1 :
名無し:
ここは東映スーパー戦隊シリーズ
のパロディ小説、ギャグ小説などを考えて
書くスレです
もし殺人事件に遭遇して、居合わせた中の誰が犯人かわからなかった場合、君ならどうする?
1.「大変だ、なんとか警察に連絡する方法を見つけよう」
2.「次の犯行が行われる前に、犯人を突き止めるしかない」
3.「殺人犯と一緒なんて冗談じゃない、俺は一人で逃げるぞ」
4.「同志スターリン、被疑者全員を拷問したところ、全員が自白しましたので皆処刑しました」
5.「俺の快楽殺人の楽しみを奪う奴はゆるさねえ。そいつ見つけてぶっ殺す」
6.「私がLです」
オリジナル戦隊を作ろうと思ったけど予想以上に難しいな。
設定しなければならないことがたくさんある。
正義側
五人のテーマ 乗り物とか動物とか忍者とか
変身前、日常生活のときの設定
話数の単位・ゴーオンジャーはグランプリ1
個々のキャッチフレーズ、変身の掛け声
日常生活のユニフォーム 携帯電話型または腕時計型変身アイテム
スーツ それぞれの武器、技、合体技
赤専用の強力武器
乗り物、合体巨大ロボ
マスコット
敵側
ボス、幹部はパワータイプ・頭脳派・女
幹部は変なしゃべりをしたりする
巨大化係 中間管理職
ザコ戦闘員
第三勢力
これらを決めなきゃならない。ただ五人いればいいってもんではないな。
あと、
仮面ライダーなんかだとパワーソースが敵と共通ってケースが多いが、
戦隊の場合は、今までの例だと全く正反対ってのが多いな。
まさに「相対する」って奴だ。
そこを「同じにしてみる」ってのも良い切り口かもしれないけどね。
そこはオリジナルだからw
設定だけ考えてみた。
煉獄戦隊ゴクレンジャー
地獄の怪獣に選ばれ、守護獣とし、神々と戦う戦士たち。
・話数レジェンド1
・変身の掛け声:「煉獄エナジー充填! ゴクフォームチェンジ!」
携帯電話型変身アイテムでバトルゴクスーツに身を包む。
・ゴクレッド:通常時の名前は犬飼健(つよし)。男子高校生。カラーは赤、守護獣はケルベロス。
掛け声は「業火の猛犬! ゴクレッド!」
ケルベロスサーベルを武器に必殺技「トライヒートスレイヤー」で敵をなぎ払う。
のちにメフィストフェレスがサーベルと合体しパワーアップする。
・ゴクブルー:大海清二。男子高校生。青、クラーケン、「深海の大王! ゴクブルー!」
武器はクラーケンビュート、技は「アクアストリームクラッシュ」
・ゴクイエロー:木村黄葉(もみじ)。女子高校生。黄、キメラ。「迅雷の複合獣! ゴクイエロー!」
武器はキメラクラブ、技は「サンダーボルトスパーク」
・ゴクブラック:黒岩剛(ごう)。男子高校生。黒、ゴーレム。「鉄壁の巨人! ゴクブラック!」
武器はゴーレムハンマー、技は「ヘビーアイアンブレイク」
・ゴクホワイト:白銀麗。ファウスト博士の娘。白、グリフォン「疾風の翼! ゴクホワイト!」
武器はグリフォンフルーレ、技は「ラピッドウィンドスラッシュ」
五人揃って「神をも恐れぬ地獄の軍団! ゴクレンジャー!」
五人の武器を合わせるとバズーカ砲のようになる。五人で支えて撃つ必殺技「ゴクダイナミックストライク」は肉弾戦における最終手段。
・ファウスト博士:地獄を研究し神に対抗しようと準備していた。
日本人の妻を持ち麗の父。妻は以前他界。
・メフィストフェレス:マスコット。小悪魔。ファウストと契約して力と知識を与えていた。
乗り物・ケルベロスジャイロ・クラーケンマリン・キメラクラフト
・ゴーレムダンプ・グリフォンフライヤー
あまり戦わずすぐ合体する。
超地獄王ダイエンマ:五種の乗り物が合体したロボット。頭ケルベロス・右腕キメラ
・左腕クラーケン・胴ゴーレム・足グリフォン
・煉獄大魔剣:主力武器。炎を模した形の長大な剣。
・閻魔ミラーシールド:左腕に装備。ビーム攻撃などを跳ね返せる盾。
光を発して敵の正体を見破ることもできる。
・超やっとこ:嘘つきの舌を抜く。
・断罪超撃斬:必殺技。五人の認証が必要。
合い言葉「罪に裁きを! ダイエンマ・断罪超撃斬!」を五人で叫ぶと発動。
全ての力を注ぎ、剣に火をまとわせ斬り付けて敵を真っ二つにする。
敵側
神界オリュンポス
神による地球完全支配を目論む。
ギリシャ神話・日本神話・北欧神話・民間信仰等をあえて適当にモチーフにする。
・ゼウス:敵ボス はじめのうちは声だけ
・タヂカラオ:敵幹部(パワータイプ)
相撲取りのような姿。一人称「おいどん」語尾に「〜ごわす」
・ヘルメス:敵幹部(頭脳タイプ)
神を呼び出し地上に送り込む。一人称「ワタクシ」語尾に「〜でございます」
・フォーチュン:敵幹部(女)
運命の女神。一人の姿をしているが実は三人が合体している。語尾に「〜ざます」
・福の神、貧乏神:敵中間管理職
福の神は送り込まれた神の巨大化係。打出の小槌で巨大化。
貧乏神はたまに戦う。二人組で行動。
・戦天使エンゼルス(いくさてんし-):敵戦闘員
一般人の十倍の戦闘能力を持つ。
・エンゼルステッキ:エンゼルスが使う棒状の武器。岩をも砕く。
・モーターペガサス:ペガサスを模したバイク。エンゼルスが乗ることがある。
・雷神、オリオン、バルキリー等:ヘルメスに呼び出されて戦う神。たいてい一話で死ぬ。
第三勢力
・デスシーザー:冥界の王ハデスに送り込まれた死神。
神側ながらゴクレンジャーを支援する。
普段は人間、西上兼(にしがみけん)として行動する。カラーは緑。
・デスシックル:鎌型の武器。
・デスジェット:乗り物、のちにダイエンマと合体する。
オリジナルなのであえてテレビではやらなそうな魔物をモチーフとし、神を敵としてみた。
できそうなら何話か書いてみようと思う。
こういうのを一年も続けるプロはすごいなあと改めて感心……
10 :
名無し:2008/11/05(水) 19:48:04 ID:3KZ4KAG3
超獣戦隊ライブマン 20周年記念で
タイトル「パートナー・・・なのか?」
海中にあるライブマンの秘密基地
グラントータス、ボルトと戦う
ライブマン5人も普段はここで生活している
丈「おい見ろよ!俺と鉄也が3、4位!
勇介が2位でめぐみが・・・・1位!?」
鉄也&勇介「ええええええ!?」
雑誌に出ていたヒーロー人気投票での結果に
丈、勇介、鉄也の3人は驚いていた、何故自分達が
一位じゃなく青色のしかも自分たちより弱いイメージがある
イルカ女に負けなきゃならないのか 解らなかった
勇介はランキングの一位の理由についての所を読み始めた
勇介「『今回の投票でのブルードルフィンの勝因は「清い、青色が美しい、優しい」・・・・』
丈&勇介「・・・・・・」
勇介「ハハハハハハハハハ負けたけどこれは傑作だ!!」
丈&勇介「皆知らないんだよ!めぐみは優しいと言うより鬼だよ鬼!凶暴イルカ!ハハハハハ!!」
一位の三人は腹を押さえながら笑い始めた
続きは誰か考えてくれ
11 :
名無し:2008/11/05(水) 19:49:07 ID:3KZ4KAG3
訂正、一位のめぐみの理由に皆は腹を押さえながら笑い始めた
そのとき、居合わせた居乳の女性は「せんときゅんってキモカワヴィイー」と叫んだ
13 :
名無し:2008/11/06(木) 17:32:38 ID:6E7mUvQM
??「へえ、凶暴イルカねえ・・・・」
丈「そうそう!あんただよ!あんた!」と言って丈が後ろにいる人の方へ
向いた瞬間!
バシッ!!(ビンタ)
丈「ギャッ!」
丈の頬をビンタが大ダメージを与えた
丈「痛て・・・お・・・おかえりめぐみ」
丈の前にはブルードルフィンことめぐみが立っていた
怒っている様子が解る冷たい目線で丈を見るめぐみ
しかし、今度は勇介、鉄也の2人を殺気が感じられる程に
睨みつけた 手にはライブラスターのスペア(替え)が握られている
勇介「(小声で)こ、殺される・・・・(恐れ)」
鉄也「(同じく小声で)兄ちゃんの敵を討てないまま・・・・めぐみに殺されるなんて・・・チクショウ」
めぐみ「あ、純一は?」
殺気をめぐみは消し、メンバーの一人の純一が居ない事に気づいた
鉄也「あそこだけど」
鉄也が指を差した方向にはソファーでスナック菓子を食べながら
丈に借りたスーパーマ○オのゲームをしているぐうたらな純一が居た
勇介「ダークな雰囲気が感じられるが・・・・」
めぐみ「人気結果は?」
勇介「それが・・・・最下位だったよ」
3人「うわ・・・・」
14 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/07(金) 19:13:18 ID:rGCobjC7
小学生の落書きノートみたいな文章だな
15 :
名無し:2008/11/07(金) 20:20:19 ID:YR19Hj7m
グリーンサイ 影薄と言われると悲しむが相手がケンプならぶち切れる めぐみに好意を密かに抱いている
ブルードルフィン 半分優しくて少し猟奇的な性格
と言う設定を入れて誰か書いてくれ
>>7-8 これで途中まで作ってみたので投下してみる
レジェンド1
空に立ちこめる暗雲は、地上を暗くしていた。
「おい、早くしろよ」
先を歩く犬飼健は、悪友三人を手招きする。赤っぽい髪をしてやや小柄、人なつこそうな
目をしている。
「まったく、何でこんなことになったんだか」
大海清二はため息つきつつぼやいた。彼は健よりやや長身、クールな印象だ。
町の外れ、お化け屋敷といわれる洋館に肝試しで忍び込む四人の高校生。
犬飼健(つよし)。
大海清二。
木村黄葉(もみじ)。
黒岩剛(ごう)。
健にいざなわれるまま、彼らは門の前に立った。
鉄の門は開いている。
崖っぷちに立つ屋敷は奇妙にゆがんでいるが、バランスを保っていた。
崖の下からな波音がきこえる。
学校では、女の幽霊が出るなどとうわさになっていた。
「入ってみようぜ」
健は遠慮なく、鉄の門を動かして、あまり手入れされていない庭に足を踏み入れた。
「やめたほうがいいよ。不法侵入よ」
黄葉が気味悪そうな顔をしていう。丸いあごをして、黒髪をミドルにした少女で、快活な
性質だったが、お化けのたぐいは得意でない。
健は明るい声を聞かせた。
「大丈夫大丈夫、少年法で無罪になるって」
「そういう問題じゃなくてな……。何かあったらどうする」
剛はあきれて苦い顔をした。大柄でこわもて、見た目どおりの腕力もあったが、性格は気
弱でやさしい。
健はかまわず、屋敷のドアを開けた。耳障りな音とともにドアが開き、内部からは異様な
気配がにじみ出る。
四人は屋敷の中に入った。芸術的なじゅうたんはいかにも古い。銀の燭台、大きな窓、内
部は古城のようだった。
飾られた肖像画には、白髪の老人が描かれていた。
「何でこんなじじいの絵、飾るんだろうなあ」
赤っぽい髪の健が声を響かせる。
「やめなさいよ、そんなこというの」
黄葉がとがめたとき、何かの気配がせまった。
「失礼な奴だなフィフィー、俺を呼び出した初代ファウストだぞ」
黄葉が悲鳴を上げ、身をちぢませた。大海、剛が黄葉をかばう。
何者かは空中で黒い羽根をばたつかせた。
「コ、コウモリがしゃべってる!」
健が、宙を舞う黒い生きものを指さす。空飛ぶ黒い生き物はピエロのような顔で、口を大
きく開けている。
ちょうどその時、雷光がひらめいた。たいして恐ろしくないコウモリのような生き物は
青い光に一瞬、浮かび上がる。
若者たちの目には怪物のように映った。
「お、お化け!」
黄葉の叫び声が引き金となって、高校生たちは恐怖に駆られた。
屋敷を出ようにも謎の生物が道をふさいでいる。
健たちは部屋の奥へと駆け込んだ。足音が通路にうるさく響く。
男女は階段を降り、地下へと走った。
寒々しい地下室は石壁、石の床だ。奥に行くと、棺桶のようなものが四つ置かれていた。
「なんだこれ?」
健は不思議な箱に近づいた。黒い箱からは、冷気のような煙が漏れている。
「開けてみようぜ」
健は箱のふたに手をかけた。
清二は不機嫌そうな声で制止した。
「おい、やめとけ。さっきみたいな変な生き物が出てきたらどうすんだよ」
「そうよ、何かされるかもよ」
黄葉も一緒になって止める。
「どの道、すぐにあの変なのがこっち来るじゃねえか。同じことだよ」
友が止めるのもきかず、健は箱を開けてしまった。
中から、赤い光があふれた。光は健を包み込む。
光の中を、黒い獣が駆けた。犬のような、頭が三つある獣は空を駆け回ったかと思うと、
健の腰辺りに吸い込まれた。
赤い光はおさまった。四人はあっけにとられて、立ち尽くすばかりだ。
「な、何だったんだ、今の」
剛がかすれた声を出した。
そこへ、人の足音が近づいた。健たちが振り向くと、飾られた絵の人物そっくりの男が立っ
ていた。
「あっ、絵のじいさん」
健が言うと、白衣をまとう白髪の男は顔をゆがめた。
「無礼な、私はそんな歳ではない。あの絵は私の曾祖父だ」
言われてみれば、男は描かれた人物に似ていたが、中年といったくらいの見た目だった。
「そんなことより父さん、この人、ケルベロスに認められたわ」
男の後ろから、薄い色の髪をして、白いワンピースを着た少女が出てきた。
うわさの幽霊かと、剛は大きな体でちぢこまった。
健のほうは透けるような白い顔をした少女に、すっかり心を奪われた。
「こいつらは地獄の魔物に選ばれてここへ来たのかも知れねえぜ」
女のあとから、先程のコウモリのような生き物が飛び出した。
あの怪物を見たあとでは、コウモリのような小動物はあまり恐くもなく、むしろ可愛げがあった。
「こいつらがか?」
ううむ、と白衣に白髪の男は低くうなった。
屋敷の外から、落雷の大音が届いた。
黄葉はびくついて、清二の上着のすそをつかんだ。
白衣の男は地下室の天井を見上げた。
「近いな……嗅ぎつけられたか」
「ここは大丈夫よね、父さん」
ワンピースの少女は、不安そうな顔を父に向けた。
「地獄の力で守られているはずだ……今はな」
白衣のポケットに手を入れ、白髪の男は渋い顔をした。
「なあ、おっさん、選ばれたって何のこと? さっき変な犬が出てきたのはなんだ?」
健は緊迫した場の空気などお構いなしに尋ねた。
白髪の男はあごを手でなでた。
「この子がなあ……」
「おい、ファウスト、早くしねえと」
ピエロのような顔をしたコウモリがわめいたとたん、また雷の音がとどろいた。
「父さん、試してみましょう」
白い顔の少女はファウストと呼ばれた男の腕に手をそえた。
「やってみるか……地獄のお導きかもしれん」
うなずくと、ファウストは残りの箱を指さした。
「説明はあとだ、君たち三人はその箱を開けなさい」
「えっ、でもぉ……」
赤い光の中の獣を思い出し、黄葉は恐れた。
また、雷鳴が響く。
「時間がない、早くするんだ」
「お願い、あなたたちのためにも、私たちのためにも、魔獣たちを解放して!」
ファウストの娘らしい少女が、必死なようすで声を高くした。
健はよし、と応えてうなずく。
「なんかわかんねえけどおまえら、開けろよ」
「しょうがないなあ」
清二はやけになって、箱の一つに手をかけた。
観念して、黄葉と剛も箱を選び、ふたを持ち上げる。
三つの黒い箱が開かれると光が伸び、それぞれの光に獣が飛んだかと思うや、清二たちのポケットに消えた。
「やったぜ、地獄の魔獣がこいつらを選んだフィフィー」
コウモリのような生き物は、健たちの回りを飛び回った。
「魔獣は選んだ主人の持ち物に憑依する。おまえたち、何か持っているだろう」
健はポケットから携帯電話を取り出した。
「あっ! 俺の携帯、色が変わってる、形も」
健の携帯電話は赤くなって、犬の顔のようなシンボルがついていた。
清二たちも携帯電話を確認した。
「俺のもだ」
「私のもよ」
「よし、その携帯にバトルゴクスーツがおさめられた。外へ行き、ゴクフォームチェンジと叫ぶのだ」
ファウストが命じる。清二はいぶかしそうにファウストをながめる。
「スーツのヘルメットから通信できる。とりあえず今は麗(れい)にしたがってくれ。急げ!」
麗と呼ばれた少女が、健たちに願った。
「私は白銀(しろがね)麗お願い、屋敷の外に出て!」
「麗ちゃんっていうのか! よーし、おまえたち、麗ちゃんの言うとおりにしようぜ!」
呆れ返りながらも、清二たちは白銀麗について屋敷の外をめざした。
とりあえずここまで
続きは近いうち書けたら書く
>>17タイトル付け忘れた
ちょっと追加しておくか
雲の上、点の頂きにオリュンポスのゼウス神殿がそびえる。
神殿にはゼウスをまつる祭壇があった。
神々の王ゼウスの、重々しい声が響く。
「人類は増長しすぎた。我ら神が人間たちを支配するのだ」
ゼウスを拝する、三柱の神々。
力自慢、力士のような姿のタヂカラオ。
「どすこい! ゼウス様の完全なる支配を人間どもに与えるでごわす!」
巻いた二匹の蛇の形をした杖を持ち、羽がある靴をはく知恵ある神、ヘルメス。
「ワタクシの知恵で、人間をひざまずかせるでございます」
人の運命を定める美しくも恐ろしい女神、フォーチュン。
「人間の運命など私の手のひらの上ざますわ。人間の支配など何の造作もないこと」
ヘルメスが杖を振りかざした。
「ワタクシが差し向けた雷神よ、その雷の力をもって思い上がった人間どもを震え上がらせるのでございます」
「ヘルメスだけでは不安ざますわ、私の部下・貧乏神と福の神を派遣しておきましたざます」
フォーチュンはヘルメスへの対抗心をにおわして言う。
「ふん、雷神だけで十分でございますよ」
ヘルメスはいらだたしそうに、杖で床を突いた。
苦悩したタヂカラオは、柱に張り手をかました。
「お、おいどん、出遅れたでごわす!」
タヂカラオの鉄砲に、柱は音をたて、神殿が大きく揺れる。
「こ、こら、やめるでございますタヂカラオ」
「やめるざます!」
その頃、地上の街では、たび重なる雷被害で停電が相次いだ。
暗雲に乗って空を飛ぶ、太鼓を抱えた鬼のような顔の神、雷神。
「ライライラーイ、俺様の雷にシビれろ人間ども!」
雷神が太鼓を撃つと、黒い雲から雷がまた一条光って、大気を引き裂く音がとどろく。
雷神は古びた洋館の近くを飛んだ。
「ここは何だか妙な気配がするぜ、ん?」
洋館の前に、五人の男女が並んだ。
「降りてこい、雷神!」
赤っぽい髪の少年が空に向かって呼び掛ける。
「生意気な、人間なんてこいつらで十分だ」
雲の上で雷神が手を振る。どこからともなく健たちの回りを、白い全身タイツで身を包んだ奇妙な者たちが取り囲んだ。
×点 〇天 急いだら間違えた……
我ながらフツーっぽくてあんまおもしろくないかな……
「こいつらは戦天使エンゼルス(いくさてんし-)! 気を付けて、普通の人間の十倍の戦闘
能力を持つわ」
麗の忠告に、健は首をかしげた。
「こんな奴らが? まじかよ」
白い全身タイツに仮面を付けたようなエンゼルスは、白い棒を持っている。
ただの棒に見えるが、エンゼルステッキという岩をも砕く強力な武器だ。
麗は白い携帯電話をかざし、宣言するように言った。
「煉獄エナジー充填! ゴクフォームチェンジ!」
麗が白い輝きに包まれる。光がおさまったときには、麗はまぶしいような白いスーツで
身を包み、グリフォンをかたどったような白いヘルメットをかぶって、細い剣を手にして
いた。
「疾風の翼! ゴクホワイト!」
「おおっ、かっこいい!」
健は無邪気に喜ぶ。麗はヘルメットごしに、健たちに指示した。
「あなたたちも携帯電話をかかげて、言うのよ。煉獄エナジー充填、ゴクフォームチェンジ」
「よし、やろう」
健はやる気満々で携帯電話を空に向ける。
清二たちは恥ずかしくもあり、渋々ながら携帯電話を持ち上げた。
「煉獄エナジー充填! ゴクフォームチェンジ!」
その言葉が認証になり、地獄から力が送られる。地獄の力は魔獣を宿した携帯電話が受
信、携帯電話はバトルゴクスーツと化して、魔獣の主を包み込む。
健は赤いスーツを着込み、三つ首の番犬ケルベロスをかたどった赤いヘルメットをかぶっていた。
「業火の猛犬、ゴクレッド!」
清二は青いスーツ、イカのような魔獣クラーケンのヘルメット。
「深海の大王! ゴクブルー!」
黄葉は黄色いスーツ、獅子と山羊と竜が接合した魔獣キメラのヘルメット。
「迅雷の複合獣! ゴクイエロー!」
剛は黒いスーツ、岩石でできた魔獣ゴーレムのヘルメット。
「鉄壁の巨人! ゴクブラック!」
別に言いたいわけでもないが、なぜか言葉が口から出る。そのようにスーツに入力され
ているからだ。
「神をも恐れぬ地獄の軍団! ゴクレンジャー!」
五人がスーツを装着するのを見届けると、エンゼルスは棒を構えて襲い掛かる。
ケンカもしたことがない黄葉は殺気におびえて、逃げ回った。その足の速さはとてつも
ない。自分の走る速度に黄葉はとまどう。
「ええっ、何これ」
「そのバトルゴクスーツを身につければ常人をはるかに超える力が出せる。その力で神の
勢力をはねのけるのだ」
健たちの耳に、ファウストの声が届いた。
「おっさん、なんなんだこれは」
健は振り下ろされるエンゼルステッキをかわしつつ、ファウストにきいた。
「私は長年地獄の力を研究し、魔獣を封じ込めバトルゴクスーツとして利用することに成
功した。しかし魔獣が主人と選んだ者でないと使いこなせないのだ」
麗は細身の剣でエンゼルスとやりあう。棒と剣がぶつかり合うと、火花が激しく飛び散っ
た。
「神々は人間がおごり高ぶっているとして直接支配しようとたくらんでいる。阻止するの
だ、ゴクレンジャー!」
すっかりその気になって、健は腰のサーベルを抜いた。
「わかった、いくぞみんな!」
「何でこんなことしなくちゃならないんだよ」
ぼやきながらも、清二も腰の武器を手にした。青い鞭だ。
「使い方はスーツに宿る魔獣が教えてくれる。あとはおまえたちの気持ち次第だ」
ファウストのはげますような声が、健たちのヘルメットに響く。
黄葉も棍棒を、剛もハンマーを握った。
健たちの武器がうなると、すさまじい力が発揮され、エンゼルスが引っ繰り返る。
「おーっ、すげーぞこれ」
健は大喜びでサーベルを振り回した。
よくまあ能天気に、とげんなりしつつ、清二も鞭を振るってエンゼルスを撃退した。
「ライライラーイ、よくもやったなー」
太鼓を抱える、鬼のような雷神が降り立った。常人より二回りは大きく、異様な姿は黄葉、剛を恐怖させる。
「おまえら、俺様の雷にシビれるがいいっ!」
雷神がばちで太鼓を打つと、青い電撃が走って健たちを襲う。
五人は跳ね飛ばされて、悲鳴を上げた。
「こ、こいつは白いのとは違う」
清二は痛む体をなんとか起き上がらせようとした。
麗は体勢を整え構えると、剣を突き出した。
「叫べグリフォンフルーレ、ラピッドウィンドスラッシュ!」
風の衝撃波が巻き起こり、雷神のたくましい体を切り刻む。
火花を起こし雷神は苦しんだ。
「みんなも技を使って! スーツが教えてくれるわ」
麗が呼び掛けると、まず健が応える。
「よしっ、吠えろケルベロスサーベル、トライヒートスレイヤー!」
赤い三筋の炎が吹き出し、雷神を燃やす。
「暴れろクラーケンビュート、アクアストリームクラッシュ!」
「駆けろキメラクラブ、サンダーボルトスパーク!」
大波のような水圧と、続く電撃を食らって、雷神の巨体もぐらついた。
「うなれゴーレムハンマー、ヘビーアイアンブレイク!」
剛の重い一撃を受けて雷神は吹っ飛び、地面に沈んだ。
「やったあ!」
飛び上がって喜ぶ健の上に、何かが飛んだ。
「福は内ー、鬼は外ー、でおじゃる」
飛び回るのは小槌を持って袋を背負う、太った小さな神。
「まずいわ、福の神よ! 雷神をよみがえらせて巨大化する気だわ!」
麗が叫ぶ。健たちは福の神を撃ち落とそうと、武器を構えた。
そこへ、別の何かが飛び込んでくる。
「へいへい、ビンビンだぜ!」
錆びたバイクで飛び回る、汚い格好をした、痩せた小さな神だ。
「貧乏神よ!」
また麗が叫ぶと、健がサーベルを振り上げた。
「ちくしょー、あっちいけっ」
貧乏神はすばやく飛び回って、すきがない。
「ヘイヘイねーちゃん、一緒に風になろうぜ!」
貧乏神は黄葉の回りを飛んで竜巻のようになる。
「誰が、貧乏神なんかと!」
黄葉はキメラクラブを振り回すが、ゴキブリ顔負けのスピードで貧乏神はよけてしまう。
福の神は倒れた雷神にむかって、打出の小槌を振った。
「そーれそーれ、大きくなるでおじゃーる」
雷神は見る間に巨大化し、山のようになって復活した。
だが、これは最後のあがきで、巨大化した神は半日で死んでしまう運命だ。やぶれかぶれ
の雷神は街へと歩いていく。
巨大な雷神が一歩、地面を踏むごとに、地震のように大地が揺れた。
この後何のひねりもなく乗り物が出てきて合体してロボットになって敵を倒して終わるんだが
文字で読んでおもしろいもんではないかな
人間ドラマや政府の反応とか半リアル路線で書くべきだったかなー
まあとにかく一話だけでもどうにかやっつけるか……と独り言
「あんな奴が街で暴れたら大変だ!」
清二は叫んだが、どうすることもできない。福の神と貧乏神はいなくなっていた。
「ゴクレンジャーよ、マシンで戦うのだ」
またファウストの声が健たちに聞こえた。
「父さん、完成してるの?」
麗は不安そうに、父に言った。
「完璧ではないがやるしかない」
屋敷のファウストは、研究室で機器を操作した。
山が裂け、炎とともに三つ首の犬の形をした機械が、車輪を回して道路を走る。ケルベロ
スジャイロだ。
海が割れ、イカの形をした潜水艦が飛び出す。クラーケンマリンだ。
地面が開き、キメラの形をしたホバークラフトが飛ぶ。キメラクラフトだ。
雲を切り、グリフォンの形をした飛行機が滑空する。グリフォンフライヤーだ。
廃墟の工場が二つになり、中からあらわれた岩のような巨人が足のタイヤを回転させた。
ゴーレムダンプだ。
いつのまにか、健たちはそれぞれのマシン内部に乗り込んでいた。
「おおーっ、すげえ」
ケルベロスジャイロのなかで、後ろへと流れる景色に健は興奮した。
薄暗いコックピットは機器計器が並び、神秘的な呪文の羅列が光っている。
五種のマシンが雷神を取り囲み、ビームを撃って攻めた。
爆発がおき、煙が雷神を包む。
煙の中で雷神は動じもせず、目を光らせた。太鼓が打たれると、大音が大気を震わし、稲光が閃く。
電撃が五台のマシンをなぎ払うようにした。
屋敷の研究室で、ファウストは、機器のレバーを動かし、ボタンを押した。
「合体だ。メフィストフェレス、頼んだぞ」
走り、飛ぶマシンの間にピエロ顔のコウモリのような小悪魔、メフィストフェレスが舞う。
「フィフィーッ、おまえら、合体だ」
メフィストフェレスの呼び掛けに応じて、マシンは形を変えていく。
手足を折りたたんだゴーレムを、足になったグリフォンが支え、キメラは右腕、クラーケ
ン左腕になった。
小さくなったケルベロスはゴーレムの上部に接続され、顔があらわれる。
「超地獄王ダイエンマ!」
健たち五人は一つの操縦室に集まっていた。中央に、機械と一体になったメフィストフェ
レスがいる。
周囲には景色が広がって、目の前に雷神がいた。
雷神は太鼓を打って雷を発する。すぐさま、清二が構えた。
ダイエンマの青い左腕が動く。
「閻魔ミラーシールド!」
雷は盾に防がれ、反射して雷神を貫いた。雷神は恐ろしい声を聞かせる。
「今だ、やれっ」
メフィストフェレスの声に従い、五人がポーズを取った。五人の認証を受け、ダイエンマ
は地獄の力を解放した。
「煉獄大魔剣・罪に裁きを! ダイエンマ・断罪超撃斬!」
炎を模した長大な剣が振り上げられると、剣は地獄の炎をまとう。
斬り付けられた雷神は真っ二つにされ、焼かれ、大爆発を起こした。
爆音が響き渡り、破片が飛び散る。衝撃の波が広がった。
勝利を確信し、雷神の残骸に背を向け、ダイエンマは剣を左腕の鞘に納めた。
「地獄の王者ダイエンマ、裁き完了!」
神界オリュンポスでは、ヘルメスが悔しがって杖を振り、地を踏み鳴らした。
「おのれええ、許しませんでございますよ、ゴクレンジャー!」
ファウストの屋敷で、健たちは説明を聞かされた。
「つまり、俺たちが悪い奴らをやっつければいいんだろ?」
椅子にだらしなく座り、出された紅茶を飲みながら、健は陽気にいった。
ファウストは眉間にしわを作り、口を曲げた。
「そんな単純な話ではないが……。引き受けてくれるか」
「まかせとけって。それよりさあ、おっさんって麗ちゃんと全然似てないな!」
大口開けて笑う健に、ファウストはじめ一同あきれてものもいえない。
「まさか魔獣に選ばれるのがこんな奴とはな。今まで見つからないはずだぜ」
メフィストフェレスのつぶやきも、健の笑い声にかき消されるのだった。
終了
続きはたぶん無い
次からはもう少し人がいるスレでなんか書かせてもらおう……
ばいばいきーん
ほしゅることにしよう……
シンケンジャーのエロパロでも百合でも801でもないSSは、ここに投下するのはスレ違いなんかな
スレタイそのままだと思うよ……
このスレ乗っ取ろうかなと企んでいたんだが……
じゃあしょうがない どうぞ
あ、いや、まだ構想段階で全然書いてないんだわw
乗っ取りたかったらどうぞ
まじすか わざわざどうも
じゃあ近いうち巣にしよう
まずは移行作業的なことをしようっと
せまいキッチンの小さなテレビは、テロリスト幹部護送のニュースを放送していた。
――ブラックスミス太子を名乗るテロリストはアメリカでさらに取り調べを受けたのち、
国際司法裁判所へと送られる予定です。超日本警備社とヒーロー学園から派遣されたヒーロー
が護送するとのことで……
朝食のパンをむりやり腹に詰め込んだナオコは、慌ただしく家を出た。
「いってきまーす」
ミドルの黒髪が揺れ、制服のスカートがひるがえる。足音が歩道を移動した。
どこにでもあるような光景だ。
高校生の彼女は、今日小テストに出るかも知れない英単語を頭で繰り返した。
平凡ながらもささやかな幸せの続く毎日を、ナオコは疑わなかった。
毎日か判で押したように同じであることに、特に不満もない。
まさに今出発しようとするバスに向かって、ナオコは懸命に駆けた。
「乗ります、乗りまーす!」
突然、ナオコの目の前が黒くなった。
見上げると、黒い仮面がある。目の部分だけ開いた鉄の仮面はシンプルだが不気味だ。
ナオコは黒い腕に抱えられ、地から離れるのを感じた。
「ちょっ、何?」
鉄の鎧に身を固めた男は、ナオコを抱えて空を駆けた。
ナオコが悲鳴を上げても、地上ははるか下だ。風に身をこすられ、ナオコは身動きも
とれなかった。
気づけば、ナオコは高層ビルの屋上にいた。風が強く吹いてナオコの髪を乱した。
はるか下に見下ろせる街では、多くの人々が変わらぬ毎日を忙しく生きている。
鎧に黒い仮面の男が、ナオコに近づく。
「おおプリンセス! 会いたかったぜ」
仮面の裏から聞こえる声は、意外によく通る軽いものだった。
「プリン? あ、あの、な、なんですかこれ」
「すまないが人質ということになってもらう、ソーリーソーリー」
「ひ、人質って……」
「私を覚えていないのか?」
「え?」
「記憶を操作されているのだな」
「へ?」
「いいんだ、私は気にしないぜドントマイン。少しずつ思い出せ。私はブラックスミス太子」
39 :
誕生編2:2009/03/02(月) 15:35:11 ID:PkeDMy3M
どこかできいたことがある、と少し考えてから、ナオコは思い出した。
「あ、テレビでやってたテロリスト?」
ブラックスミス太子を名乗る男は仮面をかぶった顔でうなずいた。
人質の意味を知って、ナオコはまた恐怖に身をすくめた。
たまに新聞に載るテロリストで、線路を破壊したりダムを決壊させようとする悪人だ。
屋上に吹く風がやや弱くなった。
「ナオコ、マイワイフよ」
「はあ?」
ナオコは思わず高い声を出した。
「ともにヒーロー学園に入ってくれ、シュガーベイベ」
「ヒーロー学園?」
海に浮かぶ島にあるというヒーローの学園。その存在は、ナオコも知っている。しかし、
自分に縁があると思ったことはない。自分の平凡さにナオコは自信がある。
「ヒーロー学園ならすぐ警察に捕まることはない。ヒーローとは何なのか、正義とは悪とは
何なのかを私は知りたい」
「はあ……そんなこといわれても。あの、人違いじゃないでしょうか」
ナオコが弱々しく言うと、ブラックスミス太子は仮面の奥の瞳に悲しみの色を浮かべた。
その目に見つめられると、ナオコは体の芯に何か熱いものをおぼえた。
不意に、見つめ合う二人に影が投げ掛けられた。
「見つけたぞ、ブラックスミス」
白鳥のような大きな羽根を背負う短髪の男だ。ジャージを着てバレーボールを手にして
いる。
「一球入魂、勝利のアタック! バレーボールズ・ユウト!」
空中で背の羽根を広げている以外は、ユウトは普通の人間に見える。ユウトはバレーボール
を高く放った。
「いくわよーっ! サーブ!」
ユウトに打たれた球はオーラをまとって、ブラックスミスを襲った。
黒い鎧にボールが激突すると、爆発に似た閃光が走った。
「おのれ、ヒーロー学園か……」
おびえるナオコの前で、ブラックスミス太子の仮面が落ち、音を立てた。
ブラックスミスの黒い瞳は冬の夜空を思わせるように澄んで輝きを宿し、通った鼻は高く、
あごは細い。長い白金の髪が風で男の顔にかかった。
「あ、あの……」
ブラックスミスの素顔に、ナオコは恐怖も忘れて見とれた。ただ顔が美しいという以上に、
ナオコは何かを感じた。かつてこの人に会ったことがある、というかすかな記憶だった。
40 :
誕生編3:2009/03/02(月) 15:36:55 ID:PkeDMy3M
ブラックスミスは静かに怒りを燃やした。
バレーボールは浮かび上がる。
「よっしゃあ、ラリーがつづくぜ、アタック!」
まだオーラをまとうバレーボールを、空飛ぶユウトがまた打った。
ますます威力を高めて、バレーボールは高速回転しながらブラックスミスに飛び掛かる。
地面に落とさず打てばバレーボールは力を増す。ユウトの能力だ。
砲弾のようになったボールがブラックスミス太子を撃ち、黒い体を弾き飛ばした。
まぶしい光が飛散する。
キャアと叫ぶ以外ナオコは何もできず、座り込んで身を震わせた。
「あっ人質がいたのか。やばかったな……」
ユウトはボールを追って旋回した。
「クェーッ!」
と突然、甲高い鳴き声が響いた。
ユウトとは別の、黒い羽根を広げた何かが飛んでいる。クチバシを付けて羽毛で覆われた
顔の、軍服を着た鳥人間だ。
「あちき、ブラックスミス様のしもべ、シュヴァルベ将軍ざんす! 愛刀『大飛燕』と『小飛燕』
の餌食になるざんす!」
クチバシを上下させながら、両手に大小の日本刀を光らせて鳥人間が急降下する。
とっさにユウトは飛び上がって二振りの刀をよけた。
ボールは屋上に落ちて力をなくした。
「くそっ、鳥怪人がぁ!」
ユウトはいったん降りてボールを取ろうとする。シュヴァルベは左右の刀を手に飛び込み、
させまいとした。二人の飛行超人がとびまわり、白や黒の羽が雪のように舞い散った。
「太子、ここはあちきにお任せざんす!」
シュヴァルベ将軍がクチバシから声を飛ばすと、ブラックスミスはナオコの手を取った。
「ゆこう、ナオコ。明日へランナウェイ!」
「いえ、あの、ランナウェイって言われても」
どうすべきか、ナオコは迷った。ブラックスミスは美しい顔をしているが、テロリストだ。
白い羽根を生やして空を飛ぶジャージの男はヒーローらしい。
迷っていると、ブラックスミスの足元で床がうごめいた。
床はうねるとブラックスミスにまとわりつき、鎧のすきまに入って首を絞める。
41 :
誕生編4:2009/03/02(月) 15:37:54 ID:PkeDMy3M
「レオパルト、貴様……!」
ブラックスミスを突き放すと、不定形の物体は獣の形へと姿を変えていく。
あらわれた黒いヒョウは口を開閉し牙を見せた。
「ナオコ様、ここを離れましょう」
立て続けに色々なことが起きて、ナオコは混乱気味だ。
レオパルトという黒ヒョウはかまわず、ナオコの首をくわえ、引きずるように駆けた。
「マイワイフ!」
追いかけるブラックスミスの腕を、すばやくユウトがつかむ。
「おっと、市民に手は出させないぞテロリスト!」
ブラックスミスはすずやかな目でユウトをながめる。
「その服は化学繊維か?」
「だったら何だ」
「次会うときはコットンを勧める」
ブラックスミスが言い終わると同時に、ユウトのジャージは黒くなった。
「ぐあっ、重っ?」
鉄になったジャージのせいで、ユウトはへばりつくように倒れた。
周囲にある無生物や、生物由来の物(綿や絹など)以外を鉄にするのがブラックスミス
の能力だ。
ブラックスミスが見回すと、すでにナオコはいなかった。
「クェッ、殺しますか?」
白い羽根を広げて腹ばいになるユウトに、鳥人間シュヴァルベが光線のような二振りの
刀を向ける。
「ほうっておけ。ヒーローを一人殺せば二人のヒーローに恨まれる。スマートに行こう」
「そうざんすね、ちょっといい男でござんすし」
それぞれの刀を鞘におさめるシュヴァルベの体付きは、女のものだった。
ユウトは身震いする思いだが、身震いすらできない。
「他のヒーローか超日本警備社が来ないうちに離れよう」
ブラックスミスを腕に抱き、シュヴァルベは飛び上がった。
黒い羽を何ひらか残し、二人のテロリストは去った。
42 :
誕生編5:2009/03/03(火) 17:31:45 ID:BUTAyNhu
神社の境内で、ナオコは解放された。ブレザーの汚れをナオコは気にした。
街の神社に黒いヒョウは、いかにも不自然だ。
「あ、あのう、私、何が何だか」
「無理もありませんね。あなたは記憶を操作されて、自分をずっと女学生だと思っているの
です」
目を光らせる黒いヒョウはあごを動かし、りゅうちょうにしゃべる。流線形に近い黒い体は
目を奪うようで美しい。
「私はレオパルト。あなたを見守っていました」
「人違いじゃないですか。私は本当にただの学生で……」
ナオコが小さな口で訴えるが、レオパルトは首を振ってヒゲを揺らした。
「それはツクヨミ様に与えられた仮の記憶です。同じような毎日をコピーして植え付けた
だけです」
「そんなこといわれても……」
「じゃああなたに両親がいますか」
「親は物心つくまえに亡くして、義理の父母がいるわ」
「違います。ツクヨミ様が金を渡して、そういうことにしているだけです」
「嘘よ! 本当の親みたいにしてくれてるわ」
「ですからその記憶はツクヨミ様がそのように作っただけで、実際にあなたが今のような
生活をはじめたのはほんの数ヵ月前からです」
レオパルトの婦人のような声には、冷酷な響きがあった。
「そんな、そんなはずは……」
ナオコは必死に今までの人生を思い出そうとした。しかし、思い出されるのは同じような
日々の繰り返しばかりだ。
「もしその義理の親に愛されてると思うなら、それは別の愛の記憶と混同しているのでしょう」
「別の愛……」
ブラックスミス太子の顔がナオコの脳裏に自然と思い浮かぶ。
「私は……ヒーロー……?」
何かの気配を察知し、レオパルトは身構えた。
赤い鳥居をくぐって、黒い鎧、白金の髪をしたブラックスミスが歩いてくる。
鎧は悪のロボットか、魔神の像か何かを思わせた。
「ここにいたか、マイリトルプリンセス」
ブラックスミスはユウトにやられたダメージをまだ残して、ゆっくりと歩いた。
43 :
誕生編6:2009/03/03(火) 17:33:53 ID:BUTAyNhu
「ああ……ブラックスミス……」
夢遊病者のように歩きだそうとするナオコの前に、レオパルトが四つ足で立ちふさがる。
「いけません、ナオコ様。ブラックスミスは悪に染まってしまったのです」
「え?」
そのとき、木が枝を揺らし、葉が音を鳴らした。
若い女が飛び出してきた。浅黒い肌で茶の髪を乱している。
「獣王変身!」
女が姿を変え、ライオンを模した仮面を付けて武装した姿になる。
「千尋の谷もはい上がる! 百獣の王女、正義の獅子乙女ライオンマスク!」
メスライオンなので、たてがみはない。勇ましい吠え声を空に響かせ、ライオンマスクは
砂利を蹴った。
「またしても!」
いらだつブラックスミスにライオンマスクが突進する。
「ライオン拳獅子十六連発!」
一瞬にして十六発のパンチがブラックスミスにたたき込まれる。
ブラックスミスの体は吹っ飛んで狛犬にぶち当たる。石の狛犬が破壊されてがれきが弾け
飛び、砂埃が舞い上がった。
「助けに来ました。大丈夫ですか」
ライオンマスクは丁寧にきいたが、ナオコは恐ろしくてうまく口がきけない。
「は、はあ」
ライオンのマスクは妙にリアルだ。
音を立てて、ブラックスミスが立ち上がった。
「やってくれたな、正義」
ブラックスミスが念を込めると、彼の周囲にある砂利が黒くなって浮かび上がる。
ただ無生物を鉄にするばかりでなく、彼はそれを操ることができる。ブラックスミス(鍛冶屋)
と呼ばれるゆえんだ。
弾丸と化した砂利が雨よあられよとライオンマスクに降り注ぐ。
銃弾に撃たれてもヒーローだから死んだりはしないが、さすがに弾数が多い。
ライオンマスクはかがんで防ぐしかない。
「ここは場所が悪かったようです」
レオパルトは身を低くしてブラックスミスに近づいた。
ブラックスミスの踏む石畳が黒く堅くなっていく。
「裏切り者のフーリッシュキャットめ」
「裏切ったのはあなたでしょう。私たちはクライムファイターのチームでした」
レオパルトはブラックスミスと対峙しつつ、ナオコにきかせて言った。
「私たちはツクヨミ様をリーダーとする、無法を無法にて裁く闇の正義でした。しかし、
ブラックスミスは悪に堕ちました」
「おまえにはわかるまい」
44 :
誕生編7:2009/03/03(火) 17:36:09 ID:BUTAyNhu
鉄になった石畳が揺らめき、細くそそり立って槍が形づくられる。
「せめて一撃で葬ってくれる、レオパルト!」
「ナオコ様、お逃げください!」
レオパルトは強く願い叫んだ。迷うナオコを、ライオンマスクが抱えるようにした。
「よくわかりませんが、あのヒョウに任せましょう」
ライオンマスクはナオコとともに素早く跳び、神社の裏手へと消えた。
レオパルトは牙をむき、爪をブラックスミスに向ける。
ブラックスミスの槍は伸びて、レオパルトの腹を貫いた。
レオパルトはかまわずそのままブラックスミスの頭に爪を立て、咬みつこうとあごを大きく
あけた。
「不定形の貴様には無駄だったか? これならどうだ!」
槍は形を変え、傘の骨のようになって枝を広げた。レオパルトはいくつもの欠けらに分断
され、無惨に引きちぎられる。
いくつかの黒い塊が砂利の上に落ちた。
「愚かなアニモーよ。さて」
ブラックスミスはナオコを探して辺りを眺め回した。古びた神社が何事もなかったかのよう
に構えている。
「シュヴァルベの報告を待つか……?」
シュヴァルベは目で見た映像をテレパシーでブラックスミスに送ることができる。
神社の裏から逃げたナオコとライオンマスクは、陸橋の下に身をひそめていた。ライオンマスク
は変身を解き、女の姿に戻った。浅黒い肌、茶の髪をした若々しい女だ。
「大丈夫? 私はサエジマ・ナミ」
「あ、ヤス・ナオコです」
ナミは上着のポケットからメモ帳をとった。
「メモっとこう、ナオコ、と。驚かせちゃったね。私の変身ちょっと恐いから」
「は、はあ、いえ」
「私たちはヒーロー学園の生徒よ。学園外活動の一環でテロリスト護送の手伝いしてたんだ
けど、まさか脱走の現場に居合わせることができるなんて! すごくラッキ……い、いえ」
本音を言いそうになったナミは、あわてて首を振った。
おい、とナオコは心で突っ込む。
「それにしても、あなたユウト先輩は人質って言ってたけど、あの犯罪者と知り合いなの?
あのヒョウは何?」
45 :
誕生編8:2009/03/03(火) 17:38:31 ID:BUTAyNhu
「それは私が教えてほしいくらいで……」
言いかけたとき、ナオコの頭に声が響いた。
(ナオコ様……)
「あっ、レオパルト?」
ナミはきょとんとした顔でナオコを見つめている。ナオコにしかレオパルトの声は聞こえて
いないらしい。
(私の体は滅びました。まだ記憶が戻りませんか?)「うん……ごめん」
(あなたが『ブラックマリア』になればブラックスミスにも勝てるのですが)
「ブラックマリア……」
(あなたのヒーローネームです。こうなればしかたありません。私の精神と合体して変身し、
ブラックスミスを倒して改心させましょう)
「合体って、え?」
ナオコの体が光り輝いた。エネルギーを発して、ナオコは姿を変える。
体はなめらかに黒くなり、長くしなやかな尾が生えて、顔はヒョウになる。
ナオコは夜行性の光る目で、自分の手足を眺めた。
「やだあ、なんか全身タイツみたい」
「セクシーでかわいいよ、私の変身より」
ナミのフォローに、変身したナオコは首をかしげ尾を垂らす。
「そうですかぁ……?」
ナオコの頭に立つ、尖った耳が動いた。いまや聴力は常人の数百倍だ。
(来ますよ!)
「うん」
シュヴァルベの腕にぶらさがったブラックスミスが、空からやってくる。
「クェッ、あれはなんざんしょ?」
「レオパルトのようだが……あいつ、人型になってどうしようというんだ」
シュヴァルベが高度を下げる。ブラックスミスは飛び降り、アスファルトを踏んだ。
「おまえはレオパルトか?」
「わ、私は……」
ナオコの頭で声がする。
(あなたはシュバルツェル・レオパルトです)
「私はシュバルツェル・レオパルト」
「やはりレオパルトか、馬鹿キャット!」
さっきまでプリンセスだったのに今度は馬鹿キャットかよ、とナオコはすねたくなる思いだ。
瞳を閃かせ、ナミはまたライオンマスクと化す。
「今度こそ仕留めるわ」
「生意気な猫どもざんす!」
軍服の鳥人シュヴァルベが二振りの刀を抜いた。
(あれも私と同じ生体アンドロイドです。今なら戦えるはずです)
ナオコの頭の中で、またレオパルトの声が響く。
「そ、そう言われても」
長い刃物のまぶしい輝きが、ナオコを怯えさせた。
46 :
誕生編9:2009/03/04(水) 19:54:53 ID:PlRtW4H7
(あなたは五千年前地球にやってきた宇宙人バビルの遠い子孫なのです。ブラックスミスも。
サイキックがあります。戦いかたを教えます)
高速で襲いかかる刀をレオパルトは紙一重、体をずらしてかわすと拳を繰り出した。
「ライフルカノンパンチ!」
強烈な一撃がシュヴァルベの胸を打つ。
「グェーッ!」と空を裂くかのような叫びをクチバシからきかせ、シュヴァルベは宙を舞った。
鳥人間が地に落ちると、黒い羽が散らばる。
「や、やった」
自分の力に驚愕するシュバルツェル・レオパルト・ナオコ。
ライオンマスクも驚いて立ち尽くした。
ブラックスミスが足元のアスファルトを鉄に変え、長い剣を作る。
「許さんぞレオパルト……斬り刻んでくれる」
(あなたはただ強いだけではありません。サイキックを使ってください)
語りかける声にナオコはうろたえた。
「そんなこと言われてもぉー……」
ブラックスミスが踏み込み、空を割って黒い剣を振り下ろす。
体が本能的に反応し、シュバルツェル・レオパルトは剣をよける。すぐに爪を出し、
ブラックスミスを斬った。
「サイキック・斬鉄爪!」
光が一閃し、ブラックスミスの体を覆う黒い鎧に亀裂が走る。卵の殻がむかれるように、
鎧はブラックスミスの体からはがれていった。
白い肌ははまったく斬れていない。
(サイキック・斬鉄爪、やわらかいものは斬れませんが硬いものなら何でも斬れます)
頭に響く解説もナオコにはBGMにもならず、心に留まらない。彼女はただ唖然とした。
ブラックスミスのたくましい裸体があらわになると、ナオコはヒョウの顔を横に向けた。
「あ、あの、すみません」
ライオンマスクも手で目を覆う。
「おのれ、レオパルト……!」
ブラックスミスは斬られた鎧をまた再生しはじめる。生き物のように鉄の破片がうごめき、
ブラックスミスの体に貼りついていく。
不意に影が落とされるのでナオコが見上げると、上半身裸、下にジーンズのユウトが翼で
飛んでいた。バレーボールを携えている。
「さっきはよくもやったなーっ!」
「ユウト先輩、何で裸なんですか」
ライオンマスクは恥じらって手を振った。
「だって俺、普通の服着らんねーもん」
ユウトは背の白い羽根を動かしてみせる。
47 :
誕生編10:2009/03/04(水) 19:58:14 ID:PlRtW4H7
「いくわよーっ、サーブ!」
ボールが波動をまとってブラックスミスへ突進した。ぶつかると光が発し衝撃が周囲に
広がる。
大音とともにブラックスミスは地に倒れた。斬られた鎧を直す間もなく受けたため、ダメージ
は大きい。
「ナミ、ボール拾え!」
ユウトが命じ、すぐさまライオンマスクはボールを追う。
「はいっ!」
トスされると玉はまだオーラに包まれて、空高く上がった。
「まずい、次食らったら……」
ブラックスミスは苦悶して顔を歪める。
「くたばれ、テロリスト!」
球が打たれようとする。
そのとき、空間から太い腕があらわれた。ごつい手がユウトの手首をつかむ。
ボールはあらぬほうへと落ちていった。
予想外のことに、ユウトは目をむく。
「やめんか、入学希望者だぞ」
浮かぶ丸い岩に、ステテコ腹巻の太った男があぐらをかいている。
「あ、あんたは?」
ユウトが口を動かすと、薄い頭が縦に振られた。
「悪部の事務、ギロチンピエールだ。あいつらは悪部の入学試験を受けるからつれていく。
手を出すな」
「おい、犯罪者だぞ、逃がすのかよ」
「前途有望じゃないか。文句付けたら死刑!」
たじろぐユウトから離れ、ギロチンピエールは岩を降下させ地に近づいた。
ギロチンピエールは、ギロチン博士とロベスピエールの遺伝子から生まれた人造人間で
超能力者だ。
ヒーロー学園研究部により、事務担当として造られた。
「ヒーロー学園悪部入学試験をおこなう。来い」
ギロチンピエールが濁った目で見下ろす。
よろよろと立ち上がり、白金の髪を乱すブラックスミスは言った。
「あと一人、ナオコがいないんだ」
(ここにいるんだけどなあ)と、ナオコは複雑な気持ちだ。
「中途半端な時期の試験を認めてやったんだぞ! 遅刻したら死刑!」
ギロチンピエールは打つような重い声を飛ばす。
「クェッ、太子、超日警も近づいています。ご決断を」
シュヴァルベがクチバシを主人に近付けた。
超日本警備社は、民間の警察的組織だ。ヒーロー学園を卒業できなかったり、成績が優秀
でない生徒が優先的に雇われるのが特色だ。
48 :
誕生編11:2009/03/04(水) 19:59:25 ID:PlRtW4H7
「おのれ、フーリッシュキャットのせいで愛しのマイプリンセスを置いていかねばならない
とは……」
(だからそれどっちも私だっつーの)
「しかたがない。マイリトルプリンセス・ナオコ、どうかあとから来てくれ」
(ここにいるんだってば)
ナオコは困ったように、長い尾をぶらつかせた。
丸い岩の上に座する中年男が、大きな口を動かした。
「この岩に手をつけろ。俺は何かを媒体にしないと超能力が使えんのでな」
ブラックスミス、シュヴァルベが岩に手を当てる。強い光が発せられた。中年親父が発する
「テレポーテーション!」の掛け声とともに、三人は光に包まれて影になる。
光が弱まると、そこにブラックスミスたちはいなかった。
ユウトはゆっくり着地すると、バレーボールを拾い上げた。
「まいったな。どうするよ」
羽根をたたむと、尻のポケットから布を出し、ユウトはボールを大事そうにふく。
「えーっと」
変身を解くと、ナミはメモ帳を取り出した。
「超日本警備社とシロキ先生に報告しましょう」
「俺やだなあ。おまえやれよ」
「ええー……」
何だか気が合ってそうな二人だなあ、などとと思いながらナオコは様子を眺めていた。
変身を解除し、ナオコはもとの学生の姿に戻る。
ユウトは羽根をびくつかせた。
「うわっ、こいつあの人質かよ。おまえの友達かなんかだと思った」
「ヤス・ナオコさん。ヒーローだったみたいです」
ナミが紹介すると、ナオコは小さく頭を下げた。
「はい……記憶はないんですけど」
ナオコは自分が何かを握っていることに気づいた。見ると、黒い猫のような、小さな置物だった。
(これが私の核です)
またナオコの頭で婦人のような声が響いた。
(ナオコ様。どうかヒーロー学園正義部に入ってください)
「えっ?」
(ブラックスミスが力をつけ、ますます悪の道へ進まぬよう、彼を止める力をつけてください)
「うん……」
ナオコは迷いの中で、弱々しく返事するしかなかった。
ブラックスミスにひかれるものがあるのも確かだ。
彼の黒く深い瞳を思い出すと、ナオコは胸に苦いようなうずきを覚えた。
「う、うん……、やってみる!」
かくして、ヒーロー・シュバルツェル・レオパルトの学園生活が始まろうとしていた。
移行終わり 次は試験
新小説は
フラッシュマンと同時期の大ヒットした名劇のアニメ「小公女セーラ」知ってる?
当時戦隊と名劇はわずか1日違いで
フラッシュマンを見た翌日セーラも見た奴はいたのだろうか・・・
そこで戦隊VS名劇っていうのはどう?
ちょうど100年前、タイタンとバラキが友情を結びタイタンが死んだときのこと
地球のロンドンではセーラという少女がミンチン女子学院の明度としてこき使われ苦しい日々を送っていた。
そんなセーラはミンチンに放火の濡れ衣を着せられついに学院を追い出される。
その様子を学院の上からエイリアン軍団が見ていた。
行く当てもなく絶望し歩き回るセーラの目の前に死んだはずの両親が現れる。
(セーラは元はお嬢様だったが父親の死が原因で明度になった)
セーラはエイリアンが化けたとも知らず泣きながら抱きついて気を失うが気がついたときにはラボーの中だった。
ケフレンに「地球で散々苦しんできたお前を拾ったんだぞ」と言われる
そこで改造洗脳でそのまま幹部になってあの90年代を代表する某幼女向けアニメが
元の特撮の話みたいに仲間が突然敵になって今までどんな時も優しかったセーラが冷酷な性格になって人間に復讐するか
それともメスでも改造以降もケフレン達にそのままこき使われてラビアニに変わりメスではネフェルにいじめられるか
セーラがメスに拾われて改造されたところで1986年で戦闘中だったフラッシュマン5人が100年前のロンドンに飛ばされると・・・(タイムスリップ)
http://www.ne.jp/asahi/ramdas/sara/story/story42/index.html この話のことだから
人間に絶望したセーラの行くあてはもうメスしかない!
おもしろそうだから書いてみたらいいんじゃないかい
乗っ取りは延期になりそうだし……
52 :
50:2009/03/11(水) 15:34:00 ID:f+aZAT0k
リレー小説にしたいので・・
私がここまで考えてきたから
あとは皆様で宜しくお願いします!
リレーにしたいなら最初にそう断ってから投下しないと。
勝手に始めても企画倒れになるぞ。
スミマセソでした・・・
前述と重複しますが、
皆様の協力があれば面白い小説になりますので
ご協力宜しくお願いします!
おもしろそうだとは思うけど二つの作品を知らないとわからないし
こんな過疎スレでリレーはなかなか続かないと思う
自分で書いたらどうかな
前述のとおり80年代は
スーパー戦隊:土曜PM6:00
世界名作劇場:日曜PM7:30の
1日違いでした。
当時はまだ幼児なので見た記憶はなく
どっちもyoutubeで初めて見ましたが、
フラッシュマンとセーラは同じ1986年ということもあって考えついたんですよ・・・
>そこで改造洗脳でそのまま幹部になってあの90年代を代表する某幼女向けアニメが
元の特撮の話みたいに仲間が突然敵になって今までどんな時も優しかったセーラが冷酷な性格になって人間に復讐するか
それともメスでも改造以降もケフレン達にそのままこき使われてラビアニに変わりメスではネフェルにいじめられるか
こっちの設定を参考にすれば書きやすいと思います・・・
無理なお願いをしてすみませんが・・・
>>56 うん。
悪いが本当に無理だな。
リレー小説を成功させるには何が必要か分かるかい?
それはね、他に参加してくれる書き手の人と共通認識を持つ事だよ。
酷い言い方になってしまうが、
これは君がリレーともなんとも言わないで、君が一人で組んだ設定で書き進めた物だろ?
他の人には書けないよ。
続きが読みたければ、君に書いてもらうしかない。
同じ年に放映されていたまったく毛色の違うテレビ番組を組み合わせるなんて、
他の人にも同じ様に妄想してもらえるとは限らないじゃない。
とはいえ、この先もしかしたら書いてもいいって人は出てくるかもしれない。
それまで君が続けるか、それともこのまま放置か。
どっちかしか道は無いと思うよ。
もう諦め鱒・・・
スミマセソ
59 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 22:13:30 ID:kjbDJbYs
とりあえずageてみようぜ
スレ自体に気付いてない人もいるだろう
リレーにこだわらなくていいと思うけどな
書いた本人がリレーでしかやる気ないらしいし。
ちょっとキツく言いすぎたかなと。
62 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/12(木) 20:14:52 ID:GF3+Mvm7 BE:1086456274-2BP(0)
日本に侵略してきた悪質外国人の駆除
最終回
日本 朝鮮半島は日本のもの!
赤 麻生太郎
青
63 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 15:34:07 ID:FktoP08l
>>62 でたでたキチガイド腐れマンコばばあが出やがった、キモ
家族に晩飯は作ったのかよ、一切答えてねえてめえがほざくな、ボケ
てめえは家事をしてないことは認めたんだな、オイ
答えてから抜かせ
人のレスパクってるてめえがほざくな、ボケ
てめえのことはスルーかよ、卑怯者、恥をしれ
↓この後速攻でここ監視してるばばあが絶叫電波レス
64 :
創る名無しに見る名無し:2009/04/19(日) 15:57:41 ID:xKYQNGvk
まあおちつけ。
今更どうでもいいけどセーラって85年だよね
66 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/25(金) 20:59:30 ID:FDdk+mfw
昆虫戦隊ビートレンジャー
あらすじ:悪のスペースバグが地球へ侵略してきた、昆虫精霊の力を手に入れた
城南大学の昆虫学者5人が変身してスペースバグに立ち向かう
インセクトチェンジャー
スペースバグと戦うために昆虫精霊が与えた
精虫招魂(読み:せいちゅうしょうこん)で変身する
古代ビートレンジャー
1万年前のスペースバグと戦った6人の戦士(残りの一人は後の複線)
現在生き残るのは初代カブトレンジャーの大賢者モーゼのみである
カブトレンジャー(赤):鎧塚甲一(力の戦士)
普段は大学の講師であり昆虫の研究をしている、変身後は強力な力を発揮する
バッタレンジャー(緑):足立龍馬(足の戦士)
普段は博物館の学芸員をしている、変身後は高いジャンプ力を発揮する
トンボレンジャー(青):飛騨葵(素早さの戦士)
普段は甲一の助手をしている、変身後は素早い動きで敵を翻弄する
セミレンジャー(黄):音瀬広樹(音の戦士)
普段は城南大学の司書をしている、変身後は音に関する技を使う
アゲハレンジャー(桃):虹林花梨(回復の戦士)
城南大学の学生、メンバー最年少、変身後は花に関する技を使う
クワガレンジャー(黒):剣崎城(技の戦士)
甲一の嘗ての親友だったがあることがきっかけで学会を追われている
実はスペースバグの傭兵である、シザースクワガーの正体であり。
甲一に復讐するためにスペースバグに加入した過去をもつ
甲一との対決の後、を守りたいという思いから
クワガタムシの精霊が力を与え、クワガレンジャーとして覚醒する
マスターヘラクレス(金):大賢者モーゼ(力の戦士)
嘗て1万年以上前に戦った古代ビートレンジャーの生き残り
スペースバグの再来に備えて1万年の昔から封印されていた
キングヘラクレスを呼ぶ笛を所持している
五松京邁(読み:ごまつきょうすぐ)
ビートレンジャーを見守る、城南大学の教授、甲一と城はかつての教え子である
>>66 元特撮板の住人さんですか?
あそこで出てた「鋼虫戦隊ムシレンジャー」ってのに似てる。
68 :
創る名無しに見る名無し:2009/09/25(金) 21:11:54 ID:FDdk+mfw
大甲神(読み:だいこうじん)
昆虫精霊が生み出した5つのメカが合体して誕生する、掛け声は昆虫合体
必殺技は昆虫大甲斬
後にクワガアレスと合体して技王大甲神(必殺:昆虫大甲突き)
キングヘラクレスと合体して力王大甲神(必殺:爆熱大甲獣拳)
力甲神と合体して凱帝大甲神(読み:がいていだいこうじん)となる
必殺技は究極凱帝斬
力甲神
クワガアレスとキングヘラクレスが合体した姿、古代ビートレンジャーが使った
必殺技は「精虫閃光尽き」
クワガアレス
日本アルプスに封印されていた1万年前の古代兵器、当初はシザースクワガー(城)が手にいれ
破壊の限りをつくしたが、後に城が味方になり大甲神と合体する
キングヘレクレス
沖縄の海底に封印されていた1万年以上前の古代兵器、単体でも凄まじい力を発揮する
敵側
・クイーンホーネット
スペースバグの女王、実は地球を攻めたのはある目的があり・・・
・シザースクワガー
傭兵から数々の手柄を立ててクイーンホーネットの側近にまで上り詰めた戦士、その正体は・・・
・闘士スコーピオン
クイーンホーネットに古くから仕える戦士
・ステンガーマンティス
スペースバグの女戦士
・ブレインスパイダー
スペースバグ1番の頭脳を持つ参謀
・サムライアンツ
スペースバグのザコ兵
・邪神ベルゼバブ
スペースバグの創造神、古代ビートレンジャーと戦って封印された
クイーンホーネットの目的とはベルゼバブを蘇らすこと
ネーミングが直球だなw
70 :
創る名無しに見る名無し:
あげ