考えたら「テロリストのガンダム」が好きなのかもしれないな。
ダブルオーも同じくらい好きだしw
スレの残りは、書き捨てのオリジナルガンダムでも妄想するかね?
どうしようか、さくっと埋めてもいいと思うし
オリガン妄想もなんだかんだで見てても楽しいから、
2で一緒にやっちゃっていいと思うけど
いやいや、もう設定厨で良いと思うからw
形にする気は無いわw
読むのは好きだけど、書くとなるとガンダムは手出さないからさ(←ヲイ
宇宙船と一体になった外宇宙航行用MSってのを今思いついたんだが、
考えたら「リヴァイアス」なんだよねえ これw
>>635 考えてたのは、
もともと主役ガンダムは全身高性能なワンオフの機体で、
それが一話で胴体部分大破。
逆にコアブロックを損傷した旧型量産機のボディに載せてみたら
結構強かったのでこのままいこうか、みたいな。
あと、共通するボディー部分はジムやザクみたいなフラットなデザインで、
ガンダム側には四肢などに取り付ける「ボディーの輪郭自体を変えるパーツ(増加装甲?)」、
量産機側のキットには、「ボディーの形はそのままに、銃とかキャノンとかの武装バリエ的な装備」
で差別化を図ろうかと。
>>640 SS書く気あるかい?
少なくともおれが書き込んだ
>>639よりずっと良いと思うんだけど?
AC大好きな俺が言わせてもらうと
>>640はSSを書かなければならない
ガンダムがガンダムたるゆえんって、
個人的に勝手に妄想すると、
「特別な機体」ってのがあるやねえ。
まあファーストでは商業的にスーパーロボットの雰囲気がまだ残ってんだけどさ。
差別化って意味で言うと、
>>640のは文章でちゃんと差別化してる部分を説明しようとしてるのがわかる。
おれが
>>639で書いた奴だと半ば作業用みたいな部分があるから、
例えば軍用MSはみんなモノアイなのが、
主役機(ガンダム)は、探査用にデュアルカメラアイになってるとか、通信機能強化のためにV字アンテナにしてるとかさ。
まあ、今思いつくままに言ってるんだけど。
>>640 SEEDで例えるなら量産機はストライカーを装備できるけどアサルトシュラウドだと出来ないって感じかな?
特殊部隊専用にガンダムと量産機の中間の機体が…とか流れを破綻させずにバリエーション作れるし良いな、これ
>>641-642 書こうと思ったんだが1話のプロット時点で既に行き詰まってなw
あと一年モノのアニメの設定のつもりで妄想してたもので
あらすじだけでも超長くて完結できそうにないという。
考えると、俺が書いてるのはイマイチガンダムしてないなw
宇宙世紀の設定借りて、隙間産業やってるだけだ
俺もいつかガンダム大活躍!な話書くんだ……
>>643 そう、なんかそういう「ガンダム顔してる理由」って考えたくなるよな。
俺が上の案用に考えてたのはこう。
・V字アンテナは強力な干渉システムの発信機で
周囲の量産MSのOSを含むさまざまな外部システムに影響を及ぼすことができる。
この干渉波の強度はパイロットの(劇中でのNT的)能力に大きく左右されるが、
強力な能力者であれば相手の行動を抑制したり、
極端な話、敵機のコアを強制排除してコアファイターで「乗っ取る」ことも可能。
・「二つ目」は、本来のメインカメラとしての役割はほぼ果たしていない(額の第3のカメラがモノアイに相当)。
しかしこの世界の能力者は脳波コントロールを介してMSとほぼ人機一体にまでなってしまう
(逆にそのとき、通常の操縦系統はまったく無用の長物になる)場合があり、
そのとき視界がモノアイだと一体化が阻害されたり異常を来たしたりするために
別に「人間と同じ視野を提供するカメラ」として二つ目がついている。
……で、「特異能力者が搭乗することを前提に作られた強力なワンオフ機」は、
もれなくV字アンテナと二つの目を備えていなければならない、と。
>>644 言われて初めて思ったけど、
そうだな、そういう感じなのかもしれないw
あと武装にはハードポイント(手持ち武装の場合は両掌)から、
機体の伝達系を通してコアからエネルギーが供給される仕組みで
・「ガンダムの銃を普通のMSが使う」→「使えるけど威力は普通のMS銃ていど」
・「ガンダムが通常MS用の銃を使う」→「普通の銃なみの威力で使うか、一発フルパワーで撃って銃をオシャカにするかの二択」
とかも考えてた。
主役ガンダムが、本来量産機用のボディーを使って戦い続ける一方
元のガンダム(完全体)のボディーを模倣して作られた量産型(頭部は新型だがモノアイ)が大挙出て来るとか
>>647 まあおれが糞リアル志向なだけってのもあるけどねw
一応埋め草代わりに
>>639のを設定だけまとめてみるか。
ガンダムホルス(仮)
恒星探査船「ヘルアクティ」に搭載された人型探査モジュール。
高重力を振り切るための推力と、恒星の熱に耐える為の耐熱装甲を持ち、
画像探査の為の高性能デュアルカメラアイと、電磁場の中でも母艦に通信可能な多重通信アンテナを持つ。
エネルギーは母艦(コールサイン:ラー)から送信されるレーザーによって得られる電力。
予備で太陽光発電装置も備えるが、機動可能な量のエネルギーは見込めない。
ラーとの合体状態ならホルスのコクピットから船の操作は可能。
逆にラーからは緊急用に、遠隔でホルスをコントロールする機能がある。
戦闘用ではないため武装と言うのはないが、
小惑星帯での作業用に、ラー、ホルス共に太陽光ビームを利用した光学作業ツールがある。
つまらんw
いやいや、おもしろそうな設定だと思うぜ
俺には絶対につくれんw
ただ、これガンダムでやる必要あるの?ってのは絶対に言われるなw
今気が付いた。
おれのID沙慈だwww
ま、一度落ちたら変わっちゃうけどなw
>>650 それは世のオリジナルガンダムの宿命だと思うw
今回おれが念頭に置いたのは、
「軍用が全てモノアイ」で「作業用だからデザインが違う」ってとこかな?
でも発想はリヴァイアスなんだよやっぱwww
で、まあこの設定で話作るとしたら……。
外惑星探査に向けて、太陽探査&航行実験をしていたヘルアクティが、久し振りに地球圏に帰って来ると……。
そこは戦場と化していた。
そして、どこぞの軍人さん(所属陣営としては敵)に拿捕されて、あらぬ誤解を受ける。
そこから、主人公達の戦いが始まるとか?w
ちょっと通常のガンダムとは入り口が違うな。
ま、埋め草だからw
あとそうだな。
この世界では、兵器としては実弾兵器のみで、光学兵器はMSサイズではまだ実用化されてない。
主人公達の宇宙船も、まだ実験段階だけど、実用域には達している。
で、そのうちMSサイズの光学兵器も出て来はじめる。
ハロは一応ヘルアクティ内の作業支援デバイスとして登場。
ホルスの起動キー&外付けバックアップユニットとして、主人公専用のハロもいる。
ホルスはハロを接続して、操作免許証の認証と搭乗者登録の確認を経ないと動かない。
展開するとキーボードが入っていて、音声&キー入力が可能。
さて、後編のつもりが終わらないわけだがw
蒼の残光 再戦 後編の1
ジムVが二機、アランのドーベンウルフの頭上と足下を潜り抜けようとした。大きすぎ、
小回りの利かないビームライフルの弱点を突く動きだ。
アランは頭上に片手でビームライフルを構え、二連射すると同時に左腕を下に向け、ハ
ンドビームで上下二機の敵を撃墜した。
「やはり訓練されているな」
任務の優先順位、遂行のためのメソッド、共に理に適っている。ユウ・カジマはパイロ
ットとして超一流なだけでなく、戦術立案においても少なくとも水準に達している事が推
察された。
「しかしジムはジム。残念だがそれが限界だ」
ジムVは設計にガンダムmk‐Uの機構をコピーして採用している。故にジムUに比べ
れば長足の進歩を遂げているのだが、それでもドーベンウルフやドライセンに対して一対
一で戦うには荷が重い。
「怯むな!相手は連邦艦隊であって連邦軍ではない。数の上でも戦えるぞ!」
回線を通じて部下を激励する。戦力的にはルロワ艦隊がわずかに勝るが、この程度なら
まだMSの性能と兵の士気で挽回可能なはずだった。アランはジオンの敗因はルウムのよ
うな劇的勝利を、常に幻想として追い求めた結果だと考えていた。常識的には戦略レベル
はもちろん、戦術レベルでも戦力差が三倍あれば勝利は至難である。それを常に少数精鋭
と称して小を以って大を討つ戦いを求めた事に誤りがあったのだ。
敵が一個艦隊なら戦える。アランの描く戦略は、連邦軍が本気を出し、主力を動員して
くる前に作戦を遂行することにあった。
アランは周囲を確認する。何機かは撃ち漏らした敵が防衛線を突破するが、それらは全
てオリバーのゲーマルクの餌食になっている。ファンネルの展開範囲が広いゲーマルクは
心強い。
「後注意すべきは……」
アランはこの防衛作戦最大の障害を探した。戦略戦術の常識をねじ伏せ、戦場の女神に
愛されたかの如く屍山血河を築く、蒼い色をした死の運び手。奴はどこに――。
いた。
十時方向に連続する爆発の火球が見えた。高速で移動するそれは、ただすれ違うだけで
敵を破壊しているかのようだった。陣形の粗密の「密」の部分にあえて飛び込み、最短時
間で戦力を削ぎ落とす。この電撃的な行動と第一波での異常な撃墜数が「戦慄の蒼」の特
徴であり、由来だった。
「蒼いのは私に任せろ。止めなければならんのはそいつだけではない!」
もし通してしまえば再びオリバーとの戦いになる。オリバーが負けるとは言わないが他
の連邦兵と同時に相手に出来るレベルではない。
アランはユウに向けて加速した。
ユウはこの時、重要な選択を迫られていた。
このまま防衛ライン上の敵を殲滅し僚機の突入を助けるか、最終ライン上のゲーマルク
を叩くか。
ユウはMS隊隊長である。その責務はもちろん任務の確実な遂行だが、同時に今の彼は
一三〇機のMSに乗るパイロットの生命を預かっていた。全員を生きて帰還させる事など
出来ない事はわかっている。それでも一人でも多くの部下を家族に再び会わせる事をユウ
は己が責務と考えていた。
ユウは戦争はなくなっても戦闘はなくならない、と考えている。戦争は今後三〇年起こ
らないかもしれないが、テロや、局地紛争が三年と間を置く事はないだろう。軍人が不要
になる時代は来ない。ならばせめて、軍人が死なない作戦を立てたいではないか。
ユウはゲーマルクに狙いを定めた。敵はここを落とされれば後がない。どの敵も自分が
最後の一兵となっても戦闘を止めないだろう。その場合、最後の敵がゲーマルクというの
は味方の被害が増えすぎる。
ビームライオットガンをスラッグショットモードにし、ゲーマルクに狙いをつける。一
〇・八メガワットの出力を一発に収束させたエネルギー弾頭は、仮にゲーマルクが躱せば
背後の施設に十分な威力を保ったまま直撃する。NTと言えどもこの攻撃をかき消す事が
出来ない以上、回避は不可能だ。
(殺意を消せ……相手に気取られるな)
NT相手にどこまでそれが有効か。しかしもし自分の殺意に反応し、ファンネルで迎撃
してきたら狙撃どころではない。
ゲーマルクの胴体に照準を固定し、トリガーを引こうとした時、アラームが危険を知ら
せた。
「!?」
射撃行動を中止し、回避運動をとる。ユウには視認不能な攻撃端末からのビームが虚空
を切り裂いていった。
「ファンネル?……違う、インコムか」
独特のカラーリングのドーベンウルフが急速に接近してきた。ユウは小さく舌打ちし、
ドーベンウルフにスラッグショットを撃ち返した。
アランは自分に向けられた銃口を見て、最速で回避行動をとった。最速であるはずが、
攻撃は紙一重の所を通過した。スラッグショットでなければ半分は命中していただろう。
「照準から射撃までが速い!」
恐らくはコンピュータによる自動補正を頼っていない。自分の判断でロックオンする前
に撃っているのだ。それでこの精度なのだから恐れ入る。
「やはりこの男、危険だ」
アランはレバーを握る手が汗ばむのを感じた。そして同時にこれほどの強敵と戦える幸
運に、戦士としての喜びも感じていた。
アイゼンベルグはかなりの苦戦を強いられていた。
彼のアサルトディアスは所詮リックディアスの現地改造機である。本人のスキルに合わ
せた武装に換装されているものの根本的な性能に大きな向上はない。ドーベンウルフを相
手にするには少し荷が重い。
それでも撃墜される事もなく持ち堪えているのは彼の技量プラス、機体とのつながりの
深さだろう。十分な時間をかけて教育型コンピュータに経験を蓄積させ、慎重なフィッテ
ィングを行う。その人馬一体の境地はギドとドーベンウルフに大きく勝る部分だった。
「とは言え、攻め手がねえな……」
ドーベンウルフはビームライフルを右手で操り、左腕を飛ばして攻撃してくる。ただビ
ームを撃つだけでなく、この腕に捕まったらショックバイトともなる。彼のディアスには
シールドが備えられ、そこにはショックワイヤーが仕込まれていたが、攻撃力も自由度も
比較にならない。
それに加えて小型ミサイルやインコムまであるのだから、一瞬でも動きを止めればたち
まち蜂の巣にされてしまうだろう。アイゼンベルグとしては動き回って相手の隙が生じる
のを、または武装が一つでも弾切れを起こしてくれるのを待つしかない。
「こういう戦い方は性に合わんな」
苦笑する余裕もない。ひたすらに相手の攻撃を避けるだけだ。
一方のギドも一方的に攻め続ける余裕は実はなかった。
機体の整備は幸いにも良好に仕上げられているが、弾薬については充分ではなかった。
対峙する敵が中隊長クラスであるとしても、一機のために貴重なミサイルを無駄遣いする
わけには行かない。ビームにした所で発生デバイスはやはり消耗品である。ましてこの戦
況でそうそう補給に戻る事は出来ない。
可能な限り無駄撃ちは避けなければならない。
「うろちょろと。かかってこいよおら!」
ギドは苛立ちを隠さなくなってきた。それはつまり、彼の望む展開になっていないと言
う事である。ギドもまた、粘り強い戦い方を好む男ではなかった。
ドライセンが二機、ディアスを包囲しようと近付いてきたが、これはジムVが四機で逆
に挟み込んだ。
ドーベンウルフが小型ミサイルを発射する。アイゼンベルグはシールドでこれを受けた。
閃光がモニターを白く染める。
その瞬間をギドは狙っていた。左腕を飛ばしディアスを掴みにかかる。ディアスの振り
回したビームライフルに当って弾き飛ばされたのは、全くの偶然であった。
「ちぃ!」
「ちぃ!」
二人の口から同時に舌打ちが漏れ、アイゼンベルグは背中のミサイルランチャーを使用
し、ギドはこれをインコムで撃ち落した。ミサイルの爆発に紛れて今度はディアスのショ
ックワイヤーが延びたが、これはドーベンウルフを捕らえることなく空を切る。
「可愛げのない野郎だ」
「おとなしく捕まりやがれ」
同じジオン訛で罵りの言葉を吐き、姿勢を立て直す。ドーベンウルフがわずかに速い。
再び左腕を飛ばし今度こそ確実に掴みにかかる。
アイゼンベルグは自分の天頂方向にショックワイヤーを撃ち出した。その先にはジムV
と交戦するリゲルグがあった。
リゲルグが飛来するワイヤーに気づき加速して逃れようとするが、間一髪でその足に巻
きつく。アイゼンベルグはそれに合わせてワイヤーを巻き上げながらスラスターを全開に
した。リゲルグの加速にディアスの加速を加え、ドーベンウルフの腕から逃れる。
「な!?」
アイゼンベルグは直前まで自分のいた位置へライフルを撃ち、ドーベンウルフの腕を破
壊した。そしてそのままリゲルグに向けてミサイルを三発放ち、リゲルグの上半身を吹き
飛ばすと、残された下半身を釣りでもするようにギドめがけて投げつけた。ギドはライフ
ルで飛来物を排除する。
「やるじゃねえか、型落ちが!」
「MSの性能差が実力差じゃねえって事、教えてやるよ!」
二人は互いが全力でなければ勝てない相手と認め合った。正面から対峙し、再びライフ
ルを構えた。
アランはライフルを撃ちつつ、インコムを射出した。
ユウは接近と後退を繰り返し、間合いを変えながら攻撃を撃つ。
サイコミュ制御の一部をコンピュータによって再現する準サイコミュシステムは、三次
元制御が不可能とされている。使用者として想定されるOTに三次元レベルの空間認識能
力がない事、さらに使用者への負荷を軽減する目的でインコムからの情報をパイロットに
フィードバックさせない形で成立させている事がその理由だが、そのために追尾性能はサ
イコミュに大きく劣ると言うのがAEの解析結果であった。グレミーの内乱において、グ
レミー派のドーベンウルフが集団運用によって戦果を挙げたのは、その欠点を少なくとも
MS隊の指揮官は理解していたのだろう。単機であれば理論上はユウの戦い方でインコム
の驚異をかなり減じられるはずだった。
とは言え、激しく位相を変えながらの戦闘は、自分もまた照準をつけられなくなるリス
クを背負う。この戦法でなおドーベンウルフばかりか他のMSにまで正確な攻撃を見せる
のは、ユウの技量とMSの火器管制システムの優秀さを示すものだった。
「なんという速さだ。だが!」
二基のインコムでBD‐4を攻撃、ユウが後退して躱し、インコムを撃ち落そうとライオットガンを構えたその刹那、第三のインコムが斜め下方からビームを撃ってきた。
「!!」
ユウの反応が僅かに勝り、ビームはBD‐4のまさに鼻先を通り抜けて行った。
「先読みがお前の専売だと思うなよ、ユウ・カジマ!」
四基のインコムを個別にコントロール、相手の動きを先読みして座標を指定する事で追
尾性能の不足を補う――シンプルながら、それを可能にするのは一年の間にOSをバージ
ョンアップさせてきた技術スタッフの努力と、アランのシステムに対する理解力と実力だ
った。
躱したユウは敵の技量とインコムの制御技術の向上を認めながら、同時にこの敵こそが
ゲーマルクを駆るNTの戦闘の師であると直感していた。
(正確なだけではなく、意外性もある)
ユウは迷わずBD‐4のバイオセンサーを有効にした。簡易サイコミュとも言うべきバ
イオセンサーは機体の反応や追従性を向上させるが、同時にパイロットへのストレスを著
しく増大させる。それを使うべき敵と認めたのだ。
バイオセンサーが作動した瞬間、ユウの肉体がBD‐4と同一化し、生身で宇宙空間に
出たような感覚を覚えた。チリチリと皮膚を焼かれるような感覚に不快感を覚えたが、同
時に今まで数値としてしか把握していなかった機体各部の状況が直感的に認識できるよう
になった。
(これならいける)
ユウは改めてビームライオットガンを構え、宇宙を飛翔した。インコムは四基、それぞ
れ一時、五時、八時、十時の方向。四時の方向に加速し、即反転してドーベンウルフに接
近、バックショットを撃つ。
「何だ!?急に動きが変わった」
辛うじてその一撃を躱し、返しの一発を放ちながら、内心でアランは動揺を隠せない。
以前オリバーのゲーマルクと戦った際のデータにこの反応の速さはなかった。どのような
ものか、この短期間にパイロットの技量をより反映させる改造が行われたというのか。
BD‐4のバックパックの一部が開きミサイルが撃ち出された。数が多すぎる、アラン
は腹部の拡散メガ粒子砲にエネルギーをチャージし、正面の空間を一掃した。
(……火力では分が悪いか)
ビームライオットガンは命中率、出力、汎用性全てに優秀な武装だが、アクシズの第四
世代MSは距離、範囲に応じた多彩な兵装を装備する。一つ一つの兵装は専門とする距離
においてライオットガンに勝る。
機動性を生かして相手との間合いを絶えず変え、敵が武器を切り替える、その瞬間を狙
うしかない。
「ならばやり遂げるまで」
ユウは再び攻撃を再開した。相手の背後に回る円弧を描き、周囲全方向からの死のエネ
ルギーを全て躱しながら反撃する。パイロットとしての技量では、アランはユウの敵では
なかった。
「くそう!」
四基のインコムを操り正面に追い込もうと試みるが、バイオセンサーを使用したユウと
BD‐4の動きはアランの思考速度を超えていた。恐らくこの瞬間のBD‐4を追えるの
は、NTの中でも最高クラスの者に限られるだろう。
インコムを敵の右半身を狙って一斉射撃、左方向に避けるのを見越してライフルを発射。
しかし、必殺のはずのその一撃は何物にも触れなかった。
「どこだ!?」
あの機体の最大加速では、アラームを待って躱しては間に合わない。アランはコクピッ
ト内全方位のモニターを見回した。
「そこか!!」
振り返りながらライフルを構えたが、ユウの接近が速かった。ユウは相手の振り向きざ
まの反撃を予期し、最速を以って距離を詰めての零距離戦闘を挑んだのである。長すぎる
ドーベンウルフのライフルはシールドで押さえつけられ既に持ち替えていたサーベルによ
る斬撃を振り下ろした。
寸前で左腕で相手の右腕を掴み、攻撃を食い止める。正面から手四つの力比べの格好に
なり、しばし動きを止めた。
アランからは、腹部のメガ粒子砲という攻撃手段がある。しかし、コクピットの真後ろ、
バックパックには二〇五〇キロワットのジェネレータが積まれている。誘爆すればアラン
も無事では済まない。
「まだ手はあるんだよ」
左腕をブースター前回で射出し一瞬BD‐4を押し戻す。切り離された左腕の下から隠
し腕が現れ、ビームサーベルを引き抜くと真っ直ぐに突きを入れた。
「くっ!」
ユウの知るドーベンウルフのスペックに隠し腕がなければ、あるいはユウにとって致命
の攻撃となったかもしれない。ユウの戦士としての本能が脳よりも速く記憶を探り出し、
攻撃が届く前に蹴りを見舞って距離を離した。
「まだだ!
射出した左腕にビームを指示。これで少なくとも奴から右腕を奪える。
「!!」
ユウはシールドで自分の右腕に齧りついたそれを殴りつけた。狙ったわけではないが、
関節部を直撃しマニピュレータのグリップが外れる。ハンドビームはBD‐4の右腕の装
甲を溶かしたものの、機能を低下させるまでには至らなかった。
「何だあの反応は――まさか、バイオセンサー!?」
アランはようやく敵機の急激な運動性の上昇の秘密に気づいた。アクシズとは別の技術
により発展したバイオセンサーは、サイコミュや準サイコミュのような脳波を解析して端
末制御を行うのではなく、筋電気や神経電気などの、生体反応を検知してフィードバック
させるものだと聞いている。事実なら「考えるより先に体が動く」域に達したベテランな
らばNT程ではなくても大きな効果があるはずだ。
そこまで考える一瞬、アランの行動に空白が生まれた。
ユウは再びライオットガンを引き抜き、アラン目掛けて撃った。エース同士の戦いにお
いて、十分すぎる一瞬だった。
「しまった!」
実際にはアランは撃たれるより前に自分の迂闊に気づいた。相手の得物は散弾状にビー
ムを拡散させる特殊な銃だ。避けきれない。
この時、アランの戦士の本能もまた、最善にして唯一の回避手段を選択した。レバー上
のスイッチを押しつつ、スラスターを全開にする。瞬間、凄まじいGがアランをシートに
押し付け、彼の愛機はスペック上あり得ぬ加速でその場を離れた。
「む!?」
ユウ程の男が我と我が目を疑った。それだけ自信を持った攻撃であり、理解を超えた回
避速度だった。
アランは激しく咳き込み、荒く息をしながら、息を切らしているという事は自分はまだ
生きていると確認した。
「これが『ニトロ』か。何という加速だ」
スティーブ・マオが大量のヘリウムと共に持ち込んだ「木星」の技術。そのいくつかの
内の一つがこの「ニトロシステム」だった。元々は木星の重力に捕まった際の緊急脱出シ
ステムであり、一時的に熱核反応炉の反応速度を大幅に引き上げる事で推力、出力を爆発
的に増加させる。持続時間は一度に五秒程度だが、複数回の使用が可能でスラスター周辺
の耐熱処理を強化するだけでハードウェアをほとんどいじる事なく搭載できる。反応炉の
耐久性にダメージを与えるため乱用は出来ないと釘を刺されてはいたのだが。
「冗談じゃない。こんなの何度も使ってたら身が持たん」
しかし、実戦において効果がある事はこれで確認できた。使用中は発電量も上がってい
るからメガ粒子砲のチャージも短縮されるはずだ。
「まだここからだ、ユウ・カジマ!」
左腕を本体に戻し、アランは吼えた。
【テクノロジーデータ】
・バイオセンサー
Ζガンダムにも採用されていた、AE製簡易サイコミュシステムと一般的に呼ばれるもの。
パプテマス・シロッコが先に完成させていたものを、AEが不正に入手しただけとも言われる。
サイコミュが脳波を受信、解析する事で制御信号を取り出し、MS本体やファンネルなどの攻撃端末を操作
するのに対し、バイオセンサーは全身の筋電気などの生体反応からパイロットの「操作する動き」を感知、
レバーの重みや抵抗と言ったフリクションを無視して操縦を先回りする事で操作の追従性や反応を向上させ
る狙いがある。
脳波を使用してのリモコン操作というNTのアクティブな効果を再現する準サイコミュに対し、反応の速さ、
危機回避能力と言ったパッシブな特徴を拾う装置がバイオセンサー、とも言える。OTに対して使用した
場合、効果は数%〜十数%まで幅があり、条件反射で回避や反撃が出来るベテランの方が効果が高い。但し
パッシブ故に外部インフォメーションをパイロットに刺激として送るため、処理能力の追いつかないOTは
非常に大きなストレスを感じる
・ニトロシステム
木星において、重力に捕まり脱出困難に陥った際の緊急脱出システムとして研究、発展したものを軍事転用
したもの。
5秒程度、核反応炉の反応速度を190%まで跳ね上げる事により、スラスター推力や発電量など全体の性能を
著しく向上させる。
効果時間は短いが、多少なら連続使用も可能。但し炉心温度も相応に上昇するため、炉心融解や暴走のリスク
も伴う。
ドーベンウルフには試験的に搭載されているが、増大した電力などを効果的に運用する装備は一切ないため
特性を生かしきれているわけではない。
元はレイズナーのV-MAXをガンダムの世界で使えるよう設定を詰めたもの。重力を振り切るため、という
設定を思いついた時、「OUT RUN」のニトロの設定を思い出して「持続時間激短、その代わり連続使用可能」
という変則仕様に決定。まさか本家がトランザムなんてやるとは思いもせずw
ここまで
いつも見慣れたサイズより遥かに大きな太陽が、絶える事の無い光を放ち続けていた。
ここは水星の公転軌道よりも更に内側。
目に見えない熱だけが周囲にエネルギーとして満ちる中で、
一隻の宇宙船が予定する軌道を辿りながら、微速で航行を続けていた。
「ホルス、既に帰投予定時刻より三十分経過しましたが、連絡がありません」
有人探査モジュールをモニターするオペレーターが、操縦席で淡々と告げた。
この広い宇宙で、予定外の事が起こるのは珍しくは無い。
太陽からの電磁波と高熱で探索機能が半減する現状では、モジュールからの通信だけが無事の便りなのだ。
「……あと三十分……待ちましょう」
今回のミッションの総指揮を取る女性が、船室の真ん中に据えられた席で言葉を絞り出した。
下手に動いて更にランデブーが困難になっては、元も子もない。
宇宙は無情な空間なのだ。
ザ……ザザッ……
『ら……ラー……えるか……』
雑音の向こうから、かすかに呼びかけが聞こえるのが判った。
「通信コード確認……ホルスですっ!」
オペレーターの声が歓喜に満ちた。
「良かった……直ちに収容準備」
「ソル! 合流準備! 合流準備!」
ノーマルスーツで着席するパイロットの脇に備え付けられたオレンジ色の球体が盛んに声を上げた。
「ああ、判ってる。最後はマニュアルでやんないとな」
「ソル! ユーハブ! ユーハブ!」
「オッケー! アイハブコントロール。ハロ、サポート頼む」
「サポート了解! 了解!」
一人と一台がコントロールしているのは、白い躯体を有する人型の機械だ。
宇宙探査用モビルスーツ・ホルス。
元々外惑星探査用宇宙船・ヘルアクティと連動する事を前提に造られた、最新型だ。
今は下半身にヘルアクティのエンジンユニットの一つを連結し、高速で弾道航行実験を行っていた。
この船は将来、外惑星へ向けて探査の旅に出発する事になっている。
今回はそれにそなえての実験航行の最中だ。
おそらく本番の時にはメンバーも変わるだろうが、長期間にわたるプロジェクトである事を考えると致し方ない。
このミッションが終われば、とりあえず地球へ帰還だ。
三年前に出発した時は平和だったが、今はどうだろう?
彼らには、詳細を知る術が無かった。
ごめんねガンダムらしくなくてw
さて、あと40KBくらい容量残ってるわけだが。
「地球が……戦争してる!?」
ソルことソレット・バージは、ヘルアクティを拿捕した月・コロニー同盟軍の軍人から、衝撃の事実を聞かされた。
ヘルアクティは国連の所属。
つまり、彼らからすれば敵の陣営に属している事になる。
「諸君らは地球側の人間で、モビルスーツを運用している。
宇宙探査が目的というが……信用する事はできんな」
作業用とは言え、軍用と機動性で渡り合えるモビルスーツを有しているのだ。
無視は出来ないだろう。
それにソルは、モビルスーツの操縦資格を得る際、一時的に軍に籍を置いている。
その記録が照合されれば、さらに疑われる事は明白であった。
今彼の愛機・ホルスは、乗り込んできた同盟軍の軍人たちに押さえられている。
足元に転がっているハロをセットしない限り動力が入らない様になっているので稼動させる事は出来ないが、
このままでいるのもマズイ。
(……くそっ!)
あと少しで地球に辿り着くところだったというのに。
一か八か。
(――いけっ!)
ソルは目の前の軍人の目が逸れた隙を見計らって、足元のハロを蹴った。
目の前でコクピットハッチを開いて沈黙する愛機の前で銃を構える軍人に向かって。
「イテッ! イテッ!」
そんな合成音声を発しながら迫るオレンジ色の球体を、軍人は顔面でモロに受けてしまった。
「今だっ!!」
ソルは走り出す。
壁に跳ね返ったハロを受け止め、そのままコクピットへと潜り込む。
「認証開始! 認証開始! ホルス起動準備!!」
ハロの声が、密閉されたコクピット内に響く。
「ハロ! ヘルアクティの操作系にアクセス!!」
接続された状態なら、母艦を操作できるという機能を同盟軍は知らない。
これも軍用ではない、この機体ならではの緊急用機能だ。
「行くぜハロ! 奴らをここから追い出してやる!!」
まだ容量残ってる訳だが
ぶっちゃけ単なる埋め草で考えてたから、ホルスとその周辺しか設定きめとらんのです。
もし良かったら残りの容量で
>>640とか書いてみないか?
どうせ落ちるんだから恥ずかしくないぞ。
主人公がゲイで美少年なの妄想した事あるww
傭兵部隊で恋人の裏切りで部隊全滅
その後捕虜になって宇宙へ
連邦次期主力MSのテストしてるコロニーに敵が攻撃をしかけてる最中どさくさ紛れに敵艦から脱出
その後コロニーの外壁清掃修理の少年と出会い連邦の艦に行き何だかんだで全滅した仲間の仇とって清掃少年とアッーな関係になって終わりっての……
うん。俺キモイね
>>672 主人公が何故そうなったかとか清掃員への感情の描写がしっかりしてたら一発でドン引きとかにはなりにくいと思うよ
ガンダムじゃないが、戦争物で同性愛をやってる映画もあるし
>>673 やめてぇぇぇ!真面目返さないでぇぇぇ!!
正直真面目に返されたら困るんだorz
なんという素敵リアクションw俺も真面目に返したくなるじゃないか
>>672 でも、裏切りで信じられるものを失った主人公がもう一度誰かを信じるまでの過程って、すごくアリだと思うよ
自分しか信じられないのが当たり前である戦争物と、上手く合致した良いテーマだ
>>675 やめろぉぉぉ!
悶死するからやめろぉぉぉ!!
単なるアッーな妄想なんだから真面目なのらめぇぇぇ!
深刻な戦争後遺症を表現しててだな……
678 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 13:30:41 ID:0eqWbt+c
>>640の第一話あらすじを書いてみた。
・地上の国家群を傀儡として操るコロニー国家群が建造したガンダムの一機が暴走。
航空機形態で地上に降下しようとする。
・警報を受けて別の場所から出撃したその同型機(搭乗者はシャアに相当するライバルキャラ)が
空中でそれを撃墜。
(このとき、すれ違いざまに変形、射撃することで、初めて「その機体がガンダムであること」を明示。)
・最初の機体(主役ガンダム)は、
地上で対立する二大国家群の一方、その比較的国境よりの地点に落下する。
・自分たちの住む街/村の近隣に墜落した巨大隕石(ガンダム)に興奮する少年少女のグループ。
さらに、調査/回収のために派遣されてきたMS部隊が街を訪れ
初めて目にするMSやその輸送車両(地上戦艦)の姿に一気にお祭り騒ぎになる。
そんな中、主人公(少年グループの1人)だけが、
なにか恐ろしいことが起こりそうな予感を覚えている。
・街に滞在するMS部隊のパイロット、コロニーから派遣されていた技術者の女性になつき始める少年少女たち。
隊長には無断で待機中のMSに乗せてもらうなど、楽しい時間を過ごす。
(ここでこの世界のMSの特徴のいくつかを描写。)
・盛り上がった仲間たちに強引に勧められ、自分も操縦席に座った主人公、
何者かに「見つけられた」という感覚を覚える。
・人知れず、墜落の衝撃で半壊していた「ガンダム」が息を吹き返す。
・長く平和だった街に、
国境を越えて進撃してきた敵国のMS部隊が迫る。
調査部隊のMSを先行する偵察員が発見、
電撃的な奇襲作戦のはずだった進撃への対抗措置だと誤解した指揮官は
ちょうど調査団と自部隊の間にある「街」を盾にしての夜襲を決意。
・街を火の海に変える敵MS部隊、奇襲の痛手から不利に陥りながら迎撃する調査団のMS。
・混乱のさなかに飛来し、MS形態となってコックピットを開いた「ガンダム」を前に逡巡する主人公。
・「ガンダム」に危険を感じた敵MSが襲い掛かる。
とっさに主人公を庇いに来た、少年たちともっとも仲の良かったMSパイロットが
コックピットを破壊され死亡。
・主人公、ガンダムに搭乗。
敵よりもはるかに高性能とはいえ全身が崩壊寸前のモビルスーツと、
ただ恐怖に駆られている、MS操縦の技術すら持たない少年の組み合わせは
なぜか圧倒的な戦闘能力を発揮し敵MSを撃破する。
(「まるで人間のような動き」に、敵兵や女性技術者が驚愕する描写。)
679 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 19:02:46 ID:2dE0EFlQ
まだあるのかよ
投下するには微妙な容量だからなぁ
かといって1000までは遠いし
連投すまん
次スレ166みたいな長編はどうする?
テンプレには長編もみたいなの書いてるけど
どうするって?
別に書き手が好きに投稿すれば良いんじゃないか?
蒼の残光みたいに不定期で少しずつ書いてるのもあるし好きでいいんじゃないか
ところでまとめサイトってないの?
オーガンダムは黒田洋介の夢の結晶