>>824 それ以前に色々声かぶっている人が多いから
なんとも言えん。
あとどうでもいい電波
一度しか死ねない世界に着たぞ!(YATTA! YATTA!)
魔女狩りを成功させるぞ(YATTA! YATTA!)
今度こそ色々捕食するって言う(YATTA! YATTA!)
誤解から開放されるぞ(YATTTTAAAA!)
何故か知らんが葉っぱ隊の曲が、俺の中のらきロワのイメージソングになった
と言う事で雑談で、お前のらきロワのテーマソングを教えてくれ
声被ってる人どれくらいいるっけ?
>>825 考えてみて一番最初に思い浮かんだのはハヤテアニメ二期のOPだった。何故か。
シリアス系で行くなら鋼の錬金術師のリライトとか?
とりあえずアカギ二人と熱血王子が被ってるな
ルイズとアルも被ってた
不安だったので一時投下しました。
ご意見よろしくお願いします…。
そういやこのロワから生還した場合、やはりもとのロワの世界に戻るのだろうか
終わりが無いのが終わり……
>>829 これはこれでOKだと思います。
感想は本投下の時にでも。
カオスの連中はそのまま6期に続投だったりなw
>>829 「賭ける」は「BET」だから、「ベッド」ではなく「ベット」では?
多分大丈夫なんじゃないかと
これが本投下されたら、そろそろ次スレ用意する頃か? ものによっちゃ容量オーバーしちまうだろうし
>>835 春香姉さまは5期だと社長にしか体を許s(ry
>>829 十分にありだと思います
感想は投下後に
海馬的な意味で(社長)。
>>829 全然問題ない。 早く適当なスレ決めて投下する作業に戻るんだ!
生還出来たら本来の世界に帰還じゃだめですかw
>>829 問題ないと思います
>>829 問題ないです。投下ドゾー
そうだ、元の世界に帰らせてやれw
ジョジョロワみたいに生き残った人全員同じ所に、
そして平和に暮らす。
あと社長と春香は義兄弟になっちゃったから、
あっでもそれはそれでい(ry
ただその場合、6/氏(かがみ)は生還できても一生かがみの姿確定
それじゃ死んでも生還してもアカギ13歳は拗ねそうだ
社長と春香姉さまがけkk(ry
6/は老賢者とかがどうにかしてくれると予想
今度は移行前に早めにテンプレ貼って乗っ取っておこうぜ
でどこに投下すればいいんだ
上の方で声が話題になっていたので、調べてみた
書き手ロワ勢は、基本的に元になったキャラの声
抜けや間違いがあったらすまん
泉こなた 平野綾
柊かがみ 加藤英美里
柊つかさ 福原香織
高良みゆき 遠藤綾
小早川ゆたか 長谷川静香
岩崎みなみ 茅原実里
黒井ななこ 前田このみ
相羽シンヤ 子安武人
アルフォンス・エルリック 釘宮理恵
衝撃のアルベルト 秋元羊介
Dボゥイ 森川智之
結城奈緒 南里侑香
ラッド・ルッソ 藤原啓治
赤木しげる(19歳) 萩原聖人
桂ヒナギク 伊藤静
ジョセフ・ジョースター 大塚芳忠
パピヨン 真殿光昭
赤木しげる(13歳) 萩原聖人
アナゴ 若本規夫
朝倉涼子 桑谷夏子
真・長門有希 茅原実里
南千秋 茅原実里
南春香 佐藤利奈
武藤遊戯 緒方恵美
シグナム 清水香里
スバル・ナカジマ 沢城みゆき
セフィロス 森川智之
高町なのは(StS) 田村ゆかり
フェイト・T・ハラオウン(StS) 水樹奈々
遊城十代 KENN
ゴマモン 竹内順子
涼宮ハルヒ 平野綾
園崎魅音 雪野五月
前原圭一 保志聡一朗
クールなロリスキー 加藤英美里
静かなる 〜Chain-情〜 岩永哲哉
素晴らしきフラグビルド 長谷川静香
地球破壊爆弾No.V-7 平野綾
熱血王子 萩原聖人
忘却のウッカリデス 福山潤
桂言葉 岡嶋妙
キョン 杉田智和
前原圭一 保志聡一朗
ルイズ 釘宮理恵
>>849 よっぽどの大作じゃない限り、ここで足りると思うよ
おk 投下しまっする
明かりのついた百貨店、昼だとしたらたくさんの買い物客で賑わっていることだろう。
けれども生憎今は月が空を支配する夜であるので客どころかそこを取り仕切る店員の影もなく、
そこにあるのは寂しそうに陳列された商品のみである。
だが、それらを狙うハイエナもそこには存在するわけで、獣が通った道標としてとして所々荒らされていた。
「テッカマンになっても人間の作ったものを口にするとはな」
鯖の缶詰をこじ開けて素手で中身を取り出して口に入れる。
一口で平らげてしまったので次の鯖缶を手に取る。
見る人から見れば蛮族と罵ったことであろうが今の彼にはそのようなことを気にするまでもない。
さて突然であるが、皆は生物の三大欲求というものをご存知だろうか。
休息を求める睡眠欲、生殖活動のための色欲というものの他、人にはこの三大欲求の他に様々な欲が存在する。
その中で食欲と言うものは生物である以上は中々捨てることができないもののようで、
人を超える存在である男、相羽シンヤもその中の一つであった。
富、名声、力、そのようなくだらないものに縛られている人間をやめてテッカマンになった今でも、
人の欲に縛られているという事実を体感してしまい虫唾が走る。
事実、ここで人が作ったものによって己の飢えが凌がれているのだから。
「まあいい、それもこの殺し合いの中でだけだ」
鯖の味にも慣れてきたので今度はカレーのレトルトパックを手に取る。
調理など面倒だ、中身を空けるとそのまま飲み干してしまった。
テッカマンとなって戦うのはかなりの体力を消耗する。
そして切り札であるボルテッカを放った後にくる極度の空腹は耐え難いものである。
事実、少し休憩した後ここに歩いてくるまで飢えを凌ぐために食料をほとんど食べてしまったのだ。
そのためここに来た直後の彼の口の周りはチョココロネのクリームやパンのジャムまみれだった。
もちろん今は支給品であった布切れで拭いたから汚れは落ちているが。
「それにしても村雨と言ったかあの男、テッカマンでもないのによくここまでやってくれたな・・・・・・」
空になったパックをそこらへんに投げ捨てると同時に先ほど戦った男の名前を思い出した。
空腹感が消えたおかげで他のことに頭が回るようになったらしい。
ここに来るまでの経緯をざっと思い出してみる。
そもそも自分が百貨店にいるのは村雨良、というもう一つの異形との戦闘のせいである。
その後、数時間かけて動けるぐらいまで傷を癒して食料を求めてここにやってきたのだ。
化け物であるはずなのに兄と同じく人のために戦う『仮面ライダー』という存在が気に入らない。
確かに自分と対等にやり合う実力は持っている。 仮面ライダーというものはそれほどの実力者なのであろう。
テッカマンである自分に体術であそこまで渡り合うことができ、なおかつ制限がかかっているとはいえボルテッカすらも凌いでしまう、
これを化け物と言わずとしてなんと例えようか。 どんなに正義ぶろうが人ではない、異形に過ぎないのだ。
店内を適当に徘徊し、適当な食料をデイバックに入れて回った。
これで当分は戦闘による空腹は凌げるだろう。
食料の補給は済んだ、ならばいつまでもここにいる暇はない。
百貨店の自動扉が開き、外の空気を吸う。 と同時に真横から一つの気配を感じた。
「きゃっ!」
「っ!」
軽い悲鳴とともに横からの思わぬ衝撃でシンヤは転倒してしまう。
受身は取れたがその際片腕に先ほどの戦闘でうけたダメージが重なって激しい痛みをあげた。
制限のせいか、自然治癒能力を伴っても中々治らないものだ。
「ごめんだいじょ・・・・・・!」
自分にぶつかった人間であろう人物が軽率な声で言いかけたところで絶句した。
下等生物は自分に対する礼儀すらまともにできないのだろうか。
まずはこのような態度をとった無礼者の面でも拝んでおくか。
そう思って両腕の痛みに堪えつつ、テッククリスタルを取り出して体を起こす。
「大丈夫!? 今すぐ手当てをしないと!」
叫んだのは女だった。
この女が先ほどの無礼な行動ととったのだろうか。
女は慌てた様子でデイバックの中身を漁っている。
手当てすると言っただろうか。 ふと思い出し、体中を見てみる。
すると全身傷と痣だらけ、両腕にいたっては大量の血液で汚れているではないか。
もっとも血はすでに凝固してしまっているので失血の心配はない。
こんな姿を見ると初対面の人間はこういう反応をするだろうということを思い出す。
自分の正体を知ってしまったら真逆の対応をするだろうが。
「あーあった!これだこれだ」
女は鞄から包帯を取り出して半ば強引気味に自分の腕を取り、それに巻きつけてくる。
べたべたと馴れ馴れしく触る目の前の人間に対して虫唾が走る。 今すぐテックセットをして切り刻んでやろうか。
テッククリスタルを握る力が一層強くなる。
だが変身しようと思った矢先、女は顔を上げて問いかけてきた。
「あ、そういえばその傷一体何があったの?」
至極当然の質問であった。
いきなり傷だらけの人間がいたら誰だってそれに疑問を感じるだろう。
彼の体もまるで事故や災害に見舞われたかごとく傷だらけであったのだ。
別に隠す必要もないことなので、起こったことをありのままに話した。
「化け物と戦った。 名前は村雨良だ」
「化け物?」
嘘はついていない。 先ほど自分が経験したことをありのままに話しただけである。
テッカマンである自分にこれほどまでの傷を負わせ、痛みわけとなったもう一つの化け物、
村雨良、仮面ライダーという存在と戦っていたのだ。
「やつは化け物に変身して襲い掛かってきた。 その結果なんとか退けたがその有様がこれだ」
殺意を向けたのは自分であるが、先に攻撃をしてきたのは村雨である。
人ではない異形に姿を変え、自分にこれほどまで手傷を負わせた男だ。
そして悔しいことではあるが、接戦の末逃がしてしまったのも事実。
何一つ嘘は言ってない。
「でもそんなやつ相手によく生き残っていたよね」
それを女が疑問に思うのは当然である。
化け物と戦える人間がただの人間であるはずがない。
逃げた、であるならばまだ納得はいくが彼は戦って、それも退けたといった。
過程もなく合点がいくほど人間はうまくはできていない。
だから示すのだ。
お前の目の前にいる男も化け物だからだよ
目の前の男が化け物へと変貌をすれば女は驚愕の表情を浮かべるであろう。
人を絶望に陥し入れるということは支配であり、支配するものにとってはこの上ない優越感を誇れるのだ。
高位の存在が下位の存在を駆逐することは至極当然のことである。
それは生物にとっても当たり前であり、地球人でさえ過去に下位の知的生命体に同様のことをしてきたのだ。
その後も他の生命体を自分達の都合の良いように操作し時にはその命を奪うことさえ躊躇しない。
結局のところ今度はラダムが地球人を滅ぼす、ただそれだけのことなのだ。
むしろ排除せずにテッカマンという力を与えたラダムには敬愛の念すら持てる。 故に尽くすのみ。
さてもういいだろう。 痛みも引いてきた。
早く殺し合いに復帰しなければならないがまずはこの身の程知らずに絶望を刻み付けてやろう。
そう意気込んでテッククリスタルをもって片手を挙げる。
そして己の真の姿を曝け出すために変貌へのスイッチである言葉を高らかに
「テックセッ」
「包帯巻き終わってないのに動かしちゃ駄目だって」
叫ぶことはなかった。
合言葉を言う瞬間上げた腕を女によって降ろされてしまったからである。
人間に変身を邪魔されたという屈辱感と激しい怒りにより、表情が激しく歪む。
「ごめん痛かった? おじさんこういうことに慣れてなくってさー」
「・・・・・・」
何を勘違いしているんだこの女は。
こんなことをされたのはラッド以来である。
下等生物の分際で人の衣を脱ぎ捨て、テッカマンという仮面を被るということを妨害するとは本当に虫唾が走る。
包帯を巻き終わった瞬間に今度こそ惨殺してやろう。
「そういえばさー私これから放送局に向かうんだよね。 だから一緒に来ないかな?」
放送局だと? 目の前の女は確かにそう言ってきた。
少し疑問が生まれたのでこの女にもう少しだけ付き合ってやることにする。
すると女は真剣な目つきになってゆっくりと内容を話し始めた。
どうやら自分が殺そうとしているターゲットの一人、柊かがみを化け物と呼ぶ三村という男がいること。
その男は悪い男ではないがかがみに対してトラウマ持っているため、彼女を殺そうとしているということ。
そしてそうしてしまうと、柊つかさが化け物となってしまうこと。
それを止めるために放送局に向かった三村を追いかけていること。
話の内容に若干の矛盾が生じている気がしたが、自分が五体満足で生きている時点で大した問題ではないだろう。
それら自体はどうでもいい。 むしろ注目すべきは女が言った放送局というものだ。
思い浮かんだ考えに思わず口元が歪む。
「いいだろう、お前と一緒に行く。 だが一つ頼みたいことがある」
「どうしたのさ・・・・・・?」
女の表情が少し強張るが気にしない。
「『村雨良は人の皮を被った化け物だ』これをみんなに伝えてほしい」
「もちろんだよ!」
女はさっきとは打って変わって笑顔で返答した。
これでいい。 俺が呼びかけるよりは兄さんが知らないこの女が呼びかけたほうが効果はあるだろう。
それに放送によって俺がそこにいるとばれる可能性も低い。
それが終わったらこの女はもう用済みだ。
村雨、お前は正義面しているけど所詮人ではない化け物なんだよ。
人のために戦おうがいつかは裏切られる、人間というものはそんなものさ。
それを我が身で体感するといい。 そして絶望の中で死んでいけ。
それでもしぶとく生き残っていたらまた相手をしてやるよ。
兄さんとの決着の後だけどな。
「じゃあ手当てもできたことだし行きますか。 おじさん園崎魅音っていうんだ」
「俺はシンヤ、相羽シンヤだ」
魅音か。 まあ放送局までの付き合いだ、覚える必要もない。
そういえばまだ支給品を見てなかったな。
北東へと歩みをはじめながらデイパックの中身を見る。
さっきは食料以外はどうでもよかったが今は迂闊にテックセットできない以上武器に頼るしかない。
中の食べかすがついた布切れを手にとる。 ナプキン程度の役にしか立たなかったものだ。
だがしかし、デイパックの中をよく見ると説明書みたいな紙を発見した。
グルメテーブルかけ:これを敷いて食べ物の名前を言うとその食べ物が出てきます。20回まで使用可能。
「・・・・・・」
『これはまたうっかりしてたなー。 最初から支給品はちゃんと確認しなきゃいけないぞ』
何故かふざけた女の声が聞こえたような気がした。
【E-4/ 一日目 黎明】
【相羽シンヤ@アニ2】
【状態】:疲労(中)、全身に負傷(特に両腕に痛み有り)だが手当て済み。
【装備】:ブレードのテッククリスタル@アニ2
【所持品】:支給品一式(食料無し)、グルメテーブルかけ@ニコロワ残り20回、ヤクルト@ニコロワ、きしめん@ニコロワ、他食料、レッドアイズブラックドラゴンのカード(南夏奈)@カオスロワ
【思考・行動】
基本方針:Dボゥイとの決着をつける
1:・・・・・・
2:気に入らないけど今は魅音を利用する。でも用を果たしたり正体がばれたりしたら殺す
3:放送局に向かい、魅音に村雨が化け物であることを伝えさせ、彼を陥れる。
4:テッククリスタルは魅音にばれるか身の危険がない限りは使わない。
5:ラッド、村雨、かがみの殺害。
6:Dボゥイの分のテッククリスタルを手に入れる
7:ゆたかは手元に置いておく……?
【備考】
※参戦時期はアニ2、211話「The Incarnation of Devil」内でラッドに殺される前。
※テックセットは誰のものでも問題なく行えます(アニ2準拠)
※力の制限、特にボルテッカに関しては大きな制限が掛けられています(威力低下、疲労感と空腹感の増加など)
そのため、必要以上には使用しないように考えています。
※仮面ライダーZX(村雨良)を記憶に刻みました。
※空腹のあまりグルメテーブルかけ@ニコロワの説明を読んでませんでした。
そのため、グルメテーブルかけ@ニコロワはチョコとジャムで汚れています。使用には問題なし。
※南夏奈のカードはテラカオスに殺される直前から参戦。制限はニコロワ準拠で問題ないかと。
【園崎魅音@ニコロワ】
【状態】右腕打撲
【装備】
【持物】支給品一式、包帯@現実、不明支給品×1
【方針/目的】
[基本方針]
つかさの闇化を防ぐため、三村からかがみを守る
1、シンヤくんどうしたんだろう?
2、三村を追うため、シンヤとともに放送局を目指す
3、シンヤの話を信じ、村雨良が危険人物であることをみんなに伝える
4、三村の話を信じ、かがみを警戒(だけど半信半疑)
5、知り合いに会いたい
6、かがみなんかより闇つかさの方が恐ろしいだろjk
※死亡直前から参戦
投下完了。 シリアスな話を書きたかったけどこうなってしまった。
後二次スパロワのシンヤのかわいさは異常
投下乙!
シンヤ可愛いよシンヤ
字面だけ見てるとヤンデレな女の子に見える!ふしぎ!
実際は子安ボイスだけどな!
魅音は空気読めてなくて延命したなww
GJ!
シンヤwwwこのうっかりさんめwww
あと、
>>850 テメーは俺を怒らせた。スバルの声優は斎藤千和。
投下乙です
何だかちゃくちゃくと包囲網が出来上がっていくような気がw
本編でもだけど園崎は優しいのか残酷なのか狡猾なのか迂闊なのかわからないキャラだなw
相手の言うこと鵜呑みにし過ぎと言うより自爆か?
投下乙です
魅音、とりあえず命拾いしたな
けど、まだピンチは続きそうだ
そして村雨さんも地味にピンチ! かがみはいつも通りだが
>>861 すまん、何か他のものとごっちゃになってしまったようだ
6/は山寺幸一だろう…… 主役的な意味で
それ以外は元ネタキャラの声でいいのかな
地球破壊爆弾はこなたの姿のままアーカードの声とかできるけどなw
シンヤwwwww支給品はちゃんと見とけよww
投下したいけど、支援してくれる人は今いるかなーと様子を伺ってみる。
ここに一人いる!
では、投下開始しまーす。よろしくー。
月の光に洗われるようにさやさやと静かにさざめく一面の広い草原。
そこを切り裂くかの様に一本の道路が通っており、そしてその上を一つの影が疾走していた。
「ksk! ksk〜!」
ksk(この場合はキョンがスケベなことをするの意味)と叫びながら走っているのは再び殖装したキョンだ。
人間――特に男といったものはどこまでいっても欲望に弱い。それが青春真っ盛りの妹フェチとなるなら尚更だろう。
殺し合いという理不尽な場に放り込まれ、その結果として気が触れて妹祭りなどというものを画策したとしてもそれは仕方がない。
むしろ、いたす場所を選ぶだけの理性が残っていたことを賞賛すべきか。
「すごい! 早い! 俺!」
というわけで、あっという間に娼館へとたどり着いたキョンは小脇に抱えていたゆたかを下ろすとその威容をまじまじと見た。
目の前にあるのはいかにもといった感じのソレっぽい建物だ。
目を回していたゆたかも気づいたのであろう。また、わたわたと逃げ始めたがキョンはがしっとその肩をつかんで引き寄せると、
........
:, :<´ ̄ ̄ ̄ : >^\:.._ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
...:/: : : : : : : : : : /: : : : : `ー' : i-、. ./:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
:f´ ̄ ̄ ̄:}'⌒ : : : : : /: : : : : : : : : : : :│:ヘ__::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
:|: : : : : : : :| : : : : : : / : : : : : : : : : : /: : : l: : :', ヽ..:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
:|: : : : : : : :| : : : : : /: : : : : : : : : / / : : : :} : : :l: :ヘ::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
:| i: : : : : : :|ー―: :/: : : :/ : : : : / /{: : : : .′ : | : : :.,! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
:| |: : : : : : :lミヽ、/: : : :/ : : : :./ / }: : : /: : : :.| : : ハ ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj
:| |: : : : |: : | : ∨: : : :/ : : :/j:/ i : : ∧ : : : | : : : i. 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::!
:| |: : : : |: : | : .′: : /: : /,x≦{ | : / │ : : :| : : j |! ゞzソ,. /::::∧::|
:j: }: : : : l: : |r┤: : :/ : : ,イ{_ノ::} | /心イ : : :.l : :∧| .//// i /// //|/ ヾ
.:/:八: : : :h: :| r{: : :/: :/〈{ { : W j/ん/:} : : : l/ } j //ノ
:/: ′ヘ : : |ヘ |ヽ|: :/:W } ゞ-' ム/: :|: : / ヘ j , ‐-、,__ ,.イ:/ 俺と合体したいだろう?
:\:{ ヾ、W{: : : :| __ }: : j/ |.:.:.:.:ヘ \ 弋,__,/ /.ノ.:.\ 常識的に考えて……
_>ー―f^:ヘ : : :| 、 _ , イ | : :/}: }.:.:.:.:.:iヘ \ ー / ./.:.:.:.:.:.\
,イノ⌒\ ` ヽ、:{ l>、 }: /j/ ,j/.:.:.:.:.:.:| ` / `'ー-r<´ ./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
(_) \ >く^ヽ }/^∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::| ヽ' \/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
震える彼女を連れてエロスワールドへの扉をくぐった。
☆ ☆ ☆
『妹の部屋』――おあつらえ向きなプレイルームがあると知ると、キョンは迷わずそこを選んだ。
使い古しの学習机。その脇にかかった真っ赤なランドセル。あまり大きくはないベッドの枕元のぬいぐるみ。
彼自身の実妹の部屋にも似ており、彼も大体は満足したが――
「妹スメルに欠けるな。作り物だから仕方がないことだが……まぁ、ここで祭りを行えばその点はクリアできるか……」
生活臭。具体的には妹スメルがしないことにいくらかの不満があったようだ。
タンスの中は空っぽだし、こまめに取り替えられるシーツや枕カバーは清潔そのもの。彼としては残念極まりなかった。
がしかし、その問題もこれから実際に妹がこの部屋でいくらかの時を過ごせば解消することができる。
ということで。
「笛を吹いてくれ」
「は?」
キョンはランドセルに刺さっていたリコーダーをベッドの上のゆたかへと突き出した。
「妹が吹いたリコーダーを舐めたいというのは兄として当然の欲求だ。だから、頼む」
「だが断る」
「……く! その返しは泉から教わったのか? あいつめゆたかたんに何を仕込んでいるんだ。
まぁこれは後でもいいや。じゃあ、そこのクッションに座っておならをしてくれ。後で匂いを嗅ぐから」
「………………」
「そんな白い目でお兄ちゃんを見るんじゃあない!」
キョンは椅子に腰掛けると額に手を当ててやれやれと呟いた。
まずは初歩の初歩からと考えているが、中々に妹祭りへの道は険しく遠いらしい。
「じゃあ、一回部屋から出るからさ。
その間に着替えを始めて、俺が扉を開いたところで『お兄ちゃんのスケベ』って言ってくれ」
「い、いやです」
「だったら、お互いに電気アンマごっこしないか? 楽しいぞう?」
「やです」
「無防備に足を開くことで神秘の三角地帯を無邪気に曝しインモラルなエロスを醸し出してくれ」
「そんなことしません!」
く――と、キョンの口から吐息が漏れた。
実の妹ならばことはスムーズに運ぶのだが、急造となるとやはり色々と無理があるらしい。
とはいえ、この殺し合いの場で兄と妹の絆を一からじっくりと育むのも難しいだろう。それこそロワが終わってしまう。
「ええい。こうなってはしかたがない!」
「……っ?」
一線を一足に飛び越えようと、彼は服を脱いだ。
☆ ☆ ☆
「な〜に、俺とゆたかたんの間に血のつながりはない」
故にオールオッケーだと、指をわきわきさせながらにじり寄ってくる男にゆたかはルイズと相対した時よりも強い恐怖を覚えていた。
目の前の男は超がつくほどの変態で自分の貞操は風前のともし火だ。
抵抗しようかと思っても、同じ妹候補であったはずのルイズはあっけなく殺されてしまった。
彼の気分一つで命すらも奪われかねない。となるとそれも怖くてできない。もっとも、そもそもそんな力は持っていなかったが。
「……ふ、笛を吹きますから。あの……その……、……」
「ほう? それは殊勝な心がけだなマイシスター。では早速、俺のホットなリコーダーを吹いてもらおうか」
命。続けて貞操には代えられぬと妥協案を示してみるものの、しかしリピドーの支配された男はその言葉を勘違いしたらしい。
股間のガイバーを突き出すとファランクスよろしくズンズンと突き出してくる。
「あ、あのあの……ちょ、ちょっと待って……」
「何、恐れることはないゆたかたんよ。こいつは噛み付いたりはしない。そっと触ってごらん?」
小早川ゆたかの貞操終了まで後僅か。そして、キョンの理性崩壊ははるか以前の話。
さて、ここよりこの物語の中で一番に純情だといえる彼女はいかなる逆転劇を見せてくれるのだろうか。
よもやこのままキョンにアレされちゃうのであろうか? いや、それは断じて許されはしないだろう。何より私が嫌だ。
ここまで来た以上、色々とあれな意味であれだとは思うがここからでもヒロインの座に戻れると私は信じたい。
「――うちの学校の生徒に何さらすんじゃーい!」
ということで、いささかご都合の感は否めないがここで正義の味方の乱入である。
その金髪が元の持ち主とよく似た黒井ななこは乱入するなり約束された勝利の剣を一閃。
ゆーちゃんの眼前へと突きつけられたそれを叩き落すと、革靴の裏でそれを踏みつけ壊れたクラリネットとした。
無謀な変態の断末魔が、バトルロワイアルの夜に響き渡る――……
★ ★ ★
「ふー、こんなもんか……」
そう言うと、一仕事終えたななこは額に浮かんだ汗を拭った。
その足元には哀れな変態の末路。エクスカリバーによって滅多刺しにされたキョンが転がっている。
一度と挿すことなく刺されて逝く。これもバトルロワイアルにおける無常の一つの形であった。よくある話でもある。
「大丈夫やったか? …………と」
振り返り、ベッドの隅で青くなっているゆたかの顔を見てななこの顔も曇った。
男に乱暴されそうになったからその恐怖で青くなっている――それは間違いではなかったが、しかしそれだけでもない。
ゆたかの震える瞳は、それは人殺しを見る目に他ならなかった。
「せやな……まぁ、そうなるわな……」
諦めを含んだ溜息がななこの口からこぼれる。
そう。自分自身は人殺しに他ならない。そうなると決めて、そして実際にその手を血に染めたのだ。
それが生徒達の為とはいえ、決して誰からか理解されるものではないとも解っていた。
「うちはこの通り、この殺し合いっちゅうのをちゃちゃっと終わらせたくてなぁ。
とはいえ、見知ったもんを殺すいうのは気が引ける話やし……小早川。早ぅ逃げ。殺されたないやろ?」
ことさらに明るく言ってのける。
これが正解だと。理解や同情を求めてはいけない。
教え子達を綺麗なまま生き残らせる為にも、自分との間には……汚れてしまった自分との間には明確な線引きが必要だった。
歩み寄って彼女達を汚してもいけないし、近づくことを許して同じ道を歩ませてもいけないのだ。
最初にそう決めたのだから。
「うちは――殺人鬼や。もう、ほんまもんのな……」
ひ――と、その言葉にゆたかの口から悲鳴が漏れる。
それでいいと、そうななこは思った。恐れられ嫌われれば、その方がよっぽど楽だから。
未練もなく、ただの礎としてこの身を犠牲にできるだろうと。
「さてと、この不届き者から荷物ひっぺがしていかんとな。拳銃でも持ってたら――っ!?」
しかしまだ、黒井ななこは人殺しではなかった。
なぜならば、ガイバーは剣で刺されたぐらいでは死には至らないからだ。
殖装の衝撃に、未だ不完全な殺人鬼は吹き飛ばされる。
★ ★ ★
「――やめて! やめてください! なんでもしますからっ!」
少女の悲痛な叫び声が『妹の部屋』に木霊していた。
その目の前では怒りに我を忘れたキョンがぐったりとしたななこを何度も何度も憎ましげに踏みつけている。
普通の人間を遥かに凌駕するガイバーの力で、何度も何度も……。
「この行き遅れが――っ! よくも、よくも俺のシンボルを! 再生できなかったらどうするつもりだったんだ!」
冷静でないから狙いが定まらないのか、それとも甚振るためなのか、血塗れながらもななこは辛うじて生きている。
内臓を痛めたのだろうか、口からは血を吐くばかりで最早悲鳴の一つもあがってはこない。
だが、ゆたかは気づいていた。彼女の口がずっと同じ形を繰り返しているのを――に・げ・ろ、と繰り返しているのを。
「お願いします。先生を殺さないでください。あなたの妹になります。だから――」
どれだけ怒り狂っていてもそれだけは聞き逃さないのか、妹という言葉を聞くとキョンは再び殖装を解いて下卑た笑みを浮かべた。
年増はゴミと言わんばかりにそれを意識から放り出すと、ゆたか――妹が待つベッドへと再び歩み寄る。
「とりあえず。いついかなる時でも俺を呼ぶ時はお兄ちゃん。またはそれに類する言葉を使用するように。
とはいえ、やはり俺は一番オーソッドクスな”お兄ちゃん”が好きだがな」
「……はい。お、おにぃ……ちゃん」
遂にそれが聞けたとキョンの顔に満面の笑みが浮かんだ。
お兄ちゃん――甘美な響きを持つ言葉である。その言葉一つで彼の中の怒りも何もかもが蕩けてゆく。
「よしよし。では散らかってしまったことだし部屋を移るか……と、どうした? 妹よ?」
「あ……あ……、あぁ……」