ドラえもん系SSスレ

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1名無しさん@お腹いっぱい。
・age,sage自由
・残酷なのはダメ、子供を殺すな
・それ以外ならなんでも良し
2名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 08:27:11 ID:1kS2B41z
ドラえもんの二次創作スレか
3名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:12:05 ID:TCO0YcfP
ドラえもんは好きだ。
セカイ系で誰か作ってくれ
4名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:15:57 ID:wD4s0e35
「アウアウオエオエドラえもーんっ!!」
 のび太は涙目で自宅の玄関を開けて靴を脱ぎ捨てたまま階段を駆け登り自室に飛び込む。
 ママの怒鳴り声もなんのその、泣きながらドラえもんにすがり付いてドラえもんを涙と鼻水で汚す。

「ジャイアンが〜、ジャイアンが〜!」
「うわぁ、汚いなぁ。どうしたのさ、のび太くん」

 のび太がドラえもんに告げた話はこうだ。

 ギアス二期は糞、寧ろ一期からして糞、スザクウザい、ルル厨臭い、千葉だけはガチ。

 つまり、のび太が大好きなアニメ『コードギアス』をジャイアンやスネ夫、それだけでなく静ちゃんや出来杉くん、果てはセワシ君までに馬鹿にされたのだ。

「それはひどい。確かにギアスは糞だけど叩くのはひどい」
「ど、ドラえもんまで……うわわわぁぁあーーーーんっ!」

 はからずしものび太にトドメをさしてしまったドラえもんは、そうそうたるメンバーを招集した

「ホーッホホ。私、こうゆう者です」
 ――喪黒福造。

「ワス、忙しいんスが」
 ――勉三さん。

「……………………」
 ――コピーロボット。

「のび太くんはギアス厨だったのかwww
ねらーとして、創作発表板の職人として協力するよ。
勿論一期だろ?ナカーマ(ry」
 何故かねらーになっていたエスパー魔美の高畑さん。

 狭いのび太の部屋に集結した暑苦しい濃ゆい面々はのび太を心強く励まし、ドラえもんを憂鬱な気分にさせた。
 何故ならば。
 どら焼きの配分が減ったから。
 
「ワス、キテレツ君にこんなの借りてきたんスが」
「からくりむしゃー」
「かつる!これでウザクにかつる!」

 高畑一人だけがフィーバータイムであった。

5名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:38:19 ID:TCO0YcfP
のび太「聞けよドラえもん!僕がこの卵を孵化したんだぜ!」

ドラ「・・・・・」
 (のび太が何かを成し遂げたというトロイの木馬級の情報が入ってきたため
解析不能で思考停止中)

のび太「どうだ、見直しただろ!!」

ドラ「・・・・・」

のび太「すごいだろ、すごいと思うならぐうとでも言ってみろ!」

ドラ「グウ!」

のび太「・・・・・」

ドラ「驚いた!これは白亜紀後期の北アメリカに生息していた恐竜、トリケラトプスだ!」

のび太「・・・」
6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:42:08 ID:Ga1ACZ4Y
>>4
まみちゃん・・・
>>5
てめえwwww
http://members.jcom.home.ne.jp/4223808501/dora/kikaitekiseisitu.htm
実際にあった話じゃねーかwww
7名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 18:42:29 ID:wMWUab1t
カオスだなwww
8名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/01(月) 11:47:27 ID:AGW+g6yH
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 19:51:08 ID:N37Ga0by
のび太「スモールライトとビッグライトの光をぶつけたら、どっちが勝つの?」
ドラえもん「また、くだらない事かんがえて…」
のび太「やってみようよ!やってみようよ!」
ドラえもん「…しょうがないなあ」

ライトを手に取り向かい合う二人

ドラえもん「…ねぇ、のび太くん」
のび太「なに?」

二人はライトのスイッチを入れる

ドラえもん「…やっぱり、僕の力じゃ君の未来は変えられないみたいだったよ」
のび太「?」

交差する光
世界はよくわかんない光に包まれた
10名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:11:44 ID:nM0kAbGD
気になる終わり方だな
11名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:28:25 ID:1t4CZUM/
続くの?
12名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 20:43:21 ID:N37Ga0by
すいません、続かないです
思わせぶりな書き方をしてみただけです><
13名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:37:06 ID:cMZKcG+0
『ドラえもん のび太の罪と罰』

〜プロローグ〜

富士見町の繁華街の外れで、一人客引きをする少女がいた。
呂律の回らない口調で、道行くサラリーマンを必死に客引きをしている。
焦点の定まらない視線や、ふらつく足取りを見れば、彼女が普通でないことはすぐに分かる。
肉の削げ落ちた頬や、落ち窪んだ眼窩、それと年のわりに乾燥した素肌など、明らかに薬物中毒の症状が見られる。

「お客さん、2時間1万円でどうですか?お兄さん?」
サラリーマン風の男は、その少女の危なっかしい様子を見るなり、足早に立ち去った。
それに追いすがろうと少女は駆け出した。が、足がもつれて倒れる。

「えへっ!今日は中々お客さん付いてくれないな?」

彼女はあの源静香ちゃんのなれの果てだった。
そこには日本中の少年達を熱くさせたパンチラヒロインの面影はない。
今はただ、行きずりの客を相手に小銭を稼ぐヨタカに過ぎない。

彼女を今の悲惨な境遇に貶めたのは、あののび太である。

甘言を用いて静香ちゃんをその気にさせ、散々その若き肉体を玩んだのはあののび太だった。
その後ジャイアンやスネ夫から金を取って静香ちゃんを抱かせ、さらにはシャブ漬けにしてソープに飛ばしたのだ。
その稼ぎまでも巻き上げたのび太は、身も心もボロボロになって客が付かなくなると静香ちゃんをあっさり捨てた。
愛する人に捨てられてしまった静香ちゃんは、自殺未遂事件をたびたび引き起こした。
つい先日も硫化水素を用いた自殺を試み、危ういところを出来杉くんに救われたばかりなのだ。

別の労務者風の男に静香ちゃんは声を掛ける。
その労務者風の男はまとわりつく静香ちゃんを軽くいなし、近くにいた売人から覚醒剤を購入した。
グラム単位で2万円と、最近は相場が落ち着いている。
少しくしゃくしゃになった福沢諭吉を5枚ほど売人に渡すと、その浮浪者は再び歩き出した。

静香ちゃんはフラフラとした足取りで、その労務者風の男の後を追った。
「のび太さん、のび太さんなんでしょ?私、静香よ」
覚醒剤の影響ですっかり肉の削げた頬に、無理矢理笑顔を浮かべて男の肩にもたれかかる。
その労務者はすこし面倒くさそうな表情をしたが、仕方がない、といった感じで静香ちゃんの腰に手を回した。
そのまま二人は近くのラブホテルに入る。

今夜は、この男が彼女の「のび太くん」になるのだ。

ただのスレた娼婦に成り下がったかつての国民的ヒロインは、誰とも分からぬ男と今夜もセックスをする。
僅かな金と、我が身を滅ぼす覚醒剤のために。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:39:29 ID:cMZKcG+0
〜第一章 ドラえもん のび太のもはやこれまで〜

「ジャイアンがいじめるよぉ」
今日ものび太くんが泣きながら懇願するので、ドラえもんは仕方なく不思議なポケットに手を入れた。

困ったときにはドラえもん、それがのび太のルールだ。
少し困り顔でポケットを探るドラえもんの姿を見て、のび太くんは泣き落としが上手くいったとほくそ笑んだ。

今日、のび太くんはジャイアンの店の権利書を奪って登記の名義を書き換えてしまったのだ。
さらに甘言を用いてジャイ子を騙し、ジャイアンを連帯保証人にしてブラック金融から多額の金を引き出してもいた。
現在、激怒したジャイアンは血眼になってのび太の行方を捜している。このままだと発見されるのは時間の問題だ。
とりあえず換金した3000万円ほどの現金と、無記名債券の束を手にし、のび太は高飛びしようとしていた。

行き先はルクセンブルグ。そこは裏金パラダイス。
この火傷しそうなブラックマネーを信託投資にぶち込むと、国営銀行がきれいさっぱりクリーニングしてくれるのだ。
この上がりで俺はモナコのカジノで豪遊するんだ。
そしてパリの赤線でパリジェンヌを買いまくって枯れるまでセックスするんだ。

のび太の期待と股間はパンパンに膨らんでゆく。

静香ちゃん、誰それ?
ああ、このあいだ無理矢理に堕胎させて借金のカタにソープに売り払ったあの淫乱娘か!
もう俺はあんなロリ娘なんぞ興味ないって、冗談よせよ。
俺はこれからパツ金巨乳のパリ娘とシャンパンセックスする男だぜ。
あんな小娘なんぞシャブ漬けにして花電車芸で温泉ストリップ周りでもさせてろっての。

それよりドラえもん、はやく秘密道具出してくれよ。なにやっているんだよ。
早くしないとジャイアンが俺を殺しにくるんだよ。
下手すりゃ極東会も俺を消しに動き出してるかもしれないんだよ。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:41:45 ID:cMZKcG+0
そうイラつくのび太の目の前で、ドラえもんはモタモタとポケットをまさぐり続ける。
痺れを切らしたのび太は遂にドラえもんに怒鳴りつけた。

「もう何やってるんだよドラえもん。僕のことが大事じゃないのかい?」
そしてのび太はスーツの裾を少し広げ、胸ポケットに突っ込んだ札束を少しチラつかせた。

報酬だぜ、そう匂わせたつもりだ。
人間もネコ型ロボットも所詮は金で動く、のび太はそう確信していた。
もちろんのび太はそんな金を渡すつもりなどない。
秘密道具を出し次第ドラえもんは殺す、その積もりであった。

「あ、あった!」
遂にドラえもんが叫んだ。

「ほんと!ドラえもんありがとう!」
感謝の言葉を述べつつも、のび太は胸の奥のホルスターに吊った拳銃に手をやる。
ドラえもんが秘密道具を出した瞬間に、ドラえもんを射殺するつもりだ。

興奮するのび太の目の前で、ドラえもんはゆっくりと秘密道具を取り出した。

「ちゃちゃちゃ!レミントンM870ショットガン!」
ドラえもんの手に握られた黒光りする凶器…のび太の表情が一瞬緩む。
追いつめられた今、血路を切り開く確かな相棒としてこれほどふさわしい道具はない…ドラえもん、ありがとう。
のび太はドラえもんの握るショットガンに、ゆっくりと手を伸ばす。

その瞬間、ドラえもんは素早くショットガンを構え、のび太に銃口を向けた。

「…えっ?」
唖然とするのび太。目の前の光景が信じられなかった。
「な、なんだようドラえもん?どうしてボクに銃口を向けるんだよ?」
のび太は拳銃を掴んだ手を止めた。怯えた表情でドラえもんの顔を見返す。

そこにはいたのはいつものドラえもんではなかった。
あのほがらかな笑顔を浮かべ、いつものび太のことを優しく見守ってくれたドラえもんの面影など何処にもなかった。
鬼畜、そんな言葉がお似合いの一匹の野獣がそこにいた。
16名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:43:09 ID:cMZKcG+0
「ド、ドラえもん?」
驚愕するのび太。そんなのび太をドラえもんは殺意に満ちた目で睨みつける。

「のび太、貴様が3000万の現金と総額一億の株式を持ってることはお見通しなんだよ。とっととそれをよこしな!」
ドラ声でのび太に怒鳴りつけると、ポンプアクションで散弾をチェンバー内に装填する。

「それにな、のび太、お前がケイマン諸島の口座に合計1億5000万の隠し資産を持ってることも知ってるんだ。
しかもその金はスネ夫を騙して親父に横領させた子会社の運営資金だってのも俺は知ってる。
のび太観念しろよ。昨日自殺未遂を引き起こして意識不明の重態に陥った静香ちゃんのためにもな!」

ドラえもんはショットガンの銃口をのび太の鼻先に押し付けながら、のび太の懐にあった拳銃を引っ張りだす。
「こんなちゃちい拳銃で俺を殺そうってのか?俺は未来のネコ型ロボットだぜ、全身防弾なんだよ馬鹿!」
せせら笑うドラえもんの目の前で、のび太は呆気にとられていた。

それよりも、静香ちゃんが自殺したって本当か?
市原のデブ社長が経営する新風俗にマゾ調教済みの静香ちゃんを売り飛ばす契約のことが脳裏を過ぎった。
国民的ヒロインの脱糞マゾプレイをいたく気に入った変態社長からは前金をしこたま貰ってある。
あの市原のヤンキー上がりもまた極東組の盃だ。
不義理は直ちにタマに関わる。

のび太の額に冷や汗が浮かぶ。

そんなのび太の表情を楽しそうに眺めながら、ドラえもんは金の詰まったバッグを取り上げた。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:43:55 ID:cMZKcG+0
「ジャイアン、全部済んだぜ。入ってこいよ」
ドラえもんが廊下の方に向かって声を掛けた。

ジャイアン?ジャイアンだと!

扉がゆっくりと開く…薄暗い廊下に人影が映し出される。
その人影を部屋の明かりが照らし、その容貌を明らかにした。

そこにはジャイアンがいた。
顔が赤銅色に染め、憤怒の眼でのび太を睨みつけるジャイアンが立ちはだかっていた。
その手には釘バット。
野球チームのスラッガーであるジャイアンは野球の流儀に乗っ取ってのび太を始末しに来たのだ。

「のび太、よくも…よくも貴様!」
ジャイアンがのび太に歩み寄る。

 …一瞬、のび太の脳裏に幸せだった小学校時代の思い出が浮かんだ。

 学校の放課後に空き地に集まり、草野球をして遊んだあの幸せな日々。
 空き地にはジャイアン、スネ夫、出来杉君たちがいた。みんなのび太の方を見て笑っている。
 「のび太さ〜ん、早くぅ!」
 静香ちゃんの声がする。眩い夏の日差しを浴びて、満面の微笑みを浮かべてのび太に手を振っている。

 二度と返らない、少年の夏…。

それがのび太の最後のイメージだった。

のび太は少し笑った。その瞬間、頭蓋骨が砕ける音を聞いたような気がした。

記憶はそこで途切れた。
そのままのび太は真っ暗な世界へ落ちていった。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:54:03 ID:cMZKcG+0
3.パパとママ

生まれたときは可愛い子供だった。
あの日、すくすくと伸びやかに育って欲しいと、その赤子に「のび太」と名づけた。

二人はその記憶が甦り、目頭が熱くなった。
あの時の玉のような笑顔、あの可愛かったのび太が…

どうしてこんなことに。

もはや極東組の手が回り、のび太は逃げようもない、という話をドラえもんから聞かされた。
しかものび太は幼馴染達に手をかけ、彼らを騙して売り飛ばしたのだという。
何度も自殺未遂を起こし、街娼に落ちぶれた静香ちゃんの訴えに、パパとママに気持ちは揺れた。

そこに飛び込んできたのがジャイ子ちゃんの投身自殺の一報だった。
また去年、スネ夫のパパの会社を潰したのも、のび太のせいだという。
このままでは、のび太は悪魔になってしまう。
「もう、あの子を殺すしか…」ママの一言。
パパは無言だった。そして目線を合わせずに素直に頷いた。
そして二人は、ドラえもんとジャイアンから持ち込まれたのび太殺害計画に同意したのだ。

愛息のび太のこれ以上の堕落を食い止めるために。
愛息のび太の穢れた魂を救済するために。

そして今日、死んだと思ったのび太が生きているという。

何故だ?
どうして?
今生き返っても、なにもいいことなんかないんだぞ、のび太。

相反する親心同士が二人の中で渦巻く。
息子が生きているという喜びと、何故ここで死ななかったのかという気持ち。

二人はタクシーで病院に向かう間も、終始無言だった。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:55:06 ID:cMZKcG+0
4.病院に集った共犯者たち。

病院のベッドで眠るのび太を、ドラえもんやパパやママが虚ろな目で見下ろしていた。
その背後でジャイアンとスネ夫と静香ちゃんが澱んだ瞳でのび太を見ている。

看護婦の格好をしたドラミちゃんを引き連れ、ドクター出来杉くんがのび太を診察する。

「のび太くんは助かったみたいですよ」
出来杉先生が言うと、病室中の空気が緊張した。

「?」
その空気を察した出来杉先生は不審に思った。

(息子さんが助かったというのに、なんでこの人たちはこんなに暗いんだろう?)
出来杉先生は首をかしげながら診察道具を仕舞い、回診を終え出て行った。

取り残されたレギュラーメンバーたちは、昏々と眠るのび太を見下ろしながら溜め息をついた。

「どうして生きてるんだよジャイアン。極東会の仕業に見せかけて、ちゃんと頭蓋骨を叩き割ったって言ってたじゃないか」
スネ夫がジャイアンに詰め寄る。ジャイアンは少し戸惑いながらも言い返した。

「仕方がねーだろ。脳味噌をぶちまけてたんだから死んだと思ったんだよ、何で生きてるのかコッチが聞きたいくらいだ」

「私だって…」
静香ちゃんが語りだした。

「私だってのび太くんに無理矢理犯されて孕まされて、殺したいほど憎いんだよ。ジャイアンさんに任せたのにどうして!」
遂に静香ちゃんは泣き出した。
子宮全摘出した静香ちゃんは、一生子供を産めない身体だ…そう、のび太のせいだ。

「のび太が死ねば、私達も解放されたのに。なのにどうして?」
パパとママはそう呟く。

「で、どうするよ?今なら誰も見てないよ」スネ夫はみんなに向かって言う。
「どういうことだよスネ夫?」とジャイアン。

「だからさ、いまここでのび太の生命維持装置をちょっといじればさ、わかるだろ?」
20名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:56:03 ID:cMZKcG+0
スネ夫の思わぬアイデアに、病室内の空気が一変した。
互いに顔を見合わせる…彼らの顔には、緊張、諦観、そして安堵の表情が浮かんでいた。

みんながスネ夫を見つめた。

その視線を受けたスネ夫は、意を決したように無言で頷いてみせた。
スネ夫の手が、生命維持装置のスイッチに伸びてゆく。

スネ夫の手がスイッチに触れようとしたそのとき、突然のび太が反応した。

「助けて…」
呼吸器の隙間からかすかに漏れる声は、確かにそう言っていた。

「…助けてドラえもん。今度は真面目に生きるからさ。」
その声にはっとなり動きを止めるスネ夫。部屋の空気も止まった。
ベッドで眠るのび太の目から、涙が一筋流れ出る。
その涙はゆっくりと頬を伝い、そのまま鬢の辺りに流れ落ちた。

「どうしたんだよスネ夫、早く切ってしまえよ!」
戸惑いを見せながらも、ジャイアンが叫ぶ。

しかしスネ夫は動かない、いや、動けなかった。

散々自分達を騙し、多くの人間を苦しめたそののび太が、今、目の前に横たわっている。
殺したいほど憎んだその男は、今は誰よりも無力だ。
生命維持装置のスイッチを少し動かせば、のび太は確実に死ぬ。
元々瀕死の重傷だったのだから、殺人とバレる可能性も薄い。

しかし…しかし!
21名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 04:56:52 ID:cMZKcG+0
「止めて!」
緊張した空気を打ち破るように静香ちゃんが叫んだ。

「のび太さんを殺さないで!私の愛する人を殺さないで!」
泣き叫びながら静香ちゃんはのび太に縋りつく。

「のび太さん生きて!お願い!そしてもう一度私を抱きしめて!…私、あなたを本当に愛しているのよ!」
静かな病室の中で、静香ちゃんの鳴き声だけが響き渡った。
病室の隅で、のび太の母もすすり泣きを始める。

スネ夫は一度目を瞑り、生命維持装置のスイッチからゆっくりと指先を離した。

迷いは無かった。

確かに彼は父の仇である。
静香ちゃんの人生を破壊し、ジャイアンの妹を死に追いやり、家庭を滅茶苦茶にした罪深き男だ。
だが、彼には生きてその罪を償ってもらおう、そう思った。

もう一度、のび太の言葉を信じてやろう…それが友情じゃないか。

ふと見ると、ドラえもんが涙を流していた。
ネコ型ロボットにも、涙腺があるんだな…そんなどうでもいいことをスネ夫は思い、ドラえもんに微笑み返した。

その後のび太は無事に一命をとりとめる。
そしてこれから、のび太の贖罪の日々が始まるのだ。 (了)
22名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 06:23:27 ID:cMZKcG+0
忘れてた
途中抜けてる

もういいや
読まなくていいからスルーしといて
23名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 10:18:19 ID:KZRYqk6V
書いてみた。

 朝、7時29分ちょうどに目が覚め、ぼくは昨晩寝る前に7時半にセットした目覚まし
時計のスイッチを切って起き上がる。
「また、ぼくの勝ちだな」
 こと睡眠に関して言えば、ぼくは誰にも真似できない"才能"がある。しかしながら、
そんな"才能"がこの世界において必要とされる場面などあるわけも無く、ぼくはこの世界
では永遠の脇役なのである。

 あの、青いタヌキのロボットに出会うまでは……な。

「のびちゃーん。あさごはんよー」
 ママの声が聞こえて、ぼくはパジャマのままメガネをかけて部屋を出てダイニング
キッチンに向かう。このろくでもない11歳の少年……末はニートかフリーターである
このぼくに毎日せっせと食事を作り続けるママ。自分の腹を痛めて生んだ子供に対する
無償の愛か。あるいはこの世界に不適合な人間に作り出してしまったことに関する贖罪
のつもりなのか。
「おはよう。ママ」
「おはようのびちゃん。片付かないから早く食べちゃいなさい」
「うん。いただきます」
 トーストに目玉焼きと言うシンプルな朝の食卓。ぼくは目玉焼きをトーストにはさんで
それをほおばりながら、ぼんやりと昨日の学校での出来事を思い出す。

「これはね。パパの知り合いのTVプロデューサーから貰ったアイドル伊藤つばさのサインだよ」
「いいなー」「うらやましー」
 クラスメートの骨川スネ夫のいつものコレクション自慢である。だいたいこいつは自分では何も
出来ないくせに親父が社長だとかなんだとかで色んな物を買ったり貰ったりしてるだけだ。
「おい、スネ夫。何を話してんだ」
 横からこれも同じクラスの剛田武が入ってくる。ガキ大将とかなんとか言ってやがるが、その実は
腕力にまかせて周りの人間を黙らしてるだけの独裁者。みんなはジャイアンと呼んで慕っているよう
だが、本当は逆らって殴られたくないだけだ。
「ジャ、ジャイアン。お、おはよう」
「おう心の友よ。お、何持ってんだ?」
「ジャ、ジャ、ジャイアンには興味の無い物だよ……」
「なんだよ。水臭いじゃないか。……これか」
 骨川が大事に抱えていた色紙をヒョイっと取り上げる。
「い、伊藤つばさっていうアイドルのサインなんだけど……ジャイアンはアイドルとか別に……」
「おお、何言ってるんだスネ夫。俺はつばさちゃんの大ファンなんだよー。悪いな、俺のために」
 相変わらずコイツの自己中心主義には辟易する。そんな事指摘したらブッ飛ばされるけどな。
「そ、そうだ、また今度貰ってもらえるようにパパに言っておくよ。だから返して……」
「ん? 何か言ったか? お前のものは俺のもの、俺のものは俺のものだろ。これはもう俺のもんだ」
 哀れなヤツだ。自慢話なんかするから罰が当たったんだな。剛田がフンフンと鼻歌を歌いながら机
に戻っていく。それにしても音痴ってのは鼻歌の音程も外れているものだな。勉強になった。
「おい、のび太」
 骨川がぼくの名前を呼んだ。ぼくが素っ気無い返事をすると、
「何でじっと見てたんだよ。あれはすごく大事なモノなんだよ」
 そんなに大事なら学校なんかに持ってくるんじゃねえよ。とぼくは心の中でつぶやいた。
「いいか。明日までにジャイアンから伊藤つばさのサインを取り戻しておいてくれよ」

 なんでぼくがそんな事をしなくちゃなんないんだ。ぼくは殴られるのは嫌だし、お前のものなんか
知るか。
 浮かない気分を抱えたまま、服を着替えてランドセルを背負い、ぼくは学校への道を踏み出した。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 19:50:37 ID:W0V6Enrz
何度言ったらわかるのかしら!
こんなSS書きちらかして!!すてちゃいます!

嫌に哲学的なのび太だなw
25名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/14(日) 19:53:15 ID:PvF8Cn/a
ドラえもんって意外と二次創作さかんなんだなー
26名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 03:40:55 ID:xrlMJjzN
ヨドバ氏シリーズの2次創作とか出ないのかな。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 16:43:34 ID:0kBe8Cnl
ヨドバ氏シリーズってなんじゃい?
28名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 20:42:44 ID:xrlMJjzN
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%89%E3%83%90
ヨドバは、藤子・F・不二雄のSF短編集に登場するキャラクター。
ヨドバ氏(よどばし)と呼称される事もある。

藤子系の二次創作のスレかなって思って。
結構ネタはありそうんあんだけど。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 21:22:29 ID:ybo6oOc9
おつむが悪くて困ってしまったのび太くん
今日もテストは零点でした

ジャイアンが馬鹿にします
スネ夫がヘラヘラ笑います
静香ちゃんが気持ち悪いといいます

のび太くんは泣きながらお家に帰りました
ドラえもん、僕悔しいよ
皆を殺したいから何か武器を出してよ

困ったドラえもんは渋々武器を出してあげました
サ●ポールとム●ウハップ!密室で混ぜると死ぬぜ

だけど自分でガスを吸っちゃダメだよと、ドラえもんは注意します
しかしのび太くんは聞いていません
さっそく試してみると言って、お風呂場へ行きます

ニコニコしながらサン●ールを洗面器に注ぎます
そこにムトウハ●プを放り込むと、あら不思議
のび太くんは一瞬にして意識が無くなってしまいました

数時間後、発見されたのび太くんは
全身緑色に染まっていました
ヘモグロビンの中の鉄分が硫化水素と反応して、硫化鉄になってしまったからです

ドラえもんは少し悲しい顔をしました
でも、ここで死んだ方がのび太くんは幸せだったのかも、と思いました
このまま生きていても、のび太くんは碌なことにならないだろうと…
30名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/15(月) 21:34:00 ID:uQJqmqnC
>>13-22
ダークなドラえもん、面白かった。
一気に読んでしまった。
希望のあるENDだが、のび太は容赦なく裏切りそうだけど。
31名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:32:37 ID:7PSK3lMB
『ドラえもん のび太の中年悲哀歌〜42の夜』

のび太は目覚めた。

周りの仲間達がまだ寝静まっている午前2時、のび太はボロボロの毛布を肌蹴てムクリと起き上がる。
今日は水曜日、アルミ缶の収集作業に出かけねばオマンマ食い上げだ。

「うーん」
大きく深呼吸し、両手を伸ばして身体をほぐすのび太。
寒さの残る夜風が、衰えの見え始めたのび太の肉体には堪える。

傍らに置いてあったペットボトルの中身をグイッと飲み干したのび太は、ズルズルと青テントから這い出た。
公園の水道の蛇口を捻り、レンズの欠けた眼鏡を外すと薄汚れた顔をジャブジャブと洗う。

薄汚れたタオルで顔で丁寧に顔を拭くと、転落した彼の人生の苦悩が刻まれた顔が現れた。
もはや若さの見られない、一人の草臥れた中年男が、そこにいる。

髪の生え際が後退し、広がった額を少し気にするのび太。
手櫛で髪を撫で付けると、大きくくしゃみをし、手鼻で鼻水を器用に地面に吐き出した。

顔を洗い終えると植え込みに向かい、ファスナーを下ろして浅黒く萎びたペニスを引っ張り出す。
そのまま強烈なアンモニア臭のする小便を、植え込みの中にジョロジョロと垂れ流した。

「クソッ!」
のび太は毒づいた。小便が軌道を逸れて靴とジーンズの裾を汚したためだ。

「なんてこった…2週間前に洗濯したばかりなのに」
のび太は溜め息をつくと、近くに落ちていた古雑誌を拾い、ジーンズの濡れた裾を拭った。

周囲の浮浪者たちがのび太を怒鳴りつけた。
そんな彼らに卑屈に謝りながら、のび太はいそいそと出かける準備を始める。
32名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:34:05 ID:7PSK3lMB
もう、誰も彼を助けてなどはくれない。

のび太を救うドラえもんは遠き過去の存在であり、また遥か遠い未来の存在でしかない。
今、ここに居るのは、野比のび太という42歳のくたびれた中年男だけだ。

「さあ、今日もアルミ缶を一杯拾うぞ!」
のび太はそう独り言で呟くと、青テントに掛けておいたズタ袋を担いで夜の新宿の街に出向いた。

不夜城の副都心、新宿のビル群は摩天楼の名にふさわしい威容で新宿中央公園を取り囲む。
のび太はその真っ只中に最下層民の一人として地べたを這い回る生活を今日も続けていた。

かつての幸せな少年時代など、まるで無かったかのように…。


早足で東口ルミネ歓楽街に向かい、そこのゴミ集積所でアルミ缶を漁る。

週明け間もないこの日の夜では、それほど多くのゴミは期待できない。
とはいえさすがに新宿である。ゴミ集積所には溢れんばかりのゴミや産業廃棄物が山積されていた。

酔客も疎らになった通りでのび太は、迷うことなくゴミの山に近付くとそこでしゃがんだ。
アルミ缶専用の廃棄カゴには、のび太の予想したとおりに大量のアルミ缶があった。

のび太は自ら持参したキャンバス地の業務用の荷袋(もちろん植木屋からの盗品)にアルミ缶を全て放り込む。
原材料費の値上がりで、相場は最近高騰気味だ…のび太は今日の取り分を7000円ほどと予想した。

一仕事終えたのび太は、各店舗から出された東京都指定ゴミ袋や水色のポリ容器などを丁寧に開け、中を調べる。

「どれ…今日も拾いものあるかな?」
手を突っ込んだ瞬間、数匹のゴキブリがワラワラと逃げてゆく。

目指すは惣菜店が廃棄した賞味期限切れの弁当だ。
手付かずのまま、丸々一食分の食事にありつけるのは、今ののび太にとっては大変有り難い。
33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:36:06 ID:7PSK3lMB
…10分後、惣菜店の破棄した海苔弁当とポテトサラダ、それと蟹カマを添えたサラダを発見した。
のび太は喜んだ。そのまま路上に座り込み、それらを貪り喰う。

ゴミ捨て場にゴミを捨てに来たチェーン店の従業員が、人間のクズを見るような目でのび太を見る。
しかしのび太は気にも留めなかった。今はただ、空腹を満たすことだけがのび太の関心事だ。


一通り残飯を平らげると、のび太は再びゴミ漁りを始める。
するとゴミの山の奥から、UFOキャッチャーの景品であるドラえもんの人形が発掘された。

「ああっ…こ、これは!」
のび太は叫びながらそれを手に取った。両手で大事そうにそれを抱え、その場でしゃがみこむ。

青と白の体色の生地は、ソースやタレで薄汚れ所々に茶色いシミが浮かんでいる。
背中と左腕の部分の縫製は裂け、中身のスポンジが少しはみ出てきていた。

のび太の脳裏に、小学生時代のあの幸せだった日々の思い出が過ぎった。

学校から帰り二階の自室に駆け込むと、そこにはいつもドラえもんがいた。
満面に浮かべた優しげな笑顔で、のび太を迎え入れてくれたドラえもん。
ともに笑い、泣き、時には喧嘩もした…ずっと一緒だと、そう思っていた。

のび太の手に力がこもる。人形はのび太の手の中で形を歪め、ドラえもんの笑顔が悲しげに歪んだ。

―ああ、もう一度…もう一度あの頃にもどれたら!
のび太はしゃがんだまま、暫し無言…ゆっくりと涙が頬を伝った。

ネオンの消えかけた新宿の繁華街で、たった一人取り残されたのび太。
まだ寒さの残る春風が、皺の刻まれたのび太の頬を撫でる。

―もう一度、ドラえもんに会えるかな?
都会の夜は、答えてはくれなかった。
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 00:37:59 ID:7PSK3lMB
西戸山の公園通りで収集業者にアルミ缶を引き渡す。
受け取った代金は、のび太の予想を外れ4500円ほどであった。

それを大事に懐にしまい込んだのび太は、上着の懐にしまったドラえもん人形にもう一度触れた。
その布地の感触を指先でなぞり、嬉しそうに少し微笑む。

そのままのび太は再び新宿中央公園の青テントに戻っていった…すこし軽い足取りで。

野比のび太、42の夜は更けてゆく…。(了)
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 02:19:53 ID:CS6EJZWu
ドラちゃんにいったいなにがあったんだ…>42の夜
…業を煮やしてさっていったような気がしてしまうほどのダメのび太w

ヨドバ氏はじぶんも好きだ〜。あの少し奇妙なふんいきが。
36名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 15:11:48 ID:1a01s1x6
のび太がホームレスとは…
まぁドラえもんがいなくなったらのび太はニートやホームレスになってもおかしくないな
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 20:28:42 ID:mSubrs9+
おばあちゃんのダルマが…
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:37:17 ID:dfNfG8pB
『ドラえもん のび太は今日もダメダメでした』

富士見小学校の5年4組の教室で、野比のび太はしずかちゃんのスカートから伸びる腿を眺めオナニーしていた。

今まで担任の加藤先生にオナニーを何度も注意されたのだが、そこはのび太だ。
加藤の鬼のような目を巧みに盗んで、机の下でこそこそとオナニーを続ける。

小学五年生にしてはかなり大きいおちんちんを半ズボンの裾から引っ張り出し、汗ばんだ手で握り締める。
舐めるような視線でしずかちゃんの脚線美を睨みつけ、のび太は一心不乱の右手を上下させた。

のび太の頭の中では様々な妄想が駆け巡る。

 のび太に組み伏せられ、のび太のおちんちんをねじ込まれたしずかちゃん。
 腰を突き出すたびに、しずかちゃんは可愛らしい喘ぎ声を漏らす。
 熱く濡れたしずかちゃんの蜜壺が、のび太の茎に絡みつき…ああっ!

――今はオナニーで我慢してやるけど、いつかしずかちゃんをどこかに連れ込んで…ウッシッシッ!

のび太は笑った。笑いながらもオナニーの手は休めない。

「そこ、野比!何笑ってるんだ!」
突然、加藤先生が怒鳴った。

成績は最悪、授業態度も集中を欠き、隙あらば女児を眺めてエヘラエヘラとしているのび太。
特殊任務を帯びた未来の世界のネコ型ロボットの要請があり、仕方なくこんな屑みたいな生徒を受け入れたのだが…。

加藤先生は溜め息もついた。

「きゃあ!」「やだ、のび太くんきもーい!」
「先生、のび太くんがおちんちん出していじくってます!」

生徒達はのび太を指差し、露骨にいやな顔をした。
女子生徒の中には悲鳴を上げて目を逸らす者もいる。

そんな中にしずかちゃんもいた。
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:38:05 ID:dfNfG8pB
しずかちゃんは隣の女友達とひそひそと何か話している。
のび太の姿が視界に入ったのか、一言「キモイ…」と呟く。

その瞬間、机の下でちんこを握るのび太の手に、力がこもった。

――ああっ、しずかちゃん、そんな冷たい視線で見つめないで。
のび太の興奮はさらに高まる。

――いや、もっと見つめてくれしずかちゃん!もっとボクのことを蔑んでくれ! !

「ああっ!」
しずかちゃんの嫌悪の視線に耐えられず、のび太は情けない叫びとともに果てた。
逞しく怒張したのび太のちんぽから、勢いよく精液が迸る。

その精液が、事もあろうにしずかちゃん…ではなく、加藤先生の髭面に思いっきり降りかかった。

「…のび太、き、貴様ぁっ!」
加藤先生は体を震わせながら、のび太を睨みつけた。

「ひいいっ!」
のび太はちんぽを丸出しにしながら、その場で座りしょんべんをもらす。

他の生徒達がのび太を「変態!」「虫けら以下!」「サイテー!」と叫ぶ中、
のび太は加藤先生のフルスイングのパンチで吹き飛ばされ、教室の壁に激突して気絶した。

崩れ落ちて気絶する刹那、しずかちゃんのスカートからパンティーがちょろっと見えた。
そのことに悦びを感じ、床に倒れて意識を失う寸前にのび太は僅かに微笑んだ。

実に気持ち悪い笑顔だった。
40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:39:11 ID:dfNfG8pB
…その後、罰としてのび太は職員室で折檻されることになった。

教師達に竹刀で30分近く殴られたのび太は、職員室の床の上に血まみれで倒れていた。
何本もの骨がへし折れ、裂傷や打撲傷が全身に広がる。

「ドラえもん…助けてドラえもん」
もはや泣くこともできないのび太は、床の上で痛みに呻いた。

そんなのび太を見下ろす鬼教師たち。

「ドラえもん助けてだと?おまえは人の助けなきゃ生きていけんのか…この屑が!」
学年主任の鋤川先生がのび太の腹を蹴り上げる。鋤川は空手部の顧問でもあり、都大会の常連だ。
その凄まじい蹴りの連続に、のび太の肉体が数十センチも宙に浮く。

「ゲホッ!」
のび太は嘔吐した。
床一面に散らばる嘔吐物…汚らわしいものが、聖なる職場であるこの職員室に散乱した。

…それを見た教員たちの目付きがさらに険しくなった。

「おう、コラ!のび太、ちゃんと掃除せいやっ!」
高村先生がのび太の顔面を蹴飛ばす。すると数本の乱杭歯が砕け、血とともにのび太の口から吹き飛ぶ。

(このままじゃ、殺されちゃうよ…早く助けてよドラえもん!)
のび太は泣きながら起き上がり、すぐ傍にあった雑巾とバケツを取ろうとする。
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:40:02 ID:dfNfG8pB
すると川口先生がいきなりのび太を殴りつけた。

「あ?お前何やってるんだよ…この雑巾とバケツは職員専用なんだよ!」
川口先生はさらにもう一度のび太を殴り、そしてバケツと雑巾を取り上げた。

(どういうこと?)
のび太は困惑する。もう痛みと恐怖で何もわからない。

「これはお前が食べた物だろ…食べ物を粗末にしちゃいかんだろのび太」
加藤先生が笑いながらそう言う。

担任である加藤先生は、日ごろからのび太の面倒を見なければならない立場だ。
そのせいか教師達の中で一番のび太を憎み、忌み嫌っていた。

加藤先生はしゃがみこんで、のび太の血まみれの顔を覗き込む。

「ちゃんと食べて掃除するんだよ…わかったかっ!このオナニー野郎!」
そう言って手にしていたパイプ椅子でのび太を殴りつけた。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 01:41:01 ID:dfNfG8pB
…床の上の嘔吐物を泣きながら食べるのび太。

「モタモタすんなよ!次の授業が始まっちまうじゃんかよっ!」
教師たちがのび太の尻を足蹴にする。

実は美人揃いのこの小学校の女教師たち。

密かにのび太がオナニーのおかずにしていた美也子先生も、のび太の姿を見て大笑いしている。
色香ムンムンの京子先生にいたっては、ピンヒールのかかとでのび太の尻を蹴り付け、唾を吐きかけた。

その瞬間、のび太は勃起してしまった。

自分の嘔吐物を舌で掬い取りながら嚥下するのび太。
教師達はそんなのび太の姿を嘲笑いながら、次の授業のための準備を始めている。

京子先生が床に吐き捨てた唾を口にした。
その瞬間、白ブリーフの中で勃起したおちんちんが思い切り射精する。

一瞬、快感のあまり腰を痙攣させるのび太。
発見されたか?と思ったが、教師達は気づかなかったようだ。

京子先生の唾は、歯槽膿漏の味がした。

――早く歯医者さんに行ったほうがいいですよ、京子先生。
とのび太は心の中で思った。

そう思った瞬間、加藤先生が振り下ろした金属バットで頭を割られ、のび太はそのまま失神した。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 04:08:39 ID:v+fiJPnA
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44ドラえもん のび太と未来への匣:2008/09/19(金) 10:46:00 ID:TwCkNUdh
──部屋にある机の中で、何かが蠢いている。

休日の昼間である。
冷房のないこの部屋は晩夏の日差しで蒸すような暑さだ。
それなのに僕の背筋には寒気が走っている。
いつまで経っても悪寒は消えない。
その原因は、僕の目の前にある一台の勉強机だ。
この机は何だ? 一体何なのだ?
いつも通りの家、いつも通りの僕の部屋。
それなのに机だけが異質な空気を放っている。
見た目はいつも通り。
だが、明らかに中身が違うのが分かる。
感覚で理解できるのだ。
肌を刺すような、それでいて吸い込まれそうな雰囲気。
平穏な室内にある限定的な非日常空間。
引き出し部分の奥から、闇夜よりも濃い瘴気が漂っている。
この小さな箱の中には何があるというのだろうか。
僕は誘蛾灯に誘われる虫のように、ゆらゆらとそこに向かった。
一歩足を踏み出す度に心臓が高鳴る。
これは恐怖か。
それとも歓喜か。
相反する感情が胸の中で渦を巻く。
机はもうすぐそばだ。
引き出しの中が──見たかった。
取っ手に手を掛ける。
このまま軽く力を入れれば中身が見える。
ほんの少し、こちらがわに引けばいいだけ。
それなのに──。
僕はここに来て急に、これまでにないほどのおぞましさを感じた。
指の先から伝わってくる、魔の気配。
この引き出しは開けてはならぬ。
ここから先は、僕の立ち入れる空間ではない!
机という名の隠秘の匣がそこにはある。
脳髄が痺れ、体がぐらりと揺れる。
見てはならぬ。開けてはならぬ。
進めば、再び引き返す事はできぬだろう。
僕の中の好奇心という魔物が囁いた。
見てしまえ、と。
心の中で、もう一人の僕がやめろと止める。
軽はずみに近付くと、向こう側へと引き摺りこまれると警鐘を鳴らす。
それでも……それでも、僕は匣の中身が気になるのだ。
僕は魅入られたように引き出しを引いた。
これでいい。
これで良かったのだ。
匣の中、その向こう側にはきっと幸せが。
匣の中には……。
蓋が──開いた。
何かが、僕の前に姿を現した。

──この世の光景ではなかった。

過去と未来の境界が破れ、無間地獄が幕を開ける。
どこまでも続く絶望の始まりだ。
目の前には、青い異形。
爛々と光る目。
真っ赤な舌。
醜悪な顔を歪めて、まるで嗤うような口調でそいつは喋りだした。

「僕──ドラえもん」
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 15:59:02 ID:wYrECAYn
ドラえもんこえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
というかこのスレシュール系のSS多いなw
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 23:39:30 ID:AUsN1Bcs
やはりドラSSには恐怖が似合う
47ドラえもんの人知れない苦悩。:2008/09/20(土) 13:42:12 ID:ZV9HKLrJ
 1970年4月、ドラえもんは気づいた。
 僕たちは、タイムリープをしている!
 いいや僕たちだけじゃない。恐らく、いや確実に、この世界全体が。
 ドラえもんがこんな突拍子もないことを思いつき、そして確信したのにはちゃんと理由がある。
 ドラえもんが野比家にやってきたのは1970年1月、その時はドラえもんの体内の時計はやはり、この時代に対応するために1970年1月に合わされていた。
 しかし現在、ドラえもんの体内時計は1971年4月を指している。
 家のカレンダーの暦は、1970年4月のままなのに。
 一体どういうことなのか。
 初めは故障かと思ったが、自分で道具を使い検査してみたところ、どこも異常は無しと出た。
 ならば時計は正確で、現在の暦の方が間違っていることになる。
 のび太はドラえもんがやって来た時には四年生で、3ヶ月後に五年生になった。
 だがそれから一年経った今年の4月に、のび太は再び五年生に上がった。
 そして彼と周りの人間は、それに疑問を感じることも無い。
 1971年3月31日は、1970年4月1日に繋がっているのだ。
 時空間自体が歪んでいる。
 タイムパトロールが気づかないのは、恐らくこの一年間自体が、時間の本流のコピー、一種のパラレルワールドのようなもので、タイムパトロールが監視している時間の流れとは全くの別物だからだろう。
 なぜこんなことになったのか?
 原因は容易に想像がつく。
 自分自身がこの時代に来たせいだ。
 そもそも何故自分が22世紀からこの時代にやって来たのかというと、のび太とジャイ子の玄孫であり、ノビスケの曾孫であるセワシが、自分のお年玉の額に不満を持ち、その原因が、自分の祖先ののび太がその駄目な性格のためにジャイ子と結婚したせいだと考えたからだ。
 だから自分はセワシに頼まれ、あまり深くは考えずに過去に飛んだ。
 しかし、よくよく考えれば自分が過去に飛ぶことは、何の意味も無いはずなのだ。
 なぜなら、セワシが存在する時間軸では、過去にはドラえもんは”居なかった”のだから。
 過去に事実として居なかった者が、同じ時間軸の過去に存在するのなら、矛盾が生じる。
 それを解消するために産み出されるのが、パラレルワールドという概念だろう。
 つまり、ドラえもんは、縦の時間軸に対して縦に移動したのではなく、横に移動し、別の時間軸を産み出したのだ。
 そして移動した先の、ドラえもんが今いる時間軸で未来テレビを使うと、のび太は未来ではしずかちゃんと結婚をしている。
 ならばセワシの望みは達成されているだろうから、セワシが過去にドラえもんを送る理由が無くなる。
 すなわち、今度は、1970年に居るドラえもんの存在に矛盾が生じる。
 その矛盾を解消するために、時空間自体が、未来へ進むことを拒否しているのではないか。
 だから、ドラえもんが居る日常が当たり前になっていて、尚且つドラえもんに一番近い野比家の日常に大きな変化が起こる日である4月1日に、一年ごとに巻き戻る。
 ドラえもんの体内時計がこのタイムリープの影響を受けないのは、ドラえもんがこのタイムリープの原因であり、本来は別の時間軸の存在だからだろう。
 いやもしかしたら、ドラえもんのようなオーバーテクノロジーの塊が、あるはずの無い時代にある時点で、未来全てが破壊された可能性もある。
 そうすればタイムパトロールという組織も存在しないのだから、未来に感知されないのも頷ける。
「ドラえもん!」
 そこまで考えが及んだ頃、襖を開けて、学校帰りののび太が部屋に走り込んできた。その目には涙が浮かんでいる。
48ドラえもんの人知れない苦悩。:2008/09/20(土) 13:47:36 ID:ZV9HKLrJ
「のび太くん、どうしたの?またジャイアンにでもいじめられたのかい?」
 部屋の真ん中で無様に泣きじゃくるのび太に、ドラえもんはいつものように話しかける。
 のび太は頷いた。
「ジャイアンが……ジャイアンが、僕が貸していたゲームを壊しちゃったって……!」
「そりゃあひどい。ジャイアンは謝ったのかい?」
 のび太は首を振る。そして床に伏せて泣き出した。
 ドラえもんは考えていた。
 ここでのび太を助けることは簡単だ。タイムふろしきでも渡してやればいい。
 だけど、それを続けることが、タイムリープを産んでいるのではないか?
 のび太を始めとするこの時代の人間は気づいていないが、今のこの1970年4月は、二度目の1970年4月なのだ。
 このままタイムリープが続いていい訳がない。
 だけど、のび太を助けないと、やはりのび太が駄目な性格のまま成長してしまうだろう。たとえ未来が存在しない時間軸であっても、所詮ロボットである自分に目的を放棄することは出来やしない。
 いや、関係ない、か。
 たとえのび太を助けようと助けまいと、タイムリープは解消されないだろう。
 タイムリープを解消するのに一番可能性が高い方法は、ドラえもんがこの時代に存在しなくなることだ。
 もし今自分がすっくと立ち上がり、のび太には見向きもせずにあの机の引き出しから未来へ戻り、二度とこの時代に来ないようにすれば、タイムリープは解消さるだろう。
 その代わり、のび太たちの記憶から、ドラえもんが居た1970年1月から現在までの記憶が消え、そして、彼らが本来歩むはずだった、ドラえもんの居ない1970年の記憶を得るはずだ。
 つまり未来はどうあがいても変えられず、自分がこの時代に居ることは、果てしのない無駄な出来事なのだ。
 ドラえもんはため息をついた。
 テクノロジーの進化はなんて残酷なんだ。
 もしこのことに、のび太と出会ってすぐに気づいたならば、自分は躊躇いもせずに未来へ帰り、セワシに謝るだけだったろう。
 だけど僕はもう、のび太くんと出会い、共に泣き、共に笑い、時にいがみ合い、その度に笑顔で和解してきたのだ。
 心を持ったロボットの苦悩。まるで古典SFの主人公にでもなってしまったようだ。
 こっちがのび太くんを覚えているのに、向こうは自分のことを覚えていない。
 自分の心は、そんなことに耐えられるほど強くは設計されていない。
 ドラえもんは、心の中で自分を嘲った。
「もう、仕方ないなぁ……」
 そう苦笑しながら腹のポケットへ手を入れる。
 のび太が、泣きながら笑顔を浮かべた。
 どうせ、また道具を変な使い方して、騒動を起こすんだろうな。
 そんでもってまた、僕が大慌てするはめになるんだ。
 僕のしていることは、間違ったことなのかもしれない。
 いや、きっとそうなのだろう。タイムリープなんてあってはならないはずだ。
 だけど、それでも……
「タイムふろしき〜!」
「やったぁ!ありがとう、ドラえもん!」

 僕はのび太くんと一緒に居たい。

以上です。
のび太たちが何故永遠に小学生なのか考えていたらこんなものが出来ました。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 14:16:32 ID:z/1MJMGI
これはいいSS
ただのご都合主義がすごいことに
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 18:38:16 ID:WP4IZtPx
暴走せずに真正面からドラえもんを書いているという点では、今までで一番SSらしいSS
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/22(月) 19:19:43 ID:0ILCLDR5
お、これいいなぁ
矛盾やらよくわからないことを考察して説明つけてるのって見るの好きだ
こういうのいろいろ考える人って頭いいんだろうな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/23(火) 14:15:31 ID:55xDfUeP
きっとサザエさん世界も同じ現象が起きているのだろう。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 12:20:30 ID:fsZhxtGl
あさりちゃんもだな
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 00:01:12 ID:B5c3LZ5+
あげ
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 17:12:31 ID:pY68+gTF
>>47>>48
これは面白い
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 19:48:02 ID:uRS/pmj0
なんという、¨すこし不思議¨スレ…
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 09:24:28 ID:YVCCuwdp
明日は算数のテスト。まるっきり勉強していないのび太はこりもせずにドラえもんにコンピューターペンシルをねだる.
しかしドラえもんは今度という今度は絶対に助けてやらない!とのび太をつきはなした。
もうすぐ学校が始まる。テストも絶望的なうえ遅刻までしたらしゃれにならないと走って学校へ向かうのび太。
ラッキーな事に先生もまだ来ていないらしい。しかし…朝礼の時間になっても1時間目になっても先生がこない。
隣のクラスの先生がやって来た。
「本日先生がいらっしゃらないので他の先生が交代で授業をいたします。なお算数のテスト用紙もないので自習にいたします。とりあえず出席をとります。青木君、阿部君…」
のびた「うわーこれはついてるぞ!天の助けだ!それともドラえもんがなんとかしてくれたのかな?」
「…出来杉君、出来杉君は休みかな?」
のび太「あれ?出来杉も休み?珍しいな」
学校も終わり、次の日もまた勉強せずに学校へ…。しかしやはり先生が来ない。そして出来杉もいない。なんと昨日から二人とも学校にも連絡が来ていないという。先生や出来杉に限ってこんな事は初めてだという。
しずか「ねえ、今日出来杉さんと先生のお宅へ行ってみましょうよ」
のびた「うーん。でも先生が帰って来たらテストするんでしょう?ちょっとなあ」
しずか「まあのびたさん。出来杉さんと先生が心配じゃないの?だって二人が同時に連続で無断欠勤よ?おかしいと思わない?」
のびた「そうだよねえ。とりあえず行くだけ行ってみようか。」
先生の家は鍵がかかっていた。インターホンを押しても返事がない。
しずかちゃん「うーん。誰も出ないわね。今度は出来杉さんのおうちに行ってみましょう」
出来杉の家のインターホンを押しても返事がない。しかし鍵がかかっていなかった。
しずか「どうしよう…思いきって上がってみない?」
のびた「うーん。勝手に上がり込むの?」
しずか「いいわ。のびたさんまってて」
しずかは家に入っていった。そして間もなくしてしずかの悲鳴が聞こえた。
のびた「しずかちゃん!!」
のびたが出来杉の家に入り、しずかがいる台所へ。そこで二人が見たものは、真っ青になった5歳ぐらいの女の子の変死体だった。
のびた「こ、これは!!?うっ、ゲーッ」
しずか「どういう事!?一体何がどうなっているの!?出来杉さんの家には女の子なんていないはず…いったい、何が起こったというの!?」
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 12:12:37 ID:4uSbDo/9
続くの?
5957:2008/10/15(水) 13:40:23 ID:dVrXmxU9
よかったら誰か続きをお願いします。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 03:17:54 ID:3KRT7oHn
18禁の内容しか思い浮かばないからダメかな
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 09:11:49 ID:ZJA/42LF
・残酷なのはダメ、子供を殺すな
が無視されまくってる件
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 00:28:01 ID:1sKQpqhW
>>1って何気にいい人っぽそう
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 01:12:59 ID:fSyw0+2F
>>1のルールに従うと、普通のドラえもんの話と何ら変わらなくなるからだろ
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 13:05:36 ID:flror2vh
なんかごめん
6557:2008/10/19(日) 13:27:14 ID:2BuQWYJh
いや考えてたのは実はあれは死体ではなく、
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 15:04:35 ID:1sKQpqhW
なるへど
6710/26に名無し・1001投票@詳細は自治スレ:2008/10/19(日) 17:37:37 ID:bZv4cS4R
死体ではなく?
6857:2008/10/19(日) 18:11:41 ID:2BuQWYJh
アイデアとしてあったのは、

それは死体に似せて作られた人工のものだった。
それも相当精密に作られており、誰が何のために作り、なぜ出木杉の家に放置されたのか?

出木杉英才は小学生としては群を抜いた知能を持っており、それゆえある事件に巻き込まれた。
物語の中盤では出木杉英才の母親と、英才のクラスの担任だけが知っていた英才の出生の秘密がひもとかれる。



とかww
6957:2008/10/19(日) 19:20:15 ID:2BuQWYJh
出木杉一家と担任の先生を拉致したのは日本の科学特殊研究組織。
少女の死体に似せた人工物は、組織が英才をなんらかの形で脅迫し、共同で作り上げたもの(がいいかな)
ラストシーンは泣きじゃくる英才と、両親、そして担任との再会。
自分の出生から幼少期、全てを知ってしまった英才と、両親との復縁。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/21(火) 01:25:34 ID:S6KR6I5i
ほほう

とりあえず次回作期待
71創る名無しに見る名無し:2008/11/27(木) 21:14:16 ID:iiFy3zKY
普通ここだろうな
72創る名無しに見る名無し:2008/11/27(木) 21:21:56 ID:WTFVgTdZ
なにが?
73 [―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し:2008/12/13(土) 14:42:09 ID:m3Jd6Vqu
次スレの話
74創る名無しに見る名無し:2008/12/21(日) 21:09:07 ID:E8jQHp3I
なんの次スレだか
75創る名無しに見る名無し:2009/01/04(日) 09:23:53 ID:vleH/KHx
Gの征服予定地のことじゃね?
76創る名無しに見る名無し:2009/03/14(土) 21:52:24 ID:Zt/AY6vV
保守
77創る名無しに見る名無し:2009/03/16(月) 01:20:55 ID:4KdAJSlJ
あげ
78創る名無しに見る名無し:2009/03/27(金) 15:51:29 ID:MACreesf
hoshu
79創る名無しに見る名無し:2009/03/27(金) 19:43:54 ID:+rp5CU70
あげ
80創る名無しに見る名無し:2009/04/03(金) 12:27:47 ID:O/MWZBOD
age
81創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:11:32 ID:qvcm3h2f
-のび太の結婚初夜-
82創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:15:24 ID:qvcm3h2f
のび太の結婚初夜

式を終え、挙式、披露宴、2次会と惜しみない祝福をする仲間と
別れたのび太と静香、明日の新婚旅行に向けて空港近くのホテルへ
チェックインを済ませ、客室で一段落の様子

のび太「ふうっ、やっと一日が終わったなー。でも長いようで
    あっという間だった気もするよ。しずかちゃんも疲れたろ?」

静香「ええ、でも今日ののび太さんは素敵だったわ、見直しちゃった。
   遅刻もせずに式場に来るなんて、夢でも見てるのかと思ったわ。」

のび太「おいおい、僕だっていつまでもだらしないままじゃないよ。
    両家の花束贈呈の時、君のパパにも頼まれたからね・・静香を
    娘を頼む、幸せにしてくれって、何度も泣きながら言ってたよ」

静香「ええ、パパ普段はしっかりしてるけど、あたしがお嫁に行って
   寂しくなるはずなのに・・のび太さんなら安心できるって、
   そう言ってくれたわ。だから、これからよろしくね。」

のび太「ああ、僕みたいな男がこんな素敵な女性と人生を過ごせるんだ、
    何があってもこの幸せは守ってみせる、2人の家庭もね」

静香「出来杉さんの司会もスムーズだったし、でも武さんが歌を歌おうと
   した時は驚いちゃった。皆で止めなかったらどうなってたか、ふふ」

のび太「スライドショーでジャイ子が僕らの馴れ初めを漫画にしてた
    のはびっくりだったよ、でも昔の僕はだめな奴だったなーw」
83創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:16:07 ID:qvcm3h2f
静香「ええ、でも優しくて純粋なのび太さんは昔のままだわ、だから
   のび太さんとなら・・と思えたもの。確かに子供の頃と比べたら
   しっかりしたと思うわ。ドラちゃんのおかげかしら?」

のび太「ああ、ドラえもんは僕にとってかけがえのない友達さ・・
    ずっと会えなくても、僕とドラえもんの絆は永遠さ」

静香「もしドラちゃんが出席してたら、うちのパパより泣いて喜んで
   いたんじゃないかしら・・全然連絡もないの?」

のび太「ああ・・僕が大人になって、タイムマシンの入り口もずっと、
    只の引き出しのままさ。でもずっとあのままじゃいられない、
    それは分かっていたし、ドラえもんが未来に帰って分かったよ
    僕には沢山の仲間も友達も、そして今は守りたい人もいる」

静香「そうだわ、あたしお風呂に入りたいの。先に使ってもいいかしら?」

のび太「はは、相変わらずお風呂が好きだなーしずかちゃんは」

静香「だってここのお風呂うちより広いし、のび太さん覗かないでね?」

のび太「嫌だなー、あれはいつもドラえもんの道具のせいで・・」

静香「ふふ、じゃあお風呂に入ってくるわね、のび太さん」

客室のベッドで一人腰掛け、昔を思い出すのび太
84創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:16:51 ID:qvcm3h2f
・・・・数年前のこと

ドラ「だから、僕はそろそろ未来に帰ろうと思うんだ、のび太くん」

のび太「ええ?何を言い出すんだい、ドラえもん!また未来でこっちに
    いてはいけない法律でもできたのかい?」

ドラ「いや、そうじゃないんだけど。僕が君のところへやってきた、
   その理由を考えるとね、僕の目的は果たしたと思ってるんだ」

のび太「・・・!で、でも!僕らはずっと友達じゃないか、だから
    これからも一緒に・・」

ドラ「のび太くん、君はもう一人で未来を切り開くことができるよ
   僕や道具の助けがなくってもね^^今まで多くの試練や冒険、
   未来の道具での失敗、そういったものを教訓にして君はもう
   僕なしでも人生を自分の足で歩いていける、だからのび太くん
   安心して僕は未来に帰ることが出来る、そう実感したんだよ」

のび太「で、でも・・!」

ドラ「僕が帰っても君は一人じゃない、理解のある家族や大勢の友達、
   そして一生そばにいて欲しい人は僕じゃない、そうだろ?」

のび太「知ってたのかい?しずかちゃんとの事?」

ドラ「ああ、正式に付き合うことになったんだってね、おめでとう
   しずかちゃんをお嫁にする、昔からの願いに一歩前進だ」
85創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:18:20 ID:qvcm3h2f
のび太「うん・・でも僕がここまでやってこれたのはドラえもん、君の
    おかげだよ。これからも僕のことを見守っててほしかったな」

ドラ「未来の世界からずっと見守ってるよ、離れてものび太くんと
   僕はずっと友達さ、それは変わらないもの」

そして子供の頃の最初の別れの日同様、その夜は家族4人ででささやかな
晩餐をすごし、その後は朝が来るまで2人は眠ることもなく過ごした。
話したいことはあるはずなのに言葉が出てこないのび太とドラえもん、
しかし想いは通じていた。時々合う視線、言葉では伝えきれない多くの
思いが静かな部屋に満ち溢れていく・・そして2人は翌朝固い握手を
交わし、そして机の中はただの引き出しに戻った。
86創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:19:10 ID:qvcm3h2f
・・・・

のび太「だから、僕がだらしないと帰ったドラえもんに顔向けが
    できないや。未来は道具で作るんじゃない、僕の手で
    作り出していかなきゃいけないものなんだ。」

静香「ふふ、頼もしいのね、」

のび太「あ、しずかちゃん。もう出てたの?僕、独り事でも言ってた?」

静香「きっとドラちゃんのことでも思い出してたんじゃないのかしら?
   のび太さんもお風呂入ってらっしゃいよ、疲れがとれるわよ」

のび太「ああ、そうさせてもらおうかな。じゃあ入ってくるよ」

のび太が浴室に入るのを見届けてどこかに連絡を取る静香

静香「ええ・・今のび太さんはお風呂に入ってるわ・・今のうちに」

のび太「あー、いいお風呂だったよー。これから何する?ベッドの
    中でお話しようか、それともあやとり?しずかちゃーん?」

2人で過ごすはずの空間に違う気配を感じて振り向くのび太
87創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:20:08 ID:qvcm3h2f
ドラミ「のび太さん、お元気だった?お久しぶりです」

のび太「え・・ええっ?ど、どうしたんだい、ドラミちゃん・・
    いやー驚いたな。いつこっちに来たんだい?」

ドラミ「ウフフ、静香さんのウエディングドレス、素敵だったわね
    あたしもいつかあんな衣装着たくなっちゃった」

静香「あら、来てすぐいなくなったと思ったら式を見てたのね?」

のび太「しずかちゃん、ドラミちゃんが来てる事知ってたのかい?
    それに、式場で見かけた覚えはないけどどうやって・・」

ドラミ「あら、あたしは22世紀のロボットだもの、道具を使えば
    いくらでも^^あたしは透明マントで、お兄ちゃんも・・」

のび太「ええ?ドラえもんもこっちに来てるのかい?僕には何も
    知らされてないよ、もー驚かすつもりだったんだな?
    おーい、ドラえもんいるんだろう?出てこいよー」

静香「あのね、のび太さん・・ドラちゃんとドラミちゃんが来たのは
   あたし達を祝福する、それだけが理由じゃないの」

のび太「どういう事だい?何か僕に隠してることがあるような言い方だな」

静香「ええ、きちんと話さないといけないとは思っていたんだけど」

ドラミ「ちょっと待って、あたしから説明しまーす」

静香「いえ、やっぱりあたしの口からきちんと言わないと」

ドラミ「いいの、あたしはロボットだから恥ずかしいこともないし」
88創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:20:48 ID:6Rfw6Di7
支援ぬ
89創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:21:15 ID:qvcm3h2f
ドラミ「のび太さん、あたしのいる22世紀では当たり前でも、今の
    21世紀ではタブーとされていることが沢山あるわ。ちなみに
    22世紀では日本の総世帯の約15%が同姓婚と言って男同士、
    女同士で夫婦になるのがもう当たり前なの」

のび太「い、いきなり何を言い出すんだい?それと僕らに何の関係が・・」

ドラミ「未来も過去も、人はそんなに変わりはしない、21世紀でも同姓で
    ないと愛せない人は大勢いるのよ、あなたの目の前にもね」

静香「ごめんなさい、のび太さん」

のび太「ええっ?じゃ、じゃあ僕を愛してると誓ったのは嘘だったのか?」

静香「のび太さん、あなたには男性を感じなかったから、だから貴方と
   なら平気だと思った・・いえ、思うように努力はしてたけど・・
   結婚式が近づくにつれて怖くなったの。だって夫婦になったら・・
   いくら優しくていい人といってものび太さんは男性だもの、決して
   女性を愛するように愛せない、だからパパに結婚を取りやめるって
   提案したんだけどそれもうまくいかなくって・・」

ドラミ「最初は静香ちゃんに相談を受けてるだけだったんだけど、実は
    あたしも同じ価値観を共有する同士、のび太さんとお付き合い
    しているのは知っていたけど、あたしと静香ちゃんは実は・・」

のび太「や、やめろよ!そんな話いきなりされても・・そ、そうだ、
    僕をからかってるんだろう?そしてどこからかドラえもんも
    出てきて、実はドッキリだったとか、おーい!ドラえもん!」
90創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:22:33 ID:6Rfw6Di7
この超展開はwww
期待支援
91創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:22:44 ID:qvcm3h2f
>>88
どもw淡々と投下

ドラミ「本当はもっと前にお話しておかないといけなかったけど、つい
    機会を逃してしまって遅れたのは謝ります。でも、あたし達は
    お互いを必要としているんです、この純粋な気持ちだけは・・」

のび太「う、うるさい!僕だってしずかちゃんを愛しているんだ!それに
    僕だって今まで何回も手をつないだことがあるんだぞ!」

静香「のび太さん・・あたしが何故キスも婚前交渉も拒んでいたか、
   本当の理由がまだわからないの?」

のび太「そ、それはきちんと夫婦になるまではきれいなままでいたいって
    君が言うから・・だから僕もそれに応えようとして・・」

ドラミ「あーあ、のび太さん分かってないわねー。静香さんは今まで
    あたしとは数え切れないほどのキスもしたし、その先だって・・」

のび太「う、嘘だ!ドラミちゃんがいるならドラえもんもここに来て
    いるんだろう?とにかくドラえもんに会わせてよ!」

静香「ごめんね、のび太さん。あたしはもうドラミちゃんがいないと
   生きていけない身体なの、思ってる程きれいな女じゃないのよ」

驚愕の事実を聞かされるのび太。しかし矢継ぎ早に繰り出される言葉が
どうにも頭の中で理解できない。身体の力が抜け、壁によろけるのび太
92創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:36:56 ID:tEDPZge0
さるさん喰らったので今のうちに書き溜め
93創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:39:02 ID:mYvRmZ6N
まさかの静香ちゃんとドラミ百合とは
94創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:43:47 ID:tEDPZge0
ガシッ!壁に当たったわけではない。その前の何もない空間にのび太の
身体が何かにぶつかっている、そして空間はのび太をしっかり掴んでいる

のび太「・・・・?」

ドラえもん「ウフフ・・元気だったかい?のび太くん」

何もないはずの空間から姿を現す懐かしい友の姿

ドラミ「お兄ちゃんはさっきからずっと透明マントを使ってそばに
    いたのよ?気づかなかった?のび太さん」

ドラ「やっぱり僕がいないとダメだなー、のび太くんは」

のび太「ど、ドラえもん!君なんだね?来るなら来るって何故先に・・」

ドラ「いやー失敬失敬、本当はこっそり遠くから式を見るだけで君達に
   会わずに帰るつもりだったんだけど、そうもいかなくなってね」

静香「ドラちゃんと会うのはあたしも久しぶりだわ、いつもドラミ
   ちゃんにはお世話になってます。」

ドラ「あー、2人のことはドラミから聞かされてるよ、お似合いだねー
   こいつも色々道具を追加してるようだし、可愛がってやってよ」

95創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:44:59 ID:6Rfw6Di7
ドラえもんまで離反ww
96創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:45:28 ID:mYvRmZ6N
なんかドラかっけぇ
97創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:46:55 ID:tEDPZge0
のび太「おい、ドラえもんまで!今日は僕としずかちゃんの結婚式の日
    だったんだよ?なのにしずかちゃんがドラミちゃんと・・
    ドラえもん、何とかしてくれよー」

ドラ「のび太くん、21世紀ではまだ彼女達のような関係は広く理解を
   得るまでには至っていない。静香ちゃんも結婚してるという
   立場は必要だと思うんだ。君みたいな男性でも法的な伴侶がいれば
   世間体はごまかせる、だから君達の結婚は賛成しているよ、例え
   それが形だけのものだったとしてもね」

のび太「な、なにか道具があるだろ?しずかちゃんを元に戻す薬とか、
    でなければ、僕がずっとそばにいてしずかちゃんを普通に・・」

ドラミ「普通ってなに?自分の価値観だけで全てを推し量るのはあまり
    感心しないわね、のび太さん。大切なのは事実なのよ?
    目の前にある現実、これを受け入れて欲しいの。」

静香「ごめんなさい、のび太さん・・あたしも他の人とは少し変わってる
   それは分かっているの、でも・・これが本当のあたしなの。
   最初は、ジャイ子ちゃんと戯れるだけだったんだけど・・」

ドラミ「よく3人で朝まで楽しんだわね、懐かしいなー」

静香「眠らなくてもいい薬、まだ持ってる?ドラミちゃん。あれがあると
   いつもよりいけない自分になっちゃうから、お薬素敵だわ」

ドラ「ねえのび太くん・・・君が鈍いのは昔からだね。だからドラミと
   静香ちゃんの事に気づかなかったのは無理もない。だって・・
   僕の気持ちにもずっと気づかなかったくらいだしね・・」

98創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 18:56:34 ID:tEDPZge0
のび太「なんのことだい?僕はドラえもんとは心が通じ合って・・」

ドラ「いや、違うね。最初の持ち主のセワシくんの性癖に合わせて
   チューニングされた僕は、ドラミ同様同姓にしか深い感情を
   もてないロボットなんだよ、僕はずっと・・のび太くんを」

静香「ドラちゃん、のび太さんがあたしとお付き合いするって聞いた時
   とてもがっかりして、それで未来に帰っちゃったのよ?」

のび太「そ、そういえば・・僕の下着だけはドラえもん、君が洗って
    くれていたっけ?てっきりママのお手伝いだとばかり・・」

ドラ「今だから言えるよのび太くん、僕の気持ちを受け止めて欲しい」

のび太「ま、待ってくれ!気持ちは分かるとしてもだ、ドラミちゃんや
    ドラえもんはロボットだ、人間とロボットがどうやって・・」

ドラ「僕らは22世紀の高性能ロボットってことを忘れてもらっちゃ
   困るな・・それに未来の工場で汎用ロボットから特殊業務用
   ロボットへの改造も僕らは受けてきてる、問題はないよ」

ドラミ「そうよ、のび太さん。あなたがこっそり隠れて使ってる21世紀の
    オモチャとは比べ物にならない位、動きも質感もすごいんだから、
    あたし達!えっへん」

静香「ねえ・・心じゃなくて身体で感じればきっと分かってもらえるわ
   あたしも最初は少し怖かった・・でも必要なのは・・」

99創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:01:05 ID:tEDPZge0
ドラミ「たった一歩を踏み出す少しの勇気、でしょ?あたしが最初に
    静香ちゃんに言った言葉ね、覚えててくれたんだ?」

静香「ええ、おかげで今までの自分がバカみたいに思えたわ、そして
   あんな悦びがあるなんて事もドラミちゃんには教わったし」

ドラ「うんうん、さすがは僕の妹、優秀だろ?」

のび太の頭の中で何かが痺れてきつつある、そういえばいつも一番
近くでのび太を見守る視線、それは誰の眼差しだったのか・・
気づかなかった?いや、気づくまいとしていただけだったのかも。

ドラ「のび太くん、どっちがいいかな?ぼく両方装備してるんだ」

のび太の手を股間にふれさせるドラえもん、ボディーに収納された
雄と雌の両方の官能の秘部・・・責めるも受けるも思いのままだ。

ドラミ「おにいちゃん張り切ってるわね、交互に役割を交代しても
    いいんじゃないかしら?静香ちゃん、あたしたちも・・ねえ?」

ドラミも密壷を広げて静かを誘惑し始める。それに応える静香

静香「ええ・・いつもの・・・長いので2人一つになるのね?」

ドラミ「ジャーン、今日は60センチのジャンボウナギよ、いつものより
    長めだけど大丈夫。中で伸縮するから最初は短縮モードで」

のび太「あ・・あんなものでしずかちゃんはいつも?」
100創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:03:50 ID:tEDPZge0
ドラ「あれ?のび太くんも準備できてるようだね、2人を見て興奮
   しちゃったのかな?さあ・・邪魔な服は早く脱いで・・・
   僕のネオ東京名器物語、気に入るかな?」

静香「あ・・これ何よ?す・・すごい・・小さかったのが中でぐんぐん
   伸びてくるのが分かるわ・・ドラミちゃん・・」

ドラミ「さあ、こうやってぴったり身体をくっつけて、お互いの
    下の口でもキスをしましょう?最初はゆっくり動くから」

のび太「ドラえもん・・もしかしたら僕、こうなることを心の中でずっと
    望んでいたのかもしれないよ・・改めてよろしくね」

ドラ「嬉しいよ・・こんなに元気になってる、僕の口内潤滑ユニットで
   充分潤すからね、のび太くん・・・んく・・」

静香「すごーいのび太さん、立派よ。型取りして樹脂複製したら
   使ってみてもいいかも?」

ドラミ「もう、今だけはあたしのことを見ててくれなきゃ、イヤッ!」

静香「あ・・ごめんなさい・・ドラミちゃん・・そんなに動かないで」

ドラ「さて・・僕らも始めようか、のび太くん」

のび太「ああ・・僕やったことないんだ、うまく入るかな?」

ドラ「大丈夫、僕が手を添えてあてがうからね・・・」

ドラミ「静香ちゃん・・もっと壊れるくらい抱きしめて」

静香「ああ・・このままずっとつながっていたいわ」

のび太「ああ・・吸い込まれるみたいだ・・君はやっぱり最高だよ」

ドラ「君がこんなに立派になったなんて・・ぼく嬉しいよ」
101創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:09:46 ID:tEDPZge0
落とした照明の室内、4つの影が2つになり怪しく蠢くなか、のび太は
これからのめくるめく経験を思うと自然に激しく腰を動かしてしまう。
その脳裏には懐かしい歌の一節が聞こえたような気がした・・・

アンアンアン、とっても大好き ドラえもん

−完−

すいませんでしたf^_^;
PCでメモ帳書きをそのまま貼付けたので
携帯だと見づらいかもですがm(__)m

内容は本当すんませんでした
102創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:38:07 ID:6Rfw6Di7
追いついたらアウト展開^q^ オチ読めたのにビール噴きそうになったぜww
103創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 19:54:47 ID:qvcm3h2f
>>102
だって思いつきで書いただけですから^^;
俺ゲイなんで百合は飽きたので途中で書き直しましたw
読んでくれてありがとさん
104創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:17:01 ID:qvcm3h2f
過疎スレなんですね^^;アク禁とけたらVIPで
今度はやろうかな?w
105創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:23:08 ID:6Rfw6Di7
2、3日待たんと感想つかないとかザラなな板ですゆえ。
まあエロ混ざるならVIPの方が適切なのかもしれませぬw
106創る名無しに見る名無し:2009/05/08(金) 21:30:12 ID:qvcm3h2f
>>105
ははwけなされるより無視されるほうがしんどいですからねー^^;
最初からレスくれた人ですねwあれなかったら途中で放置してましたー
なので、ありがと^^
107創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:40:49 ID:QytyVAsA
「ノビタくん。いよいよお別れだよ。僕、ずっとずっと君のこと忘れないよ。未来に帰っても決してね…。」

そしてドラえもんは静かにタイムマシンに乗ると眠っているノビタを一瞥した。

「もっと君のそばにいたかったんだ。本当は…。」

・・・
おもちゃで夢中に遊ぶ子供。
君は今どこにいるの?
なぜ一人ぼっちなの?
・・・

ノビタは天才物理学者だった。

108創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:41:32 ID:QytyVAsA
幼い頃から彼には特殊な才能があり、数々の新しい公式を発明しては神童の誉れが高かった。

大学に進む頃に戦争が激化して、彼はナチを憎悪するようになった。

そしてオッペンハイマーのスカウトもあったせいで在学中にも関わらず、原爆の研究に従事するようになった。
109創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:42:14 ID:QytyVAsA
そうこうするうちにドイツは降伏して、爆弾の使い道に困った政府は日本に落とすことに決めた。

「日本なんていう国、僕知らない。ナチの同盟国なんてロクなもんじゃないさ…。」

その後、日本に爆弾が落とされてGHQを通じて知らされた模様は…

地獄絵だった。

「こんな、こんなはずないよ。僕正しいことをしてたんだ。悪いのはヤツらなんだ。」

110創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:43:17 ID:QytyVAsA
呻く人達、罪もない子供の泣き叫ぶ声。

「そ、そんな、僕間違ってないよ。きぁ〜!そんな目で僕を見るな!追い掛けてくるな!ひっひぃ〜〜〜〜」

悪夢にうなされる日日が続いて次第に彼の天才的な煌めきが失われていった。

そして、ある日体の不調に気付き検査を受けるとガンを宣告された。

末期だった。徐々に蝕むガンはついに脳にまで達し、かつて微分積分も暗算でこなした彼の頭脳が九九すら出来なくなった。
111創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:44:43 ID:QytyVAsA
その死を看取る人はなく孤独のうちに亡くなった。

・・・
おもちゃで夢中に遊ぶ子供。
君は今どこにいるの?
なぜ一人ぼっちなの?

彼は天才物理学者だった。

終わり。
112創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 18:54:42 ID:wS0Oqowo
つまんない、うpする前に自分で読み返してどれだけ
つまらないか確認すれば駄レスを書き込むことも
なかったろうに、あー目にして損した。
113創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 19:51:15 ID:QytyVAsA
シリアス過ぎね。もう少し馬鹿に合わしたほうがいんじゃね?
114創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 20:20:25 ID:kG48nhZx
自分で感想してんの?

この短さで説明不足な投げっぱなしジャーマンは致命的だな
ショートショートなら、どう読んで欲しいのか露骨に誘導するくらいじゃないといかん
115創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 20:52:21 ID:QytyVAsA
そうなん?
116創る名無しに見る名無し:2009/05/19(火) 20:55:20 ID:QytyVAsA
別にもうどうでもいい
携帯でやってるから打つのが大変てなの
117創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 20:33:18 ID:9FEcJexF
書く側の苦労なんか悟らせずにサラッと読ませてみろボケ
118創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 21:14:16 ID:cOEsVprg
携帯だからって甘えられても困る
携帯でも力作書くやつは書くしな
のび太の20世紀少年の人は携帯から学校とバイトの合間に投下してたんじゃなかったかw
119創る名無しに見る名無し:2009/05/20(水) 21:19:56 ID:thcBNlTU
誰か投下しないの?
120創る名無しに見る名無し:2009/05/22(金) 18:50:54 ID:4LYkkCHH
何か書こうかな
121創る名無しに見る名無し:2009/05/22(金) 19:10:46 ID:4LYkkCHH
ふうっ・・早くVIP規制解除されないかな・・過疎スレに書いてもなー
122創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 18:19:32 ID:8s434D/k
「過去に?」
「うん。のび太おじいちゃんの事はこの間話しただろう。それで、直接ドラえもんに行って面倒みてもらいたいんだ」
先祖にあたるのび太の出来の悪さは確かに目に余るものがあった。これが後世、つまりはセワシの出来の悪さに影響しているという仮説をセワシは立てていた。
「わかった。行ってくるねセワシ君」
ドラえもんは一片の拒否もなくのび太のもとに向かった。それは単に命令に従ったというのではなく、お手伝いロボットとして彼自身、誰かを支え助けることを何よりの喜びとしていたからだ。
のび太、セワシ。二人のためにドラえもんは長い旅に出た。

「あれ、おかしいなぁ。うんしょ、うんしょ。……せ〜のっ」
「うわぁっ」
机の椅子に座ったまま真っ直ぐ後ろに倒れ込み、足を天に大きく投げ出すような格好、のび太は何とも間抜けな姿で未来からの訪問者を迎えた。
123創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 18:45:08 ID:8s434D/k
「大丈夫?」
「いたた……あぁびっくりした。うん、大丈夫。君は誰?」
ドラえもんはよいしょ、と声にして机の引き出しから降りる。
「僕ドラえもん」
ドラえもんは自己紹介と、更にその使命をのび太に話す。
「はは、孫にまで心配されちゃってるんだ、僕」
しまったとは思わなかった。ドラえもんはハッキリと物を言う質であり、それが彼の親切であった。
「机に向かってたみたいだけど、何をしていたの?」
「えっ、と。勉強……かな」
「ふぅん」
確かに机の上には教科書、文房具の類いが見える。しかし、ちらりと覗いたノートにこれといった記述は見られない。自分の想像と大差ない人間であろう、ドラえもんはのび太をそう認識した。
のび太は先の一件で散らかった机を片付けながら言う。
「ドラえもん、だったよね。良かったらおやつ食べる?」
「本当?ありがとう」
皿に乗った2つのどら焼の一方をドラえもんは受けとる。
「うわぁ、おいしいなぁ。これ、なんていう食べ物なの?」
「えっ、どら焼だけど……。知らないの?」
「うん。初めて食べたよ。どら焼かぁ、おいしいなぁ」
未来から突然やってきた奇妙なロボット。だがのび太が彼を受け入れるのに時間はかからなかった。
124創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 19:02:17 ID:8s434D/k

ただいまと元気な声、階段を駆け上がってくる足音が聞こえる。襖が空いたタイミングでドラえもんはお帰りと声をかけた。
「そんなに急いでどうしたの?」
「うん、今日はね、皆と野球の練習なんだ」
「そうなんだ」
言いたい事はあったが、まずは彼の生活を知る事が先決である。
「あ、でも宿題があるんだった」
野球の準備を進めるのび太の手が止まった折り、母親が襖を開けた。
「のびちゃん、これから野球なの?」
「あ、ママ」
口ごもった息子に母親は声をかける。
「いってらっしゃいな。頑張ってね、怪我をしないようにね」
「う、うん!」
思いもよらぬ母親の対応にドラえもんは口をすぼめそうになったが、ここは成り行きを見ることに徹した。
「僕も一緒に行っていいかな?」
「もちろん。皆に紹介するよ」
125創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 19:51:01 ID:8s434D/k
「どこでやるの?」
「うん、河川敷にグラウンドがあるんだ。いつもは近くの空き地なんだけど、今日はグラウンドが空いてるみたい」
練習は始まっていた。
「遅いぞのび太ーっ」声をあげたのは体格のいい少年。バッターボックスから周りを仕切っている。
「ごめんよジャイアン!行こうドラえもん」
のび太は丸々としたへんてこりんなロボットを皆に紹介する。
「へぇ〜、ドラえもんっていうのか」
のび太のドラえもんに対する親近感が手伝い、周囲もこのロボットを受け入れた。
「あっ、お前らいつまで集まってるんだ。早く位置に戻れ!」
練習の内容と言えば、ジャイアンと呼ばれた少年のノックを他の少年が受けボールを回す守備練習であった。
のび太は外野の、どことも定まらない位置におり、内野を抜けた玉の処理とフライのキャッチ、そして時に飛び出す長打への対応にあたっていた。
しかしのび太の運動神経の悪さ、フェンスなどない草っぱらのグラウンドであることからも、実質は玉拾いの意味合いが強かった。
「のび太ーっ、行ったぞーっ」
126創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:17:27 ID:8s434D/k
高々と上がったボールはやはりグローブに収まることなく、転々とした後草むらに姿を隠した。
「何やってんだ、はやく探せーっ」
「わ、わかったよー」
膝を越えるかという草が繁るなか、のび太はボールを探している。
「僕も手伝うよ」
「ありがとうドラえもん」
練習中のび太にかけられるのは罵声ばかり。また同い年の仲間内にあって圧倒的に損な役割に甘んじていた。しかし彼は額に汗して必死でボールを探しており、顔に浮かぶフラストレーションは明らかに自身に対しての物である事が見て取れる。
ドラえもんは幾ばくかの疑問を持ちはじめていた。
赤いしっぽがフリフリと草むらを移動している、それを目当てにのび太は声をかけた。
「あったよドラえもん!」
のび太がボールを見つけた頃には、別の練習が始まっていた。今度はピッチャーマウンドに立つジャイアンに対し、一人一人が交代で打席に立っていた。
持ち場の守備位置に戻る間もなくのび太に出番が回って来た。
「行くぞのび太、10球だからな」
「よぅし」
三回ほどバットが空を切り、再びのび太に声があげられた時にドラえもんはのび太に近づいた。
「のび太くん、ちょっといいかな」
「ドラえもん、危ないよ。」
「何やってんだのび太ー」
「ジャイアンちょっと待って〜!」
ドラえもんはゴソゴソとポケットを探る。
127創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 20:47:41 ID:8s434D/k

再び打席に立つのび太。
「いくぞー!」
ドラえもんが言った事は本当であった。手渡された眼鏡を通して、今のび太の目には球がゆっくりと見えている。しっかりとボールを見てバットをふる。芯を捉えた打球は、不思議な手袋が生み出す力によって力強く飛んでいった。
「す、すごいじゃないかのび太!」
「う、うん」
更にもう一球。これは進路にやや難があり地面に叩きつける形になったものの、ヒットとしては十分な打球である。嬉々としたのび太の表情を見てドラえもんは満足していた。
しかしすぐにその表情は驚きに変わる。
「ジャイアンちょっとストップ!」
「なんだまたかよ」
のび太は不思議な道具を外すと、ドラえもんに差し出した。
「ありがとうドラえもん。僕、初めてこんな風に打てて嬉しかったよ」
眼鏡と手袋をドラえもんに返すと、打席に戻ったのび太は空振りを続けた。
「なんだなんだ、さっきのはやっぱり紛れかよ。ほら、これが最後だぞ」
「う、うん」
やはり空振りであった。
128創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:11:31 ID:8s434D/k
夕刻になり、一人また一人と少年達はグラウンドを後にする。最後の5人ほどになったころ、ジャイアンは終了の判断を下した。のび太は最後まで残っていた。
「しっかしまぐれとは言え、のび太があんなに飛ばすとはなぁ。いつもああいう風に打てりゃいいのに」
「そりゃ無理だって」
「あはは…。次も頑張るよ」
帰り道、楽しそうに話をするのび太と対称的にドラえもんの表情はぎこちなかった。自分は恥ずべき事をしたのではないか、そんな思いがグルグルと頭を廻っていた。

家に着くと母親が夕飯の準備を済ませていた。家族の一員として卓につくドラえもんの気持ちはまだ晴れていない。
「ママ、今日ね、僕初めてホームラン打ったんだよ」
「あらあら、良かったわねぇ」
「うん、ドラえもんが不思議な道具を貸してくれてね、そのおかげで球が止まって見えるんだ。もう一回はホームランにはならなかったけど、あれもいい当たりだったなぁ」
「じゃあ今日だけで二回も打ったの?すごいじゃない」
「でも道具を外してからはやっぱりダメだったんだけどね、ははは。嬉しかったなぁ。またあんな風に打ちたいなぁ。ねぇドラえもん。」
「うん?」
辛うじて声は出したものの、小さな返事であった。発言の機会よりも、謝るタイミングが欲しかった。
「今度さ、野球の練習に付き合ってよ。僕下手だから迷惑かけるかもしれないけど」
「そ、そんなことないよ!うん、一緒に練習しよう」
「良かったわねぇのびちゃん」
「うん」
とても美味しい夕食だった。のび太に釣られてドラえもんがおかわりを頼んだ所で、大きな笑い声があがった。
129創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:12:45 ID:8s434D/k
ショート用のスレだったんですねぇ…
宣伝あげ
130創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:18:53 ID:RuTnApan
面白い
これは面白い
131創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 21:34:57 ID:11amDDLm
ドラえもん平行世界バージョンだろうか
なんだろうこの建設的なのび太w
132129=書いてる人FX:2009/06/30(火) 22:00:02 ID:8s434D/k
読んで頂いた人ありがとうです。
言われる前に言いますけど、例の『ジャイアン「バンドしようぜ」』を読んで自分も書きたくなってしまったのでついつい……。まだ読んでない方いたら是非読んでみてください。面白いっすよ。
SSスレに長いのは反則なわけですが、↑の名前でちょいちょい続けたいと思ってます。苦情がでたら止めるんでw
ではでは
133創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:01:20 ID:RuTnApan

投下時はageてくれると助かるw
134創る名無しに見る名無し:2009/06/30(火) 22:01:52 ID:11amDDLm
読んでた読んでたw
良作に感化されて良作が投下される、なんという正のスパイラル
こちらも期待ますのぜー
135書いてる人FX:2009/06/30(火) 23:31:12 ID:8s434D/k
気分を良くして続きを…w

夕飯を終え部屋に戻った二人。野球の話はまだ続いていた。今度はドラえもんの表情も明るい。
「のびちゃーん、ちょっと来てちょうだい」
母親の声を聞き降りていくのび太。その間、ドラえもんは寝床を整える事にした。
勿論昨日の内にドラえもんの寝床についての話はあり、結果として自身が言い出した通り押し入れに寝ることになった。
急な来訪に用意できる寝具がなく、一緒に寝ようと言う提案を遠慮したドラえもんに、のび太は申し訳なさそうに2枚の毛布と自身の枕を渡した。ドラえもんはただ、大丈夫、ありがとうと言い、枕を返すと押し入れの襖を閉めたのだった。
大丈夫と言ったのは心情を述べたのではなく、明確な理由があったからだ。不思議な道具を取り出せるポケットをして、寝具の一つ用意することは容易いことだった。現に昨日はそうして用意した寝袋の類いを使用したのだ。
例によって寝袋を取りだそうとした瞬間、階段で大きな音がした。
「の、のび太くん大丈夫?」
「だ、大丈夫…。ドラえもん、手伝ってぇ。」
136書いてる人FX:2009/06/30(火) 23:35:05 ID:8s434D/k
のび太が持ってきたのは布団一式であった。古い物とはいえきちんと仕上げられており、嫌な匂いの一つもなく、日の光によってフカフカと盛り上がっている。
「昨日はごめんねドラえもん。これ、新しい布団じゃないけど」
更に、母親が開きっぱなしにされた襖から続けた。
「ドラちゃん、それで良かったかしら」
「ありがとう。のび太くん、ママ、ありがとう」
三人が手伝い、押し入れに布団を持ち上げ整えた。
「それじゃ二人とも、お風呂沸いてるからね」

布団に入ったドラえもんは何を見るでもなく天を見上げていた。考える事は何もない。今日あった出来事の一つ一つが、考えるまでもなくドラえもんの心に染みていた。
その日ドラえもんは夢を見た。平凡な打球を放ち必死で一塁に滑りこむ、そんな泥臭いヒットを打ち歓喜するのび太と、共に笑う自身の夢だった。
137書いてる人FX:2009/07/01(水) 01:51:23 ID:MaTCXFph
第二話

「どうして!」
ドラえもんの声は思いもかけず大きかった。
のび太は今日、宿題をやってこなかった罰として廊下に立たされた。ドラえもんが驚いたのは、のび太が昨日夜な夜な机に向かっていた事を、そして宿題の内容を知っていたからだ。
「どうしてって…宿題、出来なかったから」
そういうのび太の提出ノートはほぼ真っさらであった。ドリルの問題を解き、付属の解答を見て、自分で採点するという課題であるに関わらずである。
「ねえ、ちょっと見せてもらっていいかい、のび太くん」
解答のページには、道筋となる途中計算とそれぞれに対する簡潔な一文、そして正答が書いてあるのみであった。
「これじゃあわからないよね。写したんじゃやった事にはならないもんね」
わからずとも写すという悪知恵があれば、及第点には達するのだ。だがのび太はしなかった。そしてまた、ドラえもんはそんなのび太を諭すことなどしなかった。
「馬鹿だよね、僕」
小さく言うのび太の声は震えている。
「馬鹿だけど偉い!」
「…ドラえもん」
「馬鹿だけど、のび太くんは偉いっ!」
「ドラえもんっ!うぅぅ」
138書いてる人FX:2009/07/01(水) 02:43:03 ID:MaTCXFph

ドラえもんに続いてのび太が飛び込んだのは不思議な空間だった。フワフワとした場所にいくつもの数字が浮かんでいた。
「じゃあ始めようかのび太くん」
「えっ、始めるって?」
「おーい」
ドラえもんが呼ぶと、1から9までの数字や加減乗除の記号などが集まってきた。そしてそれら全てが意思を持ち、言葉を話すことが出来た。
3は3つのリンゴに数を変え、徐式となればその通り分かれ、図形には直接質問ができる。ここでドラえもんは、丁寧に丁寧にのび太に算数を教えた。
「ここは、3と5だから8でしょう」
3つと5つの皿に分かれていたどら焼は、8個が1更におさまった。
「引く、2個。ドラえもん、1個ずつ食べよう」
伸ばしたのび太の手は、見えない何かに邪魔されてどら焼を掴めない。
「あれ?どうしてドラえもん」
「ふふふ、聞いてごらん」
「のび太くん待って待って、かけ算さんが悲しがってるよ。かけ算さんに聞いてごらんなさい」
「えっ」
「のび太さん、真っ先に私を探してくれるって約束してくれたのに…」
「あ、ご、ごめんなさい」
139書いてる人FX:2009/07/01(水) 03:27:30 ID:MaTCXFph
勿論一日で今日までの算数を全て身につけることなどできない。その日の内に学んだのはごくごく簡単な物ばかりであったが、のび太にとってはとても充実した内容だった。
何よりわからないと言って馬鹿にされ、呆れられ、怒られる事がない。それが嬉しかった。ドラえもんは問題が解けずに焦り、鬱ぐのび太に、大丈夫、大丈夫と声をかけ続けた。
「そろそろ戻ろうかのび太くん」
「待って、この問題だけ解いてから…」
「うん、うん」

次に算数の宿題が出たのは三日後だった。
「それじゃあ、ノートを提出するように」
のび太はおずおずと先生にノートを手渡す。課題の5問中解けたのは一番簡単な1問だけ。1問が不正解、2問が途中までであとの1問は真っ白だった。
のび太は小さな声で言う。
「ごめんなさい。わからなかったんで、書けませんでした」
「ん、うむ。それならば仕方ないな」
先生の反応はのび太が予想していたものとは違っていた。わからないということは罪ではなかったのだ。
授業は復習から始まる。課題中ただ一つ解けた問題の箇所でのび太は指され、時間はかかったものの見事に答えることに成功した。
周りからすればわかって当然の問題、生徒がざわめくことはあっても先生は敢えて褒め称えるような真似はしなかった。おかげでのび太は答え終わった後も真っ直ぐと前を向くことが出来た。
140書いてる人FX:2009/07/01(水) 03:28:38 ID:MaTCXFph

「ただいまドラえもん」
「おかえり」
学校での出来事を話すと、ドラえもんは優しい笑顔でのび太を褒め称えた。
のび太はドラえもんに褒めてもらった事を、ドラえもんに良い報告が出来た事を心から嬉しく思った。
「ありがとう」
それはごく自然に出た言葉であった。


第二話 完
141創る名無しに見る名無し:2009/07/01(水) 23:47:48 ID:Bppx2aOc
やべえ、なんだか凄く良い話だ
今までのび太にイラッときてたのが癒されるw
142書いてる人FX:2009/07/02(木) 00:57:18 ID:prOABm9V
レスありがとうございます(^ω^
やっぱレスつくと嬉しいですわ。
あんまり奇抜な話はかけない自分ですが、せっかく読んでくれた人にはやっぱり楽しんでもらいたいので頑張ります
143書いてる人FX:2009/07/02(木) 01:47:26 ID:prOABm9V
第三話

ぐるぐると回るボールにのび太は悩まされていた。
「えいっ…。駄目だぁ」
「はははっ、ノロマののび太にゃ取れっこないさ」
そう言ったジャイアンの網もまた、水中を出ると仕組まれていたかのように破れてしまう。
「あ、あれぇ〜?」
縁日は華々しくひらかれていた。子供達は親にせがんだ幾ばくかの小遣いを手に目を輝かせ、思い思いの出店に歩を進めている。
「あっ、ドラえもん」
「やあ」
のび太の級友が声をかける。ドラえもんの存在は、すでに皆が知る所であった。ポケットから取り出す不思議な道具で様々な事を可能にしてくれる、そんな存在にこの少年もまた魅了されていた。
「ねぇドラえもん、あの大きなスーパーボール捕りたいんだ。何とかしておくれよ」
「えっ、でも…」
「それぐらいできるだろう、お願いだよ」
ドラえもんは少し考えたふりをしてからやっぱり駄目だと断ると、困った顔で口元に手を当てながら少年を諭す。現にのび太もジャイアンも、決して多くはない小遣いを費やして挑戦しているのだ。
「なんだよ、いいじゃないか」
144書いてる人FX:2009/07/02(木) 02:23:29 ID:prOABm9V
次の言葉を選んでいるドラえもんにかわり、口を開いたのはのび太だった。
「駄目だよ、ドラえもんが困ってるじゃないか」
決して的を射た台詞ではなかったが、気の弱いのび太が発した精一杯の言葉である。対してお約束、お前には関係ないと一蹴した少年は尚も食い下がる。少年にドラえもんは言う。
「ねぇ、皆頑張って捕ろうとしてるんだから、ズルしちゃいけないよ」
その言葉に少年の態度は一変した。ズルとはっきり言われた事に腹を立てたのか、はっきり劣勢に立たされた事が癪にさわったのか、少年は声を荒げる。
「なんだよ!役立たず!」
のび太の肩は震えている。自分が馬鹿にされる事など慣れっこののび太だが、大事な人間が馬鹿にされる事に対しては人一倍敏感であった。
「そっちこそなんだ!好き勝手な事ばかり言って!ドラえもんは道具じゃないんだぞ!」
目に涙を浮かべ反論するのび太をドラえもんはなんとかなだめようとする。
「のび太のくせに!」
145書いてる人FX:2009/07/02(木) 02:56:16 ID:prOABm9V
「おい。やめろよ」
止めに入ったのはジャイアンだった。いつになく歯切れの悪い立ち振舞いであったが、ジャイアンの登場となれば少年は去る他ない。
「ありがとうジャイアン」
ドラえもんはそう言うと、泣きじゃくるのび太を連れて会場を後にした。

のび太がジャイアンに会ったのは翌日だった。のび太が礼を言うと、ジャイアンはバツが悪いようにこれを受けた。照れている、のでないことはすぐにわかる。どこか神妙な顔つきにも見える。
「ジャイアン、どうしたの?」
恐る恐るの問いに、ジャイアンは少し間をおいて話始めた。のび太はそれを聞くと、パッと顔を明るくして、勿論逆鱗に触れないよう注意しながら、終始腕を組み首を捻るジャイアンとの会話を進めた。

「いらっしゃい。待ってたよ」
「おう」
「こんにちはのび太さん」
先の密会から二日後、ジャイアンとしずかちゃんがやってきた。
待ってましたと言わんばかりののび太と、急な訪問に戸惑うドラえもん。そんなドラえもんに構わず、ジャイアンは抱えてきた荷物を開ける。
「こいつだ」
146書いてる人FX:2009/07/02(木) 03:16:47 ID:prOABm9V
ジャイアンが取り出したのはたこ焼き機だった。のび太としずかはわぁと声を上げたが、ドラえもんにはこれが一体なんなのかわからない。
いよいよ居心地の悪くなったドラえもんに、のび太に促される形でジャイアンが声をかける。
「ド、ドラえもん、あのさ、ごめんな」
あの時、スーパーボールが取れなかったあの時、ジャイアンもまた少年と同じようにドラえもんに声をかけようとしたのだ。のび太と少年のやりとりを見て以降、その事をジャイアンは気に病んでいた。
「それでさ、たこ焼き食べたことないって聞いたから」
ドラえもんは縁日でたこ焼きを食べる事を楽しみにしていた。だが早々に会場を去ることになってしまい食べられなかった、というのがのび太が先日ジャイアンに伝えた内容だ。
謝ることに慣れていない彼にドラえもんは全てを聞き出す事なく、いいんだよ、気にしないでと声をかけた。
147書いてる人FX:2009/07/02(木) 03:32:46 ID:prOABm9V
「それじゃあ、これでたこ焼きが作れるんだね。うわぁ」
不恰好な鉄の塊は、どんな便利な道具よりも素晴らしい物に思えた。

台所に移動した4人はタネを作る。と言っても、手を動かしているのはほぼしずかとのび太の母であった。子供達が買い求めた分よりもタコの量が多いのは、勿論母の配慮だ。
「はい。しずかちゃんありがとう。でも、あなた達だけで大丈夫?」
「大丈夫だよママ。ね、ジャイアン」
「はい、大丈夫です」「そうね。ドラちゃんもいるし」
それを聞いたジャイアンはドンと胸を叩くと際立った口調で
「いえ、今日は俺達がドラえもんに作ってあげるんです」
子供達の笑い声をのび太の母は優しく笑顔で送り出した。
148書いてる人FX:2009/07/02(木) 03:48:44 ID:prOABm9V
油を塗り、温まったところでタネを入れる。見知るようにクルリとはいかないが、回数を重ねる毎になんとか形になってきた。
「ジャイアン僕にもやらせてよ」
「ダメだ、ちょっと待ってろ」
ジャイアンが持っていた銀色の器具をのび太に渡したのは、出来上がった綺麗な丸が8つほど皿に並んだ頃だった。
「さ、ドラえもん、食ってくれ」
「うん、ありがとう」
どうだ、上手いか、と前のめり気味に聞くジャイアン。ドラえもんの答えは勿論決まっていた。

それからは皆が交互にたこ焼き作りに挑戦した。のび太と同等かそれ以上に下手なのがドラえもんで、一番楽しそうなのもドラえもんだった。

帰り際、ジャイアンにありがとうと声をかけるドラえもん。おう、と手をあげひらひらと振って見せたジャイアンの顔はとても満足そうであった。

おしまい
149創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:22:48 ID:VHvTKb95
じんわりくるのう
特別な物語運びしてる訳じゃないのになんでだw
原作の不条理藤子ワールドが先にあるからギャップが凄くいいのかなー
150創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 18:57:41 ID:5Soib8HU
読んでて気分が良いな
いいぞもっとやれ
151書いてる人FX:2009/07/02(木) 21:15:03 ID:prOABm9V
第四話

人参、じゃがいもに玉ねぎ、それと肉。今日の夕食はカレーかな、そんな事を考えながらのび太はまだ空のカゴをフラフラと振って歩いていた。もちろんドラえもんも一緒だ。
八百屋と肉屋はすぐ側にある。買い物の多い八百屋を後に回さずとも労に大差ない事をのび太は知っていたので、まずは道なりに八百屋で足を止める。
「くださいな」
「いらっしゃい。いつも偉いねぇ、のび太くん」
見知った店主と一言二言交わした後、のび太はメモ書きをそのまま朗読するようにして店主に伝える。一通りを確認した後に支払いを済ませたのび太に、店主が尋ねた。
「ところでのび太くん、もしかしてこの後肉屋さんに行くんじゃないかい?」
「えっ、どうして」
「はは、なんとなくね。しかしそりゃあ困ったな」
聞くに、贔屓の肉屋は臨時休業だという。そうなんですか、と顔を曇らせるのび太とそれを見るドラえもん。
「うん、ちょっと待っててごらん。ああ、お客さん、すいませんね、少々お待ちを。おーい母ちゃん」
妻と店番を替わり奥に消えた店主。少々の後に再び現れのび太に渡したものは、一軒先の肉屋までを示した手書きの地図だった。よく町を知った人間が書いたものだけあって、目印や曲がり角の数など、綺麗ではなかったが中々に分かりやすい。
「もし途中でわからなくなったらね、『肉の鈴木』ってお店だから、近くの人に聞いてみるといい」
そう言いながら一旦地図を手元に戻し、肉の鈴木、と大きめに書き足した。
「ありがとう、おじさん」
「なんのなんの。気をつけて行ってらっしゃい」
152書いてる人FX:2009/07/02(木) 22:00:27 ID:prOABm9V

キョロキョロと頻繁に辺りを見回し、その都度に立ち止まって地図を改める。そんなのび太の足取りは遅かった。ドラえもんはそれを見て少し微笑みながら、半歩ほど下がって後を続いていく。
肉の鈴木はのび太の家と隣町の住宅街との丁度真ん中程にあった。
「あ、あったよドラえもん。良かったぁ」

店に着くほんの手前で少年とすれ違った。
聴いた事のあるような音がして、のび太が振り返って見ると、どうやら彼が小銭を落としたらしい。
「君、待って」
少年の名前は野呂くんといった。
落とし物についてのやり取りと、ドラえもんについての話題を交わした頃には、既に友達と言って差し支えない景色が出来上がっていた。
性格が、気質が、出来の悪さが似通った相手、そんな事をわずかの会話から汲み取ったわけではないが、二人は互いから心地よい空気を感じたのだった。
「いけない、おつかいがあるんだった」
二人は野呂くんに別れをつげ、肉屋までのごくわずかな距離を急いだ。

買い物を済ませたのび太の手元には、300円程のお金が残っていた。お釣はお駄賃として使っていい事になっている。
遠くまで来て少し疲れたからと、何か食べ物を買ってどこかで休む事にした。肉屋に戻って尋ねると、近くに団子屋があり、店で食べられるという。
近くと聞いてすぐ振り返ろうとしたのび太にかわってドラえもんが詳細な道を聞き、店を離れた。
153書いてる人FX:2009/07/02(木) 22:23:45 ID:prOABm9V

「団子屋さんかぁ。全然知らなかったな」
実際には大した距離ではない。しかし子供にとって、見知らぬ場所に出かけるという事は大冒険なのだ。まして使命を持って、であるから尚更だ。
目的を果たしたのび太は達成感と興奮に満ちていた。故の、落とし穴。
「あっ、あれっ、ドラえもん!」
聞かずともドラえもんにはわかった。人の振り見て云々、などと言ってる場合ではない。今来たわずかな道を戻り、二人は銀色のお駄賃を探す。

それはすぐに見つかった。見知らぬ少年が高々と持ち上げていたからだ。
「あっ、それ僕の!」
分が悪い事を二人は直ぐに察した。その少年、まるであのジャイアンに引けをとらない。体格はその通り、片方の頬を高く持ち上げて歯を見せる笑みまでもが。

「なんだよ、名前でも書いてあんのか」
そんなものあるはずがない。威圧感がたぎる彼の理論に、二人の道徳は踏み潰されようとしていた。
「のび太くん?」
通りかかったのは野呂くんである。即座にのび太を認識したが、向かってくる歩みは遅い。
「なんだよ野呂、知り合いか?」
「ガンちゃん…」
154書いてる人FX:2009/07/02(木) 22:42:39 ID:prOABm9V
返してくれと頼み続ける二人を、依然ガンちゃんと呼ばれた少年は相手にしなかった。
「ねぇ、野呂くんも知ってるだろう!あれは僕がさっきおつかいに行った、そのお釣なんだよ。それを僕が落としたんだ」
野呂くんは黙っていた。いや、喋れなかったのだ。
返事を促したのはガンちゃんだ。もちろん、右手で作った拳を添えてである。
「そんな事ないよなぁ野呂?」
え、だとか、あ、だとかを何回か散りばめた後、野呂くんはようやく言葉を絞り出す。
「ごめん、僕、ちょっと、わからないな」
「そんな!」
野呂くんは下を向き、顔をあげようとしない。不規則に肩が揺れていることがわかる。
見ろと言わんばかりのガンちゃんの振り返った表情。迎えたのは同じく下を向いてしまったのび太でなく、遂にのしのしと前に進み出たドラえもんだった。
「いい加減にしろっ!僕はもう怒ったぞっ!」
155書いてる人FX:2009/07/02(木) 22:59:00 ID:prOABm9V
なんだ、やるかと距離を縮めるガンちゃんにドラえもんは向かっていく。
「返せ!この、わからずやっ!」
しかし手も足も短いドラえもんなのだ。相手に頭を押さえられ、ジタバタと滑稽な姿を晒された挙げ句にスッテンコロリン、転がされてしまった。
「ははは、なんでぇなんでぇ」
「ドラえもんっ!」
助けに出るのび太を待たず、ドラえもんはガンちゃんのスネに噛みついた。
「いでっ!いででっ!は、離せ、このっ」
抵抗するガンちゃんにずるずると引きずられても、ドラえもんは力を緩めない。
「あいだっ!わかった、返す、返すったら!」
握っていた小銭を近くに放ると、去り際にガンちゃんは涙声で捨て台詞をはいていったが、そんなものはどうでもよかった。
ドラえもんがゆっくりとそれを拾いあげようとした所に、のび太は駆け寄って膝をつく。
「大丈夫、大丈夫ドラえもん!」
「平気さ」
笑ってみせたドラえもんの顔はすっかり汚れていた。
156創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 23:02:53 ID:5Soib8HU
ズタボロで青アザできてるドラえもんが浮かんだ

あ、今は元々青かったですよね
157書いてる人FX:2009/07/02(木) 23:25:20 ID:prOABm9V
よかったと言って立ち上がり、ドラえもんの手を引くのび太。ドラえもんはポンポンと汚れを払ってから再びのび太を見あげ、とても辛い顔をする。

のび太は何も言えなかった。のび太の視線の先にいる彼も、何も言うことは出来なかった。
ドラえもんはヒゲもしっぽも垂れ下げたまま、二人を見る。置きっぱなしにされた買い物カゴを取りに行くと、のび太にそっと触れて、帰ろう、と小さく言った。

家につくとのび太は直ぐに部屋へと上がっていく。ドラえもんは母親にカゴを渡し、離れた肉屋まで行った事を報告すると、続けて遅くなったことを謝罪した。
158書いてる人FX:2009/07/02(木) 23:38:58 ID:prOABm9V
部屋の明かりを消すと、襖ごしにのび太が話しかけた。
「…ドラえもん?」
「うん」
「僕ね、怒ってないよ。すごく、残念だったけど、だけどわかるんだ、野呂くんの気持ちも」
「うん、うん」
「だから、大丈夫だよ」

涙は止まらなかった。こんなにも辛い涙は久しぶりだった。だがのび太はその悲しみに溺れる事なく、しっかりと自らの意思を固めていた。
次に、次に野呂くんに会うことが出来たなら、きっと自分から話しかけよう。

時間などわからない。ただ泣きつかれた頃、のび太は眠りについた。
のび太が野呂くんに会うことはもうなかった。

おしまい
159書いてる人FX:2009/07/02(木) 23:41:20 ID:prOABm9V
レスありがとうございます(^ω^
今回はあんまりスッキリした話ではありませんが…まぁ、ね。
頑張れのび太くん
160創る名無しに見る名無し:2009/07/02(木) 23:52:20 ID:5Soib8HU
いや、これは面白い
これからも期待する!
161創る名無しに見る名無し:2009/07/03(金) 01:12:41 ID:vV+haFxe
こんなハートフルな投下を楽しめる創発板は素敵だze!
162書いてる人FX:2009/07/04(土) 18:59:00 ID:ugAoympe
レスありがとうです(^ω^
ちょっと向こうのスレが心配ですな。まぁ態勢を見るに、問題はないでしょうが。
さて、こちらは平和に細々と更新していきますよw
163読者:2009/07/04(土) 19:06:57 ID:jDwdeUd7
楽しんでます
164書いてる人FX:2009/07/04(土) 19:32:07 ID:ugAoympe
第五話

夏休み。フンフンと鼻歌を楽しそうに奏で、下ろし立てのワンピースに袖を通すしずかから今回は始まる。
お気に入りの立ち鏡を穴が空くほど眺めてから、机の方へと視線を移してまもなく、しずかは新しいノートを用意するのを忘れていた事に気づく。
「いけない」
わざわざ声に出して言うと、しずかは足早に部屋を出て外へ出た。

「あ、しずかちゃん」
後ろから声をかけられ立ち止まったしずかは、真っ直ぐと振り向いてから返す。
「あらのび太さん」
「どこに行くの?」
間をおくこともなく出た言葉に少々残念な気がしたが、落ち込む理由があるかといえば、それはそれで思う所がない。
「今日は午後から出来杉さんと図書館に行く約束をしてるの。それで、使うノートがなかったから……」
行き足に買えば足りるというのに、その行動は、のび太には不思議な物だった。やっぱりしずかちゃんはしっかりしてるな、そんな訳のわからぬ結論を取りあえず用意した。
165創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 19:56:57 ID:jDwdeUd7
がんばってね
166書いてる人FX:2009/07/04(土) 20:21:45 ID:ugAoympe
「へぇ、そうなんだ」
釈然とした態度で返すぐらいの器量はどうやらのび太にもあるらしい。
「ええ。宿題の自由研究、一緒にやる事にしたの。良かったらのび太さんも一緒にどうかしら?」
その誘いにのび太はしずかの上機嫌の理由をはかりかねたが、気が向いたらいかせてもらうとだけ伝えて別れた。

台所ではドラえもんがのび太の帰りを待っていた。母が用意した昼食に、のび太が買ってきたプリンが添えられた。
事の次第を聞いたドラえもんは、いいじゃない、と言ってただのび太を促すだけで、その対応にのび太はやや気を悪くしたが、結局言われたままに参加することにした。

図書館に着いたのび太達は二人を探す。先客は予期していた他にもいて、出来杉、しずかと同じ机についているジャイアンが何か独特の存在感を放っていた。
「やあ、のび太くん、ドラえもん」
ヒソヒソ声になってもその爽やかさは健在である。一方、声を抑えきれていないジャイアンの挨拶に、のび太は何か心地よいものを感じた。
三人はまだ、適当に選んだ本を並べて出来杉の博識にただ感心しているだけの段階にあったようだ。
挨拶を終えた所で出来杉自らが一仕切りをつける。5人は出来杉の言う通り、一度建物の外に出て話し合うことにした。
167書いてる人FX:2009/07/04(土) 21:26:33 ID:ugAoympe
応援ありがとうございます
ちょっと書いてて構成がブレてしまったので続きは今度にします(・ω・`スイマセン
168創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 21:35:03 ID:+0nPItj3
和やかSSスレでなければ俺も書きたかったけど・・
頑張ってね
169書いてる人FX:2009/07/04(土) 22:23:08 ID:ugAoympe
>>168
いやいや、是非書いて下さいよ(^ω^
今は自分が占領してるからそう見えるだけであって、スレとしては現状こそあるまじき姿なんですから。
自分も次回からはちゃんと一話まとめて書ききるよう気をつけます。今回だけはすいません(__)
170創る名無しに見る名無し:2009/07/04(土) 22:33:18 ID:+0nPItj3
>>169
続き書くんですよね?それが終わって、次のうpがないかな?
と思ったらねwタイミング様子見てたんだけどどんどん次がうp
されてるからさ、全て終わったら明記してねー
誰もいなくなったらうpします
171書いてる人FX:2009/07/06(月) 23:07:38 ID:t3ZF9+qj

せっかくドラえもんがいるのだから観察や体験を含む内容にしよう、と言う出来杉の提案がまず採用された。
「ならよ、カブトムシなんかどうだ。皆で取りに行こうぜ」
「う〜ん、悪くはないけど」
彼是と案を出すが一向に採用されないジャイアンの姿はどこか健気に見える。
一方ののび太は、相槌に追われ忙しくしているばかりだ。
そんな中、いよいよといった感じで、しずかがはいと手を挙げた。
「私、蛍を見てみたいな」
蛍かぁ、などとのび太の相槌が入った後、頷いた出来杉がいいんじゃないかな、と続ける。
出来杉からこの言葉を得た以上、もはやそれ以降の議論は意味をなさないものだった。
ジャイアンはやや口を尖らせている。この時ドラえもんはのび太でなく、ジャイアンの側に寄っていた。
172創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 23:33:02 ID:sLzSyRaS
出“木”杉、だよー
173創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 23:41:13 ID:t3ZF9+qj

いよいよ蛍を探しに行く日を迎えたのび太の心境は、この日までの数日間、図書館で調べ物をしていたという事実さえ述べれば、後は説明するまでもないだろう。
待ち合わせ場所にしずかと出来杉が一緒にやって来たことに、のび太はまたわざわざ傷口を広げるのだった。
わりぃわりぃ、と声が聞こえて全員が揃ったところで、ドラえもんは道具の名前を呼ぶ。

扉の向こうはどこともわからぬ池のほとりであった。
闇の中に草木が繁る風景に、皆はやや身のひける思いを抱いたが、視点を狭めて見れば確かに図鑑に見た風景である。
「ここならいそうだぞ」
そう言いながらも、出来杉の歩き方はまるで足探りといった感じだ。
待ってよジャイアン、そう言うのび太の声すら幾らも離れて聞こえている。
後ろでは、ドラちゃんを盾にしたしずかが、何を探すでもなく視線を様々動かしていた。
ジャイアンは突き進む。既に目的地の範疇にいるというのに、どこを目指しているのかはわからない。
「この辺りにいそうだぞ」
そう言うとガサガサと音を立てて草をわけ始める。
のび太はと言えばすっかりジャイアンを見失って、こちらも蛍を探し始めていた。
174創る名無しに見る名無し:2009/07/06(月) 23:57:57 ID:t3ZF9+qj

「あんまり離れちゃ危ないよ〜」
ドラえもんの声に、2つの返事が異なった距離から聞こえた。姿を表したのはその内の一方だ。
「ドラえもん、ほんとにここにいるのかよ」
いるはずなんだけどなぁ、と言いながら、ポケットから図鑑を取り出すドラえもん。
その時ガサガサと音を立てながら、もう一方の声が姿を表した。
「みんな、見てよこれ」
のび太が差し出したのは小さな虫だった。
しかし一斉に集まった視線に、光が映る事はない。
「なんだよのび太、光らないじゃないか。俺達は蛍を探してるんだぞ」
皆が強ばった体を楽にする。しかしのび太は一層の興奮を伴って言うのだ。
「よく見て、蛍だよ!」
虫をドラえもんに託し、逃がさないでと念をおしてからバラバラと図鑑をめくるのび太。
「これだよ!」
175創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 00:25:22 ID:zSJvFB08
蛍と言えばどのようなものを思い浮かべるだろうか。
実は日本国内には幾つもの種類の蛍が生息しており、その生態も様々である。
のび太が捕まえた蛍は、片方の性のみが発光するという特徴を持つものであった。
出木杉の、図鑑を見ながらの解説を聞くのもほどほどに、皆は視線を小さな虫に集めた。
「すごいわのび太さん!」
しずかの言葉に頭を掻くこともせず、のび太は体を回す。
「こっちだよ!」

どこだ、どこだ、と後ろに尋ねながら歩くジャイアンを先頭に、5人は進んでいく。
しずかちゃん気をつけて、と最後方から言うのは出木杉だ。
目的地に辿り着く前にのび太は足を止めた。
やや引き返して、頭越しに覗きこむジャイアン。
「おぉ、やったなのび太!」
そこには小さな光が弱々しく舞っていた。
それから挨拶するかのように、極々近くにとまった蛍に、一同は目を輝かせた。
「うわぁ、綺麗ねぇ」
176創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 00:57:50 ID:zSJvFB08
「本当だ。すごいなぁのび太くん」
「そ、そんなことないよ」
そう言いながら、のび太は一番蛍が見やすい位置を出木杉に譲ったのだった。

図書館で調べた内容を記し、実際に蛍を探した道筋と観察リポートを添える。
全員で分担してと言うには一人足りなかったが、文章は完成した。
こうして出来上がったものを見たジャイアンは眉を潜めながら言う。
「なんだなんだ、これじゃのび太だけが頑張ったみたいじゃないか」
ジャイアンを除く三人が書いた文章には、のび太が蛍を見つけることに大いに貢献した事がその通り表されていた。
「駄目だ駄目だ」
出木杉は反論しようとしたが、のび太の同意を得た事で、ジャイアンがこの部分を書き直すことになった。
最終的に完成した文章は極々平凡な物だった。
池の出来事を綴る冒頭に『ここからは剛田が伝える』などという文句がある事を除いてだが。
177創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 01:05:26 ID:zSJvFB08
自室の机に向かったしずかは、出来上がった課題を眺めていた。
三ヶ所ほど誤字を発見し、これを訂正してからまた一通りに目を通す。
所々で目を止めながら文章を読み進むしずかは少し微笑みを浮かべていたが、何を想っていたかなどと探ることはしないでおこう。

おしまい
178創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 01:07:57 ID:lnzEiJ40

これまたホッコリするわ
っていうかジャイアンが凄くそれっぽいなw
179書いてる人FX:2009/07/07(火) 01:28:20 ID:zSJvFB08
即レスっていうのがまた嬉しいですな(^ω^)
ちょーっと構成がいまいち…う〜ん。すいません。
特に書きためてる物もありませんで、一話完結をボチボチぼつぼつと思ってたんですが。
後ろ詰まらせるわけにもいきませんからね。次に、これは用意しておいた最終回を書いて終わりにします。
180創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 09:05:33 ID:W3yNxPY9
今度こそ全部おしまい?
181創る名無しに見る名無し:2009/07/07(火) 09:36:04 ID:zSJvFB08
あの、そうもサッサと終われみたいに言わなくても良くないですかね。
誰もいなくなってからじゃないと書かないって言うもんで、これでも一応気ぃつかってるつもりなんですけどね。
182創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 01:34:32 ID:42xSvkjQ
んー、そんな刺立った言い方せんでもいいんじゃね?
他に書きたがってる人もいるみたいだし、終わったかどうか確認したかっただけなのでは。
183創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 02:45:49 ID:lVtK71G/
>>182
失礼しました。仰る通り、今まで勝手に占有してきた自分ですから、他に書き込みたい方から事前に確認頂けたという事は、むしろ有難い話なわけです。
しかし、SSなんて全部の話が直接繋がってるような物じゃないんですから、その都度きりのいいところで色んな人がポンポン書けばいいと思うんですよ。
切れ目に関しては、一部こちらの不手際で乱れましたけど、一話完結にして『おしまい』って書いてるわけですから。むしろいつ終わるなんてないですよ。
それにしたってもう終わりにするって言ってるのに、こちらの文章は仕方ないにしても連絡書き込みまで読んでいただけず、そう何度も促されたとあっては、
もう気がすんだら早く出ていけって催促に他ならないと私は感じるわけです。
184創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 02:49:51 ID:lVtK71G/
長々すいません。
先に示した次作は書かないので、今ある分で全て終了です。
ご迷惑おかけ致しました。
185創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 08:45:06 ID:kMxwbmHt
>>183-184
投下しちゃえよ、っていうかしなさいよ
それが終わったら俺も心残り無くスレ閉じられるから
186創る名無しに見る名無し:2009/07/08(水) 23:49:26 ID:42xSvkjQ
新手の荒らしかと思った。
>もう気がすんだら早く出ていけって催促に他ならないと私は感じるわけです。
その物言いは、ある意味で当たり前の事を叫んでるだけ。
創作という言葉に釣られてこの板に来た人達から、色んな形の反感を買うと思う。
適当にケリつけて「お前らも投下しろよ!」→「また投下します」無限ループ、くらいが丁度良い。

面白い作品なんて人それぞれだから尚更だ。
長文レスする暇で書くべき、または書かないと明言してしまうのがいい。
187創る名無しに見る名無し:2009/07/09(木) 02:58:54 ID:e3/FujdL
シンプルにいこうぜ

俺は>>179の書くもんが読みたい
ここで続行をしないのなら、他の場所でやってくれ
見に行くから
188創る名無しに見る名無し:2010/02/02(火) 00:23:08 ID:HJKTA1UG
テスト
189創る名無しに見る名無し