358 :
早明浦観測会:2009/03/13(金) 00:15:00 ID:7rcWCcWM
随分久しぶりになりますね
実質8話の続きになります
359 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/13(金) 12:02:09 ID:hc4/AL7Y
乙です
これを機に他の作者も帰ってきて過疎から脱出できるといいな
360 :
早明浦観測会:2009/03/13(金) 18:35:13 ID:7rcWCcWM
過疎から脱出するには書き続けるしかないですね。
一応、自分のブログにまとめサイトのリンクを張って宣伝してみますがどれだけの効果があるか……
2‐13
さて、どうしたものか。まあ、雨宮さんが機嫌を悪くしたからといって俺らが異世界
に放り込まれるわけでも地球が崩壊するわけでもないのだが、かと言ってこのまま
放っておくわけにもいかないだろう。
「……今日は取材に行かないんですか」
「行きたきゃ一人で行けば?」
「え? じゃ、じゃあ雹子さん」
「はい」
あ、いけね。ここは学校だった。
「ふーん。やっぱり2人はそんな仲なのね」
急に何言い出すんですか雨宮さん?
「……じゃあ、行きましょうか。蔵人君」
ちょっと、氷川先輩まで。俺なんてメガネ君でいいですよ。
「ほら、ほっといて行きましょ」
「え、あ、はい」
というわけで。俺は逃げるように部室を出た。
「あの、氷川先輩……?」
「とりあえずはこうするしか無いでしょ」
「は、はあ」
「ふふ。つばきさんって可愛いところもありますね」
「え? まあ確かに顔だけ見れば学年でも可愛い部類に入りますけど」
「そうじゃなくて……うーん」
ん? どういう意味だ?
「そうですね、つばきさんの好きなものとか、わかります?」
「そりゃあ、まだ誰も見つけてないスクープですね。おかげでいつも振り回さ
れてますけど」
「……そういう事じゃなくて。女の子なんだから」
「は、はあ。確かに男じゃありませんけど」
俺の答えが間違っていたのか、氷川先輩は黙ってしまった。
2‐14
気がつくと、自分のクラスの教室の前に立っていた。教室にはまだ帰っていない
生徒がいる。窓際の席に座って読書をしているポニーテールの少女。そういえば、
休み時間とかに雨宮さんとよく話をしている子だ。
「あ、白山さん?」
「えと、あなたは……放課後いつもつばきの後ろにくっついてるメガネ君……」
だいたいあってる。
「東雲です。あの、雨宮さんのことで聞きたいんだけど」
聞き込みを終えた俺は、再び部室へ戻った。
「雨宮さん。取材に行きましょう」
「だから一人で行けば良いでしょ?」
「いや、俺、甘い物苦手なんですよ」
「甘い物?」
「駅前にケーキ屋が新しく出来たんですよ。うちの女子生徒に人気らしいん
ですよね。だから人気の秘密を取材しようと思って」
「ケーキ屋?」
「あ、いやいや。行きたくないなら良いんですよ。氷川先輩と行きますから」
「ちょっとっ?」
「それじゃあ氷川先輩……」
「ちょっと、ひょこたんは食べられないでしょっ」
「あ、そうですね……」
「もう、しょうがないわね。ほら、さっさと行くわよ」
「あ、はい。……って、待ってくださいよ〜」
雨宮さんは部室を飛び出していった。俺は慌てて追いかける……ま、いいか。
機嫌は直ったみたいだし。
俺は一応財布の中身を確認した。取材費はおそらく俺持ちだ。好物のケーキを
食べるその笑顔は俺にとってのスクープかもしれない……などとガラにも無い
ことを心の中でつぶやいた。
――多分つづく。
投下終了です。
第2話はココまでです。
◆jTyIJlqBpA氏の「海の向こう側」から「白山瑞希」をお借りしました。
キャラクター紹介
綾重奈美子(あやしげ なみこ)/♀
・高等部1年。オカルト研究部。心霊現象に興味有り。巫女装束を着るとキャラが変わる。
9月からはじめて半年弱か・・・最後は無理矢理終わらせた感が・・・
最初に最後まで決めずに思いついたネタを詰め込むから
こういうことになるんだな・・・
なにこいつ
荒らしか?