○●○合作しようぜin創発板○●○

このエントリーをはてなブックマークに追加
32名無しさん@お腹いっぱい。
スレちょいとお借りする

http://imepita.jp/20080903/650240

このクソ絵にイカすエピソードをつけてくだしぁ
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:18:44 ID:Pf5+dAtf
>>32の絵は、特に何も考えずに描いたものです。
この絵に、よろしければエピソードをつけてやってください。
書き手以外の方も、好きなようにこの絵をイジってくれて構いません。

合作、しましょう
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:23:16 ID:K/R+NK2D
すまんがどういう状況なのかさっぱり分からんw

「魔球や魔打があるように首尾にも魔守備があるんだぜーッ!!」

「ゲーッ!! な、なんだあの技はーッ!」

「手刀で球を三枚にスライスした、これでスリーアウトチェンジだーッ!!」

これでよろしいので?
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:26:16 ID:Pf5+dAtf
状況を設定した方がやりやすいかな?
>>34みたいに、色んな解釈が出来た方が幅が広がると思ったんだ
36名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:30:33 ID:K/R+NK2D
普通の立ち絵か何か描いて、イメピタにあげてもらえれば
こっちで細工して仕上げますよ、男でも女でもいいですが
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:32:11 ID:calCEPA+
>>34
なんという黄金期の少年ジャンプww
その状況は美味しいw
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:33:47 ID:Pf5+dAtf
>>36
mjd!?
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:35:50 ID:MRBWBjI7
>>32


吉永は高く足を上げ、握り締めた白球を手に大きく振りかぶった。
ランナーなど気にしない、力の限りのワインドアップ投法だ。

「部長、いきますよ!」
「来い吉永! お前の力を見せてみろ!」

吉永の指先から放たれた剛速球は、
田村部長の構えるミットのど真ん中へと
吸い込まれるようにして消えていった。
煙の上がるミットからは景気のいい音が響く。

「ナイスボール!」

田村部長が声を張り上げた。
彼がミットを持つ手は衝撃で痺れている。
きっと百マイルは出ているに違いない。

「この球なら世界を狙えるぞ、吉永!」
「部長! 俺はやりますよ!!」

そんな二人を見て周りの者は思った。
野球やってないで、お前ら会社では仕事しろよ、と。
40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:40:01 ID:Imc90uPB
>>32
企業戦士の憂鬱

らたらん、と始業のベルが鳴る。
さあ、踊ろう。お客様満足度NO.1を目指して。
そこで上司が一言。
「目指すだけじゃだめだろ。結果を出せ、結果を」

嗚呼、ぼくの形状記憶スーツ。
袖を通したその日から、ぼくはマリオネット。
社会貢献、生活、税金、え? また上がるの?
は、参ったね。

昼休みは屋上でキャッチボール。
息抜きだって企業戦士の大事な仕事さ。
ぼくらはマリオネット。
ボールにも糸がついてるのは内緒だけどね。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:40:02 ID:Pf5+dAtf
>39
おおおおお! 凄い!

誰か田村部長を描いてみてくれ!
仕上げはID:K/R+NK2Dに任せてもいいのかい!?
42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:40:26 ID:calCEPA+
>>39
吹いたw
どう考えてもその二人は働く場所間違えてるww
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:42:50 ID:Pf5+dAtf
>>40
今度は詩的なやつか!
ありがとう!

やっちまった感がしてたけど、描いて良かった!
人生初の絵うpがこんなんなるなんて、感動だわ
44名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:45:28 ID:pBCCkTam
>>32

目の前にキャッチボールをしているスーツ姿の青年がいます。
お昼休みだというのに精がでますね、と
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:48:32 ID:Pf5+dAtf
これって合作にならないかな?

>>44を見て、呆れた顔でキャッチボールを見る美人キャリアウーマンが浮かんだ
俺が絵が描ける人間だったら……!
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:51:24 ID:+OoVgh1a
吉永君と田村部長が会社で空気の読めないことして遊ぶ
社会風刺つきリーマンギャグ小説でいいのかw
47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 18:57:39 ID:Pf5+dAtf
>>39>>40>>44を全部混ぜると、

部署全体が上に怒られて、
気分転換に屋上でキャッチボールをしている吉永と田村部長。
それを誰かが呆れた様子で見ている。

って事になるな
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:09:41 ID:Pf5+dAtf
レスwwwwつかないwwwwwww

>>39が良ければ、俺が田村部長描いちゃっていいかい?
見ての通りヘタクソだが
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:23:57 ID:Imc90uPB
合作というならこういうのもありかと?
テキトーに作ってみた。

http://imepita.jp/20080903/694970
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:26:57 ID:calCEPA+
>>45の無念を晴らしてみた
殴り書きだからあまり期待してみないように
http://p.pic.to/t9ewe
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:33:47 ID:Pf5+dAtf
>>49-50
素直に感動してる
凄い。楽しい

田村部長の立ち絵描いてみた
誰か仕上げ頼める?

http://imepita.jp/20080903/702360
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:36:20 ID:calCEPA+
>>49
そうか、そういうのもありか…!なるほど
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:37:57 ID:calCEPA+
>>51
想像以上にぽっちゃりしてた〜!?
K/R+NK2Dがいるなら彼(?)が仕上げてくれるのかな?
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 19:45:11 ID:Pf5+dAtf
>>53
樽型のオッサンが好きなんだw

絵を描く人間じゃない俺が描いてここまで発展するんだから、
何かキッカケがあればもっとこのスレ動くよな
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:08:37 ID:qr1WkCgN
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:12:17 ID:eLSESzzG
哀愁漂いすぎwww

過去のトラウマとか絶対あるw
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:15:23 ID:Pf5+dAtf
>>55
すげえ! 俺の落書きみたいなもんがこうなるとは思わなんだ……!
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:16:01 ID:calCEPA+
頭の後ろのアホ毛が、何かを受信してそうだww
上手いな、GJ!
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:31:05 ID:Pf5+dAtf
この流れって、合作なのかな? 二次創作なのかな?
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:33:55 ID:W6G4bGxq
>>39さんが「原作」ってことになるから、この場合二次創作ですな
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:35:55 ID:eLSESzzG
>>60
でも、それを言ったら原作者つきの漫画も二次創作にならないか?
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:38:31 ID:Pf5+dAtf
なるほど

>>32(絵担当)+>>40(文担当)=>>49(まとめ担当)

ってのは無し?
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:43:24 ID:W6G4bGxq
>>61
基本的に文章、物語を作った人に原作の権利があります

漫画の場合、原作:A、作画:Bだった場合は、原作側の意向が優先

ラノベの原作者(分)に印税が入ってもイラストレーター(挿絵)には入らないということですね
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:43:52 ID:Wdfgvl6L
>>60
合作なんだから二次創作じゃないと思うよ
それにその論理だと挿絵つき小説は挿絵が二次ってことになっちゃうよ
65名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:46:22 ID:W6G4bGxq
まぁ、無償でやってる内は絵を描く人も気にしないでしょ
66 ◆U4jQgFN8e. :2008/09/03(水) 20:49:16 ID:DJKwjMSb
失礼、今から4レスぶん投下させていただきやす
67 ◆U4jQgFN8e. :2008/09/03(水) 20:51:27 ID:DJKwjMSb
(1/4)

 暑い。
 当たり前だ。
 俺はスーツ姿でピッチャーマウンドに立っているのだ。
 味方チームの俺をのぞく全員と相手チームの全員が、普通の野球用ユニフォーム
を着ているというのに。
 八月も終盤の炎天下、この市営球場には陽がさんさんと降り注いでいた。
「しまっていこー!」キャッチャーが吼える。
「おー!」俺を含め、野手が手を上げてこたえた。
 一回の表が始まった。
 不敵な面構えのバッタを睨みつけてから、俺は振りかぶり、脚をあげ、踏み込み、
腕をしならせて、第一球を放った。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:51:54 ID:Pf5+dAtf
支援
69 ◆U4jQgFN8e. :2008/09/03(水) 20:52:19 ID:DJKwjMSb
(2/4)

 ことの起こりは一ヶ月前。取引先とのミーティングの際に、野球の話になったこ
とから始まる。
 投手として甲子園出場経験もある俺は、当然プロ野球にも詳しかった。取引先企
業の田村さんは年配の男性であり俺とは世代が違ったが、彼の少年時代の選手にま
で詳しい俺のことをいたく気に入ってくれたようだった。
 ただ、自分が高校野球をやっていたことだけは話さなかった。俺は甲子園一回戦
で25点をとられた駄目投手であり、それを思い出すだけでも嫌だったのだ。
 あれよあれよという間に、「今度野球をしようじゃないか」という話を持ちかけ
られた。接待野球というわけだ。甲子園での辛い経験を思い出し内心嫌でたまらな
かったが、ここは仕方がない。俺はにこやかに快諾した。

 俺の会社は社員12名の零細企業であった。社内には一丁前に野球部があったが、
選手は4名だけ、それも素人ばかりだった。仕方がないので、あとの面子は適当に
友人を駆り集めた。
 それにしても相手チームの実力がはかりかねる。これは真剣勝負ではなく接待野
球なのだから、ちょうどギリギリのところで負けたい。しかも、わざとらしくなく。
 しかし考えてみれば相手方も本気でやろうと思っているわけではないだろうし、
それほどの精鋭を集めてくるとは思えなかった。たぶんうまいこと実力が拮抗する
だろう、と俺はのんきに考えた。
 試合前日。俺は自宅で、社内野球チームのユニフォームの着心地を確認するため
に袖をとおそうとした。
 そのときだ。甲子園での醜態、学校へ帰ってからのみなの力のない励まし、微妙
にやられたイジメ、軽いイヤガラセ、家での飯抜きなどの記憶がフラッシュバック
し、俺は嘔吐した。なんどやってみても、俺にはどうしてもユニフォームを着るこ
とができなかった。

 そして試合当日、俺はスーツ姿で参上した。
 スーツを着て軽く投球練習をする俺を見て、味方も相手方も目を丸くした。
「吉永君、キミ、そんな格好でやるのかね」田村さんが寄ってきた。
「はい。企業戦士たるもの、いついかなるときでも身だしなみに気をつけなければ
いけないと考えております。服装の緩みは気の緩み、とも申しますし」理由を正直
に言うのもなさけなく思えたので、俺はそう誤魔化した。
「ほう」田村さんは低い声で言った。「つまり君は、私の気が緩みっぱなしで、企
業戦士として相応しくない、とこう言いたいのだね」
「いえっ……、そんな……! 申し訳ございません!」俺は冷や汗を流しながら勢
いよく腰を45度に曲げた。
「まあいい。君のピッチング、期待しているよ……」田村さんはククク、と笑いな
がら去っていった。
70 ◆U4jQgFN8e. :2008/09/03(水) 20:53:07 ID:DJKwjMSb
(3/4)

 第一球はど真ん中にストライクが決まった。
 我ながら驚いた。物凄く調子がいい。十年ほどのブランクがあるはずなのに、ま
るで高校時代と同じ……、いやそれ以上の球速が出ているように思われる。
 しかしここで調子に乗ってはいけない。うまく負けなければならないのだ。それ
も、全力を出すふりをして。
 だが、もう遅い。今の球を見て、敵味方共に静まり返っている。俺のプロ顔負け
のピッチングに恐れおののいているのだ。
 今から誤魔化すのはどうにも難しい。突然球速が遅くなったら、誰が見ても手加
減しているとわかる。それでは向こうの心象はなおさら悪くなる。
 俺は覚悟を決めた。もういっそ本気でやってみたらどうだろう。
 先ほどの田村さんの態度が思い出された。俺の揚げ足をとるかのような発言……。
あれは完全に自らの立場を利用した上で俺にプレッシャーをかけてきている。なん
とも卑怯なやり口だ。パワーハラスメントというやつだ。明らかにスポーツマンシ
ップに反しているではないか。俺は急に田村さんのことが憎くなった。若者の芽を
摘もうとするあのやり口……。奴こそが、日本社会の腐敗の象徴ではないか。

 二球目。ストライク。
 三球目。ストライク。アウト。
 キャッチャーがのけぞるほどの速球が見事に決まった。

 俺は考えた。
 今までスーツを着ているとき、俺はただの奴隷に過ぎなかった。
 しかし今はどうだ。
 俺はスーツを着ることによって過去を乗り越え、このマウンドに立つことができ
た。そしてゲームの支配者になろうとしている。

 二人目のバッター。
 一球目。ストライク。
 二球目。ストライク。
 三球目。ストライク。アウト。
 完璧な球筋だった。

 今まで、「スーツを着た俺=奴隷」という確固としたイメージが自分の中にあっ
た。
 しかし徐々にこれが崩れ、「スーツを着た俺=支配者」というイメージへと取っ
て代わっていくのが感じられた。
71 ◆U4jQgFN8e. :2008/09/03(水) 20:53:58 ID:DJKwjMSb
(4/4)

 試合が終わった。
 俺は息をつき、ネクタイの位置を直した。
 0対2。俺は完全試合を達成した。味方全員が歓声をあげて俺の周りに集まってき
た。俺は涙ぐんでいた。

「く……くそうっ!」田村さんは目を赤く泣き腫らして、地面に突っ伏していた。
「田村さん」俺は彼の傍へ行き、地面に片ひざをついた。「あなたも私も全力を尽
くした。いいゲームでした」
「いいゲームだと……! 完全試合を食らったんだぞこっちは。そんな慰めはよし
てくれ!」
「いえ、運が良かっただけです」
「ふざけるなっ!」
 田村さんはしばらく泣き続けた。俺はそこでじっと見守るだけだった。
 数分が経った頃、彼の涙もおさまってきたようだった。
「みっともないところを見せてすまない……、完敗だ。君はいいピッチャーだ。そ
して、いいゲームだった」
「田村さん……」
「謝らなくてはならない。私は試合前に、わざと君を動揺させるようなことを……」
「いいんです。大したことじゃありません。僕はこの試合のおかげですべてをふっ
きることができたんです。あなたに感謝しなければいけないくらいです」
「許してくれるのか」
「もちろんです」
 俺がそういうと、田村さんは感極まってまた大声で泣き出し、地面に伏せた。

 このときだ。周囲の景色が一瞬にして変わった。
 俺は甲子園にいた。
 忘れもしないあのグラウンド、ピッチャーマウンド、観客席、青空……。ぐるり
と見回すと、大勢の観客の顔、顔、顔……。すべてがあのままだった。
 ただ一点違っていたのは、割れんばかりの歓声だった。俺が高校時代に登板した
あの試合での気の抜けた客の反応とはまったく違う、本当の大歓声だ。
 俺は観客の顔を一人一人見回した。やや遠いが、そのすべての笑顔は確かに俺を
たたえていた。
 高校時代に俺が欲して止まず、そして遂に得られなかったものが、今ここにあっ
た。

 そして、突如として風景は元に戻った。
 ここはただの閑散とした市営球場でしかなかった。
 俺は田村さんを抱えあげ、立たせてやった。
「田村さん、帰りましょう」
「……ああ」田村さんは涙を拭き、笑顔を作った。「今度こそは負けんぞ。絶対に
勝ってみせる!」
「ええ、挑戦、お待ちしてます。再戦の誓いに、土でも持って帰りましょうか。そ
して家に飾るんです」
「わはは。大げさだな。まるで甲子園にでも来たみたいじゃないか。ここはただの
市営球場だぞ」
「いえ、此処こそが甲子園だったんです」言葉がうまく出てこない。一瞬でも気を
緩めると、涙があふれて来そうだった。「……あなたにとっての、そして何より、
僕にとっての」

[了]
72名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 20:55:11 ID:Wdfgvl6L
>>63
>ラノベの原作者(分)に印税が入ってもイラストレーター(挿絵)には入らないということですね
印税はレーターに入る場合もある。契約による。
それから、原作についてる挿絵は二次創作とは言わないよw
契約によるけど、絵の著作権はイラストレーターにあるよ
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:01:11 ID:Pf5+dAtf
ID:DJKwjMSb、投下乙!
お前さんの甲子園、楽しませてもらったぜ!

なんか権利とか難しい事はよくわからねえけど、この流れ面白くね?
7455:2008/09/03(水) 21:03:58 ID:2KSi1TMi
個人的に田村さんはドカベンイメージして描いたんで
イメージが合わなかったですねw
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:05:05 ID:calCEPA+
>>67
いままでの流れを上手くまとめて、しかもドラマチックに演出するとは
GJ!
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:08:04 ID:Pf5+dAtf
>>74
山田太郎だったかwww
上手く描けなくて申し訳ねえ

書いてくれた人や描いてくれた人は怒るかもしれないけど、
俺はこの“流れ”が一つの作品だと思えちゃうんだよね
掲示板で、ワイワイやってる感じがさ
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:08:25 ID:cs0UCup9
流れさえ合えば、メディアミックスとかいろいろできそうだな。
78名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:16:19 ID:DJKwjMSb
読んでくださった方ありがとう。
この後、紆余曲折を経て吉永は田村の部下になるのだった……てな感じをイメージして
プレストーリー的に書いてみたよ。
79名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:22:35 ID:Pf5+dAtf
>>78のも読んでみたいけど、ここらで一回流れを切ろうと思うんだがどうだろう?
他にも違うもんをやってみたい人はいるだろうし、
ただの思いつきで長くスレを使うのも気がひけるんだ

まだこの流れで創作をしてる奴っているかい?
80名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:23:50 ID:DJKwjMSb
>>79
おれのコメントは既に投下したやつをさしてのものだから、
気にしなくていいよ
81名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:28:04 ID:Pf5+dAtf
>>80
あいお

んじゃ、21:40:00までに創作中とレスが無い場合、勝手ながら一度切らせてもらう
勿論、続けたい人がいるなら続行してもおk
その場合もレスがあると嬉しいな
82名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:30:20 ID:FzNNuZ1E
>>81
絵じゃなくてSSでも良いのかい?
完成が何時になるか分からないけど
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:33:23 ID:aDIeK722
>>79
切らずにいくつかの合作を並行してやってもいいんじゃない?
個人的には会社員野球の話ももっと見たいし
84名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:36:05 ID:Pf5+dAtf
>>82
創作続ける気でいる人がいるなら、それも流れだからおkでしょ
ただ、他のお題でもやってみたいって人はいると思うんだ
だからあまり長くこのスレを占拠する形にはしたくないのが個人的な意見

投下が遅れる場合、>>32なり何なり安価つけた方がいいと思う
85名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:39:15 ID:FzNNuZ1E
>>84
いや、今の流れ(社内キャッチボール)のSSじゃなくて、新しいお題としてSSを投下したいと思って
何時とは書いたけど1時間も掛かんないと思う
86名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:42:38 ID:Pf5+dAtf
>>85
そういう事か
ぶっちゃけ俺はわからんなwww
このスレを覗いてる奴のノリによると思うぞ
雑談スレでやってみようって声かけてみるとかさ

んじゃ、>>32-86の流れの作品、一応完成

おつかれさまでした
87名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:45:59 ID:VNRFCZ/c
原作がないと始まらんのでガンガンいきましょう
なるだけならキャラクター優先で書いてもらえると、後に続く人が楽っスよ
88名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:48:40 ID:FzNNuZ1E
>>86-87
了解しました。じゃ、キャラ特化で
あれだ、こいつしょっぱいと思ったら容赦なく叩いてくれ、喜ぶから
89名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:32:09 ID:FzNNuZ1E
出来たよー\(^0^)/
と…思ったけど推敲してるからちょっと待ってくれ
90名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:32:22 ID:Imc90uPB
>>11で描けたよー\(^o^)/

http://imepita.jp/20080903/806070


アニメじゃなくて絵本だな。我慢してくれw
うん。反省してる。
次の合作いってみよう。
91名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:33:36 ID:WMj4JKkq
なんか取り憑かれそう
92名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:41:57 ID:VNRFCZ/c
ロールシャッハテストみたいな絵本だな
93名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:47:14 ID:Imc90uPB
俺のが原画だとすれば、あとは動画マンがいれば一応形になるわけだが。
動画の編集、音楽、西友によるアフレコ。アニメになるな。

ただ、そんな重労働を無償でやろうという奴はいない。
それだけの話だ。

>>91,92
なんかごめんね。絵なんか描いたことないんだ。
マウスで描いたから線がぐにゃぐにゃになっちゃった。
94カサカサ1/2 ◆fPFxHk1q3M :2008/09/03(水) 22:50:05 ID:FzNNuZ1E
ごめん待たせたYO、長いから二つに分けてみた
タイトルに意味は無い

その日、俺はいつもと変わらないだらけた日常を心ゆくまで堪能していた。ゲームやパソコン、漫画等
そんな時だ、俺はいつもの日常に魔を刺す「奴」の存在を感知した。そう、黒くて鈍く、すばしっこい「奴」だ
さっと、俺は愛用の高性能殺虫剤とベットに放り出したカタログ雑誌を丸めて持った。どちらも上手くやれば一撃でしとめられる
普段は怠けきっている第六感を先鋭化させる。周りの空間がピンと張り詰める錯覚に陥る

――捕らえた! そこだぁ! 俺は全身の神経を集中させて、ベットの下に視線とカタログ雑誌を丸めた右手を振り下ろす体勢をとる
ここから瞬間的に這い出る瞬間、貴様は俺の攻撃によって無残にも叩き潰されるのだ!
そう心の中で舌なめずりしながら待っていると…ん? 何だ?
のそのそと、何か黒い変な物がベットから出てきた。「奴」の特徴である黒色ではない上、テカテカもしていない
と、黙ってそれを眺めていると、もう一匹変なのが出てきた。それは茶色い色で、やはりテカテカしていない

何だ…この生き物は? 何か「奴」と言うより「奴」のコスプレをした…何と言えばいいんだ?
俺はその変な生き物に悟られぬようゆっくり屈んだ。じっとしていると…何故だか会話が聞こえてきた
茶色い方のゴキブリ(まぁ、奴だ)モドキが、しがわれた声でひょうきんに言った
「この隠密性…やはり私のリサーチは間違っていなかった! これで問題無く、地球人の生態を調べられるますよ、姫様!」

…は? 地球人…? って事はこいつらはゴキブリに擬態した宇宙人って事か?
耳をすまし続けていると、今度は黒い方のゴキブリモドキが、清楚感溢れる可愛らしい声で答えた
「ええ…ですが…その…」
「どうなされたのです?姫様」
「あの…私達…誰かに見られているようです」

気づかれたか! 俺は屈んでいた腰を掲げて立ち上がった。が、視線はその何かに向き――
俺は目が合った。そこには――ゴキブリのあのわさわさした部分とは別に手足が生え、まるで人の顔が生えている生物――
その顔の目が異様にキラキラしていて、思わず俺は引き込まれて――

「な、な訳ねえだろぉぉぉぉ! キモイ! 気持ち悪い!」
俺は無我夢中でその小人+ゴキブリが交じり合った逆ハイブリットな生物を容赦無くカタログで叩いた
が、いつのまにか黒ゴキブリもどきはその場におらず、茶色い方のゴキブリを滅多打ちしていた
95名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:50:27 ID:gnu8aDLC
吉里吉里でノベルくらいなら作れるんだがな
96カサカサ2/2 ◆fPFxHk1q3M :2008/09/03(水) 22:51:09 ID:FzNNuZ1E
「姫様! どうです。私のいったとおり地球人は何と野蛮…い、や、やめてくれぇ! わしはその手の趣味は無い!」
「喋んな気持ち悪い! 色んな意味で生理的に無理だ!」
が…流石に俺も気分が悪くなってきた。構えていたカタログをその場に放り、俺はその逆ハイブリット生物に説いた

「まぁ…俺もちょっとやりすぎた。それで…お前らは一体なんなんだ?」
ベットに腰掛け、物陰に隠れている黒ゴキブリは、ぜえぜえしている茶ゴキブリをさすりながら、俺の目を合わせてきた
う…けっこう可愛い。これで姿がゴキブリじゃなきゃなぁ・・・切実に

「ええっと…私達はある星から、貴方方の生態を調査する為にやって来ました」
「ふむ、で」
「それで…私の叔父であるアンドレフの助言の元、地球上でもっとも隠密性の高く、なおかつ生態系に強い生物に擬態しようと…」
「それが……」

「ゴキブリか!」
「ゴキブリ…と呼ばれる生物だと、アンドレフが」

…すまん、言わせてくれ。ねーよ。確かに隠密性というか、探りとか侵入には最適な生物だけどさ…
多分そのアンドレフとかいう勘違いは茶色い方のゴキブリだろう。あぁ、すまなかった。でもマジで気持ち悪い
と、支えられていた茶…じゃなくてアンドレフがおっくらおっくら立ち上がった

「姫様…申し訳ありません。私はデータばかりを追いかけていて、地球人の生態についてまだまだ不勉強でした
 私達の本来の姿を、彼に見せましょう。それで彼も少しは信じてくれるはずです。我々の事を」

最初からそうしろとは言わないさ。一応空気は読める。俺は黙って彼らがその本来の姿に戻るのを待った
特に黒ゴキブリの方には期待せざるおえない。よっぽど可愛い姫様なんだろうなぁ…
が、いつまで経ってもその本来の姿に戻らない。ずっとカサカサしている。まさか…

アンドレフが物凄く申し訳無さそうに、言った
「…どうやらどこかでスイッチが壊れてしまったようです。…もう本来の姿には・・・戻れないかと」

インスピレーションをくれた某スレに惜しみない感謝を
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:52:09 ID:FYm6Z476
姫逃げたw
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:53:48 ID:pBCCkTam
>>95
住人有志が集まってサウンドノベルを作ったと云うスレの噂を聞いたことがある
99名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 22:56:28 ID:nnQnOTKS
>>94
昔アフタヌーンに、二軍(ファーム)昆虫記という漫画があって
主人公のゴキブリの女の子の好物が、ティッシュについてるタンパク質だったw
100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 23:02:15 ID:calCEPA+
アンドレフ最初から最後まで使えNEEEEEE!
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 23:28:40 ID:calCEPA+
>ゴキブリのあのわさわさした部分とは別に手足が生え、まるで人の顔が生えている生物
これはゴキの手足もあって、なおかつ人の手足、顔がはえているという認識でいいのかな?
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 23:30:50 ID:FzNNuZ1E
>>99
その漫画すげえ興味が沸くんだがw
主人公冒険したなぁw
>>100
まぁ…そうゆうキャラにしか思いつかなかったんだ。何か
>>101
それでおk。まぁゴキブリのコスプレみたいな感じで
実際見たこと無いけど
103名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 01:37:47 ID:icybbyeP
よそに浮気してたら遅くなったが>>94の絵を描いてみた
画力はないので期待しないでくれ
http://q.pic.to/t77i8
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 01:53:59 ID:DIVH3Is5
>>103
gj ! かわいらしい

これってゴキブリ部分の手足をもごうとしたら痛がるのかな
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 04:40:51 ID:9N9Qvya6
シェアードワールドスレとかキャラ設定スレとかもうあるけど
実際人によって得意分野違うもんな
俺ネーミングセンスがなくてなくて、誰かキャラ名や地名考えてくれーとか思ったりするし
そういうとき気軽に書き込めるスレになるといいな
106単色カアキ ◆N.aVSHkwRs :2008/09/04(木) 22:48:13 ID:U+Pn9vRZ
1レスでショートショート投下しまっす。
SFじゃないけど。
107単色カアキ ◆N.aVSHkwRs :2008/09/04(木) 22:49:33 ID:U+Pn9vRZ
−雨のなか−

雨の篠突く夕暮れ時、ひとつの傘のなかで武人は麻美と向き合っていた。
「なあ、いいだろ? 俺たち付き合ってんだからさ」
「そういう問題じゃないの」
にへらにへらと笑いながら、武人は言い寄る。麻美も言葉では嫌がっているが、顔は笑っている。
「じゃあどういう問題なんだよ」
麻美があさっての方向を見る。そういえば最近、視線を感じることがある。
そのことを麻美に話すと、ストーカーかもしれないといっていた。たしかに危険な、殺気ともいえなくはない視線。
それもつけられているのか、それはいつもそう遠くないところから感じていた。
麻美はうつむき、拗ねるようにいう。
「私……そんなに軽くない」
「俺だって軽くねえよ。お前が初めてだぜ、こんなに好きになったの」
麻美は流すように武人の目を下から覗き込む。
「――誰にでもいってそう」
「いってねーよぅ」
そういいながら武人が麻美の腰に手を回す。あっ、と麻美は呟き、その手から傘が落ちる。
二人は黙ったまま、雨に打たれている。いつも立てている武人の髪がしなだれて、水滴が落ちる。
麻美の円らな目は武人を射通し、彼が見つめている彼女の唇は艶やかに塗れている。
武人はゆっくりと目を閉じた。腰に回した手を引き寄せる。ああ、長かった。そう彼は思った。
付き合い始めたときはもっと早く済むかと踏んでいたが、ここまでてこずるとは。だがそれも今日までのことだ。
達成感に満ち溢れる彼の首元に、麻美の手が回された。

本当に長かった。麻美は感慨深げに、心中で呟く。目を開いている彼女からは、間抜けな武人の顔がはっきりと見えている。
彼に近づいたのは、3ヶ月前。彼女の姉――絹代が昏睡して、1週間が経った頃だった。
絹代が写真をよく見せてくれていたから、武人の顔はすぐにわかった。武人と知り合い、話しをしてもとくに印象は変わらなかった。
俗世間にまみれた、卑しい猿。絹代と麻美の関係を知らず、武人は言い寄ってきた。
それなりの容姿があれば、誰にでも声をかけるんだという彼女の簡単な予想は外れなかった。
麻美は疲れたようなため息をついた。本当に長かった。一日一日が、何倍にも感じられた。
それこそ一年にも二年にも。そして夜も眠れず、慢性的な不眠症となっていた。
不埒な男の子を孕み、堕胎しろと一方的に命令された挙句、紹介された医者の手術は失敗し、
眠れる姉のことをついぞ忘れることはなかった。恨みは大きかった。そして苦悩も大きかった。
でもそれも今日までのこと。麻美は左手を武人の首に回した。達成感のようなものは、まったく感じられない。
彼女にとってとても意外なことだった。だがそれも頷ける。これですべてが終わるわけではない。絹代は目覚めない。
なんとなくそう信じていた。希望的観測は、もてなかった。
右手を鞄に入れ、引き抜く。その手には化粧用の剃刀が握られている。カッターでは音がするから、と彼女は声に出さず口を動かした。
――お姉ちゃん、見てる?
魂だけになった絹代が近くから見ているような映像が浮かぶ。その表情は見えない。
武人の首の横に刃を当て、素早く引く。躊躇いなどなく、あっさりと身は切れた。血が吹く。
篠突く雨が空から落ちるなか、その血は雨に逆らって吹き上げる。武人の目が彼女を貫く。
麻美はその顔を見た瞬間、呪いのようにその顔を忘れられなくなるだろうと悟った。
頭から崩れる武人を、一瞬たりとも逃すものかと見つめる。武人は動かない。
雨音だけが響いていたが、彼女にはとても静かに聞こえた。
108名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/05(金) 10:55:17 ID:0jDhfSHG
姉のための復習か
悲しいお話だね
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 14:39:28 ID:TGl9zn89
age
110名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 22:04:50 ID:9d9YdJj2
絵描きがいないとスレが進まないな。
111名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 19:34:27 ID:fsZhxtGl
絵を描いてみたくなるSSを書かないと!
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 00:49:55 ID:UY1XSF0z
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 11:08:27 ID:8yKiHNKs
>>112から逆に文章書くの面白そうだなw
114112:2008/09/30(火) 22:33:01 ID:+SzWusFj
剃刀持つ手を逆に描いてしまった。
>>113
絵→文章も面白そうだね。
115名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 02:14:20 ID:MjizHTjc
>>112
 豪雨の隙間を縫うように、呻き声が漏れる。続けて、微かに何かが泥の上に落ちる音が響いた。
 そして再び、豪雨が世界を包み込む。まるで、 荒れ放題の草原に不釣合いな物を全て、洗い流そうとするかのように。
 雨の平原で、一組の男女が抱き合っていた。まだ艶やかな肌を残した、若い男女だ。
 荒っぽく纏められた男の髪は雨で崩れそうになり、女は首まで伸ばした黒髪をびっちりと張り付かせて、濡れた体を
合わせるように抱き合っている。その姿を見守るように、傍らには逆さになった傘と、無音で点滅を続けるカメラが横たわっている。
その下には、赤い染みがあった。
 全てが無個性に没する雨の中で唯一、存在を主張するように、赤い液体がゆっくりと、女の顔から滴っていた。
 女は右の顔を髪で隠し、男は左目を驚愕に見開きながら、微動だにしない。ただ男に触れ合った女の額を伝い、赤い汁が毀れるばかり。
既に女の左半分はどす黒く染まっていた。
 ――不意に、女の口が少しだけ動く。声にはならず、唇だけが言葉を刻む。
 ねえ、記念に写真とろうよ……。
 右目のない男の顔を見ながら、顔の左を血に染めた女が微笑んだ。そして、ゆっくりと男の目に刺さったカミソリを抜く。
「あ、これじゃ不公平だったね。お揃いにしなきゃね」
 甘い猫なで声が雨に溶けるように沁み込んでいき、最後にカメラがシャッターを切る音がした。

 豪雨の中、もはや動くものはない。
 ただ雨音だけが辺りを支配していた。
116112:2008/10/08(水) 01:36:40 ID:uAvNT4Ss
>>115
107と女性の心の動きが大きく異っている所が興味深いですね。
同じ素材を使って別の料理を作ったような面白さがあります。
絵を描いた者としては最後の引用が嬉しい所です。
117名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:56:16 ID:CKuyQThj
短いですがSS書いてみました。
絵にしてくれる方がいれば嬉しいです。

スカートとスラックス

高校2年生の桃色のセーラー服の二人の少女、佐藤愛子と長岡法子が仲良く下校している。
「今日でスカートは最後だね、法子ちゃん」
「そうだね、愛子ちゃん」
「あーあ明日からスラックスかー」
「やだねー」
「今日を最後にスカートが廃止、禁止になってスラックス強制なんて男の先生たちがみんなで決めたみたいだけど迷惑よね」
「本当にそうよね、女の先生たちやPTAのお母さんたちはあんなに反対してたのに何かんがえてるのかしら」
「私たち女子生徒もあんなに嫌がってたのに・・・」
「スラックスの導入がこんなに簡単に決まってしまってショックだったわ」
「それも明日は7月1日よ、先生たちがあまりにもスラックスを急ぐからこんな暑い夏にスカートがはけなくなっちゃたのよ」
「ひどいよねー」
「スカートをふとももの上まで短くしているのが校則違反なのはわかるけどそれは一部の人たちだもんね、ほとんどの人は私たちみたいにスカート短くしていないわ」
「私たちの高校は校則がきびしいもんね、ここだけだよ短いスカートがだめな高校なんて」
「私はズボンとかのパンツルックのファッションはあまりしないわ、寒い冬でもスカートの下にタイツはくしね」
「私もそうよ、ズボンはスカートじゃ危険な作業をする時しかはかないわ」
「私たちの高校の制服のデザインすごく可愛いから合格したときはすごく嬉しかったよ」
「私もよ、まさか入学したときはこんなことになるなんて夢にも思わなかったわ」
「1年の時は秋と冬には綺麗な黒いタイツを下にはいてたわ、暖かいだけではなくてすごく気持ちがいいの」
「スカートの下のタイツは女の子らしくておしゃれだったのにね」
「スカートの制服のままで卒業したかったね」
「ええ、卒業アルバムにもスラックスの制服の姿で写るなんて嫌だわ」
「ねえ法子ちゃん、記念ってわけじゃないけど私の家でデジカメで二人で写真撮ろうよ、もうスカートはけないしね」
「それいいわね愛子ちゃん!スカートの私たちの姿残したいわよね!すぐに行きましょう!」
そして二人は愛子の家で写真を撮影した。
「プリンタで印刷するわね、あと写真のデータが入ったCD-Rよ」
「ありがとう、大切にするね」
「いいデジカメで撮ったからすごく綺麗に写ってるわ、法子ちゃん」
「ええ、一生の宝物だわ、愛子ちゃん」
写真には愛子の赤いリボンをつけた腰までの茶髪ロングストレート、法子の赤いリボンで束ねた腰までの金髪ロングポニーテール、二人ともよく似ている赤い綺麗な瞳、
基本と襟の線が桃色で襟、スカーフ、袖口が赤の夏服の半袖の制服、学校指定の膝までの赤いブーツ、ブーツより少し長い白いハイソックス、
そして今日までしか学校にはいて行くことが許されなくなった桃色の線が入った赤い膝より少し上までのミニスカートよりは少し長いスカートをはいた笑顔の二人が写っていた。
そして別れ次の日の朝を迎えた。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 22:57:34 ID:CKuyQThj
「おはよー法子ちゃん!」
「おはよー愛子ちゃん!」
二人の服装は上半身の桃色のセーラー服とブーツは昨日と同じだった。
そして少女らしいデザインのスカートだけはスラックスに変わっていた。
スラックスは二人の高校の男子の制服のスラックスは女子生徒の足の長さに合うように短くしたものだったが女子生徒に似合うように色はスカートと同じ赤い色だった。
後ろのお尻の部分にはポケットが二つついていた。
しかしお嬢様育ちでそれまでほとんどスカートのファッションだった二人にとってスラックスを、
それも高校の制服という長時間はかなければいけないということはとても受け入れられなかった。
「あー!法子ちゃんスラックスだわ!」
「愛子ちゃんこそ」
「スラックスは慣れなくてすごく動きにくいわ」
「それに夏だからすごく暑いしね」
「制服のスラックスなんて男の子がはく物なのに・・・」
「わかってないよね先生たちはね」
そしてその日の下校中。
「ねえ法子ちゃん、私にスラックス似合う?」
「ええ、でもスカートの方が可愛い愛子ちゃんには似合うわ」
「法子ちゃんは制服のスカートはどうしたの?私は洗濯して大切に部屋にしまってあるわ」
「私もそうよ、だってスカートは私たちの宝物だしね」
「そうよね!」
「ええ!」
「制服でスカートがはけなくなったから私服では可愛いスカートでいっぱいおしゃれしようね!法子ちゃん!」
「ええ!私たちは女の子だもんね!愛子ちゃん!」
二人は笑顔で一緒に楽しそうに帰り道を歩いて行った。
おわり
119名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:01:03 ID:CKuyQThj
あ、身長は二人とも155cmです。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 23:13:38 ID:CKuyQThj
せっかくなので文章に少し追加してみました。
これで最後です。

写真には愛子の赤いリボンをつけた腰までの茶髪ロングストレート、法子の赤いリボンで束ねた腰までの金髪ロングポニーテール、二人ともよく似ている赤い綺麗な瞳、
基本と襟の線が桃色で襟、スカーフ、袖口が赤の夏服の半袖の制服、学校指定の膝までの赤いブーツ、ブーツより少し長い白いハイソックス、
そして今日までしか学校にはいて行くことが許されなくなった桃色の線が入った赤い膝より少し上までのミニスカートよりは少し長いスカートをはいた笑顔の二人が写っていた。
スカートをはいた愛子と法子の足は身長155cmで短めだが若々しく健康的で細くて綺麗な足だ。
しかしこの足もスラックスをはけば足やお尻の形こそわかるものの足の露出は全く無くなってしまう。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 21:02:54 ID:e7MEX929


122名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 22:03:28 ID:fyMjT6M3
>>112
お上手ずですね!
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 21:42:54 ID:xW1gNnQL

124名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 23:07:39 ID:ZSnlc/op
めっきり人がいなくなった・・・
125名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 11:24:15 ID:dgVa/Ztb
ブーツ、長靴、身長15○cm、1○8cmと書いてある奴のは1つのスレに10、20個と絵を頼む奴なので注意
おまけに下手な絵だと暴言吐きます
126名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 13:46:50 ID:aQ/DJtNU
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/07(月) 23:12:24.02 ID:1CW2sW.0
【リクエスト】
アニメ版月姫の遠野秋葉の全身絵
制服は夏服の半袖化
スカートと同色のブーツ
ブーツからハイソックスがわずかに見えている
アニメ公式
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/tsukihime/
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/11(金) 00:55:36.67 ID:i7jmph2o
>>258
ちなみに月姫はアニメも原作も見たことはない
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/vestri/src/vestri33824.jpg
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/04/11(金) 20:51:55.90 ID:KbPrM620
>>266 スカートと同色のブーツって時点でカラー希望なのはわかるだろ それに時間制限もないんだから、せめて線くらい整えてからうpれよ死ねカス
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 22:19:24 ID:WMfH8pFx
>>126
このスレの270は荒らしだったはずですが。
リクした本人はちゃんとお礼しています。

267 :258 :2008/04/11(金) 07:50:24.62 ID:vcLfPJM0
>>266
アニメの絵柄そっくりで嬉しいです!
秋葉には夏服制服とブーツが似合いますね!
258さん、綺麗な秋葉の絵ありがとうございます!
128名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 15:52:13 ID:Pi1CBN9l

129名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/03(月) 19:46:30 ID:wqCiIEn/
保守
130名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 20:45:06 ID:ZVpAaSxA
131創る名無しに見る名無し:2008/11/09(日) 10:33:49 ID:2uqHMvHL

132創る名無しに見る名無し:2008/11/10(月) 20:01:35 ID:hinEfb81
133創る名無しに見る名無し:2008/11/10(月) 20:03:25 ID:K/C8Zjoy
ただ保守するよりなにか書き込もうぜ
134創る名無しに見る名無し:2008/11/12(水) 17:18:28 ID:U94rFIje
なんてことない君の、
なんてことない溜め息が、
なんてことない日常を
なんてこと“ある”世界にした…!

意味不明なアオリ文、スマン
135創る名無しに見る名無し:2008/11/13(木) 20:05:16 ID:9IXkEY3B

136創る名無しに見る名無し:2008/11/15(土) 20:40:37 ID:eF0Z+fNf

137 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/11/16(日) 03:51:14 ID:1r4VxTrJ
もう何を保守してるのか意図が汲めん
138創る名無しに見る名無し:2008/11/17(月) 22:35:26 ID:e/tD8u5g

139創る名無しに見る名無し:2008/11/17(月) 22:45:23 ID:WiVqCwb0
空白保守じゃなくて何か意思を込めようぜ
140創る名無しに見る名無し:2008/11/19(水) 01:58:06 ID:18eZBupO
流れ止まったから、なにを投下しても止まりそうだもんな。
投下して凍結じゃ、情けないこと極めたることになる。
141 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/11/19(水) 02:00:36 ID:x59vdQh1
そんなことにはならないとだけ言っておく

それから、放置でも落ちないぜ
まだ圧縮には倍くらい余裕がある
142創る名無しに見る名無し:2008/11/19(水) 22:14:00 ID:krVlsLC6
117〜120ですがまだ見てます。
143創る名無しに見る名無し:2008/11/21(金) 20:23:05 ID:vf6iaXfT
ブレストファイヤー
144創る名無しに見る名無し:2008/11/21(金) 22:32:13 ID:2v/ML1WH
ゲッタービーム
145創る名無しに見る名無し:2008/11/22(土) 09:37:54 ID:F6zY8Vm3
サンダーブレーク
146創る名無しに見る名無し:2008/11/22(土) 15:35:35 ID:rvK3fcKF
スペースサンダー
147創る名無しに見る名無し:2008/11/22(土) 18:28:02 ID:TSDoeskv
ファイナルダイナミックスペシャル
148創る名無しに見る名無し:2008/11/22(土) 22:56:58 ID:o0l0kKA5

149創る名無しに見る名無し:2008/11/23(日) 21:47:41 ID:NeXgGACc
o
150創る名無しに見る名無し:2008/11/24(月) 16:44:52 ID:6zj+uG8G

151創る名無しに見る名無し:2008/11/24(月) 17:28:19 ID:RGxu9is9
どんな文章がいいよ?
152創る名無しに見る名無し:2008/11/24(月) 21:05:43 ID:FADpOnE3
未消化なのは117だけ?
153創る名無しに見る名無し:2008/11/25(火) 00:01:26 ID:/JByFGOr
彼氏とのデートを楽しみに指折り数えて待った

10数えた時点で彼は来なかったから病院へ行った


この話を絵にしてくださいな
154 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/11/25(火) 00:02:27 ID:Lf5iH9aF
なんと言うハード|レの高さ
155創る名無しに見る名無し:2008/11/25(火) 00:04:41 ID:A1veqpwQ
まさに絵にも書けない展開だな
156創る名無しに見る名無し:2008/11/25(火) 09:06:07 ID:wa+tE4H0

157創る名無しに見る名無し:2008/11/25(火) 23:23:38 ID:ln3M+D+C
158創る名無しに見る名無し:2008/11/26(水) 23:19:41 ID:tuUoBiba
絵師さん降臨希望
159創る名無しに見る名無し:2008/11/26(水) 23:26:00 ID:uPMKooUL
物書きでごめんねごめんね
160創る名無しに見る名無し:2008/11/27(木) 16:57:15 ID:WAus9CEJ
hosyu
161創る名無しに見る名無し:2008/11/28(金) 10:08:43 ID:GYf9An0c
保守
162創る名無しに見る名無し:2008/11/28(金) 23:47:06 ID:hO49Da2i
東方のSSです。
短いですがお願いします。

霊夢「こんにちは」
魔理沙「また来たぜ」
美鈴「あー!霊夢ちゃん、魔理沙ちゃん、また来たのね!レミリアお嬢様はあなたたちなんかにお会いにならないわよ!今日こそ私がやっつけてやるわ!」
163創る名無しに見る名無し:2008/12/01(月) 22:12:36 ID:ZoPBe8X/

164創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 01:04:38 ID:neDiWvEd
ある探検家が砂漠で道に迷っていた。
何日か荒野をさまよい続け食料も水も無くなり、
力尽きて砂の上に倒れこんだ男の目にランプが飛び込んできた。

ワラにもすがるような思いで、
水が入ってないかとそのランプに手をかけたとたん、
先から煙のように魔人が出てきてこう言った。

「探検家よ、良くぞお前はこのランプを見つけた。褒美に願い事を3つ叶えてやろう」

探険家は
「魔人様、私はこの砂漠を何日もさまよい続けのどがカラカラです。どうか水をお与えください」
と懇願した。

「よし、良かろう。次の願いは何だ?」

「魔人様、私の体はこの強い日差しにやられて焼けてしまい、体中が痛くてたまりません。
 どうか私の体を元の白い肌にお戻しください」

「そうか、良かろう。さて最後の願いは何だ?」

「魔人様、私は人里離れた荒野を何日も旅をしていて、人肌が恋しいです。
 どうか私に女の尻をお見せください」

「それが最後の望みだな、良かろう」と言って魔人は探検家に魔法をかけた


探検家は便器になった
165創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 04:10:10 ID:X3T+52g+
企画スレ埋め乙!

っとやってきた合作スレでSSを発見
砂漠の真ん中で便器になってもお望みの女の尻は見れないだろw
魔人これ片手おちじゃね?
166創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 04:17:20 ID:dX/tamWh
確かにww
167創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 04:18:28 ID:7Np3I785
ヒント:魔人の性別
168 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 04:21:02 ID:J+qU2Up7
>>167
いいよぉ〜
その発想いいよ〜
169創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 04:21:08 ID:6OQMt3EQ
これはあれだ、便器になったんだよ家畜人ヤプー的な意味で
170記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/02(火) 06:45:17 ID:7//riCoU
いちおう貼っとくね。「トキノマ」は小説賞に応募中なので注意。
いちばん評判がいいのは長編「この神は脆弱だ」。

なんかつくるんなら、おれの小説を提供してもいいぞ。

「novel collections」
http://novels.bookstudio.com/
このサイトの詳細検索で作家名へげぞで検索してみましょう。
短いのから読んでいくのをおすすめします。

「超短編小説会」
http://ssstory.net/
日常/創造と同タイトルの過去ログから、作者名へげぞで検索して読みましょう。
原稿用紙七枚以下の作品が九十以上投稿されています。
171創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 09:02:13 ID:bKQmZKC1
誰がお前のゴミカス小説なんて使いたがるんだか
172記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/02(火) 13:12:36 ID:7//riCoU
好きなやつもいるよ。
2ちゃんに転がってるやつくらいの面白さは確実にあるから安心しろ。
173創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 14:10:09 ID:duy8URoX
自分で言うなよ…
厨房がノートに散らした文字群なら評価できるけど
これを作品として扱うって……
174創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 16:00:01 ID:N2/aEEhI
なんだ、ここに誘導したのは、ここの住民だったからか
俺はここのスレの活性化のために利用されたのか
だったらβスレ立ててくる
175創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 16:03:41 ID:QO9fFr+M
>>174
落ちつけ!アルマジロじゃもう誰も来ない!
176創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 16:26:58 ID:N2/aEEhI
うるせえ、どんなに人が来なくても
努力の暁にはきっと、きっと、、、


それより記憶喪失した男についてググってみたけど、これはひどいと思った
177創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 16:38:36 ID:duy8URoX
>>176
努力どうこうじゃなくて創発板に無駄な雑談スレ立てんな
178創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:05:16 ID:N2/aEEhI
雑談スレにしないように努力するんだよ
179 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:12:16 ID:J+qU2Up7
もふ乙
取りあえずメール欄に半角でsage、これから覚えような
180創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:23:27 ID:N2/aEEhI
もふじゃねぇよ
181 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:25:19 ID:J+qU2Up7
それは失礼
ハルトシュラー的には隗より始めると良いかと思う
頑張れ
ただし合作スレは乱立しないでね
182創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:30:28 ID:N2/aEEhI
なんだ俺と同じハルトシュラー主義者か
ゆっくり考えて見込みができてから立てることにするよ
183創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 17:31:17 ID:N2/aEEhI
VIPと行ったり来たりだからついsage忘れる・・・すまん
184創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 21:15:55 ID:6OQMt3EQ
>>182
やあ同志!
ハルトシュラー主義者として全レスが基本中の基本だということは弁えているよな?
185記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/03(水) 02:53:32 ID:xEKIarom
>>176 誰がひどいって。
おれもアルマジロよりここをつづけた方がいいと思う。
186創る名無しに見る名無し:2008/12/03(水) 08:40:35 ID:udQQweMb
記憶喪失した男
略して
キモオトコ
キンモーwwwwwwww
187記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/03(水) 09:13:07 ID:xEKIarom
>>186
ムカッヽ(`Д)ノ
188創る名無しに見る名無し:2008/12/03(水) 12:37:42 ID:NPqrcPka
記憶がAA使ってるのなんか新鮮だなw
189創る名無しに見る名無し:2008/12/03(水) 18:54:34 ID:MgY03kuK
あっちこっちで自分の小説詠め詠めって言ってんのな
しかも宇宙物理?的な自分の考えを研究所にメールで送って返事がないとか
190創る名無しに見る名無し:2008/12/04(木) 04:43:50 ID:Duf8jnF4
記憶は創作文芸に行くといいよ
191創る名無しに見る名無し:2008/12/05(金) 06:48:44 ID:N4sOGSf6

192創る名無しに見る名無し:2008/12/05(金) 23:52:53 ID:zz0iVKLD
s
193 [―{}@{}@{}-] :2008/12/05(金) 23:54:07 ID:hIT+SGDg
h
194創る名無しに見る名無し:2008/12/05(金) 23:58:51 ID:Tx46VQvK
i
195創る名無しに見る名無し:2008/12/06(土) 12:47:07 ID:eOe1XkFQ

196創る名無しに見る名無し:2008/12/07(日) 07:00:06 ID:ggXzBS19
hosyu
197創る名無しに見る名無し:2008/12/07(日) 15:41:55 ID:HYlALUCp
絵師さんというか、漫画描いてくれる人いますか?
198創る名無しに見る名無し:2008/12/07(日) 23:26:22 ID:LIdBNXms

199創る名無しに見る名無し:2008/12/08(月) 06:56:39 ID:fkrI1sZk
l
200創る名無しに見る名無し:2008/12/08(月) 09:54:38 ID:jSOkWKVc
p
201創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 16:50:35 ID:rN2Sjrqw
用件を聞こう
202 [―{}@{}@{}-] :2008/12/09(火) 16:52:33 ID:O9i7iRd2
実は……この板では保守の必要はないんです
203創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 16:52:56 ID:IkQtyGm2
なっ、なんだってー!!
204 [―{}@{}@{}-] :2008/12/09(火) 16:58:49 ID:O9i7iRd2
説明しよう!!
そもそもこの板のスレ保持数は云々
即死条件は云々
ゆえにこのスレを保守だけのために上げる必要はなーい!
レスする必要すらなーい!
話題があれば書きこもうNE☆!
205創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 17:55:18 ID:41+sAv9L
それじゃ私たちは、一体何のために保守していたというのー!?
206創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 23:04:52 ID:fbiSNnE/
保守、保守、保守、保守……!
いったいなんだっていうだ!

見せつけるように保守をしやがって。
そういうヤツに限って、保守できない人間のことなんざ考えもしない。
保守ができりゃ偉いのか? 尊いのか? 素晴らしいのか!?

悔しくなんかないさ。俺は保守もできない――卑下される存在さ。
ああ、悔しくなんかない。悔しくなんか――ううっ……



保守のバカヤロ――――――――――――ン!
207創る名無しに見る名無し:2008/12/11(木) 10:14:54 ID:Nmjp0Z+P
まだ絵が描かれていないSSをまとめてみた
>>117-120女子高生の二人のSS
>>153恋人を待つ女の子のSS
>>162東方紅魔郷のキャラクターのSS
>>164探険家と魔人のランプのSS
208創る名無しに見る名無し:2008/12/12(金) 15:05:05 ID:0TYtLS8V
たかが知れてるな
わたくしごとなら誰でも書けるし描けるよ
自己満足なら他でやろうね、見てる人が不快になっちゃうよ
過疎過疎言うけど一番それを招いているのは己さ、あたふたして興奮してないで
明確なジャンルを提示するなりテーマを発表するなり
前もっての下準備を行ってから本題や企画に入れよな、ガキじゃあるまいし

まず同志をつのるのが常考だろう
痛いことするのは現実だけにとどめんとな
無難なとこで一つコンセプト、もとい方向性を決めて
仲間をつのる、そののち同時並行が時間差で作品を創作、埋めていく
完成度が高ければ良いだろうし低ければないがしろだ
あーだこーだ「私の作品見てください」だの「これに○○お願いします」だの
言ってないで最低限テンプレや紳士的な立ち振る舞いに準ずるだけの素養を持とうな

>映像、アニメーション、漫画、文芸、音楽、等々・・・などなど・・・
とか言ってるけど結局「文芸」と「漫画」あたりしか頭角出さない所を見ると
あんまにぎわってないのと難しいのは敬遠されてる節があるっぽいのな
なんにせよ荒削りやよね、まとめ役の一人位いるんじゃない?
そーゆー意味で>>207はナイス…かな?

と、童貞が申しておりました、以上
209創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 00:14:54 ID:Vd4M6gvn
寂しいスレ
210創る名無しに見る名無し:2008/12/15(月) 13:01:54 ID:39qxQn3G
211創る名無しに見る名無し:2008/12/21(日) 21:06:57 ID:E8jQHp3I
逆に、スタジオアルマジロβに移住してたら
かなり伸びていたと思う。発火材があるから
212創る名無しに見る名無し:2008/12/21(日) 21:56:30 ID:iEdnMFBR
>>210
なぁに?これ
213創る名無しに見る名無し:2008/12/22(月) 13:13:23 ID:GZ7aDAww
脳内メーカーって知ってる?
そのシリーズ。結構ある。
214創る名無しに見る名無し:2008/12/22(月) 13:18:11 ID:y/01wEcm
いっとき流行ったね
脳内メーカー
215創る名無しに見る名無し:2008/12/22(月) 22:23:43 ID:94Bh6217
俺全部金でした
216創る名無しに見る名無し:2008/12/28(日) 10:50:49 ID:cfvPZB5V
9階建て、全部職業安定所
217 [―{}@{}@{}-] :2009/01/12(月) 21:53:26 ID:C0I4CfZH
全部職安w
求人も全部職安なら自己完結できるな
218創る名無しに見る名無し:2009/01/12(月) 22:32:35 ID:XLkSy/v6
なんで創作発表板に限って全部職安なんだwww
219創る名無しに見る名無し:2009/01/14(水) 00:57:35 ID:m8/wUQ7m
220創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 01:28:58 ID:jy0pMmw2
お願い誰か色塗って

http://www.uploda.org/uporg2018070.jpg.html
221創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 01:31:15 ID:6QQaVIiS
>>219
全部ヨガ教室www

>>220
うわー美人さんだ
222創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 07:39:26 ID:16eNSr1c
もう流れてるよ><
uploda.orgは短命なロダだから一日もたないよ
223創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 07:46:35 ID:6QQaVIiS
あ、ほんとだもうない
綺麗な女の人だったのにい
224創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 10:14:47 ID:SyR+89le
こなただとおも
225創る名無しに見る名無し:2009/02/15(日) 15:32:40 ID:TDBd2tm1
泣きぼくろが色っぽかったな
確かに色ついたの見てみたい
226創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 15:43:55 ID:jqBgxz0x
とりあえずコレ張っておきまっす
おっぱい注意><
http://p.pita.st/?m=i0fghixt
227創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 19:49:12 ID:GYT2AaJd
ちょwww
228創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 19:53:48 ID:jqBgxz0x
( ´∀`)この絵に文をつけてくださる素敵な文士様、
お待ちしてますお
229創る名無しに見る名無し:2009/04/02(木) 21:14:22 ID:VT5toR8f

「ちょっと、じろじろ見ないでおくれよ」

 黙れババア。
 誰が好き好んでお前の干からびたメロンみたいな裸を見るか。
 っつうかそんな目で見るな。
 目と目で語り合おうとするな、口だけで拒否の姿勢を示すな腹立たしい。

「嫌だよ、ホントにもう」

 聞こえなかったのかババア。
 俺は黙れと言ったんだ。
 あれか? 既に耳が遠くなっちまってるのか?
 残念だったな、俺はとっくに気が遠くなりそうになってるんだよ。

「そ、そんなに見ないでおくれったら……」

 頬を赤らめるんじゃねえババア。
 こんな所で古き良き日本の“恥じらい”と言う文化を見せ付けられても鬱陶しいだけだ。
 鎖骨がエロいとでも言ってもらえると思ってるなら大きな間違いだ。
 むしろ、お前のこけた顔に浮かんだ頬骨の方に眼が行くわ。

「もう、おじいさんったら元気なんだから」

「――ははっ」

 昔は町を歩けば誰もが振り返る美人だったコイツも、今は見る影も無くシワクチャだ。
 だけど、悲しい事に俺の一人息子は反応してしまっている。
 これも惚れた弱みなのだろうか。
 ……まあ、深く考えるのはやめにしよう。
 あまり考えすぎるとハゲが進行してしまうし、結論が心臓や脳に負担をかける場合もある。

「――綺麗だよ、お前」


 夫婦円満のコツ?

 そりゃ勿論、本音は隠すって事だな。


おわり
230創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 04:49:37 ID:sGvvwv6j
がやがや、商店街の一角に座して動かず、茶をすする二人の情景が目に浮かんだ
面白かったGJ
231創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 10:51:47 ID:nczxPm6q
ちょwばばあwwwテラエロスw
だがSSのじじいとばばあには惚れそうだGJ!
232創る名無しに見る名無し:2009/06/25(木) 00:08:41 ID:EooLaTxN
そんなばながー
233創る名無しに見る名無し:2009/07/27(月) 13:12:10 ID:Jvhece74
ありえねぇ
234創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 00:27:05 ID:RLEw9AY/
レスが途絶えてもうすぐ一年
いまこそ合作スレが動き出すときだぜ!
235創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 02:23:29 ID:4KP6+sxZ
初利用、転んでも泣かない。絵1枚だけでも良いのかな?
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1229.jpg

左上はオカマ。
236創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 19:00:54 ID:PfLknhiJ
>>235
久々の投下ktkr!! にしてもオカマwww
237創る名無しに見る名無し:2010/07/08(木) 20:25:18 ID:RNZtQKDE
今書いてるけど
めっちゃ長くなった
238創る名無しに見る名無し:2010/07/09(金) 01:08:05 ID:39aoyObp
思いの外すんなりいったな
久々の合作に期待
239創る名無しに見る名無し:2010/07/13(火) 02:53:48 ID:BLeGvanY
>>235


「悪いことは言わねえ、魔女を頼るのはやめておけ」

 隣に座った男は、私が姿を確認するより早くそう呟いた。
 言葉の意味を確かめるためにそちらを向くと、そこには猫が居た。
否、猫の頭部と猫の毛並みを持った人間、と言うほうがより正しい。
 その猫人間は慣れた様子でカウンター越しに酒を注文し、ゆるりとこちらを向く。

「あんただろう、俺を呼びつけたのは。魔女の処へ行くために」

 こちらの事情を知っている。ならばこの奇妙な姿の彼が私の呼び出した人物、ということか。
 目の前に出されたグラスと引き換えに彼はコインを投げ出そうとする。
それを手で制して代りに代金を払うことで私は彼に肯定の意を示した。
彼は眉を軽く跳ね上げ ――猫特有のピンと張った数本の眉だった―― コインをポケットに仕舞う。

「……やめておけ、とは?」
「言葉のまんまさ。あんな奴を頼っちゃだめだ。ロクなことにならねえ」
「しかし、彼女は最高の医者だと聞く」

 そう言い返すと、彼は度の強い酒をぐいと飲み込む。
やや短めの毛が密集した手の甲で口元を拭くと、獲物を追う猫の瞳でこちらを見据えた。

「ああ、最高さ。そして最低のクソ野郎だ」
240創る名無しに見る名無し:2010/07/13(火) 02:54:54 ID:BLeGvanY

「俺は元々、東の国では名の知れた剣士だった」

 剣呑な雰囲気は一瞬で薄れ、同時に声音も落ち着いて、彼は私から視線をそらし話し始めた。

「国の為に戦った、沢山殺して勝った。だがある戦で、俺は全身に火傷を負った。
髪が焼け皮膚が爛れた。……これで死ぬと思った」

 グラスを傾ける。私は黙ったまま二杯目を注文し、彼に続きを促す。

「俺はそれでもよかった。だが国はソレを善しとはしなかった。
魔女に大金を積んで、魔女は俺の命を救った」

 差し出されたグラスを乱暴に掴み、一気に呷る。
アルコールの強さも、人間よりも横に広く裂けた口の端から酒がこぼれるのもお構いなしだ。

「それでこのザマだ」
「見ろよ、この肌、このツラ。世の中にこんな姿の人間がいるか?」
「国は俺を見捨てたよ。獣じみた人間を雇っておくと体面が悪いってな!」
「あいつはな! あの魔女は!」

 あっという間に空になったグラスをドンとカウンターに打ちつけて。

「人を助けて、死んだほうがマシだったと絶望するのを見て笑うようなクソ野郎なんだ」
241創る名無しに見る名無し:2010/07/13(火) 02:56:35 ID:BLeGvanY

 しばらくの間、私は黙っていた。彼の興奮が収まるのを待っていた。
 彼の境遇には同情する。この世にこんな姿をした人間は流石に彼一人だろう。
その為に尽くしてきた大国を追われ、おそらくは本当に護りたかった人たちとも離れ、
こんな辺境の地で暮らさざるを得ないのだから。
 彼の言葉を真に受けるならば、魔女は腕は確かだが悪趣味な人物、ということか。
 しかし、もしかしたら。彼はこの姿にならねば助かる見込みがなかったからこその処置、だったかもしれない。
 そして、仮に前者だったとしても。

「……私の意志は変わらない。貴方が魔女の居場所を知っているのなら、是非とも教えていただきたい」
「あんた、俺の話聞いてたか!? あんなクソ野郎に頼ったら一生を棒に振るんだぞ!」
「聞いていたとも。だが結論は変わらない。失った光を取り戻すなど、魔女でなければ叶わない」

 懐からお守りを取り出す。くすんだ光沢の、柔らかな古い布地。
脳裏によぎるのは翻る柔らかな髪と鮮やかなリボン。
かつてはそれと同じく鮮やかだったこれも、すっかり色褪せた。
 しかし悩んだときも、決意したときも。私はこれに想いを託してきた。

「老い先短い身だ。主と私の人生を量るまでもない。
魔女が真実悪趣味な人物だったとしても、この老いぼれの命でなんとか我慢してもらうとしよう」
「……アンタ、西の騎士だろう。
エリート街道捨ててまで尽くす相手が居るってのかい。そりゃどんないい女だよ」
「主は御年十におなりだ」
「はぁ? ……いや、忠誠もそこまで行くとただの馬鹿だな」

 一瞬あきれ返り、しかしすぐににやりと口元をゆがめた彼に、私は何も返さなかった。
 かつては同じ、国に仕える身。民族やしきたりは違えど、人間の機微は変わらない、そう言外に滲ませて。


「そこまで言うなら、連れてってやるよ。最高で最低のクソ野郎の処にな」




みたいな。
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1238.jpg
242235:2010/07/14(水) 01:29:34 ID:T34GaHEa
うおおっすげえボリューム!ありがてえ!
>>240
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1241.jpg


>>237のネタもなにか投下くると思って全裸待機
243創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 01:35:15 ID:q9K6zh/C
影絵っぽい感じが雰囲気出してるな
つうか、ちょっとしたきっかけがあるだけでここまでとんとん拍子にことが進むとは思わなかった
やっぱり良スレになる可能性を秘めたスレだったんだな
244237:2010/07/14(水) 18:02:58 ID:J2XoHFVD
いま投下用に体裁ととのえたり推敲したりしてるけど
一万字くらいあるぞ……
245創る名無しに見る名無し:2010/07/14(水) 18:03:33 ID:75TdBMyp
こう言うのを見ると合作も良いなぁと思えてくる。作者同士のコラボは燃える
それとついでに上げ
246創る名無しに見る名無し:2010/07/15(木) 23:27:18 ID:jECJVV3U
1レスにぎっちり容量限界まで詰め込んだとして、2000文字くらい書けるから、
(容量で言うと4096バイト)一万文字くらいどーんと恋。
247創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 02:31:53 ID:DJNXhmPh
存在をすっかり忘れてたスレが何やらオイシそうな流れになってたよage
248創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 02:32:12 ID:DJNXhmPh
以上代理レス
249我が愛しのロボット (1/21):2010/07/19(月) 23:09:06 ID:wmnEb+ob

 闇の中。

「ふふふ。ちょろいもんだわ」

「……」

「ここみたいに、
 夜間警備を機械に頼りきっている施設は助かるわ。
 最初にセキュリティ・システムさえ対処しておけば、あとは安心だものね。
 しかもここ、肝心のシステムが旧型と来てるし」

「……無駄口をたたくな。
 さっさと仕事を済ませてずらかるぞ」

「なによ、愛想がないわね。
 そんなに急がなくても大丈夫よ。
 主なセキュリティシステムはもう役に立たなくしてあるんだから」

「……」

「それに、警備の人間が近くに詰めているとは言っても、
 どうせいつもどおりの平和な夜だと思ってボケッとしてるに違いないわ。
 システムが作動してないことにやっとこさ気づいて
 そいつらがとんできたとしても、
 その頃にはあたしたち、用を済ませてドロンよ」

「……うまくいけばいいがな」

「心配性ね。
 今のところ完璧よ。何が不安なの。
 と言うか、あなたこそ無駄口たたいてないでさっさと仕事しなさいよ」

「してるだろ。
 ……確かにお前の下調べも、セキュリティ解除も、文句なしだ。
 しかしそれでも、邪魔が入る可能性はある」

「……。
 そうね。
 確かにそうなのよ。
 あなたが言いたいこと、わかるわ。

 ……この施設のポンコツなセキュリティ・システムの対処はしてある。
 そして、警備員は、気づくまでに時間がかかる。
 でも、例の執念深いロボットが、もしも嗅ぎつけてきたら……?

 ……あなたが言いたいのはこういうことよね。
 ……。
 でもまさか、さすがのあいつも、こんなところまでは……」
250我が愛しのロボット (2/21):2010/07/19(月) 23:10:04 ID:wmnEb+ob

 突然、まばゆい光が闇を切り裂いた。
 会話をしていた二人の姿が、スポットライトの中に照らし出される。

 ひとりは、やや露出の多い服装をした派手な女。
 もうひとりは、くすんだ色のジャケットを着た獣人の男。

 彼らのそばには立派な台座があり、その上に大きな穴の開いたガラスケースが載ってい
る。
 そして床には唐草模様の風呂敷が広げてあり、その上にひとつ、アルパカをかたどった
高さ四十センチメートルほどの彫刻があった。

 どうやら、ガラスケースに入っていた彫刻をふたりが取り出し、今まさに風呂敷に包も
うとしていたところらしい。

「なに、この明かり! まぶしすぎるわコンチクショウ!」

 ふたりはそれぞれ怪盗レンズをとりだし、目にあてた。
 レンズ越しに、光源を追う。
 そこに居たのは――。
251創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:10:21 ID:DJNXhmPh
 
252我が愛しのロボット (3/21):2010/07/19(月) 23:10:46 ID:wmnEb+ob

「テイル! やっぱりあんたね!」派手な女は叫んだ。
「うわさをすれば、だな」獣人が苦笑いする。

 二十メートルほど離れた先に、髪を結び、可愛らしい洋服を着た、可憐な少女がいた。
その顔には包帯が巻かれてあり、右目が隠れている。
 光源は、彼女が伸ばした左手の指先だった。強烈な光がそこから照射されている。

 真剣な面持ちで、少女は叫んだ。

「美貌のオカマ盗賊、カーマ!
 そしてその相棒である、獣人、毛太郎(けたろう)!
 今日こそ年貢の納め時だわ!
 ひっとらえてやる!」

「ちっ、毎度毎度よくもまあ飽きもせず邪魔しやがるわね、この小娘!」
「ずらかるぞ」
「わかってるわよ! でも、お宝を――」
「放っておけ!」

 その言葉を無視し、カーマは風呂敷を結びにかかった。

 その隙を、テイルは見逃さない。

「つんつんダーツ!」

 彼女は叫ぶ。
 まばゆい明かりは消え、それと同時に、その手から何かが勢いよく放たれた。
253創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:11:12 ID:DJNXhmPh
 
254我が愛しのロボット (4/21):2010/07/19(月) 23:11:28 ID:wmnEb+ob

 次の瞬間、大きな金属音が響きわたる。
 風呂敷を結んでいるカーマの足元に、三本のダーツが転がった。
 カーマが見上げると、短刀を手に構えた毛太郎がすぐそばに立ち、闇の向こうを見据え
ている。

「あまり俺をあてにするな」視線を動かさず、毛太郎がつぶやく。
「守ってくれると思ってたわ」
「いつでもそれができるとは限らん」
「あなたを信じてる」
「どうでもいいが早く包め」そう言って、毛太郎はまた闇の中から飛んできたダーツを一
本弾いた。
「わかってるわよ。……はい、完了」

 そのとき、テイルが猛スピードで距離を詰めた。
 毛太郎の真正面、目と鼻の先だ。

「ライトニング警棒!」

 テイルは叫び、三十センチメートルほどの光り輝く棒を振り下ろした。
 毛太郎はひらりとそれをかわし、短刀を構える。
 その隙に、カーマは風呂敷をかつぎ、そそくさとその場を離れた。

「あっ、逃げるな!」毛太郎と剣を交えつつ、テイルが叫ぶ。

「おほほ。
 捕まるわけにはいかないわ。
 さあ毛太郎、さっさと勝負つけちゃってちょうだい」

「簡単に言う」ライトニング警棒を受け流しながら、毛太郎がぼそりとつぶやく。

 しばらくのあいだ、一進一退の攻防が繰り返された。
 最初は互角だったものの、だんだんと毛太郎がおされてゆく。
 が、次の瞬間、彼は反撃に転じた。

 短刀が閃き、甲高い音がした。
255創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:11:30 ID:DJNXhmPh
 
256我が愛しのロボット (5/21):2010/07/19(月) 23:12:08 ID:wmnEb+ob

「あっ」

 弾き飛ばされたライトニング警棒を目で追うテイル。

 その一瞬後、体に衝撃を感じたと思ったら、気づけば彼女は地面にうつぶせに倒れてい
た。獣人に足を払われたらしい。とてつもない早業だ。

 と同時に、獣人がなにやらつぶやいた。
 怪訝に思ったテイルが起き上がろうとした瞬間、背中にまたもや衝撃。
 なにやら、小さいながらも重量のあるものが彼女を押しつぶしている。
 重すぎて動けない。

「メガトン文鎮だ。
 お前の力をもってしても、まず動けまい」
 獣人が言う。

 言われたとおりだった。
 身動きひとつできない。

「おほほ。さすがだわ、毛太郎」

 風呂敷を背負ったカーマが、軽やかな足取りで戻ってきた。
 彼女は彫刻を床に下ろし、小躍りした。

「やったわ、やったわ。
 今日こそあたしたちの勝利よ。
 念のためメガトン文鎮を用意しておいた甲斐があったわね。
 ……しかし驚いたわ、テイル。
 あんた、よくあたしたちの今夜の仕事場所がわかったわね。
 どうやって知ったの」

 テイルがぎりっと歯噛みし、カーマをにらみつけた。

「何よ、その目。
 あんた、自分の立場わかってるの?
 ちゃんと言わないと、メガトン文鎮どけてあげないわよ」

 少女はしばらく唇をかんでいたが、やがてしぶしぶと話し出した。
257我が愛しのロボット (6/21):2010/07/19(月) 23:12:51 ID:wmnEb+ob

「……情報があったの。
 あなたたちが、この街にやってきたって」

「あら、そう。
 でも、よくこの美術館に入るってわかったわね。
 この街は決して狭くないというのに。
 あたしたち、直前までターゲットを決めてなかったのよ。
 それに、尾行されてた気配も無かったし。
 どうやってこんなに早く来ることができたの?」

「……」

「答えなさい」

「……」

「強情な子ね。
 ……毛太郎、やっちゃって」

 毛太郎はうなずき、なにやらもごもごと唱え始めた。

「サイン、コサイン、タンジェント。
 サイン、コサイン、タンジェント」

 その言葉と共に、テイルの背中のメガトン文鎮がますます重さを増してゆく。

「きゃっ……あぁああ……」

 悲痛な表情でテイルは呻く。

 カーマは毛太郎に目で合図し、重量化をやめさせた。
 そして口を開く。

「ほうら、痛いでしょう? 苦しいでしょう?
 わかったなら、さっさと吐きなさい」

「……」テイルは苦痛に顔をゆがめながらも、カーマをにらみつける。

「……まったく」あきれた表情で、カーマは獣人に目配せした。

 獣人がうなずく。
「サイン、コサイン、タンジェント。
 サイン、コサイン、タンジェント」

「あああぁああああ……ぐぅぅううう」

 テイルの体から、軋るような音がし始めた。

 カーマはまた重量化をやめさせ、溜め息をついてから言った。

「ちょっと。
 我慢してなんの意味があるのよ。
 さっさと吐きなさいよ。
 あたしだって、あんたがブッ壊れるところなんて見たくないわ。
 それに、こういう状況を見越して、
 あんたの体の中に強力な鎮魂ボムが仕込んである可能性だって考えられるし。
 そしたら、あたしらまとめて昇天よ。そんなの嫌よ。嫌よ嫌よ。
 だからね、早く言いなさい」
258創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:12:54 ID:DJNXhmPh
 
259創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:13:06 ID:DJNXhmPh
 
260創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:13:23 ID:DJNXhmPh
 
261我が愛しのロボット (7/21):2010/07/19(月) 23:13:38 ID:wmnEb+ob

 しかしテイルは口を割るわけにはいかなかった。
 彼女が盗賊団を見つけることが出来たのは、モスグリーン博士がこのたび開発した新型
探索眼のおかげなのだ。まだまだ機能的には充分とはいえないが、将来的に有望な新製品
である。その情報を盗賊たちに漏らすわけにはいかない。
 その探索眼は、いま、彼女の左目に嵌め込まれている。

「あんたの、その目」カーマが言う。

 目?
 その言葉に、テイルはびくりと震えた。

「めずらしいわね、あんたが怪我してるなんて」

 左目の探索眼のことではなく、右目の包帯のことらしい。
 一瞬驚いたが、考えてみれば探索眼のことを感づかれるはずがない。

「どうでもいいと言えばどうでもいいけど……」

 カーマはテイルの顔をじろじろと眺めた。

「もったいないわね。可愛い顔してるのに。
 任務の途中でやられちゃったのかしら?
 腕のたつ悪人がいるものね」

 そのとき、なぜかテイルの口元がゆるんだ。「これは……」

「なに、この小娘? 笑ってるわ。
 おお嫌だ。
 気持ち悪いわ、気持ち悪いわ」

「如意ロープ!」突然、少女が叫んだ。

 彼女の右目の包帯を突き抜け、眼窩の奥から金属製の細いロープが伸びる。
 そのロープはまるで生きているかのようにうごめき、オカマ盗賊カーマの体に巻きつい
た。
262我が愛しのロボット (8/21):2010/07/19(月) 23:14:18 ID:wmnEb+ob

「きゃ〜! なにこれ!
 痛いわ! 気持ち悪いわ! そしてヤラシイわ!」

 テイルの右目から伸びた長いロープが、ぎりぎりとオカマ盗賊を締め付ける。

 助けようと、毛太郎がすぐさまロープを切りつける。
 が、短刀は弾かれた。

 はいつくばった姿勢のまま、テイルが言う。
「無駄よ、毛太郎!
 武器を捨てて、私の上の文鎮をとりのけなさい!
 もし下手なことしたら、あなたの相棒をもっと強く締めつけちゃうから!」

「む……」

 毛太郎は息をのんだ。
 この状況では、どんな行動をとろうと、テイルを出し抜くことは難しい。
 彼はしぶしぶ短刀を足元に捨て、つぶやいた。
「あり、おり、はべり、いまそかり。
 あり、おり、はべり、いまそかり」

 背中の重みが、みるみる失われてゆく。
 テイルはゆっくりと立ち上がった。胸と背中が痛む。
 金属片のようなものが、背中からするりと滑り、足元に落ちた。見れば、一見ごくごく
普通の文鎮だ。まさかこの文鎮にあのような力があるとは、誰も思うまい。
263創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:14:33 ID:DJNXhmPh
 
264創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:14:44 ID:DJNXhmPh
 
265創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:14:56 ID:DJNXhmPh
 
266我が愛しのロボット (9/21):2010/07/19(月) 23:15:03 ID:wmnEb+ob

「きいっ!
 怪我してるように見せかけてこんなロープをひそませておくとは、
 なんて巧妙な子かしら!
 ……いてててて!
 ちょっと、きつすぎるわよ! 優しくしなさい!」

「さあ、美貌のオカマ盗賊もいよいよ終わりね!
 おとなしく捕まってもらうわ。
 毛太郎! もちろんあなたも今すぐ拘束させてもらうからね」

「……ふん」
 観念したのだろうか、毛太郎は逃げようともしない。
 テイルの右目からもう一本の如意ロープが伸び、毛太郎を簡単に捕獲した。

 なぜカーマを残して逃げようとしないのだろうか? テイルは疑問に感じた。このよう
な事態になれば、相棒を見捨てたところで何も不思議はないというのに。
 しかし同時に、納得してもいた。何度か追走劇を繰り広げた経験から、「彼らは他の盗
賊団とはどこか雰囲気が違う」という漠然とした思いがあったのである。

 見れば、カーマが必死にもがいている。
 しかし案の定、如意ロープはほどけそうにない。

「無駄よ、カーマ。
 絶対にほどけないように出来てるの。
 あなたたちのような悪者を捕まえるために、博士が作ってくれたんだから」

 テイルはモスグリーン博士のことを思った。
 博士もまた、現在この街に滞在している。
 彼女が戦闘状態に入ると同時に、博士の元に通信がいくようになっている。だから博士
は、ここで戦闘が行われていることをすでに知ったはずだ。きっとすぐに駆けつけてくれ
る。
 それを考えると、テイルのココロには勇気がわいてくる。

「この国の平和は、私と博士が守るの」
 彼女は言った。
 その表情には、確固たる信頼感があふれている。
267創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:15:46 ID:DJNXhmPh
 
268我が愛しのロボット (10/21):2010/07/19(月) 23:16:10 ID:wmnEb+ob
 それを見て、カーマは動きを止めた。「そう」
 急に抵抗をやめたカーマにやや戸惑いながらも、テイルは答える。「ええ。そうよ」

 カーマはどこか気の抜けたような表情で、幼いロボットに話しかける。
「ふうん。博士が大好きなのね」

「ええ、大好きよ」

「ふうん。博士を信頼してるのね」

「ええ、信頼してるわ」

「ふうん。そう」

「そうよ」

「それは、なんと、まあ……健気な」
 その表情には、嘲るような色があった。
「へえ。なるほどなるほど。そうなのね」

 カーマはぶつぶつと喋り続けている。

「たいそう御主人様が好きなのね。
 うんうん、結構だこと」

 テイルは、眉をひそめた。
「ええ、好きよ。それがなんなの」

「あらあら。
 何度も言ってくれるわね。
 それはまた実に素晴らしい」

 カーマは薄笑いのまま続ける。

「でもね、あんたの存在ってそもそも何なのよ?
 考えたことある?」

「何? どういう意味?」

「あんた、機械であるとはいえ、一応女の子でしょ。
 せっかく可愛い容姿してるのに、
 悪人を捕まえるために全身兵器みたいになっちゃってさ。
 悲しくないの?
 今だって、ほら、見てみなさいよ。
 目からロープが伸びてんのよ。
 気持ち悪すぎるわ。怖いわ。異常だわ。
 あんた、まともじゃないのよ。
 博士ってひどい人よね」

 その言葉にテイルの顔が一瞬ひきつる。
 彼女は、憎悪をこめてカーマを睨み据えた。

「盗賊なんかにそんなこと言われたくない。
 これはね、悪者をどんどん捕まえることができるようにって、
 私が頼んで作ってもらったものなの。
 博士に作ってもらったこの体を侮辱することは、許さない。
 そして何より、博士を侮辱することは許さない……絶対に!」

 如意ロープが、さらに強くカーマをしめつける。
 オカマ盗賊の叫び声が美術館に響き渡った。
269創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:16:16 ID:DJNXhmPh
 
270我が愛しのロボット (11/21):2010/07/19(月) 23:16:51 ID:wmnEb+ob

 しばらくすると、ロープがわずかに緩んだ。
 カーマはそれを見計らって、苦しみに喘ぎながらも口を開いた。

「……あら……マジで怒っちゃったのね……。
 よっぽどモスグリーン博士が好きなのね。
 ……でも、ふふ、人間なんてあんたが思ってるほど立派なもんじゃないのよ。
 世間じゃチヤホヤされてるけど……モスグリーン博士も……きっとそう。
 たぶん、出世欲に目がくらんだ権力亡者か何かでしょうね。
 あなたなんてどうせ……彼の頭脳をアピールするための、ただの道具……」

「私を怒らせないで」テイルがつぶやく。「あなたが死ぬくらい、力を入れちゃいそう
よ」

 ぎりぎりと少しずつ、ロープの力が強くなる。

 カーマは身もだえしながら叫んだ。

「殺してみなさい!
 このロープであたしをバラバラにしてみれば?
 それを目にした博士がどんな思いをするかしらね!
 たかが盗賊を、自作のロボットが過剰な暴力で虐殺! これは大評判になるわ!

 知ってるでしょ? 近頃は反ロボット団体が発言力を増してるのよ。
 事件が起きれば彼らは声を大にして言うわ、
 『やはりロボットに心を与えるべきではなかった』とね!

 ああいう人間たちは、ロボットと人間の境界がなくなることを心底恐れている!
 間違いなくこれを機に、ココロ搭載ロボットの開発をつぶしにかかるわ!
 開発の旗手であるモスグリーン博士は吊るし上げにあい、そして転落!
 あんたも即、スクラップよ!
 運がよくても、ココロと動力源を抜かれて、悪者博物館の展示物になるに違いないわ!
 おほほほ、ざまあみろ!

 さあ、殺せるもんなら殺してみなさい!」

 テールは蒼白な顔をしている。
 幼いロボットのココロに、負荷がかかり始めた。
271創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:17:29 ID:DJNXhmPh
 
272創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:17:47 ID:DJNXhmPh
 
273我が愛しのロボット (12/21):2010/07/19(月) 23:18:12 ID:wmnEb+ob

 カーマは続ける。

「聞いた話によると、モスグリーン博士はなかなかの人格者らしいわね!
 でも、腹の内で何を考えているのかなんて、わかったもんじゃないわ!

 反ロボット同盟は、博士がいずれロボット兵器で全世界を掌握しようとしてるんじゃな
いかって警戒してる。
 あたしも同感よ! 博士はきっと、世界の王になりたいんだわ!

 今はロボットたちはそれぞれの仕事に従事してるようにみえるけど、
 その実、人間をなぶり殺しにする機会をうかがっているだけなのよ!
 ええ、そうに違いないわ!」

「カーマ」毛太郎は、口の中で小さく呟いた。
 しかしその声は誰にも聞こえない。

 カーマの声はさらに大きくなる。

「普通の軍事兵器の開発だったら、その用途がわかりきってるから、世間は眉をひそめる。
 けれどロボットなら一見人間そっくりだし、たいてい普通の仕事をしてるから、
 誰も警戒しないものね!

 それが博士の狙いなのよ!
 きっと時期がきたら、ロボットたちが一斉に決起するんだわ!
 そしたら、執事ロボも、メイドロボも、事務ロボも、バーテンロボも、プールの監視員
ロボも、一斉に人間をなぶり殺しにするんだわ。
 そうよそうよ、そうに決まってるわ!

 そしてあんたは、その計画の一部なのよ!
 あんたの活躍で、みんなをあらかじめ信用させとくっていう作戦なんだわ!
 あんたはそのための道具なのよ!」
274創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:18:22 ID:DJNXhmPh
 
275創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:18:45 ID:DJNXhmPh
 
276創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:19:12 ID:DJNXhmPh
 
277我が愛しのロボット (13/21):2010/07/19(月) 23:19:25 ID:wmnEb+ob

「違う!」

 テイルは叫んだ。

「博士はそんな人じゃない。
 博士は優しい人。
 私は博士が大好き。
 そして私は、博士の道具なんかじゃない。
 博士は私のお父さんで、私は博士の子供なんだもん」

 テイルの声は震えている。

 徐々にロープが緩みはじめたことに、毛太郎は気づいていた。
 カーマの発言によって、テイルのココロに過負荷がかかっているのだろう。彼はそう考
えた。このまま、ロープに送り込まれるエネルギーがさらに減ってゆけば……。

 彼はカーマを見た。
 が、彼女は夢中で、そのことに気づいてはいないらしい。

「はあ? そんなわけないでしょうが!
 どこの父親が、愛娘に捕り物をさせるのよ!
 普通に考えたらわかるでしょ!」

 カーマは叫ぶ。

「可愛い娘のそばにいて、守ってやる。これが父親ってもんよ!
 本当にあんた馬鹿ね!
 そういうこともわからないように、馬鹿に作られたのね!
 わかったでしょ、あんたはただの道具なのよ!
 あんたの父親は、あんたのことなんて鉄クズくらいにしか思っていないのよ!
 知らなかったのね! 知らなかったのね!」

 まだ経験の少ないココロ搭載ロボットにとって、これが決定打だったのだろうか。
 テイルは感情を処理しきれず、ぼんやりとした表情になり、その活動は徐々に停止しつ
つあった。
278我が愛しのロボット (14/21):2010/07/19(月) 23:20:47 ID:wmnEb+ob

 そのとき、かすかな光がひらめき、甲高い金属音がした。
 とっさに正気に戻ったテイル。しかし彼女が見たときには、すでに如意ロープは断ち切
られ、毛太郎が短刀をしまったあとだった。

「カーマ!」毛太郎の声が響く。

 口を歪め、鬼のような形相をしていたカーマが、びくりと体を震わせる。
 彼女は一瞬ぼうっとした表情をみせたが、束縛が解かれたことにやっと気づいたらしく、
咽喉の奥で「あ、ああ」とうめいた。

 毛太郎はテイルに向かって一言「さらば」とつぶやき、闇の向こうへ消え去る。その顔
はどこか悲しげだった。

「……」一方カーマは押し黙ったままテイルを見つめ、何やらためらうような様子を見せ
たものの、間もなく同じように逃げ去った。狙っていたお宝には、目もくれず。

 残されたテイルに、彼らを追跡する気力はなかった。

   * * *
279我が愛しのロボット (15/21):2010/07/19(月) 23:22:06 ID:wmnEb+ob

   * * *

 充分に現場を離れ、安全を確認したあと、疲れたふたりは裏路地の一角に腰を下ろした。

「……」

「体、痛むだろう」

「……」
 聞こえているのかいないのか、カーマは何も答えず、虚ろに宙を見つめている。

「おい、カーマ」

「……」

「カーマ!」

「聞こえてるわ。
 体?
 もちろん痛いわよ。
 おなかのあたりが特にやられてる。
 本当、とんでもないロープね」

「すぐに手当てをしなければ」

「いえ、いいの。
 さっきから言ってるでしょう。しばらくこのままでいるわ。
 いいのよ。あの子を怒らせたあたしが悪いんだもの」

「……」

「しこたま怒らせて、そしてしこたま傷つけちゃったものね」

「……」

「最低ね、あたし」

「……」

「でもあのときはもう、何がなんだかわからなくなっちゃってて……。
 自分が誰のことを言っているのか、誰に対して言ってるのか……」

「……」

「初めはただの挑発のつもりだったのよ。
 思いついたことをどんどん喋って、
 ちょっとでもあの子を動揺させてやろうと。
 ……『思いついたこと』……?
 いえ、あれは……。
 ……ああ、毛太郎。
 けれど、あたし、とめられなかったの」

「……」

「そして一瞬、あの子の心がズタズタになればいいって思ったわ。
 ええ、そう思ったの。確かにそう思ったの」
280創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:41:17 ID:mNru5eDU
281創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:42:03 ID:mNru5eDU
282創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:45:23 ID:mNru5eDU
283我が愛しのロボット (16/21):2010/07/19(月) 23:45:24 ID:wmnEb+ob

 カーマの目に涙がにじむ。

「……ねえ、毛太郎。
 あたしってなんて残酷なのかしら。
 でも、言い訳させて。
 あれは本当の私じゃないのよ。
 違うのよ。違うのよ」

「わかってる」

「ああ、ああ。
 あたしって、なんでこうなのかしら。
 本当はあんなことを言いたいんじゃなかったのよ。
 ええ、ええ、今更なにを言っても、言い訳よ。
 でも、それでも、違うのよ。違うのよ」

「ああ」

「ああ、あなただけはわかってくれるかしら。
 モスグリーン博士が芯から心優しい人間であることを一番信じているのは、
 きっとあたしだってことを」

「わかってるよ」

「そうよね。そうよね。
 会ったこともないけれど、モスグリーン博士はきっと素晴らしい人だわ。
 わたしにはわかるの」

「そうだな」

「あの子、可愛らしくて、いい子だわ。
 あんな子の父親だけはいい人であってもらわなくちゃ困るわ。
 あの子の悩むところなんて見たくないわ」

「そうだな」

「でも考えてみればあたしたち、
 泥棒稼業してるせいであの子を悩ませてるのね。
 しかも今日はブチ切れて、あの子を取り返しのつかないほど傷つけちゃったわ。
 あたしってつくづくアホなのね。
 最低だわ」

 そういってカーマは顔を伏せた。
284我が愛しのロボット (17/22):2010/07/19(月) 23:47:21 ID:wmnEb+ob

 長い沈黙があった。

「……ねえ。
 あたし、泥棒稼業から足を洗おうかと思うわ。
 才能ないんですもの。
 今日だって、せっかくのお宝、忘れてきちゃったわ。
 本当にダメ泥棒ね」

「そうだな」

「あら、あっさり肯定するのね。
 まあ事実ですものね」

 カーマは獣人の顔をじっと見た。

「今までありがとうね」

「ああ」

「近いうち、あの子のところに、今日のことを謝りにいくわ」

「ああ」

「許してもらえるなんて思わないけど、行かなきゃならないわ」

「ああ」

「……普段はどんな暮らしをしてるのかしら。
 案外のんびりほんわか暮らしてるのかもしれないわ」

「そうだな」

「きっと心優しいお父さんと、楽しく暮らしてるのね」

「そうだな」

「……ねえ、毛太郎。
 あなたはわかってくれるでしょう?
 何度も言うけど、あたし、本当はあんなこと思ってなかったのよ。
 あの子が幸せでなけりゃ、あたし嫌よ」

 カーマの目から、はらはらと涙がこぼれた。

 毛太郎は思わず目を伏せた。

 そんな彼の視界に入った物、それはカーマの脇腹の、破損した人工皮膚。
 そして、そのあいだからのぞく、メタリック腹筋のにぶい輝き。
285創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:57:26 ID:mNru5eDU
286創る名無しに見る名無し:2010/07/19(月) 23:58:16 ID:mNru5eDU
287我が愛しのロボット (18/22):2010/07/19(月) 23:59:46 ID:wmnEb+ob

 カーマとの盗賊生活のなかで、彼女が怪我をするところは何度も見てきた。そのたびに、
毛太郎は思い出さずにはいられない。現在のボディーに交換する前のカーマを。

 ……もう十年近くも前。
 毛太郎がようやく盗賊稼業に慣れ始めた時分のこと。
 そのころ彼は、単独で行動する盗賊だった。
 
 そんな彼があるとき忍び込んだ、とある建物。
 それは、隠された研究所。
 狂気じみた野望を抱き、しかしその狂気に蝕まれ、計画を実行するよりも先に狂気のう
ちに死んだ、或る科学者の根城だった場所。

 その奥深く。打ち捨てられた、傷だらけのロボットたち。

 七体あったそれらすべてが、すでに壊れているように思われた。
 毛太郎はそのひとつひとつを見て回った。
 六体は完全に機能を停止していた。
 しかし床に転がる最後の一体に手を触れたとき、そのロボットは目だけをぐるりと動か
し、毛太郎を見たのだ。

 あの虚ろな瞳を、彼は忘れることができない。……

 カーマの鼻をすする音が聞こえ、毛太郎は追憶から引き戻された。

「そうよ。
 あの子は道具なんかじゃないわ。
 御主人様からとっても愛されてるの。
 そしてきっと、幸せな人生を送るんだわ。
 そうよ。そうよ。
 ねえ、毛太郎。
 あたしの言ってること、きっと正しいわよね」

 毛太郎は伏せていた目を上げた。

「……ああ。正しいよ。百パーセント正しい」

 * * *
288我が愛しのロボット (19/22):2010/07/20(火) 00:00:34 ID:wmnEb+ob

 * * *

 暗い美術館の中で、テイルは一人たたずんでいた。

 私は一体どうしてしまったんだろう。
 博士は平和を愛する素晴らしい人だと思う。そして、私のことを娘として愛してくれて
いる。ならば、あんな盗賊たちの言葉にショックを受ける必要などさらさらない。

 しかしそれではなぜ、私はあれほど心を揺さぶられたのだろうか。

 もしかしたら自分は、カーマが言っていたようなことを、うすうす感じていたのではな
いだろうか。恐れていたのではないだろうか。……だからこそ、あのような根拠のない暴
言に動揺してしまったのだ。

 博士は私のことを本当はどう思っているんだろうか。
 もしかしたら、博士は私のことを娘だとは思っていないのかもしれない。

 カーマの言うことには、もっともなところもあるのではないか。
 本音を言えば自分は、悪人を追いかけまわす毎日に疲れて……。
 いや。まさか。そんなことは。

 ……。

 彼女は顔に包帯を巻き直した。
 そして全身の汚れを払い、大きなため息をついた。

 そのとき、館内に明かりが灯った。
 そして、何人もの人間の声。足音。
 やっと異変に気づいてやってきた警備員たちだ。

 そこに混じっている一人の男性の姿に、テイルは気づいた。
 その瞬間、先ほどまでの暗い表情はすっかり消え去り、彼女は明るい笑顔を見せた。
289我が愛しのロボット (20/22):2010/07/20(火) 00:01:25 ID:tJNpIDLG

「博士、博士!」
「おお、テイル!」

 彼女はモスグリーン博士の胸に飛び込み、顔を押し付けた。
 博士の大きな腕が、彼女を包む。
 しばらくその感触を味わってから、彼女は体を離し、顔を上げた。

「博士、なにも盗まれずにすんだよ!
 でも、泥棒たち、逃がしちゃった。
 ごめんなさい」

「うんうん。いいんだよ」
 博士はにっこり笑い、しゃがみこんだ。
「大丈夫だったかい。怪我はなかったかい」

「うん、大丈夫。でも……」
 
「なんだい、やっぱりどこか痛めちゃったのかい」

「……。
 うん、そう。
 そうなんだ。
 すごく重い文鎮につぶされちゃって、ちょっと背中が痛いの」

「な、な、なに! 大変だ!」

「……博士、そんなにあわてなくても大丈夫だよ。
 たいしたことないんだ。
 心配かけてごめんなさい」

「何を謝ることがあるんだ。
 さ、早く戻ろう」

 博士はもう一度テイルを優しく抱きしめた。
 テイルは泣き笑いのような表情で一言答えた。

「うん」

 博士はきっと、自分のことを心から愛してくれている。
 だから何も恐れる必要は無いはずだ。
 でも自分は確かに、あの盗賊の言葉に心を乱されたのだ。
 それを思い出し、彼女の胸は痛んだ。

 彼女はもう一度、博士の胸元に顔をうずめた。

  *  *  *
290我が愛しのロボット (21/22):2010/07/20(火) 00:02:05 ID:tJNpIDLG

  *  *  *

「お腹もすっかり直ったし、
 そろそろあの子に会いに行くわ。
 あんなことを言っちゃった手前、会うのは怖くて仕方ないけれど、
 どうしても謝らなくちゃいけないもの。
 でも、のこのこ会いに行ったら、あっさり捕まっちゃうのかしら。
 そこは考えどころね。

 ……いえ、いいの。
 一人で行くわ。
 ええ。大丈夫よ。ありがとう。

 ……それにしても、最近つくづく思うわ。
 技術の進歩って本当にすごいわね。
 もう、あたしが生まれた頃とは、何もかも違うのよ。
 ロボットも、もう不良品なんてありゃしないの。

 あたしなんて、最初っから体も回路も不完全。
 人間には成れないし、ロボットとしての自分を全肯定することも出来ないし。
 男と言えば男だけど、女と言えば女だしで、ワケわかんないし。
 そして、それらすべての中間なんだって認めて生きてゆくことも出来ない。
 ほんと、あたしって駄目ね。

 ロボットとして生まれながら女の子で居られるっていうのは、
 本当に素敵なことだと思うわ。
 あたしだって女の子として人生を楽しみたかったけれど、もう無理だもんね。

 ……もちろん、体を取り替えることは出来るわ。
 でもそれじゃ、効果なし。
 だってあたし、回路の髄までオカマだもの。

 ……それならいっそのこと、回路を取り替えるっていう手もあるわ。
 でも、あたしにはできない。
 だって、そんなことをしたら、あたしがあたしじゃなくなっちゃうもの。
 それだけは許せないわ。
 忘れたい過去はイヤってほどあるけど、
 すべてを忘れて自分が自分じゃなくなるくらいなら、
 何もかも背負っていくわ。

 ということは、つまり……。
 ……ねえ、結局、どうにもならないのね。
291我が愛しのロボット (22/22):2010/07/20(火) 00:02:55 ID:tJNpIDLG

 あたし、時々考えるの。
 もしもあたしが、あたしを愛してくれる人のもとに作られたなら、
 どんな人生だっただろうって。
 もしそうなら……。
 いえ、実のところ、想像すら出来ないんだけど。

 そしてもうひとつ、こんなことも思うの。
 あたしがあの子みたいに、一途で素直な回路をもっていたら、って。

 ……もしそうだったら、たとえば……、
 ……たとえばの話よ……、
 誰か好きな男ができたとしても、
 なんにも躊躇しなくて済んだのに、って……。

 ……自分はロボットだからとか、自分はオカマだからとか、
 そんなことばかりをくよくよと考えて……何年間も、何年間も……。

 ……あら。
 どうしちゃったのかしら、あたし。
 このあいだからちょくちょく変なことを口走っちゃって、本当にポンコツなのね。
 しんみりしちゃってごめんなさい。

 そうそう、つい度忘れしてたけど、
 そう言えばあたしって、ただの陽気なオカマなのよね。
 おほほほ。
 いけないわ、あたしったら。笑っちゃうわね。
 おほほほ」

(おわり)
292創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 00:04:02 ID:tJNpIDLG
終了です。
支援ありがとうございました!
293創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 00:09:09 ID:JZzm8q2c
乙!
支援しながら一気に読んじゃったぜ
名前とか呪文とかコミカルなのにシリアスで、でも最後はほっとした。
294創る名無しに見る名無し:2010/07/20(火) 23:42:42 ID:M97gSXKP
いい話だった
ロボットとは意表を突かれたな
295235:2010/07/21(水) 14:20:52 ID:tG3iFgq2
超乙!まさかロボットが来るとは。こういう解釈もありかー!
名前や技が面白くてふきだす反面、泣けてしまった。
>>284
ttp://loda.jp/mitemite/?id=1253.jpg

ところで、このスレはSSじゃなくて絵や漫画のみ単品で投下し続けても
大丈夫なのかしら…(´ω`)
296創る名無しに見る名無し
よく分かんないけど、合作すればいいんじゃね?