大決戦! 超ローゼン7姉妹
舞台はnのフィールドによって繋がった幾多の並行世界の中の一つ。
そこはローゼンメイデンは存在せず、あくまでも漫画・アニメのキャラクターとしてのみ認識されている。
それ故にその世界における真紅達はドールでは無く、姉妹でさえ無く、人間として生を受けた身となっており、
真紅は普通の女子中学生として桜田ジュン(その世界ではヒキコモリになっていない)と学校へ通い、
水銀燈も普通の女学生としてめぐ(その世界では心臓病になっていない)と学校に通っているなど、
それぞれの道を歩んでいる。
そんなある日、真紅は自分がローゼンメイデンのドールとなっている夢を見る。
その事を水銀燈や翠星石に話した時、二人もそれぞれにローゼンメイデンになる夢を見たと言う。
それから数日、真紅は怪人形と遭遇する。あくまで「生きているドール」の存在が
フィクションの中の産物としてしか認識されていないその世界故、真紅は困惑する事しか出来ない。
しかし、その時に彼女はやって来た。ローゼンメイデン第7ドール雪華綺晶。
この世界においてはフィクションの産物に過ぎないはずの雪華綺晶に真紅は同じく困惑するが、
雪華綺晶は怪人形と戦い、それを倒す。
雪華綺晶は「ローゼンメイデンの実在する並行世界」から来たドールであり、謎の存在から
「ある世界に危機が迫っている。その世界にローゼンメイデンは存在しない。」と言われ、
nのフィールドを通ってこちらの世界にやって来たのだと言う。
雪華綺晶はこちらの世界における水銀燈や翠星石と出会い、ローゼンメイデンである事を
告げようとするが、こちらの世界の水銀燈や翠星石達はあくまでも人間であり、
逆に雪華綺晶が頭のおかしい人扱いされてしまう。
だがその最中、また新たな怪人形が出現する。怪人形は街を破壊し、雪華綺晶が立ち向かっていく。
その光景はTVでも報道されており、
「片方は人気漫画、ローゼンメイデンのキャタクターに酷似しており…」
とキャスターが言う。
怪人形を苦戦しながらも倒したが、同時に疲弊していた雪華綺晶は新たに出現した怪人形によって
ブロンズ像へ姿を変えられてしまう。
ブロンズ像に変えられた雪華綺晶を見つめ、真紅は途方に暮れる事しか出来ない。
しかし、間も無くして新たな怪人形が同時に三体も出現し、街を破壊して行く。
それまでフィクションの中の産物としてしか認識していなかったこの世界の人々は
ただ困惑し、逃げ惑う事しか出来ない。
だがその状況にあって、希望を捨ててはいけないと呼びかける人の姿もあった、
そして、真紅は記憶を取り戻す。nのフィールドの彼方にある並行世界において
ローゼンメイデン第五ドールと名乗っていたもう一つの自分の記憶。
真紅はローゼンメイデン第五ドールとなり、怪人形軍団へ立ち向かって行く。
一対三と言う状況に苦戦を強いられながらも必死に戦って行く真紅の姿を見て、
水銀燈と翠星石もまた記憶を取り戻し、ローゼンメイデン第一・第三ドールとなって
真紅に加勢、それぞれ手分けして三体の怪人形を倒す。忽ち上がる人々の歓声。
ローゼンメイデンの活躍で怪人形軍団は全滅したかに見えたが、それまで倒された
怪人形の怨霊が一つに集合し、巨大怪人形となる。その圧倒的な力に真紅・水銀燈・翠星石は
苦戦を強いられるが、それでも人々の応援を受け必死に立ち向かって行く。
その様子を見ていた残りの三人、金糸雀・蒼星石・雛苺もまた記憶を取り戻し、
ローゼンメイデン第ニ・第四・第六ドールとなる。そしてローゼンメイデンの持つ
不思議な力でブロンズ化された雪華綺晶を蘇らせ、そこで初めて七人のローゼンメイデンが揃う。
七体全員が揃ったローゼンメイデンの力は∞であり、死闘の末に巨大怪人形を倒し、
人々の歓声と共に平和が戻った。
雪華綺晶は元の世界へと去り、真紅達はローゼンメイデンとしての記憶を胸に秘めたまま
新たな未来へ向けて歩み始める。
END