非リレー型バトルロワイアル

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499「硝子の海の中で」 ◆4RoomtUcpA :2009/04/15(水) 23:54:09 ID:goZZb9ye
 ――なんて事、考える必要もない事だ。
 思索する意味もない事なのだ。

 そんなことを考えても、悲しくなるだけだから。

「寝るか」

 全く、いい月だった、と赤鬼は思った。
 眼前は赤く染まり、月は赤く光って見える。
 先程見た青い月より、余程自分に似合って見えた。
 だからもう、いいのだ。
 今の自分に出来ることは何もないのだから、このまま寝てしまっても。

 心の中から聞こえて来た声を享受した赤鬼は、瞼を閉じた。

 街灯の灯り。月の光。それら全てが意味の無いものになり、意識が滲んでいく。
 いい暗闇だ。死の間際に見る暗闇は、こんなに綺麗なのか。
 赤鬼は最後に、そんなことを思って。

 そっと、硝子を靴が踏む音がした。



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


「え……?」

 お嬢様がビルの角を曲がると、そこには鬼が居た。
 オレンジ色の街灯の下、鬼はビルの壁に体を預け、足を地面に投げ出している。
 顔は伏していた。だから、その表情がどんなものなのか、お嬢様には分からなかった。

「あれって、あの時の鬼ですよね……?」

 お嬢様は思い起こす。そして、自分の記憶の中の赤い鬼とそこにいる鬼を見比べる。
 間違いない。兎に飲み込まれる前にいた場所で、主催に突っかかっていった鬼だ。

「あのー……鬼さん、大丈夫でしょうか……?」

 鬼と自分の距離は、まだ数メートルある。
 だというのにそれ以上近付けなくて、お嬢様は小さくその場から声をかけた。
 しかし、夜闇に掻き消えるような囁きが、そんな距離を旅することはやはり出来ず。

 反応は、無しだった。

「……」

 これ以上近付きたくない、とお嬢様は思う。
 相手が鬼だからとか、そういうことではない。
 ただ単に、これ以上近付いたら傷付くかもしれないという予測があるからだ。

 ビルの壁にもたれかかる鬼の周りに、硝子片が飛び散っている。
 誰がやったのかは分からない。そのせいで鬼が倒れているのかどうかも、お嬢様には分からない。
 だけど硝子の撒かれた地面を進むのが、危険なことだというのは分かる。
500「硝子の海の中で」 ◆4RoomtUcpA :2009/04/15(水) 23:56:05 ID:goZZb9ye
 
 例えそれが、靴を履いているお嬢様でも同じこと。
 何かの拍子に転んだりしたら、ひどい怪我を負うかもしれない。

「……どうしましょう」

 明かりに反射してキラキラ光る硝子の海を見ながら、お嬢様は呟く。

「……どうしましょう?」

 思い付いたように、言い方を変えてみる。
 大した意味は無かった。

「おーい鬼さん! 生きていらっしゃいますかー!?」

 今度は少し勇気を出して、大声で言ってみる。
 これなら鬼にも届くだろうと誇らしげに胸を張るも、反応は無し。

「…………うぅ」

 むす、という効果音がつきそうな勢いで、お嬢様の頬が膨らむ。
 リスみたいだと自分で思ったのか、すぐに頬は引っ込めてコホンと咳払いをした。
 そして、異様な状況で崩れ伏している鬼を再び見る。
 どうやらあと選択肢は、2つしか残っていないようだ。

「……ええ、分かりました、仕方ないです。
 少し危ないですが、そんなこと言ってる場合じゃないみたいですし」

 2つの選択肢。「このまま鬼を見捨てる」「危険かもしれないけど近寄る」の2つの内、お嬢様は迷わず後者を選んだ。
 ……いや、そう記述するのも少し変かもしれない。
 正確には、お嬢様は鬼を見捨てて逃げようなんて最初から考えていなかった。

 この場所に連れて来られる少し前。
 花の咲き乱れる森の中で出会った大切な友人のことを思えば、鬼はお嬢様に取って、恐れる対象ではないからだ。

「あの熊さんも、連れて来られてるんでしょうか……? だったら、嫌だなぁ」

 友人の身を案じつつ、お嬢様は硝子の海へ足を踏み入れる。
 ぱりん、と小気味よい音を立てて、硝子の破片が一枚割れた。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 硝子の破片が割れる音の後、鬼と女の子の視線が交錯した。

「どうしよう……」

 それをビルの2階の窓から除くぼくは今、猛烈に迷っている。
 何故か赤鬼に近付こうとしているあの女の子。
 あの子を助けるべきか、無視するべきかだ。
501「硝子の海の中で」 ◆4RoomtUcpA :2009/04/16(木) 00:04:22 ID:6U6cwc59
 

 ぼくは見ていた。
 ビルの2階の窓から、赤鬼と銀髪の女性の戦いをずっと眺めていた。

 黒い空に反して、朱く照らされた大通りで交錯した二つの影。
 巨大な体からは想像も出来ない俊敏な動きをする赤鬼と、
 何故か袋を片手に持ったまま鬼の攻撃を避け続ける銀髪の女性。
 その二人の戦いを、ずっとずっとこのビルの二階から見ていた。

 だから、分かる。あの鬼は危険だ。
 結果的に勝者は銀髪の女の人になったが、それは偶然が重なった結果にしか見えなかった。
 もしあの鬼と対峙すれば、ほとんどの人が瞬時に天国に送られるだろう。
 今だって、女の子の首を掴んでへし折るくらいなら、平気でやってしまいそうだ。

「……助けなきゃ」

 ぼくは呟いた。さすがに、女の子が殺されるのをみすみす見ている訳にはいかない。
 恐いけど、きっと大丈夫だ。焦る気持ちを思考の隅に追いやり、右手に握ったものを見る。

 そこには、黒光りする拳銃があった。

「……大丈夫な、はずだ」
 心の中で唱えた言葉を吐いて、自分に言い聞かせる。
 偶然見つけた、この拳銃。
 装弾数6。弾は3発入ってる。撃鉄を起こしてから引き金を引けば、簡単に弾が飛んでいく。
 詳しいことは分からないけど、それだけ分かれば充分だった。

 これを、使えば。
 ぼくは鬼を、殺せる。

「……!!」

 ふと窓の外を覗くと、いつのまにか女の子は鬼のすぐそばまで歩み寄っていた。
 ここは2階。
 ――下に降りている時間はない。

「仕方ない……!」

 ぼくは拳銃を頭の上に振り上げ、思い切り窓ガラスにぶつけた。
 意外とあっさり、硝子が割れる。

 破片が落ちる音でこちらに気付かれるだろうが、構わない。不意打ちなんてしても、意味がない。

 窓の淵に残った破片を拳銃で薙ぎ払うとぼくは、窓から身を乗り出した。

「そこの人、逃げて! そいつは危険だ!」

 腹部にちくりと痛みがした。まだ硝子が残っていたか。
 撃鉄を起こしながら、ぼくは銃口を鬼に向けた。
 距離は数メートル。小さな声なら届かないだろう距離。

 でもぼくが撃つのは、声じゃなくて弾だ。この距離ならきっと、当たるような気がする。
502創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 00:06:05 ID:l4KgoNcg
支援
503「硝子の海の中で」 ◆4RoomtUcpA :2009/04/16(木) 00:08:42 ID:6U6cwc59
 
 片耳にイヤリングを付けた女の子が、唖然とした表情でこちらを見ていた。
 狐に包まれたような顔をしてその場から動かない。
 さすがに、すぐにはぼくを信じてくれないか。

 だが、声は届いたらしかった。
 なら、あと一押しでいける。鬼の恐さを伝えれば、逃げてくれるはずだ。

 そしたら、ぼくに必要なのは、引き金を引く勇気だけになる。

 その勇気だってぼくにはある。クラリネットの時のぼくとは、もう違うのだから。

 逃げない。
 もう、迷わない。

「聞いてくれ! その鬼は――」

 手を口に当てて、大声を出す。
 そのときぼくの視界が、とてもとても大きく揺れた。


【ぼく@クラリネットを壊しちゃった】
【時間】−2時間

【お嬢様@もりのくまさん】
【時間】−2時間

【赤鬼@赤鬼と青鬼のタンゴ】
【時間】−4時間


 ……少し遅れて、銃声が響いた。
504創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 00:11:49 ID:l4KgoNcg
なんと……支援
505 ◆4RoomtUcpA :2009/04/16(木) 00:14:50 ID:6U6cwc59
投下終了。間に合ったけど少し投げやりになったかも。支援感謝ですー。書き溜めがつきたー

◆過去話

0話>>479-484 ルールもこちらに
1話>>488-494

暫定名簿は容量がかさむからテンプレから外しますー。あと40kbくらいしかないのなこのスレ。
506創る名無しに見る名無し:2009/04/16(木) 00:22:24 ID:l4KgoNcg
投下乙ー
おー!すげー続きが気になる
メリーさんつえぇww
507創る名無しに見る名無し:2009/04/17(金) 00:24:26 ID:suxuAe0b
乙です
wikiのまとめって、あれ自分でやって下さいね形式なのかな?
508創る名無しに見る名無し:2009/04/18(土) 18:59:16 ID:Z3U809bZ
>>507
確か、誰でもやっていい形式のはず。でも、自分でやるのが一番だろうなー。
今から少しやってみる。
509創る名無しに見る名無し:2009/04/23(木) 23:25:28 ID:TKTgGmhp
みんなのロワ
期待
510 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 02:52:43 ID:zsUBzyyG
約一月ぶりか……投下します。
【前回までのあらすじ】

天才ピアニスト銀河進はついに黒鍵のみでチューリップを演奏することに成功したが、血の繋がらない妹に指がカニみたいと嘲笑され円形脱毛症に陥る。

一方、同じく円形脱毛症の暗黒王ジョンはバイト先の後輩に陰から「キムチ」と呼ばれていたことに激怒し、さらに仕事場の空気が気まずくなる。

そして砂場をココアパウダーに変えることにまで成功した暗黒仮面トムは、
調子に乗って荒れに荒れたお肌を異様なほどモチモチに変えてしまった無茶がたたり円形脱毛症に陥る。

はたして彼らの頭皮の行方は? そして最近抜け毛の気になるロンリネスマスクのお肌の微妙な張りの秘訣とは?

物語は激動のクライマックスへ突入!
512「4Fの怪」 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 02:54:06 ID:zsUBzyyG
ポケットのなかには
ビスケットがひとつ
ポケットをたたくと
ビスケットはふたつ

もひとつたたくと
ビスケットはみっつ
たたいてみるたび
ビスケットはふえる

そんなふしぎな
ポケットがほしい
そんなふしぎな
ポケットがほしい

だってあたしのふしぎなポケットは
ほんのすこししかふやせないもの

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 ゲーム開始から、30分と少し過ぎた頃。
 あたしが床に敷かれたタイルの上に、白いイヤリングを見付けた時だった。

 突然花火のような破裂音が、どこかからビルの中に轟いたのだ。
 この世界の中央、センタービルなんて名前がついたビルの窓ガラスが微かに振動する。
 こんな状況じゃなきゃ少し驚くだけで笑い飛ばせたのだろうけど、
 一体どこで見つけたのだろうか、それはどう聞いても銃声だった。


「……物騒、物騒だわ」

 眉を潜めながらあたしは、小さく言葉を繰り返す。
 この変な話し癖は、未だに治すことが出来ない。
 どうしても、最初に言おうとした単語で言葉を詰まらせてしまうのだ。
 私のふしぎなポケットでは物も満足に増やせないのに、こんな所が増えても嬉しくない。
 もしさいごのうたとやらに辿り着けたら、あたしはこの口調を治すことを願うだろう。

 そんなifは、存在しないけど。
 ――このゲームのルールからして、誰かを蹴落として進まないと先には進めない。
 でも、でも。私は、そんなことしたくない。
 他人を犠牲にして得る物なんかに、どれだけ価値があるというのだろう?

「それより、それより……これは誰のかしら?」

 だから今私にできるのは、床に敷かれたタイルの上に落ちている白いイヤリングを拾うことくらいだ。
 言い忘れていたけど、ここはセンタービルの4階。
 18ある階層に1つずつ店舗が入っていて、4階はスポーツ用品店である。
 私が目指すのはとりあえず、屋上。
 見た感じ一番高いビルであるセンタービルの屋上に行けば、この世界の全貌が分かるかもという期待があるからだ。

 しかし、こんな高いビルなのにエレベーターの1つもないとは、どういうことなんだろう。
 しかも階段も、いちいち2F毎に途切れている。
 だから、2F毎にわざわざフロアを横切らなきゃいけないのだ。
 お陰で私の足には、疲労ばかりが溜っていく。
513創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:55:09 ID:zsUBzyyG
ってあれ、まさかこんな時間帯にこのスレで被りだと……!?



*****



「なんだよこのおにぎり具が入ってないじゃないか。具をもっと入れろよまったく……あ、具をグッと入れろ」

聖徳太子(ノーパン)は小野妹子と共に遣隋使になった。皇帝煬帝に会うため船で洛陽を目指していたはずだったのだが、いつの間にかバトルロワイヤルという珍奇な祭に参加することになっていた。

「むしゃむしゃ……しかし妹子のやつ……しゃむしゃむ……このバトルロワイヤルに……しゃぶしゃぶ……乗るつもり……しゃぶ……なのだろうか……ゲェーップ」

スポーティーな私に嫉妬して襲いかかってくることもあり得るな――太子はそんな馬鹿なことを考えながら、デイパックを肩にかけ周辺の探索にあたる。
呑気に鼻歌を交えながら、悠々と街路を闊歩するその姿は、どこからどうみても変質者そのものであった――。
 
「ツナが大好き小野妹子〜、枕の中はツナでいっぱい〜トゥナイトゥ!」
 
 
 
*****
 
 
 
「畜生っ・・・!! 畜生、畜生っ・・・!!」
 
――平山幸雄は、良くも悪くも、いたって普通の人間であった。

例えば、彼の有する瞬間記憶能力。これは日常で役立つことは確かだが、それを彼が使いこなす機会などめったになかった。

いつか知り合いの刑事に唆され、ヤクザの麻雀の代打ちを務めたときも、自らの徹底的な確率主義が災いし、瞬間記憶能力を生かす間もなく彼は玉砕した。

その時に彼は痛感したのである。自分は天才とはほど遠い、ちまちま小銭稼ぎをするしか能のない小者なのだと。

――以来、しがないギャンブルにかまけること数年……すっかり負け犬根性の染みついた彼に訪れた転機が、此度の鷲巣麻雀であった。が、しかし――。

「なんでっ・・・こんなことがっ・・・!?」

鷲巣邸に向かう途中、目の前に黒い霧が立ち込めたかと思うと、次の瞬間には彼の意識がぷっつりと途絶えた。

そして気がつけば、烏合の衆と共に殺し合いが始まり、現在に至っている。

516創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 02:58:38 ID:zsUBzyyG
とりあえず支援
「俺は麻雀しに来たんだ・・・殺し合いなんて寝耳に水・・・!!」

昭和の怪物と畏怖される鷲巣巌だが、彼はそれなりの覚悟を持ってリスクある麻雀を打つことを了承した。

しかし、勝率イーブンのゲームを殊更忌避する彼にとってすれば、一歩間違えれば即己の死に直結するデスゲームなど、本来ならば御法度。

つまり、ここ数年のしょぼい生活から脱却するための足掛かりになるのではと、半ば冷静さを欠いた判断でもあった。

そこに追い討ちをかける、普通人にとって全く勝算の見込めない殺し合いを強要させられたとあっては、水に浸した紙同然、一触即発の精神状態に追い込まれるのは至極当然のことであろう。
 
「あぐ、うう・・・くくくっ、くそったれ・・・ありえない・・・断じて・・・!」
 
何処とも知れぬ薄暗い森の中……開口を吐く不純な日本語の羅列は、皮肉にも彼のその精神状態を最も端的に示していた。

がりがりと近くの樹木をかきむしる姿も相余って、見る者は凡そ常軌を逸しているとしか思えないだろう。

しかし、これこそ通常。

死を目前にして容易く錯乱。これこそ心理の理(ことわり)。

「カカカ・・・そうだ・・・それでいい・・・それが普通・・・存分に狂え狂え・・・!」

――そんな彼の様子を可笑しそうに笑いながら、しかし器用にも息を潜めつつ、遠巻きに窺う一人の老人がいた。

誰であろう、平山幸雄を地獄へといざなおうとした張本人――昭和の怪物こと鷲巣巌(わしず・いわお)である。
 
「平山幸雄・・・ククク、あやつは捨て置いても何ら支障はなかろう。むしろ錯乱したあやつを泳がせ、参加者の始末役を一任させるのもまた一興・・・!」
 
それにいざとなれば――と、鷲巣は背広の懐から黒いノートを取り出しながら、にやりと醜い邪笑を浮かべる。
 
「デスノート・・・まさかとは思ったが、こんな不可思議な帳面がこの世に実在するとはな・・・」
 
疑わしい一品だったが、鷲巣巌は既に試し書きを施していた。その証拠に、彼の足下には生気の抜けた瞳をカッと見開き、地べたに這いつくばる少女がいた。
 

「ククク・・・たしか、梨々・ハミルトンとかいったか? すまんのう・・・わしゃあ、おなごとて容赦はせんタチでな」
 
(ククク・・・しかしマヌケ・・・実にマヌケ・・・!
これだから最近の童は好かんのだ・・・どいつもこいつも緊張感に乏しい・・・!
わしが十にもならぬ頃には、どのような不測の事態にも動ぜぬ鋭利な判断力を培っていたというのに・・・!)
 
『お爺さん、そのノートは?』
 
『いや、なぁに・・・わしゃあ、ちょいとココが弱くてのう・・・名前をメモせんとすぐ忘れてしもうてな。
すまんが、お嬢ちゃんの名前をこの老いぼれに教えてもらえんか?』
 
『そういうことでしたらもちろん! わたしは――』
 
「馬鹿・・・典型的なお人好し・・・!
名前一つにしても利用価値は多分にあるというのに、この体たらく・・・!」
 
鷲巣はクッククと腹を抱えて笑いをこらえながら、梨々・ハミルトンの亡骸を無情にも踏みにじる。
その姿たるや、まさに外道!!
 
「クカカカ・・・さぁて、のんびりとはしてられんの。
血湧き肉踊る殺し合い・・・なんとひさかたぶりか・・・!
あんなまどろっこしい麻雀なんぞの数倍興ずるわ・・・!」
 
世界有数の法治国家と化した現代日本において、未だに弱者を弄ぶ残虐非道な殺人ゲームを繰り返していた鷲巣巌。

その高慢なる胸中にあったのは、ただただ己が矜持を満たそうという底抜けの貪欲さと、それに比例して肥大する、潤しようのない砂漠のごとき渇きであった。
 
――ぬるい、ぬるすぎる!
 
――なんと張り合いのない。
 
――つまらん。
 
苦肉の策として考案した鷲巣麻雀も、彼にとって何のこともないただの娯楽となってしまっていた。

殺せども殺せども、戦時の血潮を呼び覚ますことのできぬ苛立ちの矛先は、やがて彼に附帯する僕たちにも向けられたが、それでも叶わぬ欲望の昇華。

――この殺し合いに参加させられたのは、そんな矢先のことであった。

募り募った鬱憤を晴らす絶好の機会――彼が欲していた殺しの正当性を見事にクリアーしたこの状況は、まさに鷲巣にとって楽園に等しかった。
521創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:07:15 ID:zsUBzyyG
外道w 支援ー
(さて・・・まずは、どうしたものか・・・)

高ぶる熱情を抑えつつ、鷲巣は現状を冷静に分析し始める。

(・・・デスノートを扱う上での大まかなルールはすでに把握した。
が、どうにも解せん・・・こんな強力な武器を支給するからには、何か相応のリスクがあのガキに付きまとうはず・・・。

デスノートの効力が発揮する鍵は大きく分けて3つ。

1つ目は人間であること。

2つ目は名前と顔が一致すること。

3つ目は記入した死因に矛盾がないこと。

人間にしか効果は現れない・・・つまり地獄人と名乗ったあやつ――アノンには効かないということは自明の理か・・・。
だが、ここで問題となるのはそんなことではない・・・。

わざわざこのような注意書きをせねばならん、もっと他の理由があるということ・・・。













あ゛・・・!?















待て待て・・・?

ということは、つまり人外・・・化け物の参加っ・・・!?

この殺し合いにっ・・・!?

あり得るぞ・・・主催者が人外ならば参加者が人外でないという根拠がどこにあろうか・・・。

そして名前と顔が一致すること・・・これもかなりの曲者・・・!

顔を隠されたり偽名を使われたりなんぞすれば、いざという時に殺せんということっ・・・!

幸いにも参加者名簿があるが、真偽を確かめる術がなくてはどうしようもない。

なるほど・・・このノート・・・強力ではあるが、同時に過信しすぎればいざという時に足下を掬われかねん・・・ということか。
命の危機にさらされたシチュエーションで、はい、効きませんでした・・・では話にならんっ・・・!)

狂気の塊であるかと思われたその頭脳は、しかし常人ではけして辿り着けぬ予測を導き出していた。

これこそ、彼が昭和の怪物と恐れられる最大の由縁である。

柔軟な発想、奇抜な計略、大胆な行動。
狂気ありきの鷲巣などではない――鷲巣ありきの狂気なのだ。

すべては計算により裏付けられし確信から生ずる結果なのである。
525創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:13:35 ID:zsUBzyyG
支援支援
(冷静になるのだ。目先のことに捕らわれ、大局を見失ってどうする。

そもそもだ。あの小僧が約束を守るような聖人君子に見えるか? あ? いやいや、見えん見えん!

つまり、わしはこの殺し合いを生き延びると同時に、あやつを出し抜く方法をも考えなければならないということ!

だが・・・どうやって・・・?

この首輪を外す手段は、今のところ皆目見当もつかん。

もし可能性があるとすれば、その手の知識に富んだ参加者の協力を扇ぐしかあるまいが、しかしリスクが高すぎる。

裏切られたりなんぞしたら即アウツ・・・終わり・・・!!

・・・しかしだ。

・・・何もしないわけにも・・・もちろんいくまい。

目下は信頼に足りる協力者の探索が先決・・・そして直接的な殺傷武器の確保も平行して行うべきか・・・。

しかし、これはこれで面白くなってきた・・・狩るか狩られるか・・・首筋がヒリつくような圧倒的スリルっ・・・!

わしは登りつめるぞ・・・このサバイバル・・・帝王はこの鷲巣巌ただ一人・・・!!)

恍惚の笑みをこぼしながら、鷲巣巌はそっとその場を後にする。

そして、淡い鶯谷色の木漏れ日に包まれてゆく森の中に、たった一人取り残された平山幸雄は、ただただ己の不運を呪い続け、涙する――。

528 ◆xqhrgTJ31c :2009/05/05(火) 03:19:44 ID:G8xaYdE8



*****



「なんてことだ。摂政ともあろう私が道に迷ってしまうとは」

小野妹子を捜す聖徳太子は、スラム街の路地裏を通り抜け、しばらく歩いた先に位置する森の中をうろうろとさ迷っていた。

時折、そこらに生えている雑草を無造作に引っこ抜き、デイパックにひたすら詰め込んでいる。無論、妹子を見つけたら即座に投げつけて嫌がらせをするためだ。

「ツナがないから雑草で妥協してみたが、やはり小石にでもすればよかった……ん?」

太子がちょうど30本目の雑草をむしり取った時、不意に気味の悪い雑音が彼の耳の奥を衝いた。

……えない……うぐぐ……しょう。

若い男の声。更に言うならば奇声。獣の発するそれである。

「ひえぇ〜〜〜。幽霊が出るなんて聞いてないよ!?」

おっかなびっくりしながら、太子はジャージの裾を強く握り締める。

みるみるうちに汗ばんでゆく両の手のひら。

彼はようやく気が付いた。ここは殺し合いの場であるということ。そして、まともな武器も持たずふらついている自分は、他の参加者にとって恰好の的だということに――。

「ちくしょ〜〜こんなところでリタイアするわけにはいかんだろ。妹子に嫌がらせするまでは死んでも死にきれんわ」

無様に震えながらも、彼は背負っているデイパックに手を伸ばし、がさがさと中を漁り始める。やがてそこから取り出したのは、鳥のクチバシを模した先端が特徴的な短い杖だった。

「とりゃ、とりゃ! どっからでもかかって来んしゃい!!」
529創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:20:26 ID:zsUBzyyG
支援ー
530創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:25:02 ID:zsUBzyyG
追加支援
531創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 03:27:45 ID:zsUBzyyG
これはさる……?支援
532 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 03:41:16 ID:zsUBzyyG
さるっぽいな……したらばないとこんな時アレだね。
ラス1支援して俺は寝ます。
【スラム街近郊の森/1日目/06:30】

【平山幸雄@アカギ】
[状態]:錯乱
[装備]:なし
[道具]:空気ピストル@ドラえもん/SWORD@カードキャプターさくら
[思考]
第一行動方針:うぐぐ・・!
基本行動方針:逃げろ・・・とにかく逃げろっ・・・!

【鷲巣巌@アカギ】
[状態]:健康
[装備]:デスノート
[道具]:ERASE@カードキャプターさくら
[思考]
第一行動方針:首輪を外せる知識を持った人物の捜索
第二行動方針:殺傷武器の確保
基本行動方針:サバイバルを制する

【聖徳太子@ギャグマンガ日和】
[状態]:健康
[装備]:封印の杖@カードキャプターさくら
[道具]:なし
[思考]
第一行動方針:小野妹子
第二行動方針:正月は芋しか食べねえ
基本行動方針:ツナ





>>532すまない、気付かなかった。
534創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 12:54:07 ID:zsUBzyyG
>>533
投下乙です。ダメギの絶望感と太子のお気楽のギャップが凄いw
そして冷静な鷲巣……しかもデスノート使いとは。

ってあれ、もうちょっと多目に支援してりゃさるらなかったか……こちらこそすまん。
さて、>>512の続きを投下ー。
535「4Fの怪」 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 12:56:25 ID:zsUBzyyG
1レス目は>>512
以下続き


「べ……別に、別にそのことは関係ないんだけど」

 よく見てみると、拾った白いイヤリングは貝殻で作られていた。
 綺麗だ。そして、丁寧な作りをしている。
 重さを感じさせないよう加工されているのに、素材が良いのか貝殻は硬度を保っていて。
 月の光に照らされて青く輝く姿は、加工されているのに凄く自然で神秘的だった。

 きっとこれを付けていた人は、かなりのお金持ちなんだろうな。
 と一通り感想を述べてから。

「問題は、問題は……これがどうしてここに落ちているか、ってことよ」

 私は現実的な言葉を、ぽそりと何もない床に発した。
 イヤリングをよく見てみると、貝殻の大きさに比べて、明らかにチェーン部分が短い。
 何かの拍子に切れたのだと分かる。
 恐らくこの重さを感じさせない加工のために、当人も落としたことに気付かなかったのだろう。
 切れたチェーンの先、イヤリングを落としたまま、イヤリングの主はどこかへ去っていったということか。
 このビルの中か、あるいは外に。

「いいえ、いいえ、あまりにも出来すぎよ」

 まだ始まってから30分そこらしか経っていないのに、
 誰かが落としたイヤリングを私が拾うなんてシチュエーションが、果たして起こるものだろうか。

 いや、起こらないだろう。
 そんな偶然を信じるくらいなら、他の可能性を考えたほうがいい。

「他に、他にここにイヤリングが落ちていなきゃいけない訳は――」

 例えば、わざとイヤリングを落として拾わせるのが狙い、とか。
 もっと言うならば、私の目を、注意を引くのが目的だとか……

「ま、まさか?」

 思い付いた1つの可能性。
 それにぞくりとした不安を感じ、慌てて私は後ろを振り向いた。

「……!!」

 私は見る。
 そこにあったもの。
 左手に野球道具店。グローブ、硬球、ヘルメット、バット、スパイク。
 右手にテニス用品店。ラケット、ボール、空気入れ、グリップ。

 そして私の目の前2メートル、音もなく口を開きこちらに飛びかかっている、一匹の獣。

「――罠、罠だったのね!!」

 ヒョウタンみたいな黄色い頭と針金みたいな手足をした怪物が居た。
 恍惚の笑みを浮かべながら口からよだれを垂らし――私の体目がけて、尋常じゃないスピードで迫ってくる。
536「4Fの怪」 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 13:05:36 ID:zsUBzyyG
 心なしかその目は、使命感に燃えているようにも見え。
 心なしか、なぜか私のおしりを見ているような気がした。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

――以下、公式サイトに書いてある設定を元にしています――

 古代アッシリア。現代ではイラクにあたるその場所で、おしりかじり虫18世の一族は産まれた。

 先祖代々おしりをかじるのを仕事としていて、
 「ご先祖様はクレオパトラのおしりをかじったことがある」というのが種族の伝説なんだそうだ。

 そんなおしりかじり虫と日本との接点は、大航海時代。
 コロンブスに東の果てにある黄金の国「ジパング」の存在を聞いた彼等おしりかじり虫の一族は、
 世代をかけて「黄金のおしり」を求めジパングを目指した。

 幾世紀もの時をかけ、体長もとい身長25センチのおしりかじり虫達は大陸を渡る。
 100年が経った。500年が経った。それでも彼等は諦めなかった。
 そうしておしりかじり虫17世、つまり18世の母と父はついに、日本に到着。
 生まれたおしりかじり虫18世は、都会のおしりの苦さにもめげず、
 人々を明るくするためにおしりをかじりつづけたのだった……

――ここまでガチで公式設定――

 そんなおしりかじり虫の初撃は、失敗に終わった。
 あと少し、という所でターゲットの巻き毛の少女におしりかじり虫の存在がばれ、
 “床に落ちたなにか”を拾うために突き出されていた美味しそうなおしりは、おしりかじり虫の飛翔の軌道上からずらされてしまった。

「あ、危なかった……危なかったわ……!」

 巻き毛の少女は少し顔を赤らめ、おしりかじり虫から距離を取る。
 おしりかじり虫の狙いは、どうやら露見してしまったようだ。
 巻き毛の少女はスカートが風でめくれるのを抑えるようにして、自らのおしりに手を当てている。

 だが、それがなんだと言うのだろう? おしりかじり虫はおしりをかじってナンボなのだ。
 名乗り口上も戦闘開始の合図もいらない。ただおしりかじり虫は、自らの欲望のままに次の行動に入った。
 針金にしか見えない足を曲げ、クラウチングスタートの体勢を取る。
 短距離走のゴールは、ターゲットのおしり。

「ほなそのおしり、かじらせてもらいまっせぇ〜〜!!」

 言い終わる前に、弾かれた弓矢の如く疾走を開始。
 飛翔には及ばないが、人間の全力にも劣らないスピードを出せるおしりかじり虫の得意分野だった。
 これならば、先のように軌道をずらされたが故の失敗はありえない。
 ずらす暇を相手に与えない程に近付けばいいのだ。
 一見アホ面を晒しているようにしか見えないおしりかじり虫は、しかし頭の中で幾通りものパターンを試行していた。
537「4Fの怪」 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 13:07:13 ID:zsUBzyyG
 

「いや、嫌よ! けだもの!」

 そんなことはつゆ知らず、巻き毛の少女は焦りの表情を浮かべながら、おしりかじり虫に背を向けて走りだす。
 ――計算通りやで。それを見たおしりかじり虫は心の中で、小さく邪悪に笑った。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


 巻き毛の少女――便宜上、ビスケットガールと呼ぼう――は、丁度近くにあったテニスラケットを1つポケットの中に突っ込むと、全速力で足を動かした。

「何なのよ、何なのよ何なのよ何なのよぉ! 何で、何で私のおしりを狙ってくるの!?」

 突然すぎる開戦にしてはなかなか頑張ったと言うべきか、イヤリングは彼女のポケットの中に入っている。
 今や、これが偶然落ちていたのか罠だったのかを考える暇は無くなっていた。
 とにかく背後に迫る不思議な変態生物が怖かった。

(一応、一応言っとくけど変態するんじゃないわ! 変態、変態なのよ!)

 人並みの常識を持ち合わせているビスケットガールには、
 おしりを狙う獣だか虫だかよく分からない怪物なんてキチガイにしか思えなかい。
 逃げるのは当然の選択だった。むしろ喜んで噛まれにいく人種がいたら、きっとそれもまたキチガイなのだ。

「おしり! おしりぃ! おしりぃいいいいぃいいい!!」

 聞いて下さいあの叫び声を。あれがキチガイの声じゃなければ、なんだというんだ。

「とりあえず、とりあえず5Fに……」

 せわしなく足を前に進めながら、ビスケットガールは当面の目的地に上の階を選択する。
 足音を立てないほど軽いボディを持つ敵の速度は、それだけを見ればチーターと見間違うくらいに速い。

 体格差による歩幅の違いからなんとか自らと同レベルの速度になってはいるが、ジリ貧だ。
 こちらには足の疲れ、体力の消耗がある。
 だが敵のヘラヘラと笑う姿からは、そんな気配は微塵も感じられない。

「……き、きゃっ!」

 ぶつかる直前まで迫っていた格闘技専門店のサンドバックから、慌ててサイドステップで逃れる。
 ビスケットガールにとって、“追われている”という状況が、何よりも枷となっていた。
 敵の所在を知るために、ビスケットガールは時折後ろを向いて、背後を確認しなければならない。
 だから、今のように前に障害となるショーケースやら棚やらがあっても、前を向いていたら気付かない。
 ――階段なら、追ってくる敵をより楽に目視できる。
 敵は小さい。跳躍したところで、階段を上るスピードなら負けないだろう。
 こちらが上に立つことで反撃のチャンスも生まれる。
538「4Fの怪」 ◆4RoomtUcpA :2009/05/05(火) 13:10:09 ID:zsUBzyyG
 ポケットに入っているラケットで、思い切り叩いてやれば――


(見えた、見えた! 階段、階段だわ!)

 額に汗を浮かべたビスケットガールの顔が、僅かながら口角をつりあげた。
 右手にはバスケ用品店、左手には陸上競技専門店、
 眼前には、5Fへの階段が確かに存在している!

「……ほら、ほら、鬼さんこちら、手の鳴る方へ来なさい!」

 ポンと、1回。
 大きなポケットに収まったテニスラケットを叩くと、ビスケットガールはおしりかじり虫を挑発した。

 彼女の服に付いた少しだけふしぎなポケットは、叩いた物を“ほんの少ししか”増やさない。
 その間、たった10秒。
 しかも1度増やしたものは、もう2度と増やせない。

(でも、でも今なら、3秒あれば十分だわ!)

 そう、それだけの時間が稼げれば十分すぎた。
 ポケットからラケットを取りだし、おしりかじり虫に向かって投擲。
 そうして敵に隙が生まれると同時に、階段を駆け上がる。その3秒が稼げれば、後はどうにでもなるはずだった。

「O・S・I・R・Iィイイイイイイイイイイイイ」

 ビスケットガールはラケットを肩上に構え、おしりかじり虫は挑発を受けて叫ぶ。

 どちらももはや、思考の片隅にも置いていなかった。
 床のタイルの上に置かれていた物のことを。
 白い貝殻で出来たイヤリングを、誰がそこに置いたのかを。

 それが、誰の物なのかを。

【月のワルツ世界/センタービル4F 深夜】

【ビスケットガール@ふしぎなポケット】
【時間】−2時間

【おしりかじり虫18世@おしりかじり虫】
【時間】−2時間


 話は戻り、白い貝殻のイヤリングを片耳に付けたお嬢様がいるビル前の道。
 そこでは銃声が響くとほぼ同時に、1つの命が失われていた。
539創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 13:19:41 ID:zsUBzyyG
投下終了。バトル的描写は難しい。そろそろスレ埋まる?

◆過去話
0話>>479-484 ルールもこちらに
1話>>489-494
2話>>498-505
3話>>512>>535-538
540創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:05:42 ID:nhcIKtye
お二人さん乙ー
両方いい味だしてるぜw

で、次スレの話に入ろうかなと。とりあえず、少し前にテンプレ作成してくれた分を拾ってくる
541創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:07:05 ID:nhcIKtye
1999年刑行された小説「バトル・ロワイアル」
その登場キャラクター達を架空のキャラクター達へ変更して進めていく企画です。

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前の登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などの発表は書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
  〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
542創る名無しに見る名無し:2009/05/05(火) 20:12:45 ID:nhcIKtye
・テンプレ追加
・スレタイ変更

このあたり何かあれば決めておいた方がいいかも
特にスレタイは自分が適当に付けたものなのでいい案があれば変更したいかな
543創る名無しに見る名無し:2009/05/07(木) 21:33:44 ID:0G6V3v/d
 >>542
スレタイ案
「一人で書き上げたロワを発表するスレ」
544創る名無しに見る名無し:2009/05/14(木) 00:12:40 ID:ZqINEjCS
ロワだけじゃなく他ジャンルの作品も書いていいことにしたら?
「新企画立てて皆でわいわいやろうぜスレ」からもってきた。

無人島サバイバル、運動会、チキチキマシン、ミスコン、学園物
脱出系、恋愛サバ、レース、戦争、その他18禁でないなら何でも。

あと思いついたアイデア「ターミネーターの未来世界でスカイネットとキャラを戦わせる」
545創る名無しに見る名無し:2009/05/15(金) 08:31:47 ID:pw8SrFIT
完結に何年かかんだ?
ってか完結しないだろ
546544:2009/05/15(金) 20:59:14 ID:RPSVNJtE
ああ、説明が足りなかったな。
ラスボス的意味でスカイネット本体を破壊するまで書くわけじゃないよ。
考えてたのは、ジョ○・コナー率いるレジスタンスの1グループとしての活躍を書く小説。

例えばレジスタンス司令部からの指示で、「A地点のスカイネットのレーダー基地を破壊せよ」とか、
「B地点からC地点まで重要物資を運ぶのを護衛せよ」など単体のミッションを達成していくパターン。
これなら通常のロワぐらいの枠で収まると思う。
まあ、ネタとして思いついただけでプロットは全然考えてないけど……。
547創る名無しに見る名無し:2009/05/16(土) 00:19:51 ID:Fc+y/r8S
それ、単独で書くなら二次創作総合スレとかそういう所でやればいいんじゃね?
わざわざここでやる意味が無いと俺は思うんだが…
あとロワと他のジャンルを混ぜるのはちょっとオススメできない
548創る名無しに見る名無し
うん、せっかくの新企画なんだから、しっかり別にスレ立てた方が人を呼べる気がするぜ>新企画
まあ「ルールの改変はあり」だから、恋サバでも運動会でも>>546でも書いて構わないとは思うけど……お勧めはしないな。