投稿する人はSSタイトル名必須、トリップ推奨。
荒らしはスルーで。
とりあえず、下手くそなSSではあるが、投下。
まだ未完。続きはそのうち書く。遅筆なので期待しないように。
〜プロローグ〜
「さあ、誓うの? 誓わないの? どっちぃ?」
銀髪の美少女が微笑みを浮かべている。その表情は悪魔そのもののようでもあり、
たとえようもなく神々しくも見えた。
薔薇飾りのついた指輪をはめた右手を差し出しているその先には、
金色の髪の、これまた美少女がいた。
しかし、その額からは冷や汗が流れ、顔は強張っている。
やがて彼女は観念したかのように、噛み締めていた唇をゆっくりと開き、声を発した。
弱弱しくもはっきりとしたその返事に、銀髪の少女は目を細めた。
「そう……。選んでくれてありがとぉ」
その日、少女たち二人の運命と、彼女たちの住むリシティア王国の運命が決まった。
二人のいるその部屋は、むせ返るような薔薇の香りに満ちていた。
〜第1章〜『出会い』
軽く息切れがする。心臓もばくばくと激しい動悸を伝えてくる。
「こっ……これくらいでこんなに疲れちゃうなんて……我ながらあきれるほどの体力不足ね……」
眩しいほどの見事な金色の髪が背中で波打つ美少女が、物陰に隠れてしゃがんでいる。
彼女は追っ手を振り払って逃げている真っ最中なのだ。辺りには、はしたなくもバタバタと
大きな足音がいくつも駆けずり回っていて、紳士や淑女なら眉をひそめるような騒ぎになっている。
足音の主たちは叫ぶ。
「姫さまー! ローズマリー姫さまぁーっ!!」
十数名いる彼女たちは、城に仕える侍女だ。普段はやんごとなき身分の女性の身の回りの世話を
言い付かっている。その高貴な女性の名は、侍女たちが繰り返し叫んでいる通り、ローズマリーと言う。
彼女は城の主、リシティア国王の愛娘だ。そして、次の誕生日で14歳になる、まだ幼き姫だ。
「どこにおられるのですー? 出てきてくださーい!」
侍女たちとローズマリー姫は別に鬼ごっこやかくれんぼの類をしているわけではない。双方とも本気だ。
侍女たちは姫を真面目に探しているし、姫の方は真剣に逃亡先を探している。
走り回る侍女たちの目には物陰に隠れてじっと息を殺しているローズマリー姫の姿は映っていない。
何しろ、城は広い。幾度もの戦争を乗り越えてきたこの城は、敵が攻め込んできたときのため、
通路が複雑に絡み合うわかりづらい構造になっている。隠し部屋も多く、この城の内部の造りを
全て知り尽くしているのは、代々の国王と、ごくわずかな側近のみとなっている。
この城で日常生活を送っている人間なら城の仕組みなどすぐに把握してしまえそうなものだが、
長年働いている侍女でさえ、迷路のようなこの城では迷子になってしまうこともしばしばあるのだ。
このままでは埒があかないと判断したのか、銀縁眼鏡の侍女長が近くにいる姫の侍女たちを呼び寄せる。
「見つかりました?」
答えはわかりきっているというのに、侍女長は尋ねた。
「いいえ」
幾人もの侍女が首を横に振った。
「まったく、どこにいらっしゃるのやら……」
「姫さまの勉強嫌いにも困ったものですわね」
「本当に……」
頬に手を当て、ため息をつく一人の侍女に、侍女長は眼鏡の奥から厳しい眼差しを送った。
「そもそも貴女が悪いのですよ。姫さまがお手洗いに行くときにはついて行きなさいと言ったでしょう?」
氷のように冷たいその視線に当てられ、侍女はその場でひれ伏すように土下座をした。
「も、申し訳ありません! はい、確かにわたくしが姫さまをお見張りするべき立場にありましたが、
姫さまの『お手洗いくらい一人で行けるわ。馬鹿にしないで頂戴』という強い意志のこもったお言葉に
わたくしめなどが逆らうことなどできようもなく……本当に申し訳ございません!!」
ひたいを床にこすりつけんばかりに頭を下げる侍女に、侍女長はそれ以上の追及をやめた。
「まぁ……貴女を責めても仕方がありませんね……。 気を取り直して皆さん、
全力で姫さまを探すのです!」
侍女たちは揃ってこぶしを握り締めて、高く掲げた。
しかし、彼女たちがローズマリー姫を見つけるのは、姫の学習時間は既に終わってしまった後、
夕食の時間を迎えてのことになるのであった。
うるさかった侍女たちの足音が遠ざかり、ローズマリー姫は大きく息を吐いて小さな胸を撫で下ろした。
「やっと行っちゃったみたいね」
普段は綺麗に結い上げているが、今はくしけずっただけでおろされている長い髪をかきあげ、
姫はまた一つ息をついた。
「はぁ……。毎日毎日お勉強お勉強って……。私だって遊びたい年頃よ。
多少の自由くらい当然の権利なのだわ」
本当なら今の時間はこの国と近隣国の関係についての学習の時間、
つまり歴史を勉強する時間だったのだが、その時間はローズマリー姫にとっては
この世で二番目に嫌いな時間だった。ちなみに、一番は父である国王に説教を受けている時間なのだが、
彼女はその二番目に嫌いな時間から逃げることで、一番嫌いな時間を与えられることになることに
浅はかにも気付いてはいなかった。
「『大人になるための大事な時間ですよ』ですって? 私は大人になんかなりたくはないわ。
なんか嫌いよ」
ジョンとは、姫の家庭教師である。主に歴史を教えているのだが、その授業は厳しいうえ、
授業時間ではないときに出会ってもいつも歴史の話しかしないので、ローズマリー姫にとっては
苦手な人物であった。一見なかなかの好青年で、侍女たちの間では人気が高いのだが、
苦痛でしかない授業を受けている姫には理解しがたかった。
「それにしても……ここはどこなのかしら? 侍女たちには見つからないでしょうけど……」
ローズマリー姫の周りを囲んでいるのは、真っ白な石でできた歴代の国王や王妃などの像だ。
それも、完成品ではない。何らかの理由で失敗作とされ、放置されている作りかけだ。
先ほどまでは逃げるのに必死で、周りのことなど気にも留めていなかったが、
落ち着いて石像群を見回してみると、その瞳が恨めしさを訴えているように見えてくる。
完成させてもらえなかった哀れな自らの運命を嘆いているかのように……。
体が心臓から冷えてくるような、そら恐ろしいものを感じて、姫は身をすくめた。
「夕食の時間に食堂に戻れなかったらどうしたら良いの……」
姫の目に涙がたまって、あふれんばかりになっている。
しかし、その涙が姫の頬を伝って流れ落ちるということはなかった。
「泣いたりなんかするものですか。私は誇り高きリシティア王国の王女よ」
姫は目にたまっていた涙を手の甲でぬぐって、おもむろに立ち上がった。
一言目と二言目の間には何の関連性もないが、姫の瞳は強い意志を宿していた。これしきのことで
泣いたりなどするものか。心が強くなければ国を治めることなど到底できはしない。
ローズマリー姫は跡継ぎとして確定しているわけではないが、姫に兄弟がいない現状では、姫がこの国を
継ぐことが妥当であると皆考えているはずだ。ローズマリー姫はまだ幼いながらも、
敏感に周囲の人間たちの思惑を読み取っていた。
姫は今いる部屋をぐるりと見渡してみた。窓のないその部屋は、昼間というのに薄暗い。
この部屋は元々は国王の側近のための書斎として作られたのだが、当時の側近が亡くなって
数百年経った今は物置として使われていた。作りかけの石像も多いが、描きかけの絵も数多くある。
いくつかの絵には大きくバッテンが描いてあり、作者の自尊心の高さを表していた。
本棚の傍の床に、本がうずたかく積み上げられていたりもする。おそらく読みかけで放置されて
しまったのだろう。何冊かにはしおり代わりの紙の切れ端が挟まれていたりもする。
床にもこまごまとした物が散らばっていて、光の弱い中歩くには細心の注意が必要だ。
うっかりつまづいて転んでしまっては、体も痛いし、大きな音を立てて侍女たちに気付かれてしまう
危険もある。転ばなくても、蹴り上げて他の物にぶつけてしまっても音が出てしまう。
ローズマリー姫はドレスのすそを持ち上げ、絵筆や彫刻刀の散らばる床をそろりそろりと歩いた。
この部屋に長居したくはないからだ。静かに、だが確実に、姫は入ってきた扉とは別の扉に近づいていた。
コトン。
背中に物音を聞き、ローズマリー姫はびくっと身を縮めた。
顔を強張らせて恐る恐る振り返る。すると、視線の先には小さな机があった。
城の物にしては粗末な机だ。上には本を置く棚もないし、物を仕舞う引き出しもついてはいない。
机は壁にぴったりとくっついているが、あまりに小さいため、姫でも動かせそうな気がした。
その机の上20センチメートルほどの辺りの壁に、美しい刺繍のほどこされたタペストリーが
掛かっている。タペストリーと言ってもほんの小さなもので、ハンカチよりも多少大きい程度のものだ。
絵も、花が活けられた花瓶を題材にしている、ありふれたものだ。
普段なら目に留めることもないような些細なものだ。
「なんなのかしら……? 窓がないのに風が入ってくるわけはないし……」
独り言を呟きながら、姫はきびすを返して机の方に向かった。
近づくうちに、机の下に文字を書くためのペンが転がっているのが見えてきた。
机から転がり落ちたものと思われるが、そこには何か不思議な力がはたらいたとしか思えない。
風もないのにどうして落ちたのだろう。わからない。わかるはずもない。
そのとき、風がないのにタペストリーが揺れた……ように感じた。
「……? 何かしら?」
ローズマリー姫は一瞬でも瞳に飛び込んできたものを見逃さなかった。タペストリーの裏に
ある小さな空間。四角く切り取られた闇。
タペストリーは何かを隠すために掛けられているのだ。そうわかったとき、
少しでも心が躍るのを彼女は確かに感じていた。
バッ!
躊躇いもなく、ローズマリー姫はタペストリーを剥がすような勢いでめくり上げた。
これで隠していたつもりなのだろうか。甘い、甘すぎる。これでは誰かに見つけてくださいと言っている
ようなものだ。本気で隠すつもりなら動かせないような重い箪笥でも置いておけば良かったのに。
そこにあったのは壁の穴だった。穴と言っても丸くはないし、後から開けられたような穴でもない。
四角く、最初から作られた穴だ。更にその奥には小さなくぼみがあった。
「……なあに? このくぼみだけなの? 隠してあるからどんなお宝があるかと思ったのに。
まあ、お宝なんて、お母さまの宝石箱の数々に比べたらどうということはないわよね……」
姫は少々がっかりした様子で、天井を仰いだ。そして、ふと自分の言葉で思い出したのか、
首にかけられた細い銀の鎖をほっそりした指でなぞるように触れた。首の辺りから胸にかけて
なぞっていくと、ペンダントヘッド代わりの指輪にぶつかる。
それは、ローズマリー姫が何ヶ月か前に母であるリシティア国王妃の部屋に忍び込んで失敬してきた品だ。
その指輪は石で作られた薔薇の花を冠に戴いていた。高価なものではない。何しろ、その石は宝石と
呼べるような大した石ではないし、素材も金や銀ではない。
王妃はその指輪に対して重きをおいていなかったのか、なくしたことにも未だ気付いてはいない。
しかし、国王がそれを知れば激怒したことだろう。何しろ、その指輪は、
大昔に当時の精鋭の職人が作ったこの世に二つしかないリシティア王国の象徴の指輪なのだ。
リシティア王国成立の記念として作ったこの指輪を、初代国王は、代々伴侶と共に受け継いでいくように
と言い残してこの世を去った。そして、現代に至るまで歴代の国王が受け継いできたのだった。
だが、王妃がその指輪を重視していなかったのも無理はない。長いリシティア王国の歴史の中で、
そのお粗末さゆえに幾人かの国王や女王がこの指輪を大事にしなかったという事実もある。但し、
彼らは一つの例外もなく、非業の死を遂げたという言い伝えがものの本には残っている。
ともかく、そんなわけで、今は事実上ローズマリー姫のものになってしまっているその指輪だが、
代々の国王や女王の手垢にまみれることなく、ローズマリー姫の銀鎖の先で弱弱しい光を放っている。
なぜ指にはめないのかといえば、それはまだ姫の指には大き過ぎて容易に抜けてしまうからだ。
それに、はめていたらいくら鈍い王妃でも気付いてしまうだろう。そして取り上げられる。いや、
その前にこっぴどく叱られるに決まっている。勿論、そんな運命を姫は甘受するつもりはない。
「こんなくぼみ、何のために隠してあるわけ? くだらないことにお金をかけるものね……」
ローズマリー姫は四角い空間の中に意識を戻し、手の中で転がしていた指輪を離し、その手を
奥のくぼみに突っ込んでいた。
触れてみると、くぼみはただくぼんでいるだけではなかった。
「でこぼこしてる……。 あ、これってもしかして……?」
何か細かな凹凸がくぼみの中にはあった。くぼみの大きさは指の先ほどの小さなもの。
姫は自分の胸に目を落とした。ふくらみというには小さすぎるその胸の盛り上がり……ではなく、
首からかかった銀の鎖の先、薔薇の指輪に。
「私の予想が正しいとすればこれは……」
姫は鎖を首から外し、その指には大き過ぎる指輪を手に取った。そして、薔薇の花の部分ではない
土台をつまみ、空間の奥にその手を突っ込む。
そして、くぼみの中に花の部分を合わせたのだ。
「きっとそうよ! これが鍵の代わりになっているのだわ!」
姫は喜びに頬を上気させた。こんな宝探しみたいなことが城の中でできるなんて……。
私だけの冒険、私だけのスリル。城内からほとんど外に出たことがない姫にとって、
これほど興奮する出来事は今までになかったのだ。
しかし、指輪をはめようとしてみても、なかなか合わなかった。花の部分を逆さにして
くぼみに当てても、カチカチと音がするだけで、はまるという手ごたえはなかった。あまり
カチカチとやっていると花の形をしている石が壊れてしまうのではないかという考えが
姫の心をよぎった。
だが、姫は諦めなかった。角度を変え、向きを変え、くるっと回してみたりして、
色んな方向から指輪を合わせようとした。そして、もう駄目なのだろうと諦めかけたその瞬間、
指輪の花の部分はカチリとくぼみの中にはまった。
ゴゴゴゴゴゴゴ……。
突然横の方から聞こえてきた轟音に、ローズマリー姫の心臓がはね上がった。否、轟音とまで呼べるほどの
大きな音ではなかったかもしれない。しかし、姫にとっては思わず叫んでしまいそうになるほどの
驚きだった。音自体に対しても勿論驚いたが、その音を聞いた人間がここに気付いてしまっては、
せっかく隠れていたのに見つかってしまう。そのことが何より恐ろしかった。
姫はまたドレスのすそを持ち上げながら、この部屋の入り口までそっと忍び足で近づいた。
閉まっていた扉をほんの少しだけ開き、外の廊下の状況を窺ってみる。
そこには誰もいなかった。ねずみ一匹さえいなかった。しかし、もしかしたら扉の陰で見えないだけかも
しれない。姫は大胆にも扉を全開にし、廊下に出た。
やはり誰もいない。誰かの靴音も聞こえることはない。何しろこの城は広いのだ。侍女たちは
恐らく、別の階や別の塔を探しているのだろう。姫はほっと胸を撫で下ろし、扉を閉めながら
部屋の中に戻った。
「こんな仕掛けがあったなんて……。 一体何年前に作られたのかしら?」
姫は音のした方を見た。そこには、壁に大きく穴が開いていた。先ほどの四角い空間のような
狭いものではない。人が一人通れるような、穴というよりも通路のようなものだった。
穴の中には下に向かっている階段があった。そして、その階段の下の方からは何か
かびくさいような臭いが立ち上って来ていた。
やっぱ勢いだと駄目だな。
>>2で入れる必要の無い作品名入れちゃったし、
>>6で1箇所「ジョン」が抜けてるし。
ということで、
「『大人になるための大事な時間ですよ』ですって? 私は大人になんかなりたくはないわ。
なんか嫌いよ」
は、
「『大人になるための大事な時間ですよ』ですって? 私は大人になんかなりたくはないわ。
ジョンなんか嫌いよ」
に脳内補完お願いします。
とりあえず乙
未完ということで感想はつけづらいな
個人的には、これからどういう方向へ話が進むのか気になる
ファンタジー、バトル、オカルト、ホラー、ラブストーリー、宮廷物
どういうジャンルなのか情報も欲しいところ
投下乙。
んじゃあ私も、昔書きかけてたやつとか投下してみようか。
14 :
魔女の弟子:2008/08/28(木) 16:21:23 ID:60QXcbdh
敵を殺すのに必要なのは、覚悟と指の先ほどの長さの刃物だ。
それと体についての正しい知識。
その三つがあれば殺せる。
そしてクオンはその全てを揃えていた。
魔女の弟子というのが森番のクオンの密かな誇りである。
現実に彼は森の番人にすぎず、それも十五歳という若さからして誰にも一人前には扱ってもらえていない。当の魔女からは弟子どころか飼い犬か、どう贔屓目に見てもできの悪い弟という風にしかみられていないのは明白だった。
クオン当人もそのことは承知している。してはいるが、そのことで彼が自分を彼女の弟子であるという認識を変えたことはない。
正しい魔女の弟子というのがどういう風なものであるのかを知らないということもあるが、少なくとも彼女は彼のことを弟子だと言ってくれるのだ。何の問題があるのか。
そして弟子としては、魔女のために危険を排除するというのはごくごく当たり前の役目である。
例え魔女が一人でたいがいの危難を排除できるにしても。
弟子である自分がやるべきであると彼は思っていた。
(もう少し近寄らないと)
襲い掛かるには、なるべく接近しなくてはいけない。道理だ。
森というのは森の外の者が思うほどに危険なところではない。そこにも森の外のように道理があり、秩序がある。それを知って従いさえしていれば、にわかに命を落とすというようなことはないものだ。
それでも、危険がまったくないという訳ではない。人間という生き物が最初から森に生きていることができない以上、そこの道理にも秩序に従属するにも必然と限度がある。
クオンも幾度となく死に掛けている。獣と対峙した時などがそれだ。
獣の種類にもよるが、決定的に相手の命を奪うのにはある程度の接近を余儀なくされる。
当然だ。
触れなくして命を奪うには弓か魔術を使うほかはなく、そして彼は魔女の弟子ではあっても弓は得手ではなくて魔術ははっきりと苦手だった。だから、彼は相手に近寄る術を磨いた。下手な弓にしても的が近ければ当たりやすくなる。刃物ならばなおさらだ。
その術で彼は今までに何匹もの獣を討った。
だが、人間を相手にするのは初めてだった。
人間にしても種類がある。
今までの彼の認識していた人間の種類は、魔女とそうでないものかだったが、そこにもうひとつ加わることになった。それは騎士、といわれる種類の人間だ。
そういうのがいるというのは聞いたことがあった。見るのは初めてだった。だが、間違いない。あいつは騎士だ。
馬に乗って、剣を腰に帯びている。
それだけなら旅の傭兵ということも考えられるが、そうではないということはクオンには一瞥で解った。直感だった。旅の人間にしては軽装であるとか、荷物が少ないだとかは、その直感を裏付けるための物証でしかない。
とにかくそいつは騎士で、彼の敵だというのを悟ったのだ。
彼の敵であるということは魔女の敵であるということである。
魔女の敵なのだから――その男は騎士に間違いなかった。
15 :
魔女の弟子:2008/08/28(木) 16:22:28 ID:60QXcbdh
◆ ◆ ◆
古王国時代と呼ばれる時期がある。
千年の栄華を誇ったといわれるその国は、大陸の西域をその広大な版図に収めていた。そこでは伝説に残るほどの巨大な建造物が建てられ、神話の時代からの魔術を損なうことなく発展させていたという。
だが、それも遠く昔の話となって久しい。
永く続いたがゆえの倦怠と疲労はゆっくりとだが確実に王国を蝕み、幾つかの事件の積み重なりの後で、それまでの強固さが嘘であったかのようにあっさりと瓦解した。
未だこの崩壊の様相のあっけなさについては納得いかないものが多いらしく、異説奇説を全て合わせると、二百にも上るほどの史書がこの王国の終焉を論じている。そのどれかが正しいのかなどは、それこそ今となっては誰にもわからない。
真実はそのどれかなのかも知れず、あるいはどれでもないのかも知れない。
千年の栄華が滅んでからさらに千年の時を閲した今、その栄光は史書の中の記述か昔語りの物語に僅かに垣間見えるだけだ。
いや、その面影ならば今も残る大小の国々に残されてはいる。
西岸の王国フレイル。
サリア半島の公国連合。
《神殿》の所領であるエアニス。
その他、南海沿岸の国々の多くは、その伝統の初めを古王国時代に持ち、所領にそのころの遺物、戦跡を残している。
そんな中でも山中の小国であるサーブル王国は、初代を古王国中期頃の王弟を初代として代々の伝統と文化を守り続けていた。
特に当代の王であるロォエルは先年の《神殿》が発令した〈聖伐〉に応じて多くの武勲を挙げ、遍く騎士、剣士、戦士の敬意と畏怖の対象にもなっている。
とは言っても、王国の規模はやはり小さいことには代わりなく、訪れる者はそれほど多くはなく、その領地の西にある森に一人の魔女が棲んでいるということを知る者は、さらに少ない。
その中でもその森を訪れようとする者は、よほどに深刻な用件がある者だけと思われた。
◆ ◆ ◆
16 :
魔女の弟子:2008/08/28(木) 16:25:43 ID:60QXcbdh
(そろそろのはずだ)
騎士ハキトゥスは、地図を見ながら確認する。
記憶とこの地図が確かなら、もう四半刻(三十分)もすれば、この森の主の館があるはずである。転居したという噂も報告も聞いてない。
だが、それが彼女がそこにいるという確かな証になるとは思ってもいなかった。人知れず別の場所に移り住んでいるくらいのことはやりかねない。もしかしたら獣に混じって遠くの峰に出歩いてるかも知れない。
馬など使わずとも峠のひとつ二つは一刻とかけずに駆け抜けている。この森の主というのは、そういう女である。
人々が魔女と口さがなく噂するはずだ。
(それも仕方ないか)
森の魔女は美しく賢く――
そして、魔力を振るう。
そんな得体の知れない存在を人々が魔物よ魔女よと恐れるのは当たり前のことである。
怪しき魔術師というのは時に畏怖の対象であり、嫌悪の矛先であった。この地方ではまだそういう話はないが、そのような者を無知な農夫が私刑にかけるなどということはよく聞く話である。近頃では《神殿》の神官までもがそのようなことに加わることがあるという。
中央ではそのようなことはしないようにとの触れは出しているが、つまりそれほどにそのような事態は深刻化しているということだ。
(この辺りの者は森の魔女の素性を知っているから、そう心配する必要はないか――)
知っていてなおも噂が絶えないというのは、あるいはより深刻な事態かもしれないが。
ハキトゥスは首を振って、雑念を払う。
「しかし」
どうにもこうにも、気が進まない。
近衛騎士として上からの命令には逆らえない。逆らえないが、納得のいくことではない。
(魔女≠騙す、か)
そもそも、騙されてくれる相手ではないというのが解っていてやらねばならないのである。
できるはずのない仕事なのだ。
納得のいくはずがなかった。
と。
突然、ハキトゥスは顔を上げた。
彼の愛馬がそれに合わせたように止まった。
いつの間にか抜き放たれていた腰の剣が頭上にかざされて、それを受け止める。
それは――大振りな鉈であった。
激しい金属音が森の中に鳴り響く。
(襲撃か)
飛び上がった気配を間近に感じたが、しかし襲撃者の姿は見えなかった。いや、今でもなお見えない。刃と刃が打ち合わされた瞬間だけそいつの姿が見えたが、それも刹那と置かずに森の薄闇に溶けたかのように消えた。
少年のように見えた。
「魔術か!」
どういう技であるのかということの見当はつく。この世界に生きる騎士ならば、魔術師との戦いも想定して訓練をしなればならない。そして姿を消す魔術というのはもっとも使用される類のものである。反射的に踵で馬の腹を叩き、愛馬はそれに応えて駆け出した。
(こいつがあそこまで接敵されるまで気がつかなかった)
魔術師と戦う騎士の愛馬として、馬にもやはり訓練がされている。
ただでさえ獣の類は人に仕掛けられる魔術には敏感である。その上に専門の術者が訓練を施しているのだ。
事実として今までにも魔術がらみの事件にも幾度か関わったが、その際にこの馬によって危難を逃れたことは何度もあった。それが故に彼はこの愛馬に全部苦の信頼を置いていた。
そして、襲撃者はこの馬ですらも欺ききる術を使う。
(何者か――いや、何者であろうとも)
騎士は、負けるわけにはいかない。
ハキトゥスは口中で聖句を口にして、静かに瞼を閉じた。
ここまで。
2ちゃんの書き込みのために行が長すぎるやつを改行とか多くしてみたり。
つか昔かいた小説って読み返すの恥ずかしいね…。
ぼちぼちと続きを書いてみっかね…かつての自分の供養に(えー
おお、なんか文章好みだ
正統派魔法と剣の世界ファンタジーって感じ
続ききぼー
ただ改行はまだちょっと読みにくいところあるから
あり程度まで来たら句読点で改行するようにしたらいいんじゃないかと思う
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 16:58:30 ID:GUCJqsMr
このスレもうすでに2つも作品投下されてるのか
これはなかなかいいスレになりそうだな
それじゃあ自分も昔書いたのを投下してみよう。ファンタジーかどうかは微妙だけどね。
wktk
22 :
暗鬱短編:2008/08/28(木) 17:33:38 ID:tZomeukS
この間まで大き過ぎると思っていた剣もすっかり僕の手に馴染んだ。
初めは持つのでさえ精一杯に重かったけど、今じゃ鳥の羽のように振り回せる。
貰った時はピカピカに輝いていたけれど、使い込んだせいか所々刃こぼれしている。
あれだけ五月蠅かった鬨の声も慣れると耳に心地良いメロディーだ。
剣を振るう度に痛くなった心は知らぬ間に剣を振り回したくて仕方なくなっている。
これは聖戦。全ては神様に捧げられるものだ。
最初はちんぷんかんぷんで意味が分らなかったけど、今は理解る。
戦って戦って戦った先には天国がある。戦って悪い奴等を殺せば僕は天国に行けるんだ。だから僕は戦う。
――ドサッと乾いた音が響く。目の前には僕が作った出来たての死体が転がっている。赤ん坊を抱いた女の人だ。
可哀想だけど、これは遊びじゃなくて聖戦だから仕方がない。
血の匂いがいがらっぽく鼻につく。これだけはいつまで経っても慣れない。
とにかくこれで今日は四つ目だ。調子が良いのか結構良いペースだ。多分僕が一番だろう。
遠くでズシンズシンと音がする。ひょっとしたら敵は竜騎兵か何かを連れてきたのかもしれない
物陰を隠れ伝いながら走る。
そこら中に死体が転がっている。知らない顔、知ってる顔、顔が無い物など色々沢山だ。
死体の仲間入りしない様に気をつけながら進む。死体の仲間入りしない様に気をつけながら進む。
瓦礫の向こうでは仲間が攻撃を始めている。遅れたら駄目だ。僕も負けじと攻撃を始める。
切っては隠れ、切っては逃げるの繰り返し。出来るだけ視界に入らない様に死角に入る。
悲鳴が聞こえた。向こうにいた筈の仲間の姿が見えない。
可哀想だけど構ってられない。僕は僕の事で一杯一杯だ。
「助けてっ!」
僕の近くで仲間が血だらけになって泣き叫んでいるのが見える。
足が取れているけど四つん這いになって逃げようとしている。
どうにも仕方がないから助けてあげないと。
楽にして上げる為に剣を構えて仲間に狙いをつける。せめて痛くないように一撃でカタをつけてあけまないと。
彼はすぐに止めがさしやすい位置で死にぞこなってる。
全ては神の御心のままに。
多分彼はあの世で僕を迎えてくれるだろう。
「天国へようこそ」ってね。
投下したもののかなり微妙だなぁ。
ごめんね。
じゃあ俺も書いてみようかな。
>>12に従うと、ジャンルは
ファンタジー・バトル・オカルト
だな。
小雨が降り続き、月明かりさえない夜。ぬかるんだ未舗装路を歩くは2人。対照的な衣
装に身を包んだ男女である。男は黒フードとマスクで目元以外を覆い隠し、木炭を混ぜた、
光を弾かない特殊な塗料を軽革鎧の全身に塗り込んでいる。胸に留められたバンドには鞘
に収まった投擲用ナイフが4つ並び、左の腰には刃渡りが肘から先程度しかないショート
ソード。右の腰には様々な方向に折れ曲がった針金がリングによって束ねられ、背中には
弦を外した複合弓と矢筒を負っている。
女はといえば、平均的な成人男性を大きく上回る身の丈と体格を有していた。白銀の重
装金属鎧を纏っているが兜は無い。右の手甲から伸びた鎖は右腰に吊るす片手用のメイス
に繋がっており、左の腰には金属で縁取られた聖書を帯びている。歩く度に金具が擦れ、
濡れた地面にくっきりとブーツの足跡を残す。
「おっと、あんたはまず此処までだ」
男の方が小さく声を上げ、右手で女の行く手を遮る。歩みを止められた女が顔を上げた。
曲がりくねった道の先に廃屋が見える。出入口と思しき所にはランタンが掛かり、呪術に
用いる薬草の入った燃料が生み出す青い灯が揺れていた。低い声で女が問う。
「相手の数は?」
「生きている奴は1人。ただしあそこは墓守がいた小屋で、直ぐ裏手は放棄された墓場だ」
「良いだろう、任せる」
「直ぐ済むさ」
目を閉じた男は両手を合わせ、顔をきっかり3秒覆った後で道から外れ、姿勢を低くし
生い茂った草を掻き分けて歩き出した。
街灯もない夜空であるが、フードとマスクを被った男には全てが見えていた。この場所
に向かう前、調合して飲んだ霊薬がその黒い眼に働きかけ、生けるモノ、尋常ならざる力
で生かされているモノを視覚的に際立たせている。ランタンが掛けられているドアの前に、
灯と同じ光を放って見える人型が2体ずつ、左右に這い蹲っていた。
草生えで覆い隠されており、近くの村から寄越された腕っ節が強いだけの若者達相手な
ら、これで十分と言えるだろう。街道で起きた行商人の襲撃事件を聞いた教会の牧師が機
転を利かせ、直ぐに聖都へ書簡を送らなければ事態はより悪化していた筈である。
要するに、本件は非常に幸運だった。
「眠れ、眠れよ……」
歌うように口ずさみ、男は腰の鞘から剣を抜き放つ。切っ先から透明な液体を滴らせる
それを逆手に持ち、青く光って見える人型の1つに突き下ろした。あちこちから骨を露出
させた腐肉の塊は何の反応も返さない。
ただ、突き刺さった金属と肉の間から細い白煙を上げるのみ。引き抜き、僅かに赤茶け
た液状物質を付着させたそれを更に別の肉塊に刺し込む。それらは何の武器も持たされて
おらず、亡者を欺く染料を塗った鎧を纏う男を全く認識出来なかった。
明らかに劣悪な技量で製作されたフレッシュゴーレムであり、墓からの掘り起こし方が
なっていない所為か、呪力によって繋ぎ止められている筈の腐った四肢は満足に立つ事も
出来ないほど頼りない。殆ど腐るに任せている。
4つの死体に魔術的な止めを入れた男は、腐臭の中でゆっくりと身体を起こすとカンテ
ラを引っかけたドアに触れた。胸の小袋から手鏡を取り出し、鍵穴に近づける。遠くで待
機している女を振り返って手を振ると、彼女が歩いてきた。鋭い五感を持つ男は、その時
点で歩く度に上がる金属音を捉える事が出来る。
「罠はないが、流石に鍵はかかってる」
「承知した。相手をどう見る?」
「ド素人だ。……希望的観測だが。もしくは、今月入って3件目のアレだ」
ウェーブの掛かった蜂蜜色の髪を揺らし、女は息を吐き出した。鎖によって鎧を繋がっ
たメイスを掴み、振り上げる。
「離れていろ」
その言葉と共に鍵穴を殴りつけた。白い火花が散って木片が千切れ跳び、鉄骨入りの
ブーツでもってドアに蹴りを入れる。ドアが倒れて埃を舞い上げ、打撃面が白く輝き始め
たメイスを翳し、鎧姿の女が暗い室内に足を踏み入れた。
「教皇庁である!」
元凶と思しき人物は部屋の隅で座り込んでいた。ドアが蹴り倒された勢いで天井からぶ
ら下がっていたランプが揺れ、裾がぼろぼろになった灰色のローブ姿が露になっては闇に
消える。傍には紫色の小瓶が転がっており、薄ら笑いを浮かべた男性の口から垂れる液体
と、瓶から零れて床に広がった染みは色が同じだった。
「この祝福を、お前達はおぞましき死霊術と呼ぶ。お前達は本質が見えていない。神の輝
きによって、目を潰されているからだ」
「貴様は此処の墓を暴き、肉人形を製作し、それを用いて3日前、小麦街道を通行中であ
った行商人ポールを襲撃して負傷させた。弁明や告解等あれば聞くが、どうか!」
女の張りがある声が室内に響き、直ぐ隣で聞く男の鼓膜を震わせる。一歩後ずさり、軽
くかぶりを振った。
「そう、お前達の信仰とは盲目である事に過ぎない。神を崇め、輝きに近づけと無力な者
を叱咤する惨たらしい導きは、何の救いにもなりはしない! 迫りくる現実から目を背け
ていられるのも長くはない。いずれ! 全ては土と根の母に抱かれるのだ!」
最後に出てきた単語に、女が目を細める。蒼穹色の瞳に冷たい光が宿った。
「弁明を放棄し、告解を拒むか。良いだろう」
メイスを再び振り上げ、左手に聖書を取って開く。めくられるページと戦槌が発光し、
室内を昼間の如く照らし出した。女の瞳が比喩でなく発光し、眼尻から稲妻を放つ。
「光を恐れはしないぞ! 母は何時の日かお前達の輝く欺瞞を暴き、その腕で」
鈍い殴打音と破砕音が上がり、ひび割れた声も止んだ。
「よくお戻りになられました、聖騎士様!」
小屋を焼き払って村へ戻ってきた2人を村長と牧師が迎えた。軽く目配せした男が老人
2人の脇を通り、用意された宿へと歩いていく。事が事だけに若い働き手がまだ起きており、
ピッチフォークや棍棒を持って村の出入り口を監視していた。普段は勿体ない油を持ち出
し、暗闇を恐れるように篝火を焚いている。
「それで……首尾、は?」
「御安心なさって下さい。聖なる行いは正しく執行され、穢らわしいアンデッドの脅威は
払拭されました。ひとまずは」
女の言葉に口元を綻ばせるも、村長の表情は一抹の不安を残した。
「ひとまずは、という事は……」
「死霊術師の力はごく弱く、生み出された従僕も拙いの一言に尽きました。しかし死霊術
による神への冒涜がここのところ頻発しているのです。まして」
彼女はそこで言葉を切り、牧師と視線を合わせた。
「この村は、都から馬で僅か1日半。神の砦たる聖都のまさに目と鼻の先で起きたという
事実は、拭い去る事が出来ません。今こそ、強き信仰心が求められているのです」
村長は頷くが、表情は晴れない。死霊術による事件もそうだが、聖騎士が言う強き信仰
心が何を示しているか、火を見るより明らかだからである。
「近々、中央から正式な使者が遣わされる事でしょう。それでは」
一礼し、鎧姿の女は踵を返して宿へ向かう。村の周囲を取り巻く篝火は、中心を強く照
らせない。白銀の鎧が闇に沈み、カンテラの小さな灯りへと歩いて行った。
「瓶の中身は、やはり同じか?」
「ああ。持ち主に低級の死霊術を授け、精神を蝕む……『根のいざない』だな」
宛がわれた部屋の中、鎧を脱いでローブ姿になった女が、男の言葉に視線を落とす。男
の方も武装解除しており、ズボンと靴を履いているだけで上半身は裸だった。
「こいつを飲んだ……あるいは飲まされた人間は、その時点でマトモな思考力を失う。墓
を暴くか人を殺すか……とにかく死体を確保して、ああいう下手糞な死霊術で生ゴミを作
り続けるようになるんだ。で、俺達教会の人間を見ると」
「あの文句を繰り返すわけか……」
男の言葉を引き継いだ女は、頷いて自分の荷物から紙とペン、インク瓶を取り出した。
植物の茎から作られた紙を広げ、瓶を開けてコップに入っていた微量の水を垂らす。
「根のいざないで汚染された者は皆、同じ事を言う。だが絶対に解毒できないっていう確
証はない。何で教皇庁の偉いさんは、奴らから話を聞いてみようとか思わないんだ?」
肩を竦める男に、ペンを手にした女が振り返った。
「何が得られたとしてもそれは穢れた知識だからだ。信仰心は真実の追求に優先する」
鼻を鳴らし、男は細網越しに窓の外を見遣る。燃え盛る篝火が、酷く弱々しく見えた。
とりあえずこれで。ゲームのスクリーンショットとか、コンセプトアートのノリに近いかも。
>>26 面白かった。描写がわかりやすくて、映像が浮かんでくる
帰ってみたらレスが増えててびっくりした。
皆ありがとう。
>>12 確かにまだ全然面白い部分には入ってないんだ。
遅筆なくせに頭に描いている世界は広いから、今は1/100程度しか公開できてない。
これからどういう方向かと言うと、姫が人ならざるモノと出会い、
国を守るために自分の騎士になってもらう契約を交わすというありがちなストーリーなんだ。
「シュヴァリエ」というのはフランス語で「騎士」という意味がある……らしい。
フランス語を習ってないから正直よくわからないまま響きが好きで使っている。
ジャンルは当然ファンタジー。スレタイトルがファンタジーだからファンタジーだ。
でも、魔法は出て来ない……と思う。気が変わるかもしれないが。
それ以外はどれに属すのか……。
プロローグでわかると思うが、百合だ。18禁ではない純愛モノのつもりだが。
>>14 >>22 >>26 どれも素晴らしいと思う。
こんなレベルの高い作品が次々投下されて、肩身が狭いぞw
>>1乙
>>14 苦なく読ませてくれる文だ、二回読んでしまった
世界観は広げた分、もう少し狭い範囲の情報がもっと欲しいと思った
いや、欲しいと思わされた
しかし本当にはしりだけだなw
魔女の描写もクオンのスキルも騎士の任務も気になるよ
続き待ってる
洗礼を受け、試験を突破し、念願の教会術師になってから、今日で丁度丸十年だ。
十年前の自分と同じように選別試験を突破した、まだ頭でっかちでしかない後輩を見て、いろいろと感じたことがある。
そもそも教会術師とは、教会で修行の傍ら、神の奇跡である魔術を扱うための術式を研究し、我らが王国の発展のためにそれを活用する術を探求する者たちだ。
しかしここ数年、新たに教会術師になった者たちを見てみると、教会術師は儲かるから、だとか、教会術師は労働をしなくてもいいから、というなんとも呆れるような理由で教会術師となる者が多い。
人々の暮らしが苦しいのは私も知っている。その原因が主に戦争にあることも。
東の国との小競り合いは私の生まれる前から続いているし、西も最近エルフ族が自治権と国内での民族差別の撤廃を主張して反乱を起こした。
全く愚かなことだ。
森の中で未だに狩猟採集生活を送っているような未開部族が我々人間と同等なわけが無いというのに。あのような下等な者たちに自治権を与えてやったところで、到底文明的な生活ができるとも思えない。
彼らは我々と女王陛下に感謝こそすれ、刃を向けるべきではない。
だがそれが解らないということが、恐らく彼らエルフ族がエルフ族である所以なのだろう。
と、話が逸れてしまった。
人々の生活が苦しい原因である戦争は、東の国にその全責任があることは間違いないが、ここまで長引いてしまったのは、認めたくないが、我ら王国の力不足というほか無い。
力が不足しているから分散している力を集中させる。集中させると他の部位の力が不足するから、また他のところから引っ張ってくる。
そうして要求される力は一般の人々に供給してもらう他は無いのだが、彼らにも限界はある。しかもその限界点は我々が思っているよりずっと低いのだ。
その限界点を上げてやる、というのが我々教会術師という人間の使命なのだが、最近、前に書いたような理由で教会術師となる人間が増えている。
これでは術式の発展などは望めるはずもなく、むしろ衰退していくだけだ。
彼らには頑張ってもらいたい。
戦争なんてものは長く続くべきではないのだ。
強力な術式を開発できれば、戦争は早く終わるだろう。王国の敵となる者も現れなくなるだろう。
今、私は空から炎の玉を雨のように降らせる術式を開発している。もし完成したら、東の国なんてものはあっと言う間に無くなってしまう予定だ。
一日も早くその日を迎えるために、私は今日も開発に勤しもうと思う。
平和より素晴らしいものは無いのだ。
文章の裏から世界観や人物像が浮かび上がるようなものを目指したけど、上手くいったのだろうか・・・?
>>33-34 裏からではなくて表から結構堂々と世界観や人物像が浮かび上がっている
気がする。
着眼点はいいよね。どんなストーリーに転がしていけるかが
とても楽しみだ。
36 :
◆G.Jo4hrQXg :2008/08/28(木) 22:57:18 ID:X1Ly11p4
>>35 意見をくれてありがとう
今はもうこれ以上書く気は無いけど、気が向いたらまた書くと思う
これからも精進していきます
うおぉ、伸びが早くてなんだかwktkしてきたw
俺も明日投下してみようっと
38 :
悪魔の徒弟:2008/08/28(木) 23:31:17 ID:vcbGDTSs
人間が地獄とか魔界とか呼んでいる、そんな場所。
三匹の悪魔と一回り大きな悪魔が一匹、そこにいました。
大きな悪魔にむかって悪魔はいいました。
「親方、あっしは将軍をそそのかして、たくさんの血をながさせました」
「よくやった。兄弟、おまえはどうだ?」
「親方、あっしは商人に知恵をつけて、たくさん金を騙し取らせました」
うんうんと悪魔の親方はうなづきます。
そして、のこった悪魔にたずねました。
「兄弟、おまえはどうだった?」
聞かれた悪魔はさっと青ざめて答えました。
「親方、自分はたくさんの血も、たくさんのお金も得る事ができませんでした」
「ほうほう、では何を盗ってきた?」
「親方、雀を散らして小麦を頬張ってました」
悪魔の親方は口から火を吐いてなじります。
それに悪魔はおどろいて、コロリコロリと転がりました。
他の悪魔も親方の剣幕におそれおののいています。
「えい、このロクデナシのトウヘンボクめ。なんというザマだ。
おまえの頭は飯を喰らう事しか能がないのか。爪と牙はただの飾りか。
ここでお前を小麦代わりに喰らってやってもいいが、わしは寛大だ。猶予をやろう。
もう一度ここに来る時に、わしが満足できる物を報告してこい。
それまで戻ってくるんじゃないぞ」
ぼうぼうと吐く炎の息におされ、悪魔はゴロゴロと転がっていきます。
ゴロゴロ、ゴロゴロと、地獄の穴の入り口までおし戻されてしまいました。
穴倉を覗き込んで悪魔は溜め息をつきます。
しょうがない、何か親方の喜ぶ物をもってこようと決心して尻をあげます。
頭の上ではカラスがカアと鳴いてます。
空を見上げて悪魔は呟きました。
「ご同輩の言う通りだ、そちらへいく事にしやしょう」
悪魔はカラスが飛び去った方角へと、とぼとぼと歩きはじめました。
>>18 >>31 >>32 レスどうも。
さあこの続きはいつになるやら…。
世界観はかなり細かく決めているようでわりと適当だったり。
あくまで中世「風」なんで。
文章については、とりあえず達意性というかリーダビリティを重視してるつもりですが、なかなか上手くいかないようで。
昔、あかほりさとるを心の師と仰ぎ、とにかく他の人が読んでも意味が解ることを第一としてました。
早く、師の境地にたどり着きたいものです。
作品の感想はつけている暇とか時間がない…盛況だなあ。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 05:11:58 ID:W94LGBTt
>>34 その頑固そうなおっちゃんが嘆いてる最近の不甲斐ない教会術士の一人で
ちゃらんぽらんでめんどくさがりなのに何かと巻き込まれ体質の女の子を妄想したw
すごいなこのスレ
もうすでにこれだけSS投下があるとは
ファンタジーが書きやすいってのもあるからな
まあエンタメ小説の王道分野だもんな
俺ファンタジースキなのに最近はあんまり流行じゃなくて
小説とか少ないから嬉しいよ
ファンタジーと言えばTRPGにハマった亊を思い出す。
俺も何か書いてみようかな。
俺も小説書いてみようかな
書いたことねーけど
初めは誰もが無力だった…というのはさておいて。
小説ってのは最初から書いて最後まで書くだけの作業ですからー。
面白いかどうかはさておいて、誰にでも書けるのです。
必要なのは一歩前に出る「わずかな勇気」だったりするのです!
とりあえず今後書くことがあるかどうかはさておいて、トリップつけてみました。
投下もしないのに来るのはうざいかな?
これだけ言いたくて来たw
>>46 エリアト?w 錬金術師も出してみたくなってきた。
でも、自分の手には余るなぁ。
ちょっと毛色が違うかもしれませんが、ちまちまと書き下ろして行こうと思います。
今日の朝も健やかに恙無く過ごせた証として、
決して豪華ではない長いテーブルと所々黄ばんでしまった継ぎはぎのテーブルクロスの上に
こんがりと焼けて香ばしいライ麦のパンのバスケットにミルク、
簡単なサラダに混じって添えるような豚のひき肉の炒め物が置かれる。
子供たちはその香ばしい匂いに惹かれて広がる青空の下から一斉に我が我がと飛び込んでくる。
エリーザはそんな平々凡々とした光景を見るのが好きだった。
中には手を洗わずにそのまま着席してしまうせっかちな子もいて、
騒がしさに紛れてライ麦パンに手を伸ばす姿を今日も見つけた。
こんな子には悠長にお説教をする余地がない。
エリーザは動きを止めるほど大きな声で「こらっ」と子供の耳を貫いた。
「お昼はお手手を洗ってから。パンもお肉も逃げたりしないわよ」
はーい、という返事は一つではなかった。
一人が目立つようにライ麦パンのつまみ食いをしようとしていたのに乗じて、
何人か別の子たちも狙っていたようだ。
これにはエリーザも呆れ顔でため息を吐いた。
子供たちは例外なく天使だ。
翼こそ二つの瞳には映らないけれど無垢な心を持ち、
その動きはどれだけ疲れようとも癒してくれる魔法を持っている。
神の奇跡は数あれどいまだお目にかかったことがないが子供たちとのふれあいは小さな奇跡の繰り返し。
そうエリーザは心に抱きながら日々を暮らしている。
けれど、無垢というものは知識にも汚れていないということであり、
無邪気で予想もつかない悪戯に驚かされたり呆れてしまうことも決して少なくはなかった。
まさに今のように。
しかし、エリーザはやさしい笑みも無邪気な牙もすべてひっくるめて子供が好きだ。
それはまさに平和の象徴、神の示した世界の一つ、
何気ない暮らしの一こまを切り抜いてそう思い、祈りを捧げている。
と、幸せに浸っているとフォークとスプーンの金属音が聞こえた。
はじめは一つ、続いて二つ、あれよあれよという間にコーラスのように幾つもの音が合わさっていく。
これは子供たちの無言の合唱なのだ。
ごはんはまだか、そんな視線をしながらも遊んでいる。
子供たちはみんな手を洗い、おとなしく席に付いていたらしいのだが、
肝心のエリーザが物思いに耽っていてすっかり忘れてしまっていた。
「それではお昼ご飯にしましょう」
エリーザの一声で子供たちはおのおのパンに手を伸ばし、ミルクを啜る。
かつてはそんな頃もあったが今では誰も食べ物に手をつけずじっと押し黙っていた。
「今日も日々健やかに暮らせました。我らが父、ハイナに感謝をして戴きましょう」
その言葉の終わりに合わせ、子供たちは目を閉じて右手で円を二つ描き、手を合わせる。
そして短い祝詞を皆で唱えるとようやく昼食が始まった。
簡単な儀式とはいえ、子供たちに浸透させるまでにはずいぶんと長い道のりだった。
この町、メイザンは高地に存在していていて人の往来もほとんどなかったせいか、
ずいぶん昔に建てられただろう教会こそあったにせよ
その古く朽ちた具合と同じほど寂れていて信仰が浸透しているとはとてもじゃないけれど言えなかった。
天に一番近い町メイザン、そう話に聞いたのに実際訪れてみるとずいぶんと印象が違う。
そう表現すれば皮肉にも取られかねないけれど、エリーザはここに赴任をして良かったと思った。
神への感謝は足りないけれど、
人々は皆健やかで明るくてまさに理想に近い人間の世界がここにあるのだ。
エリーザは孤児院の食堂で子供たちとパンを分け合いながらそんな事を考えていた。
願うはさらなる布教を。
ただでさえ幸せな人々により素晴らしい教えが広まったなら。
想像するだけで口の中のパンがより甘く解けていった。
しえん…は、このスレいるのかな
投下乙。
54 :
悪魔の徒弟:2008/08/30(土) 00:00:04 ID:4pN+skVf
悪魔が道なりに歩いていくと、大きな街へとたどりつきました。
大通りを色んな人が行き来しています。
そのまま流れにそって歩いていくと、なにやら広場に人が集まっています。
悪魔が尋ねると街の人はいいました。
「あれを見てごらん。領主様がおふれをだしているのさ」
指さした先には立て看板があります。
悪魔が近づいてよく見ると、こうかかれていました
「なになに、山にドラゴンが出没、勇者には褒美をとらせる、か」
悪魔はニンマリと顔を歪めました。
「これはいい事をきいた。ドラゴンをけしかけてここを焼け野原にすれば、
親方もきっと認めてくれるだろう」
そうと決まれば話は早い。さっそく悪魔は行動に移ることにします。
まずは場所がわからないといけません。
悪魔は領主の館へとむかうことにしました。
領主の館は街でいちばん大きな建物だったので、すぐにわかりました。
こんなにりっぱなお屋敷には、たいそうなお金をためこんでいるのでしょう。
堂々と入っていくと、門番に止められました。
「なんだお前は。物ごいならお断りだぞ」
「なんだと小僧、勇者様のお通りだ。ふれ書きを見て来てやったぞ」
いばって胸をそらせる悪魔にむかって、門番はじろじろとながめていい返します。
「勇者じゃなくて貧者のまちがいじゃないのか?まあいい、領主様にかけあってくる。
しばらくここで待っていろ」
そういって門番はおくへと引っこんでいきました。
そのままそこでしばらく待っていると、やがて戻ってきてこういいました。
「領主様が会ってくださるそうだ。ついてこい」
案内された部屋には、身なりのいい御方がおりました。
その御方は悪魔をみて話しかけてきます。
「君がドラゴンを退治してくれる人物か?あまり強そうにはみえんが大丈夫かね」
「おまかせください領主様、こうみえても色々なワザをもっております。
おおきな船にのったつもりでご安心ください」
堂々とした態度に、領主はいくぶんかおちついたようです。
ふう、と一息おくと話をつづけます。
「じつはこの街からはなれた場所に金がでる山があるのだが、
さいきんになってそこにドラゴンがすみついてしまった。
工夫はおそれて仕事にならん。解決できるならいくらでも褒美をやろう。
どうだ、できるかね?」
どうやらドラゴンがいるのは本当のようです。
悪魔はニンマリとわらいました。
「もちろんです領主様、そのためにここに来たのです」
「おおそうか、では地図をわたそう。ドラゴンを倒したら、証を持ち返ってくるがいい。
ではたのんだぞ」
領主から支度品をいただくと、悪魔はさっそうと山へむかいました。
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 07:09:21 ID:LcVFUxle
なんか昔の民話がモチーフか何かなのかな
この悪魔の話は
なんかそんな感じの文体だ
>>53 いや、連続投下だと規制にひっかかることがあるから…。
SS投下されるスレでは、「しえん」とか書き込んでたりしてて。
はて、ここもいるのかな。
「隠し地下室ってヤツね! これは何やら冒険のにおいがぷんぷんするわっ!」
姫はにんまりと笑った。もし誰かが見ていれば、その緩み切った締まりのない顔を叱るところだろう。
更に、宝探しなどに夢中になって……と苦言を呈するに違いない。しかし、ここには誰もいない。姫は
何の躊躇いもなく階段を下りていった。その足取りは驚くほど軽かった。
古い石造りの階段を下りながら姫は気付いた。暗いのだ。先が見えなくなるほどに。
階段を下りる前に気付くべきことだが、入り口辺りは薄暗い程度であったために、姫は気が
つかなかったのだ。下りるほどに闇は濃さを増していく。瑠璃のように青い瞳をこらしながら、
壁に手を当てながら、姫は何とか下へと向かおうとしたが、ある程度まで下りたところで、
さすがに限界を感じてやむなく戻ることにした。
上る足取りは重い。冒険を途中で諦めることに気落ちしたこともあるが、何より階段を上ると
いうことに対して体が追いつかないのだ。彼女は生まれついてのお姫様なのだ。長いお姫様生活では
体力をつける場面などなかった。むしろ、体を鍛えることは姫にとっては害悪にしかならないと
侍女長をはじめとするお付きの者たちが声高に主張したのだ。それで姫は王族としての礼儀作法や
歴史などの学問を学ぶことを重点とした生活を強いられてきた。もっとも、姫はそうした生活を
楽しんでなどいるわけがなかったから、たびたび抜け出してはいたのだが。
「何よ何よ何よ……はぁ……せっかくお宝が見つけられるチャンスだと思ったのに……はぁ……」
言葉をつなぐかのように入る吐息は、ため息などではない。息切れだ。下りるのには簡単だった階段も、
上ってみると思ったよりも長く、険しい山のように感じられた。姫はぶつぶつ文句を言いながら、
息切れしながらも、ゆっくりゆっくりと階段を上る。上るにつれて、周りが明るくなってきた。
姫は光がさしてきたことにほっと胸を撫で下ろしながらも、何とか階段を照らす明かりを
見つけられないかと考えていた。
そして、あと数段で入り口までたどり着こうかという矢先のことだった。
「いらっしゃったかしらー!?」
聞き覚えのある女の甲高い声が耳に飛び込んできた。ローズマリー姫は息を飲んだ。姫もよく知る侍女だ。
二番手か三番手くらいに姫の身の回りの世話をしている侍女だ。そして、彼女一人ではなさそうだ。
相手は誰だかはわからないが、大声で質問しているということは、もう一人以上は近くにいるに違いない。
もしも、彼女たちにここにいることを気付かれてしまったら……。 それはもうひどく叱られる
ことだろう。勉学の時間から逃げ出したことを。それだけならまだ良い。この場所を見つけた経緯を
姫は思い出した。指輪。ここに入る鍵であった指輪は、鎖がついたまま、タペストリーの裏側のくぼみに
置きっぱなしだ。あれが見つかれば「叱られる」という生易しい扱いでは済まないだろう。姫は
それを王妃の部屋から盗んできたのだ。王族にあるまじき下劣な行為だ。姫としてこの城に
いられなくなってしまうかもしれない。一瞬、それも良いかもしれない、と姫は思った。王族として
生きることは窮屈なことだ。嫌いな歴史の授業も受けなくて済むのなら……。
様々な考えが脳裏をよぎったが、やはり自分から見つかりに出て行くのは悔しい。姫はその場に
うずくまり、息を殺した。耳をそばだて、侍女の動向を探る。
「いいえ、この辺りにはいらっしゃらないようよ。お庭にでも出たんじゃないかしら?」
もう一人の侍女の比較的小さな声に、姫は小さく拳を握った。いわゆるガッツポーズというものだが、
この世界観には合わないので控えめな表現に留めることにする。足音が段々遠くなっていくのを耳で知り、
ローズマリー姫は肩の力を抜いた。かちんこちんに固くなっていたのだ。握っていた手を開くとそこには
うっすらと汗がにじんでいた。緊張のほどがうかがえる。
ゆっくり、ゆっくりと姫は立ち上がった。侍女たちの足音が消え、気配が消え、安全な世界が
自分の元に戻ってきたのを身体中で噛み締めるように感じていた。
そして、膝が完全に伸びた状態になると、少しくらっとして、後ろに仰け反ってしまった。だが、
階段から落ちるわけにはいかない。ふわっと重力が瞬間的に消えた感触で、心臓が冷えたが、
なんとか体勢を立て直して、一段だけ下りた程度にとどめた。
「危ない危ない……」
姫は額をぬぐったが、それほど汗が出ていたわけではない。気分の問題だ。
侍女たちが行ってしまったとは言え、見つかる危険はゼロではない。姫はやはりゆっくり、
ゆっくりと壁を伝いながら階段を上った。
そうして壁に触れていたら、あるところで姫はバランスを崩し、階段を一段落ちるように下りた。
それは危うく階段から転げ落ちるほどの勢いだったのだが、なんとか立て直した。姫はほっと胸を
撫で下ろし、彼女がバランスを崩す原因となった壁にあった穴を覗き込んだ。
「危ないじゃないの、もう。なんでこんなところに穴があいているのよ……」
階段の頂上はもうすぐというところだった。それでも薄暗くて周りはあまりよく見えない。
穴の中のようなもっと暗い場所なら尚更だ。姫は穴の中に手を突っ込んで中の物に触れてみた。
ひんやりとした何か固い物に触れた気がした。これは……ガラスだ。更に手探りで形を確かめるように
触れてみる。ガラスは丸みを帯びていて、ガラスでない部分は金属でできているようだ。
「複雑な形ね……。 何かしら?」
思い切って引っ張り出してみることにした。それほど重いものではない。ガラスでできている割に
軽いのは、ガラスが薄いからだろうか。
「なあんだ。ランプじゃない」
複雑な形に、どんなお宝なのだろうと期待をかけていたが、何のことはない。アルコールを燃やして
使うタイプの、ただのランプだった。
しかし、姫にとってこれはもうけものと言えそうだった。
「使えるわね。これで奥に行くことができるわ!」
しかし、火をつける道具がなくてはせっかくのランプも無用の長物だ。姫はランプを
自分の立っている段より一段上に置き、再度穴の中に手を突っ込んで何か火をつけるものがないか探した。
石でできた冷たい穴の中に手を無造作に滑らせていると、角ばった紙の箱を見つけた。
「あった……! マッチ……」
それは確かにマッチ箱だったが、中にマッチ棒が入っていなければ意味がない。箱を閉じたまま
軽く振ってみると、カタコトと軽い音が響いた。
開いてみると、中には一本だけ棒が入っていた。
「良かった……」
だが、長い間こんな暗くてじめじめとした場所においてあったマッチだ。使えないかもしれない……。
一抹の不安がローズマリー姫の脳裏をかすめたが、頭を振ってそれを打ち消した。
大体、使えなくても良いのだ。使えなければそれで冒険をやめるだけだ。何もこの先まで行かなくても
姫にとって何の不都合もないのだ。ただ、楽しみが一つ減ると言うだけ……。 それは今まで生きてきた中で
最上級の楽しみと呼べそうなものではあるが……別に命に関わるというわけでもないのだ……。
シュボッ……!
擦ってみるとあっ気なく火はついた。思考はぐるぐると脳内を駆け回っている中でも、手だけは
堅実に動いていたのだ。姫は後ろ向きな思考に囚われていた自分が馬鹿みたいに思えた。
しかし、火がついたからと言って、ぼうっとしている暇はない。マッチの棒は短いのだ。
早くランプに火を移さなければ、自分の手を火傷してしまう。姫として生まれたために傷一つない
美しい指先を、醜いものにしたくはない。
姫は棒の先についた火を消さないようにそっと気遣いながら、ランプの中にある灯心へと近づけて
いった。燃料のアルコールは奇跡的にまだ残っている。ただ、ほんの少しではあるが。
ささやかではあるが、確かにランプの芯に火がついたので、姫は胸を撫で下ろしながら
マッチの方の火に息を吹きかけて消した。
「こんなものが用意してあるなんて……誰かがこの階段を使って地下に行き来しているってことよね」
姫は火のついた灯心にガラス製のカバーをかぶせ、取っ手をつけてランプを持ちやすいようにしてから
右手に持ち、左手は壁を伝うようにしながら、また階段を下り始めた。
先ほどは暗くてよく見えなかったが、今は数メートル先ならよく見える。階段は見える限り続いており、
先は長いと感じられた。姫の元いた部屋は三階にあった。階段がこう長いのもうなずける気がする。
しかし、どこまで下りるのだろう。姫は神話に出てくる永遠に続くと言われる回廊の話を思い出しては、
頭を振って打ち消した。これは現実だ。ふわふわしたようなお話なんかじゃない。必ず果てはあるはずだ。
足元を照らしてみると、ここをよく人が通っていたという証を見つけた。白っぽい蝋の落ちた跡だ。
おそらく、ここを通るときに蝋燭を使って照らしながら進んだのであろう。
しかし、新しい物ではない。固まっているその蝋の色はひどくくすんでいる。
一体いつ頃、ここを人が行き来していたのだろう。そして、いつから誰もここを通らなくなったのだろう。
姫は知る由もない。元々、歴史の授業などまともに聞く姫ではない上、歴史を教えているジョンなどは
ここの存在は知らないのであろうから。
一歩一歩階段を下りる中で、姫は不安にさいなまれそうな心を必死で奮い立たせていた。不安とは
夕食までに帰ることができるのだろうかという不安だ。百歩譲って夕食に間に合わなくても良い。
夜中になってしまう前に帰ることができればそれで……。 初めて通る暗く長い階段は、心に重い陰を
投げつけてくる。もしここで何らかの事故か事件が起きて、帰ることができなくなってしまったら? 誰が
ここにいる姫を見つけに来てくれるだろう。きっと誰もいない。侍女たちだって素通りしたのだ。
不安な気持ちを抱えながらも、引き返すという選択は姫はとろうとは思わなかった。この長い階段の
先に何があるのか、自分の目で確かめなければ気が済まないのだ。
階段を下りる一歩一歩を踏み締めながら、姫はあることに気付いた。この階段は、ずっと真っ直ぐなのだ。
折れ曲がって反対側に進むということが一度もない。こんな造りの階段が城の他の場所にあるだろうか。いや、ない。
何か意図があってこのような造りになっているのだろうか。
姫はふと思い出した。この城には不自然に閉ざされた開かずの間と呼ばれる部屋がいくつも存在することを。
意外なことに、姫は今までそうした部屋の扉を開けて覗いてみたりしたことがなかった。城には
他にいくらでも部屋があるのだし、あえて開かずの間を使うこともないだろうと考えていた。わざわざ
封印された部屋を開けずとも良いだろうと思っていたのだった。考えてみれば不思議な話だ。
開かずの間の存在など、姫にとったら格好の探検対象であるのに。どうして今まで入ってみようと
思わなかったのだろう。
まあそのことは今は横においておこう、と姫は思った。開かずの間の謎については、謎を仕舞っていた
玉手箱の紐が少し緩んだくらいで十分解決されたと言える。今の姫にとっては、この長い階段の先に
何があるのか、それが一番大事なのであって、他のことなどどうでもいいのだ。
そうして色々考えながら階段を下っているうちに、段がなくなって平らな道になっているのが見えてきた。
やっと、やっと終着点が見えてきたと、姫の心が踊り始めた。否、心臓の脈動が激しくなってきただけだ。
姫の小さな心臓は、慣れない運動に悲鳴をあげたのだった。
しかし、いざ平坦面に下り立ってみても、辺りには扉も何もなかった。ただ、長い廊下がそのまま続いているだけだ。
姫はその場にへなへなと崩れ落ちそうになった。
だが、ランプを持っているのだ。体勢を崩すわけにはいかない。
「もう……何よぉ……。 まだ先があるの? 信じられない……」
壁にもたれて姫は嘆いた。これで終わりだと思っていたものにまだ続きがあると知ったとき、
人間はたとえようもないほどの絶望感を抱くものだ。
それでも、姫はまだ歩く元気はわずかながら残っていた。姫は考え直してみたのだ。階段の下にすぐ
部屋があるというようなことはこの城ではほとんどない。何しろ広大な敷地に建つ城なのだ。ありあまった空間を
存分に生かす造りになっている。姫が下りてきたこの階段は壁と壁に挟まれた非常に狭い階段とはいえ、
この城にあるものだ。やはり階段を下りてすぐに何か部屋があるような造りではないのだろう。
姫は階段同様に狭い廊下をそろそろと歩き出した。
支援
************************************************
厨房は城の北東側、隅の方にある。城付きのコックたちが必死に夕食の準備をしているこの時間帯、
商人や農夫たちが材料の肉や魚、野菜などを勝手口から搬入している。コックの一部は商人たちと
時には笑い声も交えながら和やかに値段の交渉をしている。農夫は国王が直接治める荘園で働いているため、
商人とは違って、金を対価にすることはないのだが、折角の城の者と接する時間を無駄にしないように、
馴染みのコックと談笑している。
そんな風に傍目には油を売っているようにしか見えないコックたちを横目に見ながら、料理長は
一つため息をついた。
「はぁ……。 皆さんのんびりしていますけど、お毒見の時間があることを忘れているんでしょうね」
料理長が漏らした独り言を耳ざとく聞いていた一人の若い女は、わざとらしく咳払いをしてから、
大きな音を立てて手を叩いた。
「はいはいはい、皆さん口よりも手を動かしましょうね! もたもたしていると桜鱒も逃げますよ!」
今日の献立に使うのは今が旬の活きの良い獲れたての魚だ。川が近くにあるというわけでもないので、
まな板に上げられた魚が逃げられるはずもないが、それくらい活きが良いというのは魚のはね方でもわかる。
折角こんな美味しそうな魚が仕入れられたのだ。活きの良いうちに捌いてしまうべきだ。
楽しくおしゃべりしていたコックたちも話を適当に切り上げ、仕入れたばかりの材料を加工する作業に
入っていった。
************************************************
最初は無限に続いているかのように思えた廊下も、さすがに下りてきた階段ほどは長くなかった。
姫は歩き始めてほどなくして、廊下の先にある扉を見つけた。
「きっとお部屋だわ! 地下にあるから地下室かもしれないわね!」
姫の顔が歓喜に緩む。この冒険のご褒美が目の前に迫っているのを感じ、嬉しくなったのだ。
姫は扉に駆け寄りたい気持ちを必死に抑え、ランプの火を消さないように注意してゆっくりと近づいていった。
しかし、扉にたどり着いたその時、ふっと頬の辺りにかすかな風が流れた気がした。
「え……? なんで……?」
支援
割合を低下させてみる
割合を低下させてみる
割合を低下させてみる
これでどうだろうか
C
姫は即座に手元を見た。ランプの火が消えてしまったのだ。
一瞬のうちに、心臓か肝かそのどちらもか、身体の内部が冷えていくのを姫は感じた。
「ど、どうしよう……。 灯りがなかったら……私……」
マッチはもうない。火を起こす手段など持ち合わせていない。
姫は思わず長い髪をぎゅっと掴んだ。そうすれば落ち着くと反射的に感じたのだろうか。顔を伝うのは
汗だろうか、それとも涙なのだろうか。
辺りは暗い。薄暗いという程度ではすまない。暗いのだ。自分の姿さえ見えないほどに。
どうしたら良いのだろう。こんなに暗くなってしまえば、冒険を続けるどころか、帰ることすら
できないかもしれない。壁に手を当て、伝っていけば帰れるだろうか。しかし、この石でできた床は、
でこぼこしていて、ともすればつまずいて転んでしまうかもしれない。何度も繰り返すが、石でできた
床なのだ。転んだら大怪我どころではすまないかもしれない。顔でも打ったらどうするのだ。
何より、姫にとってはこの暗闇自体が怖かった。たった一人で城内とはいえ、見知らぬ場所にいるこの時、
心細いと言う表現では表しきれないほどの孤独感が胸中をめぐっていた。
この暗闇の中では、目を閉じても開いても景色は同じだった。否、目を閉じてしまった方が何か幻が
見えるかもしれなかった。姫はぎゅっと瞳をまぶたの奥に閉じ込め、せめて何か希望のある映像が
見えないかと願った。何か、何か良い方法が見つかることを切望していた。
しかし、そうして不安に駆られて惑っていたのもつかの間のことだった。
ゆっくりと辺りがうすぼんやりと明るくなってきたのだ。周りを見回してみると、壁や天井が光っている。
正しく言えば、壁や天井に使われている石が光っているのだろう。
ほのかに薔薇色をしたその光は、弱い光ではあるが、姫自身の姿が見える程度には明るかった。姫は
この光る石の正体については何も知らなかった。こんな石があること自体初めて知ったのだ。この石の名前など
知るわけがない。
「綺麗……」
姫はしばしその光景に見惚れた。幻想的という言葉がこれほど似合う景色は他にはないだろう。
石全体が光っているというわけではなく、石の中の成分の一部が光っているのだ。その光は、
太陽や火が放つような系統の光ではなく、水溜まりや鏡で反射される光に似ていた。
ここまで書いたが、ちょっと文を書くのに詰まってきたので、続きは当分先になりそう。
>>57 前言撤回。さるさんはスレごとみたいだ。
雑談スレや自治スレなんかを見て、参考にしてもらえたらと思う。
今投下してみたが、1時間くらい経てば投稿できるみたいだ。
長編投下する場合は、予告して支援をもらうのが良いと思う。
忘れてた。支援ありがとう。
支援書き込みって本当に嬉しいよな。
続きが気になるなあ…ってこう書くと焦らせてしまうかな
まったりと待ってます
本当は「何か、何か良い方法が見つかることを切望していた。」の部分で切るつもりだったんだw
でも、間違えてその先の部分までコピペしてしまったよ。
>>76 続きが気になると言ってくれてありがとう。
今まで誰にも言われてないんで、嬉しかったよ。
続きを書く活力になる。遅いかもしれないけど、気長に待っててくりゃれ。
>>55 そうです、昔話をイメージしています
解説は常田富士男さんでしょうかね
>>57 ありがとう、今度からは書き溜めてから投稿します
ぬしもわっちに首ったけかや?w
こういうスレ見てると何も書いた事無いのに俺もなんか書いてみようかなとか思っちゃうから困る
作者の方々乙!(まとめて読んだ)
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 04:29:37 ID:fxSW8J/m
だな
ひさしく書いてなくて読み手化してるのに
この板に来てから無性になにか書きたくなってきてる
原稿が進まないけど、このスレが進まないのもアレなんで今更感想とかつけてみる。
>紅薔薇の姫とシュヴァリエ
百合はいいですね。
百合は、いいですね。
まあそこまで話は進んでないみたいですけど、続きが楽しみです。
>暗鬱短編
掌編ですね。うん。こういう雰囲気も悪くないです。
強いていうことがあるとしたら、
>可哀想だけど、これは遊びじゃなくて聖戦だから仕方がない。
の部分だけど、聖戦において天国へ送れるというような意義を見出している
くらい狂っているんなら、もっとこー、喜んで殺している風でもよかったかもしんない。
それともくる痛いけど狂い切れない心優しい若者だったりするのかな?
また何か投下待ってます。
>聖者と母
いい感じですね。
タイトルと内容からして長篇の一部のようですが続きが見たいです。
描写や台詞回しもそれっぽく時代がかっててよかったです。
ただ、異世界ファンタジーで「牧師」はないと思ったw
ありゃキリスト教のプロテスタント系の呼び方なんで、異世界ファンタジーでは
ちと辛い。しかも教皇庁から派遣されてるし(教皇庁とか現実の世界ではカソリックだし)
言葉に対してナイーブになれっていうんじゃなくて、異世界ファンタジーでは
なるべく特定の宗派での用語とかは使わず、司祭、神官、などの普遍的な言葉を使った方が
いいんじゃないかなーと。あと僧侶も仏教系のニュアンス強いけど、異世界ファンタジーで
使われなくもない…。
ただ、商業の小説でも昔異世界ファンタジーで南無三などと言わせて坊さんの読者から
指摘のファンレターをもらったなんて人の話もあったりで、プロでもそんなんだし、アマチュア
があんまり拘っても仕方がないかも知れない…。
まあネット時代、設定の不備とか用語の不適切「のみ」を指摘することに生きがいを見出して
いるかのように、作品の面白さとは別の枝葉末節なことを言ってる人もいるから、まあ。
次の投下をお待ちしてます。
>教会術師の独白
ストーリーはないというより、「文章の裏から世界観や人物像が浮かび上がるようなものを目指した」
といわれている目的のために書かれているようで、その点でいえば見事に目的は達成
していると思います。
続きはみたいですけど、無理なんですかねー?
Eternal Force Blizzard ! → 南無三
Cleric → 僧侶
Broad sword → 段平
こういう無理矢理和訳したような言語感覚は俺は好き
古き良き翻訳ファンタジーを髣髴とさせる
「つらぬき丸」「馳夫/韋駄天」みたいなもんでしょ
85 :
暗鬱掌編:2008/09/02(火) 12:12:53 ID:xTXWW7F6
もしも王様に良心があるというのなら、奴にロープを渡してみろ。
奴は良心に従って、躊躇う事なくロープで自分の首を括るだろう。
奴に良心がないのであれば、俺達は奴にロープで首を括られるだろう。
終わらない戦争、相次ぐ飢饉。全ての物が荒廃している。
魔法使いに雨乞いを頼んでも大金を積まなければ首を縦には振らない。
神様に祈りを捧げたくてもお布施を払わなければ教会にすら入れない。
山賊や魔物退治を騎士に頼みたくてても奴等は女の子の尻を追いかけるのに夢中だ。
頼みの綱は王様だ。
だけど奴は贅沢三昧が大好き。
奴は気まぐれにごっこ遊びの戦争に夢中。
奴の趣味は豪華な料理を食べ残して豚の餌にする事。
俺達に救いの手を差し伸べる亊なんてありえない。
乳飲み子が死んだ母親の冷たくなった乳房を吸っている。
母親が死んだ乳飲み子の亡骸を抱いて泣き叫んでいる。
俺は妻や子供を殺して、その肉を食べて餓えを凌いでいる。
この世の何処に希望がある?
希望なんてあるものか!
希望なんて幻想!
幻想なんて嘘っぱちだ!
俺ににロープを渡してくれ。
俺はロープで救いの手を差し伸べてくれない奴等の括るだろう。
そうでなければ俺はロープで自分の首を首を括るだろう。
――了。
真剣にヒロイックファンタジー小説をこのスレで書こうかと考えている
古代世界が舞台でコナン等の影響を受けているが、どうだろうか?
是非お願いします
主人公の王子が強大な宇宙の根本的な邪悪に立ち向かうという正統派ヒロイックファンタジーである
善と悪の対立、そして英雄のヒロイズムを描くことが理想だ
述べたように古代世界が舞台であり、聞いたことがある地名もあるだろう
今から約1万年前の世界でくりひりげられる英雄伝説をとくとご覧あれ!
…と言いたいところだが少々時間がない
本当にすまない、時間を見つけてできるだけ早く投下を心がけるが…
書いてから書き込めや
待ってるぜ
>>88 斬新なアイデアの欠片もない典型的なお話になりそうだね
ありきたりの設定にありきたりの展開。
なんだか読む前からお腹いっぱいですよ^^
煽り・荒らしはスルーで。
書き手さん頑張れ♪(オレモナー
投下の際、登場人物、土地の紹介は必要か?
ビザンティウム襲撃
《戦いの魔法》
T、戦いの魔法
U、鋼鉄の肉体(戦士の英雄伝説)
V、深遠なる木の物語
W、最高評議会イスへの帰還
X、水晶の破片
Y、混沌の闇の君主は魔法をかけられたアズール・カイの神殿で解き放たれる
(ハイパーボリア帝国の紋章の下にきらめく1000本の剣の輝き )
Z、嵐の子、接ぎ穂に乗るとき
[、血の大サーカス、砂の癒し
\、暗黒の妨害(ヴァンパイアハンターの刃)
]、そして、アトランティスの滝…
>>90 分かってないな
設定はありきたりでいいんだよ
そのありきたりな設定を扱っておもしろくなるかつまらなくなるか
それが作家の才能なの
たとえば三国志や戦国時代を扱った小説は世に山ほどあるが
同じ筋にもかかわらずおもしろいものとつまらないものがある
題材ってのはそういうものだ
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:03:32 ID:A2xAu1pa
いやいや、斬新な設定は基盤だろう
今の時代、同人含めていったい何万という作品が氾濫してると思うんだい?
ファンタジーを作るなら、斬新な設定を中心におくのはあたりまえ
歴史小説と比較してる時点で、ずれてる
もちろん、あえてありきたりな素材で勝負する王道という路線もある
>>88はそういう方向を目指すなら、それはそれであり
ただ斬新な設定を否定するのはおかしい
あと、ついでにいうと斬新な設定は一歩間違うと厨二病と変わらんので
そこも注意な
まあ、厨二病と批判されるのを恐れていたら、なにもできないけどな
まあ世の中には斬新さを狙い過ぎて一回りしたようなのもあるわけですが。
ところで主人公の武器ってやっぱり剣または刀?
ある程度近代技術が発達してる世界観はダメ?
ブッチャケ20世紀初頭間期のヨーロッパなんですけど……
でも出てくるのは魔術師やら妖精やらドラゴン
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 21:28:59 ID:YgRn9bzs
基本的にどんな世界を作り出しても許されるのがファンタジーの良いところ
「今だったら大変ですよ、牛で人様を傷つけたら、それはそれは
家が傾くのと違いますか?」
「やれ、補償、やれ慰謝料と、目が飛び出すでしょうね」
「昔は理解があったから……」
「動物に対して」
「そうですよ」
多田さんは深く頷いた。
そうだ、と私も思う。隣の犬が吠えたって音楽と同じだった。
家畜の糞尿の臭いが多少したって我慢してくれた。
けれども現代ではそうはいかない。
人が、もっと、雄々しかった。
――――――――――――
屈強な若者が必死で櫓をこぐ姿を私は想像した。
若者たちは、エイヤコラ、エイヤコラと、ただ筋肉をいっぱいに
使うことだけを考え、船は矢のように走っていく。
その光景を想像しただけで、私の胸はうずいた。
なんとまあ人類が、人間らしい栄光にあふれた時代ではないか。
昔の人々の生命力溢れる姿を、見てみたい、読んでみたい。
<
>>50からの続き。>
楽しい昼食も終わり、神への感謝の言葉を天へと送って小さな黙祷を捧げ終わると、
子供たちは待ってましたと言わんばかりにこれもまた騒々しく駆け出していった。
子供の仕事は元気いっぱいヘトヘトになるまで遊ぶこと。
エリーゼは青空の下で太陽の光を浴びてきらきらと輝く彼らの姿を想像して笑顔で見送った。
気持ちだけは子供たちと一緒に駆け出したかったものだが、
昼でも蝋燭の明かりがなければ薄暗いままの孤児院にエリーゼが残ったのには理由があった。
これから幾らかの仕事があるのだ。
もし孤児院で面倒を見るだけというただのお姉さんであれば、
子供たちと一緒に日が暮れるまで陽を受けながら遊び、
時折現れる小さな疑問には真摯に答えながら自然の摂理を教えていく。
まるで母子の様な触れ合いに全てを捧げる暮らしを送っていくのだろう。
エリーゼ自身も子供とともに歩む生活は素敵だと思った。
けれどエリーゼの人生を捧げる相手は沢山の子供たちではない。
たった一柱の神なのだ。
それが修道に身を委ねた娘の生き方だ。
黒に近いグレーのワンピースを自ら望み、それを纏った今は心身ともに概ね満たされているけれど、
そのお仕事の全てが必ずしも楽しいものではない。
エリーゼは皿やバスケットを片付けた後、
これからの予定を思い出してテーブルを軽く拭く手を止め深いため息を吐いた。
「気、乗らない?」
エリーゼは背後からの声に振り返った。
「ロゼッタ」
その先にはエリーゼより幾らか年上の若い娘の姿があった。
声は聞き慣れないと孤児院の子供にも紛れかねないほど可愛らしいものだったが、
エリーゼと同じく質素で清貧ないでたちと、大人びた顔出ちを思うと
その纏う雰囲気とは大きなギャップがあって面白い。
はじめはロゼッタがエリーゼの心の中を読んでしまったのかと驚いたが、
どうやらそうでは無いようだった。
ロゼッタもまた深いため息を吐いて肩をすくめてみせた。
「私は正直、気が全然乗らない」
ロゼッタはエリーゼのそばまで来ると、
湿らせて固く絞ったお揃いの布巾を手にとってテーブルをなぞり始めた。
普段なら後片付けはあまり好きじゃないからとロゼッタは料理を受け持ってあとは見守るだけなのに、
今日に限ってはこびりついた汚れを何度もふき取るほど、妙なくらい熱心に手を動かしている。
いったいどういう風の吹き回しなのだろうか。
エリーゼは疑問の眼差しをふと浮かべて送ると、ロゼッタは早々に気付いて饒舌な顔を見せてくれた。
「何かしていればお出迎えに出なくて済むかもしれないでしょ」
「要するに現実逃避ってわけ?」
「現実逃避とは言い方が悪いなあ。戦略的撤退と言ってちょうだい」
ふうん、とエリーゼは笑った。
「戦略的はいいけど、誰かさんが手伝ってくれたおかげで後片付けがもう終わっちゃう」
気付いてみたらテーブルの上はすっかり綺麗になっている。
いつもは一人でゆっくり丁寧にやるところを二人がかりで、
しかも一人は一生懸命やってくれているものだから仕事が捗ったのだ。
普段なら喜ぶべきところなのだろうが、どうも意に反した結果になっているようだ。
「まあ、こんな日があってもいいじゃない」
何故か裏目に出てしまう日。毎日だと落ち込んでしまいそうになるけれど、
小さな裏目くらいなら時々ならいいのかもしれない。
もっともエリーゼにとって後片付けが捗ったのは裏目でもなんでもない。
「私は毎日ロゼッタが手伝ってくれたほうが嬉しいけどなあ」
「まあ、気が向いたら考えてあげる」
ロゼッタは人差し指で綺麗になったテーブルを摩って指先を見た。
汚れが付いていない事に満足したのか僅かに微笑んでいて、どうやら満更でもないらしい。
「ロゼッタ」
小さな喜びに浸っているロゼッタを現実に引き戻すのは心が痛むが、
孤児院でのお仕事はひとまず終了したのだ。
一息ついてのんびりしたい気持ちはあってもゆっくりはしていられない。
ロゼッタも我に返ったのか、次に続く言葉を予測して「なあに」と不満が混じった作り笑顔で応えてきた。
その分かりやすさには苦笑したくもなるが、
年上ながらも滲み出る彼女の素直な可愛らしさはとても好きだった。
「第一もし片づけが終わっていなくても、鐘が鳴ったらすぐに行かないといけないわ」
だからロゼッタの計画はそもそも戦略ミスなのだ。
あえてそう言わなくても彼女は理解したのか、僅かに頬を赤らめてそっぽを向いた。
その仕草がやっぱり可愛く見える。
「でも、綺麗になったからちょっと気分いいでしょ」
「まあね」
くすすと一つ笑ってから、布巾を置いてロゼッタの手を引いた。
「それじゃ、戻りましょう、私たちの教会へ」
太陽の光が二つの修道服を照らす。
メイザン高原に春の涼しい風がそよいでいた。
高原都市メイザンは標高1000メートルを越えるらしい。
「らしい」がついてしまうのは港町ネーディアムからの道のりは起伏に飛んだ山を越え、
大小さまざまな街を通り抜けて馬車でも最低でも五日は掛かるために、
その高さがどれだけあるのか測定が出来ないというのだ。
また、隣の町までの距離も長い。
太陽が昇ると同時に出発しても辿り着く頃には同じ太陽は既に真上を通り過ぎて傾き始め、
人々が目を覚まして活気付いた街を後にすれば次の街では西の空が茜に染まる。
馬を用いてもそれだけ時間が掛かるのに、金を省こうと歩きにしたなら
道中どこかの小屋に身を寄せて一晩を明かさなければ夜の峠を歩く羽目になる。
互いの街には移動用の馬貸しが何軒も商売をし、それぞれが繁盛しているという状況だ。
そんな交通の便が決して良いとも言えないメイザンではあるが、
更に高い山を越えて隣国へと進むためにはここに滞在するのが一番だという。
北に聳え立つ山は一年の多くが雪に覆われ白く美しく鎮座し、
決して安全ではない道のりに向かってよいかどうかの判断をするのには欠かせない。
ひとたび雪崩が起ころうものなら、行商の荷物どころではない。
隊列全てが奪われる。自らの命でさえも。
かと言ってメイザン経由での山越えをしないのならば、
ネーディアムの港から隣国の港までは船旅が主流となる。
この場合は船に揺られること少なく見積もって半月は掛かる上に、
海賊が現れたり荒波に揉まれたりと雪崩とそう変わらないリスクを孕んでいるので、
結果的に旅人や修道者、そして行商人や軍隊それぞれの多くが山越えを試みていたのだ。
メイザンの街の始まりはそんな山越えを躊躇した者の中で
行商人や旅人がこの場所に腰を下ろした根を張ったものだといわれている。
幸いにも北の山から雪解け水が流れ、小さいながらも美しい湖もある。
ただ通り過ぎるだけでは気付かなかった美しい光景に目も魂も奪われたのかもしれない。
一人、そしてまた一人、
いくつもの物語を刻みながらメイザンの街は作られていき、
長い年を重ねた後にエリーゼとロゼッタもまた一年ほど前この教会にやってきた。
初めて見た時こそ寂れていた教会も、
大規模な修繕工事によって綺麗になり、教徒でなくとも気軽に入りやすい状態になった。
それまでは開放されていたとしてもせいぜい肝試しで潜入するだけだったという
子供たちの話と比べたら、時折集会所のように使われている今は大きく歓迎すべきだろう。
まずは話を聞いてもらうこと、考えてくれること、心に残してくれること。
何かを伝えるために必要な条件がやっと揃ってきているのだ。
新しいシスターの派遣や教会の修繕がこの時期に行われたのは、
南は港町ネーディアム、北はメイザンまでを含むネーディアム司教区の方針に他ならない。
交通の要所であるこのメイザンが天に届くほどの立地であり、
さらに景色がとても美しくお誂え向けの場所だというのに、肝心の神への信仰に乏しい。
そんな皮肉を覆して名実ともに天に一番近い町にしようと力を入れているのだ。
「で、これからネーディアムの補佐司教が視察にくる、と。本当に気が重いわね」
新しく付け替えられたばかりの教会の扉の前で、ロゼッタは足を止めて呟いた。
エリーゼもまさに同感だったが、
言葉に紛れて出るため息があまりにも大きかったから同調できずついフォローする立場に回ってしまう。
一緒に愚痴を漏らしてしまっては互いに沈んでしまうだけだ。
「でも、ほら、ちゃんと布教してるの見てくださってるってことだから」
けれど、そんな言葉ではロゼッタは納得しない。
言ったエリーゼ本人もそれは分かっていた。
「それもあるけど、補佐司教がねえ」
「……だよねえ」
布教のチェックだけなら、少し気が重くはなるけれど大きなため息を吐くほどでもない。
ネーディアムの補佐司教本人の人柄がなかなか好きになれないのだ。
前任の司教はその名を聞けば誰もが褒め称えるというほどの人格者であり、
エリーゼも彼に憧れたのが門を叩いた一つの理由だった。
しかし、エリーゼが研修を終えて修道服の着用が認められるという時期になって、
司教が変わってしまった。
それどころか国の状況を鑑みて教会組織が大きく変わっているのだ。
今でも変革は進んでおり、メイザンの布教活動の強化もその一つだと考えられた。
だから神の教えを説いたり、その素晴らしさを何気なくお話すること自体は好きなのだけれど、
こうして補佐司教がやってくる日は気が重くなってしまうのだ。
扉も心なしか重く感じる。
エリーゼが手をかけたところで中々動こうとする気配が無かった。
目を閉じて深呼吸をする。もう一度手を、と思ったところで今度は軽く動いた。
「何やっているの、エリーゼ」
ロゼッタが一緒に開けてくれたのだ。
「気が重いのは分かるけど、一緒に頑張りましょ?
後で一緒に愚痴っちゃうって決めておけば案外気が楽になるかもしれないし」
「ふふ、そうね。一緒に頑張りましょう」
互いに笑みを交わして前へと進む。一人では気が重くても二人なら軽くなる。
年齢は少し離れているけれどロゼッタはもう大切な親友だった。
「ごきげんよう、皆さん。宣教の具合はどうですか?」
午後の一つ鐘が連れてきた補佐司教は扉を開いてエリーゼたちの顔を覗き込むなり、
挨拶もそこそこにいきなり本題に切り込んできた。
外の光を背にしていて顔の表情が全く分からない上
淡々とした態度の冷たさにエリーゼとロゼッタは一瞬たじろいだが、
この教会の責任者でもある司教は毅然と一歩前に出て礼をする。
「ごきげんよう、アギス補佐司教。我ら一同貴方のご到着をお待ちしておりました」
「御託は後でも良い。まずは数字を示してくれないかね」
補佐司教は歩きながら司教の挨拶を切り捨てた。
少しずつ近づいてくるたびにその姿が大柄であることに改めて気付かされる。
アギス補佐司教の服が所々はちきれそうになっているのも太っているからではなく、
鍛えているのだろうか筋肉で体が大きくなっているようだ。
鐘の残響も失われて水を打ったように静かな聖堂に響く足音。
威圧されてしまいそうな雰囲気が醸し出される中で司祭だけは持ち前の柔らかさで
ふわりと包んでくれる。
「数字ですかぁ」
「とぼけないで頂けますか。数字は数字です。すなわち新しい信仰者の数を」
「前回来られたのはふた月も前ですから、二か月分の数字ですね」
司祭の言葉はおっとりとしていて耳触りがとても良い。
朝の挨拶から毎日の教典の研究、夜眠るまで何度も聞くのに全く飽きないのだ。
だからこそ補佐司祭の無機質な声の鋭さがより強調され突き刺さってしまう。
「ええ、早く出してください」
春に変わったのに冬の嵐を感じる声が。
「二ヶ月間で信徒になって下さった方は15人です。うち儀式を終えたのは6名」
「少ないですね。この街の規模でしたらもう一桁欲しいところです」
補佐司教はどうやら十数年単位ではなくすぐに結果を求めているようだった。
苛立ちこそ見せはしないけれど、
エリーゼは言葉の端々から本音が漠然と感じられたような気がした。
教会の修繕に掛かった費用も決して安くは無い。
そして異例とも言える三人の派遣を一度に行っていて、
ネーディアム司教区としてもここメイザンを重要視していることが伺われた。
「私どもの願いとしてはメイザン区の人口の最低の七割は教徒となって頂きたいのです」
「早急にですか」
つい、気になってしまってエリーゼは口を挟んでしまった。
補佐司教と司祭の会話が続いているというのに、
口を慌てて塞いでももう遅く、静かな教会に声が反響している。
補佐司教は今まで淀みなく続いていた会話を刹那止め、
後光を背にした暗がりで表情を見せないまま少し間を空けてから言った。
「ええ、早急にです」
「早急にと言われましても、信仰とは押し付けるものではありません。
私たちができるのはその教えを提示し、紹介をすることだけですから」
無理やり信仰したことにしてもそれは心にまで浸透はしておらず、
神から見れば偽り以外の何物でもないのだ。
だから神に背く行為はエリーゼもロゼッタも司祭もしたくはない。
それが短期間に新しい信徒を思うように増やせない理由でもあった。
「アギス補佐司教にも私どもの考えをご理解していただけたら幸いですが」
補佐司教はすぐには答えず、一度あごに手を当ててからゆっくりと告げた。
「出来るだけ早くこの町を聖都とする願いは教会の意思です」
その言葉はすなわち、神の思し召しであるという事に等しいものだった。
「ではまた明日参ります。
ああ、もちろん明朝までに一人でも信徒を増やすことが出来たなら、
我らが神ハイナもお喜びになるでしょう」
ネーディアムの補佐司教はその一言を告げると、笑顔も見せずに去って言った。
労いの言葉もなく、彼の訪問はメイザン教会の面々に疲れだけを残したと言わざるを得ないものだった。
だから、補佐司祭の姿が小さくなるまで笑顔で見送ったものの、
扉が閉ざされたところで大きなため息がいくつも出てきたのは仕方ないところだろう。
「ああっ、疲れたあ」
席に座り込むなり突っ伏して呟いたロゼッタの言葉もよく分かる。本当に疲れたのだ。
理不尽な要求と高圧的な物言い、理屈は分かるけれど言い方がある。
もしも前司教が同じような事を指示したなら、
エリーゼは、いやロゼッタも自ら奮い立たせてやる気を出しただろう。
「こんなこと言うべき事じゃないと思うけど、あの人……」
「それは言っちゃダメですよ」
ロゼッタの言葉の続きを司祭が優しく諌めた。
あの人本当に神に仕えている人なんですか、ロゼッタの顔を見る限り考えていた事は間違いないだろう。
確かに修道女がより高位にある補佐司教に言うべき言葉ではない。
ロゼッタが疑問に思う気持ちは分かるにせよ、個人の性格と神への忠誠心は必ずしも一致しない。
「アギス補佐司教は人当たりは確かに良いとは言えませんけれど、
決して悪い方ではないはずですから」
司祭はそう優しくフォローをしてくれたけれど、エリーゼは彼女も一緒にため息を吐いたところを見逃しはしなかった。
悪い方ではないと言われても数ヶ月に一度会うくらいの上にいつも高圧的な物言いだ。
好印象を持てというのも難しい。
司祭はその言葉からもしかしたら
メイザンに赴任する前にアギス補佐司教と知り合っていたのかもしれないが、
補佐司教の話す感じを見る限りはそうも思えなかった。
だからきっとフォローなのだろう。この教会を管轄している司教区の上司への。
あるいは司祭はもっと大変な思いをしてきたのかもしれなかった。
唯一神ハイナ・クバリーを崇めるクバリー教がエリーゼの信じ、所属している宗教である。
この国の国教であり、他のいくつもの国にも広まっている世界的な宗教なのだが、
国中全てに広まっているとは言いがたかった。
現にここメイザンでの浸透はいまいちであり、北の国境を越えたならもうそこでは異教と見なされる。
だからこそ布教を行い地盤を固めようとしているのかもしれない。
それほど大きく広まった宗教ではあるのだが、案外女性の進出は少ないものだった。
だから、ここの教会の司祭であるシルビアさまは珍しい女性司祭という事もあって、
何かと厳しい視線で見られていたとも容易に想像できる。
宗教の成り立った当時の文化が男女平等ではなかった事を踏まえ、
教典に性別に関しての教えの記述が無かった事が問題となり、
大昔にその解釈について議論に議論を重ねた結果に女性も認められたのだが、
慣例として女性はほとんどが修道女として仕えるようになっていた。
だから女性司祭となると、嫉妬や蔑視などの感情をもたれていたのだろうか。
だとすれば差別をしないだけアギス補佐司教は悪い人ではないのかもしれない、けれど。
「なかなか好きにはなれなそうね」
とのシルビア司祭の言葉に頷いてしまうのだった。
私の中では中世ファンタジーのつもりですが、剣とか出てきません……。
出したほうがいいのかなあ。とか。
でも、うん、サラダ感覚で読んでやってください。
中世風とか古代風とか書いてるから、近世風とか近代風になったら、ファンタジー総合スレとか創るのがいいのかもね。
とりあえずここのスレを消費してからでいいと思う。どれだけ先になるのかは、住人次第ということで…。
斬新な設定がどうかというのは、スルーしようかなーとも思ったんだけど、とりあえず料理に例えると解りやすいんじゃあないかなあ。
旨い料理が必ずしも斬新な技法、材料の上に成立しているものではないともいえるし。
だけど常に新しい組み合わせとかは模索されているとも。
そして料理を提供される側は、結局はその味が自分にあってるかどうかでアレコレいうんだよね……。
とりあえずアレだ。
「面白い」は正義。
110 :
神の戌:2008/09/03(水) 23:17:12 ID:9iZXky+Q
主婦を100人集めて全員に同じ材料を与え同じ料理を作らせたとしよう
その中で群を抜いて旨い料理を作るのは可能か?
結論から言えば可能だ
だが、素材で差がつかない分、技術で他者を圧倒し、凌駕しなければならない
そんなことが一般人の主婦にできるか?
できる人もいるかもしれない。だがそんなのは極々稀だ
少なくともここにそんな凄い料理人はいないだろう
ありふれた味のつまらない料理になるに違いない
差を作るには、他者とは違う画期的な素材や独特の組み合わせが必要不可欠だ
反論してみろよ愚民共www
斬新でも何でも、自分らしく書ければいいんじゃないかなあと。
幹の部分はそんなに珍しくなくても、枝葉をどう飾っていくかで、
全然違う樹が出来上がるんだし。
本筋がありきたりでも、時代考証を重ねに重ねて世界観を作り上げたり、
キャラクターがすごく魅力的だったり、そこは書き手さんの個性を楽しみにしてます。
メイザンのモデルの都市ってあるの?
まあ、少なくとも「読もうという気にさせる」魅力は必須だね
それが例えば、スタンドだったり、デスノートだったり、友人帳だったりする
昔ながらの素材を上手く料理して見せた作品だと、鋼の錬金術師がやっぱりダンチかな
そんな主婦は、100万人に1人もいないだろうなw
商業化を目的として書いてる訳じゃ無いんだし、物を書きたい人が好きに物を書き、物を読みたい人が好きに物を読めばいいんじゃね。
面白いものを研究するのは大事だけど、そういうことだけをしたい人は創作文芸板とかに行けばいいんじゃね。
とりあえず、持論を展開するのは良いけど、見た人に不快感を与えるような文章は書かない方がいいんじゃね。
>>112 湖は芦ノ湖をイメージして、
農業や畜産はヨーロッパの高地を参考にした程度で、直接のモデルはありません。
それがファンタジーです。
細かいところを言ってしまえば、中世の町には城壁があるけれど
その描写をどうするかまだ完全に定まってない状況ですし。
原稿は進まないw
けど、レスもらったのでレスだけするね。
>>78 楽しみにしてます。
>>79 実は一巻しか読んでないんだけどね。
なんかさらっと出てしまった。
>>82 感想ありがとう。
早く百合百合してるところまで到達したいもんですw
頑張ります。
ついでに話題に乗ってみるw
設定が斬新かと言ったら俺のはそうじゃないなあ……。
まだ人ならざるモノの正体は明かさないでおくが、
きっと読んだら「そんなありがちなヤツかよw」と言われると思う。
でも、
>>111が言うように、やっぱり文章は個性が出てくるものだと思うから、
どんなありがちな設定でも、読んでみないことにはお腹いっぱいだなんて言えないと思うんだよな。
>>115 なるほど。
雪崩の話や船の話に疑問が出たのできいてみたくなった。
>>110 うん?
私は別に斬新なそれを否定してないよ?
あと差というてもなあ…所詮はニーズの問題なのでねー。
斬新であればいいというものでも、新鮮であればいいというものでもない…。
とりあえず、先に話題になった人のネタはどういうものになるのかは、並べられた時点である程度の見当はつくが。
それでもどういう料理になるのかということはまだ解らないのでね。期待はできると思うんだ。
>少なくともここにそんな凄い料理人はいないだろう
>ありふれた味のつまらない料理になるに違いない
言ったな。
その言葉、忘れるなよ。
構うなよ
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 00:13:44 ID:wSFCXs36
>>110 ありふれた料理でも人によって「えっ、そんな調味料使うの?」と驚いたりもするだろう。文章も似たようなことがあると思うんだ。
でも料理とは作り終えて初めて、その料理の味が分かる。ってことは、文章を書いたとしてもそれを最後まで読み通さなくては良し悪しは分からないってことだ。
みんな頑張って文章書こうぜ!
俺は皆の創作が読みたいんだ!
そだね。
またその内に前書いたのの続きでも投下する。あと感想の残りもできたら。
おk
なんかやる気出てきたから、その内また何か投下しようかね
【序】
蒼海から吹きわたる風が穏やかに髪をくすぐる。
風に泳ぐ髪は、陽光にかすかに赤くてり映えるシルバーブロンド。
少女の目線の先には、本当にはてしなくどこまでも続くかと思われる、
遠い、遠い、緑の平原が視界の彼方まで目に心地よいグラデーションを描きながら広がっている。
その先には、大空と蒼海がとけあう一筋の地平線・・・。
そのさらに先に、少女が見据えるものはある。
もちろん、実際に目に見ることはできない。
あまりに遠き場所。海を超えたはるか先にそのものはあるのだから。
だが、少女の心は、その存在をしっかりと受け止めている。
目には見えずとも、心で感じられるものがある。
立ち向かうべき、運命。
まさにそれが、その先に待ち受けているのだった。
少女は、もうすぐ大人になる。
名を、アルセステという。
けして豊かではないが、日々の恵みを与えてくれる大地を貫き、
人々の命を翻弄しながらも、氾濫のあとには大地に活力を蘇らせてくれる二つの大河。
古人は、その河を龍の化身と崇め、その中央に位置するこの小世界を<龍の腹>と呼んだ。
その両河の真ん中に、その小さな王国はある。
少女は、その王国――アステリア――の姫君として生まれた。
1レスだけ?
続きはないのかな
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 16:47:09 ID:qYokLWOA
コテから考えて練習中で、とりあえず投下してみたってこと?
それにしても序だけはないぞー
続き続き
以下、投下する
古代のダーク・ヒロイック・ファンタジーである
注意せよ
以下の文は、地球から何億光年離れた銀河に存在する《黒き星門》を超えた位置にある暗黒天体にまつられる《混沌宣言書》に断片的に記されたものである。
イスの大魔道師アスタランテは、その狂気と憎悪を満たすためにイスの最高評議会を裏切った。
彼は宇宙混沌の魔神と契約し絶大な魔力を得たのだった。大魔道師は自らのローブを漆黒に染め上げ、魔神の血で暗黒のルーンと紋章を描いた。
イスを去った大魔道師の目的は神をも超える魔力の獲得と、太古の時代から存在するという《北極の暗黒世界》その入口を発見することだった。
大魔道師アスタランテ「憎き人間どもよ…。わが魔術の礎となり、血と魂を混沌に捧げよ。混沌が地上に君臨するとき、貴様らのはらわたは汚らわしき地上にぶちまけられるだろう!」
大魔道師アスタランテは自らの混沌魔術と血黒に染められた魔術をさらに高めるため、北欧の闇の小人ビュンテに忌まわしき邪悪の品々を作らせた。
百人の勇敢な戦士の首と引き換えに作られたのが、大魔道師の両手を覆う《漆黒のかぎづめ》である。憎悪に満ちたそれは幾多の英雄を血祭りにあげることだろう。
闇の小人ビュンテ「貴様がさらなる邪悪を運んでこれば、さらなる闇の品々を作ってやるわ。」
大魔道師アスタランテ「あの忌まわしきハイパーボリア王国の太古の大霊木を切り取ってきてやる。その大樹を血で染め上げ、削りとり、呪わしき杖をつくれ。」
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 19:39:06 ID:sj74uxNs
わけのわからない単語が多すぎて物語に入っていけないお……
これじゃあ単なる作者のオナ(ry
クトゥルー入ってる、のかな?
大魔道師アスタランテは憎きハイパーボリア王国の大霊木を切り取らんと策略し、
魔神を崇拝する闇魔道師の間に伝わるとされる恐るべき《悪魔大典》の力により
冥界から悪霊の大軍を呼び寄せることに成功した。
静まり返った闇夜のハイパーボリア……
大魔道師は卑劣にも夜襲をかけたのだ。
壮麗なる王国になだれ込む悪霊達、必死に我らが王国を守らんとするハイパーボリアの戦士達。
凄まじい戦いは夜な夜な繰り広げられ、偉大なる王国は血祭りにあげられる。
ハイパーボリア王「何たることだ…。鉄壁の要塞を誇るこのハイパーボリアが襲撃されるとは。
これほどの大魔道師が混沌の滅んだ時代に存在しているとは。」
ハイパーボリア戦士「王、奴ら大魔道師の悪霊共には実体がなく、
我らが剣の達人達は次々と醜い殺され方をしております。
ハイパーボリア王「案ずるな。わが血にはあらゆる者との戦いの記憶が刻まれている。
奴らも不死身ではない。攻撃を仕掛ける瞬間に一瞬だけ実体を現す。
そこを狙うのだ。」
ハイパーボリア戦士「さすがは我らがハイパーボリアの王でごさいます。」
とりあえずファンタジーならさ、世界観とかそういうのをまず書かないと駄目じゃね? 書き手の脳内なんて俺らには見えんぞ
ていうか「前に名前がある上に書きながら投下とか素人にも程があるだろ
133 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 20:15:41 ID:sj74uxNs
世界観は書いてるんじゃない?ただ正直わけがわかりませんが。
ちょっとは読者の立場になって欲しいお……
>以下の文は、地球から何億光年離れた銀河に存在する《黒き星門》を超えた位置にある暗黒天体にまつられる《混沌宣言書》に断片的に記されたものである。
ああ、こんな所にちょろっとあったのか
でも正直これだけだと文明の進展度合いとかわからんし、
いきなり専門用語大量に出すとか少なくとも人に見せるレベルじゃないような気がするんだが
この日、大魔道師アスタランテの地獄の伝説は世界中に広まったのだ…。
ハイパーボリア王「諸君、一刻も早く魔道師の正体を突き止めるのだ。」
ハイパーボリア戦士「王!忌まわしき大魔道師の軍団が撤退していきます。
ああ、我らがハイパーボリアが…。」
ハイパーボリア王「戦士よ、今日失われた尊き命のために祈ろうではないか。
焼き払われた家々や美しい神殿は再び修復され、以前以上の輝きを放つ。
これが宇宙の混沌と永遠に戦ってきた我が王国の運命なのだ。
我々は何世代もこの理を繰り返してきた。
新たな戦いに備え、その勇猛果敢な剣技をさらに鍛えよ!」
ハイパーボリア戦士「我らが王に永遠の栄光あれ。
…しかし、一体大魔道師の目的は何だったのでしょう?
それだけが気がかりですが。」
ハイパーボリア王「それを今から我が魔力によって調べるのだ。」
使者「我らが王よ、大変でございます!ハイパーボリア王国に太古から生えていた
大霊木が切り取られています!」
ハイパーボリア王「おのれ、なんたる悪行を。おお!
私は宇宙の正義にかけて奴をこの世から排除することを誓う!
使者よ、他に魔道師の情報は?」
使者「奴を目撃した者は跡形もなく消され、何も残っておりませんでした。
もはや正体不明です。」
ハイパーボリア王「そうか。使者の役目ご苦労だった。
私は奴の正体を突き止めるため、
今から魔法のトランス状態に入る。さがられよ。」
ハイパーボリア戦士「頼みました…我らが王よ。」
>>132 世界観
今から何万年も前の現在のヨーロッパが舞台であり、
剣と魔法が支配する時代である。
ハイパーボリアとは現在の北欧の大部分を占める大陸の名である。
ハイパーボリアから西南に位置するのがイスの島である。
正確には西アトランティスの東に位置する。
「前に名前は意図的につけている、
これは文字通り起こったことを叙事詩的に書いているがためで、いずれ細かい小説にする。
>>134 文明の進行度
民は中世の世界の文明を極限まで高めたレベルでの生活を送る。
機械的な要素ほほとんど発達していない。
《〜書》というものは魔道書の一種。エイボンの書等に由来する。
私はこのような複雑なファンタジーにも傾向しているが、
皆分かるつもりで書いたのだ。この物語を作者としてやめるつもりはない。
が、正統派ヒロイックファンタジーも愛しており、
現に今書いている。こちらは非常に単純だ。こういうのも投下いかがか?
>>136 ○○「〜」
よりも
○○はこう言われた。「〜」
の方が叙事詩とかなら一般的だと思うが
救世主イエス「〜」
弟子のマタイ「〜」
こんな聖書だったら読む気なくすわ
>このような複雑なファンタジーにも傾向しているが
傾向じゃなくて傾倒だろ
お前、自分じゃ作家として優秀なんだと思ってるだろうけど
はっきり言ってドヘタだよ
まぁ、才能の乏しさを認めることは絶対にないんだろうけどw
本当にすまない
小説は自己満足では成り立たない
最大の愚行を犯してしまった
このスレで1から出直させてくれ
粛清して、間違いを正してくれ、努力する
>>139 上橋菜穂子のファンタジー小説の冒頭
「戸があいた音で、エリンは目をさました。
夜があけるにはまだ間がある時刻で、雨が薄板葺きの屋根を打つ音が、
闇の中に耐えまなく響いている」
ファンタジーなのに異世界を描いているとは思えない日常的な描写。
でもやっぱり最初はこうあるべきだと思う。
まずは読者が容易に想像できる日常的な風景を描く。
そして徐々に、作者の創造した世界に読者を引きずり込むんだよ。
君は、冒頭から自分の世界全開で読者を完全に置き去りにしてる。
専門用語連発も読む気を削がれるな。あと妙に文章固い。中島敦じゃないんだから……。
もっと文章のリズムを意識して、流れるような滑らかな文を目指して欲しいなぁ(´・ω・`)
俺が読んだ小説の書き方には
「その人間がどこに住み、どんな食事をし、家のどこにトイレがあっていつ入るのかまで考えろ」
と書かれていた。
てなわけで、まず夜襲がどのように決行されたのかから考えるといい
最初は頭が痛いが、直に慣れる
・襲われたのがハイパーボリアと書かれているが、具体的にはハイパーボリア地方のどこか。
いきなり王都を強襲されることはまずあり得ない。大魔法で一斉に送り込んだのなら、それに対する防御を怠っていた理由を用意する必要がある
・その土地の概要。文明レベル、生活水準、軍事的防備、地理的要件。それこそトイレが水洗か汲み取りかというレベルから。
トイレの様式が決まったら、魔法文明なんだから魔法要素を噛ませた便利なトイレを考えること。
・夜襲側の作戦と防衛側の応戦
少なくとも片面から攻め寄せているのか、包囲殲滅攻撃か、市街に戦力を転移させて内部から崩壊させるかの3通りは考えられる。
あとは発言の前に名前を書く事をやめ、口調や使う言葉で誰かを推測できるよう書くこと、
そして地の文の併用。
設定なんぞ必要になるまでは、かえって説明する方が野暮なこともある
今やったようにわけわからん単語を矢継ぎ早に叩きつけて読者をピヨらせる手法もないことはないが
あくまで読者を引き込むためにやるべきであって、そこを忘れてしまうと成り立たない。
で、設定ではなく人と心情を描くこと。
魔物の群れの戦闘で、狂笑しながら圧倒的な魔力を振う魔道士がいれば「ああ、こいつなんかあったんだな」と少し興味を持たせられる。
あとは国語の教科書の長文を読んで、なんとなく書き方の定石をつかむといい
世界観とかは説明するより物語から滲み出てくる感じがいいと思う
>>140-141 年代記やりたいんだと思うよ。
そういう人に小説の作法を説いてもって気はする。批評スレでもないんだから、
とりあえずは下手の横好きでいいんじゃない? 自己主張強そうかと思ったら
素直な性格みたいだし。
もっとゆっくり教えてあげてたらいいと思うけどね。
うーむ、翻訳物とか読むとのっけから電波ゆんゆんなんてザラな気がするが
その小説の作法みたいのは普遍的なものなの?
いや、
>>140-141みたいに書かれたものはそれはそれで面白そうだし読んでみたいけど
コナン書きたい人に言うことなのかというと疑問な気がするぜ
>>144 普遍かどうかなどは知らん。
うまくなりたがっているようだから、俺ができることをしたまで。
俺のやり方が気に入らなければ、書いてるうちに自分で勝手に覚える。
そうでなくとも、本屋を彷徨えば文豪の肩書付きの先達が何冊も書き方本を出版しているのが見つかるはずだ。
まあ実は小説の書き方なんてな「かくあらねばならぬ」ってのはないんだけど。
とりあえず可読性を重視して書き続けてたら、自然とみなが認めるものを書けると思うよ?
つまり、がんばれ。みんな。
やたら世界設定を無駄に詳しく書くのは邪気眼小説の典型的な例だってエロい人が言ってた。
感想をば。
>翼のある景色
面白く読んだし、全体的に好きなのだが、気になった点を一つ。
「捗ったのだ」とか、ちょっと難しい漢字を使いすぎかもしれない。
ルビが振ってある小説ならすんなり読めるけど、ルビのないここでは、
ちょっと読みにくい文字はひらがなにするとかした方が読み手のことを考えていると思う。
まあ、これは俺の好みなので、別にその通りにする必要はないとは思うが。
異世界ファンタジーはどういう風に相手にその世界を伝えるかが大変だものね。
「リアリティってのは作品と読み手をつなげたところに生じるんだよ」
と偉そうに十年以上ワナビしているヤツがいってた。
しかし、ランプの火が消えてしまった今、この近くにもう光を放つ物体は他にはない。不思議なものだ。
何を光源にしているのだろう。もしかしたら、先ほどまでのランプの光を蓄えて光っているのではないか。
だとしたら、この光は長くはもたないのではないか。姫の脳裏にそんな思考が浮かんだ。
時間がない。姫は次に取るべき行動を決めた。ランプを左手に持ち替え、握り締めた右手の拳を突き出した方向は……。
ギイイイイイッ……!
動いたこと自体が奇跡と呼べそうな、古い扉だった。木でできているお粗末なものだ。
鍵のたぐいはついていない。ちょうつがいが錆び付いて動かすのにとても固い印象がある。
そして、その部屋の中を姫は不思議な気持ちで眺めていた。
「ここもなの……」
廊下と同じように、その部屋の中でも石が光っていた。部屋全体を淡い薔薇色が包んでいる。
不思議な部屋だと、姫は思った。なんだか居心地が良いような、それでいて孤独が襲って来るような……。
そう感じたのは、部屋の中が殺風景だったからだろうか。家具や調度品のたぐいが全く見つからないのだ。
地下室だけあって、壁には窓のようなものも見当たらない。しかし、姫は部屋の隅っこに何か大きな
塊のようなものを見つけた。
何だろう? 不思議に思った姫は、ためらいもなく近付いていった。
近付くうちにつれて、その物体は人間のような形をしているのがわかってきた。
「大きなお人形かしら……?」
死体だとは姫は思わなかった。なぜなら、その人型の形をしたものは、骨だけでできているわけでもなく、
腐っているようにも見えなかったからだ。肌の色は透けるように白いが、部屋を包む薔薇色の光に
照らされて、ほんのり赤みがさしているように見える。
接近してよく顔を見ると、目は閉じられていたが、女である姫から見ても十分に美しいと思える
容貌をしていた。
「綺麗な子……。 お人形さん……よね? 大きいわね……」
じっくり見れば見るほどため息が出るような美少女だ。ローズマリー姫よりはいくらか年上だろうか。
しかし、張りのある肌は、まだ彼女が十代であるということを示していた。そうだ。十代後半ほどの
娘の姿をしている。
一体誰がこんな大きな人形を作ったと言うのだろう。それも、何のためだろうか。
大人の男が見れば、いわゆる『そういう使い方』をするために作ったのだろうと考えるのだろうが、
お姫さまとして育ったローズマリーには、そんな男の倒錯的嗜好など想像がつくはずもない。
こんな大きなお人形は、飾りにするしかないのではないかと、姫は思った。しかし、飾りならなぜ
銅像ではなく、お人形なのだろう。やはり姫には理解しがたかった。
しかし、理解しがたくとも、何にしても、姫はこの美少女の人形に惹かれてしまった。等身大の
お人形。このお人形で遊んでみたい。
彼女が着ているヒラヒラとした真っ黒のドレスは、姫も着てみたいと憧れるような美しいものだった。
だが、明るさと元気が取り柄のローズマリー姫が着るには、少し大人っぽすぎるようにも思えた。
全体的に見て、『美しい』とはこの少女人形を指すために生まれた言葉ではないのかと姫には思えた。
姫はそうしてしばらく見惚れていたのだが、ふと人形の手の方に目を移すと、そこには手錠がかけられて
いることに気がついた。
姫は疑問に思った。人形にこのような物が必要だろうか。別に逃げると言うわけでもあるまい。
いや、逃げる……のか……? もしかして、これは人形ではないのではないか。
姫の背筋にさあっと冷たい物が走った瞬間、人形だと思っていた美少女が目を開いた。そして、
口も開いた。
「……なぁにぃ……? 貴女……何者ぉ……?」
それは、まがまがしさを感じさせるような唸り声だった。腹にズシンと響くその低音は、
耳から聞こえてくると言うよりも、床を通じて足の先の方から伝ってくるように姫には感じられた。
姫は恐怖に顔を引きつらせた。そして……。
「きゃあああああああああっ!!」
大きな悲鳴をあげて、姫は倒れるように気絶してしまったのだ。
************************************************
「何か聞こえませんでした?」
再び厨房。ローズマリー姫の悲鳴から1分ほど経って、料理長は言った。
「料理長も聞こえました? 何でしょうね」
「女性の悲鳴のような……。 でも、どこからでしょう?」
「この厨房の近くで誰か転びでもしたんでしょうかね?」
「でも、足元から聞こえて来たような気もするわよ」
「まさか……。 だって、ここは一階よ? 地下室でもあるって言うの?」
「違うかしら……? そうね、ないわよね。聞いたことがないもの」
リシティア王国の厨房を預かるのは、全員が女性のコックたちだった。大半はこの城に住み込んでいるが、
中には城下町から通っているコックもいる。彼女たちは料理の腕は良いのだが、このように
口数が多かったりするので、夕食を作るのが遅れることも多々あった。
コホン。
咳払いをしたのは、先ほど「桜鱒が逃げる」と言った女だった。名をリーズと言う。
彼女は、いつでも真面目で、私語の多い同僚たちをあまりよく思っていないところがあった。
リーズの咳払いで、料理長も、他のコックたちも、口を閉じてそそくさと野菜の皮むきや
千切り、桜鱒の下ごしらえなどに戻って行った。
************************************************
ポトン、ポトンと顔に水滴が落ちてきたのを感じて、ローズマリー姫は目を覚ました。
「うっ……」
気絶してから一体何時間経ったのだろう。姫は、目が覚めると、頭の辺りに鈍い痛みを感じた。
それ以外の身体中もずきずきと痛んでいる。何しろ、石畳の上に倒れたのだ。身体を強く打って、
打ち身になってしまったのだ。
中途半端だがとりあえずはここまで。
>>154 来たよー( ´∀`)
って、姫&騎士の人だったのか! 乙&GJ
待ってたよー!
>>155 ありがとう。楽しんでくれて何よりだ。
次はいつになるかはわからないけれど、今後も頑張ろうと思う。
>>156 ありがとう。短いけど、ここまで書くのに3時間くらいかかったんだ。
皆、感謝のあまり言葉もでない。
私のような未熟者にここまで丁寧に教えていただいたものは未だかつていない。
なんと素晴らしい人格を持っているのだ…
教えていただいた方々のために、また己のために、ファンタジーのために、
私は文章を大幅改善し、
新たな古代・中世ファンタジー小説を書く決意をした。
また不快な思いをさせてしまったらすまない。
シュヴァリエ読んだ。
だんだんストーリーが動き出してきたね。
次回楽しみにしてます。
>>159 書いたらまた発表してくださいな。
設定や骨組みは浮かんでくるんだがなぁ。それを文章にするのが難しい
最近の人の文章読んでいっつも思うこと
ギイイイイイッ……!
「きゃあああああああああっ!!」
「……なぁにぃ……? 貴女……何者ぉ……?」
擬音の多用、音を伸ばすときに不自然なまでに字を重ねる、・・・・・・・・・多すぎ
古い扉は大きく軋んで開いた。
姫は恐怖に顔を引きつらせると、張り裂けるような悲鳴を上げた。
「・・・なぁにぃ?貴女・・・何者ぉ?」
↑これじゃ不足か?これで十分伝わるだろ
まぁラノベの影響だろうな
スイーツ的文章目指してますから(笑)
不足なんです。
そういう文章は固すぎて臨場感に欠けます。
固い文章=臨場感に欠けるという等式は成り立ちません
単純にあなたの力量不足です
認めますか?
臨場感あふれる硬い文章というと横光利一だろうか。
>>164 話の運びはうまい方だと思うので批判されても続けて欲しい。
表現の仕方は様々だけど、擬音などを文章に書くのは極力避けた方が、むしろ読者が想像力を働かせるから、その場の空気まで感じさせることも出来るよ。
>>162 表記上は…(三点リーダ)は「……」と二回並べるのが正しいそうだが、
さすがに多すぎるとねえ
さっきは携帯からだったのでID違うが……。
>>162 擬音や悲鳴は確かにそういう部分もあるが、三点リーダは「……」が基本だ。
文章の書き方を調べてみれば良い。
そんなことより問題は、
「そこには手錠がかけられて」とか
「リシティア王国の厨房を預かるのは」とかの方だ。
手錠って何だよ。手かせの間違いだろ。
王国の厨房ってどんだけでかい厨房だよ。城の厨房だろ。
何やってんだよ、俺。
>>165 自分が上手いなんてちっとも思ってないよ。
確かに力量不足は認める。
だが、こういう文体を変えるつもりはない。
ラノベが好きなんだ。
>>166 あー。聞いたことないな。調べてみる。
これくらいの批判はどうということもないよ。
むしろ、手離しで褒められるよりも批判される方がよく読んでもらえている気がして嬉しいよ。
>>167 それはわかっているけど、文体は変えたくないんだ。ごめん。
>>168 確かに多すぎるかもな。
できるだけ減らすように努力はしてみる。
しかも、美少女美少女って、他の表現はないのかって話だよな。
やっぱ俺、下手くそだわ。
>>166 言い忘れた。
話の運び方褒めてくれてありがとう。
頑張って続き書くよ。
今あるゲームやってて思った
古代・中世的ファンタジーと思ってたら実は電脳世界でしたとかのタイプはこのスレ的にどうなんだ?
>>174 ありがとう
……設定頭で考えてニヤニヤしてる段階で満足してるからいつ書けるかサッパリなんだけどな。
早いことパソコン届かないかなあ
パソコンが届く前にノートに書き溜めておくと楽だよ。
俺はいつもメモ帳を持ち歩いてる。
横光利一って最近の作家じゃないのか……。
近代文学だな。知らなかった俺マジ無知。
↑私が好みそうな文章だ。
180 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 16:13:19 ID:q+k+Nnsx
ファンタジー世界
帝国と戦う義民兵の青年「戦争はゲームじゃない、殺し合いなんだ。俺たちはゲームの駒なんかじゃないんだ!」
最終回で神の軍勢が降下
空にバグ排除の文字
実はオンラインゲームの世界でしたってオチ
まあギアス最終回の妄想から出来た世界観なんですがね
それなんてSO3?
>>178 他の作者さんはどうか知らないけど、俺はシェアードなんて嫌だな。
自分のキャラは自分で動かしたい。わがままか?
共有するのはキャラじゃなくて世界だろ。
そうなのか。ワードって言うから、単語を共有するのかと……。
読解力が足りなかった。スマソ。
でも、それだとしても共有は嫌だな。そういう目的で建てたスレじゃない。
自由がなくなるだけであんま面白くなさそうだね、シェアード
このスレでシェアード・ワードはしたくないな
必要ならシェアード・ワード用にファンタジーの別スレ立てればいいと思うけど?
誰かの作った世界観があまりに魅力的だからシェアードするってんならともかく
こういう場でとにかくシェアードやろうってのもあんまなー
ま、そこらは各自自由にやればおkさ
シェアード・ワールド=つまらんと言ってる奴に突っ込みたかったのさ、オレはね
そもそも、ネタが姫なんたらの奴しかない時点でシェアード・ワールドなんて机上の空論
それ以前に、
>>178のリンクがシェアードスレですらない件
シェアード・ ワ ー ド とか
頭の可哀相な子のたわごとにつきあってスレを汚すことはない
↓↓↓以下通常営業↓↓↓
ガンダムの世界にセーラームーンが出てくるような、そういう構造の話が好きなんだよな。
まあ、この二者だとセーラームーン側が強すぎてバランス取れないけどな。
>>191 スマソ。絡んでしまった。
まあ、一応意見は言っておかないとなーと思って。
他の書き手さん来ないかなぁ……。 皆忙しいのかな?
なんか荒れ気味な感じだけど、投下しても平気かな?
どーぞどーぞ
#1 1/3
女だからといって舐められ無いように肩張って意地張って無い胸を張って頑張った結果、私は魔術アカデミーを首席で卒業でする事が出来た。
口さがない連中、つまり影でこそこそと悪口を叩くしか能がない連中は私が色仕掛けで単位を取ったなどと戯言を宣っていたけど、とんでもない話だ。
何処にだってセクハラ親父はいる。悲しいことに、それはアカデミーの教授陣だって例外ではない。
何度お尻を触られたり、胸をまさぐられた事か。思い出すだけで忌々しい。
まあ、そのお陰で私は呪術の才能を発揮事するが出来たので、ある意味では感謝するべきなのかもしれない。
なんにせよ、アカデミーにおいて立派な成績を残した私は進路について悩んでいる。
アカデミーに残りマイスターとして研究者、そして教育者としての道を選ぶ事。
大国に宮廷魔術師として使える事。
引く手は数多だけど、私はセクハラ教師には嫌気がさしているし、今更堅苦しい氏族的封建社会に飛び込むのは御免だ。
そう。
血縁を重視して才能を軽んずる社会の風習は世界を衰退させるものでしかないのに、さもそれが当然だといった顔で玉座にいる連中に仕えるなんて、私のプライドが許さない。否、許すものか。
自慢ではないが、意地と努力とほんのちょっぴりの才能だけで生きてきた私は世間の風潮に迎合するのを潔し、とは思えない。
自分の道を自分で歩く。そんな単純な事に憧れて、私は旅に出る事にした。
だけど、その旅は一週間と経たずに頓挫した。
頭でっかちの私は肉体労働が苦手で、動く事は苦手だし、か弱い事も相まって山賊に捕まって貞操の危機という憂き羽目に陥ったりと大変な目に合った。
仕方ないので私はセクハラエロ教師陣に下げたくない頭を下げて、始まりの魔女という仰々しい二つ名を持つ魔導師を紹介して貰い、彼女の弟子として研究者の道を歩む事にした。
だけど私は、それがどの様な意味を持つ物なのか全く知らずにいた。
多分、今の私が当時の私に会うことが出来たのなら、正座させて理詰めでこんこんと半日かけて説教するだろう。
だけどそんな事は意味がない筈だ。
私は意地っ張りの頑固者なのだから。
#1 2/3
「この場合の術式は……」
「ほうほう、なるほどなるほど」
カビ臭い暗がりの部屋で魔術の講義をする師匠と徒弟。
徒弟の説く最新の魔法技術に目をキラキラと輝かせる師匠。
逆転している師弟関係に私の頭は痛打される。
「百年も外界と接触しないで研究してると技術の進歩においてかれて大変だ。いやぁ、キミみたいに優秀な弟子を持てて私は果報者だよ」
私の師、シャルロッテは『パンが石になるくらい長い間』生きてきたわりには私とさほど変わらない――もしくは幼い容貌だ。
新雪の様に白い肌、炎の様に紅い瞳、そして闇の様に黒い髪を頭の横で束ねたツインテール。
大きなアーモンド型の瞳はくりっとしていて、全体的にあどけない少女といってもなんら違和感はない。
対して私――フランチェスカ・ロヲヨはきめ細かい象牙色の肌、褐色の瞳、そしてプラチナブロンドの髪をひっつめて後ろで結ったポニーテール。
否、外見なんてどうでもいい。シャルロッテ師が童顔のわりには私よりもスタイルが良いなどと言うことは本当にどうでもいい。
問題は、弟子である私が師匠であるシャルロッテ師に魔法技術の講義をしている事だ。
シャルロッテ師はパンが『石になるくらい長い間』生きてきたと自称し、始まりの魔女と呼ばれるだけあって古代魔法に精通している。
私も最初は古代魔法の講義を受けていたのだが、その時代がかった無意味な古臭さに閉口した。
――雨を呼ぶのに祭壇を作り祈祷のダンス。
――複雑怪奇な魔方陣を使い蝋燭よりも小さな火をおこす。
現在なら他愛のない初歩的な魔術に無駄な労力を費やす。私は古代魔法に絶望した。
「古い技術だから凄いと思ったら大間違いだ。古い技術だから廃れるのは当然だろ? ましてや最初期の技術なら尚更だよ」
シャルロッテ師の舌っ足らずだけど男っぽい物言いが頭の中でリフレインする。
「学ぶなら最新の技術が良いに決まってる。ところで、キミはアカデミーで最新の技術を学んでいたよな。是非とも私に教えてくれまいか?」
アカデミーの初等部の生徒ですら知っている初歩的な理論を知らずに目を輝かせる古の大魔導師の姿。
シャルロッテ師の門戸を叩くまで持っていた私の不屈の心はいとも容易くポッキリと折れてしまった。
#1 3/3
夜更けまで続いたシャルロッテ師の質問攻めに疲れはてた私は、与えられた部屋のベッドに飛び込む様に倒れる。
掃除をこまめにしていた訳ではないみたいで、倒れた拍子にが埃舞い上がる。
咳き込みながら部屋の中を見渡すと、倉庫にでも使っていたのか雑多な物が無造作に置かれているのが暗いながらも見える。
――嘗ては神童ともてはやされた私が何故こんな所で、こんな事を。
天井を見上げながらぼんやりと考えていたら、今の自分の情けなさに涙が出てきた。
ギィ。と立て付けの良くない扉が開くとシャルロッテ師の姿が現れる。
「何か用ですか?」
泣いているのを隠すのもシャクだから寝転んだまま、シャルロッテ師の方を向かずに答える。
「ああ、キミが沈んでいるみたいだったからね」
「そりゃあ沈みますよ。私の未来が真っ暗になりましたから」
悪びれる事もなく憎まれ口を叩くと、シャルロッテ師は私の傍らに腰を降した。
「……そうだろうな。すまないね、私が至らないばかりに」
私は無言のまま天井を見る。
気が立っていたとしても、一応は師である人に言うべき言葉ではなかったと後悔する。
だけど、私の生来の性であるへそ曲がりは自分の非を認める事を許さない。
「キミの心を傷つけてしまったみたいだね。……慰めてあげるよ」
シャルロッテ師は言葉を言い終わるや否や、私にのし掛かってきた。
「なにするんですか!」
「だからキミを慰めるんだって」
「私にはそんな趣味がない!」
「大丈夫。みんな始めはそうだから」
「揉むな! 吸うな」
「小さくたって大丈夫。揉まれたり吸われれば大きくなる」
「根拠は何処に!?」
「私の身体が根拠だよ?」
「今更カワイコぶるな! この年増! 若作り!」
「私は永遠の17歳だぁっ!」
「ドサクサに紛れて変な所を触るな!」
「ドサクサに紛れてない! 闇に紛れてるんだ!」
「ん……、だっ、だからぁ! あ、うん……へんなぁ……ところぉ!」
「ん―、聞こえないなぁ。何処なのか可愛いお口で言ってごらん?」
「調子にのるんじゃねーっ!」
朝、私は服が乱れたまま眠っていた。
そして床には薄気味悪い笑みを浮かべたシャルロッテ師が血だるまになって鼾をかいていた。
――これって正当防衛ですよね?
そんな訳で話は次回に続く。
――To be continued on the next time.
何故かNGワードにひっかかって、
>>199が見えない
202 :
Fragile Fantasy ◆NN1orQGDus :2008/09/10(水) 14:05:33 ID:R5QTVeIL
血迷いファンタジー投下終了。
かなりギャグ調だなwだがそこがいい
ロリババァと百合を入れてくるとはなかなかやるね
やっぱり「読みやすさ」はこの手の2ちゃん創作板では最重要要素だな
文頭を一行開けているのが、非常に読みやすい
中身は正直、何がしたいかよくわからん脳内会話を書きだしただけという印象だが、
それでも断然、面白く感じる
次は、もう少し改行を多めにして
スーッっと目線をおろしていくだけで読めるようにしてほしいな〜
>何がしたいのかよくわからん脳内会話を書き連ねただけ
これがよくわからん
起の部分でこれなのは何かまずいことなのか
まあ、一言で表わすなら全体的な「いきなり感」が問題かな
とりあえず、目的は早めに提示した方がいいよ
少年漫画でもこれは鉄則、1話めでハッキリと目的とその動機付けを描く
あと、会話はできる限り短めに
ラノベと違って、顔もわからんそもそも外形描写すらない2ちゃん小説で、
延々と会話をされてもダレる(特に同じようなキャラ、同じような会話が多すぎるとなおさら)
ガンガン、引きを重視して引っ張らないと飽きてすぐ人いなくなるぞ
実際、このスレがそれなわけで
この板って評論レスつくのがデフォなのん?
別のとこだと作者に求められい限りやらないのがマナーだったもんだが色々違うもんだね
このスレと評論希望スレ以外はつかないよ
209 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 16:29:53 ID:BGB/TlCk
板的に仕方ない
喪男の妄想スレみたいな
作品としてではなく妄想ストーリーを晒すレベルのスレならいい感じ
軽く落ち込まなくて済むよ
確かに、引きは書き手さんには意識してもらいたいね
正直いうと、読み飛ばしてるのも多いし
ようやく私も新たな物語が出来た。
まだ1章までしか書いていないが、受け入れてもらえれば幸いだ。
タイミングを見計らって投下したい。
>>202 乙。なんかおかげで救われた気分だよ。ありがとう。
中身も面白かった。ただ、百合って点でついついライバル心を感じてしまうw
>>207 的を射た評論なら歓迎なんだが、前提からして間違っている評論されても微妙なだけだなあ。
書いている側から言わせてもらうと。
つーか、俺やっぱ前面に出すぎ?
他の書き手さんの意見も聞きたいからつい出てきちゃうんだけどな。
>>211 楽しみにしてる。
結構長くなりそうかな?
連作ならできればトリップをつけた方が騙りが出なくて良いと思うよ。
>>213 気持ちは解るけど落ち着こう。
スレで我を張っても損するだけで得はない。
私は古の大地をあまねく旅する吟遊詩人じゃ。世界中の国の英雄詩をこのハーディーガーディ、
(わしのギターの名前じゃ)のロマンチックな音色にのせて語り歌っておる。
幻想的な森から凍てつく大地、遥かな未開の土地、壮麗なる王国がわしを読んでおる。
願わくばかの地で英雄のバラットが歌えんことを……。―《北欧の吟遊詩人の言葉》
壮大に連なる山々が見る者を圧巻するここ北欧の地。
その山々は遥か東まで高き標高を維持しながら続いている。
ふもとの民は皆牧歌的な生活に勤しみ、今日も山脈のふもとの草原で家畜を放していた。
この地は太古の時代から偉大なる戦いの神が治めていたのであった。
神からはほど遠い農民は彼らの存在を目にすることはまずなかったが、
絶えずその存在を信じていた。そうした名残がこの地にアスガスドという名を残したのである。
しかし、一人前の戦士となり王族に仕えた者は皆その神の存在を信じざるを得なかった。
なぜならアスガルドの王族は長年神に仕え、戦神の血を引くものまで存在していたからである。
それゆえにアスガルド神たるアス神族の血を引く王たちは強大な魔法の力を行使し、
長年侵略者や邪悪な存在と戦ってこられたのだ。
そしてその魔法の力は北欧の大地にも深く染み込んでいるのであった。
人々は東まで広がる山脈を《北の山》と呼び、山々が与えてくれる豊かな緑に感謝した。
その豊かな《北の山》の幻想的な森の中からは年に数回、
美しくアコースティカルな音色と勇ましい歌声が聞こえてくるのだった。
ふもとの農民はこれを山に住む妖精や小人だと信じ、
その季節になると村の西の祭壇に家畜等の生贄をささげて踊るのである。
そして、その季節はもうすぐやってこようとしている……。
>>206 >>210 自分のは今のところ引きがないから読み飛ばされているんだろうなあ、と思いつつ。
引きを加えることで全体的な雰囲気や展開の流れを壊したくない、
完成したときの精度を出来るだけ高めたいっていう感情と、
そう拘っても読まれなければ結局意味ないんだよなあという分析が入り混じってジレンマになってます。
本当、最初書くときに引きを入れようと思ったけど、
書こうと思っているものにはそぐわないと思ってやめた経緯があるから難しい。
ていうか二回目の投稿で主人公の名前間違えたの誰からも指摘がなかったレベルだから、
次は引きのあるシーンまで書き溜めよう。
>>148 捗った、難しいのか……。
漢字/ひらがなの選択は漢字とひらがなのバランスだったり、
テンポだったりします。
ただ、確かに読めなければ意味ないですよね……。
>>118 ちなみに馬車の時速を10キロ位として、
頑張れば一日で100キロくらいは進める計算になります。
東京から500キロほどとなれば盛岡あたりらしいので、
高原の春の季節と、北は更に高い山脈だという点ではさほど矛盾はないと思っています。
海路にしても碇泊できる場所や港町を経ずに進むと言うのも考えられません。
山賊や盗賊と言った治安上の問題もあれば、獣害もありますし。
軍隊であればその手段も大いにあるかもしれませんが、
行商人ならあえて街を避けて旅をする理由がそうそうあるのかな? と。
税金だの、そういうものはあるかもしれないけど、
栄える港町となれば幾分緩やかじゃないかなあと思いました。
>>215 了解。自重する。
今度来るときは続きを書いたときだけだ。
(緊急性があるトラブルが起きた場合はこの限りでないが)
みー
自重する必要はないのですよぉ
ふぁいと・おーなのです
>>216の続きがあるのだが投下する必要はあるのだろうか?
>>220 レスに必要性なんてものはない
投下するかしないか、決めるのはあんただよ
やるならご自由に
投下すれば少なくとも保守にはなるさ
>>220 ああ、すまんすまん
>>216だな。
かなりスリムになったが、まだまだ設定をそのまま押し出そうとしてしまっているところがあるように感じる。
設定を作るのはいいことだが、読者にはその設定がどうやって生きているかを見せて、言葉によらずして理解してもらう方法がいい。
たとえば
>毎朝早くから、歌いながら店の主人が、一日分のパン生地を
とやるより
>「私は〜 パン屋〜の お〜お旦那〜♪ 今日もパン屋でパン作る〜」
>歌いながら、生地をこねる。
>「今日もパン屋がパン作った〜」
>時折ポーズを決める。パン屋の朝は早い。
とかやった方が、パン屋の人となりも見えていい。
ま、ともかくそんなことも考えながらやってみてくれ。
設定羅列で押すのもないわけじゃないが、読む人間を引きずりこむのは難しい。
それと冒頭の段落は言行録からの抜粋の形をとっているが、そうだとしたら
>(わしのギターの名前じゃ)
は大層間抜けに見える。
詩人のお茶目さを表現しようとして、狙ってやったのであれば、表現的には今回の白眉だと言っていい。
特に何も言われていないから、前回のことも鑑みて、お節介かもしれないが一応こうするといいんじゃないかを書いてみた。
いらんなら言ってくれ。
投下する必要とやらについては好きにしる。
必要に迫られて書くよりは、楽しんで書いてくれ。今の自分で一番良くできたものを自慢しにくるくらいのつもりで投下すればいい。
評価を要求してくれればまたボコボコにしたるが、受けた評価が重いだけレベルアップの道筋が立ったと思ってくれればいい。
>>223 鼻息荒いのも良いけど、
>「私は〜 パン屋〜の お〜お旦那〜♪ 今日もパン屋でパン作る〜」
♪を使うのもかなりの間抜けに見えるよ。
まあ、批評するなら自分の意見が正しいって思い込まないようにね。
>>224 批評行為を否定する思想だけは理解する
「批評厨うぜえ」でおk
>>225 批評は否定してないよ。
ただ、自分の感性や嗜好をごり押しする批評が嫌いなだけさ。
>>226 埋めがてら雑スレ行くか
どうも分かり合えない気配がぷんぷんしてるが、黙っているよりいいだろう
キチガイの巣と化してきたな
>>229 スレを移ってくれてるだけまだ良識ある人たちじゃね。
とはいえこの流れは良くないな……俺もなんか投下してみるか。
私は吸収できるものは吸収し、
どんな意見も大事にしたい。
批判というものはどんなものにも普遍的に生じるものだ。
それをどう受け取るかは己の判断にゆだねられる。
おやすみage
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 07:45:02 ID:dUYqLDAC
糞スレになってきたなヒャッホーイ!!!!!!!!!
ならこのまま糞スレでいいじゃんいいじゃん!!!!!!!!!
俺さぁ女の子三人にメールしてみたんだよね。全員に放流されちゃったZE
返信してくれるのは最初の三通くらいなのなw
なんで?なんで?なんで?まぁいっかー。俺にはバーチャル世界に17人の彼女がいるしNE☆
ID:hvsJWLenは、書き手が間抜けさを狙ってかなりの程度成功している、だがこういう書き方をすれば一層際立つんじゃないか?って言ってるようだ。
それに対してレスをつけてるID:MK71EvVkは、ID:hvsJWLenが間抜けさ自体を批判しているかのように語読して噛み付いただけ。
はっきり言って
>>223の言葉遣いが悪かった。冗談がわからない人もいるってことを配慮したレスにすべきだったんじゃあないかな。
この流れはここで切りましょう。
失礼した
要は上から目線のとんちきな批評はキモいってことだなw
237 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 13:23:08 ID:dUYqLDAC
でも俺が一番キモイぜ! 名にしろメールスルッとスルーされるくらいだからなぁ
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 15:34:24 ID:dUYqLDAC
返信キタ−−−(・∀・)−−−!!
物作る人間なら作品で語れよ
プロローグ
リチャードは目を開けた。
目の前に突き立った錆びた剣以外には、見渡す限り荒涼とした大地が広がっているだけだった。
およそ歴戦の武人らしからぬのろのろとした所作で膝の土埃を払い立ち上がる。
こんなに身に纏う鎧を重たく感じたことはかつてなかった。よろめきそうになる身体を剣で支える。
結局、わしの手に残ったのはこの老体とこの荒涼とした風景だけなのか。
錆びた剣が答えるはずもなく、リチャードはいつまでも立ち尽くしていた。
241 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 20:16:38 ID:7STAcFO3
オッサンが目を開けたというだけの内容かよ
投下しても大丈夫ですか?
いいんじゃないでしょうか
剣は戦士の魂だ。
その剣を振るう勇敢な戦士を読みたい。
#2 1/2
「……フランチェスカ、キミの愛が痛いよ……」
「馬鹿な事を言ってないで手を動かす!」
血達磨になっていたシャルロッテ師を文字通りに叩き起こした私は、工房の掃除を提案した。
自分で言うのもおかしな話だけれども、私は綺麗好きだ。
整理整頓は言わずもがな。床やテーブル、窓の鴨居に埃が積もっているのは許す事が出来ない。
許せなければ許せるような状態にすれば良い。つまり、ただいま清掃中なのだ。
私は机の上に無造作置かれている瓶を手にとった。ラベルには記名がないが、見た感じからして薬物であると判断した。
「シャルロッテ師、この薬品は?」
シャルロッテ師は瓶を一瞥すると、嬉しそうに目を輝かせて答える。
魔導師には2種類のタイプがある。
1つは自分の研究成果を隠匿するタイプ。もう1つは自分の研究成果を誇示するタイプ。
恐らく、シャルロッテ師は後者のタイプなのだろう。
「それは痺れ薬だ。隣にある瓶は媚薬だな。大事な物だから丁重に扱ってくれたまえよ?」
痺れ薬と媚薬。何故か解らないけれども、猛烈に嫌な予感がする。
「大事な品物なら厳重に保管するべきなのでは?」
私は瓶を机の上に起きシャルロッテ師の瞳をを真っ直ぐに見つめる
「厳重に保管したら気軽に使えないじゃないか」
「誰に使うんです?」
「勿論キミに」
「……呪いますよ?」
「是非もない。キミの呪いは私への熱烈な愛情と受け取ろうじゃないか」
「寝言は寝てから言って下さい」
「……嘴の黄色い小娘の癖に言うじゃないか」
シャルロッテ師の言葉に険が含まれる。そして、お道化た瞳が獲物を狙う猛禽の様に鋭い物に変わる。
しかし、私は負けずに言い返す。
「なんですって!? シャルロッテ師、その言葉……訂正して下さい」
「訂正して欲しければ力ずくで来るが良い。その代わり、私は力ずくでキミを手込めにさせて貰おう」
空気が粘り気を帯びた物に変わる。
ヒリヒリとするような殺気が私の身体を蟻の様に這い上がってくる。
二人の視線が火花を散らすように空中でぶつかる。
私は息苦しい殺気に包まれる中、右手の人差し指をシャルロッテ師に向けた。
「――災いあれ。邪なる者よ」
「へえ、ガンド撃ちか。そんな物が私の愛の妨げになるとでも?」
シャルロッテ師は唇を歪に歪ませて私を嘲笑う。
戦士というとDQ3の原体験のせいで
もっさいガチマッチョなむさ男を連想するが、
ロシア語で書けば”ヴォエヴォーダ”
ザ・ボスの称号を持つ最強の戦士だな
#2 2/2
ガンド撃ち。相手を人差し指で指すことで体調を崩れさせるというものである。
シャルロッテ師の言葉通りにガンド撃ちは初歩の呪法であり、単純であるが故に熟練の魔術師には通じないだろう。
だけど、シンプルであるが故に強力な物にする事が出来る。
「通じないなぁ、こんな物っ!」
粘着質な空気を切り裂くようにシャルロッテ師は私に飛びかかってきた。
そして、床に落ちていた雑巾を踏んで滑って転んで盛大な音を立ててに床にキスをした。
すかさず私は呪いの藁人形を取り出してシャルロッテ師に見せつける様に掲げる。「これがなんであるか分かりますよね?」「えーと、キミの恋人かな?」
シャルロッテ師は微妙な笑顔を浮かべながら声を裏返らせて答える。
猪口才な事を。
ニッコリと笑いながらシャルロッテ師を見下し、ゆっくりと握る手に力を込めた。「ま、待て、待ってくれ! 話せば解る! お互いに肌を重ねれば解りあえる!」
「すみません、シャルロッテ師。私と貴女の間には埋めがたい溝があるみたいです。
ああ、勿論魔導師としては尊敬してます。でも、人間としてとなると……疑問符がつきます」
「いや、だから待ちたまえ! 人を呪わば穴2つって言うじゃないか? ええい、何を言ってるんだ私は! 兎に角待ちたまええエエっ?」
渾身の力で藁人形を握り締めると、シャルロッテ師はヒキガエルを踏み潰した様な悲鳴を上げてビクビクと身体を震わせた。
「……言葉は無用。負の感情を操るのみ。貴女が悪いんですよ?私を怒らせるから。」
シャルロッテ師は青息吐息虫の息で悶え苦しんでいる。身体を弓なりに反らせて苦痛に喘いでいる。
「んっ、あんっ……だめぇ、これ以上は、私、どうにかなっちゃう……」
違った。桃色吐息で悶え喘いでいる。顔を頬を朱に染めて……。
「何をしているんですか、貴女はっ!」
あまりの薄気味悪さに私は藁人形を思いっきり床に投げつけた。シャルロッテ師は、ぐえっと悲鳴を上げて動かなくなる。
「な、何って、キミがやったんだぞ?……新しい快感を目覚めさせた責任を取ってくれたま……えっ!?」
藁人形を踏み潰しすとシャルロッテ師は白目を剥いて完全に沈黙した。ピクリとも微動だにしない。
「……気色悪い事を仰らないで下さい」
こんな人が私の師匠だなんて不幸ですね私。不孝ではないとは思いますが。
――To be continued on time.
投下終了です。
己の戦士のイメージは、
コナン=長剣を振るう蛮族だな。
または、
アラゴルン=長剣を振るう人間の王だ。
ほかに、エルリックやベオウルフか。
こんな戦士が登場する小説を読みたいものだ。
つまんねぇ……ホレボレするくらいつまらねぇよ。
これじゃ単なる作者のオナニーだな……。
文章が汚い。濁流の中を泳がされてるような気分になった。
前に何本か良いのあったけど、ここ最近のレベルの低さは異常だな……
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 21:26:31 ID:F0m1c4cZ
>>252 ハイレベルな作品を知ってるお前がハイレベルなSSを書いて手本を見せてくれよ。
そこまで言うなら当然書けるよな?
英語だと
兵士→ソルジャー
戦士→ウォリアー
と語感的にも兵士の上位機種とわかるが、
日本の場合、やっぱり「FF7」の影響でかソルジャーがめちゃかっこいいイメージで
脳内変換されるんだよなw
LoVスレでも兵士がクラスアップして戦士になるのはしょぼいとか
言われてたのを思い出したw
兵士って巷ではそんなイメージなのか
兵士というと雑兵のイメージなんだけどな
逆に戦士とか闘士が三國志の武将みたいな豪傑的なイメージがある
イメージ的には…兵士 = 正規兵、戦士 = 傭兵 みたいな感じ
兵士は規格品の、統一された武装で集団でいて、戦士はたった一人で、好き勝手にやってるイメージがある。
260 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/12(金) 23:16:14 ID:DPs0/sHm
兵士はあくまでも何らかの組織に入って一個の手駒として機能するのが商売だろ
戦士ってのは、自分自身の意志で戦いに身を投じる連中のことだよ
ベルセルクでいやあ、鷹の団を抜けたガッツだよ。
それ以前のガッツはソルジャー(マセナリー)でしかないんだよ!!
ttp://fantasy-academy.bona.jp/dict/term_s/warrior.html ま、俺のは↑を読んだそのまんま影響受けた戦士観だけどな
ソルジャーの方が格上にしてしまうのは、「一員」としてのストイックさに美学を見いだす日本人的気質じゃね?
良いとか悪いとかじゃなくて、そういうかっこよさってあるよな。
>>260 言い得て妙だね
日本人には武士と近い、ソルジャーの方が馴染みやすいってところか
辞書で引くと戦士と兵士にそんな違いはないかな
※戦士=戦さに出る兵士
まぁ、昔は武士なんて何パーセントもいなくて、
戦さも農民が駆り出されてやってただろうから兵士の方が親近感はあるんだろうな
俺は武人(ウォリアー)の方が好きだけど
と、引きすぎだなこの話題w
ここらで<戦士>をテーマにした小説の投下を希望してみようw
つーか、
兵士 = ソルジャー
戦士 = ウォリアー
とするなら、じゃあファイターってなに?
闘士
聖闘志=セイント
まあ、幾らでも造語できるのが創作の面白いところでもあるw
セイントって聖者なのに
あんな変態クロス着て殴り合うとかいい発想の転換だったな
騎士は?
ナイト
聖騎士はパラディンだっけ?
サラリーマンは?
金太郎
やはりファンタジーに戦士はかかせんな。
皆戦士が好きなのだろう。
ちなみにノルウェー語で戦士は「ウィンディル」だ。
戦士も良いけどファンタジーと言えば魔法使いが頭に浮かぶな。
魔法使いもいろいろ呼称があるよな。
ウィザードとかソーサーかマジシャンとかキャスターとか
メイガスは?
ああ。
魔法使いと魔術師というのには違いがあるのだろうか?
エルリックでは後者の表記が多いと感じるが。
一方、指輪物語やアーサー王では魔法使いが多い。
何の違いだろうか。これを読めば分かるかも知れんが、難しいところだ。
てか翻訳家のセンスなわけで
魔法使いも魔術師も魔道師も原語はぜんぶ同じでしょ
ちなみに「魔道師」って訳語は荒俣宏の造語だって知ってた?
280 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/13(土) 13:20:58 ID:Dro5ev+G
パラディンとか魔法使いの呼称とか魔術師との違いとか、おまえら
>>260のサイトの関係者かっつのw
全部乗ってるじゃんかよ
>>279 召喚魔術とか喚起魔術とかあたりになると朝松が絡んでくるらしいけどね。
まあ朝松も荒俣には随分と振り回されたとは聞くが…。
魔法使いとか魔術師とか、世界観にもよるけど作中で書き分けた方がいいかも知れない。
ただし作中で平民だとみそもくそも一緒でみんな「魔法使い」と呼んでて実際は違うとかでもいいかもね。
>>278 とりあえず細かくは違うらしいんだけど、学者じゃあるまいし気にしなくてもいいと思う。
明確に違う世界観は奈■■■■の書く世界とかあるけど、ね…。
>>262 農民と兵士の区別は戦国時代はついてないというか、兵農分離は戦国時代も終わり頃になってようやくでてきた。
七人の侍はいい映画だと思うけど、あの時代だと百姓は兵士もしていたから、あのシチュエーションは本当は成立しない。
いやでも、侍を雇うってカッコイイシチュエーションなんだけどねー。
ちなみに戦場荒らして鎧だのなんだのを売るのはふつーにみんなやってて、とある村は
毎年のようにある近所の合戦がなかったからその年の冬を越せずに廃村になったという例もあるそーだ。
この流れは。
ヒロイックな小説が期待できる。
アンチヒロイックファンタジーの復権に期待
俺を満足させるハイレベルな作品投下待ち
駄作はチラシの裏にでも書いて一人でシコってろw
>>284 待つよりも自分でハイレベルな作品をチラシの裏にでも書いたら?
荒らしに構うなよ……。
今日は営業日だ。
>>33の設定を少し練り直して、SSを書いたので投下してみる。
ペン先をインクに浸し、羊皮紙の上を滑らせる。
定規のお陰で正確に製図された円の中心に、小さな赤い宝石を置く。
それからその宝石を囲むように複雑な幾何学模様を描き、記号を各所に配置する。
ペンが最後の三角形を書き終えた瞬間、その変化は起こった。
中央に置かれた宝石が怪しく輝いたかと思うと、突然その宝石の下に染みが出来、広がって、インクを滲ませる。
しかしその滲みのせいで記号の一つが判別出来なくなった途端、その変化は終わった。
「うーん……やっぱり駄目か。」
変化の一部始終を見ていたアーメリアは、インク壺にペンをさし、それからつい、そうこぼした。
輝きの消えた宝石をつまみ上げ、小さな箱の中にしまい、ローブのポケットに放り込む。
真ん中に大きな染みが出来た羊皮紙は、持ち上げると水が滴った。
羊皮紙をそばのゴミ箱に落とし、机の上を拭くための雑巾を用意し忘れたことに気付いて、椅子から立ち上がる。
ピンクブロンドの髪が肩に落ちた。
広い部屋には様々な本や器具が乗っている長机がいくつも並んではいるが、彼女の他には誰も居ない。 静かな研究室を横切り、廊下に出る。
赤い絨毯が敷かれたそこを歩いて洗面所まで行き、雑巾を一枚とってから返すと、アーメリアと同じローブを着た、別の人間が部屋に立っていた。
その人間はこちらに背を向け、頭をキョロキョロと動かして、誰かを探しているようだった。
「レイラ?」
声をかける。
名を呼ばれた彼女は振り向き、アーメリアを見ると、快活な笑顔を浮かべた。
「よーうアーメリア、研究は順調?」
皮肉っぽい口調で彼女は言った。レイラは波がかった黒髪をかきあげ、その切れ長の目をアーメリアが持っている雑巾に向ける。
「何よそれ?」
「あ、これはさっき水の術式を描いていて……」
「なぁに。また朝からずっと研究してたの?」
自身の横を通りすぎて、机をタオルで拭く友人にレイラは言う。
アーメリアは困ったような笑顔で返した。
「ま。アンタのそういうところは好きだけどさ。」
そう言ったレイラはアーメリアの横の机に腰かけ、アーメリアの肩を叩く。
「んなことより今日ヒマ?あのさ、街に面白い旅芸人の一座が来てるらしいよ。観に行かない?」
「これから?」
「昨日の話なら遅すぎるし、明日の話なら早すぎるでしょ。」
それを聞いたアーメリアは顎に手をやり、少し考えた風だったが、やがて首を振った。
「ごめん、研究したいし……」
「えー。っていうか今なにやってんのアンタ?」
体を傾け、不満げに顔を覗きこむレイラに、アーメリアは微笑む。
「水と土の基本術式を組み合わせて、固い水、つまり氷を作りたいの。」
「なんで?」
「氷が自在に作り出せれば、食品の保存が楽になるから。そうすれば、みんなの生活がもっと楽になると思って。」
「はぁ……真面目だねぇ……」
レイラは感心したような、呆れたような顔をする。
今のほとんどの教会術師は研究なんてやっていない。
彼らは大体が、跡取りを騎士団に入隊させたくないと考えた貴族たちによって、半ば無理矢理に試験を受けさせられ、合格してしまった金持ちのボンボンだ。
そんなだから、術式の研究に微塵も興味があるはずもない。
レイラもその一人だ。
レイラは王国北方の、シングライト家の三女だ。
女性は本来、騎士団に入隊する必要は無いのだが、女性にも世の中を生き抜く武器が必要だと考えた彼女の父によって、やはり半ば無理矢理に勉強をさせられ、教会術師になった。
難関で知られる試験を一発でパスしてしまったのだから、きっと素質はあるのだろう。試験官は女王自身だ。賄賂は通じない。
だが、素質がある、ということと、やる気がある、ということは別問題だ。
その点、平民出身のアーメリアは、素質にもやる気にも恵まれている。
レイラには彼女が少し眩しく見えていた。
アーメリアは言った。
「でも、やっぱり行こうかな。気分転換にいいかも。」
「お、マジ?じゃあ来なよ。中央広場に出てるらしいよ。」
レイラは机から飛び降りた。
アーメリアはポケットから先ほど宝石を放り込んだ箱を取り出し、それを自分の机の引き出しにしまった。
レイラは訊いた。
「それ、中に入ってるのって術式結晶?」
「うん。」
「へぇ、ちゃんといちいち箱に入れてるんだ。」
アーメリアは頷いた。
術式結晶とは、魔術を行うために描く術式の発動に必要な、いわば燃料だ。
赤く透明感のある結晶で、純度によって品質が全く違ってくる。
赤い絵の具をただ固めたような、濁りきった術式結晶なら豊富に見つかるので、広く普及しているが、その力は弱く、キッチンで料理のための火を起こす程度しか出来ない。
さらに寿命も短いので、完全な消耗品といった感覚だ。
それに対して教会術師に渡される術式結晶は純度が非常に高く、ともすればそこにあることにすら気づかないほど。そしてその分寿命も長く、威力も高い。
レイラや他の教会術師は、本当はアーメリアがやっているように、“術式結晶は使わない時は箱に入れる”という規則があるのだが、すぐに使えて便利なので、アクセサリーの一部にしたりして持ち歩いている。
ちなみにレイラは術式結晶はペンダントのシャトルにはめて、使うときはペンダントを外して使っている。
アーメリアは見ての通りだ。
真面目と言うべきか、クソ真面目と言うべきか。
「行かないの?」
そんなことを考えていたせいで少しボンヤリしていたレイラは、首を傾げたアーメリアの声で我に返り、慌ててうなずく。
アーメリアに僅かに笑われた。
「じゃ、行こうか。」
そうして振り向き、扉に向かおうとした時だった。
二人がまだそこまでたどり着かない内に、不意に扉が開いた。
扉の向こうからのそりと現れたのは、レイラたちよりも高級なローブを着た中年の男だった。
実際の年齢よりも老けて見えるのは、その顔に刻まれた深いシワのせいだろう。
レイラの体は彼を見た途端硬直したが、アーメリアは深く頭を下げる。
男は部屋に足を踏み入れ、二人の前に立ち止まり、じろりと横目でレイラを見おろす。
レイラは目を合わせないように訊いた。
「な、なにか?グリンブリッジ様。」
「シングライト、なぜお前がここに居る?」
まだ四十代のはずなのに、かなりしゃがれた声で、アザード・グリンブリッジ大教会術師は彼女に言う。
レイラは思わずたじろいだ。
「私はこの教会の、二等教会術師です……」
「ならば訊こう。お前は勤勉か?」
「……いえ。」
「清く、そして誠実か?」
「……それなりに。」
「神に命じられた三戒律すら守れぬ者を、私は教会術師とは認めん。わかったらこの研究室から出ていけ。
今の二等教会術師で、ここに居る資格があるのは、アーメリアだけだ。」
「グリンブリッジ様、それは少し言い過ぎではないでしょうか?」
アーメリアが口を挟んだ。
心なしか、その表情はアザードを睨み付けているようにも見える。
アザードはアーメリアに向き直った。
「何か用事があっていらっしゃられたのでしょう?なんでしょうか?」
アーメリアの声は冷静だった。
アザードは不快そうに顔を少し歪めたが、彼女を怒鳴りたてるようなことはしなかった。
「アーメリア、お前の研究に役立ちそうな論文が南の教会で発表されている。もし見たいなら、取り寄せてやろうと思っているが。」
「そうなんですか。ありがとうございます、お願いします。」
断ち切るように彼女は言う。
アザードは頷き、そしてゆっくりと背を向け、レイラに二度と視線を送らずに、鈍い足音を響かせながら部屋を出ていった。
それから数秒の沈黙の後、レイラは小さく言った。
「……ありがとね。」
アーメリアは首を降った。
「でも、アタシのせいでアーメリアの印象が悪くなるかも知れない……」
「レイラ、勘違いしないで。」
アーメリアは静かに、だが熱の篭った声で言った。
「私も基本的にはアザード様と同じ考えよ。研究の意志が無い者は、本来はここに居てはいけないの。だけど、私は貴女がここに居ることを咎めない。何故かわかる?」
突然の友人の力強い変貌と、真っ直ぐこちらを見つめてくる、彼女の、術式研究のように透き通った瞳をレイラは直視したくはなかった。
アーメリアは続ける。
「貴女がどうして教会術師になったのか、私は貴女から聞いたから、貴女のその研究に対する消極的な姿勢も理解できる。
しかし、貴女は律儀に毎日ここに来ている。
他の人たちは何か用事が無い限り、いえ、たとえあっても、出来るかぎりここへは来ようとしないのに。
……何故、か。貴女は自分で説明できる?」
アーメリアの言葉を聞いたレイラは、絶句していた。
この友人は、もしかして、自分のことを何もかも見透しているのではないか。
心の隙間に無理やり捩じ込まれるような声。
レイラは、気づいた。
「アタシ、嘘、ついてたんだ。」
「誰に?」
「自分に。いや、でも、嘘とは違う……?」
「正体は?」
「アタシは、目を背けていたんだ……!」
「何から?そして何故?」
レイラは自らの胸に手を当て、顔をあげた。
「自分の素直な気持ちから。理由は……子供っぽい反抗心。」
「“素直な気持ち”って?貴女は何に反抗していたの?」
「本当は、アタシもアンタと同じでありたいんだ。だけど、不真面目を装っていた。原因は、自分の家への反抗。」
自分でも驚くほどにスラスラと、レイラは自分の心中を晒すことが出来た。
それと同時に、不思議な解放感もレイラは感じていた。
アーメリアは静かに頷く。
「貴女は本当は、知識欲に溢れた素晴らしい人間よ。だけど、下らない感情からそれをあえて無視している。
……いつか、自分で気づいてくれると思っていた。だから私は貴女を拒まなかった。」
アーメリアはそれだけ言って、そして扉のそばへ向かい、そこに立った。
彼女はノブに手をかけ、その状態で再びレイラに視線を送る。
「さぁ、行こう?」
振り向いた彼女は、いつものアーメリアだった。
「なんか、悔しいな。」
レイラは彼女を睨み付け、そう呟く。
「なにが?」
「アンタがアタシにアタシを、そうやって語らせたことが。」
「そう?」
「だから」
レイラは扉に背を向け、妙に綺麗なままの自分の机へと乱暴についた。
「アンタが二度とあんなことアタシに出来ないように、喜んで踊ってやる。
アンタの望み通りの形をとって、アンタを越えてやる。」
レイラはアーメリアを睨み付ける。
アーメリアは笑った。
「素直になればいいのに。」
「うるさい」
アーメリアは扉から離れた。
そして、彼女も自身の机につく。
「さぁ、研究を始めましょうか。」
「……んー」
レイラは自分でも子供っぽいと思いつつも、アーメリアへの対抗心と、不満を隠すことができなかった。
アーメリアは優しく微笑む。
二人はペンを手にとる。
本が広げられ、羊皮紙の端が重りで押さえられた。
インクが紙の上を滑る。
その音は、その日一日中、止むことはなかった。
以上です。
改めて見直してみると、自分でもなにが書きたかったのかわかりませんw
おお、教会術師の続編だ!
そうか、あのがんこじじいが見下してた今時の若いやつらの中にも真面目に頑張ってる娘がいるんだね
魔法や剣がキタ−−−(・∀・)−−−!!
白熱のバトルがキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
295 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 22:35:46 ID:p05pSE6V
作品期待age
test
とりあえず思いついた話の出だしっぽいのを投下
昼間でも陽の光が遮られるほど鬱蒼と茂る森の中。
平地に地平線の果てまでも続くその森に、大河から切り分かたれた小さな小川があった。
小川の側には森を切り拓いて建てられた巨大な砦。丸太で作られた家が多数並んでいた。
砦と街が一体化した、いわゆる城市と呼ばれる建造物である。街の中に暮らす数千もの人々を守るため、
強固な城壁と高い櫓、精強な兵士が連日不穏な動きがないか目を光らせていた。
しかし実のところ、これほど監視の目が厳しくなったのもつい数ヶ月前からのことである。
砦には二階建ての建物は珍しく、ほとんどが平屋建てだった。二階建てになっているのは砦の奥まった所に
そびえる部族長宅他、数軒を数えるのみである。
砦の中でもっとも大きく、目立ち、権勢を誇示するその部族長宅では連日の話し合いがもたれていた。
「これが最後だ!期日まであと十日!戦闘の準備をするには今日がぎりぎりだ。今結論を出そう。降伏か戦争か」
煤けた銀の器に注がれた蜂蜜酒を一気に飲み干し、無精ひげを伸ばした精悍な男が数人の仲間と共に訴えた。
森の中に住まうこの一族、イェズルイ族は森の中で生まれ、死ぬ、自然と共に生きる一族だった。
その一族にはるか南方の帝国ジルベニアから服属を求める使者が来たのが、騒動のきっかけであった。
ジルベニアは歩兵十五万の大軍を擁し、魔法の軍事研究も盛んな今大陸で最も勢いがあると言っても過言
ではない大国である。
帝国が北の各部族に使者を放ったのは、最近は反抗的な海上勢力もあらかた屈服させ、残るは蛮族の北方、
大陸制覇も時間の問題かと南から流れてきた噂を彼らが聞いた矢先の出来事だった。
各部族長はこの地域で主導的な部族であるイェズルイ族と協議すべくこうして集まった訳だが、服属とも徹底
抗戦とも結論がつかず、帝国の定めた期日の三日前まで時間を浪費しただけ、というのが話のあらましである。
「帝国の税の収奪は凄惨を極めると言うぞ?税を搾り取られる二級市民で満足か?森の民の自由はどうした?
この腑抜けどもが!」
未だ結論を出し渋る各部族長に、先程の男はもはや我慢の限界であった。
立ち上がり、座ってた木の椅子を蹴り飛ばし、邸宅の外へ飛び出した。仲間も後へ続いた。老いた部族長達は
ため息をつきながらも何か行動を起こす素振りはなかった。
「兄貴ぃ、どうでした?」
仲間は機嫌を損ねぬよう、男の数歩後を付いてきた。男が街の大通りに通りかかったとき、小道の陰から子悪党
然とした、目つきの悪い男が姿を現した。
大通り、といっても大都市のものとは違ってこじんまりとした道だが、掃き清められた小奇麗な通りである。
通りを歩く女達が兄貴と呼ばれた男に、皆親しげに声をかけていく。よほどの有名人であるのだろう彼の耳に、
目つきの悪い男は口を近付け小声で言った。
「ドーブル兄ぃ、他部族の若いのとも話は付きやしたぜ」
「ああ、頼むわ。ジジイ達はみんな腰抜けばっかりさ。老い先短けえクセに、あの歳になって自分の何を守るってんだ」
ドーブルと呼ばれた男はイェズルイ部族長の一人息子だった。
直情的ではあるが面倒見の良い性格で各地の若者から大きな支持を集めていた。
齢二十五にして部族長の補佐を任されるに至り、ようやくやんちゃ坊主も人並みか、と周りの大人が胸をなで
おろした頃にこの事件である。
他人の下に入るのを良しとしない、血気盛んな若者が主戦論を唱えないはずがなかった。
ドーブルとその手下は、街の片隅にある酒場へ入っていった。
普段は仕事のないオヤジがくだを巻くこの酒場だが、今日は若者の集会場と化していた。
ドーブルが入ると途端、衆人の視線は集中した。
「ジジイの集う地獄から我らが英雄、ドーブル兄貴のご帰還だ!」
誰かがそうはやし立てると、場がどっと沸いた。
次々に若者が彼の周りに寄ってきた。
「兄貴、準備は万端です!今夜いきましょう!」
「あんたが指揮を執ってくれれば、百万の軍でも怖くねえ!」
ドーブルは笑いながら周囲を落ち着け、近くの椅子にどん、と腰を下ろした。
彼は酒場の奥の部屋にいた数人の女を目の前に呼び寄せた。
待ってましたとばかりに駆け寄ってきた女達は、皆街でも評判の美人ぞろいである。
彼女らは目を輝かせて彼の言葉を待った。
「例の薬を酒に入れて今夜ジジイ達に注いで回ってくれ」
「やるんだね、兄さん!まかしといてくれよ」
「全員に確実に飲ませてくれよ。頼むぜ」
「わかってるよ!心配しないでどんと構えときなよ!」
「よし、じゃあ今日の分は俺のおごりだ!好きなだけ飲んでくれ!明日からは大変だからな!」
昼過ぎからのどんちゃん騒ぎに周りの住人は眉をひそめたが、若者達はお構いなしに笑い騒いだ。
数十人の飲む速度はたちまちに酒樽数個を空にするほどだった。
ドーブルは盛り上がる周りをよそにふらりと立ち上がって酒場の扉に向かった。
「兄貴ぃ、どこに行くんで?」
「酔い覚ましだ、しばらくな」
片手を振って場を後にし、彼は砦の側の小川へ向かった。
決して枯れることのないこの小川は、生活用水を得る場であり、遊びの場でもあった。
子供の頃から水遊びをしたり釣りをしたことのない者は、砦の中にはいない。
ドーブルも子供の頃はよく釣りをしたものだった。もっとも、最近は暇もなくなりやらなくなって久しい。
小川の水をすくい、彼は顔を洗った。
しばらく小石の散らばる川岸にただ座って呆けていると、木の陰から中年小太りの、あごひげを指の長さほども
伸ばした男が姿を現した。
「どうも、ガムニさん」
ドーブルは座ったまま片手を小さく挙げて挨拶した。
「もうこの川もしばらく見納めだな」
ガムニと呼ばれたその男はのっそりと近づいてくると、ドーブルの隣に腰を下ろした。
ガムニは唯一、今回の若者の行動を支持している部族の幹部である。
幼い頃から忙しい部族長の父に代わって面倒を見てきた彼にとって、ドーブルは息子も同然だった。
帝国と戦う事は彼自身はあまり乗り気ではなかったが、若者が未来を決めるべき、と考えた彼は若者の味方を
する覚悟を決めた。
準備や他部族への根回しも彼がいなければできなかった事は多かった。
感謝してもしきれない立場のドーブルは、彼にだけは悪態をつくことはなかった。
「ミラビアが心配していたぞ」
「あいつには『当分結婚はお預けだ』と伝えておいてくれ」
「また泣くだろうな、あの娘は」
「菓子でも食わせて機嫌取っといてよ」
ドーブルにはミラビアという三歳年下の幼馴染の彼女がいた。
彼女もまた部族の中では五指に入るといわれる器量良しであった。
彼女は小さな頃から喧嘩といたずらに明け暮れるドーブルを、ときには強く、ときには優しくたしなめ、悪の道に
入り込まないよう支えてきた。
互いの信頼は強く、十代の半ばを過ぎる頃にはお互いに将来を約束した仲であった。
が、悪さばかりする彼に彼女の両親は嫁にやることに難色を示した。
おかげで婚期は大幅に遅れ、ようやく両親の了解を取り付けた頃にこの事件が起こってしまったのである。
それでももう今更結婚の延期はしないと信じている彼女に、ドーブルの口から直接告げるのははばかられた。
おかげで最近は何かと理由をつけて会うのを避けることになる始末だった。
「勝っても負けてもたくさん死ぬからな。結婚してすぐ未亡人は可哀想だ」
「ハハハ、大将がそんな死ぬ気満々だとみんな困るぞぉ」
「帝国軍のように司令官と兵卒の関係じゃねえ。みんな仲間だよ。大将も最前線にいないとな」
将が先に立って行動すれば当然皆の士気も上がる。
数でも練度でもおそらく劣るだろう部族側は、戦術と士気の高さだけが頼りである。
戦術は優秀な参謀を何人か見繕ってある。ドーブルがやる最も重要な仕事は兵を鼓舞する事だった。
「じゃあ、明日の朝、また会おう」
しばらく話をした後、ガムニはその場を後にした。
ドーブルは日が暮れるまで、寝転がったり水切りなどをして過ごした。
日がとっぷりと暮れ、夜更けになった。
毎日の会合への労いとして贈られてきた酒と女に、部族長達は年甲斐もなく夢中になった。
樽一つあった酒は小一時間でなくなった。
酔いが早いと訝しがる者もいたが、女達に歳をとったらそんなものだとなだめられ、皆早々に眠りについた。
もちろんこれは事前に仕込んだ眠り薬の効き目である。
老人達が深く眠り込んだのを確認すると、女達は外で待機していた若者らに合図を入れた。
若者らはいびきをかいて眠る老人を後ろ手に縛り上げ、街の片隅にある小屋に放り込んだ。
彼らはこれから人質になるのである。
帝国から脅しとも言える服属の要請が届いたとき、彼らの鈍重さは明らかになった。
帝国が定めた返事の期日が刻々と近づく中、平和な暮らしにうつつを抜かし、自分達の立場の保全しか考えない老人達
への不満は日増しに高まるばかりだった。
ドーブル達とその支援者らは各部族の若者と共同で、煮え切らない彼らから指導権を奪い取ることで合意していた。
今日がその実行日である。
翌日の朝、先だってこちらに向かってきていた各部族の若者、総勢五千が砦の前に集結した。
彼らは万が一老人達を拘束するのに失敗した場合に武力鎮圧するため、一足先にこの砦に呼ばれていた。
皆、自らのなけなしの蓄えで用意した鎧と剣、槍を誇らしげに装備していた。
鎧は帝国の重装歩兵が身に付けるような、体全体を覆う防御力の高い鎧ではなかったが、機動力を維持し、急所を守るには必要十分である。
剣、槍は工人の多い土地柄、各地に輸出するほど切れ味には定評があった。
よく見回すと、ぴかぴかに光る新品を身に付けている者もいれば、身内のお古を頂戴してきた者もいた。
しかしドーブルは砦の前で気勢を揚げる仲間達を物見櫓から見下ろし、とても頼もしく思った。
武器の輝きには懐の事情で差が出るが、その志の輝きは誰一人として劣るものはなかった。
五千の兵が開門と同時に入城し、一帯に配置された。
陽が高く昇ってからようやく目を覚ました老人達は事態を説明されて、たまげると同時に自分達の不明を恥じた。
ドーブルは各部族長の名の下に部族の有力者全てを参集させ、忠誠を誓わせた。
帝国が定めた期日から十日後のことであった。
森の民の軍勢はすでに二万を超えるほども集まっていた。
ここまでです。とりあえず古代戦記ものをイメージして適当に書いてみました。
魔法も剣も一つも出てきませんが…
一言いいかな?
読みづらいわ
小説じゃない、あくまで「2ちゃんねるのレス上」であるということをよく考えてくれな
301 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 15:36:44 ID:p+z/AODe
>>300 なんで読みづらいの?それは改行とか、そういう問題?
それとも表現とかの技巧的な問題?
いちいちID変えんなよお前
前もしてたよなぁ
で、答えたら答えたで、「ここは作者さんが望んでもいないダメだしがありなのか・・・」とか言い出すわけだ
また評論家様か
15万対2万w
文を一度書き終えたら、もう二、三度くらいゆっくり見直して、ちょっとした言葉の与える印象の違いや、文章のリズムに注意して書くといいと思うよ。
というか、自分が文章を書くときにそうしてるだけなんだけど。
話自体は面白いと感じたし、ちょっと磨けばどんどん良くなると思う。
出ましたw 今やこのスレの名物とも言える、上から目線レスw
こっちも過疎スレを上手く煽てて、どうにか盛り上げようと頑張ってるんだぜ?
そこらへんも汲み取って欲しいぜ
推敲とかまったくしてないのを垂れ流されても困るわけで
例えば1行目
>昼間でも陽の光が遮られるほど鬱蒼と茂る森の中。
普通に「うっそうと茂る森の中」で十分
2行目からもかなりおかしく、「平地に地平線の果てまでも続くその森に」とか普通に違和感抱かんか?
続く「大河から切り分かたれた小さな小川」も、普通に小川ってのは大河から派生してるもんだ
3行目のも、同じような間違いだよな
ハッキリ言って、全体的に読みづらいのは同意せざるをえない
これらを何の疑問もなく描いていたのだとしたら、もうちょっと本読んだ方がいいぞ
>>310 スルースキルがないんだなぁたまげたなぁ
投下が始まる時間帯に荒らすなよ、朝か昼にやれ
>>310 本を読んだ方がいいのはお前だよカス
「描く」ってのは絵や図を描くときに使うんであって、文章を「書く」ときには
使わないんだよw こんな常識も知らないお前の読書量などたかがしれてる
ったく………若い世代の活字離れが著しい。世も松だな。
そんなどうでもいいことで争わなくても…
>>299 古代戦記ものか、いままで出てこなかったジャンルだな
まだまだ話が動き出すのはこれからっぽいけど先に期待
まぁ確かに少し読みにくいから大目に改行いれて
段落ごとに間1行空けたらどうかな
「僕は〜をした」というラノベ調の物語ってどうですか?
やはり格式高い文体の方がこのスレでは好まれるんでしょうか?
>>313 ボケてんの? 釣ってんの?
このスレにかぎらず、この板の主流ってのは創作文芸から流れてきたような人間みたいな
タイプはごく少数で、このまえどっかのアンケートで、携帯小説の読者で自分でも作品を書
いてみたい、なんて答えていた層なのかしら?
どっちがいいわるいって話じゃなくて、作品を揚げるにしても感想書くにしてもそれに沿った
かたちでないと、いつまでもこんな調子だと思う。
>>316 何でいきなり敬語になってんの?
まぁそれは置いといて、別に文体は何でもいいと思うよ。
見た人が不快に感じる文章でなければ。(後味の悪い話を書くな、というわけではない。)
日の光をも覆い隠すほど、どこまでもうっそうと茂る黒い森の中、
その古く巨大で、がんじょうな城塞都市はあった。
厳めしい外装と、砦壁のてっぺんから突き出した物見櫓から外界を見はるものものしい兵士たちに比して、
内部は驚くほど素朴で、のどかな風景の中、人々の生活が営まれていた。
め〜め〜と鳴きながら気ままに散歩する羊たち。
その尻を追いかけ矯正をあげる子供ら。
大人たちは、男は交易商からの依頼どおり、いかめつい手に似合わぬ精巧な細工物を作り上げ、
女は、彼らの胃袋を満足させるため、おいしい料理をせっせと作って待っている。
それが、遥かな時代から、森の中に生き、育ち、死んでいったイエズルイ族の変わらない生活だった。
・・・だが、そののどかな生活も、今から約2ヶ月前に打ち砕かれた。
村のもっとも奥まった場所。
二階建ての荘厳な建物の中で、今まさに周辺部族の族長たちも交え、戦の話し合いがもたれているのであった。
議題は、あと10日に迫った帝国からの降伏勧告について。
戦うべきか、降伏を受け入れるべきか・・・まさに議場は斧を振り下ろしたかのように真っ二つに分かれ、
室内は、族長たちが吐き出す煙草の煙と、酒臭いため息が満ちていた。
その濁った空気を打ち破るように、騒々しい声が鳴り響く。
「帝国、何するものぞ! 貴様らの戦士の誇りはどこへ消えうせたか!
我らが祖先は、まさにその帝国からこの森を奪い、切り開いたのだぞ!
今、再び、帝国の奴らに我らが武勇を見せつけてやるむしろ好機ではないか!」
再び、あたりは沈黙の波にさらわれる。
これは、まるで現実を見ていない意見だった。
現在の帝国は、かつてイエズルイの祖先が戦った国とは規模も文明もケタ違いに飛躍している。
新ジルベニア帝国・・・それは歩兵十五万。騎馬3万の大軍を擁し、魔法の軍事研究も盛んな大陸最強の軍事国家の名である。
その帝国が、大陸統一のために侵略戦争を開始したのが、わずか七年前。
新王チュウニーXIII世が即位した、そのわずか3ヵ月後のことである。
その日から、帝国の武威は、大陸を燎原の火の如く、血と炎で染め上げていったのだ。
彼らの住むイエズルイの森とて、時間の問題であった。
そして、ついにその時が来たのだ。
この板にいる人間で今多いのはアニメ・漫画・小説・ゲームなんかの二次創作SSスレからだね
アニキャラ総合、新旧シャア、ロボゲー、マロン、ライトノベル辺りが多いのかな
あと、エロパロとかな
特撮や軍事からも来てる
2ちゃんで定住スレってのは正直ないな〜
見終わった映画スレや、プレー中のゲームスレを転々と移る感じかな
ちなみにここは、何か面白そうなので見てみた
創作関係板は、まったくのトーシロっす
VIPの新ジャンルと文才からも多いぞ、間違いなく
あと何故かニュー速
新シャアから来てます。
VIPも確かに多いね
俺は各地のSSスレをいろいろ見てるな
ν速からも来てるのか?
いったいなんで?
327 :
317:2008/09/17(水) 22:46:44 ID:U+PYG/3K
みなさん、お返事ありがとう。
創作文芸からきてる人間があの板とおんなじ調子でやってんなら、
その流儀をこちらへ持ち込むようなことは慎むべきのようですね。
批評やリライトは投稿者本人が希望しないかぎりしない。
感想は加点式を原則とする。
てな感じでルールを決めといたほうがいいでしょうね。
それがこいつは、わざわざID変えて他人を装って聞いとるのよ
流れ見りゃ、ど〜見ても本人だとまるわかりw
一人だけ、異常に必死だからなw
何一人でカッカしてんの?
カッカしてるように見えるかな?
つーかお前が荒らしにしかみえん
どこらへんが荒しに見えるかな?
単発ボーイ
>>332 少し落ち着いて自分のレスを客観的に見つめてみ
一晩眠ってから自分のレス見たらきっと後悔するぞ
文章は書いて、描くんだろ?
336 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 23:45:35 ID:ohYFNZmD
>>331と会話してるんだが、
2ちゃん好例、野次馬の列が大挙して押し寄せてきたなぁ
もう一度聞こうかな
>>329は「具体的にどこがカッカしてるように見えたのか?」
>>331は「具体的にどこが荒しにしか見えんのか?」
>>333は「具体的にどの”自分のレス”を客観的に見て欲しいのか?」
>>334は「具体的に何が恥ずかしいと思うと、判断したのか?」
すべて具体例のない、抽象的な野次馬レスなんだよなあ
オレはちゃんと、読みづらいオナニー文章のダメ出しをしてやったぜ?
>>336 きんも〜☆ ウエスト86センチのメタボ君が顔を真っ赤にしながら必死にレスちてる〜w
必死すぎだろ〜w デブははよ風呂入って糞して寝ろ!
338 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 23:50:37 ID:ohYFNZmD
>>337は「具体的になぜ”ウエスト86センチのメタボ君”が”顔を真っ赤にしながら必死にレスしてる”」と思ったのかな?
どっちもどっち
とりあえず両者落ち着け
批評を有りにするか無しにするかしっかり決めた方がいいんでない?
>どこら辺が荒しに見えるかな?
308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/17(水) 17:33:31 ID:ohYFNZmD
こっちも過疎スレを上手く煽てて、どうにか盛り上げようと頑張ってるんだぜ?
そこらへんも汲み取って欲しいぜ
>上手く煽てて
これ
>>340 俺は批評があった方が参考になってありがたいんだけどな
自分も批評は有り無しかっていったら有り、だけど、可哀想な人が沸く恐れがあるからな……
今回みたいに
とりあえず、推敲はしろってことでFAでいいじゃないか
批評や感想を否定して小説書くとかバカですか?
誰にも何も言われたくないならノートに書いて一人でニヤニヤ眺めながら引き出しにでもしまっとけ
>>345 物事にはなにごとも段階があるのよ。
残念ながらこの板の主流はまだ、あなたが望むレベルにはない。
批評の意義は投稿者と批評者の"相互"の向上にあるが、ここでは
あなたはそれを満たすことはできない。
この板の盛況なスレをいくつか覗いてみるとわかるでしょう、
言ってみればみんなでブレストしてるの。
知ってるだろうけど、創作文芸の酷評スレあたりがあなたに
ふさわしい場所ですよ、酷評という字面の意味をきちんと
汲めるのならば。
>>340 批評自体は構わないと思うけど
・批評があるなら紳士的に、煽らず具体的に指摘する
・二次レス(批評に対する批評)は控える
この二点はマナーというか、この手のスレじゃ常識だよな。
そうだな
批評専用スレみたいなの作って、作者がスレ中での批評を見るかどうか決めればいいんだよ。
見たくない作者は「批評は全部専用スレでおながいします」って書くときに入れればOK。
というか、投下テンプレとして、
【タイトル】 ○○○
【批評】 あり(おねがいします) / なし(かんべんして)
くらい書くようにしておけばいいだけじゃ?
たいていはアリになると思う。たとえ、批評イラネな作品でも
別にスルーする必要はないし。
もちろん、批評と称して読者が心の内をぶっちゃける必要もないわけだけど。
読み手としては書き手の作品は見たくても批評家の批評は見たくはないけどね。
353 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/18(木) 18:26:11 ID:aJNpoR+D
内容に対しては、もう言ってしまえば2ちゃん創作板なんて
完全なるオナニー空間なんだから、誰も文句を付ける筋合いはないが、
読みづらいという素朴かつシンプルな要求は、言う自由はあるよな
そもそも、批評ですらない
ただの希望だし
それはアリだな
乙!くらいは言いたいしな。
批評ありといったら言ってもいいと思うが
なしって作者が言ってたら、その手の要望も一切なしだろう。
気に入らなければスルーするだけにしとくべし。
そもそも批評スレとか初心者スレならともかく
なんでファンタジースレでこんな話してんの?
まさにファンタジーだな
ここはファンタジー世界だったのか
リアル魔法使いがいるからな
30過ぎても童貞のままだと男はみんな魔法使いになって、
完全にファンタジー世界の住人になるからな
ちなみに20を過ぎた辺りから妖精が見え始める
>>362 最近二十を過ぎて視界の端をちらちらするものが飛蚊症かお脳が可哀想なことになったのか妖精さんか悩んでる俺が参上
この空気の中で投下できる勇者はおるのだろうか?
勇者か……まさにw
確かに投下し難いだろうし、もう暫く雑談で流そうぜ。このまま過疎になるのも惜しい。
資料って当れば当るほど嘘が書きにくくなるけど、ファンタジーを書く上でどんな嘘のつきかたを心がけてる?
俺は地質オタなんで、地形とかその土地に合致した生態系とかをよく考える。んでウボァーってなるww
>>365 自分は設定に拘るとドツボにハマるので設定は適当にでっち上げるだけ。
嘘のつき方は特に気を付けてない。
ファンタジー設定を緻密に考証するのも馬鹿馬鹿しいと思うし。
ぶっちゃけ書いてて面白ければそれで良い。反応が良ければもっと良い。
367 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 18:23:05 ID:1kxEaAWr
設定はよ〜く考えて作れよ
教会たら姫たら騎士たらどこぞに吐き捨てられてるような
設定をかき集めて積み上げたような話が多すぎなんだよこのスレ
ブロック遊びじゃね〜んだ、創作はなぁ!!
>>367 一理あるが、もはや相当頭捻らないとどっかで見た設定になってしまうんだよな。
あまりに奇抜だと整合性とれなくなるし
設定を考えるのが楽しいっていうのないか?
俺架空のファンタジー世界の妄想とかよくする
大部分はちょっとしたSSにもならず断片的な妄想で終わるがな!
ああ、でも
>>366にも一理あるとおもうんだよなぁ。
どんな創作でも、結局は人間のドラマを描かなければならんわけだから(一部例外はあるかもしれんが)。
個人的にはファンタジーやSFっていうのは、シチュエーションドラマだと思うんだ。舞台設定に期待させつつ、その状況で人が取るべき行動を描く、みたいな。
昔、なんでSF作品には動物が殆ど出ないか、ってのを考えたけど、考えて出したその答えがそれだった。SF状況って人間だけで成立するものなんだよね。
でもファンタジーには加えて何かしらの+αが必要だとは思う。
それは世界設定であったり、思想であったり。現実離れした何らかのスパイスみたいなものが。
まあでも、中世ファンタジーってのが既に一ジャンルとして成立してはいるんだけど。短編だと特に難しいけど、何かびっくりするような要素があるといいよね。
設定に拘るも拘らないも創作に対するスタンスの違いだよ。
自分は設定を突き詰めると暗鬱になるから突き詰めないだけだしね、
まあ経緯はどうあれ、初心者をフルボッコにしたのは事実なんで、スレ前半の話の続きは来ても新作はもう来ないだろう。
初めて古代物を書いてくれたのが297だったのに、もったいねえことしたなあ。
あんなゴミを垂れ流されるなら、来ない方がマシ
ファンタジーっていう言葉に対して各自の認識の違いがありそうだな
>>374 認識が違わない方がおかしくないか?
イメージは人によって千差万別だからね。
『ぼくのすきなふぁんたじーいがいはみとめないぞ!』って輩もいるみたいだしw
>>375 いるいる。それだけならまだしもそれをレスの形にして押し付けるから迷惑この上ない
そういや俺の昔のあだ名、ファンタジスタってのがあったなww
……関係ないね
頭の中身がファンタジーな脳内批評家がまだ粘着してるんだよなあ
それがどんなゴミであろうと、他人の創ったものをゴミと断じる資格なんてないのにさ……
あれ?ここと中二病スレ同じ話してる
え?メンツも一緒かな、見てくる
ま、まったりと雑談するか。
そう言えばどんなファンタジー読んでる?自分はロードス島と五竜亭ぐらいしか読んでない。
指輪物語は三行で飽きたorz
世界観が薄っぺらいのはダメだが、凝りすぎて説明に終始するのはもっとダメダメ。
匙加減が難しいところだよな。
あ、リロードしてなかった。
>>381 ブレイブストーリーなら最近読んだわ。
うん、似たような話してるね
ファンタジー=虚構っていう狭い感覚からすると承服できないものがあったりするが……
辞書的には、1:空想、幻想、2:幻想的な楽曲(ファンタジア) 3:幻想的な文学作品
じゃあ、その人が思う「ファンタジー」の基準でいいよ、それが絶対みたいなレスしないでね、と、こうなるわけか
十人いれば十色の意見があり、それらは平等であるべきだから、自分を頂点に置くな、っていう当たり前のことのような……
ファンタジーに限らず、文学作品の定義なんて曖昧なもんだよ。
純文学と大衆文芸の違いなんかも、人により見解がまったく違ったりするしさ。
つか、純文学って何なんだ?
純粋な文学だよ
>>381 そりゃ、雑魚な使い捨て設定しか考えられんわなw
オススメはありすぎて挙げきれんが、もうすぐ新巻が出るんで
今、ディズニーがサム・ライミ総合プロデュースで連続ドラマ化している
「真実の剣」シリーズをプッシュしておこう
これはバトルもインフレ化し、日本人にも読みやすいんじゃないかな
現在、7部まで35巻くらい、まだ今なら追いつくぞ
ヤメロヤメロスレ違イじゃ
で、純粋な文学じゃない作品ってあるの?
中世ヨーロッパに渡った侍が騎士や傭兵と戦う話とか
よく脳内で妄想してる
>>389 ファンタジー痛きた!
煽りお疲れでゴザイマス。
思想を語るのが純文学で、エンターティメントが大衆文学だとさ
>>392 おいおい、自分がロードス(笑)とかしか読んでない分際で、
ゴミみたいな設定をこねくり合せることしかできない輩がそのいいざまは、惨めだぜ
ま、読んでみたまえ
第一部はリチャードがダーラの帝王になるまで
いわば序章だな
2部で戦いの魔道士としての力を身につけ、3部からついに新世界の王ジャガンと対峙していくことになる
4〜5部はかなり中だるみするが、6部の終盤から7部にかけてでまた盛り上がる
ちなみに、全12部らしいな
>>395 ファンタジーというのは、自身の思想、考え方が貫かれてないと、
それはファンタジーとは呼ばん
>>396 そうか、山海経を読んだことなかったんですねw
水滸伝はファンタジーですか?
また可哀想な人か
富士見ファンタジー文庫のことをどう思いますか旦那
真実の剣シリーズもうそんなに出てたんだ
どっかの図書館に入ってないかなぁ……
アルスラーン戦記をどう(ry
>>402 あれまだ続いてるの?
とか言ったらダメですお
>>391の設定でいつか書いてみたいとずっと思ってるが、
舞台の検証とか大変すぎて設定考えるだけで半分くらい挫折した
なんだ。痛の人は西洋物マンセーだけな人だったのかw
>>404 水滸伝は北方のを3巻位まで読んで、つまらんので捨てた
ちなみにおれは武侠ヲタだぜ
ファンタジーは海外ものしか読まない
次元が違うからね
いずれにしよ剣と魔法は重要な要素。
まあ、たまには主人公のメイン武器が”こん棒”というファンタジーがあれば斬新で面白そうだけどね
>>405 ちょっとお、ハヤカワ者や創元衆の印象悪くするような馬鹿レスやめてくんない
ここは海外FT原理主義者がくるとこじゃないんだから
409 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/19(金) 20:38:24 ID:NNnhZ11z
ところでID:1kxEaAWrの人はどんな創作してるの?
棍棒か……。
なんかトロルのようだ。
やはり、男はアトランティアン・ソードだ。
槍とか戟も捨てがたいけどね。
武器がこん棒だと、リアリティは出るが、かっこよさはあまり無いなw
ならばスタイリッシュな棍棒を考案してみせよ!
なんか飾りでもついてるのか?棍棒に
あと弓矢使いも欠かせない。
エルリックのラッキール、指輪物語のレゴラスは最高のアーチャーだ。
こんな戦士を小説に出したい。
>>405 それをすてるだなんてもったいない!
程よいアレンジが加わってて面白いじゃないか!!
エルリックサーガーはどうなん、面白いの?
海外ファンタジーって、なんであんなに馬鹿みたいに登場人物が多いのかねえ?
ジャケットの折り返しとか2、3ページ目くらいにズラッと人物名並べてあるし。
>>418 外国人は基本社交的だから、知り合いが多い方がリアリティが出るのかね?
逆に考えれば、日本の作品がこじんまり纏まっていて、世界レベルでは異端な部類に入っているっていうだけな可能性もあるし。
いや、欧米人には日本の中世ファンタジーって
日本人から見た欧米人が書いた勘違いニンジャファンタジーと同じように見られてると思われ
まあそれでも面白いものは面白いんで俺は全然いいと思うが
受け容れられない人も若干いるようだが
戯言シリーズなんか登場人物かなり多いけど、
ああいうのの方が世界標準だったりするのか?
なんか嫌だな。
チラ出するだけなら名前なんて要らないじゃん。
>>417 エルリックサーガは非常に面白い。
悲壮感に満ち溢れたヒロイックファンタジーの傑作だ。
イマジネーションをかなり刺激されるぞ。
ムアコックのエターナルチャンピオンシリーズはガチ
ストームブリンガー可愛いよ
個人的には、ベルガリアード物語が海外ファンタジーの中では好き。
ほとんどライトノベルだけどね。
俺はキング・カル。
アトランティス、ヴァルーシアが登場する古代ファンタジーだ。
スー・ハリソンはだめ?
やっぱこんなスレ来るだけあって皆色々読んでるのね
なんか急に恥かしくなってきたよ……
名前あがった作品、近場の図書館で探して勉強するわ
そんな堅苦しく考えんでもええやん
あるいは、長く続いてる連載漫画みたいに、
連載(?)ごとに毎回毎回新キャラ出して繋いでる、みたいな。
ハリポタも最後やたらキャラ増えてグダグダ展開になって終わったよな。
まあ、長くてキャラ多いのは仕方ないとしても、
いきなり一巻の最初から10人も20人もキャラ紹介してあるような作品はたいてい駄目だよな。
文字本じゃなくアニメとかならそれでも良いんだけどな。
オタクが集うスレになったな・・・
図書館にあるかが問題だ。
俺は図書館で「ニーベルンゲンの歌」を読んだことがあるぞ。
ジーフリトの英雄詩だ。
そんなことより雑談が盛り上がっているなこのスレ。
古事記やラーマーヤナも、このスレで扱う“古代のファンタジー”の部類に入るんだろうか?
入るんじゃね?
コナンみたいな作品も古代ファンタジーだ。
あとレムリアン・サーガもか。
雑談じゃないだろ。
登場人物の数はどのくらいが適切かという議論だ。
これ議論だったんか
議論よりもSS投下希望。
つか、議論はいらない。
トルク森へは6歳の頃から父様に連れられてよく行っていた。妖精と動物しかいない平和な森。
父様はそう思っていたみたいだけど、そこにはオークが一人いたの。
彼に初めて会ったのは、オークが人を食べることも知らなかったような時分で、父様の付き添いにすっかり飽きて一人勝手に森を探検してたとき。
たぶん何も考えてなかったんだと思う。いつの間にか私は彼に話しかけてて、彼はそれに優しく応えてくれた。
なにを話したかなんてもう忘れちゃったけれど、すごく楽しかったことは覚えてる。
それ以来、私は森に行くのが楽しみになった。
こっそり抜け出して彼に会っては色々な話をして色々な話を聞いた、オークが何者かわかるようになってからもそれをやめようとは思わなかったよ。
彼のことを理解している私からすればやめる必要なんてないと思ったし、そうでなくてもたぶんやめられなかったよ。
16歳になってすぐ、父様から隣国のアトゥリ王子との見合いの話を聞かされた。
私の国がどんな立場にあるか知っていたし、私の立場も分かっていたから話は受けることにしたけれど心にポッカリ穴があいたみたいになった
彼の顔が勝手に浮かんできて涙がすこしでた。 アトゥリ王子が来訪したとき父様が森に案内したの。平和で豊かな森だと。
わからないけれど、どうしても彼に会いたくなって、父様と王子が話しているときに私は抜け出して彼のところへ。
私が結婚することを伝えると彼は優しくほほえんでくれたの。すると、そいつから離れて下さいってアトゥリ王子の叫び声と同時に彼をサーベルで一突き。
王子がサーベルを引き抜くと彼は膝からゆっくり折れて地面に倒れた。
心配して探してきてみれば危ないところだったってアトゥリ王子が言うから私はありがとう、王子って言ったけど泣いてたから上手く言えなかった。お姫様ってつらいなあ。
支援
その夜、お城ではアトゥリ王子の武勇をたたえる晩さん会がひらかれた。
もちろん、私も綺麗な衣装にきがえて、にっこりとほほ笑んで、勇敢な王子さまとお姫さまの役を演じてみせた。
でも、心ではとても悲しかった・・・今にも涙がこぼれ落ちそうで、それを笑顔で押し隠さなきゃいけなかった。
そして、豪勢なパーティのしめくくりは、豪華な夕食。
そこで出た料理は、代わり果てた彼の姿だった・・・こんなのって酷すぎる・・・。
彼は、ジューシーにこんがり焼きあがった彼の肉に勇者のかかげる聖剣よろしくぶっすりとフォークを突きさし、
優しく私の口に運んでくれた。
その瞬間、私は堪えきれなくなっておお声で泣いちゃった。
お城の人たちは右も左もみんな不思議かお。
KYを見るような目でじっと私のことを見るの。
王子は、場の空気を変えようと、手に持った肉をもしゃもしゃと食べ始めた。
そして、こう言ったの。
「まずっ!」
乙
なんだか日記の一頁をよんでいるみたいだったよ。
ひさびさの投下感謝する。
GJ。
投下乙でした。
乙乙言ってばかりじゃなくて感想書いてやれよ
>>445 下手に感想とか書いちゃうと、また可哀想な頭をした人が噛みついてくるかもしれないから、皆慎重になってるんじゃね。
まぁ確かに乙とかだけは少し寂しいけど……
あんな荒れるくらいなら、労いの言葉だけでいいかと
乙しか言わない→職人のモチベ低下→投下しなくなる→過疎
>>438 乙。
一人称が物語にしっくりあってるね。
でも、だからこそ無理して落とさなくていいと思うけどな。
最後のとこ、もうちょっと工夫したほうがいいかな。
あと、KYの使い方が間違ってる。
ということで、再提出。
でも、そういう話自体は好きだよ。
だからおふざけっぽく書かないでほしい。
シリアスな物語もいいからな。
>>452 終わった後に投下終了宣言をしたり、
名前欄かどこかに (1/2) (2/2) みたいに進行状況を書いておいたりしたほうがいいよ。
>>452 おっと、ごめん、トリップまでよくみてなかった。
ほんとにごめんね……って、438と439のもちがうのね。
しかし、
>>438と
>>439だけだとぶっちゃけ
何がしたいかよくわからん微妙な文章になってたな
森入ってオーク殺しただけやないか
これが・・・ヤオイか
全然関係ないが、この前TUTAYAに行ったら
魔法少女メルルのOVAが子供用アニメのコーナーに置いてあったのを思い出した
あれも確か森でオークに出会う話だった
各隊よりゲリラ戦闘による敵騎兵隊全滅の報告有り。敵主力魔法兵隊は森の淵にて待機確認。各隊、消耗の報告が無いことから作戦に変更はない。
騎兵隊が森へ侵入してきたのも我らを外へ誘い出し、そこに法兵による投擲魔法掃射を作戦立ててのことだろう。
ならば森の中から予期せぬ弓の一斉射撃は効果的なはず。
作戦続行の合図から間も無く、アトゥリ王国軍撤退の報告を受けた。これで何度目の勝利だろうか、何度打ち負かそうが王国軍は変わらず攻め立ててくる。こんな小さな戦いの勝ちなど無意味だと言わんばかりにだ。
しかしそれでも誰かがやらならければならない、民衆を犠牲にする独裁を戒めなければならない。国賊といわれようともだ。
アジトに到着すると同志たちが労いと賞賛の声を掛けてくれた。百余人いた同志も今では半分にも減っている。
同志は何も言わない。死にゆく戦いになるであろうとも、戦いが何を変えるかしれずとも。
最近、ふと終わりを考えてしまう。
それでも戦いは続く、これまでのことを肯定するように経験が結束が勝利をもたらしてくれる。
戦うことに不安を抱きながらも戦うことでしか存在を確認できなくなっていた。
俺は追い詰められていたんだ。それしか言い訳がでてこない。 あるとき黒いマントを纏った男が訪ねてきた。
そいつも独裁に不満を持っており、久しくなかったがこいつも戦いの同志になりにきたのかと思ったが違った。
援助を申し出てきたのだ、何百の武器であろうが何千の兵士であろうがなんでも揃える、力にならせてくれと言ってきた。
王国に不満を持つことに違いはない、それに日毎疲弊していく同志、小競り合いじゃなく戦争ができる、そう考えて俺はそいつの援助を受けることにした。
それからは何もかもが劇的に変わった。我々は先の経験と兵力にもの云わせ次々に砦を制圧し、王国の疲弊ははっきりと目に見える。革命を果たすまでいま一歩であった。
ただ奇妙なことに黒マントが寄越した兵士は皆全身甲冑に身を包み、もの一つ言わないのだ。
王国の周辺はほぼ制圧し、いよいよ戦いも終盤に差し掛かってきたころだ。
アジトへ戻ると同志は皆死んでいた。傍らには黒マントと甲冑の兵士たちがおり、そいつらの剣から血が滴り落ちている。
黒マントがこれまでの労いを俺に言った後、甲冑の兵士に兜を外させる。
そこにはオークがいた。訳がわからずにいると黒マントが続けて言う、軍師くらいには取り立ててやろう。魔王軍の軍師だ、光栄に思え。
終わり
台詞増やしたほうが人気出るよ。
これは今まで見てきた中で一番才能ないな、悪いけど
俺この人好きだわ
台詞少ないほうが好みだし
ふぅ、楽なスレだな
感想とアドバイスありがとうございます。工夫してみます。
反論に脊髄反射で
>>462みたいなことを無責任に言いだす奴のせいで、
調子のってスゲー自己満足にひたってんだろうなぁ
2ちゃんは本当に楽生だな
この程度で、キタ―、キタ―、好きーの絶賛か
こりゃ他の奴はもう書く気もないだろうな
> この程度で、キタ―、キタ―、好きーの絶賛か
どこでそんなに絶賛されてるんだよw
お前、幻みすぎだろ
このスレが創発板の文章評価スレですか
461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/24(水) 06:40:05 ID:fZUcMX86
これは今まで見てきた中で一番才能ないな、悪いけど
463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/24(水) 06:52:41 ID:fZUcMX86
ふぅ、楽なスレだな
465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/24(水) 21:04:38 ID:fZUcMX86
反論に脊髄反射で
>>462みたいなことを無責任に言いだす奴のせいで、
調子のってスゲー自己満足にひたってんだろうなぁ
2ちゃんは本当に楽生だな
この程度で、キタ―、キタ―、好きーの絶賛か
こりゃ他の奴はもう書く気もないだろうな
とりあえずID:fZUcMX86の必死さに吹いた。
>>457-458 面白かった、乙。
多分、話の構造がしっかりとできているんだろうな。
オチでグルリと世界がひっくりかえるような感覚が味わえて、気持ちよかった。
色々と参考にさせてもらいます。
まあ、マジレスすると教会がどうのこうのが
延々と自身のオナニー会話を垂れ流されるよりは
「物語らしきもの」を書こうとしてるだけは、マシではあるな
ま、それでも才能はゼロだがなwww
801板って、荒らしが沸くと受けキャラに擬人化させて掘ってしまうらしいよ
つまり俺が言いたいのはどういうことか分かるな?
801板って何てファンタジーなんだ!
そういうことですね
でも必死な人をいろいろ設定考えて萌えキャラ化ってよくやらないか?
どこぞで荒らしが擬人化されてみるみるオプション付いてどんどん酷いことになっていく過程には吹いたなあ
かの秘奥義「萌え殺し」かw
中には本気で萌え出す奴まで出てきたからな。
風はさらさら、鳥がちちり、僕の靴だってじゃりじゃりじゃり、一人になると気付くことがたくさんある。
いま僕はこの村で一人きりになってしまった。
最初は隣に住むフェルチおじさんだ。ある日おじさんの首筋に円の形をした痣ができいた、その時は何かぶつけたかななんて言ってたけど、次の日には円の中に線みたいな痣が一本増えていた。その次の日にはもう一本、また次の日には更にもう一本線の痣は増えていった。
そうして三本の線が円の中に三角形を作り上たその日のお昼頃、全身からつつつと血を流してフェルチおじさんは死んでしまった。
村の人に円の痣が広まったのは、それ以来だったと思う。もちろんお医者がいたからみんな診てもらってたけれど、処方した薬が効く前に三角形が出来上がってみんな死んでしまっていた。
これは病気じゃない、呪詛魔法だ。陣が完成すると魔法が発動する。お医者がそれに気付いたときは村の人のほとんどが死んでいて、残り人たちみんなに痣が出来ていた。
血だらけで死体だらけのなかに僕が一人だけいた。取り合えずお墓を作ろうと思う。それが終わったら、どうしてどうしようとか考えよう。
つづく
1レスだけかいw
個人的にはもっと書き溜めてからの投下をおすすめする
なぜならこんだけじゃ感想の書きようがないからだw
>>478 その通りですね。
続きの気になる話が書けるか挑戦したかったんですが、しょーもない投稿ですみませんでした。
明治あたりの文体目指してるっぽい?
頭の弱そうな文章だな
自閉症児とかか?
おじさん口の悪い幼女をねぶるのは大好物…って朝四時とか幼女早起きだな
早起きして書き込む幼女テラモエス
きっと親のPCだから自由に使えないんだよ
だから、親が寝ている時にこっそりと…
そんなローズマリー姫のことを銀髪の美少女は冷ややかに見下ろしていた。
「人の顔見て気絶してんじゃないわよぉ……」
けだるそうに話すのは、疲れているからだろうか。それとも、元々そういう口調だからなのだろうか。
いずれにしろ、それほど怒気がこもった声ではなかった。それでも、姫は震え上がって
すっくと立ち上がった。
************************************************
厨房では数人のコックたちが「面倒くさい」という気持ちを前面に押し出した表情をして、
雑巾で床を拭いていた。
「あーあ。また作り直しね……間に合うかしら?」
「余計なことを言っている間はないわ。間に合わせるのよ」
「そうですね、皆さん。頑張って作り直しましょう」
料理長がまとめると、傍にいたコックたちは皆一斉にうなずいた。
厨房の隅には若い女のコックがいて、床を拭いているコックたちに対して、平謝りに頭を下げている。
「も、申し訳ありませんでした! 私が不注意だったばっかりに!!」
「貴女を責めている暇もないのよ。早くスープの具材を用意して!」
「は、はい!」
先輩コックに言われると、スープを鍋ごとひっくり返してしまった張本人は、従うしかなかった。
既に数人のコックたちは、予備の野菜を切り刻んだり、鳥のガラで出汁をとったりして、
新しいスープを作り直し始めていた。
いくぶん震えながら作業を始めた女の肩を、リーズはぽんと軽く叩いた。リーズは怒ってなどおらず、
女に対して優しい笑顔を見せていた。
************************************************
立ち上がった姫は、美少女から目を背け、そろりそろりと後ずさりを始めた。
「ちょっと……なあにぃ? 人の顔見て気絶したと思ったらぁ……」
姫は美少女の声など聞かなかった。聞こえてはいたが、頭がそれを処理しなかった。
そして、入ってきた扉の近くまで来ると、身をひるがえすように素早く後ろを向き、
扉を開けて、振り返りもせずに一目散に元来た道を帰っていった。
〜第2章〜『牢獄』
なんとか部屋に戻ったローズマリー姫は、まず真っ先に天蓋つきの寝台にその身を投げ込んだ。
あまりにも疲れ果てていたのだ。そして、ふと首筋に触れ、自分が王妃の指輪を忘れてきたことに
気付いた。しかし、もうそれを取りに戻る気力などなかった。
「明日で良いわ……。今日はもうたくさん……」
仰向けになって腕を天井に向けて伸ばし、両手を甲から眺める。何があるというわけでもないが、
なんとなく落ち着くような気がして、指を曲げたり伸ばしたりする手をしばらく見つめていた。
そして、それに飽きるとごろりと身体を転がし、うつぶせの状態になった。枕に顔を埋めたところで、
部屋の扉が開く音がした。
「姫さま? 戻っていらっしゃったのですか?」
若い侍女だった。普段あまり会話を交わすことのない侍女だった。
「何か用なの? お説教なら後にして」
姫は安堵の表情を顔に浮かべながらも、機嫌の悪そうな声を出した。彼女で良かった。
いつも世話をしてくれる侍女なら嫌味の二つ三つでも言ってくることだろう。しかし、
姫に慣れていない彼女は、用件のみで帰ってくれるはずだ。
「いえ、食事の準備ができたからと……私が使わされました。召し上がりますよね?」
姫は身を起こし、侍女の方を向いた。そして、瑠璃の瞳を大きく見せつけながら、
口元を歪めてにやりと微笑んだ。
「勿論よ。今日の献立は何かしら?」
支援
支援
食堂にたどり着いた姫の目には、ありえない幻かと思うような光景が飛び込んできた。
(お父さまがいらっしゃるなんて聞いていなかったわ……)
そう、姫は、長細い食卓の一番上座の席に、リシティア国王イハルトーブの姿を見出したのだった。
姫がなぜ驚いたのかと言うと、今頃彼は、城から遠く離れた隣国との国境近くのひなびた田舎町を
視察していたはずだったからだ。馬を飛ばしても二日はかかるはずの距離だ。
「お早いお帰りですのね、お父さま」
冷や汗が出てくるのを背中に感じながらも、姫は冷静を装って国王に声をかけた。
愛娘の発言に、にこりとも笑わずに彼は問いかけた。
「どこに隠れていたのだ? ローズマリーよ」
ずしんと腹の辺りに重いものを落とされたような感覚に、ほんの少し吐き気を覚えながらも、
平静を装って姫は答えた。
「隠れていた? あら、お父さま。私はお庭でお勉強をしていただけよ。草花のことを
知るのも、この国の王族にとっては必要なことでしょう?」
本当は膝ががくがく震えて倒れそうなのを、姫は必死にこらえていた。声にも震えは出さず、
すっと背筋を伸ばしながら、国王の反応を待った。こんな姑息な取り繕っただけの答えなど、
彼に通じるはずもないなどと後ろ向きなことはできるだけ考えないようにしていた。
しかし、それでも、きついお叱りが来るのだろうと心臓の動悸を速めてびくびくしてしまっていたのだが、
返って来たのは意外すぎるほど甘い答えだった。
「そうか……。 しかし、もう学びの時間を無駄にしてはならないぞ。
お前にとって何よりも大切な時間なのだからな」
それだけ、それだけなのか。姫は緊張で強張っていた肩の力をすとんと落としてしまった。
普段は恐ろしくて崇め立てている父が発した言葉がそれだけとは。その後にまだ何か続くのだろうと
姫はしばし父の口元をじっと見つめていたが、それ以上は何もないのだとわかると、
聞こえるか聞こえないかほどの弱弱しい声で答えを返した。
「はい……。 わかりましたわ。お父さま」
ローズマリー姫は軽くうなだれながら食事の席についた。
支援
支援ありがとうございます。
でも、少ないですが、今日のところはこれで終了です。
ついでに、トリップ変更します。
大丈夫だとは思いますが、解析されるのも何なので。
更についでに宣伝。
このスレ専用のチャットを作りました。
書き手さんも読み手さんもどちらもカモンです。
内緒話機能や、トリップやキャップが使えます。
http://medievalfantasy.chatx.whocares.jp/ キャップ申請は私のいるときに内緒話機能でお願いします。
投下乙!
だんだん話が進んできたな
それにしても他の人間への対応と父親への反応が違いすぎるw
>>493 あ、ありがとうございます。
支援してくれた上に感想までいただけるとは、嬉しいです。
そうですね。やはり姫にとって父王は恐ろしい存在なのでしょうw
今後も出てくるキャラなので軽く名前をつけてみました。
投下乙です
一気に空気を変えたな。素晴らしい。
このスレはやはりあなたがいなければならん。
今回は幼女来ないのか…
幼女だからお寝坊さんなんだよ
あれ? 美少年のはずだが……
いやいや元気なおじいちゃんだよ
まとめるとボーイッシュなロリババアって事だな
ババァの要素はどこからw
おじいちゃん+幼女=ババァ ってことで
パワフルおじいちゃんに変身して戦う幼女だろ
姫をレイプするファンタジー小説を書けよ
クラウザー王子が姫とマジイカせFUCK!!
506 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 22:52:10 ID:5nlITxCm
レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!レイプ!(1秒間に10回)
どぅー ゆー らぶ れいぷ?
18禁描写じゃないレイプとか醤油がない刺身みたいなもんだろ
509 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 16:24:50 ID:lOyQXAfT
あれ、進んでない……ほっしゅせねば。
保守より話題ふってくれ
話題か……。
そういえば今日クトゥルー神話を読んだぞ。
512 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 21:27:52 ID:RB7fveNt
ハウルの動く城は中世風ファンタジーに入るのか?
中世には入らんだろ。
ただ古代で中世の雰囲気がある物語はある。コナンとか。
514 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 11:21:06 ID:AtiAilko
ハウルね、どっちかってと近代……?でも良作に違いはないが。(昨日見た。)
どっちかも何も近代だよ
20世紀初頭
第一次世界大戦前後
中世ファンタジーは美しさのなかにあるヒロイズム、ロマンが魅力的だ。
幻想的な剣と魔法の世界で繰り広げられる叙事詩的な物語。
勇ましい英雄が剣で戦う高貴さ。壮麗なる王国。その荘厳さよ。
小説にするだけで伝わる世界……。
こんな小説を書こうではないか。
すまん無理。
俺のファンタジー像は
繁華街では騎士相手に腰降る娼婦
辱められる女騎士
褐色ビキニアーマー女傭兵と女騎士のキャットファイトだからな
素晴らしきファンタジー世界、書こうぜなあ?
確かにコナンみたいなエロチックな英雄物語もいいよな。
中世の金髪美女は小説にまじで出したい。
でもこういうエロチックな方がリアリティがでるよな。
私の中世風ファンタジーのイメージと言うと必ずお城が出てくるなぁ。
ヨーロッパの石積み上げて造ったお城に、重装備の騎士たちが集まって……。
城の秘密の部屋には魔法使いがいるんだ。
ベタだけど、「ロード・オブ・ザ・リング」の映像が一番萌える。
おっと。トリップつけたままだったw
まあ良いや。ついでにレスします。
>>495 ありがとう。続きはまだ書けていないけど、気長に待っててください。
>>496 私が空気を変えたんじゃないと思います。
ただ単に幼女(?)が飽きていなくなっただけかと……。
まあ、スレ立てた
>>1だし、書きかけたのを途中で投げ出すつもりもないし、
ずっとここにいるつもりですよ。
521 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/05(日) 13:32:05 ID:fR2Pllwz
>>521 ドラゴンの殺し方とは……。
悪い竜は戦士によって倒されねばならぬということか。
次はこのスレで書いて下さい。
<<520
その心意気、素晴らしい。
皆でファンタジー小説好きが楽しめるスレにしよう。
523 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/05(日) 13:55:03 ID:fR2Pllwz
>>522 著作権主張したいのよ。だから、リンクになる。
それは大変だ。
ドラゴンとか出てくる時点ですでにパクリじゃん。
526 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/05(日) 15:42:27 ID:fR2Pllwz
>>525 ドラゴンの起源って、紀元前に遡るから、著作権切れてると思う……
「やさしい竜の殺し方」「ドラゴン殺し」
とかあったなあ……なつかしい
英雄の長剣で竜の心臓に穴をあけるのだ。
そして竜の鱗で鎧を作れ。小手を作れ。すね当てを作れ。
血みどろの中、新たな戦士の誕生だ。
神話とか民話とかのフリー素材に頼ってる時点でオリジナリティが感じられない。
鈍感ですね
そもそも中世、古代にオリジナリティが存在するのか。
神話、伝説を踏襲するのが伝統的だ。
その中に個性を盛り込むのかな。
つか、宮沢賢治ってもう著作権切れてるよな?
だったら、ドラゴンとかグリフォンとか出すみたいに
銀河鉄道とか出してきても良いわけだよな?
まあ、そもそもあれ自体が仏教のパクリみたいなもんだけどさ。
>>532 原案:宮沢賢治
くらいは書いた方がいいと思うけどね。
だが松本なんとかが難癖をだな
535 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 06:17:50 ID:IOTXX8iw
ファンタジーというのは、元々はパロディ。
神話や伝承などは現実に起きた歴史的事件を反映させて作られてきた。
それも政治的に歪曲させて、敵国や周辺部族を駆逐し支配圏を押し広げた軍の将兵たちを英雄化したり、
社会情勢や体制批判を表現するためにあえて神話やファンタジーのスタイルを用いたりした。
ファンタジーで出てくる怪物やらドラゴンやらは、大概こうしたモチーフの出てくる様々な人物や現象、体制を擬したものだ。
だから広汎な知識と、世俗を見据える客観的な視点や考察力がないと、難しいジャンルなんだ。
ファンタジーや、近代においてはSFなどといった文学は、そういったインテリジェンスを試されるジャンルだった。
作者がその作品を描いた時代の社会情勢や政治体制などにリンクしてこそ、その価値が産まれる。
つまりファンタジーは、現実社会と向き合った博識の人間が、現実というものをあえてファンタジーの道具立てでディフォルメして、
物語の中で再構築してみせ、そこに現実批判などの主張を盛り込んだものだったんだ。
そうやって、その時代を代表するようなオピニオンを含有させて流布し、啓蒙することにこそファンタジーの本当の意味があったんだ。
中世ではそういった言動や活動を行って、死刑宣告を受けて国外逃亡せざるをえなかったりした者すら存在する。
そういう意味ではファンタジーを手に掛ける作者こそ、権力や社会という怪物に立ち向かう本当の英雄だったのかもしれない。
だが現代では、ファンタジー好きの多くは、現実とは異なる(大抵は自分の都合の良いように美化された)世界観に幼稚な憧憬を抱いているだけにすぎない。
はっきり言ってしまえば、ただの現実逃避でしかない。それは御伽噺だ。
現代のファンタジーというジャンルは、子供向けの御伽噺そのもの。
幼稚な若者たちの未熟な妄想のエンタテイメントでしかなく、かつての高潔な価値は失われてしまった。
知性も知識も教養もなくても適度にヒマを潰せる、都合のよい御伽噺に堕した。
付和雷同しやすくアイデンティティーの脆弱な人間がちょっとだけ現実逃避できる、甘えた世界でしかない。
まさしく中2病そのもの。
536 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/06(月) 10:05:30 ID:+IyDYdbQ
>>535 ファンタジーが現実逃避だというのはなんとも間違った文学家の説だと思われる。
ファンタジーに現実をデフォルメするとか、二流のすること。
真のファンタジーは想像力の飛翔をもって、怒涛のありえない世界を描くこと。
面白いファンタジーとして「甲賀忍法帖」と「オズの魔法使い」をあげるが、
どちらも現実逃避とは思わないし、現実世界への寓話的解釈は破綻している。
東の魔女を一撃必殺の破壊力こそ、名作の証。
>>535 「嘆くことしかしなかった者よ、お前が何か言っていたことだけは覚えておこう」2008年・俺
>>535からまさしく中二病そのものですね分かります^^
ここは創作発表板ですよ!
ファンタジーそのものはデフォルメとかではなく現実とは違った場所にあると思うなあ
むしろ現実逃避するためのものだったんじゃないか
人間誰しも逃げ場は必要、逃げられなくなった人間は死んでゆく
僕は剣と魔法のファンタジーが好きだけれど、これはもう神話なんじゃないかと感じている。
正しく言うのなら、神話と同じようなものだ、か。
ギリシャ神話、北欧神話、ケルト神話、英雄たちの旅。神々や神格の偉大さを伝えるエピソードの多くが、決してそれだけの物語というわけではない。
人類の人としての進化であったり、農耕技術の伝来であったり、娘や少年の美しさに溺れる者の姿であったり、歴史的な大事件であったり。それらを活き活きとした神々の奇跡で演出し描かれている。
現代。ゲームやコミック、小説などで繰り広げられるファンタジー世界での物語はどうだろう。
過酷な運命に抗う人間の姿だとか、借金を抱えた冒険者一行の苦悩と成長だとか、性差や階級の違いからくる闘争だとか、恋模様だとか、力に溺れる者の末路だとか、まあ色々あるけど、こういった観念的なメッセージが底には流れている。
それを非現実的な世界観や超自然の力、偉大な魔法などの演出で描いている。こう考えてみると、実に神話的。
英雄然とした主人公ばかりでもなくても、扱われるテーマも現代的なものであっても、喜びや悲しみの種は神も人もそう変わらない。古くから語り継がれる神話の物語も、今現在紡がれる物語も似たようなもの。
ファンタジーとは、いつだって現代に通じる神話の世界なのだ!
トールキンは寓話とか言われるの嫌がってたらしいな。
指輪は間違っても風刺ではないが、ガリヴァーはそうだろう
指輪は現実逃避ではないが、ハリポタはそうだろう
自分の好きなファンタジーを好きなように書けばいい
指輪物語は過大評価されている。あれがそれほど面白いだろうか。
ファンタジーの世界は現実のような狭い世界ではない。
現実を超越した次元に位置するもの。そこでは人間は蟻のように小さく見える。
太古の伝説、神話などはあまりにも昔のため多くの者に理解しがたい。
しかしその失われた世界を紡ぎ探究する者もまた存在する。
その1つ1つが価値ある叙事詩となり重厚で究極的に壮大な世界を創造する。
今我々がいる世界など世紀が始まってほんの2000年あまりの歴史である。
これが何万、何千年、何億という歴史を紡いできたファンタジーと現実の違いだ。
>>543 俺は一回全部読んだだけで研究家とかじゃないけどさ、要するに「基本は抑えとけ」って事じゃない?
それまでの神話や伝承は、結局事象や人物、用語の羅列か、難解な叙事詩だったでしょ?
それを自分なりの元ネタにしつつ、物語として分かり易く直したトールキンの功績は大きいよ。
現代人からすると、話の中身は物足りないと思う人もいるかもしれない。女っ気少ないし。
でも、逆にいうと、ファンタジーとしての要素は概ね抑えられた構成だったって事だと思うよ。
少なくとも、ファンタジーで創作やるなら、読んでおいて損はないんじゃない?
>>490の続き
@
「ローズマリーよ…後ほど私の執務室に来るように。わかったね?」
リシティア国王イルハトーブは、ローズマリーに目線を送りもせず、冷酷な口調でそう命じた。
「…はい。分かりましたお父様」
冷めかけたスープの皿に目線を落とし、ローズマリーは小さな声で答えた。
嫌な予感がする、彼女の小さな胸は不安で高鳴る。
その日の食事は殆ど味がしなかった…。
★
夕食後、厩舎の干草の山の中で、ローズマリー姫は庭師のペーターと抱き合っていた。
ペーターは近隣のスヴォラルトガ村出身の鮮卑族の男で、その一族の男たちの例に漏れず大変な巨根の持ち主だ。
ローズマリーはペーターの股間に虚立するその巨大な肉の茎に、一心不乱にしゃぶりつく。
最近になってからローズマリーは妙に身体が疼き、その湧き上がる欲情を抑えかねていた。
「ああ姫様、そんなに激しくなされたらこのペーターはもう我慢できなくなってしまいますだ!」
下半身をさらけ出し、仰向けになったペーターは、干草の上でうめく。
そんなペーターの反応を楽しむかのようにローズマリーは微笑み、その巨大な肉茎の下を這わせ、頬ずりする。
棍棒のように巨大なその灼熱の鉄槌は、握り締めるローズマリーの手に余るほどに野太い。
そのローズマリーの白い指先の間で、ペーターのそれはまるで別の生き物のように脈動し、暴れる。
「なによ、もうちょっと我慢なさいっ!アンタったらこんなでかいものぶら下げているのに何よっ!」
ローズマリーはそう言い、ペーターを口に含んだ。そのまま喉奥まで一気に挿入し、口をすぼめてバキュームする。
「ああっ!姫様ダメですだっ!不肖私ペーターはもう、堪え切れません!」
ペーターは悲鳴に近い声を上げる。腰を大きくうねらせ、押し寄せる快感に耐えようと必死のようだ。
(ええっ、もうイッちゃうの…なによ、だらしない!)
ローズマリーは少し落胆した。このあとペーターの巨大なもので子宮をかき回してもらうつもりだったのだ。
A
(父王に呼ばれてただでさえイラついてんのに、こんなんじゃ私のストレスは解消できないわよっ!)
面倒臭くなったローズマリーは、舌でペーターの亀頭を包み込むと、思いっきりこすってやった。
その瞬間、ペーターは情けない喘ぎ声を漏らしながら、絶頂に達する。
大量の粘液がローズマリーの口腔内に満ち溢れ、か細い喉に流れ込んだ。
肉体労働で鍛えぬいたペーターのそれは、軟弱な貴族の子弟たちのとは比較にならないほどに濃厚で生臭さかった。
ローズマリー姫は立ち上がった。着衣の乱れを直し、ドレスの方々に着いた干し藁を手で叩き落とす。
そして干草の上で激しく喘ぐペーターを見下ろし、厳然とした命令口調で怒鳴りつけた。
「アンタだらしなさすぎるわよっ!城内一の巨大なイチモツの持ち主だって侍女長から聞いて楽しみにしてたのにさっ!」
ローズマリーはだらしなく萎縮したペーターのそれを手で掴むと、思い切り引っ張る。
ひいっ、と悲鳴を上げて痛がるペーターを睨みつけるローズマリー。
「今度来る時までにちゃんとテクを身に着けておきなさいっ!さもないと宦官にしちゃうわよっ!」
シクシクとすすり泣くペーターを一蹴りすると、そのまま踵を返して厩舎から出てゆくローズマリー。
これから父王の執務室に行くことを思うと、気が重かった…。
★
「お父様…入ります」
重厚な黒檀の扉を数度ノックし、おずおずと声を掛けるローズマリー。
父は苦手、ローズマリーは幼少の頃からそうであった。
国王でもある父が自分を見つめる目線には、親子の慈愛とは別に何か不可思議な念が含まれているように思えた。
暗澹たる、漆黒の輝き…その父の目線に潜む思いを、ローズマリーは常に恐れていた
(帝王学?それともまた何か別の謎?)
侍女たちや王宮学習院に集う貴族の子弟たちに聞いても評判の良い父王イルハトーブ。
だが、果たして本当にそうなのであろうか?
「入りたまえ」
扉の向こうから、くぐもったような父の声が聞こえた。
ローズマリーは口に溜まった唾を飲み込み、鋳鉄製の思いドアノブを掴んだ。
B
…ドアを開けると、そこは肉の洪水だった。
一糸纏わぬ男女の肉体が複雑に絡みあいのた打ち回っている。
部屋の方々で歓喜の呻きが上がるたびに、その肉の氾濫はわななく…闇のサバトだ。
「…な、なんですかこれ!どういうことなんです?お父様っ!」
ローズマリーはそう叫び、そのまま絶句してしまった。
そこには全裸の父王イルハトーブが立っていた。
その横には同じく全裸の忠臣たるグラン・ド・バザール伯爵…一体何故?
全裸のグラン・ド・バザール伯爵は股間からは仮性包茎のペニスが勃起させていた。
一方、父王イルハトーブの手には、黒々とした巨大なディルドが握られていた。
執務室を照らす松明の明かりの中でそれは、不気味に鈍い光を放っていた。
「な、一体どういうことなんですかお父様っ?それに貴方達はいったい、何なんですかっ!」
床中で全裸になって戯れる若き男女…互いの肉を求め激しく情を交わしあう彼らの姿にローズマリーは慄然とする。
「ローズマリー姫、こういうことなのですよ。見ればお分かりでしょう?」
グラン・ド・バザール伯爵はローズマリーの目をジッと見つめながらそう言い、ニヤリと笑った。
「ふ、ふざけないでバザール伯!こんなこと最低ですわっ!私、こんなの許せませんっ!」
神聖なるリシティア王国の王宮の中で、こんな背徳的な振る舞いが行われているなんて、とローズマリーは憤った。
「フフンッ!」
ローズマリーの驚愕を察したかのように、突然国王イルハトーブが笑った。
その声が響き渡った途端、部屋の中で絡み合っていた無数の男女の動きが止まる。
彼らの嘗めるような視線がローズマリーに注がれる。
ローズマリーはその視線が、自分の肉体を這うのを強く感じた…耐えられないほどに。
「お、お父様がそんな人だとは思いませんでした!私、もう帰りますっ!」
しかし父王イルハトーブもグラン・ド・バザール伯爵も動かない。
ローズマリー姫を見つめたままニヤニヤ笑う。
――おかしい、ここは何かが狂っている!
C
突然、ローズマリー姫は背後から抱きすくめられた…父王イルハトーブだった。
筋肉の盛り上がった図太い腕でローズマリーの肉体を抱きしめると、その手をドレスの裾に差し入れた。
そのままローズマリーの乳首を指先で探る。
「なあローズマリーや、そんなこと言うものでないぞ。一緒に楽しむのが王家のもののたしなみなのだぞ?」
父王イルハトーブはそうローズマリーの耳元で囁く。
と、同時に熱く甘い吐息をローズマリーの耳へと吹きかける。
ローズマリーは思わずゾクッと体が反応してしまった。
父王イルハトーブの指先はローズマリーの小振りな乳房を揉みしだき、玩び始めていた。
その節くれだった指の荒々しい感触が、ローズマリーの何かを刺激してゆく。
さらに父王の逞しい手はローズマリーのパンティ中に侵入し、秘所を探る。
その太い指先がローズマリーの花弁を探りあてると、巧みな指さばきでクレヴァスを愛撫し始めた。
「な、何をなさるのですお父様っ、こ、こんなこと止めてください!」
ローズマリーはなおも抵抗する。
しかし父王の指先の動きに反応してしまう自分を抑えることが出来なかった。
実の父の指先が自らの肉体に触れるたびに身体は熱くなり、力が入らない。
「大丈夫だよローズマリー…この父に任せなさい」
父王はそう囁くと、ローズマリーの尻の穴の中に中指を滑り込ませた。
…ふと前を見ると、目の前にはグラン。ド・バザール伯爵が立っていた。
普段の忠臣っぷりからは打って変わって、欲情に燃える熱い視線でローズマリーを見つめている。
父王の愛撫で上気したローズマリーの姿を少し嘲笑うように微笑み、伯爵はゆっくりとローズマリーの顔を覗き込む。
父とは異なり文官出身の彼らしい繊細な指先で、ローズマリーの細いあごを軽く持ち上げた。
抵抗できないまま上を向かされたローズマリー…伯爵は姫の可憐なその唇に強引にキスをしようとする。
D
「ん、止めなさいっ、無礼者っ!」
ローズマリーは顔を背けた。
しかし伯爵は強引に唇を重ねると、ローズマリーの口の中に一気に舌を挿入させてきた。
伯爵の舌はローズマリーの上唇から歯茎を這い、門歯の間に割り込もうとする。
少し葉巻臭い息がローズマリーの口腔の中を満たした。
「ローズマリーよ、もっとリラックスしたまえ。本当のお前の姿を、この父たちがわからせてやるからな…」
父王イルハトーブはローズマリーのシルクパンティーを掴むと、引き千切るように毟り取った。
パンティーを床の放り捨てると、今度はたくみにローズマリーのクリトリスを探りあて、その包皮をめくる。
さらされた小さな肉芽を父王の指先が刺激した瞬間、ローズマリーは子宮の奥が熱を帯びてゆくのを感じた。
★
執務室の奥、サバトのために設えられた部屋で、ローズマリー姫はグラン・ド・バザール伯爵のペニスをしゃぶらされた。
密集したバザール伯の陰毛がローズマリーの鼻先をくすぐり、塩気のある汗の匂いが鼻腔を満たす。
(…息苦しい)
ローズマリーは思った。喉奥まで侵入したバザール伯の亀頭が吐き気を呼び起こす。
しかしバザール伯は容赦せずローズマリー姫を責めた。
腰を前後にグラインドさせ、両手でローズマリーの頭を掴み股間にグイグイと押しつける。
ローズマリーの口の中でバザール伯の陰茎が怒張し、あふれ出しそうだ。
その陰茎の熱さが、ローズマリーの思いとは裏腹に中に眠る本能を昂ぶらせた。
「ああっ、ローズマリー様、素晴らしい!姫の舌が私のチンコを這い回って…ああっいいっ、もうイキそうです姫様っ!」
バザール伯が喘いだ。その伯爵の喘ぎに反応するかのように、サバトに集う美男美女達が歓声を上げる。
(…見られている!)
ローズマリーは思った。
サバトに集った客達の視線が、自分の裸と陰茎を咥え込む自分の口元に注がれているのを強く感じた。
バザール伯爵の陰茎は益々熱く怒張し、ローズマリーの口の中で痙攣を始める。
E
「ひ、姫様っ!私もうダメだっ…うっ、ああっ!」
バザール伯爵は一際大きな喘ぎ声を上げると、姫の喉の奥に向かって大量の精液を吐き出した。
熱い精液がローズマリーの喉から鼻腔まで達し、一瞬息が詰まった。
「ゲホッ、ゴホッ!」
と、ローズマリーはむせた。
と、その瞬間であった。サバトの客達がワッと大声を上げた。
ローズマリーはその喧騒の中で一人蹲り、喉の奥から溢れる大量の精液を口から手に吐き戻した。
(…身体が言うことを利かない)
ローズマリーの頭はボーッとする。思考が集中できない。
「ローズマリーよ、本番はこれからだぞ…」
うずくまるローズマリー姫に向かって、父王イルハトーブが声を掛けてきた。
虚ろな目で、父である国王を見上げるローズマリー…そして息を呑んだ。
その目に飛び込んできたのは、見たことも無いほどに巨大なペニスを勃起させた父の姿だった。
父の目から放たれるあの視線を感じたローズマリーは、本能的に身をすくめた。
父王の目には、紛れも無い狂気が宿っていた。
ドス黒い輝き…幼少のころから時折感じた、あの魔性の目だった。
「大丈夫だよローズマリー。いきなりで刺激が強かったみたいだが、こんなのすぐ慣れるさ」
父王はローズマリーの傍にしゃがんだ。
ローズマリーを四つん這いにさせると、彼女の小さな尻を抱え込み客席の方に向かせた。
「ん、いやっ!」
抵抗するローズマリー。しかし父王の腕力は強く、消耗しきったローズマリーはもはや抗することなど出来なかった。
サバトの客達は溜め息交じりで姫の美尻を眺めた。
ローズマリー姫の形の良い尻は、松明の明かりの中で白く輝いた。
F
「…ひぎいっ!」
いきなりヴァギナに激痛が走り、ローズマリーは悲鳴を上げた。
父王イルハトーブの巨大なペニスが侵入してきたのだ。
激痛で悲鳴を上げるローズマリーをよそに、父王イルハトーブは無遠慮に攻め立てる。
苦痛のあまり逃げだそうとよするも、父王イルハトーブは図太い腕で腰を抱え、それを許さない。
「うぐっ、ひぐうっ!」
ローズマリーは泣き出した…。
苦痛だけではない、恥辱…王家の娘として生まれた気高い彼女のプライドが、無残に砕け散った瞬間だった。
好奇と欲情の視線の中で、ローズマリは自分ではない何かに堕落していく、そんな感じがした。
父王イルハトーブの肉茎がローズマリーの膣の中を暴れる。
その先端はローズマリーの子宮を突上げ、ローズマリーのか細い肉体を刺し貫く。
サバトの客たちは再び沸く。もはや歓声といっても良いほどにざわめき、騒げだす。
しかしローズマリーにはその声が遠くから響いてくるようにしか聞こえなかった。
恥辱と激痛がローズマリーを苛める中で、彼女自身はいつしかメスとして覚醒していた。
荒々しく乳房を揉み、子宮の奥に叩きつけるように攻め立てる実の父親の愛撫。
その激しい情欲の狂乱の中で、ローズマリーは何時しか快楽を見出していた。
身を引き裂くような痛みも、いつの間にかローズマリーを熱く濡らす肉の掟に変わっている。
ローズマリーの身体の上で激しく溜め息を漏らす父の息吹もまた、愛おしく思える。
身体のアチラコチラが熱く脈打っている。
ローズマリーの頑なな心は、めくるめく快楽の前に崩れてゆき、目の前の風景が突如輝きだしたように思えた。
様々な思考やイメージが駆け巡る。
ヴァギナは熱く締まり、それとともに膣の奥からあふれ出す愛液がしたペニスが股間を熱く湿らせてゆく。
「そろそろだな…」
父王イルハトーブは呟いた。
ローズマリーを見つめる父王イルハトーブの目は…まるでモノを見るように冷ややかに醒めていた。
G
父の腹の下で喘ぐローズマリー。
父王の愛撫を欲し、自ら逞しい父王の肩に縋りつき、自ら腰をうねらせ、父のペニスを誘う。
羞恥心をかなぐり捨てメスの本能を剥き出しに快感を貪る姫の姿は、輝かんばかりに美しかった。
そんなローズマリーの様子を一瞥し、王は今日始めて笑顔を作った。
娘を抱いたまま、父王イルハトーブは耳元で囁く。
「…ローズマリーよ。我ら王家の血、すなわち我ら魔王ペロポンテの血族の末裔…その血を受け継ぐ御子を授けよう」
ローズマリーの肉体を抱え上げ、その白い肢体を存分の蹂躙する。
「そなたの母はわが妹。そう、魔王ペロポンテの血筋は常に純血でなければならぬのだよローズマリー」
その言葉の意味を図りかねるローズマリー…しかし押し寄せる快楽は、彼女の思考を奪う。
ローズマリーの膣の中で、父王の肉茎はなおも膨張してゆく。
熱き脈動を感じ取りながら、ローズマリーはこの父王の子を欲する自分に気づいた。
――これは運命?
「そうだよローズマリー。そなたはこれから男児を産むのだ、そしてその弟王と契りを結び、次なる王を産むのだぞ」
そのローズマリーの思いを察したかのように、父王イルハトーブは再び告げた。
数分後、父王は野太い呻き声を上げ、実の娘たるローズマリーの子宮の中に放精した。
奔流のような熱い液体がローズマリーの子宮に満ち溢れ、その一部が膣を伝って流れ出す。
「あ…ああっ」
仰向けのまま目を瞑るローズマリー…快感の余韻に浸ったその表情は、神々しいまでに美しかった。
子宮の中で渦巻く父の放った精液…その熱さが、ローズマリーに喩えようも無い喜びをもたらした…。
H
「姫様…もう一度お願いいたします。最後にもう一度姫の口で…」
突然グラン・ド・バザール伯爵が声を掛けてきた。
バザール伯は壇上で喘ぐローズマリーに近づくと、髪の毛を掴んでローズマリーの顔を持ち上げた。
父の愛撫の酔いしれたローズマリーの顔は紅潮し、汗ばんだ額に後れ毛が張り付いている。
「ローズマリーよ。今のうちに臣下の人間どもの精を喰らっておくがよいぞ」
父はそう語る。意味を図りかねて父を見やるローズマリーに、父は返した。
「…今夜此処に集った者たちは、そなたのための生贄なのだからな」
そういうと、バザール伯のペニスをくわえ込むよう、ローズマリーを促した。
誘われるままにローズマリーは口を開け、既に回復し隆々と勃起したバザール伯の陰茎をくわえ込んだ。
そしてバザール伯の精を吸い出さんと、その肉茎をしゃぶり上げ、刺激してゆく。
「おおっ、姫様素晴らしいですぞっ!ぜひとも私めの精と命を姫様の糧にしていただきとうございます!」
バザール伯の陰茎を舐め回し、亀頭を思いっきり刺激する…飢えたようなローズマリー。
「丁寧に快感を与えてやるのだぞローズマリー…伯のそなたへの忠義をありがたく思うのだ」
父王はそういいながら、サバトに集う若者の中から飛び切り美しい娘を抱え上げ、それを犯した。
散々その美しい肉体を蹂躙し娘を絶頂に導くと、突然王はその娘を絞め殺す。
そのままその場でその肉体を引き裂いて喰らい始めた。
そう、バザール伯と若者達は、王家の血筋の糧となるべく自ら命を差し出した生贄たちだ。
魔王ペロポンテの血脈の永遠の繁栄のために、その身も心も全て捧げる頼もしき臣民たち…。
I
何時しかローズマリーは、バザール伯を縊り殺し、その血肉を喰らっていた。
腸を引きずり出し、肝を食いちぎり、その血を啜る。
父と共にローズマリーは、残りの生贄たちの精を吸い尽くし、肉を喰らう。
ついにローズマリーは魔王ペロポンテの血に目覚めたのだ。
…今宵の父との交わりで、将来自分の夫となる弟王を身ごもったことを悟ったローズマリー。
その若き母の肉体は今、激しく人の肉を欲している。
(後で庭師のペーターも喰らってやろうかしら?)
ローズマリーはそう思い、血まみれの唇を歪めた。
神を恐れぬ悪魔の狂宴…それこそがリシティア王国の王家に秘められた謎だったのだ。
(紅薔薇の姫とシュバリエ 別篇 終わり)
>>545 「オズの魔法使い」面白いよ。「オズの魔法使い」。
魔女も出てくるし、魔法もあるし、幻獣みたいな動物も出るよ。
基本を抑えるなら、「指輪物語」を10巻も読むより、「オズの魔法使い」を一冊読む方がおすすめだよ。
>>555 なんか、ベルセルクのなめくじのおっさんの国を連想した。
そのうち、おっさんに生贄に捧げられて、転生するんじゃないかと。
>>555 話が予想外の方向に行き過ぎてリアルに噴いたw
指輪物語見てからブレインデッド見せられたぐらいの衝撃だったわw
むしろ面白くなってきたんで、この調子で頑張って下さい。
>>556 別に指輪物語をリスペクトする訳じゃないが、オズを比較対照に持ってくるのは違くね?
最早「現実には存在しないものが色々出てくる」ぐらいしか共通点がないような。
一番大きいのは、指輪物語は大人向けで、オズの魔法使いは児童向けだって事か。
酷い言い草だが、指輪物語=設定厨、オズの魔法使い=ゆとり、みたいイメージがある。
俺は設定厨だし、剣と魔法の世界が好きだから、指輪物語が面白いと思ってるけど。
どっちが好きかは、それこそ個人の趣味だし、両方読んで比べるしかないね。
いや、酉付けてないし…
>>546-555は荒らしの所業だろ
三点リーダ一個しか使ってなかったり、場面転換の記号も違う
ダッシュも使ってんの見たことないしね
失礼にもほどがあるね
>>556-557も含めて
>>557 「指輪物語」が大人向けって、なんでなんだろうね。
理由を考えると、嘲笑う理由しか浮かばないね。
ともかく、ファンタジーの源流が「指輪物語」とかって意見を聞くと、
その50年前に書かれた「オズの魔法使い」のが面白いぞと宣伝してるわけだよ、おれは。
荒しだろうがどうでもいいんだよ
ここでは投下したものが神
>>546-
>>555 乙です。
魔王ペロポンテの血・・・強烈な伏線がここにきて登場しましたね
文章も大分読みやすくなったと思うんで、がんばって!
オズの魔法使いは童話な
ハイ・ファンタジーと童話を同列に語り出す時点で、ゴミ丸出し
>>561 童話とハイファンタジーの区別って何?
「指輪物語」がそれほどハイファンタジーでもないと思うおれ。
異種族が出てくるだけで、不思議な現象はあんまり起きないし。
エルフやドワーフや魔法使いの復古をしたというだけで、他にたいした功績もない「指輪物語」。
ああ、キチガイか
幸いにコテついてるし、あぼ〜〜ん♪
「指輪物語」はつまらない協会に一票を!
指輪物語つまらない。あんなの定番にするな。指輪物語に、反対、反対、反対!
新しい幼女が現れたときいて来ました
幼女「お兄ちゃん、学校行くから服脱がないといけないの。手伝ってえ」
兄貴「な、なに、いってるんだ。どんな学校なんだ。ごくりっ」
幼女「ボタンが外れないの。胸のボタン外してえ」
兄貴「しょうがないなあ。どれどれ」
幼女「あーん、パンティも脱がしてえ。パンティがあると、スカート脱げない」
兄貴「不器用なやつだなあ。さすり、さすり」
幼女「ら、らめえ、お兄ちゃん、そんなとこ触っちゃあ、ああん」
兄貴「ちょっとだけなら、ちょっとだけなら」
幼女「入ってる。入ってるよ、お兄ちゃん。らめえ」
兄貴「はあはあ」
幼女「はあはあ」
567 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 13:06:41 ID:mJYiMnXB
>>560 >ここでは投下したものが神
いや……ダメなもんはダメとはっきり言わんと。
>>546-
>>555 LR百遍位読み返して来い
もし見れないなどとほざいた時のために↓
※エロ・18禁等の作品はお絵描き・創作板、エロパロ板へお願いします。
板に関することは自治スレッドまでどうぞ。
そうむしゃくしゃすんなよ
>>546-
>>555、俺は気に入ったぜ
流れ的にLord of the Ringの略かと思ったがそんなことはなかった>LR
>>570 指輪をかwその発想はなかったw
指輪は良いと思うよ
中学の時に二三回通読しただけだが……
なんか変なことになってますねw
>>490の続きいきます。
食事の味などわからなかった。今日のメインは桜鱒の香草焼きだったが、魚嫌いの姫にとっては、
拷問のようなものだった。更には、スープにまで桜鱒のアラが入っていて、姫をげんなりさせた。
何故スープに普段は使われない桜鱒のアラが入っていたのかについて、料理長からの弁明はなかったが、
魚好きの国王がそれを大変に喜んだため、他の誰も否定意見など出せる雰囲気ではなかった。
「本当にお下げしてもよろしいのですか? 姫さま」
「良いわよ。もう私は部屋に戻るんだから」
「承知しました。では」
ほとんど手をつけられないままの桜鱒の香草焼きの載った皿が目の前からなくなると、
姫は深いため息を一つついた。
姫の頭の中は銀髪の美少女のことでいっぱいだった。何故彼女はあのような地下室に一人でいたのだろう。
何故手かせなどかけられていたのだろう。そして、何故彼女の話をする人間がこの城には誰一人として
いないのだろう。
姫は初めて知ったのだ。あの地下室の存在と、そして、囚われていた美少女のことを。そして、
それは恐らくこの城の者たちのほとんどが知らないことなのだろう。
また、姫は思い出した。地下室へ行くまでの階段に残っていた、誰かが通った証の蝋の跡は、
随分と古いものだったということを。少なくともここ数年のものではないだろう。
そんなにも長い間囚われの身でいた美少女が、どうして生き続けていられたのだろう。
あんな状態では何も食べられないし、飲めもしないだろう。それでどうしてあれほどまでに
美しい姿を保っていられたのだろう。
姫には謎だらけだった。だが、それを誰に尋ねたら答えが返ってくるのだろう。
いや、誰にも訊けやしない。盗んだ指輪を鍵にしてたどり着いた地下室のことなど、
この城の人間の誰にも訊けるわけがない。
食堂をあとにして、自室に向かいながら姫は考えをめぐらせていた。そして出した結論は……。
「明日もう一度あの子に会うのよ。そして訊いてみれば良いのよ」
独り言に姫はうなずいた。
父王の言いつけなど知るものか。翌日も姫は歴史の授業をサボることに決めたのだった。
授業が始まってからでは、侍女たちの見張りも厳しくなる。そう予測していた姫は、
昼食が済むとすぐに、自室に戻ることなく、食堂からまっすぐに元書斎の現物置部屋を目指した。
ドレスのスカートの中には、部屋で使っている蝋燭と、たっぷりマッチ棒の入っているマッチ箱を
忍ばせている。準備は万全だった。
物置部屋に着くとすぐに、姫はタペストリーのかかっている壁に向かった。タペストリーをめくると、
そこには鎖のついたままの指輪が、そっくりそのまま残っていた。
姫は安堵の息をつく。
「良かった……」
しかし、安心した姫が指輪をくぼみから取り上げた瞬間、例の轟音が部屋に響き渡った。
ゴゴゴゴゴゴゴ……。
「えっ!? そ、そんな……」
壁を見ると、先ほどまで開いていた地下室への通路がぴったりと閉じられてしまっている。
というよりも、そこには何もなかったかのように、ただの壁が続いているだけになってしまったのだ。
姫は慌てて指輪をくぼみの中にはめた。二度目だけに、最初よりもすんなりとはめることができたが、
それでも多少手間取ってしまった。
ゴゴゴゴゴゴゴ……。
再び轟音が響き渡り、壁に穴が開いた。二度も起きた大きな音に、姫は心臓を踊らせながらも、
じっと耳をすませて、他の人間がここに向かって来ないかを確認する。どうやら大丈夫らしい。
「はぁ……。なんとも面倒くさいものね……」
姫はスカートをめくり、蝋燭とマッチ箱を出した。少しはしたない姿ではあったが、
他の人間が誰もいないこの部屋では全く気にすることもなかった。
蝋燭にはちゃんと燭台がついているので、蝋が垂れてくる心配をすることもない。それに、
マッチを一つ擦って火をともした。蝋燭に火がつくとすぐに、姫はマッチ棒の火を消し、
燭台についているマッチ棒入れに差し込んだ。
「さあ、行くわよ」
誰に言うともなく姫は宣言し、楽しげに階段を下っていった。
地下室にたどりついた姫は、あることに気付いた。
「壁の石が光らない……蝋燭を持っているからかしら?」
強い光が近くにあると、石の光は見えないということだろうか。姫はそう推測を立てたが、
蝋燭の火を消せば石が光るとは限らないので、火を消すことはやめた。
ギイイイイイッ……!
扉を開けて部屋に入る。すると、昨日会った美少女が声をかけてきた。
「また来たのねぇ。いらっしゃぁい」
言葉の上では歓迎をしているようだが、姫には美少女が喜んで出迎えてくれたようには思えなかった。
その声がひどく不機嫌なものに聞こえたからだ。
姫は一歩の半分ほど後退した。先ほどまでの楽しい気分は何だったのだろう。心の中で好奇心が
水をかけられた火のように小さくなっていくのがわかった。
「ええ、また来たわ。昨日は失礼をしてごめんなさい」
声が震えているのが自分でもわかる。何故だかはわからないが、美少女には恐ろしいものを感じるのだ。
彼女に手かせがついているのでなければ、声をかけることもできなかったかもしれない。
「良いわぁ。気にしてないから。それより、そんな遠くにいないでこちらにいらっしゃいよぉ。
別にとって食いやしないわよぉ」
ニッと美少女は笑った。口元から綺麗な歯並びが覗いて、姫は更に恐ろしさを感じた。
「え……ええ……わかったわ……」
そう口では言うものの、足がなかなか動かなかった。立ちすくんでいる姫を見て、美少女は
諦めたように微笑んだ。
「まぁ……良いわぁ。そこからでも良いから、貴女の話を聞かせてぇ。私、しばらく人と会ってないのぉ」
その言葉で姫は気付いた。美少女の声が機嫌が悪いように聞こえるのは、
顔に合わない低めの声だからなのだ。別に姫に対して怒っているからではないのだ。
そうわかった瞬間、姫は美少女にほんの少しだが近づいていた。
「え、ええ。良いわ。何を話したら良いのかしら?」
それでも相変わらず声は震えている。涙が出て来ないのが不思議なくらいだ。
「まずは、名前ね。教えてもらっても良いかしらぁ?」
姫はごくりと唾を飲み込んだ。名前を教えてしまっても良いものだろうか。少し躊躇いが生まれたが、
姫の名前など城の者なら皆が知っている。美少女が知らないのが不思議なくらいなのだ。
少々考えたのち、別に構わないだろうと考え、姫ははっきりと噛み締めるように自分の名前を言った。
「ローズマリーと言うのよ。貴女は?」
名乗った瞬間、美少女が眉をひそめたのを見て、姫は少し不安になった。どうしたのだろう。
何か悪いことでも言っただろうか。それとも、そんなに姫の名前は悪名高いのだろうか。
「ローズマリー……へぇ……ちょっと嫌な響きの名前ねぇ」
「え? どうして?」
「ああ、こっちの話よぉ。気にしないでぇ」
わざとらしく目を細めて笑顔を作る美少女に、姫は何とも言えない気持ちを抱きながらも、
繰り出される次の言葉を待った。
「私はメルキュリアよぉ。ご存知かしらぁ? 私の名はぁ」
姫は知らなかった。だが、姫の家庭教師のジョンがこの名を聞けば、あまりの恐怖に
この部屋を飛び出していったに違いない。そして、三日は悪夢に苦しんでまともに眠れないだろう。
そんな呪われた名だった。
だが、姫は知らない。歴史の授業を真面目に受けたことのない姫は知る由もない。
「知らないわ……。ごめんなさい。知っていなければいけない名前なのかしら?」
「そういうわけでもないけれど……そうぉ……私の名などもう知らない人間が生きる世なのねぇ……」
「ええ……ごめんなさい……」
メルキュリアのその言葉で、勘の良い人間なら気付いたであろう。彼女は十代後半の容姿を
していても、実は数百年を生きている存在であるのだ。そして、よく彼女の瞳を見れば、
その身に経てきた数百年の時をうかがい知ることができたであろう。
だが、姫は気付かなかった。そもそも、想像もできなかった。数百年の時を生きる存在など、
夢物語の中にしかいないものだと信じて疑わなかったからだ。
「良いわぁ。ところでぇ、貴女はどうして蝋燭を持っているのぉ? ローゼンタイトがあるから、
ここは蝋燭なんてなくても大丈夫よぉ」
聞き慣れない単語に、姫は首を傾げた。
「ローゼンタイト……って何かしら?」
姫は手元の蝋燭を見た。まだしばらくの分は蝋が残っているが、このまま長く喋り続けていると、
そのうち蝋がとけてなくなるだろう。
姫はこの火を消そうか消すまいか迷い始めた。
「この部屋の壁や天井に使われている石の名前よぉ。昼間は光って、夜には光を失う
この部屋では太陽のような存在よぉ。だから、蝋燭の火なんて消しても大丈夫よぉ」
「そうなの……」
姫は蝋燭の火に息を吹きかけて消した。
マッチはまだ残っているのだ。仮にこの部屋の壁や天井が光らなくても構わない。また火をつければ
良いだけだ。それに、姫はメルキュリアの言葉を信じた。
「わぁ……光り始めた……」
本当に辺りが明るくなって、子供のように姫ははしゃいだ。尤も、姫はまだ幼いのだが。
「私の言った通りでしょぉ? 蝋燭なんて無粋なもの、この部屋には要らないのよぉ」
ローゼンタイトの光に照らされると、美少女メルキュリアは更に幻想的な美しさを見せた。
女である姫が見ても惚れ惚れするくらいだ。
ふと周りを見渡すと、昨日忘れていったランプが床に転がっている。姫は苦笑した。
これもあとで持って帰らなくては。
「ねぇ……。どうしてメルキュリアはこの部屋にいるの? お外の世界にはどうして出ないの?」
素朴な疑問を姫は投げかけたつもりだった。しかし、その言葉によって、今までご機嫌だった
メルキュリアの表情は一変した。
「どうして……ですってぇ……?」
メルキュリアは手かせごと手を動かした。すると、鎖の音がじゃらりと鳴った。
「こんなものをつけられて自由に外になんか出られると思うのぉ……!?」
姫は驚いてメルキュリアの手元を見た。手かせがかけられている上に、手かせには鎖が繋がっている。
そして、その鎖は壁に繋がっていたのだ。見るからに頑丈そうな金属製の留め金でしっかりと固定されている。
姫は恐る恐る尋ねる。
「ひょっとして……自由になりたいのかしら? その腕の鎖から解かれて」
鎖を引きちぎりそうな勢いで、メルキュリアは腕を振った。
「当たり前じゃない!」
ガッ!
鎖を固定している留め金が鳴る。まるでメルキュリアの暴挙に悲鳴をあげているかのようだ。
「朝も夜も恋焦がれていたわよ! 自由に! もう星になってしまうかと思ったわ!」
ガッ! ガッ!
「貴女なんか何もできないくせに! 帰ってよ! もう来ないで!」
ガッ! ガッ! ガッ! ガンッ!
最後の言葉は涙交じりだった。姫はメルキュリアの勢いに驚きながらも、その切ない思いに
涙があふれて来た。どうして、どうしてこんなに美しいメルキュリアがこのように囚われたままなのだろう。
確かに今の姫には何もできない。だが、なんとかしたい、そんな思いで胸がいっぱいになった。
ひとしきり暴れて疲れたのか、メルキュリアはがっくりとうなだれて力をなくした。
そんな彼女に、希望を持たせたいと思って姫は声をかけた。
「わかった……。待ってて、メルキュリア。私……頼んで来るわ」
床に転がっていたランプをしっかり拾ってから、姫はメルキュリアのいる部屋をあとにした。
階段から上には蝋燭の光がないと足元がおぼつかない。姫は再び蝋燭に火をともし、
決意を胸に階段を駆け上がっていった。
続く♪
>>546-555 百合だっつってんだろ!!!
伏線無視じゃねえかよ。メルキュリアの存在どうしてくれる。
そして、エロが書きたいならエロパロでお願いします。
エロパロにも古代・中世ファンタジーのスレあるし。
つーか、そのスレ見てこのスレ立てたんだし。
>>558 >>567 >>568 本当にありがとうございます。
>>582 そういうこと言うなよ
まぁ俺も同意見だけど
面白いかどうかはローカルルールに優先するというわけか?
大した奴らだな
客とは常に、正直な生き物なのさ
ローカルルールというか
エロはpinkへっていうのは2ch自体のルールだぞ
スレの趣旨と関係ないことで揉めんなよ
はいはい面白かった、でもそれルール違反だからやめとけよ、で流せばいいのに
それよりメルキュリアがなんなのかだんだん情報がでてきたな
そして、なんか口調が銀様っぽいw
もうなんか俺の中でメルキュリアのビジュアルは銀様で決定
なんか正統派ファンタジーがめっきり少なくなったな。
誰か投下する勇者はおらんか。
>>588 嘘みたいだろ……それ、図星なんだぜ……。
そして、ローズマリーは真紅という罠。
このSS、完成してもどっかに投稿とかは無理だなw
マジかww
ローズマリーが一発で金髪クルクルのお高くとまった王女でイメージ固まったぞ
メルキュリアは怪しげ銀髪退廃的ってとこか
そこまで言われてようやく
メルキュリア→マーキュリー→水銀
と気付いたw
どこかでメルキュリウスの女性形かとレスしたことを思い出した
多分同じ人だよね?
>>594 ヨーグルトスレで言いました。
同じ人です。
やっと出せました……一ヶ月以上かかったかも。
>>595 やっぱり!
お疲れ様です
S−1もどうぞw
酸化マグネシウムはマグネシア
酸化チタンはチタニア
酸化トリウムはトリア
さて、酸化水銀は?
>>597 そんなものあるのかと思って調べたらWIKIに乗ってて驚いた
>>596 ありがとうございます。
遅筆だから、S-1にまで手出せませんよ……。
ここのを書くだけで精一杯です。
まあ、書けそうだったら頑張りますけどね。
>>597 メルキュリア!
……違うよね。違うさ。うん。
完全に居座り出したな
>>599 酸化水銀は酸化水銀としか言わないんだよね。
何故なのかは解らないけれど。
なんかの内輪ネタか?
さっぱりわからん
603 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/08(水) 02:23:15 ID:ctCUhlRT
「天狗じゃ、天狗の仕業じゃ」のところまで読んだ
これ童話?
そんなセリフねえよ。ちゃんと読んでくれよ。
童話でもファンタジーでも、どっちでもいいよ。
多少、エロが入ってるんで、童話とはいいがたいかな。
そうか……お気の毒に
天狗はGGればわかるかもね
>>606 このAAは知ってるけど、おれの作品との関連性が見つからねえよ。
(;^_^) <それと気の毒じゃねえよ。
, ;,勹
ノノ `'ミ
/ y ,,,,, ,,, ミ
/ 彡 `゚ ゚' l
〃 彡 "二二つ
| 彡 ~~~~ミ はいはい、わしのせい わしのせい
,-‐― |ll 川| ll || ll|ミ―-、
/ |ll | ヽ
/ z W`丶ノW ヽ
/ \\ / / |
/ 天 \`i / / 狗 |
がっし ぼかっ
まで読んだ
>>608 がっし ぼかっ
の次の、それしきでは なんだと ぐああ
まで読んでくれよ。
そこはスイーツ(笑)だろJK
素晴らしい
ノーベル文学賞モノだな
613 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 04:41:15 ID:mQaN7WyM
ほんと素晴らしい。
ラ・ノーベル文学賞ものだ。
とりあえずファンタジーではないね
いろんなスレにURL貼りまくってるようだけど最低限そのスレの空気はよみなよ
616 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 19:46:07 ID:Ltnf/3IP
小説は糞つまらんが、せっかくサイト持ってるんなら
ここに投下された奴も全部載せて、作者の名前も記載して
まとめスレを作ってくれ
それならwikiつくろうよ
書いてみようかと思ったけど、日本製RPGみたいになってしまう
書きたいけれど、長編向けのネタしかないや
aa
鶏の首を切り、その足を掴んで引きずり回す。
乱暴に振り撒かれた不浄な液体はしっかりと灰に染み込んだ。
赤黒く色づいたそれを、呪詛を唱えながら手で掻き回す。
粘り気が出てきた頃に、ここ一月の間せっせと集めていたあの白い液体をそれに加えた。
酷い臭いがする。鼻が焼けそうだ。
灰を部屋の隅、四ヶ所によせ集め、それぞれに蝋燭を立てて火を点ける。
薄暗い部屋の中心に横たえておいたそれを包む布を解き、私はそれに優しく口づけをした。
下準備は済ませてある。
心臓に不浄なる紋様は刻んだし、祭壇に捧げて、失われた神々への祈りも捧げた。
縫合した傷痕もちゃんと闇の印を踏襲している。
私はそれの四肢を広げ、それぞれの先が部屋の四隅の蝋燭に向くようにする。
私は魔術書を改めて見直した。
解釈に間違いが無ければ、これで正しいはずだ。
万が一の時の為の、銀の刃物もそばにある。
さぁ、仕上げだ。
本を閉じた私は、暗記していた呪文を唱えながらそれの傍らにひざまづく。
袋に入れていた、新月に殺した犬の首を取り出し、それの傷痕の、闇の印の上に置いた。
さらに呪文を唱える。
そして最終の節。
私は声を張り上げると共に、先程鶏の首切りに使用したナイフで自らの手首を傷つけた。
激痛と快感と迸る生命の証。
犬の首がそれに染まると、信じがたいことが起こった。
犬の首が笑った。
その笑顔はまるで私に対する嘲笑のようにも、哀れみのようにも、感謝のようにも感じられる。
私は犬に名を問う。
犬は私に代償をももとめた。
意識が朦朧としてききた。早く、早くくしなないとと
は早くく
いい犬がわ私をを笑ううう
言わわなければば
の望みみわたししのつままをよみよみがらせせらせてくれれれれ
わわわらういいぬわたたししわらううこええをたかくしして
わたたしののぞみみはかなたかなったたた
狂った感じの文章目指してみたけど、なんか微妙。
才能なしだな
日本が舞台の古代ファンタジーってどうよ
やぱ民族移動系になってしまうのかな
大和朝廷以前ネタでもなければ和風スレ行きじゃね
日本みたいな小さな国でファンタジーをやっても、つまらないんじゃないかな
宇宙皇子なみにハッタリとけれん味で味付けできれば別だが
中華系ファンタジーの方がいいな〜
ファンタジーだからって言って、
狭い国土を百倍くらいに広くするってのは反則なのかいな。
日本みたいな国でも、歩いたり自転車や馬で移動しようと思ったら相当だから、
狭いのがファンタジーにならない理由は無いと思うけど。
十分行けるよ
時代劇とかみてみろよ
旅モノすごいよ
時代劇てw
ま、お手頃なスケールのファンタジーが書きたいなら、
狭いわ山ばっかだわ細長一本道で、簡単な日本をモチーフにしていいかもしれんね
日本で中世つったら、古墳作ってハニ丸くんとひんべえが現存してた時代なんだが
アレクサンドロス大王が東方遠征で巨大な帝国を築きあげた時代、
日本は縄文土器を作ってました
中国で劉備、曹操、孫堅が大陸の覇権をかけて争っていた時代、
日本はようやく弥生時代に入りました
ローマ帝国が終焉したとき、まだ古墳作ってました
ちなみに、今の発展も全部、聖徳太子が韓国や中国から大量の技術者をまねいて定住させて手に入れたもんだからね
漢字にしろ、すべて他国の恩恵でまかなっている
ほとんど鉄器作った辺りで止まってたろ
ああ、基地外右翼か
他国叩きじゃなくて、日本の良いところでプッシュしような
無いと思うが
ヒッタイト人のパクリじゃねぇか
ヒッタイト人は鉄器を発明したが、戦争は糞弱かったんだけどね
兵の相動員数が20万とか30万とかの数字を本気にする人が来たw
侍はちょんまげがダサイ時点で終わってる
侍は守備力を捨てきって攻撃特化な点は特筆に値するが、
いかんせん、弱すぎた
あと自害方法がダサい
中国なんて、春秋戦国の時代から自決方法は首に刀を突っ込んで、そこから前に押し出して、
介添えの手間をはぶいてるからね、あれは凄い
なにを言うんだ
ちょんまげかっこいいじゃないか
アジアは盾使う習慣がないからボロボロ死ぬんだよ
剣は両手で持つより片手で持った方が間合いが伸びる
カッコイイかどうかはしらんが、あのちょんまげ文化を、文化として見ることができた瞬間
日本史ってすっごく面白くなるよね
末端の人間の暮らしぶりがわかりにくい所はお隣の国と同じだな
髷結ってない底辺ばかりの時代劇があっても、よさそうなもんだが
>>640 アジアで一括りにするなよw
中国も韓国も普通に楯は歩兵の常備品だぞ
あっちは広大な地平で、矢などの武器も発達してるからね、無けりゃ狙い撃ちだろw
日本は狭く山ばかりで、奇襲マンセーだから、軽さ重視だったんだろうな
盾は木に引っかかるしな
どうでもいいが、LotRの楯をサーフィンみたいにして兵士の上を通っていくアイデアは神だったな
>>640 日本ももともとは盾持ってたのを何らかの理由でやめたんだろ。
馬に乗るためだったか大鎧の登場が理由だったか忘れたが。
日本の鎧は実用性0でバカ重いだけのゴミだったな
盾持たないのは槍のせいだな
戦場で使う槍はギリギリまで長くしてて、両手で保持しないと刺せなかった
>>648 643も言ってるが日本の戦いは山林で戦うことが多かったので
盾持ってると素早く機動できなくて廃れました。
盾無くて防御力が減っても速く動ける方が有利だった。
日本で盾持つのは槍衾の前の人ね。
652 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 07:09:55 ID:yanqbDG6
置き楯でぐぐってこい無知供
平家蟹と戦ってた頃の話だろそれ
いわゆるパビスってタイプの盾ね。
これは日本でも似たようなものは使われていたっけ
日本で盾が発達しなくなったのは、ヨーロッパでいうところのレイピアの時代の感覚を
早くから手にしていたからだと思うんだ。
日本で盾もってたのは髪の毛を両横に纏めてた時代だろ。
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古代の大雑把な世界観に憧れる今日この頃
人間のドラマが書ければ舞台がどこだろうと一緒
>古代の大雑把な世界観
「このマンモスの肉、超ウメー!!」
みたいな話だろうか
太古や原始の無階級社会から
階級社会が擁立した時代、日本で言うなら士・農・工・商・エタ・ヒニン
生まれながらに階級が決まっていて、それは一生ひっくり返ることがなかった
現代で階級社会は複雑化しただけで本質的には変わってない
女が非人(人に非ず)と呼ばれてた時代だな
古代がローマ帝国で、中世は十字軍や薔薇戦争の頃
日本では中世の騎士や貴族は高貴みたいに書かれるが
実際には他国に侵略して、無抵抗の土着民を殺し略奪して、
女子供を奴隷として売り捌いて金を儲けた
日本でも略奪は当然あり、負けた国の人間は奴隷として売られた、
士農分離原則も嘘、前線では武士ではなく百姓が戦った
そういう意味ではコナンは意外に正史に基づいてる
日本の中世系漫画で最も嫌なのが
奴隷を「なんか悪い事やって捕まった犯罪者」みたいに書くことだな
侵略の略奪で捕まった奴隷が大半なのにこれは参る
あと、騎士が前線に出て、勇猛果敢に闘うのを書かれるのも参る
イスラム系の軍隊なんて100%奴隷で構成された軍隊だった
そもそも騎士連中はクロスボウが甲冑の装甲を打ち抜くからと言う理由で
クロスボウの使用を禁止するほどのへタレの集まり
奴隷を前線に並べて使い捨てにし、奴隷が闘わずに逃げようとすれば
後ろから傭兵が弓で射殺したりして壊走を防いだ
中には恐ろしく強い者も居たが、そういう者はスパルタクスやマルムークのように
反乱の恐れがあるので早い内から処分された
貴族や騎士は領民の税と強盗殺人と人身売買で成り上がった
史実は正確に書かんとな
早い話が、現実はつまらないってこったな。
だからこそ、三国志正史に対する三国志演義が存在するわけで。
人間の汚い部分を書くから面白い
小奇麗に飾り立てる武勲なんてのは
「北の将軍様は神だ」と言ってることと同じ事
秀吉がどうやって出世したかを書くと
戦が終わるまで待機し、残った死体から「死に首」を取って褒美を貰った
その辺に転がってる死体から取ったり農民から取ったり
兜を被せて偉い奴を討ち取ったように偽装したりもしただろうな
何でもかんでも奇麗事で纏めたヒーローにしたがるのは
日本人特有の国民性
マスコミが人を悪評で飾り立てて追い落とすのに似ている
神風特攻のお涙頂戴映画の後で、アホなインパール作戦の映画を流せばバランスが取れる
>>662 ヘラクレスとかメドゥーサとかヤマタノオロチとかどっちかというと神話のイメージ
>古代
そこまでいくと古代より以前の太古でしょ、ギルガメッシュ英雄譚とかそういう時代の話
古代は今より科学が発達してただろ。
一昔の日本のゲームだと結構、超古代文明の遺産ってすごいメカだったりするよな
ディシディアの予習にPSPのFF1やってたら、すでに機械文明とか出てたんだよな
大昔に衛星軌道上にロボットを送り込んでいる文明がでてきて驚いた
なにこの糞スレ
最近の人は元ネタがゲームに漫画なんだよ
まだ慌てるような時間じゃない
ここはRPGぽいのでいいんだろ リアル古代中世戦争ならそういうスレでやればいいんだし
リアル古代中世戦争
↓
を基に作ったRPG(一昔前の作品はココ
↓
を更に下にして作ったRPG(現代はココ
>>665みたいな俄かが誤った知識をしたり顔で垂れ流すスレです
史実です^^
はいはい
ある意味ファンタジー(笑)ではあるな
>農民の傭兵がいた
>合戦時には略奪が横行した
>合戦では人身売買も行われた
ってちゃんと書いてあるねwwwwwwwwwwwww
必死にID変えながら意味のない執着ご苦労
しかしまさか、そんなハナクソみたいなソースを得意げに持ってくるとはw
歴史の教科書に書いてあることと違うネタを見つけ、嬉しくなっちゃった高校生ってとこかな
で、日本の中世において社会集団としての奴隷階層を示す具体的なタームはなにかね?
穢多・非人もしらん奴はどうでもいいよ、帰れ
それは単なる世襲の被差別民だね、しかも成立は近世に入ってからだ
低能は奴隷って言葉でなんでも一緒くたに考えるからw
穢多・非人もしらん奴はどうでもいいよ、帰れ
奴隷の定義もしらん奴が以下略だなw
カタワも穢れなんだから神社がある頃から居る
>>690 鬱陶しいぞボケ、ドラえもんの続きでも書いてろw
で、穢多非人がいつ頃市場で売買されてたのかなー?
ああ、言っておくがいくらソースググっても出てこないぜw
ごめん、俺が全面的に間違ってた、誤るよ
俺はお前みたいな独善的な朝鮮人とは違うから、ちゃんと非は認める
俺が全部間違ってた、ごめんね
朝鮮人認定で逃走ですか?
ところでもうID:zKNbZXxKは出てこないのかな?
あ、「俺」って同一人物だって認めちゃったよねえw
ID:zKNbZXxKはとんだ恥さらしだな
川に落ちた犬は棒で叩け!
お前らは明日学校だろうが!
早く寝ろ
日本人は遊郭に女売ったりしないよ
遊女が奴隷なら借金のカタで風呂に沈むのも奴隷だよw
散々知恵を絞ってそれかよ、しょうがないなあ
戦争で負けた国から縄でふんじばって持っていって売るんだよ
合意自体ねぇんだっつの
で、それがどう奴隷になるのー?
面倒だから「大坂夏の陣図屏風」でググれ
学生君、奴婢の扱いはどうなるのかね?
ねえねえ、なんでずっと単発IDなの?
ねえってばw
ちょw すぐ上に単発じゃないのが出てきたw
なんだよ、俺恥ずかしいじゃん
奴婢生口は古代のタームだね
面倒だから「大坂夏の陣図屏風」でググれ
いやだからそれ、近世だからさw
日本では一般的に平安時代後期の平氏政権の成立(1160年代)から
鎌倉時代、南北朝時代、室町時代、戦国時代までを中世とする
ちなみに1603年江戸幕府成立以降が近世だそうですよ
よかったね
うん、織豊政権は近世だね
もう駄目だこいつw
うーん、言葉や肌の色が同じ奴を奴隷にしようって思うかなぁ?
近世で捕らえて売ってるのに、中世だとそういう事実は無いとか、意味わかんね
まぁ、奴隷の有無はさておき人質とって身代金要求とかそんなんでいいだろ
いい加減面倒臭い
>>706 「御成敗式目」(1232)の第41条に,主人を異にする「奴」と「婢」のあいだに生まれた子の帰属=所有をどちらの主人に認めるか,
についての「子分け規定」が存在し,この規定は,16世紀後半の戦国大名家法にまで引き継がれている。
このことは,日本中世社会の全時代を通じて「奴婢」が,無視しがたい存在意義を有していたことを示すものであり,
この法の規定が,戦国末の農村においても生きた法として現実的に機能していた史実を確認できる。
>>718 そりゃ江戸まで続く「やっこ」に「はしため」だよ?
律令制の奴婢とは別物
ていうかあんたの読みにくい
>>714のリンク先見たけどさ、
どうやら朝鮮半島での奴隷狩りにつなげて、日本軍の侵略体質に繋がってますニダ
みたいな内容なの?
その時期、朝鮮半島に居たのはみんな奴隷だろ、ハハハハ
歴史は清濁併せ持つということを認識することが大事ですね
韓国は濁りすぎてキムチ色だが
国家神道で天皇崇拝してた頃は天皇以下を奴隷としてみていたと
連合国に勘違いされても仕方ないだろ
>>722 単一IDのことについて言った後にあんたが出てきて恥かいたのは俺だしw
その本読んでないから当てずっぽうだけど、連合軍の奴隷解放云々ってのはあれよ
おそらくソ連側の意図してた天皇制解体の一環だろう
もう古代中世関係なく超スレ違いだがw
歴史学の分野で奴隷ってタームが出てくる時は、マルクス史観とかうさんくさいのが
混ぜ込まれてることが往々にしてあるから、注意すべきだと思うよ
学者の言うことも、その政治的立場まで含めていろいろだよ
奴隷的なものがまったくない、日本は神の国だから!とまでは言うつもりもないよ俺もw
じゃあ奴隷の定義ってなんなのということになってくるし、そこでもう食い違うのも理解するよ
奴隷の定義っつーと他者の武力的抑圧から元々持っていた
自由や権利が失われることじゃねぇの
隣の夫婦宅に押し入り、夫と子供を殺害して
妻をレイプして連れ帰ったら、その女は奴隷
全く同じことが書いてあるが
全く同じか
そうかそうか
そもそも農奴は奴隷じゃないだろ
農奴=農民だろ、それだと戦国時代にいた百姓は全員奴隷って事にw
結論から言うと戦前の日本は現人神天皇の奴隷で
アメリカのおかげで俺達は自由になれたんですねぇ
まああれだな
こんだけ奴隷についてこちゃこちゃやってりゃ世界観とか設定も
拡がるかもしれん、と板の主旨の創作に繋げてみるよ
つか、百姓って言葉も厄介だぜ
>>732 人は誰でもなんかしらの奴隷なんだってヴァイキングのハゲが言ってた
太平洋戦争で命を落とした若者の命は無駄ではなかった
我々日本人は多大な犠牲を払いながらも、自由を手にすることが出来たのだから
さらば英霊よ、安らかに眠れ
終 GHQ先生の次回作にご期待ください
>>733 酒の奴隷のセリフだっけ
ところで、愛って何?
愛とは心の余裕から産まれる余過剰物である
人生に余裕の無い者は他の者を気配ることなど出来ず
心に余裕が生まれるからこそ他を慈しむものである
自己愛から溢れだしたものがチンパンジーのアイちゃんです
なんかスレが凄い勢いで伸びてるから
新作ラッシュでもあったのかと思ってきてみたら、なんだこれ
ここは創作するスレであって、考察をメインでするスレではないぞ
いかん単発IDが同一人物に見えてしまう病気にかかったwww
>ここは創作するスレであって、考察をメインでするスレではないぞ
サーセンwww
>>737 i miss youと書いて「私はユーさんです」と翻訳するくらい愛が無いな
>>735 そそ、酒のとこ
愛ってのも幸村のぶちあげた一大テーマだよな
てか質問が難しいよ!
>>737 うん、ごめんな……荒らした発端俺だし
奴隷とは、愛とはなにか? まあそんな創作のパッションにつなげたいよw
つか、男だけ割食うような恋愛物って嫌いなんだよな
友情物だったら男が死にそうな時「肩を貸すぜー」とか友人が出てきて
良い具合に決まるんだが
女は後ろで口出して応援するしかないとゆう、無常観
恋愛か
恋愛は脳内しか認めないぜ!脳内なら相手が二次だろうが惨事だろうが構いやしねえ!
アガペーって言葉を男女間の「恋愛」に使われると虫酸が走るぜ!
無私の愛と自己愛をごっちゃにした恋愛もんが多すぎる
無私じゃないのは本能って呼べよ!!
産んだ子供相手ならまだしも他人同士で無私の愛を書くのは不可能
男が命がけで女に無償の愛を捧げても
女が男に無償の愛を捧げることは無い、結局は一方通行なので簡単に破綻する
つまり無償の愛で互いに支えあう友情こそが、最も尊く美しいものである!
見知らぬ人間に示せない愛なんて愛じゃない
よくあるパターンで女が暴漢に襲われて男が助けるシーンがあるわな
で、これって逆のパターンは無いでしょ。
友情の前では愛情なんてのはチンケな代物なんですよ。
オタクがこぞって強い女の子を書きたがるのもここに起因している
自分と肩を並べて戦ってくれる強い女を欲しがってるんですねぇ
まぁ、んなもん、3次の世界にしかいませんが
○二次
×三次
>>748 あれは単なる騎乗位願望だろ、
ヒーローとヒロインの構図が倒錯してるだけの。
女はなぜか出荷状態で主人公(ヲタの投影対象)への好意を組み込まれており、
主人公は特になんの努力もなく、その女の特別な理解者としてウマウマするだけの役割。
ビルドゥングスロマンなんかきょうび流行らないってこったな。
一方に寄りかかるだけの関係は愛情じゃないって言ってるんだよ
関係が成立している時点で愛じゃねえよ
恋愛ならな
そうじゃないならなおさらだ
他人を踏み台にしてのし上がるのと同義
俺を踏み台にして上に行けといわれて平気で踏めるならそんなもんに愛情は無い
世にある恋愛物のほとんどは男に犠牲を求めて、女が得をするものしかない
>>751 エロスとアガペーとは分けて考えなくちゃならない。
人間によるアガペーってのは、一方的に投げつけるだけのものとも言える。
自分を迫害する者を赦すよう神に乞うて必死に祈る、そんな行為だからな。
まあ、そんな教義がどうして十字軍なんかに繋がっちゃうのか、ってのが笑えるわけだが。
>>753 遠藤周作の『沈黙』とか。
私はおまえたちに踏まれるために生まれてきた、って言われちゃったらどうよ。
無為な犠牲を増やすのは下策
損得勘定抜きの愛を寄越せとのたまいながら、自分からは出さないのが女
これで恋愛物もバッチリ
神の愛とか言っちゃって宗教的情熱で殉教もいとわないイエズス会士や信徒だけど、
同じイエズス会が尖兵になって寺院襲撃といった宗教的な侵食はもとより、
上のほうでホットな話題だった日本人奴隷も船に詰め込んでバンバン輸出してたんだよな。
愛なんて、言語化された時点で偽りなのさ。
>>757 おまえは猫に見返りを期待するのか?
>>758 女は適当に嘘ついて騙しときゃいいの、知能も猫並みだから
結論:友情>>(越えられない壁)>>>>>>>>愛情
十字軍では義勇兵募って集まった少年少女を船に乗せて
丸ごと奴隷として売ってたこともあるな
>>760 関係が成立するまで徹底すれば、それもひとつの愛のかたちだよ。
でもあいつら勘がいいからな。
>>761 テーベ神聖隊最強ですよね、わかります。
と言うか、君らの好きな恋愛物ってなんなんだ
レ・ミゼラブルとか白痴みたいなのがいいのか
プリティーウーマンとか、ニューヨークの幻みたいなのがいいのか
ところで今このスレには何人いるんだ
さっぱりわからん
>>764 言っていいの?
「沙耶の唄」、「光射す海」あたり
いわゆる「考え過ぎ系」の名作だなw
あくびが出るわw
ああ、「街の灯」を忘れてた
一番最初にどうでもいいわで否定して読むからなぁ、俺の場合
カフカの変身で言うなら
ある日俺の姿は毒虫の姿となっていた! まぁ、どうでもいいわ……みたいな?
別に突然虫になろうが取り立てて騒ぐこっちゃ無いよな
なぜ意味を考えないんだ
しかも虫になったことを騒いでなんかいないだろ
変身読んでないな
沙耶の唄で待ち往く人が化け物に見えても日常生活にはなんら支障ないだろ
「気にし過ぎ」なんだよ
ソドム百二十日で少年少女が暴行受けても俺はぜんぜん痛くないしな
豚の屠殺光景を眺めて泣く人間はいない
>>774 痛かったらヤバいだろ。巻き上げ機で神経絡めとって引きずり出したりするんだぜ?
読むなら澁澤訳じゃなくて完全版の佐藤訳がいいね。
骨まで愛してる、って感じで究極の自己愛だろ。
惜しむらくは牢屋の中で肛門オナニーしながら書いたキチガイ妄想なので、メンタルな面がゼロだけどな。
友情と愛みたいなんなら、壬生義士伝とか好きだな。
浅田次郎あざとくてクサいけど、初期の本はおすすめだ。
豚が小説の中で何やろうが共感しなきゃ同じことなんだよ
共感するために読むわけではないなら何のために読んでるの?
アホには共感できないって意味だろ
尊皇攘夷とかね、国内に二分する勢力を作って
互いに争わせるってのはヤンキーの手口なんですよ
掌の上で馬鹿踊りして無駄死にした馬鹿集団にどう共感しろというのか
まて、これは異人の罠だ!
くらいの事は言ってくれないとつまらん
フフフ、バレテシマイマシタネー。
ダガモウ遅イ、コノ国ハすてーつノ捕鯨基地ニナルノデース。
みたいな?
討幕派と新撰組がスクラム組んで
俺たちは負けないぜ
で終幕wwwwwwwwww
史実無視しまくりwwwwwwwwww
結論:出島が悪い
ぶっちゃけ何かしら介入があっただろ、あれ
米英の代理戦争だった日露戦争とか見てるとよく分かるわ
インパール作戦と同じくただのブタ死にだな
貴様ら! ここはSS投下がメインのスレだ! 議論ならよそでやれ!
しかも、愚民にありがちなことだが、スレに関係ないことで議論してるな貴様ら
いいか命令だ。投下する気のないやつは出ていけ。逆らえば神罰が下る。ウケケケ!!!!
さて……。
先に来たりてGの訪いを待つ。
露払い御免!
【DEAD END】
790 :
掛け合い:2008/11/09(日) 18:45:13 ID:mAl69DSQ
「魔法使いって楽でいいよな」
男が言った。
その声は吹き付ける強風に流されることなく、その場に居たもう一人のもとへ届いた。
「戦士の方が楽に決まってるじゃない」
女が言った。
その声はゴウゴウと鳴る風の音の合間を縫うようにして、その場に居たもう一人のもとへ届いた。
「まず、戦士は鎧が重い。それに加えて武器も重い」
「そんなの筋肉馬鹿のあんたなら問題ないでしょ」
男が言った愚痴を女が即座に否定した。
「っていうか、魔法使いはどうして帽子とローブの着用が義務なのよ」
「俺に言うな。一般人と識別するためにって魔法アカデミーが決めたんだろうが」
女が言った文句を男が即座に切って捨てた。
しばしの沈黙。
聞こえるのは、相変わらず吹き付けてくる風の音と男が身動きをして鳴る鎧が擦れ合う音、それに、女のローブがはためく音のみ。
「おい、風上に立つなよ」
「それはこっちの台詞」
このやり取りはいつもの事。
高台に設置された見張り台に二人の声が響く。
「薬品臭い」
「汗臭い」
792 :
掛け合い:2008/11/09(日) 18:46:42 ID:mAl69DSQ
「奴隷が欲しい」
「ゲス野郎」
戦士の突然のつぶやきに、魔法使いは顔をしかめ罵倒の言葉を吐いた。
「可愛い女の子の奴隷。身の回りの世話をしてもらったりする」
「そのくらい自分でしなさいよ。っていうか、可愛い女の子って所が低俗ね」
男が一度は抱くであろう夢を切って捨てたのは、彼女が本来俗世との関わりが薄い魔法使いだからか。
しかし、実のところ魔法使いの私室も怪しげな薬品や書物が散乱している。
そのことを微塵も顔に出さずに言うのだから、魔法使いの精神力は相当なものだろう。
「勿論夜中は一緒にベッドで寝る」
「死ねばいいのに」
戦士は顔がニヤけ、興奮度が上がった。
魔法使いは表情を消し、声の温度を下げた。
「イヤらしいことは一切しない!」
戦士の会心の一撃! 戦士は不敵に微笑んでいる!
魔法使いは気持ち悪いものを見るように目を細めている!
「先に言う所がイヤらしいわよ」
魔法使いの痛恨の一撃! 魔法使いは冷たく微笑んでいる!
戦士は――
「……ですよね」
――息絶えた。
これで終わりかい?
795 :
掛け合い:2008/11/09(日) 18:59:35 ID:mAl69DSQ
「この際だから正直に言おう。俺はお前が嫌いだ」
「あら、私は正直者は好きよ。あなたを除いてね」
共に肩を並べ、職務に二人きりで就く男女とは思えない会話。
「そいつは嬉しい。なら、嘘吐きになったらもっと嫌ってくれるのか」
「これ以上嫌うのは難しいかもね。もっとも、あなたは嘘がつけるとは思わないけれど」
しかし、これはこれで上手くいっているのだから面白い所ではある。
誤解を招かないように言っておくが、彼らの言葉は全て本心からくるものだ。
「俺が嘘がつけない? はっ! みくびってくれたもんだな」
「なら試しに嘘を言ってみなさいよ。即座に見破ってあげる」
照れているという訳では一切ない。
そんな甘い関係ではないのだ。
「愛してるぜ」
戦士は、今まで見せたことのない真剣な顔で魔法使いに向けて言った。
「……実は私もよ」
魔法使いは、驚いたように目を見開いた後、微笑みながらそう返した。
「……」
「……」
無言で見詰め合う二人。
そこに愛は――
「……キモいからやめるか」
「……そうね。不愉快だわ」
――なかった。
おわり
796 :
掛け合い:2008/11/09(日) 19:01:14 ID:mAl69DSQ
投下終了です。スレ汚し御免
投下乙!
魔法使いも戦士もキャラが立ってんな
しかし、あまりにも暇すぎて会話がわけわからなくなってるのかw
ラノベに氾濫する発酵臭漂うステレオトークだな
こういう二人を見ると、更にウザい新キャラを出して関係をややこしくさせたくなる俺です
僧侶「そんなことよりお祈りしませんか!」
戦士「黙れ」
魔法使い「天国でやれば?」
ファンタジーの職業といえば魔法使い、戦士、盗賊、僧侶だよな
戦士「じゃあ、そうさせてもらっか……っと!」
ぐしゃりぶちゅずさっ
僧侶「あ〜めん♪」
戦士「さ馴れ合いがあまりにウザいから思わず殺っちまったけどよ、で、どうするよ……コレ」
僧侶「すべては主の御心のままに……」
戦士「てかさ、お前。生き返らせる魔法とか使えねーの?」
僧侶「拙僧……生臭ですから……」
戦士「使えね〜」
ぐしゃりぶちゅずさっ
???「ほっほっほ。お困りのご様子じゃとお見受けするがの」
戦士「なんじゃ、てめ〜〜」
???「ほう、そこに横たわる屍は我が同輩。……もっとも、私の属性は闇ですが」
戦士「質問に答えんかい、お前もぺったんこにすんぞ」
死霊術師「魔法使いは、この世の光を探求するもの。私は、闇の探究者ゆえに、人は死霊術師と呼ぶがの」
戦士「聞いたことねー。生き返らせられるってことか?」
死霊術師「再び命を吹き込むことはできませんが、動かすことはできます:
戦士「……おいおい、それってゾンビじゃねーか」
死霊術師「ゾンビはお嫌いですかな?」
戦士「まだしょぼいレベルの頃、殺しまくった。お陰で、悪臭で1ヵ月は鼻がひん曲ったままだったぜ」
死霊術師「……」
戦士「どうした?」
死霊術師「……」
戦士「こえ〜よ、何かしゃべれよ!」
死霊術師「……」
戦士「セリフ思いつかないのかよ!」
死霊術師「まあ、この話事態がゾンビみたいなもんですから」
僧侶「あ〜めん♪」
戦士「お前、死んだんじゃねーのかよ」
魔法使い「……ですよね」
――息絶えた。
【急報】
「ヴィジランテ旅団が壊滅しただと!?」
「……は、たった今、レイヴンがもたらした情報です。情報部の面々も見聞し、事実である…・・と」
「国王陛下は、この報をご存じなのであろうな」
「いえ、まず情報部より至急、将軍のもとに報告さしあげろと。作戦内容について、大幅な変更を余儀なくされるであろうからと」
「うぅむ……ご苦労だった。下がり、休息するがよい」
伝令士が退室すると、男は長年執務をともにしてきたオーク材の椅子に体を沈めた。
まるで、へヴィ級の拳闘士が鮮やかな一発をもらい崩れ落ちた。そんな風に。
そして、震える手を机上のベルに伸ばし、力なく左右に振った。
試合終了のゴングの音のように、それは室内に鳴り響いた。
「これより、軍議を招集する。将校らを叩き起こし、軍議の間に集めろ」
執事にそういうと、自身もくまさんパジャマから、ものものしいプレートメイルに着替え始めた。
おりしも、王国歴78年の真冬。
一日中しとしとと降りしきる長雨が、王国最強の騎士団の葬送歌のように鳴り響いていた……。
804 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/10(月) 20:12:49 ID:Xn3b80wT
新作期待age
【軍議の間】
「彼奴らめが全滅したというのは真の話なのか?」
「ああ、〈情報部〉のシメオン・スターアイが確認済みだそうだ。
連中の生首がキレイに7つ、カーラーン城の狭間胸壁に並べられておったそうだ。
ご丁寧に、女勢のおっぱいを切り取って、口に含ませてな」
「……星の目殿か。これで〈教会〉の連中が騒ぎたておるな。
なんせ彼奴らめに祝福を与え、”神の代行者なり!”と判子を押したのは
教皇聖下、御自らなのだからな」
「神の栄光を帯び、矢も剣も通じぬ、魔法さえも跳ね返す。
そんな無敵の方々をぶっ倒しちまった連中は、どんな神様の祝福を受けていたのやら」
あんがい、向こうの方が霊験あらたかなのかも知れませんな」
「聞き捨てならんな。つまり、我らが神より連中の神の方が力がある……そう言いたいのか貴校は」
「めっそうもない。ただ、祈り一つで矢をはじく。
そんな便利な鎧があれば自分もぜひ欲しいと思っていましたところ、
それがとんだ欠陥品だったことを知り、ガックリと肩を落としているだけのこと。
ああ、せっかくヘソクリを貯めていたんですがねぇ」
「……連中に、信心が足りなかったのだッ!」
「まあ、そのへんで止めておけ。
とにかく、今、我々が話すべきはヴァリアンテ騎士団のことではない。
我々がいかにして、カーラーン城を落とすか、それについてだ」
「うむ、まず現状の再確認について語りたい。オートン」
「はっ」
(机の上に、巨大な地図が広げられる)
ゾンビにするのはウガンダだろ。
【カーラーン城攻囲戦(3日前)】
「あ、あの、閣下。陣はどこに設営いたしましょう?」
「まだ早い。それよりも、地勢を検分したい。
今の季節、ホワイト・リバーは兵馬の渡河は無理だと言ったな」
「ええ……基本的には……まず無理かと思われます」
「お前は、この地のルートウィン家の出身だと聞いたが?」
「はい、我が家はホワイトリバーのクロス王家の旗手諸侯を務めて参りました。
今もそれは変わっておりません。これからも、永遠に揺るがぬ忠誠を捧げております」
「クロス王は、ホワイトリバーに唯一の橋をかけその地位を築いたという。
だが、70年前。 橋を挟んで王の双子の兄弟が争いを繰り広げたとき、お前たちルートウィン家の始祖は
秘密の通路から川を渡り、敵の背後をついて功をあげ、その家名を起こしたと聞く。
あれは、吟唱詩人のホラ話だというものもいる。
あの河を渡れるはずがない。ルートウィン家は兄の軍を裏切って、強襲を仕掛けたのだと。
その証拠に、奴らはミミズ捕りから成りあがったではないか、と」
「根も葉もない、嘘っぱちです!」
「ああ、だからその証拠をオレに見せてくれないかな?」
・
・
・
その夜、夜陰にまぎれ、赤茶けた泥水を跳ね上げながら、わずか300つの騎影が河を渡り始めた。
彼らが陣を敷いたのは、河を渡ってすぐ、カーラーン城の目と鼻の先であった。
「さあ、特等席ができたぞ」
そう言い放つのは、王国最強と謳われるヴィゼリア騎士団団長、ヨゼルダ・ハーラルであった。
カタカナ固有名詞がイラッとくるな。
名前爛にタイトル付けたほうがよかったんではないかな。
てか連作がわかりやすいようにトリつけようよ
トリップがわからんのではないのか
名前爛に#のあとに半角数字入れるんだよ
Testスレあるから試してきたら?
叙事詩チックだなあ。
昔、「叙事詩」をやろうとして非難された人かな。
当時は戯曲か劇詩と勘違いしていたんだと思ってる。
叙事詩と言うか、台本チックでなんだかなぁ……
歴史観に会わない現代語を使わない方が良い
例えば江戸時代の侍が「クールですね」とか言ったら、おかしい
へヴィ級やゴングの言葉は、古代・中世時代にはないはず
シュバリエとかで普通に使ってたがマッチが歴史に登場したのは1827年
常識化されてないことを起すのもやめた方が良い
原理不明の神の力、突然現れる隠し通路、主人公に都合が良いように動く敵も無しで
>>814 クールは地の文ならまだいい気もする
ヘヴィ級、ゴングはまあそういうのがある世界なんだ、
と言い張ることもできるか
ファンタジーなんだから原理不明の力はあってもいいんじゃないの
説明いるだろうけど。
人間の生き死にをドラマにするとき簡単に生き返る魔法があると萎えるし
難病をこじらせた人間が簡単に治る薬が出てきても萎える
便利な物が増えるごとに人間ドラマの重要性がなくなる
「ヴィジランテ旅団」に見覚えがあると思ってたんだが、史上最強の厨二世界スレだったんだな
そうか、厨二か……カタカナ満載の設定暴走な訳だ
つか、シェアードとかもそうだが、リレーで回してる物に最強設定とか出すなよ
後に続く奴が書けなくなるだろ、ハゲ
>>816 生き返る魔法や薬が有限ならそれを奪い合うドラマはできるだろうな。
無制限に便利な力があるとまずいか。
>>817 ああ、あれか。まあ文になってりゃいいんじゃね。
AとBとCが旅にでる
↓
Cが死ぬ
↓
Aの恋人のBが死ぬ
↓
Aが頑張ってBを生き返らせる
↓
Cは死んだまま
だったら劇中にいる奴を全員生き返らせなきゃおかしくなるだろw
キリがねぇw
AとBとCが旅にでる
↓
Cが死ぬ
↓
Aの恋人のBが死ぬ
↓
Aが頑張ってげんきのかたまり作る
↓
どちらか選べずにかたまりを叩き壊してその後自殺
命の取捨選択してる時点で何様?って話だよね
いっそA=主人公が死ねばいいんじゃねw
とりあえず、ヴィジランテ旅団の続きを待ってるヨー
リアリティを求めるのもいいけど、常識にとらわれ過ぎてはいけないよ。
「こういう作品はダメだ」とはじめから決めてかかったら枠内の作品しかできん。
特にこの板は実験場としてつかえる。セオリーではないことをあえてやるのもいいはずだ。
死んでも生き返れる世界でどう生きるか? という作品もできなくもないと思う。
色々やれる環境にしておいたらいいじゃないの。
「異形アンソロジー」のゾンビ編かなんかに、地獄が溢れちゃって誰も死なないって話が載ってたなw
蘇生魔法ありのファンタジーものでも逆にそれを利用したエグい描写があるね
手塚一郎が書いてたWiz4のやつ
生き返っても
ただ生きているだけ
とか
今までの記憶が全部吹っ飛ぶ
とかの制限を設ければ蘇生させない理由も出来るかな
>>812 ああ、俺のことだなそれは。
これを書いたのは俺ではないが、俺を覚えてくいてれて嬉しいわ。
あれは苦い思い出だがいい経験だったよ。
おかげで自分も少し成長したしな。
>>827 気付かなかったわ
いずれ自分の思う通りのものを書けるといいよな
俺もお前も
829 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/13(木) 01:56:06 ID:cqPagkxX
陰陽師まだー?
ここは水野系もどき落としてもOK?
水野系ってなんだ? B級映画風味ってこと?
手から火の玉だしたりとかの
安っぽいラノベファンタジーのことだよ
それいいかもな、シベ超風ファンタジーw
シベ超って何?
シベリヤ超特急のことかも? 見たことないけど
愛と勇気は力でモンキーダンスを踊るファンタジーですか?
スーパー大勇者ロド13世が天空超次元大魔王ゾーマバーンを倒す為に仲真たちと友に
愛と剣と浪漫の超スペクタル歴史架空戦記スーパーな異次元大冒険なお話でいいですか?
スレタイに沿ってればおk
ヴィジランテといい、シベ水野といい何故投下せぬ
待ってるったら待ってんだよー
俺もいろいろと待ってる
>>838 それはドラクエ二次創作というべきのような気がする
スクエニ二次総合スレとか立てるか依頼してみれば
>ゾーマバーン
ドラクエやった事無いからよく分からないんだけどさ、その手のふざけた名前の敵が本当に出てくるの?
>>843 ゾーマはドラクエ3のラスボス、
バーンはドラクエのマンガのダイの大冒険という作品のラスボス。
■FF13豆知識■
コクーン=天上に作られた卵型の閉じた理想都市=楽園=管理社会
パルス=それと対比する、荒れ果てた地上の総称。恐竜が徘徊し、人々は原始人のように生きる。
ファルシ=人知を超えた存在。明らかに「ルシファー」のアナグラム。
ルシ=コクーンから追放され、地上世界パルスに生きる人々。その中でもファルシに守護され、
特殊な力を使うものの総称。ルシファーのルシは「光」を意味する。
ライトニング=稲妻。光の化身。天から地上に降り注ぐもの。作中で彼女は自らを世界を滅ぼすものと語る。
ユニコーン=パッケージロゴに描かれた意味深な一角獣。処女性、純潔の象徴である一方、悪魔ともされる。
7つの大罪では「激情」を司る。
個人的なイメージ
FF:中二病患者向け
DQ:単細胞&むっつりスケベ向け
そんな事より投下まだー?
古代・中世以外のファンタージェン該当スレって無いの?
総合スレみたいな
立てたらいいと思う
このスレで嫌がられるラノベ的な軽いファンタジーができるスレがあってもいいよね
>やはり、ホロがもしも貴族の家に娘として生まれたら、ドレスよりも鎧を好んで近隣の噂の的になる類だろう
side colorsZ P,215
こういう活発な貴族の娘の話を書いてみたいな……but I have no time to spend.
ブライエニーか
血みどろ劇団の残党を5人倒したが、顔の半分を噛みちぎられて、
ゾンビ・ケイトリンに首を釣られてしまったな・・・
活発な貴族の娘…いいねー
おてんばで勝気だったりするわけね
適当に脳内キャラを会話させてたら、
たまたま上手くまとまったんだが、人いんのかここ?
いますよksks
どうぞー
いるよいるよ!
呼んだ?
いるのかw
1週間くらいに書いて置いといた奴なんだけど、今読み直したら特に文章もおかしくはなかったし
じゃあ、書いてみる
ただ期待しないでね、なんも考えず一行ずつ適当に考えて書いただけだから
【とりとめもない会話】
$「で、レディ。貴女はこの戦い、どちらの軍勢に分があるとお考えかな?」
%「そう……ねぇ。黒鷲には力はあるけど、勢いが足りない。
逆に白鷺は兵も少なく装備も貧弱、でも彼等には大義があるわね。
どちらかというと、どちらにも分がありそうに思えるわ。難しい質問ね」
$「つまり、両軍ともに決定的な何かが足りない……と」
%「そういうこと」
$「では、貴女がどちらかに加勢すればどうでしょう?」
%「フフ、そうすればわたくしが加勢した側が勝つわね。問題は単純になる」
$「そして、その反対側の軍勢に、私が加わったらどうなるでしょう?」
%「あら、貴方が剣の封印を解くと仰るの? それは誘惑?
そんなことなら、すぐにも彼らを皆殺しにしてこなきゃいけないわ。
ギャラリーが多いのは燃えるけど、あんな風にいると戦うのに邪魔だもの」
$「いえ、例えばの話です。私が剣の封印をとくのは、今後、ただ一度きりのこと。
それ以外には、二度と剣は抜かない……そう誓いを立てましたからね」
%「ホント、残念。貴方の剣が描く花は、とてもとても美しいのに」
$「貴女の股の間にある花こそ、この世でもっとも美しいと人々は噂していますがね」
%「残念ね、この花はわたくしを剣で打ち倒したものだけが拝むことができるの。
貴方が剣を抜かないというのなら、永遠に見ることは叶わないわね」
$「正直を言うと、それだけが唯一の心残りでね」
#「後悔は人生のスパイスというわ。悔いのない人生など、黒胡椒の入っていないスープも同じ。
わたくしとて、ただの女として生きていればと思う事がないと思って?」
$「不運にも、私は辛いものが苦手なので」
#「あら、甘党だったの?」
$「意外ですか? 私の家は戦争で親を亡くし、二人の姉との暮らしでしてね。
一番上の姉が毎夜、寝る前に入れてくれたホットココアは今も思い出の味です。
二番目の姉が教えてくれた、唇の甘い味わいとともにね」
#「姉がいたのね……。
お二人は、貴方がこうして英雄と称えられるようになって誇らしい気持ちでしょうね」
$「上の姉は、私が名を成す前に死にました。
あれだけ甘いホットココアを入れてくれたのに、最後は塩辛い涙の味を残して逝ってしまった。
それ以来、私は辛いものが嫌いになったのです」
#「……その涙は、とても悲しいものだったでしょうね。
貴方に悪い悪戯をした、二番目のお姉さんは今、どこで何をしているの?」
$「行方は知りません。姉と私を置いて、家を出て娼婦になったと聞きました。
恐らく、今もどこかの娼館で働いているのでしょう」
#「必死に、貴方を探しているのかも知れないわよ。でも、7才のころ別れたままの弟。
顔立ちも変わる、手がかりがない。見つけても、名乗り出すことができない。
英雄になった貴方の名声を、地に落としてしまうのが怖くて」
$「そんな殊勝な姉であれば、あのような真似はしなかったでしょう」
#「人生には、間違いというものが往々にしてあるものなのよ。
剣一筋で生きられる男の貴方とは違って、女にはいろいろあるものだから」
$「貴女にも、多くの人生がおありなのでしょうね」
#「そう、わたくしもまた、娼館で働いていたことがあったわ」
$「これほど高潔で美貌の貴女が……? 王都にあるという王族専用の〈絢竜の花園〉でしょうか?」
#「いえ、わたくしがいたのは、うらぶれた田舎町の小汚い娼婦の館。
戦争で親を亡くし、女二人と弟一人、食べるものも着るものもない貧しい暮らし。
育ち盛りの幼い弟にまいにち、寝る前の一杯のホットココアを飲ませてあげたくてね……」
ksks
終わり
実は続きはもうちょい書いたけど、だらだら続くんでここが一番きれいにまとまってる
ksks
支援
終わってたw
支援はいらなかったかな
#とか%とか$とかなんか新鮮だな
あ、終わりだったのか
最初、女二人の会話かと思って、股の間の花が出てきたあたりで片方が男だって気づいた
まさか最後に姉弟オチがくるとは
>>864 何が大変って、キャラ名考えるのが一番しんどいしw
まぁねー
1レス目から気になってたんだよな
>>866 でも記号がなんかミステリアスな感じ出しててよかったよ
なぜ糞スレにwww
あれ、糞スレ制作のほうにも落としてる?
あそこの人は、刺激を与えると動き出すんだよ
ほほう、それは知らなかった
むしろここの幼女もだがなw
年代史的な物語はどうなのだろうか。
いいんでない?
876 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/26(水) 14:59:40 ID:nxhKRw3e
むっさいドワーフのコンプレックスにまみれた救いようのない物語を読みたい
変態♪
878 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/27(木) 05:26:15 ID:BCzG9+BI
そぉさ変態なのさ♪
あぁぁエルフもゴブリンも老若男女片っ端から殺して殺して殺しまくって、
最後は絶叫しながら八つ裂きにされる残酷故に真実な醜悪ドワーフファンタジーぎぼんぬ
おれは人類じゃないと萌えないな。
エルフとかドワーフとかには萌えない。
ぎりぎり、アンドロイドに萌えることもある(猫の地球儀のクリスマス)
「エルフを狩るものたち」のセルシアとかにも萌えるんだけど、
性対象としては見れないんだよな。
このスレ、行き詰まってるみたいだから、おれの中学生の頃のドラクエ4妄想を書いてやるよ。
山奥の町:
魔王の軍が予言の書にあるという魔王を倒す勇者を先に葬り去るべく、奇襲をかけた。
山奥の町では、村人が殺されていった。
シンシア「勇者、あなたはここに隠れていて」
シンシアはモシャスで勇者そっくりに化け、飛び出していった。勇者は倉庫に閉じ込められ、戦闘の怒号を聞いていた。
勇者の姿をしたシンシアは魔王ピサロによって殺された。そして、夜が明ける。魔王軍はいなくなり、勇者は一人外へ出た。
魔法の王国サマルカンド:
王「夢を見るのだ。それは恐ろしい夢だった。地底の奥から古代の魔王が復活し、みなを襲うのだ」
アリーナ「あたしも夢を見るの。魔王が復活し、あたしたちはみんな死ぬの」
夢見る宿屋:
眠る勇者たち。見ず知らずの町の夢。
水晶の涙を落とすエルフを人間たちが狩る。エルフの愛人である魔族が怒り、人間どもを殺す。
アッテムト鉱山:
発掘された古代の魔王の城にやって来た勇者たちは、古代の魔王エスタークを倒す。
アリーナ「これが夢の魔王……?」
天空の城:
マスタードラゴン「未来は決まっておる。勇者よ、お主でしか魔王ピサロは倒せないのだ」
デスキャッスル:
アリーナ「あたしは夢でここを見た。この先に恐ろしい魔王がいて、あたしたちはみんな死ぬ」
勇者、それでも進む。仲間たち、それでもついてくる。アリーナも追う。クリフトも従う。
デスピサロ「憎い。人間どもが憎い。なぜロザリーを殺した。滅ぼす。地上を滅ぼし、人間どもを根絶やしにしてくれる」
勇者「シンシアを殺したのはおまえだろ」
そして、奇跡があった。勇者たちは死なず、予知夢は外れ、デスピサロは倒された。
デスピサロの死骸に進化した蘇生水晶が残った。勇者が蘇生水晶をシンシアのお墓に飾ると、シンシアが蘇った。
ドラクエ遊んだ事無いから唐突過ぎてイミフ
省略しすぎたかな。
ピサロの恋人ロザリーと勇者の恋人シンシアは両方ともエルフなんだ。
夢見る酒場の夢の中で、人に殺されてるのがロザリーね。
それで、人に復讐を誓った魔王ピサロは進化の秘法を使い、
進化し地上を滅ぼそうとするんだ。
鉱山都市アッテムトのエスタークは、鉱山を掘っていたら偶然掘り起こされた地下宮殿にいる眠る古代の魔王。
魔法王国サマルカンドは、王家は代々、予知夢を見る特徴があって、アリーナは姫。
クリフトはアリーナ付き添いの神官。
天空の城のマスタードラゴンは、天空の城でいちばん偉い。
勇者は天空人と地上人のハーフで、
地上人の父は天空人の怒りを買って落雷で殺された。
デスキャッスルは、闇の洞窟の奥にある魔界の魔王の城。
その裏山でピサロはデスピサロへと進化する秘法を使う。
アリーナが見ていた予知夢はこの夢。
サントハイムだし魔法王国なんかじゃないし
ピー坊はもともと(中二病的思考で)人間滅ぼす気満々で活動しとったわ
あれ? サマルカンドってどこだっけ。
サントハイムだ。もう記憶が薄いんで、適当だった。
ピー坊が進化の秘法を使おうと決意したのは、ロザリーが殺されたからでは。
サマルカンドは世界史に出てきた中央アジアの都市だった。
サントハイムは魔法王国だよ。おれ覚えてるもん。
現役ファミコンドラクエ4世代をあまく見るな。
どうでもいいけど、二次創作なら該当スレor該当板でやってほしい
確かに過疎ってるけど、ドラクエプレイヤーじゃない奴にはマジで意味不明だよ
それはすまない。
勘違いした。確かに二次創作だ。
ここはシリアスな古代ファンタジーが欲しいな
義兄弟の契りをかわした属領の若き太守と少年皇帝が心ならずも覇権を争い戦いあうファンタジー。
なんてのを思いついた。
思いついただけですまん。
キモ男はここにもいるのか
投降拒絶エンドですね、わかります
>>890 あんまり敷居を高くしないほうがいいんじゃないかな
なんか複雑で謎めいている壮大なファンタジーが読みたい
中世・古代、ライト・ダーク、壮大・ご近所問わず、ファンタジーが読みたいなぁ
ラノベ見下し系の小難しい本格派(笑)や重厚作品は古臭いと馬鹿にする厨二ファンタジー(笑)は却下で
とにかく作者が他作品作者や批評(笑)なんて気にせず、楽しんで書いてる作品を読みたい
受け皿は広くね
あなたがいちばん曲者のような気がするんですが
ドワーフの物語なら、創作文芸板で晒されてた作品が俺はけっこう好きだったな。
ほのぼの系だったけど
どういうやつ?
しかし、ドワーフが話題になってたのは亜人スレだった気がするが誤爆だろうか
えーっと、ドワーフの三人兄弟が親?の遺産の斧を持ってそれぞれ旅に出るって話だったかな?
すっごい短い話で、三人のうちの末っ子ドワーフのエピソードって感じだった。
だいぶ前だから残ってるかどうかしらんが、ちょっと探してみるわ
オススメ小説を晒すスレ立ったと思うけど、スレ自体がないわ
おすすめSSスレを語るスレと見といたほうがいい作品・文献スレと貴方にあう創作物を探すスレがあるが
どれのことを言ってるんだ?
移転してたのか
>>903 GJだぜ
そのドワーフの話ってやつだ。
ほのぼのしてて気になってた話だよ。
905 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/29(土) 00:05:55 ID:rA/xh5v0
なんだかんだでもうレス900突破したんだな
これは次スレにも期待できるな
容量はまだ大丈夫かな
今367KBだな
SSスレにしては容量つかってない
新作投下待ちage
(エピソードT:東方大陸から極北への転写)
極北の帝国の歴代志家:
我が王都の大理石の巨大な城壁を貫いて、永劫によって覆い隠された神秘の伝説がハイパーボリアに齎された。東方から北風の魔法によって運ばれた最高天の秘密を聞くのだ。
預言者:
耳を傾けよ、北風の言霊に。我には極北の帝国から遥か彼方の東方に巨大な尖塔が立っているのが見える。傾きしその尖塔は、偉大な叡知を何世紀もの間奉安している。我が王国の知識の探索者は後を追って追求することだろう!
計り知れない太古の王国の記録から;
白く煌く雪が壮麗なる王国全土を覆っている。高く連なる山々は凍てつく海よりも深い霧に隠されている。いかなる建造物よりも高貴かつ巨大な大理石と御影石の城壁を超えた王の宮殿の大広間、その席に優れた魔術師達は鎮座していたのである。
この日、この壮麗な大広間にて知識者たちの会議が催された。会議は王国に齎された北風の言霊についての深き探求となった。
偉大なる魔術師達は自らの透視能力で言霊の齎した、謎めく叡知の建造物を見た。そして、会議に召集した魔術師はその建造物に大いなる宇宙の真理を見出したのである。
しかし栄光の帝国の魔術師達がこの建造物の探索に乗り出すことはなかった。今やハイパーボリアの栄光は絶頂に達し、他のいかなる存在をも寄せつけはしなかったのだ。おお太古の王国の中でもっとも偉大なる帝国!
円形に広がる豪華な大広間を多くの魔術師達が去っていった。ただ一人だけ、影に覆われた知識の探索者たる宇宙形状論学者アキロンのみが不敵な笑みを含んでいた。彼は数々の古文書を解読した偉大な哲学者だった。
一度だけ、彼は名高き王国の歴代志家に名を連ねるよう告げられた。これは彼の功績が認められた結果でもあったのだ。にも拘らず、この申し出を断った彼の真意は未だ知られていない……。
永遠とも言える栄光とは裏腹に、人の生命は限られている。ハイパーボリアの栄光は何万年も続くものとなるだろう。
北風の言霊:
聞け、知恵あるものよ。余りに長い間宇宙の真理を追究していた者よ。汝が正しき心を持ってして啓蒙を望むならば、我が言霊は汝に与えられるだろう。
聞け、"この極北の雪原を東へ進み、凍てつく海へと船出せよ。"
汝には大いなる運命と叡知の扉が開かれている。汝はこれから行く東方諸国でその究極の夢を叶えんことだろう。極北の戦神と宇宙の神秘が汝を守っている。
聞け、"この極北の雪原を東へ進み、凍てつく海へと船出せよ。"
極北の帝国の歴代志家:
一人の知識の探索者は王国を去り、探索に乗り出した。彼は輝かしき王国の栄光よりも未知の知識を求めたのだ。かつては極北の歴代志家に加わるべきだった男。そして宇宙の真理を追究した男。
この太古の時代において、多くの者が未知の叡知を手に入れようとしていた。やがて巨大な地殻の激変が、広大な大陸全土を飲み込むまで、栄光の探索は続くのだ。行け!
(続き、エピソードU:東方の巨大な影)……
乙
うーむ……何というか荘厳な……
一応読んだが、これ、ずっとこんな感じで続くのか?
反応感謝。
俺は小説のような文体で書きたくはなかった。
自分の書いた年代史がどういう風に見られるのか気になって今回投下した。
楽しんでくれたなら続編を書こうと思ってる。いやすでにエピソードUまで完成してるがw
>>913 プロローグなら何とかなるが、全編これでは読んでいられない。
歴史の本や、ホメロスあたりを参考に書いてみたらどう?
とりあえず、自分の脳内には基本的な世界観とかがあって、
それを俯瞰して書いてるんだろうね
ただ、こちらとしては正直あまりにとっかかりがなさすぎて反応とかしにくいかな
やはりこういう文体や世界観はここで受け入られにくいな
投下はやめておく
917 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/07(日) 08:05:23 ID:oem1om+e
つかオリジナルなのこれ?
うんオリジナル。
でもハイパーボリアの名前は神話から借りた。
919 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/07(日) 08:53:15 ID:oem1om+e
そうかこりゃ失礼。なんか聞いたことあるような気がしてさ。
文体も世界観も別に無問題しょ。
多少はクセのあるほうが何でも面白いよ
まぁ面倒臭くないなら投下してくだはいな
なんか画面に流れる字幕を追ってる感じなんだよね
でもさ、とりあえず投下すりゃいいじゃん
いや、しなくていいよ。こういう特濃ザーメンの臭いがプンプンするオナニー文章は、どうぞ作者だけでお楽しみください
922 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 08:16:20 ID:utYSTJeL
せっかちな野郎だな
次スレのテンプレどうすんだァ?
自分で考えろよ
設定だけはいけるけど、本文とかむりwwwってタイプだが、
それはそれで参考になるぜ?
ああ、俺も設定……というより世界観スキーだからああいうのは参考になるやも
俺の頭もファンタジーになってしまえばいいのに
本文ビンビンに書きたいが設定・大局を考えるの面倒だ
一人の戦士の視点で妄想膨らましては萌えたりしてる
ここの住人は投下を煽って内容も配慮せずに非難するんだな
投下して非難された奴はさぞかし惨めだろうよ
>>910みたいな話ですらない
設定を羅列されても、はぁとしか言いようがないがな
>>929 いや、厨二世界はイメージと言うかノリが共有出来ないから無理
とゆーか見ただけじゃワケわからんねそこ…
>>931 愛と読み込みが足らん、一応物語の形はとってる
やたらとくどいし、読む価値など無いと言われりゃそれまでだが
>>930 ああいう非難をするなら最初から読む価値ない話は要らん、て言やいいんだよな。
とりあえず何でも落とせみたいな事言いながら住人が気に入らないと
ぐだぐだ非難するんだから、どんどん投下する人が減るのは当然。
そういうのが住み着いてるんだったら、むしろ次スレが要らんよな。
そもそも何が価値があって何が価値がないのか具体的に提示すべきである
>>923みたいなのがいるなら誰も投下しないし
もう次スレいらねえよ
936 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/10(水) 01:08:25 ID:Q/Tt+662
もうちょっと気長にやろうや
難癖つけたいだけの人は気にせぬヨロシ
まあまあ、コードギアスのシャーリーたん好き同士仲良くやろうぜ
>>923-924 才能ないとか言う奴がずけずけと次スレのテンプレとか言ってるしw
また次スレでもけなす気マンマンなんだろうなw
もうだめだろこのスレ
投下よりも議論が多くなっているという現実
まあ仕方ないわな
作者しつこいな
作品で語れよ、
投下して反応がないからってぎゃあぎゃあ喚き散らされてもウザいだけだぞ
三分の一投下。批評は歓迎だが横レスは遠慮してほしい
あと
>>938には悪いがコードギアスのシャーリーたんとやらは出てこない
943 :
雪の島1/4:2008/12/10(水) 11:07:52 ID:51E0RBHY
その日は陰欝に曇った空が水平線をどこまでも覆い尽し、島に冬の訪れを告げていた。
黒く広がる海の上にいくつもの点が現れたと見るや、みるみるうちにそれは軍船の形をとって、島を目指し漕ぎ進んで来る。
重く凍った空気を震わせて角笛が吹き鳴らされ、弓矢を携えた男どもが島中から砦へと集まって来た。
ダドン、ダドン。船の上から盾を打ち鳴らす音が少しづつ迫り、ともすれば男どもの勇気を挫けさせようとする。
このような時こそ閧を上げさせて、彼らの闘志を奮わせなければならない。が、島の主は二人の息子と共に大王の舘に招かれて不在である。
そして、島に迫る黒地に赤の軍旗は紛れもなく大王の旗印であった。謀られた!島の誰もがそう感じただろう。
数えで十になる三子ロペにとっては父の仇だが、年少のこととて華々しい事が出来よう筈もない。
木造りの櫓の上に居すくんで、父親のつるぎを引きずりながら震えるしかなかった。
「…こりゃあ我らに勝ち目は無いぞ。肝心の大将があれではの」
「いかにも。ロペ様をお囲い申して降参いたそう」
島の男どもが口々に囁く中、一人の男が不快げに眉をしかめて、地面にぺっと唾を吐いた。
944 :
雪の島2/4:2008/12/10(水) 11:09:15 ID:51E0RBHY
屈強な体駆に巨大な蒼い目、潮風に赤く焼けた肌。女のように黒く濡れた髪が不釣り合いだ。
熊のような男達の中に進み出て、わざと声を張り上げ悪態をつく。
「ふん。蛮勇鳴り響く黒潮島の戦士が、立派なご奉公だな」
「ロイグか。われらの意地で一族絶やすなど、もってのほかと知れ」
「そうじゃ、戦も知らぬ若造はすっこんどれ」
赤髭の男にしたたか殴りつけられ、ロイグは地面に倒れた。次の瞬間、鼻先の地面に鋭く矢が突き刺さった。
皆どよめいた。血気に逸る誰かの悪戯ではない。海上の敵船から放たれたのだろう。
「ばかな、矢が届く距離ではないぞ!」
「騒ぐな!大王自ら放つ大弓だろう。見ろ、矢に殿の御髪が」
見ると、なるほど三つに編み込んだ金髪が巻ついていた。恐らく先方で謀殺されたロペの父親のものだろう。
ロイグは舌打ちした。討ち取った王の首を敵中に投げ込み降参を迫るのが古い戦の作法だ。
脅えきった島の男どもは大王に島を明け渡すに決まってる。そうなれば俺達は一人残らず奴らの奴隷だ。
思わず砦の舘を振り仰ぐ。変時の際は女子供が避難すると同時に、戦士にとっての人質を押し込める場所だ。
そして婚約者のヘルガもまた、そこに居た。
945 :
雪の島3/4:2008/12/10(水) 11:16:12 ID:51E0RBHY
ヘルガを解き放つには砦を襲うしかない。しかし人質は奴らにとって命の身代わりだ。
時間だ、時間を稼がねば。あと少しで敵船の矢頃に入る、その前に降伏の狼煙を上げさせてはならない。
ロイグは矢のように駆け出し、その場の騒ぎに乗じて櫓に取り付くと軽々と登り始めた。
踏み板の上に顔を出した瞬間、脅えた様子のロペと目が合う。
素早く櫓の上に踊り上がり、付き添いの家来に早口でまくしたてた。
「お味方に悪しき企みがございます。あの矢をご覧なさい、ロペ様を差し出し降服せよとの合図です」
家来らが顔を見合わせた。すかさず言葉を続ける。
「すぐにお逃げなさいませ。崖下に小舟を繋いでございますれば、我らだけで漕ぎ出せるかと」
突然のことで疑心暗鬼に陥ってる連中だ、一も二もなく賛同した。
「ロイグか。父親の猛勇は聞いている、万事そなたが頼りだ。その厚志忘れんぞ」
急がねば。連中がロイグの企みに気付き、ロペを射ぬこうとする前に。
櫓を砦の柵の外、海に向かって滑り降り、ロペを連れて草原を駆け降りた。
……もとより崖の下に船などなかった。ロペを砦から連れ出せれば、目的は達せられる。
島の男どもには大王と戦って貰わねばならない。
おもむろにロイグはロペの剣を引き抜いて、家来のひとりを背後から刺した。
悲鳴が上がった。この島で最初の恐怖の叫び。
背中に突き立った剣をそのままにもう一人の家来を殴りつけ、相手が伸びたのを幸いに額を顔面に打ち付けた。
一人目の背中から剣を引き抜くと、逃げ出したロペに追い縋る。風になびく金の髪を掴み、喉を掻き切ろうと振り向かせた。
「ひぃぃ………」
少年にしては高い喚き声だ。蒼い瞳に涙を溜め、赤い頬が恐怖に引きつっていた。
「………娘、か?」
謀られたと思った。王に年少の娘は居ない、これはロペの換え玉だと。
「ひぐっ………ひぐっ…助けて…お願い…」
間違いない、娘だ。腹立ち紛れに殴りつけようとしたその時、砦に騒ぎが起こった。
見る見る内に砦から矢が鳥の群れのように放たれ、海上の敵もそれに応じて矢を放った。
ばらばらと砦に矢の落ちるのが遠目にもはっきりと見える。どういう事だ、降伏に応じず戦が始まるとは。
考えている暇は無かった。この娘が何者であれ、ヘルガを援けるのは今を置いて他にない。
剣も弓もその場に投げ捨て、ロイグは砦目がけて駆け出した。
後には少女が、家臣の亡骸を前に立ち尽くすばかりであった
乙
悪くないと思う
しかしなぜか何と言ったらよいかわからない
もうちょっと先を読まないと何とも言えないかも
そうだね、少なくともオナニーではないよこれは。
でも登場人物との距離が遠いというか何というか……
>>943-946 気になった点が二つ。
>矢のように駆け出し、
の部分の前に「矢」という言葉が並んでいる。それとうまく関連づけた表現を工夫するか、別の言い回しをするか。
ちょっと中途半端にかぶってるな、と思った。
もういっこ、4/4の冒頭、全体的にはスピード感を出したい展開じゃないかと読んだんだが、
「おもむろに」が浮いてるような気がする。緩急をつけたかったのかもしれないが、それにしても
動作をゆっくりにするその必然性の説明も欲しい。メリハリ無いままにテンポを悪くしてるんじゃない?
全体としては、雰囲気があって作品世界が匂い立ってると感じた。
輪郭のない感じが独特な風合いだ。面白かったよ。
おい、突っ込むとまた暴れ出すぞ
951 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/11(木) 07:51:02 ID:y3YyN/Ui
ザーメンだなんだとくだらねー事は言ってないから大丈夫だろ
三分の二投下。公開オナニーですけど何か。
>>948 なるほど、人物を書き慣れてない人間の文章だこれは。
特に挙動が奇矯なかんじだった、耳が痛い。
>>949 うん、確かにそうだ。特に4/4、気付かれぬよう…とかにすべきだった。
指摘ありがとー、少し感覚的に読み返してみる
自分語りになるので今後の返信は控え目にさせて頂く
あしからず
「ヘルガ……!ヘルガァッ……!」
胸を焦がして駆けながら、口をついて出るのは恋人の名だ。
ロイグは島の漁師に生まれた。海賊を生業とする全ての男たちと同様、生まれながらの戦士として。
荒くれ者で知られる島の男たちの中でも、彼は飛び抜けて乱暴者である。
魚を突く銛の先に交易商人の首をぶら下げて帰る事も一度や二度ではなかった。
十五の誕生日の時だから、もう七年になる。村に一人の娘が船で運ばれて来た。名前をヘルガ。
他の部族から財宝と共に略奪されてきたのである。その際ロイグが仕留めた男は彼女の父親であった。
黒い髪を振り乱し泣きじゃくる娘にロイグは手を焼いたが、彼はヘルガに勝者の権利を行使した。
女という動物の強さである。時が経つ内にヘルガは明るさを取り戻し、ロイグに対しても徐々に心を開くようになった。
「あなたは父様の仇。でも父様とて、いずれあなたの村を焼いた筈よ。私の母様だって海の向こうから奪われて来たんだもの」
雪のような肌に黒く美しい髪を滑らせながら、ロイグの耳元に囁いたのが昨日の事のように思い出された。
ヘルガを嫁に貰う。そう決意し婚礼に取り掛かる矢先の事だった。
戦いを告げる角笛が島を揺るがせたのは。
ロイグは砦の柵に取り付き、一息に乗り越えた。大王の兵どもがこの柵を越えるのも時間の問題だろう。
矢羽が唸りを上げて一斉に砦に落ちかかるのが聞こえた。物陰に身を潜めた瞬間、地面に鋼の雨が突き刺さる。凄まじい弓勢だ。
戦場には島の男たちの怒号が飛び交っていた。楯に隠れて引き絞り、あるいは射倒され、悲壮な抵抗を続けている。
誰一人、自分らを窮地に追い込んだロイグに気付く者はいない。矢の雨が止むのを見計らい、ロイグは舘へ突進した。
この中にヘルガが居る。ロイグは壁にへばりついて暗い空を仰いだ。運がいい、みぞれ混じりの風は島の向こう側へと吹き始めている。
このぶんなら、ヘルガを連れて小舟で島を抜け出すのにわけはない。ああ、ロペも戦士どもも、何故もっと早く逃げ出さなかったのか!
ロペにも戦士にも、島を捨てて行く宛なぞ無い事などロイグは顧みない。ヘルガさえ助け出せれば彼にとって十分だった。
外壁の松明を棍棒代わりに引き抜いて、扉を蹴破る。暗い舘内に目を慣らすより先に、恋人の名を大声で呼ばわった。
「ヘルガッ!ロイグだ、逃げるぞっ!」
返事は無い。部屋の隅に折り重なるように縮こまった老人や女子供が、脅えた目でロイグを見つめている。
「ヘルガ?どうしたっ?居ないのか!?」
焦りを抑えて辺りを見渡す。ヘルガばかりでない。年頃の他の娘たちの姿も見えなかった。
魔術師の老婆が忌々しげに口を開いた。
「トリヴ様が、援軍を請うための貢ぎものだと言って、娘衆を連れ島の外へ……」
「なッ!?…祭祀長のトリヴがか?ヘルガも一緒なんだな!?」
老婆が頷く。ロイグは松明を床に叩き付けた。あの色魔めが、女子供を匿う振りをしてまんまと逃げ出したのだ。
「くそっ、奸夫め!首を叩き落としてやるッ……今直ぐにだ!」
老婆が今度は首を振った。消沈し切った声音だ。
「無駄じゃ。トリヴ様は風にまじないをかけて行かれた。帆に追い風が吹くように……そして、今度は真逆に吹くようにとな。誰も逃げられんよ」
ロイグは目を剥いた。漕ぎ出せば船は大王の船団へ吹き寄せられる。櫂で漕ぎ出せる程大きな船は島に一艘しかなかった。
恐らくそれで海に漕ぎ出したに違い無い。俺達が大王の目を釘付けにしている隙に。
いや、それほどの魔術なら、元より大王の船団を吹き返せばよいではないか。だが奴はそうしなかった。
戦士を死なせたのはロイグも同じだ。だが戦いの内に死ぬ事こそ彼らの本懐だとロイグは信じている。
俺に、ヘルガに、過酷な運命を強いた奴を許しては置けない。
ロイグは直ぐに駆け出そうとしたが、しかし敵兵の盾を打ち鳴らす音が砦のすぐ傍まで聞こえてきていた。
わあっと閧の声が上がり、重い足音と金属の擦れ合う音が伝わってくる。大王の兵が上陸したに違いない。
おかげで舘へと射込む矢もまばらになった。ロイグは叫んだ。
「お前ら、逃げろ!森と洞穴に逃れれば奴らとて手出しは出来ん!」
ちっぽけな島だ、見つかるのは時間の問題だろう。それでも幾らかの者は舘から走り出て行った。
逃げる気力の無いのか、奴隷になるつもりなのか、蹲ったままの者を置いてロイグも舘から飛び出した。
みぞれに湿り始めた土を踏んで柵を乗り越えた瞬間、鋭い激痛が走り、バランスを失ってロイグの体は柵の外に落ちた。
「ぐはぁっ……!!」
見るとわが脇腹に大振りの矢が突き立っていた。矢羽を震わせながら肉に鏃を食い込ませている。
勢いからして流れ矢とも思えない。ロイグは辺りに気を配ったが、目の前に広がる草原に人の気配は無かった。
濡れた草を掴むようにして這い進む。降りしきる冷たいものがロイグの衣を濡らし、熱い痛みと刺すような寒さで気が遠くなりそうだ。
ここから離れねば。泥と己の血とにまみれながら、ロイグは歯を食い縛った。
こんな所で這いつくばっている場合ではない。ましてやここで野垂れ死のうなどと。
ヘルガは俺の女だ。
彼女の父親を殺したのは他でもないこの俺だ。
だからこそ俺が守ってやらねば。もうあんな思いをさせない為にも、この俺が……!
痛みと寒さに錯乱する頭を抱えて這っていたその時、どこかで草を踏む音が聞こえた。
薄れ行く意識の中で目を凝らすと、雪の中に一人の子供が此方に歩いて来るのが見えた。
さっき舘から逃げた子供ではない。そいつは手に掴んだ何かとても長いものを引きずっていたから。
そうだ、そいつには見覚えがあった。怒りに顔を歪めた幼い少女。金の髪を揺らし、涙の残る青い瞳がロイグを捉えている。
柄を握る手がわなわなと震え、慣れぬ手振りで健気に抜き放つ姿にしおらしさすら感じた。
たかだか十歳の少女が、ロイグの目には死を告げる戦女神のように写っていた。
……流した血のツケを払う時が来たらしい。
冷たい鋼のすらりと擦れる音が聞こえたと同時に、ロイグは意識が遠のくのを感じた。
10代でしょ?文章表現が若いなぁ(稚拙という意味ではなく)
まあ、明らかに文章を読み慣れてない人間の文だな
読みづらいことこの上なし、悪いが途中から読んでないのでコメントのしようがない
こうしてまた一人、作者が消えるのでしたw
やっぱ次スレは要らんな こりゃ
消えるこれは淘汰さ
弱者は生き残れない、それが文芸の掟だ
雑魚は逃げ出す、故に雑魚なのさ
推敲してる最中、エンターで投下してもうた
もう一度
↓
消える?
違うな、これは淘汰だ
弱者は生き残れない、それが文芸の掟だ
雑魚は逃げ出す、故に雑魚なのさ
公開オナニーに文学だとさ。
>>959は批評してるつもりらしいけど、読み辛いってだけで突き離すのも雑魚のすることだ
語彙が厨臭いとか状況説明不足とか言ってみろよ、自分のレス推敲してる暇があるなら
ふぅ、文芸と文学の違いも分からんらしい
これは、本人さんかな?
文章が下手とか、語彙が乏しいだとか、そういうのはあとで幾らでも追いつくんで文句は言わんよ
ただな、センスがないのよこれには
センス、わかるかな?
センスって言えば具体的に説明しなくていいとか思ってるんだろうな。
具体的に説明してみろって言ったら「そんなこともわからないのか」なんて言って逃げる気だこりゃw
まあまあw
彼はこのスレを淘汰させる為に、必死で埋めてくれてるんだよ
スレを無理やり埋めなきゃならない時とか、全く内容のないレスをする事ってよくあるじゃん?
ま、わからないなら、君もまたそれまでということだw
そこでじっと三角座りしているんだなw
予想通りのレス乙w
他に返しようがなくて悔しいなw
センスのある人の一言は素晴らしいな^^
関係ないけど俺の地元では体育座りって言ったんだが、三角座りとどっちがメジャーなんだろう
三角は関西ってイメージがある
レスの方向を先回りされてその通りにレスするとは恥ずかしすぎるw
ID:ZP8/uIwsはレスのセンスがねえなw
>>965 本人だ。トリはつけんがお前さんには文体でわかるだろう
あと文学云々は読み誤った。謝る
それを聞いて安心した。センスだな。わかるよ
一目で文章に惹かれるような要素が俺にはない
俺みたいな凡百はせいぜい語彙や文体で足掻くことにしよう
だから気に入らなきゃスルーしてくれ。何度も言うが俺のは公開オナニーだ。
>>964で自己分析できているようにも思える
まぁわざわざ難癖をつけたいだけの人間に
作者はじめみんなが構ってやってるのもなんだがwww
>>973 スルーなんかする訳ないじゃん
貶すのが楽しくてレスしてるんだぞ、こういう輩は
>>973 まあセンスのない者同士頑張っていこうぜ
俺なんか投下するたびに批判されて落ち込んでるよww
わかったつもりの人間って後先が思いやられるよね
ごめん
文学君のことね。
何でこのスレはこんなに雰囲気悪いんだ?
982 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/13(土) 03:25:52 ID:snlM4ULV
ブンガククンという邪まなトロールが住みついてるのさ
ヒマだし物を書く才覚も無いから何かをこき降ろしてないと不安なんだろ
誰の事かは判るよな?
おすすめ2ちゃんねるが…
大魔道師「ここの住人たちを、我が軍勢に迎え入れようではないか。さすれば陰気な者共も己の役割が見出せるだろうぞ」
俺「しかしアスタランテ卿、住人たちにはまだものを書く意思が残っています」
大魔道師「ハハハ……、ならばさらに投下して邪気を放つのだ。わかるな下男よ?地獄から家で眠っているものを呼び起こすのだ」
俺「俺はこれ以上投下をしたくない……」
大魔道師「貴様、私を裏切るか!?ただ投下すればよいのだ。分からぬかこの無能な虫め」
俺「俺の投下は悪を呼び起こすものじゃない、皆を楽しませるものだ!お前こそ消え去れ闇の化け物!!」
大魔道師「フン、貴様如き虫けらが私の偉大な魔力に打ち勝てると思っているのか?つくづくバカな人間よ。それに貴様の替え玉などいくらでもいるのだ」
俺「お、俺は利用されていたのか……。皆の投下に悪意を持った人間たちも全て、お前の仕業だったということか!!許さん。人の意思を操るお前など叩き切ってやる!!」
大魔道師「来い、愚かな作者よ。もうすぐこのスレも終わり私の時代がやってくるということを思い知らせてやろう!!」
俺「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ワラタ
そしてそろそろ死にそうだ
ちょっと休もう
そろそろ埋めますか
埋め立て
ぬるぽ
埋め支援
ぬるぽされたら
梅
竹
| │ .
| │
┌──| r―t│───i
│ | i ___ ! . |
│ ゝ ─ ' コ. │
│ コ │
│ 喪 お .ロ |
│ 埋 の │
│ 黒 め ス │
│ .し キ │
│ 福 ま マ. |
│ す 、 |
│ 造 |
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松
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::|. /_/三 l //ヽ
::| ハ'゙、 三.l /.../三.ヽ
::|. / ハ ヽ三.l;;;;;;;/ 三ヲノ
::| / /_ ゙、 ヽ=.i / 三イ
::|i' , - 、_`ゞ,ヽ='=/;;i このスレはバルタンの提供でお送りしました
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::|ゞ`ー 'ソミて"`tゥ'`ノr' ゚゙i
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::|ツ:. :. ヾ゙、=i:l li=/ノ
::| ソ`'、. |、'-、
::|ヾ / :;;;;i l;;. i
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::|. ノ| ,,;;;l i';;;;;,, | ノ' `ヽ
うめうめうめー
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ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
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