期待保守
あればっ……!自分にも文才がっ……!
「狂気のしゃ…沙汰ほど面白い…
「孤りちゅ…孤立せよっ…
「あんた嘘ちゅ…嘘つきだねっ
「しぇんしょうだろうがっ…!」
森田「なんか知らない人がいる気が…」
零「カイジ兄さんは噛んでも言い直さないんだ…」
カイジ「言い直さないっ…!オレは言い直さないんだっ…!」
嘘喰いの貘さん
混ぜるな危険
天「な〜涯肩もんでくれよ」
涯「……」もみ……もみ……
零「涯、今日は素直だね」
しげる「よかったな父さん」
天「腰ももんでくれ」
涯「調子にのるな」もみ……もみ……
カイジ「えらいな〜」
保守
ほす
晩飯をつまみ食いしたお前 制裁っ…!
保守するっ…!
天が一仕事終え家に帰ると子供達が玄関前に集まっているのが見えた。
−しかしいつもと様子が明らかに違う。
次男鉄雄は、落ち着かぬ様子でうろうろと歩き回っている。手は硬く握り締め
隙間から汗が滴り落ちている
長男カイジは、壁にもたれかかってブツブツ独り言を言いながら泣いている
四男零は、泣いている長男のことをで心配そう見守っている
末っ子の涯は、家の玄関を凝視したままピクリとも動かない。
まるで「一瞬でも目を逸らすと食い殺される」そんな危機感が漂ってる。
天「…何が…あったんだ…」
鉄雄「遊びにきた…しげるの友達というやつがっ…!」
ざわ…
天「いや…しげるも小学生なんだから…来るだろう友達くらい…」
零「それが…おじいさん…70歳くらいの…
『し〜げ〜るぅうううくん あ〜そ〜〜ぼ』って…」
ざわ…ざわ…
末っ子の肩がビックっと動く。明らかにその訪問者に怯えている。
天「…まあ…しげるもあんな性格だ…年上の友達がいても…不思議じゃない」
零「その上…今日の夕飯は俺が…作る………って」
ざわ…ざわ…ざわ…
カイジ「いやだっ…!いやだっ…!食いたくないっ…!」長男が悲痛な声で泣きじゃくる。
−その時扉が開く「…父さん帰ってたんだ…丁度いい…夕飯が出来た…」
地獄へ続く扉が……
続く
天達が家の中に入って目にしたもの…人数分のご飯、味噌汁
中央に大皿に盛られた人数分のアジフライとキャベツの千切り。
そして「カカカ コココ」と異音を発する人外な雰囲気を持つ老人
天「…あ…初めまして。しげるの父です…」
鷲巣「鷲巣じゃ。コココッ…!」
−天家暫く時間が止まる−
天「…折角しげるが夕飯を作ってくれたんだ冷めないうちに食べようっ…!」
天が一番にアジフライを取る。皆もそれに続く。しかし零だけは気付く。
(…明らかにっ!うまく衣でカモフラージュされてるが、明らかに形が違う魚が2匹)
その1匹を何も気付かないカイジが取るっ…!
零がそれを口に出そうか悩んでいるときにアカギと目が合う。
アカギの口の端が少し上がる。圧倒的笑み!もはや悪魔の笑み!
そして自分は最後に取り零を見つめる。
その目で(これで公平っ…!)と零に言う。
零が何もいえないまま天が最初に口をつけた
天「うまいっ!しげるっ!お前すごいなっ!小学生なのにっ!」
天が満面の笑みで食べる。それに釣られて躊躇していた子供達も食べ始めた。
一同「うまいっ!すげーっ!うまいっ!」皆が次々に褒める。
アカギ「…そうか…うまいか…。しかしこのアジフライうまいだけじゃない…」
一同「…えっ…?」ざわ…
アカギ「…当たりつき…」
一同「…えっ…?」ざわ…ざわ…
鉄雄「…当たりってっ…?」
アカギ「…1匹だけ高級魚…ふぐ…」
鉄雄「……まさか…捌いたのは…?」ざわ…ざわ…ざわ…
−その時アカギは何も言わずにやりと笑った−
一同唖然として箸を落とす。誰も喋れない。圧倒的沈黙!
急にカイジが真っ青な顔をして口を押さえる。そのまま勢いよく
トイレに向かって走り出した。
鉄雄「しげるっ!!お前冗談でも…」
激しい口調で森田がアカギに掴みかかりそうになった時、
まったく空気を読まない鷲巣が口を開いた。
鷲巣「コココ…うまい…うまいぞ。とても鯵とは思えんうまさだ」
アカギ「それはそうだろう。お前が食べたのは、知り合いのふぐ料理屋の親父が
小さすぎて売り物にならないからと、わざわざ捌いてくれたふぐだ。心がこもっている。
さすが鷲巣は剛運。ずうずうしく人の家で飯食って、しかも当たりを引くとは」
鷲巣「カカカっ…!そうかわしが当たりかっ…!これは愉快っ…」
一同また呆然っ…!
零「…じゃあ カイジ兄さんが食べたのは…?
アカギ「…急に鷲巣が来たので1匹足りなくなった…仕方がないから
その辺の魚で代用した…。」
零「…その辺の魚って…?」
アカギ「…ふな…」
−完−
−以上−
初めて話を書いてみた。反省はしてるが謝らない。
ふぐのフライが本当にうまいのか。ふなやふぐも頑張ればアジフライな
見た目になるのかも知らないっ…!
>>320 ふぐのバター焼きを食べた事ありますが
すごい美味しかったので洋食にも向いてると思う>ふぐ
しかしカイジ…なんという不遇…w
>>320 ふぐのてんぷらはおいしかったですよー
しげる、鷲巣様と仲良しなんだw
ふぐ職人とも知り合いの小学生w
カイジは別の意味で当たり!?
>>317 待っていた…!新作を!!
しげるの手料理?!怖すぎるなw
しかも唯一のしげるイビリキャラ、市川が出てくるとは…!
続きwktkしてます!
↑↑
…orz
あほな勘違いカキコ、本当にスマンでした
上のはスルーしてくれ
保守
じいさん設定の人もうひとり増やしてもいいよね?天の嫁2人いるし。
初めてこのスレ見たけど殺伐とした家だなwww嫌すぎるww
>>320 面白かったよう最高だよう大好きだよう
しげるが事も無げに刻んだであろうシャキシャキキャベツも美味そうだよう
それから小学生と料亭経営者の交流があったり、水のきれいな良い街だよう
圧倒的保守……!
ほしゅっ…!ほしゅっ…!
331 :
創る名無しに見る名無し:2009/10/29(木) 02:08:50 ID:yYfQUJ29
ネタスレ保守age
このスレ初めて来たんだけれど、しげるとアカギは別物?
伊藤家の卓はまだか
伊藤家の食卓ってww
確かにカイジは主婦の知恵っぽいものを知ってそうな感じはする
336 :
創る名無しに見る名無し:2009/12/11(金) 20:25:48 ID:h+AtJ9AV
あげ
最近ネタが全く投下されない…福本漫画好きに忘れられてるのか
待てるよな…息子よ…!
なんだこのスレ
クソワロタwwwww
暇だから登場人物まとめてみた
天・黒沢→ふれあいたい親父と空回りサンタクロース
カイジ→長男。損な役が多い
鉄雄→次男。しっかりしてる
しげる→三男。何でもそつなくこなす。
零→四男真面目な子。正論言いつつツッコミ
涯→五男。自由と孤立を愛するがゆえに天を困らせる
鷲巣→しげるの友達。金持ちなじいちゃん
市川→アカギいびりじいちゃん
ジャック→零にジャガ芋とか差し入れて貰うじいちゃん
原田→天の義弟・キャバクラの客
銀王→幸雄の親父サンタクロース
幸雄→銀王の息子。犬になれる
美緒→カイジの姉ちゃん片桐→女子高生とかけおち。でいいのかな
家族旅行編
天「着いたぞ、ここがマカオだっ…!」
カイジ「僥倖…!なんという僥倖っ…!初家族旅行…!」
森田「マカオって意外と暑いんですね、銀さん」
銀二「マカオは日本と違って亜熱帯性気候でな…春ならもう半袖でもいいくらいさ」
平山「いやそんなことより…話が違うじゃないか!
何故あいつらと一緒に旅行に来ているんだ…?家族旅行じゃなかったのか…!」
アカギ「家族旅行を二家族で行うという発想に思い至ることが出来ない…なるほど、凡夫だ」
平山「なに…!?」
零「まあまあ二人とも喧嘩しないで、旅行中くらい楽しく過ごそうよ。
しげる兄さんもそんな服用意してたくらいなんだから楽しみにしてたんだろう?
よく似合ってるよ…アロハシャツ」
アカギ「クク……」
森田(そういえばしげるは前に友達とハワイ行ってたっけ…そのときのかな)
涯「孤立せよ…!」
天「涯、流石に海外でそれはまずい…!」
ーーーーーーーーー
カイジ「なんだあの露天…?見慣れないことやってるな」
零「大小だね。流石東洋のラスベガス、路上でも堂々と賭博とは」
アカギ「旅先にて限りある資金を使ってのギャンブル…面白い…狂気の沙汰ほど面白い…!」
森田「積もう、肘の高さまで…!」
平山「積み過ぎだ…!それはお前の小遣いのほぼ全て…!」
銀二「安心しな…!あれは10パタカのコイン。現在の日本円に換算すると一枚約110円…!」
天「まあそれでも結構な額だが…いいじゃねえか、やってみろよ鉄男」
森田、最初はそこそこ勝っていた。
しかし時間が経つにつれ、徐々に負けが込んできてしまう。
森田の張った目とまるで逆に出るサイコロの出目。
最初は余裕を見せていた森田も次第に疑心暗鬼…!
いつの間にか、もう分からない…次の勝負…いくら賭けるべきか、大小どちらに賭けるべきか…。
惑う森田の手…森田の自信喪失に気が付く天ら一行…。
森田(俺もヤキが回ったか…まるで三流のギャンブラー…
あのサイコロ…何かがおかしい…けれど分からない…!)
そのとき…カイジに圧倒的閃き…!閃光…光が脳を刺す…!
大小殺し…!悪魔的奇手…!
カイジ「すげえ…!これはすげえ発見だ!
よく聞け鉄男…!鉄男っ……鉄男よぉ…!!
ロハ…いや、ロリだ…!ロリ…!ロリなんだ…!ロリこそが希望そのもの…!」ボロボロ
アカギ「黙れ、ぶち殺すぞ…!パァニ…パァニ…!」
カイジ「空港で銃取り上げられたからって指向けて口で言うなっ…!
よく見ろあれをっ…!次は絶対ロr……ごっごめんなさい!」
零(指鉄砲でも頭押さえて目に向ければ脅しは有効、か…!)
続く
新作ktkr
続き楽しみにしてる
森田は鉄男じゃなくて鉄雄だったね…ごめん
近いうちに続き投下します
>>341続き
周りの喧騒も頭に入らず、一心に思考を巡らす森田…。
そして突如森田に電流走るっ…!
辿りつくサイコロへの違和感の正体…!ここぞというときに必ず負ける理由…!
森田(くそっそういうことかっ…!
奴の手は分かった…!しかし、どうやって勝てば…。
…そうか!どうしてこんなことに気が付かなかったんだ!
俺は間違っていた…!そう…心に『死ぬ』と決めれば話は別…!)
森田は勝負を二度「見」に回し、一度露天から離れる。
目的のものを買ってそれを見物人の一人に金とともに渡すと、すぐに元の位置へ…。
そして三度目の賭け金をそろそろ締め切ろうとしていた露天主の親父に、森田、宣言…!
森田「受けよう…この上…!更にもう一つ、肘の高さまで…!
更にもう一つ…!積むぜ…いくらでも…!金は用意した…!倍プッシュだ…!」
カイジ「なっ…それは流石に…!」
平山「自分のホテル代や食事代まで…!?ヤメロー!シナセタクナーイ!」
アカギ「積めるところまで積む…限度いっぱいまでいくか…ククク…」
涯「自分に依るとはまさにこういうことっ…!」
森田、無法の全額単騎(一発勝負)賭け…!
森田(そう、俺がここで有り金を失う…この地で死ぬと思い定めれば、
相手はその訳の分からない覚悟、得体のしれない狂気に心が揺らぐ…。
その少しの綻びが、俺の狙いっ…!)
森田を相手取る露天主は、元々こんな場末で庶民から稼ぐだけの男。
この親父には大して肝が座っていないことを、森田は見抜いていた。
そして案の定、森田の気迫にひるんだ親父はわずかに手を滑らせる。
ミスに気を取られた親父よりも一歩早く、森田はサイコロを素早く手中へ!
ざわ…ざわ…
森田(そう…こいつはイカサマ…!
気付いてしまえばなんてことはない。一度に三面しか見えない立方体の特性を利用しているんだ…!
そうやって出目を操作したサイコロを何個も持っていて、客の張りを見てその都度持ち替えていた…!
だから、現物をこうして奪って皆に晒す…!
あとは弁舌…!新たなサイコロを求めるようにけしかけて、
俺が頼んだ見物人から、刀で端を削らせた特製サイコロを渡してもらえばいい…!)
森田「おい!いいかみんな、こいつはサマを…っ!」
銀二「ちょっと待て鉄雄!」
森田「なにをするんだ銀さん!」
銀二「いいから黙ってな!」
続く
×天の叔父
○天の弟
すまん…
おおおすごく面白い!
家族旅行編の続き楽しみに待ってます
カイジwwwwwwww
家族旅行編おもろいwww
続き待ってます!
この一行が飛行機に乗ってるとことか想像したらもうwww
CAさん大変そうwww
カイジ「皆…っ!!寿司だっ…寿司を食べに行くぞ…!」
零「…え?急にどうしたの…兄さん?」
アカギ「ククク…良いじゃねぇか。大トロ…倍プッシュだ……!」
涯「……盗みでもしたのか…?」
涯の一言で静寂に包まれる一家…!
零「え…?いや、なに言ってるんだよ…涯。まさか…」
しかし零、ここで言い澱む…!
アカギ「ククク…まぁ良いじゃねぇか…。俺達には関係ねぇ…だろ?」
カイジ、信用されず…!
カイジ「え…?ちょ…なんだよ…折角初給料貰ってきたのに…それでも…それでも家族かっ…!!」
この一言で一家豹変…!!ひっくり返される…手のひら…!!
零「兄さん…!」
涯「ご…ごめん…」
アカギ「決まりだな。行こうか…!」
カイジ「え…あ、うん……(何だよ…コレ…)」
一同、回転寿司へ向かう。
この時カイジ、手持ちは1万と2千…。
回転寿司であれば充分に足りる額…!
が、しかしカイジに走る…一抹の不安…!!
カイジ(俺は何か…とんでもない思い違いをしているのかも…)
続…?
カイジ破滅フラグw
規制がやっと解けたので
>>345続き
いきなり発言を銀二に止められ、森田は思わず銀二を凝視する。
イカサマという言葉で一瞬で騒然とした雰囲気の中、銀二は丁寧に切りだした。
銀二「…すまねえな、俺の連れがいきなり騒いじまってよ。周りのみなさんも驚かしてすまない。(ペコリ)
あんたにもサマだなんてとんだ言いがかりで恥をかかせて悪かった。
これはせめてもの詫びの気持ち…あんたの面子のための詫び金だ。
ただ、旅先ということで用心のため、現金は服の内側やらに隠してある。
こんな衆人環視の場では出せない…少しあちらへ行かないか」
もちろん詫び金は半ば口実。
銀二、有無を言わさず森田と露天主を連れて建物の影へ…!
銀二「…………。
ここでいい。俺の言葉、通じるな?…よし。
…ああ、そうだ。これ、この賽…。
本当は本当にイカサマ賽だろう?ちょいと目がおかしいことになってるもんな。
バレちゃあもうあんたは終わりだな。この露天街にはいられなくなる。
それだけじゃない、今までお前に負けた奴らにも糾弾され、
奴らからしぼり取った金を全て返済するハメにまでなるはずだ…。
そう、俺達が今この賽を持って騒ぎ立てるだけで」
顔から血の気が引く親父。未だ銀二の意図を掴めず煙に巻かれたような顔の森田。
その二人を前に銀二は続ける。
銀二「フフ…そう青くならなくてもいいんだぜ、親父さん。
何故なら俺達はただ偶然ここに来ただけの旅人。今満足すればもうここへ来ることはない。
そして約束しよう。俺達の勝負はあと一度きりだ。
そう、何も裏からずっと強請り続けようって話じゃない。
他にもあるんだろ、自分が出したい目を出せるように細工された賽が…
つまり、次の回でもあんたは出目を自由に出来るってことだ。
さあどうする?今ならあんたの面目も保てる。まっとうな勝負として俺達に配当を支払うことが出来る。
周りは疑わない。今後も何事もなく商売を続けられる。
さてと、俺からの話はここまでだ。あとどうするかはあんた次第だな。
これが詫び金だ。受け取って皆に無実を見せびらかせばいい…」
銀二から持たされた紙幣を握り締めて露天へ戻る親父…。
その後ろから悠然と歩いて戻っていく銀二とその後に続く森田…。
そして再開される大小!森田の張りは「小」!
額に縦線をいっぱいに入れて、親父がサイコロを放つ!
親父の出した目は、「小」…!森田の勝利…!
凄いツキだ、もしかすると裏で何かあったのでは、いやあれだけ張りこんだから勝負運が森田側に回ったのだなどと
様々な憶測が観客の間を飛ぶ中、露天主から堂々と配当を受け取る森田。
周りのざわざわなど一向に介せず成り行きを見ている銀二。
森田が堂々と勝利すれば、そんな確証のない疑いなどただの疑いで終わるだけだと分かっているからこその、この企み…!
銀二「気持ちよく勝ったところでみんな、そろそろホテルへ戻ろうか…」
天「あれ、銀さんそのサイコロは何だい」
銀二「なあに、記念にひとつもらったのさ。
お守り代わりにこの旅行中はずっと持っていることにしよう…フフ…。
おっと鉄雄、俺がどんな風に詫びたのか…みんなには内緒だぜ…!」
アカギ「ふ〜ん、やるねアンタ…」
森田「銀さん…」
銀二「お前の策、悪くはなかった…。
ただ、ふたつ足りないところがあった。
ひとつは安全性。お前が頼んだ男が奴とグルではない保証はない。
それでもお前の豪運ならなんとかしたかもしれないが、それよりもうひとつの理由が決定的…。
今の状況でイカサマを騒ぎ立てることは、奴を殺し過ぎる。奴の恨みを買い過ぎるんだ。
そうすれば後の数日間、慣れぬ土地にて面倒をしょいこむことになる…。
だからああして相手も立てつつ、サマ賽という弱みを手元に残しておく。
今はそれが最善。
何故なら今回の目的は、楽しい旅行…!だから後顧の憂いはなしがいいんだ…!
そしてそこまで考えれば…あとの汚い真似は俺の仕事さ」
森田(銀さん…あの一瞬でそこまで…この人は…!)
森田「けど、銀さん。
あの男、今まであんなサマで金を荒稼ぎしてきたのかと思うと…
なんだか釈然としないっていうか…」
銀二「…あの男、お前をカモっていたときの様子を見る限り、今までそれは阿漕に稼いでいたんだろうな。
しかし今回、一瞬でもサマという言葉が飛び交ったことで、
周囲は男を疑うこと、しかもサイコロそのものを疑うという選択肢に気付いてしまった。
今回は逃れられても…フフ…噂ってのは怖いんだ…!
十中八九、近い内にあの男のサマはばれる…!
しかしその頃には俺達は日本さ…もう関係のない話…!」
森田(銀さん…なんたる悪党…!
銀王…その呼び名の片鱗が、見えた気がする…!
なりたい…俺はこの人のように…いつか『金』と呼ばれるようにっ…!)
いつの間にか森田が銀さんに憧れた話になったでござるの巻 おわり
あと小ネタ
食事
平山「さっきの賭け…可能性は低かったが結果的には大勝ち…しかもその金でホテルでの最高級晩餐…!」
涯「…初めて見た、こんな豪勢な飯」
零「涯は…いつものりたまだから…!」
天「それじゃあ…いただきますっ…!」
一同「いただきますっ…!」
モグ…モグ…ウシ…ウシ…
カイジ「!?…なんだ…この…異様…異様な香り…!あまりに理不尽なこの草の味…!」
カイジの中で交錯する違和感!
あまりにも日本では馴染みのないこの味!初めて食べる日本人の多くを戸惑わせるその香り!
そして料理全体の味そのものを覆い隠す圧倒的存在感!
カイジ(これはなんだ?これはいったいなんのために入ってやがる?
第一おかしい…何故ほとんどの料理に入っている…なんだこれっ…なんなんだよっ…!)
この違和感…正体の分からない不合理…圧倒的異文化…!
アカギ「クク…まるでパクチーだな」
零「パクチーっ…東南アジアではよく使われる香草っ…!」
天「確かにすげえ味だが…カイジ大丈夫か?」
森田「箸持つ手が止まってら…」
カイジ(無理…絶対無理…っていうか不可能…とても食べられないっ…)ぐにゃ〜
――――――――――――――――――
帰国
天「涯…楽しかっただろ?たまにはいいよな、皆で出かけるのも」
涯「…………」
アカギ「黙っていたってお見通しさ…そんな心は…」
カイジ「素直になぁれ…!」
平山「素直になぁれ…!」
銀二「素直に」
森田「素直に」
零「素直になぁれ…!」
涯「………あ、ああ、楽しかった…」
(圧倒的包囲網っ…!い、生きるために挙手っ…!)
おわり
乙!
さすが銀さんっ…!すげぇ!
そして素直じゃない涯ww
涯がボケキャラだな