参加者リスト
6/6【うたわれるもの@アニメ】
○ハクオロ/○エルルゥ/○アルルゥ/○ベナウィ/○カルラ/○トウカ
6/6【BACCANO!@小説】
○フィーロ・プロシェンツォ/○エルマー・C・アルバトロス/○ラッド・ルッソ/○クリストファー・シャルドレード/○グラハム・スペクター/○クレア・スタンフィールド
6/6【ひぐらしのなく頃に@アニメ】
○前原圭一/○竜宮レナ/○園崎魅音/○北条沙都子/○古手梨花/○園崎詩音
5/5【スクライド@アニメ】
○カズマ/○劉鳳/○ストレイト・クーガー/○橘あすか/○無常矜侍
5/5【ローゼンメイデン@漫画】
○桜田ジュン/○真紅/○翠星石/○蒼星石/○水銀燈
5/5【ワンピース@漫画】
○モンキー・D・ルフィ/○ロロノア・ゾロ/○ウソップ/○トニートニー・チョッパー/○サー・クロコダイル
4/4【ジョジョの奇妙な冒険@漫画】
○東方仗助/○広瀬康一/○吉良吉影/○ジョルノ・ジョバァーナ
4/4【とある魔術の禁書目録@小説】
○上条当麻/○御坂美琴/○一方通行/○土御門元春
4/4【ポケットモンスターSPECIAL@漫画】
○レッド/○イエロー・デ・トキワグローブ/○サカキ/○ミュウツー
3/3【終わりのクロニクル@小説】
○佐山・御言/○新庄・運切/○ブレンヒルト・シルト
3/3【トライガン・マキシマム@漫画】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド/○リヴィオ・ザ・ダブルファング
3/3【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○アーチャー(ギルガメッシュ)/○ライダー(イスカンダル)
3/3【BLACK LAGOON@漫画】
○レヴィ/○バラライカ/○ロベルタ
2/2【コードギアス ナイトメアオブナナリー@漫画】
○ナナリー・ランペルージ/○ゼロ
2/2【ドラえもん@アニメ】
○ドラえもん/○野比のび太
2/2【WORKING!!@漫画】
○小鳥遊宗太/○伊波まひる
1/1【ARMS@漫画】
○高槻巌
1/1【あずまんが大王@漫画】
○春日歩
65/65
【能力制限】
◆禁止
・ハクオロのウィツァルネミテア化(@うたわれるもの)
・ローゼン勢のNのフィールドへの侵入(@ローゼンメイデン)
・吉良吉影の"第三の爆弾バイツァ・ダスト"(@ジョジョの奇妙な冒険)
・ジョルノ・ジョバァーナの"ゴールドエクスペリエンス・レクイエム"(@ジョジョの奇妙な冒険)
・ドラえもん本人の四次元ポケットは没収(@ドラえもん)
◆制限
[BACCANO!]
・不死者の耐久力(頭部切断、出血多量など通常では致命傷に成り得る負傷を受ければ死亡、回復速度に衰え)
[スクライド]
・アルター威力制限&支給品のアルター化は禁止。
特にカズマの第三段階以降、劉鳳の第二段階以降、クーガーの脚部限定時の速度、無常のホワイトトリックは制限
[ワンピース]
・ワンピース勢の身体能力制限
・スナスナの実に関しては下記のとおり
あまり広範囲には広がれない
砂化しても首輪は取れない
砂化した状態でも、首輪が爆発したら死ぬ
[ジョジョの奇妙な冒険]
・ジョジョ勢のスタンド(視認と接触可、威力制限。クレイジーダイヤモンドによる怪我の治癒時に掛かる疲労増大)
[ポケットモンスターSPECIAL]
・ミュウツーの全能力制限(超能力、自己再生の速度、身体能力など)
[終わりのクロニクル]
・概念兵器の威力低下、概念核兵器は誰にでも扱えるように制限し、特に威力を低下させる
[トライガン・マキシマム]
・エンジェルアームの威力低下
・プラントの力は原作よりかなり早く進む黒髪化と負荷の増大
・回復力は速度低下
[fate/Zero]
・Fate/Zero勢の身体能力制限、宝具使用に必要な魔力と疲労増大。
・霊体化不可、物理攻撃有効
・切嗣の「固有時制御」について←2倍で小ダメージ、3倍で中ダメージ、4倍で使用後に戦闘不可能
・宝具は支給品(威力低下などの制限あり)
・王の財宝は使い手の所持品から展開
・神威の車輪は速度と高度制限
・王の軍勢は元々作中でも消耗ゆえに3回が限界点
(詳細な制限は出した書き手、もしくは戦闘などで使用する書き手が決めるなど)
[コードギアス ナイトメアオブナナリー]
・ナナリー&ネモのマークネモは制限
ナナリーとネモはセット。マークネモは10分しか使用できず、二時間経過しなければ再度使用できない。
マークネモのスペックは全面的に制限あり。
・ゼロの身体能力、耐久力、瞬間移動能力は制限(銃弾でも負傷し、通常の状況での致命傷は死亡。瞬間移動は隣のエリアまで)
支給品は話し合っているときりがないので、作中に明らかにまずい品、バランスブレイカーが出た時にフレキシブルに対応していきます
psrt5のリンクがおかしくないか?
うわ、本当だ
しかも
>>1にコピペした前スレ1の名前欄がある
うっかりが伝染したー
/\
// \\
// \\
// \\
. // \\ こ、これは
>>1乙じゃなくて
// イ______ \\ 警戒標識なんだから
// く ___ / \\ 変な勘違いしないでよね!
// ヽ! / / \\
く < / / > >
\\ / / //
\\ / / //
\\ ヽ、¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| //
. \\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ //
\\ //
\\. //
\\ //
|\/|
| |
ひとまず一連の議論に結果が出たのでここに報告します。
とりあえずあくまでこれは今までに決まった事を記載しています。
まだ決まっていな事は引き続き、議論スレで話し合う予定です。
本スレ
>>214のクロコダイル自殺話
本スレ
>>578の毒ガスによるカズマ、レヴィ、ゼロ死亡話
本スレ
>>702の高槻巌復活話
本スレ
>>740の隕石話
以上が強制NGとなります。
そして◆l2Fyyn/C/E氏のライダー・ナナリーが修正必要ありです。
一応再度要請しておきます。
修正要請理由:参加者ではないウェイバーが出ている。
以上が決定した事です。
すいません
予約取り消します
たびたびすいません
トリップ忘れてました
今より、エルマー、ラッド、のび太、バラライカ の予約分を投下します。
支援
「笑顔だ! 笑おうよ! こういう時こそスマイルなんだ!」
殺し合いの場。月光を白く反射するアスファルトの上。そこに酷く騒がしく、場違いな発言をする男がいた。
年中浮かべている笑顔が張り付いたままになっているような、そんな顔をした男の名前はエルマー・C・アルバトロス。
通称は”笑顔中毒者”。そしてその名の通りの男だ。
幸福の先に笑顔があるとするならば逆も然りと、いかなる状況であったとしても笑顔を要求する……狂人。
「もう、おじさんはいい加減にしてくれよ! 今はそんな場合じゃないんだ!」
繰り返しの無茶な要求に癇癪を起こしているのは、ギラーミンへの怒りも冷めやらぬ少年――野比のび太だった。
一端の正義漢を気取り、なけなしの勇気を振り絞ってギラーミンの打倒へと燃えている一人のちっぽけな少年。
そんな彼が最初に出会ったのは不幸にも、無害ではあっても決して心強い仲間となる人物ではなかった。
もっとも、背負った鞄の中に武器らしいものが入っていなかったことからすれば、それは幸運とも言えたが。
「ギラーミンとかいう人だって話せば解ってくれるさ。決してその可能性はゼロじゃない。最後は笑顔で終われるよ」
「おじさんはアイツを知らないからそんなことを! それに見なかったの? もう人が死んでいるんだ!」
死者が出ているということに対してはエルマーも顔を曇らせる。狂人であったとしても何も通常の感性までを捨てたわけじゃない。
しかし……だからこそ、それでもなお笑顔中毒者だから彼は空恐ろしいのだが。
「でも笑顔を捨てちゃあ駄目なんだ。僕はのび太くんが幸福を自ら手放すことを望みはしないなぁ」
「だったら、どうしろってのさ!? アイツをどうにかしないとここから帰れもしないのに!」
のび太の剣幕は止まることを知らない。その半分は隣の男のせいで、もう半分はのび太自身のせいだった。
単純にのび太は怖がっていたのだ。
頼りとなるドラえもんも隣におらず、秘密道具の一つもない。そして、殺し合いの場に落とされたということ。
隣に感情をぶつけられる男がいなければ、恐らくどこかの暗がりで振るえ縮こまっていたことだろう。
「ともかく、君の言う”ドラえもん”とやらを探すことにしようか。そいつはとんでもない”悪魔”なんだろう?」
「それは賛成だけどドラえもんは悪魔なんかじゃないよ。22世紀からやってきたロボットなんだ!」
「僕から見たら似たようなものだと思うけどね……」
ともかくとして2人は進み始めよう――と、不意にそこへ3人目の人物が現れた。
「――そこの坊やは、さっきギラーミンとか言うのに突っかかっていた子よね? 一つ、私にも話を聞かせてもらえないかしら?」
穏やかでいて、しかし獰猛な獣を思わせる笑顔の女性が街灯が作り出すスポットライトに下に立っていた。
私怨。じゃねえ、支援。
◆ ◆ ◆
「やとわれの用心棒ね……。結局、人間ってのは時代が進んでもやってることは変わりないものね」
のび太よりギラーミンについてのことを聞き出すと女――バラライカは紅い唇の間から苦笑をこぼした。
彼女こそは犯罪都市ロアナプラに居を構えるロシアン・マフィア”ホテル・モスクワ”の女頭領。
利益を独占しようと目論む悪徳企業やそれに雇われた殺し屋、始末屋などというのは、彼女からすれば日常の言葉であった。
フライフェイスと呼ばれる半ばまでを火傷で覆った顔に柔和な笑みを浮かべると、彼女は続けてのび太に質問を繰り返す。
「それで、この男……エルマーはここで初めて会って、知り合いでもなんでもないのね?」
その問いにのび太がやや怯えながらも頷くことを確認すると、バラライカは肩にかけていた突撃銃を男に向け――撃った。
”AK-47”――通称カラシニコフ。まだ祖国がソビエト連邦であった頃から戦っていた彼女にとっては何よりも手馴れた戦友である。
タタタタタ……という軽快な音と共に音と同じ数だけの穴がエルマーの身体に開き、彼は血を噴出しもんどりうって倒れた。
バラライカは殺した男には目もくれない。
手にした銃が自分が知っている物と寸分たがわないことに満足すると、またのび太の方へと向き直る。
そして、突然の凶行にすくみあがり震えているだけの少年へと”決闘”を申し込んだ。
「あなた、あのギラーミンとか言う男に一度は勝ってるんですってね?」
だとしたならば、その男の技量を測るためにものび太と一度決闘してみたいとバラライカはそう申し出る。
そして、のび太が武器を持っていないことを知ると”2つ”背負っていた鞄の片方を開き、2丁の拳銃を取り出した。
「”さっき殺した白服の男”の銃がちょうど余ってたのよ。あなたにあげるから、さぁ構えなさい……」
拳銃の内の片方であるデザートイーグル――少年には不釣合いの無骨な銃を無理矢理に押し付けると、
彼女は十歩ほど離れてオートマグと呼ばれるこれもまた強力な銃を構えた。
「私はあなたの大嫌いな――悪党。何も遠慮はいらないわ。撃てる時に撃ちなさい」
バラライカは目の前の少年を吟味しながら挑発し、彼が動く時を待つ。
十秒かその倍か、それとも一分か、緊張下において不確かな時間がじっくりと流れ……そして少年は銃を構えた。
それを見てバラライカはニヤリと、顔を歪めて獰猛な笑みを浮かべた、
「どうやらまるっきし口だけって訳じゃあないようね坊や。ちゃんと狙えていることには関心するわ」
でもね――と言葉を発しながら彼女も銃口を少年に向け、場の緊張をギリリと引き絞った。
緊張の糸が破断する直前。追い込んでくる恐怖に少年は引き金を、引く。引いたが、しかし銃口から弾丸は飛び出さなかった。
「――殺し合いに関しちゃ、あなたド素人よ」
銃声。
バラライカの構えた銃からは正しく銃弾が飛び出し、そして一瞬の間もなく少年の身体を貫き、その命を奪った。
◆ ◆ ◆
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――――――」
獰猛な女傑は少年のちっぽけな死体を前に哂っていた。
「馬鹿馬鹿しい! 馬鹿馬鹿しすぎるぞ!
なんだ、こんなものなのか? 所詮は子供の戦争”ごっこ”の延長でしかないのか?
ギラーミンはこんなものに負けるほどで、そしてこんなものの為に私をここへと連れてきたのか!?
この――偽物の戦場へ!?」
あまりにも可笑しくて、また歯がゆく理不尽な現状にバラライカは笑いが止まらなかった。
のび太とギラーミン。未来の世界とやらの少年と用心棒の因縁。
自分達はその添え物。生贄の祭壇に添えられた彩りにしか過ぎぬのではないかと当初は考えたにも関わらず、
実際にはのび太はただの少年で、ギラーミンとやらはそれにも劣る大間抜けらしい。
これが笑わずにいられるだろうか?
バラライカには未来の人間は退化していると、そうとしか思えなかった。
科学技術が進歩すれば、その分それを使う人間が退化してゆくというありきたりな論は目の前で実証されたのだ。
ならば、後はもう――……
「もっと笑おう! 全部、全部、笑顔だ! スマイルでいこう!」
その唐突にあがった声にバラライカの哄笑はピタリと止まり、姿勢が瞬時に戦争状態のそれへと変化した。
「――貴様」
確かに殺したはずの、いくつもの鉛弾を胴体に叩き込んだはずの男が、”笑顔中毒者”がそこに立っていた。
相変わらずの、変わらない笑顔のままで。
◆ ◆ ◆
タタタタタ……と再びの軽快な銃声。
バラライカは再攻撃を初手のままに繰り返した。
相手がどのような手段を用いて死を免れたかは不明だったが、一度は有効だった攻撃を同じように繰り返す。
そして目の前の不気味な男は先程のリプレイの様に、何を言うでもなく同じようにもんどりうって地に伏せた。
今度は死体(?)より目を離さず、バラライカはその様子を油断無く観察する。
撃たれた傷からは血が噴出しアスファルトをその色に染めている。
血糊が飛び出す手の込んだ防弾チョッキでも着ていたのかとも思えるが、しかしそうではないと彼女は確信していた。
”立ち上がっていた時、男の身体には一切の血の跡がなかった”
付け加えれば、地面を濡らしていたはずの分までもが綺麗になくなっていた。
まるで最初から血などは流れ出ていなかったかのように。
つまりは、血糊云々といったチャチな小細工ではなくもっと、そう恐らくは”未来の技術”――それが手品の種なのだろうと彼女は推測する。
1分か2分か……ほどなくして”ソレ”は始まった。
まるで逆再生してるかのように地面に零れた血が逆流し、元の身体の中へと戻ってゆく。
その跡には一滴の血粒すら残さず、本当に逆再生しているかのようで、そしてそれは真実で、倒れていた男は気を取り戻した。
バラライカにはそれがどういった原理に基づくものなのか、いかなる技術の産物なのかも解らない。
だがしかし、何がどうであろうとも彼女がすることに変わりはない――
「やぁやぁ驚かせたかな? 少し特殊な身体をしていてね……いや、まずはそれより笑おう。わら――エグッ!」
再び起き上がろうとした男の胸板を踵で押さえつけ、バラライカは無慈悲な鉄の様な表情で見下ろす。
「エルマーとか言ったか? おまえ――”酒”を飲んだか?」
「……知っていたのかい? 人がわる――ッ!」
そう。彼女がすることに変わりはない。
それが敵なのならば、同じ戦場に立つ者ならば、殺すだけ。不死身というのなら、死ぬまで殺すだけだ。
弾を使うのは勿体無いと、バラライカはサバイバルナイフを懐から抜き出し、月の光でヌラリと濡らす。
「わ、笑おう……、笑え、ば――……」
今から殺され続ける男の最後の懇願を聞き入れたのか彼女は、笑った。獰猛に、とても残虐に――……
◆ ◆ ◆
「――種が割れればあっけないものだな」
バラライカの足元には首を落とされたエルマーの死体が転がっていた。
もう復活する兆しも見えず、流れ出た血はそのままに広がり道路脇の排水溝へと流れ込んでいた。
この催しの根幹が”殺し合い”である以上、”死なない人間がいるはずがない”のだ。
「不死の酒。……とんだ紛い物だわね」
手にした酒瓶のラベルを見て彼女はそう呟く。
不死の酒とラベルに書かれたそれは、先刻彼女が殺した白服の男が持っていたものだ。
あまりにも眉唾なふれこみに最初はそれが全くの嘘だと思っていたのだが、笑顔の男の実証により”それなり”だと気付いた。
「しかし……、だとすると……」
酒瓶の中に酒は一滴たりとも残ってはいない。しかし、バラライカが飲んだというわけでもない。
奪った荷物を検分した時には”すでに空”だったのだ。それは、つまり――……
「よおぉぉぉぉおおやく、見つけたぜ! この糞ババァ――っ!!」
そう。殺したはずの男――ラッド・ルッソもまだ”殺しきれては”いなかったのだ。
――恐笑を持つ女傑と、狂笑を持つ殺人鬼。それが、月下において再びぶつかり合う。
【野比のび太@ドラえもん 死亡】
【エルマー・C・アルバトロス@BACCANO! 死亡】
【D-3/路上/深夜】
支援
【バラライカ@BLACK LAGOON】
[状態]:健康
[装備]:AK47カラシニコフ(30/40、予備弾40×3)、AMTオートマグ(5/7、予備弾×28)、サバイバルナイフ
[道具]:支給品一式×3、デザートイーグル(0/8、予備弾×32)、不死の酒(空瓶)
のび太の不明支給品(1-3)、エルマーの不明支給品(1-3)
[思考・状況]
1:白服の男(ラッド)を殺害する。
2:戦争(バトルロワイアル)を生き抜き、勝利する。
※のび太から、ギラーミンのことや未来のこと、ドラえもんについてなどを聞き出しました。
※のび太の不明支給品の中には武器、秘密道具に属するものはありません。エルマーの分に関しては全くの不明。
【ラッド・ルッソ@BACCANO!】
[状態]:健康、不死者化
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:火傷顔の女(バラライカ)を殺す!
2:あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
3:そのためにこの会場にいるやつを全員殺す。とにかく殺す。
※自分が不死者化していることに気づいているか、いないかは不明。
投下終了しました。深夜にも関わらず支援をいただき感謝します。
えええぇぇぇぇぇーなんという予想外の展開
のび太一話で終わりか・・・残念・・・
ドラえもんに期待か、主催者の情報は・・・
エルマー、のび太安らかに
エルマーは結局最後まで心から笑えないまま死んじゃったのか
死者スレで笑顔を求め続けておくれって書いてて気がついた
死者スレってあったっけ
エルマーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーァ!!
笑顔中毒者死す
これがバトルロワイアルというものか
>>28 そういえばなかったな
この期に立てるか?
乙!
作品の質に関しては問題ありません。よかったです。
ただ個人的な思いを言わせてもらいますと非常に残念な作品です。
投下乙!
何だか強引展開重視でまじめに書きたい書き手を振るいに掛けるサバイバルゲーム的展開。
果たしてモチベーションを保ち続けられる書き手が何人出るのか書き手サバイバルだ
投下乙です。
しっかし、まだ始まったばっかりなのに、サクサクとエンカウントしてバタバタと死んでいくなぁ。
まだ、多少は人数が減っても大丈夫だ。
投下乙!
好きなキャラだからこそエルマーには早期に退場してほしかった。
書き手さん本当にGJ。
投下乙です!
エルマーァアアアアアアア!笑顔中毒者が死んでしまったとは…!
マシンガンで撃たれた時は「まだ生き返れる!」と思っていたが念入りに殺されるなんて…!
のび太も勇気を出して立ち向かったけど相手が悪かった。
フェアな印象で銃を渡しておいてそれに弾が入っていないなんて、ドラえもん世界では思いもよらない展開だよ
まさに外道!
淡々と冷静に殺人を行うロベルタさんが怖くもあり、格好良くもあり。
GJでした!
最初ラッドも全く触れられないでサクッと死んでしまったかと思ったのは俺だけじゃないはずだww
しかしこれでギラーミンのことを詳しく知るのはドラえもんだけか
頑張れドラえもん!
間違えた。
>>35でバラライカがロベルタになってるorz
投下乙です。
バラライカさん怖えええwww容赦なしの完璧非情だ。
こんなキャラだったんだ、ついぞ知らなかったぜ。
そうか弾無しの銃を渡していたのか……外道過ぎるよw
ちょっと疑問。
不死の酒が支給品被りしているんですが、いいんでしょうか。
これ以上殺すのが厄介な不死者を増やすのは如何なものと思うのですが。
そういえば、不死の酒の本数決めてなかったな
今のところギルと、ラッドだけ?
後一本位で打ち止めにする?
>>38 個人的には1本限りだと思っていたから余計びっくりしたなあ。
2本が限界じゃないか。
上でも書いたけど、あまり不死者が増えるのはどうかと思う。
不死者ってだけで殺されにくくなるしなあ。
右手で吸収イベントはオイシイと思うんだが…
後一本くらいはあってもいいかなと思ってた
どうなんだろう?
というか前スレ
>>1000www
ちょっと出て来いwww
投下乙
おもしろかった
>>40 おいしいとは思うが、不死者の数はフィーロ+ラッド+ギル/60だからな。
一人二人増えても圧倒的に少ない。
特にギルなんか不死がなくても強いから、そういう強者がまだ不死者になれば、フィーロが食ったりできるか?って問題も。
そういう人が増え続けると力のインフレ起こしそうだから、酒はこれ以上はやめた方がいいと思う。
何はともあれ投下乙。
誰か知らないが、wikiの過去スレ収録の速さに吹いたwwクーガーアニキが降臨しとるww
乙!
>>40 文章的にはいいし、不死者化自体はいいが、これは致命傷を受けると死ぬし、
回復速度うんぬんは書き手が決めていいんだろうか?
ただ序盤からこんな簡単な理由でホイホイ不死者とかなられると、
バトロワに緊張感が足りなくなると思うんだが
>>1乙そして投下乙
これがバトルロワイアルというものか
ところで不死の酒って美味いの?
ギル様は不味い酒は吐き出して怒るお方なのですが。
>>46 目的は不死を得るためだったからいいんじゃないの?
>>44 確かに。打ち止めの方がいいか
女の子が不死の酒を飲むことを期待してたなんて言えな(ry
あと、回復速度は書き手任せだと思うよ
一応「回復速度は多少遅くなる」って制限ついてるし
あまりにも速すぎたらストップかかるだろうし
状態表の修正版持ってきたよ
キャラの現在地も変更させたからよろしく〜
【H-8/森/一日目深夜】
【東方仗助@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、激しい怒り
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品(0〜2)
[思考・状況]
1:俺の髪型がサザエさんみて〜だと?
2:ギラーミンを倒し、ゲームから脱出する
3:うたわれ勢や康一と合流する
4:アルルゥと行動する
※アルルゥからうたわれ勢の名前を聞きました
【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:おはぎ@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式、不明支給品(0〜3)
[思考・状況]
1:ん?
2:ハクオロ達に会いたい
3:仗助と行動する
※おはぎは仗助の支給品です
ギラーミン「いや…その針は特に意味がねえ、ただの悪意よ」
※ココが殺し合いの場であることをイマイチ理解してません
【劉鳳@スクライド】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品(0〜3)
[思考・状況]
1:そこのふざけた奴(仗助)を断罪する
2:ゲームから脱出する
3:カズマ達についてはとりあえず保留
別に熱血アルルゥもかっこよくてよかったけど、しっくりくるからこれでいいかなw
ありゃ、「この腐ったゲームをぶち壊す」が全部消えてるww
熱血アルルゥよ、さようなら
それ以上の突っ込みどころは
>※おはぎは仗助の支給品です
ギラーミン「いや…その針は特に意味がねえ、ただの悪意よ」
ここだ!
ギラーミンwww悪意って!?
>>49 ちょっと待ってw 前のときに指摘し忘れてたけど……
悪意のおはぎセットで1つ確定した仗助は不明支給品0〜2でいいけど、アルルゥと劉鳳、0〜3はマズいw
0かもしれない、1個も入ってないかもしれない、って悪意どころの話じゃないw
まあ1〜3の表記ミスだと思うし、wiki収録の際に手直しすればいいだけの話だが。
ギラーミンってこんな喋り方だっけ
俺が間違ってたらスマンが
もう破棄していいっすかorz
支給品はwikiで修正します
ギラーミンのセリフはジョジョ二部でスリに対してジョセフが言った奴のパロだww
分かり難いネタ持ってきてゴメン
できれば破棄はせずに粘り強く修正して欲しい。
>>55 いやいや自分としては十分大丈夫だと思いますよ。
ただギラーマンの口調はよく分からないのですが、別にこのままでもいいと思います。
ああ、まあパロならいいか
リーマン、上条、のび太、エルマといい食材に限っておざなりに死んでいくな
パロネタを使うために全体のバランスを崩すのは愚策だってばっちゃが言ってた
>>60 別に全体のバランスは崩れていないと思うぞ。
ちょっと自分もまとめてみました
2008/09/19(金) 00:00:02◆Zr0C8Tgiac 古手梨花 モンキー・D・ルフィ
2008/09/19(金) 00:00:02◆FoU.wbC/ko ロロノア・ゾロ 吉良吉影 小鳥遊宗太
2008/09/19(金) 00:00:13◆SqzC8ZECfY リヴィオ・ザ・ダブルファング
2008/09/19(金) 00:00:19◆vSsR.v0xII 春日、ジョルノ
2008/09/19(金) 00:03:22◆fCVqFlAXCI クレア・スタンフィールド、一方通行
2008/09/19(金) 00:06:00◆mk2mfhdVi2 ハクオロ、園崎魅音
2008/09/19(金) 19:16:53◆36GWsby2Xc ミュウツー、ストレイト・クーガー
2008/09/19(金) 22:21:20◆Wott.eaRjU レッド、イエロー、無常
2008/09/20(土) 17:59:27◆o64WaCEHNg 御坂美琴
2008/09/20(土) 22:02:23◆YhwgnUsKHs 北条沙都子、クリストファー・シャルドレード、翠星石
2008/09/21(日) 02:04:31◆.pKwLKR4oQ カズマ、レヴィ、ゼロ、水銀燈
しまった。したらばに投下するつもりが……まあいいか。
やって損はないし。
予約きたあああああ!
ヘタレイメージが既に(俺の中で)定着してるフィーロが一人で登場!
こいつは楽しみだww
まとめ乙です。予約状況がわかってなかったので、すごく助かりました。
それにしても書きたかったキャラ全部予約されとるがな・・・・・
>>66 マ ジ だ!
これは期待せざるをえない。
それにカルラ、ベナウィも予約きてるぞ!
さて同作品のこの2人はどう出るのか…!
残るうたわれ勢はエルルゥか。
>>67は…頑張れww
次があるさ!
カルラとベナウィ来たか。
同作品のキャラ二人とはなんか不吉だなw
今日はたぶん投下ラッシュあるよな
今から楽しみだヒャッハァ!
ウフフッ! さーて何人死ぬかな!?
>>71 てめーは俺を怒らせた
不吉なこと言うなぁああああああ!
それがバトルロワイアルってものだからね
キャラの死はおもいっきり悼もう!
SSには賞賛を贈ろう!
ところで夜になって人もそこそこ多くなったところで聞きたいんだけど
したらばに死者追悼スレとか死亡者の憩い場とかそういう系のスレ立てないか?
>>73 賛成。できたらあのキャラに線香の一つでも上げてこようかな。
そういや前スレでウルフウッドを予約しようとしてしたらばに弾かれた人がいたがどうなるんだろう。
あれからウルフウッドの予約はないけど。
携帯つかえば普通に書き込めるんだし、予約する気がなくなっただけだと思うよ
死者スレはできたらぜひエルマーと上条さんに線香上げたいんだ
6/6【うたわれるもの@アニメ】
○ハクオロ/○エルルゥ/○アルルゥ/○ベナウィ/○カルラ/○トウカ
5/6【BACCANO!@小説】
○フィーロ・プロシェンツォ/●エルマー・C・アルバトロス/○ラッド・ルッソ/○クリストファー・シャルドレード/○グラハム・スペクター/○クレア・スタンフィールド
6/6【ひぐらしのなく頃に@アニメ】
○前原圭一/○竜宮レナ/○園崎魅音/○北条沙都子/○古手梨花/○園崎詩音
5/5【スクライド@アニメ】
○カズマ/○劉鳳/○ストレイト・クーガー/○橘あすか/○無常矜侍
5/5【ローゼンメイデン@漫画】
○桜田ジュン/○真紅/○翠星石/○蒼星石/○水銀燈
5/5【ワンピース@漫画】
○モンキー・D・ルフィ/○ロロノア・ゾロ/○ウソップ/○トニートニー・チョッパー/○サー・クロコダイル
4/4【ジョジョの奇妙な冒険@漫画】
○東方仗助/○広瀬康一/○吉良吉影/○ジョルノ・ジョバァーナ
3/4【とある魔術の禁書目録@小説】
●上条当麻/○御坂美琴/○一方通行/○土御門元春
4/4【ポケットモンスターSPECIAL@漫画】
○レッド/○イエロー・デ・トキワグローブ/○サカキ/○ミュウツー
3/3【終わりのクロニクル@小説】
○佐山・御言/○新庄・運切/○ブレンヒルト・シルト
3/3【トライガン・マキシマム@漫画】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド/○リヴィオ・ザ・ダブルファング
3/3【Fate/Zero】
○衛宮切嗣/○アーチャー(ギルガメッシュ)/○ライダー(イスカンダル)
3/3【BLACK LAGOON@漫画】
○レヴィ/○バラライカ/○ロベルタ
2/2【コードギアス ナイトメアオブナナリー@漫画】
○ナナリー・ランペルージ/○ゼロ
1/2【ドラえもん@アニメ】
○ドラえもん/●野比のび太
2/2【WORKING!!@漫画】
○小鳥遊宗太/○伊波まひる
0/1【ARMS@漫画】
●高槻巌
1/1【あずまんが大王@漫画】
○春日歩
61/65
さてこれがどうなるかな……?
俺も死者スレは賛成
ただ、死者スレと他の予約、議論スレのID分けてもらえんかな
もしくは日付変わるとIDかわるようになるとか
全部ID共通でずっと変わらんと死者スレでめったなネタ書きにくいw
議論とかはそのままのほうがよさそうだけど、
したらばってそんな感じで細かい設定できたっけ
予約延長を考えなければ5人来るか
死者スレ立てたいけどもう少し待ったほうが無難かな
したらばに勝手にスレ立てていいかもわからんし
>>73 いやそれはわかってるんだけどねww
死ぬことを楽しみにされるとorz
死者スレはいいよね
あと、したらばはスレッドかえるとID変えられる設定があるよ
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 19:26:40 ID:L9XjZCB3
俺も死者スレはいいな。
本編で活躍したキャラがはっちゃけてるのを見てるのは楽しいし。
82 :
、:2008/09/21(日) 19:28:11 ID:JzNuGCmw
冷静に自分の実力を見て
下手で破棄にされるかもしれないくらいなんだが
出しゃばっちゃって大丈夫かな?、文量もあまり多く出来ないけど
>>82 過信はいけないけど、自信を持たなきゃだめさ。、
投下しなかったらいいか悪いかもわからないんだし。
第一歩を踏み出す勇気はもとうぜ!
自信がないならしばらく様子見だな
えっと、予約されていた方なのかな?名前が不思議なことになってるけど
そんな時は、仮投下スレに落としてみては?
レベルが高ければ賞賛する、低ければぶっ叩いて生きていけなくなるぐらい凹ませる
そのぐらいは常識だと思うんだが
ともかく、一歩踏み出さないと自分が下手かうまいか(客観的に)分からないんだ。
もしかしたら、自分で思うほど駄目じゃないかもしれないぞ。
あまり外野の言うことは気にせず、まずは投下してみるべきですよ!
前にもありましたが、自信がない時は仮投下スレに落としてみるのも手です
少なくともあなたの投下を待っている人はここにいます!
SSの投下は待ってるけど、駄文の投下は待ってないからね
そこんとこは勘違いしないで
自分で決めるといいよ
とりあえず仮投下のほうに投下するんだ
お返事ありがとうございます、とりあえず当たって砕けろな気持ちで
チャレンジしてみます。
あっ、期限日の予定上予約はもう少ししたらします(その間に取られちゃうかもしれないですけど)。
>>90 何を尖んがってんだお前はw
茶でも飲んで落ち着け
>>93 SSのレベルによってロワの方向性が決まるといっても過言じゃないから
頑張ってくれ。出来が良かったら、マジに神のごとくあがめたてまつられる。
実際問題として、出来が悪かった場合は、単に記憶の片隅に追いやられるだけで実害はないと思っていい。
ともかくも、質の高いSSを書くように心がけてくれ
え、今から書くって事?
>>93 とりあえず、やる気を起こすためにちょっと脅しちゃったけど、
実際は95でも言ったように、レベルが低くても大して叩かれない。
その代わり逆は相当だと思っていい。神になって来い!
とりあえず、矛盾がなくてつなぎやすい展開なら
たたかれはしないと思うぞ
>>95、
>>99が一変してものすごくいいことを言っているのに感動した
なんというツンデレ
8時。そろそろSS来るか?
楽しみだなーもー。
最初の投下お前かよ、って言われそうな感じですが…。
北条沙都子、クリストファー・シャルドレード、翠星石、投下します。
きたっ!
ほとんど知らないキャラだが、このときを待ってたぜ!
「うーん、木々の生い茂る中に飛ばされてきたってのはやっぱり喜ぶべきだよね。
なにしろ、こんな状況でも元気に咲いている花々とかを見ることが出来るんだもの
うん、僕は幸運だなぁ」
ある林の中。
デイパックを背負った青年、クリストファー・シャルドレードは腕を広げて天を仰ぎながらそう呟いた。
見上げる先にあるのは、天高くそびえる木々の群。
薄暗い中では暗緑色のそれはさながら彼を囲む牢獄か、彼を見つめる観客か。
けれど、自然が好きな彼はそれを見るだけで楽しい気分になってきていた。
「さて、殺し合いって状況なわけだけど、どうしようかなー。
当然ヒューイ氏の指示なんてない訳だし」
彼は『吸血鬼(ラミア)』という組織と関係があり、その組織の統括存在といえるヒューイ・ラフォレットの指示で今まで動く事が多かった。
指示の一例を挙げるなら、『実験』の名の下にあるビルにいる社員を全員殺害、など。
故に、彼の指示がない、というのだとどうするか少しは迷いがある。
「まあ、僕はそこまでヒューイ氏頼りな優柔不断青年じゃあないけれど……。
人を殺しまくる。誰かを助ける。草花を眺めてずっと寝ている。
実はどれでもいい、とも思ってるんだよね……。
……うん、個人的には3番目が僕にお勧めだな」
クリストファーは顎に手を添えて悩んでるような仕草をする。
彼は酷く気まぐれな性格だ。
組織において人を殺す事に長け、その暦年も長い。実力は凄腕であり、ある超自信家元殺し屋に「今まで戦った奴らでもトップ3に入る」
と言わしめたほどの実力。
それでいて、気分屋なのだ。
彼にとって殺人は禁忌などではない。でも人を助けるのも別にいいかもしれない。なにせヒューイの指示などないわけだから。
なにしろ殺人の時刻までに、人探しをしていたある見知らぬ青年を一晩中助けていたこともある。
それほどまでに、気まぐれ。
来た!
支援!!
「で? そこで僕を見ている女の子は……どうするのかな?」
自分を見つめる視線などとうに気付いていた。
それが少女である、ということも。
その視線の中に、恐怖と言う感情がふんだんに含まれていることも。
「とりあえずそこから出て来たらどうだい?
まずはこの――」
クリストファーは茂みの方を振り向き、できるだけの笑顔でそう言った。
青年の優しい微笑み。
少女はその笑顔に安心して――。
くれなかったようで、茂みでガサガサ音がした後、走り去っていく音がクリストファーには聞こえた。
「…………あれ?」
クリストファーはきょとん、とした顔でその場に立ち尽くしていた。
ちなみにクリストファーの容姿を説明しておくと、貴族のようなフリルのついた服。
後ろで束ねた茶色い髪。
長身。
そして……牙のように全て尖り生え揃った異常な八重歯。通常の人間ならば黒い部分が白く、白い部分が紅くなっている異常な眼。
これを夜に笑顔をしているのを見て、逃げ出さない子供がいたらそれはそれで怖いといえる顔であった。
*****
「はぁ……はぁ……!」
森の中を少女、北条沙都子は走る。
ただひたすら走る。必死で走る。
足に枝が引っ掛かった。痛い。それでも走る。
止まってはいけないと心が訴える。
止まったら、止まったら*される。
怖くて怖くてたまらない。だから、走る。
(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!
助けて助けて助けて助けて!
にーにー!圭一さん!ねーねー!梨花!レナさん!魅音さん!
助けて!)
北条沙都子は本来ならば勝気な少女だ。
それでいて冷静なところもあり、トラップマスターと呼ばれる罠を使う手腕は確かだ。
しかし、彼女には重度のある病気が存在する。
『雛見沢症候群』。人を疑心暗鬼に陥らせ、恐慌に至らせる。
沙都子はそれにより一度過ちを犯しており、今まではある治療薬や処置でそれが抑えられており日常生活を行う事ができた。
だが、それは重度のストレス、によってあっさりと瓦解してしまう。
突然の拉致。突然の説明。突然の死。突然の転移。
症状を起こすには充分の環境。
そして、近くにいた男。しばらくは様子を見守っていた。気付かれていないと思った。
これでも『部活』で気配を隠す事に自信がないわけではない。
だが、気付かれた。その上振り向いた男の顔は……ありていに言えば『お化け』としか言いようがないもので、
沙都子の恐怖を後押しするものだった。
生え揃った牙。
それは沙都子の肉を裂き、骨を砕く凶器。
怖がられたww
支援!
そらビビるわww
のんきなやつだなw
血の様な眼。
それは沙都子の心を捉え、一睨みで沙都子の心を砕く魔眼。
その異様な容姿は、沙都子の恐怖をより促進させてしまっていた。
今彼女の雛見沢症候群は少し顔を覗かせる程度。
彼女の平静を崩し、恐怖の錯乱状態に陥れている。
しかし、これがもっと進行してしまったなら――。
「きゃっ!」
「なああっ!!」
何かにぶつかった。自分と同じか、少し低い程度の何か。
いつもならそんなことはなかった。冷静に逃走経路を見据える事が出来た。だが、今の彼女にはそれができず、障害物にぶつかってしまった。
それほどまでに沙都子は錯乱していた。
体勢を崩し、地面に膝を付いてしまう。軽くすりむいたかもしれない。
「こ、こらぁぁ!いきなり何するですかちび人間!!」
しかも、その障害物が口を聞いた。
「!?」
驚いた沙都子がそれを見やる。
自分と同じように地面に尻をついた、少女。
緑色を基調にしたフリルのついた洋服。茶色の長い髪。
印象的な左右で違うオッドアイ。端正な顔つきに、怒りを滲ませながら沙都子に文句を言っている。
「いきなりこの翠星石に体当たりをかましやがるとはいい度胸してやがるです!
翠星石はさっさと真紅たちに会いたいですから、お前なんかとは関わってる暇はないのです!
ですがそっちがやる気なら上等なのです!
なにしろあんなギラなんとかというアホ人間のお陰で翠星石はえらく不機嫌なのです!
翠星石は――」
*****
そこで少女とぶつかったローゼンメイゼンが一人、翠星石は気がついた。
カチューシャの少女の視線は明らかにこっちにあっていない。
翠星石の文句の途中で、その視線が微妙にずれた。
具体的に言うなら、翠星石の顔よりやや上に。
さらに付け加えると、その顔には、絶望が感じられた。
とてつもない、絶望。
「も、もしかして…」
翠星石がゆっくり振りかえり、見上げる。
そこには、フリルのついた服、束ねた髪、そして生え揃った八重歯に赤と白の眼をした、笑顔の青年が立っていた。
「やあ。とりあえず僕はこれからどうしようかまだ決めていないから、まだ友達にはなれないけど……。
だってほら、友達になってすぐ……なんてのは僕も嫌だし。
それでも走って逃げられちゃって僕たちのこの出会いを台無しにするのはなんか、どうかと思うんだよね。
でもやっぱり追いかけてよかった!なにせ今度は別の女の子にも出会えたし。
やっぱり行動って大事だね。
君を追いかける途中いくらか自然を踏み壊してしまったのが残念だけど、後で戻って直したり植林したりすればきっと大丈夫さ。
あ、でも植える為の木はどこから持ってこようか…買えれば1番だけど売ってるかな?
いや、売ってなくてもきっとどこかにある!なぜなら自然は懸命だ!どこでだって生きているものだからね。
まあ、それは後にして……。
で、君たちに追いついた僕は……うん、やっぱりそれがいい。
まずは今僕たちを取り囲む、この自然について語り合う事から始めよう」
「状況がさっぱり飲み込めないですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
森の中に人形の声が響く。
相対するは、不自然な作られた人間。
それに恐怖するは、ある悪魔の脚本の演者(ドール)の1人。
差異はあれど、人形と呼べる3者。
演じられる人形劇は、喜劇か悲劇かそれとも惨劇か。
【H−1 森/1日目 深夜】
【クリストファー・シャルドレード@BACCANO!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 不明支給品(1〜3)
[思考・状況]
1・目の前の少女たちと自然について語り合う。その後は……。
2・ゲームに乗るか、乗らないかは未定。
※参戦時期は未定。ですので、人を殺せる状態か殺せない状態かは後続の書き手に任せます。
※名簿はまだ見ていません。
【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:やや擦り傷 恐怖と錯乱状態 L4?
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 不明支給品(1〜3)
[思考・状況]
1・目の前のお化けから逃げたい(翠星石のことは忘れてる)。
2・部活メンバーに会いたい。
3・死にたくない。
※参戦時期は具体的には不定。ただし、詩音を『ねーねー』と呼ぶほどに和解しています。
※名簿は確認したようです。
※雛見沢症候群の進度は具体的には不明。L5まで進行した場合、極度の疑心暗鬼と曲解傾向、事実を間違って認識し続ける、などの症状が現れます。
説得による鎮静は難しいですが不可能ではありません。治療薬があれば鎮静は可能ですが、この場にあるかどうかは不明です。
【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 不明支給品(1〜3)
[思考・状況]
1・もしかして翠星石は巻き込まれてる状態です!?
2・真紅たちに会いたい。
3・ゲームに乗るつもりはない。
※参戦時期は具体的には不定。ですので、蒼星石についての反応は後続の書き手に任せます。
※名簿を確認したかは不明。
※H−1に翠星石の絶叫が響きました。
投下終了です。
支援ありがとうございました。
GJ!
人形トリオ結成かw
クリストファーのナチュラルな変態っぽさがいいな。
・・・すぐに人形コンビになったりして
GJです!
クリストファーってキャラを知らないけど、なんかスッゲー気になるw
なんだよ、こいつw おかしいよwww
沙都子と翠星石……まあ、がんばれw
何ということでしょう(ry
イイよイイよ〜
投下乙です!
沙都子にとってはなんというホラーww
そしてクリストファー、心配するところはそこじゃない!ww
のんきだけれど人を殺すことには躊躇わないクリストファー、危機感が感じられない翠星石、発症するかもしれない沙都子。
コミカルだけれど、どこか不安を抱えるグループだw
GJです!
投下乙です
確かにこの三人はそれぞれ違った意味で人形だ
クリストファーは相変わらず変態でなんか安心w
投下乙です。
クリストファーと翠星石は相変わらずマイペースだなあ。
その中のあって沙都子がwクリスの顔って、ああなるのも頷けるわ。
不安材料が多すぎて先行き不安すぎるよw
そして人形か、なるほどwGJ
クリストファーww
なんてのんきな奴なんだww
人を殺す事は何一つ躊躇しないのに、自然に関してのみ気を配るクリスに吹いたw
翠の子がもっともな事を言ってるはずなのに、ツッコむ事が違うように感じるのは何故なのかww
投下乙です!
考えてみると、ローゼンの双子(?)はどっちも変態と一緒にいることになるなw
そしてどちらも危機感がないw
したらばに書き込めないので此処に
今出先でPCに触れられないので予約延長させてもらいます
後、携帯でしたらばに書き込めないのは管理者に言えば書き込めるようになるのでしょうか?
しかし変態って感想多いが、元ネタはどれ位変態なんだ?
確かに変な奴っぽいがww
真紅も今頃「ボクの大事なタマ、優しく扱ってください」とか言われているかもしれん。
ローゼン勢、要注意だ。
>>126 確かにw
翠の子は命が、蒼の子は貞操が危ないなw
ああ、クレアの人か
規制なら管理者に言って確認してもらったら解除されると思うよ
>>127 したらばの一番下にある「掲示板管理者に連絡」というところからメールを送ったらそれで確認してもらえるはずです。
規制で書き込めない方が何人かおられるようなので、正式に連絡させて頂きます。
書き込ない方は(ポート開放設定になっていなければ)リモートホストを調べて頂いて、
それをしたらば下部「掲示板管理者へ連絡」から送って頂ければ、対応致します。
また、したらばのスレは誰でも建てられる設定になっておりますので、
必要がありましたらご自由にどうぞ
要望がありましたようなので、スレごとにIDが変わる設定へ変更致しました。
よろしくお願いします
返答どうもです
携帯のリモートホスト?はどうすればわかります?
>>128 先の作品で言われていた通り一つのビルにいる人全員を殺せと命令されても二つ返事でОK
さらにそのビルの奴らが全員不死者だと判明しても「ふーん、で?」
自身が不自然な人間(人造人間)なので自然そのものにはとても気配りする
極めつけに自分は人間に劣った存在だと思っており、
世界で一番つよい人間倒したら自分が人間よりも上の存在だと証明できる!と真剣に考えたりする
>>133 対応乙です
そっかクリストファーはホムンクロスだから人形みたいなもんだなw
携帯から書き込めないっていうのは携帯用アドレスからいってないだけじゃないの?
予約が次々と入るなあ、ウソップとヴァッシュの射撃同士、あとはJUM単品か。
さて次なる投下を心待ちにするか。
調べていて返事が遅くなり、申し訳ありません。
機種によって対応は変化しますが、携帯では「PCサイトビュアー」などのPCサイトブラウザからの書き込みは開放ポート規制に引っかかる事を確認しております。
その場合、auならezweb、ドコモならばi-iPhoneなどの携帯ブラウザから書き込みをお願いします。
また、普通にしたらばに入った時、PC用のサイトが表示される事もあります。
この様な時は、したらば上部「携帯」リンクから入って頂ければ大丈夫です。
これ以外で書き込めない場合は更に調査し、対応を取らせて頂きます。
よろしくお願いします。
しゃげキングと本物の射撃王か……何という……
んー、一応昨日(一昨日?)の議論の最中は書き込めたのですが…
一応携帯の所からは入ったのですが、書き込めないようです
20日の深夜でしょうか?
auかドコモか、そして0時から0時50分までの間に書き込んでいるかどうか、で端末IDが特定出来ますので、お答え頂けませんでしょうか
よろしくお願い致します。
確かめたところ議論スレの51や75が自分ですね
機種はドコモです
お返事有り難うございます。
ドコモだけに影響がある規制があったようです。
そちらを解除致しましたので、ご確認下さい。
お手数おかけして、申し訳ありませんでした。
投下こねーなw
まあ、まだ2時間ある事だしwktkして待ちましょう。
>>149 地図乙です。
なぜか今は見れない状態でもう少し時間を空けてくれとか言われたので後から見るか。
書き込み出来ました
わざわざお手数かけてすいません
>>149 地図乙です!
あ、同じ状態の人がいるのか
一気に色んな人が見すぎて混雑している…とは思えないのは何故だw
お、見れたw本当に学校周りがヤバいな
見れた!
逆に中央に人が少ないんだな
トウカさんの声は土御門まで届いたんだろうか
それにしても乙です!
>>149 地図乙です!
学校周辺がw
誰かが声を上げたら一大戦場に早変わりしそうだ
後、通りすがりの死体が妙な存在感をww
リヴィオ・ザ・ダブルファング投下します。
投下きた!リヴィオ待ってました!!
投下キタ!
161 :
149:2008/09/21(日) 22:27:59 ID:9j3laoVI
やってて思ったんだけれど
ライダーとナナリーのssあるじゃん?
キャラの位置がA-8の湖らしいんだがA-8に湖ってないんだよね。
これも修正内容に加えるべきだよな
虐待を受けている子供がいます。
「痛い! 痛いよ! 父さん! やめて!/待たせたな――リヴィオ」
出口の無い暴力と恐怖の中を堂々巡りする日々。
「母さん! 助けて! 助けてよ! 母さん!/ひどい奴だぜ。俺のこと、ずっと気付かねんだもんよ」
延々と続く苦しみと絶望的な悲しみの中で、やがて彼はある逃げ道を作ります。
「――……早く終わってくれ/だから痛い目見ちゃうんだって」
自分の中にまったく別の人格を作り――。
「居場所も行き場も無いから何も変わらない――/んじゃま、行こうか」
このひどい現実に直面しているのは、あのかわいそうな子で自分ではないと思い込むのです。
「もう、どうでも、いいから――/俺たちを――必要としてくれるところへさ!」
☆ ☆ ☆
逞しい男の腕。
脂肪の少ない薄い皮膚。
その下に見て取れるのはしなやかな筋肉。
尖った犬歯が食い込んだ。
そこから紅い血の珠が生まれ、表面張力の限界に達したそれは、やがて重力に従って流れ落ちゆく一滴の滴に変わった。
食い込んだ歯は、さらに皮下脂肪の下の筋繊維を、ぶちぶちとえぐり抜く。
そしてそのまま力任せに食いちぎった。
深く食い込んだままの歯が一息に肉と筋を引き裂いて、そこから血の飛沫が溢れて飛び散った。
ボタボタと赤い液体が床を濡らす。
だが僅か数秒で血は流れなくなった。
その発生源であるはずの生々しい傷口が、蒸気のようなものを発しながら、たちどころに治癒していく。
明らかに異常だ。
だが、その男にとってみれば取るに足らない。
いやむしろ――。
「治りが遅え……なんだこりゃ」
即死以外の傷ならば、まさに一瞬で元通りになるはずなのだ。
それが暗殺組織『ミカエルの眼』によって特殊改造を施されたこの男――リヴィオ・ザ・ダブルファングの肉体だ。
しかし現在、その回復力が目に見えて低下している。
気付かぬうちに何かされたか。
考える。
あのギラーミンという男が――――いや、その前だ。
最後に見た光景は頭蓋陥没、首があらぬ方向に捻じ曲がった老人の死体だった。
自分「たち」の師である、マスターチャペルの物言わぬ姿。
そしてそこから記憶はいきなり転換する。
いつのまにかあの場所にいて、首輪を付けられていた。
思考を巻き戻す。
師を殺ったのは、あの男。ニコラス・D・ウルフウッド。
そしてそいつと一緒にいた赤コートの金髪は、惑星中に人間災害の名を轟かす元600億$$の賞金首、ヴァッシュ・ザ・スタンピードか。
それならば納得できる。
あのときに必殺の意をもって放った銃撃を完璧に防いでみせた、あの技量が。
名簿を見る。
あの二人の名がはっきりと記してあった。
殺し合いができる。
師の仇と。滅多に会えぬ極上の獲物と。あの二人と。
それはいい。
だがそれ以外が余計に過ぎる。
ギラーミン。首輪。名も知らぬ有象無象ども。
どいつもこいつも面倒くさいから殺してしまおう。何をわめこうが、どうせ死ねば皆、黙るのだから。
首輪はどうにかして外す。
要するに爆発しても即死さえしなければ再生できるのだ。
いつもよりいくらか時間はかかるだろうが、その前に死ななければいいだけの話。
そう考えればやりようはある。
もちろんギラーミンとかいうカスは殺す。
マスターはもういない。どうせ独り。
ならば全てを殺す術を叩き込んでくれた礼に、せめてありったけの死を弔いに捧げよう。
全てを生き返らせる力なんぞ、ハナから信じちゃいない。
「さて……」
男は一旦、思考を区切る。
目の前には自分のデイパックに支給された道具が並べられている。
地図、名簿、食料などの他に、説明書きのついたアイテムがあった。
見たことの無い文字。だが何故か読める――まあいい。
グリップに髑髏のマークが入っている他は、よく手入れされた、だが男にとってみれば普通のオートマチック拳銃だった。
それが二挺。
他には24発入りのマガジンが予備を含めて6つ。
慣れた手つきで銃を解体する。
何か細工がされているかと思ったが、異常は特に無かった。
支援
支援
支援
そして、もうひとつ。
それは説明書きに『エンジェルアーム弾頭弾』と書かれた弾丸だった。
ひとつ取り出して眺めてみた。
弾頭に幾何学的なラインが入っており、そして僅かに輝いている。
その輝きが周囲の空気を凍らせる。
ガラにも無く男の体が冷えた。
圧倒的な力が、この小さな弾頭の中に込められているのが分かる。
もしこれを――人間の身体にぶち込んだらどうなる?
残虐な好奇心が抑え切れなかった。
口元を歪めながらも作業を続ける。
支給された6つのマガジンのうち一つをバラして普通の弾丸を取り出した。
代わりに手早く、だが慎重に、輝く弾丸を装填する。
それは全部で24発。
これで二挺のうち片方に普通の弾丸、もう片方に輝く弾丸を込めたことになる。
「準備完了……まずはサクッと二、三人ブッバラしてくっか」
――まず何よりも先に、急所をえぐれ。
――死体を盾に動揺を誘え。
「……わかってるよ、マスター」
師の言葉が男の脳裏をよぎる。
これは弔いだ。
この世で唯一自分を必要としてくれた師への手向け。
あの二人の死体と、ついでに有象無象どもを捧げる儀式。
だからやり方はマスターチャペルの教えの通りに。
――最大効率で死を与え続けろ!!
「大丈夫。ちゃんと俺の有用性を証明してやるからよ……待っててくれマスター」
荷物をまとめて肩に担ぎ、そして歩き出す。
目の前のドアを開けたらゲーム開始だ。
見敵必殺。かたっぱしから皆殺しにしてやる。
「――――ラズロ」
男の口から言葉が漏れた。
歩みが止まった。
支援
支援
「…………うるせぇよ、リヴィオ。テメェはすっこんでな」
その言葉も同じ男の口から発せられたものだった。
ラズロとリヴィオ。
一人の男が呼んだ二つの名前。
この男の名はリヴィオ・ザ・ダブルファング。
名簿には確かにそう記されているし、それは真実だ。
だが足りない。このリヴィオという男の中には『もう一人』いる。
リヴィオという人格がひたすらに鍛え上げ、改造を施され、人間の限界を遥か向こうに置き去りにした戦闘能力。
だがそのありあまる能力を自在に操り、そしてその全てを殺戮という行動に躊躇なく注ぎ込める残虐な性質を、この男のもう一つの人格は持っていた。
そうして発揮された力はリヴィオのそれを軽く凌駕する。
ゆえに組織はその人格にもう一つの名を与えた。
一つの肉体に二つのナンバー。
途方もない例外。だがその圧倒的な偉才を前にしては、そうせざるをえなかった。
その名はラズロ。
ラズロ・ザ・トリップオブデス――――――――TRI-PUNISHER OF DEATH。
【E−5/病院/深夜】
【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】
[状態]:健康。ラズロ状態。
[装備]:M92AFカスタム・ソードカトラス×2(@BLACK LAGOON)、.45口径弾×24、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×24(@トライガン・マキシマム)
[道具]:支給品一式、.45口径弾24発装填済みマガジン×4、.45口径弾×24発(未装填)
[思考・状況]
1:片っ端から皆殺し。
2:ヴァッシュとウルフウッドを見つけたら絶対殺す。
3:機を見て首輪をどうにかする。
4:ギラーミンも殺す。
※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。
投下完了です。
ご意見ご感想などよろしくお願いします。
うお、リヴィ男かっちょいい!
安直なネーミングだとか思っていた自分が過去の愚物!
投下乙です!
トライガン知らないけど
ニコ兄といい、このリジィオといい、いいキャラ揃ってるんだな
投下乙!
なんかこいつカッコいいな!
>>173 すいません、ソードカトラスの正式名称がまちがってました。
M92FSカスタムが正しい名称です。
投下乙!
いい戦闘見せてくれるんだろうなあ
うは。リヴィオいい武器引いたなぁ。
誰かとバトルのが楽しみだ。
投下乙です!
まさかあの時から来るとは…!
一番危険な時期のリヴィオに、とんでもない危険な武器を渡しやがったー!
容赦なく、油断なく殺人を敢行しそうなリヴィオが格好いい!
GJです!
投下乙です、なんかよく分からないけどかっこいいな
ところで、ギルガメッシュの話がwikiに収録されてないけど、修正要求って出て無かったよな?
投下乙です!
あそこからか…!
それにしてもなんて格好いいリヴィオ!
そしてニコ兄の運を全て吸い取ったかのような支給品運のよさww
GJです!
投下乙です。
リヴィオはよく知らなかったが、かなりカッコいいキャラみたいですね。
二重人格でヤバい方が出ているのか。
やばそうだこりゃ。
>>161 確かにそうですね。それも修正必要があるな。
>>183 出てないですね。たぶん収録していいと思います。
>>177 志村ーリヴィオ、「リヴィオ」!
リジィオじゃないんだwww
>>183 ああ、それ微妙な感じだったからおいといたんだ
結局ちゃんとした修正要求は出てないようだし収録しちゃうか
それよりも題名がないせいでページ名つけられないから収録できないのがあるんだよ
もう適当に番号とかでもいいかなー
>>187 間違えたw
いや道士リジィオっていう昔好きだったラノベがあるもんで
昔道士リジィオってラノベがあったなww
速さが足りなかったorz
俺も昔好きだったな、リジィオ
道士リジィオ懐かしいなw
4年に一度新刊がでるあれだろ?
>>188 これだけ待ってもなにも返答が無いのなら、そうするしかなさそうですね。
一応もう一回だけ告知してみます?
あとライダー・ナナリーのSSの作者からも返答がないが、このままだったら破棄になるのだろうか。
あのころの冴木忍はよかったな
メルヴィ&カシムも好きだったぞ俺
>>188 いやそりゃまずいだろww
きちんと宣伝したほうがいいんじゃない?
したらばかな?
懐かしいなリジィオ、4年に一度だったのかww
待っているうちに大人になって読まなくなったが、そんなに長かったのかよwww
ジョルノ、春日歩投下します
卵王子も…って、投下きた!
大阪さん警報発令!
○E5・病院・病室
「あー、榊ちゃんもおるのんー? 」
一人の少女が泣き腫らした目で紙切れを読んでいた。
少女は、生気を失った様子でブツブツと何事か呟き、頷く。
「ごめんなー」
少女は病室の白いベッドから腰を上げ、フラフラと部屋を出ていく。
その右手に、一挺の銃を持って。
○E5・病院・受付
ジョルノ・ジョバァーナは新入りギャングである。
その彼が、病院の受付の棚を漁り、使えるものはないかと頑張って探していた。
「入団試験をクリアして組織に入れたのはいいが……いったいこれは何事だ?」
ひょっとして、これも試験の一環だろうか?
いや、それは無いだろう。
ポルポは消したし、バッジだって貰っている。
ギャング・スターになるためには汚い事もしなくてはならないことはわかっている。
だが、こんな何の意味も無い殺し合いを社会に根付く組織がやらせるはずがない。
あのギラーミンとかいう者がパッショーネのボスかとも思ったが。
幾らなんでもあんなのがボスなはずが無い。いやボスであってたまるか。
「さて、問題は僕がどう行動するかだが……」
ギャング・スターになるという夢をあきらめるつもりは毛頭ない。
おとなしく誰かに殺されるつもりもない。
だが、下手に自分から殺しまわって身の危険を増やすのは危険だ。
ジョルノは名簿を取り出し、名前を確認する。
「ヒロセコウイチ……彼も来ているのか……」
ジョルノは知り合いの名前を見つけ、とりあえず彼と合流しよう、と心に決めた。
一緒にこの窮地を脱出するにしても利用するにしても、知り合いと一緒にいるのは有益だ。
使えるものは見つからなかったので受付の探索はやめ、病院の奥に行って医薬品を探そうと考えた。
ふと、『スタンド』は出せるのかどうか気になり、『ゴールド・エクスペリエンス』を発現させる。
問題なくスタンドは出現し、ジョルノは胸を撫で下ろす。
「スタンドがあれば、戦う展開に陥っても少しは安心だ。さて、行くか……ん? 」
ガサザザッ、と大きな物音がジョルノの耳元に届く。
かなり近い……何か落ちたのだろうか?
振り向いたジョルノの、比喩でなく"目の前"に、暗い銃口がその腔を広げていた。
題名がないのは
ゼロ、カズマ、レヴィ、水銀燈のSS
サー・クロコダイル、高槻巌のSS
佐山・御言、蒼星石のSS
ラッドのSS
の4つか
懐かしい名前ばかりww
おお投下だ!
支援
支援だ
○E5・病院・受付
だんっ。
銃声が響き、変な髪形の少年が崩れ落ちた。
反動が肩を揺らし、あたしは歯を食いしばる。
彼の隣りにいきなり現れた変な幽霊(?)が、砂のようになって消えていく。
これはなんだったんだろうか。
ひょっとして、あたしに支給されたこの『石ころ帽子』のように、不思議なアイテムだったのかも知れない。
幽霊が突然出てきたのに驚いて思わず激しく物音を立ててしまったが、なんとか少年を暗殺する事ができた。
あたしは右目を撃ち抜かれて倒れた少年にもう一度銃の狙いをつけ、頭にもう一発弾丸を撃ち込む。
銃の扱い方は、親切丁寧な説明書がついていたお陰でわかった。
この少年は、どうやらわたしより年下のようだ。中学生くらいだろうか。
「外国の子かなー。ごめんなー」
あたしは少年に一言詫び、彼のディバッグを漁って内容物を自分のディバッグに移す。
作業を終え、病院の入り口に歩き出すあたし。
「みんなごめん……あたし、まだ死にたくないんやー」
もうすぐ修学旅行なんだ。
ちよちゃんたちと楽しく遊んで、いつも通りに生きていきたい。
だから、泣いて、泣いて、悩んで、悩んだ末、あたしは皆を殺すことにした。
あのギ何とかも、この石ころ帽子のようなアイテムがいっぱいあれば倒せるだろう。
もう、あたしの心は壊れてしまっているのかも知れない。
それほどに、今は生き残ること以外何も考えられなかった。
「あー……暗いなー……」
病院を出て見えた空は、まだまだ夜の中だった。
ちょ、サカキwww
支援
【ジョルノ・ジョバァーナ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】
【残り60人】
【E−5 病院前/1日目 深夜】
【春日歩@あずまんが大王】
[状態]:健康、心神喪失状態
[装備]:グロック17@BLACK LAGOON(残弾15/17、予備弾薬51)、石ころ帽子@ドラえもん
[道具]:支給品一式×2 不明支給品(1〜4)
[思考・状況]
1.生き残るために全員殺してギラーミンも殺し、現実に帰る。
【備考】
※サカキを榊@あずまんが大王だと思っています。
※『石ころ帽子について』
制限により、原作準拠の物から以下の弱体化を受けています。
・大きな物音、叫び声などを立てると、装備者から半径30m以内にいる者はそれを認識する。
・鍛えた軍人レベル以上の五感を持つ者に対しては、上記の制限(距離、"大きな物音、叫び声"の判定)がより強化される。
(具体的には、より遠い距離、微かな気配でも装備者の姿が認識されやすくなる)
・さらに、常人のそれを超えた五感を持つ者に対しては完全に無効。
すまん、ベレッタって.45口径弾つかえたっけ?
GJ!
やっぱりマーダー化しやがったかw
つか怖っ!
以上で投下終了です。
しえんがりがとうございました!
支援
支援
投下乙!
大阪こえええええええ
ジョルノズカンか・・・
S・H・I・T
えーと、病院(の前)にリヴィオと春日がいるわけですが
時間的にはどうなんでしょうか
投下乙です
一般人マーダーか…!
ジョルノォオオオオオオオオオオ!
容赦ないというか、躊躇いがないというか…
原作知らないが、こんなに簡単に人殺しをするような子なのか?
>>188 申し訳ありません、お手数ですが佐山・蒼の子のタイトルは「エレガントにまロく!」でお願いします。
あ、本当だ場所かぶってる
大阪、殺し合いにのってしまったか
あのゆるさが逆に怖い、怖いぞー
投下乙です。
ジォルノリタイアか…!
ロワは非情だ…。
そういえばさっきの投下で、リヴィオが病院前にいましたが、はち合わせにならないでしょうか
投下乙です。
なんという不意打ち……てか、石ころ帽子があったかw
なんか盲点を突かれた感じだ。
こんな所にいきなり連れて来られたら異常な状態になるのも仕方ないのかなあ。
>>215 リヴィオがどこかの病室から出てくる所?
春日が病院を出たところ
場所によっては矛盾はなさそうです。
しかしリヴィオが銃声を聞いた可能性は極大と……
そういうことでしょうね
別に表口と裏口という事も考えられますね。
>>223 いや時間によっては聞こえない事もあるかも。
でも聞いた可能性は大かな。
>>216 灰色。
作品中こいつだけがやたら死に纏わるキーワードをばらまいている。
そういえば大阪何気に黒かったな
ところで予約期限の人達は大丈夫だろうか
あと30分くらいか
ハクオロ・魅音を予約した者ですが、
すみません、大丈夫じゃありません。
期限より数時間遅れそうですが延長しても大丈夫ですか?
あと何作品残ってるんだ?
遅れましたが、なんとか形になったので投下します。
ロロノア・ゾロ、吉良吉影、小鳥遊宗太です
「う、嘘だろ……?どうなってるんだよ……!?」
呆然と立ち尽くす彼の名は、小鳥遊宗太。
高校に通うかたわら、ファミレス「ワグナリア」でバイトをこなす日々を送っている。
周囲にいる人間は皆、強力な個性をもった人ばかり。始めは彼らに翻弄されていたが、今ではそれが日常に変わった。
そのことを差し引いても、彼は「普通の」高校1年生。
人間離れした戦士達が集まるこのバトルロワイアルにおいては、むしろ異質な存在ですらあった。
そんな少年に、当然事態が呑み込めるはずもなく。
(夢だと思ったのに……ひどい夢だけど、目が覚めたら現実に戻れるはずなのに……
でも、いま首に付いている、これは……!)
悪夢から逃れた彼が立っていたのは、自分の部屋ではなく大きな池のほとり。
そして視線の先にはなぜかワグナリアの制服姿で、首に銀の首輪をはめられた自分の姿があった。
恐る恐る首輪に手を伸ばすと、ヒヤリとした冷たい触感が指に伝わる。
頭から冷水をかけられたような悪寒が全身を襲い、これがまぎれもない現実だと気付かせた。
(……待て、待て。落ち着け、小鳥遊宗太。
僕はさっきまで何してた?そうだ、今日もワグナリアでバイトだ。
久しぶりに音尾さんが来たのも、山田さんが3枚も皿を割ったのも覚えてる。間違いない。
それで、仕事が終わって着替えようとして――)
その後どうなったのだろうと必死に頭を働かせるが思い出せない。
消しゴムで消されたように、すっぽりと記憶が抜け落ちている。
思い出せるのは見ず知らずの人々で一杯の部屋と、そこで起きた惨劇。
(そういえばあの人、「殺し合いをしろ」とか言ってたような……
まさか僕、拉致されてここに……!?ど、どうしよう……?
携帯は?ポケットに入れてたのに……だめだ、どこにもない。)
オロオロとしていると、ぽつねんと草むらに置かれたバッグが目に入った。
まさか開けたら爆発とかしないよな――とこわごわデイバッグを開ける。
中の物を1つずつ取り出す。水、パン、懐中電灯、コンパス、時計――
棒状の固いものに触れ、それを引き抜く。すると、小さなデイバックから予想外に長い物体が飛び出した。
(わっ!……これ、刀だ。これで他の人を殺せってことか。
そんな気はないけど、身を守るぐらいなら、まぁ……)
刀を置き、荷物の確認を続けていると2枚の紙が出てきた。片方は地図。そしてもう片方は名簿だった。
『 翠星石 蒼星石 』
(――中国人?)
『 一方通行 』
(――え?道路標識?)
『 ドラえもん 』
(――本名?いや、あだ名……だよな、これ?
なんなんだこの名簿?本当に……)
『 小鳥遊宗太 伊波まひる 』
(――!!あった、僕の名前……って、伊波さん!?)
再び電流のような衝撃が走り、さまざまな思いが頭の中でぐるぐると渦巻く。
(なんで伊波さんまで……いや、そんなことよりも。
彼女もやっぱり、どこかこの近くに一人で置き去りになってるんじゃ!?)
さ、探さないと!!どこかの誰かに殺されちゃうよ!
あの人に殺し合いなんて、できるわけ……)
できるわけない、と思いかけたところで別の考えが浮かんできた。
(伊波さんにもなんか武器が支給されてるんだよな、たぶん。
ってことは、だ。もし誰かが彼女を助けようとしても、その人が男だったら――
伊波『な…なんなんですか?ここどこですか?
なんで私、殺し合いなんかさせられてるんですか?シクシク』
紳士『やぁ、お嬢さん、大丈夫かい?泣いていないで、私と』
伊波『(びくぅ)きゃーっ!!来ないでーーっ!!』
ズガン!
紳士『ぎゃああぁぁぁ……』
【紳士 死亡確認】
……とかなんとか。
ま、まずい!まずいぞ!一刻も早く探さないと、どこかの誰かが危ない!!)
あわてて荷物の確認を中断し、デイバッグに詰め込んで立ち上がろうとしたとき――
「おい、ちょっといいか」
不意に後ろから声をかけられる。振り向くと、男が立っていた。
派手な緑色の髪。
左耳につけた3連ピアス。
筋肉質の体に、威嚇するような目つきの悪さ。
ポケットに手を突っ込み、肩をいからせる歩き方。
「ん?おぅ、いいもん持ってんじゃねーか。俺にくれよ」
(も……ものすごくベタな不良だ!!)
あっけにとられる小鳥遊をよそに、近づいてくる不良風の男。
「な、な、何の用でしょう?」
「お前に用はねぇんだがな……その刀が欲しいんだよ」
脇に抱えていた刀を指さす。
「か、刀?これのこと?でもこれが無いと……」
「何だ」
「あ、あのその、もし誰かから襲われたりしたときに、身を守れない、というか」
「あぁ?俺がそんな風に見え」
「とんでもない!」
全力で首を振り否定する。男は舌打ちをし、持っていたデイバッグをあさり始めた。
「まぁ、そうだな……お前弱そうだからな、丸腰じゃぁすぐ殺されちまいそうだ」
「え、ええ、そうですね、ハハハ……」
「渡したくないってんならしょうがねぇ」
ゆっくりと、デイバックから引き抜かれた男の手。
その手には不気味に黒光りする物体が握られていた。
「この」
それが何なのかを認識するのに、長くはかからなかった。
「銃を」
拳銃だ。
脳裏に、あの部屋で起きた光景がフラッシュバックのように蘇る。
支援
「お前に」
(こ……殺される!?)
声にならない悲鳴をあげ、思わず刀を掴んでいた。
(やっぱり素直に差し出してればよかったんだ……!!
こんなこ……!?な、何だ?体が勝手に……!?)
「うわあああああああああああぁ!!」
不意を突かれた男の右手にきれいに小手がきまる。拳銃が宙を舞い、くるくると回転し地面に落ちた。
「のわっ!?て、テメェ……」
「ひぃぃ!ご、ごめんなさ……あれ?」
右手を押さえて、こちらを睨みつける男。
たしかに刀で斬ったはずなのだが、なぜか一滴も血が出ていなかった。
「何だ?その刀、ただの模擬刀なのか?」
「え?……あ、本当だ。触っても切れない。
よ、よかった……ってあれ、ちょ、ちょっ」
「……分かった。そんなもんいらねぇから、とっとと失せ」
ガツン、と派手な音がして言葉を打ち切る。
振り出した刀が男の緑髪をかき分けて、頭部にクリーンヒットしていた。
一気に、その場に張りつめた緊張感が広がっていく。
(な、何だよこの刀!?持ってると体が言うことを……いやそれよりも、怒ってる、怒ってるよこの人!)
「……虫も殺せねぇようなツラしてると思ってたが……どうやら違ったみてぇだな」
「ち、違いますよ!いや、違うっていうか違わないって言うか、その……わっ!」
そう言っている間にも、体は勝手に構えをとり次の攻撃を繰り出そうとする。
動かないように踏ん張っているのだが、ピョコピョコと相手に向かっていってしまう。
「い、嫌だーーー!戦いたくない!!」
「ふざけてんのかコラァ!どの口が……」
いなみんならそうなるよなw
支援
腰の引けた体勢から繰り出される無数の斬り、突き。
それは、並の戦士なら耐えられないほどの猛攻。しかし相手が悪かった。
賞金額一億ベリー越え、しかも三本の刀を振るう”超”が付く一流剣士。
落ち着いて剣筋を読み、巧みなステップでそれらを次々にかわす。
そして一瞬のすきを突き――振り下ろされた刀の刀身を、素手でがっちりと掴んだ。
「!?」
「つ・か・ま・え・た・ぜ」
もう一方の手で、小鳥遊宗太の右手を掴む。
常人離れしたその握力に右手首は悲鳴をあげ、思わず手を離してしまった。
男と視線が合う。口元は笑っているが、その眼に込められているのは明らかな殺意。
「ひ……」
「手こずらせやがって……覚悟できてんだろうなぁ?」
ドスの利いた声が頭の中に響くが、その意味は全く認識できない。
小鳥遊宗太は、刀と一緒に意識をも手放していた。
★ ☆ ★
小さな液晶画面に<D-7>の文字が踊る。
ボタンを操作し地図を右にスライドさせると、表示が<D-8><D-1><D-2>と変化していく。
(地図の上下、左右でループしているの……?なんなんだここは。
ふざけやがって、あのギラーミンとかいう男、ただでは済まさんぞ……)
支援
林の中で一人奥歯をギリギリとかみしめる男は吉良吉影。
誰よりも平穏な日常を望む彼にとって、今の状況は最悪と言っていいだろう。
(今日はなんて日だ……広瀬康一、東方仗助、それにジョータローとか言う男……
素顔も名前もスタンド能力も知られてしまった。その上気がついたら見知らぬ土地にいるとは。
殺し合いだと?誰がそんなことをするかッ!!
私は静かに暮らしたいんだ、植物のように静かな日常を……)
一通り荷物の確認を終え、最後に出てきた名簿に目をやる。
(クソッ……広瀬康一も東方仗助もいるじゃあないか……
この二人は一刻も早く消さねばならない……他の参加者に私のことを話す前にだ。
とにかく、ここを動くとしよう――)
「そこのお前、待てよ」
(……遅かったか)
声の主を探すと、先ほどまで闘っていたガラの悪い男がこちらに近づいてきていた。
吉良はこの戦い一部始終を、こっそりと林の中からうかがっていた。
「……よく気づいたな。隠れていたつもりだったんだがね」
「フン。戦いには慣れてねぇみたいだな……
全然気配が隠れてなかったぜ。それに」
「それに?」
男はニヤリと笑う。
「臭うんだよ、テメェは。血の匂いがする。
そこらの人間とは違う。俺と同じ匂いだ。……なぁ、テメェ何者だ?」
ジロジロと吉良の全身を観察するように見る緑髪の男。
その視線が吉良の胸元に止まる――お気に入りの、ドクロ柄のネクタイ。
男が元いた世界では、それが意味するものは即ち「海賊」。
「はっ、同業者か!どうりで……ははぁ、なるほどな」
良く分らないうちに勝手に同類扱いされ、カッと頭に血が昇りそうになる。
(このカスが……貴様のような馬鹿とは生き方が違うんだよ。
私のキラー・クイーンは最強だ、貴様も消してやろうか?)
「……さっきのガキは殺したのか」
「いや。睨みつけたら勝手に気絶しやがった。
刀の扱いには慣れてるみたいだったが……強いんだか弱いんだか分かりゃしねぇ」
「そうか。それで?私に何の用だ?」
「刀を持ってないか。ここに集められた時から、俺の刀がねぇんだ……
あいつが持ってたのは、ありゃオモチャだ。」
「……持っていたとして、初対面の人間にタダで殺しの道具を譲るとでも?」
「分かってるよ。タダとは言わん、これと交換してくれ。
こんな小さいのでも、刀よりは役に立つんじゃないのか?」
男はデイバッグから拳銃を取り出す。
(ふむ、拳銃か……確かに、何が起こるか分からないからな……
接近戦なら負ける気はしないが、離れた相手にはキラー・クイーンでは分が悪い。持っていて損はないか)
「……もし刀を手に入れたとして、これからどうするつもりだ?
あのギラーミンとかいう男に従って、他の参加者を皆殺しにするつもりか?」
「あぁ?別にアイツに従うつもりはないな……とりあえず、何人か知り合いがいるから探してみるつもりだ。
あぁ、まぁ強そうな奴がいたら戦ってみたい気はするな。特に剣士なら最高だ」
「ほぅ、そうか」
その答えを聞き、一つの決断を下した。
自分のデイパックから、一振りの刀を取り出す。
「いいだろう、お望みのものだ。交換といこうか」
「なんだ、持ってるじゃねぇか……ほらよ、交換だ。
なるほど、悪くねぇ刀だ……」
男は刀を腰にさし、吉良は拳銃をスーツの内ポケットにしまう。
その時、吉良が思い出したように一枚のメモ用紙を取り出した。
「忘れていたよ……その刀についてたものだ」
「?『トウカの刀』だと?なんだ、トウカって」
「名簿の中にトウカ、という名前があった。持ち主の名前だろうな。
おそらく没収された武器を再分配したのだと思う。つまり……」
「……俺の刀も誰かが持ってる、ってことか。
そりゃぁ良かった。なにしろ、形見の品もあるんでな」
「多分誰かが持っているだろうさ。取り返したければ他の参加者に聞いて回ることだな。
さて、私は失礼するよ」
「何だ、一人で動くのか?いろいろ聞こうと思ってたんだが」
男の言葉に耳を貸さず、荷物を担ぎおもむろに立ち上がる吉良。
「悪いかね?私は一人が好きなんだ。話し相手は他をあたってくれ……じゃぁな」
「まて、せめて名前ぐらい……おい!」
そう言うと、吉良はまた林の中へと向かっていった。
後ろでまだ何事かわめいているようだが、それを無視して振り切るように歩き続ける。
(誰が貴様なんぞと仲良くするか!この場で消してやりたいぐらいだッ!
……まぁいい。なかなか好戦的な男だったし、他の奴らと潰し合ってくれるだろう。
あの部屋にいた人間、何人が殺し合いに乗ったのかは知らんが……
この調子なら仗助に康一も、じきに戦闘に巻き込まるだろうさ。
私が手を下すのはまだ後でいいだろう。しばらく人のいなさそうな所で様子を見るとするか。
この先は『ゴミ処理場』に『温泉』。まさか戦いを求めた人間は来ないだろう……)
振り返ると、気絶したままの少年を担ぎ反対方向へ歩いて行く男の姿があった。
それを確認した後、吉良は踵を返し森の奥へと歩を進めた。
【D−7 林の中/1日目 深夜】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康
[能力]:スタンド「キラー・クイーン」
[装備]:ニューナンブ(残弾5/5)、GPS
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1・なるべく戦闘に参加しない。
2・東方仗助、広瀬康一は始末する
3・とりあえず北へ向かう。
※参戦時期は単行本39巻「シアーハートアタックの巻I」から。シンデレラによる整形前の顔です。
また、第三の爆弾バイツァ・ダストは使えません。
※キラー・クイーンの能力制限にはまだ気が付いていません。
しえん
【D−7 湖のほとり/1日目 深夜】
【ロロノア・ゾロ@ワンピース】
[状態]:健康
[装備]:トウカの刀
[道具]:支給品一式 名刀”電光丸”不明支給品(0〜2)
[思考・状況]
1・自分の刀(特に、和道一文字)を回収する。
2・こいつ(小鳥遊宗太)から情報を得る
3・ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい?)
4・ルフィ、ウソップ、チョッパーを探す
※参戦時期は未定。
※名刀”電光丸”の能力には気づいていません。
※吉良吉影のことを海賊だと思っています。
【小鳥遊宗太@WORKING!!】
[状態]:気絶
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 不明支給品(0〜2)
[思考・状況]
1・この男はヤバイ!
2・伊波まひるを一刻も早く確保する。
3・ゲームに乗るつもりはない。
※参戦時期は具体的には不定。
<支給品情報>
【トウカの刀@うたわれるもの】
トウカが愛用している刀。
【名刀”電光丸”@ドラえもん】
持っているだけで勝手に体が動き、剣の達人のような立ち居振る舞いができる。
具体的には相手の動きをセンサーで検知し、コンピュータで判断した作戦を実行する。
死亡状態でない限り、持ち主の状態に関係なく作動する。(目を閉じている、眠っているなどの状態でも可。)
ただし刃が付いていないので、殴るだけである。またバッテリーが切れると動かなくなる。
【ニューナンブM80@現実】
日本警察が正式採用するリボルバー。弾丸は装填済み。
【GPS@現実】
小型のGPS。
液晶画面に地図と正確な現在位置を表示する。
投下乙!
典型的な不良ワラタw
確かにゾロはそう見えるよな
253 :
◆FoU.wbC/ko :2008/09/21(日) 23:55:01 ID:u+xZ7VND
規制されてもた
投下終了です。毒にも薬にもならない展開で(ry
ワーキングは突貫工事で作品把握したのでキャラがおかしいかも…
指摘ありましたらお願いします。特に人称とか(僕?俺?伊波さん?伊波ちゃん?)
人称は俺で伊波さんかな
投下乙です!
緑髪、ピアス、ボウズ刈り、話し方…確かに不良に見える要素を全て合わせ持っているww
危険な男達の邂逅、あわや一触即発かと思いきや、意外とスムーズに武器の交換が。
吉良がイラついているだけにハラハラしました、GJです!
投下乙です
渡された刀が爆弾化してると思ったのは俺だけじゃないよね?
投下乙です。
小鳥遊君不運だwでもよかったなおもちゃの剣でw
吉良って、こんなキャラなんだ……でも温泉は意外と誰か行きそうだぞ。
まずは1本目、三刀流は実現するかw
投下乙です!
伊波さんの心配じゃなくて、相手の心配というどこか微妙にずれている所が小鳥遊らしいwww
それでいいのかツッコミ役!ww
そしてゾロ、勘違いするな〜そいつは海賊じゃない!w
キラークイーンの制限に気づいていないことで今後どうなるのか
GJです!
いや、おれも吉良なら刀爆破をやりかねないと思ってドキドキしてたw
吉良は敵を作りたくない人間だから複数人で接すれば害は少ないんだよな、一度に一人しか消せない能力だし
行動方針まとめてみた
【対主催】
康一、サカキ、グラハム、トウカ、真紅、あすか、切嗣
仗助、劉鳳(9人)
【消極対主催(主催撃破より仲間探し、脱出が優先)】
ゼロ、佐山、蒼星石、土御門、レナ、圭一、アルルゥ
沙都子、翠星石、宗太、ゾロ(11人)
【マーダー】
水銀燈、クロコダイル、ラッド・ルッソ、ウソップ、ロベルタ、詩音
バラライカ、リヴィオ、大阪(9人)
【グレーゾーン】
カズマ、レヴィ、ギルガメッシュ、ウルフウッド、クリス、吉良(6人)
・
よくわからないが人ごみの中を肩タッチしながら一般人を次々と爆破していく吉良が思い浮かんだ
ところで梨花とルフィーを予約してた人は……
>>261 まとめ乙です。
いまのところ全体のバランスはいい感じかな。
梨花とルフィが残っているのか。
別に少しぐらいなら遅れても構ないと思うが、連絡ぐらいは欲しいかな。
>>261 まとめ乙!
対主催、人数だけは多いが見事に火力を持つ奴が少ないな
マーダー、グレーに対主催が全員がかりでかかってもきつそうな奴が多いなw
まとめ乙です!
ある程度以上戦えるマーダーが多いのか
対主催は…うん。
頑張れー!
でもバランスはいいよね
現在の戦闘勃発寸前ゾーン
・北側の湖周辺
・学校周辺
4分の1がマーダーか。
マーダー不足の事態はとりあえずなさそうだな。
グレーゾーンもいることだし。
強マーダーが多いってことはマーダー同士のガチバトルも見られるのかな
パロロワの中では珍しい最終生存者一名パターンが見られるかな?
とりあえずラッド・ルッソとバラライカが一触即発なはずだから期待しようwktk
バラライカってどのくらい強いの?
ところでライダー・ナナリーのSSの修正が来ない、というより◆l2Fyyn/C/E氏から反応が全くないんだが。
このままでは破棄もやむなしか。
本来の延長期間二日待ってこなかったら破棄かな
とりあえず1日待ってみたら?
明日になっても音沙汰なしだったらあのSS破棄でライダー・ナナリーの予約開放みたいな感じで
アク禁でもしたらばには書けるからな……
バラライカは原作だとあんま戦闘シーンないけど…
ソ連時代には遊撃隊率いてアフガンから生還したぐらいだから戦闘レベルは常人としては強いレベル。
「体がなまった」とかいいつつヤクザの親分を素手で絞め殺したりしてたし。
ノベルス版設定だけど、ソウル五輪射撃ソ連代表候補だったという過去もあるぞ。
>>283 制限かかっているロワ内では十分強いよそれはww
元軍人vs快楽殺人者か。
これは楽しみw
ラッド・ルッソ!
ちぃ、ようやく覚えた!
ラドル・ルッソじゃないの?
いや、ラズロ・ルッソだ!
ラッソの兄貴が半不死者化してる分微妙に有利なのかな。武器にもよるけど。
あれ!?
チラシの裏を一枚埋めて覚えたのに!
分かった。もう一度覚え直す。
ラッド・ロッソだな?
>>291 半不死は負けフラグな気がしてならないw
バラライカはカラシニコフ持ってるからな
いい勝負ができるんじゃないか?
>>292 いじり過ぎたww
ラッド・ルッソだww
カラシニコフと聞く度に、なにか辛みの利いた食べ物を連想してしまう俺はぽんこつなのだろうか。
自動で蘇生するというだけの半不死だと、
死ぬまで殺され続けるという気がしてならない。
紙を一枚使う根性もすごいが、チラシの裏をつかうというエコな所を俺は褒めたいww
俺はドラニコフが
しかしモスクワおばさん凄まじい重武装だな
丸いものを見ると…
カラシニコフと聞くとカラシニコフごときで俺を殺してのけるつもりかみたいに言い放ったチートマーダーを思い出すw
なんだよもー
ラッ・ドルッソで合ってんじゃないかよー
ルッドの兄貴も銃持てば凄まじく強いんだけどなぁ……。
>>303 いいえ、ラッソ・ロッソだよ
嘘だwwスマンww
素で点を間違えた・・・
ラッド・ルッソね、ルッソ。
>>300 おい怖い顔した外人の集団がそっち行ったぞ
連絡遅れてすいません
梨花、ルフィ予約したものですが、予約破棄します
ご迷惑おかけしました
あらーん
>>304 ラッドの場合銃抜きでも強くね?
黒服を素手で殴り殺したしボクシングセンスもあると思う
>>308 非常に残念ですが、しょうがない
また書きに来て下さい
>>308 残念です。
連絡ありがとうございました
強対主催のルフィは即死だと思ってたが何とか延命したなw
>>314 だから死ぬって決まってたわけじゃ(ry
予約来たな
エルルゥ相手じゃルフィも死ぬことなさそうだw
みんなエルルゥを舐めているが、
化学兵器を造らせたら彼女の右に出る者はいないぜ。
おお、予約来てたのか!
ルフィとエルルゥ、梨花か!
梨花はどす黒いって聞いていたから楽しみだww
エルルゥが死体で出てくるとはこの時点では誰も想像していなかった
>>319 そして復活だな!
ってそれはねーよww
梨花とエルルゥとは、これはまた面白そうな組み合わせを……。
>>317 化学者なのか?
というか毒ガスを作らせたらって、どれだけ限定された才能だww
>>322 うたわれを知らんけど、察するにすさまじい料理を作ってくれるんだと思う。
>>322エルルゥは薬師だw
というかうたわれ世界は科学者と呼べるものがいるほど科学技術が発展してない
ゲームのユニットとしては、薬を駆使して相手を状態異常にも出来るんだぜ。
攻撃力下げたり気絶させたり。
けど衛星からビームが飛んでくるぜ、うたわれ世界
科学発達してないのにかww
一人でテロ起こせるじゃないかそれw
現代文明が一度滅びてるんだよ。
あの世界の人間はその末期に作られた亜人の末裔なのさ。
>>200 カズマ組の題名は前スレ575に「古城跡戦」と書いてありますね
おお、なるほど。
衛星という事は、科学の進んだ星から宇宙人襲来か!?とか考えてしまっていた、ありがとう
エルルゥのは漢方薬みたいなもんだからな。
おばーちゃんから受け継いだ知識と技術か。
この草を食ったら風邪が治ったという例がこんなに!→薬にしてまえ!
みたいな感じだったんじゃないかな。帰納法というやつですな。
バトロワで役に立つのか……?
科学や薬学ってそういうのの積み重ねだから、意外と…いや、それ以前に薬草、会場に生えてるのか?
きっと中の人補正でハラワタを(ry
ミューツーの細胞と代謝促進薬を調合して……。
フォークもあるでよ。
フォークといえばミョウツーの武器のスプーンもフォークになるな。
この二人を会わせてはいけないな。
ビルをもぶった切るフォークを持ったエルルゥww
あれなんでだろ? 勝てる気がしねぇwww
アルルゥ無双ならぬエルルゥ無双ww
レッド「こいつは……?」
ポケモン図鑑『エルンガー。しっとポケモン。
きげんを そこねると フォークで ずぶり。
どんな もうじゅうも おびえさせる がんこう』
レッド「ニョロ!」
エルンガー「あ゛んッ!?」
レッド「ああっ!?」
こうですか。わかりません。
ポケモン図鑑『ついき。
てんてきは ながい くろかみの
きょうとずきな びじん』
なんでエルルゥがポケモン扱いにwww
……まあ一部納得もできるが。
341 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/22(月) 09:26:44 ID:ydaXcvBl
ギャルゲロワみたくルフィのアホさに思いつめてた自分が馬鹿らしくなった梨花ちゃまが見たかった。
過去形かYO
過去形だYO
予約されているのは「エルルゥ・梨花」ペアだYO
でもこのペアも深夜の話聞いてると面白そうだww
>>343 見直してこい。
予約されたのは「エルルゥ・ルフィ」ペアだ。
梨花は単品。
いろいろ情報が錯綜しすぎだw
だれも手をつけないから終わクロキャラやってみようかな
書き手するにはどうすればよいのでしょうか?
>>346 こんな流れかな?
1.キャラの把握、動かし方を考える
2.いけそうだと思ったらトリップをつけてしたらばの予約スレで予約(トリキーを覚えておく)
3.予約期間3日の間に愛をもってがんばって書く!(SSの最後にはリレーするとき把握しやすいよう状態表をつけておく)
4.SSがかけたら推敲
5.このスレに予約のときと同じトリつけて投下宣言してから投下(投下宣言あると支援しやすいから)
>>1にしたらばのアドレスがあるだろう?
したらばに飛んで、予約スレでトリップをつけて予約。
やり方は他の人のを見ればわかる。
後、一度したらばの仮投下スレに投下することをお薦めする。
そこで矛盾点など指摘してもらえるでしょうから
今日は誰か来るかな
来いよ
来ると思うwktk
別に来なくても
マッタリ待ち待ち
レッド、イエロー、無常の人の予約延長来てた
ってことは今日予約期限なのはクーガー、ミュウツーの人だけ
wktkしつつ1時間、延長ならそう言ってくれー
いきなり延長する奴が多すぎで正直不安
新たにまロい新庄君の予約が入ったが、さてミュウツー・クーガーの人は如何にw
投下がまだ見たいなので今の内に。
ライダー・ナナリーの人からの連絡が一向に無いのだが、どうしたものだろう。
昨日告知してまる1日連絡なかったら破棄もしかたないとか言ってなかったっけ
もうすこしで丸一日たつけど
実際投下直後からここの修正が必要だって明確に言われてるけど
全然応答ないからなー
このまま他の人が書けないのもなんだし
そういやドラえもんって今空いてるんだよな
ライダーの人はなまじっか上手かったから修正を期待したい。
>>361 だな
今予約されてるキャラ一覧はしたらばにあるよ
>>421 重いものほど落ちる男、ネプチューンマッ!
ごめん、誤爆orz 御坂投下
366 :
ruins:2008/09/22(月) 21:39:24 ID:/t6lI1W0
「なんで……うそ……あいつが……?」
廃墟の中、一人少女が震えた声で呟いた。肩まで伸びた茶髪が、闇の中さらりと揺れる。
彼女の名前は御坂美琴――学園都市の超能力者(レベル5)である。
名簿に目を落とし、恐怖と……喜びをないまぜにした気持ちに戸惑い立ちすくむ。
そこに、こういう名があった。――上条当麻と。彼女の記憶では、つい先ほど、自分の手で殺してしまった青年が、ここにいる。
殺したはずの彼がここにいる。そう――死人になったはずの人間がここにいるのだ。
間違いない。なぜなら、自然落雷を超える自分の、電撃を食らって吹き飛んだのを彼女は覚えている。
なのに、ここに――彼がいる。
死人が蘇った? それとも――偶然生きていてくれた?
生きているのが信じられない。けど、ここにいる。もしかしたら、死人すら蘇生させる力をギラーミンが持っているかどうかは関係ない。
生きて、いる。
彼女に正面から問いかければ、間違いなく否定するが、彼女は彼に好意を持っていた。
いた、という過去系は彼が生きていた以上過ちかもしれないが、これは間違いない。
このことが、動転している気持ちを、わずかではあるがいいほうに傾かせた。
あの女性のように、首輪が飛ぶかもしれない。けど――あの青年ならどうにかしてくれるのではないだろうか?
別に直接的に思ったわけではないが、このような思いを彼女は抱いていた。
彼女は、ぐっと一度唾をのむと、首輪を触る。自分の力と、首輪を考える。
おお!まさかまだまだ締め切り先なのに来るとは
やった!支援
きたか
369 :
ruins:2008/09/22(月) 21:40:11 ID:/t6lI1W0
ある程度、電磁波などをぶつけて不完全ではあるが、内部を透析することもできるので、構造を見れるかもしれない。
それに、内部の構造しだいではあるが、強力な電磁力で内部の信管などの機能を破壊することも可能かもしれない。
もしも、だが首輪に自分が電撃を叩きこめば、それでこの枷から脱出できるかもしれない。
どれか一つでもできれば、一気に反抗まで激進できるだろう。
もしも、自分の能力を相手が見逃していれば、だ。
そう。自分にこんなものをわざわざつけた以上、これで自分を拘束できると思っているとしか思えない。
絶縁体および重金属製で電磁波を遮断する構造なだけだったらましなほうだ。
最悪、そういった処置を行った瞬間、何らかの始動フラグが立ち、瞬間爆発。
かもしれない、という可能性を追うのなら、こっちの目が出るほうが、はるかに倍率が高いのはよく分かっている。
かといって、別の人の……もちろん、あまり言いたくない話だが、他人の首輪を使っても無意味だ。
名簿を見た時に脳に刻まれた名前。そこに刻まれた、絶望の名前。
ここには、一方通行(アクセラレータ)がいる。あの、最悪最強の超能力者(レベル5)がいるのだ。
あの一方通行をこんな場所に呼ぶ以上、一方通行すらどうにかする自信があるのだろう。
この段階で、どう転ぼうがあらゆる選択肢は絶望のみだ。
パターンA もし全員が一方通行でも対処不能なレベルの首輪が付いている――どの首輪も解除不能。
パターンB 一方通行でも封じられるように、個別に首輪にチューンされている――自分の首輪は解除不能。
両方の共通点――解除不能。
では、もしも、偶然、最後の一人になる可能性は?――無理。一方通行に勝てる人間など、ここに一人もいない。
自分ももちろん含んで。どんな攻撃もベクトルで反射する悪魔の前では、すべてが生贄だ。
この殺し合いの根底からの破壊も不可能。この殺し合いに勝ち残ることも不可能。
もはや、どうしようもない。完全に行き止まり(デッド・エンド)だ。もちろん行きつく先も、死亡(デッド・エンド)だろう。
支援だw
371 :
ruins:2008/09/22(月) 21:40:58 ID:/t6lI1W0
けど――もしかしたらそんな幻想を彼ならば打ち砕いてくれるのではないだろうか?
摩耗に摩耗を重ね、自分が死ぬことで妹を救おうとした彼女が運ばれたのは、殺し合いの会場だった。
けど、ここで死ねない。妹を結局一万人近く死なせた自分がどの口で言うのかとも分かっている。
けど、まだ残った妹を助けられるかもしれない。なにか、奇跡が起こって一方通行が撃破されるかもしれない。
もしかしたら、全部全部うまくいくハッピーエンドがあるのかもしれない。
もちろん、現実ないだろう。でも、ギリギリまで信じて、損はないはずだ。
彼女も、あがけるだけあがいてみずにあきらめ切れる正確ではなかった。
彼女は、歩き出す。とりあえず……あいつを探してみようと。
けど、それは淡い幻想。彼女が立ち直ったのは、彼が生きていたということだ。
もしそれが折れれば彼女はいったいどうなるか―――――?
死んだ彼が生き返ったかもしれない可能性と、主催者がちらつかせた言葉を思い出せば――?
絶望の化身一方通行(アクセラレータ)でも落ちうると知ったら―――?
どれが起こってどうなるか、さてご拝聴あれ。
【A-2/古城跡/一日目/深夜】
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康
[装備]: [道具]: 基本支給品 不明支給品1~3
[思考・状況]
1:脱出狙い。上条を探す。
投下完了。短くてごめん、短いのしか書けない……オチも何もないし。
上条さん死んだので、ぜひ病んで暴走してくれ!ということで未来に期待ということで……
支援
また変わったタイミングからの参戦だなw
投下乙!
どんなに遅くても第一放送で上条さんの死を知っちゃうんだよなー御坂
全然短くないよ!完成度も高いしすげー
投下乙!
とある魔術の禁書目録知らないんだけど
電気系の能力使いで電磁波とかまでいけるキャラなのか
これは脱出派としていろいろ解析にがんばってくれそう
でもその一方で暴走フラグも立ってるの怖ええ
御坂……
新たなマーダーが降臨か。
クオリティ高いし何の問題もありませんでしたよ。面白かったです
投下乙です。
御坂、上条を支えに歩きだすか……頑張ってくれ。
一方通行がいるから悲壮にもなるわな。
で、場所が古城跡か……あれ、誰かいたような……
>>377 殺し合いには乗ってなくね?
上条の死を知ったらどうなるかわからない危うさはあるけど
投下乙!
禁書が好きなんだっていうのがよくわかるなー
そして、それよりもなによりも最初の誤爆が気になって仕方ない件について
うまいなー
簡潔にキャラのスペックと人間関係が描写されてる
でも説明に終わってるってわけでもなく読ませるつくりだからすごい
投下乙でした
今後に期待したいけど、もうこの子に予約入ってるのが心配でならねえw
ライダー・ナナリーの人、早くしてくれ。
後1時間で破棄になってしまうじゃないか。
ついでにミュウツー・クーガーはどう扱えばいいんだ?
もうどっちも破棄でいいんじゃない
その辺は予約してもいいのかな
>>383 今日の00:00までに連絡がなかったらそれぞれ強制破棄・予約無効でいいんじゃない?
ミュウツー・クーガーの人の予約はもうとっくに切れてるんじゃない?
まぁなにかで連絡できない可能性もあるし、次の予約は0時まで待つのに賛成だけど
もう時間がないな
楽しみにしてたのに残念だ
さて日付が変わると共に予約に入る人はいるのだろうか……って、まだ7分あるか
小便はすませたか?
神様にお祈りは?
パソコンの前でカタカタ鳴らして予約をする心の準備はOK?
いや、というかほんとにいいのか?
ナナリーとミュウツーの人。
ああ無念なり
我が哀しみを癒せるやつは、ないのか
>>392 仕方ない。これだけ待って音沙汰なしだからな
>>394 今来たところなんだけど、これだけ待ってって、まだ期限切れて5時間だよね?
延長2日できるのに5時間で無効って早くない?
あらかじめ規定があったわけでもないし。
>>395 でもこれだけ言われていたら連絡の一つや二つしてくると思うのだが。
予約が切れたのは普通に17時だっけ?の時間だよ
それは決まってたこと
もちろん予約切れてても投下していいし、連絡あれば延長もあり
ちょっとぐらいの遅れならたいていの人が空気読んでまってる
でももう予約は切れてるんだから新しい予約が入ったらご愁傷様ってこと
ナナリーのほうの人はずっと呼びかけあったのに連絡なくて
そのポートずっと凍結もなんだから今日0時まで待って来ないなら残念だけど破棄だねってことに
今回は規定が無いわけだから、半日くらい待ってもいいんじゃないかな?
終電まで働いてる社会人って可能性もあるわけだし…
で、今後は延長申請ない場合、どの段階で予約無効にするか
はっきり決めておいたほうがいいと思う。
>>398 常識的に考えて、何の音沙汰も無いのなら予約期限が切れた時点で無効だろ
ナナリーの人はともかくミュウツーは延長期限まで待ってて良いと思う
仕事忙しくてスレが見れてないかもしれないし、延長するときは申請がいるって知らずに延長しちゃってるかもしれないし
予約っていうものを勘違いしてないか?
つか、ナナリーとライダーの人は豪快にトリバレしてたからなぁ。
マーダーナナリーが見たかったけど。
仕事があるなら尚更おかしいだろ。
忙しいなら前以って延長連絡するはず
帰って来たら投下きてた!投下乙です!
禁書知らないですが、設定はすんなりと頭に入り、御坂の心情が伝わってくるいい話でした!
上条さんの生存を支えに生きる、か。
肝心の上条さんが死んでいるのを知った時にどうなるか不安を抱きつつ。
GJです!
事情があるから連絡出来ないだろうまで考えてちゃキリがないよ。
期限に関してはシビアに行くべきと思う、
じゃないとなんの為の延長制度だか分からなくなっちゃうでしょ。
皆さんの意見を聞いて理解できたので、自分の意見は取り消します。
んー、まあ後の予約が入らなければ再予約即投下ってのもアリかなとは思うけど…
もう一度予約して3日延長ってのはナシだね。
予約の意味なくなるから。
ところでふと思ったんだけど、今まで投下された話の中で、純粋な対主催のコンビってあんまりいないな
今予約されてる分で何組かは出るのかな?
>>408 グラハムとレナが一番それっぽくないか?
まあグラハムの場合ラッドの動向次第で変化するけど
>>409 今のところ一番ましな対主催がこいつらってww
しかもこの二人も暴走フラグもってるしな
というか対主催コンビはあと康一サカキ、ゾロ小鳥遊しかいないぜ
康一はともかくサカキが純粋な対主催じゃなさそうだし、後者はそもそも対主催として機能するか怪しいしなぁ
なに、まだ始まったばかりだ。
出会いと別れがボクらを待っている!
はず
圭一と切嗣は?あの二人も対主催コンビじゃないの?
415 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/23(火) 12:08:32 ID:YX8U5ai9
>>414 そいつらもだな。
でもその二人は正義の定義が違うからな。
微妙に先行き不安だ。
wikiの方に編集されてなかったんだけど
マップ1マスって何メートル四方?
大声届く範囲が気になる。
切嗣は圭一が足手まといになったら即座に切り捨てそうだな。
切嗣は圭一と打ち解けて交流深めても切り捨てる事に迷いがない奴だからな。
口先の魔術師と魔術師殺しだもんなw
よく考えるとなんて相性悪いんだww
対主催コンビ……真紅とあすかがまともだと思ってたが話題に挙がらなくてびっくりw
PC規制中なので携帯からカキコ
クーガーの予約が切れていた様なので、予約して仮投下スレに投下しました
御意見、御指摘をお願いします
あ、クーガーに新たに予約が……って、仮投下に来てるやん
まだ前の書き手の返答が来てないうちに予約するのは感心しないな
予約期間が過ぎた時点で失礼も何もないだろ。
むしろ何の連絡もない前の書き手のが失礼。
面倒な事になりそうなんで取消、破棄する事にします
低筆力だし、クーガーらしさもイマイチなんで
二時間近くもキャラ拘束すいませんでした
>>422 仮投下乙です!
問題点は特にないと思いますよ。
本格的な感想は本投下後にしますね……と思いましたが、規制中でしたか。
よければ代理で投下しましょうか?
リロ忘れorz
破棄する必要はないと思いますよ。
予約期限が過ぎて何も連絡がないのは前の人の過失ですし。
クーガーらしさは存分に出ていたと思いますので破棄は勿体無いかと。
レスが遅くて申し訳ないです
正直、どうすれば良いのかわかりません
代理投下をお願いしたい所なんですが、延長期限を過ぎるまで待って最速で予約しなおした方が良いのか……
>>428 有難うございます。そう言ってもらえただけで満足です
クーガー来てたヒャッハァ!
ってお願いですから破棄するなんて言わないでー!
感想書きたい気持ちでいっぱいだけど本投下後…!
これから仕事だがその頃いるのか…!?
予約期限の延長は事前に申請した場合認められますよ。
申請をしないまま期限が過ぎた後は予約を入れられても仕方ないかと。
それは申請をしなかった人の責任ですし。
なので破棄にするのは勿体無いと思います。
俺のレスが遅い!俺のレスがスロウリィ!
時間をかけるのはクーガー的に考えて無駄なんで代理投下お願いします
予約した人すいません
了解しました!
ちょっと待っててください〜。
「ああっ、文化は本当に素晴らしい! 俺は文化が大好きだ!」
読み終えた本を閉じ、男は言った。
両腕を大きく広げ廊下を歩いている姿は、まるでこれから演説を始めるかのよう。
トレードマークの紫色のサングラスは前髪の一部に引っ掛けられていたが、その目は閉じられた瞼に遮られ見る事が出来ない。
「文化―――それは人の営みの中で育まれる素晴らしいもの、俺はその中でも本を推す、映画も良いが一定時間拘束されるという欠点があるからだ、
だが本は違う、本人の努力次第で拘束される時間を短縮出来る、それではじっくりと楽しめないだろうと思うかもしれないが、逆に濃密な時間を過ごせると考える人間もいる、俺がそうだ。
そして文化の中にはただ平和に生活するだけでは成長しないものもある、それは何か? それは“力”だ、人は昔から常に何かと戦ってきた、それは自分を守るため、狩るために襲い掛かってくる動物、理不尽だとも思える自然災害、
そして人間が戦ってきた中で一番の強敵は同じ人間だ、同じ人間同士が戦うことで力の文化は大きく発展してきた、そう、人は本来争う生き物だから」
圧倒的な言葉の奔流。
それを聞く者も止める者もこの場には誰一人存在しない。いや、いたとしても止められはしないだろう。
男は本を片手に持ったまま図書館を出た。貸し出しの許可を得ろと咎める人間もここにはいなかった。
夜の闇の中、男の言葉は途切れること無く加速していく。
「そして俺はその争いの中にいる、これは俺の最も愛するものを高めるために最適な環境、戦いは非文化的と言う奴もいるかもしれないがそんな事はない、
やり方による、それにここには歯ごたえのある奴がわんさかいそうだ、俺は戦闘大好きな馬鹿じゃないがさすがに胸躍った、それが俺の人生を縮める事になったとしてもだ、自分が成長する事を拒絶する人間がいるか? いや、いない!!」
男は目を見開くと手に持っていた本を天高く放り投げ、そのまま流れるように前髪をはじきサングラスをかけた。
「―――しかし俺はこうも考えている、他人に運命を左右されるとは意志を譲ったということだ、意志なきものは文化なし、文化なくして俺はなし、俺なくして俺じゃないのは当たり前、そしてぇっ!!」
この戦いが自然に起こったものだったら、例えそれが命のやり取りだとしても男はそれに参加していたかもしれない。
だが、この戦いは一人の男が一人の少年に復讐するために起こしたもの。それに参加する事は利用される事と同義。
この男は利用される事を良しとしない。
「ラディカル! グッド、スピィィィード!」
重力に負け落下してきた本が男の叫びに呼応するかのように粒子に変わり、同様に地面の一部も鋭利な刃物で抉られたかのような跡を残し光になった。
その虹色の光の粒子が男の両脚に絡みつき、
「脚部限定!」
銀色と紫色を基調とした輝く流線型の装甲を形作った。
投下あったのか!支援!
かつて横浜を中心に原因不明の隆起現象が発生し、半径30kmにも及ぶ地域が本土と切り離された。その地は『ロストグラウンド』と呼ばれ、日本政府の尽力によりある程度の復興をみせた。
しかし、その支援は全ての人間には行き届かず、復興した市街の住人と崩壊した地区の住人、通称「インナー」と呼ばれる人間達とで分かれ、二層社会を形成してしまう事となった。
これだけならばまだロストグラウンドが日本に復帰する見込みは十分にあった。だが、現実はそう甘くはなく、誰もが予想しないものとなった。
それは、ロストグラウンドで生まれた新生児の中に『アルター能力』という特殊能力を持つ者が現れ始めたからだ。
アルター能力。精神感応性物質変換能力とも呼ばれ、自らの意思により周囲の物質を分子レベルまで分解し、各々の特殊能力形態に合わせ再構成する能力である。
その形態は千差万別で、例外を除けば同じ形状や能力のものは一つとして存在しない。理由としては、アルター能力が能力者自身の性格や願望を具現化したしたものだからだという説が有力だ。
そして、その説が間違いではないと最も思わせられる人物がこの男だった。
「衝撃のファーストブリットぉ!」
超高速で放たれた蹴りが図書館の外壁に大穴をあけた。
その速度、破壊力はすさまじく、常人ならば知覚することすら困難だろう。
「足りない! 足りない足りない足りないぞぉっ! 今の俺には―――」
だが、男はまるで満足していなかった。
蹴りを放ち終わったと同時に疾駆。それは破壊された外壁が巻き上げた砂塵を置いていく程の速度。
「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ、は足りている! だがっ!」
しかし、その速度は、
「―――速さが……足りない! 俺が遅い、俺がスロウリィ……!」
男の満足するものではなかった。
男は文化と、そして何よりも“速さ”を愛していた。
それは彼のアルター能力、『ラディカル・グッドスピード』が、全てのものを速く走らせることが出来る、という力を有している事からもわかる。
だが、今はその速度が制限されている状態にあった。
それは何故か? 考えるまでもない。
「どこかで聞いているんだろう!? ジラーミンさんよぉ!」
……男は主催者の名前を間違えていた。
命は相手に握られている。首につけられた爆弾がその証で、威力の程は確認済みだ。
もし、これから言う言葉を本当に聞かれていたら、問答無用で首輪を爆発させられる可能性もある。
だが、
「お前は重大で決定的で取り返しのつかないミスを犯した、それは集めた人間の中に俺がいたって事だ、さらにその俺の前で明らかに戦う気の無い人間を殺した、さらにさらに俺から“速さ”まで奪った!
気に入らない! それが復讐のためだってんだから尚更気に入らないっ!!
つまり俺はお前に逆らった上で倒すと即決即納即効即急即時即座即答ォーッ!!!」
その程度でこの男は止まらない。
「…………」
少しの間待ってみたものの返答は無く、首輪も爆発しなかった。
しかし男はそれが、やれるものならやってみろ、という無言のメッセージだと勝手に受け取った。
男は自分の発した言葉があまりに早口すぎたため、相手が聞き取れなかったという可能性は微塵も考えていない。
「……ハッハッハッ、ハー!」
「―――さあ、始めるとしますか」
最強と呼ばれたアルター使い、ストレイト・クーガーは宣言した。
【D4/図書館前/深夜】
【ストレイト・クーガー@スクライド】
[状態]:健康
[装備]:HOLY部隊制服、文化的サングラス
[道具]:支給品一式 不明支給品(0〜2)
[思考・状況]
1・ジラーミンに逆らう
2・ジラーミンを倒す
※ジラーミンとは、ギラーミンの事です
初めて書いたので、御意見、御指摘をお願いします。
問題が起こるようなら破棄します。
駄文で失礼しました。
代理投下ありがとうございました
代理投下終了!
投下乙です!
これぞ最速の男、クーガーの兄貴だといわんばかりのSSですね!w
長く、そして熱い台詞がとてもクーガーらしさを引き出していて、自分もクーガーを書く事になったら是非参考にしたいと思いました!
スクライドの世界観の説明も丁寧で、未把握の人もきっと興味を持ってくれると思いますよ。
あと案の定名前間違えてるクーガーに笑ったwww
GJです!!
それとこれは取るに足らない事ですが「〜なら破棄します」や「駄文ですが〜」という言葉はつけないほうが良いと思いますよ。
もっと自信を持ってもらっても全然OKかと。
それと改行規制に引っかかってしまったので申し訳ありませんが所々勝手に改行させてもらいました。
お気に召さらないのであればwikiに収録されてから修正をお勧めします。
では、次回作もお待ちしていますね!
自分も書かないと……w
投下O2(乙)!
なんという早口ww
速さは制限されていてもクーガーの早口は制限出来なかったかww
そしてやっぱり名前を間違える兄貴w
ギラーミンはギラーマンとかジラーマンとか名前間違い多すぎだろww
代理投下も乙です!
とりあえずクーガーの兄貴に酸素を、O2! そして乙!
装備の文化的サングラスに笑ったw
あと、クーガーは気に入った人の名前しか間違わなかった気がする。
投下乙です!
あの止めようがない早口が聞こえてくるかと思ったww
そうか、制限されているから速さは落ちているんだよな
とはいえ常人にはありえない速さであろうことは疑いようがないw
「相手が聞き取れなかったという可能性は微塵も考えてない」という所で吹いたww
目を白黒させているジラー…コホン、ギラーミンが目に浮かぶようだwww
GJです!
あと、
>>432から「最速に足りない人」と名付けたくなってしまったのは秘密だww
本当は全員にレスを返したいんですが、とりあえず補足だけにしときます
>>442さんの指摘ですが、アニメ二話で『みのりさん』と呼んでいて、「ホレっぽすぎね!?」と思っていたので、あえて間違わせてみました
色々ありがとうございました
最速に足りない人ってオイw
微妙に失礼だww
き、気にいったなんて事ないんだからね!
お、投下来てる
投下乙!
いいねいいねーこれぞクーガーの兄貴だ
投下します
「何なンだこりゃ……またクソみてェなゲームに巻き込まれちまったじゃねェか」
木々に囲まれた森の中、月明かりすら届かない空間で一人の少年が吐き捨てるように言った。
黒一色の空間に相反するようにどこまでも白く、白く、白く、白い印象を他に与える少年。彼の住む世界では一方通行と呼ばれたその男は、道を歩きながらぼんやりと考える。
(チッ……こンな場所に連れて来られて、殺しあえだァ?ふざっけんなクソったれ。ンな馬鹿げた事ホイホイ聞くわけねェだろうが)
一方通行は思う。
ならどうする?
殺し合いに参加するわけでもなく、かといって皆で主催者を倒そう!なんてのは論外。
今の一方通行には時間制限がある。
とある少女を救おうとして、柄にも無い事をした挙句演算能力の殆どを失い、今じゃ機械と妹達(シスターズ)に演算を任せきり、機械の電池が切れるまでの15分限定の最強に過ぎない。
反射が機能する間は文字通り無敵だが、15分を過ぎてしまえば喋る事すらできず、のたれ死ぬのを待つだけの存在となる。
そこでふと一方通行は気付いた。
(なンで普通に喋れてんだァ?名簿を見た分じゃアイツは愚か妹達すら参加してなかったじゃねェか……)
突如、一方通行の目が見開かれる。
「はっ……そォゆゥ事かよ」
頭に浮かぶのは一つの可能性。
この空間に来て一方通行の能力が普通に使えるその理由。
自分を含む数十人の人間を拉致できる能力。
何も、攫われたのがここに連れて来られた人間だけとは限らない。
「くそが……」
そこから推測される一つの可能性。
「くそったれがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
主催者達は打ち止め(ラストオーダー)をも拉致している。
(笑わせてくれンじゃねェか。精々てめェの望みどおりにケツ振って愉快に踊ってやンよ)
咆哮と共に一方通行は決意する。
(丁度良い生贄がいンじゃねェか)
一方通行の視界に獲物の存在が映る。
とても普通の人間とは思えない真っ赤な真っ赤な存在。
今、狩りが始まる。
****
「はっはァ!ンだァその逃げ腰は。愉快にケツ振りやがって誘ってンのかァ!?」
嘲笑と共に白い悪魔が駆ける。
状況は圧倒的に一方通行の有利だった。
目の前の赤い影の怪物は、異常なまでの身体能力を誇っているが、反射の前には全てが意味を成さず。
むしろ攻撃してきた赤い影の方にダメージが向かう。
これでもう何度目かになる繰り返し。
一方通行がベクトルの向きを変え、勢いを加速させた砂の弾丸を飛ばす。
赤い影は大きく右へ跳ぶ事で難なくそれを回避。
着地と同時に手に持ったナイフを額に向けて放ってくる。
「無駄だってのがわかんねェのか?」
対して一方通行は避けようともせず額でナイフを受け止たかと思えば、綺麗に斜線上を辿ってナイフは投擲者の下へ。
それをまた赤い影は避ける。
(チッ……負ける要素はねェが、こンな所で無駄に力ァ消費するのは勿体ねェ)
一方通行が一方的に押しているとは言え、参加者を皆殺しにするには成るべく消費を抑えなくてはいけない。
(一気に決めるか……っはァ!?)
一気に決めようとした一方通行の眼前に拳が現れる。
(真性の馬鹿かコイツ?ンなンじゃてめェの手首が砕けるだけだろォが)
いくら戦闘中に思考に意識を飛ばしていたとは言え、こうもあっさりと距離を詰め拳を振るう赤い影のスペックは高いが、それは全て一方通行の有利に働く。
このまま何もしなくても相手は自滅する。
……そう思っていた一方通行の顔面に、とある幻想殺しの比ではない威力の拳が突き刺さる。
「ガっ……ァ…っざけんなァ!!!」
有り得ない。
衝動的に叫んだものの一方通行の頭には?マークが浮かぶ。
(あの無能力者みてェな力か?いや、ンな力があンなら何で最初から使わねェンだ)
狼狽する一方通行を見て赤い影が口を開く。
「原理は良くわからないが……お前の力は反射……いやベクトル操作ってやつ、だろ?」
当たりだ。
反射ではなく、能力の本質を見切ったのは素直に感嘆する。
問題は、どうやってそれを突破したか、だ。
「だったら簡単だ。向きを変えられるなら、お前の方に拳が向かうよう調整すれば良いだけだ」
驚愕する一方通行を前に赤い影は淡々と言葉を放つ。
「はァ!?ぶっつけ本番で、ンな事が出来ると思ってンのかよ!」
一方通行の疑問は当然だ。
仮にこの能力の本質に気付いても状況は何も変わらない。
反射を防ぐ術など無い筈なのだから。
今赤い影が言った方法が唯一といっても良い。
……だが、失敗すれば腕がアウトだ。
確証も何も無い状況で、その作戦は無意味に過ぎない。
だが
「無論だ。何故なら、世界は俺の物だからな」
想像を絶する答えが返ってくる。
「この世界は俺のものだ。ひょっとしたら、この世界ってのは俺が見てる長い夢の中じゃないのかとさえ思ってる。
だってそうだろ?ひょっとしたらお前は幻かもしれないし、俺にはお前が本当に存在しているのか証明が出来ない。つまり、この世界は俺中心って事だと思ったわけだ。
俺が『できる』と信じた事は絶対に出来るし、 多分俺が寿命で死にそうな時、不老不死の薬とかが出来るに違いないさ。もしくは今見てる夢から覚めて、また別の夢に行くんだろう。つまり、俺の存在は永遠ってわけだ」
「なンで……なンでそンな都合の良い解釈ができンだよ!?シクれば腕がオシャカになンだろォが」
「俺は想像力に乏しくてな。自分に出来ない事が全く想像できない。考えられないんだよ」
イカれてやがる。
一方通行は目の前の存在をそう決定つける。
さっさと始末しようと力を使おうとする。
が
「おっと。もうタネは割れてるんだ。もう俺にはその力は通用しない」
言葉と同時に、拳が顔面に突き刺さる。
何度も、何祖も、何度も、何度も、何度も、何度も、何祖も、何度も、何度も、何度も、
何度も、何祖も、何度も、何度も、何度も、何度も、何祖も、何度も、何度も、何度も、
何度も、何祖も、何度も、何度も、何度も。
力を使う暇さえ与えられない。
鼻血が詰まり呼吸が出来ない。
「ガっ…………くそ……ったれ…が……」
そうして、白い少年の意識は赤に染まっていく。
****
赤い影……クレアは、目の前の白の呼吸が止まったところで殴るのを止める。
いきなり襲い掛かってきたこの少年。
奇妙な力を使うが自分の敵ではなかった。
「さて、どうするかな」
クレアにゲームに乗るつもりは無い。
今回は降りかかる火の粉を払うために迎撃したが、自分から積極的に動こうとは思っていなかった。
真っ赤に染まった白の前でぼんやりと思案する。
その思考がどちらに向くかは、今は誰にもわからない。
【一方通行@とある魔術の禁書目録 死亡確認】
【H-2 森の中 1日目 深夜】
【クレア・スタンフィールド@BACCANO!】
[状態]:健康 拳が血でべっとり
[装備]:無し
[道具]:支給品一式×2 未確認済支給品0〜6
[思考・状況]
1:どうするかな
投下終了です
投下乙!
すげーどっちもらしい!
一方通行の能力を把握して対抗とか普通は絶対できないけど
クレアなら確かにできるかもしれない
あいつなんというか力の使い方の器用さに突き抜けてるからな
相性が悪かったと言うことか…一方通行安らかに。゚(゚´Д`゚)゚。
少し修正を
未確認支給品0〜6
を
未確認支給品0〜3に
持ち物にアーミーナイフ@現実(3本)を追加
禁書アンチもここまで来ると清々しいな
支給品が6もあるぞw
それ一方さんのを奪ったってことか?って突っ込もうと思ったらもう修正されてた
俺には早さが足りない!
凄いバトルでした、面白かったです乙!
これで御坂が気にかけてた2人どっちもが死んだか…
放送を聴いたらいったいどうなっちゃうんだろうね彼女は
投下乙
他キャラが死ねば死ぬほど御坂さんが生き残る率が上がるのでかまいません
投下乙です
クレア、なんて器用なやつだ
上条に続いて一方さんまで…
これはビリビリに期待せざるをえない
ついでに本スレ449でクレアがナイフ投げてる描写ありますが支給品だったってことですかね?
つまり正しいのはこうってことか
【H-2 森の中 1日目 深夜】
【クレア・スタンフィールド@BACCANO!】
[状態]:健康 拳が血でべっとり
[装備]:無し
[道具]:支給品一式×2 アーミーナイフ@現実(3本)、未確認済支給品0〜2
[思考・状況]
1:どうするかな
460 :
458:2008/09/23(火) 19:21:53 ID:WCm1g/zf
>>454 すいません、すでに修正されてましたね
速さがたりないorz
>>451 指摘がありますので、議論スレへ行っていただけるとありがたいです
投下乙!
クレアは基本的にただの鍛えてるだけの人間にしか過ぎないくせに
普通できないだろそれっていう凄い技術いきなり身につけるからな
俺は何でもできる、できなかったら努力でできるようになるでなんでも済ませやがる
まさに相性が悪かったんだなこれは
ところでギラーミンは御坂妹シリーズをも確保してるのか
なんだか話のスケール大きくなってきたなw
何祖って何ですか?
何度の書き間違いでしょうか
随分と有効なロワ潰しSS乙です
>>465 ロワ潰しSSとはどのSSの事なのでしょうか?
描写足らずでキャラが呆気なく殺されるSSがここには多く見受けられますが、
ここはカオスなロワスレなので問題は無いと思います。
>>466 わざとかもしれんが、そういう言い方はさらに煽るぞ。
フィーロ・プロシェンツォ を今から投下します。
「いやいや……この度はとんだ災難でしたねぇ……」
やや不快に感じる湿り気が充満したレストルームで、男はただ一人鏡に向けてそう言葉を発した。
もちろんそれは誰かに聞かせるためという訳ではない。
間抜けにも殺し合いなどというものに巻き込まれてしまった不運な自分に対する皮肉だ。
鏡に映るのは、栗色の髪の毛を丁寧になでつけ黒縁の丸眼鏡をかけた恵比須顔の男。
着込んだ上物のスーツとネクタイはピシっとしており、一見すればどこかのエリート銀行員という感じだった。
一見すれば……ということは、つまり彼の正体は銀行員ではない。
仕事の内容的には似てなくもないが、正しくは彼はニューヨークに縄張りを持つギャングの一員だった。
しかし、マフィアではない。マフィアではなくその組織は”カモッラ”という。
一般人からしてみればどちらでもよさそうなものだが、これを間違うと彼は不機嫌になるので気をつけねばならないだろう。
そして、そのカモッラの一つである組織の名前は――マルティージョ・ファミリー。
鏡の前の男はそこで久しく”出納係(コンタユオーロ)”を勤めている者だ。
ファミリーに出入りする金の流れを管理、監視すると……やはり、銀行員と仕事は似ているかもしれなかった。
「……ったく、なんでこんな目に会うんだ?」
一つ嘆息すると、男は伊達でしかない眼鏡を外し懐へと仕舞った。
ネクタイを引き抜き丸めてポケットにつっこむと、シャツの襟を開き、手ぐしを通して整えられていた髪を下ろす。
そして鏡の前の男の印象が一変する。銀行員のような男から――……
実際の年齢よりも若く、少年という形容が相応しい童顔。
ほどほどにアグレッシブそうで、かつ癖のない風貌。
ギラつくというほどではなく、適度に意思が強そうで前向きな表情。
……――主人公……っぽい男へと。
◆ ◆ ◆
「あそこにいたラッドって……”あの”ラッド・ルッソだよなぁ……」
近くに放置されていた鞄の中身を検めながら、少年――フィーロ・プロシェンツォは浮かんだ考えを言葉としてこぼす。
「――義手もしてないってことは……あの”刑務所”……少なくともあの前。いや、”列車”より以前なのか。
なんでか……なんて今は考えてもしょうがないんだろうけど厄介な話だな。
あいつは俺のこと知らないだろうし……――と!」
鞄の中から出てきた一枚の紙の中に、自分とラッド・ルッソ、そして他にも知った名前を見つけてフィーロは目を丸くした。
「クレアもいるのか、頼もしいんだか恐ろしいんだか……そもそも”いつ”のクレアかってのが分からないが……。
それに、エルマーとクリストファー……、グラハムってのはラッドの弟分だっけか?」
フィーロは壁にもたれかかり盛大に大きな溜息を吐き出す。
「よりにもよって、どうしてこんなに厄介な連中ばっか集められてんだよ……」
――いや、殺し合いなのだから当たり前なのか?
そう、やれやれと首を振りながら名簿を仕舞うとフィーロは鞄から帽子を一つ取り出した。
先の丸い漆黒の山高帽で、ワンポイントなのか派手な鳥の羽根がついている。
だがそれよりもこの帽子の奇異な点と言うと……
「これで戦えって? 俺は大道芸人か何かかよ!?」
帽子のつばの部分を捻るとそこから刃が飛び出してくるというところだった。
仕込まれた何枚かの刃は湾曲しており、最後まで捻ると船の尾についているプロペラの形となる。
フィーロの脳内にはある事情によって膨大な武道や兵器の情報が詰まっていたが、これは初めて見るものだった。
まぁ、ないよりかはましかと……そうフィーロがその帽子を被った時、階下から二発の銃声が耳に届く。
支援
◆ ◆ ◆
レストルームより飛び出し、廊下に出たところでそこが病院の中だと知るとフィーロは慎重に静かな廊下を走った。
手近な階段まで一息でたどり着くと下を覗き込み、また慎重に音を立てないようにそこを降りてゆく。
「(別に誰かにどうこうされるような人間は知り合いにはいないし、赤の他人にも興味はないが……)」
かと言って己の敵となりうる人間を放置するわけにもいかないとフィーロは銃声のした場所へと近づいてゆく。
四階ほど下り一階につくと、リノリウムの床で靴底が音を立てないようより慎重にゆっくりと廊下を進みその場所を探る。
「(……もう終わった後って感じか)」
特徴的な生臭さを鼻でとらえるとフィーロは進む足を速め、そしてその現場へと辿りついた。
床に倒れている金髪の少年は、年若くしてギャングスターとなったという点がフィーロと通じていたのだが、
それを知る由もない故にフィーロはそれをただの死体として検める。
「(さっきの銃声でってのは間違いないか……にしても随分と至近距離だったんだな)」
仰向けに倒れた少年の頭に銃創は二箇所あり、その内の一つである右目の銃創はその周囲に火傷が見られた。
これは銃口から噴出したガスや火薬が原因で起こるもので、つまり彼は文字通り目の前に銃を突きつけられて死んだということになる。
「騙まし討ち……か?」
とりあえず”犯人”の気配が近くにないことを確認するとフィーロは懐から一つの虫眼鏡を取り出した。
普通のよりもややレンズが大き目で持ち手にダイヤルのついたそれを少年の死体へと向けると、探偵の様に覗き込む。
ほどなくして、そこに床に倒れた少年の”生前の姿”が映し出された。
「冗談かと思ったら本物か……、進んだ科学は魔術と見分けがつかないっていうけど本当だな」
”タイム虫めがね”――それがその道具の名前だった。
付属の説明書によると”覗いた場所の過去が映し出される”というもので、それは今真実だと確認された。
未来が見えるというほど都合はよくないが、しかしこういう誰かを殺した誰かを知るには都合がいい。
だが、しかし――……
「…………? …………”いきなり撃たれて、いきなり死んだぞ”?」
撃たれた少年は死ぬ間際に金色の人形の様なものを隣に出していた。
それは驚くべきことだったが、それよりも驚いたのは銃を撃った者……いや、銃すら見えなかったことである。
虫眼鏡を左右に振りそこらの”過去”を見渡してみるが、しかしそこにそれらしい姿は映らない。
更に過去へと遡ってみるが、しかしやはり少年一人だけだ。
なにやら呟いているようだったが、しょせん虫眼鏡なので音までは伝わることもなく彼が何を口にしたのかはわからない。
――犯人の手がかりは、虫眼鏡の中には一切映らなかった。
◆ ◆ ◆
「見えない殺人者がいる――ってことか」
厄介だな、とこぼすとフィーロは虫眼鏡を懐に戻し、とりあえずは裏口へと向けて進み始めた。
何らかの道具を使ったのか、それとも殺人者本来の能力なのか、またはトリック殺人なのか……?
それが何なのかは不明だが、近くにいるということならば移動すれば離れられるだろうとフィーロは歩く。
「”INVISIBLE MURDER” ……まるでホラー映画だな。けど、”21世紀”じゃあ時代遅れだぜ」
過去でもなく未来でもない現代――”2002年から呼び出されたフィーロ・プロシェンツォ”は扉を潜り夜の中へと出る。
狂騒の夜に主人公の物語が始まる。
――”大騒ぎ(バッカーノ!)”が今から始まる。
【E-5/病院・裏口の外/深夜】
【フィーロ・プロシェンツォ@BACCANO!】
[状態]:健康、不死者
[装備]:スピードワゴンの帽子@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:タイム虫めがね@ドラえもん
[思考・状況]
1:とりあえず”見えない殺人者?”から離れる。
2:殺し合いを積極的にするつもりはないが、降りかかる火の粉は容赦なく払いのける。
※タイム虫めがねは過去しか見れません。また、音声は聞こえません。
投下終了しました。 支援感謝します。
2002年時点のフィーロとはこれは予想外w
90過ぎの童貞ktkr
投下乙!
投下乙です
早くも時間軸の違いに気づいたフィーロがカッコイイ
期待できそうだ……と思ったがフィーロだしなwww
メガネっ子フィーロじゃないかwktk
投下乙!
病院にいるキャラめちゃくちゃ多いなw
最初上条さんの死体かと一瞬思ったけど、そっちだったか
大阪の姿は石ころ帽子で隠されてるから、タイム虫メガネでも無理なんだな
投下乙!
タイム虫眼鏡とは面白そうな支給品がでたな
クレアって男だったのか。
期待させておいて犯罪的だな?
>>482 女って事を隠してるだけでちゃんとした服装するとかわいい娘なんだぜ
>>482 その話題多いなw
橘あすかも男です^^
>>486 2002年の時点では90超えてて
ハリウッドで子役やってるひ孫がいるよ
そうやってまた何事もなかったかのように通すつもりか
投下乙です!
フィーロがまさかこの時期から来るとはwこれは早く把握しないとーw
タイム虫眼鏡とはまた面白そうな支給品ですね……これからもどんな風に活用されるか楽しみです。
時間軸の違いに気づいた事は流石というべきですねw
GJ!!
>>489 何事もなかったかのようにとありますが、
何か問題があるのですか?
ではレッド、イエロー、無常を投下します。
なんてもの寂しい夜だろうか。
周囲を飛び回る野鳥は一羽も見えず、生物が其処等に住み着いている感じが全くしない。
兎に角、周囲に広がる闇と相まって、物音一つない静寂は底知れぬ寂しさがひしひしと全身で感じられた。
そう。夜の森林地帯を一人歩く少年――いや、少女はそんな事を考えていた。
その少女の名はイエロー。
“黄色”を示す名前の持ち主であった。
「この名簿に間違いがなければ……きっと居る筈なんだ。だったら早く合流しないと……」
黄金とはまではいかないが綺麗な金髪のポニーテルを生やした少女、イエロー。
大きな麦藁帽子でポニーテルを隠し、ボーイッシュな顔立ちから少年と間違われる事は多々ある。
それもその筈、イエローは自分が女である事を隠すために麦藁帽子を被る事になったのだから。
事の発端はなんとも単純な事。
生まれ故郷を出発する際、年上の少女――ブルーに“女だと嘗められるから”と言われたのが全ての始まり。
彼女が餞別代りに送ってくれた麦藁帽子を深く被り、イエローは大きな旅に向けて出発を終えたばかりだった。
イエローの目的……それは名簿に書かれた自分の名前の直ぐ近くにあった名前を持つ人物の力になる事。
その人物の名前はイエローの“黄色”とは異なり、“赤色”を示していた。
「レッドさん……どうか無事で居てください」
イエローの探す人物はレッドという少年。
第九回ポケモンリーグで優勝を収めたポケモントレーナーでもある。
優勝後も自主的に特訓を続けてきたレッドにポケモンバトルでは右に出る者はそうそう居ない……筈だった。
そう。レッドはポケモンバトルで負けを喫し、行方知れずとなったらしい。
少なくともこの殺し合いに連れてこられた時点ではイエローはその事をブルーから聞いている。
だから、イエローは命からがら逃げ出したレッドのポケモンであるピカチュウ――ピカを、自分のポケモン達と旅に出たというわけだ。
ならば、イエローがこの場でやる事は既に決まっている。
誰かが傷つくのは見たくない、ポケモンが闘いによって傷つくのも同様に見たくない……させたくはない。
生きるもの全てに対して、優しさを持ち合わせたイエローがこの殺し合いを受け入れる筈もない。
そして大事な事はもう一つ。
言うまでもなくレッドと合流し、彼と共にこの殺し合いから脱出する事。
そう。幼いころ、自分を助けてくれたレッドを――あの時から憧れに似たような好意を寄せ続けたレッドを今度は自分が助ける。
誓いを打ち立て、イエローは歩みを速め出した。
何処に居るかはわかる筈もないが、止まっているよりは歩き回っている方がレッドの位置を、情報を手に入れられると思ったから。
「今度は僕が助ける番なんだ……絶対に!」
レッドとの合流を第一目標とし、イエローは草木を分けながら突き進む。
◇ ◆ ◇
支援
薄暗さが残る森林地帯。
とても静かな空間……かと思われたが、其処に“何かが”撃ち出される音が響き、何処かへ着弾した。
肉を引き裂くような音は聞こえない。
よく目を凝らせば太く聳え立つ樹木に不自然な穴が空いており、それは鉛弾が突き刺さった事により起きたもの。
銃弾が小さな穴を穿った直ぐ近くには一人の少年が立ち尽くしていた。
「おじさん、いきなりそれはないと思うよ。冗談なんか抜きでさ……」
赤と白で彩られた帽子を被り、そう口を開く少年はレッド。
奇しくもイエローが探していた少年。
浮かべる表情は至って平然なものと思えたが、それはあくまでも意識的にさせているに過ぎなかった。
今のところ身体にはなんの支障がないものの、いきなり発砲されては流石のレッドもいつも通りにはいかない。
レッドが経験した事の殆どはポケモンを使っての闘いであり、生身の人間、ましてや銃を持った人間と闘うのはズブの素人に等しい。
よって、レッドは必死にこの状況を打開する策を練っていた。
目の前の男から逃げるには――無常矜持から逃げ出すにはどうしたらいいかと。
「ハハハハハハハッ! い〜けませんねぇ〜〜〜! 折角、貴方のためにこの私めが手間隙を掛けているというのに……。
おとなしく死んだ方が身のためだと言っておきましょーう! 確実にねぇッ!」
銀の短髪を生やし、黒のサングラスを身につけた男、無常矜持。
ロストグラウンドと呼ばれる大地とは違い、既に復興が済んだ地区――本土からHOLY部隊特別顧問として送られた筈だった男。
何の因果でこんな事に巻き込まれないといけないのかと不満には思ったが、やがて無常はどうせだからこの状況を乗り切ってやる事を決めていた。
何故なら、無常は自分がどんな事でも頂点に立つ存在だと自負している。
幼い頃、生まれ持った力を虐げられ、疎外され、全ての存在に自分を否定した事を後悔させてやると誓った無常。
そんな彼が下等な存在である他人と群れる思考はなく、一人残らず皆殺しにしてやろうと憤った。
意思や信念といった立派なものではない。
無常を突き動かすものは只、胸に抱える欲望を叶えたいと想う純粋な欲望といえる。
そのために、無常は支給された拳銃で一人目の獲物を、レッドを精精楽しみながら殺そうと考えていた。
やがて、再び無常の腕が動き、レッドはその動作に対して一瞬早く動き出す。
「ッ!」
撃ち出される銃弾を危なげながらも横へ走る事で避けて、レッドは足を休ませずにそのまま逃走を開始する。
体力にはそれなりに自信があるものの、レッドが無常の凶弾を避けられたのは彼が銃の扱いにそれほど慣れていない事もあったのだろう。
若しくは自分が負けるわけがないと思い、余裕をかましている節もあるかもしれない。
そもそも無常には銃器に頼る必要などなく、その気になれば直ぐにでもレッドの息の根を止められるのだから。
そんな事は知る由もないレッドはがむしゃらに走りきる。
踏み出す度に両脚に走る、電撃のような衝撃は敢えて気にしないように、只一歩でも早く進む事へ全神経を傾けた。
恐怖で押し潰されて今にも泣き出しそうな感情を必死に抑えて――否、そんな感情を抑える必要はなかった。
そう。全力で疾走するレッドの両眼には絶望よりも、前へ進む希望の色で力強く染まっていたのだから。
(どうする……相当やばい奴なのは充分にわかった。きっと何を言っても殺される……けど、俺は此処で止まれない!
絶対に諦めきれるか……こんな馬鹿げた奴のせいでッ!)
何も全く恐怖を感じないわけでもない。
鉛色に光る銃身から螺旋状に周り、小さなドリルのように飛んでくる銃弾が自分の肉を抉り、内蔵を突き破り、風穴を開けたりでもしたら。
考えるだけでも痛々しく、きっと想像を絶する痛みが伴ってくるに違いない。
だが、その未知の恐怖よりもレッドは自分の夢というべき目標をやり遂げる方へ意識がいった。
――ポケモン図鑑を完成させ、究極のポケモントレーナーになる。
151匹のポケモンを集め、世界中のライバルとポケモンバトルを行い、頂点に立つ。
その夢をこんなところで朽ち果てさせて良いのか。
何があろうともレッドはきっと首を縦には振らないだろう。
事実、諦めの意思は微塵も見せずに、無常が依然撃ち続ける銃弾から逃げるその姿は何処か誇らしかった。
その姿を見て無常はやけに腹立たしい感情を覚える。
「そろそろ……鬼ごっこは終わりですよ!」
今まで碌に付けていなかった狙いを少し凝らし、無常が銃弾を撃つ。
遊び半分に撃っていたとはいえ、それでも段々と銃の扱いには慣れてきていた。
陰険そうな表情を浮かべながら、敢えてレッドの足元に銃弾を撃ち込む。
銃弾がコンクリートに弾かれる音に気を取られてレッドは体勢を崩し、やがてその場で倒れこむように転倒する。
叩きつけられた衝撃にレッドが洩らした嗚咽をしかと聞き取った無常の表情が喜びで歪む。
無残に倒れ伏した獲物をどうやって痛みつけてやろうか。
考えるだけでも気持ちの良い高揚感が無常を支配する。
たとえ、以前見た事のある――そう。あのネイティブアルターであるカズマのように。
憎たらしく思うほどに、諦めの悪い瞳をレッドが自分に向けていたとしてもだ。
止めを刺そうとゆっくり拳銃を構え直す無常。
だが、直ぐには発砲しない、出来はしない。
丁度装填していた六発全てを撃ち尽くしたらしく、シリンダーには弾丸は一発も込められていなかったから。
少し、不機嫌そうな表情を浮かべるが無常は余裕を持って弾丸の補充作業を始める。
だが、その時無常は気づかなかった。
レッドが何かを決心したような瞳を覗かせながら、腰のベルトの方へ手を持っていくのを。
やがてレッドの右腕に握られたものが一つ。
それはモンスターボールと呼ばれるものであった。
◇ ◆ ◇
身に着けていた衣服以外、レッドは全ての持ち物を没収されていた。
それはレッドだけに限った事ではないのだろう。
そのために支給品という名目で様々な武器が参加者に配られているのだから。
そして無常に拳銃が支給されたようにレッドにも支給品は当然ある。
(ごめんな……結局、お前に頼るコトになりそうだ。本当に……ごめん……!)
慣れ親しんだ感触が、自分が握っているものがモンスターボールである事を裏付ける。
このモンスターボールが支給された時は、何故このポケモンが居るのかと疑問に思った。
普通では有り得ない……こんな場所に居るわけがない筈なのに。
疑問を解くよりも、何よりもレッドはこのモンスターボールは軽々しく扱わない事に決めた。
何もポケモンが嫌いになったわけでもなく、そんな事がある筈もない。
だが、レッドはこの場でポケモンを使うのはどうにも抵抗があった。
名簿を見る限り、恐らくこの場で自分を襲ってくるかもしれない相手は生身の人間の可能性が強い。
人間相手にポケモンを闘わせる事が酷く、自分勝手な事に思えたから。
(絶対に無理はさせないから……今だけは力を借してくれ!)
オツキミ山でポケモンを悪用し、他人のポケモンを勝手に弄び、挙句の果てにはポケモンを改造していたロケット団。
自分の命を守るためとはいえども、生身の人間相手にポケモンを使っては彼らと同じではないかとふと考えてしまう。
ポケモン同士を競い合わせる趣旨から外れた闘いなんて……ポケモンバトルとはいえない。
そんなものに大切な仲間達をみすみす曝け出すのは嫌だった。
そう。目の前に居る男は拳銃を持っており、ポケモンでも銃弾を受ければ致命傷と成り得るかもしれない。
最悪な光景が浮かぶ度に必死に忘れようとするが、それは残像となりしつこく脳裏にこびりつく。
疑問や恐れが入り乱れ、決断を鈍らせたが結局レッドは今だけでも力を借りる事を決めた。
目の前の男――無常をこのまま放って置くのはとても危険な事だと思えたから。
そしてレッドは立ち上がり、後方へ素早く飛び退き、右腕を揮った。
右腕から飛び出したモンスターボールが半月を描くように宙を舞い、やがて重力に引かれて――展開する。
小さな爆弾が爆発したかのように、周囲へ煙や光りのようなものを放散しながら。
支援
「行けええええええ! フッシーッ!!」
現れるものは異形のもの、人間では有らざるもの
四足歩行の型を取り、緑の体躯、背中には大きな種のような物体を背負ったポケモン。
此処に連れてこられるまでに一度目の進化を終えていたのだが、何故か進化前の姿をしている。
その事についてレッドの疑問が解ける事はなかったが、今はそれどころではない。
レッドの叫びに答えるかのように、フシギダネが彼と無常の間を割って入るように現れ、彼に怒りを込めて睨みつける。
その敵対心に塗れた視線を受け、一瞬驚いたような表情を見せたが、直ぐに今まで通りの余裕が戻った。
「これは少し驚きました! ですが、やっと面白くなってきた……というコトですかねぇ!」
銃弾をすべて補充し終えた無常が嬉しそうに言葉を並べる。
飛び退かれたせいで空いてしまった距離を詰めて、無常が腕を突き出し、照準を凝らす。
それはまた、奇しくもフシギダネが動き出したのと同じ瞬間でもあった。
◇ ◆ ◇
「フッシー! つるのムチだ!」
撃鉄を引き、トリガーを引き絞り、無常が捻り出した銃弾。
その銃弾に応じる様に、レッドはフシギダネへ指示を送る。
そう。フシギダネの背中から蔦が延び。まさに鞭の如くのしなりによって迫り来るものを叩き落す。
レッドのポケモンバトル――ポケモンに対する指示のセンス、そしてフシギダネの技量が重なる事でそのような芸当を可能にさせる。
しかし、レッドの表情には余裕と呼べるものは微塵もない。
二番目に長い付き合いであるフシギダネが自分の傍に居るというのに。
レッドは今まで経験した事のない差を、圧倒的な力の差を感じていた。
「アーッハハハハハハハハハ! 弱い、なんて脆弱な技でしょうか! そんなもので私に勝とうとは思っていませんよね!
ええ! 思っているはずが……ありませんよねえええええええええええッ!?」
銃弾を弾き飛ばし、無常の身体を捉えようとしたつるのムチを彼は器用に避ける。
その動きは一切の無駄はなく、少なくともレッドを銃弾で追い詰めていた時とは異質なもの。
そろそろレッドの相手に飽きたのだろうか。
無常は少しずつ自分の力を引き出し、レッドを嘲る様に一気に距離を詰める。
伸びきったつるのムチを直ぐに引き戻すには圧倒的に時間が足りない。
まさにがら空きになったレッドとフシギダネ。
少し不安げな表情を浮かべながら、次の指示を待つかのようにフシギダネはレッドの方へ振り向く。
「だったらこれだ! フッシー……ねむり粉!!」
頷くような素振りを見せ、フシギダネは背中から小さな種を飛ばす。
無常は少しだけ身体を逸らし、自分へ向けて飛ばされたその種から身を避ける。
だが、レッドの目的は無常に命中させる事ではない。
無常の直ぐ横を通り過ぎていくと思われた種が突如、粒子のような粉を撒き散らし辺りに四散する。
支援
503 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/23(火) 22:22:25 ID:8SWf4Sip
支援!
ageすまん
「んんッ!? なんですかーこれは!?」
その粉はレッドが叫んだ通り、眠気を誘う特殊な効果を持ちうる。
草系の、植物ポケモンが得意とする技の一つであるねむり粉。
並みのポケモンなら一瞬で深い眠りに陥らせる事は容易い。
事実、無常の動きにも鈍さが見え始めた。
だが、結局のところそれは所詮ポケモンバトルで用いる技。
精製と呼ばれる処理を受けて、アルター能力を強化された無常を沈黙させるのには至らなかった。
「ですが! そんな子供だましは無駄無駄無駄無駄……無駄なのでええええええす!!」
一瞬だけ動きが鈍くなりはしたが、無常の動きは止まらない。
拳銃を用いないのは弾切れか、単なる彼自身の気まぐれかはわからない。
レッドにとって重要な事実は自分を殺そうとする人物が確実に近づいている事のみ。
あと、数秒間何もしなければきっとレッドは黄泉の世界へ連れて行かれる事だろう。
今更、無常が見逃す事も考えにくいのだから。
その事はこの場に居る全員、フシギダネですらも認識していた。
そう。だから……レッドはいつまでも沈黙を貫くつもりは毛頭なかった。
「待ってたぜ! あんたが少しでも、体勢を崩してくれるのを! フッシー――――そこだああああああッ!!」
突如、無常の足元から何かがせり上がる。
大きくはない、太くもない、あまり脅威も感じない。
だが、それ以上に見た目とは裏腹にそれは溢れ出る力強さを周囲へ見せつけていた。
地面を覆う土から飛び出した一本の鞭のような物体。
先程、無常に向けて飛ばしあっけなく避けられたつるのムチが突如として地面から湧き出す。
咄嗟の事で反応出来なかった無常の身体につるのムチが何度も絡み付き、やがて雁字搦めにして彼の動きを封じた。
拘束から逃れようと無常は四肢に力を入れるが、どうにも抜け出る事は出来ない。
「やりい! 見たか、サングラスのおじさん! ありがとな、フッシー……ふぅ」
フッシーの頭を撫でてやり、レッドは安堵の溜息をつく。
後方へ飛ばしたつるのムチを無常に気づかれる事なく銃弾が撃ち込まれた事で少し穴が開いた地面へ潜りこませていたレッド。
勿論、つるのムチは出来るだけ目立たぬように地面を這う様に忍ばせていたが、それでも気づかれる可能性は十分にあった。
そのため、ねむり粉を放ち、視線を下に存在するつるのムチから放す様に誘導していた。
目論見は取り敢えずの成功を収め、レッドは再度、無常が眠りに陥るまでねむり粉を撃つようにフシギダネに命令しようとする。
だが、その考えは……甘すぎた。
「素晴らしい! 瞬殺を心がけていたというのに此処まで抵抗してくれるとは、全く持って素晴らしく……無意味な事ですよおおおおおおおおおッ!!
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
それは演技だったのだろう。
無常はいとも簡単に自由を勝ち取り、レッドにとても嬉しそうな笑みを見せて突撃する。
フシギダネを撫でるために、少し身を屈めていたレッドは直ぐには動けない。
只、自分に向かって走ってくる無常を――右腕が漆黒の奇妙な形に変えた無常がやけにスローな動きで向かってくるのが目に見えた。
フシギダネがレッドを守るように飛び出すが、あっけなく振り払われ、横へ飛んでゆく。
思わず叫び声を上げ、フシギダネをモンスターボールに戻すレッド。
だが、その過ぎ去った時間を利用し、無常は右腕をレッドに突き立てた。
融合装着型アルターであり、ドリル状の右腕――
「お終いです。ブラック・ジョーカー!」
ブラック・ジョーカーが左肩に突き刺さり、肉を裂き、鮮血を噴出し、やがて骨へ到達し――レッドはその場から吹き飛ばされた。
今までポケモンの攻撃を直に貰った事はあるが、比べ物にならない衝撃。
それもその筈、無常のアルターはアルターの中でも特別であり、その力は強大そのもの。
所詮異能を持たないレッドには超える事は困難な壁だったに違いない。
「ふふん! なかなか面白い道具でしたね。なーらーば! これは私が預かっておきましょう!
なーに心配する事はありません、私が最後まで有効に活用しますので!」
フシギダネのモンスターボールを回収し、無常は口を開く。
既に言葉を発する気力もないレッドは何も反応を見せない。
いや、確かに最もな事ではあるがそれは無常の思い込みであった。
ピクリとレッドの身体が反応し、やがてその動きは大きくなる。
うつ伏せに倒れたレッドは苦しそうに身体を震わせながら、無常を見上げた。
「間違えるなよ……フッシーはポケモンだ……!」
「ああ、これは失礼いたしました。ポケモンという道具めを――」
「違う! フッシーは……ポケモンは道具なんかじゃねえッ!!」
左肩から赤い雫を垂らしながらありったけの力を振り絞り、レッドが叫ぶ。
その大声に無常はさも煩そうな表情を見せて、サングラス越しに哀れな少年を見つめた。
未だ諦めというものを感じていないような目つき。
気に入らない……その目を見るだけで反吐が出る程無性に腹立たしい感情が無常を支配する。
「確かにお前のように悪い奴らに使われちまうポケモンだって居る……けど! 俺達、トレーナーがいつも正しい、優しい気持ちで育てれば友達でいてくれるんだ!
だから……お前みたいな奴に、フッシーを渡してたまるかあああああああッ!!」
気に入らない叫びが周囲へ木霊する。
深夜の森林地帯……その声はどこまで届くのだろうか。
レッドのポケモンに対する信条をこの場で聞いた人間は無常只一人……それはわからない。
「あー……ハイハイ。よーくわかりましたのでそろそろ死んでくださいな」
そしてレッドの叫びを軽く流して無常は更に詰め寄る。
明らかに興味がなさそうな素振りと言動。
隠す必要性もある筈もなく、無常は哀れめいたような視線をレッドへ送り、やがて両の口各を吊り上げる。
同時に動かしたものは右腕。
握られしものは当然、幾度なくレッドへ向けて発砲された一丁の銃。
カートリッジに装填された銃弾は充分。
既に殆ど動けないレッドに直撃を齎す事は困難な事ではない。
そう。無常がトリガーを引いてしまえばそれでレッドは終わるのだ。
そしてこの状況で無常が取るべき行動はたった一つ。
「ゲーム終了ですよ!」
一切の躊躇いもなく引き金に力を込めて、やっと立ち上がったレッドに向けて銃弾が飛んでゆく。
続けて二回目、三回目の銃声が響く。
駄目押しの銃撃というわけか、無常は計三発の弾丸を撃ち飛ばした。
フシギダネは既に無常の手の中。
デイバックの中から新たな道具を取り出す時間はなく、そもそも何が入っているかもしっかりと確認していない。
まさに万策尽きた状況の中、レッドの全身に悪寒が走り、確かな恐怖が彼を襲う。
(ちくしょう……ここまでか…………)
情けない話だと思う。
ポケモンリーグに優勝したとはいえども、こんなところで終わってしまうのだろうか。
未だ、自分がやりたい事はあの世界に……ポケモン達が住むあの世界に残っているというのに。
独りよがりな男の暴力に屈するしかないのか。
所詮、ポケモンがなければ自分は無力な人間だったのか。
異を唱えたくても、両の脚が動こうとはしない。
痛みと恐怖で竦んでしまい、一歩も踏み出せない。
そんな事をレッド苦渋の表情を浮かべて、左肩を抑えながら考えていた。
そんな時、レッドの側方で何かが動いた。
森での移動に慣れているせいか風のように素早く、それは一直線にレッドの元へ走り寄る。
そして――
「危ない! レッドさん!!」
只、持ちうる全ての力でレッドを勢い良く突き飛ばす。
碌な抵抗も出来ずレッドはされるがままにその場から弾き飛ばされた。
崩れ行く体勢の中、レッドは無理やりに頭を動かし、視線を飛ばす。
自分を突き飛ばした者――助けてくれた者が一体誰なのか。
未だ名簿を見ていないが自分の名前を知る人間とは一体誰なのか。
そして……何故ここまでやってくれるのか。
その答えを知るために、レッドが振り向いた先には小金色の髪をした少年が見えた。
一瞬では思い出せない。
けど、何処かで出会ったような顔に向けて、レッドは――
「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
声帯を震わせ、出来る限りの大声を上げてその少年に警告を送る。
だが、その少年はどこか諦めに似たような表情を見せていた。
心配しないで……まるでそんな事を言っているかのように。
そう。少年――少女は飛び出していた時から悟っていたから。
自分には銃弾を弾く術はない……という事をしっかりと。
だが、少女は飛び出す事を即座に決断した。
理由は簡単。
何故なら彼女は……イエローはレッドの力になりたかったから。
それ以外の理由はなかった。
「レッドさん…………」
やがて、一発、二発、三発……それぞれイエローの右胸、左肩、左脇腹に銃弾がめり込む。
その光景をレッドは只、絶叫を上げて見つめることしか出来なかった。
ゆっくりと前のめりに倒れてゆくイエローの身体を受け止める事も出来ずに。
「滑稽ですねぇ、滑稽すぎて涙が出そうな程にねぇ! この無常矜持……感動いたしました!!」
只、無常の言葉が響く中、イエローの身体はゆっくりと倒れ伏した。
◇ ◆ ◇
「さて、少し時間を喰いましたが、先を急ぐとしましょうか」
二人分のデイバックを担ぎ、無常が地を踏みしめて歩く。
イエローに銃弾を叩き込んだ後、次の標的をレッドに定めようとした無常。
だが、最早対抗手段などないレッドを只殺すのも面白くはないとふと思った。
どうせ、“向こう側”の力を得た自分のアルターに敵うものなど居ないだろう。
ならば、ここでレッドを殺しても殺さなくても自分の状況には特にさしたる影響はない。
此処で逃がせばきっとレッドはいつか自分に反撃を加えてくる可能性は高い。
普通であるならば、自分に対する反逆の芽は奪うべきと考えるのが常套な筈。
「ですが、それでは芸がありませんでしたしねぇ〜。それにあのレッドいう少年はどうやら私よりもあの子の方に注意がいっていたようでしたし、ハイハイ。
また今度というのも面白いでしょう」
だが、無常は敢えてレッドを見逃し、別の場所へ向かう事にした。
それにレッドからポケモンという手駒も手に入れ、デイバックも一つ奪ってある。
二つ奪わなかったのは単に持ち物が嵩張ると思い、それ以上にアルターがあるのにそこまで支給品は要らないと思ったのかもしれない。
全ては自分が持つ力への絶大的な自信が成せる行為。
恐怖など微塵も感じない様子を浮かべながら、無常は歩き続ける。
「カズマ、劉鳳、そしてストレイト・クーガー……この三人は始末するべきですねぇ。ああ、あと橘あすかも居ましたか……まあ一応彼も加えておきましょうかね。
ええ、楽しみですねぇ。彼らや未だ私の知らない方々に出会うのが……」
この殺し合いを存分に楽しみながら、上機嫌な状態を保ちながら。
【C−5 南部/一日目 深夜】
【無常矜持@スクライド(アニメ版)】
【装備】:ハンドガン@現実 予備段数×24
【所持品】:基本支給品一式×2、不明支給品0~4個(未確認)フシギダネ(モンスターボール)
【状態】:健康
【思考・行動】
1:殺し合いで優勝する
2:カズマ、劉鳳、クーガー、あすかの始末
3:レッドと麦藁帽子の少年(イエロー)とはまた会いたい
【備考】
※ポケモンは一度モンスターボールから出し、10分が経過すると強制的にボールへ戻ります。再び使用するには2時間の経過が必要です。
また、基本的にはボールの持ち主の指示に従います
※何処へ向かうかは次の書き手さんにお任せします。
散在する木々を踏み潰し、レッドは全力で走り抜ける。
右肩に下げたものはデイバック。
そして背中に背負っているのはイエロー。
打ち身や擦り傷の応急処置はそれなりに出来るが流石に拳銃による負傷を治癒する事はレッドには出来ない。
そのため、レッドはイエローを病院へ連れて行こうと負傷した身体に鞭を打って走っていた。
「死なせてたまるもんか……俺のせいでこんな目にあったんだ。死なせてたまるかよ!!」
背中越しに生温い感触が走るのを感じ、レッドは更に速度を速めようと脚を動かす。
病院にいけば何か治療用の道具が置いてあるかもしれない。
そう信じ、イエローがもう少しだけ頑張ってくれる事を祈りながらレッドは駆け抜ける。
「ッ! しまった!」
だが、突如としてレッドの身体が下方へ大きく傾く。
時刻は深夜であり視界は良くなく、体調も万全の筈がない。
加えて人一人を背負っている事もあり、レッドはいとも容易く前へ倒れこむ羽目となる。
地面に手をついて危険を避けるよりも、レッドは咄嗟に身を捻ってイエローを庇うように彼女の身体を抱きしめた。
やがてレッドの背中が地面に叩きつけられ、数十センチ程彼らの身体は滑るようにその場を駆けてゆく。
次第に勢いは無くなり、二人の身体はやっとのこと動きを止めた。
レッドの背中には新たな擦り傷が生まれる事になったが、イエローの身体に新たな外傷はない。
その事に安心するレッドだが、立ち上がるために身体を動かそうとする。
一刻も早く、この子の命を救える事をしないと――
胸に秘めた想いは未だ健在であり、レッドに諦めるという選択肢はなかった。
土を握る手に思わず必要以上の力が入るが、気にする様子も見られはしない。
只、自分の身を投げ打ってでも助けなければならないという思いの下レッドは行動を再び開始し始めようとする。
だが、そんな時レッドの手に触れるものがあった。
「レッドさん……もういいです、もう大丈夫ですから…………」
「なっ! そんなコト……」
固く握り締めたレッドの手の上にイエローが小さな手を乗せる。
言葉と共にレッドへ向けるものは笑顔。
身体へ沈み込んだ痛みに必死に耐えながら、笑顔を繕うイエローはどこか痛々しいものがあり、それは同時に深い悲しみを味あわせるもの。
その事は本人もわかっているだろう。
だが、イエローは精一杯の笑顔を向け、その瞳にはボロボロになっていくレッドを気遣う優しさが見て取れた。
イエローの優しさに触れ、レッドの口からそれ以上言葉が出てこない。
ただただ、両の手でイエローの手を強く握り締める事しか出来なかった。
「レッドさん、僕嬉しいんです……やっとレッドさんの力になれた……そう考えると、何だか嬉しくて……本当に嬉しくて…………」
ポツリポツリとイエローは呟く。
その言葉には嘘偽りはない。
本心からの想いを只、言葉に換えてイエローはレッドへ伝える。
あの日、自分に新しい世界を見せてくれたレッドへ――
支援
支援
あれ?続きは?
途切れた?
まさかイデ!?
規制を受けたそうなので、代理投下しますね。
「だから良いんです……僕もレッドさんみたいなポケモン……トレーナーになりたかった……それでも……意味はありました……。
だって、レッドさんは……優しいレッドさんのままだったから…………全然悔しくなんてない…………」
無常へ向けて言い放ったレッドの言葉。
ポケモンに対する想いは奇しくも以前――二人にとって二年前にレッドがイエローに言い聞かせたものと同じような内容のもの。
何も変わりはしない、憧れの存在であるレッドが目の前で危険な目に合っている。
それを認識した時、イエローの身体は只、前へ走り抜けた。
思考に掛けた時間は果たしてあったのかもわからない。
しかし、そんな事はイエローにとって今更どうでも良くなってきていた。
目の前に少し身体中が傷だらけだけどレッドが無事な姿を見せている。
それだけでイエローは満足だったから。
だが、レッドの方は納得がいかなかった。
「どうしてだ……どうして君は俺のためにそこまで! 一体――君は誰なんだ!?」
思わず言葉に出たレッドの疑問。
こんな“少年”の知り合いは居ないとレッドは心の底で思う。
レッドは未だに目の前の人物が誰か思い出せなかった。
そんな言葉を受けて、イエローは一瞬悲しそうな笑顔を見せるが――やがて彼女は軽く頭を振った。
なけなしの力を振り絞って……ほんの少しだけ、麦藁帽子が頭からずれ落ちるくらいに。
そう。やがてイエローの麦藁帽子は力なく大地へ落ち、綺麗なポニーテルがレッドの視界へ映った。
「ッ! き、君は……」
レッドには覚えがあった。
ポケモンリーグで優勝する前に立ち寄ったトキワの森。
其処で一人の少女を助け、ポケモンの楽しさ、そして素晴らしさを教えた事を。
幼い少女と出会いを果たしたという事を――
レッドは目の前の少年があの時の少女である事を遂に理解した。
だが、それは……残酷な事だが遅すぎた。
「覚えててもらって……嬉しいです…………僕は、イエロー……デ……トキワ……グローブは……幸せでし……た………………」
既に事切れる寸前だろう。
イエローの身体から段々と力が抜け、声も確実に小さくなってゆく。
最後に噛み締めた嬉しさに気が抜けて……イエローは手放し始めたのかもしれない。
自分を取り巻く全てのものに、ポケモン達が居たあの世界に。
お別れを言う時が来たのだと悟ったのかもしれない。
「死ぬな……お願いだから、死なないでくれ……イエロオオオオオオオオオオオオッ!!」
レッドが涙を流しながら、強く叫ぶ。
ありったけの……全ての想いを注ぎ込んで、イエローを勇気づける。
しかし、それは所詮無駄な事に過ぎない。
そう。全てが遅すぎたのだから……だが、それは全くの無駄ではない。
少しだけ、ほんの少しだけその言葉は齎した。
イエローに最後の言葉を言う力を。
「レッドさ……ん…………ま……た会えて…………良かった…………………」
両の瞳から涙を流しながら、イエローが最期の力を振り絞る。
その涙は自分の境遇への悲しみのせいだろうか。
否、きっとそれは違う。
イエローは只、純粋に嬉しかったに違いない。
自分の名前を大声で叫んでくれたレッドが……以前よりもとても近い存在に感じたのだから。
やがて言葉が終わると共に、イエローの手がレッドの両手から滑り落ちる。
その瞬間、レッドは悟った。
目の前の少女が……自分を救ってくれたイエローが短い生を終えた事を。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
レッドは慟哭し、イエローの死を悲しむ事しか出来なかった。
只、完全に力が抜け切ったイエローの冷たい手を握り締めて――
レッドは悲しみに暮れていた。
【イエロー・デ・トキワザグローブ@ポケットモンスターSPECIAL 死亡確認】
【D-5 中部/一日目 深夜】
【レッド@ポケットモンスターSPECIAL】
【装備】:なし
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品1〜3個(未確認)
【状態】:深い悲しみ、疲労大 背中に擦り傷、左肩から出血
【思考・行動】
1:殺し合いを止める
2:絶対に無常からフシギダネと取り戻す
【備考】
※未だ名簿は見ていません
※参戦時期はポケモンリーグ優勝後、シバの挑戦を受ける前です(原作三巻)
※何処へ向かうかは次の書き手さんにお任せします。
※フシギダネが何故進化前か気になっています
代理投下終了しました。
規制ってばいさるか?
糞、支援が足りなかったか
投下&代理投下乙!
イエロォォォォー
レッドをかばって殺されてしまうとは
このあとのレッドがどうなるか展開が気になりすぎる
投下乙です!
イエロー!イエロォオオオオオオオオオオ!
まさか貴重な僕っ子がこんなところで退場とは…!
でも、ロワ内という殺し合いの場で死ぬ前にレッドに会えたから、幸せかもしれないな
それにしてもレッドの機転と勇気、無常の外道、イエローの優しさ、見事な描写でした。
この目から流れるのものは何だ…!
GJでした!
イエロー安らかに・・。
レッドこれからも辛いと思うけど頑張れ。
そして無常に期待
うけるというか
そもそもそれ関係の住民がいるスレだから
ボカロとかもそうだけど元々住民がいるスレはやっぱ強いな
投下GJ。フラグの撒き方がうまい。
スクライドもポケスペも好きなんだなってのがよく伝わりました。
うはwww誤爆ったww
改めて、投下乙です!
殺し合いに乗った無常、その無常への復讐を誓ったレッド
残念ながら倒れたがレッドに言葉を残せたイエロー
この展開はいいね!
>>525 どこの誤爆か見ただけでなんとなくわかるww
イエロー…お前のキャラは早死にしかしないと思ったけど……。
レッドのこれからの成長に期待。
そして投下GJ
考えてみれば、ポケモン初めて出てきたんだなぁ
無常の手に渡ってしまったけど、期待せざるを得ない
空気読めずにすみません、ハクオロ・魅音投下します
支援
H-8エリア。
鬱蒼と生い茂る森の中に、一人の少女がいた。
自分の理解可能な範囲を軽く越えた衝撃的な出来事の連続に、少女はなすすべも無く呆然と立ち尽くすのみ―――ではなかった。
「やぁぁぁあぁぁってられるかあぁぁぁああぁぁあっ!!!」
少女―――園崎魅音は、独り天に向かって叫ぶ。
主催者、ギラーミンへの怒りを隠そうともせず。
「いきなりこんな変な場所に連れてこられて殺し合いをしろだあ!?何言ってんのさ!?出来るかンなこと馬ッ鹿らしい!!」
辺りに響きわたる程の大声で、園崎魅音は叫び続ける。
「子供に負けた腹いせにこんな事してどうすんのさ!常識ってもんが無いのかアンタには!?」
人一倍勝負事にはこだわる自分の事は棚に置いて、そんな事を叫ぶ。
この場所に前原圭一ら、彼女をよく知る人間がいれば、お前が言えたことかと突っ込みをいれたかもしれないがそれはさておき。
「大体何なのこの格好は!?体育の時間に連れてこられたせいで私下ブルマーじゃん!?
ブルマーで殺し合いってどんな三流コメディーなのさ!TPOを考えてよTPO!!」
微妙に恥じらいつつも、鬼の様な形相で天を睨み絶叫するブルマー少女魅音。
その後もしばらく魅音のギラーミンへの罵倒は続き、
バトルロワイアルの開始から十分を数えようとした頃、ようやく彼女の絶叫は終了した。
「………はあ、すっきりした」
最後に小さく呟き、魅音は即座に気持ちを入れ換える。
ギラーミンへの怒りをひとまず引っ込めて、彼女は生き残る為の術を思索し始めた。
「まずはコレの中身を確認するべきだよね………」
魅音は、一つ一つ慎重に、ディパックの中身を取り出していく。
ペットボトルに入れられた水、携帯食糧、時計、会場の地図に参加者の名簿、コンパスに懐中電灯に筆記用具。
そして、魅音には理解不能な、筒の様な形状をした小さな謎の支給品。
(んー、とりあえずここが何処かぐらいは確認すべきだよね)
そう思い、懐中電灯の灯りで地図を照らす。が、しかし、今魅音がいるのは取り立てて特徴も無い森の中。
地図を見たからといって自分のいるエリアが判るわけも無く、魅音は溜息を吐きつつ地図を閉じた。
「はあ……お次は名簿、と」
役に立ちそうもない地図をディパックにしまって、参加者名簿を開く。とにかく今は少しでも多くの情報が欲しかった。
が、名簿を目にした瞬間、魅音の両目は信じられない物を見たかの様に見開かれる。
「嘘……でしょ………?」
前原圭一、竜宮レナ、北条沙都子、古手梨花、園崎詩音。
それは、魅音にとって何よりも大切な仲間達の名。
その名前が、この殺し合いの参加者を記す名簿に記載されていた。
「こんな……ことって………」
ギラーミンの説明によれば、元の世界に帰るチャンスがあるのは最後まで生き残った一名のみ。
すなわちそれは、元の世界に帰る為には皆とも殺し合わねばならないという事。
それなりの修羅場を潜り抜けて来たとは言え、本質的には唯の少女である園崎魅音にとって、その現実はあまりにも酷だった。
がっくりと崩れ落ちた魅音を、木陰からひっそりと見つめる一人の男がいた。
鬼を模した仮面をつけたその男は、トゥスクル皇ハクオロ。
彼もまた魅音と同じく、大切な仲間達と共にこのギラーミンの主催するバトルロワイアルに参加させられていた。
空気読め
空気読めと言いつつ支援
◆◆◆
暗い森の中、一人ハクオロは名簿を見つめていた。
記憶を失った自分を温かく受け入れてくれた二人の少女。
共に数々の苛烈な戦場を駆け抜けてきた仲間達。
その名前を名簿で確認する。
ギラーミンは言った。
このバトルロワイアルを勝ち残り、ギラーミンとの殺し合いに勝利すれば、死者すら蘇らせる力が手に入ると。
ハクオロの脳裏に、自分が救えなかった人々の顔が浮かぶ。
「優勝して、皆を生き返らせる―――か。戯言だ」
呟き、ハクオロは今も何処かで自分達を監視しているだろうギラーミンへ宣言する。
「ギラーミン、お前はそう言えば私が殺し合いに乗るとでも思ったか。
―――とある老婆がいた。彼女は少女を守る為に、自らの躯を盾として散った。しかし、彼女は毛程も後悔してはいないだろう。
トゥスクルの民は皆彼女の志を受け継いでいる。
たとえ貴様がどのような卑劣な手段を用いようと、私達は決して貴様には屈しない!
首を洗って待っていろギラーミン!我々は必ず、貴様を倒してトゥスクルへ帰る!」
宣戦布告を終え、ハクオロは動き出す。
求めるものはギラーミンを倒そうとする志を持つ仲間。
と、当てもなく歩きだしたハクオロの耳に声が届く。
(―――女の声?エルルゥ達の声では無いが……行ってみるか)
支援
支援
◆◆◆
そして。
魅音が殺し合いに乗っていないと判断したハクオロは、木陰から出て、
体育座りでうなだれる魅音へと静かに近付く。
「……何があった」
「…………仲間」
一呼吸置いて、魅音は続ける。
「仲間って、何よりも大事な物だと思うんだ」
その言葉でハクオロは、目の前の少女もまた、親しい仲間と共にこの殺し合いに参加させられているのだと理解する。
「そうだな、仲間は素晴らしい」
だよね、と魅音は小さく笑う。
「どうすればいいんだろうね。仲間は大切だけど、生き残るチャンスがあるのは一人だけなんだよ」
「全員で結束して、あの男を倒せばいい」
「無理だよ。所詮ただの子供の私達が、殺し合いで生き残れるハズ無い」
「………君は、仲間を信じられないのか?」
魅音は静かに首を振る。
「なら、信じるんだ。結束というものは、時に奇跡のような力を生む。
それとも、君にとっての仲間とは、そんな簡単に諦められる程度の存在なのか?」
「違う!」
ハクオロの言葉を聞いた魅音の目に、光が戻る。
「詩音もレナも梨花ちゃんも沙都子も圭ちゃんも、私の大切な仲間だ!」
「なら諦めるんじゃない!自分の手で、仲間を救ってみせろ!仲間の為に何もしない奴が、仲間を語るな!」
「言われなくてもそうするよ!」
魅音は勢いよく立ち上がり、目前に立つハクオロに怒鳴る。
「この私にあんだけ発破かけたんだ、あんたも協力してくれるんでしょ?」
「ああ、だが私の仲間探しにも協力してもらう。その代わり、君もその仲間も私が責任を持って守ろう」
「了解、待ってなみんな!おじさんと、このお面さんが一人残らず助けてあげるからね!
そしてみんなで雛見沢に帰るよ!」
「………ハクオロ、だ」
トゥスクルを統べる仮面の皇と、雛見沢の若き王の出会いは、こんな感じだった。
支援
まあ支援
【H-8/一日目 深夜】
【ハクオロ@うたわれるもの】
【装備】:なし
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品1〜3個(未確認)
【状態】:健康
【思考・行動】
1:ギラーミンを倒す
2:仲間を探し、殺し合いを止める
【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:なし
【所持品】:基本支給品一式、空気ピストル@ドラえもん
【状態】:健康
【思考・行動】
1:仲間を探し、殺し合いを止める
【空気ピストル@ドラえもん】
「バン!」と叫ぶと空気の弾丸が発射される秘密道具。指にはめて使います。
威力は低く、殺傷力もありませんが、性質上銃弾は無限です。
支援
以上です。支援感謝。
タイトルは『招かれたもの』でお願いします
投下乙!
トゥスクルの王と雛見沢の王の出会いか、いいねー
投下乙!
これはいい対主催コンビ
乙!よくぞSSを書いてくれた。君にはオ(ry
対主催コンビがまた一人。
いい展開だがはたしてマーダーには対抗できるのか
そこらへん楽しみです
投下乙です。
おお、共に仲間を想う者同士これは期待できそうだ。
魅音が自分の中で秘かに好感度UP。
本編ではどことなく報われなかったからなあ。
それではカズマ、レヴィ、ゼロ、水銀燈、御坂美琴で投下します
支援……
3人がそれに気付いたのは僥倖だった。
水銀燈が放った猛毒ガス弾MH5。
一度体内に吸い込めばたちまち身体の自由は奪われ、頑強な男でも解毒剤がなければ1時間で死に至るという恐ろしい兵器。
それに気付いた時には3人とMH5との距離は5メートルもなかった。
――――5メートル。
3人がMH5に気づいたのはほぼ同時だが、その中でもゼロが一瞬だけ早く気づく事ができた。
悪魔との契約。
それによって与えられた超人的な力によるものであった。
そしてゼロは放たれた物が形状からすぐさま爆弾か、或いはそれと同等な程に危険なものであると勘付いた。
危険を察知するや否やゼロは瞬間移動によるこの場からの離脱を試みて――
「ん!?」
――ふと頭に浮かんだ考えによって思い止まった。
確かに瞬間移動なら安全にこの場からの離脱が可能だろう。
だが頭に浮かんだ考えがそれは避けるべきだと告げる。
ゼロは次なる方策をすぐさま構築し始めた。
――――4メートル。
ゼロに続いてMH5に気付いたのはレヴィだった。
ロアナプラで鍛え上げられた神経は伊達ではない。
そして状況を理解するや否やレヴィが取った選択は――
「ちっ!」
――撤退であった。
何かしらの銃器さえあれば展開は違うものになっただろうが、生憎とレヴィの支給品の中には銃器の類を見つける事は出来なかった。
レヴィは後ろの二人に最大限の警戒を払いつつ撤退する事を選んだ。
――――3メートル。
3人の中で最後にMH5に気付いたのはカズマだった。
これは単にカズマが目の前の戦闘に注意がいっていた結果であり、別にカズマが二人に対して格段に劣っているという事にはならない。
寧ろ彼ら3人がすぐさま気づけたのは皆並みの人間ではないからだろう。
カズマが取った行動は飛来物をアルター能力で分解するというものだった。
今展開しているシェルブリッドを一度解き、再度飛来物も含めてアルターとして再構築しようとしたが――
「な!!」
――再構築できたのは先程と同様に周辺の物質だけで飛来物を分解する事は出来なかった。
いつもと違う状況に一瞬戸惑ったもののカズマはすぐさま次の行動に移った。
「衝撃のォォォオオオ、ファァァストブリッドォォォオオオ!!!」
カズマはその叫びと共に地面に拳を叩きつけた。
凄まじい程の破壊力を打ち付けられた地面はその反動で以てカズマを空へと飛ばす。
狙いは上空にいる黒天使。
カズマは上空でMH5を放った水銀燈に狙いを定め、飛翔した。
――――2メートル。
そしてこの場は光と風が闊歩する場となった。
巻き込まれたのは5人の参加者。
ローゼンメイデン第1ドール
魔王
二挺拳銃(トゥーハンド)
反逆者(トリーズナー)
超電磁砲(レールガン)
風が収まった後、古城跡には人一人として残っていなかった。
◆ ◆ ◆
支援
支援
支援
「――ったく、どうなってるのよ!」
古城跡から少しばかり離れた森の中に水銀燈はいた。
黒い天使をも思わせる姿は少しばかり乱れていたが、動く事に支障はなかった。
水銀燈はひとまず何が起こったのか整理する事にした。
幸いにもデイパックも近くにあり、周囲に人の気配はない――
「お目覚めかね、黒の人形よ」
迂闊だった、と自らの不注意を悔んだ時には既に遅かった。
水銀燈の背後には全身を黒で包んだ不気味な仮面の戦士――ゼロがいたのだから。
いつもなら別に背後を取られたからといって水銀燈が焦る理由はあまりない。
初対面のゼロは水銀燈の事を知っている訳もなく、故に背中の翼で相手の目を眩ます事も可能なはずだ。
しかし、それはできなかった。
原因は自身の身体だ。
理由は分からないが、いつも通り動かしているつもりでも若干動きが鈍い気がする。
今の状態では万が一相手の隙を突いても、いつも通りに戦えるか確信がない。
そしてそれにも増して水銀燈を躊躇させるのはゼロが放つ不気味な威圧感。
その不気味さゆえに水銀燈は慎重な行動を取らざるを得なかった。
「無事みたいね。どういう手品を使ったのかしら」
「なに、ギラーミンが支給してくれた物を有り難く使わせてもらっただけだ」
ゼロに支給された物はうちわと卵型のアクセサリーとメスだった。
一見すると拳銃以外は何の役にも立たない外れに見えたが、実はそうではない。
うちわは22世紀の技術で制作された秘密道具の強力うちわ「風神」、卵型のアクセサリーの正体は高性能の爆弾だ。
瞬間移動を思い止まったゼロはすぐにデイパックの中身を活用する方策に出た。
支給された物はここに転送されてすぐに把握していたので、どう使えばいいかはすぐに考えつく事ができた。
まずは支給された5個の卵型爆弾の内2個を飛来物めがけて投擲。
制限されているとはいえ超人の域に達しているゼロの膂力によって投擲された爆弾は狙い通り飛来物と衝突。
MH5と爆弾は共に衝突のショックで起爆し、その内容された物を解放した。
その瞬間をゼロは狙っていた。
爆弾を投擲した手には既に「風神」があり、直後「風神」を『全力で』振り抜き、自然現象と同等もしくはそれ以上の突風を生み出した。
生み出された突風は爆弾による爆風と相乗して局地規模の嵐となり、発生した毒ガス諸共周囲に存在するものを根こそぎ吹き飛ばす程の結果となった。
もちろん、上空にて様子を窺っていた水銀燈、そこへ飛び掛かろうとしていたカズマ、撤退しかけていたレヴィ、近くにいた御坂美琴も例外ではなかった。
その威力は凄まじく古城跡をさらに崩壊させる原因となった。
そして今の状況になる。
嵐で吹き飛ばされた水銀燈を追ってきたゼロは背後に忍び寄る事に成功して、こうして手に持ったメスを突きつけるに至る。
突き付けられる冷たい金属の感触も水銀燈の動きを封じている一因であった。
「でも、毒ガス相手にそれって無謀じゃ――」
「いや、そうでもない。詰めが甘かったな」
ゼロは近く落ちているデイパックに目を向けた。
落下の衝撃からか中身が袋の口からはみ出している。
そこからは金属の鈍い光――槍の穂先が見えていた。
支援
水銀燈が犯した小さなミス。
一つ目はMH5を素手で3人に投げつけた事。
本来MH5を撃ち出すのには専用の武器が存在する。
それはクリーク海賊艦隊提督こと首領・クリークが両肩に付けている盾、そこから発射されるのが通常の方法だ。
実はその盾も大戦槍として水銀燈には支給されていた。
問題は自身の身体との比率だった。
大柄な体格と類稀な怪力を併せ持つクリークが使用している物が、小柄な水銀燈に使用できる訳なかった。
単純に言うと、持ち上げるだけで精一杯だった。
だから仕方なく素手で放り投げるという選択肢を取らざるを得なかった。
これでは得られる推進力は最初の手投げによるものと自由落下による重力のみ。
如何に戦闘中とはいえ、あの3人が気づくには着弾までの時間があり過ぎた。
二つ目は場所。
3人が戦っていた場所は古城跡、つまりは屋外だ。
屋内なら毒ガスが充満して死に至る確率が上がるが、屋外ではそうはいかない。
境界線が不在のため放たれた毒ガスはどこまでも拡散していき、そして希薄になる。
それに加えて今回はゼロによる人為的な嵐が発生したために拡散は爆発的に早まった。
以上の事から、ゼロはあの場での毒ガスによる死を回避したのだった。
「……――ッ」
「そういう事だ。残念だったな、水銀燈」
ゼロは水銀燈のミスを簡略に指摘して、あの場で起こった顛末を説明し終えた。
MH5に気付く時間を与えてしまった事、あまりに急激に毒ガスが拡散されてしまった事。
その二つが水銀燈に失敗を齎した主な原因だった。
「さて、それでは……水銀燈、私と手を組まないか?」
「はぁ!?」
いきなりのゼロの提案に水銀燈は思わず声を上げてしまった。
自分の名前や目的は先程の説明の合間に行われた問答で聞き出されている。
とてもではないが虚偽を混ぜるだけの余裕はなかったので本当の事を最低限話すしかなかった。
だが目的については「ただ優勝狙い」とだけしか答えなかった。
「私は最後の一人になる気よ。悪いけど組むなんて――」
「水銀燈、お前も気づいているんじゃないのか。ここでは身体になんらかの制限が加えられている事に!」
その言葉を聞いた時、水銀燈は微かに息を漏らした。
ゼロがそれに気付いたのはカズマやレヴィと戦っている最中であった。
いつもより身体が重い。
気のせいかとも思ったが、いつもよりも疲労した事からも何らかの身体的な制限が加わっている事は確かであった。
だからこそ瞬間移動も自重せざるを得なかった。
普段なら何ら問題ないが、ここではどんな制限が掛かっているか分からない。
最悪の場合、使用不可能な状態にされている可能性もある。
その懸念があったからこそ、ゼロは一抹の不安がある最善の策よりも手数を踏むが堅実な次善の策を取ったのだ。
「制限が掛けられているからって何よ!」
「お前は私と話している間、ずっとこちらの隙を窺っていただろ」
水銀燈の小さな舌打ちの音が聞こえた。
ゼロはただ水銀燈と話していただけではなかった。
話している最中の水銀燈の一挙一動に注意を払っていた。
その結果、ゼロは水銀燈が中々油断ならない者であるという結果に至ったのだった。
支援
「常に機会を窺う姿勢……君は優秀だよ、水銀燈。だからこそ組む相手に相応しい。
二人でならより確実に敵を始末できると思わないか」
「私が後ろから殺すとか思っていないわけ?」
「私はそんな失態は犯さないさ。
それに最後までとは言わない、残り5人になるところまででいい」
会話が途切れ、しばらくの間、その場には静かになった。
1分、2分、3分……――
いつまで続くとも知れない沈黙を破ったのは水銀燈だった。
「いいわ。手を組みましょうか」
「感謝するよ、水銀燈。友好の印にこの爆弾とメスでも贈ろうか。その代わり――」
「――私の支給品と交換する気? いいわ、あの槍と毒ガス弾はあげるわ。どうせ私じゃ使えないから」
「ほぅ、これはこれは有り難く使わせてもらおうか」
ゼロからは卵型爆弾3個と長メス、水銀燈からは大戦槍とMH5の残弾4つ。
それぞれが引き合いに出されて、ここに晴れて二人は各々の利害の一致から組む事になった。
「でも、本当に私でよかったのかしらぁ」
「ああ、少なくとも先程の二人よりはマシだ。それに――」
「それに?」
「君は私とどこか似ている気がするよ」
「はぁ、どこがよ!」
「守るべき者のために刃を振るうところ……だろうか」
「……バカじゃないの」
ゼロの言葉を聞くと、水銀燈は不機嫌そうに明後日の方角に顔を向けた。
まるで自分の心の内に土足で入られた事を咎めるように。
(少々厄介だが、これでいいだろう。待っていろよ、ナナリー)
ゼロはここにテレポートしてきた時の事を思い返していた。
着いてすぐに確認のために名簿を見れば、そこには最愛の妹――ナナリー・ランペルージ――の名前が記載されていた。
それを見た瞬間、ゼロの取るべき行動は決定づけられた。
――ナナリーを守る。
それは元いた世界と変わらぬもの。
その願いこそがゼロ、いやルルーシュにとっての至上の願いだ。
当初、支給品の確認を終えてすぐに起きてしまった戦闘では混乱を抑えて情報交換に望もうと考えていた。
しかしナナリーの安否に気を取られて、思わず思慮が足りない行動に出てしまった。
それを踏まえての結果が今の状況だ。
正直に言うと、水銀燈は油断ならない存在だ。
しかし、だからこそ手の届く範囲で監視しておきたい。
ゼロは別に水銀燈と約束した事を律儀に守る気はあまりなかった。
手に負えない状態になったら問答無用に殺すつもりだが、今は少なくとも手を組んでいいだろう。
そんな事に考えを巡らせつつゼロは水銀燈への警戒を怠る事はなかった。
支援
支援
(鬱陶しいけど考えようによっては使えそうね。上手く利用できれば儲けものかしら。
今に見てなさい! 散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやるわ!)
表面では大人しく組むと言ったものの、水銀燈は大人しく従う気は毛頭なかった。
しかしゼロの力は魅力的だ。
味方なら心強い事は確実だ。
ならば利用すればいい。
そして頃合いを見計らって今度こそ殺す。
如何に隙なく振る舞おうと24時間も続けていれば必ず隙ができるはず。
水銀燈はそれを待つ事にした。
もちろん、殺すのは参加者の大半を殺してからだ。
そんな事を考えながら水銀燈はゼロとのうわべの同盟を演じ続ける。
心中に先程の質問への微かなわだかまりを残したまま。
【B-3 森の中/1日目 深夜】
【ゼロ@コードギアス ナイトメアオブナナリー】
【状態】:疲労(小)
【装備】:大戦槍@ワンピース
【道具】:基本支給品一式、強力うちわ「風神」@ドラえもん、MH5×4@ワンピース
【思考・状況】
1:ナナリーの捜索。
2:ナナリーに害をなる可能性のある者は目の届く範囲に置く、無理なら殺す。
【備考】
※都合が悪くなれば水銀燈は殺すつもりです。(だがなるべく戦力として使用したい)
【水銀燈@ローゼンメイデン】
【状態】:健康、服に若干の乱れ
【装備】:卵型爆弾@バッカーノ、チェスの長メス@バッカーノ
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品0〜1
【思考・状況】
1:優勝を狙う。
2:しばらくはゼロと組んで行動する。
3:守るべき者って……バカバカしい。
◆ ◆ ◆
私怨
支援
「……ッイタァ――なに?」
身に付けた服装の損傷を確認しつつ、御坂美琴は大いに愚痴を零していた。
上条を探すべく決意を固め、いざその一歩を踏み出す――その瞬間、世界は風に包まれた。
荒れ狂った風が突如として美琴の後方より巻き起こり、抵抗も虚しく美琴の身体を吹き飛ばした。
何度か地面を転がり続け、やっと収まった頃には服は土埃に見舞われ、見た目にはボロボロだった。
「はぁ、とりあえずここは――」
自分がどこまで飛ばされたのか確認しようとしたが、それは空から降ってきたものに阻まれた。
それはいかにも短気そうな青年だった。
「――グッ、あの野郎!」
その青年――カズマは起き上がるや開口一番、怒気の含んだセリフを吐いた。
目の前には唖然とした美琴が一人立っていた。
【A-3 森の中/1日目 深夜】
【カズマ@スクライド】
【状態】:疲労(小)、墜落による全身に軽い負傷
【装備】:なし
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
【思考・状況】
1:とにかくあの野郎をぶん殴る。(誰かはよく分かっていない)
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】:健康、困惑、土埃塗れ
【装備】:なし
【道具】:基本支給品 不明支給品1~3
【思考・状況】
1:脱出狙い。上条を探す。
2:目の前の青年に対処する。
◆ ◆ ◆
一方その頃レヴィは――
「あの野郎、タダじゃ置かねえ」
一人森の中で密かに闘志を燃やしていた。
だが彼女は気付かなかった。
北へ向かっていた自分が爆風の衝撃で――地図でいうH-2にループした事に。
【H-2 森の中/1日目 深夜】
【レヴィ@BLACK LAGOON】
【状態】:疲労(小)、全身に軽い負傷
【装備】:なし
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品(銃器類なし)1〜3
【思考・状況】
1:爆発?を起こした奴を許さない。(誰かは分かっていない)
2:とりあえず銃器がほしい。
以上で投下終了です。
支援ありがとうございました。
投下乙!
なんだこれすげぇ!
あのリレーしにくい状況をこんな風にしてしまうとは!
しかも集まりすぎだったキャラがいい感じにばらけてるし、
各キャラにいい感じでフラグたってるし
なにより話し自体が面白い!
なんだこの神SS!GJすぎるよあんた!
投下乙!
すげー絶対絶命だった3人が凄いことになってる
なんという良SS!GJ!
何というまとめ方!
凄いなあ。
ところで不憫なエリアに飛ばされた方が一人……
投下乙!
これはいいリレーだ
そして、レヴィそっちいっちゃらめぇぇぇぇぇ
クロコ、レヴィ、クレアが終結かよw
えっと、気になったとこを一つ。
ゼロがなぜ水銀燈の名前がわかったのかというとこです
乙です
展開的に問題は感じませんでした
ただちょっとゼロの口調に違和感はあったかな……
ナナナの奴はもっと尊大で見下すような喋り方をするので
投下乙!
この5人でこんな話になるとは。
いい方向に予想外だった。GJ!
>>575 聞き出してるように見えるけど
ん、吹き飛ばされた毒はどうなったの?
すぐ自然中和するんだっけ
>>575 >>565にて聞き出しや描写を入れています。
これから朝まで返事できないのでご了承ください
>>579 ありがとうございます。
ああ、そういうことね。見落としてた
すいません。
>>579が正しいです。
すいませんが、あとのものは朝にでも返事を書きます
H−2の森の中で戦闘が始まるんだろうなw
ボロ雑巾吹いたw
しかしあの展開から無理なくバラけさせた上マーダーコンビまで作り出すとは……。
GJと言わざるをえない。
皆様SS大変GJでございます
>>483 てめぇだけは許さねえ。
俺は今、最強のクレアアンチと化した。
そう言えばクレアの参戦時期ってまだ確定していないんだよね?
シャーネと会う前ならプロポーズネタも……
クレア「俺、このバトルロワイヤルが終わったらクロコと結婚するんだ……」
投下乙です!
すっっっげぇええええ!
あそこまで唐突に混乱した場を上手く収めたどころか、ゼロが殴り合いに参加してた理由までつけ、更にバラけさせてあんな面白そうな同盟まで作るとは!
手に汗握る毒ガスが落ちるまでの流れもさることながら、その後のパートがすごい!
実はどの作品もよく知らないけど、全てのキャラが魅力的だ!
いや本当GJ!
興奮して言葉が纏まらずすいません
つまり言いたいのは、GJにつぐGJだ!って事です!
クロコダイルって自分が濡れているか、濡れているもので攻撃しないと
ダメージ与えられないんだよな?
こういうSSが来るからリレー小説は面白い…
>>591 だがそれだけで勝てるほど甘いやつじゃない
国や世界をだませるほど頭もキレるしギアなしのころとは言え肉弾戦でもルフィと五分
おまけに3度も敗北を味あわせているし
打撃無効抜いても、砂で切ったり吸ったりはできるしな
クロコw
597 :
153:2008/09/24(水) 10:24:31 ID:ePnc+uyF
クロコは強力な対主催と相打ちになる姿が浮かんでくるな。
クロコにはクレアの荷物を漁ってもらわないと困るな
レヴィは強いの?
数多くの感想感謝です。
>>576 カズマ・レヴィとの邂逅でその口調で対応した結果、ややこしい状況になったのでそれを踏まえて水銀燈の時は若干尊大口調を自重するような思考に。
水銀燈の性格を推測するに仮初の友好関係を築くためにも、あまり神経を逆立てないような感じで対応しているつもり。
以上がゼロの口調に対する自分の見解です。
>>578 ゼロの起こした暴風によって上空さらに周囲に拡散、よって濃度は極端に薄まり周囲への影響はないものとしました。
帰ってきたらナナリー、チョッパーそれぞれ予約来てたぜヒャッハァ!
ななり・り!
603 :
◆MATdmc66EY :2008/09/24(水) 20:37:11 ID:HfNu2Fhh
ナナリー投下
604 :
ななり・り! ◆MATdmc66EY :2008/09/24(水) 20:38:44 ID:HfNu2Fhh
かつては子供たちの歓声で満ち溢れていた遊園地は、今や寂れている。
遊具は今にも動き出しそうな程に手入れをなされてはいる。
しかし電気は通う事なくひっそりと沈黙している。
だが、様々な催し物が開催されたイベントホールだけは違っていた。
月明かりのスポットライトに照らされて、一人の少女が悲痛でありながらも艶かしい声で苦痛に喘いでいるのだ。
◆
盲目であるがゆえに、ナナリー・ランページは状況を掴み切れずにいた。
殺し合いをしろと命じらたのは分かる。
しかしそれに反発した者が殺されたという事はにわかに信じられない話であったし、それはただの悪ノリに近い冗談であると思っていた。
彼女の身近にその手の冗談を好む人物がいない訳でもないし、ナナリーもそうであると信じていた。
が、現実は現実でしかない。
渡されたデイパックの中身を手探りで漁り、ビンを取り出してその封を開いた時に狂気染みた現実の苛烈さを思い知らされたのだ。
何かが蠢きながら体を這い上ってくる。それから逃れようと身を捩らせて車椅子から転げ落ちた。
何かは肌の上を這い回るだけでなく、ナナリーの身体に侵入しようとしているのだ。
自身の身体を嬲り侵そうとする異形の存在を目の当たりにしないですむという事を考えれば、盲目であった事はある意味で彼女にとって幸福であったのかも知れない。
彼女を苛む存在は刻印虫という。
始まりの御三家と言われる間桐に伝わる秘伝の一つ。被験者の血肉を喰らい、臓器を犯し、体内に魔術回路を備わらせる異形の蟲。
彼女はその瓶の中に入っていた無数の刻印虫に身体を頭から爪先まで蹂躙されているのだ。
「いやアアアアアアアアアッ!」
得たいの知れぬモノが体内で蠢く苦痛と嫌悪感。自由に動く事すらままならない身体でもがき、あがく。
無理矢理肉体を組み換えられる代償としての凄絶な痛み、耐える事の出来ない恐怖によって嘔吐、失禁。
吐瀉物と排泄物に塗みれながら七転八倒。
子供たちを虜にしたであろうヒーローショーが催されたイベントホールの今宵のイベントは、皮肉な事に身の毛もよだつ凄惨な少女凌辱劇だった。
「助けてっ!お兄様、スザクさんっ!」
口を開けばそこから蟲が、そして汚物が入り込んで来るが彼女は構わずに叫び、助けを求める。
しかし観客席から一つの喝采もなく、彼女に差し伸べられる救いの手などない。
605 :
ななり・り! ◆MATdmc66EY :2008/09/24(水) 20:39:33 ID:HfNu2Fhh
混濁していく意識の果てに、太股をぞろりと舐めるように這い上がる感触を覚えた。
「だめえええええええっ! そこはっ! そこはははははあああああああっ!」
今までとは違う生理的な嫌悪感と恐怖とで瘧のおきた子供みたいに身体を震わせる
蟲のそれ到達を防ぐために暴れまわる。
彼女の必死の抵抗に諦めたのか、蟲の動きが止まる。ナナリーは細やかに安堵して、息を吐く。
しかし蟲は無情にも侵攻を始めた。
「お願いだからやめてっ! やめてえええええええっ! 助けてお兄さまあああああああっ!」
蟲は堰を切った様に彼女の胎内に雪崩れ込み、彼女の蜜と純潔を啜りながら一層奥へ、深くへと入り込んでいく。
「駄目っ!駄目なのぉぉぉぉぉぉぉぉっ!いやアアアアアアアアアっ!」
排泄物で濡れた髪を狂ったように振り乱し、激しく腰を振って蟲の侵入を拒む。
しかし胎内を貫く様に進む蟲の侵略は収まる事を知らない。
清楚で可憐だったナナリーが見るも無惨な姿に変わり、全てを奪われていった。
蟲が胎内の奥深く迄到達した時、精神的、肉体的に耐えきれずに、彼女は全てを受け入れてしまった。否、彼女は崩壊した。 喉が枯れるまで叫んでも来る事がない救いの手。
どんなに懇願しても止む事がなかった蟲による凌辱。
希望を踏みにじられる事によって生じた絶望が、彼女の心の奥底に存在した憎悪の種火を煉獄の炎へと変えた。
今や彼女は負の感情にのみ支配されている。
穏やかな笑みを絶やさなかった顔は、歪に歪み狂気に染まった笑みしかたたえない。
端正だった顔も醜く捻れ、瞼で隠された盲た瞳も死んだ魚のように濁りきっている。
だが、奈落の底まで堕ちた彼女にある種の犯されざる病的な美しさが顕現している。
但し、刻印虫を身体にやどしたが魔術師としての素養を持たない彼女には魔術回路は生成される事はなかった。
彼女が受けた苦難は何一つ彼女に与えなかったのだ。
何も知らない彼女にとって、それはある意味において幸せなのかもしれない。
魔術師としての道を歩く事は魔道を歩むのに等しいのだ。
「アハ、アハハハハハハハ……」
冷たく乾いた響きの笑い声が陰惨なショーの終わりを告げると、吐瀉物と排泄物でで汚れたナナリーに細やかな喝采が起きる。
ナナリーと負の感情を共有する事により泥人形から高次の存在となったネモだ。
「……ネモ?」
606 :
ななり・り! ◆MATdmc66EY :2008/09/24(水) 20:40:17 ID:HfNu2Fhh
ナナリーは何故助けなかったのかは問わない。自分は助けを求めただけで力を行使する事を躊躇っていたからだ。
もし、力の行使を望んで入ればネモは喜んで彼女を助けただろう。だが、彼女は力を求めなかった事を後悔していない。
全ては自分の愚昧さに帰結するのだ。
己の愚かさを嘆きはしても、身にふりかかった運命は嘆く事はない。そんな下らない事に思考を割ける程今の彼女には余裕がない。
蟲による汚蓐は彼女を憔悴させ過ぎたのだ。
ナナリーの鈍くなった思考を知ってか知らずか、ネモは緩慢な動作で歩み寄る。
「これは?」
ネモが糞尿に塗れたデイパックを拾い上げると一冊の本が落ちた。
ネモには理解できなかったが、――『螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)』という書物だ。
それは人皮で装丁され、人類発祥以前の太古の邪神に関する禁断の知識が書き記されている魔導書書。
ネモは何気なく其を拾い上げるとナナリーに手渡した。
ピントのずれたスポットライトを照らす月が翳ると、ナナリーの壊れた笑い声の残響は深い闇に紛れ溶けていった。
【G-3 遊園地/1日目 深夜】
【ナナリー・ランページ@ナイトメア・オブ・ナナリー】
【状態】:疲労(大)、刻印虫の寄生により激しい心身の消耗。
【装備】:車椅子・ネモ(@ナイトメア・オブ・ナナリー)、『螺湮城教本』(@Fate/Zero)
【道具】:基本支給品一式、
【思考・状況】
1:全ての者を根絶やしにする。
607 :
ななり・り! ◆MATdmc66EY :2008/09/24(水) 20:41:29 ID:HfNu2Fhh
投下終了
不死の酒がありなら刻印虫もありだろうね。
投下乙
ナナリー発狂とかシスコン魔王泣くぞw
投下乙です!
ゼロが魔王の貫禄を出しまくっている裏で妹がこんな事になっていようとは
シスコン魔王〜、妹の正気の危機だぞ〜!
創発版という板の限界を試すような描写、乙でした!
しかし刻印虫とはなかなかにエグイ選択w
同じく投下乙です。
これはまた凄いのが来ましたね、ショゴスもびっくりww
ちょwww
投下乙です
裸祭りといわれていたナナリーがこんな風なエロさに行くとは誰が予想したか
一つだけ
たった一回の虫だけで発狂はまずくないですかね
>>612 わけも分から無い状況で、いろんな穴から蟲に入られて、
体を改造されたら、正気を保てているほうがすごいと思う。
GJです。
そのタイトルでいいのか?w
>>613 発狂する程追い詰められていたらその前にネモに助けを求めるんじゃないかな
力を求めなかった事を後悔していないって書いてあるという事は、ギリギリ思考力が残っているのに、「全ての者を根絶やし」では唐突過ぎないか?
まあ最後の思考欄が気になってるだけなんだけどね
タイトルを『ナナリー〜身も心も〜』に、思考欄を
【思考・状況】
1:身体を休めたい
2:何も考えたくない
に変更を願います。
投下乙
下品ですが、こう…(ry
ところでナナリーの名前が違う気がするのですよ
乙です
しかしネモはナナリーの意思にかかわらず危険が迫れば勝手に護ると思うんですが
助けを請われなかったからといってネモがナナリーを放置した理由はなんでしょうか?
ネモのアイデンティティに関わる問題だと思うのですが
訂正ありがとうございます。
しかしなんとエロいw
え、いいのか……?これ
ジュンとカルラ、ベナウィどうしたのかと思っていたら、延長だったのか!
ジュンはもうすぐらしいし、楽しみだw
投下乙。
けどこれ、板的にヤバくないか?
表現が行き過ぎな気がする。
どうなんだろう
子供とかも見てるのかな
往々にして、同じ作品のキャラがいっしょになるとロクなことがない。
エロボクっ娘も死んだし。
ここはベナウィ脱落に60ニセガネ。
このスレ見てる年齢層は関係なくこの板が全年令対象なんだから凌辱描写はダメだと思うんだが。
具体的に書いちゃってるところを、ぼかしてもらったほうがいいように思う。
>>628 しかしそこまで具体的な描写があったか?
すいません少し遅れましたが
桜田ジュン、投下します。
個人的に「胎内」とかちょっとアレだと思うが他の人が問題ないと思ってるなら構わない。
かなり個人差がでる問題だし、議論するようなことでもないんで、ここは多数派に従う。
議論中の投下はご遠慮ください
待ってました!支援!
「ここは………一体?」
桜田ジュンが目にした光景は信じられないの一言で表せる物であった。
家の中に引きこもりインチキらしいネットの物品を漁りギリギリに
クーリングオフするという暗い生活を送っていたはずが
突然わけのわからない世界へ飛ばされて、殺し合いを始めろ
などと言われたのだ、そんなこと出来るはずが無い。
しかしだからといって主催者を倒すような度胸も無く
近くにあった誰も住んでいないような民家へと誰にも見つからないようにこっそり入り込んでいた
「何なんだよ、いったい?」
怒りと恐怖から近くにあったモノに当たろうとしたが
音が出て誰かに気づかれてしまうのではと思いやめる。
眼鏡をかけた小学生がギラーミン……だっだか?
とりあえずアイツが言ってたことは真っ赤な嘘かも知れない
でもあのときの人が殺された様子はニセモノなんかじゃない
「くそっ、」
自分もひょっとしたら今すぐにでも殺されてしまうのではないかという恐怖
人が死んでしまったのに何も出来なかった怒りそして無力感
そんなことばかり考えて窓から外を眺めていた。
ふと窓の横に置いてある機械に気づいたジュンはゆっくりと
外からは見られないようにその機械に手を付けた
それはおもちゃのトランシーバーだった
1組のトランシーバーを持ってきてトランシーバーを眺める
(そうだ、これを信頼できる人に渡して安全だと確認できれば
………だめだ、こんなオモチャじゃ使える距離なんてたかが知れてるし
第一信頼できる人がここにいるのか?)
考えが振り出しに戻りディパックの隣に座り込んでしまった
(………ディパックの中って何が入ってるんだ?
たいして確認もしなかったけど)
早速ディパックを開けてみる
中にはコンパス、懐中電灯、筆記用具、水と食料、時計
そして………名簿?
(しめた、これなら誰か知ってる人がいるかどうかわかる)
そう思い名簿に書かれた名前を探す
このジュンの参戦時期はまさか・・・
…………はぁ
名簿を見たジュンは愕然とした、信頼できる人物はおろか
知っている名前すらなかったのだから
かろうじて名簿から判ることは
園崎という苗字から親子での参加者がいること
名前に“D”の付く二人が何かしらの関係があるかもしれない事
赤を表す真紅という参加者とレッドという参加者に何か繋がりがあるかも知れないこと
それくらいであった、
それどころか名前を読むことすら出来ない参加者もいた
(み、みずぎん………これなんて読むんだ?)
もし桜田ジュンがこれより未来から来ていたら読むことの出来る相手
他にも信頼できる相手が出来ていたのだが………
結局名簿からの情報は知ってる人がいないという情報が手に入っただけであった。
他にも何か無いかと気持ちを切り替えてディパックを漁る
すると出てきたものは
………カギ?こんなもの一体何に使うんだ?
見たところ近くに鍵穴など近くにはない、ぱっと見た感じ簡単に複製できなさそうな
不思議な装飾のカギが出てきた。
(どこかに入るのに使うのか?)
今は使い物にならないだけ………か
そう考えてカギを他の道具の所に置いて次の道具を
探す、すると出てきたのは巻物だった。
巻物の表面には“仮”と書かれておりジュンのよく知る
インチキ商品からの胡散臭さが立ち込めていた。
一緒について来た説明書きによると
これを口にくわえると
“忍法カベ抜けの術、バッタの術、ネズミ変身の術”が使えるようになると
書かれており親切にも術の簡単な説明書きもされていた。
こんな非現実的な説明書きはネット通販でよく見てる
お腹を震えさせてダイエットするマシン、
磁器の力で肩こりを治すペンダント、
きっとそんなものだろう、ジュンは説明書きを見て確信した。
今の自分が非日常の世界に飛ばされてしまっているのにも関わらず
普段の思考が抜けずに考えていた。
気を取り直して次の道具を探し出す。
するとテニスボールサイズの球状の物体が6つ腰バンドと共に出てきた
???
思わず首をかしげる、どうやらこれにも説明書きは無いらしい
6つのボールはその一つひとつにスイッチらしきボタンがあったがそれ以外判らない
上の部分が赤く下の部分が白いボールであり手にとるとそれはしっくりとくる持ちやすさで
キャッチボールをするには丁度いいサイズといえた。
もっとも今のジュンにボールを投げる意志は無いが………
ふぅっと小さな溜息をつきその場に座ろうとする、これで一体どうしろというのだ?
仮に殺し合いに参加するにしてもこんなものじゃ人を殺せるわけが無い
もっとも人を殺すことが出来る武器があってもそんなことするともりはないのだが
そんなことを考えて腰が床に付いた瞬間
カチッ
持っていたボールのスイッチの部分が床に当たってしまった
ボゥン!
ボールが開き中から出てきたのは、
紫の皮膚、長い尻尾、丸く大きく開いた目それは………
「猿???」
いきなりボールから出てきた猿におどろき立ち上がるジュン
思わず反対の手で持っていた残りのボールの入った腰バンドを落としてしまう
カチッ!! カチッ カチッ!!
!!!
ボゥン! ボゥン! ボゥン!
残りのボールから次々と出てくる
「でっ………でっかい蛙!!!???
こっちはは………花の化けモノ!!!???
一体何なんだこれは???」
他にも空を飛ぶエイのような怪獣?やら
燃える背中のバケモノ、木に顔のついた怪獣がいっぺんに現れた
(ちょっと待て、何だこれは?このボールにタネがあるのか?
なんでこんなものに限って説明書きが無いんだよ)
ディパックに最後まで残された地図の間に挟まれた説明書きに気づくことなく
敵意無くこっちを見ているポケモン達を前にジュンは一人嘆いていた。
やはり・・・悪い予感がしたんだ・・・
支援。
【 G−8線路沿いの空き屋/1日目 深夜 】
【桜田ジュン@ローゼンメイデン】
[状態]:健康、精神的疲労
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 謎のカギ 忍術免許皆伝の巻物仮免@ドラえもん
ゴールドのポケモン達とベルト@ポケットモンスターSPECIAL
おもちゃのトランシーバー
[思考・状況]
1.とりあえず現状をなんとかする
2.殺し合いには乗らないしそんな度胸もない
3.み……みずぎんなんとか?
【備考】
※原作第1話前から来ています、当然真紅達を知りません
※ディパックの中身は地図とそこに挟まれた説明書以外は確認しました。
※モンスターボールの制限は同じエリアに他の参加者がいない場合のみ
時間の制限がなくなります。
※『忍術免許皆伝の巻物仮免@ドラえもん』
ハテノハテ星雲にあるアミューズメントパーク・ドリーマーズランド
における忍者の星における忍者の免許皆伝のための実地試験の
忍術が少し使えるようになる巻物。使える術は次の3つ
・壁抜けの術
その名の通り壁をすり抜ける事が出来る
しかし厚すぎる壁は越えられない
・バッタの術
バッタのように高く飛ぶことが出来る
だいたい一般家庭における屋根裏までが限度
・ネズミ変化の術
少しの間、小さなネズミの姿になることが出来る
ある程度時間がたつと元の姿に戻ります。
※『ゴールドのポケモン達とベルト@ポケットモンスターSPECIAL』
モンスターボールに入ったゴールドの相棒たち
特にジュンに警戒している様子はありません
登場時期は3章終了後
えーたろう@エイパム
うーたろう@ウソッキー
ニョたろう@ニョロトノ
バクたろう@バクフーン
キマたろう@キマワリ
マンたろう@マンタイン
の6匹です。どちらかといえばジュンと遊びたがっています。
余談ではあるがキマたろうは♀です。
ちなみにボールを携帯するためのベルトも付いています。
『謎のカギ』
詳細不明、何のカギでどこに使うのかは後続の書き手におまかせします。
支援
以上です。おぼつかない部分もあり
うまくいったかどうかは微妙ですが
楽しんでいただけたら幸いです
タイトルは引きこもりと動物園でお願いします。
投下乙です!
ローゼンはよく知らないが、まさかこの時期から来るか…!
さりげなく当たり支給品を当てているのに、全く使いこなせなさそうなジュンに吹いたw
そういえばミドルネームがルフィとニコ兄どっちもDなんだよな
その発想はなかった
投下乙
これはまた意外な時期から……
ただ支給品にポケモン六匹は、
ジュンに戦闘能力が無いことを差し引いても少々ゲームバランス的に問題がある気がするのですが
投下乙。
参加時期めっちゃ最初じゃねえか
ただポケモン6匹はどうかなあと。
3匹位がいいんじゃない?
投下乙です
他の参加者が同エリアにいない時のみ時間制限なくなるって、面白いな
銀様を読めないジュンに吹いたw
引きこもってるからそういう事になるんだw
そういえば、ポケモンは誰かがエリアに入った時から15分カウント開始という認識でいいの?
謎の鍵が若干投げやりな気も・・・
>>647 謎の鍵は謎だから面白そうなんじゃないか!
句読点くらいつけろ
…は二つが基本です
開始前からの参加ってのはどうなの?
時期自由とは言ったって、さすがに繋ぎにくいんじゃないの?
乙。
ポケモン六匹(しかも同じ持主の)はどうかなぁと思ったが、
それ以外は問題ないと思った。
>>643 ロビンがいたら少しびっくりしそうだなぁ、と思ってしまったw
アニロワにも似たようなのあったなあ・・・
開始前からの参戦ってだけでNGになたのがあってだな
リレーSSとして欠陥があるとかで
最近の問題作の連続を見てるとパロロワ界の核実験場という言葉が浮かんで来てくじけそうだぜ
とりあえずナナリーの作者には原作読んでるかどうかきいてみたい
ナナリーを護らないナナリーの騎士ってなんなん?
まあそんなことに一々答える義務は無いけどな
議論は議論スレでどうぞ。
ご指摘の程ありがとうございます。
そして、自身の知識不足からくる技術的欠陥のある内容での投下の
お見苦しい内容失礼いたしました。
やっぱりこういうの初めてだとやっぱり問題点多いですね。
◆MATdmc66EY 氏へ
ナナリーを護らないナナリーの騎士というのは原作と相違があるのではないでしょうか。
そこを修正の必要があるかと思います。
>>642 投下乙!
面白かったんですけど、ジュンが参加前参戦ってのは変えてもらいたいです。
それとポケモンの数も少なめにしてほしいです。
一考してもらえると嬉しいです。
>>661 ナナリーのSS問題は議論スレにいったみたいだから、そっちに行った方がいいかも
仮投下スレにナナリーの修正が投下されてますが……ネモと出会う前ですか
あまりこういうことは言いたくないですがそれはナナナじゃなくてもはやコードギアスから参戦となんら変わりないのでは……
というか、開始前議論の時に「ネモとナナリーは一緒」というのが前提になっていたんですが…
ネモの為にどれだけ議論したと(ry
皆様ご指摘ありがとうございます。
とりあえず内容での修正点は
・ジュンの参戦次期
→序章終了後に変更
(真紅の事は知っているがあまり信用していない)
少し不思議な現象への耐性が出来ている。
・ポケモンの数が多い
→メンバーをエーたろう・キマたろう・マンたろうに
ピチュ@ピチューの4匹に変更
で大丈夫でしょうか?
いや、「ほろびのうた」や「さいみんじゅつ」が
使えるニョたろうを残した方がいいのかな
>>668 訂正乙です!
ポケモンの内容はじっくり考えて決めて下さいw
これからの展開を左右する大切なものなので
とはいえ、早めの回答だとありがたい(ボソッ
鍵・巻物・ポケモン付ベルト・トランシーバーで支給品4つですよね?
支給品は1人3つまでなので、そこは修正お願いします。
しかしポケモン付きベルトを支給品一つとしてカウントするのはいかがなものか。
この場合重要なのはベルトでは無くポケモンなのだから、ポケモン一体で支給品一つとしてカウントじゃないのかな。
極論は承知しているが、もしポケモンセンターのパソコンが支給されたら、そこからポケモン出し放題なんだぞ?
今回のナナリーは制限あるからそれを慮ったネモが助けるのを躊躇ったで良いじゃないか。
エロエロいう人もいるけど成人指定されてない一般書籍にはあれ以上のエロだってある。
>>672 何を慮るのか具体的に頼む
ナナリー護ることに異常な執念燃やすネモが躊躇う理由が知りたい
すいません、度々返事が遅くなりまして、
トランシーバーに関しては一応、室内に置いてあったモノ
というつもりで書いたのですが、(ディパックの中身を見る動機
がほしかったので)
ただ、問題とあらばトランシーバーのシーンはカットします。
もしくは確実に役に立たないであろう日常家庭用品に変更
ポケモンに関しては自分としては
6匹でも問題無いと思ったのでどのくらいがいいのか
(周りの意見を聞くと3〜4くらいかな)
もしくは戦闘時・もしくは他の参加者が
エリア内にいる場合は複数のポケモンを出すことが出来ない等の
制限をもうけるかでしょうか?
特に問題が無ければ現状では上記の4匹で修正しようかと思っています。
>>674 ポケモン一匹につき支給品一つと数えるべきだと思います
ネモを洗脳アイテムで洗脳してナナリーをピーさせる展開ならよかったのに
>>674 ああ、トランシーバーは支給品ではないんですね。
にしても、なんでそんなものが?という感じは残ります。日用品にするのが無難かと。
ポケモンについては、自分も支給品枠1つにつき1匹だと思います。
すでに書かれたSSでもそのようになっているし、1匹でも十分戦力になると思うので。
今SS投下していいですか?
問題作ドンと来い
それでは少し短いかもしれませんが、
古手梨花、投下
「へぇ、お子様には遊園地がお似合いってワケ……?」
少女は独り言を放つが誰にも聞かれることはない。
少なくとも彼女の周りには誰一人いないからだ。
某ネズミの楽園の様な派手さはなく、ありきたりなアトラクションのみ配置された簡素な遊園地。
古手梨花はそこにいた。
「羽入!いるなら出てきなさい!」
閑散とした広場に声が響き渡る。
しかし返事はない。
(わかってはいたんだけどね……あの場で羽入がいないのなら此処にいる道理もないか)
少女は分相応のデイバッグを担ぎ上げ、ベンチの方に向かうと
「畜生ッ!」
傍にあったゴミ箱を思いきり蹴飛ばした。
(みんなで協力して、鷹野の計画を阻止して、やっと待ち焦がれた明日を期待して眠りについたってのに!
起きてみたら知らない場所に連れてきて、イカれた男が『殺し合いをしろ、生き残った奴と戦いたい』ですって?……ふざけるな!
おまけに私の仲間まで巻き込んで……)
「許さない。絶対に許さない」
そう言うと、彼女はゴロゴロ転がっているゴミ箱を尻目にベンチに座り込んだ。
「まずは状況を整理しないと……」
しばらくの間彼女はその場から動かずに考えた。
――――――自分一人で全員に勝つ見込みは有る?否。絶対にあり得ない。
それより会った人間と必ず戦う事になる訳がない。殺害の意思のない人間もいるはずだ。
だがそれをどうやって見分ける?圭一達は問題ないとして、他の人間は信用できない。
でも固まって行動してるとこなら大丈夫かしら……?そういうメンバーがいればの話だけど。
とにかく、複数人でなおかつ圭一達のメンバーが一人でも加わってたら問題はないだろう。きっと取り合ってもらえるはず。
次に気になる事は
「私がこの殺し合いで死んだ場合は?」
私は生き返ることが可能か?それもおそらく否。
この場に羽入はいない。それにもう羽入は実体化してしまっている。
ったく、つくづく役に立たないわね……。
仕方ないか、羽入は此処に呼ばれてないんですもの。愚痴愚痴言っても何も変わらない。
それより気になるのは、このバッグ。此処に飛ばされたときに横に置いてあったものだけど……
(一体何が入っているのかしら)
調べてみれば、地図や懐中電灯や食料などが入っていた。
わざわざ御苦労なことね。食料がこれだけしか入ってないってことは、これが尽きるまでには終わるということかしら。
けどその終りに生きているのはたった一人なんでしょうけれど。
待て。
勝者はたった一人。あの男はそう言っていた。ならどうするの?運よく仲間を見つけても、生きて帰れるのは一人。
レナは?魅音は?詩音は?沙都子は?圭一は?そして私は――――――?
大丈夫だ、あの男は勝者に願いを叶えると言った。
メンバーの誰か一人が勝者になって、私達を生き返らせてくれればいい。
あの男は自信満々に語っていたのだから、多分嘘ではないだろう。
でも、あの男の言っていることが全くの出鱈目だとしたら?
いや、もう余計な事を考えるのはよしましょう。とにかく私は仲間を探すことに専念しないと。
考えるのはそれからでいいわ――――――
そして彼女の思考は一旦終わった。
少し一息おいたとこで、彼女はまたバッグの中味の確認を再開した。
「ん、何かまだ入ってるみたいね」
取り出して確認してみたところ、それはまるで鍵のような剣のようなよくわからないものだった。
「これに何の使い道があるのかしら……」
そう言うと、彼女はそれをバッグの中に戻した。
武器にしても使いづらいし、役には立たないと判断したのだろう。
「で、まともに使えそうな武器は無しか」
他に入っていたのは彼女の主観では武器として使えそうなものはなかった。
もしかしたら武器以上に役に立ちそうなものはあったかもしれないが、
もっとも、説明書が付いていなかったのだから仕方ないと言えば仕方ないだろう。
だがそれ以前に、
「別の場所に行こう……」
彼女は此処が怖かった。
ライトアップはおろか、電灯すら点いていない遊園地は無機質的な恐怖感を味あわせる。
加えてこのバトルロワイヤルと云う殺し合いに参加させられている状況。
その中で彼女はその場にとどまってはいられなかったのだ。
そして古手梨花は、遊園地から立ち去った。
今までは何度でも繰り返すことができた。
しかし今度は避けられない。たった一度のミスで彼女の全てが終わる。
彼女は決意する。仲間を見つけ出すと。この殺し合いに生き残ると。
それがこのゲームでは夢物語だとは露知らず――――――彼女の運命は、周り始める。
投下終了です。
あー、難しいな。
修正点等あればお願いします
これ忘れてました。
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康 (少々の不安、恐怖)
[装備]:
[道具]:支給品一式、王の財宝(の鍵剣)、ランダム支給品1〜2
[思考・状況]
1:此処から立ち去ろう……。
2:必ず生き残る。
3:圭一達を見つける。
4:安全な場所に行きたい。
※王の財宝の使い方(発動のさせ方)を分かっていません。(説明書もありません)
※残りのランダム支給品は後の書き手にお任せします
>>685 投下乙、の前に状態表が欲しいかな。
って書こうと思ってリロードしたらあったから、改めて投下乙でした。
死んだ回数に関しては一番多かろう梨花は、流石に冷静ですね。
投下乙です。
ひぐらしは知らないので感想が書けないのが残念…
あと、状態表に時間帯と場所を追加してもらえませんか?
( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
梨花にキングクリムゾンのDISCが支給されると思ったがそんなことはなかったぜ乙
あ、しまった。指摘ありがとうございます。
【F−2遊園地のエントランス/1日目 深夜 】 です
某所で話題になっていたのでここでも提案を。
荒らしまがいの糞SSが跋扈する現状、それらによる書き手の気力減少と企画の停滞は避けがたいといわざるを得ません。
そこで、分岐制をとるのはどうでしょうか。
書き手さんが自分の判断で前のSSを採用するかどうかの旨を明記し、採用しないとした場合は前SSのリレーを放棄して新展開を書けるという制度です。
そうして分岐した二つのSSは、後の書き手がどちらをリレーするか選べるのです。
これならズガンやキャラ崩壊といった荒らしSSを無視できる為、今のこの企画には持ってこいの制度だと思います。
ややこしくなりそうなんで反対
>>692 賛成。
現状を打開するならそれが一番の策だと思う。
つまり、書き手が最後までつかなきゃ破棄ってことですかね
>>692 賛成
具体的にはこんな感じに分岐する
オープニング→荒しSS
↓ ?良SS→良SS→荒しSS
↓ ?良SS→書く人いなくなる
↓
良SS→良SS→良SS
訂正
良SS→荒しSS→ルートA
↓ \良SS→良SS→荒しSS→ルートB
↓ \良SS→ルートC
↓
良SS→良SS→良SS→ルートD
いくつか書いて、それからいいもんだけとるのか?
それじゃあ一話進めんのにかなり時間かかりすぎねぇか?
これは投票で決めなきゃならない問題だなー。
まあぶっちゃけ合法的に糞SSをなかったことにするための口実です。
問題作を読み手に任せておくといつの間にか通ってしまうという展開が多いので、いっそSSの採用は書き手さんに任せてしまおうかと。
あまりにひどいものが来た場合の保険と考えていただければ。
要検討だな。
ちなみに糞ってどれ?
>>698 違うよ、例を挙げて説明してみる。
5人の参加者が一堂に会するシチュエーションを描いた「作品0」があった。
その続きとして書かれたのが
・首輪がうっかり連鎖爆発して全員死んだ「作品A」
とする。
Aに不満のある人は、分岐制の場合には議論する必要はない。
・バトルの末に友情を築いた「作品B」
を書いて投下するだけ。
で、AとBのどっちか、或いはもっと多くの候補が出てきたときに、好きな作品の続きを書けるのが分岐制。
多数の書き手がBを支持すれば、自然とBの続きで物語ができていく。
続きが書かれないAは事実上、物語から排除されることになる。
勿論、作品0の続きがまったく無難に情報交換して別れる「作品1」で
誰もそれに不満を抱かなければ、そのパートは分岐せずに続くことになるだけ。
ナナリーのは文字通り糞だな。自信をもって言える。
>>701 それを判断するのは代替SSを書く気がある書き手ですね。
読み手や外野が決めることではありません。
>>698 かなり違う
たとえばリーマンズガンを例にあげさせてもらうが
今までどおり→ルートA
新作でリーマン別展開のSSが投下される→ルートB、という具合に分離していく。
書き手はルートAの続きを書いてもいいし、ルートBの続きを書いてもいい
議論も何も必要ない
マジメに頑張って書いたのに、誰もその続きを書いてくれなかったりしたらモチベーション下がるんじゃないの?
>>704 言うと思ったよ。
糞呼ばわりしておいて、自分の手を汚す気はないってわけだ。
他の大多数の書き手のモチベーションを下げるSSでない限りそう分岐SSを書かれることはないですよ
1レス即死の人が自分でルート作ってしまって、
他のルートのキャラクタを排除してしまった場合はどうなるの?
>>704 糞SSって連発する人間は信用出来ない気がする。
ナナリーSSは議論中だけれど、他のSSは通しになっているんだからさ。
某所って言っていたけれど、そこに篭ってればって思う。
>>706 よっぽど無茶なSS以外は分岐されたりしない
議論で疲れ果てる方がよっぽどモチベーションが下がる
>>709 そのルートの続きを書くのもよし
更に次のルートへと分岐するのもよし
提案の随所に煽るような言葉が入っているのはどうかと思いますが、
分岐制に賛成です。
今までのSSがどう、ではなく、
度重なる議論によって荒れた現状を考えると
そうせざるをえないと思います
>>707 触れたくないから糞なのですよ。
この制度自体そういった糞に触れずに企画を進めるためのものですしね。
まあ、糞にわざわざ触れたい人には好きにやってもらえますがね。
つまり、分岐と言うよりは、ダメな感じのSSをスルーするためだけのものってこと?
>>712 特定の一キャラに関する扱いが分岐するんじゃなくて、
バトロワ全体が分岐するって事ですか。
特定のキャラクターが死んだ事を無かったことにしようとして、
そこから分岐してしまうのもありってことですね。
まとめる人も書き手も読み手も、物凄く大変になると思うんだが
>>709 無視すればいい。
そのルートの続きを誰も書かなければ実質的に無意味。
>>715 そういう理解が一番近いと思う。
つまり贔屓のキャラを優勝させる為の手段?
OPから分岐可能なら是非とも分岐を押したい。
>>715 ダメというか自分の好きなSSの続きを書ける制度っていったほうが聞えはいいな
空気読めばスルーはされん
じゃあ分岐制採用しても、基本的には分岐しないってことか
ならいいかもな
>>707 よし踏ん切りがついた。心からありがとう。
糞SSの作者として、自作品の削除を申請する。
したらばの修正スレでいいか?
やっと罪悪感から解放されるw
あ、ちなみに分岐には賛成。
もし分岐制採用するなら、OPから分岐有りにした方がいいと思う
荒れそうだから言わなかったけど、あのOP問題が満載だし
主に主催が
>>712 まとめの人に負担が掛かりませんか?
後、分岐制を取り入れるのは今後からなのですか?
判らない事が多くてすぐには決められないような気がします。
>>722 分岐が成立すれば削除する必要も無い
それに糞だと思われているかどうかは分岐してみればわかる、意外とリレーされるかも知れんぞw
>>723 分岐の意味をわかってるのか?
オープニングだけはかわらん
>>724 分岐制の採用自体は現時点でも投稿第一作めまで遡って可能。
ハハ、煽り口調で言ってみたけど割と賛成意見多いね
やっぱみんな不満は持ってたのか
OPは投票で決まったんだし分岐はなしかな
もしあれならギラーミンを外部の誰かにぶち殺させて主催をすげ替えればいい
絶対にやめるべきだ
分岐制なんていれたら、中程度の出来のものだったら合法的に【死亡扱い】を無かった事に出来る
その後分岐がそれぞれ続いたり、まらさらに分岐が出てきたりしたら収集がつかなくなる
>>728 それはどうしてなのですか?
可能と言い切る理由や根拠を提示して欲しいです。
今まで通しになったSSは議論で決まったものじゃないですか。
議論に掛けた時間を無駄にするのは良くない気がします。
まらさらにってなんだよ。チンコかよ
投票で決まったとしても書き手が別のOPで書きたかったらOP分岐だってありだろ
>>730 そこまで住民が空気を読めないならどっちにしろ長くないだろ
>>729 某所に帰って下さい。貴方の糞SSと連発したり上から目線で物事を言う態度は
荒らしにしか見えません。
質問だけど、万が一分岐制になるとしてですが、
ラッドや上条の登場話を書くのは可能?
作者として、「走れトウカ」の削除申請をします。
ご迷惑をおかけしました。
気楽な読み専に戻ります。
>>731 分岐制下では通し、NGという概念は存在しなくなる。
すべてが通しになる代わりに、続きを書かれない(=書き手間で支持を得られない)作品は
事実上、議論なしに破棄される。
これまで議論にかけた時間を無駄にして、これから議論にかけるだろう時間をなくすのが
分岐制だと考えてほしいかな。
>>734 大事なのは住人の意思よりも書き手のモチベーションだと思うぞ。
そもそも、何で主催者のキャラが間違ってるようなOPに決まったの?
あのOPのギラーミン、アニメ版と漫画版の設定が入り交じってわけの分からないことになってるよ
なのに誰も突っ込まないってことは、よく知ってる人がいないってことでしょ?
何でそんなのが投票で1位になったの?
>>736 可能。
但しどちらの続きが書かれていくかは書き手の選択次第。
勿論、どちらの続きも書かれていく、或いは書かれない可能性もある。
議論が終わる前に予約が入ってうやむや
信者の数と勢いと○○ならできる、出来ない根拠はないな意見で押し通し
描写がないから矛盾もないSSを面倒なので通してしまい書き手の気力減少
その議論の結果がこれだよ!
毒吐きって?
>>733 なしだろ
投票で決まったとしても書き手が別のキャラで書きたかったらキャラ分岐だってありだろ、とかも認めるはめになる
>>739 そうだな大事だ
だからモチベーションが下がらないように、なるべくルート分岐しないようにがんばろう
毒吐きには本スレで意見を言えないシャイな連中がたむろってるぞwwww
>>738 議論中のナナリーSSを含めた今後のSSに対してなら賛成したいのですが、
今まで通しになったSSを含めてしまうのは事後法みたいで嫌だなあと俺は思うかな。
それについてはどう考えていらっしゃいますか?
誰も破棄した作者に触れないこのスレ
こりゃ分岐制度とっても無駄かな
>>736 わざわざ登場させる必要もないけどな
投下されたSSの続きにその二人を混ぜて書けばいい
それがルート分岐
トリを自ら晒した事に突っ込むべきだったか?
いいんじゃないの、キャラ分岐しても
どうせ人気出なかったら続き書かれないんでしょ?
>>748 触れられても困るけどな。
破棄が叶えばそれでいい。
>>747 これまでに書かれたものをリレーするかしないかは書き手次第だからね。
良作だと思う人が多いか、そうでないかの差は出るかもしれない。
勿論、後から書かれたものが主流になるのは気分として嫌だというなら
既に書かれた作品の続きとして良作を書けば、そちらが主流になるかもしれない。
>>737 残念です
また書いてくれる日を待っています
投票で選ばれたって言うけど、明らかにキャラが間違ってるようなのが候補に入ってた時点でおかしいよね
あと、結局毒吐きって何なの?
>>754 理解は出来るけれど、納得は出来ないなあ。
展開が遅くなりそうなのも気掛かりだし。
とりあえず、議論は議論スレで行った方が良いと思います。
この流れだと、書き手さんは投下しにくいでしょうし。
>>756 このスレに不満を持つ者やこのスレが成功すると困る奴らが集まってるスレ
SSに対する真摯な意見は一見の価値あり
>>756 パロロワ毒吐き で検索すると出てくる。
文字通り作品やらなんやらにたいして毒吐きまくる場所。
主催について似たような毒は840位からされてる。
分岐をしたいって奴の中に書き手はいる?
それで判断するわ
検索ってのは、2ch内での検索?
この板で検索してみたけどそれっぽいのはないし
ヤフーなりグーグルなりで検索すると一番はじめに出てくる。
なんならリンクはろうか?
764 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/25(木) 02:38:46 ID:Bt5ness6
>>761 書き手の中に分岐したくないって奴いる?
まあ投票が妥当か
ただ一つ言える事は荒らしの中に分岐制を導入したいやつはいないって事だ
書き手で賛成って?
俺は賛成です。
書き手
ええと、書き手さんには酉を付けて欲しいなあ。
酉なくても分かるよ
まだ読み手、だけど分岐制になるなら書き手になるかもしれん
投票は書き手だけで酉出してやるのかな?
荒らしSS書いといてなんだけど一応話題に上げた以上賛成でw
そっちのほうが企画的にもいいと思うし楽しめそう
それだ。
氏の疑問は800辺りから吐かれてる
それ以上に議論スレでやって欲しいな
>>775 把握しました。
議論の流れぽかったので感想をつけわすれていました。
梨香らしさが出ていて、良かったと思います。
これでいいか?
俺はトウカを書いた人のが好きだ
だからそれが破棄されてしまうようなもんなら俺もクーガー破棄する
まあ、どうでも良いだろうけどさ
馴れ合いもいいけど発言には気をつけてね、書き手なんだから
別に職人が馴れ合っても構わないけどな。
>>781 彼が自分の作品破棄するというのは分岐制と関係ありませんよ?
あの人はただ自分の作品は未熟なので破棄したいと申請しているだけです
>>781 クーガーのSS、スピーディーでしたよ。
馴れ合い? 違う
俺は、俺が良いと感じたものがなかった事になるようなこの流れが気に入らないだけ
それが荒らしSSと自分で言ってしまうような人間の発言から始まったものなら尚更
さっきから煽る事しかしていないID:adKWoの発言は気にしないで下さい。
分岐制とトウカの人の破棄は関係なさそうです。
トウカの人は賛成していますし。
そして私は!トウカの人の作品もあなたの作品もすごく好きだ!
破棄して欲しくなんかない!
それにしても分岐してもしなくても荒れそうでいいスレだなぁ
まあどう転ぶか楽しみにしつつ寝るよ、なるべく荒れてくれるのが望ましいな
>>781 良くない
あんたのSS嫌いじゃないし、去られるのは痛い
発言した奴の人間性はともかく分岐制に罪はない
つーか分岐制は某所で相談してる最中にadKWobTvが勝手に貼っただけ
adKWobTvの意見が最初ってわけじゃない
とりあえず今日一日様子を見てみるべきか…
分岐制の話、この板で最初に出たのは多分雑談スレのリレー小説の話題の時だと思う
そして、雑談スレでその案を出したのは俺
だからロワでそれをやったらどうなるか大体分かる
絶対に導入すべきじゃない
議論スレでやらなくてすみません
血のバレンタインを思い出すな
荒らしも飽きたみたいだし、俺も寝ます
スレ汚しすみませんでした
分岐制のアイデア自体はそれが初出じゃないんだ。
他のロワスレで既に採用されて、書き手荒らし対策として実績を上げた例がある。
自分はそこのシステムを元に話をしてるよ。
そこまで言う根拠とは一体なんでしょう?
純粋に気になったのですが
それと、分岐制で完結しているロワはありますよ
それは、途中から分岐制を導入したものなんでしょうか?
それで成功したのだったら、俺の考えが足りなかったという事です。すみません
今分岐制を導入するのって、リセットするのと同じ事ですよね
眠くてレス遅くて申し訳ない
あ〜……なんか俺のせいで予約破棄がきてますね
もう駄目です。暴走書き手です。でですですですでですです
破棄はしませんがもうROMります。書き手も増えるかもですし
本当にご迷惑おかけしました
失礼します。したらばの管理人です。
「荒らしSSを書いた」と暴露する書き手がいるこの現状は
なかなかに厳しいものと考えざるを得ません。
そして、何作かに一回は壮絶な議論が巻き起こる現状もまた、
どうにかしなくてはいけないと思います。
その中でこの現状を打破できる可能性がある分岐制は、一考の余地があります。
ですがここでグダグダと議論していては
今までの議論の推移からして、いつの間にか途中で止まり
更に投下と予約が間に入りgdgdになってしまうでしょう
よって、今から人の集まる夜7時まで「分岐制とは何か」をつめ、
夜7時からその有効性・採用するか否かを議論していくのはどうでしょうか
当然その間、予約・投下は全て一時停止とさせて頂きます。
ご意見待っています
あの、今起きてログ見ているんですけど。
今後分規制が取り入れられるかどうか議論しているというのが現状でしょうか。
その認識で間違いないかと
私も起きたら議論が持ち上がっていて驚きましたw
>>797 賛成です
今までの議論の仕方でgdgdになった例は数知れませんし
分岐制の内容だけを7時まであげていく、という感じでいいんですよね?
その通りです。
採用するかというところまで一緒に議論すると大変なことになるので。
まず分岐制というものがどういうものかしっかりと理解しないといけないと思います
もちろん、デメリットと思われるところを質問するのはありです
まともな書き手は他ジャンルに移動してるだろうし
潰れるのも時間の問題だな
どうもです。
とりあえず未だ現状を把握し切れていないのでしばらく関連スレを読み直してきます。
>>685 投下乙です。
今までは繰り返しが効いていた梨花はこういう思考か。
是非とも仲間と再会してほしいが、はてさて。
冷静ながら夜の遊園地を忌避するあたり、子供の面もあるんですねえ。
誤爆
>>801 お返事ありがとうございます
やっぱりまずは知る事からですね
毒吐きでも詳しくいわれてるみたいですし
昨夜の議論も錯綜していたので、アンカーがついているものでまとめてみます
【ラッドや上条の登場話を書くのは可能か】
736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 02:16:35 ID:S/yRqg5B
質問だけど、万が一分岐制になるとしてですが、
ラッドや上条の登場話を書くのは可能?
741 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 02:18:45 ID:jLW+a8so
>>736 可能。
但しどちらの続きが書かれていくかは書き手の選択次第。
勿論、どちらの続きも書かれていく、或いは書かれない可能性もある。
749 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 02:26:09 ID:gZ7XdO4H
>>736 わざわざ登場させる必要もないけどな
投下されたSSの続きにその二人を混ぜて書けばいい
それがルート分岐
毒吐きの存在がすでに表に出ているようなので、そちらで何故分岐制が出されたのかの推移を
【分岐制提案の経緯】
4530 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:28:42 ID:???O
○ロワの毒吐きを見て思ったが、ハカロワ3みたいな分岐ルートシステムはどうだ?
あのシステムならあからさまな荒らしのSSは誰も手をつけなくてすむし。
ハカロワはどんな状況になって、あのシステムを導入することになったの?
4535 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:35:20 ID:???0
>>4530 そもそも最初からそうだった。
企画立ち上げた人がそういうシステムでやろうと言い出した。
まあ七厨板筆頭と呼ばれた板の空気的に荒らしが大挙して押し寄せてくるのは
当然予想できたし、その中には高い書き手スキルを持ってる厄介な連中が多いのも、
自演上等で引っ掻き回しに来るハイレベルな愉快犯や数スレに渡る議論が大好きな
真性の理屈屋が多数いるのもわかってた。
実際、Uは見事にその手のにたかられて潰れたしね。
4531 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:30:41 ID:???0
分岐してその全部に荒らしSS来たらどうする?
4539 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:37:16 ID:???0
>>4531 そしたらまた分岐を増やすだけじゃない?
良SS→荒しSS
?良SS→良SS→荒しSS
?良SS
って感じで。
それで最後までいったのがハカロワだとB-18だったんだな。
4542 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:39:04 ID:???0
>>4530 荒らしの書いたSS、または余計なNG議論を無視するために出来たシステム
葉鍵2のとき散々議論をしてきて疲れたからそういう余計なものに惑わされず書けるようにしよう、という考えで生み出された
ただ実際やるとしたらルートごとに話を分ける必要があるので莫大な労力が必要。荒らしの話でも名目上は一つの話として収録しなきゃいけないわけだから
続く
【分岐制提案の経緯 続き】
4554 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:43:27 ID:???0
>>4552 うん。実際、書き手荒らし対策としては最上級だよ。
問題はルートまとめる人に極端な負担がかかること。
4563 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:49:31 ID:???0
分岐性だと予約荒らしも出来ないな。
完結しただけあって、どうしてなかなか完璧じゃないか。
【分岐が増えすぎないか】
4566 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:51:45 ID:???0
そしたらまた分岐を増やすだけじゃない?
良SS→荒しSS
?良SS→良SS→良SS→良SS→良SS
?良SS→良SS→良SS
一個前のを分岐できるなら意地張り合ってこうなったらどうするんだ?
4567 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:52:32 ID:???0
面白いルートが二つできる
負けた方が廃れる
4568 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:52:46 ID:???0
>>4566 良SSだらけで何か困るのか?
4570 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:53:26 ID:???0
>>4566 両方楽しむという発想はないのか
4572 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:53:58 ID:???0
まぁハカロワ3でも分岐してすぐ放置されたルート結構あるしな
4578 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:56:52 ID:???0
>>4572 というか8割方は分岐即放置だったと思う
贔屓キャラが死んだら嫌だもん!ってパターンが最多だし
4584 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:59:05 ID:???0
>>4578 そう、だからまったく分散しなかったw
言うけど、他人から拒否られるようなのがそう簡単にリレーされるわけもなく。
続く
【分岐が増えすぎないか 続き】
4591 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:02:28 ID:???0
>>4585 「良SSだけど僕の好きなキャラが死んだから、新しいルートをつくるもん」なんて人のSSはだれも書かないよ。
そう思った人が多い時は分岐されるけどね。
てか、その為に分岐ルートだし。
4592 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:04:01 ID:???0
大抵は こ れ は ひ ど い ってのが自然とスルーされるだけだったからな
4593 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:04:26 ID:???0
皆からの人気高いからどんどんリレーされるだろ
4595 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:06:14 ID:???0
>>4593 国崎最高が死んだ話でも惜しまれたけど分岐側とか進まなかったような記憶が
4598 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:08:26 ID:???0
良作を書ける人ってのは、大抵これまでの実績や名声があるんだ。
だから「良SSだけど僕の好きなキャラが死んだから、新しいルートをつくるもん」なんてやったら
これまで築いてきたものがどうなるか想像して躊躇うから、普通はやらないんだよ。
で、どうなるかっていうとそういう発想で書かれた作品は典型的な「厨が書いた贔屓SS」が多くなる。
そんなのは誰もリレーしたくないので、スルーされる。
【書き手は分散されないか】
4575 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:54:58 ID:???0
分岐は書き手が分散する可能性もあるぞ
二つほど主流のルートができて、そこに半々で分かれるだけでもガクッとペースが落ちかねない
両方書けばいいという人もいるかもしれないが、実際把握は鬼のようにキツいんだぜw
ハカロワ3は始めから完結を視野にいれなかったからあんなことができたわけで、そこらへんよく考えないと導入は危険だと思う
ただ書き手荒らしに対して有効な策ではあるが
4582 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:58:19 ID:???0
把握が厳しいってことはないよな。
だって一番伸びてるところを追えばいいんだから。
4578 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:56:52 ID:???0
>>4572 というか8割方は分岐即放置だったと思う
贔屓キャラが死んだら嫌だもん!ってパターンが最多だし
4584 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:59:05 ID:???0
>>4578 そう、だからまったく分散しなかったw
言うけど、他人から拒否られるようなのがそう簡単にリレーされるわけもなく。
(以下、分岐が増えすぎないかと同じ)
【何故このシステムは今まで出てこなかったのか】
4594 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:05:35 ID:???0
聞く限りじゃ優秀なシステムだけど普及してないのはなんでだ?
4596 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:07:49 ID:???0
>>4594 ・入れる必要がないから
・知らないから
このどっちかじゃね?
4597 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:07:51 ID:???0
>>4594 優秀なまとめ、空気の読める書き手及び読み手
がいないから
4599 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:09:42 ID:???0
>>4594 労力的な意味でコストが高いから。
書き手荒らしに追い詰められて初めて収支が均衡する。
4601 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:11:31 ID:???0
>>4594 今まではそんな必要がなかったんだよ。
荒らしSSなんてほとんどこないし。
4602 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:14:02 ID:???0
そーなのかー
確かに普通荒らしはルールギリギリのSS書いてまで荒らしたりしないしな
4606 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:15:20 ID:???0
ルールギリギリなら荒れるまでもなく普通に通る場合もあったしな。
ルール破って初めてありかなしかの議論になるとか。
4609 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 01:18:37 ID:???0
○が新しい荒らしの道を見つけ出したからな
ハードルギリギリ、矛盾無いからNGしにくい
信者多いキャラ同士を戦わせて片方フルボッコ、信者同士が争う
ここで騒ぐことでギャラリー煽り目的増える
……正直こんな知恵回るならまともなSS書けるだろと問いたい
【まとめる人いないかもしれない】
4561 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:49:01 ID:???0
つかまともなまとめ人ってそうそういないと思うけどな
見るだけの読み手様が多いし
4573 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:54:12 ID:???O
>>4561 まとめる人がいないかはまだわからないけどね
極端な話、投下されたSSは自分で収録するようにすればよくない?
読み手の多い好ルートは黙っていても読み手の誰かがやってくれるはず。
荒らしSSは自分で収録せざるをえないと。
好ルートでも読み手が収録しないなら、そもそも開幕する事自体が無理だったとしか
4576 :やってられない名無しさん:2008/09/25(木) 00:56:07 ID:???0
まあ今の○ロワはそれをしなくてはいけない状態まで追いこまれていると思うが。
蛇足ですが、決定したら私もまとめに参加します
【モチベーションは下がらないか】
706 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:51:46 ID:E9nm7Wc3
マジメに頑張って書いたのに、誰もその続きを書いてくれなかったりしたらモチベーション下がるんじゃないの?
711 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:55:41 ID:gZ7XdO4H
>>706 よっぽど無茶なSS以外は分岐されたりしない
議論で疲れ果てる方がよっぽどモチベーションが下がる
【一レス即死の人がルートを作り始めたら】
709 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:54:59 ID:WNBfpr5s
1レス即死の人が自分でルート作ってしまって、
他のルートのキャラクタを排除してしまった場合はどうなるの?
712 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:57:15 ID:gZ7XdO4H
>>709 そのルートの続きを書くのもよし
更に次のルートへと分岐するのもよし
716 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 02:01:44 ID:WNBfpr5s
>>712 特定の一キャラに関する扱いが分岐するんじゃなくて、
バトロワ全体が分岐するって事ですか。
特定のキャラクターが死んだ事を無かったことにしようとして、
そこから分岐してしまうのもありってことですね。
718 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 02:03:01 ID:jLW+a8so
>>709 無視すればいい。
そのルートの続きを誰も書かなければ実質的に無意味。
【一話進めるのに時間がかかり過ぎないか】
698 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:40:13 ID:rIeDYr/X
いくつか書いて、それからいいもんだけとるのか?
それじゃあ一話進めんのにかなり時間かかりすぎねぇか?
702 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:48:44 ID:jLW+a8so
>>698 違うよ、例を挙げて説明してみる。
5人の参加者が一堂に会するシチュエーションを描いた「作品0」があった。
その続きとして書かれたのが
・首輪がうっかり連鎖爆発して全員死んだ「作品A」
とする。
Aに不満のある人は、分岐制の場合には議論する必要はない。
・バトルの末に友情を築いた「作品B」
を書いて投下するだけ。
で、AとBのどっちか、或いはもっと多くの候補が出てきたときに、好きな作品の続きを書けるのが分岐制。
多数の書き手がBを支持すれば、自然とBの続きで物語ができていく。
続きが書かれないAは事実上、物語から排除されることになる。
勿論、作品0の続きがまったく無難に情報交換して別れる「作品1」で
誰もそれに不満を抱かなければ、そのパートは分岐せずに続くことになるだけ。
705 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 01:49:25 ID:gZ7XdO4H
>>698 かなり違う
たとえばリーマンズガンを例にあげさせてもらうが
今までどおり→ルートA
新作でリーマン別展開のSSが投下される→ルートB、という具合に分離していく。
書き手はルートAの続きを書いてもいいし、ルートBの続きを書いてもいい
議論も何も必要ない
その、葉鍵ってところはそれを採用して成功させてるのか。……させてるんだよね?
上のを読んでまだ6割くらいしかどうなるか把握してないけど、賛成だな、自分は
それに、この板でこれから新しく始まる他ジャンルロワも分岐制を取り入れるみたいだし
>>819 おお、それはめでたいw
他ジャンルも分岐導入らしいしこっちも導入しよう!
葉鍵は1000話超えてるけどな。
そんな体力がこのロワにあるとは思えんが。
多ジャンルロワってそもそもなんだ?
ロワで検索してもでないけどあるのか
荒らしと一緒にやっていく方が体力を使う
そうかあるのか
無いみたいなこと言ってすまんな
要するに普通に繋げられる作品落とす分には分岐制あろうがなかろうが問題ないのでは?
繋ぎが難解な作品が多いからこういう事態になったと思うし。
>>826 そうなんだよ
でも現状繋ぎが難解で議論にのぼる作品が多いから、分岐制を検討してる訳だ
普通に繋げられる作品なら、分岐制でも全く問題なく繋がっていく
OPを変えれるなら分岐制に賛成だ。正直あれはない。
アレを選んだバッカ厨がgdgdの原因だ。
これは予約制度はどうなるの?
自分のSSの方が後に繋がるかもしれないから、
誰かが予約しているキャラであろうと書いても構わない?
>>829 予約制っていうのは基本的に他の書き手と同じキャラを書いてしまって
労力が無駄になるのを防ぐための機能だから、あった方がいいんじゃないかな。
勿論、分岐前提であえて同キャラを書くのも可能ではあるけど、分岐制導入の
主眼とは違った使い方だから、あまりいい顔はされないと思ったほうが。
>>828 ОPは難しいかもしれないね
一応、投票で決まったものだし。
投票で決まったっていうけど、あのOPだと多くの問題があるって意見はどうなるの?
それらの問題は全部無視して進めるの?
まあ、バッカーノとかのキャラの設定間違ってたならともかく、ドラえもんだしね
そんなに気にする必要もないのかな
マルチロワ仕様のギラーミンってことでいいんじゃね
つ後付け設定
何のコテかと思ったら、串かw
なんとなく「こっちみんな」と言いたいw
それがよー
時間つぶしにネカフェ入ったら串設定だったらしく
こんなのになっちゃったんだよ
なんか恥ずかしいからいっそ開き直ろうと思って
今創発の全スレにレスつけていってる
通りでw
どのスレみても見かけると思ったよw
では、7時になりましたので、議論再開したいと思います
今までの時間で疑問はないと思うので、メリット・デメリットを話し合いましょう
…したらばでやった方がいいですかね
したらばで、BBQ以外の規制なしにしてあっちでやった方がいいと思うよ
あ、その手があった
ではこの後、議論はしたらばに移します
なんでここ
こんな議論ばっかしてんだよ
みんなしたらばでの議論に参加しようぜ
このままいくと分岐制採用ということになりそうです
投票をするのでしたらばに来てください。
あ、先越された
55分から分岐制にするかどうかの投票を15分で行います
みんなしたらばにカモン!
642 『恋』 ◆UCRiZtpozI [sage] 2008/09/26(金) 00:04:01 ID:gCVTBcak
さて、毒吐きで規制されちまったわけだが
まさかあんなに顰蹙喰らうとは思ってもいなかった…100年の恋が冷めた気分だ
あぁ、そうか。俺がこんなにも荒らしちまったのは『恋』をしていたからなのかもしれない
このロワという極上の女の、熱い熱い対応に俺はナナリーに入り込んだ虫以上に興奮し、脳髄までとろけるようにシビれてたんだ
思えば最初にこのロワと出会ったのは毒吐きだったんだ、そしてこのロワと別れるきっかけになったのも毒吐きってのは何の因果なのかね?
スージーやHG、煽られる読み手様達との乱交は本当に楽しかった
俺は正直、こんな気持ちいい時間一生終わらなければいいと思ってたんだ…本当さ
だけどこんな快楽の時間もう終わりってわけだ
悲しくないか?未練がないか?と聞かれれば俺は間違いなくノゥ!!と答える
でも…IP開示されちまったらもうここにはこれないもんな
多ジャンルには禁書バッカノが当選しないし…KSKは地味だし…他の所は過疎ってるし…
俺の惚れた、刺激的で魅力的なココにもう来られないなら、規制とかどうでも良くなったよ
皆とお別れするのは本当に辛い、できるならまだまだバッカーノしていたかった
でももう時間だ…皆ありがとうな…
さよなら、俺が恋した愛しき○ロワよ…
ps.アニロワ2の書き手と俺は違うからな?
俺はあんなつまらなくて長い話は書かない!
だって、つまんなくて長い恋なんて駄目駄目だ…時代はつまらなくて短い話、そんな恋を求めてるんだ
因みにトリはこれ #幻想殺し
アニロワの奴との共通点は禁書好きって事だ…あっちの話にもとあるなんちゃらってのがあったし
はは…まさかこのトリでココとお別れするとはな…まさに幻想殺しにふさわしい最後だったよ
長々と語ったがもうこれで終わりだ…じゃぁな、可愛い子猫ちゃん
きめえええええええええええええ
うわぁ・・・
こういうのと短文書き手が食い合って消えてくれたおかげで今後は少しはまともなロワになるかな
投下します。
銃声を聞いて駆けつけた時にはすでに手遅れで、そこには物言わぬ一人の少年の死体があった。
頭を撃ちぬかれて絶命しており、手遅れなのは明らかだ。
その傍らに立って、それをじっと見下ろす男が一人。
「ひでえな……」
教室の窓から入り込む弱々しい月明かり。
男の頬には、その光を受けてきらりと輝くものがあった。
泣いていた。
男はこの少年と面識があるわけではなかった。
だが目の前で人が死んでいるという、ただそれだけで涙を流すには充分な理由だったのだ。
「理屈じゃない……人が死ぬのは、やっぱり御免だよ……」
次の瞬間。
どこかで銃声が聞こえた気がした。
男にとっては忌まわしい、だが今までの人生で数え切れないほどにその鼓膜が拾ってきた、聞きなれた音だ。
いかに遠くとも、小さくとも、それが銃声であるということは間違いなく確信できた。
「くそっ……」
躊躇うことなく走り出す。
銃声に恐れをなすことなど、この男にはありえない。
ただ、教室を出る際に少年の遺体を一瞥し、すまない、とだけ呟いた。
それは少年を守れなかったことか、ろくな弔いをする暇もなくなってしまったことを謝ったのか。
おそらくはその両方。
男は走る。
男はコートを纏っていた。それが夜の風になびく。
その色は『黒』。
そしてその髪の色も揃えたように『黒』。
夜の闇に溶け込むように。
だがその右腕の先には、そこだけが暗闇に染まらず、僅かに輝く細い光――――。
☆ ☆ ☆
森の中。
私は木の陰に隠れ、少年が近づくのを待ち構えていた。
だが彼は私からやや距離が離れたところで立ち止まり、そして言った。
「……あのー、誰かいるんでしょうか?」
静かな森に不安げな少年の声が吸い込まれていく。
ふむ、気づいたか? なかなかカンがいいようだ。見所があるかもしれない。
私は少し感心しつつ、彼に姿を見せてやろうとした瞬間――。
「は……はろろ〜ん、です」
私とはまったくの別方向の木陰から少女が姿を現した。
ロングヘアーと短めのスカート。
闇夜のせいで薄暗くてよく見えないが、デイパックを持っているということは、私たちと同じ境遇か。
「お……女の子?」
「はい。あ、ほら、武器とか持ってませんよ? だから殺し合いとか野蛮なことは勘弁でー……ね?」
「も、もちろんですよ、僕だってそんな……」
少女は左手にデイパック、開いた右手には何も持っていない。
無害なことをアピールするかのように、少年に向かって手をぱたぱたと振った。
少年は相手が年頃の少女であること、そして戦う意思がないと言われたことで若干安心したようだ。
だが甘い。小さなナイフや拳銃を隠し持っているということも考えられるし、あのデイパックは理屈抜きで何でも入る不思議アイテムだ。
私に支給された道具は普通ならこんなものには入らない大きさだが、現在すんなりと私自身の持つデイパックに収納されている。
彼女がいきなり次の瞬間に、自身の荷物からとんでもない武器をずるりと取り出したとしても私は驚かない。
「――――皆さまにお聞きしたいことがございます」
少年と少女はびくりと身を震わせる。
なんと少年とも少女とも違う女の声が新たに聞こえてきた。
いきなりこんな多数の人間に遭遇することになるとは……。
新たに声を発した女は姿を見せない。
女は私と同じように森の木陰に身を隠しているのだろう。
「誰だ!?」
「貴方達と同様に、ギラーミンという男に首輪を嵌められてからここに放り込まれたものです。
姿を見せられぬご無礼はお察しください。貴方達がいきなり襲ってくるとも限りませんので」
「そ、それはこっちの台詞だッ!」
女の声に少年が反論する。
どちらももっともな言い分ではある。
「……さようですか」
なんと女はあっさりと姿を見せた。
といってもその半身を木の陰に隠したまま、そこから近寄ろうとしない。
いつ攻撃されても即座に身を隠せるポジションだ。
三つ編み眼鏡にあれは……いわゆるメイド服だろうか。
なんともこの場にそぐわない。
支援
「これでよろしいですか?」
「あ、はあ……」
女の服装に気を取られたか、素直に姿を見せたのが予想外だったのか、少年はなんとも間の抜けた声を出した。
だが女はそれを気にも留めず冷静な声で、そして私にとっては全く意表をついた言葉を紡ぐ。
「……そしてそこで身を隠しておられる方も、私の質問に答えて頂きたいのですが」
「……!!」
女の視線は私の隠れている方向に、はっきりと固定されていた。
少年と少女もその視線を追ってこちらを見つめる。
気づかれていた。
あの女、只者ではない。
仕方ない。
「すまない。盗み聞きも、いきなり襲い掛かるような真似もする気はなかった。
だが質問に答えるだけならこのままでも構わんだろう。いいかね?」
「はい、結構です」
今まで隠れていた私を糾弾することもなくあっさりと承諾。
だが女の声は底冷えがするほどに、どこまでも揺らがない氷の冷たさを感じさせた。
さらにその奥には何とも言えぬ危うさのようなものも。
その迫力ゆえか、少年も少女も口を挟まない。
「皆様はここに放り込まれてから、我々のほかに誰かと接触なさいましたか?」
「いや、遭遇したのも、発見したのも君たちがはじめてだ」
少年と少女の答えも私と同様。
「では、あのギラーミンという男についての情報は?」
「わからん。あののびたという少年や、青い達磨のような生き物は面識があるようだったが……」
「そうですか」
残りの二人も首を振った。
我々は結局、だれも有益な情報を持っていなかった。
しかし、与えられたものや、目に見えるものだけに気をとられるようでは、誇り高きロケット団のボスは務まらない。
「だが、この殺し合いについて私なりに考えたことがある」
「……」
沈黙。
三人は、私の次の言葉を待っている。
私たちの位置関係は林道に少年。その少年から見て左脇の森に私。逆側の森の木に体半分を隠して、少女がこちらを見ている。
そしてメイドは少年の正面、私から見て左。道沿いの木のたもと。
「ギラーミンは『この殺し合いに勝ち残って、自分を殺せば望みは叶う』と言った。おかしいと思わんか?」
「――――あ」
少年の声。
察したか。
そう、目の前で殺人が起こったという異常事態に気をとられたものが多数だったせいか、私を含め誰もギラーミンにこのことを聞かなかった。
私の失態でもあるが、だがこれはよくよく考えれば、誰もが当たり前に思い至るはずだ。
「――ギラーミンが死んだら、誰が望みを叶えてくれるのだ?」
「それ……は」
森は静かだ。
私たち四人の声、挙動の他は何も存在しないかのような静寂に包まれている。
だから私の正面に位置する少女の発する、か細い、そして一瞬だけ息の詰まるような声もよく聞こえた。
「それに勝ち残ったものと奴が決闘というのも信用ならん。正々堂々? そんなわけがない。
ならば最初から自分が我々と同じ殺し合いの舞台に立てというのだ。
勝ち残った者の首輪を爆破して終わり。このほうがよほど可能性が高い。
つまりこのデスゲームは最初から、何から何まで茶番だ。殺しあう意味など――何もない」
私が最後の言葉を発した瞬間、少女が震えた。
――殺しあう意味など何も無い。
まるでその言葉に怯えたかのように俯いている。
もしや……私の推測が正しければ、この少女は――。
「……どうしました、セニョリータ」
「え……あっ……」
メイドが冷たい声で、少女の不審な態度を指摘する。
ほんのわずか。薄暗い空間の中で、よく注意しなければ見逃してしまいそうな仕草を。
それを指摘されて、ロングヘアーの少女はメイドの顔をまともに見ない。いや、見れないのか。
「我々はこの遭遇以前に誰にも会ってはいない。皆、そう言ったはずですよ」
「あ……いえ、私は」
「ならば何故そう怯えるのですか? 大丈夫ですよ、落ち着いてください。
貴女が『嘘をついて』いて、『もう誰かを殺してしまった』のでなければ」
「――――――――!!」
少女は大きく目を見開いてメイドを見つめていた。
わずかな月明かりに照らされたその顔は、普段であれば可愛らしい整ったものだろう。
しかし今の表情は恐怖に歪み、ぶるぶると全身を震わせているのが暗い視界の中でも分かるほど。
その態度が、メイドの言葉が真実であると告げていた。
そう。殺し合いに意味が無いと聞いて、安心するとまではいかずとも、気が抜けるくらいが普通の反応だ。
自分たちは殺しあうしかないと言われて、どんな人間も少しくらい緊張はするだろうから。
挙動不審になるのは、うしろめたい人間ぐらいだ。
この殺し合いに関することでうしろめたいといえば、大体は予測が付く。
まず思い浮かぶのはメイドの言葉通りのケース。
そしてそれはこの少女にとっては図星だったようだ。
支援
命惜しさか、それとも他人を殺してでも果たしたい願いがあったのか。
そのために良心を押し殺して凶行に走る。だがそれは無駄だと言われたなら、そのような反応も無理からぬことだ。
「や、やだなー、何言ってるん――」
明るい声を出そうとして、少女の言葉は途中で途切れた。
メイドは少女に向かって、悠然と歩き出した。
その手には拳銃らしきものが握られている。
「う、あああああああああああああっ!」
撃たれる――即座にそう思ったのだろう。
少女はどこかに隠し持っていた拳銃をメイドに向けた。
ぱん、と乾いた発砲音。
私はメイドが撃たれたと、そう思い、心の中で舌打ちした。
早まった真似をするな。
少女にもメイドにもそう言いたい気分だった。
だが、その一瞬後――――その思いは驚愕という感情に取って代わられた。
「ぐぁっ……!」
少女のものと思われるくぐもった悲鳴。
続いて何かがどすんと地面に落ちるような音。
私は発砲音を着た瞬間、メイドが撃たれて倒れる未来を予想していた。
が、目の前にはそのメイドが発砲した少女の間接を極めて、組み伏せる姿があった。
メイドは弾丸をかわして、少女に近づき、あっという間に間接を極めて押さえ込んだ――と、理解するのに、目の前の光景を見ても数瞬の時間が必要だった。
恐るべき戦闘能力だ。
メイドは少女の腕を捻ってその手の銃を取り上げる。
そしてのしかかった体制のまま、それを少女の頭に向けた。
「ひっ……!」
「やめろッ!!」
今まで見ているだけだった少年が叫んだのは、その時だった。
いつのまにか機械とも生物ともつかぬ人形のようなものが出現し、少年の傍に浮かんでいたのだ。
なんらかのポケモンだろうか?
少年の目には輝きが宿り、強い意志が見て取れる。
なるほど。ギラーミンがいったとおりだ。
ここに集められた者たちは誰もが一筋縄ではいかない猛者ぞろいらしい。
「やめて下さい! この殺し合いには意味がないって、わかったじゃないですか!」
「……そうですね。そこのお方の仮説が正しければ、そうなのでしょう」
「だったら!」
「ですが……ある可能性を考えれば、そうとも言い切れません」
ある可能性?
それは一体、何だというのか。
「あのギラーミンの背後に黒幕がいる……それならば、どうなりますか」
――なるほど。
奴は傀儡に過ぎず、その後ろにいる者が、この殺し合いイベントの本当の主催者ということか。
メイドは続けて言葉を紡ぐ。
「私は絶対に生きて帰り、果たさねばならぬ目的があります。そのためならば殺人も躊躇わない」
「くっ……!」
冷たい目。
あの目を見る限り、メイドの言葉は真実と思える。
そう思わせる迫力がある。
手に持つ銃の引き金を、彼女はその気になれば、おそらく本当に引いてみせるだろう。
そうなれば……一つの死が、間違いなく確実に訪れることになる。
ここにいる者全てに空気が重くまとわりつく。
心臓の鼓動すらうるさく感じるほどの静寂が、緊張感を増加させる。
沈黙。
さらに沈黙。
さらに――――だが、それを破ったのはメイドがようやく紡いだ次の言葉。
「ですが……このセニョリータが誰かを殺害した、というのであれば、あと24時間は誰かを殺す必要はない、ということですね」
「え……!?」
少年の驚きの声。
メイドがゆっくりと少女に突きつけた銃の狙いを外す。
「現段階では殺し合いに乗るという選択肢には不確定要素が多すぎる。ここは一旦――――」
その時だった。
がさ、がさ、がさり。
木の枝を掻き分ける音。
近づいてくる。
この場の全員が音の発生源の方向に視線を集める。
新たな乱入者か。
――もしこちらを襲うつもりの者ならば。
途切れかけた緊張感が再び、冷たい汗を伴って私の体を支配する。
私の支給品である武器、投擲剣・黒鍵をいつでも取り出せるよう準備。
がさ、がさ、がさり。
――来る!
「殺し合いなんて馬鹿な真似はやめるんだッ!! ラァヴ、アンド、ピィィィィィスだッ!!」
姿を見せたのは黒いコートの……………………馬鹿?
【B-2 森 1日目 深夜】
【ロベルタ@BLACK LAGOON】
[状態]:健康 。メイド服。詩音を組み伏せています。
[装備]:グロック26(弾、8/10発)@現実世界 コルト・ローマン(5/6)@トライガン・マキシマム
[道具]:支給品一式 コルト・ローマンの予備弾42 確認済支給品0〜2(武器の可能性は低い)
[思考・状況]
1: とりあえず殺し合いに乗るかは保留。
2:必ず生きて帰り、復讐を果たす。
【備考】
原作6巻終了後より参加
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:なし
【所持品】:基本支給品二式、不明支給品0〜2個(確認済み)
【状態】:健康 。組み伏せられて身動きが取れない。
【思考・行動】
1、どうする……?
【備考】
本編終了後からの参加
【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康
[装備]:???
[道具]:支給品一式(確認していない)
[思考・状況]
基本:皆を守ってギラーミンを打倒する!
1:だれだろう……?
2:同じ意志を持つ仲間を探したい
3: ギラーミンと話していた少年に会う
※備考
第四部終了した時間軸から参戦。
名簿というか、ディパッグの中を確認してません。
(支給品は次の書き手さんに任せます)。
スタンドパワーの消費が激しいことに気付いてません。
【サカキ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:健康
[装備]:投擲剣・黒鍵 10/10@Fate/zero
[道具]:支給品一式、包帯(少量)、薬(胃薬)
[思考・状況]
基本:ゲームを潰してギラーミンを消す
1:誰だ……?
※備考
第三部終了(15巻)以降の時間から参戦。
【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】
[状態]:疲労、黒髪化
[装備]:???
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める
1:ラァヴ、アンド、ピィィィィィスだッ!!
※備考
原作13巻終了後から参加
投下終了。支援感謝です。
ご意見ご感想ありましたらば、よろしくお願いします。
投下乙です!
どのキャラも「らしい」思考と言動で続きが気になる展開でした。
ただ分岐制が採用されましたので、「どの話の続きであるのか」を明記していただけると
大変助かります。
了解しました。4、7、11話からの続きです
>>861 把握いたしました。
迅速なご回答、ありがとうございました。
投下乙です!
そうか、詩音は人を殺してるんだもんなぁ
殺す必要なかったという可能性が出てくれば焦るよな
そしてロベルタ、人のこと言えないぞお前はw
ギラーミンの言動の違和感、黒幕についての考察、冷静なサカキとロベルタが格好いい!
GJです!
最後の「……馬鹿?」で不覚にも吹いたw
それと、4、7、11話の続き、ということはそこにさえ繋がっていれば
どのルートでも構わないという認識でいいでしょうか?
投下乙!1つのSSとしては結構多い数のキャラが一同に会しているのに見事に書ききってますね
主催に対しての考察をしてるところもGJ!
したらばの仮投下スレにも新作来てるから
誰か代理投下してあげて〜
え、そうなのか!
ちょっと行ってくる
え〜と、作者さんが「自重」としてるのをこっちで投下していいのかな?
規制で書き込めないとも言ってないし、何か特別な理由があるなら躊躇われる
ご飯食べに行っている間にコメントきてたw
では代理投下させて頂きます
闇の深淵は妄執にも似た禍々しさを孕み、儚く降り注ぐ月明かりは白刃に似た妖しい玲瓏さを持っている。
草木も眠る深夜、夜露に濡れた雑草を踏み分けながら車椅子が進んでいる。
その主はまだ幼いあどけさなさが残る少女。
身に纏っているのは仕立ての良いすみれ色の上着とシャツにネクタイ。足元は茶色の革靴に膝丈よりも長い白のソックス。
見る物が見れば、それはアッシュフオード学園の制服だと気付くだろう。
深夜の森林に不似合いな少女の名はナナリー・ランペルージという。
顔を青覚めさせ、唇を真一文字に結んでいるのは見えぬ恐怖と戦っているからだろうか。
そして、もう一人。
ナナリーと相似した容貌であるが、額に不思議な刻印を浮かべた少女がいる。
身体にぴったりとフィットした一昔前にイメージされた近未来的なボディスーツに身を包んで、ナナリーに付き従うように追従している。
彼女の名はネモ。魔女を模され造られた魔導器。ナナリーと契約を交わした異形の存在、この世に在らざるモノ。
草木の青臭い臭いに頭を悩ませつつ、更に自らに訪れた運命に苦悩しつつ、ナナリーは均されていない地面に揺れる車椅子がの上で嘆息する。
「殺し合いのゲーム……」
バトルロワイアルという遊戯が徒に意図する事は生命を弄ぶ事だと認識し、ナナリーは眉をひそめる。
「そうだ。主催者とやらが何を企んでいるのかは解らないけど、ね」
ナナリーの心の闇、人間の感情を得てより高次の存在となった泥人形にしてナナリーの騎士たるネモは、鋭利な刃物のような視線で主を見る。
「私は……はイヤ……!」
殺し合いという行為に対する忌避感からか額にうっすらと汗が滲む。
吹き抜ける冷たい夜風に手入れの行き届いた美しい栗色の髪が風になびいた。
「私が共有するするナナリーの“怒り”はそうは言っていないぞ」
ナナリーは自分の心の奥底の闇を見透かすようなネモの言葉に両手を重ねて握り込んだ。
ネモは表情に困惑の色を浮かべているナナリーの正面に立つと、右手をナナリーの額に当てた。
――築かれる凄惨な屍の群。流れる血は池を作り出し河となって流れる。
その中で一際目立つのは黒ずくめの異様な風体の人物の骸。不意にその仮面が外れ落る。
露になったのは、無念ゆえか虚空を睨み、苦痛ゆえか口を歪めている見覚えのある、親しい面影。
それはナナリーにとって忘れ得ない顔――。
「いやアアアアアアアアッ! お兄様アアアアアアアアッ!」
流れ込んだビジョンにナナリーは絶叫した。その悲嘆は静寂を切り裂き周囲一帯に拡散する。
あまりの衝撃のため、酸素を求め喘ぎ、呼吸は荒くなる。振動の鼓動は強く激しくなる。
「……私たちのギアスは“事象の世界線を積分する”能力。つまり未来予知だ」
ネモの声が狂乱するナナリーを押さえ込む様にネモの無機質な声が響く。
「今のビジョンは幻覚なんかじゃあない。これから起こりうる現実だ」
ナナリーは間近で感じる自分を守る騎士の言葉に心を平静に保とうと、全身の毛穴から汗が吹き出る様な感覚に耐える。
ネモの言葉は鋭いが、それはナナリーを傷付ける為の鋭さではないからだ。
「……惨劇が起きるとしても、未来が読めるならそれを変えることもできるはず」
力強いネモの言葉の裏に暖かさを感じとると、ナナリーは紡がれるネモの意思に静かに耳を傾ける。
「私たちには全ての暴力を止める力がある。エデンバイタルから導き出される力が!」
不意に額に柔らかい感触を受ける。ナナリーはそれがネモの額だと悟ると、両の手をネモの肩にかける。
「私たちには……力が……ある」
「そうだ……私たちにはギアスがある。この狂ったゲームを止める事ができる力がある」
ネモは肩に置かれたナナリーの手を取り、力強く握り締めた。
「これからどうするの……?」
「ナナリーはどうしたいんだ?」
「お兄様と会いたい……」
兄、ルルーシュと合流したい。先ほどのビジョンを見て、ナナリーはこのゲームに参加している兄との合流を望んだ。
優しい兄と一緒なら戦いに巻き込まれる恐怖、暴力を止める為に力を振るう矛盾が安らぐ様な気がしたのだ。
ネモはナナリーの手を彼女の膝の上に置いて後ろに回り車椅子を押す。
車椅子は動力が付いているものの、舗装されていない地面の凹凸はナナリーの体力、精神力を確実に削り取る。
ネモは彼女の目となり無用な消耗を防ぐ必要がある。。
「……なんだか喉が渇いたわ……」
「水か。支給品の中に……」
ナナリーは胸に抱いたデイパックをあけた。
目が見えないゆえ手探りで取り出そうとすると、固いものが指先に触れたのでそれを取り出した。
「これは……?」
「良くわからないが……鞘、だな」
二人は剣の鞘が入っている事を訝しむ。剣がない鞘だけの存在の意図が掴めないのだ。
その鞘は宝具――ノウブルファンタズム――人間の幻想を骨子にして作り上げられた奇跡にして武装。
名を『全て遠き理想郷』という。
ブリテンの騎士王の伝説における常春の土地、妖精郷の名を冠した鞘。
持ち主の傷を癒し老衰を停滞させるだけでなく、真名を以て解放すれば数百のパーツに分解し所有者をあらゆる干渉から守りきる鞘。
あらゆる物理干渉、平行世界からのトランスライナー、六次元までの交信をシャットアウトすることも可能な鞘。
が、正統の所有者でもなく、魔力を持たないナナリーはその真なる力を引き出す事は出来ない。
しかし、『全て遠き理想郷』は魔法という秘跡の域に到達する破格の宝具である為に、僅かながらも恩恵を受けることができるかもしれない。
それを知ってか知らずか、しっかりと腕に抱きしめる。
ネモはその姿に苦味混じりの笑みを浮かべて、ナナリーからデイパックを奪い取り水の入ったペットボトルを取り出して封を開け、主に手渡す。
「ありがとう、ネモ」
謝意に対し無言のままのネモにナナリーは穏やかな微笑みを浮かべ、水を少量口に含んで枯渇した喉を潤した。
月が冷たい輝きから暖かく柔らかな輝きに変わったが、ナナリーが気付く事はない。
そよぐ夜風は、朝陽を受けて黄金に輝く草原の風のどこか懐かしい匂いを漂わせて、二人の間を駆け抜ける。
そして、見果てぬ見えない未来へと流れていった。
どの様な悲劇が訪れるのかはナナリーには解らない。
しかし、悲劇を覆そうとする意思は固く結ばれた口に強く表れている。
冷たい風すらも熱くするほど強い意思が、視界の閉ざされた彼女の闇を仄かに明るく照らしていた。
【A−8 雑木林/1日目 深夜 】
【ナナリー・ランペルージ@ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:軽度の疲労
[装備]:車椅子、ネモ
[道具]:支給品一式、全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/Zero
[思考・状況]
1・お兄様と合流する
2・バトルロワイアルを止める
3・ナナリーを守る(ネモの思考)
※参戦時期はサイタマ事変前
※『全て遠き理想郷』はある程度の防御力の強化、受けたダメージのワンランクの軽減、治癒力の向上に制限されている。
投下終了。
分岐点はフレキシブルに考えたいので保留。
代理投下終了!
投下乙です!
ナナリーにはなかなかに厳しいロワという環境下で、ネモの存在は心強いですね
励まされながらも不安にとらわれたナナリーがどうでるか
ギアスに読まれた未来は現実のものになってしまうのか
先が気になりますね。乙です!
あ、一つ疑問が。
アヴァロンは魔力持ってない一般人でも治癒・防御効果があるんですかね?
投下乙です!
>>849 あれ?なんでヴァッシュ黒い?って思ってたら13巻後!
14巻ではない所がヤバいな。あの星の危機的にもw
ごく自然な黒幕考察、キャラがGJです!
>>859 ネモ、ナナリー追いつめてどうした!
と思ったら想像以上に熱いネモだったw
そして意思を固めたナナリーが格好いいぜ!
でも思考はブラコンw
そして代理投下乙です!
投下&代理投下乙です!
ナナリーかわええ
一本立った芯の強さがいいね
投下と代理投下乙です。
魔力が無いと治癒は働かないんじゃないかなあ
盾には使える気はしますが
◆o9O氏仮投下乙です。
個人的には問題あるようには思えません、てか上手いな〜と。
あの支給品がどう使われるかもwktkです。
GJでした!
アヴァロンは別にそんなに意味ないお守りでもいいよね
本来の持ち主いないから使えないっぽいけど、使えたらチートだしw
高槻巌、伊波まひる投下します
少女、伊波まひるは一人森の中をさまよっていた。
バイトの帰り道だったので、その格好は学校の制服。
スカートから覗いた脚を生い茂った草木が容赦なく切り刻んでいく。
「ふぅ……ふぅ……」
あの平和だった日常に帰りたい。
殺し合いなんてしたくない。
―――だが、これはタチの悪い、悪夢のような現実。
その事を考えるたびに歩みが止まってしまう。
集められた人の中には、見るからにこの状況に適応できそうな人の姿もあった。
きっと、自分は簡単に殺されてしまうに違いない。
少しばかり力が強いといっても、所詮は平和な世界で暮らしていた17歳の小娘が生き残れるようには思えない。
「……」
そう思ったら完全に足が止まってしまった。
ディ・バックが肩からすべり落ちた。
もう、疲れてしまった。
その場にへたりこみ、近くにあった木に体を預ける。
「……私、死んじゃうんだよね」
口に出してみた。
現実を受け入れると、少しだけ恐怖が和らいだ。
「小鳥遊くん……」
ある人の名前を自然と口に出していた。
その人は、小さくて、可愛いものが大好きな、眼鏡をかけた変わった男の子だった。
年上が嫌いで、意地悪で、正直変な人で―――優しかった……好きだった。
「ごめんね、ずっと迷惑かけっぱなしだったね」
自分の男性恐怖症を直すためにたくさん協力してくれた。
その過程で、何度も殴ってしまった。
そんな自分が、たまらなく嫌だった。
「……あはは、やっぱり私みたいな子なんて死んだ方が良いって、神様が天罰を下したのかな」
知らないうちに涙が頬を伝っていた。
それに気付き涙を拭おうと手をあげたが途中でやめた。
どうせ、自分は死んでしまうのだから涙を拭く事すら無駄だろう。
しかし、そのまま手を下ろすのも面倒だったので、彼が褒めてくれたヘアピンを触った。
……否応にも、あの騒々しくも楽しい日常の光景が脳裏に浮かぶ。
「―――うぅ……っぐ! ううぅぅぅ!」
嗚咽が漏れた。
涙がとめどなく溢れてきた。
「ひっ、うぐ! 帰りたい……帰りたいよぉっ……!」
「ならば、泣いている暇はないのではないかな?」
突然声がかけられた。
「っ!?」
「おっと、おびえないでくれ。私はキミに危害を加えるつもりはない」
穏やかな声と共に、中年の男の人が姿を現した。
「……貴方は……?」
殺されるかもしれないという状況で、その問いかけは自分でも間抜けなものだったと思う。
しかし、その男の人の恰好が、自分のバイト先にお客として来てもおかしくない、
あまりにも普通の恰好だったから気が抜けてしまったのかもしれない。
男の人は微笑みながら言った。
「なに、ただの通りすがりのサラリーマンさ」
どうやらこの少女は戦うつもりのない、普通の子のようだ。
自分の息子のように、戦う事が定められていた存在ではない。
この殺し合いという戦いの渦に、“何者かによって”巻き込まれた存在。
「キミはこの状況から抜け出したいんだろう?」
少女は呆気に取られているようだったが、構わず言葉を続けた。
恐るべき存在が迫ってきている。
本当ならば逃げ切れる所だったのだが、これもまた、運命のようだ。
「なら、ここで“歩く”のをやめるという選択肢はないはずだ」
自分ではその存在には勝てない。
そして、この少女をかばいながら逃げ切る事も難しい。
だが、この少女を見捨てるという判断はしない。
そんなことをすれば、妻に何を言われるかわかったものではないから。
ならば、すべき事は一つ。
「いいかい、時間がないからよく聞きたまえ。これは、私の大切な友人の言葉だ」
「人の足を停めるのは絶望≠ナはなく諦観(あきらめ)
人の足を進めるのは希望≠ナはなく意志 」
本当ならば、もっとかけてやりたい言葉があるがそれは叶わない。
現に、あの渇いた殺気がすぐそこまで来ているのだから。
「―――さあ、行くんだ。この方向に行けば、とりあえずは安全な場所に出られるだろう」
近くに落ちていた少女のものと思われるディ・バックを拾い上げ、少女に差し出した。
少女は躊躇っていたようだが、真っ直ぐな目でこちらを見つめ立ち上がると、
「ありがとうございました」
綺麗なお辞儀をし、未来を掴んだ。
支援
・ ・ ・
少女がここから離れてくれた事に男は安堵した。
だが、“あれ”を託してしまった事が申し訳なくもある。
はじめは武器として使う事も考えたが、あの体に物体を埋め込むのは困難だろうし、
もし万が一にも奴が適正者だった場合ここは地獄と化すだろう。
その場で破壊する事も考えた。
しかし、“あれ”が鍵になるかもしれない。
そう思うと破壊出来なかった。
「……私は卑怯なのかもしれないな」
全ての判断を彼女に任せてしまった。
だが、立ち上がった時のあの目を思い出すと、“あれ”を託したことが正しかったと思える。
「!」
殺気が近い。
どうやら考え事をしている余裕はなさそうだ。
今は、出来る限り時間を稼がなければならない。
そのためには、すぐに殺されるわけにはいかない。
「……―――来たか」
戦いが始まる。
【H3/廃坑/深夜】
【高槻巌@ARMS】
[状態]:健康
[装備]:スーツ
[道具]:支給品一式、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース
[思考・状況]
1・死を覚悟
2・少女が逃げる時間を稼ぐ
3・ここに誰もいなかったと思わせる
・ ・ ・
あの男の人は頼れそうだったし、一緒に行動して欲しいとも思った。
しかし、男性恐怖症の自分が一緒だと、確実に迷惑をかけてしまうだろう。
だからあの人の言う通りにした。
一度だけ振り返り再度お辞儀をした。
再び前を向き、彼の示した安全な場所を目指し歩くのを再開した。
足は棒の様だし、傷も増え続けているが、決してその歩みは止めない。
「……諦めない」
あの日常に帰ることも。
小鳥遊くんに気持ちを伝えることも。
何もかもを諦めない。
少女はまだ気付いていない。
男がディ・バックの中にある物を忍ばせていた事に……。
【H3/廃坑】→移動【G4/森/深夜】
【伊波まひる@WORKING!!】
[状態]:疲労(中)、足に擦り傷・切り傷
[装備]:学校の制服
[道具]:支給品一式、不明支給品(0〜2)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS
[思考・状況]
1・諦めない
※ARMSのコア
通常の人間がコアを移植されても、短時間で全身が侵食され乾いた泥の様に身体が崩れ去ってしまう。
しかし、ARMSに侵食を受けずに生き残れる遺伝子的な素質を持つ適合者は特殊能力を得る。
投下終了です
これは一応本スレPart5の
>>195を意識したものですが、
これを補足にするか、ここから分岐させるか、スルーするかはお任せします
正直、分規制がよくわからないので……
意見、指摘、感想なんでもどぞ
投下乙!
仮投下スレでも言ったけど補完SSっていうのはいいね!
描写が少なかったキャラにこういう形でフォローが入るとはリレー企画ってすごい
このあとクロコダイルとの戦闘に入るもよし、他のキャラが現れてそいつと戦闘になるもよし、ということですか
そして、コアがリーマンの思いを残せるなんらかのフラグになるのを期待
投下乙!
リーマン真の登場話ってことか
いいねいいね!
ここからクロコダイルの戦闘を熱く書いてくれる人いないかな
投下乙です!
あのリーマンSSの補完か!
すごい!非常に自然に、違和感なく面白い!
男性恐怖病を理由に自然と離れさせるのが上手いな〜
そしてリーマン原作知らないが、格好いいじゃないか
いなみんもなにやら重要そうなアイテムをゲット
今後のキーアイテムになりそうですな
GJです!!
お、2つも投下きてる
どっちもGJ!
それにしてもやっぱいきなり分岐制になっても混乱するみたいだね
どうしてもこれはつなげないっていうSSが来るまでは忘れてたほうがいいのかもね
投下乙!
そうか、あの話の補完SSなのか
特にリーマンの死亡には不満ないけどぶっちゃけ描写不足はひっかかってたから
こういうのは嬉しい
俺が眠い……俺がスリーピィ……!
ロワは詳しくないんで、扱いは詳しい人に任せた方が良いと判断しました
下手の考え休むに似たり、って事で
>>891 次スレのテンプレとかで解説されてると嬉しいです
age
唐突に誰でもわかる分岐制まとめ講座
・まず投下作が「どの話の続きなのか」を判別します。
作者さんが指定してこなかった場合はwikiの投下作一覧をキャラで検索して判断。
これ、結構面倒なわりに重要な作業なんで、作者さんはできる限り番号指定してくださいね。
・次に、その投下作が既存の作品と矛盾しないかどうかを確認。
前項で「前の作品がどれなのか」を判別しているので、そこから見ていきましょう。
同じ話から続きが書かれていたら要注意。
キャラが被っていた場合は分岐発生です。
・分岐が発生しなかった場合は、投下作を既存のルート一覧に組み入れる作業に入ります。
これも基本的に前項と同じく、「前の作品がどれなのか」から判別します。
「前の作品」がすべて存在するルートに、機械的に最新作を組み入れましょう。
・分岐が発生した場合は新ルートを記述しましょう。
ルート名はアルファベットが便利ですが、一話単位の小さな分岐であれば
A-1,A-2などとした方が将来的な記号の枯渇に怯えずに済みます。
基本的には構成の似た分岐前のルートから作品一覧表をコピペして、最新作だけを
書き換えれば済むと思います。
※特殊な例として、作者さんがOPからの全作品を取捨選択して列挙の上、
「こういう新ルートを作りたい」と指定して作品を投下するケースもあります。
上記、簡単ではありますが分岐制ロワのまとめをする際に便利かな、と思われる手順です。
スレ汚し失礼しました。
>>895 乙です!
そういえば、次スレのテンプレで足す事は、
分岐制の解説以外何かあったっけ?
諸事情により予約していた作品の投下が0:00を越えてしまいます。
申し訳ありません。
待ってるよー
気にすんな!
少しの遅れぐらい待ってるさ!
投下。
140馬力の出力を誇るV型四気筒のエンジンを更にボアアップし、加えて吸気系及びツインターポチャージャー、
それに伴う駆動系の強化を行い、限界を超えたチューンナップを施された鋼鉄の鉄騎。
モンスターマシン・ヤマハ・V−MAXの疾駆は暴走を遥かに上回る。
その深く猛り狂う暴悪な大型肉食獣の咆哮に似た大音響が、夜の静寂を切り裂き、大気を獰猛に震撼させる。
が、埒外のマシン操る乗り手の雄叫びは、それを遥かに凌駕している。
「AAAALaLaLaLaLaLaLie!!」
かつて世界を席巻したマケドニア王国の『軍神アレスの御加護あらん事を』という意味の鬨の声を、時空を越えて震撼ているのだ。
「むほう、騎士王も騎乗しておったが……良いモノだ」
ストットルを握り込む度に乗り手を振り落とさんと荒れ狂うマシンを高い騎乗スキルで押さえ込み、
飄々とした胴間声で、世界は余を魅了して止まんな、一人ごちる男の名をライダー、真名を征服王・イスカンダルと言う。
英雄王との決戦に破れ、新たな夢を見る為の眠りに付いた筈の彼は、新たな戦いに招致された事を無粋であると思っていたが、不満には思っていなかった。
何だかんだといっても武人であるし、生前は戦いに明け暮れた彼にとって、やはり戦いという行為に胸が高鳴るのだ。
もっとも、彼にとってはこのバトルロワイアルという遊戯は茶番であるとも思っている。
求めるならば奪う。望むのであれば略奪する。それが彼が生き抜いた世界の常識であるし、彼の王道、信念でもある。
故に他人に命じられるまでもなく、彼は全てを征服する所存である。
更に、一同集められたあの場には彼が敵するに相応しいと思える敵はアーチャー、つまり英雄王・ギルガメッシュしか存在しなかった。
しかし、見たことも聞いたこともない、英霊ですらない有象無象の中にも未だ見ぬ好敵手が存在するかも知れない。
――強者は我が麾下にてこそ光輝く。
故に彼は自身の前に立ちはだかる勇者を臣下に加えんと捜し求め、疾走しているのである。
「我が名は英雄王イスカンダル! 此処に招かれし強者は姿を現すがいい。尚も顔見せを怖じるような臆病者は、余の侮蔑を免れるものと知れ!」
彼の激は世を蓋わんばかりに響く。が、虚しく木霊するばかりだ。
姿を現そうとしない者共に苛立ちは募るが、彼の戦いを前にした胸の高鳴りは遥かに遠い最果ての海のさざ波の音に似ている。
「AAAALaLaLaLaLaLaLie!!」
道なき道を双輪が踏みしだく度にタイヤのコンパウンドが千切れ、悲鳴を上げ、彼の巨体ゆえにシャーシが軋む。
時折スピードを緩めウィリーをしたり、ジャックナイフターン、更にはマックスターン等をして新しい愛馬に身体を馴染ませる。
果てはエンジンをカラ噴かしして爆音を立てる。
心ある良識的な人間ならば、彼を見て思うだろう。
――いい歳をした珍走族、と。
しかし、覇道を突き進む王の耳には外野の声など通らない。
ライダーはその身体を駆け巡る熱き血潮をたぎらせながら、スロットルを全開に開いた。
――そして、真夜中にライトを点けずにいた為に、民家のブロック塀に気付かず――激突して果てた。
その死に顔には一切の後悔を残さず、豪快な笑いとともに、最果ての海の潮騒に似た自分の鼓動を聞いた充足感を残していた。
【A−4/路上 ライダー(征服王イスカンダル)@ふぁて死亡確認 】
※【ヤマハ・V−MAXセイバー仕様@ふぁて】は支給品
支援
自分でもかなり冒険してる問題作だと思ってるけど投下終了。
分岐は全てのSSを通しで。
お気に召さなければ破棄して下さい。
あれ?終わり?
いい年をした珍走族吹いたwww
思いっきり笑うと気分が明るくなるね
分岐制ってこういうネタ作品も気軽に投下できていいかもしんないw
なんだただの釣りか
事故死w
珍走団の事故死www
がんばれ街の仲間達の一員、ブロック塀よくやったw
あぁいやww 普通にもったいないでしょwww
凝った描写なのに即死とかwww
続き読みて〜
ロワという物がどういう物か解らないので迷走しててスミマセン。
もう一寸練り直して投下し直します。
ご迷惑をお掛けしました。気分を悪くなされた方本当に申し訳ありません。
そうなのか
このスレ読んで何がなんだかわからないのとか当たり前だよな
kskぐらい円滑に進んでればまだ他の人の作品見てどんな感じかわかるんだろうけど
いい年をした珍走族www
久しぶりに声を出して笑ったw
続き読みたいので、再投下待ってます!
>>896 一番下に表記する、キャラ状態表の雛形が欲しいです
最低でもこれだけは書いてて欲しいってのがあれば楽なんで
あと、ルールに関しても何かあればお願いします
アニロワから転載(?)のやつみたいなのを
毒吐き見ましたが、俺はクーガー破棄してないですよ
トウカの人は酉晒してないし、戻ってくるまで待ちます
そういえばこのスレって能力制限だけやけに詳細に書いてあって
他のこと全然書いてないよね
>>913 破棄してなかったのか。ああ、ほっとしたよ
>>915 はい、
>>796を参照って事で
流れ的に誤解させてたみたいですみません
>>913はロワ初心者の要望です
んで、読み手の人とまとめの人が楽になる案ってありますか?
ああ、採用話の雛形も出来ればお願いします
議論スレに於きまして作品の破棄、修正についてのテンプレ追加案が提議されております。
(特に書き手さんは)目を通して頂いてご意見伺えれば幸いです。
これは投下作品がリレー、または予約された後の破棄についてが主題です。
すいません。ちょっと言いたいことがあるので言葉遣いが悪いです
>>◆/c74aMEADc トウカの人
あんたが自分の書いたモンに満足しないで破棄したってんなら、
俺は意図的にキャラ改変してんだから、むしろあんたより破棄すべきだってのはおk?
だから、あんたに破棄されると俺の立場が無い。それに俺はあんたの書いたモンが好きだ
だから破棄取り消してくれ。俺のために
>>◆o64WaCEHNg ニコ兄の人
あんたが破棄するきっかけになった奴は自分が荒らしだって宣言したぞ
それに分岐制になったんだから、納得できなかった所は自分で書けるんだ
書き手なら、この状況を活かして書いて語ろうぜ。今からでも遅くないというか、今がチャンスだろ
そう考えたらあんなんで破棄なんてもったいなくね?
まあ、そんだけです。もうこのスレ見てない可能性もありますが一応。
議論の原因になったうちの一人、クーガーの人からでした。
―――俺には速さも冷静さも足りない! NGにぶっこんどいてください
ではおそばせながら、エルルゥとルフィ投下します。
少女は肩で息を切らし、呆然とした顔でその場に崩れ落ちた。
少女の目の前には、高い壁があった。しかしただの壁ではなく、ところどころに一定の間隔で凹凸がみられ、
夜で影が入ってはいるが、それでも認識できる鮮やかな彩色が施されている。
少女の下げるディパッグに入っていた地図には、その壁は『ホテル』という建物と評されており、
月の光を背後に隠すここは、ホテルの外壁の一つだった。
「あ……」
『未発達な文明の世界』から来た少女からすれば、曲がりなりにも文明をつぎ込まれて形成されるこのホテルは、
ひときわ目を引き、またその驚きを誘うものであろう。
しかし、少女の震える瞳をとらえて離さぬものは、ホテルではなかった。
手に持った四角い箱、その地面を向いた方から、小さな点が二つ、重ねる様に並び、赤く光っている。
少女の目の前――ホテルと少女を結ぶ短い直線状――に、一人の男が大の字で倒れていた。
静かに目を閉ざす男は、まだ少年といった顔立ちをしており、その顔を支える首にはやはり銀色の首輪が
はまっていた。手と足をさらけ出す見かけない服には、あちこちに土や砂が付着している。
少年の眠る脇には少女の担いだディパッグと同様のものがつぶれて置いてあり、少年の腹の上には
今しがた、空からふわりと落ちてきた、一つの麦わら帽子が乗った。
少年から目を離し、少女は空に向かって背を伸ばす壁を見上げた。
少年は、落ちてきたのだった。少女がここにたどり着いたのとほぼ同時に。
そびえたつ外壁を眺めながら、それでも遥か届かない空の遠さに心から感嘆した。
同時に、どんっという鈍い衝撃と衝突音が、深く耳を貫いたことを思い出す。
この高さから落ちたのだ。どうあがいても、少年に命はないだろう。
悲しみに顔を歪め、恐怖が肩に手をかけた。
だが、少女は襲ってくるそれらを振り払うように立ち上がり、今だぴくりとも動かぬ少年の傍に歩み寄った。
□
――少し前。
少女――エルルゥ――は、無情な空気が押し包んでいるこの殺し合いの舞台で、およそ似つかわしくない焦燥の面持ちを浮かべ、
世界を撫でまわすようなねっとりした風に不気味に囁く木々の合間を縫うようにして歩いていた。
くりっとした黒く大きな瞳に映るのは、月明かりに反射して照らされるけもの道。いつか、歩きなれた故郷を
思い出させるこの道は、一歩足を進めるたびにエルルゥの心へと奇妙な不安と安堵を同時に持ちかける。
手に持ったディパッグの重さが、身体を動かすたびに重さを伝えるそれが、なぜか心地よく思えた。
ふと前を見ると、視界が狭い気がした。暗さだけのせいではなく、心が落ち着いていないからだとわかった。
目を覚ますと、いきなり森の中に立っていたことは十分驚くに値する出来事だった。
一本の道。その両脇を背の高い木々に囲まれたここは、情景こそやはりふるさとに似ているが、トゥスクルなどとは
まるで違う。奇妙な不安と安堵を同時に持ちかけるのは、言葉に表せない悪い空気がひしひしと感じられたからである。
ディパッグと言うらしい不可思議な袋を開き、思わず感心してしまうほど精巧に書き込まれた地図を見て、
ここがギラーミンという男性に宣言された、『殺し合い』――その会場だと知った。
背筋がぞっとした。
夢ではなかった。
2人の男女の意命が奪われ、高々とゲームのスタートを宣言された過去は、現実だった。
エルルゥはこれまで長いとは言えない人生だが、人の死を見たことないわけではない。
飯に困らず、友にめぐまれ、平坦で平凡だが明日を生きれるとわかっている者たちより、エルルゥは
死を身近に意識している。
エルルゥのいた世界は『戦』という形で国ぐるみの殺し合いが何度も行われていた。エルルゥもまた、自分の家族同然に親しい者
たちとの急な別れを、理不尽な時代の流れに帰るべき居場所と温かさを失ったことを、経験している。
だが、これは違う。
敵と味方、両極に分かれ狙うべきもののはっきりした殺し合いではない。誰が味方で、誰が敵かもしれない
“ただの殺し合い”なのだ。そこには階級も地位も差別もなく、あるのは平等な立場で命を狙われる環境だけである。
闇に押し払うかのように目を見開き、ゆっくり喉を鳴らした。
殺し合いなどできるはずもない。自分は薬師なのだ。命を救う術なら多少なりに覚えがある。
命を終わらせることなど知らないし、覚えたくもない。
「どうすればいいの……」
歩みを止め、溜息を洩らすようにこぼれた呟き。
ディパッグに突っ込ませていたエルルゥの手が、名簿と書かれたものをつかんだ。
機械的に並べられた文字列の中にその名前を見つけたとき、言葉にできない何かが身体を貫いた。
頭の天辺から足のつま先尾の先まで凄まじい衝撃が駆け抜ける。
「うそ……」
エルルゥの心を激しく揺さぶったのは、知人の中に当然のように混じっている、たったの四文字の名前。
ベナウィ、カルラ、エルルゥ、アルルゥ、ベナウィ、カルラ、トウカ、そして――――ハクオロ。
感情を感じることのできない、同じ字体で書かれている文字の中で、愛しきその名だけが特に強い光りを
纏っている様に感じられた。
「ハクオロさんは……だって……」
背中から木にもたれ掛ると、そのままずるずると地面に落ちた。
消えたはずだった、この名の持ち主は。大の神、『ウィツァルネミテア』と化し、
「いずれ会う」という約束を残して私たちの前から――もう一人の自分とともに封印され――消えた。
偽物だろうか? 私を動揺させて――しかし騙してなんになるというの?
たいした力も人を持たず、殺す覚悟も持てない者を混乱させたところで、あのギラーミンという男のには
何のメリットがあるというのか。殺し合いの促進を目的としている――?
ならば余計におかしい。それは、自分の生業でもある薬においても同じことだ。促進というものは侵され伏した力のないものより、
多少なりにも力と免疫のあるものへ働きかける方が、俄然効率がいい。
ならばわざわざ嘘を書く必要はない。しかし、ここである疑問がエルルゥの中で生まれた。
ギラーミンは自分で言っていたように願いを叶える力がある……?
頭を抱え度真偽などわかるはずもない。なぜならここに本人はいない。
出会うためにはすべてが終わったとき、生き残っていなければならない。
しかし、自分には……堂々めぐりになりつつある疑問をいったん中断させ、エルルゥは今にも爆発しそうな気持ちを
なんとか理性で抑え込み、ディパッグの中を手探る続きを開始した。
次に出て来たのは3つ。ひとつは掌を少しはみ出すの大きさの、四角い箱。
もう一つは黒い線で赤と白の2色に塗リ分けられている完璧な球体。よく見ると中に蜂のようなものが見えた。
そして最後……ふちに引っ掛かってなかなか出てこなかったそれは――禍々しい空気を放つ、刀。
3つとも見たことも聞いたこともない未知の道具だったが、四角い箱の方は裏に張り付いていた、
説明書と書かれた紙が張り付けてあったので、すぐにとって読んだ。
書かれてある内容に目を通す。これは『探知機』というもので、横に付いているボタンを押せば
この殺し合いに参加している人を探せる便利な道具なのだという。
読み終わった後、説明書をディパッグに戻して『探知機』すぐさま起動させてみると、箱の中心あたりに
赤い点が現れた。説明書には、持ち主が必ず中心に来るようになっている。とも書かれていたので、
これは自分で間違いない。そして、画面の右端にもう一つ――赤く小さな光がともっているのを見つけた。
「…………!」
心臓が唸る。
もしかしたら、もしかしたら……と、期待と焦燥感が心の中にある幕を、たやすく破って表に出かける。
が、しかし、そばに置いた刀が放つ、異様な存在感があと一歩のところで踏み留めた。
冷静に考えてみる。名簿を見る限り多勢いる参加者の中で、これが自分の知人である可能性は極めて低い。
もちろん同じような気持ちを持った穏便な人ならまだいいが、最悪、もしこの殺し合いに乗っている危険人物
だった場合は、自ら死地に赴くことになる。
殺すことのできない私なんかは、簡単に殺されてしまうだろ――――……
「――――っ!」
はっとなり、頭を思いきり左右にふった。
考えても仕方がない。どんなに頑張って考えたって、いざその時が来るまでわからないことが世の中にはあるのだ。
それだけは自分が知っている、確信を持ってうなづけること。短くも、様々なことがあった今までの人生で学んだ真実。
エルルゥは身体に力を入れて力強く立ち上がり、重くてまともに使えそうにもない刀と赤白の球体をディパッグに詰めると、
片手に探知機を握りしめて、それが赤く示す場所へと歩き出した。
先へ先へと走る気持ちが身体を叱責し、がむしゃらに足を突き動かすせいか、どこかぎこちない歩き方だった。
そして――――、およそ数百m先、たどり着いた瞬間に目に飛び込んだ光景は、
見たこともない水平な高い壁から、地面に向かってまっさかさまに落ちる、少年の姿だった。
□
膝立ちになり、少年の身体に触れてみようとした、その瞬間だった。
「…………ん?」
少年の目がパチリと開き、半開きで焦点の定まっていない寝ぼけ眼がエルルゥを見つめた。
エルルゥは「へ!?」と反射的に情けない声を漏らした。眼を見開いた表情に、唖然とした驚愕が広がる。
寝おきでまだ意識のハッキリしていないだろう少年は、エルルゥの顔をしばらく眺めると、
まるで何事もなかったかのようにあくびをかましながら立ち上がった。
「モフモフのベッドがあったからつい寝ちまっ……あれ、おまえだれだ?」
「え!? あ……はい! えーっとわたしはエル……」
「あ、おれはルフィ。海賊だ」
(先に名前聞いたのそっちなのに……!)
んーっと気持ちよさそうに背伸びをしながら、自分で聞いた質問に悪気なく割り込んできた少年は、
腹の上にあった麦わら帽子に気付き、深くかぶった。
「かいぞく……?」
「なんだおめぇ、海賊のこと知らねぇのか?」
聞いたことのない単語に首をかしげると、ルフィもまたあれ?
と不思議そうなものを見る顔になって、エルルゥよりも深く首をかしげた。
エルルゥが海賊について知らないのも無理はない。エルルゥのいた世界にも海はあったが、
エルルゥは生まれも育ちも四方を山と緑に囲まれた山村。
山賊という存在は知っていたとしても、自由気ままに海を行き、己の信念のドクロを掲げる者たちを
知る由はなかったし、知る必要もなかったのだろう。
「海賊ってのは…………そうだ! それよりエル!!」
「エルルゥです」
「エルルゥ! おまえあのギラーマンってやつがどこにいるのか知ってるか!?」
「い、いえ。わたしに言われても……あと、ギラーミンです」
鼻息を荒げて握り合わせた両拳を軽く打ち合わせ、くっそーとつぶやく。
なんだかものすごい剣幕とルフィが持つ明るい雰囲気に圧倒されてしまったが、
ふとそれ以前の疑問を思い出し、いくばくか緊張した面持ちに戻ると、口を開いた。
「……あの〜、それよりも体は大丈夫なんですか? あんな高い所から落ちたのに……」
「ああ、それなら大丈夫だ! おれはゴム人間だからな」
白い歯を見せて楽しそうにしししと笑うと、ルフィは口の両端に指をひっかけて、思い切り引っ張った。
ルフィの口は手に引っ張られるままにどんどん伸びて、最終的には両腕を伸ばした長さまで広がった。
「…………!」
「な!」
同意を求めるように、ルフィはまたしししと白い歯を見せてエルルゥに笑いかけた。
対するエルルゥは、ただ眼を見開き、半開きにした口から吐息のような言葉を吐いていた。
歩んできた道は短いものの、今までいろんな人に出会ってきた。それは種族というものと、人柄という意味両方で。
だがさすがに、引っ張れば体が伸び、飛べるわけでもないのに高所からまともに落ちて無傷な『人間』は
見たことがない。
ルフィは自分のことを『ゴム人間』と言っていた。
おそらく、まだ見ぬ世界のどこかにそういう種族がいるのだろう。世界にはまだ想像もつかない人たちが
沢山いるんだなーと、緊張の解けた思考でのんきにそう思った。
とりあえず話をするために、ということでホテルの中に入り、
二階の階段を上がってすぐ目の前の一室に腰を落ち着かせた。
ディパッグを探り、探知機と赤白球体、変な雰囲気の剣を取り出して、ルフィに説明をする。
驚いたことに、3つめのあの変な雰囲気の剣は、ルフィの仲間――ゾロという人――の剣だというので、
惜しむことなくルフィに手渡した。
次に土と砂まみれの自分のディパッグを、ルフィは無造作にひっくり返し、ベットの上に散開させた。
出て来たのは名簿、地図、そして墨汁いらずの便利な筆。
色の悪そうな、斑点模様が毒々しいキノコと、銀色の硬くて長い棒。最後に出てきたものは細かい薔薇の
装飾が施されている、金色の鋏だった。
ルフィは銀色の棒も金色の鋏もいらないと言い、興味のほとんどはキノコに向けられていた。
「これ、食えんのかなー?」
「明らかに危なさそうですけど……」
薬師としての勘が、あのキノコはマズイものだとけたたましい警報を鳴らしたため、
エルルゥは半分涙目で訴えてくるルフィを振り切って、キノコを自分のディパッグにしまった。
頬を膨らましてふてくされたように寝ころんだルフィだったが、偶然目に入った名簿を見るや否や、
いきなり飛び起き、敗れかねない勢いで握りしめると食い入るように見つめた。
「ゾロ! ウソップ! チョッパー! それにワニまで。……一体……どうなってんだ!?」
広げた名簿を凝視して、ルフィは仲間だという人と、かつての敵だったという人の名を、訝しげに呼んだ。
感情をそのまま表すルフィの言葉を間近で聞き、エルルゥは顔を心配そうにゆがめた。
やはり、彼にも知り合いがいた。しかもそのうちの一人は国を乗っ取ろうとした極悪な男だという。
闇夜を粉々に打ち砕くかのような、ルフィの明るさに緩んでいた悪感情が身体の中に一気に吹き返す。
ここはやはり、殺し合いのための場所なのだ。
「おい、だいじょうぶかエルルゥ」
「はい、大丈夫です。大丈夫…………」
口ではそう言うが、知らずのうちに身体が震えていた。
とたん、ルフィの口調が真剣なものに変わり、無言のままおとなしくふかふかのベッドに寝転がった。
「ルフィさん……」
問いかけても返事が返ってこず、天井を見上げたままだった。
一転して訪れた沈黙は、心にゆるりと入り込んで、不安を生ませる。
エルルゥはうつむき、眼を瞑るだけで脳裏に蘇る楽しかったころを思い浮かべた。
あの頃は忙しかったし、大変だったけど、なんとか乗り越えることができた。
でもそれはみんながいたから楽しかったのだ。誰か一人が欠けていたなら、きっと今こうやって
過去を懐かしむこともできなかったはずだ。
知らず、眼元に涙がにじんだ。たった一人の私は、こんなにも弱い。だから逢いたい。
逢って、声を聞きたい。話が、したい。
「よし!」
ルフィが言った。決意を固めた眼でエルルゥを見ると、にっと笑う。
「エルルゥ! おまえの仲間、探しに行くぞ!」
「えっ!? だ、だけどルフィさんの仲間たちも、あなたのことを探しているんじゃ……」
「ゾロたちなら……大丈夫だ!」
茫然と自分を見るエルルゥに、ルフィは続けた。
「あいつらはおれの仲間だ! だから……あいつらはどんな目にあっても必ず生き残るって、
船長のおれが信じてやらねぇと……!」
エルルゥはルフィの眼を見た。黒いきれいな瞳の奥に、崩れることのない強い決意と、
絶対の信頼が硬く、収められている。
吐き出される言葉は風に交えて空気を揺らし、まるで世界を響かせるような揺るがない心から
紡がれるその一言一句が、他を圧倒する覇気すら帯びているように思えた。
「他の、一体誰が信じるって言うんだ!?」
その言葉は、強く、エルルゥの胸に響いた。
□
「それじゃ、いきましょう」
「ちょっと待った!」
探知機を片手に外に出ようとしたエルルゥを、ルフィは肩を掴んで止めた。
「エルルゥ、しっかりつかまれよ!」
「え? いったい何を……!」
エルルゥが振り向いたとき、ルフィはいつの間にか開いていた部屋の窓から両手を伸ばし、
遠くにあった木を掴んでいた。
「ゴムゴムの……」
いやな予感がした。猛烈に。肩に手をまわしてルフィの身体をつかんだ。
ぐっと足を踏ん張らせた時、エルルゥはいやな予感が最高潮に達するのを理解した。
そして、それが当たっていたことも。よくわかった。
「ロケット!!!!!」
「ってきゃああああああああぁぁぁ!?」
叫び声だけをホテルの一室に残し、2人は文字通り、飛んで行った。
【E−3:一日目、深夜】
【エルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:金属バッド@ひぐらしのなく頃に
[道具]:基本支給品一式 ・首輪探知機・アミウダケ@ワンピース
サカキのスピアー@ポケットモンスターSPECIAL・庭師の鋏@ローゼンメイデン
[思考・状況]
1:ルフィさんと一緒にハクオロさんたちを探……きゃああぁぁ!
2:ルフィさんってもしかしてすごい人……?
3:殺し合いなんてできない
【備考】
最終話「うたわれるもの」よりあとから参戦。
【モンキー・D・ルフィ@ワンピース】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式 ・三代目鬼徹@ワンピース
[思考・状況]
1:エルルゥの仲間を探す
2:ギラーミンぶっ飛ばす!
3:ワニ(クロコダイル)はあったらぶっ飛ばす!
4:一応探すけど、ゾロ達は一人でも大丈夫だ!
【備考】
※原作44巻(第430話)終了後から参戦。
ギア2およびギア3の能力低下、負荷は凄まじいものになっています。
※ゴムゴムのロケットのせいで、2人ともかなりの速度でE−4方面に向かって飛んでいます。
【道具解説】
サカキのスピアー:ポケスペにおける、簡単にいえばサカキの6匹ポケモン。
サカキの腕が作中最強クラスであるのも要因の一つだが、スピアーのスペックじゃ考えられない
くらい凶悪な強さを誇る。しかし(一部を除いて)ポケスペにおいてはよくあることである。
アミウダケ :猛毒のキノコ。その毒の強さは口にしたら一時間も生きてられないほど。
庭師の鋏 :蒼星石の主武器。夢の中で人の木の成長を妨げる雑草を切れるハサミ。普通に武器としても使える。
投下終了ですか?
すいませんがそのむね伝えて頂かないと迂闊に感想が書けません。
とりあえず投下乙とGJを。
終了通告しようとしたら、最後の最後に猿さん喰らってました。
修正等ありましたら、午後から受け付けます
投下乙です!
エルルゥとルフィのこのコンビなんかもの凄くなごむw
上から降ってくる、しかもホテルなんだから10数階はあるだろう建物からなんて、そりゃびっくりするわな
エルルゥがいかにも普通の女の子の反応しててかわいかった
それにしてもルフィ、エルルゥの耳と尻尾に突っ込めよwって一瞬思%
うわ、途切れた
続き
それにしてもルフィ、エルルゥの耳と尻尾に突っ込めよwって一瞬思ったけど
そういえばワンピース世界のキャラってもっと見た目凄いのいっぱいいたわ
魚人とかいろいろいるもんな、ルフィも慣れてるのか
あと、このスレについての説明が足りないっていうのはもっともだと思う
テンプレ見直してみたけど情報少なすぎるもん
そもそも時間表記をどうするかとか決まってたっけ?
投下乙!
投下乙です
遅くなりましたが、投下乙です!
ルフィーー!何やってんだ!
高い壁からまっさかさまに落ちるの見たらトラウマになるに決まっているだろ!
その後の言動と行動があまりにもルフィらしい!このコンビなごむなぁw
だがもう少し気を使えwゴムゴムのロケットってw
何回も間違えられるギラーミンはもうギラーマンに改名してしまえw
時間表記はこの板の他のところでも使われている
【作中での時間表記】(0時スタート)
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
【禁止エリアについて】
放送から1時間後、3時間後、5時間に1エリアずつ禁止エリアとなる。
禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。
【放送について】
0:00、6:00、12:00、18:00
以上の時間に運営者が禁止エリアと死亡者、残り人数の発表を行う。
基本的にはスピーカーからの音声で伝達を行う。
これでいいんじゃないかな
投下乙です!
ルフィwもう少し気づかいを…って無理だな。ルフィだし
アミウダケ危ないwなんという死亡グラフ
「いい人生だった!」と言って死ぬ事になるぞw
ギラーミンがあまりにも名前間違えられすぎてへこんでる情景が浮かんだw
>>936 乙!
別にそこまでこだわる所じゃないし、それでいいと思うよ
投下乙です!
ルフィに振り回されてるエルルゥに萌え
あと、よくぞルフィからアミウダケ取り戻してくれた!
修正点報告。
×ベナウィ、カルラ、エルルゥ、アルルゥ、ベナウィ、カルラ、トウカ、そして――――ハクオロ。
○ベナウィ、カルラ、アルルゥ、トウカ、そして――――ハクオロ。
ああ、推敲したはずなのにこんなとこ間違えるなんてorz
修正乙です!
つまりこれは…ベナウィ、カルラのドッペルゲンガーか!怖いな!
も一つ。これは追加事項です。
※探知機の詮索範囲について
直径3q(つまり三エリア)ぶんの範囲を探査可能。
おお、ぼろぼろ穴が出てくるや……
二人いるって、それなんて全て遠き理想郷?
そしてwikiか行の用語集登録した奴誰だw
修正乙!
そうか、会場全体を見れる探知機じゃなかったのか
あと、
>>922の9段落目が多分
頭を抱え度真偽などわかるはずもない。
↓
頭を抱えたが真偽などわかるはずもない。
>>925の三段落目
敗れかねない勢いで
↓
破れかねない勢いで
かな、と
ああ、俺の大馬鹿野郎
今夜修正した部分を仮投下に落とします。
エルルゥ頑張れ見せつけろ辺境の女の力!
ワンピース把握してくる。
こういうキャラ同士の化学反応が楽しいよね。
>>918 トウカのを書いたトリばらし迷惑野郎は幸せ者だな。
はっきり言って今更のこのこ出て来られても困るが。
あーこの話題やめやめ。
簡単に人を貶めるような発言をする人は、好きになれないね
修正ライダー投下します。
140馬力の出力を誇るV型四気筒のエンジンを更にボアアップし、加えて吸気系及びツインターポチャージャー、
それに伴う駆動系の強化を行い、限界を超えたチューンナップを施された鋼鉄の鉄騎。
モンスターマシン・ヤマハ・V−MAXの疾駆は暴走を遥かに上回る。
その深く猛り狂う暴悪な大型肉食獣の咆哮に似た大音響が、夜の静寂を切り裂き、大気を獰猛に震撼させる。
が、埒外のマシン操る乗り手の雄叫びは、それを遥かに凌駕している。
「AAAALaLaLaLaLaLaLie!!」
かつて世界を席巻したマケドニア王国の『軍神アレスの御加護あらん事を』という意味の鬨の声を、時空を越えて震撼ているのだ。
「むほう、騎士王も騎乗しておったが……良いモノだ」
ストットルを握り込む度に乗り手を振り落とさんと荒れ狂うマシンを高い騎乗スキルで押さえ込み、
飄々とした胴間声で、世界は余を魅了して止まんな、一人ごちる男の名をライダー、真名を征服王・イスカンダルと言う。
英雄王との決戦に破れ、新たな夢を見る為の眠りに付いた筈の彼は、新たな戦いに招致された事を無粋であると思っていたが、不満には思っていなかった。
何だかんだといっても武人であるし、生前は戦いに明け暮れた彼にとって、やはり戦いという行為に胸が高鳴るのだ。
もっとも、彼にとってはこのバトルロワイアルという遊戯は茶番であるとも思っている。
求めるならば奪う。望むのであれば略奪する。それが彼が生き抜いた世界の常識であるし、彼の王道、信念でもある。
故に他人に命じられるまでもなく、彼は全てを征服する所存である。
更に、一同集められたあの場には彼が敵するに相応しいと思える敵はアーチャー、つまり英雄王・ギルガメッシュしか存在しなかった。
しかし、見たことも聞いたこともない、英霊ですらない有象無象の中にも未だ見ぬ好敵手が存在するかも知れない。
――強者は我が麾下にてこそ光輝く。
故に彼は自身の前に立ちはだかる勇者を臣下に加えんと捜し求め、疾走しているのである。
「我が名は英雄王イスカンダル! 此処に招かれし強者は姿を現すがいい。尚も顔見せを怖じるような臆病者は、余の侮蔑を免れるものと知れ!」
彼の激は世を蓋わんばかりに響く。が、虚しく木霊するばかりであった。
支援だよ
姿を現そうとしない者達に苛立ちは募るが、戦いを前にした胸の高鳴りは遥かに遠い最果ての海のさざ波の音に似ている。
「AAAALaLaLaLaLaLaLie!!」
道なき道を双輪が踏みしだく度にタイヤのコンパウンドが千切れ、悲鳴を上げ、彼の巨体ゆえにシャーシが軋む。
腕を隆起させて暴れ跳ねるハンドルを捩じ伏せる。
レッドゾーンを越え、タコメーターの針は時速250kmオーバーを指し示し、その速度故に視野狭窄が起こる。
しかし、そのハンドル捌きは鈍る事はない。
ただ、ひたすら前へ、前へと突き進む。
が、彼はスロットルを緩めブレーキを掛けて異形の鉄騎を急停止させた。
後輪を滑らせ進行方向に対し車体を垂直にし、慣性に耐えるように傾ける。
二本のブレーキマークを作り出すタイヤはゴムの焼けるイヤな臭いを発する。
彼が進軍を止めた理由は、ただ一つ。
「おお、忘れておった。イリアスを探さんと」
偉大なる詩人ホメロスが著した、かれが愛し憧れてやまない長大な叙事詩、英雄譚。トロイア戦争を題材とし神代の英雄豪傑の鮮烈な生き様を謳いあけだ、文学の最高峰。
片時も手放さず、戦いの最中であっても読みたくなれば、剣を奮いながら読み、或いは手綱を握ったまま読み、空いた手が無ければ付き従えた小姓に吟じさせた愛読書。
「ふむ、何処ならば手に入るか……」
太く節くれだった指でデイパックを開けると地図を取り出す。マシンから降り、ヘッドライトで照らしながら位置を確認する。
「確か……図書館だったか」
かつての戦いにおいて、入手した場所を探している、一人の朋友を思い出した。
矮躯で口煩く、およそ戦場にはにつかわない若造。戦を共にし、共に歩み、彼が臣下に相応しいと誘い、それに応じた若き魔術師。
「そうさな、此度の戦……勝利したならあやつの顔でも見に行くか」
肝を潰しひっくり返るともがらを想像し、相好を崩すと豪快な高笑いを響かせる。
彼がこのバトルロワイアルで目指すのは優勝、そして願いを叶える事。英霊という稀人から、受肉して新たなる生を受ける為。
征服の基点として、天地に根を張る彼自信の身体を得る。それが彼の悲願だ。
彼の笑いはマケドニアの栄光と等しく轟き渡り、月は彼を祝福するように輝きを強くした。
【A−4・路上・深夜】
【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:健康
[装備]:ヤマハ・V−MAXセイバー仕様@Fate/Zero
[道具]:基本支給品一式 ・不明支給品〜0〜2
[思考・状況]
1:図書館に行ってイリアスを手に入れる2:バトルロワイアルで優勝する。
3:有望な強者がいたら部下に勧誘する
リロード大事!支援!
投下終了。
修正乙です!
いい感じでつなげられそうな話になった!
でも珍走族ネタはもったいなかったかなw
投下乙です!
一瞬で散る輝きもインパクトはあったけど、
こっちもキャラのインパクトは変わらず、濃いキャラが際立ってるな!
乙です!
乙です。
おぉ!ライダーかっこいい!
ブロック塀如きに負けなくて良かったww
投下乙!
投下乙です!
珍走族じゃなくなったw
でも格好いいな、ライダー
イリアスとウェイバーで行動方針が決まる所がすごいライダーらしい
GJです!
すいません。
いつ頃のライダーか教えていただけますか?
参戦時期は本編後。
駄目ならギル様との決戦前。
分岐制まとめ案と、投下・状態表のまとめ案などを議論スレに落としときました。
ガンガンツッコミ入れて下さい!
>>918 結局、その二人のSSってまだ破棄されてないの?
wikiからは消えてないみたいだが
>>964 破棄された事になってる
残念だが消した方が良い
破棄取り消してくれないかな
あの2作品好きだったのに…
ってかこのスレまだ人いるのか?
平日の昼間にそんなに人がいたらそっちの方が凄いよw
俺もこれから仕事だしね
おお、それもそうだなw
なんつうかジリ貧でスレが進まなくなってるよな
こういうスレを盛り上げるのが創発の良い所じゃね?
誰かWIKI更新汁
見てみたがわけわからんかったw
いづことこもなく現れるGとかなw
ただ、創発板全体が書き込み少なくなった気がする
夏休み終わったからだろうな、と実験中の俺が言ってみる
他スレに移ったり書かなくてもいいんだけどさ
このスレ盛り上げる方がやりがいがありそうだと思ったんだ
G的に考えて
お〜、多分やりがいはあると思うよ
やっぱり面白い作品多いしね
かくいう俺も元Gだw
そうなんだよ!面白いのとか凄いのも多いんだよ!
このまま死なすにゃもったいねえよな
Gには宣伝きたもんなw
やばいw熱しすぎて突沸するとこだったw
だよな!地味に、しかし確実に盛り上げていこうぜ!
実験に戻る前にウィキについて一言
ウィキ編集は、一度下の「編集」をクリックして、後は見よう見マネさ!
他の有名なところの様式をパk…コホン、参考にしてみたりとか
お〜、試してみるわ
実験の成功を祈るフリをして待ってるぜ
基本的にこの時間で多くなるのは学校帰りか会社帰りか
まあ平日だし、と言ってみる
んじゃ人増えるのはこれからって事だな
地味にwikiの作者違いを変更してきたぜ! 本当に地味だぜ!……不安だぜ!w
それじゃ帰宅したんで増えてみるぜカサカッサ
埋まっちまいそうだな
整備する事はいっぱいあるのに
まあ、わかる奴はGスレで会おう
ではクレアと詩音を投下します
場所は列車最後部の車掌室。揺れ動く車内。
その電車独特のゆれを感じながら赤髪の青年。クレア・スタンフィールドは自身が異常な事態に巻き込まれていると自覚した。
「何だここは?車掌室のようだが………見覚えの無い機械が多いな。本当に列車か?」
クレアは車掌室の操作盤を見るが、どのボタンが何をするボタンか全く理解が出来ないでいた。
しかしそれは当然でもある。
クレアが車掌を務めていたのは1931年のフライングプッシーフット号の事件までだ。
従って21世紀の電車の操作盤など見ても理解できるはずが無かった。
「………まあいい。それより………どうなってる?あのギラーミンが撃ち殺した男…………俺が殺したはずだぞ。何故生きていた?
不死者だったのか?……考えても仕方無いか。それよりもこの首輪をさっさと外さないとな。窮屈で仕方が無い」
クレアは車掌室を出ると適当に座席に座り列車が駅に辿り着くのを待つことにした。
「殺し合い………ね。シャーネがいないのは安心だがフィーロの奴はいるのか。……まあフィーロなら問題無いだろう。もっとも
仮にシャーネがいたとしても、簡単に死ぬ事はないだろうが」
クレアは独り言を呟きながらくつろぐ。
そしてそこに一つの影が忍び寄っていた。
******
――ここは何処?
詩音が気がついた場所。
そこは列車最前部の車掌室だった。
――いきなりこんな閉鎖的な空間に飛ばすなんて……それにどういうこと?確かにあの梨花って奴は自分で頭を刺して死んだはず
――まさか……でも確かギラーミンって奴は死んだ人も生き返らせられるって言ってた…………それなら悟史君も生き返る?
――死んだ人が生き返るなんて……ありえないって思ってたけど………古手梨花は生き返った?
――ううん。死んでなくて単純に治療してただけだったのかも。あんな男を簡単に信じたら駄目よ。
――……だけど冷静考えてみて。頭に何度も包丁を突き立てた人間が生きてると思う?普通…………死ぬ。
――けど生きている。それならまさか………それに私をここに運んできたのだって、普通じゃなかった。何か不思議な力。
――それなら……やっぱり本当?悟史君は生き返る?ううん。生き返らせられる。絶対に生き返らせて見せる。
詩音は自問自答をするが、結論は出る。
――私………優勝してみせる。悟史君見ててね。私が必ずあなたを生き返らせてあげるから。
優勝を決意し、デイバックの中から武器になりそうな物を二つ取り出すと後部座席のほうへ歩き出す。
もちろん他の参加者を探す為にだ。
そして一両目、二両目、三両目………と探し、いよいよラスト一両に向かうという時。
っと
新スレの準備あるんでした
>>982 投下いったん自重した方がいいでしょうか?
残りが少ないから、仮投下か新スレで投下した方がいいかも?
ごめんなさい、途中まで雑談してて考えてなかった……
新スレ立てようか?
でもなんかいろいろテンプレがどうとかやってなかったっけ
OK
それでは新スレでテンプレ終了後に投下します
んじゃ、とりあえず
>>1に貼ってあるしたらばの「テスト」スレで話そうか
誰も来ないっていうね
テンプレ案に関して話せる人は議論スレ行ってくれ
むしろ要るものと要らないものを選別しちゃったりしてください
Gから
わからないのにのぞいてみる
これ以上待たせるのもアレだな
950超えてんのにテンプレ案決まってないのが痛かった
>>987 とりあえず、このスレのテンプレでスレ立てお願い出来ますか?
議論中で決定されてないテンプレ案は途中で本スレに報告するってことで今は置いといて
それでおk?
じゃあ立ててくる
てかテンプレがものすごく長くなってもあれだし
wikiにページつくっておいておけばいいんじゃないかと思うけどね
なる
んじゃ、次スレのうrlが貼られるまでストップで
埋まったら探して
次スレ立てられたから、ここは埋めるか?
埋め
998 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 20:03:49 ID:zFx2q8dy
そだね、いっぺん上げてからって感じかな
◆2V9iuI0CbIさん、新スレ投下一番乗りお願いしますw
1000なら○ロワは軌道に乗る
2000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。