女体探検・被食系作品発表スレ

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59創る名無しに見る名無し:2009/07/14(火) 11:10:36 ID:ruuOcvqA
>>58
想像していたのとは少し違うけれど排泄される感じがよく出ていたのが素晴らしかった
今まで一人で頑張ってきた人間にこういうことを言うのもどうかと思ったが
コレを叩き台にして何人かで素材を持ち寄ったり着色やBGM等をを分担したりすれば
もっと凄まじいものが出来るんじゃないかと思うんだ
まぁその気がないんならろくにゲームを作ったことのない人間の下らないたわごとなんでさらっと流して欲しい

60創る名無しに見る名無し:2009/07/14(火) 11:31:01 ID:18z7vQnm
一人で作れる人ってすごいよな・・・
でも、下手に人集めたら逆にややこしくなるんじゃないかな?
好きなもの作りにくくなるかもしれない。
61創る名無しに見る名無し:2009/07/15(水) 08:21:54 ID:ySvml80u
なんというかもっと喰い専門のゲームが欲しいんだよな
よくてサイズフェチのおまけが殆どだし
縮小学園は結構満足だったが
僕はシナリオも書けないしゲームも作れないし消化管通過する場面の図以外一切描けないし
まぁ今まで他人の創作物に首突っ込んでろくな目にあったことないから受け手側に徹するだけにしといた方が無難なんだろうけどね
62魔呼人:2009/07/18(土) 17:07:30 ID:NfjDUUBl
>>61
いろんな女性に喰われまくって経験値を集め、
レベルを上げてより強い消化耐性を獲得し、
今まで強烈な消化力で通過できなかったボスキャラ女性の体内を通過して
何らかの目的を成し遂げる、みたいな設定かな?
強い女性の体内には溶け残った強化アイテムがあったり、
捕食者の女性と、被食者の自分で、胃袋を通じて攻撃・反撃したり…
なんてのもアリですかなー。
63創る名無しに見る名無し:2009/09/12(土) 13:56:27 ID:fUA7dODP
こういう絵が多く置いてあるところってないかな
64創る名無しに見る名無し:2009/09/15(火) 21:00:14 ID:5gAKj6W/
>>63
Eka potalでググれ
65創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 16:11:55 ID:SL8TEsCS
SS投稿します。
とりあえず…

●登場人物紹介●

 ・橋行 翔(ハシユク ショウ)…主人公。何故か縮んだ。

 ・橋行 美璃(ハシユク ミリ)…主人公の妹。

こんな感じで。
66創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 16:37:40 ID:SL8TEsCS
「これは何の罰だ…?いや、呪いだろうか?」

とりあえず、俺の身に起こっていることを説明しよう。
学校から帰宅した俺は強烈な眠気に襲われたので眠りについた。
それから目が覚めて最初に目に入ったのは、
自分の数倍にまで巨大化した目覚まし時計だった。
そして、その次に自分の身の回りのもの全てが巨大になっているのに気づき、
少したってから自分が縮んだということに気が付いた。
周りの物との対比からでいうと大体2p程度だろうか。
何故縮んでしまったのかはまったく見当がつかない。

とにかく、縮んでしまったのはもうしょうがない。
だがこのサイズだと色々と不便で仕方ない。
時計の針は6時30分を指していた。
「そうだ、美璃に相談しよう。」
妹の美璃は、この時間帯になると俺の部屋まで夕食を運んできてくれる。
『コンコン』「お兄ちゃん、夕食持ってきたよ。入るね。」『ガチャリ』
美璃が部屋へ入ってきた。

67創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 17:27:21 ID:SL8TEsCS
>>66の続き

俺がいつも寝ているのは二段ベッドの上の段。
昔は美璃が下を使っていたが、さすがに今は使わないので物置と化している。
使い慣れ見慣れた風景だが、今の俺にとってはまるで東京タワーの展望台からの
眺めにも等しいものだった。
夕飯のトレイを持って歩いてくる美璃も高層ビルのような大きさに見える。
「おーい!美璃ぃー!!」
力の限り叫んで見た物の全く気付く様子がない。
視野に入らないと気付いてはくれなさそうだ。
「お兄ちゃん居ないのかな…?夕飯は机の上に置いておこう。」
そうだ、机の上からなら気付いてくれるはずだ!
しかし、ここから机の上まででもかなりの高さがある。
どうやって下りたらいいものか…。
ふとベッドの横に掛かっている上着が目に入った。
これをつたって下りていけば…。
上着にしがみつき、徐々に下りていくことにした。
68創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 17:40:07 ID:SL8TEsCS
>>67の続き

急がなければ美璃が部屋から出て行ってしまう。
そんな焦りがあったからだろう。
上着から手が滑ってしまった。
一気に体のバランスが崩れる。
しがみついていた上着から体が離れ、下に向かって自由落下していった。
頭から真っ逆さまに落ちていく…。
(このままだと、間違いなく即死…)『トポン』
突然、全身を温かくとろみのある液体が包み込んだ。
少し口に入ってしまったその液体は濃厚でまろやかな味がした。
「コーンポタージュ!」
どうやら運良く美璃が持ってきた夕飯のトレイのコーンポタージュのカップ
の中に着地したらしい。
「助かった…。本当に死ぬかと思った…。」
しかし何時までもこの中に居るわけには行かない。
早く脱出しなくては。
69創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 18:00:30 ID:SL8TEsCS
>>68の続き

脱出を試みるが、ポタージュのとろみがまとわりつくため
なかなかカップの外へ這い上がることができない。
体力を消耗するので少しだけ休憩をとることにした。
カップの口から外の景色が見える。
美璃は小柄方だが、ここからだと圧倒的に巨大に見える。
突如、美璃がこっちに振り向いた。
気付いてくれたのだろうか…?
しかし、俺に気付いたというのとは様子が違った。
「お兄ちゃんもいないし、少しだけもらっちゃお。
今日の夕飯のコーンポタージュとっても美味しかったんだー。」
マズい。
早く気付かせないとこのままではポタージュと一緒に美璃に飲み込まれてしまう。
『グラッ』、カップごと宙に浮かぶ感覚がした。
美璃の顔が迫ってくる。
気付いてくれ――!
しかし、美璃にポタージュの中の俺に気付いた気配はない。
どうやら俺は具と見分けがつかないぐらいになっているらしい。
「美璃いぃー!!気付いてくれー!!お兄ちゃんはここだぁー!!!」
叫ぶと同時にカップが傾き、ポタージュの中に埋もれてしまったので
声が聞こえるはずもなかった。
70創る名無しに見る名無し:2009/11/30(月) 18:13:40 ID:SL8TEsCS
>>69

妹の口が目前に迫る。
そのまま俺は為す術なく、ポタージュと一緒に口の中へと吸い込まれていった。

『ゴクッ』、美璃は口の中に含んだコーンポタージュを飲み込んだ。
まさか自分の兄が入っていたとは気付かずに…。
「あー美味しい。なんか大きめの具も一緒に飲んじゃったけどいっか。」
そう言って兄の部屋から出ていった。

数秒間食道を落ちていくと、少し開けた一面綺麗なピンク色の空間に放り出された。
胃の中だ――。
ふとおかしなことに気が付いた。
胃の中なんて真っ暗なはずなのに何故こんなに明るく見えるんだ?
どうやら俺はただ体が縮んだ訳ではないらしい。
「暗い中でもよく見えるのか。」
だが、のんきにそんなことを考えている場合ではない。
今俺は美璃の胃の中に居るのだ。
このままでは夕飯のおかずと一緒に消化されてしまう!
なんとかしなくては。
71創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 03:23:03 ID:rTNmb9mU
GJ
支援
72創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 15:18:05 ID:x9fiESRZ
>>70の続き

美璃の胃の中は今日夕飯に食べた物でいっぱいだった。
妹美璃は小柄で華奢な体つきのわりに食欲は旺盛だ。
今日もおかわりをしたんだろう。
だが、そのおかげでさっき張ってきた胃の入り口、噴門はすぐ目の前にある。
今は消化活動が休止しているのか揺れも少ない。
「何とかこじ開けて脱出できないだろうか…。」
噴門を両の腕で掴み、力一杯に押し広げようとする。
しかし、強固に閉ざされた噴門はビクともしなかった。
今度はがむしゃらに殴ってみるが何の効果も見られない。
突然、大きな揺れが起こった。
変に刺激を与えたからか消化活動が再開されてしまった。
足場が大きく揺らぐ。
消化中の食べ物が雪崩こみ、その中に埋もれてしまった。
73創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 15:30:45 ID:x9fiESRZ
>>72の続き

胃液で消化されているからか、体中がピリピリと痛む。
何よりも生き埋めにされてしまっては呼吸ができない。
(助けを求めようとした妹に食べられるなんて…。)
苦しくてもがく中、意識が次第に遠のいていった…。
(俺…死ぬのか…?まぁ、かわいい妹の一部になるのなら………。)



「ハッ…夢か。」
俺は机の上で目が覚めた。
勝手に夢オチだったと納得している俺の後ろには巨大な夕飯のトレイがあった。
俺の体は縮んだままだった…。
74創る名無しに見る名無し:2009/12/01(火) 15:59:05 ID:x9fiESRZ
>>73の続き

「お兄ちゃーん、どこにいるのー?」
廊下から美璃が俺を捜す声が聞こえる。
『ガチャリ』、ドアを開け美璃が部屋に入ってきた。
今なら視界にも入っているし気付いてくれるだろうか?
「おーい!ここだー!机の上だー!!」
精一杯叫んだのが聞こえたようだ。
「えっ!机の上!?」
美璃が俺に気付いた。
机の上で手を振る俺を見て驚いている。
「いったいどうしたのお兄ちゃん!?なんでそんな小さいの?」
「分からない、さっき起きたら縮んでいた。」
とりあえず現状の説明をする。
「じゃあさっき夕飯持ってきたときも机の上にいたの?
ごめんね、気付かなかった。」
果たして、さっきの出来事は本当に夢だったのだろうか…?
美璃に一つ確認をしてみる。
「お前、俺のコーンポタージュ一口飲んだだろ。」
「見てたの?ごめん、居ないと思ってて…。」
申し訳なさそうに下を向く美璃。
(どうやらさっきのは夢じゃあなかったようだ。)
ということは何だろうか?
(俺は一度死んで机の上で復活したのか…?)
ますます今の自分の状況が理解できなくなった。
本当にいったい、どうなっているんだろうか。
とりあえずショックを受けるだろうから、
美璃には俺を飲み込んだことは内緒にすることにした。
「ああ。まあ別に良いからそのかわりに俺の手助けをしてくれ。」
「うん、わかった。何かあったら言って。持ち運んであげようか?」
そう言って美璃は俺をひょいと掌の上に乗せた。
こうして俺は一人協力者を手に入れることができた。
それにしても、何故こうなった――。

   〈終〉
75創る名無しに見る名無し:2009/12/17(木) 13:48:26 ID:5T6chixD
体内探検スキー(特に腸)な俺としては
>>62を本気で期待してみたいんだが
76創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 15:59:43 ID:10WBk7XX
>>66から>>74の続きを書こうと思います。
77創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 16:01:31 ID:10WBk7XX
>>66から>>74の続きを書きたいと思います。
78創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 16:03:03 ID:10WBk7XX
↑手違いで二回書き込みました。
79創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 16:24:45 ID:10WBk7XX

美璃の協力を得てからは格段に移動などが楽になった。
手に乗せて運んでもらえば高い場所にも行くことが出来る。
これなら、体が縮んでしまったことについて調べることができそうだ。

改めて原因について考えた。
(帰宅してすぐに眠気に襲われたから、家ではなく学校に原因はありそうだ。
学校に行くとなると美璃に頼むしかないな…。)
俺と美璃は一つ違いで一緒の学校へ通っている。
美璃にそのことを相談してみた。
「別にいいんだけど…。」
美璃は少し心配そうに言った。
「この姿のことか?たしかにあまり人には見せられないな…。
どこかに隠してつれて行ってくれ。」
俺の隠れ場所についての話し合いが始まった。
80創る名無しに見る名無し:2009/12/30(水) 16:45:29 ID:10WBk7XX
>>79の続き

「俺は周囲が見渡せるような場所がいい。」
だが、肩とかだと人に見つかってしまうだろう。
「頭の上とかはどう?目●のおやじみたいな感じで。」
美璃はそう提案したが検証後に却下した。
頭の上は予想以上に揺れが強く、しがみついて居られないのだ。
揺れに気をつけて歩くとなると美璃がつらい。
「じゃあ、ここでいいや。」
そう言って美璃は俺を摘み上げ、制服の胸ポケットに入れた。
「中に入ってる手帳の上に座れば外も見えるでしょ?そこでいい?」
たしかにここなら条件がそろっている。
しかしどうなんだ、兄として…。
少し釈然としないながらも、隠れ場所はそこに落ち着いた。

そうして俺は美璃とともに登校した。
81創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 08:15:21 ID:/HSw5P23
>>80の続き

周囲の様子を窺いながら、ポケットの中で思案した。
(こういう黒魔術的なのはオカ研だろうか?
だが、あそこに美璃を行かせるのはちょっとな…。)
うちの学校のオカ研は変態の巣窟として有名だ。
まして俺をこんな風にした奴がいるのかもしれない。
そんなことを考え込んでいると、突然美璃につまみ上げられた。
周りには鏡や洗面台がある。ここはトイレのようだ。
「お兄ちゃん、ちょっとここで待ってて…。」
そう言って美璃は俺を洗面台横の花瓶の後ろに隠れさせた。
しかたない、しばらくここで隠れていよう。
82創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 08:41:15 ID:/HSw5P23
>>81の続き

花瓶の後ろに隠れて少ししてのことだ。
『ガチャ』
誰かがトイレに入ってきた。
(あれは…。)
トイレに入ってきたのはクラスメイトの穂柄 香(ホガラ カオリ)だった。
穂柄さんはいつも微笑んでいるのが印象的なやさしい女の子だ。
花瓶のすぐ横の洗面台にやってきた。
ふとこちらの方を見た。
(まさか、気付かれた!?)
そのまま手がこちらへ伸びてくる。
花瓶が持ち上げられた。
見つかってしまった…。
穂柄さんはきょとんとした顔で俺を見ている。
「もしかして…、橋行君?」
どうやら俺であることにも気付いたらしい。
(もしかしたら、あのやさしい穂柄さんなら俺に協力してくれるかもしれない。)
そう考えた俺は穂柄さんに今の自分の状況について話した。
83創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 11:54:23 ID:/HSw5P23
>>82の続き

「そうなんだ…。いいよ、私も協力する。」
やっぱり穂柄さんはやさしい人だ。
クラス内にも彼女に好意を抱いている男子は多い。
「そのかわり…なんだけど、一つお願いしたいことがあるの。」
協力してもらえるのだから頼み事ぐらいは聞かないと。
「いいけど。何?」
『グウゥ〜』穂柄さんのお腹が鳴った。
「今日、朝急いでて朝食食べてなくって。もうお腹すいちゃってるの。」
(そういうことか。)
しかし、このサイズだ。食べ物なんて何も持っていない。
そのことを伝えるといつものように微笑んで言った。
「私ね、白魚とかホタルイカとかの躍り食いが大好物なの。」
嫌な予感がする…。

84創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 12:04:18 ID:/HSw5P23
>>83の続き

突然、穂柄さんに摘み上げられた。
「それでずっと前から思ってたことがあるの。小人っているのかなぁ…って。
いたら一度食べてみたいなって…。」
天使のような微笑みの後ろに冷たい視線を感じた。
まるで獲物を見つめるかのような…。
(マズイ…もしかして、食われる…?)
「お願い橋行君、あなたを食べさせて。」
そう言うと、俺を放り投げた。
目の前に大きく開いた真っ赤な口の中へ。
85創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 12:18:33 ID:/HSw5P23
>>84の続き

大きく弧を描いて着地したがそれほどの衝撃はなかった。
着地したのは柔らかくて湿っている大きなものの上…穂柄さんの舌の上だ。
俺が口内に入ると途端に口は閉まってしまった。
しかし、今の俺には真っ暗な口の中でもはっきりと色まで鮮明に見ることができた。
足下が急に動き、口の上へと押しつけられた。
湿った舌に押さえつけられる。
そのまま口の中を縦横無尽に転げ回された。
次第に唾液がわき出てきて体中にまとわりついてくる。
抵抗しようにも圧倒的な力の差があり無意味だった。
俺は為す術もなく、されるがままに転り続けた。
86創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 12:34:00 ID:/HSw5P23
>>85の続き

香は口の中に小人を入れてトイレから出た。
口の中であめ玉を転がすようになめていると少しだけ抵抗をしたりしてとても心地よい。
(小人って、なんて美味しいんだろう!
今までの白魚やホタルイカなんて比べ物にならない程!)
小人の食感に思わずうっとりしながら教室へと向かった。
(あっ!授業が始まっちゃう。もう少し味わってたいけど…しょうがないか。)

舌の動きが止まり、やっと圧迫から開放された。
(これではき出してくれるかな?)
そんな期待を抱いた時だった、再び舌が動き出したのだ。
しかも今度はさっきまでとは違い奥へ奥へと波打つ様な動きで。
(まさか、飲み込むのか!?)
飲み込まれてしまってはもう脱出するのは絶望的だと、
以前妹に飲み込まれたときに分かっている。
俺は必死にどこかにしがみつこうとしたが、唾液で滑り無理だった。
ぐんと腰から下が落ち込んだ。
(飲み込まれる!!)
87創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 12:51:02 ID:/HSw5P23
>>86の続き

『ゴクン』
(あ〜あ、もったいなかったな。
もうちょっとぐらいなら味わえたかも。)
「穂柄!どうしたぼぉ〜として授業に集中しろ!」
数学の担任に怒られてしまった。
「すみません。」
(さっ、授業授業。)

数秒の締め付けの後、開けた空間に放り出された。
薄桃色のひだが揺らめく胃の中だ。
噴門から空っぽの胃の中までは落差があり、柔らかな肉壁にぶつかった。
「痛てててて。」
とうとう飲み込まれてしまった。
胃の入り口は結構な高さにあり届きそうにない。
だが、諦められない。
(胃壁に攻撃すればはき出されるだろうか?)
精一杯の力で綺麗な桃色のひだひだを殴った。
しかし、なんの効果もなく終わってしまった。

(お腹の中でも動き回ってる。気持ちいい。)
香は板書を移しながらも悦にひたっていた。
88創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 13:05:21 ID:/HSw5P23
>>87の続き

ぐらっと足下が大きく揺れた。
(消化活動が始まったんだ!)
辺りの胃壁から胃液が湧き出てくる。
(消化される!!)
足下に溜まった胃液にふれたとき激痛が走った。
空腹の穂柄さんの胃酸は美璃のときとは比べ物にならない程の濃度だった。
ふれないように必死で逃げ回るが、あちこちから胃液は溢れ出てくる。
さらに蠕動運動によって足場が大きく揺れ、安定することができない。
『ベシャッ』胃液溜まりの中へ倒れ込んでしまった。
もの凄い激痛が全身を襲ったが次第に何も感じなくなってしまった。
(痛覚が麻痺したのか?意識もはっきりしない…。)
次第に意識が遠のいていった…。

気が付くと自宅の机の上に横たわっていた。
復活場所はいつもここのようだ。
「はぁ、あの穂柄さんにあんな一面があったなんて…。」
この姿である間はあまり会わない方がいいだろう。
89創る名無しに見る名無し:2009/12/31(木) 13:23:08 ID:/HSw5P23
>>88の続き

日も暮れてだいぶ経ってから美璃は帰ってきた。
どうやら俺のことを捜していたらしく、かんかんに怒っている。
ここは食べられたことは伏せておこう。
「いや、洗面台の中に落ちちまったんだ。
そのまま窒息してここに復活って訳だ。
捜してくれてたのか、ごめんな。」
「いいよ別に…心配して損したぁ〜。そういえば復活するんじゃん。」
そう言うと部屋から出て行ってしまった。
「そうだ!」
ドアの向こうで美璃の声がした。
「お兄ちゃんのクラスの穂柄さんがお兄ちゃんに謝っておいてほいって、
ものすごく申し訳なさそうに言ってきたんだけどどうしたの?」
「いや何でもないよ。気にするな。」
「ふーん。」
どうやら穂柄さんにも悪意があった訳ではないみたいだ。
(でもまぁ、しばらくは会いたくないな…。)
あの胃液の激痛はなかなか忘れられなさそうだ……。

  〈第2章 終〉

90創る名無しに見る名無し:2010/01/09(土) 16:19:38 ID:1H/zpCbg
 1章 妹美璃(誤飲)

>>66>>67>>68>>69>>70
>>72>>73>>74
 
 2章 穂柄香(被食)

>>79>>80>>81>>82>>83
>>84>>85>>86>>87>>88
>>89
91創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 11:52:31 ID:5YhIUBsN

その日の夕食後のことだった。
美璃がなにやら青ざめた顔で部屋に入ってきた。
「どうした?具合でも悪いのか?」
訪ねると美璃は首を振り、答えた。
「今、お母さんが指輪をなくして探してるの。」
「見つからないのか?」
「色々な所を探してみたんだけど全然見つからなくて、
それに…夕飯の時、私ご飯と一緒に何か硬いものも飲み込んじゃって…。」
美璃が涙目になった。
「さっきトイレで夕飯をもどしてきたけど出てこなくて…。
きっとまだ胃の中にあるの…。」
「そのこと、母さんには話したのか?」
「ううん、話したらきっとお母さんいいよって許してくれて諦めちゃう、
でもすごく大事にしてた指輪なんだよ?」
涙がこぼれ落ちた。
「どうしよう…。」
92創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 12:06:21 ID:5YhIUBsN
>>92

(このままだと美璃が気の毒すぎるな…。)
俺は決心した。
(このサイズであることをここで使わないでどうするんだ。)
「美璃、俺を飲み込め。指輪をとってきてやる。」
涙目でこっちを見ている美璃。
「お…お兄ちゃんを…?だめだよ、危ないよ…。」
「大丈夫だ。机の引き出しの中にあるたこ紐も命綱にして行く。
それに万が一のことがあっても復活できる。」
「でも…だけど…。」
兄を飲み込むということに抵抗があるようだが、どうにか納得させた。
(それに、もう既に飲み込まれたことはあるんだけどな…。)
美璃に引き出しからたこ紐を取り出させ、それを自分に縛り付けた。
93創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 12:21:02 ID:5YhIUBsN
>>92の続き

美璃の掌の上で計画を伝える。
「胃の中で指輪を見つけて拾ったら合図を送るから引き上げてくれ。」
「うん…。」
「それじゃあ飲み込んでくれ。」
目の前で美璃の口が開いていく。
俺を乗せた掌はゆっくりとそこに近づき、そっと傾いた。
舌の上に着地した。足下に柔らかな感触を感じる。
「おにいひゃん、はやくおくにいっえよ。くうひいよ。」
美璃がなるべく舌を動かさないようにそう言った。
「わかった。もう少し我慢してくれ。」
舌の上を四つんばいで奥へと進んでいく。
94創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 18:59:42 ID:5YhIUBsN
>>93の続き

口の中の一番奥、食道の入り口のところに到達した。
長居すると美璃が苦しいだろうから早くしよう。
脚の方から下りていく。
「いいぞ。」
周りの赤い壁が波打つように動いた。

『コクッ』美璃はやさしく兄を呑み込んだ。
のどから胸の奥へと落ちていく感覚がする。
手元のたこ紐はするすると口の中へ引き込まれていき、やがて止まった。
(お兄ちゃん、胃の中に入ったんだ。本当に大丈夫かなぁ…?)
心配になり確認するように胸の下を押さえた。
胃の中で動いている感覚がかすかに伝わってきて少し安心した。
95創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 19:11:32 ID:5YhIUBsN
>>94の続き

命綱のたこ紐に掴まって胃の中を降下していく。
食べた物を吐き戻したばかりだからか噴門もゆるんでいる。
(これなら帰りもどうにか通り抜けられそうだ。)
足が胃壁についた。まだ所々に胃液溜まりがある。
(奥まで行こう。)
蠕動運動は起こっていないので、足下に注意をしながら奥へと進んだ。
「あれは…。」
幽門の前の窪んで胃液溜まりが出来ている所の中に光るものが目に入った。
「指輪だ!」
指輪は胃液溜まりの中に沈んでいた。
(取りに行くしかないな…。)
心を決めて胃液溜まりの中に踏み込んだ。
96創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 19:24:55 ID:5YhIUBsN
>>95の続き

びりっと足に痛みが走った。
その痛みに耐えながらも指輪ところに辿り着く。
手も入れて指輪を引き上げた。金属せいなので重い。
(さあ早くここからでないと。)
胃液の中から体を引き上げその場に座る。
(なんとか指輪を取ることができた。)
落としてしまったら大変なので一端命綱をほどき、それを指輪に結びつけた。
その後紐を体に巻いてから何回か強く引っ張り合図を送った。

くいくいと紐が引っ張られる。
(お兄ちゃんからの合図だ。引き上げなきゃ。)
美璃は急いでたこ紐を引き上げた。
97創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 19:37:22 ID:5YhIUBsN
>>96の続き

ぐいと紐が引き上げられる。
上へと上がっていく途中、周囲が揺れ動いた。
その揺れが命綱へと伝わり体に巻いていたのがほどけてしまった。
(まずいっ!)
必死に紐にしがみつく。
揺れ動くピンクの肉壁からはじわじわと胃液が染み出している。
もうすぐで噴門というときにもう一度揺れが起こりしがみついていられなくなった。
手が命綱から離れ、体は下へと落ちていく。
ちょうど指輪がくぐり抜けていくと噴門は固く閉ざされた。
(しかたない、このまま消化に身を任せよう。)
『ベシャッ』胃の中に溜まった胃液の海の中に落下した。
98創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 20:18:52 ID:5YhIUBsN
>>97の続き

「うっ…。」
喉の奥になにか硬いものがひっかかった。
『ゲホッ』紐の先には指輪が結びつけられていた、が…。
「お兄ちゃん…?」
『キュウルルル』お腹からは消化をする音が聞こえる。
(お兄ちゃんは、まだ、私の胃の中に……。)
さあっと血の気が引いた。
(急いで吐き出さなきゃ、お兄ちゃん消化しちゃう。)
美璃はすぐにトイレへ向かった。
(胃液を薄めないと…。)
コップに水をくみ、何杯も飲み込んだ。
『ギュルウゥ』たくさんの水が胃の中に溜まっていく。
(お兄ちゃん、無事にでてきて…。)
口の奥に指を押し込んだ。
「ううっ…。」
胃が縮んでいく感じがする。
99創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 22:52:25 ID:5YhIUBsN
>>98の続き

俺は胃液の中に沈んで消化に身を任せていた。
『ゴボゴボッ』音を響かせて噴門から大量の水が流れ込んでくる。
間隔をあけて何度も水は流れ込み、胃の中は水でいっぱいになった。
苦しくなり水面へと浮上すると目の前には固く閉じた噴門があった。
(美璃が水を飲んだのか。)
大量の水で胃酸が薄まったため消化される痛みは治まった。
しばらくして周囲の胃壁が急激に狭まりだした。
(これは…もしかして吐き出されるのか?)
目の前にある噴門がゆるみ一気に水ごと上へ押し上げられていく。
もの凄い勢いで食道を上へと押し流されていった。
100創る名無しに見る名無し:2010/01/11(月) 23:15:36 ID:5YhIUBsN
>>99の続き

『ゲホッゲホッ』
目の前には半泣き状態の巨大な美璃の顔があった。
「お兄ちゃん大丈夫?どこか溶けちゃったりとかしてない…?」
相当心配をしているようだ。
「大丈夫だ、全然平気だから心配すんな。
それに万が一消化されたって復活できるの知ってるだろ?」
「そんなのやだよ!お兄ちゃんを消化しちゃうなんて…。
復活するって言ってもやだ!」
もはや怒っているのか泣いているのか分からない。
やはり兄を消化してしまうかもしれなったのがそうとうショックだったようだ。
「ごめんな、もう呑み込めなんて言わないからな。」
「うん…。でも、お兄ちゃんありがとう。」
美璃は涙をぬぐって俺を掌の上に拾い上げた。
指輪も戻り、とりあえずは一件落着となったのだった。

  〈第3章 終〉
101創る名無しに見る名無し:2010/01/24(日) 12:45:43 ID:oDji6Whw
テラGJ
支援
102創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 04:44:00 ID:AmZgVoxb
テスト
103創る名無しに見る名無し:2010/03/06(土) 00:14:19 ID:jY+mplYG
104創る名無しに見る名無し:2010/03/26(金) 13:18:51 ID:3gqNrv3X
あげ
105創る名無しに見る名無し:2010/04/30(金) 11:04:50 ID:+ugXol8z

次の日、俺は美璃に頼み学校へ行くことにした。
この前は穂柄さんに捕まってしまい、結局何も調べられなかったからだ。
今度は気をつけていかなければ。
そういえばさっきから美璃が考え込んでいる。どうしたのだろうか?
俺が美璃に声をかけようとした時だった。
「美璃ちゃん!」
後ろの方から声が響いた。
(この声はまさか!!)
106創る名無しに見る名無し:2010/04/30(金) 11:26:00 ID:+ugXol8z
>>105の続き

「あっ、穂柄先輩。おはようございます。」
穂柄さんがこちらへ駆け寄ってきた。
俺は見つからないように美璃のポケットの奥へと身を潜めた。
「おはよう。ところでこの前のこと橋行君に伝えてくれた?」
「はい。伝えておきましたよ。」
「そう、ねぇ橋行君大丈夫?元に戻れた?」
「あれ、先輩ってお兄ちゃんが縮んでること知ってたんですか?
良かった、今日一時限から体育でどうすればいいか考えてたんです。
先輩、お兄ちゃんを預かってもらってもいいですか?」
そう言って美璃は俺をポケットから摘み上げた。
「いいよ、喜んで。」
そっと穂柄さんの掌の上に俺を置くと美璃は去っていった。
(…終わった。)
もう俺はもう諦めをつけた。
107創る名無しに見る名無し:2010/04/30(金) 11:39:38 ID:+ugXol8z
>>106の続き

気をつけなければいけない人物に早くも出会ってしまった。
心の中で諦め笑いをしている俺に穂柄さんが話しかけてきた。
「橋行君、この前は本当にごめんなさい。
私、空腹で我を失ってて…。その…食べちゃって…。ごめんなさい。」
「いいよ、そういうことだったのなら。」
良かった、今日はいつもの穂柄さんのようだ。
「それでこの前の約束のことだけど、今日は私ちゃんと手伝うから。」
こうしてまた一人協力者が増えた。
108創る名無しに見る名無し
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