○●○合作しようぜin創発板○●○

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39名無しさん@お腹いっぱい。
>>32


吉永は高く足を上げ、握り締めた白球を手に大きく振りかぶった。
ランナーなど気にしない、力の限りのワインドアップ投法だ。

「部長、いきますよ!」
「来い吉永! お前の力を見せてみろ!」

吉永の指先から放たれた剛速球は、
田村部長の構えるミットのど真ん中へと
吸い込まれるようにして消えていった。
煙の上がるミットからは景気のいい音が響く。

「ナイスボール!」

田村部長が声を張り上げた。
彼がミットを持つ手は衝撃で痺れている。
きっと百マイルは出ているに違いない。

「この球なら世界を狙えるぞ、吉永!」
「部長! 俺はやりますよ!!」

そんな二人を見て周りの者は思った。
野球やってないで、お前ら会社では仕事しろよ、と。