1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 01:08:22 ID:lHA77E9k
80年代が舞台なら、ジャンル不問
じゃあ西暦80年を舞台に…
そういやもう昭和83年なんだなあ
この板は平成生まれの方が多いだろうな
「SAKURA脱兎(そつぎょう)式」
桜の花びらの向こうで 彼が待ってる
髪をキメて皮ジャンキメて(誰よりも) 硬派で
あたしこないだまで(ううん今も) 優等生
誘われて行った(MAHARAJAの)夜 そして・・・・
運命が回る 胸が高鳴る
めまいと一緒に 夢見てたこと
始まるの(それとも)終わるの?
(ベイビー 俺の聖少女)
親とは別行動 成功したよ待ってて
スカート長いし煙草ダメだし(すごく)イモだよ?
あたしこないだまで(ううんこれからも) 世間知らず
きちんと結った(ポニーテールの)髪を 解いて・・・・
運命が回る 胸が高鳴る
友達と話して 焦がれてたこと
早くその手で(遠くへ)連れて行って
(ベイビー もう離さないぜ)
桜の花びら舞う門を出ると 彼が待ってる
愛車とグラサンの輝きに(可愛い)照れを隠して
今日は卒業 制服と学校と(コドモを)脱ぎ捨てるの
雑談スレでの好きなラノベや漫画談義思い出すと
逆に子供が少なそう
なんであんなに昔のマイナー物ばっかり出てきて、しかも話が通じるんだ
たくさん本読んでる子供なんじゃね
もう絶版のものが大半だぞ、特にラノベは
>>5がスルーされてるところ見ると、皆意外と若いのかもしれないぜ?
若え衆にゃちょっと分かり難いかもしれない。俺はかなりツボったんだがwwwwwそれが出せるセンスに本気で嫉妬するわwww
ここでは年寄りなんだろうか俺……
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 16:01:32 ID:/LTXcrM+
オンライン物
青潟大学附属シリーズ
参考に
>>9 安心してくれ、実は俺も地味にツボっていた
このいかにもな昭和臭が何ともいえないな
12 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 00:03:12 ID:SNOwo57y
ソーダー水って、なんだか不思議・・・
泡が、浮かんでは消え
また浮かぶ
ねるねるねるね
ドンパッチ
フエガム
わんぱく坊や
目指せマル金
ハンコください
佐藤くん
ドキドキ学園
ビックリマン
ビックリコ
ガムラツイスト
ラーメンばぁ
↑わかる奴は間違いなく昭和生まれ
自動販売機で売ってるジュースが100円
学校のプリントは藁半紙
トランプマンが出る前のなるほどザワールド
15 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/01(土) 19:23:33 ID:yORoTH8G
PC-8801
カセットテープでデータをロード。
10 PRINT"?"
20 GOTO 10
とこ?
>>15 おまえwww
それ、尽きるまでやるじゃねーかwwww
>>14 おい、待ってくれ
わら半紙じゃないのか、最近は?
19 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/09(日) 16:49:10 ID:REir7FoW
keep
IDが80の俺が保守
彼は、地元で始めて行われたコミケっぽいイベントで、田舎にしてはきっちりとした
ギャバン(勿論フランス人のではなく)のコスプレをした男性に向かい、
「ギャバンの人と闘いたい」と言って壇上に上がり、制服(夏服)坊主頭で、
蒸着のポーズをキメにキメた挙句、壇の端から中学指定のスニーカーを滑らせて
落っこちたという武勇伝を誇っていた。
開け放たれた窓から、生ぬるい風が吹き込んでいたあの夏の日、
コンクリ打ちっ放しの校舎三階の廊下で、彼は言った。
「聞いてよ。オレすごい話考えちゃった。
××(神だか悪魔だかなんか)の力を手に入れた主人公が、学園の悪を倒すんだ」
当時は相手にもしなかったが、あれから四半世紀の時が経ち、自分の老いを感じ始めた今、
あのころ、オタク界は大きくうねっていたのだな、とよく思うようになった。
彼は今、かつて彼がギャバンの人に挑んだのと同じ歳の少年のうっとおしい父として、
ジャニーズだハンルーだお笑い芸人だレンアイだと忙しいアラフォー女性の夫として、
地元大手スーパーの地元店副支店長として、そこそこ幸せな日々をおくっている。
私はキーボードを置き、PCの電源を落し、見送るものも居ない部屋を出て、夜勤に向かった。
少し欠け始めた白い月だけが、12月の空から、私を冷ややかに見下ろしていた。
ケータイのドラクエTで勇者マーシィの冒険を楽しんでいると、着信に割り込まれた。友人からだった。
『ああ、おったっけ。あんたの書いたケータイ小説読んだっちゃが』
こっちに出てきてもう20年にもなろうというのに、彼は律儀なほど、私には方言で話した。
「あれもケータイ小説になっとかねえ」
つられて私の語尾にも方言が混じった。
『ケータイで読めたっちゃからケータイ小説じゃろ』
そういうサイトではないし、1文を3行以上に渡って書いてたりするし、3行以上の空改行もないし、
レイプ妊娠流産不治の病真実のレンアイを扱ってもいないのだから違う、と言いたかったが、
若いころ、神というものは、宇宙の外側で光の円盤の上に立って、この宇宙を見守っているのだ
と言い張る彼と、2時間に渡る討論の末、「あんたの言うことはむっかしいがね」の一言で
切り捨てられてしまって以来、できうる限り彼と意見をぶつけ合うのはあきらめてしまっていた私は
「あーそうか、そうやんねえ」とだけ応えた。
『ハックルが主人公で懐かしかったがあ。なかなかかっこよく書いちょったね』
ハックルとは彼が大昔、トラベラーというTRPGを遊んだときに産み落した女好きの拳銃使いだった。
私の中では、ハックルは複数いる主人公のひとり、ではあったが、彼にそう思ってもらえたのは嬉しかった。
『最近のファンタジーって拳銃も使うっちゃね』
「そんなに詳しくないけど、FF7あたりからトレンドになってきたんじゃないかな」
『あー俺FFはやってないっちゃが。ドラクエばっか。今度DSで9が出るんでDSも買ったとよ。
そういえば、あんたんちで俺がDQ3やっちょったら、あんた寝ぼけてファミコン蹴っ飛ばしたげな。
プーとかいって俺のぼうけんのしょが消えたっちゃが。やんすっとや!って見たらあんたにやにや
笑って気持ちよさそー寝ちょったとよねえ』
「それドラクエ話のたんびに言うがね。おいが死ぬときもそん話聞かせっくれ」
苦笑して言いながら、私はDQ1〜3の世界地図をそらで描く事のできた別の友人を思い出していた。
『小説の話やっけど、もう一人の戦士のマーシィってなんで掛け声が「のぉーっ!」やっとや』
彼が急に話を戻した。
「マサシっていたじゃん。ぼくらのいっこ下で、柔道部のデカい奴。TRPGが好きで、柔道部なんだけど
PC倶楽部の部室に入り浸ってずっとティル・ナ・ノーグやってた」
なぜか今の普段のしゃべり方に戻っていた。DQの地図を描ける気の優しくて力持ちの大男の
笑顔が浮かんだ。国体で地元に来ていた山下泰裕に、やかましいと叱られたことを嬉しそうに話す奴だった。
『俺そん人ほとんど知らんとよねー。俺あんたと一緒の大学おったの一年だけやし』
「あー、そうかー。あ、でね、きみもやったけど、そんマサシが常に突撃型の戦士で、突っ込むとき「のぉー」言っちょった」
『やっとや。他のキャラクターもそんな感じや』
「そんな感じかなあ。突撃型二人、若い魔導士、性格の悪い僧侶、やる気の無い盗賊、能天気な吟遊詩人。
皆あのころ、誰かがやってたキャラだなあ」
『じゃああん小説は、あんたの思い出やね。懐かしいがあ。クトゥルフの新しいの出たっちゃろ。またやろうや』
「きみと遊んだクトゥルフでは、きみが瀕死の女の子新聞記者のNPCを病室で犯していたことしか覚えてないが」
『なんゆうちょっとや!寒いときは身体であっためあうのが一番いいっちゃじ!』
いいおっさんになったというのに、娘のような女子高生と本気で付き合おうとしている彼らしいのが微笑ましかった。
彼ともう少し昔話や、最近の話をした。最後に、また一緒にキャバクラか風俗に行こうという話をして、電話を切った。
電話の後、小腹が減っていることに気づいた。食うや喰わずで暮らしていたときの私に、マサシが、
故郷から送ってきたというじゃがいもでつくってくれた、ハッシュドポテトが驚嘆の美味さだったことを思い出した。
マサシは、私達が大学から社会に出たいくらか後、バブルがはじけた年の夏に死んだ。
肺を病んで、入院先の病院の洗面所で倒れたまま亡くなっていたのだという。
マサシが亡くなった秋に吸い始めた煙草に火をつけ、ほぼ別物にグラフィックの美しくなったドラクエTに戻った。
そこでは、漢の中の漢、ゆうしゃマーシィが、「のぉーっ!」という雄叫びをあげて、ドラゴンに突撃していた。
「やっさんは仕事で帰れんかったし、お前も帰ってこんと思っちょったど」
正月、実家に還ったはいいが、熱を出して倒れていた私を訪ねてきてくれた旧い友人が言い、
私は、彼の言った「やっさん」が、20数年前に私に言ったことを急に思い出した。
「昨日NHKでやっちょった『真昼の決闘』観たか?うちの家族がさあ、最後の決闘のシーンだけ見て
『あー、よかった』っつっせえ、わっぜ腹が立ったがよ。前半の、町の人が誰も助けてくれんで、
奥さんも離れていく哀しい場面を観らんじょって、何が『あー、よかった』かって」
その後彼は、数分に渡って前半の重要性を語り続けたが、当時、その前半が退屈で
仕方がないと思っていた私は、彼の言葉を適当に聞き流した。
彼が力説したことの意味が分かったのは、その数年後、既に彼とは疎遠になってしまっていた
学生時代、世に(極一部の人間に、だったかもしれないが)、冒険小説ブームがやってきていた、
'80年代も終わりのころ、北上次郎の「個の復権」だの、内藤陳らの「誇り」だのという言葉に触れ、
若者らしい感化を受けて、現在につながる私の方向性が固まった後だった。
当時、勃興、隆盛してきていたレンタルビデオで、過去の名作を新たに発見しなおす、という
楽しみの中で、「真昼の決闘」も観なおし、彼の言っていた、哀しい前半が、最後カタルシスに
変換されることを、身をもって実感したのだった。
そして今私は、某評判の悪い、ネットの掲示板サイトの創作系の掲示板で、ストーリーとは、
登場人物の感情の動きのことだ、という意見に、新鮮な驚きを覚えていた。
実は、フレッド・ジンネマンとゲイリー・クーパーに心の中で詫びを入れてから、
さらに20年の年月が経ち、私はまた、感情を基盤とした物語を軽視するようになっていたのだった。
登場人物の感情ばかりを重要視し、全体状況としての物語のうねりや、細かな設定や実行動を
軽視したり、おろそかにするようなモノを、これでもかと10何年も見てきて、うんざりしてしていたのだ。
しかしそれら、私が見て、しょーもねー、と思っていた部分というのは、瑣末な部分だったのだ。
いつの間にか、私は、20数年前の、やっさんのご家族(のおそらくはネガ)になってしまっていた。
悪党をやっつけて良かったね、ではなく、なぜ、悪党をやっつけるのかが大切なのだ。
もっと言ってしまえば、実際悪党をやっつけるかどうかすら問題ではない。気持ちの問題なのだ。
かつて、やっさんが言っていたことを、無理やり極論すれば、そういうことなのではないか。
(真昼の決闘ではそこまで練り倒して描写していたか、は別として)
状況や設定やアクションなど、所詮は付け足しでしかないのだ。
そういえば当時、内藤陳もどこかで言っていたではないか。
「真に良質な冒険小説には、アクションシーンすら不要」と。いやまあ、それはどうしてもイヤなんだが。
今そうやって、こんなところで、他人には「どーでもいいよ」といわれるしかないことに
一喜一憂している私を尻目にもせず、大学の講師だかなんだかになったやっさんは、
ハーレイとマスタングを乗り回し、教え子の女の子たちと乳繰り逢いながら、
長すぎる青春を謳歌し続けている。
ちったあ責任感じて、おれとも遊べ、と熱に浮かされながら、私は思った。
ストーリースレのやつかー
test
80年代かどうかわからないけど、
ゲームブックが思い浮かんだ
1.君がいつものように創発板をチェックしていると、見慣れないスレッドを見つけた。
タイトルは『ゲームブック総合スレ』とある。
・スレッドを覗いてみる → 5へ
・なにもしない → 6へ
28 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 23:14:14 ID:O/MWZBOD
age
だめだ!! AAでは桂正和の尻が表現できない!!
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廃棄
おまえの前にはギムレット。
綺麗な色だから。それだけ。素っ気なく答えたおまえが
女のくせにハードボイルドでやけにカッコよく思えた。
俺の前にはコークハイ。
いきがってロックで飲むほどガキではないが、
通ぶってストレートで飲むほど大人じゃなかった。
あれから少しは学んだ。
ウィスキーはダルマ。これに勝るものは何もない。
たいした金も持ってないのにな。つまらないこだわりだ。
今日のライムは鮮度がいい。香りが目に染みる。
おまえもそうか。なら間違いはない。
派手なディスコの時間も終わりだ。ミラーボールも優しく廻ってる。
さぁ踊ろうか。チークタイム。俺たちに似合いの曲が流れてる……
♪ この店で最後の夜を
どちらからともなくそう決めて
思い出をなぞるように踊る
初めて会った夜のように
ダンシング・オールナイト 言葉にすれば
ダンシング・オールナイト 嘘に染まる
ダンシング・オールナイト このままずっと
ダンシング・オールナイト 瞳を閉じて
80年代ポエムかw
>32
歌番組の司会者の前説?みたいなのを狙ったんだが
確かに痛いポエムだなw
つーか恥ずかしいからスルーしてくれww
夜八時。NHKのテレビの時報にあわせスヌーピーの腕時計を見る。
テレビの時報との誤差は約二秒。
「よし!」
心の中で呟いた。
父、母、姉とアタシ。
たいして見たくもないテレビの前に居座る。
夜八時二十分。祖父祖母は既に布団の中、もうじき父もお風呂に入る。
最大のライバルは高校二年の姉。こやつに奪われたら今夜の作戦は
失敗だ。
もうすぐ高校受験のシーズン。こんなことにうつつを抜かしてる
場合でもないのだが、心に灯った炎は熱く燃えたぎっているのだ。
腕時計は八時二十九分。不自然に成らないようにじわじわと
お尻を動かし移動する。そして片膝を立てる。
心の中でカウントダウンを始める。鼓動が高鳴る。
ちーん、じりりりーん。じりり――
「はい伊藤です。あっ、アツコ? アタシアタシ――」
二回目の呼び出し音で受話器を取る。ばっちし八時半、作戦大成功!
よその家ではもうプッシュホンとか親子電話になっているのに
我が家はまだまだ黒電話。ダイヤルを回すのもダイヤルが戻るのももどかしい。
しかも夜中に突然鳴り響くベルの音はもはやホラーの域だ。
早くなんとかして欲しいが生真面目な父、ケチな母の壁は厚い。
たぶんしばらくはこのままだろう。
こちらから掛けようがあちらから掛かってこようが両親は長電話にうるさい。
プレッシャーに耐えうる時間は約五分。ほんのひとときのお喋りをアタシは楽しむ。
音が漏れぬよう受話器をぴたりと耳にあてがい、テレビの音を気にするように背を
向ける。
当然の如く、電話相手の名前はアツコではない。アツシだ。
田舎の中学生は異性と電話をするだけでも結構命がけだったりするのだ。
♪ もっともっと あなたを
もっともっと 知りたい
いま何してるの?
いま何処にいるの?
そして愛してる人は誰ですか?
最近投下が来るなあ
避難所を見てから代理レスだと気付いた
37 :
◆BHtXRZieJ2 :2010/03/03(水) 11:40:23 ID:NxVU4u7x
tesu
電車に乗ると、見えた。見ようとしなくても見えた。
多分、目を閉じていても見えたと思う。
「舘だ!」
私は思わず声を上げて社内に貼られた広告に駆け寄った。
「どうしたんすか」
連れの若者が言って寄ってきた。
「舘だよ。舘がこっちガー睨んでるよ」
私は血圧と脈拍を30ずつ上げて若者に言った。
「あ−発泡酒ですかね?」
「違うっぽい。『リキュール(発泡性)@』と書いてある」
「違うんですか」
「違うだろう。舘だし。ほら、こっちでドラム叩いてるし」
若者が吹き出した。ドラムの正面に酒造メーカーのマークがあった。
「いや、全然意味が分かんないんですけど」
「舘も嵐を呼ぶんだよ。絶対買って帰ろう」
「すごいテンション上がってますね」
「そりゃ上がるよ。舘だもの」
「じゃ、あれですか?もう一人のえーと……」
「大下勇次?」
「あれ?そんな名前でしたっけ?そっちでもテンション上がるんすか?」
「上がるよ。でも違うのは、彼の場合、『大下だ!』『ユージだ!』
だけど、舘は『舘だ!』だから」
「いや、なにがちがうのかさっぱりわかんないんですけど」
あぶない刑事が世を席巻していた頃、補助輪を外した自転車に
ようやく乗れるようになっていた若者は、愉快そうに首をひねった。
若者と別れ、私は地元で舘の『リキュール(発泡性)@』を買って帰った。
速攻で飲んだ。本格的に、超、舘だった。