【ガンバルガール 第2話
大魔界の大誤算 〜魔界先生 亜衣子さんの午後〜・続き】
自由行動がはじまってから30分後。
生徒の大半は既存のクラブにはいるべく、他所のクラスへと散った。
新しいクラブを作ろうとする生徒達は、4年1組の教室に集まってメンバーを募っている。
どうやら数グループできつつある雰囲気だ。
(さすがに4年生にもなると、しっかりしてくるのね・・・)
生徒達の相談している様子を教壇から見ながら、亜衣子先生は頼もしく思った。
と、先ほどさわぎをおこした結城千夏が、クラスメイトの一群をひきつれて、意気揚々とやってきた。
「先生! 私達、新聞部をつくります!
青空町で起こる事件は、すべてこの、青空小新聞の記者におまかせっ!
私のカメラで、どんなスクープでもばっちり撮っちゃうんだから!」
そう言って千夏は、どこから取り出したのか一眼レフのいかにも丈夫そうなカメラを掲げて、誇らしげにポーズをとった。
さすが、カメラ屋の娘。ポーズがさまになっている。
「話しがまとまってよかったわね。・・・新聞部?」
メンバーの顔ぶれをみて、亜衣子先生は首をかしげる。」
「・・・部長は千夏さんで、部員は・・・ここにいる5人ってこと?」
そう、この5人が問題なのだ。
どうみても、ちぐはぐなメンバー。
「本当に、みんな新聞部でいいのかしら?
・・・じゃ、じゃあ、一人ずつ、どんな活動をしたいか、聞かせてちょうだい。
まずは、桂さん」
クラス委員の武田桂は、眼鏡のフレームをきゅっと押さえると、自信たっぷりに言った。
「青空町には、正義の味方・防衛隊の本部があります!
防衛隊は、日本を、世界を救う、ライジンオーより格好よくてすっごい組織!
私はこの防衛隊のすばらしさを、そして、防衛隊長官であるパパの大活躍を、新聞をとおして青空小のみんなに伝えたいんです!」
「なるほどね。桂さんはお父さんが大好きなのね。
じゃあ、百合香さんは?」
長髪の内気な少女・小牧百合香は、うつむいて、蚊のなくような声をだした。
「わ・・・わたしは、気が弱くて・・・・・・人にものを伝えるのが苦手で・・・
・・・だ、だから、みんなの中になかなか入っていけなくて・・・今も、どこのクラブにも入れなくて・・・
・・・千夏さんが誘ってくれて・・・う、うれしかったんです・・・
あ、鷹介君も別のクラブに誘ってくれたんですけど・・・
でも、わたし・・・記事を書くことで、人に何かを伝えることが上手くなりたいんです」
「わかったわ。がんばってね。
で・・・別のクラブを作ろうとしていた鷹介くんが、なぜここにいるのかしら?」
風祭鷹介が、ちらちら百合香に視線をやりながら頭を掻いた。
「僕は、お昼寝クラブとかあったらいいな、って思ってたんです。
あ、いや、百合香ちゃんを誘ったのは、そのクラブじゃありません!
・・・お昼寝クラブはあったらいいな、って思っただけで、
実際は、ミステリークラブをつくろうと決心したんです。
家では単語帳や参考書しか読ませてもらえないから、
せめてクラブだけでも、不思議なことやワクワクすることを探したり、そんな本を読む自由な時間がほしいなって。
ででっ、えっと、百合香ちゃんを誘ったのは・・・あの・・・その・・・そ、そう! 図書委員だから! 百合香ちゃんは図書委員だから、いろんな本にくわしそうだなって思ったんです!
ほんっとうに、それだけなんです!
・・・結局、ミステリークラブはメンバーが集まらなかったんですけど、
千夏ちゃんが、新聞部なら記事を書くためにいろんな本を読めるよ、って誘ってくれて・・・。
とりあえず、今噂になっている、学校の七不思議を調べてみようかと思ってます」
鷹介が百合香ちゃんの勧誘に失敗した時点でさじをなげたことは、先生も知らない。
でも、今の話で、だいぶわかってきたことがある。
「へぇ、確かに新聞部なら、こんなに趣味や目的が違う人たちでも、いろんな方向で新聞作りができるわね。
かえって、ばらばらだからこそ、面白いものが作れるかもしれないわ。
千夏さんはみんなを説得するのが上手なのね。
・・・さて、力哉くんはどんな方向性で新聞部に協力するのかしら?」
万年ユニフォーム姿の生粋の野球児・流崎力哉は胸をはった。
「新聞記者は体が資本です!
俺は体を鍛えるために、素振りやグラウンドを走る練習メニューを考えて、実践します!
メンバーが忙しくて一人でやることになるかもしれませんけど、
これも、大事な新聞部の活動です!
部員全員分の基礎体力を、俺が身につけます!」
「・・・こじつけている感じがしなくもないですが・・・これも千夏さんに言われたこと、なのね、やっぱり。
最後は虎太郎くんだけど・・・虎太郎くんは自由行動始まって真っ先に飛び出して行ったんじゃなかったかしら?」
先生の言葉をきいて、メンバー全員がぎょっとしたように振り返った。
「えっ、虎太郎! いつからいたの!?」
一番後ろにいたクラスの問題児・霧隠虎太郎は単純明快に、にいっと笑った。
「おまえたちが先生のとこに来たあたりから!
オレ、一番おもしろいクラブに入りたくって、いろんな教室を見てまわってたんだ。
でもよぉ、どのクラブもなんかピンとこねーんだなー。
5・6年生が威張りくさっていやがって、まるで部員がくるのはトーゼン! みたいな顔をしてよぉ。
で、どれもつまらなそうで、ここまで帰ってきたらさ、千夏が口から泡飛ばして、なんかクラブ作るって力説してやんの。
あれは、おもしろかったねー。
こいつがそんなおもしろいことして作ろうとしてるクラブなら、きっとどこよりもおもしろいんだろ?
だから先生、オレもここにいれさせてもらうぜ!」
「えーっと・・・つまり、虎太郎くんはメンバーじゃなかったのね?
じゃあ、入部希望者ということになりますけど、
部長の千夏さん、虎太郎くんを新聞部にいれてあげますか?」
千夏が手をひらひらとふって、拒絶の意思をしめした。
「冗談じゃないわ! 虎太郎なんてきたら、おもりするので精一杯で、新聞作れなくなっちゃう!」
先生は苦笑した。
「そういわないで、入れてあげたら? 虎太郎くんは、千夏さんのクラブが面白そうだって褒めてくれているじゃない」
千夏の目に迷いがうまれた。
「えっ・・・でも・・・記者っていろいろ忙しいから・・・」
力哉が助け舟をだす。
「虎太郎の世話なら、俺がやるよ。俺と一緒に野球の、いや、新聞部の体鍛える訓練させるから!」
鷹介も虎太郎の肩をもつ。
「忍者の虎太郎くんなら、どんなところにも忍び込んで秘密をあばけるかもしれないよ」
・・・かばうつもりで言ったのかもしれないが、ひとつ間違うと犯罪だ。
桂や百合香からも反対意見が出ないのをみて、千夏は大きくため息をついた。
「仕方ないわね。虎太郎、入部OKよ」
「よっしゃー! さんきゅー、千夏!」
虎太郎が跳びあがって手をたたいた。頭のてっぺんで結ったちょんまげが元気よくゆれた。
「では、
千夏さん、桂さん、百合香さん、
鷹介くん、力哉くん、虎太郎くん・・・」
亜衣子先生は今一度、この6人をみまわして、大きくうなづいた。
「・・・以上6名で新聞部を作ることを認めます。
私が顧問になるから、困ったことがあったらなんでも相談してちょうだい。
じゃあ、新クラブの届出に名前を書いてもらうから、みなさん、職員室まで来てくださいな」
隣の教室の先生に1組のことを任せて、亜衣子先生は6人と連れ立って歩き出した。
階段を下りながら、先ほど鷹介の言っていたことをふと思い出す。
「鷹介くん、不思議なものに興味があるのね」
「はい、先生。不思議なものって、答えがないところが好きなんです。
・・・答えがあると、テストみたいに覚えなきゃいけなさそうだから」
「塾、とても大変なのね・・・」
このかわいそうな少年に、なにか気の晴れるような話題を、と先生は考えた。
「・・・そうだ。鷹介くんは魔法を信じる?」
「魔法・・・ですか?」
「そう。ある日突然、魔道士になって、不思議な力が使えたら?」
「とっても楽しそうですね。もし、なれたら、の話ですけど。
そしたら僕、塾やお稽古事に行かなくてすむような魔法をかけたいなあ。それか、ぐっすり眠れる魔法を使いたいです」
「(つぶやくようなひとりごと)・・・塾に行かなくてすむような魔界獣は居なさそうだけど、ぐっすり眠れる魔界獣ならいるかもしれないわ・・・」
「どうしたんです、先生?」
「えっ、あ、ああ、ただのひとりごとよ」
「そういえば、魔法で思い出したんですけど、
このごろ僕たちの学校で噂になっている『学校の七不思議』にも、魔法みたいな話があるんですよ。ご存知ですか?」
「いいえ。 どんなものなの?」
「ええっと、たしか・・・
『図書室に、魔法の言葉で書かれた辞典がある』っていうのと、
『理科室の黒板に、ときどき魔方陣のような印が現れる』というのがあります」
「あら、やっぱり図書室に置いておくのは危険だったかしら・・・」
「先生、何か詳しい話を知っているんですか?」
「いっ、いいえ。全然知らなかったわ」
「そうですか・・・でも、魔法だけなら、まだいいんです。
一番怖い七不思議は、『理科準備室の歩き回る骸骨模型』・・・
僕、その景色を想像しただけで、鳥肌がたつほどぞっとしちゃいます。
ほ、ほら、噂をすれば・・・あの廊下の先が理科準備室ですよね。なにかがいそうな雰囲気・・・」
鷹介はぶるぶるっと身震いした。
亜衣子先生は、鷹介の肩にそっと手をのせた。
「大丈夫。先生がついています。
・・・それに、理科準備室にいるのは、おばけじゃなくて、ひょっとしたら魔界への帰り道がわからない、良い魔法使いさんかもしれないわ」
そう、亜衣子先生は知っている。理科準備室になにが居るのかを。
でも、その本性や真の目的は、まだ知らない。
【ガンバルガール 第2話
大魔界の大誤算 〜魔界先生 亜衣子さんの午後〜・さらに続く】
第3話「ガンバーチーム誕生」まで、なかなかいかなくてすいません・・・。
このスレ、個人的にはもっと雑談・妄想でもりあがると嬉しいな。
本編にないことを考えるってことは、それがたとえ一文であっても、チラ裏と罵られようとも、
それ自体が立派な二次創作だと思います。
この話だって、ガンバースレの雑談でワクワクしたから書きたくなった妄想の塊さ〜。
>>582-585 お疲れ様です。
次はいよいよガンバーチーム登場?
楽しみにしてますね。
本当に、がんばって欲しい。
>>582-585 SSとはいえ書くのには気力が必要な物
マイペースに、しかし着実に頑張ってくださいね
とてもいい感じだともいます
>>581 あんたは糞や屑以下の存在ですな
どこか別なスレに行って、くだらないオタクの続編妄想でも
痛い幼稚なメカアイデア披露でも好き勝手にしてりゃいいじゃないですか
少なくともここは罵るスレじゃない。
相手が誰かも確認せずに罵るくらいだったら、
幼稚なメカアイデアやオタクの続編妄想の方がなんぼかマシ。
もちろんSSが投下される方がもっと良いけどね。
まあそうやってスレから人を追い出していればいい。
>>589 まったくまあ、黙って出てゆけばいいのに
つくづく見苦しい奴だな。お前みたいなのは人間的にも劣等でどうしようもないわ
いいか、痛いオタクの無責任な妄想で創作ごっこなんてのは下の下だ
最も下品で惨めでオナニーとしか言いようのない下種な醜い行為だ
ここでやるべき事ではない
楽な方向に流れるから、物語につながらない
屑みたいなありがちアイデアしか出ない
やるだけスレ汚しでしかない
>>590 別にさ、おれの事なんて興味ないと思うんだけど、
相手は確認したほうが良いよ。
まあ、おれ自身大したもんは書いてないんで、
何言われようが構わないんだけどさ。
君みたいなのに読んでもらいたくないし。
>>586みたいな書き込みもあるんでね。
一つだけ言っておくと、おれはこのスレの住人って訳じゃない。
でもまあ、書き込んでる以上同列に扱われるのは当たり前だ。
君はSS投下しないで、妄想設定や雑談ばかり書き込む奴を罵っているが、
だったら、君自身がSS投下しない限り、君も同じ穴の狢になるんじゃないかね?
それでも今の君の行為が正しいと信じて、続けると言うなら、
おれは何も言わないよ。
このスレを専ブラのログから外して、読めないようにするだけだ。
あと、このスレをリンクに入れてるスレに、このスレの現状をタレ込むだけだね。
まあ、このスレの住人さんからすれば、君の方が迷惑な存在だという事をお忘れなく。
では。
>>591 あのさー、書き手がやりたいっていっても
そいつは個人的な要望だろ?
SSを落としたことは素直に賞賛して激励するが
なんでそんな幼稚で惰弱なオタク要望まで賛同しなきゃならんのだ
そういうもんじゃねーだろ、この知恵遅れの遺伝子の腐ったキモオタが
出て行きたきゃ、とっとと出てきゃいいだろ
お前の存在になんぞ何の価値もない
お前は心底アホか?それともトラの威を借る狐のつもりか?
職人さんが雑談・妄想で盛り上がった方がいいって言ってるのに
イチャモンちゃんはまだまだグダグダ言ってるのか。
いい加減にしろ。
>>593 職人だろうが100%正しいわけがないだろ
作品は作品、意見は意見
こんな事は至極当然の事だと思いますけどね?
いや、虎の威を借りてるかどうかはしらんけど
多分その人よそのスレの職人さんだから。
そりゃそういう人も書いてくれないよね。
つか、せっかくSSが投下されてるんだから
そっちの話題にレスすればいいじゃん
いつまでもグダグダと脳内仮想的に粘着
レスしてないでさ
こないだからSS投下してくれてる人は、スレ引っ越しした方がいいと思うわ
だってせっかく書いたのに感想レスつかなくなったじゃん
嫌味とかなしで、マジそう思うわ
598 :
ガンバルガール:2009/09/15(火) 01:35:15 ID:fCAi8/ez
応援してくださる人、心配してくださる人、ありがとう!
ま、おきらくごくらくにやります。自分のペースで。
で、まだ2話目が終了しないんだw
【ガンバルガール 第2話
大魔界の大誤算 〜魔界先生 亜衣子さんの午後〜・続きの続き】
5時。
下校のチャイムが鳴り、校庭から聞こえていた子供達の喧騒が消えていく。
ときおり聞こえる自動車のエンジンや自転車のベルは、帰宅する先生たちのもの。
夕日さしこむ無人の教室は、昼の教室には無かった不思議な空気に満ちている。
廊下に貼られた習字の半紙はヒラヒラと、まるで壁から突き出た無数の手のようにさざめき、
トイレの鏡は夕日をうけて不気味に赤くギラリとひかり、
理科準備室の奥にしまってある骸骨模型の影はドアにまで長々と伸びて、まるで扉をこじ開けようとするかのようにゆらゆらと動いている。
いや、骸骨模型は、その影だけでなく、よくよく見ればその本体もカタカタと震えているのだ。
骸骨の振動はしだいに大きくなり、やがて準備室中の備品や隣の理科室の薬品棚までもが呼応するようにガタガタと揺れはじめる。
そして、
薬ビンや三角フラスコは、薬品棚から溢れだすように、
暗幕は、カーテンホックを引きちぎって、
実験器具に接続していたコンセントは、蛇のようにくねりながら、
それぞれ骸骨模型へ吸い込まれていったかと思うと、
黒い光が一閃!
各種の薬品で調整された大魔界の空気が満ちた大フラスコの中に、三白眼の青白い顔が浮かびあがる。
暗幕は闇の者に似つかわしい禍々しいローブに。
コンセントは魔法の杖に。
骸骨は血のかよう肉体に。
すべてのものが寄せ集まって、大魔界の魔道士・ヤミノリウス3世の姿へと変貌を遂げた。
「おっと、裾が乱れておる」
薬品棚のガラス戸に映った自身の姿を見ながら、悪の魔道士とは思えないほどの几帳面さでこまごまと服装を整えるヤミノリウス。
「まったく、人間界の服の堅苦しいこと・・・
大魔界にいた時分は、幽体だから服なんて着なくてもよかったのになぁ」
人間界の物を依り代にして体を形成しているので、多少の不都合は仕方ない。
かといって依り代がないと、魔力をたちどころに消耗してしまうのだ。
「はやく人間界を大魔界にして、ラフないでたちで町をお散歩したいものよ・・・」
人類の敵とは思えないほど、庶民的な願いである。
「おっと、そろそろ時間か。
あの女が図書室にやってくるころだ・・・
人間で、まだまだ未熟といえども、奴は魔道士見習いという我が弟子。
師匠の名に恥じない恰好をせねばな・・・
・・・よ〜し、これで完璧だ!」
最後の仕上げ、と襟元を正したとき、
大魔界のシンボルをかたどったペンダントが、胸元からほろりとあらわれた。
正確には、『大魔界のシンボル』ではなくて『大魔界のシンボルの半分』とでもいうべきか。
陰陽玉のような大魔界の印、それが、このペンダントには半分しかないのだ。
そしてもう半分は実体の無いぼんやりした蜃気楼のように、かろうじて輪郭がわかるぐらいに見えているにすぎない。
ペンダントをみて、偉大な魔王ゴクアークと、恐るべき光の戦士エルドランとの激戦にしばし思いをはせるヤミノリウス。
彼が人間界に先鋒として送り込まれる際、あやうく2人の争いに巻き込まれかけて、自身も攻撃で傷ついただけでなく、魔界獣辞典と魔法のペンダントの半分を失ったのだった。
ペンダントを手にとって、ヤミノリウスはため息をつく。
「ゴクアーク様に申し訳ない・・・
私がふがいなかったばかりに、人間界の征服のめどが未だ立たぬとは。
それにしても、ペンダントの魔力が充分でないとは、なんと不便なことか・・・」
ペンダントは、欠けたままでは効果を発揮しない。
欠けた半分が不完全ながらよみがえる、夕方から夜にかけての『闇の時間』を待つか、
あるいは欠けた半分を補うほどの、『恐怖と混乱』を集めないと、
ペンダントの魔力を使えないのだ。
「辞典から召喚した魔界獣を暴れさせたら、『恐怖と混乱』なぞたやすくあつまるはずなのに、
あの女の使い方ときたら・・・
・・・っとっとっと、ああっ、しまった!
ゴクアーク様から頂いた、大事なペンダントがっ!!」
もてあそんでいた拍子に手がすべり、
ペンダントは床をコロコロと転がって、
放電管やソーラーカーやら蟻の巣観察セットやら学研の付録などが積み重なったガラクタ山の隙間に入り込んで、見えなくなってしまった。
同時に、せっかく身づくろいしたヤミノリウスの体はザッと崩れ去って、元の憑依物に逆戻り。
薬品やビーカーは薬品棚に。
衣装は暗幕に。
杖はコンセントに。
もとどおりになった理科準備室で、骸骨がいまいましげに顔をゆがめる。
「・・・まったく情けない。
私ともあろうものが、ペンダントの魔力がないと、満足に姿を形作ることさえできないとは・・・
・・・これもエルドランの封印の力が、私やペンダントにまで及んだため!
おのれエルドラン! この恨みは、いつかきっと晴らしてやるぞ!!
・・・だが、とりあえず、今はペンダントを探さねば・・・
くそう、これで何度目だ!?
また約束の時間に遅れてしまうではないか!
・・・いやまて、ここはペンダントが無くても、とりあえず図書室に行くべきか?
あの女、この間は少し遅れただけだというのに勝手に帰りよったからな・・・
『テストの採点がありましたから』なーんてぬけぬけと。
まったく、魔道士見習いをなんだと心得ておるのやら・・・
いやいや、愚痴を言う間にペンダント探しだ・・・
・・・う〜む、毎度のことだが、骸骨の体は、スースー風通しがよくて気味が悪い・・・」
鷹介の言っていた、
七不思議の『理科準備室の歩き回る骸骨模型』とは実のところ、
『理科準備室で落としたペンダントを探し回る骸骨模型』なのであった。
【ガンバルガール 第2話
大魔界の大誤算 〜魔界先生 亜衣子さんの午後〜・続く。けど次回で完結】
私はあなたを待っていた!
ヤミノさんGJ!
GJ!
軽いネタでも何か作ってみようかな…
例えば仁が女の子だったらとか・・・
いや、仁は男のほうが良いかな?
今、このスレにいるのは俺だけ!
もうダメだな
オレもいる!
…ただ、ガンバルガールの続きがきりのよいところまでかけないんです。ごめんなさい
俺も書いてるけどなかなか進まない
クラス替えネタなんだけどさ…
ライジンオー、ガンバルガー、ゴウザウラー、ダイテイオー
のクラスで選抜してるんだけど
出て欲しいキャラって居る?
ところでさ、いまさら言うのもなんだけどヤミノリウスの呪文って
「ゾイワコゾイワコマカイワゾイワコ」じゃなかったっけ?
ガンバルガールの人、とっくに気付いてて気を悪くしたらごめんね。
楽しみに待ってますんで。
ほしゅ
ほしゅ
さ
が
ふ
ろ
ん
て
ぃ
た
い
む
と
ら
べ
る
は
た
の
し
____
´:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
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Vリ /〃/ j_ '"´ }: /::::/
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このスレッドは色々な意味で経国の英雄金正日総書記の栄光ある軌跡に変更されました
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栄光ある我が祖国 朝鮮民主主義人民共和国万歳!
朝鮮人民の全ての勝利の組織者であり嚮導者である朝鮮労働党、万歳!
(吼)今日は陽昇学園の運動会。途中、邪悪獣騒ぎもあったけど、きららとひでのり君の活躍で邪悪獣ダルマンダーをやっつけることができた。
何もかもが正反対のふたりががんばってる姿はちょっぴりおかしくて、でもなんだか素敵な光景だったんだ。
今は運動会も無事終わってみんなで後片付けをしている。
あ、ダメだよ仁くんあきら、ヨッパー、そんなにふざけてたら…やっぱりマリアが飛んできた。もうしょうがないなあ。向こうでは今日の主役のふたりがレースに使ったダルマを片付けている。あんなに楽しそうなふたりは始めて見たかも。
邪悪獣が現れる直前までケンカしていたのがウソみたいだ。
ふたりが仲直りできたのが邪悪獣のおかげなら少しくらい感謝してもいいよね。エルドランさん?
僕の問いかけに応えるように、空には一番星が光っていた。