1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
主人公は女のNTな
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:25:17 ID:R265iNt9
2ゲト
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:27:58 ID:WKVuKPEM
敵のモビルスーツの名前は
量産機:チッツ
強いモビルスーツは
マン・ジール
クリトリス
アナール
ガンダム乗りは女で素直クール
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:35:26 ID:1MKoTlCN
暦2087年
人口増加対策で地球人類が宇宙に移住するようになり30年が経とうとしている。
暦2087年六月六日
ユーラシア大陸の北東に位置するシリウス国は新型兵器MS、DAI(ダイ)の開発に成功し
た。そして軍部のマクマ将軍がシリウス政府に革命を起こしシリウス国は国家主義へ
と転換しをた。
そして国民への統制が始まり、従わない国民は次々と殺され生き残った者は宇宙へと逃れ
一部はレジスタンスとしてシリウス国に残った。
暦2087年7月15日
平和が定着し、あまり兵器も持たない世界へ、シリウス国の進行が始まった。
そして燐国ベガへの攻撃が始まった。
これが第3次世界大戦の始まりになる・・・・・・
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:43:17 ID:eQjsJ5yl
ガンダムまんこ
ガンダムちんこ
ガンダムしっこ
ガンダムうんこ
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 21:53:00 ID:sXawu1mG
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 22:30:10 ID:1MKoTlCN
暦2087年7月15日
シリウス国内反乱 鎮圧軍アガサ地方キャンプ場
>>1>>4 青空の下に一糸乱さず兵士達が並び、その前に一人の軍服を来た小太りの男が歩いて来て
兵士達に敬礼をした。
「私はブロッケン少佐だ。貴様達は今から私と共にテロリストの一掃をしににいく。」
ブロッケン少佐は辺りを見渡した。
「しかし私は不満である。それは貴様達が未熟な訓練兵あがりだからだ。」
ブロッケン少佐は兵士達を睨みつけながら続けた
「貴様達はカスだがカスはカスで努力をして私の足を引っ張らないように。それが嫌なら家に帰れ!MS部隊は後で作戦幕へ来い。」
ブロッケン少佐はだるそうに敬礼をした。
それに続き兵士達も敬礼をした。
「一同解散」
兵士達の群れが崩れた。
「おい、ミナミ聞いたか?あいつまた俺たちの事をカス、カスって言っていたぜ。まぢ、あったまに来るぜ!」
茶髪に少し痩せ型の中背の男がヘルメットを外しながら栗色の背の高い女兵士に話しかけていた 。
「マッシュはすぐに怒る。ブロッケンが嫌味なのは今に始まった事ではないよ。」
マッシュはヘルメットの中に指をつっこみヘルメットを回しながら
「ミナミがブロッケンに怒らないのも、いつもの事だな。」
ミナミはフッと笑いながら
「お前もMS部隊だろ早く作戦幕に行こう。遅れたらまた怒る事になるよ。」
2人は歩きながら群集へと姿を隠した。
もうどるだでいいや
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 22:47:54 ID:Ljdlwzcw
糞みたいなオレツエーSS、オレノカンガエタMSつえーSSとかいらねえよ
ボール乗りの悲哀とか、クラウンみたいに生きて帰れなくなった
奴らの最後の努力とかを書いて見せろ
どうせ厨二ばかりだからそういうのかけねえだろ
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:02:07 ID:eQjsJ5yl
ボール乗りの悲劇wシリウス国内反乱w
やっぱりオナニー豚しかいねえなここはw腹いてぇwしばらくネタで使わせて貰うわw
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:23:45 ID:yIGLOmHe
ほらな?語尾にwつけてる奴は具体的な批評できないうんこだろ?
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 23:32:05 ID:iii+RuBl
ロボットものっていうのは多かれ少なかれ厨二な設定や世界観だと思うんだ
あとはそういう成分のさじ加減じゃない?
何が言いたいかって言うと厨二だリアルだ関係なくネタ出していけば?って事。
複数人数で作るってそんなもんだろ。
仲良くやろうぜ?
>ボール乗りの悲劇
ウモン爺さんですね、わかります
まんこガンダム、イクぅ!
ちんこガンダム、イキます!
しっこガンダム、出る!
うんこガンダム…もう出た…
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 01:10:41 ID:7jZeilgF
>>3 >>10 暦2087年六月15日
都市アガサ
普段は賑わっていた街は住人は消えてガランとしていた。
そこに人影が走っていく。やがてその人影は雑居ビルが立ち並ぶ、その中の一つへと消えていった。
その男はビルに入り一つの部屋へと飛び込んで声を切らせながら。
「ゴートンさん大変です。街の外でシリウス軍が陣どっています。」
そこにいた頭にバンダナを巻きジーンズに皮ベスト姿の男だった。
その男は口髭を揺らしながら
「ついに来たか・・・敵の数は・・・?」
部屋に入ってきた男は柱に手を掛け口をぜぇぜぇ鳴しながら答えた。
「中隊ぐらいです。MSが5機、S―戦車が5機です。」
バンダナの男は少し口髭を撫で暫時すぎてから
「戦力の無い地域を鎮圧するには妥当な兵力だ。」
バンダナの男は地を軽く足の爪先で 軽くコツキながら
「こっちには陸戦型ボール戦車が3機しかねーっていうのによ・・・たまんねーぜ。」
バンダナの男は入ってきた男の方を見て
「いいか・・・フレッシュ。俺たちボール組みが必ずやつらを防ぐ隣り街のポアロにみんなを連れていって
くれ。」
フレッシュは仰天しながら言い返した。
「僕は逃げる為に街に残ったんじゃない。僕も残ります。」
バンダナの男はうつむき加減でそれを聞き流しながら話を折るように言った。
「いいかボウズ。お前はボールに乗る事さえまだ出来ない。ボールに載れなければMSと
は太刀打ちできねぇ。ならば簡単に死ぬ事よりみんなの為になる事をするんだ。」
それを聞くとフレッシュはグッと唇を噛み部屋を出ていった。
それを見たゴートンは後ろを向いて呟いた。
「いま玉砕するのは俺たちボールのりだけで良いんだよ。堪えて時間を稼げば状況も変わるもんだ。」
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 01:12:22 ID:7jZeilgF
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 01:18:07 ID:E189nw2e
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 02:23:58 ID:7jZeilgF
2087年7月15日シリウス国内反乱 鎮圧軍アガサ地方キャンプ場
キャンプ場から5機のMSと5機のS戦車がブロッケン少佐を隊長にアガサの街へと進行していた。
ミナミのDAIのモニターにマッシュからの映像通信が入った。
マッシュ
「お〜いミナミ聞こえるか?」
ミナミ
「聞こえてる・・・・・」
マッシュ
「敵って陸上ボール3機だろ?陸上ボールって強いのか?」
ミナミ
「陸上ボールは都市警備に配備された高射と戦車の変わりになる兵器だ。私達の載っているDAIの敵では無いよ。」
マッシュ
「ふ〜んそうか。実戦経験の無い俺たちにでも戦えるって事か?」
ミナミ
「陸上ボールの射程にさえ気をつければな。陸上ボールの砲は威力もあるし射程もあるよ。」
マッシュ
「そうか〜。ところでお前、さっき飯食ったか?」
ミナミ
「ああ。よく喋るな・・・・・・不安なのか?」
マッシュ
「まあな。」
モニターの向こうのマッシュ顔は真剣な表情で少し冷や汗をかいていた。
マッシュのモニターにはミナミは表情一つ動かさず
ミナミ
「話して安心するならずっと喋っていろ。私が聞いといてやるよ。」
マッシュは、それを聞き
「持つべきものは頼りがいのある相棒だぜ!」
と顔に少し安堵の色をみせながら呟いた。
部隊は刻々とアガサの街へと向かっていった。
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 03:15:37 ID:7jZeilgF
>>16 2087年6月15日×
>>17 2087年7月15日◯
2087年7月15日
アガサの街
アガサの街のに入り口の橋の付近にゴートンと2人の男が腰を下ろしていた。一人はニッ
ト帽子でガタイが良くジャンクと呼ばれている。もう一人はキャプを被り普段はウルフと
呼ばれている。ゴートンは棒で簡易なアガサの地図を地面に書きながら
「アガサの街に戦車が入るには街の正面の橋か後ろの橋を通るしかない。」
ゴートンは地図で橋を書きながら橋に×をつけて
「奴らは俺達の戦力を舐めきっているきっと正面からこの橋を渡って来るはずだ。」
ゴードンは地図で街を指しながら
「俺がボールで橋の上に立つ。俺は奴らが俺の射程に入っても何もしない。お前達は街の
中から奴らが射程に入ったら狙い撃てやつらの狙い撃て。」
ゴードンは棒で十字路を指して
「MSは機動力があり狙いが定まりにくい。まずは射程のある戦車から狙え。戦車の始末
が終わるとお前達はあの十字路に隠れて俺が砲を撃ったらお前達は砲を撃ちまくるんだ。」
ジャンクとウルフは満足そうにしながら
ジャンクはゴートンを見ながら
「お前の作戦はいつも良い。MS相手に今回は絶対に駄目だと思ったが」
続けてウルフが
「自治軍との戦いでも、いつも旗色が悪いが俺達はお前の作戦で潜りぬけれた。」
続けさまにジャンクが口を開いた
「また生き残りそうな気がする。その時はまたいつものように酒でも飲もう。」
それを聞きゴートンは笑みを浮かべながら
「ああ、そうしよう。」
と一言を返した。
3人は自分達のボールに乗り込みシリウス軍を待ち伏せしていた。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 03:41:59 ID:7jZeilgF
>>11 2087年7月15日
アガサ都市前
ブロッケン隊の前についにアガサの街が姿を現した。
ブロッケン少佐のMSは片手をあげて全員に注意をする合図を送った。
マッシュは思わず唾を飲み込んだ。
しばらく進むと橋の上にボールが一機行くてを阻んでいる。
ブロッケン少佐はそれを見て
「シリウス国内反乱wやはり豚しかいねえな。ここはw腹いてぇwしばらくはネタで使わせて貰うぜw」
と嘲笑をした。
ブロッケン少佐は後続のMSに
「お前達はここで待ってろ。こんな豚どもは俺と戦車隊だけで充分だ。腹いてぇw」
と言い戦車隊と自機でアガサへと進んでいった。
少佐の機が橋の近く迄きた時にマッシュのモニターにミナミからの通信が入った。
「何かおかしい。奴が撃って来ない。それに、あとの2機はどうしたんだろう。」
その時、中佐の横の戦車が2機被弾をし、あっ、という間に大破をした。そして橋の上の
ボールも砲撃を始めて街の中からの攻撃と同時の攻撃に戦車隊は瞬時に全滅をした。
それを見た少佐は怒り狂い
「反乱軍の豚どもめ俺の武勇伝のネタにしてくれるわ」
と言いながら橋の上のボールに突っ込んでいった。ボールは急いで向きを変えて街の方へと引き返して行く。
少佐は怒りをあらわにしながら
「豚め、逃すか」
と言いながらボールを追いかけていった。
マッシュはそれを見てミナミに通信モニターで
「ミナミ!少佐の奴が深追いしているぜ。街の中にはボールが2体はいるはずだ俺達も行
った方が良いんじゃないのか?」
マッシュのモニターに写るミナミは 即答で
「いくな!待機が命令のはずだ!」
とマッシュを宥めた。
隊長機はボールを追いかけて街の奥へと姿を消していった。
22 :
キャラ、MS、スペック。ネーミング。ネタヲヨコセ:2008/08/28(木) 13:18:13 ID:7jZeilgF
2087年7月15日
アガサ都市
ゴートンの陸上型ボールはカタカタと街の中へと引き返し例の十字路を通り越した。
ゴートンはバックモニターでDAI一機が追いかけてくるのを確認しながら
「チッ!一機しか来やがらね。通信は使えねぇよな。電波をキャッチされる危険性がある。ここで殲滅できると思ってたのに・・・・・」
と言い捨て追いかけてくるDAIとは反対の方の正面にめがけて砲撃をした。
少佐は、それを見て勝ち誇った大笑いをしながら
「豚めw焦ってどこ目掛けて打っ放してるw腹いてぇw」
と言い残した瞬間に両側面から砲撃を受けた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
と言い残すと少佐のDAIは跡形も無く姿を消していた。
ゴートンは通信回路をONにし他のボールに呼びかけた。
ゴートン
「お〜い!ゴートンだ。聞こえるか〜・・・・・・」
ジャンク
「おう。やったな。」
ウルフ
「他のDAIもいたはずだが、どうする?」
ゴートンは正面モニターの奥を見つめるような目をしながら無線に語りかけた。
「いまやった頭に角がついているのが士官専用のDAIだ。いまシリウス軍の正規軍はよ
その国に進行している。いま地方に鎮圧に出てる軍は訓練あがりの新兵のはずだ。士官さ
え倒してしまえば新兵は何もできねぇ。震え上がって引き返してしまうだろう。」
ウルフ
「じゃあ今夜は、この勝利をアテにして一杯やるか。」
ジャンク
「そうしようぜ。今夜はここに泊まって、明日になったらフレッシュ達を追いかけよう。」
ゴートン
「ああ、そうだな・・・・・」
その時なぜかゴートンの心に暗い不安がよこぎった・・・・・・・
主人公を量産機パイロットにして、敵をガンダムにしようぜ。
ガンダムパイロット? 美少女でいいんじゃない?
いっその亊主人公にガンダムを作らせればいいじゃない?
もしくはガンダムの販売をする人とか。
25 :
イガイセイガアリ、オモシロイカラハヤクネタヲヨコセ:2008/08/28(木) 15:04:40 ID:7jZeilgF
2087年7月15日
アガサ都市前
都市の方から爆発音が聞こえた。
その時ミナミの通信にマッシュが慌てて連絡をよこした。
マッシュ
「今の爆発音はなんだ!少佐がやったのか?」
ミナミ
「い〜や、違うね・・・きっとヤられた。」
マッシュ
「やっぱり、俺達も少佐の後を追いかけた方が良かったんじゃないのか?」
ミナミ
「あの時、追いかけていたら私達もヤられていた・・・・・。」
マッシュ
「おっおい、ミナミ・・・お前あの時すでに分かっていたのか・・!あいつは確かにムカ
つく奴だったが仮にも俺たちの上官だ・ぞ・・なのに・なぜ・・?」
ミナミ
「あの上官に従っていたら、そのうち私達はヤられていた。あの上官から離れる良いチャ
ンスだっんだ。それに私は訓練を共に受けたお前達を失いたくはなかった!」
普段のミナミには見られない少し大きな声を出した。
マッシュは少し覚悟をした顔をし
マッシュ
「・・・・・分かった・・・上層部から指令が降りるまで俺たちの中で階級が上なのは少
尉のミナミ、お前だ。後の4人はみんな曹尉だ。これからはこの生き残ったMS小隊を、
お前が仕切れよ。お前の命令なら、あの少佐の命令より納得して死ねるってもんだぜ。」
ミナミ
「・・・・・これから私達はアガサキャンプに帰らず私達で奴らを襲撃する。歩兵が増えて
も仕方がないし、奴らは何時迄もここにはいないような気がする。しかし私達はあの少佐
からこの街の地形などの情報をもらってはいない。なのであの10時の方に見える木陰に
隠れて小休止をしながら作戦を練る。」
マッシュ
「分かった。」
ミナミ達のDAIはミナミを先頭にして木陰の方へと進んでいった。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 18:25:20 ID:7jZeilgF
>>23-24 アリガトウ、アトノホウニナルガハナシヲコワサナイテイドニモリコンデミル。
2087年7月15日
都市アガサ
アガサではすっかり夜を迎えていた。ゴートン達は周囲を陸上型ボールで囲いその中央で
焚き火をして酒を飲みながら今日の勝利の美酒を味わっていた。
ゴートン達は火に顔を照らされながら語っていた。
「冥王星のシリウス自治区からポアロに一週間後には最新鋭の船とMSがつく。」
ジャンクは酒瓶を片手に
「そうだったな、俺達の使命は、その船に乗り地球で有望なMSのパイロットを集める事だったな。」
ウルフは寝転びながら火にゴミや薪を投げこみながら
「しかしパイロットを集めても大量の資源の無い宙では量産型のMSを作れない。」
口髭をいじりながらゴートンは
「そうだ。しかし今回の軍事政権をシリウス以外の冥王星自治区も良いようには思ってい
ない。話し合いの結果、全ての冥王星自治区からシリウス自治区に支援をしてくれるらしい。」
その時だった。鳥が飛び立ちながら騒ぎ出した。ゴートンはハッとして身を起こした。
「早くボールに乗り込め!奴らが来るぞ!!」
それを聞いてウルフとジャンクは急いでボールに飛び乗った。
「作戦を立ててる暇は無い。今朝の作戦と一緒でいく。しかし今回はMSだけだ。だから
街での攻撃はいらないジャンクとウルフは十字路に隠れて今度は空に砲があがったら砲撃
をしてくれ。」
ウルフとジャンクのボールは十字路に隠れた。
ゴートンが朝の位置迄いくと3機の DAIが正面からやってきてゴートンの射程に入った。
「当たってくれよ」
ドーォンとゴートンのボールの砲が鳴り響いた。しかし砲が光ると同時にDAIは旋回しだした。
「チッ!新兵のくせにやっかいそうな奴らだ。」
ゴートンは方向転回をしてまた街の方へと引き返していった。
一応指摘。
会話文の時の句点の使い方が間違ってるよ。
× 「おはよう。」
○ 「おはよう」
こんな感じで句点は「〜。」みたいな使い方はしないよ。
ケアレスミスだったらごめんね。
本来あるべきは「〜。」だろ
それが印刷上の都合だかなんだかなんだかで。をとっぱらうのが主流になったんじゃなかったか?(ここら辺はほとんどてきとうだけど)
ともかくとしてよく竜騎士がカッコを。で閉じることで馬鹿にされてるけど純文学でも普通にあるのは事実
少なくとも俺は安部公房なんかのいくつかの作品で見た
>>28 そうだったのか。知らなかった。
一般的な使われ方が正しいとは限らなかったのか。
ありがとう、一つ利口になったよ。
よほどこだわりがあるならいいだろうがな。
どちらかというと、ない方が好ましいんじゃないか。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 19:50:51 ID:7jZeilgF
2087年7月15日 昼頃
都市アガサ郊外の高台
「ほら、街の真ん中当たりを見て見ろよ。」
と言いながらミナミはマッシュに双眼鏡を手渡した。マッシュが街の中央を双眼鏡で見始めるとミナミが
「街の中央に、十字路が見えてる?」
「ああ、見える。」
「十字路の中央を見て。」
「何か少し残骸が見える。」
「そこ、少佐がヤられた後だよ。奴らは少佐を橋からおびき出して十字路の双方から他の
2体で攻撃をしたんだよ。」
マッシュは双眼鏡を覗くのをやめて、ミナミの方を見た。
「マッシュ、あんたが隊の指揮を採って。」
マッシュは少し不可思議そうに
「別にいいけど〜。」
ミナミは街の反対を指して
「私は、街の反対側からいくよ。おとりの奴を挟みうちにする。きっと奴がここの指揮官だ。」
マッシュはまた不可思議そうな顔をしながら
「なぜ分かるんだ。」
ミナミは少し困ったような顔をして
「さっきの射撃で腕は確かだったし。・・・何か口では上手く言えないけど感じるんだよ。」
マッシュはもっと不可思議そうな顔をした。マッシュに喋らさないように続けさまにミナミが
「今日の夜に出撃する。夜ならば奴らは的を絞りにくいはずだし、砲が正確なだけに遠く
で砲が光れば動けば当たらない。そして指揮官を追い込んだら戦闘不能にして降伏をすす
める。その時はあんたが降伏をすすめて欲しい。私達には実戦経験は少ないからできるだ
け戦闘は避けたいのよ。」
また、マッシュが不思議そうにして
「ミナミが指揮官なんだからミナミが降伏をすすめたら良いじゃないか。」
ミナミはにっこり笑い
「私は女だからさ。男にはプライドがあるからね、あんたの方が良いと判断したんだよ。」
マッシュは納得がいった顔をするなり、いきなり礼儀正しくして。
「分かりました。ミナミ少尉。」
と言うとミナミに敬礼をした。
ミナミはクスっと笑い反対方向に身を返すとボソボソと
「あんたみたいな感覚を向こうの指揮官に覚えるんだよ。」
と歩きながら言った。マッシュには あまり聞きとれなく
「何か言ったか?」
と言いながらミナミの後を追いかけていった。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 21:17:29 ID:7jZeilgF
2087年7月15日
都市アガサ
ゴートンは夜の闇深い中をバックモニターでDAIが追尾してくるのを確認していた。
「そろそろ、砲の打ち上げの時だ。」
その時、ゴートンは何か昼間感じた不安が体中に走った。
ゴートンがバックモニターで見ると3機のDAIが十字路の手前で進まずに止まっていた。
「しまった!!」
と言葉に出した瞬間に正面がパチパチ光りガッガッガッと音がしたと思うと体中に衝撃が走った。
ゴートンは前方に何かを感じ、その方向に砲を向けようとしたが砲が動かない。ゴートン
は心の中で覚悟を決め心の中で呟いた「ボールには最後の使い方がある・・・・」
すると後方のDAIから通信の発信音が鳴った 。
「こちらシリウス軍MS小隊指揮官のマッシュ・・・・・聞こえますか?」
ゴートンはマッシュの通信に回路をあわせ通信スイッチを繋げた。
ウルフとジャンクは思いもしない方向から予想のしなかった音が聞こえて異変を感じた。
ジャンクはゴートンに通信回路を繋げるように発信音を送った。
応答はない・・・・・・
ジャンクは通信音をウルフに発信をした。
ジャンク
「ウルフ!!今の・・・・?」
ウルフ
「聞こえた!!」ジャンク
「ゴートンに通信を送ったが、反応がない!!」
ウルフ
「分かった。今から燃料タンクを開放にする・・・」
ジャンク
「始めに見た奴に突っ込んでいけよ。じゃあなウルフ」
ウルフ
「あばよジャンク。」
ジャンクとウルフ の陸上型ボールは十字路の真ん中を目指して走り出した。
ゴートン
「ああ聞こえてるぞ。シリウスの指揮官。」
マッシュ
「私達は無益な殺生をしたくない。ここであなた達に降伏して欲しい。これは降伏勧告です。」
ゴートンはフッと笑い
「分かった降伏しよう。その変わり条件がある。」
マッシュ
「なんだ?」
ゴートン
「お前は、この隊の指揮官ではない。本物の指揮官と話をさせてくれ。」
とゴートンが言い終え、マッシュがシドロモドロした時の事だった。ドーォンとゴートン
の後方から爆発音がしてバックモニターが明るくなった。
ゴートンは瞬時に感じたウルフとジャンクが逝ってしまった事を・・・・
戦闘シーンを書きたいっつー熱意は認めるが、絵を使った説明ができんのだから、
マンガやゲームのノリで文章書いても、分かりにくいだけだぞー。
説明すっとばしてやたらと話を進めたり、場面転換をしまくったりするよりも、
特定のキャラを中心に書きこんでいったほうが、話が理解しやすいんじゃないか。
34 :
吶喊一号:2008/08/28(木) 22:03:34 ID:9RWCwp7h
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 00:23:42 ID:H2PC4RgG
2087年7月15日
都市アガサ
「マッシュ・・・・マッシュ・・・・マッシュ大丈夫か?」
マッシュのモニター画面の中でミナミが必死に叫んでいる。
マッシュは「うんん・・・」と声を発っしながら首をふりながらぐったりとした上体を真っ直ぐにさせた。
マッシュ
「一瞬かな?少し気を失ってた。でも大丈夫だ。」
ミナミ
「機体の方は・・・・・」
マッシュは中のパネルと計器を確認した。
マッシュ
「大丈夫だ。」
それを聞いて、ミナミは、ほっ、と一息をついた。
マッシュ
「他の2機はやられたのか?」
マッシュのモニター画面でミナミはコクッと堪えるような顔をしてうつむいた。
安堵の時も束の間、次はミナミのモニター画面でマッシュが必死に叫んでいた。
マッシュ
「ミナミ!!ミナミ!!ボールがそっちに突っ込んで行ってる!!!」
ミナミがフッと正面モニターを見ると砲が壊れたボールが突っ込んできていた。
マッシュは、ミナミに突っ込んでいくボールにマシンガンの標準をあわせた。
「駄目だ!!撃てない!!」
ミナミに向かっていくボールに標準が合っては外れてマッシュのDAI
のマシンガンのトリガーの指は動かないままだった。
そうこうしているうちにボールはミナミに接触しようとしていた。ミナミは緊張感を感じながら
「こいつ完全に我を失っているよ。自爆覚悟かな?接触の寸前でよけてやるよ。」
ミナミの考えとはウラハラにボールの中のゴートンは冷静であった。
「ジャンク、ウルフ・・・・・。こいつらは新兵だ、まだ人をアヤめた事がない。だからさっき降伏をすす
めて来た。だから後ろの奴には俺をヤるチャンスがあるのにヤらない。まずは前の奴を片
付けてから後ろの奴と死んでやる。」
ボールがミナミの接触しようとした。ミナミはDAIの体を横に動かし避けようとした。
「フッ、まだ青い!ボールで接近戦もできるんだぞ!!!!」
避けようとするミナミのDAIの体にボールのアームが伸びた。
ミナミにもゴートンにもその瞬間がスローモーションに感じた。
ボールの左アームがDAIのマシンガンを持った右腕を貫き、そしてボールの右アームが
DAIの左足を貫いた。二つのMSは柔道で組んでる状態になった。
そしてボールがミナミのDAIに体当たりをした。
そして時が戻りミナミのDAIは右腕と左足を失い後ろに吹き飛んでいった。
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 00:38:49 ID:H2PC4RgG
2087年7月15日
アガサ都市
倒れたDAIを確認するとゴートンは通信発信音をミナミに送った。
ゴートン
「私はゴートン・スピラードだ。聞こえていたら返事をくれ。」
ミナミ
「聞こえてるよ・・・・・」
ゴートンは相手の声に違和感を感じながらも
「私達を追い込んだ隊長の顔がどうしても見たい。顔を見せてくれ?」
ゴートンのモニターにミナミの顔が写った。ゴートンは眉をしかめた。
「少し驚いた。女か・・・・・」
ミナミはフッと笑い少しうつむいた。
ゴートン
「お前達には悪いが自己的な理由でお前達を生かして帰す事ができなくなって。最後に名
を聞いておこう。」
ミナミはフッと笑みを浮かべて
「ついさっきまで覚えてたんだけどね、さっきあんたに体当たりされて忘れちまったよ。」
ゴートン
「そうか、それは残念だ・・・女でもお前は兵士だ。容赦無しでトドメを刺させてもらう。」
と言うとボールはアームについたDAIの残骸をふり外してミナミのDAIへと近付きコ
クピット目掛けて右のアームを振り上げた。
その時、少し向こうからガッガッガッガッガと音がするとボールはの動きがガクンとなり止まっ
た。さっき迄ゴートンが写っていたミナミの通信モニターはザッーと鳴り画面は砂嵐へと
変わった。
そしてミナミの通信モニターにマッシュから
マッシュ
「ミナミ大丈夫か・・・?」
ミナミ
「大丈夫じゃないね。ちょっと一人じゃ動けそうにないよ。」
向こうからマッシュのDAIがマシンガンの銃口から煙を出しながら近付いてきた。
ミナミ
「私のDAIは動かないから、アガサキャンプまで引き摺っていってよ」
マッシュ
「ああ。」
ミナミ
「持つべきものは頼りがいのある友達だね。」
とミナミのDAIはマッシュのDAIに手を差し延べた。
マッシュ
「まあな。ん???あの時、聞こえていたのか・・・」
とマッシュは少し照れた顔をモニター覗かした。マッシュのモニターにはミナミが笑みを浮かべていた。
そしてマッシュのDAIはミナミのDAIの手を握りミナミのDAIを引き摺っていった。
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 00:41:39 ID:H2PC4RgG
2087年7月16日 早朝
上空から見るとアガサキャンプの近くの荒野ではマッシュのDAIがミナミのDAIを引
き摺って歩く姿が見えた。
後で2人が後で戦った敵は、かつて国でテロが起こりシリウス軍で活躍をし無敵の英雄と呼ばれた
ゴートン・スピラードだと分かった。
政府と軍はレジスタンスに加わり今後に激しく抵抗をみせると予想され
たゴートン・スピラードを倒した事を大いに喜んだ。
そしてミナミとマッシュを2階級特進させ、名誉勲章を送り、2人に新型MSを送り
新型MS部隊を指揮させる事にした。
2087年7月22日
ポアロに行軍命令がくだった。
瓢箪から何とやらって事で、
ガンダム系SS総合スレ立てるのもいいかもしれない
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 00:47:09 ID:BB9lYZDp
とりあえず、種死の続編の妄想でもするかな。
やっぱあれだろ。地球もザフトも叩きのめし敵はもういないと言うことで、真性ラクシズ帝国建国。
女帝とそのヒモは、優雅なニート生活を満喫するために過酷な税の取り立てや強制労働を下々の奴らにかしていると。
能力に応じた役割の割り振りなんて無視、むかつくヤツは炭坑送りで、イケメンは女帝の取り巻き軍団に取り込むと。
もちろん民衆は反乱を起こすが、ヒモが反則的なMSで片っ端から皆殺しにしていくと。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 01:30:11 ID:H2PC4RgG
>>33 始めは遊びのつもりでやり出したから世界観も設定も考えていない。
みんなから頂く些細なネタでやっていってるし、また何時まで続けるか分からないので場
面転回が早くなってしまう。
また話が長くなるのも好ましくないと自分では思ってしまう。
話のテンポを気にしているので説明不足になってしまうし、説明や描写に力を入れてしま
うと物語がダレてしまう。
指摘されてから意識して書いてみたが、意外にテンポ良く説明するのは難しいと思う。
ほぼ、遊びで書いているから細かい事は気にしないでくれ、みんなからネタを提供されて
書いていくのは本当に楽しい。
ただネーミングは漫画や、その返の目に入ったものをつけていっているので、これには我
ながら酷いと思っている。
しかし、みんなが些細な一言を入れてくれたりして、それをネーミングに使えばしっくり
くるから、そこがまた面白い。
このスレは楽しければ、それで良いと思っている。
それに他にちゃんとしたレス原稿が投下されたら、誰が誰のか分かるようにカテもつける
つもりだ。
とりあえず良い御指摘をありがとう。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 01:44:13 ID:H2PC4RgG
それと
物語が一段落したのでネタを募集したい。
特にキャラやMSのネーミング。
それを纏めてから次の話に入ろうと思う。
>>41 セリフの前に名前入れるのをやめて、
地の文の書き込み増やして喋ってるキャラを判別できるようにしておくれ
あと「・・・」じゃなくて「……」と
2個1セットの3点リーダー使ってくれれば
これだけでぐっと読みやすくなること間違いなし
キャラ名だけど、モルスァみたいなネタっぽいのを是非
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 02:03:41 ID:H2PC4RgG
>>42 セリフの前に名前を入れているところは通信連絡のところだけだと思うよ。
通信連絡の時は一応コクピットに入っているのでキャラに動きがなくなり前後の文が書き
込みに難いし無くなってしまうのでので名を入れている。
「・・・」
「…‥」
これは了解した。場面、場面で考えて気をつけるようにしてみるよ。
モルスァ
ありがとう、使ってみるよ。
アクロオーガンダム
最新鋭機。出力とレスポンスがすごすぎるから困る。
パイロットは美少女、ワリ・コトシー。天才すぎて工夫がないから困る。
アンチガンダム“ブロブディングナギアン”
宿敵のガンダムをけちょんけちょんにぶち壊すために開発された化け物MA。形は潜水艦っぽい。
胴体から上に向けて“アンチガンダムミサイル”が打てる。当たるとすごく痛い。
創意工夫が得意なベテランパイロット募集中。
あ、募集とか書いたが、俺自身に書く気はない。
枯木も山の賑わいというだろ? 書き捨てていく。
ストロベリーガンダムはどうなったんだ?
騎士ガンダムとかもここ?
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 14:23:47 ID:H2PC4RgG
2023年
人類は宇宙へとの資源の開拓へ乗り出す。
2031年
冥王星で鉱石が発見される。このアクロは地球の鉱石との合金にする事により強度、高度
、耐熱性、全てにおいて他の星の鉱石より優れていた。その鉱石はアクロ鉱石と呼ばれる
ようになった。その鉱石は多くの人に求められて、アクロ鉱石ラッシュッが始まった。
2043年
アクロ鉱石の発見で宇宙への開拓が容易になり、人々は宇宙へと競って乗り出した。
そして、冥王星の周りにはアクロ鉱石の発掘者の為に各国が冥王星に住
居用の衛星や開拓基地などが作り出された。
2050年
人類は人口増加の為に各惑星への宇宙移民計画が始まる。
2058年
人類の宇宙への移民が始まる。その中でもアクロラッシュに沸く冥王星へと、移住をして
いく人は多かった。
冥王星の住居用人工衛星はタイタンと名付けられた。
2060年
各惑星の各移住衛星に各自国に属する自治政府が誕生する。
2087年6月
シリウス国が軍事政権に変革する。地球のやり方を嫌う大半の人が宇宙への移住しってあ
った為にシリウス国の各惑星自治は軍事政権へ懸念を示した。中でも冥王星自治区タイタ
ンの区民の軍事政権への反抗ムードは高まっていた。
2087年6月30日
シリウス冥王星自治区 タイタン
自治区長のワトソンは自治議会の裏で行われた蜜会にてタイタン軍部総司令官のエドガー
と軍事政権反対の意志を確認した。宇宙での軍は治安を守るため程度にしか配備されてい
なかった。またタイタン自治区で生産されるアクロ鉱石は産出量は少なく冥王星での他鉱
石の産出量は少ない。量産型の開拓用MSや軍事用MSを生産する工場は無く主にアクロ
合金によるプロトタイプMS開発の研究が主に進められていた。なので軍事能力のない自
治政府はシリウス本国に反抗の意志を見せずに本国のレジスタンスに陰ながらの協力をし
ていた。宇宙での軍は治安を守るため程度にしか配備されていなかった。またタイタン自
治区で生産されるアクロ鉱石は産出量は少なく冥王星での他鉱石の産出量は少ない。量産
型の開拓用MSや軍事用MSを生産する工場は無く主にアクロ合金によるプロトタイプM
S開発の研究が主に進められていた。なので軍事能力のない自治政府はシリウス本国に反抗の意志を見せず
に本国のレジスタンスに陰ながらの協力をしていた。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 14:32:07 ID:H2PC4RgG
2007年7月11日
自治都市タイタンの港 グリフォン船内
「ジルバ館長!食料、飲料水、資材、備品、MS、新型MSの搭載完了いたしました。」
ジルバ館長はやや切れ目でジロリと見返した。
「ご苦労。ところで新型MSのパイロットはまだなのか?」
兵士は礼儀正しく敬礼をしながら
「はっ!さきほど研究所に催促をしたところ、すでにパイロットは研究所を出てるとの事
です。」
ジルバ館長は首をかしげながら
「パイロットを呼び出すのに研究所に連絡とはどういう事だ?」
「はっ、新型のMSはタイタンに配備されているMSとは操縦がだいぶ違いうので研究所
のテストパイロッ‥…」
その時、コクピットに誰かが走って入ってきた。
「すいません。遅れまして。」
館長は走ってきた人物を見て少しびっくりしながら尋ねた。
「君は誰だ。ここの乗船員かね?」
走ってきた人物は申し訳そうに身を小さくして小声で
「ジュン・ポートマンです。新型MSのパイロット兼新型MSの整備員として研究の方か
らやって参りました。」
ジルバ船長は目の前にいるパイロットにしては似合わない成年に満たなそうな素朴な女性
に目を丸くした。ジルバ船長は気を取り直して
「さっき他の者から君はテストパイロット聞かされたが、君は軍隊の訓練は受けた事はあ
るのか?」
ジュンは更に身を小さくして更に声を小さくして
「いいえ、ありません。他の人で操縦できそうな人がいるんでしたら私
はパイロットを降りますので‥‥変わりに乗って下さい。ただ新型MSの整備だけは私に
任せて下さい‥‥新型には開発の時から‥‥ずっと関わっていますので‥‥‥‥‥‥‥」
ジルバ船長はそれを聞き優しい笑みを浮かべた。
「ここにいるのは、みんな民間から来た素人だ。そう堅くならなくていい。」
「はい。」
ジュンは照れながら前より少し大きな声を出して返事をした。そしてジルバ船長はコクピットの奥に手を差し延べながらジュンに
「ようこそ、グリフォンへ。」
と笑みを浮かべながら言った。ジュンはそれを聞き満面な喜びを顔に表した。
なんでsageないの?
まずサブタイトル何にするか決めようぜ
機動戦士ガンダム●●●
いくつか出たら100レス目ぐらいまでで閉め切って多数決。
機動戦士でなくても良さそうなもんだが。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 17:52:21 ID:09u5HzSk
《企画案》
【タイトル】
『機動戦士ガンダム インファナルアフェア(仮)』
内容をイメージしやすくする為にとりあえず。
ディパーテッドでもよし。
【世界観】
宇宙世紀などガンダム世界において対立する二つの勢力(組織)。
物語は勢力図が均衡し、互いに疲弊し始めた頃が舞台。
二つの勢力はそうと知らずに、互いに敵対勢力へスパイを送り込んでいた。
【内容】
ガンダムでは今までにないスパイ視点からの物語。
スパイの目的は工作活動・情報収集・技術の奪取・内偵調査など。
一方は佐官或いは尉官クラスのキャリア、一方は新兵として敵対勢力に潜入している。
この異なる立場の二人が主人公となり、それぞれの視点から物語が進む。
いつ終わるともしれない任務の中、偽りの自分と本当の自分の間で二人は葛藤する。
時に隠蔽の為には戦場で本来の仲間とも戦う事も厭わず、時に偽りの仲間達とも裏切りというの名の絆を深めていく。
敵味方、様々な命が散っていく嘘の世界で、裏切り者である二人は紛い物である自分に安らぎを見つける。
正体が知れてしまう恐怖と、揺らぐ信念の狭間の果てに、
二人の運命はどこへ向かうのか……。
>>53 主人公の名前はニック・オービルにしようぜ
あれ、どこかで…
>>39 それ、もう随分前にシャア板でやってたぞ
タイトルはリヴァイブだったかな
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 09:30:11 ID:0iqRcNmc
どこに
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 15:43:33 ID:lwIADtso
2007年7月11日
自治都市タイタンの港 グリフォン船内
コクピットの中央付近にジルバとジュンはいた。ジルバは叫ぶような声を出して
「みんな。紹介しよう、こちらが新型MSのパイロット兼整備士のジュン・ポートマンだ。」
「初めまして、ジュン・ポートマンです。これからはみなさん・・・・宜しくお願いします。」
ジュンのあまりにも丁寧でベタな普段きかない拶にコクピット内はクスクスと笑いがもれた。
それを見てジュンは顔を赤くしてうつむいてしまった。
ジルバはコクピット内をジロリと睨らむとコクピット内に静けさが戻った。ジルバ船長は
ジュンの方を見て
「では、主なコクピットのスタッフを順番に紹介しておこう。ここにいないメンバーはみ
んな他用で場を外している。」
ジルバはコクピットの後部の少し高い席をさして
「そこの上に座っているが副艦長のアラン館長だ。」
アランは少し頭を傾けた。ジュンは90゚に頭を下げ
「宜しくお願いします。」
と挨拶をした。それを見て、みんな笑いそうになったがすぐに笑いを堪えた。そしてジル
バ艦長はコクピットの前方を指して
「操舵士のサガ君だ。」
ガタイの良い大きな男は身を正さすに軽く敬礼をして
「宜しくな。」
と軽く答えた。ジュンはそれを聞いて、またさっきと同じような頭を垂
れて
「こちこそ宜しくお願いします。」
と元気よく答えた。もうコクピット の中はジュンの挨拶になれてきてた。ジルバは次にサ
ガの横を指して
「彼女が通信士のワリ君だ」
ワリは軽く会釈をして
「宜しくね。」
とジュンに軽く手を振った。ジュンはまた同じように挨拶をするとコクピット内に笑い声
が響いた。ジュンはキョトンとして不思議そうに辺りを見回した。
船長も少し笑いながら
「良いクルーが揃ったな、良い航海になりそうだ。地球のポアロ迄は10日はかかる。明
朝に出航するジュン君は出航の準備をしなくていいのかね?」
船長がジュンに尋ねるとジュンは、はっとして無言のまま走ってコクピットから走って出
ていった。その姿を見てまたコクピット内には笑いが木霊した。
2007年7月112日 タイタン
人工衛星タイタンから地球に向かっていくグリフォンの姿が宙に見えた。
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 15:57:26 ID:LgDWo40G
《企画案》
【タイトル】
『機動戦士ガンダム ∞インフィニティ(仮)』
【世界観】
未来世紀、人類は太陽系外にまで版図を広げていた。
物語は7番目の植民惑星として開発途上の水の惑星が舞台。
地球との交信が突如途絶え、同時に見知らぬ軍隊が植民惑星の制圧を始める。
【内容】
ガンダムでは今までになかった遥か未来を舞台に、
少年少女が自らの未来を切り開いていく姿を描く。
夏休みの課外授業で開発中の植民惑星を訪れていた高校生たち。
工作機械のモビルアーマーを駆使して謎の軍隊から奪取した
「ガンダム」を乗りこなし地球にいる家族を救いに戻る。
地球への遠く長い旅路で、絶え間ない攻撃で仲間を失いつつも
少年少女たちは一人前の戦士へと成長していく。
要するにバイファムなガンダムな訳だな。
>>61 なるほど。
その話の中では、軍人さんたちはどうなってるんだ?
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 18:27:24 ID:8sxZROgt
Yガンダムの公式が放置されてるっぽいから
俺たちで大まかなストーリー考えて盛り上がらないか?
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 18:29:17 ID:lwIADtso
2007年7月22日
ポアロ近郊シリウス軍キャンプ
軍キャンプ場には隊員達を慰安する為に娯楽施設として映画を放映する幕舎が作られてい
た。その中でミナミ大尉とマッシュ中尉は映画を見ていた。映画の内容は恋人が軍へと志
願する男と女の戦争で離ればなれになる悲観なポピュラーな内容であった。
俳優男「僕は軍隊に入ります。キャロラインは僕が帰ってくるのを待っていてくれますか?」
俳優女「キャロラインはあなたが帰ってくるのを神様に祈りながら待ってます。」
マッシュは映画の世界へと入りこんでいるとミナミがとなりで
「毎日必ず手紙を書くよ。」
俳優男「毎日必ず手紙を書くよ。」
と銀幕の男はミナミの後を続くように言った。するとマッシュがミナミの襟首をつかみ
「馬鹿!ここがこの映画の良いシーンなんだ。」
ミナミは襟首からマッシュの手を放し。
「軍に入ってからこの映画を何回見てると思ってるんだよ。」
マッシュはムスッとしながらミナミを睨み。
「良いシーンは何回みても良いんだ。」
ミナミは呆れた顔をして溜め息をついた。その横を誰かが銀幕の方に歩いていったかと思
うといきなり舎の中に明かりがつき
「全員聞け!!いま本部からポアロに進行せよと命令が降った。全員解散。」
舎内はいっきに静まりかえった。そして指令を伝えた男がミナミとマッシュに敬礼をして
「いま本国から補充兵と新型MSの設計チームの一人が大尉達が来るのを大尉のテントで
待ってます。すぐにテント迄いって下さい。」
ミナミとマッシュは敬礼を返し
「了解。」
と返事をすると2人はミナミのテントへと行った。テントの中に入ると3人の兵士と一人
の技術者が待っていた。ミナミ達が入って来ると3人の兵士は敬礼をして、その中の一人が
「私達は本部より大尉の隊に配属しよと、命を受けてきました。」
ミナミは3人は折り返し見て3人には聞こえないようにマッシュに
「軍隊に入ってからの私の男運の無さはキャロライン以上だね〜」
とボソッと言うとマッシュは顔を引きつらせた。次にミナミは3人に
「まずは自己紹介をして。階級はいいどうせ全員MS乗りだから曹尉だろ?だから違う人
け言ってよ。はい、右の人から。」
3人の中の右端の丸坊主でヒョロッとした兵士が
「私はモリナガ・タケルであります。」
次に真ん中の3人の中では背の低い 男が
「ルイス・シャボンです。」
そして最後に見た目に特徴の無いどこにでも居そうなのが特徴の男が
「自分はカルバン・スァードでございます。」
マッシュが
「サード?」
と聞き返すとカルバンは
「いいえ・スァードでございます。」
と言った。マッシュは困ったような顔で眉をしかめて
「何回も聞いてすまない、ゆっくり言ってみてくれ。」
と言うとカルバンは
「ス・ァ・ー・ド・であります。」
と言うと、ミナミは笑いながら
「3人でモルスァだね。行軍の支度をしないといけないだろ?私達もこの技師に新しいM
Sの説明を受けなくてはならないから、もう行っていいよ。」
と言うと3人は
「失礼いたしました。」
と敬礼をしテントを出た。
>>62 > 軍人さんたち
地球正規軍の艦船が惑星軌道上で駐屯していたが謎の軍隊の奇襲により壊滅。
地上に降りていた部隊も圧倒的な戦力差でゲリラ戦をするのがやっとの状況。
生き残りの将校と少年少女らが協力して「ガンダム」と植民船団の船を奪取。
敵の執拗な追撃・迎撃を交わしながら地球を目指す。
>>65 この辺をどう考えるかは書く人次第なんだけど、
軍人さんが一行に加わっているようなら、ガンダムは「パイロット登録式」にした方が、
素人が扱っても読み手には納得させやすいかもしれないね。
すっげえベタだけどw
このスレって勝手な俺ガンダムのストーリー妄想を晒していいもんなの?
やっぱSS形式で作りこまないとダメなのかな
-
>>64 俺の考えたネーミングが使われてて感動したw
続きを楽しみにしてるお
>>68 SS形式は読んでて楽しめるから歓迎だけど、めんどくね?
とりあえず色んな企画をみんなでわーわー突っつき合って楽しむと…w
でも、SS書きたい人はどんどん書いてね。
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 21:44:30 ID:lwIADtso
2007年7月22日
ポアロ近郊シリウス軍キャンプ ミナミのテント
ミナミは椅子に座り机で自分の銃を検査をしだした。それをよそに見ながらマッシュは技
士に真顔で話しかけた。
「取り扱い説明書とかある?」
と聞くと技士は鞄の中から2人分の資料を取り出してマッシュに渡した。マッシュはミナ
ミの分の資料を取り出してミナミの座っている前の机の上に放り出した。ミナミは銃の検
査をガシャガシャと終わらすと資料を広げた。
技士は2人が資料を受けとるのを見ると説明をしだした。
「今回の配備で回されたMSは、通常に配備されているDAIや先ほどにいた3人が乗っ
ている特殊部隊や最前線精鋭部隊に回されているグラチェとは別に新しく作られたMSです。」
2人は資料をペラペラと捲り出した。技士の話は続いた。
「まずは、お2人が知らないグラチェから…」
「いや、ミナミは乗った事がある。」
とマッシュが話を割った。ミナミは真剣な顔で資料をみながら
「いいから続けて。」
と言うと技士の口は再び動きだした。
「グラチェはDAIと違い地上で飛行ができます。武器もDAIのマシンガンと違いビー
ムライフルを持っています。機動力やパワーや走行はあまりDAIとはあまり変わりません。」
2人は資料に目を通しながら同時に
「続けて」
と言うと再び技士の口が回り出した。
「お2人のMSはタイタンからMS研究の第一任者を呼び出して地上でシリウスの最新技
術を駆使して作りました。」
マッシュは、ほぉと納得するような顔をしながら
「なんだかすごそうだな」
とポリポリ人差し指で頬を掻いた。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 22:02:58 ID:lwIADtso
2007年7月22日
ポアロ近郊シリウス軍キャンプ ミナミのテント
ポアロ近郊シリウス軍キャンプ ミナミのテントマッシュが驚くのを見て、技士は得意げそうな顔になり話を進めた。
「マッシュ中尉のR・T―U型MSはマッシュ中尉の得意な射撃を考慮し、火器系を重視に作り上げられま
した。背中には全ての方位に対応できる追尾ミサイルのミサイルポットを装備し戦艦並の
ビームライフルを持っています。無論、その衝撃にも対応できるように
なっています。装甲には高濃度のアクロ合金を使用しています。DAIや陸上型ボールの
攻撃では少々の事では破壊されないと思います。機動力は他のMSと変わりませんが無論
パワーは桁違いです。」
マッシュは更に驚いた顔をした。技士は更に得意げな表情をして話を続けた。
「ミナミ大尉のMS、T・R―T型は機動力重視に作られています。今のMS技術では同
じ機動力を待っているものは、まずはいないでしょう。グラチェのように地上での飛行は
可能です。火器はマッシュ中尉のMSより劣りますがビームライフルを使用でき右手の甲
からは甲と同じ太さの平べったいレーザーソードがでます。左手の甲からは耐久性の高い
縄が出るようになっています。パワーも他のMSとは比べものにはなりません。ただし機
動力を重視したので装甲はグラチェなどと変わりありません。」
そこへ慌てて一人の兵隊が入ってきてミナミに敬礼をした。技士の話が止まった。
「ミナミ大尉、マッケン中佐から伝令です。MS小隊はポアロへ先に進軍せよとの事です
。」
ミナミは立上がり兵士に
「了解したと伝えてくれ。」
と敬礼をすると技士がミナミの方を向き
「上層部は新型の性能を実戦で試すつもりです。」
と言うとミナミは 素顔のままで
「ポアロには兵力も残ってないと聞くよ。実戦にもならないと思うよ。
それで私達の新しいMSの名前は?」
と聞き返すと技士は伝令に興奮し真顔になり
「ミナミ大尉のMSが飛燕で、マッシュ中尉のMSが雷電です。堀田博士の趣味で付けられました。」
それを聞くとミナミは満足して
「マッシュ、モルスァは、きっともう準備をして待ってるよ。すぐに出撃するよ」
というとマッシュは無言で頷き2人はテントから出ていった。
>>71 新シャア板に埋もれさせておくには惜しい人材だ!
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 00:39:24 ID:YPTmEBXf
>>49>>58>>64>>72>>74 2007年×
2087年◯
>>42→
>>64 2087年7月18日
シリウス燐国ベガ シリウス軍最前線
ベガに進行したシリウス軍はリノの町を占拠する作戦に出ていた。それを防ぐ為にベガ軍
はリノ近郊に前線を引き対峙をしていた。ベガ軍に対して圧倒的な軍事力で迫るシリウス
軍だが、ベガ軍の必死の抵抗にあい前に進めないでいた。本部は空軍部隊とS・T特殊部
隊率いるネオス大尉にリノの町に強行突入せよと命令を下した。シリウス軍リノキャンプ
でネオス大尉は自隊に対して作戦の説明を行っていた。
「我々は今から空軍と共にリノの町へ空から強行をする。空軍の援護を受けながらリノの
町の上空へ行き、そのまま降下する。そして我々の手で町のベガ軍を殲滅する。その後に
落下傘部隊を降下させて町を制圧するように命令を受けた。その時に従わない者がいたら
女、子供でも容赦無く始末しろとの事だ。」
ネオス大尉は銀髪を手で溶いた。ネオスの横で聞いていたジーン中尉がレオスに質問をした。
「なぜ女、子供迄始末するのです?」
ネオスは氷のような冷たい表情でボソボソと
「軍部はリノの町を完全占拠して前線基地にしたいからだ。その後では補給基地になる。
それに始末は抵抗する者への見せしめだ。我々は上層部に従う迄だ。」
更に言い続け
「それでは全員グラチェに乗り込み命令を待て。」
と言い捨てながらその場を去った。
ジーンは、あまり納得できない顔をしてグラチェに乗り込んでいった。
リノの空には多数の航空機とS・T特殊部隊が空色を変えた。
その後リノの町では幾多の命が消えてシリウス軍に完全に占拠されていた。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:32:25 ID:YPTmEBXf
>>44 2087年7月21日
地球近郊 グリフォン船内
グリフォンは地球を目指し宇宙空間の中を進んでいた。ワリが通信をキャッチした。
「艦長、タイタンからです。メインモニターに回します。」
シリウスの赤い民族帽を被り髭を蓄えた初老の男がモニターへと写し出された。
ワトソン
「ジルバ艦長、長い間連絡が取れずすまなかった。エドガーと今後のタイタンの方針を考
えたり、あっちこっちに出かけなくてはならなかったのでね。」
ジルバ
「それで、どうなりました?」
ワトソン
「みんな軍事政権への反対や不満は言うが、これと言った方針は出てこない。なので地球
でゴートンを拾ったら、そのままタイタン迄帰還して欲しいのだ。いまタイタンにはゴー
トンの力が必要だ。」
ジルバ
「分かりました。彼に出会いしだい、区長の意向を伝えましょう。」
ワトソン
「それからシリウス本国はグリフォンの存在や我々の意図を知らない。できるだけ本国に
は気付かれないよう動いて欲しい。」
ジルバ
「分かりました。」
ワトソン
「グリフォンの物資や軍備の方はどうだね。できれば新型MSの説明をして欲しい。私は
新型の事はまだ何も聞かされてない。」
ジルバ
「そういう事でしたら、新型のパイロットジュン・ポートマンに説明させましょう。」
ちょうどジュンは ピット内の機器類への興味からピット内でクルーの手
伝をしたり、クルーに機器類の説明を受けていた。
「ジュン、私の隣りに来て新型の説明をしてくれ。」
それを聞くと、ジュンは艦長の横へと移動した。
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 10:40:12 ID:YPTmEBXf
2087年7月21日
地球近郊 グリフォン船内
ワトソン区長はジュンを見て驚く顔を見せた。ジュンはワトソン区長にペコっと礼をした。
ジュン
「ジュン・ポートマンです。いきなりですが説明します。最近冥王星でアクロ鉱石と違う
新しい鉱石が発見されました。鉱石名はγニウム。アクロ合金にγニウムを混ぜる事によ
り合金は更なる進化は果たす事になりました。この超合金はアクロ合金より更に強度、硬
度、粘度、耐久性、もあり、更には重量も軽く、温度にもかなりの幅があります。」
ジュン
「この超合金は成形するのが困難だったのですが、つい最近、冥王星のこの超合金へ対す
る技術が促進し、この超合金を特殊成形する事により高度な形状記憶能力を施す事ができ
ました。つまり堅いゴムだと思ってもらった方が分かりやすいです。このMSの名前はア
クロ合板とγニウムを合板して作ったところから取りました名前は……」
ジュンは肩に掛かった髪を払い顔をキリッとさせた。
「アクロガンダム。」
コクピットのクルーは新型のMSの話より、説明するジュンが普段に見られない姿だった
ので、そっちの方に驚いていた。ジュンの話は続いた
「アクロガンダムにはタイタンでの最新技術が施されてありエネルギーを威力を維持しな
がら濃縮化したビームライフルは撃ち手に戦艦級の威力から人用のビームガンにまで搭乗
者に弾の威力が選択できます。後はレーザーサーベルこれもまだ他のMSには導入されて
いません。それに地上や宇宙での飛行も可能になっています。」
ジュンの長い説明が終わりピット内はシーンと静まり返っていた。
ワトソン「説明ありがとうジュン・ポートマン。それでは艦長、必ずアクロガンダムをゴ
ートンに渡してくれ。それ迄はジュンポートマンアクロガンダムを頼んだぞ。」
そういうとモニターからワトソンの顔が消えた。ジュンはワトソンが消えたモニターにペ
コッと礼をした。
2087年7月22日
地球近郊 グリフォン
グリフォンは地球ポアロへと大気圏突入を開始した。
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 18:07:02 ID:YPTmEBXf
2087年7月22日
都市ポアロ
ジュンは地球の自然の美しさに感動をしていた。タイタンでは衛星を自転させて、その遠
心力を重力に利用して星の内側に住んでいるので人工の太陽はあるが
タイタンには何処まで続くか分からないような空はない。ジュンが地上に続く森林や空に
魅入ってると操舵士のサガが
「艦長、目的地のポアロの飛行場が見えてきました。 」
「よ〜し、着艦の準備にかかれ。」
とジルバは命令をした。森林に囲まれた飛行場には幾人もの人影がグリフォンの到着を待っていた。
グリフォンがポアロの飛行場に着きジルバ達が船を降りると、ポアロに集まったレジスタ
ンスがいた。レジスタンスといっても女、子供しか見当たらない。それに、そこにはゴー
トンの姿はなかった。ゴートンの変わりにフラッシュがそこにいるレジスタンスの集団の
代表になってジルバの前に進んできた。ジルバは若い代表に経緯を尋ねる事にした。
「私がグリフォン艦長のジルバ・ダリルソンだ。」
ジルバは手を差し延べたそれを見てフラッシュは
「僕はフラッシュ・マーティンです。」
というと、さっと手を出してジルバと握手をした。ジルバは続けて
「ゴートン・スピラードの姿が見えんのだが?」
フラッシュは、それを聞くと悲しくて悔しくなり俯き
「僕たちを逃がす為に戦死しました。ここにいるのはレジスタンス弾圧の為に親をなくし
た者や夫を無くした女、子供ばかりです。生き残った数人の男はポアロ周辺で警備につい
ています。」
というとそのまま声を出さずに泣きだした。
ジルバは激しい紛争の中で辛苦にも負けず若いフラッシュが頑張ってきたのを見て、かけ
る言葉も見つからず空を仰いだ。
泣くフラッシュをよそに、ジルバはレジスタンス達を見渡してレジスタンス達に
「ここでグズグズしても仕方がない。みんな早く船に荷物を積み込み地球を出る準備をするのだ。」
と言い終えると足にまとわりつくものを感じた。
「シリウス軍め、フラッシュ兄ちゃんを苛めるな!」
見ると幼い男の子がジルバの足にしがみつき叩いていた。それを見てフラッシュは、ハッ
として泣くのを止め
「コロン止めろ!その人はシリウス軍じゃない!」
と一喝するとコロンは急いでフラッシュの後ろに隠れた。
「すいません。この子は、この紛争で両親を亡くしてしまって、ずっと僕と一緒にいるんです。」
とジルバに謝った。ジルバは屈みコロンに目線をあわせて
「船に乗りたくないか?」
と聞くとコロンは指を咥えながら頷いた。ジルバはコロンの頭を撫でながら
「じゃあ乗せてあげるから、好きな物を船に乗せなさい。」
と言うとコロンは急いで何処かに消えてしまった。
それを見届けるとジルバはコクピットに戻りクルー達にレジスタンスが
荷物を積み込む間は小休止して外出してもよいと指示を出した。
ジュンはそれを聞くと急いでコクピットから飛び出して行った。
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/01(月) 01:32:26 ID:+D+4N8zq
2087年7月22日
都市ポアロ
グリフォンを降りたジュンは地球の植物や小動物などを観賞していた。梢に止まる小鳥を
見ていると小鳥は飛び立たっていった。その先の盛り上がった草の上にはフラッシュが気
落ちして座っているのが見えた。ジュンはフラッシュの横まできて少し屈みフラッシュに尋ねた。
「隣りに座ってもいいかな?」
フラッシュはジュンの方を向かずにコクリと頷いた。しばらくジュンはそこから地球の景
色を堪能していたが景色を見たままでフラッシュに語りかけた。
「本当に地球って素敵なところだね。」
ジュンの問いにフラッシュは何も反応を示さなかったが暫く間をあけて
「素敵じゃない。」
と一言もらした。ジュンは空を見上げてフラッシュの言葉を無視するように
「宙から見ても青く綺麗だったけど、地上に降りたらもっと綺麗。」
と言いながら目をつぶり大地に吹き注ぐ風を一身に受け止めていた。ジュンの話は続いた
「タイタンが出来た時に移民して来た人達はシリウス国特有の生物や植物を持ち込んだん
だけど、シリウスの今の動植物ってタイタンのとはだいぶ違うんだね。」
と言うと、フラッシュは前方を見ながら
「シリウスでは紛争などで食糧不足が頻発したから。背に腹は変えられないって、その度
に他国から繁殖力が強いものを取り寄せたんだ。」
暫くの間フラッシュとジュンが風景を眺めていると、2人の目線の先をたくさん物を持っ
たコロンが子供軍団を引き連れて船へと走っていくのが見えた。
ジュンは、大地を駆け巡り戯れるコロン達を見ながら
「それでもタイタンに住む人々にとったら地球が故郷なんだよ。」
と言うと、フラッシュは黙り込んでコロン達を眺めていた。すると突然ドォーンと音がし
たかと思うと森林のむこうの方から煙りがあがった。フラッシュは立ち上がって
「大変だ!見張りがいる方からだ!」
と言うと、ジュンも立上がり黙ってフラッシュの手を引いてグリフォンへと走っていった。
その時、グリフォンのコクピットでは
「ブゥーブゥーブゥブゥブゥブゥ」
緊急のアラームが鳴り響いた。
コクピットいたワリが緊張感を漂わせながら
「艦長大変です。こちらに5機のMSが向かって来てます。3機はグラチェ、2機は不明機種です。」
それを聞きジルバは顔をしかめ
「早く積み込みを急がせろ!!」
と大声をあげた。
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/01(月) 13:42:16 ID:+D+4N8zq
2087年7月22日
都市ポアロ
ミナミのMS小隊 は森林の中をポアロまで進軍していた。ミナミは前方に気配を感じると立ち止まり銃を持った手をあげた
「警戒しな!何かいるよ。」
そのまま、ミナミ達が進んでいくと2機の陸上型ボールが行く手を阻んでいた。
ボールのパイロットは飛燕と雷電の姿を見て
「あれはMSか?」
呆然と言うと、もう一つのボールのパイロットが
「構わん、撃て!」
と言うと
「ドォーン」
とボールの砲は鳴り響いた。
雷電はボールの砲をモロにくらい煙りに包まれた。
飛燕は右手からソードを出してサッと前に出たかと思うとシャッ、シャッ、と2機のボー
ルを斬り進みボールの後方へとしゃがみこんだ。少し間を置き同時に2機は爆発せずに音
を出して崩れてしまった。
「マッシュ!大丈夫かい?」
とミナミが声をかけると
「おう、機体に損傷は無しだ。」
と何事もなかったかのように、またミナミ達は森の中を行軍しだした。
2人が歩いているとやがて大きな戦艦が前方の方に見えてきた。ミナミは少し驚きながら
「あれは何処の船だい?」
と聞くとマッシュは不思議そうに
「シリウスの船では、なさそうだ。」
ミナミが、また手を上げ
「モルスァは左右後方の3方向からポアロに入れ!私達は正面からマッシュは援護。」
と命令すると、モルスァ達は各方へ散っていった。
レーダーの反応を見てワリは声を張り上げながら
「正面に2機の正体不明機、左右後方からはグラチェが一機ずつ更に近付いてきます。」
シルバは顎を手の腹で触りながら
「挟撃に来たな。グリフォンが、まだ戦艦だと思ってないのかも知れん。挟撃される前にグラチェを出せ。」
ジルバは命令をくだすとワリは
「MS隊は出動準備をして下さい。」
それを聞くとジルバは続けて
「左、右、後方のMS隊を敵グラチェにあたらせよ。正面は我々が何とかする。」
ワリはシルバの話を追うように
「MS隊は左、右、後方より来る敵グラチェお願いします。正面の敵はこちらで何とかするわ。」
MS隊に連絡を入れた。
「MS隊出撃して下さい。」
とワリが言うとグリフォンから3機のグラチェが勢いよく飛び立った。
その時、ジュンがフラッシュを連れてコクピットに帰ってきた。
ジュンは艦長に大声をあげて
「私も出ます!」 と出撃を促すと
「待て、確かに3人しかいなくパイロットは不足しているが、君は戦闘の訓練も受けていない。」
と艦長は言ったがジュンは艦長の意見に耳を貸さずに飛び出していってしまった。
グリフォンのMS隊とモルスァは空中で交戦を始めた。グラチェ同士の戦いは互角であっ
た。その時、グリフォンからジュンのアクロガンダムが飛び出した。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/01(月) 13:48:33 ID:+D+4N8zq
2087年7月22日
都市ポアロ
モルスァのモリナガはアクロガンダムを見て
「なんなんだ、あの白いMSは?」
カルバンは敵と打ち合いながら
「見た事が無いMSだ。」
「俺がヤる!」
とルイスのグラチェはアクロへ向かいライフルを発射した。
「よし、命中した。」
とルイスが叫んだが次の瞬間アクロがルイスに向かって飛んできた。
「ナニ?ライフルが効かないのか?」
と言った瞬間にアクロは背中の腰の あたりからソードを出しルイスのグラチェの右の片腕
を落とした。
ミナミはマッシュを置いて一人で行軍中に陸上型ボールと交戦をしていた。
ミナミは交戦中にマッシュに無線で連絡をした。マッシュが一人で待機をしているとミナミから無線が
「マッシュ、マッシュ聞こえる?」
「あ〜聞こえてる」
「何か、あの船から、何か変なMSが飛び出してあの3人ヤバくなってるよ。3人を援護できる?」
とミナミが問うと
「やってみる。」
とマッシュは返事をした。
「ミサイルポットを試してみようか。」
と言いながら、マッシュは雷電のモニターでモルスァの3機の識別信号を外し敵のMSに
ミサイルの標準を合わせた。
「ターゲット、ロック。」
雷電の追尾式ミサイルの発射ボタンが光った。
「成敗!」
と叫びマッシュは発射ボタンを押すと、雷電の背中のミサイルポットの6個の穴からミサ
イル4発が順番にボッ、ボッ、ボッ、ボッと垂直に発射された。ミサイルは上空まで上がると直角に方向を
変えて標的を目指し走りだした。
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/01(月) 17:08:03 ID:+D+4N8zq
2087年7月22日
都市ポアロ
突然現れたミサイルに不意を突かれたアクロとグラチェは反応できずに
ミサイルと接触した。ミサイルが爆発すると空には煙りが立ち込めていた。その光景を目
にするやマッシュは
「全弾命中!」
と喜びの声をあげた。やがて空の煙りが晴れるとアクロが上空だけは上空に残っていた。
「あら、ミサイルが効いてないよ!」
マッシュは驚きの声を出した。
グリフォンのコクピットでジルバはミサイルの発射されるのを見て
「あの森林に何かがいる。グリフォン砲台を出せ!」
グリフォンの各外装が開き、中から砲台が此所彼所から出てきた。
マッシュの背中に"ぞぉー"と寒気が走りミナミから通信が
「マッシュ!ヤバいよ!退避しろ!!」
と叫び声が雷電のコクピットに響いた。
「あの森に向かって撃てー!!」
とジルバが砲撃の命令を出すとグリフォンの甲板にある前の砲台からズ、ズ、ズゥーンと
ビーム砲が発射された。ビーム砲は一瞬で遥か遠くの森林迄も切り裂いた。
「マッシュ!!」
ミナミが叫ぶと
「少しヤバかったが一応大丈夫だと」
返事がかえって来た。ミナミはすぐに全員に
「あの船は戦艦だ!高性能レーダーはついていても森林に入れば探索しきれない。こちら
から何もしなければ、こちらの確かな位置は掴めない。モルスァとマッシュは森林にて身
を潜めて待機せよ!私はあの白いのに挑む!白いのがいたら戦艦も無暗には砲撃はできない。」
モスファーは空から森林へと降りていってマッシュらは身を潜めた。アクロはグリフォン
の前を空中で立っていた。飛燕はさっき交戦したボールの砲台を掴みアクロの下へ投げ付
けた。ドーンと音がしてグリフォンの船員達とジュンは一斉にボールに注目をした。する
と森林から飛燕が歩きながら姿を現した。ジュンは飛燕を見て
「何だろう?あのMSは?」
艦内でサガが
「艦長!黒いMSが森林から出て来ました。」
ジルバは顎を手で触りながら
「しかし、あれはミサイルを撃ってきた奴ではないな。ミサイルを積んでいそうにはない。」
とジルバが言い終わる前に飛燕はアクロ目掛けて右手を上げてジャンプした。
その姿はその名の通りに飛ぶ燕のようだった。
「飛べるのはあんた達だけじゃないんだよ。」
と、言い終わる前には飛燕の上げた片手はアクロの右足首を掴んでいた。ジュンは驚き
「な、なんなの?」
と言いながらアクロでアクロの足を掴んでいる飛燕の右手を蹴りたくった。飛燕の右手の
装甲が少しヘコんできた。
「まったく、なんて奴だい!右手がイカれちまうよ。」
飛燕は左手の甲から鉄縄を出してアクロに絡みつけると、鉄縄を飛燕から切り離し左手で
アクロの左足を掴み、そのまま上空へとパワー全開にするとアクロは前に体制を崩された。
飛燕はそのまま地面、目掛けてアクロを叩きつけた!アクロは体に縄を絡めながらドォー
ンと音を出して地面に叩きつけられた。
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 12:18:51 ID:aX0jP4+1
2087年7月22日
都市ポアロ
地面に叩き付けれ鉄縄で動けなくなったアクロを見下すかのように上空から飛燕が降りて
来てアクロの背中を踏んだ。
「マッシュ、モルスァこっちに出てきていいよ。」
ミナミが呼び掛けると雷電とグラチェ3機が森林からでてきた。小隊がミナミのもとへ集
まるとミナミはアクロのハッチの開閉口を探しだした。ジュンはハッチが開くとアクロを
降り地に足をついた時、初めての戦闘の心身の疲れからヘナヘナと腰を落として足を"ル"
の形にして座り込んだ。座り込んだパイロットを見てミナミは驚きながら
「おんなか?‥… 。」
と一言もらした。その成り行きをグリフォンのコクピットの中から見ていたジルバは
「ワリ君。向こうのMS隊と連絡をとって見てくれ…‥」
指示を受けるとすぐにワリは
「こちら、グリフォン艦。あなた達の目の前にいる艦です。応答願います。」
通信を受信しミナミは前のゴートンの時の事を思い出し、少し戸惑いながら通信を繋いだ。
すると、グリフォンのメインモニターにミナミの顔が映った。
「私がこの小隊の指揮をとっているミナミ大尉だ。そちらの要件を聞きたい。」
「私が、この艦を預かるのジルバ・ダリルソンだ。今話し合いの場を持ちたい。私はこの
艦を降りるので大尉の方もMSを降りて来て話し合いに応じて欲しい。」
ミナミを見てもジルバは少しも驚いた顔を見せなかった。その驚ろかないのにミナミの方
が少し驚き残念な思いと嬉しさが心に軽く渦巻まきながらジルバに
「分かった。応じよう。私もMSを降りて待っている。」
ビューンとモニターからミナミの顔が消えると、ジルバは副艦長のアランに
「もし、私に何かあったら艦を緊急浮上させこの場から退避して欲しい。」
と言うとアランは眉一つ動かさずに
「心得ました。」
と、一言で答えた。コクピットから出る艦長にクルー達が一斉に
「艦長!!」
と叫ぶと、ジルバは少しみんなの方を振り向き
「心配せんいい。ジュンを殺さなかったところから、きっと向こうは無茶をしないだろう……」
「僕も、お供します。」
とフラッシュはジルバに志願した。
「良いだろ、何か話し合いが縺れたらジュンを連れて艦内に戻ってくれ。」
2人はコクピットを出た。その時ジルバの横を歩くフラッシュの握り拳は震えていた。
ミナミは、マッシュを雷電に載せたままにしてライフルで艦を狙わして、モリナガにはジ
ュンをつけルイスとカルバンには自分の護衛を頼んでいた。そうこうしている間にグリフ
ォンからジルバが降りてきて、両者達が前に進み出すと突然フラッシュが怒りを露にして
隠していた銃を取り出した。
「よくも!よくも!ゴートさんを………‥‥‥!」
バーン
と静けさを取り戻していた辺り一面に銃声が鳴り響いた。溶けていた緊
張感がまたその場に戻った。
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 12:32:34 ID:aX0jP4+1
2087年7月22日
都市ポアロ
カルバンとルイスは銃を構えた。
「待て!!大丈夫だ!!」
ミナミの叫び声にも似た命令が2人の行動を止めた。
「私は大丈夫だよ。左腕を掠っただけだよ。」
ミナミは言いながらフラッシュに近付いていった。フラッシュは近付いてくるミナミにガ
チガチと震えてミナミに銃を構えていたが引き金を引く事が出来ずにいると、ミナミはフ
ラッシュから銃を取り上げてフラッシュの右頬をグーで殴った。殴られた勢いでフラッシ
ュは後ろに吹っ飛んで尻餅をついた。ミナミは手を少し痛がり手を振りながら
「お前の、その勝手な行動でここにいる全員が命を落とすんだ。」
と言うと、まだ闘志を剥きだしにししフラッシュは泣き叫びながら
「なぜ、ゴートンさんを殺したんだ!」
それを聞くとミナミは、少し顔を俯き哀しさを滲ませて足を遊ばせながら
「言い訳みたいに聞こえるかも知れないけど、私が殺したんじゃないよ。あの軍人はあの
戦いを死に場所に選んだんだ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥きっとボウズに言ってみても分かんないよね。」
とボソボソ答えた。そのミナミの姿にフラッシュはゴートンの面影を見
た。また辺りから緊張感を消えていくとミナミを心配して雷電から持ち場を離れてマッシ
ュが‥‥グリフォンからはフラッシュを心配してコロン率いるチビッ子軍団が降りて来ていた。
「改めて紹介をしなをそう私がグリフォンの艦長、ジルバ・ダリルソンだ。」
と艦長が手を差し延ばすとミナミはその手を受け取り
「このMS小隊を預かるミナミ大尉です。」
と2人は握手を交わした。
ジルバはタイタンの意志と、これ迄の経緯を話しジルバは自分達を見逃して欲しい事とタ
イタンの事やグリフォンの事を軍に報告をしないで欲しいとミナミに伝えた。ミナミは暫
く考えてからマッシュに
「マッシュ中尉、今日は何があった?」
「はっ!ポアロのレジスタンスに遭遇してポアロのレジスタンスを殲滅したと。ただ謎の
飛行船が突然現れて交戦になった為に少々戦場跡が大袈裟になったかと。」
マッシュは珍しくも軍人らしくミナミに接した。次にミナミはモスファ達に
「ここにいる人達は何者だ?」
と聞くと3人は肘でツツキ合いながらコソコソして、そのうちモリナガが前に進み出て
「大尉殿!私達は軍人であり、人殺しではありません!それに民間人を殲滅しろとの命は
受けておりません。」
ミナミはみんな報告を受けてクスクス笑いながら
「だ、そうです。」
とジルバに笑いながら答えた。ジルバやそこにいる人達は顔に感激の意を表した。そんな
ミナミを見ていてジルバは何か頭の奥で閃いた。その閃きを抑えきれずに口が勝手に語りだした。
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 12:44:39 ID:aX0jP4+1
2087年7月22日
都市ポアロ
「図々しいとは思うのだが、ミナミ大尉。君をタイタンに連れてかえってワトソン区長と
会わせたい。一緒に来てはくれないだろうか?」
それを聞きミナミは黙り込んで考えた。ミナミは軍には良くしてもらい恩はあるが、先頃
の上層部のやり方には付いて行けないと思っていた。いずれやりたくない事をやらされる
事を普段から恐れるようななっていた。ミナミが考えている間、暇を弄んだコロン達が棒
でペシ、ペシとマッシュの足を叩いていた。マッシュはそれに堪え切れなくなりコロンか
ら棒を取り上げて向こうの方に放り投げるとコロンに満足そうな顔をして見せた。それを
見てコロンは泣き出し、泣きながらミナミの方へとやって来てミナミのズボンを引っ張っ
た。ミナミがフッと気付き足下を見るとコロンは泣きながらマッシュの方を見て指をさしていた。
「マッシュ!仲良くしろ!」
とマッシュを叱ると、マッシュはポリポリと頬を掻いた。そしてミナミ
はコロンの頭を撫でながら
「私は、この人達に付いて行くよ。お前達はどうする?」
と聞くと、モスファはまたコソコソとしてモリナガが前に進んで
「はっ!私達は家族がありますので、ここに残ります。」
と残念そうに言うと、続いてマッシュが
「こいつらを残して行けないから、俺も残る事にするよ。」
マッシュは寂しそうにミナミに言った。マッシュにはゴートンに自分がトドメを刺した事
が心に引っ掛かっていた。それを聞いてミナミも少し寂しそうに
「そうか、分かった‥‥‥‥」
と答えてコロンを見て
「私はレジスタンスとの交戦になった時に、謎の未確認飛行物体から降りてきた謎の軍団
の捕虜になったと伝えといてくれ」
と言い終えるとコロンに
「私は捕虜だ、艦まで拘束してくれ。」
とミナミは頭の後ろに腕を組み捕虜のマネをするとコロン達は
「捕虜だ!捕虜だ!捕虜をつかまえたぞ!」
とミナミのまわりを走りまわった。マッシュは艦に向かっていくミナミに
「帰ってくるのを神様に祈りながら待ってるぜ、キャロライン。」
と軽く敬礼をしながら言うと
「毎日、手紙は出さねーよ。」
とミナミはクスッと笑いながらグリフォンへ向かって いった。
グリフォンは補給の為に月面基地ハーフムーンへと進路をむけ、地上から空へと浮上していった。
地上には隊長を失ったMS隊がグリフォンを、いつ迄も隊長を見送っていた。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 16:15:08 ID:aX0jP4+1
連載の途中ですが、ここで、お願いがあります。
物語りが一段落したので物語りのアイデアや絵師などを募集したいと思います。
物語りの大まかな設定は勝手に決めてしまったので、※ガンダム以外のMSやパイロット、
子ネタなどを募集します。
※ガンダムを入れるとガンダムばっかりになってしまうので、ご了承ください。
また、この作品のタイトルや、この作品の絵師なども募集したいと思います。
この作品はスレタイ通りに進めていっていきたいので募集事項が集り次第で次の展開へと
履行していきたいと思います。
勝手ながらの作者からのお願いですが、募集を別スレにて作って頂き、親切な方が、その
スレに誘導して頂けたら嬉しく思います。
宜しくお願いします。
まだ板全体に人が少ない現状から見れば、別スレ立てるよりも
ここのスレで募集もまとめてやってしまった方が
人が来る可能性が高いと思うんだぜ
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 16:48:14 ID:aX0jP4+1
>>88 始めはグタグタだったけど、結構良い作品になってきていると思っている。
なので荒らしによる被害が心配なだけ。
>>87 あらすじっぽくて話の流れが分かりやすいです。
需要があると思うならスレを立てるのもありだと思うよ。
というか、絵師さん自体が集まるスレがあればね。
ある意味ガンダムやエルドラン、勇者なんかは絵にするのに必要なセンスが似てるじゃないか。
それ以前に絵師さんがSSとかを気に入ってくれない事にはどうしようもないが。
需要はあるかないか分からないが、シャア板で立てて見るよ。
だいたい
>>1はどこに行ってしまったんだ?
>>1は単発のガンダムネタスレ立てたつもりだったのに
いつの間にかここがガンダム総合スレになってしまったんで
立て逃げしてしまったと予想
ガンダムと名の付く機体は1機しか出すなよ
ヘタクソなりに描いたんだけど、絵ってどうやったら貼れるん?
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/02(火) 21:59:55 ID:aX0jP4+1
>>97 上手い。
できれば、何を書いたかはっきり書いて欲しい。
あと色も付けて欲しい。
できればシンプル にした方が後で楽だと思う。
主要キャラが揃ったら、次からはまったり書いていく。
まあ俺が1なんだが面白いSSが投稿されてるので
下手に仕切らなくていいだろと思ってるわけで
自画自賛で良スレじゃねと思っちゃったりしたわけで
立てに逃げというか楽しみにROMってるわけで
そういうことで俺のことは気にしないでくれ
>>97 つか、かっこよすぎ、強すぎいきなり無敵だろこれ
名前はなんていうんだよ
脳内設定では
女のNTでハードレズビアンの蜥蜴だったんだが、そんなのどうでもよくなったわ
後は任せたノシ
102 :
97:2008/09/02(火) 22:55:03 ID:1K7ze9ST
>>98 多弾頭ミサイルとシュツルムファウストを固定武装に追加したケンプファーみたいな感じ
色は機体をどういう立場にするか分からないからあえて塗ってない
>>100 それを考えるのもこのスレの楽しみ方じゃね?
俺はネーミングセンスなぞ微塵も無いし
下げ忘れorz
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/03(水) 12:14:51 ID:6EOGUTgl
>>99 お前のコメントは常に「おい!俺を置いていくな!」だろ常考
過疎ってやがーるのでモルスァだかアクロだかを支援。
・クルトー(MS)
右腕が剣、左手が銃になった量産型MS。全体的にスマートで速くて脆い。
・ナロン=ナエン(パイロット)
自称エースだが腕はさほどでもない。左利きなので愛機のクルトーは左右の武器が逆。
・カティーニ=ヤティーロ(パイロット)
面倒事は嫌いらしく、他人に押し付けては消える。
・リッチャー(MS)
膝を抱える体勢でコンテナ型に変形可能なMS。
鉄道などで大量輸送が利くのが強みだが、MS戦ではほとんど棺桶。
・ショージ=カルキノス(パイロット)
・ヤーツ=トラレック(パイロット)
・アブラムダ=ジーニ(パイロット)
雑魚三人衆。
>>97の設定を考えてみた。
一応聞くが、
>>97はガンダムでいいんだよな?
ガンダムトーレント
「土砂降り」の意をその名に持つ、シリウス国の最新鋭モビルスーツ、「ガンダム」シリーズのプロトモデル。
本来ガンダムは特殊合金γニウムを用いたモビルスーツに使用される名称だが、
この機体においてγニウムは関節部などごく一部に用いられるにとどまり、
装甲部の主材料は一世代前の素材である、アクロ合金からなっている。
モビルスーツへのビーム兵器の搭載には、大出力のパワージェネレーター及び精密なビーム収束技術が必要になり、
実戦への投入は難しかったという難点を、
あえてビーム兵器を廃しその威力に匹敵する大量の実体弾を搭載する、という逆説的なアプローチで解決した機体であり、
全身各所に設けられたアクロ合金製の高性能防爆弾倉から放たれる、
多弾頭ミサイルを初めとした実体弾の「土砂降り」の雨は、圧倒的な威力を持つ。
その中でも異彩を放つ兵器は、「ワイルドファイア」と呼ばれる化学焼夷弾。
発射と同時に弾頭内部の高真空チャンバーに充填された単体ナトリウムが、一気に加熱・融解される仕組みを取るこのミサイルは、
着弾・爆発と同時に高熱の熔解ナトリウムのしぶきを着弾点付近にまき散らし、
高熱と激しい化学反応で敵兵器の装甲を瞬時に劣化させる。
ここまで書いといて、「ガンダムじゃないよ」とか言われたらナンテコッタイ/(^O^)\だな
木製ガンダム
模型秘伝帳「木の巻」かよw
機体名:ランツクネヒト
標準武装:ヒートサーベル、リニアライフル、
追加武装:多弾頭ロケットランチャー、シュツルムファウスト
地球連合宇宙軍の次期主力モビルスーツの試作機。
宇宙艦艇はもちろん、ABC(アンチ・ビーム・コート)装備のモビルアーマーを撃破する為にビーム兵器を廃止し、
ヒートサーベルとリニアライフルを標準装備する。
特にリニアライフルはジェネレーターの出力を最大に回すことで超音速の一撃を誇る。
目立つ短所こそ無かったが軍上層部が準ガンダムタイプの生産を優先したため実際配備された数は少なかった。
名前の由来は旧世紀の30年戦争を戦った傭兵部隊から。
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 03:48:49 ID:ecmBWSIk
一年戦争モノをちょこちょこ書いてたんだけど、これは需要ない感じか?
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/06(土) 03:53:50 ID:q98rzxms
ポケットの中の戦争好きだが
あるよ需要。
なんかもう、めりっさあるよ旦那。
宇宙世紀0140年あたりを舞台にして書いてみようかな。
主人公二人で書くかな。
一人はNTでテロリストな女の子。
もう一人はオールドタイプで連邦軍のテストパイロットな男の子。
サナリィやA.E.を絡ませるとガンダムタイプを複数出すのは避けられなさそうだ。
男の子の主人公だけはできるだけガンダムタイプに乗せないでおこうかな。
117 :
97:2008/09/07(日) 14:38:12 ID:QRpPvftd
>>106 ガンダムじゃないよ
と言っても、ユニコーンに対するシナンジュの例もあるしC.EならOSがガンダムならゲイツとかジンもガンダムになる筈だし
作品中でガンダムをどう定義するかによると思う
また描いたんだけど、やっぱ設定あった方がいいかな?
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:19:22 ID:odXqhb2U
http://imepita.jp/20080907/856500 イーズィガン
生産性とガンダムタイプ並のスペックを両立させようとした機体
機体本体は割高になったものの、標準武装をビームアサルトライフル、ビームサーベル、東部バルカンに絞る事によりコストを削減することに成功した。
しかし、スペックの高さ故に武装こそシンプルなもののピーキーな機体となってしまい大規模な量産は見送られ、エース向きの機体として配備が進んでいる。
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:29:24 ID:mHF3tD3g
>>119 もうちょっと画像でかくできんか。
これじゃ折角上手いのによく分からんくてもったいないぞ
>>119 機体の見せ場が、整理しきれていないように見えるのがツライなー。
ギャン → 中世の騎士
F91 → 高性能ビーム砲
みたいに、ひと目で分かるテーマをひとつだけ持たせて、メカを描いてみてはどうだろう。
プラス要素ばかりで何でもできるってのは、まるっきり特徴が無いってのになりがちだぞ。
でも分かりやすいテーマ性のある機体って、量産機としては大成しないんだよね
ちょっと興味があって聞いてみたいんだが、おまえらどの程度のオリジナル要素ま
でならその作品を「ガンダム」として認められる?
いや、ファースト以外不可とかGガンだけは俺は絶対認めねぇとかそう言うのは置
いといて。
>>123 ・ガンダム顔がついてる
・戦う
以上!
武者ガンダムとかも認められるな、普通に。
ああ「以上」っていうのは、「それ以上は望まない」って意味ね。めんごめんご。
>>123 個人的にはガンダムって名前のロボットがでてて、一般的なイメージにある意匠(角とか目とかマスクの形状など)があればいいと思う。
武者ガンダムや騎士ガンダムとかも大好きだし、一度でいいからファンタジー路線の魔法仕掛けガンダムってのも観てみたい。
意外と許容範囲みんな広いんだな。長く続いていろんな作品があるせいかねぇ。
>ふぁんたじーがんだむ
考えつかなかったが、言われるとすごく見てみたいw
エスカフローネみたいな感じなのかな?
よく分からんけど。
割と設定厨なところがあるから、固定化していないビームサーベルで鍔迫り合いをするような作品はガンダムと認めたくない。
まあ、別に嫌いというほどではありませんが。
>>123 Gだって∀だって種だって、UCから見りゃとんでもねぇ科学技術表現があるし。
意思を持って自力で動くロボットなら、SDガンダムがそうだし。
ガンダムの出ないUCは『ガイア・ギア』で、ガンダムの出ないアナザーは
『アベニールをさがして』で、富野自身がやってるし。
結局は「俺がガンダムだ」――つまり作り手がガンダムと名乗る以外に、
ガンダムの定義なんて無いんじゃないか。
両方ともデュアルセンサーじゃないのか。
哺乳類の眼っぽいデュアルセンサーと二本の角がないとガンダムっぽく見えないよね。
バーザムやリックディアスも系譜的にはガンダムだど、とてもガンダムには見えない。
モノアイガンダムみたいな特殊な例もあるけど。
ユニコーンに続いて、逆シャアからF91までの歴史に埋もれたような
そんなガンダムをキボン
モアイガンダムに見えた。
138 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 02:17:39 ID:1ELJety1
気付いたら二万字超えてたZE(キラッ☆
F98が長距離砲撃用の機体であったという設定は無茶じゃないよね?
今からちょっとずつ投下してく
駄文の上に長いから覚悟しといた方がいいかもわからんね
1/18
その街は、いまや死の街であった。十字路に散らばる瓦礫、もとの形がまったく想像できないコンクリートの残骸。
ガラスというガラスの割れたビル。その光景は何もかもが死を感じさせるものだった。
すでにこの瓦礫と砕けたコンクリートにまみれた街に本来の居住者はいない。
今この死の街に住むのはねずみの様に路地や瓦礫の影、うち捨てられたビルに身を隠した連邦軍将兵のみである。
厚く、暗い雲は低く頭上に覆いかぶさっている。ときおり聞こえる遠雷のような音は重砲のそれである。
終末のような光景に、瓦礫の上で双眼鏡を覗いていたアレン軍曹は思わずため息をついた。
世界の終わりを告げるように、地面が小さく揺れ始めた。
「おいでなすったぞ」
まるで地震でも起こっているかのような揺れだ。だが、それは地球本来の動きではなかった。
人類が作り出した最強の機動兵器、モビルスーツが歩行するときに引き起こす揺れである。
アレン軍曹が双眼鏡で覗いた視界からは原因であるモビルスーツ――2機のザクをハッキリととらえていた。
ザクの姿を確認し、さらにその足元を注意深く見渡す。打ち捨てられたエレカと、地面に転がった看板が見えるだけだった。
アレンが再び視線を上に戻したとき、後方の一機の肩にささやかだが小さいマークがあるのが見えた。
2機のザクは市の東部から東西を通るメインストリートでもって侵入していた。
かつての繁栄を物語るものは道幅以外にはまるで無かった。
「06タイプが2機、来るぞ。随伴は無しだ」
手元の通信機にそう告げる。市の中心部に潜伏――文字通り、ネズミのごとく身を潜めた本部に向かって報告する。
『了解した。北部からも報告があったぞ。今日は盛大なパーティが開けそうじゃないか』
「少々ボーイの数が足りないのが難点ですな」
『違いない。ポイントC3でダドリー中尉の部隊に合流してくれ。チップはもらってこなくて結構だぞ』
「アイアイサー」
揺れは、ますます強くなってきていた。
「お客さん、どちらまで?」
バイクに跨ったレナード上等兵が冗談めかした口調で言う。
こいつはいつだってふざけた笑いを顔に浮かべている。多分死に顔も笑い顔だろう。
「そうだな――」
アレンがそう言いかけたところで、ザクがその手に持ったマシンガン――と言っても口径は戦車砲並みだが、をアレンらに向け撃ってきた。
あたりに120mmの砲弾が着弾し、コンクリートや土煙を派手に巻き上げる。
「天国はゴメンだな」
「畜生。まったくだ」
距離が遠いことが幸いし、彼らはなんとかミンチ肉になるのを避けられた。
アレンがすぐにバイクの後ろに飛び乗ると、バイクは悪路をものともせず、市街中心部へと走り出した。
この死の街に身を潜めた連邦軍将兵――第55連隊第2機械化歩兵大隊の命は、今や絶たれようとしていた。
彼らはジオン軍の局所的な反攻作戦によりこの街に孤立し、持久せざるをえないのであった。
ジオンのやつらはすぐに来る。その圧倒的なモビルスーツを押し立てて。救援は、いつ来るのか。
救援が来るまで彼らは数輌の戦車と、対MS重誘導弾’リジーナ’でモビルスーツに立ち向かわねばならなかった。
悲壮な決意を持って彼らは待った。救援と、ジオンのモビルスーツを。
2/18
「撃つな上等兵! もういい。弾の無駄だ」
『糞ったれ。連邦のネズミどもめ』
糞ったれと言いたいのはこちらの方だ――そう言いたいのをミハイルはグッとこらえた。彼の気分は最悪に近かった。
中隊長は気に入らない奴だったし、そいつから与えられた任務もまた気に入らない物だったからだ。さらにおまけは糞ったれ新兵ときた。
いかに気乗りしなくても、彼は第一次地球降下作戦からのベテランだった。モニターの隅々まで目を走らせ警戒を怠ることはしない。
視界は利かず、行動はかなり制約されている。モビルスーツの背を越す巨大なビルが立ち並び、細い路地が無数にはしっている。
身を隠したり、ブービートラップを仕掛けるのは造作もないことだろう。
ミノフスキー粒子はかなり濃く散布されていた。レーダーはもちろん、遠距離通信も難しかった。
2機のザクは警戒しながら進んでいった。大きな十字路に差し掛かった時だった。
突如、空間が火と破片をまき散らした――何個もの跳躍地雷の一斉起爆だった。
スプリングか何かで空中高くまで飛び上がり、起爆。ボールベアリングや破片をまき散らす地雷だ。
両脇に乱立するビルの側面に取り付けてあったのだろう。わざわざ跳躍距離が長くなるよう改造が施されているらしい。
まるで人の立ち入りを拒絶するジャングルのようだった。
このコンクリートのジャングルを今から制圧することを考えて、胃に鉛をつっこまれたように気が重くなる。
「大丈夫か?」
『畜生。なんだってんだ――』
それが来たのは爆炎が晴れてすぐだった。両脇左右下部のファン、
その左右上部には五連装のミサイルポッドが装備されたホバークラフト――ファンファンだ。
『――いつのまにこんな距離まで!』
カルロ上等兵の罵りとも悲鳴ともつかない声はファンファンが一斉に放った十発のミサイルが着弾と共に引き起こす爆音にかき消された。
ファンファンは攻撃の成否を見届けようともせず、彼らの前を全速力で横切った。
ザクの強固な前面装甲は、その攻撃を難なく耐えることができた。
しかし、いかに強固な装甲と言えど、パイロットの精神まで守ることはできなかったのだ。
頭に血が上ったカルロはファンファンの後を追う。ファンファンが右に曲がるのをカルロの目が捉え、さらにスピードを上げて追った。
「上等兵、待て! 深追いするな」
カルロの耳に、その声は届かなかった。そして、それが生死を分ける結果になった。
ファンファンを追って右に曲がった時、カルロが見たのは
更に右へと消えてゆくファンファンと――2門の砲門に仰角をかけ、こちらに向けている3輌の61式戦車。
距離が、近い――まずい。カルロがそう思ったのと、衝撃が襲うのはほぼ同時だった。
反撃はもちろん、回避も、防御もできず、次々と155mmの徹甲榴弾が突き刺さり、カルロ機の装甲を食い破る。
カルロ機のコックピットに砲弾が飛び込むのに、そう時間はかからなかった。
ミハイルはカルロの後を追い、その光景――カルロ機が次々と被弾し、ズタボロになっていく様を見た。そして、一弾がコックピットに直撃し、
カルロ機が後ろ向きに轟音と共に倒れた。コックピットには一際大きな穴開いていて、
ミハイルはカルロの生存をあきらめた。赤茶色い液体がその周辺から流れていた。オイルだとミハイルは思いたかった。
0079年11月の戦線は、新兵には厳しすぎるのだ。ミハイルは奥歯を音が鳴るほど噛みしめた。
ミハイルがすぐに飛び出し、マシンガンを構えるが、すでにカルロ機を撃破した連邦の部隊は撤退していた。
すぐに追いたいところだったが、何が仕掛けてあるか、何が待ち受けているかわからない。ミハイルは、機を慎重に進める。
ミハイルはカルロ機の脇を通る時、カルロ機の光を失った頭部がこちらを睨んでいるような気がしてならなかった。
3/18
「敵がウジャウジャいる街に突っ込まされる俺たちの気持ちにもなってみろってんだ」
「せめて準備砲撃ぐらい入念にやれってもんだ」
「ルッグンもなしに鼠狩りかよ。反吐が出るぜ」
クルツ伍長がひっきりなしに吐き出す言葉は市街北側から進入したジオン軍兵士達にとっておおよそその通りであった。
「APCが6輌――先頭はマゼラだ。いや、マゼラがもう1輌いる――マゼラ2輌。モビルスーツはなしだ」
市街北側から侵入してきたジオン軍は、自ら罠に足を踏み入れようとしていた。
「オーケー。そのままだ、いいぞ、もうちょっとだ」
辺りを警戒しながら進むジオン兵は、すぐそこで彼らを殺そうと連邦兵が潜んでいるとは思わなかった。
「クルツ、少し黙ってられないのか」
「あいつらは結局俺たちのことを駒としか――」
クルツ伍長の言葉は、爆音によって掻き消された。
突如、先頭のマゼラ・アタックが下から突き上げられたような爆発を受け、擱座した。それと辺りから銃撃が始まったのは同時である。
ジオン兵は慌てて遮蔽物を求め逃げ惑う。彼らはキリングフィールドに飛び込んだのだ。
「糞ったれ、囲まれてるぞ」
「撃て、応戦しろ!」
APCに対戦車ロケット弾が命中する。炎上。乗員が火だるまになって飛び出してくる。
聞き取れない、人間の声とは思えない声を上げながら、ごろごろとそこらじゅうを転げまわり、事切れた。
「前方のビル内から撃たれたぞ!」
マゼラアタックの175mm砲が対戦車ロケット弾が放たれた方へ旋回し、発射する。
派手な音を立ててビルの破片が飛び散る。はたして効果があったのかどうかは分からなかった。
四方八方から撃たれ、身を隠す遮蔽物すらない。APCを遮蔽物としていたジオン兵はAPCごとロケット弾で吹き飛ばされた。
「反撃だ! 反撃しろ! 逃げるな! 戦え!」怒鳴り声を上げながら拳銃を片手に掲げ、
ときおり味方に向けて撃っていた指揮官は頭に銃弾を受けた。その銃弾は前か後ろどちらから飛んできたのかわからなかった。
手榴弾を投げようと体を出した瞬間銃撃を受け、ピンの抜かれた手榴弾を手から落とした兵は、彼の分隊ごと吹き飛んだ。
「衛生兵! 来てくれぇ!」
「四方八方から撃ってきやがる! モビルスーツは何してやがる!」
「畜生! 畜生!」
とたんに、辺り一帯は罵り声や絶叫、悲鳴といった声が混ざり合い、さらにそれを掻き消すように銃声と爆発音が轟いた。
クルツ伍長は喚きながら手にした突撃銃を連射していた。そうでもしていないと気が狂うというように。
彼は頭上から何か降ってきたのに気がついた。もっとも、その何かが分かることは無かったが。その何かは手榴弾だった。
4/18
市街北側から進入したジオン軍は既に壊走する寸前だった。
「北側は何とかここで食い止められそうです」
『そうか、それなら結構だ。増援到着まであともう少しのはずだ。もう一踏ん張りしてくれ』
「了解しました」
通信機を通信兵に返した時、ダドリー中尉は何か音がするのに気がついた。いや、音ならそこらじゅうでしている。
銃声や爆音、それに――なんとも奇妙な、様々な声が混ざりあった音。
それとは根本的に異なった――もっと、重々しい、芯に響くような、地面が揺れる音だ。
「モビルスーツだ! モビルスーツ進入!」
顔中を埃と硝煙まみれにした兵が転がるように廃ビルの一室に飛び込み、そう言った。
「ザクが3機――」
轟音。掃射された120mmがそこらじゅうに着弾している。
「モビルスーツだ! モビルスーツ警報!」
ダドリーは手元の通信機に怒鳴りつけた。
「目標、先頭のザク! 連続、各個に撃て!」
"リジーナ"を構えた射手の頭をコツンと叩く。発射の合図だ。同じようにして、廃ビルの一室から何発もの対モビルスーツ重誘導弾が放たれる。
ザクは思うような回避運動は取れず、そのほとんどが命中した。
「糞ったれ」
爆炎がはれる。ザクは健在だった。命中した個所にはへこんだり、
装甲を吹き飛ばし内部の電子機器が露出している部分が多数見つけられたが、致命傷ではない。
ザクがお返しだと言わんばかりにマシンガンを構えるのを見た。
「退避――」
マシンガンの方が早かった。’リジーナ’が放たれた廃ビルへ掃射された120mm弾はまたたくまに廃ビルを解体し、
それをただのコンクリートの塊にしてしまった。
もちろん、その中に身を潜めていた対モビルスーツ特技兵分隊は全員が不本意ながらそのビルと運命を共にすることになった。
「畜生め、救援はまだなのかよ!」
正面から歩兵とモビルスーツが撃ち合えば、勝敗は目に見えていた。いかんせん、火力と装甲が違い過ぎるのだ。
ザクのマシンガンが掃射されれば遮蔽物など何の意味も持たず、その裏に身を潜めていた連邦兵をただの肉塊にした。
たまらずに飛び出せばたちまち蜂の巣になった。
モビルスーツの出現によって、主導権は完全に入れ替わる形になった。後退は――できないだろう。ダドリーは通信機を手に取り、静かに言う。
「あー、すまんな、諸君。すまんが死守だ。勇ましく戦って死んでくれ。以上」
『どうせそんなこったろうと思ってましたぜ』
『ミューラー分隊、了解しました』
次々と明朗な声で『了解』と声が返ってきた。その声は死を目前としてなんの恐怖も感じていないようだった。
それがたとえ上官に対する演技でも、ダドリーには心強く、何よりうれしかった。
「我が隊はここで出来る限り時間を稼ぎます」
『敵の撃退は?』
「無理でしょうな。ザク3機を一個小隊で相手出来るとは思えません。後退もできるとは思えません」
『そうか、すまんな』
「謝らないで下さい。それでは、御武運を」
『ああ、天国で会おう』
ダドリー中尉からの通信が途切れ、沈黙した通信機をまじまじと眺める。。
「何人もの部下を殺した俺が、天国に行けるはずはなかったな」
市街中心部に身を潜めた本部では、ウォーレン大尉が一人呟いていた。
5/18
「糞いまいましい一つ目の化け物め!」
「誰か弾をくれ! こっちはもう弾切れだ!」
「このままじゃ全滅だぞ!」
立ち上る黒煙と埃の中から、突如連邦軍の高機動車両’ラコタ’が飛び出し、真っすぐザクの方へと吹っ飛ぶように向かっていく。
「アレン、そっちの眺めはどうだい?」
「ああ、最高だね。いろいろと見たくないもんが目に入る。しっかしレナード、
お前さん頭のネジが緩んでんじゃねぇか? なんでこんなカミカゼまがいを――」
「ザクをどうにかしないとどうせ全滅するんだ。で、ザクをどうにかするには"リジーナ"を至近距離からケツにブチ込むのが一番だろ?」
「やっぱりネジが緩んでやがるよ。お前」
「まぁまぁ、覚悟決めろよ兄弟。ザクのところまでは俺が連れてってやるからよ――しっかりつかまってろよ!」
運転席のレナードはアクセルを目一杯踏み込み、ラコタの車体を左右に振り、巧みに攻撃を避ける。
ザクマシンガンから放たれた120mm弾が至近距離で炸裂し、車体上部から顔を覗かせたアレンの顔を爆風が撫ぜる。
「日に二度もマシンガンに狙われるなんて最悪の日だ!」
「それでまだ死んで無いんだから幸運だろ! 股の間を抜けるぞ――攻撃用意!」
吹っ飛ぶように走る"ラコタ"はトップスピードのまま一機のザクの股の下をくぐり、
一瞬だけスピードを落とした。アレンは車体上部から半身を出し、"リジーナ"を構える。
「ぶち込んでやるぜ糞野郎!」
’リジーナ’から放たれた重誘導弾は狙い通りザクの右膝部に直撃した。裏側には装甲は無く、関節部がむき出しになっている。
そこに’リジーナ’の重誘導弾が直撃したのだ。関節部は爆砕され、
それより下はなんとか腿部から延びた動力パイプで脱落を防いでいるにすぎない。
グラリとザクがよろめき、大音響を上げて地面に倒れる。
「イヤッホー! やりぃ!」
「見たか糞ジオンめ! さっさとトンズラ――」
喜んだのもつかの間、今度は280mm弾が至近距離で着弾した。マシンガンの120mmとは比べ物にならない爆風。
とたんに"ラコタ"の車体は強風にもてあそばれる木の葉のように吹き飛ばされ、二人の体は地面へと投げ飛ばされた。
「よお兄弟、生きてるかい?」
「生きてるが、動けねぇ。こりゃじきに死んじまうな」
二人の眼前にはザクの巨体があり、こちらに向けられた一つ目が遥か高みにあった。
でけぇな――すでに思考は白濁し、本来感じるであろう恐怖をアレンは感じず、ぼんやりとそう思った。
「無茶だと思ってやってみても、意外とうまくいくもんだろ?」
「いってねーよ。半分だけじゃねぇか。死ぬ前ぐらい静かにできねーのかよお前は」
「死んだら口聞けねぇからな。今のうちに喋っとかないと損だろ?」
ザクがマシンガンを構える。ああ、いよいよだな――アレンはそう思い、目を閉じた。
爆音――そして、衝撃。
恐る恐る目を開けたアレンに飛び込んできた光景は、黒煙を上げて倒れるザクと、
地面に轟音と共に降り立つ3機のモビルスーツだった――頭部は、糞ったれ一つ目ではなくバイザータイプ。
まぎれも無く連邦のモビルスーツ、ジムの堂々たる姿だった。
「救援隊だ!」
隣で転がっていたレナードが思わず歓声を上げる。
「騎兵隊の到着よ!」
ジムの一機が外部スピーカーを通して叫ぶ。それに応えるように連邦兵の歓声とジオン兵の罵り声があがった。
アレンが頭上を見上げると低空で2機のガンペリーがフライパスしていくところが見えた。
「……随分趣味が悪い」
アレンは一機のジムの左肩に戦乙女のエンブレムが着いているのを見て、思わずそうつぶやいた。
地に降り立った3機のジムは、すぐさま狼狽するザクとジオン軍部隊に向けて攻撃を開始した。
左腕でビームサーベルを膝から抜き放ち、あっさりと一機のザクの懐に飛び込み、斬撃。ザクは何もできずに崩れ落ちた。
今日はこんなもんで
批評でも文句でも何でもいいからプリーズ!
話のスジとか展開とかはどっかで見たような感じだけど、
文章は上手いんで特に言うことないわ。
しいて言うなら、適当なところで強制改行を入れてほしいくらいか。
横に長すぎると読みにくいんで、IDくらいで改行するといいらしい。
最初はこれモロに近藤の「ゼロサム・ゲーム」じゃねーかwwwと思ったけど十分面白いわ
早く続きも書いてね
乙
続き期待してるぜ
>>149 >>150 >>151 レスthx!
元ネタ(?)はご名答。書いてる傍らにいつも近藤の単行本置いてたわwww
やっぱりここまであからさまだとバレルのね……次から気を付けるわ
改行の件は了解。やっぱり読みにくかったか
てかもう書き上げてあるから、家に帰り次第全部投下できるんだなこれが
早く投下してくれ
これまでの部分でもう元ネタは終ってるから続きは純粋に楽しみにしてる
おいは・・・いい歳ぶっこきすぎてるので
何とか軍曹とか、何とかロボットの『名前』とかが
ストレートに出てくると、『小ッ恥ずかしい』ので
ぶっちゃけ、自分の書いたもの以外は
ついつい読み飛ばしたり、斜め読みで済ましてた。
でも、そんな野暮なんて・・・この際、言わない事にする。
セミプロにしておくのは勿体無い・・・
いや、既にプロなのかも?
侮れない・・・嫉妬してしまう・・・
良い刺激になったっぺよ。
(上から目線で言ってみたテスト。一度ぐらい人の上に建ちたいよなぁ。。。
正直、本当にスマンかった。)
>>153 >>154 できれば全部投下し終わってから言おうと思ってたんだけど、
これが処女作。超初心者っす。
俺が投下する事によってこのスレが盛り上がってくれたら幸いです。
ということで投下開始
前部分は >>143-
>>147
6-1
3機のジムの到着によって再び形勢は逆転し、市街北部から侵入したジオン軍は退却していった。
「ずいぶん無茶するのね」
膝をつき、姿勢を低くしたジムのコックピットが開きパイロットが顔を出していた。
「救援隊とやらが遅くてね」
「あら、ごめんなさい。これでも飛ばしてきたんだけど」
ジムのパイロットが地面に降り、アレンに向かって腕を突き出す。ジムのパイロットは女性だった。
アレンはさっきの連邦兵を沸き立たせた声がやけに高かったのを思い出し、
さらにパイロットの頭の高さが自分の肩の高さぐらいの事に気がついた。
ボディラインはパイロットスーツ越しでも丸みを帯びているのが分かる。マジに女だ。間違いない。
アレンの中でのモビルスーツパイロットのイメージから、マッチョなナイスガイか渋い白髪まじりの
オッサンがてっきり出てくると思っていたのだ。女のパイロットもいるとか聞いていたが、どうせ宣
伝だろうと思っていたアレンである。彼はすっかり面食らってしまった。
「……ちょっと?」
「――ああ、すまん」
怪訝そうにパイロットが尋ねた。固まっていたアレンは慌ててその手をとり、握り合う。その手は
柔らかく、丸みを帯びた手だった。
「ルース・マクレナン中尉よ」
「お、おう。アレン・フォスターだ。階級は軍曹」
ニッとルースが破顔する。対するアレンは神妙な顔。その顔のまま、不審そうに聞いた。
「ところで、三機だけか? 俺はてっきり一個大隊でも来ると思ってたんだが」
「ああ――私たちは先遣隊というか……」
「先遣隊? 本隊はいつくるんだよ」
「それは私もわからないわ。私だってろくな説明も無しにいきなりジムに詰め込まれて、ジムごとガ
ンペリーに詰め込まれて来たんだから」
「糞ったれ、何が騎兵隊だよ。デカイ棺桶と道連れが増えただけじゃないか」
随分な言いようだとルースは思った。何か反論してやろうと彼女は思ったその時、ジムのコックピッ
トでコール音がけたたましく鳴り出した。
ルースが慌ててコックピットに戻ると、通信の相手は本部中隊のウォーレン大尉だと名乗り、彼女
も名乗った。
『君たちか、救援隊というのは』
「そうです――もっとも、先遣隊ですが。本隊はいつになるか分かりません」
ルースは、アレンとの会話の経験を活かして先に言うことにした。
『……そうか、早速ですまんが東部から敵の大部隊が侵入したらしい。援護に向かってくれ』
「分かりました。ですが、一つ条件があります。私たちの足元を守る歩兵隊を貸していただきたいの
ですが」
『一個分隊程度ならかまわないが』
「十分です。感謝します」
『これぐらいしかしてやれん。健闘を祈る』
通信が途切れた。
「通信は聞いてたわよね、ジェフ、カール、直ちに東部へ向かうわよ――アレン軍曹! どこにいく
つもり?」
6-2
「どこにって……とりあえず一服でもしようかと」
再びルースが地面に降りてきた。忙しいやつだなとアレンは思い、なんだかとても嫌な予感がする
のに気付いた。
「それはもうちょっと待ってもらうわ。
我々は足元を守ってくれる優秀で勇敢な歩兵隊を必要としているの――ザクにラコタでカミカゼまが
いをするような、ね」
「何が言いたいんで?」
「私達についてらっしゃい。一応忠告しておくと、私に貸しを作ったままだと恐ろしいことになるわ」
アレンは大きくため息をついた。今日は彼にとって厄日らしい。
「……貸し?」
「さっきあなたの命を助けたじゃない。ついでに言うと、それについてありがとうの一言も無いの?」
もう忘れたのかと言わんばかりに、ルースが言う。事実、アレンは半ば忘れかけていた。
この自称騎兵隊の到着はまったくショックだったからだ。助かったと思ったら、まだまだこの糞の
ような街にいなきゃならんとは――。
「オーケーオーケー。わかったよ。俺の分隊でついてってやるよ。お前に貸しを作ったまま、という
のはなんだか、よくは分からんが気に入らない」
「で、ありがとうは?」
「……ありがとう女神様。愛してるよ糞ったれ――これでいいか?」
「よろしい」
ルースは笑みを浮かべ満足そうに頷いた。それとは対照的にアレンは疲れた顔でまた大きなため息
をついた。
ルースの前に分隊を集めて整列させるのに大した時間はかからなかった。
「……アレン軍曹? 私は分隊全員を呼んで来いと言ったはずだけど。ファイアチームじゃないわよ」
「お言葉ですが中尉、これで我が分隊の全員です。先に言っておきますと少尉も曹長は戦死している
ので俺が指揮官です」
アレンの言葉を聞き、ルースは言葉も無いようでやれやれといった風に頭を振り、ジムのコックピッ
トに戻っていった。
レナードを筆頭とした分隊員の抗議の目線がアレンに突き刺さる。
レナードが口を開く。いつもの口調ではない、重々しい、裁判官のような口ぶりである。
「説明、してもらおうか。アレン軍曹?」
7-1
ミハイルは敵と罠だらけの中を無暗に動き回る愚は犯さなかった。
しかし、それは戦術的には正しくても、僚機を失って怖気づいたととられてもおかしくはなかった。
そしてまさに、増援でやってきた小隊はミハイルをまさしくそういった眼で見ていた。
『子猫ちゃーん、助けに来たぜ』
『第一小隊のセドリック中尉だ。救援要請の信号弾を上げたやつは君か?』
厭味ったらしい口調が通信で流れ込む。顔を見ずとも相手のニヤニヤとした嫌な笑顔が分かりそう
だった。
「第三小隊のミハイル准尉だ。救援感謝する。これよりそちらの指揮下に入る」
『なんだい、てっきり俺は一人になって救援要請を出すぐらいだからオカマ野郎みたいなやつかと思っ
てたぜ』
通信機から笑い声――いや、嘲笑が溢れる。ミハイルは通信を切ってしまいたかったが、グッと堪
えた。この状況だ。通信を切れば、自らの生死にかかわる。もっとも、彼らが自分に適切な報告を入
れてくれればだが。
突如、ビルの一室から2発の"リジーナ"が飛び出し、セドリック中尉とやらのグフに猛然と向かう。
一発が胸部に命中したが、頭部を狙った一弾は狙いを外れその後方のビルに飛び込み爆発した。
さらに3輌の61式戦車がビルの影から現れ、155mmを振りかざした。ミハイルにとっては僚
機を屠った仇ともいうべき存在だ。
不意を突かれたとはいえ、彼ら――いや、ミハイルの反応は早かった。
すぐさまビルの影に身を隠して61式戦車の射弾を回避し、"リジーナ"が放たれたビルにマシンガン
を撃ち込んでいく。
その時、ちら、と何か巨大な影が動くのにミハイルは気がついた。モビルスーツか――?
「注意しろ、連邦のモビルスーツかもしれん」
『おいおい、ビビりすぎて幻覚まで――』
「散開しろ!」
7-2
ジムが突如ビルの陰から姿を現し、ミハイルらに向け100mmを放つ。ミハイルの反応は早かっ
たが、セドリックらはそうはいかなかった。先頭のザクには何発もの100mm弾が突き刺さる。
動力パイプが吹き飛ばされ、左腕関節部に飛び込んだ一弾は間接部を打ち砕き、そこから下が地面に
落ちる。ミハイルが牽制に120mmを放つとジムはすぐにビル群に身を隠した。単機とは思えなかっ
た。まだ居るはずだ――。
『ローラン、大丈夫か?』
『ええ、左腕をやられただけです。やれます』
そんな会話をしている暇があったら脚を動かせ――とミハイルは怒鳴りつけたかった。
また影が動く感覚――なり近距離だろうとミハイルは予想をつける。彼はパッシブ・ソナーを起動
させた。モビルスーツには索敵用にソナーが装備されている。このような、視界もレーダーも利かぬ
戦場を想定されてのことだ。しかし、本来ソナーとは水中用の索敵に用いられるものだ。地上での探
知距離はかなり狭く、モビルスーツのような巨大な物体でも正確な結果を期待できるのはかなりの近
距離のみだった。
そのソナーに反応。10時方向、近距離。
ザクの姿勢を低くし、少なくとも目視発見は避けるように移動する。
相手もソナーを使っていればこちらの動きは手に取るようにわかっただろうが。
ミハイル機がマシンガンを構えて飛び出した時、彼我の距離はほとんどなかった。
照準レティクル一杯にジムの箱型の胸部が広がっている。トリガーを引き絞る。
フルオートで放たれた120mmの徹甲弾が吸い込まれるようにジムの胸部へと狙い通り殺到する。
ジムのパイロットの反応もなかなかのものだった。とっさに左腕に装備された小型のシールドでコッ
クピットをかばい、バックステップ。手にしたマシンガンで反撃を試みる。
もうミハイルは次の一手を打っていた。右肩に装備されたシールドを突き出すようにして地を蹴り、
同時に左腕でヒートホークを抜刀。100mm弾がシールドに歯を立てる。しかし、シールドを貫通
することもミハイル機の勢いを止めることもできなかった。
そのままシールドごとジムに体当たりしたミハイル機は、左手のヒートホークを振るう。狙いは右
腕。バランスを崩したジムの、マシンガンが握られた右腕を肩口から溶断。ジムはそのまま尻も
ちをつくような態勢で倒れる。だがパイロットは闘志を失ってはいないようで、なおもジムは立ち上
がろうとした。
「良いパイロットだ」
マシンガンをジムに向け、膝の関節部を撃ち抜く。
これで充分戦闘力は奪えただろう。情けをかけたわけではない。何も殺す必要はないとミハイルは
判断したのだ。なにより、これで連邦軍はこのジムのパイロットを救出する手間が増えたのだ。殺
してしまえば、そうはいかない。
あと何機の敵機がいるかは分からなかったが、先ほどの戦闘に気が付かないはずはなかった。
すぐに敵機が集まってくるだろう。味方――あのイケ好かないヤツらはどうやら61式戦車を追い回
すのに必死らしい。こちらの援護など頭には無いようだということが分かって、一人の方がやりやす
くて良いと思い、笑った。猛禽を思わせる笑い方だった。
8
アレンは何度目かの「なんでレナードと一緒のラコタに乗ったのだろうか」という後悔に襲われて
いた。尋問は飽きもせず続いていた。やれ、お前はやっこさんに惚れたんだろう。確かにあの中尉は
美人だがああいうタイプは男をダメにする。
だいたい、自分の色恋沙汰に分隊員を巻き込むとはどういうことか。不届き千万。俺が天誅をくらわ
してやる、云々。まったく、後悔先に立たず――だ。あれ、後に立たずだったかな。
どっちだっけ、忘れちまった。アレンは少々現実を遊離して平和な想像の世界にいた。
平和を引き裂いたのは通信機から流れ出したルースの声だった。
『アレン軍曹、いったい何やってるの?』
「邪魔になるからおとなしく待機しとけっつったのは中尉でしょうが」
『まぁまぁ、そう腐らないで軍曹。出番よ。嬉しいでしょう』
「嬉しすぎて反吐がでそうです中尉殿」
『よろしい。203号機――ジェフ機が敵モビルスーツの攻撃で擱坐したわ。ジェフをあなた達で収
容して』
「敵モビルスーツって――じゃあジェフとやらのジムの近くにはザクがいるわけか?」
『そうでしょうね。安心して、援護はちゃんとするわ。以上』
アレンは今日何度目かの大きなため息をついた。レナードは運転席でついに自分の恋愛観まで語り
だしていた。このまま放っておくと自分の人生プランまで語りかねない状態だ。銃座についた一等兵
が熱心にふんふんと聞いている。なんて光景だよ……とアレンは思い、またため息が出そうになるの
をこらえた。
「講演会を開いてるところ悪いが、お仕事だ。話は聞いていたよな?」
「いや、すまん、聞いてなかった」
「だろうな。俺もそう思ってたところだ。かいつまんで説明すると、俺たちは巨人の園に突っ込んで
囚われのお姫さまを助け出さなきゃならん」
「なるほど。さっぱり分からん」
レナードを張り倒そうとアレンが決意した瞬間、急に日が陰った。見上げれば、ジムが見下ろして
いる。肩には202とマーキングがあった。
『エスコートします。少し飛ばしますがついてきて下さい』
「へいへい、了解」
9-1
『中尉、気を付けてください。こいつは――手練です』
「分かってるわジェフ。そこでおとなしくしてなさい。じきに助けが来るわ」
ジェフはコックピットに閉じ込められていた。主電源は生きていたが、衝撃で装甲が歪みコックピッ
トハッチが中からは開かないのだ。ジェフとの通信を終えると、あえてルースは機体をジェフ機を屠っ
た敵機にさらした。ジェフは、決して腕が悪いパイロットではなかった。ただそれ以上に敵が手練だっ
ただけだ。ルースは体の芯に熱いものを感じていた。
それは、近い言葉を探すとすれば高揚感に近かった。
モビルスーツパイロットにとって手強い敵と一対一で戦えるのは喜びだった。
それはまったく許されざる思想である――戦争をスポーツのように楽しむようなことは許されること
ではない。それでも彼ら、彼女らモビルスーツパイロットは強敵との全身全霊をかけた戦いを望み、
勝者には敬意を、敗者には慈悲を与えるのだ。
相対した二人のパイロット、ルースとミハイルはお互いそういう人種だった。彼らは深い部分で繋
がっていたのだ。
ミハイルはジムを見た。全体は直線で構成されており、頭部にバルカン砲はなく、
ビームサーベルも背中から飛び出していないタイプのジム――たしか陸戦型とか言うタイプのやつだ。
そうそうお目にかかれるタイプでは無い。通常のジムよりもいくらか手強い相手だ。
あちこちの塗装の剥がれや塗りなおした部分、現地改修であろう増加装甲板などがこのジムが手強い
相手だということをミハイルに示していた。
そして何より、左肩の戦乙女のエンブレムにミハイルは眼を奪われた。ただの見掛け倒しか――そ
れとも本当に戦い甲斐のある相手なのか。
ルースはザクを見た。ジェフに反撃する間も与えずに倒したのだ。腕は申し分ないだろう。
未だその左手にはジェフを打ち倒したヒートホークが握られている。右肩にはパーソナルマークだろ
うか、小さく白い花が控えめに描かれていた。何度も描き直したのだろうか。あちこちの塗装が剥が
れ、地銀が見える部分まであるというのにその花は美しく輝いていた。
ふと、ルースはこんな瞬間でも何の花だったか思い出そうとしている自分に気づき、焦った。
彼らが睨み合ったのはほんの一瞬だったが、二人にとっては随分長い時間のように思えた。距離は
いくらもない。勝敗は一瞬――。
二人は、互いのコックピットで小さく笑みを作った。
9-2
先に動いたのはルースだった。マシンガンを腰の位置で構え、掃射。命中は元から期待していない。
ミハイルは機をバックステップさせ、さらに角を曲がりビルの森に身を隠す。
100mm弾はミハイル機の後を追うようにその後ろのビルに次々と突き刺さる。
ルースは真っ直ぐ追おうとはせず、自分も手近な遮蔽物に身を隠し、辺りをうかがった。どこから
くる――? 息を吸い、吐く。一回、二回。ソナーは既に起動しているが、未だ何の反応もない。こ
の距離でまだ何の反応も無い?――おかしい。
ルースの焦りが浮かんだ目に飛び込んだのは、太陽を背に飛翔するザクであった。ザクのシルエッ
トが逆光で黒く浮かび上がる。その中でただモノアイだけが不気味に輝いている。
「なんて非常識――!」
モビルスーツ同士の地上戦闘において、セオリーにのっとれば高いジャンプは禁じ手のようなもの
だった。空中に身をさらせば身を隠す遮蔽物はなく、良い的になってしまう。射撃を空中機動で回避
するのは至難の業である。さらに、大質量のモビルスーツを空に浮かすのだ、当然大量のプロペラン
トを消費し、後の戦闘機動に多大な影響を与えるからだ。
それにもかかわらず、ミハイルは空中に己の愛機を飛翔させた。
ルースが慌てて照準をつけ、100mmを放つ。ミハイルは、やってのけた。AMBACの要領で
左足と左腕を大きく振り、さらにスラスターで強引に機体を振り回す。ザクは三次元的な機動で射弾
を回避し、空中で一回転してルース機の背部目指して降下。道路のアスファルトを盛大に砕きなが
ら着地した。
間髪入れず、左腕のヒートホークが赤黄色い軌跡を描いて振るわれる。狙いはむき出しになってい
る左膝部。
「獲ったっ!」
「――ッ!」
ミハイルの裂帛の気合と、ルースの声にならない悲鳴が交差する。
ルースはスラスターを全開、すんでのところで回避。そのまま強引にターンを行うと、機体を正対
させ、マシンガンを構える。しかし、ミハイルの方が早かった。すでにミハイルは二の太刀を振るっ
ていた。ルースはそれを咄嗟に手にしたマシンガンで受けとめる。
唯一の火器を犠牲にした行動は、ルースの予期せぬ効果を生んだ。マシンガンの弾装が誘爆したの
だ。一瞬、ミハイルに隙が生まれる。そして、その隙を逃すルースでは無かった。サーベルを抜刀さ
せてはくれないだろう――ルースは瞬時に判断すると、ならばとばかりにザクの首を狙って左腕に装
備された凸型シールドを振るう。渾身の力で振るわれた凸型シールドは狙い通りザクの首に入った。
頭部が刎ね飛ぶ。宙を舞い、地に落ちたと同時にモノアイは力なく光を失う。
「もう一撃っ!」
裂帛の気合とともにもう一度シールドを振り上げる。ミハイルのとった行動は、ルースの予想の上
を行った。背部スラスターを全開にすると、そのまま左肩に装備されたスパイクアーマーをルース機
に向けて突進、体当たりを敢行したのだ。ルースはコックピットでバウンドする体を必死に抑え、ザ
クを見据えていた。――サーベルを。
ルースが抜刀したときすでにミハイルは体制を整えていた。彼はすぐさま距離をとる。
もちろん牽制にマシンガンを撃つのを忘れないでいた。そして、そのままビル群へと消えていった。
ミハイルは左肩の戦乙女のマークを眼に焼き付けておいた。忘れてはならない。久しぶりの強敵だ。
ルースが追おうとジムを身構えさせた時、通信が入った。202号機――カールからだった。
『敵機3機と会敵――救援を!』
「……分かったわ、すぐにいく」
10
「ちくしょー! ドンパチならあっちでやれ! 殺す気か!」
『無茶言わんでください! こっちも必死なんです!』
ジム202号機のパイロット、カール君は律儀にそう返してくれた。レナードの言葉なんて無視し
ときゃいいのに。アレンは頭上の喧騒をものともせず、ぼんやりとそう思った。しかし、レナードの
言うことも最もだった。追い回されていた61式戦車と、それを追っていたジオンのモビルスーツ隊。
ジェフの元へと行く途中、ばったり会ってしまったのだ。
カールは言ったとおり必死だった。戦車隊を援護しつつ、3機のモビルスーツを相手にしなければ
ならない。カールのジムはビルを盾にし、マシンガンだけを露出させて銃撃を加えている。
銃撃戦による流れ弾があたり一面に着弾する。その内の一弾がアレンらが乗っていたラコタの真上
のビルに着弾する。
「死ぬ! 死んだ!」
喚きながらレナードがラコタを急発進させ、降ってきたコンクリートの塊を避ける。
銃座から後部座席に避難した一等兵も青ざめた顔をしている。
「このままじゃラチがあかん! 俺たちは先行ってるぞ」
アレンがたまらずに通信機に怒鳴りつける。
『分かりました。先に行ってください! ここは僕が食い止めます!』
「カール少尉! そのセリフはやばい。マジにやばい。撤回した方が良い」
「黙ってろレナード! すまん。死ぬなよ!」
『は、はあ……任してください』
カールは不思議そうな声で返してきた。本当にレナードはいらんことばかり言う。
ほら、一等兵が興味津々といった顔でレナードにどういうことかと聞いてやがる。
「レナード、さっさと発車しろ!」
「へいへい。そう怒鳴るなよ……」
11
擱座したジムはすぐに見つかった。確かにジムはひどい有様だった。両膝は打ち砕かれ、
その肩口から切断された右腕が傍らに転がっている。胴体は殴られたようにひしゃげている。
ジムの隣にラコタを横付けし、レナードが通信でジェフに呼びかける。
「おーい、生きてるか? 死んでなかったら返事しろ。めんどくさいからできれば返事すんなよー」
『……生きてるっつーの』
レナードが露骨に舌打ちをする。
『早く助けてくれよ。閉所恐怖症になりそうなんだ』
「女のパイロットだったら早くしたんだが……隊長が女だから期待したんだがなぁー!」
そう言うと、レナードは大きくため息をついた。顔を伏せて「畜生、畜生」と呟いている。
こいつは駄目だ。脳が腐ってやがる。アレンはそう思い、レナードから通信機をひったくる。
「そっちからは開かないんだな?」
『ああ、コックピットハッチの横に強制排出のハンドルがあるはずなんだよ』
「オーケー。ちょっと待ってろよ」
レナードの方を見ると今度は運転席にふんぞり返って座っていた。
その目は「お前が行け。俺は行く気はない」と言っていた。一等兵も白々しく声に出してリジーナの
手入れをやっていた。
「……あとで覚えとけよ」
ジムの体をよじ登ろうと手を掛けるとジムはまだ熱を持っていた。手にグローブをはめる。
整備用だろうか、手を掛ける梯子が用意されていたおかげでアレンは特に苦労もせずにコックピット
ハッチまでたどり着いた。これだろう。黄色の矢印が示す先にハンドルを見つけ、手を掛ける。
「開けるぞー」
ハッチが炸薬で飛びコックピットが露出した。腕を伸ばしジェフの腕を掴み、引っ張り上げてやる。
「ああ、ありがとう。助かったよ」
「救援隊が助けられてどうすんだよ……」
「すまんな。あんな強いやつと会ったのは初めてだ。出来れば二度と会いたくない」
グラリ、と振動がジムの上に立っているアレンとジェフを襲った。
アレンとジェフは顔を見合わせた。揺れはまだ、いや、だんだんと強まってくる。
これは急いだほうが良さそうだ、とアレンが一歩踏み出したとき、一機のザクが彼らの前に現れた。
アレンにはレナードが車内で喚いているのが聞こえるようだった。すぐにジムを駆け下り、車内へ
潜り込むのとザクがマシンガンを撃ち始めたのは同時だった。
「カールのやつあんな決め台詞吐いたくせに、止めれてねぇじゃねぇか!」
レナードはラコタのアクセルを踏み込み、タイヤから白煙を上げながら発車する。
彼はラコタを手足のように操りながら、なんとか射弾を縫うようにして回避していく。しかし、それ
にも限界があった。
「なんてこった、変な女に関わったばっかりに死ぬなんて。畜生、べっぴんだからって俺を殺してい
いのかよ!」
「死にたく無ぇー! まだ隊長のオッパイも見て無いのに!」
「確かに、そりゃ死ねない!」
アレンはこの馬鹿二人と一緒に死ぬのはなんとしても避けたかった。神にでも祈ろうと思ったその
時、通信機からルースの声が聞こえた。
『聞こえてるわよ、馬鹿ども!』
どうやら通信機がオンになりっぱなしだったらしい。それと同時に、車体を揺らしていた射弾も止
まる。見ると、ルースのジムがザクに体当たりを仕掛けている光景が目に入った。
「女神様だぜ!」
先ほどの自分の発言をもう忘れたかのようにレナードが叫んだ。もっとも、彼らの胸中はどれも同
じようなものだったが。
ザクはそのまま跳ね飛ばされ、後ろのビルに轟音と共に激突し、その巨体をビルに預けた。
ルースは右膝からビームサーベルを抜くと、ザクのコックピット部に深々と突き立てる。
ザクのモノアイが力を失うように光を無くし、うなだれるように行動を停止した。
車内の四人が助かったとばかりに安堵のため息をついた。しかし、本当の苦難はまだ、いや今始まっ
たのだという事を、ルースの怒号が通信機から流れ出したとき彼らは思い出し、アレンがまたため息
をついた。もちろん、今度は安堵のため息ではない。
ここで一区切り
改行を変えたせいで番号がめちゃくちゃだけど気にしないでNE!
これでちょっとは読みやすくなったかな
いや、上手いわ相変わらず。
そうは言っても、何かいろいろ言ってほしいみたいなんで、重箱のスミでもつついとく。
推理物なんかでよく言われる、視点の固定に気をつかってないのがちょっとなー。
場面場面で視点がコロコロ変わるうえに、みんな同じ調子で書いてるもんだから、
誰が主人公なのかすら把握できねぇ。
連邦の下っ端歩兵の苦戦を描きたいのか、モビルスーツ戦をやりたいのかってあたりを
ハッキリさせとけば、キャラの把握や感情移入がしやすくなると思うぞ。
あと上との関連だけど、人間vs巨大メカってのを直前にやってんのに、
モビルスーツ戦をパイロット視点で描いちゃってるのは、もったいなさすぎる。
「騎兵隊の到着よ!」というセリフがあるんだから、その“騎兵隊”の活躍を
生身でザクと戦ったキャラのものにしときゃ、前回投下分の苦戦ぶりと、
うまいこと対比が成立すんじゃないのか。
スマン、ちょい修正。
その“騎兵隊”の活躍を
↓
その“騎兵隊”が活躍するときの視点を
>>166 おkkwww
そういうのを待ってたぜ!
勢いだけで書いたから、やっぱりあちこちに無理が出てくるかぁ
次はもっと意識して書いてみるよ!
じゃ、投下していきます。これでラスト
>>143-
>>147と>>156-
>>164
ルースらが市街中心部に移動したとき、ウォーレン大尉が待っていた。ウォーレンは、ずっと地下
にいたからか、目を眩しそうに細めている。
「ご苦労だったな、ルース中尉」
ルースとウォーレンが手を握り合う。アレンらに「君たちも」とウォーレンは付け加えた。
「状況はどうなっていますか?」
と、ルースが尋ねた。
「芳しくない――な。ジオン軍はさらに増強され、もうすぐそこまで来ている。
君たちのおかげでなんとか展開していた部隊をここまで引き戻せたが、それでもどれだけ時間を稼げ
るか分からん」
ウォーレンは最後に、少しの間だろうがゆっくり休んでくれと言うと、また地下へと戻っていった。
ウォーレンの言った通り一息つこうと彼らは適当に腰を下ろした。
すぐに圧倒的なジオン軍が来ると分かっていても、悲壮な様子はどこにも見られず、心底リラックス
しているように見えた。
ルースがアレンの隣に腰を下ろした。
なぜかルースがおずおずとした様子だったのがなんともアレンには可笑しかった。
「――火ある?」
アレンが笑いをかみ殺しながら無言でジッポを差し出すと、ルースも無言で煙草を口にくわえる。
アレンが火をつけてやると、ルースが紫煙を深く吸い込んだ。
「ありがと」
「俺にも一本」
受け取った煙草をアレンが口にくわえ、火をつけようとすると、ルースがライターを差し出した。
アレンは何も言わず、ただ口にくわえたまま煙草をライターに近づけ、もう一度火が灯る。
「……持ってるんじゃねぇか」
ルースはその問いを恥ずかしそうに苦笑で返した。
「禁煙、今日で一週間目だったのに」
白い煙が二つ。静かにゆらゆらと立ち上る。深く吸い込み、肺を紫煙で満たす。
二人に会話はなかった。静かに煙草をお互いくゆらすだけ。
辺りは奇妙な静寂に包まれていた。ジオンは、本隊は、いつくるのか。
そんな考えがアレンの頭をよぎったが、空中で掻き消える煙のようにすぐにどこかへと散ってしまっ
た。
アレンが煙草を吸い終え、地面で火を消すと、ルースはまだ煙草を吸っているのに気付いた。
「随分根っこまで吸うんだな」
「これが最後の一本」
「お前、いつもそんなこと言ってんだろ」
ルースは何も言わず、小さくなった煙草を地面で揉み消す。
「じゃあ、またね」
ルースが立ち上がってそう言った。少し歩くと、
「あ、ちょっと待って」
そう言って行きかけていた足を止め、アレンの方へと戻ると腰を屈め何かを差し出す。
随分芝居がかった動作だとアレンは思ったが、きっと気のせいだろう。
「もう一本あげとく――また会えたら、また一緒に、ね」
ルースが顔を背けながらそう言ったので、今度はアレンが苦笑する番だった。
「物騒だな。さっきの一本が最後の一本じゃないのか?」
「ああ、やっぱり、最後の一本は取り消しね。取り消し」
アレンに顔を向け、微笑むと、ルースは愛機へと戻っていった。
>>169は12ね。もはや番号は意味を成して無いけど……
13-1
「准尉、後退は許可されていない」
「メインカメラをやられています。関節部にもガタがきてます――これ以上の戦闘は――」
「准尉、もう一度言った方がいいか? 許可なしに後退すればそれは敵前逃亡だ。分かるな?」
「……了解。戦闘を続行します」
ミハイルが機に負った損傷は決して小さいものでは無かった。いや、それどころかメインカメラを
損傷したことにより、視界を解像度の低いサブカメラに頼りにしなければならなかった。これではろ
くな索敵ができない。この戦場において致命的な損傷だった。
しかし、後退は許可されなかった。ミハイルは市街中心部へと進撃するしかなかったのだ。
ミハイルは悪態一つつかずそれを受け止めた。
事実上、「死んでこい」と言われたのと同じようなものだったにも関わらず、彼の心は平静そのもの
だった。
ミハイルは進撃した。街の中心に向かって。自らの死に向かって。
戦闘は再び始まった。はじめは一つの銃声だった。銃声はすぐさま莫大な数に膨れ上がり、そこに
爆音が混じっていく。さらには怒号や悲鳴、呪詛や懇願の声が混ざり合い、今までに無い規模で戦場
音楽の合奏がはじまった。
戦闘は今までとは比べ物にならない激しさをもって行われた。連邦軍も、ジオン軍も熱狂的に戦っ
た。連邦軍は瓦礫を盾に反撃し、あるときはその身を肉弾として果敢にモビルスーツや戦車に挑んだ。
ジオン軍はモビルスーツを押し出し、激しい火線にもトラップにも怯まず、次々と銃火に倒れていく
戦友の屍を踏み越えて進撃した。
一つの爆音は十の悲鳴を生み、その悲鳴もまた新たな音に掻き消される。
とめどなく流れる双方の血はコンクリートに染み渡り、出来たシミは奇妙な芸術を描いた。
それも、それだけが彼らが唯一残したものだとしても、一度砲弾が着弾すれば跡形も無く消え去って
しまうのだ。
13-2
ルースは混沌が支配する戦場で奮戦していた。
カール機となんとか連携を取りながら、後から後から湧き出てくる、ザクや時にはグフを相手にして
いた。ザクにビームサーベルを深々と突き立てたまま、それを盾としてジェフ機から拾っておいたマ
シンガンを突進してくるグフに向けて連射する。グフの勢いは止まらなかった。その手には大きなヒー
トサーベルが握られている。ビームサーベルをザクから抜き、自由になったザクをグフに向けて蹴り
飛ばす。ザクの巨体は勢いよくグフに激突し、ザクに巻き込まれたグフは轟音と共に倒れこむ。
「――!」
とどめを刺そうと間合いを詰めようとした瞬間、ルースは逆に機をバックステップさせた。
射弾が降り注ぐ。あのまま間合いを詰めていれば射線に飛び込んでいただろう。
ビルを盾に牽制にマシンガンを撃つ。2連射もしない内に弾が切れてしまった。
「ええい、もう!」
マガジンを交換しようとビルに背をつけ、身を隠す。衝撃。ザクが横合いから体当たりを浴びせて
きたのだ。手に取ったマガジンがこぼれ落ちる。コックピットの中でシェイクされながらも、ルース
は冷静だった。ルースはあえて体勢を整えようとせず、体当たりの衝撃に身を任せてそのまま間合い
を取る。
目の前をヒートホークが赤黄色い軌跡を描きながら宙を斬るのが見えた。倒れないギリギリのとこ
ろで初めて体勢を整える。先ほど落としたマガジンが最後のものだった。マガジンのないマシンガン
では牽制にもなりはしない。左腕に握られたままのビームサーベルをオン、ザクに向けて役に立たな
くなったマシンガンを投げつけ、ザクへと一気に間合いを詰める。
ルースの踏み込みは速く、鋭かった。投げつけられたマシンガンに気を取られたザクのパイロット
では、反応できない速さ。
「――ハァッ!」
ルースの一撃はザクの左腰部に逆袈裟で入った。
致命傷がどうかは分からなかったが、とにかくこれ以上ここに居るのはまずい。ルースのパイロッ
トとしての勘がそう告げていた。ザクの胴を蹴り飛ばすと、倒れこんだザクはもう動かなかった。
それを確認する暇もなく、ルースはジムを戦場で踊らせ続けていた。射線に追われるように機をビ
ルの影に隠す。カール機に目を向けると、彼の機は左腕を失っていた。そして、そのの後ろにグフが
迫っている。カールはそれに気付いていないようだった。
「カール、後ろ!」
そう怒鳴ると同時に機を走らせる。飛ぶようにビルの森を駆けた。あたりから射線が集中するが、
それも気にならない。辺りの全ての物体の動きがスローモーションになったように緩慢な動きになる。
グフがヒートサーベルを大きく振り上げるのが見えた。カールが振り返るのが見えたが、絶望的なま
でに遅い。そして私はもっと遅かったのだ。そうルースは思った。もう目を閉じてしまいたかった。
グフがその腕を振り下ろそうとしたまさにその瞬間、振り上げた右腕が爆発した。思わず、ルース
は目を見開く。
『今度は俺たちの番かな』
通信機からアレンの声が響く――どうやらカールを救ったのは、アレンらの分隊のようだ。
'リジーナ'の誘導弾はグフを撃破するには不十分でも、一瞬でも動きを止めるには十分すぎる威力だ
った。グフの両脚を横薙ぎに斬り捨てる。ビームサーベルを逆手に握らせると、倒れたグフの胴体に
突き立てた。
「ありがとう――」
『やっとだぜ。感謝の言葉を聞いたのは』
アレンの指摘のあまりの的確さに思わずルースは赤面するが、ふぅと一つ小さくため息をつくと小
さな笑みを作る。
「まったくね。この娘を降りたらもう一回きちんと言ってあげる」
『そいつは貴重だ。楽しみにしとこう』
ルースは機を起こそうとして違和感を覚えた。機に訪れた致命傷とも言うべき異変にも冷静だった。
彼女は一点を見つめていた。損害を知らせるモニターの一点――両膝部に灯った鮮血のような赤色を。
14
アレンらの分隊はもうその数を3人にまで減らしていた。アレンと、レナードと、一等兵の3人で
ある。3人ともあちこちに傷を負い、顔に表れた疲労は色濃く、埃と硝煙まみれでも隠すことはでき
なかった。それでも彼らは後退しなかった。いつまでも戦場にとどまっていた。もちろん、後退して
安全な地帯などもう残ってはいないのだが。
「一等兵、弾をくれ」
一等兵は背負った'リジーナ'の重誘導弾をアレンに手渡す。この一弾で背中のラックに弾は残って
いなかった。アレンが弾を受け取り、'リジーナ'に弾を詰め込んだ。
「こいつで最後か。ご苦労だったな一等兵。もう戻って良いぞ」
「軍曹も薄情ですね。どこに戻れって言うんです? 最後まで付き合いますよ」
「……オーケー、すまないな」
一等兵は返答の代わりにニッと笑うと突撃銃を手元に引き寄せた。
ルースのジムを観察していたレナードが言う。
「お姫様がピンチだ。動けんらしい。お仕事だぞナイト諸君」
「誰がナイトだよ、レナード。大体、あんな強いお姫様守り甲斐がないってもんだ」
「違いねぇ。逆に普段なら邪魔者扱いだ。今がチャンスってわけだ」
「――今日は随分仕事熱心じゃないかレナード。惚れてるのはどっちなんだ? おい」
アレンが茶化すように言ったが、レナードはいたって真剣な表情で言ったのだった。
「そうかもな。そうかもしれない」
これまで従順に従ってきたルースの愛機は、ここにきて反乱を起こした。
あまりにも長すぎる戦闘機動に膝間接部に限界がきたのだ。グフにビームサーベルを突き立てた姿勢
からなんとか立ち上がるが、両膝の間接にはレッドアラートが灯り、これ以上の激しい機動は無理だ
と愛機は告げていた。
いや、両膝ばかりではない、機体のあちこちに赤や黄色のアラートが灯り、いくつかのモニターは
ブラックアウトしていた。
――このへんが、限界か。そうルースが思ったとき、アレンの声が通信で入る。
『まだ動けるのか? 安全なところまで後退して、機を捨てるんだ。援護する』
「なんとか、ね。歩くのが精一杯――援護はいらない。自力で後退できるわ」
『そんな状態でよくそんな事が言えるな。俺たちから見てもいい的だぞ。とにかく、援護する』
ルースはまだ何か言い返そうとしたが、やがて観念したように
「分かった。お願いするわ。ただし、死なないこと。これは命令ね」
『オーケー。最善を尽くすよ』
コックピットに耳をつんざくような音がけたたましく鳴り響いた――右後方から敵機。
なんとか敵機に正対させた時には、ザクはもう120mmを放っていた。
左腕のシールドで胸部を庇うが、度重なる酷使のためシールドに限界が訪れた。
120mmはシールドを貫通し、やっと左腕で止まった。左腕全体にレッドアラートが灯る。もう左
腕は使えないだろう。
『機を隠せ――任せろ!』
15-1
アレンらは、ザクに気付かれないよう狭い路地を走り抜け、なんとかザクに接近する事が出来た。
さまざまなアクチュエータの駆動音まで聞こえるかのような距離だった。
しかし、ここからが問題である。'リジーナ'の弾頭はあと一発しかないのだ。
一撃で仕留める事が出来なければ、全員がザクにやられる事になるだろう。
一発の'リジーナ'でザクを撃破するのは簡単な事である。
ただ、誰かが囮になり、もう一人が間接部にでも'リジーナ'を撃ち込めば事足りることである。
「俺と一等兵でやる。アレンはそこで見てな」
アレンは何か言おうとした、しかし、レナードの表情は先ほどの真剣な顔だったのだ。眼には決意
の色が浮かんでいる。アレンは何も言えず、ただ黙って頷くだけだった。アレンが頷くともうレナー
ドの顔はいつものふざけた笑みをたたえた顔に戻っていた。
「――サンキュー」
何に対しての感謝の言葉なのか、アレンには分からなかったが、とにかく頷いた。
顔を突き合わせ、互いに笑みを作ると、一等兵は突撃銃を、レナードは'リジーナ'を抱えて飛び出し
ていった。
一等兵はザクの正面に躍り出ると、手にした突撃銃を乱射する。5.56mmの弾丸ではもちろん
ザクの装甲は貫けない。
ザクが一等兵に気を取られているうちに、レナードは'リジーナ'の射点に着こうと走る。
ザクが一等兵にマシンガンを向ける。一等兵は最後まで逃げようとはしなかった。
アレンは一等兵がきっと笑っているのだろうとなんとなく思った。
ザクがマシンガンを撃つ。一発、二発、三発。鈍く、重い射撃音が三度轟く。
一等兵が立っていた辺りにはもうもうと土煙が舞い上がり、その姿を確認する事は出来なかった。
レナードが'リジーナ'を構える。しかし、ザクのパイロットは市街戦に慣れていたのか、
レナードが引き金を引くよりも早く対人用兵器――ニードルシャワーを打ち上げていた。
胸部に取り付けられた二基のポッドが空へと打ち上げられると、軽い音と共に空中で破裂。
中には何百もの針や破片が入っている。それがレナードの頭上に降り注いだのだった。
レナードはダンスを踊るようにふらふらと揺れると、地面に倒れた。ザクはもう一度辺りを見回すと
また歩き始めた。
アレンは一部始終を歯を音が鳴るほど噛み締めながら見ていた。土煙が晴れる。一等兵の姿はどこ
にも無かった。レナードの元へと駆け寄る。
レナードの全身は、酷い有様だった。それにも関わらず、レナードにはまだかすかに息があった。
レナードはアレンが駆け寄ってくるのを感じ、また笑みを浮かべるが、それはいつもとは比べ物にな
らないほど力無いものだった。
アレンに顔を向け、微笑む。口を動かして何か言おうとするが、もはや声にはならなかった。
「なぁ、なんとか言えよ。お前の糞つまんねぇ軽口が聞きたいんだよ」
レナードの全身が弛緩し、力が抜けていくのがアレンにも分かった。
アレンはレナードのまぶたを閉じてやると、'リジーナ'を手に取ると立ち上がった。
「――仇は討ってやる。なに、すぐにいく。安心してくれ、兄弟」
アレンは、疲労と負傷をものともしないような確かな足取りで一歩目を踏み出した。
15-2
ミハイルはもはや満身創痍であった。ルースとの戦闘によって失われた頭部はもちろん、
脚の関節部には限界が来ていたし、右肩のシールドにはあちこちがへこみ、もはや防御力は期待出
来ない。左腕は命中した'リジーナ'によって、肘から下が何本かのコードによってかろうじて繋ぎ止
められているに過ぎない。
愛機がこの状態でもまだミハイルは戦場にとどまっていた。何がそうさせているのか、彼自身にも
分からない。
'リジーナ'の重誘導弾が白煙を曳きながらこちらに向かってくるのを、ミハイルは見ていた。見て
いたが、避けなかった。いや、避けれなかったと言った方が良いだろう。機を捻り、なんとかシール
ドで弾を受け止めるが、その代償にシールドは完全に破壊された。
'リジーナ'が飛び出したビルの一室、いや、そのビル全体に向けてマシンガンを掃射する。
ミハイルは初めて敵の事が可愛そうだと思った。自分が死にかけているからそんなことを考えるのか?
自らを囮としていたのか、最後まで後退せずに155mmを果敢に振りかざしていた61戦車を1
20mmで撃ち砕く。
――なぜ、そうまでする?
それは敵に向けて発せられた問いなのか、自分への問いなのかは分からなかった。
辺りに立っているのが気付けば自分一人の事にミハイルは気が付いた。
激しいモビルスーツ戦の音は随分遠くに聴こえ、絶望的な戦いを挑んでくる歩兵隊もいなかった。
もしかしたら、生きて帰れるのかもしれない。
しかし、ミハイルのその思いはすぐに掻き消される事になる。
「俺も随分、嫌われたものだな」
ミハイルは空を見上げてそう言った。
16
アレンはザクの行く手へと先回りしようと路地を駆け抜けていた。
'リジーナ'を背負い、疲労困憊した体で走り回るような体力など、もう残っていないはずだった。
どこからそんな体力が沸いてきたのか、アレン自身にも分からなかったが、とにかく脚を動かす。
走る。走る。ザクを倒すために。ルースの元へと。アレンは走った。
ルースはなんとか今まで身を隠し続けることに成功していた。しかし、どうやらそれも終わりらし
い。こちらに一直線に向かってくる機がある事をソナーは示していた。機を起こし、迎え撃とうと体
勢を整える。全身のアクチュエーターから悲鳴のような音を出しながら、彼女の愛機は立ち上がる。
右腕のビームサーベルを発生させ、ザクが充分近づいてきたとき、ルースは機を踊りださせた。
既に彼女の間合いだった。普段ならば一撃でザクに致命傷を与えられただろう。しかし、彼女の機
は普段とは同じ状態ではなかった。ビームサーベルを振るったとき、ガクリと体勢が崩れる。左膝が
地面に着いていた。ビームサーベルはザクの目の前の宙を空しく斬るだけだった。
「どこまで無茶しやがるんだよっ! あいつは!」
ルースの機がビームサーベルを空振りするところを見て、アレンは悪態をついた。
ザクの気をルースから逸らさねばならない。アレンはザクの正面に回ろうとさらに走った。
「約束、守れなかったな」
もうルースの愛機は立ち上がる事が出来なかった。
ルースはコックピットで自分の死神となったザクを見据え、そう呟くと一つため息をついた。
自分が死ぬと分かっても、意外と自分が平静な事にルースは気付いた。ただ、アレンとの約束だけが
気がかりだった。
ザクがマシンガンを構えるのが見えた。
『すまんな、約束は守れそうに無い』
アレンの声が聞こえたのはそれと同時だった。
「すまんな、約束は守れそうに無い」
それだけ言うと、通信機を投げ捨てる。ザクがマシンガンを構えるのが見えた。
アレンは、ルースのジムの前に立ちはだかるようにザクに身を晒した。'リジーナ'を構え、照準器
を覗く。
ザクがマシンガンを慌ててこちらに向けるのが見えた。
ザクの右膝部に狙いを付ける。この距離だ、外しようは無かった。
ザクがマシンガンを撃つ。一発、二発。どちらもアレンの至近距離に炸裂するが、アレンは動じない。
ああ、今日三度目だなぁとぼんやり考えて、確かに幸運だとアレンは思った。
アレンが引き金を引き絞る。'リジーナ'の重誘導弾が白煙を曳きながら発射されたのと、アレンの
視界は白く染まり、そしてそのまま戻らなかった。
右膝に寸分違わずに命中した’リジーナ’はザクの右膝を撃ち砕いた。ザクは片膝をつくが、それ
でもなおマシンガンをルースの方に向ける。ルースは無我夢中で右腕を突き出した。
右腕のビームザーベルは今度こそザクに致命傷を与えた。もうザクは動かなかった。
そんなことはルースにはもはやどうでも良かった。ただ、アレンの立っていた場所を見つめていた。
そこにアレンがいたという痕跡は何も無かった。アスファルトにいくつものクレーターが出来ている
だけである。
ふと空に眼を向けると、航空機の大量のシルエットが浮かんでいた。空からは轟音が鳴り響いている。
「遅すぎる――遅すぎるのよ」
連邦軍増援部隊の本隊が到着したのであった。
ザクから閃光が迸る――そして、爆発。
17
ミハイルはサブカメラで空を見上げていた。連邦の星マークをつけたガンペリーとミディアが空を
支配していた。そこからジムや、パラシュートをつけた戦車が次々と地上へと降り立っていく。
その光景を、ミハイルはただ何をするでもなくしばらく見上げていた。観念したようにミハイルは
機をゆっくりと進め始めた。進む方向は戦闘が起こっている方へ。決して後退ではない。なぜ、そう
までする?
――命令だからか? 否、とうに通信は途絶している。後退しようと思えば出来たはずなのに
――意地か? 少し、違う気もする
――ここが死に場所なのか? そうかもしれない
――もう一度、か? そう、もう一度、あの、戦乙女のジムと
壮絶な笑みを浮かべたミハイルは、さらに進撃する。たった一人で、突撃する。
2機のジムを見つけた。彼らはまだこちらに気付いていないらしい。
「よろしい。教えてやろう、これからが、本番だ」
残弾の少ないマシンガンを投げ捨て、右腕にヒートホークを握る。
ミハイルはスラスターを全開にし、ビルの森を飛ぶように駆ける。ジムの一機がすぐに間合いに入る。
右腕のヒートホークを振るい、ジムの左脚を溶断。超低空で放たれた一撃にジムのパイロットは反応
出来なかった。
もう一人のパイロットは反応することは出来た。しかし、反応するだけで、迫り来るザクへの対抗
手段は何もとれなかった。ミハイルは勢いを殺さずにそのまま突進、ジムの胴を横薙ぎに斬り抜ける。
両断こそできぬが、充分な致命傷。
二機のジムが崩れ落ちるのに一目もくれず、次の標的を探す。刹那、衝撃がミハイルを襲った。コ
ンソールから破片が飛び散る。腹部にぬらりと生暖かい感覚があった。腹部に激痛がはしる。眼をや
ると、腹から大きな破片が生えていた。鋭い破片をつたって真っ赤な血液が滴り落ちていくのを、ミ
ハイルは冷静に観察していた。
被弾と同時にミハイルは機を反射的にビルの影に隠している。ジムが慌てて追ってくる。スコア稼
ぎに必死なのだろうか、その動きには焦りが見えた。
ジムのパイロットはミハイルの行動を後退と勘違いしていた。ミハイルはビルの影でヒートホーク
を構え、ジムを待ち受けていたのだ。ジムが角から姿を現した。
「落第点だ」
そう短く宣言すると、ジムの頭を刎ね飛ばす。ジムのパイロットにはなにが起きたか理解できなか
った。理解する前にヒートホークの第二撃をコックピットで受けたからだ。
意識が朦朧としてくる。なぜ自分がこうしてモビルスーツを操縦出来ているのか不思議なほどだっ
た。連邦のパイロットらもこのザクが見た目と違い、手強い相手だと認識したのか、秩序だった動き
に変わり、徐々に包囲の輪を狭めてきている。
ミハイルは朦朧とする意識の中でなんとか機を進めていた。なにか目的があったわけでもない。今
更生き残れるとも思っていない。ただ何かに引き寄せられるように満身創痍の愛機と体を動かしてい
た。
17-2
角を曲がると、一機のジムがいた。そのジムは左膝を地に着け、擱座していた。
――左肩の戦乙女のエンブレムが視界に飛び込んできて、ミハイルは微笑んだ。
崩れ落ちそうになる機と体を奮い立たせ、ヒートホークを振り上げる。
ヒートホークを再度発熱させようとするが、どこかにガタがきているのかヒートホークはただ静かな
金属色を見せているだけである。勢い良くヒートホークが振り下ろされる。が、発熱していないヒー
トホークではジムの装甲を断つ事はできない。装甲に少し食い込んだところで刃は止まってしまった。
しかし、その事にもうミハイルは気付いていなかった。コックピットで動くものは腹部から流れ落
ちていく血だけだった。
ミハイルが最後に見たのは、煤けた戦乙女のエンブレムだった。彼はコックピットで満足そうな笑
みを浮かべていた。
至近距離でのザクの爆発に巻き込まれても、ルースの愛機はなおも主を守った。ザクはもう残骸以
上のものではなかった。愛機はその命をほとんど失っていた。あちこちにザクの破片が突き立てられ、
装甲を切り裂いていた。メインディスプレイも切り裂かれ、カメラを通した映像ではなく、ルースの
肉眼で外を確認する事ができた。
何をするでもなく、コックピットにただ座っていたルースは、大破したザクが突如現れたのを無感
動に見つめていた。ザクの足元はふらふらとして定まっていない・ルースはなんだか可哀想だと思っ
た。ザクがぎこちない動作でヒートホークを振り上げる。
――ああ、私は死ぬのか。そうぼんやりとルースは思い。眼を閉じた。一秒、二秒。
コックピットでこんなに長い時間眼を閉じたのは初めての事かもしれない。もっとも、私は死ぬのだ
からもうそんなことは関係ないが。
小さい衝撃が襲った以外、ルースに訪れた変化はそれだけだった。死とはこういうものなのかと思っ
たが、なにやら様子が違った。
恐る恐る眼を開ける。まだ自分が愛機のコックピットに居るのにルースは驚いた。覆いかぶさるよ
うなザクの巨体は沈黙している。
『201号機、幸運だったな』
本隊の一機だろうか、聞き慣れない声が通信をよこしてくる。
『ヒートホークも、パイロットももう限界だったらしいな。ジオンはもう後退を始めているぞ。私た
ちの、勝利だ』
外部カメラの一つが金属色をたたえたヒートホークが胸部に食い込んでいるのが見えた。
ザクの右肩に眼をやると、小さく白い花が控えめに描かれているのに気付いた。ああ、あの機だっ
たのか。
「――カモミール」
ルースは声に出して唐突に思い出された花の名を紡いだ。
そのカモミールは全身に傷を負った中でなお、汚れ一つ無い姿で美しく輝いていた。
18/18
ルースがこの街を再び訪れたのはそれから一年後の事だった。ルースらは結局地上に残り、ヨーロッ
パ戦線を戦い抜いた。
この街を訪れたのは訓練で近くまで来たので、休暇を利用して訪れたのだ。ルースは戦争が終わっ
た後も軍に残った。地位も今や一介のモビルスーツパイロットではなく、一年戦争を戦い抜いたベテ
ランとして教官側にまわっている。
街の風景は何も変わっていないな、とルースはラコタを走らせながら思った。どうりでこの街に行
くと言った時、上官が変な顔をしたのも頷ける。
この街は忘れ去られた街だった。戦後復興から無視され、戦場となったあの日のままその姿をとど
めているようだった。あちこちに戦闘の傷跡が残されていた。炎上したAPCの残骸や、仰角を掛け
たままの戦車。誰かの墓なのだろうか、立てられた突撃銃にヘルメットが被せられている。そして、
もう動く事は無いモビルスーツ達があちこちにその巨体を横たえていた。
街は死んだように静かだった。ただラコタのエンジンだけが唯一の音だった。
目的の場所を探し当て、ラコタから降りる。モニュメントのように固まったジムとザク。ジムの左
肩には、戦乙女が。ザクの右肩にはカモミールがそれぞれ描かれている。もうそれはすっかり色あせ、
初めて見た人ではそれが何か確認する事は出来なかっただろう。だが、ルースにはそれが何かはっき
りと理解できた。
傾いた日が、二機のモビルスーツの影をさらに長く引き伸ばしていた。懐から煙草を取り出すと、
ライターで火をつける。
さらにもう一本、今度はライターを使わず、先ほど火をつけた煙草に押し付け、火をつけた。
一本を口に運び、もう一本を地面に立てると、ルースは腰を下ろした。
紫煙を吸い込み、肺を満たす。二筋の紫煙が宙に立ち昇り、消えていく。
「禁煙、今日で一年だったのに」
ルースは一人、続ける。
「本当にあれで最後の一本になるところだったじゃない」
「今日は、約束を果たしにきたの――しかし、命令も、約束も破られるとは思わなかったわ」
ルースはそれだけ言うと、もう何も言わなかった。ただ静かに煙草を吸っていた。
煙草を中ほどまで吸うと、地面に投げ捨て、ラコタに戻る。もう一度だけ眼をやり、走り出す。
ラコタのエンジン音が遠ざかると、元から喧騒など無かったかのように街は元の静寂に包まれてい
た。ただ二本の煙草から立ち昇る紫煙が、宙でゆらゆらと交じり、掻き消えていく。異なっていたの
はそれだけだった。
19/18 あとがき(見なくていいよ!)
ここまで読んでくださった方にまずは感謝を
この作品は
>>155でも言いましたがこれが処女作です。
「なんか小説書きてぇ! ガンダムの!」
っていうことで書いたのがこの作品です。ですので
>>166さんの指摘のように、
何を書きたいのかハッキリさせず、キャラの設定も考えないままに書き進めたので、
こんな無理のある作品になりました。
そんな作品を読んでくれた人、レスくれた人、ありがとう。超愛してる。
今回の経験を活かして、次の作品を書こうと思っています。
書いたらまたここに投下していいよね?
それでは、失礼しました
乙
>>179 完結おつかれ。
相変わらず文章上手いな。アマチュアが俺ガンやるには充分すぎるレベルで
脱帽だわ。
とりあえず、また偉そうなことを書いとく。
射撃戦と格闘戦が速いテンポで入れ替わる戦闘シーンは、かなり「読ませる」
内容だった。
マガジン交換中のスキを突く敵機、関節の故障、イレギュラーとしての歩兵と
いった、細かいギミックを仕掛けてるのもイイ感じ。
また、休息シーンを入れたり、戦闘中に心理描写のカットインをやったりして、
MS戦をマシン同士の戦いだけで終わらせていないのが、いかにもガンダムしてて
良かった。
褒めるのはここまでにして、マイナス点を。キャラ描写のマズさ具合は自分で
言ってるんで、別んとこで気になった点を書いとく。
登場するキャラやメカの呼称をすべて固有名詞にするのは、やめたほうがいい。
同じ単語が短い間隔でゾロゾロ並んでると、文章がバカっぽく見えるんで。
比喩や代名詞を使ったり、あえてフルネームや形式番号で書いたりして、そういう
のを防ぐようにしとこう。
いろいろ言ったけど、文章の書き具合やストーリー全体の手綱さばきなんかは
イイ線いってると思うんで、次回作も期待。
次はアッグガイが大活躍するような、意表を突いた話にチャレンジしようぜ。
一年戦争でやるジム対ザクのミリタリー風味なんて素材は、どんなに頑張っても
「またこれかよ」な感じがするからなー、どうしても。
乙
スピーディで情報量ある戦闘シーンは虜になりそうだぜ
次回作期待してるよ
183 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 23:50:09 ID:rAca6n8w
完結お疲れ様ー
ところで、お勧めの俺ガン小説サイトってないかい?
>>183 腐臭が漂うサイトでよければ腐るほどある
>>184 頼んだ
ユニバースが閉鎖してから淋しくなったのう
初めて見にきてみたよksks
SS投下率高いのー
雑談から来ました
ガンダムはあまり見たことないがSS読みに
最近で気に入ったのは00イナクトカスタム(赤)あれ、ガンダムじゃねぇw
勧善懲悪のヒーローものの次に見るとなかなか凝った作りに気づく
現場は戦場、だが戦場はじつは世界の系全体、みたいな。
いいキャラしてる人々が多いけど、最近のはイケメソが多くて食傷気味かなw
ガンダムで文章書くのってバランスがすごく難しそうだ
>>179のしかまだ読んでないが破壊に迫力が出ていいな、しんみりしたシーンが生きるジャンルなんだなって思った
俺が大好きなのは量産機(改)旧型機(改)の戦闘のカタルシスだけど
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/22(月) 21:38:48 ID:Cr5t/QSH
>>189 いいじゃん
さぁ早く誰かSSを投下するんだ
SSは書けないから話題でも投下するか
いい感じに過疎っちゃったけど、なんか盛り上げる方法無いかな
良いスレだと思うから、盛り上がって欲しいんだけどなぁ
此処は種死のif物でも構わないのかな
>>192 もちろん構わないと思うよ!
期待しとくわ
SSじゃなくて、全く新規の世界観でガンダムの長編小説とか投下するのって
需要有るかな?
それもSSじゃね?
あ、SS=サイドストーリーっていう理解なのか
ファーストガンダムの連邦軍部隊が種の世界にやってきましたみたいなのはここでもいいの?
ok
>>197 種クロスってどうもあんまり知らない作品とのクロスが多くて食指が動かなかったんだけど、
連邦部隊とのクロスはすげー読んでみたいぜ。期待
最近思ったんだけど、ガンダムの二次創作ってもはやシェアードワールドに近いよな
宇宙世紀0080年 1月29日 地球標準時20:00 ア・バオア・クー宙域 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地 通称『イシコロ』
「補給艦入ります」
コンテナを曳航したコロンブス級輸送艦がドッグへと入港してくる。
その上部にはケーブルで固定された機動兵器の群れがある。
「積荷は第136MS小隊、第687支援ポッド中隊、それと彼らが半年は戦える補給物資です。
詳細はリストにあります」
分厚い目録を持った副官が報告する。
まさか、その凶器を手渡すつもりじゃなかろうな。
根拠地司令と大隊長を兼任するこの私が、そのような雑事に関わるわけにはいかないぞ。
「司令?」
この根拠地に同居している第86哨戒戦隊指揮官が声をかけてくる。
ありがたい事だ。
「何事かね大佐?」
「あのコロンブスも当戦隊に合流するつもりのようです。
上層部は何を考えているのでしょうか?」
彼の疑問は当然といえる。
この根拠地は地球連邦宇宙軍准将である私と、根拠地としている86戦隊指揮官を勤めるこの大佐で収められている。
しかし、そこにある戦力は過剰なほどにある。
まず第86哨戒戦隊。
この戦隊はバーミンガム級戦艦『コンゴウ』を旗艦に、十隻(先ほど一隻増えたが)で構成されている。
その他にサラミス級七隻、マゼラン級が二隻がいる。
所属艦隊を失った残兵の寄せ集めとはいえ、大した艦隊戦力である。
当たり前であるが、ここに所属するモビルスーツが加わる。
その数一個大隊。
歩兵や戦車を含める地上軍とは違い、宇宙軍の大隊とはモビルスーツと支援ポッドのみで構成される。
その戦力は強力で、三個中隊編成であるこの大隊は、RGM-79、通称『ジム』が二個中隊24機、支援ポッドRB-79、通称『ボール』が一個中隊12機で構成されている。
彼らは私の目の前の大佐が指揮する戦力で、艦艇も含めてこれだけでも十分強大な戦力であるが、ここに根拠地の戦力が加わる。
当根拠地は防衛戦力として、遺棄艦艇から取り外した無数の武装が設置されている。
また、マゼラン一隻、サラミス三隻を直衛戦隊として指揮下に持ち、ここへモビルスーツとモビルポッドの大隊が一つずつ所属している。
確かに過剰なまでの戦力である。
「もちろん理由はあるさ」
私は大佐に真相を教えてやった。
この根拠地は、一年戦争がもっと長引いた場合を想定して建設が決められていた。
もっとも、設営隊が地球衛星軌道を出発した時は占領後のア・バオア・クーを使用するつもりだったのだが。
予定よりも大きな損害だったが、とにかく連邦はこの宇宙要塞を陥落させた。
しかしながら、そこはあまりにも損傷しており、少し手直しをしたら翌日から味方艦隊を駐屯させるというわけにはいかなかった。
そういうわけで、修復完了までの拠点として、最寄の一番大きな小惑星にこの根拠地の建設が決定された。
「建設の経緯はわかりました。
ですが、それと現状に関係があるのですか?」
「まだ私の根拠地の第一話が終わったところだぞ。
黙って聞きたまえ」
今のこの状況は、そう簡単には説明しきれないのだ。
まあ色々あり、この根拠地が建設されるわけなのだが、建設を請け負った工兵大隊は困り果てた。
この宙域全てを管轄する一大軍事拠点と、激戦の残骸を回収するジャンクヤードとしての役目は、できるだけ早く完成しなければならなかった。
ジオン公国改めジオン共和国との停戦協定は成ったが、修理すれば使用可能な武装は広範囲に渡って散乱しており、双方の抗戦派も数多く存在している。
特に、戦闘能力を維持したまま行方不明になっているジオン宇宙軍残存艦隊の足取りが掴めない。
サイド3に近いこの要塞としては、のんびりと復旧工事を進めていくわけにはいかないのだ。
最悪、完成と同時に奪取される恐れすらある。
そんな折、ア・バオア・クー内部にて偵察行動中のボール小隊が、単独で戦争を継続していた学徒兵操るザクによってほぼ全滅される事件が起こる。
要塞内部の安全確認のために復旧作業はさらに遅延し、地球連邦宇宙軍の戦略は大幅な遅延を見せる。
一年戦争において連邦軍を圧倒したジオン軍の戦闘能力を、彼らは現在もなお恐れていた、
それが、要塞復旧までの仮設基地に過ぎないこの根拠地の重武装に影響している。
「近い残骸が集められている理由は自分も理解しています。
この根拠地や艦隊の重武装もです」
「だったら何が疑問なんだ?」
俺は、苛立たしげに尋ねた。
まさか、准将程度では多すぎる戦力だとでも言いたいのか?
「正直な話、准将閣下と私を合わせると、少将でも多すぎる戦力をこの根拠地は有しています。
明日にはマゼラン4隻が合流予定と聞いていますが、これはもう、異常ですよ」
多すぎると言うのだった。
失礼な大佐だ。
まあ、確かに俺の管理能力を超えている事は事実だが。
「まあ確かに、正面戦力に加えて工兵一個大隊も加えると異常な戦力だがな。
それですら理由がある」
俺は、この根拠地の指揮所の片隅にある一角を見つつ教えた。
軍事基地の重要拠点の真っ只中で白衣をあえて着る男女。
本来ならば前線にいるはずの無い、地球連邦軍技術局の人員である。
「これは独り言だがね。
連中は『ペーパークリップ作戦』の人員だ」
それだけで大佐は納得の表情を浮かべた。
この妙な名前の作戦は、ジオン公国の優れた科学技術を吸収するべく発動した作戦である。
一年戦争中は特別な作戦名も無く動いていたが、戦争終結後、二度と連邦が遅れを取らないために戦後処理と平行して進められている。
敵国首都に一番近かった要塞に設置されるとすれば、ある意味最重要拠点である。
ここに至り、目の前の大佐はようやく護衛戦力の強大さの理由を理解したのである。
「そういうわけでしたか」
大佐は納得した表情で答える。
もちろん、ア・バオア・クーが修復された後にはこの根拠地の施設ごと要塞に移籍するのだが、そこまでくどく説明する必要はない。
「ジオンの科学技術は進んでいる。
その最終防衛ラインともなれば、これはもう宝の山だよ。
私の持つ部隊も、君の戦隊も、彼らの護衛が本当の主任務だ」
白衣の集団を見る。
彼らは今日も、回収した赤いモビルアーマーの残骸を調べている。
一年戦争最後の激戦で、複数の艦艇と多数の機動兵器を破壊した、Eフィールドの魔物。
大した戦力はいないはずだったあの宙域では、多くの将兵がいないはずの強兵によって殲滅された。
輸送艦に偽装した偽装支援艦。
船体こそただの徴用船だが、そこには新型の高機動型モビルスーツ『ヅダ』の完成機。
我が軍のボールに匹敵するモビルポッド『オッゴ』の部隊。
よほどのプロが乗り込んでいるゲルググ。
そして巨大な『赤いモビルアーマー』など、精鋭中の精鋭が乗り込んでいた。
件のモビルアーマーは残念ながらコクピットは回収できなかったが、戦闘中の記録からモビルポッドの母機として使用されていた事はわかっている。
それを参考に、技術部の連中はボール用にデザインした機体を作りたいようだ。
しかし、そんなもの母艦を新造すればいいだろうに。
戦争が終わったとはいえ、我々地球連邦宇宙軍にはそれを片手間で行えるだけの国力があるのだから。
宇宙世紀0080年 1月29日 地球標準時20:30 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地直衛モビルポッド中隊
無限に広がる大宇宙。
昔の人間はよく言ったものだ。
モニターに表示される世界は、どこまでも広がりを持っている。
もっとも、人間にとっての宇宙とは非常に狭い。
地球を中心として、木星を外縁に置く楕円形。
スペースコロニーと俺たちの基地のようなステーションを除くと、宇宙船以外に人類が生存できる場所はない。
そして、戦争が始まった。
人類の世界は密度を増したが、範囲という観点ではさらに狭くなった。
人類が暮らすためだけに建設されたスペースコロニーは破壊され、民間船舶はそれぞれの敵対勢力に破壊された。
学術的な観点から設置された無数の拠点は放棄され、深宇宙探査プロジェクトは全て中止された。
その反面、普段では無視されるような経済的ではない航路が優先的に開拓される。
経済的な視点からでは無駄とも言える短い距離に軍事拠点が増設される。
「人類は、当分木星以上の距離には行けないな」
モニターに映し出された部下たちを見る。
支援モビルポッド『ボール』
丸い本体に二本のアームという可愛らしい外見をしているが、頭頂部に装備された180mm低反動砲が機動兵器である事を主張している。
「こちらトネ04、定時報告、異常なし」
レーダーの可能索敵範囲と視界の中に異常はない。
まあ、国家間の全面戦争が終わった後に暴れる元気がある奴などいるはずがないのだが。
「しかし隊長、昨日今日と凄い数の増援ですね」
係留されているコロンブス級輸送艦を見ていたらしい部下から話しかけられる。
「最終決戦じゃあ随分と叩かれたからな」
「叩かれたといっても、戦争は終わったんじゃないんですか?」
「連邦政府は、ここを今後の対ジオン最前線にするつもりなんだろうよ。
それに、ここはいずれ隣の要塞へ移るんだから、戦力はいくらあっても多すぎる事はないってわけだ」
「なるほど」
部下を納得させたところで撤収の準備を始める。
交代の部隊は、既に直ぐそこまで来ている。
「そろそろ交代の時間だ。
各機火器管制システムを待機モードへ移行、撤収するぞ」
そこまで言ったところで、俺の視界は白く染まった。
同日同時刻 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地 通称『イシコロ』 作戦司令室
「ソーラーシステム、いや、コロニーレーザーか!?」
白く発光するに留まるモニターを見つつ、俺はそう叫ぶ事が限界だった。
太陽光を集めて対象を焼き尽くす巨大な太陽炉、ソーラーシステム。
ジオン軍の多数を瞬殺した戦略兵器である。
同じく、コロニーを丸ごと巨大なレーザー砲に改造したコロニーレーザー。
こちらは我が連邦軍の主力艦隊を丸ごと消し飛ばした戦略兵器だ。
だが、いずれにせよ衝撃がやってこない。
それどころか、次の瞬間にはモニターが正常に復帰する。
そこには、先ほどと変わりのない光景が広がっている。
「システムチェック!警戒部隊と連絡を早く取れ!
直衛部隊は全機出撃、戦闘態勢に入れ」
「モニターの電源を切れ、念のため再起動するんだ!」
「レーダーシステム異常なし。ミノフスキー粒子濃度通常」
「警戒部隊から状況の説明を求める通信が入っています」
我に返ったオペレーター達が報告や指示を取り交わす。
「大佐、どうにも嫌な予感がする。
申し訳ないが、サラミスで周辺偵察を頼む」
「はい、直ぐに命じます」
何が起きたというのだ。
嫌な予感が収まらない。
そんな俺の予感を、通信士が補強する。
「方面艦隊司令部との連絡が取れません。
ア・バオア・クー占領部隊ともです!」
これは普通の事ではない。
要塞占領部隊はマゼラン級だけでも三十隻いる大艦隊だぞ。
ミノフスキー粒子が通常濃度の状況で、それと通信が取れないなんていう事はありえないのだ。
「最大望遠で要塞を映せ!目視でもある程度状況がわかるかもしれん」
光学での観測を指示する。
電波での索敵が困難な現在、一定範囲内の距離では光学観測が使用されている。
要するに、西暦時代に海軍の船乗りたちがやっていた、双眼鏡や望遠鏡での索敵をもう一度やっているわけだ。
「映像出ます!」
モニターに映し出された光景を見た我々は、今度こそ絶句した。
そこには見たことの無い艦隊と、青く輝く地球があった。
ここから大きく見えるはずのない地球にも十分意識を持っていかれたが、それよりも目の前の艦隊である。
小爆発を繰り返しながら艦隊から離れていく損傷艦艇。
機関が停止したらしく、救命艇を発進させていく落伍艦。
航行不能になり友軍に曳航されていく残骸。
その周囲では編隊を維持しつつも緩慢な飛行を行う戦闘機の群れ。
「これではまるで敗走ではないか!」
私は地球連邦宇宙軍准将だ。
准将とは最下位ではあるものの将軍であり、人の上に立つ者とは常に冷静であるべきだ。
しかし、これは余りにも異常すぎる。
「それはどうでもいいでしょう准将閣下」
冷静な口調に振り向くと、巨大な胸部が目に入った。
「ヒラガ技術大佐、君の口調には何度か注意をしたね」
将軍としての威厳を込めて注意する。
この背の高い女性技術大佐は、27歳の若さでペーパークリップ作戦の現地責任者を務めている。
頭脳明晰文武両道品行方正高身長高学歴高慢巨乳美形と、まるでジュニアスクールの学生が考えたような人物である。
優秀な事は大変結構だが、上官に対する態度がなっていない。
「私の口調よりも、眼前の所属不明艦隊をどうにかしなくて良いのですか?」
「君に言われるまでもない。全てはマニュアル通りに進んでいるよ」
自慢げに振り返ったそこでは、私が定めた緊急対処マニュアルに従って合戦準備が進められていた。
「ミノフスキー粒子戦闘濃度散布、光学・熱源探知システム戦闘モード」
「全艦艇は緊急出航、隊列を組みつつ根拠地から離脱」
「86哨戒戦隊は艦載機の発艦急げ」
「根拠地防衛システム全基稼動を確認、メガ粒子砲群エネルギー充填率98%」
「陸戦隊は対MS装備を持って格納庫へ集合」
全ては完璧だ。
少なくとも敵が想像を絶する超兵器を所有していない限りは。
「私はマニュアルを作るのがとても好きでね。
いかなる事態も想定しているのだよ」
説明するまでもない事だが、所属不明の艦隊が出現する事も考慮に入れている。
もっとも、それはあくまで鹵獲艦艇を用いた奇襲を想定したものだったのだがな。
「それで、准将のマニュアルではこの次に何を?」
「所属不明の戦力に対して臨戦態勢を整えた後にする事は一つだけだろう?」
「まあ、何でもいいんですけど。
私の部下たちには解析を行わせます。稼動状態の機体を必ず確保してください」
外野が好き勝手を言ってくれる。
敵の技術を研究する事が重要なのは承知しているが、そのためならば私の戦力をすり減らす事は許容されるというわけか。
申し訳ないが、そんなふざけた要請など無視だ。
「不明戦力に対し発光信号、本文『所属ヲ知ラセ』連続発信します」
どうせ応答はないだろうと思いつつ、そのやり取りを見守る。
いくつかの人工衛星からサーチライトによる発光信号が送られる。
その数十五基。
どんな無能でも発見できるだろう。
「不明艦隊より応答なし、動きがあります・・・不明艦隊周辺の戦闘機群急速接近!」
「迎撃準備、全兵装使用自由、各艦回避自由!」
艦隊を前進させるという方針は間違ってはいなかった。
根拠地からの距離を離す事により、全ての兵装を好きな機動で使用できる。
さて、不明艦隊のお手並みを拝見させてもらおう。
「不明艦隊から発光信号、我が軍のものとは異なります。
同じ内容を繰り返しているようです」
「敵戦闘機群急速に離脱しつつあります」
「不明艦隊天頂部分に七色の信号弾!意図は不明!」
一瞬で始まった戦闘は、一瞬で終わろうとしていた。
「全艦発砲するな!絶対に撃つなよ!」
何が意図は不明だ。
あれはどう見ても戦闘を回避しようとしているではないか。
「攻撃中止!攻撃中止!」
「信号弾上げろ!」
「全砲台砲撃中止します」
戦闘を始める時は決められた手順に従えば良いが、中止するのにはかなりの手間が要る。
世の中には停戦命令が出されてもお構いなしに発砲したがるような輩が必ずいるのだ。
しかし、今は戦後の世の中であり、戦時中に比べればその恐れは小さい。
戦時中と違い、時間がいくらでもある今は、そのような命令違反に対して容赦のない監査が入るからだ。
「司令、一般回線に緊急周波数にて着信があります。
不明艦隊からの通信の可能性があります」
「つなげ、私が出る」
ようやくご対面か。
どこの艦隊か知らないが、余計な経費を掛けさせてくれた礼をたっぷりとしてやらないとな。
「繋ぎます」
オペレーターの言葉と共にモニターに映し出されたのは、見た事の無い制服を着た軍人だった。
およそ30歳後半といったところだろうか。
激戦の後らしく、その顔には疲労の影が強く出ている。
<<こちらは地球連合宇宙軍第三艦隊だ。
貴官らの所属はどこか?>>
「地球連合?当方は地球連邦軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地である。
私は根拠地司令官のドュパイユ准将だ。貴官の所属と階級を教えてほしい」
地球連合軍とは一体何なのだ。
私の知る限り、そのような名前の軍は存在しない。
地球連合軍というからには、地球連合という国家の軍隊、もしくは古の国連軍の様な多国籍軍なのだろう。
しかし、地球上の国家が地球連邦と言う名の一つの国家になっている今、そのような組織が作られるはずがない。
「当方は地球連合軍なる組織についての記録がない。連邦政府が新設した部隊なのか?」
<<連邦政府?貴官らはユーラシア連邦の軍なのか?>>
「あー、ちょっと待っててくれ」
相手の返信を待たずに通信を保留にする。
頭が頭痛で痛くなってきた。
ユーラシア連邦?
私が地球を旅立った後に、あの地域は独立でもしたのか?
それ以前に、連邦政府という言葉をなぜ不思議そうに言うのだ。
地球連邦が発足したのは昨日今日ではないのに。
「なかなか面白い展開になってきたわね」
この私が苦悩しているというのに、隣の技術大佐は楽しそうな口調で言い放ちおった。
おそらく、今の状況を本当に楽しんでいるのだろう。
これだから技術畑の人間は理解できない。
「ヒラガ技術大佐、それならば君が通信を代わってくれても構わんよ」
「よろこんで」
技術部の女大佐“閣下”と呼ばれる彼女に任せよう。
私はこう、将軍らしく椅子にどっしりと座っているべきなのだ。
本日はここまでです
210 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 01:01:51 ID:FDosS9kt
リアルタイムで投下に遭遇してちょっと感動
期待
乙です
乙っす。
艦隊指令の一人称でやるのか。
MS戦のときが大変そうだけど、がんばれ。
年月日不明 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地 通称『イシコロ』 作戦司令室
「お待たせしたわね。今からは私が話し相手になるわ」
<<失礼だが、貴方は?>>
保留を解いた途端に画面に現れた美女に対し、相手は戸惑いを覚えたようだ。
「地球連邦軍技術部、ヒラガ技術大佐よ。
早速で申し訳ないけど、話を始める前にいくつかの質問をしてもいいかしら?」
<<構いません。どうぞ>>
彼女は簡潔に、しかし多数の質問を行った。
貴方の祖国は? 大西洋連邦だ。
今は何年? コズミックイラ、つまりCE70年だ。
貴方たちの敵の名前は? ザフトに決まっているだろう。
ザフトとは? コーディネーターの軍隊だよ。
コーディネーターとは? 遺伝子を弄った超人だよ。
宇宙暦という年号を聞いた事は? 無いな
ジオン公国という名前をご存知? 聞いた事もない
ザクというモビルスーツは? ジンならば知っているが、ザクというのは新型か?
ガンダムという名前に聞き覚えは? 知らない。わからない。
質疑応答は速やかに進められていく。
さすがに、才能だけを頼りに技術仕官の最高位まで上り詰めただけはある。
頭の良い質問の仕方だ。
基礎的な内容の質問を多数行うという事で、双方が双方を知らないという事実が強く認識されていく。
「失礼します」
感心しながら質疑応答を見ていると、一人の士官が俺の横で囁く。
「どうした?」
「偵察と思われる反応が四つ、当根拠地の背後より接近中。モビルスーツです」
「わかった、破壊してよろしい」
「了解しました」
小声で会話を終えると、向こうの質疑応答も終わっていたらしい。
「准将、どうやら我々は元の世界とは違う場所へ来ているようです」
「わからんぞ、ジオンの工作部隊が我々を眠らせてここへ牽引してきたかもしれないじゃないか」
私が冗談を言うと、ヒラガ大佐は目を細めた。
「准将閣下ともあろう方が、まさか本気でそう思っているのですか?」
「技術大佐、疑問系になるという事がどれだけ失礼かは理解しているのだろうね」
「まさか、本気で?」
腹立ち交じりに反論したが、今度は哀れむような視線を向けられてしまう。
まったく、最近の若い者はなっていない。
椅子から立ち上がり、通信の相手を見る。
「話はわかった。ところで、これを見てどう思う?」
先ほどの士官に目線で合図し、急行中の部隊からの中継に切り替える。
一瞬の間をおき、画面の中の男は軍人としてあるまじき態度を取った。
「ジ、ジンだぁ!!」
恐怖し、狼狽したのだ。
年月日不明 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地
「破壊の許可は出ている。各機続け」
スラスターを最低限に使用しての見事な戦闘機動を行うジムから隊長の命令が飛ぶ。
その通信を受け、出撃した混成機械化部隊は適度な間隔を開けつつ加速を開始、目標へと一気に距離を詰める。
「艦砲来るぞ!」
加速を開始して間もなく、狭い円を描くように散開している彼らの周囲を囲むように、無数のビームが通過していく。
一見すると非常に危険な行為であるが、彼らはそれが危険ではなくなる様に訓練を受けている。
ボール小隊が先行し、その後ろをジムたちが追いかけていく。
基本的に、地球連邦軍は単独での戦闘を行わない。
長距離から艦砲で叩き、支援ポッドの間接射撃を行い、そしてようやく近接戦闘に入るのだ。
今回の場合もそうだった。
ジムたちを追い越すように加速を続けていたボール小隊が小編隊へと分離する。
彼らは隊長の指示に従い、二機ずつのペア、それを二つ組み合わせた四機編隊となり、砲撃を絶やさないように交互に発砲する。
ジンと呼ぶらしい所属不明機たちは、最初の艦砲射撃こそ簡単に回避したが、続けて行われたボールの砲撃に翻弄される。
不運な二機が、艦砲射撃を回避した際の軌道のまま180mm砲弾の直撃を受けて爆発。
残された二機は、スラスターを吹かして大きな回避機動を取り、接近するボールたちに牽制の意味が強い射撃を放つ。
再びボール小隊長から指示が飛び、彼らは小編隊のまま敵機の横を通過する。
二手に分かれ、その場で旋回するのではなく、ブースターによる加速を続けたまま、スラスターの力で強引に旋回軌道に入る。
恐らく、これを見て敵機は勝ったと確信するだろう。
ローラーコースターアタックと呼ばれるこの戦法は、旋回中の攻撃力が皆無になるという欠点がある。
ボールは基本的に正面に対しての攻撃しかできず、上、下、横、背後からの攻撃には回避しか選択肢が無いのだ。
そして、生き残った敵機はそれぞれが左右に分かれたボール小隊へと狙いをつける。
旋回を終え、再び敵機へ向き直ろうとする彼らに反撃の手段は無い。
ビームの閃光が宇宙を駆け抜け、そして敵機が爆発した。
時間差を付けて到達したジムたちによる攻撃である。
ジムたちのできない事はボールが行う。
ボールの弱点はジムが利用する。
一年戦争で洗練された連邦軍の対モビルスーツ戦術は合理的であり、それ故に有効だった。
二機の敵機は、ジムに向き直ろうとする時間すら与えられずに殲滅された。
戦闘時間はおよそ5分。
多勢に無勢とはいえ、あまりにも一方的なワンサイドゲームだった。
年月日不明 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地 通称『イシコロ』 作戦司令室
作戦司令室の中は静かだった。
技術大佐は詰まらなそうに戦闘の結果を見ているだけであり、部下たちは今更このような小競り合いで一喜一憂はしない。
画面の中の男は、目を大きく見開き、地球連邦軍プロデュースのこの小規模戦闘の結果に驚愕している。
ふむ、察するに彼らは開戦劈頭に撃退された我が連邦艦隊に似た状況のようだ。
「それで、あのジンとかいうモビルスーツが貴官らの敵なのか?」
<<え、ええ、そうです>>
動揺を消しきれないらしく、その応答はたどたどしい。
私が初めて実戦に投入されたルウム戦役ですらここまでの醜態を晒す将校は少なかった。
確かに無様な敗走になったが、誰もが最後まで持ち場を守り、文字通り死ぬまで戦い抜いた。
この世界の連中は、ぬるま湯に浸かった様な教育を受けてきたのだろう。
いや、思えば私も戦闘終了後に一時間は誰とも会話できなかった。
そう考えれば目の前の男を批判などできないか。
「ご覧の通り敵機は撃退した。
周辺警戒は我々に任せ、会話を再開しようじゃないか」
<<あの白いモビルスーツは、あなたがたの装備なのですか?>>
ふむ、どうやら彼らにはモビルスーツが無いらしい。
なるほど、それで敵機を見て異様に怯えていたのか。
「そうだ。あれこそが我々地球連邦軍の誇る量産型モビルスーツ、RGM-79『ジム』だ」
<<量産型、あれが、あのモビルスーツが、貴国では量産されているのですか!?>>
「当然だ、量産ができない兵器などナンセンスだろう。
それより君、いつまでも無線で話し合っているのも芸が無い。
どうだろう?我々の根拠地に寄っていく気はないか?今ならば歓迎するついでに修理と治療も行ってもいいぞ」
当然であるが、私の提案に相手は同意した。
正直なところ完全に納得できたわけではないが、我々は異世界に来ている。
突然目の前に現れた地球。
見知らぬ艦隊。
聞いた事のない国家。
ジオン残党や海賊、あるいはテレビ局が我々を騙すためにここまでの事が出来るとは思えない。
可及的速やかに、当面の友軍を作らねばならない。
本日はここまで
197 ◆/l4ylu8SQs氏GJ
ここは俺ガンあり?
ありなら書いてみる。
220 :
機動戦死ガンダムアカカブト ◆NKuG8ME/TU :2008/09/30(火) 15:48:24 ID:+rcDR81Q
あらすじ
東暦1192年。
2月3日。小国ナンバン共和国が、新たな金属製小惑星を発見した。
これが全面戦争の切欠になるとも知らずに。
ナンバンは巧みな憲法術数で占領権を天下統一連合から受領し、即その星(計:小惑星3個)を頂戴した。
苦節22年、僅か22年にして最高文化を作り上げたナンバンは強大な国力と軍力を持った。
ナンバンは5月1日、地球連合に対し宣戦を布告した。
焦った天下統一連合は兵に呼びかけて、必死の防衛網を形成するが、防衛網は極めて薄かった。
しかし、勇猛果敢な一部将兵の奮闘により戦線の瓦解を防ぐことに成功。
この時活躍した天下統一連合のエースパイロット五人は“五本槍”と呼ばれる英雄となった。
苦戦を余儀なくされたナンバンは最新核兵器“タネガシマ”を使い恫喝し、連合に降伏を求めるが受諾しなかった。
その為、ナンバンはタネガシマを天下統一連合の主力艦隊に向け発射。見事に命中したが、被害はそんなに甚大な物ではなかった。
次にナンバンは最新のコロニーレーザー砲“国崩し”を使い、連合に降伏を求めた。
しかし何故か連合は引く気配は無かった。
怒ったナンバンは作戦を強行。
国崩しを天下統一連合本拠地アヅチへと国崩し発射。連合側の人類の約66%が失われた。
遂に長年に渡り地球を統べていた天下統一連合は降伏した。
これを期にナンバン共和国は帝政ナンバンに改名した。
だか直に天下統一連合の残存将兵の蜂起が起こりナンバンは苦戦を余儀なくされた。
急速に力を得た事による内政崩壊、治安悪が重なり紛争が始まる。
しぶとい抵抗勢力との激闘によって戦力を失い、国力が大幅に減っていたナンバンは、占領していた直轄地をどんどん奪われていく。
この戦争によって地球の環境がズタズタに引き裂かれ、朽ちていくのを誰もが予想していなかった。
戦争は泥沼と化し、両者とも7〜8歳の子供を戦場に借り出す始末であった。
もはや戦争に勝ちも負けもなかった。
勝者、敗者ともに不在の戦争の中、勝利を掴もうとする少年達の熱き戦いが動き出す。
221 :
機動戦死ガンダムアカカブト:2008/09/30(火) 15:51:43 ID:+rcDR81Q
メカ紹介
帝政ナンバン
MD(モビル・ドッグ)犬をモチーフにした機動兵器
NHK-01リキ
NHK-02bsギン
TBS-006先行量産型スミス
NTB-04ベン
AAA-00ベニザクラ
天下統一連合残党
MB(モビル・ベア)熊をモチーフにした機動兵器
GPX-001ガンダムアカカブト
GPX-002量産型カゲムシャ
GPX-003マダラ
GPX-004ハイブリッド
222 :
機動戦死ガンダムアカカブト:2008/09/30(火) 15:54:28 ID:+rcDR81Q
約束
・糞と思っても言わないこと
・僕を叩く名無しは荒し。
・荒らしに反応する奴も荒らし
>>222 誰かと思えば新シャアで叩かれまくってたライトじゃん
226 :
記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/05(日) 14:20:35 ID:fR2Pllwz
パソコンが故障して、書いておいた「ガンダム妄想」というあらすじが消えてしまった。
パイロットを操縦中に強化人間にしていく極秘モビルスーツがあり、
敵がそれと戦い、敵の天才司令官が「やつらのなかにニュータイプがいる」とかいって、
敵の女ニュータイプが戦いにいって、互角に戦い、何度か戦った後「おまえは強化人間だろ」と見抜かれ、
「強化人間のくせにー」といわれるが、強化人間が女ニュータイプをやっつけ、
強化人間は故郷を守って終わる。強化人間になり、廃人と化した主人公を恋人が抱きかかえてエンド。
俺ガン書いてみます。
色々突っ込みどころあるかもしれませんが、生暖かくスルーしてくだしぁ。
あ、ガイアギアの年代と微妙にかぶってますが、パラレルワールドということで。
(ガイアギア読んだことないから設定を考慮できない)
宇宙世紀208年。人類が地球を離れてから、既に200年以上が経過していた。
人類は、今や宇宙環境に完全に適応し、火星圏や木星圏のみならず太陽系外縁にまでその手を
伸ばさんとしている。初めて自らの母星を外から眺め、その荘厳な姿に涙していた姿は既になく、
この広大無辺な宇宙ですら支配できると驕る彼らに、だからこそ神はそれを戒めるために使者を
使わされたのかもしれない。
15年前に発見され、アバドンと名付けられたそれは大規模な小惑星群である。数千万年単位で
地球近辺を掠めるその岩塊群は、小さなものでも数百メートル、巨大なものは数キロに達し、
気の遠くなるほど昔から、月や地球に自らの僕を降り注がせていたと推測された。
アバドンを発見した地球連邦の一機関である外宇宙観測研究所は、当初アバドンは地球より
数万キロ離れた空域を通過し、その影響は皆無である、という結論を下していた。しかしその5年後、
外宇宙観測研究所はアバドンの軌道を発見時から大幅に修正し、地球にかなり近接、最悪は衝突する
コースにあることを地球連邦議会に秘密裏に報告した。
これを受け、連邦議会はアバドンに関する一切の案件を特S級機密に指定し、その上で対策機関
として「未開発の小惑星における資源開発研究機関」通称Deva(ディーヴァ)を設立した。
表向きは資源開発を目的とした組織であるDevaの、真の目的は2つ。
一つは、アバドンの軌道を変えるため、アバドンに直接アクセスする船団の編成及びそれに伴う
装備及び人員の確保。そしてもう一つはアバドンに関する情報操作と、その接近により予想される
地球圏の混乱、又は反乱の鎮圧である。
Devaは設立の直後から行動を開始し、5年後にはジュピトリスを越える超大型星間航行船
「クルサード」を6隻建造。厳格な審査と教育を受けたスペースノイドと船団の治安維持を担う
連邦宇宙軍の一部を乗せた5隻のクルサードは「資源調査団」として地球を後にした。
出港から4年後、資源調査団は事故によりクルサード1と乗員537名を失うも、アバドンの
主要なキロメートルクラスの小惑星全ての軌道変更に成功。調査により有力な鉱床と判断された
小惑星「AM−01」と「AM−02」を牽引し、船団は地球への帰途についた。
資源調査団の働きによりアバドンの脅威は去り、全てが収束したかに見えた。
だが、任務を終え5年ぶりに地球に姿を見せた船団は、突如自らを「アバドンより放たれた蝗」
通称ASL(アスラ)と名乗り、Deva本部に対して反乱を起こしたのだ。
彼らは地球側の誘導を無視して「AM−01」をクルサード2ごと地球に向けて加速、落下させた。
連邦軍の抵抗があったものの、「AM−01」は連邦軍最大の宇宙港があるヨーロッパに巨大な
クレーターを穿ち、周辺地域を舞い上がる粉塵で暗闇に閉ざした。
連邦軍が「AM−01」の対処に追われている隙に、ASLは残りの3隻の保有兵力を月に向け、
フォン・ブラウン、アンマンを爆撃すると同時に、月に潜伏していた元Devaの別働隊とともに
これを制圧した。
そして宇宙世紀208年5月15日、クルサード5はグラナダに向けて爆撃を敢行。呼応する別働隊と
同都市を制圧する、予定であった………
タイトル書いてneeeeeee
タイトルは「ガンダムAT」となります(;´д`)。
長い前フリを考えるのにエネルギーを使い果たしたので、今回はここまで。
しかし、ガンダムっぽい前口上は難しい…
新作投下おつかれ。
自分で言ってるけど、前フリ長いな。
この設定を全部把握したうえでSS読みはじめるのは、ちょっとツラいぞ。
Deva=ティターンズ、ASL=エゥーゴみたいな感じで、Zガンダムやりたいんだろうけど。
主人公なんかを通して世界設定を小出しにしていく工夫を考えたほうが、いいんじゃないか。
Zだって、ティターンズやエゥーゴの設立経緯とか、30バンチ事件とかをいきなり説明せず、
カミーユのキャラ作りから始めただろ。
あと、ガイア・ギアやGセイバーのカラミが気になるなら、いっそのこと
宇宙世紀以外を舞台にした、アナザー路線でやってみてはどうだろう。
age
>>216の続き
CE70年6月15日 地球連邦宇宙軍サイド3方面隊第09MS大隊根拠地 通称『イシコロ』 会議室
衝撃的な接触から3時間、その間に我々を取り巻く状況は大きく変わった。
地球連合との間での交渉は未だ始まっていないが、取り急ぎ地球連合軍は停泊中の艦隊をそのまま護衛戦力として提供してきた。
対空砲(宇宙でもこの呼び方をする)の乏しい、戦闘機しか機動兵器のない艦隊だが、我々に対する彼らの本気は伝わってくる。
つまり、良く分からないがモビルスーツを持っている相手なのだから、最悪の場合殺してでも奪い取る、というわけだ。
そのような現状について、我々地球連邦宇宙軍士官たちの間では意見が大きく割れていた。
元の世界への帰還方法を模索する事を第一としつつも、現地戦力(地球連合軍)との共闘体制の強化を叫ぶ我々制服組。
想定外とはいえ、技術情報の漏洩を恐れ、最低限の自衛戦闘以外は避けたがる白衣と事務組。
確かに見知らぬ連中と積極的に関わっていくべきではないとする彼らの意見にも同意できる点は多い。
しかしながら、この根拠地は永久陣地ではない。
最低でも地球連合、あるいはザフトなる陣営との友好的な関係が不可欠なのだ。
「不運な事に、ザフトと我々は既に戦闘状態にある。
だとすれば、モビルスーツを持たず、我々と少なからず友好的な関係にある地球連合軍が友人に相応しいだろう。
諸君らとしても、それは納得できるのではないか?」
私の意見に誰も反論ができない。
そもそも、この根拠地の武官で最上位にある私の意見が決まれば、誰もが従わなくてはならない。
軍法にはそう定められているのだ。
「司令官の意見には頷ける点が多い事は否定しません」
ヒラガ技術大佐は、実に官僚的な表現で私の意見に賛意を漏らした。
彼女は優れた頭脳を持っているが、それを官僚的な意味でも用いる事のできる人間のようだ。
「しかしながら、技術情報の提供には首を縦に振るわけにはいきません。我々にも軍法の縛りがあります」
「貴官の言いたい事はわかるよ大佐。
それと同時に、軍法には柔軟性が持たされている事もだ」
太陽系全体から見れば小さな地域に過ぎないが、それでも宇宙空間とは広大である。
地球連邦軍は名前こそ地球と付いているが、その広大な空間の秩序を護る事を存在意義としている。
活動内容は多岐に渡り、航行不能になった船舶を救助する時もあれば、宇宙海賊を根拠地ごと全滅させる時もある。
スペースコロニーに迫る巨大な小惑星を破壊した次の週に、反乱の兆しを見せたコロニー群の横で示威行動に出た事もあった。
実に多彩なその活動を秩序だったものにするべく、地球連邦軍法には高度な柔軟性を維持しつつ厳密な運用が求められている。
「連邦軍法が将官クラスの軍人に対し、大きな権限を与えている事は私も理解しています。
ですが、軍法は責任なき権限を認めるほど緩いものではありません」
なるほど、そういう事か。
私はようやく理解できた。
いざという時の責任の所在を明確にせよという事か。
「つまり、何かあった時には諸君らではなく、この私が全責任を負う様にせよというわけだな」
「そのように聞こえたのであれば、あるいはそうなのかもしれませんね」
これだから官僚タイプの人間と話すのは疲れる。
素直に全責任を負ってくれといえばいいのに。
「君が何をこの場で述べたいのかは私には良く分からん。
だが、今後何がどう決定されようとも、私の命令に従っている以上、責任は私にある。
もちろん、功績もだがな」
私の回答に、ヒラガ技術大佐は目を見開いた。
この女を始めとして、途中から我々に合流した連中は私を無責任な権威主義者のように受け取っている傾向がある。
大変に失礼な話だ。
権利と義務の関係を理解できないものが地球連邦軍の上級将校になれるはずが無いだろうに。
「責任を私が持つ以上、当然ながら指示には従ってもらうよ」
「もちろんですわドゥパイユ准将。予備的な行動は既に開始しております」
いつもより好意的な発音の言葉でそう答えると、彼女は今後想定されうる可能行動についてを説明しだした。
簡単に現状を要約すると、我々は元いた世界とは別の世界へ来ていると推測される。
地球は地球連合と呼ばれる西暦時代の国際連合のような組織があり、その下部組織に地球連合軍がある。
地球上には大西洋連邦、ユーラシア連邦、オーブ連合首長国といった複数の国家が存在している。
敵はプラントと呼ばれるコロニー群であり、コーディネーターと呼ばれる遺伝子調整を行って誕生した人間たちが運営している。
プラントはザフトと呼ばれる軍隊を持っている。
地球連合軍は艦艇と戦闘機を主兵器とし、対するザフトは艦艇の他にジンと呼ばれるモビルスーツで武装している。
地球上のいくつかの国家は中立を宣言している。
地球人類とコーディネーターという異なる人種間による対立が発生している。
「このほか、地球ではブルーコスモスと呼ばれる人種差別組織が活発なコーディネーター排斥行動を起こしているそうです」
全くこの女は、予備的な行動と言ってはいるが、既に情報収集を開始していたようだ。
それを咎める気はない。
いずれにせよ、確認しなければならない事を予め調べておいてくれたのだからな。
「有用な情報をありがとう大佐。
それでは、我々はこの世界の地球連合軍なる組織と共闘体制を敷くことで決定する。
以後はその方針に従って各自行動してもらいたいわけだが」
「彼らと我々の技術力の違いについて、どう利用していくかが重要です」
「人の話を途中で遮るのはあまり礼儀正しい行動だと私は思わないが、君はどうかね大佐?」
睨み付けるが、彼女は気にも留めずに言葉を続ける。
「失礼しました准将。
我々の持つ科学技術は、彼ら地球連合軍に対して優位に立っています。
ミノフスキー粒子、核融合炉、そしてモビルスーツ。
近代宇宙兵器を構成するこれら基礎技術において、我々の優位性は揺るぎません」
「彼らは核融合炉を持っていないのか?」
「はい、信じられない事に」
大佐は整備班長に視線を送る。
トリアーエズからジムまで、コロンブスからマゼランまでとあらゆる兵器を扱ってきた経験を持つ熟練の老兵は、座ったまま口を開いた。
「何か手伝える事はないかと連中の艦艇や戦闘機を見せてもらった。
戦闘機はまあわかるが、信じられない事に艦艇に核融合炉は搭載されていなかった」
「貴方も技術部もそう言うのですから隠蔽ではないのでしょうな。
しかし、そう考えると我々の優位性はまさに圧倒的の一言に尽きる」
核融合炉に加えてモビルスーツもない、ミノフスキー粒子も使用していない。
そんな相手にどのような交渉ができるのか、考えただけでも愉快になる。
「ザフトはニュートロンジャマーと呼ばれる核分裂を抑制する特殊な兵器を広域に使用しているようです。
大規模な戦闘に参加していないため、これが我々にどう影響するかは不明ですが、少なくとも地球連合に対して強気に出る材料となるかと」
「当然だよ大佐」
私は自信に満ち溢れた声で答えた。
詳しい年表は知らないが、少なくとも数十年の単位で我々はこの世界の先を行っている。
「准将、よろしいでしょうか?」
ここで、先の遭遇戦で活躍した根拠地直衛部隊の部隊長が挙手する。
目線で発言を促す。
「ありがとうございます。
先の戦闘結果を数回に渡って精査しました。
敵は機動兵器同士の本格的な格闘戦に対して、本格的なマニュアルを持っていない可能性があります」
彼が言いたい事はつまりこうだった。
物量の差こそあれ、敵のモビルスーツ小隊はこちらの攻撃に成す術がなかった。
新兵だけの部隊だったと好意的に見積もったとしても、これは正式な訓練が多機種混合の攻撃を想定していない事を示している。
艦砲とボールの支援射撃ではそれなりの対処をした事から、恐らくは開戦当時のジオン軍程度の練度と想定される。
「ふむ、そうなると我々の持つ全ての情報に大きな価値がつくことになるな」
モビルスーツ同士の戦闘、あるいはモビルスーツを含む艦隊戦が未経験な軍隊。
ジオン公国との全面戦争を終えたばかりの我々から見れば、訓練未了の訓練兵と変わらない。
「はい、准将の仰るとおりであると自分も考えております」
「ありがとう。そのあたりも加味した上での交渉が必要だな。主計課長」
私の言葉を受けて主計課長が起立する。
当然ながら、私が訪ねたい事は理解している。
「現在速やかな補給が必要な物資はありません。
艦隊の推進剤、弾薬は現状維持のままですとおよそ半年分あります。
モビルスーツおよびポッドの物資も同様です」
「根拠地の維持についてはどうだ?」
「糧食については係留しているコンテナが破壊されなければ一年以上持ちます。
水、空気についてもある程度は循環させていますので同様です。
その他物資についても同様とお考えください」
主計課長の回答は満足できるものだった。
ア・バオア・クーが復旧次第輸送する事になっているため、この根拠地には多量の物資が蓄えられている。
急に孤立した現状であっても、取り急ぎ必要とされるものはない。
まあ、あくまでも戦闘を行わないという仮定に基づいての試算だが。
「取り急ぎは、我々がどのような存在であるかを明確に認識できる情報を伝える事とする。
その上で、彼らの持っている情報と、無いとは思うが同様の事例が無いかについてを尋ねる。
念のため、臨戦態勢は整えておく」
「臨戦態勢はいつまで?」
第86哨戒戦隊指揮官のハートリィ大佐が尋ねる。
臨戦態勢となると一番影響を受ける部隊としては当然の質問である。
「先方でそれなりの地位にある人物との交渉が決まるまでだ。
苦労を掛けるが、よろしく頼むぞ」
私の言葉にハートリィ大佐は敬礼して答え、そして会議は解散した。
方針の決まった軍隊の行動は早い。
停泊している艦隊を通じて地球連邦軍と地球連合軍の間で本格的な交渉がスタートするのはその三日後の事である。
が、しかし。
その前にもう一波乱が待っていた。
一通の無線から、それは始まった。
書くのに時間がかかった割には戦闘がなかったです。。。
次回は派手にドンパチをやれればと思うのですが、宇宙空間の戦闘をくどくなく書くの難しすぎ。。。
オリジナルなガンダム小説を書いてみたいんだけど
イメージが沸かなくて、ちょっとこのスレ見てる人にお願いがあるんですが
その、今から言うコンセプトのガンダムをどなたかデザインして(イラストを描いて)
頂けませんでしょうか?
コンセプト
種世界のストライク、インパルスの様な
ベースとなるガンダム+オプションパックの換装で、近距離、中距離、長距離の戦闘に
対応出来るタイプのガンダム
ベースとなるガンダムのイラストと、それぞれのオプションパックを付けた時のイラストを
描いて頂けると助かります
近距離時の武器は
ソードストライクやソードインパルス的な剣を使うタイプ
中距離時のオプションパックは
エールストライクやフォースインパルス的な
ビームライフル、ビームサーベルを主な武器として使うタイプ
長距離時の武器は
ブラストインパルス的な、オプションパックに大き目のキャノン砲(V.S.E.R的な)の付いたタイプ
何卒よろしくお願いします
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 18:10:12 ID:wco2TjK4
キャラデザインがTONYかいとうのいぢのガンダムが見てみたい
なんかない?
>>237 そこまで機体としてかぶせるならそのままSEEDのを使えば良いのでは?
オリジナルとはいえ設定をそこまで流用するなら
ストライクに色を付けた様な感じで良いと思うんだけど。
240
243 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 20:32:35 ID:xPmUS4fO
立体むずいのにうまいなお前ら・・・
俺もジャンルは違うががんばろう
245 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 16:44:18 ID:+YOoFA95
最近のは敵味方ともガンダムばっかだから、主人公をゲルググあたりに乗せて
敵はみんなガンダムにすればいい。もうサブキャラも戦艦も要塞もガンダムにして、
主人公だけガンダムとは違うモビルスーツに乗ればいい。
ガンダムじゃない奴がガンダムを壊しまくる。最悪最後のガンダム。
逆に何の設定も無しで絵だけ投稿して小説創ったりしてくれるの?
>>247 コンセプトくらいは書いておいた方が良いんじゃない
>>245 激しくサンクス
できれば、もう少し画像のサイズが大きいかったら嬉しいなと思うけど
大まかなデザインは見られました
このデザインを元に、プロット書いてみます
_ ∩ _ ∩
( ゚∀゚)彡
>>197 ◆/l4ylu8SQs ( ゚∀゚)彡
>>197 ◆/l4ylu8SQs
⊂彡 ⊂彡
251 :
237:2008/10/17(金) 00:03:38 ID:Iv8lCobA
ごめん、
>>245で
>>241のデザインのイメージでやってみるとか言っちゃったけど
一話書いている内に、
>>241のイメージじゃ合わない事に気付いた
どうイメージに合わないかと言うと、肩パーツとか腕パーツとかがゴテゴテし過ぎ
>>241のイメージをフリーダムガンダム的なイメージとするなら
自分が欲しいガンダムのイメージは
アストレイレッドフレームとかターンAとかを素体に、インパルスとかストライクとかの
ストライカーパックとかシルエットフライヤー的な物で戦況に対応させる感じの
あんまり飾り気の無い、強そうに見えない感じで
ぶっちゃけて言うなら、イメージで言えばドレッドノートとか、アルミューレ・リュミエール用の
バックパックを装着していないハイペリオンとか、そんな感じの・・・
注文多くてごめんね、自分で描ければ一番早いんだけど絵は無理だから
できれば、そういう方向で新しくデザインしてもらえると助かります
>>242のイメージは何というか、ザンボエース的なイメージだし・・・
252 :
237:2008/10/17(金) 00:04:10 ID:Iv8lCobA
ふっ、こいつ口の利き方を知らん
>>251 じゃぁ、アストレイにストライカーパック付ければ良いんじゃないの?駄目なの?
255 :
237:2008/10/18(土) 12:01:34 ID:jZOsb+dK
>>253 ごめんね、母さん口の利き方下手でごめんね
>>254 できれば、新作のガンダム作品として
今までのガンダムのデザインそのまま持ってくる事は避けたいんです
だから、描ける人に、デザインしてもらって、そのイメージを元に始めたいんです
256 :
241:2008/10/18(土) 15:07:45 ID://yhLayO
とりあえず1、2行で良いから簡単に設定書いてくれないだろうか
見た目のイメージよりもこんな勢力のこういう機体、ってな感じでさ
ミス、上の名前は245に脳内変換しといてくれ
259 :
237:2008/10/18(土) 16:12:06 ID:jZOsb+dK
>>256 OK
今考えているプロットでは
世界観は、地球連合政府、コロニー連合、月政府の三勢力があって
元の戦争は、コロニー連合の独立運動に端を発した形で地球連合政府との間に起きたが
この戦争に、月政府がコロニー連合側に与する形で開戦3ヶ月〜4ヶ月後ぐらいに
参戦してきたと言う流れ(と言っても月面連邦なりに利益なり何なりがあるから場合によって
コロニー連合と共闘するだけで完全に手を組んでいるわけではない状態)
モビルスーツ自体は最初に投入してきたのはコロニー連合、追従する形で月政府も
モビルスーツを投入して来ている状況下で開戦から半年が過ぎ
地球連合政府もようやく、戦線に量産型モビルスーツ(GMとか、ジェガン的な?)を投入できる
状態になった所
地球連合政府は、コロニー連合に表面上は与しているものの、水面下では地球連合政府に
手を貸しているコロニー内で極秘に、量産型MSから取得したデータを元に次期新型機として
同型のガンダム(デザインは同じで、オプションパックが違うだけ)を三機開発する
それぞれ、遠距離、近距離、中距離用オプションパックが装着された状態で起動テストの
スケジュールまで立てられていたが、コロニー連合は、ガンダムの開発に関与していたコロニーを
前々から怪しんでいて、極秘調査を行い、連合用のMSを開発していた事を確認済み
月政府も、同様に、そのコロニーの内情を知り、新兵器(ガンダム)奪取のために、コロニー連合と
月政府がほぼ同時期に工作員を送り込んでいた
結果、開発された三機のガンダムは遠距離戦用はコロニー連合に奪取され、近距離戦用は月政府軍に奪取され
地球連合軍には中距離戦用だけが新造艦と共に残った
こういう設定
ごめん、1,2行でまとまらなかった
>>259 了解した
SS書く燃料になるならいくらでも書きなおすぜ!
261 :
237:2008/10/18(土) 16:29:00 ID:jZOsb+dK
後、一応考えているプロットとしては
コロニー連合の独立運動が起こった理由は、地球連合政府が立てた
外宇宙移民プロジェクトにあると考えています
表面上は、外宇宙に人が住む惑星を見つける計画、しかし、その実体は
コロニー開発と同じ、棄民政策であった、というのが理由になるでしょうか・・・
開戦までの経緯に関してはもう少し考えてみたいので、少々変わるかも知れません
いいねえ棄民政策。
戦争の理由としては、一番民衆が爆発しやすい。
というか、その裏の理由があってもいいかもしれないけどね。
金持ちと貧乏人じゃ、問題にするポイントが違うだろ?
264 :
237:2008/10/18(土) 19:07:34 ID:EA9OoTq2
>>263 かなりイメージに近付きました
この路線でオプションパック三種類までデザインできそうなら
是非お願いします
265 :
263:2008/10/21(火) 08:18:56 ID:Fzxh8H9r
メイン以外の武装が分かんないから教えてくれまいか?(´・ω・)
あと、SS投下しにくい空気っぽくなっちゃってごめんね
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 09:25:06 ID:bkUexRof
その3人のガンダムのパイロットで3角関係なんてどうだ
士官学校の同級生だったとかで
>>265 >>237に、
>近距離時の武器は
>ソードストライクやソードインパルス的な剣を使うタイプ
>中距離時のオプションパックは
>エールストライクやフォースインパルス的な
>ビームライフル、ビームサーベルを主な武器として使うタイプ
>長距離時の武器は
>ブラストインパルス的な、オプションパックに大き目のキャノン砲(V.S.E.R的な)の付いたタイプ
ってあったから、武装の内容的にはおまかせじゃね?
ストライカーとかシルエットとかウィザードの、さらに極端な奴にすれば?
268 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 20:23:55 ID:7IcK1ozv
269 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 23:39:11 ID:9CM75lyI
270 :
237:2008/10/25(土) 03:30:27 ID:rMPrWHiL
271 :
269:2008/10/25(土) 12:23:20 ID:1oJGk7bW
>>270 何も謝らんでも…
むしろSS頑張ってくれぃ
おれにとっちゃ如何に盛り上げれるか、だからな
>>268って新シャアでメカ書いてた?
足のラインとかが似てる気がするんだが
方向性としてはステイメンとかみたいなのも有りだよな。
いや、今ならむしろGNアーマーか。
その辺は
>>237の好みの路線で良いんだろうが。
273 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/25(土) 15:52:39 ID:saIHcmlM
オリジナルガンダムは描いてました
>>237 のガンダムを今更だけど描いてみてもいい?
ガンダムクロスオーバーSS倉庫では
「あの作品のキャラが〜世界に」ってのやってるけど
俺らみたいな一般人が主人公でのトリップ物は少ないよな
種系で、司令官や原作キャラへの憑依物はいくつかあるけど
その他は全然見かけん
つまり、需要がある…のか?
現在ないものに需要があるという思考は変だ
需要は少ないが、少ない需要を満たすことができるってことじゃね
少なくともここに一人、読んでみたい香具師がおるぞ
278 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/30(木) 22:20:31 ID:h0ewM00h
じゃあ、みんなでそういうの考えようぜ
原作知識有りの、一般人1年戦争トリップ物辺りはどうだろうか?
ネット上探しても、これは数えるほどしかない上に長編は皆無だから
うまくいけば面白いのできるかも・・・しれん
仮想戦記なんかでたまにあるよね
どちらかと言えばファンタジーの方が多いかもしれないけど
連邦、ジオン両方に一人ずつトリップ、主人公二人とかおもしろそうだな
一般人だから、MSパイロットとかは無理になるのかな。それだとだいぶに難しそうではあるが
280 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/10/31(金) 20:42:01 ID:hqD+agaL
ジオン編と連邦編やるのはいいかも
これなら作者複数で参入できる
ついでにアクシズ編とか、アナハイム技術者編とか
増やそうと思えばいくらでも増やせるな
アナハイムはともかく、連邦とジオンなら
やっぱりパイロットがいいんじゃね?
才能皆無の一般人トリップ物なら、運だけで勝ち残るような
いわゆる勘違い系にするか、もしくはニュータイプか強化人間にして
回避能力だけはアホみたいに高いやつにすれば生き残れる
ゲームマニアでカプのガンダムゲーやりこみのやつが
ジムでリトルエースになるとかも面白そうだぞ。
ちょっと考えてみた。
・連邦編
目が覚めるとそこはガンダム世界の某コロニーだった
その後、一般人としてアムロ達と一緒に
偶然ホワイトベースに保護される
負傷したリュウかハヤト辺りに代わって臨時パイロットへ
ガンタンクで適当に戦ってたら、偶然ジオンのエースを墜としてしまい
勘違いされたまま戦果を上げてしまう
レビル将軍から支援物資として、改修したプロトタイプガンダムを
ミデアで(もちろんマチルダさん経由)運んでもらい、
なぜか気が付くとガンダムのパイロットに
>>281 そういうのもいいな
ジオン編なら、VFのアキラと同じ動きをするザクパイロット誕生とか
そういう小ネタも盛り込むと面白いかも
「もし自分がガンダム世界に紛れ込んでしまったら」
ってのを考えると、妄想が止まらねぇぜ
セイラさんの風呂を覗いて言い訳して「軟弱者!」と言われたり
ブライトさんに修正されたり、アムロと一緒に脱走したり
奢ってくれるというから、一人だけ残ってラルと酒盛りしたりしてみてぇ
間違っても08小隊とかモルモット隊辺りに配属されると死亡フラグ
そこに(嫌われるかもしれないけれど)最近のガンダムの
味付けを入れてみる実験。
普通の都立高校に通う幼なじみの三人。
ゲーム好きの少年、剣道部の親友、神社の娘の少女。
三人はある日の放課後、夕暮れの河川敷を歩いている。
不気味な音、雷鳴とともに夕立。レール下に退避した三人だが
近くの鉄塔に落雷したショックとともに意識を失う。
気が付いた少年はガンダム世界のアナハイムに。
残りの二人も「飛ばされた」と考える少年は捜索を決意するが
戦時下の一介の少年にはその力がない。彼に興味を持った
技術者の誘いもあり、少年は元の世界のゲームの知識を生かし
MSのインターフェイス開発に携わっていく。
いつの日か「故郷の仲間」を探し当てる事を誓いながら。
一方、ムラサメ研究所には、類まれなNT数値を記録する
「記憶喪失の東洋人少女」が収容され、
ホワイトベースには「片目を失った古武士然とした少年兵」が
配属される……。
なんかケロケロエースで連載されそうな話だな。
>>285-286 主人公の年齢を、従来のガンダムシリーズと同じく
高校生くらいの少年にするか、
もしくはある程度余裕のある大学生〜社会人くらいにするか
それによって内容が大幅に変わるだろうなー
個人的には、ある程度の大人がトリップする方が好みかも
>>287 >>285の内容が結構面白そうだな。こうゆう感じの巻き込まれ型ってのはスリリングでゾクゾクするw
ある程度の大人か……こうゆうのはどうだ?
日々の変わらない日常に、不満は無いものの鬱々と退屈している三十路間近のサラリーマン(主人公)がいた
主人公の趣味は人気のロボット物を題材としたアクションゲームで、上位ランクに行くほどの腕前
そんな日、いつもと変わらずゲーセンに行き、そのゲームにインした途端、巨大な落雷がゲーセンに直撃する
突然の落雷にゲームにインしたまま気を失っていた主人公が目を覚ますと、そこは自分が居た世界とは全く違う世界だった
ここまで考えたけど、この後が浮かばない
体力的にも知能的にもなんとなく使いやすそうだからサラリーマンにしたけどw
問題は、1年戦争が舞台だとしたら
中高生の主人公だとちょっと無理がある事かな
種ならともかく、1年戦争前後に詳しいガノタ中高生はあんまりいないと思う
この点から、ガンダム系のトリップはある程度の大人が多い理由かと
>>288 やはりオタリーマンかオタ大学生が主人公として鉄板か!?
三十路間近のリーマンなら、経験から艦長職とかもできそうだw
長編だと難しそうだと思うから、早期決着のつきそうな設定としては、
目が覚めると、そこはアイランド・イフィッシュだった。
お疲れ様です。
綺麗な不安感というか、水面がゆらゆら揺れているような文章で、
面白く読めました。主人公の気持ちが不安定な感じが新鮮です。
個人名詞は早めに決めたいですね。フルネームで提案してくれると
嬉しいです。正式には、明日、明後日には決めたいね。
シーンは四つと読みました。
1)冒頭夢の中
2)授業風景
3)港での出迎え
4)ヒロイン1の到着
シーンにこだわるのは、背景探しの都合です。ご容赦ください。
(それっぽい素材を探してくる必要があるので)
内容は、自分のほうからは特にツッコミないです。
ただ、もう1シーン付け加えるのかな?
ヒロイン1到着後の食事とか、歓迎とか。
共通部分が終ったあとは、分岐部分にいってしまうので、
そこがちょっと説明不足というか、足りなく感じました。
追加が有るか無いのかあたりを教えてくれると助かります。
(恐らくこの続きで、ヒロイン2側にいくと、どうしても
歓迎のあたりを短くでも触れざるを得ないと思います)
ガンダムとか他のMS、MAは歴代作品のをそのまま?新規デザインとかは無し?
俺だったらダメオタ大学生あたりを主人公に据えるかなぁ
大学も行ったり、行かなかったり。勉強はしたりしなかったり。
スポーツに打ち込んだということもなく、もちろん彼女はいない。
日がな一日ゲーセンに入り浸る毎日……
そんな彼が一年戦争を通して成長したり、しなかったり
いろいろ妄想は進むけど、長編向きの題材だなぁ。書いてみたいがこれ以上手を広げるのも……
イグルーとか大好きな生粋のジオン派がトリップしたら連邦側に、ってのはどうだろうか
常時ジオン目線の奴が連邦にいたら面白いんじゃね?
>>295 それはすごく面白そうだ。
ジムにやられるザクを見て頭抱えたりするわけだな。
元ジオン兵が乗るハイザックに、ジオン残党が追い立てられる話とかなら、わりと設定がラクそうだ。
298 :
237:2008/11/01(土) 15:37:56 ID:5KjbINjI
>>274 是非お願いします
今の所、
>>368のイメージで小説書いてます
まだ、一話の半分も完成してないよぉ
299 :
274:2008/11/01(土) 17:23:05 ID:kisPyuZZ
>>298 了解、今夜中にラフでも上げれたら上げるわ
ついでにage
300 :
274:2008/11/01(土) 22:29:48 ID:kisPyuZZ
>>300 横レス失礼
ちょっとスネ長すぎね?
ZZっぽいプロポーションを狙ったのかしら?(ボディデザインもそれっぽい)
なのに∀系列を連想させるフェイスデザイン
調和が取れていてかつ違和感を感じる。凄く好きですこーいうの
>>301 言われてみればそうかも、足全体のバランスをいじってみる
腕と足は自分でもまだ納得して無いんでガンガン注文ください
もちろんボディも意見があればおk
昔妄想していたのが一部00に先を越されたんで不法投棄していこう。
元々は∀に全て内包されるガンダムから抜け出せる基軸を作りたかったので考えた企画。
あえて西暦(現代からの延長)で、ガンダムを見てあこがれた技術者が「ガンダム」を作った。
それに乗る主人公は技術者はアニメオタク扱いしてバカにしている。
モビルスーツみたいなモノは一応あるけれど、宇宙船にアームがついてるような
作業用機械の延長で、戦争の主力はあくまで戦闘機とかそういうところから
シリーズがスタート。
そこに完全人型の宇宙用”モビルスーツ”を作り、それを「ガンダム」と名付けた
(ガンダムは開発プロジェクトのコードネームで、正式名称は別にある)
なので、技術者や周りの人達はそのMSをガンダムと呼ぶ。
月と地球は互いにミリタリーバランスの監視をするなど緊張状態。
主人公は元々はコロニーか月での宇宙作業に従事していて、いわゆる軍属ではない。
(軍の試験に落ちたとか考えてた)
そこに新型のテストパイロットとして、勤めてる会社からオーディションのオファーを受ける。
オーディションを受けた会場で、地球側にガンダムの存在を認知されて攻撃が始まる。
・・あとはファースト第1話のようにどさくさで主人公がガンダムに乗り込んで戦う事になり、敵を退ける。
その戦果でパイロットに抜擢。
技術者「あの状況でガンダムに乗り、戦うとは。まさにアムロ・レイの再来だよキミは」
主人公「・・ガンダム?・・バカじゃねーの、おまえら。」
今日の不法投棄、ここまで。
>>302 脛を短く、太ももを少し太めにして、二の腕をちょい長く。
腰のパーツにナイフをつけて、胸の装甲に機銃が欲しい。
全て単なるわがままなんで、聞き飛ばしてくだせえ。
305 :
237:2008/11/03(月) 01:18:32 ID:hiE5J7DS
えっと、少し良いですか
第一話書いてて、主要登場人物の名前が何かしっくり来なくて
自分のネーミングセンスの無さにちょっと落ち込み気味です
序盤でメインになる登場人物に関して、皆さんに名前を考える手助けを頂けると嬉しいのですが
よろしいでしょうか?
序盤でメインになる登場人物のプロフィール
主人公
<地球連合軍>
ディット・ヴァルキー(暫定で使用している名前、気持ち的にはこれで良いかと思い始めている)
地球連合軍の軍人、地球育ち。
地球連合軍が開発した新型MS、ガンダムマーズ(マルス)ブースタータイプのパイロット。
某ロボゲー的に所持技能を表すと
????(底力(ニュータイプ的な意味で))、気力+(回避)、援護攻撃、連携攻撃、見切り、SPアップ
な感じの性格。
ロイド・セグラッド(暫定で使用している名前)
地球連合軍の軍人、宇宙育ち
地球連合軍が開発していた新型MS、ガンダムマーズ(マルス)ブラストタイプのパイロット
になる予定だったが、ガンダムマーズ(マルス)ブラストタイプがコロニー連合軍に奪取された為
量産型MSのパイロットとしてガンダムマーズ(マルス)ブースタータイプのフォローに回る役回りになる。
名称未定
ガンダムマーズ(マルス)運用艦、アトランディアの艦長。
外見のイメージは、ジャミル・ニートとかクワトロ・バジーナ的なイメージで性格は
Zガンダム時代のブライト・ノアを少し穏やかにした様な感じ。
リーシャ・マグダルシア(半決定)
月面政府軍の軍人(女)、ポニーテールの強気っ娘。
月面政府軍のガンダム強奪作戦で、ガンダムマーズ(マルス)カリバータイプを奪取し、使用する。
名称未定
月面政府軍のガンダムマーズ運用艦(名称未定、同型艦複数有りの量産艦)の艦長。
外見のイメージは、不思議の海のナディアのネモ船長の様な、ヒゲの格好いい
15〜16歳ぐらいの子供が居そうな感じ(40代前半ぐらい)のイメージ。
性格は00のセルゲイ的な、部下を死地に向かわせる事を内心では快く思わず
軍務完遂よりも、部下が無事に帰って来る事を喜ぶタイプ。
ルウィス・ペインタークス(半決定)
コロニー連合軍の軍人、仮面の男。
コロニー連合軍内でも彼の素性を知る者は少ない。
ただ、中将クラスに彼の後見人を引き受けた存在が居て、その存在は彼の素性を知っている模様。
外見のイメージは、ゼクス・マーキスとかネオ・ロアノーク的な(三十路手前ぐらいと推測される)外見。
コロニー連合軍の軍内でも存在が噂でしか知られていない特務部隊"ゴースト"(暫定使用)の隊長。
名称未定
コロニー連合軍特務隊ゴースト所属、年齢はテッドと同年代ぐらい。宇宙育ち。
コロニー連合軍のガンダム強奪作戦でガンダムマーズ(マルス)ブラストタイプを強奪、ブラストタイプの
パイロットとして、アトランディア追撃を行う。
ちなみに、ゴーストはコロニー連合軍内でも、中将クラスからの密命を受けて動く特務部隊で
その活動内容は、コロニー連合軍が対外的に情報操作を行うため、宇宙海賊に偽装してコロニー連合軍に
攻撃を仕掛ける事から、地球連合軍のガンダム強奪等、日陰者的な作戦行動が多い。
ちなみに、出てくるガンダムの名前はガンダムマーズだったり、ガンダムカオス(後継機)(名称は暫定)だったりしますが
タイトルは「ガンダムM(マーズ)」や「ガンダムC(カオス)」等のタイトルではありません。
タイトル名を冠したガンダムが出てこないガンダムになります。
ちなみに、考えているタイトルは「ガンダムF0」Fが何の略称かは第一話開始時に明かします。
308 :
237:2008/11/03(月) 01:42:49 ID:hiE5J7DS
マーズってのは、軍神マルスから考えた名前
マーズって名前が、軍神マルスの名前を付けられた星とかそんな話もあるらしいけど
火星は全然関係無いけど、ガンダムの名前はガンダムマーズ又はガンダムマルスで行きます
後、ガンダム強奪でガンダムVSガンダムとか、主人公を追う敵の特務部隊とか
そういうネタについてはオナカいっぱいかも知れないが、そういう方向からしか動かせる
アイデアが思い浮かばないんだ・・・スマソ
>>308 んじゃ、「マルス」のほうがいいかも。
火星もギリシャ神話から取ってるけど、あっちは「マーズ」のほうが日本じゃ一般的だし。
あと、ありがちのネタをやるなら、自分なりの工夫を少し混ぜてみてはどうだろう。
>>305を読むかぎり、
・地球政府vs宇宙在住者
・パーツの追加や交換でタイプが変わるガンダム
・強奪したガンダムを使って主人公を追撃
・特務部隊にいる仮面男
と、デス種そのまんますぎる。
これで、能力が異様に優れた新人類&人工新人類とか、世界を動かす闇の組織とか、
人類を導こうとする自称選ばれし者とか出たら、もう完璧だ。
そりゃ、シロウトが趣味でやるもんだから面白けりゃそれでいいけど、
興味を引く要素がすでに味わってるものばかりになるから、
読み手を引っぱっていくのが大変だぞ。
上の方にある一般人が1年戦争にトリップする話、
誰かリレー形式で書いてみないか?
大筋もこのスレで決めて、続きは書くのも辞めるのも
宣言さえすれば参加自由とかで
311 :
237:2008/11/03(月) 13:19:17 ID:vm/bIEwb
>これで、能力が異様に優れた新人類&人工新人類とか、世界を動かす闇の組織とか、
>人類を導こうとする自称選ばれし者とか出たら、もう完璧だ。
流石にこういうのが出てくる予定は今の所無いから
後、響き的にマルスよりもマーズの方が何か格好いいからそれで行こうと思ってる
で、ストーリー云々の話をするために
>>305を投下した訳じゃなく
>>305の名称未定のキャラについて、良い名前を付けて欲しいから
>>305を投下したわけで
ストーリー云々の話やガンダムの名前の話をするよりも
名称未定のキャラの名前で、こういう名前はどうよって言うのがあれば投下して欲しいんだが
312 :
237:2008/11/03(月) 13:26:26 ID:vm/bIEwb
>>305 あ、後一つ
>・パーツの追加や交換でタイプが変わるガンダム
その全パーツを、主人公機が使用するのが基本の作品は多かったと思うけど
上記の様に、各パーツを、ガンダムごと敵軍に奪われてるから、主人公機はブースタータイプのみしか使用できないし
強奪した側である月面政府軍やコロニー連合軍も、それぞれ
月面政府軍はカリバータイプ装備のガンダムしか使えないしコロニー連合軍はブラストタイプのみしか使えないから
実質、主人公機が戦況に応じて換装すると言う話は序盤では出てこないから
ただ、コロニー連合の奪取したブラストタイプのみ・・・他の二機には無い、ちょっとした秘密があったりする
機動戦士ガンダムT
●あらすじ
はるか遠未来、地球圏。
時が進むにつれ地球の環境破壊・汚染は深刻化し、
人口の大部分はコロニーや月面都市に移動していた。
いまや地球に住んでいるのはそのどちらにも移住することのできない貧困層の人々。
地球圏連邦はそんな状況を尻目に、さらなるコロニーの増設と外宇宙への入植を目論んでいた。
もはや宇宙を渡る術を得た人類は、穢れきった地球に用は無いとばかりに。
無論、そのような政策に対して異を唱える者も多かった。
「宇宙開発に充てる予算を地球環境の改善に回すべき」
「外宇宙への憧れに取り憑かれ、母なる地球を見捨てるのか」etc.etc.
しかし地球圏連邦はそのような人々の意見を黙殺し、あまつさえ人類の飛躍を妨げる者たちとのレッテルを貼り、言論弾圧まで行う始末である。
そのような経緯があり、地球圏連邦は二つの派閥に分かれつつあった。
一つは外宇宙への進出に賛同し、これを推し進めんとする『宇宙派(コスモス)』。
もう一つは地球の浄化と再生こそ最優先すべきとする『地球派(テラン)』。
二つの派閥の抗争は水面下で激しさを増していったが、あるとき大きな転機が訪れる。
西暦2805年、人類が入植可能な太陽系外惑星の発見である。
これを受けて宇宙派は連邦議会において外宇宙植民計画を強行採択、一気に地球圏連邦内での実権を掌握に出た。
当然ながら地球派はこれに反発し、計画のために見捨てられる形になった地球上では反連邦の機運が急激に高まっていく。
しかし宇宙派はこのような情勢を無視して計画に注力し、あまつさえ反対する者たちに対しての締め付けを強化するばかりであった。
そして、3年後。西暦2808年。
外宇宙植民計画は強硬に推し進められ続け、ついに人類初の外宇宙植民船『アーク1』の完成まであと半年と迫っていた。
だが、この年は人類の新たな門出の年として歴史に刻まれることはなかった。
突如として地球派の連邦軍将兵と地球上のレジスタンス組織が結託、『地球解放戦線』を名乗って地球圏連邦に反旗を翻したのである。
地球圏は、かつてない規模の戦火に包まれようとしていた……。
「T」はTerraでつ
314 :
313:2008/11/03(月) 15:54:35 ID:E6QphzkR
なんの前置きも無い上に流れもブチ切ってごめんなさい
かつてとあるスレで晒して「ガンダム系スレでやれ」と一蹴されたモノを、せっかくだから手直しして晒してみた
こんな序文でとりあえず第一話に取り掛かり中
他にもMS設定とか人物設定とか出来てるけどちゃんと書き進める前にそっちも晒して
意見を聞いてみるべきだろうか
もう一話書き出してるから逆にやめたほうが良いかな…
315 :
274:2008/11/03(月) 16:05:24 ID:MeSm3IgD
>>314 面白いと思う、最初から二つの組織があるんじゃなく、話の最初が分裂ってのがイイ
でも地球派にもっと現実的な理由が欲しいかも、流石に『母なる地球を〜』みたいな
抽象的な思想だけで、戦争を起こす程の組織が成り立つのは難しいと思うんで
>>311 マルス(軍神)って意味ならグラディウスは?
>>310 おもしろそうな企画だな。長編向きの題材だしね
ガチでやるなら参加するけど、大筋を決めるのが大変そうだ
もう既に結構な数の話が出されてるしw
一番楽そうなのはホワイトベースにトリップかな
キャラ放り込むだけにならないようにすれば、おもしろくなると思うし
>>316 基本軽いノリで、時々シリアスで味付けとかだと面白いかも
パイロットにはなったものの、原作知識があるので
激戦区での死亡フラグ回避のために奮闘するとかが王道か?
>>316 おれ285のプロット書いた人間なんだけど、
プロットは書いたものの、ガンダムの二次創作は設定量が
多すぎて把握しきれないのだ。
書いても非難の嵐がおきそうでコワイ。
(内容面ではなく、兵装とか、当時の階級とかの細かい部分)
そのへんのフォロー班の充実ってのも大事だと思うなり。
>>318 迷うたびにここで聞けばいいんじゃないか?
投下する人を叩く様なのはこのスレにあまりいないと思うし
320 :
ナナシ:2008/11/04(火) 05:35:37 ID:mLlmzS2k
一年戦争終結直前。
ホワイトベースの格納庫での話。
「アムロさん。ガンダムの調子はどうですか?」
「調子いいよ」
「最近、我々は最高の技術者を呼んで最強のモビルアーマーを作ることに成功しました。
ガンダムなんかセイラさんに任せて、こっちを使ってください」
ボタンを押すと格納庫の奥の扉が開いた。
「見てください。最強のガンダムRX−78−2.5です」
「2.5って。あきらかにガンダムと形も中身も違うし」
「ビグザムの胴と足、背中にはエルメス、顔はザクレロを参考にして作りました」
「参考にしましたって・・明らかにジオンのモビルスーツだし」
「アムロさん。中身が違います。誰が設計したと思っているんですか。ティム・レイ、あなたのお父さんですよ」
「まさか・・」
「ガンダムにつけたいものがあるって、この間、こっそりホワイトベースに乗り込んだんです。
だけど、ガンダムはその前の戦闘で全部壊れてしまったんで、ジムをガンダムカラーに塗って使っていたんです。
そこで、ジムにそのパーツをつけてみたらガンダム並みの性能が出たのでそのまま使っていたんです。
違和感なかったでしょ」
「まぁ・・・・」
「そして、新型ガンダムには、ちゃーんとつけましたよ。あ・の・パーツ」
「じゃあ無敵だな」
「それが・・弱点がありまして、実はこの倉庫から出られないんですよ」
「わかった。俺が何とかするよ」
アムロはガンダムカラーのジムに乗り込むと、新型ガンダムの下にいき、ビームライフルを真上に向けて数発撃つ。
ビームが核にあたり、爆発。巨大な爆発がホワイトベースを飲み込んだ。
アムロは新型ガンダムを使えないようにするつもりだったのだが、運悪く核にあたってしまった。
そのころ、ジオングの足と色で設計者と殴り合っていたシャアは、ホワイトベース自爆の報告を聞き、愕然とする。
そのころ、ティム・レイはアナハイムで新しいガンダムのプラモデルを作っていた。
つまんね
宇宙暦0088年、アクシズ戦役、後に第一次ネオジオン戦争と呼ばれる動乱は
首魁であるザビ家摂政ハマーンカーンの敗死を以って一応の終結を見た。
しかし、いまだ相当数の宇宙戦力が残存しており、その暗躍は木星航路や
スペースコロニーの安全を脅かしていた。
対する地球連邦軍は、未だネオジオンに制圧された地球圏の混乱が続いており
宇宙軍の再編成が終わらず、事態への対応は遅れるばかりだった。
止むを得ず、エゥーゴの残存戦力やアナハイム=エレクトロニクスの実験部隊。
そして、今回の戦乱でアクシズに帰順しなかったジオン共和国より戦力を接収し
これを糾合、更に、司法取引により戦犯である旧ジオン軍やティターンズ兵士の
一部を傭兵として運用することにより、急場凌ぎの独立宇宙戦団を結成した。
…という感じで、エリア88ばりの賞金稼ぎのMS乗りが活躍するSSをやって
みたいのだが。
エゥーゴの残存部隊は、艦船はネェルアーガマのみ、MSはメタスと百式が中心
最終ロットのネモやシュトゥルムディアスを搭載。
ジオン共和国はチベ改やムサイ改に鹵獲したゲルググやガザCが戦力。
正規連邦艦隊はなけなしの戦力を集め、ガンダムMkVを中心に主力はGMVや
バーザム、マラサイ等
アナハイムエレクロニクスは、ラビアンローズの2番艦ダマスカスローズに
GP計画やZ計画の技術の粋を集めた新型ガンダムが隠し玉。
あと、ジャンク屋上がりのブッホ商会のコロンブスが、傭兵たちの根城で
与えられる機体は、ハイザックやGMUなどの二線級のものが中心だが
廃棄処分同然のギャプランやガブスレイ、バイアランなどのハイエンド機を
危険を承知の上で騙し騙し使ってるって感じで…
傭兵ものはアストレイ、海賊ものはクロスボーンで既にあるから
それとは別の独自展開考えるのが難しいかも
中学生の頃機動戦士ガンダムSEEDエターニアっての考えてる自分思い出して恥ずかしくなってきた
どんな話だか想像もつかない>何とかエターニア
ある意味ダブルオーも海賊とかテロリストに近いからなあ。
見方を変えればガンダムマイスターは傭兵であると言えなくもないし。
どんなアプローチしても既存のネタはあるだろう。
でも
>>322が挙げてるハイエンド機って……。
全部限定生産機だな。
そうそう落っこちてる機体じゃないぞw
ふと思ったけどガンダムでランボー的な話ってあんま無いよな
退役した軍人がちょっとした事件やなんかに巻き込まれて、戦線に戻るみたいな
でも復帰する理由が難しいかもなwわざわざ日常を捨てて戦場に戻るんだから
329 :
名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ:2008/11/05(水) 21:46:35 ID:WcNWxkFr
>>322 その辺りの第3〜4世代は大好物、聞いただけでみなぎるぜ
ハイエンド機はガブスレイとかよりはバウ辺りのZZ系の方が時系列的に自然じゃね?
自分の荒い息遣いが敵に聞こえやしないかと心配になるが、ここは宇宙空間。そんなことはない。
むしろ、ダミーバルーンの陰に隠れている自分の機体が見つかりやしないかと心配になりそうなものだが、そんなことはなかった。
一年戦争の頃から戦ってきた自分のカンは、やつらが完全に油断していることを教えている。
だが、この荒い息遣いだけはなかなか抑えられない。もう考察もやめてしまった。
計器を再確認し、照準を微調整する。
敵は完全に此方に気付いていない!攻撃!
砲口からビームが迸り、敵機であるガザCを火の玉に変えた。
隊長機から、突撃のコールが届いた。近くでダミーバルーンに隠れていた僚機たちが姿を現し、次々に敵機を残骸ないし火の玉に変えていった。
狙い通り、最初に撃墜した機体は隊長機だったらしく、敵はさしたる抵抗も出来ぬまま殲滅された。
戦果はムサイ改が一、ガザCが四。向こうはこの戦区は初めてらしい。
そうでなければ、とっくに逃げ出しているか、死んでいる筈だ。その程度の能力だった。
この第八宙域は、激戦区で知られている。
ネオジオンが崩壊してから、半年たった今だというのに、だ。むしろ崩壊してから知られただろう。
ここは、サイド3と月と地球を結ぶ交易路にある。だから、ネオジオンの残党というたわけどもも、ここを狙うのだった。
地球連邦軍に、この交易路への攻撃を防ぐ余力は無く、そして余力がないからこそこの交易路は絶対必要なのだった。
どうするか?結論は一つ。形振り構わずに戦力を集め、この宇域に派遣する。
そして予備役だった俺が召集され、このジムUにビームキャノンを搭載するべく簡易改造した機体を渡されてここにいる。
えっ?ここがどこだって?
ここは第八宙域第八小惑星基地。この世で地獄を体験できる稀有な場所さ。
しまった、鳥を取り忘れたorz
>>322 イイヨイイヨー
最近色んなネタ(企画)、作品が投下されてていい感じだな
>>143〜の人の二作目はまだかいのう。すっとwktkしながら待ってるんだがw
おいおい・・・いきなり過疎すぎんだろ
どうしたんだよお前ら。創作に打ち込んでんのか?
週末になるとまた盛り上がるさ
そして、数ヵ月後には対策の兆しが!!
ネタ振り
おまえらの考えたモビルスーツを教えてくれ
337 :
322:2008/11/12(水) 00:55:02 ID:2WPHoVd6
宇宙暦0089年初頭、地球連邦艦隊宇宙拠点コンペイ島。
反地球連合国政府機関エゥーゴ所属の機動巡洋艦ネェルアーガマが遊弋している。
「やれやれ、主義主張の違いとはいえ、またぞろ、スペースノイド相手に撃ち合いとなるか…。
創設以来のエゥーゴの理念も、徐々に薄れつつあるな」
「ブレックス准将の横死や、クワトロ大尉の”M.I.A.(戦闘後行方不明)”で、組織の求心力も
また薄れつつある…、栄光ある我がエゥーゴ宇宙艦隊も、この辺りで事実上の解体だな」
「うむ…、まあ、このまま、形骸化が進んで単なる戦闘屋に成り下がるよりは好ましかろうがな…」
先のティターンズの起こしたグリプス戦役も合わせ、二度もの宇宙紛争を平定したエゥーゴ宇宙艦隊も
もはや資力も人的資源も尽きかけていた。
そんな中、シャングリラの年端もいかぬ民間兵のアクシズ戦役に於ける活躍は今や伝説に等しかった。
様々な幸運に恵まれたとはいえ、数多の激戦を潜り抜け、敵のNT部隊を退け、果てはアクシズの首魁
ハマーンカーンまで討ち果たしたのである。
「この艦で奮闘した少年たち、ニュータイプだという噂だが…」
「うむ、だからこそZ計画のガンダムの性能も十二分に引き出せたというわけか…」
最終的にガンダムタイプのMSは、ほぼ全機失われたが、それでもその戦果と功績は計り知れない。
「…彼らはもう充分に戦ってくれたよ、後始末くらいは老人たちに任せてもらいたいものだな」
エゥーゴに残された機体は、百式の改良型に可変MSのメタスが4機、そして最終生産ロットになる
量産機ネモ8機、そして、かっての主力リックディアスの改良型であるシュトゥルムディアスが4機。
ペガサス級強襲揚陸艦の系譜に連なるネェルアーガマ一艦の搭載数としてはフル状態である。
激しい戦いに疲弊しきったこの艦が、最後に一花咲かせるには充分な数であろう。
「しかし、今後の戦いに充分な数であるかどうかは、いささか疑問なところではあるな…」
ニュータイプと噂され、アクシズの主力を悉く単艦で打ち破ったシャングリラチルドレンならいざ知らず
児童向けの立体TVの様に、少数で多数を討ち勝つという安易な幻想に溺れるほど大人たちは青くはない。
理論上では、スペースコロニーをも破壊できる切り札のハイメガ粒子砲も損壊したままになっている。
…暫定的な処置とはいえ、この急造の第88独立宇宙戦団に一体どれだけの戦力を集められるものか。
338 :
322:2008/11/12(水) 00:57:14 ID:2WPHoVd6
ハマーンの戦死後も、なお連邦に投降しなかったネオジオンの残存艦隊は、現在二派に分かれていた。
その内の一派は、エンドラ級宇宙巡洋艦数隻を中心にした機動艦隊で、既に数隻の民間船が拿捕され
略奪を受けている。
旧世紀の大航海時代から、この種の下衆は存在していた…。掲げる旗も無く信念を失った艦隊なぞは
もはやただの海賊に等しい…、もし邂逅したら、その場で手痛い報いをくれてやるだけだ。
もう一派は小惑星を改造した宇宙ドックに篭っていた…、アクシズ本体はおろかモウサにも及ばない
規模だが、発電ユニットや食料生産プラント、宇宙艦船の整備能力など、最小限の基地機能を有して
おり、未だ表立った動きは見せてないが、それだけに不気味である。
…いずれにせよ、地球の重力圏から遠く離れた深宇宙域は、アクシズ宇宙艦隊の庭も同然だった。
二度の戦乱によって地球資源の損耗は著しく、木星航路の再開は急務であったが、惑星間輸送船
ジュピトリスUの就航は徒に遅れるばかりだった。
「あちこちから戦力を掻き集めて、なんとか宇宙国家群の宗主たる体裁は整えたいらしいが…」
「あくまで主導権を手放すつもりはないというわけか、ま、当然ではあるがいじましい限りだな。
いったいどこまで当てに出来るものか…」
「主力はアレキサンドリア級宇宙巡洋艦が2隻、それを護衛する形で旧式のサラミス改が8隻…」
「…ほほう、それでも頭数は揃えたものじゃないか」
「額面通りに受け取るのはまだ早い…、サラミス改の半数近い3隻は0083年に進水した予備役の
火力強化型だぞ」
近代化された宇宙艦船は、いずれもMSの母船機能を有し、艦載MSとの連携を戦術の主体とする。
艦船同士の砲雷撃戦になる確率は有り得ないわけではないが、かなり低かった。
「MS搭載艦には、新型のGMVや、ティターンズから吸収したバーザムを集めているらしいが…
果たして、俄か編成のMS部隊がどこまでやれるものかな…」
「やれやれ、それでジオン共和国からも艦艇を出させたというわけか、こちらも一年戦争時代の
ヴィンテージものだし、一応、近代化改修されているとはいえ、いったいどこまで使えるものか」
「しかし、ヤツら、よくもまあ、あのハマーンに尻尾を振らなかったものだな…」
「無論、我が身が可愛いって事もあるだろうがな…、つまりだ、今更ザビ家の亡霊に阿って
宇宙移民が、何かと立体TV番組の悪役にされる時代に逆行するつもりはないってことさ…」
「賢明だな、あの史上空前のジェノサイドは如何な理由を付けても正当化出来はせん…」
戦力不足から連邦政府は、かっての敵国、即ちジオン共和国からも戦力を掻き集める羽目になった。
供出された艦艇は、正確には重巡チベ改が1隻、軽巡ムサイ改が3隻、そして補給艦パゾクが1隻。
いずれも一年戦争時に就航したものを近代化改修したものであるが、あくまでテロ等に対する防衛
もしくは、スペースデブリなどの大規模宇宙災害に対する備えで、MSの搭載も禁じられており、
本格的な宇宙戦闘なぞ望むべくもなかった。
従って、吝嗇で評判の悪い連邦政府と言えど、仮にも戦力として期待するからは強からず弱からず
といった程度のMSを供与する必要があった。
339 :
322:2008/11/12(水) 00:59:21 ID:2WPHoVd6
UC0079の和平調印後、接収されたゲルググM(マリーネ)やJG(イェーガー)はかっての
ジオン公国の虎の子だったが、さすがにここ近年では性能不足を否めない。
それに比べ、ペズン秘密工廠から発見されたガルバルディーαの改良型βやアクトザクは性能試験の
評価が高く、それなりの数が生産され、グリプス戦役の初頭は月基地で迎撃任務の役に就いていた。
そして、アクシズ戦役時に大量に鹵獲された可変MSガザC、そして放棄された地上施設に無傷で
残されていたガルスJ型、および砲撃改造型のK型は、ごく僅かな改修で宇宙戦に転用出来たため
戦力としては、かなり期待出来る。
要するに、忌々しいジオンの匂いのする機体は、ここで一気に消費してしまう腹づもりであろう。
しかし、ほとんどが一年戦争上がりのジオン共和国のパイロットたちも、それなりに格好がつくことに
なった。
今回結成された第88独立宇宙戦団に於ける彼らの身分は傭兵であるが、敢えてその身分に甘んじた者が
多かったのは、一年戦争の爪痕が如何に深かったかの証左だった。
ネェルアーガマから離れること600宇宙キロ…、第88独立宇宙戦団のもうひとつの宇宙傭兵たちの
根城である輸送艦コロンブス改には、現在、長期作戦に必要な様々な機体や資材が搬入されていた。
傭兵たちの主な乗機として集められた機体、ハイザックもGMUも可も無く不可も無く、取り回し易い
とにかく癖の無い機体だ。
高価なハイエンド機に頼らなくとも数を揃えることが出来れば、それなりの戦果は期待出来るだろう。
…だが、所詮性能的には旧式であり、仮に今日生き残っても、明日はどうなるのか。
「現在確認されているのはガザDか、これでもヤツらにしてみれば二線級って言うからたまらん話だ…」
搭乗しているヤツらの性根のほどは判らないが、ネオジオンのMSは、さすがに最新型というだけあって
とにかく手強かった。
機体の彼我の戦力比を1対3と見積もるならば、敵MS1機を墜とすのに、GMUかハイザックの損耗が
1個小隊、即ち3機かかるか否かというところである。
340 :
322:2008/11/12(水) 01:00:42 ID:2WPHoVd6
仮に敵がグリプス戦役で鳴らしたハイエンド機、例えば、可変MSのハンブラビ等と同程度の性能なら、
並みのパイロットでも、概ね1対6…、もしくはそれ以上か。
もし、これがジュピトリス製のモンスターMSや、”アクシズの毒蛾”のようなNT専用機レベルならば
損害はもう想像に尽くし難い。
傭兵たちの最大の関心事は、機体の”生残性(サバイバビリティ)”であり、それがそのまま自分の生死に
直結している点だ…、戦術論の机上の計算も良いが、実際に自分が戦死してしまっては目も当てられない。
…どのような名誉も、輝かしい戦果も、高額の賞金も、生命あっての物種である。
この第88独立宇宙戦団を構成する兵士の内、司法取引で仮釈放された戦犯やジオン共和国のパイロットの
身分は傭兵という形になっている。
敵機には賞金が設定され、撃墜する毎にTチップカードにポイントが蓄積される仕組みになっており、その
ポイントを使って、機体の改造や強化装備の購入、もしくはより性能の高い機体に買い換えることが出来る。
傭兵たちは文字通り、自分の生命を購うことが出来るのである。
…そして、機体の買い換えの件だが、実は、先刻挙げたハイエンド機とて例外ではなかった。
ティターンズが事実上解体されたとき、あちこちの現場で納品時にトラブルが発生して、呆れたことに
そのまま宙に浮いてしまった機体が続出したらしい。
何せ、あまりに特殊な仕様が祟ってか、並みの基地施設ではろくに運用さえ出来ない上に、今後MSの
運用思想に何らかの変化があれば、そのまま無用の長物に成りかねない代物ばかりなのである。
そういった機体を様々なルートから可能な限り買い漁って来たのが、この特務輸送艦のオーナーにして
ジャンク屋上がりのブッホ商会の会頭シャルンホスト=ブッホである。
軍払い下げのコロンブス級輸送艦を、ごく短期間で最新型MSの実験用プラットフォームに仕立て挙げた
資力や技術力は尋常なものではなかった。
(この艦で吸収した様々な技術を基盤に、後年ブッホはMS開発史に輝かしい足跡を残すが、それはまた別の物語になる)
…この作戦中、ブッホ会頭が生命知らずの傭兵たちに語り掛けた言葉で、後年有名になったものがある。
「…ああ、金さえ出せばクレムリン宮殿だって持ってきてやるぜ」
341 :
322:2008/11/12(水) 01:02:44 ID:2WPHoVd6
>>322です。どうも、遅くなってしまいました。
今回はストーリーの導入部といいますか、まんま設定の説明ですね。
(最後の2行は、元ネタの名脇役のお得意のセリフで、悪ノリですが、もう誰も知らんでしょうねw)
次回から各々の陣営で名前のついたキャラが出て来る予定ですが、登場するMSや部隊編成など
何かご意見がありましたらよろしくお願いします。
また、架空戦記のような扱いなので、もし興味のある方は
>>330氏のように、1エピソードを独立して書いてもらうのも有りかもしれませんね。
それではまた
>>341 おつおつ
なんというブッホじいさん。きっとペガサス級をどっかから引っ張ってくるに違いない
ニヤニヤさせてもらいます(・∀・)
>>143 超遅まきながら「ネズミ達の戦争」を拝読したので、空気読まずに感想書いてみる。
イイハナシダー。
タバコが無性に吸いたくなる話で、いまスパスパやってます。
自分はどっちかというとミリオタで、ガンダム関係はなんとなくしか知識ないんすけど、かなり楽しめましたです。
どなたか触れてましたけど、軍事色の強い量産機モノというのはマニア間ではかなり有りふれてるのかな?
とはいえ自分も近藤ガンダムを何冊かもっているので、あの雰囲気を楽しめたので大変満足ですにゃ。
GMドライバーの女中尉どのはキャラが立っていて非常に好みだ!
以後気になった点。
タイトルがネズミ達の〜となっていて、ガンダムものでこのタイトル、冒頭とあわせて読みすすめると、すぐに世界観を把握出来たので上手いなと感心したのですが、
後半でタイトルを絡ませたらもっと際立ったかもですにゃ。
あとは作品のボリュームを考えると、キャラを絞ってみるとよいかもしらない。
以上さしでがましい私見でした!
ネズミ氏とは気が合いそうだ。あれ…これ最近口にした気がry
これからも創作がんばってください。
344 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/15(土) 21:20:33 ID:ILQjG+IM
>>336 無敵装甲に包まれた球形の機体
サイズはでかめ、常に浮遊してる
特殊プラグを使うことで敵機のエネルギーを吸収できる
アーマーパージする事で高機動小型MSになるが、燃費が悪いため稼働時間が短い
兵士たちの間では『雛鳥』と呼ばれている
即興で考えたけど、どう?
無敵装甲ってなんなん?w
>>345 ビーム反射したりしちゃうんだよ、スーパーロボット的なノリで
MSとしては失笑だが円盤獣や機械獣としてなら面白いな
聖闘士星矢みたいに、ガンダリウムで出来たパーツを装着して
最終的に生身の状態からMS形態に変身して
「俺がガンダムだ」
って決めゼリフを言う話はどうだろうか
Iamガンダムw
おれタイトルしか知らないんだけど、
モノアイガンダムズってガンダムじゃねえの?
>>350 ワンダースワンのGジェネっていう黒歴史中の黒れk…ゲフンゲフン
モアイガンダムってGに出て来たっけ
と思ってしまった
>>348 一歩進ませて、自分はガンダムなんかになりたくない奴を主人公に据え
敵や戦いをみてる奴が「ガンダムだ・・・」とつぶやくのに対して
「誰がガンダムじゃッ!」
とぶちきれるシーンをキメ台詞に設定。
で、できたー!
どうも、ネズミ達の〜の作者の中の人です。
やっとこさ2作目が書き上がりました。
まだこれから推敲せにゃならんのだけどねwww
なんだか待っててくれた人(?)もいるみたいで感謝感謝です
さて問題は分量です。
いつの間にやら膨れ上がって原稿用紙で107枚ほどに…
分割で貼り付けるにはちょっと多いよなー…
>>アヒルさん
丁寧な感想ありがとうございます。
確かにタイトルは上手く絡められませんでしたね…
やっぱり書き上げた後にポーンと題名つけるのは良くないですねwww
他の小説、暇な時はだいたい楽しく読ませてもらってます。
新作も期待してまーす!
いくらなんでもなげーよ、107枚は。
さわりの部分だけここに投下、全部はどっかのアップローダーに上げるとか。
まだ使えるか分からんけど、旧シャア板の俺ガンスレのロダなんかどう?
ttp://8492.jp/g/
自分もついつい長くなっちゃうからなー。
サイト持ちなのと著作権放棄に妙な抵抗あるからテキスト張り付けさせてもらってるけども…
冒頭シーンを張り付けするようにして、続きはこちらでどうぞって案は確かによいかもしらない。
強襲揚陸艦のコックを主人公にして大暴れする俺ガンダムを考えて萎えた…。
このオヤジ、ニュータイプなんつって…。
107枚か
スレに貼るとしたら、20〜30レスくらいか?
その程度なら別に構わんと思うよ
100以上使わないのであれば、長編投下のスレから見れば珍しくもないぜ
分割して、推敲が終わった分から何日かに分けて投下すれば良いじゃないか。
えーと、とりあえず冒頭のシーンをこっちに貼り付けて、
残りをロダに上げることにしましょうかね
リアルが忙しくなってきたので、まだ見切り発車だけど投下
推敲っつてもほんとに誤字脱字と改行しかしてないwww
まだまだこねくり回したいところなんだけどね……ウボァー
というわけで投下開始 よろしければ少々お付き合い下さい
1-1
絵を描いている時のルークは普段の柔らかな雰囲気を纏った青年ではなく、絵に魅入ら
れた鬼のようだとエーリカは常々思っていたが、今日の彼はことさらそれが顕著だった。
キャンパスを見つめ、時に私を見つめる彼の茶色の目は真剣さを通りこして、半ば血走
った、狂気染みた目の色をしていて、とても水を差せるような雰囲気ではない――だが、
そろそろ切り上げなければシャトルの時間に間に合わなくなってしまう、そう彼女は思っ
た。
「ルーク」
「……」
「――ルーク?」
「ああ、ごめん。エーリカ」
二度目でやっとルークは返事をしたが、彼が顔を上げる事はなかった。
「分かってる。もう少し、もう少しなんだ……」
彼も時間が迫っている事は充分承知していた。しかし、それでもなおキャンバスに向か
った。彼にとって、この肖像画が最後の作品になるかもしれないのだ。
彼はアキレス美術大学の学生である――いや、数日前まで学生だった。入学二年目にし
て繰上げ卒業を言い渡されたのだ。ジオン公国の置かれた状況はそれほどに逼迫していた。
筆の代わりに銃を取る――兵士になるのだ。徴兵年齢の更なる引き下げはつい一月前に
決まり、繰上げ卒業が言い渡されたのは二週間前である。卒業制作を行う期間としては―
―出征前に残された時間としてはあまりにも短かった。
彼は余りに早く訪れた卒業制作に、肖像画を描く事にした。彼の恋人、エーリカの姿を
今持てる力全てでもって描こうとした。悔恨は残したくなかった。何度もデッサンを重ね、
描いては消し、消しては描いた。彼女の美しい姿をそのまま残そうと、寝食を忘れて毎日
何時間もキャンバスに向かった。彼女も献身的にモデルになり、様々なポーズや表情をと
った。
二人は小さなロフトをアトリエとして以前から借りていた。そこで何日も泊まりこんで
製作を進めた。一つしかないベッドで一緒に寝起きし、二人で生活をした。短い、余りに
も短い時間だったが、日々の二人の生活は幸福に包まれていた。
だが、卒業までに完成する事はなかった――そして、二度と完成しない事になるかもし
れなかった。
「ルーク……」
「もう準備は出来てるんだ。もうちょっと時間はある筈だよ」
「お別れぐらい、ゆっくりしたいじゃない――」
もう二度と会えないかもしれないのだし、という言葉を飲み込んで、エーリカは続けた。
出来るだけ、明るく聴こえるような声で。
「それに、また帰ってきてから絵を完成させればいいのよ!」
それでもしばらくルークはキャンバスに顔を向けていたが、やがて大きなため息と共に
立ち上がった。
「そうしよう……続きは、完成は帰ってきてからにしよう――ちょっとぐらい未練があっ
た方が、生き残れるだろうしね」
無論、未練はちょっとどころではなかったが、ルークは無理に微笑んでそう言った。彼
の荷物を手に取り、微笑んだエーリカは彼を玄関へと促した。
ことさらゆっくりと靴を履き、最愛の恋人に正対した彼は、完成しなかった絵の代わり
に彼女の姿を焼き付けておこうと思った。彼女の美しい姿を。彼女が居る空間としての一
枚の絵を。
彼女は紛れもなく美人――いや、まだその顔立ちには少女のあどけなさが残り、美少女
と言ったほうがいいかもしれない――陶器のように白くなめらかに透き通る肌と、典雅な
顔立ちに宝石のようにはめ込まれた淡く、やわらかい蒼色をたたえた瞳、光り輝くような
プラチナブロンドの髪。白い肌に輝く金と蒼が対照的で、どこまでも美しかった。
そしてまた、彼女と短い期間であっても、青春時代を過ごせたことはこの上ない幸運だ
と断言できるだろうと彼は思った。
ルークが彼女の姿を眼に焼き付けようと見つめていたように、エーリカもまた彼の事を
見ていた。そうして長い間二人は見つめ合っていた。
彼女はどことなく花のような儚さがあり、彼はそれをキャンパスに余さず表現しようと
した。だが、その望みは叶わず、彼はもう旅立たねばならなかった――戦争の渦中へと飛
び込まねばならなかった。もう彼には時間がなかった。絵を描き上げる時間も、見つめ合
う時間も。
やがて、別れの言葉を切り出さねばならない。だがルークも、エーリカも決して言いた
くはなかった。世界は時間が止まったように静かだった。だが、実際には時間は動き続け、
二人の時間を減らし続けていた。
「……一先ず、お別れ、だね」
「――うん。また、ね」
彼女の美しい翡翠の瞳には涙がたまっていた。そしてもう、言葉は出ず、微笑みながら
ただ頷いた。
彼はエーリカの初めて見せる表情にまた後悔を覚えた――もっと色々な表情を知りたか
った。もうこれ以上、顔を見てはいられなかった。ルークは彼女を抱き寄せ、そっと抱き
しめた。彼は決め、宣言した。愛する人に、そして自分に向けて。
「必ず帰ってくる。帰ってきて、完成させる。君の――エーリカの絵を」
「うん、いつまでも待ってる。ここで、あなたと私のアトリエで」
彼女もそう答え、二人はどちらからともなく唇を重ねた。お別れの合図。
「――さようなら」
「うん、さようなら……」
エーリカは泣かなかった。努めて泣かぬようにしていた。彼女は眼に涙を溜めていたが、
泣いてはいなかった。だからルークも歩きだした後、振り向くことはできなかった。
歩きながら、彼は一つの言葉を思い出していた――さよならを言うのは、少しだけ死ぬ
ことだと。
「少しだけ、少しの間だけさ」
「訓練で流す汗が多いほど、戦場で流す血が減る」
基礎訓練コロニーに到着したルークのような新兵らがまず奪われたのは自由である。そ
の代わりに与えられたのは地獄のような訓練だった。犬以下の扱いを受け、滝のような汗
をかき、血の小便を流す。毎日毎日走り回り、ブーツを磨き、喉が潰れても大声を出す。
宇宙世紀になっても、軍隊の新兵の訓練方法にそう大した変化は現れなかった。大声と
規律、そして制裁。まず初めに基礎訓練が行われ、ルークらはみっちりと軍人とはなんた
るか、つまりは敬礼や回れ右といったこと――を叩き込まれた。通常なら三ヶ月はかかる
基礎訓練を、二週間に短縮して行ったのだ――いかに逼迫した状況と言えど、一人前の兵
士を仕立て上げるのには短すぎる時間である。日々の生活は高密度の訓練漬けとなった。
彼の体付きにも変化が現れていた。腕立て伏せとハイポートで酷使された彼の筋肉はい
くらか多く、そして強くなった。繊細だった絵筆を握る手も、武骨な、骨ばった手に変わ
っていった。自分の体が見慣れぬものになっていく――違和感に近いようなものを彼は覚
えた。
いくら身体的に変化が訪れようと、ルークの心は19歳の若き絵描きで、そして恋人を
愛する青年のままだった。彼がエーリカの事を思い出さない日は無く、そして未完成の肖
像画の事もまた、思い出さない日は無かった。彼が心から悔やみ、自分の不注意を呪った
事は、恋人の写真を持ってこなかったことである。それでも彼は彼女の姿を思い出してデ
ッサンを重ね、いつかまたキャンパスに向かう日に備えた。勿論の事ながら、休暇なぞ彼
らには与えられなかったため、アキレスには一度も戻れなかった。
「愛する祖国を守るために戦え! 若き戦友たちよ!」とラインと星と勲章がたっぷりつ
いた将軍が言い、「糞ったれ新兵ども! そんなんじゃ畜生連邦兵も殺せねぇぞ!」とド
リル・サージェントが叫んでも、ルークにはさっぱりピンと来るものがなかった――祖
国? 俺が殺したり、殺されたりする? 冗談だろ――。
彼が基礎訓練を終え、二等兵の階級と共に部隊に配属された頃には12月に入っていた。
既に公国軍はオデッサを失い、ジャブロー攻略にも失敗した今、パワーバランスは大きく
連邦軍に傾いていた。
部隊に配属されたと言っても、いきなり実戦に出るわけではない。特に、彼が配属され
た部隊は、徴兵年齢引き下げによって新設された部隊であり、部隊員のほとんどが彼と同
じような学徒兵だった。第503防空中隊。それが彼が配属された部隊だった。彼は乗機
を与えられた――適性判断によってパイロットが適正とされたのだ。
おっと、番号がコピペできてない
1-4
漆黒の宇宙に、幾条かの光芒が短く伸びる――モビルスーツから発せられるスラスター
の光である。コックピットの中でそれを確認したルークは、フットペダルを中程まで踏み
込んで機を加速させる。レーダーに現れた光点は3つ。その内二機がジム、残る一機は、
連邦が威信をかけて開発した超高性能機、ガンダムであると戦術パネルが告げていた。
メインディスプレイ上の対敵距離を表す数字が急激に減少していく――先頭のジムに照
準。ロック・オンを示すビープ音。ファイア。
機の右腕に握られたライフルから閃光が迸り、一筋の光が奔る。哀れな敵機に直撃――
ジムはもっとも大きく、そして新たな閃光を生み出した。鳴り物入りで導入された新兵器、
ビームライフルは確かに宣伝通りの威力を発揮し、一撃でジムを撃破した。
敵機を仕留めたことになんの感慨もなく、ただ機械的に次の獲物を狙う。彼らの対応は
遅い――敵機の反撃。既にルークは二発目を放っている。彼らも戦闘機動を行い始めるが、
そこに連携はなく、ただバラバラに襲い来る死神――ルーク機に及び腰で立ち向かうのみ
である。連邦軍のビーム兵器、ビームスプレーガンの有効射程は短い。ジムのアウトレン
ジ。ルークのインレンジ。彼は放たれる射弾をなんなく回避し、さらにライフルを連射す
る。
次々と放たれる死の光芒に追い込まれるようにして、もう一機のジムにビームが文字通
り突き刺さる。
ルークはもはやジムには一瞥もくれず、ガンダムのみを見据える。さすが、と言ったと
ころだろうか。先ほどの彼らとは動きが違う。放たれる射弾を的確に回避し、反撃を行っ
てくる。
ガンダムの姿を捉えようと、ロックオンサイトが忙しくメインディスプレイを走り回る。
ルークはスティックとペダルを小刻みに動かし続け、トリコロール・カラーの軌跡をなぞ
るように追撃する。
敵機が振り向く。ルークは機を蹴り出すような急激に機動。ライフルが放たれる。掠め
るように回避した彼はフットペダルを目一杯踏み込む。素晴らしい瞬発力で機は加速して
いく。ガンダムはそのままの姿勢で機体を流しながら射撃を続ける。ギリギリのところで
回避しながら、彼は距離を詰めていく。ライフルを放ち、加速は緩めない。射弾を回避し
たガンダムの軌道の、その先を塞ぐように機を滑らし、抜刀。
ドンピシャだ――ガンダムの懐に飛び込んだルークはそんなことを思ってほくそ笑んだ。
両刃のビームナギナタが逆袈裟の形で振るわれ、純白の装甲を引き裂いていく。いかなル
ナ・チタニウム合金製の装甲といえど、縮退寸前のミノフスキー粒子による刃を防ぐこと
など出来はせず、腹部左から右肩口までがあっさりと両断される。
ガンダムは、断末魔の閃光をあげて――2:08という数字が現れた。
1-5
最後の一機に手こずり過ぎた――また二分を切る事はできなかったか。今日だけでも既
に3回目のプログラムである。ルークが一人歯噛みしていると、ディスプレイの数字が、
いや、漆黒の宇宙すらなんの前触れもなく消えうせ、シュミレーター内壁の無機質なグ
レーが代わりに現れた。
明度差に目をクラクラとさせながら彼がシュミレーターの外に這い出ると、そこには同
じようにシュミレーターから不満げな顔で出てくるハリソンの姿があった。ノーマルスー
ツのヘルメットを外し、小脇に抱える。
「おう、お疲れさん」
「お疲れ、ハリソンも、今終わったところ?」
「おう。しかし、いくら実機訓練が酷かったって言っても、スティックシュミレーション
を追加しなくてもいいのにな」
「確かにこたえるね。それに、そろそろ飽きてきた」
「まったくだ。実機訓練が酷かったなら、実機訓練を増やせば良いじゃねぇか、なぁ」
「僕たちの部隊も台所事情が厳しいってことなんだろう?」
「訓練用の物資すらってことか、嫌だねぇ」
格納庫の片隅に備え付けられた四台のシュミレーターの隣には、20メートル弱の巨人、
彼らの搭乗機である公国期待の最新鋭モビルスーツ、何機かのゲルググが駐機され、ツナ
ギ姿の整備員が群がって作業するのが見えた。
「しかし、酷い色だな、お前のゲルググ。肩の赤色はなんだ? 流血表現か? グロテスクだ」
「ハリソンのとそう対して変わらないだろ、大体、色ならハリソンのがもっと酷い。卑猥
な桃色なんて、とてもモビルスーツに塗られる色じゃないね」
その内の何機かのゲルググには、様々な色彩で彩られ、とても戦術兵器とは、現代美術
か何かかと思うほどにカラフルだった。それらは模擬戦時に使用するペイント弾の弾着に
よるものだ。その中でもっとも色彩豊かな機がルークの搭乗機である――今まで行われた
模擬戦の結果だった。整備員も最早再び塗装する気がないのだろう――どうせまた明日に
なれば綺麗に汚されて帰ってくるのである。
MS−14Aゲルググは、傑作機MS−06ザクUの真の後継機である。
その基本コンセプトを受け継ぎ、その全てを高い水準に押し上げた機体であり、そして公
国軍のモビルスーツとして初めてビームライフルを装備したモビルスーツである。その性
能は連邦軍のモビルスーツ、ジムを凌駕し、ガンダムにも匹敵するといわれ、戦局の挽回
を充分期待できるものであった。
そして、彼らが所属する第503防空中隊は10機のゲルググを擁しており、その期待
を一心に背負う存在だった。いや、存在となるはずだった。しかし、部隊の実情はお粗末
なものだった。パイロットのほとんど――いや、それどころか部隊員のほとんどが学徒動
員によって徴兵された若者である。モビルスーツの操縦経験なぞもちろん持ち合わせては
おらず、基礎訓練を終え、ただ適正試験の結果に従って放りこまれただけである。それゆ
えのここ半月の後方の小惑星基地での速成訓練であるが、それすらも公国全体の物資の不
足で滞っている状況であった。
1-6
503中隊に配属されてからの日々は更に目まぐるしいものとなった。まさに血の滲む
ような訓練が行われた。基礎訓練は座学以外はほとんど無くなったが、さらにモビルスー
ツ操縦訓練、シュミレータ訓練、空間戦闘訓練、小隊、中隊戦闘訓練エトセトラエトセト
ラ……といった、より実戦的に発展した訓練が付け加わり、月月火水木金金を地で行く訓
練が行われていた。彼らのような学徒兵を一刻も早く鍛え上げ、一人前の兵士にする事が
公国には何よりも大切だった。今や決定的に劣勢――いや、敗勢となった公国には。
ルークはスティックシュミレーションを終えた後、ハリソンと共にシャワールームへ向
かい、シャワーを浴びた。シャワーを贅沢に浴びれるのも、練成期間中、宇宙基地に駐留
している間だけだと聞かされて、彼らはゆっくりとその贅沢を味わった。熱いシャワーを
浴びることが贅沢だとはルークが思いもしなかったことだ。
やはりハリソンと共にルークは部屋に戻った。ハリソンとは基礎訓練コロニーの時から
の付き合いである。基礎訓練でも同じ部屋で過ごし、中隊に配属されてからも同じ部屋だ
った。ルークは二段ベッドの上段に寝転がり、スケッチブック――彼が持ち出せた唯一の
美術用品だった――を手に取った。スケッチブックにはエーリカの姿が何枚も描かれてい
る。肖像画のための習作である。
パラパラと見ていく内に、ルークは違和感を覚えた。エーリカは、このような顔だった
だろうか。基礎訓練の頃は少しでも余力があるときは鉛筆を取ってデッサンを描いていた
彼だが、最近は特に訓練が激しくなっていたため、筆を取る事が少なくなってきていた。
そして、エーリカの事を思い出すことも。
スケッチブックを開いたのも随分久しぶりの事のように思えた。やはり、基礎訓練コロ
ニーに居る時に写真をもらっておけば良かったと彼は激しく後悔した。503中隊が訓練
拠点として駐留している基地はアキレスから遠く離れ、無秩序にばら撒かれるミノフス
キー粒子によって何個もの中継基地を経由する必要があり、そこでさらに軍の検閲が入る
ために一般回線の郵便メールが届くのに優に二週間はかかる。先週耐えかねてメールを送
ったものの、届いたかどうかすらわからなかった。
消灯時間も、睡魔も迫っていたため、彼は筆を取らず睡魔に身を任せる事にした。
1-7
目覚めたルークはその3時間後には機上の人となっていた。最初はこの過密な訓練スケ
ジュールに辟易したものの、部隊への配属から半月ほど経った今となっては慣れつつあっ
た。
小隊レベルでの連携訓練が今日の訓練プログラムである。しかし、ルークとハリソンの
所属する第一小隊には連携と呼べる動きは見当たらなかった。
想定された戦場は小惑星が無数に漂う宙域であり、身を隠す場所はいくらでもあった。
3機のゲルググは辺りを警戒しながら前進するが、そこには互いの死角をカバーするよう
な動きは見られず、一機一機が個々に周囲を警戒するのでその警戒網は穴だらけであった。
『警戒しろ! 同じ方向ばかり見てるとやられるぞ!』
『のわっ――とっ!』
第一小隊、小隊長であるユリウス・ナハト中尉から叱責の言葉が飛ぶのと、ハリソンの
悲鳴が聞こえたのは同時である。彼の間抜けな悲鳴と共に、彼の機にペイント弾が次々と
命中していく。ダークグレーとグリーンと、さらにその上から様々な色に塗装された機体
に、新たな色――今日はショッキングピンクらしい――が上塗りされていく。仮想敵機―
―503中隊、中隊長の駆るゲルググからの攻撃である。
『ハリソン機は被弾、炎上、爆発ってとこだな』
すっかりハリソンのゲルググを桃色に染め上げた中隊長、サエカ・シュトラウベ大尉―
―から撃墜判定の通信が入る。
「左後ろ上方、30度!」
『散開! 急げ!』
ユリウスの指示に従って機の間隔を開けたは良いが、ユリウスとルークの操縦技術には
開きがあった。ユリウスは機を巧みに操り、無数の小惑星の間を縫うように機動するのに
対し、ルークの操縦技術では彼の機動に追いつけない――。
そのため、彼我の距離は広がっていく。危険なほどに広がっていく。
『二等兵、離れすぎだ!』
通信機からすぐさまそれを指摘する声が入る。ルークも必死に機を操るが、すでに遅か
った。
小惑星の影から身を躍らせたサエカのゲルググの鋭角的なシルエットは、間髪入れずに
手にしたMMP−80を発砲。ペイント弾がユリウス機に降り注ぐが、彼は迅速に反応し、
襲い来るそれをシールドで受け止めた。ペイント弾では被弾の衝撃などあってないような
物だ。彼はすぐにその場を離れ、照準――しかし、すでにサエカ機の姿はディスプレイ上
のどこにも無く――。
「中尉! 後ろです!」
アラート――後方警戒を知らせるビープ音がユリウスの鼓膜を不愉快に震わせる。
彼は全身のアポジモーターを駆使させて強引にターンを行ったが、サエカ機と正対する
頃には彼の機には何発もの弾痕がカラフルに刻まれていた。
1-8
『ユリウスも戦闘不能だ。ユリウスもまだまだ鍛える必要があるな』
『くっそー、サエカには敵わんよ』
ユリウス中尉は決して腕の悪いパイロットではない。実際、模擬戦を行えばルークとハ
リソンの二人で挑んだ所で勝ち目はないだろう。そのユリウスをいとも簡単にサエカは撃
墜してしまったのだ。まともにやってもルーク一人で勝ち目がある筈はない。
しかしサエカ機は再度身を隠す。どこまでもこちらを翻弄するつもりらしいと知り、
ルークはメインディスプレイに目を走らす。辺りは一面、小惑星の海である。
無数の小惑星の中に潜んだモビルスーツを見つけるのは並大抵の事ではない。スラス
ターの噴射炎は相手の操縦技術が高いほど小さく、少ないものになり、発見は難しくなる。
地上戦のように動くものを見つけようとするのでは話しにならない。小惑星は、方向も速
度もバラバラに動いているのだ。つまり、無数の小惑星の中で今までと違う動きをするも
のを探さなければいけないのだ。
「――ッ!」
何かが小惑星の影から飛び出した――アーモンド型のシールドがゆらゆらと踊っている。
つまりは、気をひくための囮。
ルークはそれに引っかからなかった。即座にシールドだと判断した彼は、こちらに向か
って小惑星の影伝いに移動するスラスターの青白い軌跡を視界の端で捉えていた。
すぐさま照準をそちらに向け、小惑星の影から飛び出す瞬間を狙って、発砲――ペイン
ト弾はサエカ機をカラフルに染め上げる――筈だった。
しかし、サエカはもう一枚上手だった。小惑星の裏で急激な機動をかけ、今までの軌道
とはまったく別の軌道でルークへ向けて飛び出したのである。そのフェイントに、ルーク
の反応は遅れた。そして、その遅れが彼にショッキングピンクの弾丸と撃墜判定をもたら
した。
『これで全滅、と。タイムは4分54秒――また五分は生き残れなかったな』
『ちっくしょー、またかよー!』
ハリソンがまたも悲鳴を上げる。五分以内に小隊全機が被撃墜――その場合、罰則とし
てシュミレーションが追加される。ルークも内心では悲鳴を上げている。
『真っ先にやられたやつが言うセリフか、ハリソン。それにルーク、フォローが遅いぞ』
「すみません、中尉」
『ま、詳細と追加シュミレーションプログラムの言い渡しはデブリーフィングでミッチリ
やろうか』
1-9
サエカ・シュトラウベ大尉は控えめに言っても美人である。初めて彼女を見た時、特別
仕立ての軍服を着ているとルークが思ったほどに、彼女の立ち姿は堂々としたものだった。
高い身長と、メリハリのついた体のライン。気品漂う端正な顔立ちと黒真珠のような瞳、
豊かに背中を流れる黒髪は邪魔にならぬよう括られている。凛とした佇まいとその容姿の
おかげで、男性はもちろん女性からの人気も高いと専らの噂である。噂の出所はハリソン
だが。公国軍の宣伝ポスターから抜け出てきたような彼女は、容姿通りに自らの職務に忠
実であった。
模擬戦のデブリーフィングは宣言通りミッチリと行われた。ガンカメラの映像が再生さ
れ、何度も執拗に巻き戻された。特に説明が必要なものは144分の1の模型を用い、機
動はおろか一挙一動を指摘された。
「ま、昼飯にしよう」
その一言でやっと開放された。モビルスーツの操縦は言うまでもなく重労働である。さ
らにそのあと自分の操縦の一挙一動に駄目出しが入るというのは精神的にかなりクる物が
ある。ルークとハリソンはピンピンしているサエカとユリウスの後をフラフラと着いて食
堂に向かった。
軍隊生活において食事は唯一の楽しみだというのは、ルークもなんとなく知っていた知
識だが、それが事実だということを実感していた。
基礎訓練から部隊に配属後、なにより違いに驚いたのは食事だった。基礎訓練コロニー
の食事もお世辞には美味しいと言えるものではなかったが、部隊に配属されてからはさら
に味が落ちた。小惑星改造の宇宙基地に駐留しているのだから、食事の材料のほとんどが
代用品のため仕方ないが。
パイロットには高カロリーの食事が優先して支給される。最初こそその味と量に戸惑っ
たルークだったが、食べなければ体が持たないということが分かれば、美味しく食べる事
が出来るというのは発見だった。
「しかし、ミス・ヒメには相変わらず敵わんな」
「鍛え方が足りん……って、そのミス・ヒメというのはなんなんだ?」
「知らんのか。ゼン=マインドとワビ/サビを持った神秘のサムライ戦士だ」
「サムライなのか、ヒメなのかはっきりしたらどうだ」
サエカに対しこのような会話が出来るのは、この隊ではユリウスだけだ。503中隊以
前から二人は恋仲であったらしく、彼らは中隊公認のカップルである。ハリソンは彼女を
懸けてユリウスに決闘を申し込んだが、勿論相手にされなかった。
「ちなみにルークはミスター・アシガル、ハリソンはザ・ニンジャだ」
「それだと俺、3戦3敗3死亡の超人じゃないですか。勘弁してくださいよ」
この基地には士官用、下士官用、兵卒用の食堂といった区別はない。そのため、こうし
て4人でテーブルを囲んで食事と訳の分からない(少なくともルークとサエカにとって
は)会話をしていた。
1-10
「ところでルーク、パイロットの資質とは何か分かるか?」
ついに嫌気が差したのか、サエカは急にルークに話を振った。難問を急に聞かれた彼は、
思わず言葉が詰まってしまう。
「……えーと、操縦技術とか、射撃技術なんかでしょうか?」
「それもあるが、そういうものじゃない」
「状況判断力とか、いつでも平常心を保てるとかですか?」
「重要な要素だ。だがそれも違う、違うぞルーク君」
首をふるふると横に振り、彼の言葉を否定したサエカは、なぜかどことなく楽しそうで
ある。その様子に彼はさらに狼狽する。ユリウスとハリソンは二人で何事か話し込んでい
て、とても助け船は出してもらえそうにない。
「よし、可愛そうだから教えてあげよう。それはな、眼の良さだ」
「眼?」
「勿論、視力が良いとかそういうのだけじゃない。さっきの模擬戦の時のような、一瞬で
フェイントを見破り、私の機動を見つけたような、そういう眼の良さだ」
「……は、はぁ」
「そうそう誰もが持っているものじゃないぞ。もう少し操縦技術をつければ、こっちの軟
弱者よりも余程良いパイロットになれる。私が保証しよう」
まったく予期せぬ称賛の言葉に、ルークは慌てた。食べていたテリヤキチキンが喉に詰
まるところだった。なぜかサエカ大尉は満足げにこちらを見つめてニコニコとしているし、
ハリソン中尉は軟弱者発言を受けてブーたれているわ、ハリソンは固まってるわでルーク
はもう訳が分からなかった。
「あ、アリガトウゴザイマス」
ただ口をモゴモゴさせてそれだけ搾り出すのがやっとだった。
訓練に明け暮れるうちに二週間ほど時が過ぎ去り、実戦さながらの訓練の成果は着実に
現れていた。サエカの言う通り才能があったのか、ルークの努力なのか、はたまた両方か
は分からないが、彼の技量は配属当初からは考えられぬほどに高まり、中隊に配属された
学徒兵の中で彼の技量は1,2を争うものに成長した。今ではもっと高度なシュミレーシ
ョンプログラムをこなし、小隊間での模擬戦も第一小隊は他の小隊を圧倒した。
しかし、ルークの内心は複雑だった。彼には自分の技量が高まるほど戦争は近づき、身
近なものに――まるで戦争が自分の生きる道になってしまうような、そんな気がした。そ
してそれがどうしようもなく恐ろしかった。
彼は恐れた――すぐそこにある戦争を、そしてパイロットとしての自分自身を。彼は自
分が自分ではなくなっていくのを感じていた。彼はスケッチブックを開き、エーリカの姿
を見、愛する人を守る決意を固めても、筆を取る事はもうなかった。
訓練に励み、己の技を磨くほど、戦場に出る日は近くなる。そして、戦場に出て生き残
れれば良いが、戦死すればその努力――やりたい事も、愛する人も、全てを投げ出して血
の滲むような訓練に励んだ努力は、全て無に帰す事になる。
どれだけ努力しても得られるのは栄光ある死だけかもしれない――空しい青春だと彼は
思った。彼の青春は戦争に取って代わってしまったのだ。
彼のそんな思い――ある種の予感は現実のものになる。
>>359 なかなかの大作乙です!
ストーリーの流れが前作より掘り下げられて、そのぶん読みごたえがありますた。
主人公とサエカ大尉のキャラが非常に立ってますたね。大尉は男前だ。
人間ドラマってか、心の描写に重点を置いたことが結果的にアクションシーンを
より鮮やかにさせたんじゃないかと思いますにゃ。
以後気になった点。
趣味レーション……?w
以上!
372 :
創る名無しに見る名無し:2008/11/20(木) 23:15:01 ID:7MB59eFh
なんだろう。洗練されすぎて何も言うことが思い浮かばない。
あえて言うなら全米が泣いた。規模的には全欧も。
最良作age
レスありがとうごぜーます
>>371 うわぁ……シミュレーションですねw
この間違いは恥ずかしいぜ
>>372 そんなに褒められると俺まで泣いちまうぜ?
さて、次は何書こうかしらん
>次はアッグガイが大活躍するような、意表を突いた話にチャレンジしようぜ。
ってのを前作投下したときに言われたから、プロットを立てようとして見事に挫折したぜ
誰か良かったらプロット立ててくれよwww
やはりなw
ksks!
ksks!
ksks!
ksks
ksks
ksks
ksks
占<シュー
>>374 そろそろ投下したからって宣伝するのは止めようかしらね
アリだと思うが
内容わからんのにG発動してごめんなさい
おkk 宣伝はうざがられるかと思ってね
ガンダムだから読んでもらえる反面、ガンダムだから読めないってのもあるよなぁ
二次創作だから当然なんだけどね
>>378 投下thx 良かったらここに投下されてる作品も読んでみてください
いや、宣伝してみるもんだねwww
ブルー+皆川節でなんかもう本人?と言わざるをえない
読みやすい文章と的確な描写、よく練られた設定
……うーん、脱帽モンだ。上手いなぁ
特に細部の設定に凝ってるあたりがUCの知識が豊富そうでウラヤマ
続きwktkしてます
しっかし、ユウの79〜93間の話を俺も書いてみたかったのに、先越されたぜwww
ウェンデウさっきのマルダを見てるようだ
あ……失礼
反応遅くてすまんが、
アッグガイが主役メカのガンダム小説は、たしか短編で神坂一が書いてるね。
>>383 神坂一ってスレイヤーズの人か。読んだ事ないなぁw
ちょっとそれだけ探してみるか
>>384 角川書店から出てる「GUNDAM NOVELS -閃光となった戦士たち-」って本に収録されている。
まだ入手は可能だろう。
すまん。
「アッグガイ」ぢゃなくて「アッグ」だった;
大違いだ(涙
>>385 情報dクス 買ってきます
調べたらダムAに連載してた小説の単行本なのね
あの連載大好きだったわwww
どうせアッグシリーズで出すつもりだったし、色物扱いという時点で大して……
ボールが主役の話は、シローさんやウモン爺さんがやってるしなぁ…
ジムでコツコツも、ユウ・カジマさんが初期でやってるし
ここはやはり、61式戦車でザクを撃墜する男の話にするしか!
ウモンじいさんのはボールじゃない。
「Bガンダム」だw
>>388 イグルー2の二巻が出るまでが勝負ですね、分かります
あと
>>389も言ってるけど、ボールじゃないよ
全長30mとかのガンダムの頭部に乗ってたんだよwww
Bガンダムの正式名称はボール戦地改造型だからボールで間違ってないやい!
うわーん
正式名称なんてあったのかwww
Bガンダムの画像調べたら作例を見つけたんだけど、怖すぎて噴いた
シャークティース描くよりよっぽど怖いよガンダム顔面
作中での扱いは完全にギャグだったんだが……。
まあ怖いわな色んな意味でw
394 :
378:2008/11/24(月) 00:22:10 ID:5R7TqUkP
あ、上のSS 、これでまだ1/3くらいです
378の続きが出来たので、ひとまず。今回はあまり長くないので文章直貼りで
蒼の残光 その5 襲撃作戦、完了
396 :
1/3:2008/11/26(水) 00:11:10 ID:WTMiy9SD
「…………!」
左肩の装甲の一部が蒸発した。反対方向からのビームは辛うじて躱す。瞬間、天頂方向
からの攻撃につま先が触れ、その箇所は消失した。
(やはり、な)
ユウと機体の教育型コンピュータが相手の攻撃パターンを解析するよりも、相手がユウ
の回避能力に対応する方が早い。わずか数分間の対峙で、ユウは反撃はおろか回避すら追
いつかなくなりつつあった。
「想像以上に厄介だ、ファンネルというものは」
宇宙空間内をノーマルスーツ着た人間がメガ粒子砲を持って飛び回っているようなもの
である。静止していれば見つける事も出来るだろうがお互いにこれだけの速度で動き回っ
ていては視認は不可能である。センサーは反応するが、ミノフスキー粒子下で数十メート
ル先のファンネルと四キロ先のMSを判別させる事は難しい。
しかも制御するのはNTである。ただでさえ小さすぎる的が、こちらの敵意に感応して
動くのだから事実上撃墜は不可能である。出来るとしたらNTのみだ。
「これならMS三十機に囲まれた方がまだ――」
言いかけたユウの頭に一つのアイデアが浮かんだ。ビームライオットガンの切り替えを
スネークショットに合わせる。
左上からの攻撃。ユウは上半身を捻りながらこれを避け、アポジモーターを全開にして
反転し、間髪入れずにスネークショットを撃った。
メガ粒子を四十にも分散させるスネークショットは当然ながら牽制にも使えないほどに
威力が不足し、ユウはAEへのレポートに「高価な線香花火」と辛辣な表現を用いた。十
分な破壊力を得るにはほとんど零距離で目標に命中させる必要があり、全く射撃兵器の意
味を成さない。ザクマシンガンの有効射程から攻撃してザクの装甲すら貫通しなかったの
である。実用になるとは思えない。
しかし、そんなマッチの火のようなビームでもファンネル相手なら。
ユウの攻撃を察知してファンネルは回避行動をとった。それは正確で、躱しながらもユ
ウへの照準は外さず、最小の動きで避ければ即反撃に移る動きだった。だがそれは放射状
に拡がる四十のビームを想定した動きではなかった。同一方向を飛んでいた五基のファン
ネルがこの効果範囲に入り、破壊された。
「なっ!?」
オリバーが思わず声を上げた。ある意味、ショットガンの最も正しい使用法であったが、
まさか狙えない標的を弾幕で落とすなどと言う発想をMS戦で使用されるとは予想してい
なかったのだ。相手の得物に対するデータが不足していたのも彼の読みを狂わせた。
蒼いバウが今度は別のポイントを狙う。オリバーは素早く相手の武器の攻撃範囲からフ
ァンネルを逃がしたが、次の瞬間、相手の銃口が自分にポイントされている事に気が付い
た。
「しまった!?」
オリバーの直感が既に回避不能と回答した。相手の散弾型ビームに対し、ゲーマルクの
運動性能は貧弱だった。
ユウにとっては成功の保証がない博打に近い作戦だった。OTにファンネルを撃ち落さ
れるという展開に一瞬でも動揺なり、隙を見せてくれたらという、願望に近いものだった。
ゲーマルクの両手が上がる。回避もメガ粒子砲の励起も間に合わないと見て、唯一Eパ
ックを使用する親指のビームで相討ちを狙う気だ。
(しかし、遅い)
BD−4は既に照準を定めている。相手の両腕が上がりきる前にバックショットが全弾
命中する。
――後ろ。
「――!?」
声の正体を考える前に身体が動いた。スラスターを逆噴射させて真下に逃げる。二条の
ビームが空を奔り、直前までユウがいた場所で交差した。
397 :
2/3:2008/11/26(水) 00:12:05 ID:WTMiy9SD
ユウは周囲を確認する。
ドーベンウルフがビームライフルを構えていた。
「インコムか!」
声に出し、上体を反らせてビ−ムライフルの一撃を躱す。刹那、ユウは虚空に向けてバ
ードショットを撃つ。二つの火球が膨れ上がり、インコムの焼失を確認した。
「よし!」
ドーベンウルフに狙いを定める。ドーベンウルフのインコムは二基。両腕は本体に付い
たまま。遠隔攻撃はない。
そう思った刹那、敵の両脇から何かが射出された。グレネードの類ではない、と気付い
た瞬間、ビームが左右から襲ってきた。
「ちぃ!」
躱しきれない。右を避けることに集中し、左はシールドを突き出した。表面のビームコ
ーティングが蒸発し、破壊エネルギーを奪った。
「改造されていたか」
考えてみれば驚きではない。ユウの機体からして改造機ではないか。この恐るべき敵を
二体同時に相手にしなければならない現実の前にたいした問題ではない。
「これは……さすがに…………」
ファンネルだけでもほとんど反撃のチャンスがなかったのに、その上この重MSである。
勝利が全くイメージできない。
しかし、ここで全く意外な動きに出た。この絶対有利の状況で二機同時に撤退を始めた
のである。
二機だけではない。艦載MSと戦闘していたMSも一斉に撤退を始めた。それを何機か
のジムVが追撃しようと突出する。
「追うな!放っておけ!」
ユウが回線を開く。追撃した所で殲滅は無理だ。伏兵でもいれば――その可能性はゼロ
に近いが――無用のダメージを被る。
『どういう事でしょう?』
マーティン中尉が疑問を口にする。ユウも同じ事を考えていた。
答は基地からの連絡でもたらされた。木星船団のヘリウム輸送艦「テュポーン」が敵襲
を受け、敵に奪取されたとの報であった。
「一体どういう事です?」
『ハイバリー』に着艦するとすぐ、ユウは艦橋(ブリッジ)に向かった。メインモニター
にマシュー幕僚長の蒼白な顔が映し出されていた。
「中佐、ご苦労だった。だが、奴らの本懐は果たされてしまったようだ」
ルロワ提督も落ち着きを失ってはいないが、さすがに声が陰鬱になることを隠せない。
「マシュー幕僚長、すまんが初めから説明してもらえるか。カジマMS戦隊長にも今のう
ちに聞いてもらいたい」
マシューの説明ではこうだ。
艦隊への奇襲を受け、ユウが発進した十分二十秒後、木星船団から敵影を発見したとの
連絡が入った。
哨戒任務に着いていたイノウエ隊を直ちに向かわせ、ユウとほぼ同時に展開させていた
MS隊も急行させた。イノウエ隊が到着するまで五百十五秒、敵戦力の詳細は不明だった
が、木星船団の自衛戦力であれば十分に持ち堪えられる時間だった。
しかし、イノウエ大尉が到着した時、既に敵の姿はなく、失われた「テュポーン」と、
半壊した護衛艦が漂うのみであった。
「まさか、いくらなんでもそれほどの戦力が――」
言いかけたユウがある事に気付く。戦力を壊滅させるだけならともかく、艦を制圧し、
襲撃地点から移動させるだけの事を九分足らずで出来るはずがない。
ルロワがユウに頷いた。
「そうだ。『テュポーン』は敵襲で奪われたのではない。艦それ自体が敵に内通していた
のだ」
398 :
3/3:2008/11/26(水) 00:13:11 ID:WTMiy9SD
こうしてジオン共和国駐留艦隊と未知なるジオン残党の緒戦はジオン残党が目的を達成
して終わった。ユウ達は敵の実体すら掴めぬままに翻弄された。
損害は巡洋艦一隻にMSの大破が計二十二機、一度にMS隊の六分の一が失われた事に
なる。対して敵に与えた損害はMS八機。完敗だった。
しかし、襲撃者の評価は違っていた。彼らはこの奇襲で少なくとも艦隊と増援の半分を
壊滅させる予定だった。ただ一人のエースパイロットによってこれほどまでに打撃力を減
じられた事実は、彼らの作戦に修正を必要とさせた。
こうして、宇宙世紀〇〇九〇年一月一日、一年戦争終結から十年目の記念日は過ぎてい
ったのである。
【キャラクタープロフィール】
ギィ・ルロワ;
地球連邦軍第二十二艦隊提督、及びジオン共和国ズムシティ駐屯基地司令官。中将。
地球(フランス・マルセイユ)出身。一年戦争当時から前線勤務を続ける歴戦の将。派閥争いを嫌い、
アースノイドとしてはスペースノイドに理解がある。戦闘指揮官としては凡庸だが、無能ではない。
宇宙世紀0031年生まれ、58歳。
【MSデータ】
AMX-014CS ドーベンウルフ改
頭頂高 22m
乾燥重量 36.8t
ジェネレータ出力 5250kw
スラスター推力 87300kg
アラン・コンラッド専用機。ベース機は指揮官機型の両腕がレーザー誘導されるタイプ。ミサイルラン
チャー、グレネードランチャーを廃してプロペラントの追加とインコムの増設を施され、戦闘持続時間
の延長が図られている。カラーリングはゴッグを思わせる茶と黄色。
AMX-015 ゲーマルク
頭頂高 22m
乾燥重量 46.3t
ジェネレータ出力 8320kw
スラスター推力 92400kg
オリバー・メッツ専用機。基本性能に変更はないが、盲目のオリバーのためメインカメラからの映像を
サイコミュデータとして脳に送り込む専用OSが搭載されている。ただしI/Oインターフェースの限界に
より全天周視界情報を一度に送信する事は出来ず、上下左右135度の範囲に限定されている。カラー
リングは黒とダークパープル。
ああ
何気なくショットガンについてぐぐったらスネークショットについてはwikipediaに記述がないようなので
念のため補足を
これはスラッグやバックショットと違い、ショットガン用のカートリッジではなく、主に.38や.357の
リボルバーで使うための散弾で、当然薬莢はリボルバー用のそれです。
仁丹サイズの細かい弾を拳銃用の火薬でばら撒くので当然威力は微々たる物、通常はブッシュ
に向けて発砲して蛇を追い払うために使用します。古い映画だと、着弾で窓ガラスが粉々になる
演出のために窓をこれで撃ったりもしています。
AEもこんな名前をつけるくらいなのでとりあえず実戦での効果は期待していなかったモードです。
乙
ブルーはガンバト位でしかしらないが、十分楽しめたぜ
続編期待してるよ
過疎age
新語・流行語大賞発表記念作品
推奨参照HP
ttp://singo.jiyu.co.jp/ ==========================
【希望は】ヴィ@シュのウィッシュ【戦争】
親の七光りネタ再び・・・
==========================
『いい歳ぶっこいて、何やってんだか。』
『難民?か・・・あんな風にお互い、なりたくないな。』
店内の耳障りなBGMに混じって
口がさの無い、ゆとり世代のバイト君達の話し声が
漏れ聞こえて来る。
こんな時ほど、自分の特殊能力を恨めしく思ったことは無い。
聞こえない素振りを装うも、光を失った左目の『能力』をまるで
補うかのように、異様に?発達した私の両の聴力は
彼らの陰口を鋭く聞き取っていた。
(ちっ!ワープア店員どもめが!)
舌打ちし、蔑み合って、呪いの言葉までも吐いてみる。
だが・・・判り切っているのだが、その直ぐ後から来るのは
寒々とした虚しい気分だけである。
今夜も肩を落として、予約した席に滑り込む。
昼間の肉体労働の疲れが椅子に座るなりどっと襲ってくる。
このまま目を閉じれば、きっと何十時間も眠り込んでしまうだろう。
割り増し額が高すぎる延長料金なんぞ払える筈も無い。
酷使した強張る指を伸ばし、タイマーをセットする。
(なんでこんな事になってしまったんだろう?)
先程のバイト君の言葉ではないが、自分自身に問いかける。
だが・・・出てくる答えは、いつも一緒であった。
(俺は・・・悪くない。悪いのは・・・社会の所為だ。)
遥か海の向こうの国で、強欲な金融機関が招いた
一連の『不況』の嵐は、後の世の歴史書に、天下の悪法と
記される事となる『障がい者自立支援法』で高すぎる
保険負担を強いられ、明日の暮らしの見通しも立たない
自分達『チャレンジャー』をさらに打ちのめした。
年の瀬も迫ったある日の午後、突然、上司が私を呼びつけた。
薄々、感ずるものがあったのだが、この期に及んでも
敢えて私はここでも気がつかない振りをした。
『何でしょうか部長・・・何か問題でも?』
あまりにも、素知らぬ振りをする私の『猿芝居』を見て
今から考えれば・・・彼は逆に決心を促されたようであった。
『ドナヒュー君、実は言いにくいのだが・・・』
後の祭りである。
ダンボール箱はたった1つで済んだ。
もともと、障害のある自分に、『会社』は冷たかったからだ。
政府の援助金目当てで自分を雇い入れたという話さえも
以前から噂されていた。
(これで、よし・・・って何が良いんだ?)
引っ越す?には簡単すぎて、寂しすぎる荷造りを終え
手を洗いにでもと思った時、またもや自分の特殊能力に
悩まされる羽目となった。
同僚だった者たちの声がフロア越しに聞こえてくる・・・
『部長、送別会には一応、出てくださいよ?』
『いやー、でも本当に税金ドロボーがいなくなってせいせいしますね』
『あんなんで正社員面されたらハケンが怒るのも無理ないっスよ!』
『色盲はもう懲り懲りですね、人事には私からキツク言っときます』
幻聴・・・という事にしておこう。
これ以上、傷つきたくない。
『マジっすか?』
『紅白・・・俺、出れないんスか?』
目覚まし代わりに付けている個室のTVから
聞きたくも無い耳障りな声が鼓膜を刺激しつづけている。
『笑顔サービス』が提供したアパートを追い出された私は
『NNNどきゅめんと』宜しくお決まりのコースを辿っていた。
『俺、超ー悲しいんスけど・・・』
幾らキャラ設定としても、自分の生まれの血筋をネタに
切り売りしなければ、歌なんか売れっこない歌手だとしても
三十路のいい大人が『うつけ』の振りをする姿に
現実の厳しさを噛み締めながら、今まで正直すぎた自分を笑った。
(自分・・・本当に不器用だな・・・)
残り時間がまだまだ随分とあるのに店を出る・・・
少し、風に当たりたい気分だったからだ。
(このまま、千の風になってしまえばいいのに・・・)
当て所なく街を彷徨う。
『街では失業者が溢れ・・・』などという
使い古された語句を、まさか目の当たりにする事になろうとは
思いもよらなかった。街の大通りには私と同じような
虚ろな目をした人々で一杯であったからだ。
(自分も目出度く、その中の一人になった訳だ・・・)
自嘲も随分上手くなっていた。
暫く、フラフラと歩いていると
耳を劈かんばかりにサイレンが鳴り響く。
何事かと目を凝らして見ると、役所のある方向の空が
茜色に染まっていた。
数時間後・・・
焼け跡に何台ものTVカメラがやって来た
髪を振り乱し先を争ってワイドショーのインタビューア達が
その場にいる野次馬達を適当に見繕いマイクを向ける。
『放火だという噂ですが?』
『結局、不意になってしまった給付金の恨みでしょうか?』
幻聴で片付けられぬ・・・耳障りな音声が飛び交う。
堪らず、その場を離れようとした時、一本のマイクが
私に突きつけられた。
『あなたは一連の政治テロだと思いますか?』
突然の事に、言葉が詰まったが思い切って
言って見る事にした。
『テロですね。僕と同じように
希望は戦争という奴がやったんでしょう。・・・うぃしゅ!!』
恥ずかしいポーズまで決めたのに
私へのインタビューは放送されることは無かった。
(おわり)
408 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/02(火) 21:43:16 ID:h7y6lCa/
ちょwwwwwwどこにガンダムが出てくるんだよwwwwwwww
ここは僕の考えたガンダムを晒すスレ?
ガンダムあんま見たことないけど
うーん、ガンダム総合スレかな
現在過疎気味でござる
前にいた連邦対ザフトの人はどっかに投下してないかな?
ガンダム物ではなかなか見ない作風がよかったんだが
デザインを依頼してたオリガンの人はできたのかなぁ
◆30AKLWBIYY氏に期待
別板でSS置く時のコテこちらでも使います
一々名乗るのも面倒なので
>>398からの続きと言う事で
蒼の残光 忘れられたステーション
415 :
1/5:2008/12/09(火) 13:09:51 ID:W8wvZF6M
帰投したルロワは広報官のケイタと共に情報の管制に奔走した。艦隊襲撃の様子はディ
レイ中継の効果が発揮され、公共の電波に乗る事はなかったが、フリーのジャーナリスト
の映像が軍の目をすり抜けネットワークから流出し、中央の情報部はもぐら叩きのように
流出映像を削除する作業に追われ続けた。一方で、マスコミ向けの会見の原稿を起草し、
今後の報道機関への協力を約束しつつ、独自取材の成果を軍に連絡するよう協力を要請し
た。
「全く、マスコミって奴は欲しがるだけで何もよこそうともしない」
愚痴をこぼしているのは広報部のケイタ中佐である。黒檀の肌を持つ温和な人物で、普
段はまず愚痴など耳にする事はない。
ユウは、と言えば、こちらは戦闘の専門家で、こう言った問題には無縁である。エース
パイロットと言ってもアムロ・レイのようにプロパガンダに利用されるわけでもなく、精
神的に消耗する事がないのは幸いだった。
とは言え、やるべき事は多かった。マスコミに公表する事実とは別に、事態の背景を正
確に把握する事、補充戦力を含めた部隊の再編、今後の哨戒体制の強化計画、などだ。
ユウはドックに向かった。ジャクリーン・ファン・バイク少尉他の整備クルーが総出で
小破、中破MSの修理に当たっていた。
「状況はどうだ、ジャッキー」
「全体の話?それともあなたの機体の事?」
「全体から聞こうか」
「……持ち帰る事が出来たMSは全て再生できるわ。もっとも、完全に失われた二十二機
をカバーできるようなパワーアップなんてして上げられないけど。補充の要請は出したん
でしょ?」
「もうしてある。だが、果たして何機よこしてもらえるか」
ジャクリーンは溜息を吐いた。
「予備パーツさえあればここで組み上げる事だって出来るから、駄目元で申請してみるわ。
今回だけで相当減らしたからストックは必要だし」
「書類はこっちに回せ。最優先の判を押しておく」
「ありがとう。それと、BD−4だけど、破損箇所は軽微だから心配ないわ。装甲の換装
だけで済むわよ」
「そうか」
「……ねえ」
ジャクリーンは真面目な顔になって訊いた。
「NTと戦り合ったの、初めてよね」
「ああ」
「また戦う事になるんでしょ?」
「恐らく」
「その……勝てる?」
416 :
2/5:2008/12/09(火) 13:13:24 ID:W8wvZF6M
単刀直入に訊いてきた。ユウは一瞬苦笑しかけ、すぐに真剣な顔で答えた。
「わからん。だが今日俺は生きて帰ってきた」
「だから次も生きて帰ってこれる?」
「少なくとも敵の武装と、戦い方はわかった。それがわかれば対処のしようもあるさ」
「でも、対処がわかれば勝てるの?NTってそういうのまでばれちゃうんじゃないの?」
「その瞬間になれば判るだろうな」
ユウは率直に認めた。
「だが、それまではどんな対処法を講じているかまでは判らないはずだ。ぎりぎりまで手
の内を明かさずにいれば、裏をかくことは可能だと思う」
NTの反応を以ってしても躱しきれない瞬間まで引き付けられるか、が問題である事は
あえて口にはせず、ユウは言った。
「俺の見たところだが、NTというものはババ抜きで誰がジョーカーを持っているかは判
っても、ポーカーでこちらの手がワンペアかフルハウスかはわからないようだ。なら、ハ
ッタリ(ブラフ)の余地はあるだろう」
ジャクリーンはじっとユウを見つめていた。ユウがあえて言葉にしなかった事に気付い
ているかもしれない。否、気付いているだろう。聡明な女で、ユウとの付き合いも長い。
無口すぎるこの男の、言葉の外の意味を知る術を身に着けていた。
「……そう。で、その対処法として、私にどんな仕掛けを細工して欲しいの?」
明るい声になってジャクリーンは言った。戦いが不可避である以上、せめて少しでも生
存率を上げるよう機体を調整する事がメカニックとして出来る最大の事だ。
「バイオセンサーの感度を上げて欲しい。出来れば任意に感度を変えるボリュームのよう
なものが欲しいんだが」
「バイオセンサーを?ユウ、前にテストした時、ストレスがかかりすぎるからあまり干渉
されたくないって言ってなかった?」
「ああ、言った。だが、機体の追従性を上げるにはそうも言ってられん。だから、戦況に
よって感度を変えられるようにしたいんだ。出来るか?」
つまりはNT相手には、そこまでしなければ戦えないという事である。ジャクリーンは
暫く考えていたが、やがて
「感度をボリュームで変えられるようにするのは、無理ね。バイオセンサーの状態によっ
てフィッティングも少しづつ変えないといけないでしょうから」
「そうか」
「その代わり、完全にオン・オフを切り替えるようには出来るかも。OK、ユウ、二十四
時間以内に作るわ。明日もう一度来て、フィッティングも実戦データ加えて修正するつも
りだったし、まとめてやっちゃいましょう」
「よろしく頼む。ありがとう」
ユウはジャクリーンに頭を下げた。
ジオン共和国、即ちサイド3から遠く離れた宙域。ここに、今は使用されていない宇宙
ステーションが放置されていた。
居住ブロック、工場ブロックを備え、太陽光発電ユニットを持つそこは、コロニー建設
ラッシュの頃に設置され、サイド3に運ばれるコロニーの最終調整や不具合箇所の修理な
どで大いに活躍していた。しかし、コロニー建造が一段落するとその役目もなくなり、ス
テーション自体の設備も老朽化もあって以後省みられなくなり、今では忘れ去られたよう
に放置されていた。宇宙船団の航路にもかからず、近寄る者もいなくなった今では時折不
法投棄の業者が廃船や廃機材を捨てる暗礁宙域となっていた。
そのはずであった。
しかし、今廃墟のはずのステーションには確かに明かりが灯っていた。とっくに停止し
たはずの工場ブロックが稼動しているのはどういうわけか。そしてここに、ジオン残党に
強奪されたとされる輸送船「テュポーン」が係留されているのは何を意味しているのか。
そしてここにもう一隻の一見商船が到着した。
アラン・コンラッド、オリバー・メッツがルロワ艦隊襲撃に使用した偽装艦「ハーメル
ン」である。「ハーメルン」はドックに係留されると、アラン、オリバーらが降り立った。
「お帰りなさいませ、コンラッド隊長」
出迎えた整備兵が敬礼する。アランは敬礼を返しながら訊ねた。
「ご苦労。ギドはどこにいる?」
「フリーマン副長ですか?副長なら――」
「遅かったな、アラン」
417 :
3/5:2008/12/09(火) 13:14:28 ID:W8wvZF6M
整備兵の後ろからオレンジ色の髪を短く刈り込んだ、長身痩躯の男が声をかけてきた。
年齢はアランと同じ位であろうか。洗練された物腰のアランに対し、やや野性的な雰囲気
を持つ美丈夫である。
「ギド、首尾はどうだ?」
「全く問題なし。拍子抜けしたくらいだ」
「『テュポーン』のクルーは全員素直に従ったのか?」
「呆れた事に、な」
すると「テュポーン」のクルー全員がこの計画を知った上で航行してきたと言うことか。
よくも秘密を保持できたものだ。
「で、艦長――マオと言ったか、彼は?」
「今我等が司令官閣下と謁見中だ」
ギドの言葉には若干以上の皮肉が込められていた。ギデオン・フリーマンにとって、今
大将として仕える相手は彼がこれまでそうしてきた歴代の誰と比べても、人格、カリスマ
性において不足していると考えている事は確実だった。
「で、そっちはどうだったんだ?伝え聞く所じゃ芳しくない成果だったようだが」
「俺の読みが外れた。増援に備えてオリバーを温存したことが裏目に出たんだ」
「で?手合わせしたんだって、『戦慄の蒼』と。どうだ、強かったか?」
「大したことはないよ。ただちょっと、雑魚よりはましなMSを持ってるってだけさ」
アランが答える前にオリバーが返答した。それでギドには大体の所が判ったようだった。
「ま、相手は歴戦のベテランだ。NTでなくたって自分が受けたくない攻撃パターンと対
処法くらいはしっかり頭に入ってるもんよ。あまり気を落とすな」
「別に僕は気落ちなんて!」
「やめておけ、オリバー。ギド、お前もあまりからかうな」
アランが間に割って入る。不毛な事に割く時間はない。
「スティーブ・マオに挨拶してこよう。オリバー、ギド、一緒に来るんだ」
「俺もかよ。さっき会ったばかりだぜ」
「お前はよくても、リトマネン閣下から改めて紹介してもらう必要がある。いいから来い」
そう言ってアランは先を歩いた。オリバーは無表情に、ギドは肩をすくめ、後に従った。
会談の場は殺風景な会議室であった。
ここは本来作業用の宇宙ステーションであり、華美な調度品など初めからないのだから
無理はない。それでも多少なりとも威厳を保ちたいのか、テーブルだけは相応の重厚な物
が置かれていた。もっとも、部屋の飾り気のなさに対してのアンバランスさは滑稽でもあ
る。
そのテーブルを挟んで二人の人物が対座していた。どちらも年齢は五十代初め、一人は大
仰な口髭を蓄え、ジオンの軍服を着た尊大な印象の男。もう一人は白くなりかけた頭髪を
きれいに撫で付けた東洋系の外見の男だった。
「閣下、アラン・コンラッド以下、連邦艦隊襲撃作戦部隊、帰投致しました」
アランは軍服の男に敬礼した。閣下、と呼ばれた男は軽く手を上げて応じ、アラン達を
正面の男に紹介した。
「ヘル・マオ、これが私の幕僚にしてMS隊隊長、アラン・コンラッドだ。そしてその部
下のギデオン・フリーマンとオリバー・メッツ。アラン、彼がスティーブ・マオ。我々に
賛同し、協力を申し出てくれた人物だ」
「いやいや、協力と呼べるほどの事はしておりませんよ。宇宙市民としてジオニズムの理
念を掲げる閣下に感銘を受けて微力をお貸ししただけです」
アランは眉一つ動かさず、ギドは目を宙に彷徨わせ、オリバーはサングラスの奥で眉間
を寄せた。オリバー等は言葉に一片の誠意も真意も感じさせないのは、才能ではないかと
思ったほどである。
418 :
4/5:2008/12/09(火) 13:15:38 ID:W8wvZF6M
「時に、オリバー君、失礼だが、もしや目が……?」
「はい、サングラスを掛けたままでいる事をお許し下さい」
「いやいや、もちろんそれは構わんよ。しかし、そのハンデを乗り越えてMSパイロット
として素晴らしい素養を持っているとか。それがNTと言うものですかな?」
「視覚は失いましたが、それに代わるだけの感覚を私は得ています。それがNTとしての
力ならば、私は今のこの身をハンデとは考えておりません」
「あ、いやいや、これは失礼。ハンデという言葉は撤回しよう」
そう言って声を出して笑うマオ。その目が笑っていない事をアランとギドは自分の目で、
オリバーは感覚で確認した。
「ヘル・マオは今回『テュポーン』一隻分の重ヘリウムの他にも、色々と土産を持ってき
てくれた。いずれも我々の為さんとすべき事に大いに役立つであろう物ばかりだ」
そう言ってリトマネンは手許のリストをアランに渡す。アランはリストに目を通した。
「…………こんな物まで」
「いやいや、お役に立てばよろしいのですが」
「木星の技術と言うのは恐ろしいだろう?」
リトマネンがアランに言った。アランはリストから目を離すと、
「この技術をここで量産できないことが口惜しいです」
と返答した。横にいたギドの口の端が僅かに上がったが、それに気付いた者はいない。
「閣下、今一度ズムシティに潜入したいのですが」
「またか?この前にも行ったばかりであろう」
「今回の作戦により敵も大規模な戦闘が近い事を予測していると思われます。戦力を拡充
させている可能性を考え、今一度情報収集を行いたいのですが」
「……ふむ、判った、許可しよう。ただし、貴官は残れ。次の作戦に向け軍議を開かねば
ならん」
「ギデオンとオリバーに部下を付けて向かわせます。人選は任せていただいてよろしいで
しょうか?」
「任せよう。貴官の信頼する人物を選んでくれ」
「ありがとうございます。それではすぐに編成を行いますので、これにて失礼させていた
だきます」
敬礼を残して三人はその場を後にした。
その頃、ユウはブリーフィングルームにて「テュポーン背信事件」の調査報告を受けて
いた。
通常は佐官以上の者が参加するのだが、今回は特別にアイゼンベルグ、イノウエといっ
た中隊長レベルにも参加を命じている。
ルロワが口を開いた。
「つまり、そのスティーブ・マオなる人物がヘリウム横領の犯人である、と?」
「はい」
本部より派遣された諜報部の士官は簡潔に答えた。三十代後半の東洋系の男で、リーフ
ェイと名乗っていた。
「横領の内定が進んで、自分の身が危なくなった所で大量のヘリウムを土産に持って横流
し先へ逃走か。馬鹿な事をしたものだ」
マシュー中佐が正直な感想を述べた。ホワイト准将がその言葉を訂正する。
「その男の行いは馬鹿かもしれないが、結果を見ればサイド3の半年分のヘリウムが一度
に敵の手に渡った事になる。敵の規模がどれほどか知らんが、少なくともエネルギー問題
は一挙に解決したはずだ」
「それで、肝心の逃走先は?何か手がかりはないのですか?」
ケイタ中佐の質問はある意味で核心だった。まず敵の正体がわからなければ戦いようが
ない。
419 :
5/5:2008/12/09(火) 13:16:09 ID:W8wvZF6M
リーフェイ大尉はレポートを確認した。
「マオが士官学校生だった時代、もう三十年も前の話ですが、その時の友人にミカ・リト
マネンという人物がいます。サイド3出身で、後にジオン公国で宇宙攻撃軍大佐となった
男ですが、これが一年戦争での戦死が確認されておりません」
「MIA(戦闘中行方不明)か。つまりその男が生きている可能性が高いと言うことなの
だな?」
ルロワの言葉は確認ではない。戦闘中の行方不明者が地下に潜って再起の時を待つなど
珍しいことではない。デラーズフリートもアクシズもそうだった。今また書類上の死亡者
が一人生き返っただけの話である。
「はい。信頼すべき筋からアクシズの幕僚の中に彼の姿を見たとの情報を得ています」
「なるほど、アクシズのエネルギー供給源であったというわけか」
「そしてこのリトマネンという男、ハマーン・カーンがネオジオンを名乗る頃アクシズよ
り姿を消しています」
ホワイトが肩をすくめた。
「悪運の強い男だな。宇宙攻撃軍なら星一号作戦の際にはソロモンにいただろうに、そこ
でも続くア・バオア・クーでも生き延びて、ネオジオンでも内紛で自滅する前に姿を消す
とは」
「……まさか、内紛を陰で操っていたなんて事は?」
不安を感じたマシューがリーフェイに訊ねたが、リーフェイは即座にこれを否定した。
「リトマネンにそれほどの才覚があるとも思えません。もしあらゆる場で昼行灯を装って
いたのなら恐るべき敵と言えますが」
「そんな切れ者じゃないことを祈りたいねえ」
小声でアイゼンベルグが呟いたが、これは近くにいた者にしか聞こえない。
「その他の構成員について何か判っている事は?幹部でも、前線指揮官でもいいのだが」
ユウが発言した。少なくともNT、あるいは強化人間が一人と、ドーベンウルフに乗っ
ていたパイロットも間違いなくエースの実力だった。もし名のある人物ならばデータベー
ス上で戦闘記録を探せるかもしれない。
「現在調査中です。中佐の報告からNTパイロットが含まれているとの事でしたが、NT
についてはアクシズでもかなりの機密事項だったらしく、名の判明している者は数えるほ
どですので」
「そうか」
期待はしていない。名も無きエースなどいつの時代にもいるものだ。一年戦争から生き
残っているとすれば、それだけで相当な猛者であることは疑いない。
「判っている事をまとめよう。敵の首謀者、もしくはそれに近い幹部にミカ・リトマネン
なるジオン軍人がいる事、それに協力していたのが木星船団のスティーブ・マオである事、
マオは十分に過ぎるほどのヘリウムと、恐らくは木星の独自技術を敵に渡している事、敵
パイロットにNTがいる事、それだけだな」
「はい、それだけです」
リーフェイは言った。実際、判った事などそれだけなのだ。敵の戦力は結局把握出来ず、
狙いが散発的なテロ活動なのか、それともなんらかの作戦を実行に移そうとしているのか
も判らない。ただ敵がいる事を再確認しただけだ。
「ありがとう、リーフェイ大尉。新たに判明した事があればまた報告してくれ。今は解散
とする。全員レベル3で警戒態勢を敷いてほしい。それでは解散する」
420 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/09(火) 21:16:37 ID:vJDyuvsv
GJage
若いのとベテラン勢のダブルプロットでやってほしい
メインの話は若いのだけでセカイがどうのこうのとかいいながら毎回だれか号泣する
皆貴族だの金持ちで〜様て言われる美形キャラばっかでMSも皆羽根生えたガンダムだけ
こいつらだけで世界の行く末を左右する、参加者の少ない大戦争をする
サブの話はおっさんと熟女ばっかで20代後半がガキ扱いお嬢ちゃん扱いされて
全員平民貧乏人で8割はアニメ的不細工(でも活躍シーンで死ぬほど格好良く魅せること)
MSは皆量産機鬼チューンでパーツも足りなくてダマシダマシなんとか運用していること
こいつらはメインの戦争から派生した世界中の局地戦を転戦する
むしろメイン話書くほうが大変そうだな
しっかし今までの投下見てると、皆サブ向きなのがワロタ
CL待っている間にキリのいいところまで書き進めたので続きを
ブリーフィングが終わるとすぐに昼食だった。
「お、今日は福袋の日だったか」
食堂に入ったアイゼンベルグが言った。
福袋というのは俗称で、不透明な袋の中に昼食メニューがランダムに詰め込まれたもの
である。なぜ福袋と言うのかは誰も知らない。
元は作戦行動中、バリエーションに乏しい携行食を少しでも楽しんで食すために、缶詰
やビスケット、チョコレートなどをランダムにパッケージ化して運んだものである。その
日何が食べられるかは開けてのお楽しみ、と言うわけだ。ルロワ隊では水曜日に行われ、
中将のルロワから一兵卒に至るまで全員が平等に同じ条件で袋を選ぶことになる。
「正月なんだから少しはいいもん入ってるんだろうな?」
アイゼンベルグが食堂のコックに訊ねる。コックは意味ありげに笑いながら
「当りならな」
と答えた。
アイゼンベルグが適当に袋を掴み、座る席を探して周囲を見回すと、ある席を目指して
歩き出した。そこには整備班のジャクリーンがいた。
「ようジャッキー、合席させてもらえるかな?」
「どうぞ、こっちは食べ終わったらすぐ戻るけどね」
アイゼンベルグはジャクリーンの前に座り、袋を破いて中を覗き込んだ。呻き声を上げ
る。
「ポークチョップかよ。正月から」
「ご愁傷様」
「……なあ、そのローストチキン、くれ」
「いや」
「レーズン入りソフトビスケットやるから」
「四枚」
アイゼンベルグは四枚のビスケットを差し出した。ジャクリーンからローストチキンを
受け取る。
「整備はどうなってる?」
「中破機体があと二機。ユウの機体は再調整が必要ね」
「再調整?何か改造したのか?」
「改造って言うか、バイオセンサーを有効にしたの。それで、それに合わせてフィッティ
ングを午後からやり直す事になってるわ」
「バイオセンサーを使うのか。……隊長、あれ嫌ってなかったか」
「それでも、使わないと勝てない相手って事でしょ。NTが」
アイゼンベルグは考える仕草をした。
「バイオセンサーを使えば勝てると思っているのか?」
ジャクリーンが睨んだ。
「あなたの上官を疑うの?」
「そうじゃない。中佐の実力はお前さんよりよっぽど知っているつもりだ。メイルシュト
ローム作戦の時、俺はエウーゴのパイロットだったが、ユウ・カジマが敵でないことを本
気で感謝したもんだ。『戦慄の蒼』の異名に何の誇張も虚構もなかった。背中を冷たい汗
が流れたよ。しかしな、同じように戦場で見たからこそ、ファンネルを使うNTにNT以
外が戦えるとは思えないんだよ。あれは全く違うルールで戦ってる。俺達がどれだけ背伸
びしたって、届くもんじゃねえよ」
「……そうね、戦場を知っている大尉の見方は正しいのかもしれない」
ジャクリーンは言葉を選んでいた。自分の言葉が正しく言葉通りに伝わるよう、注意を
払っているようだった。
「でも、ユウは――中佐は、私に勝てる、と言ったわ」
逆に言えば、それは言葉の外の意味を相手に気取られたくない、との防衛本能でもある。
「メカニックに出来る事は機体を万全の状態に整備する事だけだわ。パイロットが撃墜数
を誇りにするように、メカニックは送り出した機体がパイロットの生命を守る事、パイロ
ットが生きて帰って来る事が一番の誇りなの。ユウはバイオセンサーを付ければ戦える、
と言った。ならば私は言われた通りにするわ。それで彼が生きて戻ってくれるなら」
それから、こう付け加えた。
「中佐は今まで必ず生きて帰って来たわ」
ジャクリーンの細心の注意にもかかわらず、アイゼンベルグはその言葉を聞きながら、
この整備主任の言葉の外の声に気付いてしまった。しかし、この一見不良軍人は気づかな
いふりをするだけの分別を持っていた。
「……まあ、俺達も死ぬために戦場に出るわけじゃないからな」
そう言って、ユウの生還に関する疑問を撤回した。
「それより頼むぜ、整備主任。ユウの機体に手間掛けすぎて俺の機体にミサイル付け忘れ
た、何てのだけは勘弁だぜ」
「ご心配なく。私もプロですから」
ジャクリーンはそう返答した。
ユウは袋から出てきたポークチョップを恨めしげに睨み付けていた。
「あの……中佐、よろしければ私のカツレツと交換しても」
サンドリーヌ・シェルー少尉が控えめに提案する。それをユウは
「いや、いい。これはこれで味がある」
シェルーが退室すると、ため息を吐いてから固い骨付き肉に噛り付いた。コーヒーで流
し込み、野菜をパンで挟んで平らげると、通信回線を開いてサイド6の士官学校を呼び出
した。
「MS戦指導主任のフィリス大尉を」
五分ほど待つと、モニターに懐かしい顔が映された。
「ユウさん、お久し振りです」
「元気そうだな、サマナ」
「式典での戦闘の件、聞きました。よくご無事で」
「……そうだな」
「敵について何か判ったことはありますか?情報統制が厳しくてあまりニュースが入って
こないんです」
「まあ、ぼちぼちだ。大規模な戦闘があればそちらにも情報が入るだろうし、こちらで対
処できればそれに越した事はない」
「それはそうですけどね……それで、今日はどんな用件です?」
「……ただ懐かしい顔を見ておきたくなっただけだ」
「それだけですか?」
「不服か?」
「薄気味悪いです」
ユウは苦笑した。
「酷い言われようだ」
「女の人に言われれば嬉しいですが男に言われても全く嬉しくありません」
サマナはそう言った後、思い出したようにこう訊いた。
「そう言えば、奥さんはお元気ですか?」
「マリーか?ああ、元気だ」
「そろそろお子さんなんて話はないんですか?別に作らないわけではないんでしょ?」
「作らないわけじゃないが、出来なくても焦る事はないと思っている」
今は不妊でなくとも、計画的な人生設計のために人工授精を行う事は普通に行われて
いる。ユウは年齢的にも、経済的にも子供を授かるのに問題はないはずだった。
「自然に任せるよ。それでいい」
「まあ、僕もそういう考えなんですけどね」
「…………サマナ」
「?何です、ユウさん」
「お前はもし生徒に、『ファンネルを使う敵に会ったらどう戦うか』と訊かれたら、ど
う答える?」
唐突な問いにサマナは困惑したが、暫く考えた後、答えた。
「逃げろ、と教えますね」
「軍人としては最低の答えだな」
「でも、正解でしょ?」
サマナの答えは明快だった。
「戦術的に見ても、ファンネルを使うNT専用機は一個大隊に匹敵すると言われてるんで
すよ。そんなのまともに相手してたら戦力がいくらあっても足りません。逆に、相手の数
が少ない事を幸いに無視して戦略レベルで無力化する方が現実的です」
「……なるほどな。だが、この十年間、NTとの戦いは一度としてお前の言うような展開
にはならなかった。何故だ?」
「一年戦争のエルメスはただのテロリズムで戦況になんら影響を与えていません。もちろ
ん、ガンダムが相手をしたために本格的な戦場に投入出来なかった事は事実でしょうが、
仮にア・バオア・クーで使われても大局を変えることは出来なかったでしょう。キュベレ
イやジ・Oはパイロットが即ち総司令官であり、戦闘の意味する所は通常のパイロットと
全く違います」
「……なるほど、そうだな、その通りだ」
「ユウさん?」
「すまなかったな、サマナ。無駄話に付き合わせてしまった。だが、久々に気分が晴れた」
「いえ、こんな事でいいなら、いつでも歓迎しますよ」
今度フィリップも交えて飲み明かそうと言って回線を切った。回線を切るとユウは難し
い顔をして、天井を見上げた。
彼は今まさに、戦略的理由からNTとの戦いが不可避となっているのだ。
「逃げるわけに行かない時は、どうすればいいんだ?」
その答えはわかりきっていた。
ここまで
427 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/14(日) 21:13:30 ID:iSBoUb1u
>>427 長谷川かと思った
よかったら詳しい設定とか、コンセプトとかない?
429 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/16(火) 14:31:32 ID:tyV5IuHI
>>421のに挑戦したが、メイン話を真面目に書くの大変だな
主人公最強話だと見せ場が作れない
敵も強化して互角にするとするとサブ話がおかしくなる
割と人が良い感じに増えてきてるしガンダムで合作してみたいな
今はなんだが過疎ってるけどな
ガンダムか
ここの人が文章評価スレに来てくれたっけなあ
このスレ、スレタイがいいよね
なんというか前向きさにあふれてて
>>1の文も欲望に忠実で微笑ましいな!
・・・
・・・・・・
・・・そうか?
色々なガンダム二次スレを覗いてきたけど、
このスレが一番個性豊かで良スレな気がするぜ。気の所為かもしれないが!が!
蒼の残光 4章 再会
4.再会
「――ふむ、思ったほど騒いでないな。戦力も損耗分だけが補充されて増援はなしか」
ギド・フリーマンは呟き、手元の端末に記録した。オリバー・メッツが彼に近寄ると、
別行動の許可を取ろうとする。
「ギド、僕はちょっと別行動を取るよ」
「おい、またかよ?せめて誰かと一緒に動け」
「大丈夫、一人の方が動きやすいよ」
そう言うとさっさとオリバーは歩いて行ってしまう。ギドは部下の一人に尾行を命じた。
「メッツには尾行などすぐに気付かれてしまうのでは?」
部下は疑問を口にしたが、ギドは
「構わん。周りが奴を一人だと思ってくれればいい」
そう言って後を追わせた。
「俺達は戻って情報を一旦整理する。その後、今夜はパーっと騒ごうや」
ギドとしては目的は終了しており、後は酒でも買い込んでさっさとステーションに戻り
たい所だった。しかし、オリバーのこの行動はある程度予期されたものであり、アランか
らも頼まれている手前強く引き止める気はない。
「まあ、事情は判るからな」
ギドは呟き、ホテルに戻った。
「ギド、すまんな、今回は俺は離れるわけにいかん」
潜入前、ステーション内のアランの私室でギドはアランから今回の潜入調査の事、それ
にオリバーの事を頼まれていた。
「気にするな。子守ならこの七年間で充分慣れた」
ギドは冗談めかしてそうごまかす。アランはそれでも生真面目に
「あいつにとっては唯一想い出と言える過去なんだ」
「わかってるさ、あいつを見ていればな」
ギドの調子は変わらない。これが彼なりの気の遣い方なのだ。
「本当は調査のほうが口実なんだろ?これで作戦行動が本格的になれば当分は――しくじ
れば永遠にか――オリバーの人探しも出来なくなるからな。最後のチャンスってわけだ」
アランは何も言わない。ズムシティ潜入というリスクを伴う任務が、一人の男の私用の
口実であるなど認めるわけにはいかないのだ。
「ま、いいさ」
ギドは手にしたバーボンのグラスを空にした。
「なんにしても上手くやってやる。俺も酒を買い込んでおかないといけないからな。あの
木星人、土産の中に酒も入れないとは気の利かない男だ」
「……俺にも買ってきてくれ。お前が飲むから減りが早くて困る」
フッと笑ってアランはそう返した。
アランは〇〇五七年、ズムシティに生まれた。士官学校の四年生の時、准尉待遇でフラ
ナガン機関付の守備隊員として任官され、サイド6に赴任した。アランは今にして思う。
既にあの当時、公国の人材難はそれほどに深刻化していたのだ。
そこでアランはNT被験体の少年少女と出会う。ララァ・スンやクスコ・アル、そして、
その中にマリオン・ウェルチやオリバー・メッツがいた。
オリバーは気の弱い少年だった。家族で地球旅行に行った際、地球至上主義者による宇
宙港爆破テロによって両親が死亡、彼だけが生き残った。その後養護施設にいたところを
適性を認められフラナガン機関に入所したが、他人に心を開かず、怯えたように大人を見
上げていた。
そのオリバーが唯一心を開いていたのがマリオンだった。オリバーより一歳年長で、青
い髪と赤い瞳が印象的な少女だった。マリオンは姉のようにオリバーの世話を焼き、オリ
バーもマリオンにだけは笑顔を向けた。
そのマリオンが実験中の事故で昏睡状態に陥った時、オリバーが半狂乱になった事は想
像に難くない。ひたすらに泣き叫び、彼女の名を呼び続け、クルスト・モーゼス博士に怨
嗟の言葉を吐き続けた。薬物、電気的刺激、催眠術などあらゆる手段を用いて抑え込み、
それでも絶叫は続いた。NTの高い共感力が他の被験者や所員にまで影響を及ぼし、むき
出しの絶望を共有した何人かは彼と同じく薬物による沈静を必要とした。
アランはそれ以降のオリバーを知らない。戦況が悪化し、彼は本土防空要員としてサイ
ド3に呼び戻されてパイロットとしての教育を受ける事になったためである。彼はリック
ドムを受領し、初め本土防空軍、その後ア・バオア・クーに配置された。
最初の実戦が負け戦だった。絶望的な物量差は攻城戦の主客のハンデを用意に覆しうる
ものだった。アランは自分がどう戦い、何機撃墜したのかも憶えていない。気がついた時、
彼はバズーカも持たず、折れたヒートサーベルを左手に掴んでア・バオア・クーの周囲を
漂っていた。ドムの右腕は肩から失われていた。
(もう死ぬのか)
そう覚悟した時、彼は機体毎回収された。エギーユ・デラーズ配下の巡洋艦だった。
そのままアランはデラーズ・フリートに参加した。茨の園を建設し、ラボでジャンクパ
ーツからドラッツェの開発にも協力した。そこで新たな友人、同胞も得た。ギデオン・フ
リーマンもその一人だ。
ギドとアランは同年齢だった。但し、ギドは士官学校ではなく兵科学校の卒業であり、
階級はこの時軍曹、ルウムにも参加していた。二人は対照的な性格ながら、不思議とウマ
が合い、「轡を並べて」時を待った。
二人は〇〇八三年の星の屑作戦を戦い、その生き残りとしてアクシズに合流、リトマネ
ンの指揮下に入った。アランとオリバーが再会したのもその時である。
その後、摂政ハマーン・カーンとの考えの違いから次第にリトマネンはアクシズ内で非
主流派となって行き、ハマーンによるコロニー落としの直前についに袂を分かち、この忘
れられた宇宙ステーションに去った。以来、グレミー・トトの内紛やアクシズ陥落のニュ
ースにも背を向け、一つの作戦の準備を続けていたのである。
その間、アランは情報収集として部下と共に何度もズムシティやグラナダに潜入した。
本来は大きなリスクを背負う行動だが、茨の園での経験から、兵に休暇を与える事の重要
性をよく認識していた。部下には決して目立たぬ事、酒を飲んでも正体は明かさない事を
厳命し、同行させる部下に自由行動を許した。稀に規律を守れぬものも出たが、そのよう
な時にはやむを得ず銃殺した事もある。オリバーだけは毎回同行させたのは、アラン自身
もマリオンの事が気になっていた事もあった。
そうして一年余、作戦も最終段階まで来た。もう後戻りは出来ない。
「どんな形でもいいんだ。終わりさえ来ればな……」
ギドの帰った私室で、アランはそう、呟いた。
オリバーは杖を突きながら大通りを歩いていた。その歩みは健常者と比べてもむしろ速
い程だった。
杖には超音波ソナーと、石突にセンサーが付けられている。ソナーで障害物や他の歩行
者との距離を知り、センサーが地中に埋められたビーコンから信号や道路状況のインフォ
メーションを得る。情報はサングラスから音声や振動の形で使用者に届けられ、使用者は
この情報を元に危険を回避する。視覚障害者をサポートする通常のものである。オリバー
はこれに、自身のNTとしての感覚を稼動させる事で全く危なげなく街を歩いていた。
オリバーが光を失ったのは〇〇八三年の事である。サイド6から撤退し、戦火を逃れ幸
運にもアクシズに脱出できたオリバーは、そこでもNTの能力開発実験を継続した。
オリバー本人の希望である。彼はEXAMが破壊された後、ほんの一瞬だがマリオンを
感じた。地球圏から遠く離れたアクシズからでも、NTとしての能力が上昇すればマリオ
ンを見つけることが出来ると考えたのである。
しかし実験に使用した新薬の副作用により失明、皮肉にも視覚を失ってから彼のNTと
しての知覚力は大きく伸びる事になる。
それでも、マリオンの心は感じ取れなかった。
リトマネンに付いてアクシズを離れたのは、地球にしか目を向けないハマーンの元では
マリオンを探すのが難しいと考えたからである。アランやギド等、気のおけない友の存在
も大きい。
そして今日もこうしてマリオンを探して当てもなく歩いていた。恐らくこれが最後のチ
ャンスだろう。オリバーはマリオンが近くにいればたとえ自分の目が見えなくても必ず感
じ取る事が出来ると確信していたが、最近は少し自信がなくなってきていた。
杖が花屋の前であると教えてきた。鼻腔に柔らかな匂いが届き、思わず笑みが漏れる。
「少し焦りすぎかな」
これが最後との思いが知らず知らず余裕を奪っていたようだ。いつかのアランではない
が、少し街を楽しむか。
その時、左から何かが崩れる予感を感じた。小さく身を動かすと左を歩いていた歩行者
が荷物を落としたらしい。彼の足元に何か転がってきた。
オリバーはそれを拾い上げた。りんごだった。
「すいません、ありがとうございます――」
りんごの主が礼を述べる。その声が途中で切れた。しかし、その短い声にオリバーは聞
き憶えがあった。
「マリオン?」
「オリー?オリーなの?」
彼をその名で呼ぶ女性は一人しか知らない。
「やっぱり!マリオンなんだね?やっぱりここにいたんだ」
「オリー、どうしたの、こんなところで。まさかあなたに会えるなんて」
マリオン・ウェルチはそう言った後、彼の杖とサングラスに気がついた。
「オリー、あなた、目を……?」
「あ、うん……」
オリバーは小さく頷いた。
「でも、あまり不自由はないんだよ」
「そう……」
「ね、どこかでゆっくり話さない?この辺、カフェはないのかな」
「あ、ああ、そうね。じゃあ、あっち行きましょうか」
二人は近くのカフェに入った。
「――そう、じゃあ今は『マリオン』ではないんだ」
オリバーは言った。
「ええ。病院に元情報部の人がいて、その人が新しい出生証明書を作ってくれたの」
マリオンはこれまでの十年間を簡単に説明していた。
「だから私、一つ余分に歳を取っちゃったのよ」
そういってマリオンは笑った。
「そうなんだ」
「ね、オリーは?今何をしてるの?」
「僕は――技術者だよ」
「技術者?」
「そう、視覚障害者用の補助デバイスの改良を研究しているんだ」
オリバーは咄嗟に嘘を吐いた。
「すごいじゃない。あなたにしか出来ない事よ」
マリオンは素直に感心している。笑って応えながら、オリバーは気がついていた。
(マリオンはNTとしての力を失っている)
それは既に本人の口から聞いていた。こうして話していても、マリオンに対し精神的な
共鳴は感じない。彼女の言う通り、彼女は少なくとも狭義のNTではなくなっていた。
そしてもう一つ、オリバーが確信した事があった。
「幸せなんだね、マリオン」
「え?ええ」
マリオンは左手にはめた指輪を撫でた。
「こんな風に、普通の幸せが訪れるなんて思ってなかったわ」
「ご主人は、いい人なんだね」
「ええ、とっても」
即答だった。
「今度、遊びにいらっしゃいな。主人も喜ぶと思うわ」
「いいの?せっかく新しい戸籍を手に入れたのに、過去を知る僕が行ったら……」
「大丈夫よ、きっと。施設の話さえ上手くごまかせれば。それに、あの人は無口だから、
そんなに根掘り葉掘り訊いたりしないわ。私にさえ過去をほとんど訊いてこなかったくら
いだから」
「そうなんだ」
「あ、ねえ、連絡先教えてくれる?今度こちらから連絡するわ」
「あ、ああ、えーと……実は、近々異動になるんだ」
オリバーはまた嘘を吐いた。マリオンにNTとしての能力が残っているなら嘘である事
くらいはばれるはずだ。
「そうなの?」
「うん、はっきりしたら教えるよ」
「そっかあ……じゃあ、私の連絡先だけ教えておくね」
マリオンはモバイルを取り出し、オリバーのモバイルに送信する。
「はい、これでよし、と。じゃ、落ち着いたら連絡してね」
「ああ、必ずするよ」
オリバーとマリオンはそこで別れた。別れてすぐ、オリバーはモバイルを取り出し、マ
リオンの連絡先を消去した。
(幸せならそれでいい)
もしマリオンが今も不幸な境遇にあったなら、オリバーはステーションに連れて帰るつ
もりだった。しかし、幸せならその必要はない。むしろ、過去を消して今の幸せがあるな
らば、自分など近付かない方がいい。オリバーはマリオンの夫が何者であるかにさえ興味
はなかった。
彼の長年の心配事と、初恋は今終わった
「え?それでいいのか、本当に?」
ホテルに戻ってきたオリバーにギドが訊き返した。
「いいも何も、今幸せなら僕に何が出来るんだ」
「そう言われると何もないが、ずっと探してた相手だろ?随分あっさり諦めるんだな」
「ギド、僕は元々、彼女が幸せであることを知りたかったんだ」
オリバーは半分は自分に言い聞かせるように言った。
「不幸なら連れ帰った方がまだマシかもしれないけど、幸せだって言うのに、まして結婚
してるのに、一緒に来てくれなんて言えるわけないだろう」
「ま、まあ、そうだ」
「だから、これでいいんだよ」
オリバーは話を切り上げた。
「じゃ、僕は先に寝るよ。興奮して疲れちゃった」
オリバーが自分の部屋に戻った後、ギドは部下を一人呼び出した。オリバーを尾行して
いた男だ。
「相手の女、素性は判るか?」
ギドが訊ねる。部下は頷いて作成したレポートを提出する。ギドはそれにすばやく目を
通した。
「――何だと?」
ギドが思わず声を上げた。
「おい、これは間違いないのか?」
「間違いありません。私は途中から女の尾行に切り替えました」
「オリバーはこの事は……?」
「恐らく知らないと思います。女が連絡先を渡しましたが、確認せずに消去していました。聞こえた範囲では亭主について何も聞いていないはずです」
「そうか――いや、そうだな。知っていたら、あんな晴れやかな顔貌できるはずない。ご
苦労だった。下がってよし」
そう言って部下を一旦退席させかけ、すぐに呼び戻して
「この事は他言無用だ。アラン・コンラッドにもな」
と念押しした。そして難しい顔でレポートを睨みつけた。
「ん?今日は何かいい事でもあったのか?」
自宅に戻ったユウは妻に問いかけた。
「え?どうして?」
「初めて見たぞ、鼻歌歌いながら台所に立つなんて」
「あ、やっぱり判っちゃう?」
マリーは笑って言った。
「旧い友達に逢ったの」
「看護学校時代のか」
「もっと前、本当に旧い友達よ」
「ほう」
「正直に言うとあまり昔の事はいい想い出ないけど、でも、あの子はとってもいい子だっ
たわ」
「そうか」
「もうじき引っ越しちゃうみたいだけど、連絡先は教えてあるから、今度紹介するわね」
「ああ」
「はい、これ」
マリーは切ったばかりのりんごをユウに差し出した。
【キャラクタープロフィール】
アラン・コンラッド;
元ネオジオン騎士。
元デラーズフリート大尉。星の屑作戦後、アクシズに合流。アクシズではMS隊の指揮を任される。
ジオンの大儀もザビ家の正義もそれほど信用しているわけではなく、還る時を逸してここまで来た男である。
ギデオン・フリーマン;
元ネオジオンパイロット。通称ギド
元デラーズフリート少尉。アランと同じく星の屑作戦後にアクシズに参加。アクシズではアランの副官。
基本的に思想・信条はなく、アクシズからの離脱もアランへの友情から行動を共にしている。
オリバー・メッツ;
元ネオジオンNT研究機関所属。
フラナガン機関からアクシズに脱出。アクシズ内での薬物投与が原因で失明。厳密に定義すれば強化人間である。
視力を失った代償か、強化処置にもかかわらず精神は安定している。専用のサイコミュ調整を行ったげーマルク
により、視覚情報を補助して戦う。
ここまで
この頃のモーリンたんは、幸せにやってるんだろうか
保守
443 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/25(木) 15:13:57 ID:Di4HikTk
クリスマス!
嘘だと言ってよバーニィ……
第二次大戦の兵器と政治情勢+ガンダム
というものを考えているんだけど、どうだろう?
技術の部分は架空の技術で。
それってガンダム無双にならないか?
ならせない自信があるなら面白くなると思うが
>>444 ……悪い
SD三国伝みたいなノリで
ヒットラーザクとかが出てくる作品想像しちまった
>>445 無双系とは逆で戦車に撃破されるMSとか、
MSのみで編成された戦車駆逐部隊といったものを考えてた。
MSは突撃砲や駆逐戦車的な扱い。
>>446 ヒトラー専用ザクww
問題はMSの種類が国の数に対して少なすぎることだよな
MSをオリジナルで考えて、設定なんかを煮詰めていくと……
最初からオリジナルのロボット物にしたほうがいいんじゃね?
449 :
創る名無しに見る名無し:2008/12/27(土) 02:26:20 ID:3OCPGIpT
じゃあこういうのはどうだ?
「ゴキブリガンダム」
>>448 まず、各国専用のガンダムを作ってだね
それを戦わせてガンダム・ザ・ガンダムを(ry
つGガンダム
ルーデル無双
ルーデルのトンチキっぷりって
ジムを馬鹿みたいに撃墜しまくってるザクIIがいて
終戦時に「どんな改造してんだコレ」って確認したら
ドムのジャイアント・バズ無理矢理持たせただけのザクIIで
パイロットが怪物だっただけでした
って領域のトンデモ超人だったんだっけ
そう、性能の違いが戦力の決定的差ではないということをリアルに教えてくださるお方
そして彼の戦術思想で設計したA-10サンダーボルトUが30年の刻を越え、どんな対地攻撃機よりも
有効なタンクキラーである事が証明される
>>444 第二次大戦の世界観でというと、MSの動力源が気になるところだが、
ああいう複雑な機械は、最終的に直接駆動するのは電気の形である必要があるだろう。
で、サイズのことを考えると、なんとゆーかポルシェ博士大喜び……
やはり俺はダメのようだ。
技術面はいくらでも誤魔化せるとして、運用面が大変そうだなあ
ヤーボなら垂直離着陸機として運用できそうだけど、陸戦だと厳しそう
458 :
444:2008/12/28(日) 02:40:46 ID:QEV6sKE+
>>456 まさにポルシェ博士大喜びのディーゼル+モーターです。
蘇るP虎のメカニズム!
ただ当時のAFVと合わせるとオリジナルのサイズでは大きすぎるので、
レイバーかKMFのサイズに縮小しよかと考えています。
>>457 威力偵察や対戦車、対MS戦闘等、を行う高機動対戦車砲として運用しよかと
考えています。
ヤーボとして使用するならΖ等がいいと思います。
459 :
456:2008/12/28(日) 03:11:19 ID:ldOqpSNI
>>458 >まさにポルシェ博士大喜びのディーゼル+モーターです。
貴様に言うべきことは一つッ!
あなたわかってらっしゃる。
>オリジナルのサイズでは大きすぎるので、レイバーかKMFのサイズに縮小しよかと考えています。
ダウンサイジングっていうと弱体化ってイメージがどうしてもあるけど、この場合は実戦的には強化だよね。
どうしても火力と装甲が支配的な要素になる正面戦闘ではどうやっても人型ロボットは(同じ技術レベルの)戦車に勝てない。
しかし、伏撃等、それを補う戦い方はあるわけで、
そういう戦い方をする場合は、(攻撃力が必要なレベルを割り込まないならば)小さい方が良い。
ただ……、そう考えてくと、MSよりATとか、
>>448の人も言ってるオリジナルロボットのほうが良さそうな気もする。
いずれにせよ、面白いものになりそうな予感はする。
MSの数が足りないと言うなら、
連合国側を連邦MSにして、同盟国側をジオンにすれば良い。
戦術も同じ様なことやってるしね。
いっそのことオリジナルのモビルスーツでもいいんじゃ
ガンダムである必要が特に無いような気が…
そもそもガンダムである必要がある作品なんてあるか?
だが機体スケールも技術的ハードルも全く違うならMSでなくATでいいだろう
ガンダムである必要?
ロマンに決まっている。他に無いし、それで十分過ぎる
>>466に惚れました!
今すぐ私と結婚してください!
KMFサイズのMSって何か違和感あるんだけど
KMF使えばいいんじゃないの?
やっぱあの「地上で使うにはちょっと大き過ぎて不便でね?」ってくらいの
サイズがあってこそMSって気はするな
いっそ、実在した戦闘機、戦車、戦艦に混ざって
トンデモ決戦兵器として少数のMSがデーンと存在してるって方が
存在感はあっていいんでないの?
じゃあwwUあたりにMSがタイムスリップする方向で
>>470 よし!書いてくれ!
あ、投下も忘れずにお願いします
レースするガンダムを思い付いた
>>472 ガンダムにスポーツさせるって内容だと
どうしてもGガンになってしまう不思議
チキチキマシン猛レースになる悪寒
知らねえよ、IGPXなんて誰も知らねえよ!
おれ、なんでタイトル見た瞬間に爆笑しちまったんだろう? >IGPX
>>472 Xみたいな荒廃した世界でMSを自分で改造して乗ってる連中が賭けレースをする、
みたいな話なら収まりよく作れそうだ
レースと聞いて現役違法競争型暴走族が覗きに来ましたよっと
>>478 お、凄いな。二輪?四輪?二輪だったらオレもやってる!
オレ50ccで、合法のレースしてる。ストリートは怖くてできないww
もっぱら公道でし><
以前はNチビ
今はゼハ400
今日日中は志賀島(福岡)をグル珍で走ってきますた
>>472 ヴァイパーズクリードが実行して見せたようだ
お久しぶりです。新作が出来て……ません
0080のSSを書いてるんだけど、なんだか冒頭シーンがしっくり来ないので
感想を求めてちょいと投下してみる
昼過ぎのオープンテラスで会った青年は、電話口から受ける印象そのままの、実直で活
発そうな、そしてなにより年齢より幼い顔立ちをしていた。丸く大きな茶色い瞳と、緩く
カールしたブラウンの髪の毛がその印象を強めていた。ダークグレーのスーツに紺色のネ
クタイを締めてはいるが、あまりスーツ姿が似合っているとは言い難かった。
挨拶と握手を交わし、私は彼の向かいの席に着いた。彼は最近流行りの戦記小説を書こ
うとしているらしかった。最近と言っても、一年戦争後からその手の物はいささか書店に
氾濫しすぎていたが、需要があったのだろう。多くの本がベストセラーになっていた。ア
ムロ・レイの自伝「白き流星伝説」や、T・ディミトリー著「大空の騎士」、M・ニノリ
ッチ著「第08MS小隊戦記」は普段あまり読書をしない私でも読んだことがあった。
敗戦国の宿命だろうか――公国側が主役の作品はあまり無く、大抵の場合公国は憎むべ
き、または間抜けな敵として描かれていた。それが私が一年戦争を経験したにもかかわら
ず、その手の作品を積極的に手を取らなかった理由のひとつだ。
しかし彼は、どうやら違うらしい。それだけで、私がインタビューを受けるのに充分な
理由となった。
「それでは、早速ですがケーニッヒ少尉」
「元・少尉だよ。ミスタでいい」
「失礼しました。ミスタ・ケーニッヒ」
「しかし、話と言っても特別話すことがあるとも思えないが」
通りがかったウェイトレスにコーヒーを注文して、付け足す。
「私はただのパイロットだったから、特に何を知っているわけでもない。私よりも、ノダ
ック少佐あたりに聞いたほうがよほど良い話が聞けそうだが」
「ノダック少佐――リッター・ノダック元機動軍少佐はグリプス紛争で戦死なされていま
す」
「グリプスで?」
「ええ、エゥーゴ中佐として艦を指揮されたそうで。アクシズ――いえ、ネオ・ジオン艦
隊との戦闘で戦死なされたそうです」
「少佐が……」
初耳だった。元ジオン公国突撃機動軍所属の彼が、ジオンの末裔――いや、彼らも亡霊
か――であるネオ・ジオン艦隊によって命を落とすとは皮肉なものだ。特に彼は、ザビ家
を嫌っていた。その彼がザビ家を担ぎ上げた連中に攻撃されるとは、よほどザビ家とその
シンパの亡霊というのは執念深いらしい。
「そうか、そこまで知っているのか。ならば、むしろ、私が聞きたい。10年前の、あれ
は、『ルビコン計画』とは一体なんだったんだ? <リボー>の中で一体何が? 私たち
は本当のところなぜ<リボー>を吹き飛ばさねばならなかったのだ?」
ある程度調査をした上で私のところに来たのだろう。ならば、私の疑問、長年の疑問も
知っている可能性がある。
事実、知っていた。彼は話した。『ルビコン計画』について、その驚くべき――と言う
より呆れた全容を。そして<リボー>内の出来事。サイクロプス隊。バーナード・ワイズ
マンとクリスチーナ・マッケンジー。
「……と、これが私が知っている全てです」
「なるほど。そういうことだったのか」
すっかり冷めてしまったコーヒーをすする。軍用のコーヒーよりかはいくらかマシなも
のの、代用コーヒーであることは間違いなかった。10年前に艦長室で飲んだ本物のコー
ヒーには遠く及ばない味だった。
「世界最大の獲物とは言い難いな」
「……そうですね」
「大勢の素晴らしい男たちがみんな無意味に死んだ――そしてあやうく1000万の人々
が無意味に死ぬところだった。君も含めて」
一拍置き、反応を確かめる。茶色の瞳は私をじっと見つめている。
「それでは、話そう。彼らと、私がこれまでに知った最高の船乗り、ゲオルク・フォン・
ヘルシング。そして同等の愚か者、カール・シュトロープについて」
彼は黙ってレコーダーのスイッチを押した。
「私は父がいなかったからな。ヘルシング艦長はそうだな、私の中ではまさしく父親のよ
うな存在だった……」
私が話し終えたとき、すでに辺りは暗くなり始めていた。
「ありがとうございます。とても参考になりました」
「これで一本、話を作るっていうのは本気なのか?」
「ええ、本気です。それが私の夢――というより使命だと思っていますから」
「誰もそんな話、信じないだろうよ」
そう私が言うと、彼は顔をクシャクシャにして少年のような笑みを浮かべた。どういう
意味を持った笑みなのか、私には分からなかった。
「まぁいい。少なくとも、私たちは彼らに乾杯できる――このあたりに良いバーがあるん
だ。付き合ってくれるか」
「いいですね」
「そう言えば、まだそれのタイトルを聞いていなかったな」
「『鷲は舞い降りた』か、『ポケットの中の戦争』にしようと思っています」
「そうか。『ポケットの中の戦争』の方が私は好みだな。もっとも、誰を主人公にするか
で変わってくるだろうが。ま、もし出版されたら買うことにしよう」
「いえいえ、贈らせてもらいますよ。それと、もしもは余計です」
茶目っ気たっぷりに彼――アルフレッド・イズルハはそう言ってまた笑った。
「大した自信だな」
私はそれだけ呟くと、すっかり暗くなった道を二人で歩きだす。私は私の知る限りのこ
とを包み隠さず、全てを喋ったが、だが彼にも一つだけ、たった一つだけ言っていないこ
とがあった――それは今や闇に葬られた真相である。だが、この真相は私の中だけに留め
ておくと決めたのだ。10年前――宇宙世紀が79年から80年に変わるあの日に。
ここまで
プロローグとして魅力的か、続きが読みたくなるかどうかが特に気になる
その辺の感想&批評plz
485 :
◆30AKLWBIYY :2009/01/13(火) 01:13:41 ID:GK1dEe6X
あ、話の本筋はヘルシング艦隊の核弾頭受領から投降までの話です
ケーニヒはヘルシング艦隊のMSパイロットっていう設定
ついでにえらい下がってるのでage
ヘルシング艦隊か
そういやユーリハスラー少将と
似たような制服姿だったなヘルシング大佐
デラーズ同様ハスラーも戦後将校になった口だろう
佐官時の制服をアレンジして気続けてるのでは
ああ、そっか
あんときゃまだ大佐だったっけデラーズ
ハスラーはそのはて、確か盟友だったか部下だったか
そして、暗黒のアクシズへか
ん?…よく確認しなおすか
いやおかしいか
直接部下にあたるとかじゃないか
アクシズだもんな
すいません、スレ汚して
490 :
創る名無しに見る名無し:2009/01/14(水) 13:28:48 ID:s6oFX4rv
警察介入を告げて依頼者への中傷文を削除不能にしてしまったあふぉ弁護士はけーん
60 :川■敏之代理人 弁護士 ライフ法律事務所 宮下致男:08/12/21 11:17 HOST:FLH1Aas159.osk.mesh.ad.jp<8080><3128><8000><1080>
対象区分:[個人・三種]優先削除あり
削除対象アドレス:
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/estate/1225706084/533 削除理由・詳細・その他:
記載内容が名誉毀損にあたります。
大阪府警八尾警察に相談し、刑事告訴しております(八尾1号)。
削除してください。
61 :”削除”マン:2008/12/23(火) 00:16:38 HOST:p2131-ipbf1008marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
>>60 警察に相談すると、証拠保全の観点から削除判断は凍結されてしまいますよ。
62 :削ジェンヌ▲ ★:2008/12/24(水) 11:39:07 0
>>60 警察介入ありということで証拠保全の観点から削除判断は凍結。
以降削除依頼は警察または司法機関関係者より
責任者の押印がある書面での受付となります。
ちょっと考えた。
遠隔操作球体MS(ハロが乗ってる)が主流になる。
人が搭乗するMSも合理的な球体MSとの開発競争に負けてしまう。
数年後、無血の戦争によって人口爆発が起こり、各国は頭を悩ます。
そんな中、世界征服兼人口削減を画策する某国の首相。
理由は「世界征服は漢の浪漫」
世界連合に対して宣戦布告、戦争を始める。
某国が軍事力を背景に世界の半分を手中におさめる。
そこで主人公たちは生産効率を目的とした人型農業用“ガンダム”で立ち上がる。
敵(ハロ)に馬鹿にされるが主人公は「人型は漢の浪漫だ」と一蹴。
どうだ!?
>>491 人型の巨大ロボなんて農作業には微塵も向かないから
宇宙作業用辺りのが無難でないの?
宇宙海賊なMS乗りと海賊退治に燃える軍人、その上司で実は密輸や人身売買に加担する黒幕
この構図で宇宙海賊主人公にすればそれなりに物語は作れそう
>>492 ただ農業用って言いたかった
鍬持って畑耕すガンダムとか滑稽だろ?
>>493 なるほどいけそうだな
とりあえず他のMSは皆丸いんだ
なんかMS描きたい
できればジオンので
久々に投下
蒼の残光 再戦(前編)
5.再戦
ルーカス・アイゼンベルグは愛機であるリックディアスのカスタム機のセンサーをチェ
ックしていた。
「よし、これで完了」
そう言うとチェッカーを外し、こめかみを指でマッサージする。
コクピットから外を眺めると、整備クルーがジムやネモの整備に走り回っていた。
その中の一人、壮年のクルーに声を掛ける。
「ビリー、悪いが銃の照準を調整したい。手伝えるか?」
ビリーと呼ばれた整備兵は即答した。
「俺は無理だ。先にイノウエの武装を換装しなきゃならん」
「換装?今更装備を変えるのか」
「対艦攻撃用の試作オプションが届いてるんだ」
「大丈夫なのかよ、その試作品?」
「さあな。だがイノウエは使う気でいる。知ってるだろ?奴はそっちが専門だ」
「ああ、そうだったな」
アイゼンベルグは答えた。
「俺向けの新型ビームライフルはないか?」
「お前向けかどうかは知らんが、新型に採用予定のビームライフルなら回ってきてるぞ。
性能評価の依頼が来てる。使うか?」
「……いや、今はやめとく」
本質的に彼は旧式でも信頼性のある兵器を好む。ディアスに乗り続けるのもそれが理由
である。
ビリーがイノウエ機の調整に走るとアイゼンベルクも愛機のチェックに戻った。バイン
ダーもビームピストルもなく、背中には六連装ミサイルランチャーが設置されている。バ
ズーカに替わってビームライフルを持ち、小型だがシールドは彼の要求する機能が盛り込
まれていた。
全てはディアスが後発機に性能面で押されていく中で、生き残るためのより現実的な選
択をしていった結果である。彼は老獪で、強かな戦士だったが、ユウのような天才でも、
ましてNTでもなかった。
「さて、まだ生き残れるかな」
他人事のように呟いた。報告では敵はNTや、高性能機を乗りこなすだけのエースもい
るようだ。戦って生き残るにはかなりの幸運が必要だろう。そしてこの男には戦わずに済
ませたいという発想はなかった。
「ま、目の前に出てきたら考えるさ」
今までだって特に深く考えることなく戦い、生き残ってきた。十年間MSに乗って、彼
が得た真理は一つ、死ぬ時はどうあがいても死ぬ、だ。
アイゼンベルグは黙々と愛機のチェックを進めた。
「全くどういうつもりなんだか……」
広報部のケイタ中佐がぼやいた。彼はユウの執務室で自分の業務を一時忘れに来ていた。
平たく言えば、サボっているのである。
彼の困惑は敵の動きについてだった。マスコミへの対応と協力要請が彼の役割である。
敵からのプロパガンダに対し、報道管制やその見返りとしての別情報を提供し、市民の動
揺を最小限に抑えるのだが、肝心の敵が一週間を経過して何の動きも見せないのだ。
「あの、何もしてこないのなら中佐のお仕事もないのでは?」
コーヒーを出しながらシェルーが訊いた。彼女の上官は目だけで新任士官を睨むと、認
識の誤りを正した。
「その逆だ。今我々はマスコミに対しとにかく何も言うな、としか言えない。連中はそう
いう時、何なら言っていいのか、を考える。通常なら我々が連中の喜びそうな、それでい
て市民に不要な動揺を与えない情報を与える事で彼らの好奇心とジャーナリズムを満足さ
せる。
「しかし現在、我々も敵の正体がさっぱり判らない。与えられる餌がないからマスコミは
独自に情報収集に励む。軍が情報をリークできる時はそんな情報も上層部の判断でストッ
プがかかるんだが、我々から何も引き出せない事を見透かされてるからゴーサインが出て
しまう。そうなると、出入り禁止などの強硬手段で恫喝するしかない。一度態度を硬化さ
せてしまえばマスコミは過去に遡って軍を批判してくる。それを避けるために今私がして
いるのは、将来出てくるかもしれない情報を担保に今の真偽不明のニュースを自重しても
らうという取引だ。こんな交渉は詐欺師の領分だよ」
シェルーは恐縮して言った。
「申し訳ありません。浅慮でした」
「……いや、いい。貴官に当たるような事ではないな」
ケイタは両手を挙げて見せた。
「とにかく、広報部としては最高難度の任務を仰せつかってしまったわけですよ」
最後の言葉はユウに向けたものだった。年齢はケイタの方が上だが、前線の戦闘指揮官
であるユウに対しては階級が同じでも敬語で話してくる。
「情報部からは何かないのですか?リーフェイ中尉は何も?」
「何も来ていないようです」
ユウの問いにケイタは答えた。そしてすぐに
「情報部が我々に隠し事をしている可能性もありますが」
と付け加えた。
「てっきり私は一日のうちに何らかの布告があると思っていたんですが」
「私もです、ケイタ中佐」
本当である。わざわざこの日を選んだのだから、当然終戦宣言の無効を訴える声明が出
てくるとユウは考えていたのだ。しかし、今日になっても何の音沙汰もないとは、むしろ
不気味だった。
「ホワイト准将は一日と言うカレンダーに意味はない のではないかとも考えているよう
です」
「ふむ――」
その可能性はユウも、実を言えばシェルーも考えていた。「テュポーン」が宙域を通る
事が重要であり、それがたまたま終戦宣言の日だった、と言う説である。
しかし、そうだとしてもわざわざ式典を攻撃したのだ。やはりそこには何らかの意図が
あるのではないか。もしやこれは、敵の意見が統一されていないと見ることは穿ち過ぎだ
ろうか?
「いずれにせよ、何らかの信頼すべき情報が必要でしょう」
ユウはそう述べるに留めた。何を言っても推測の域を出ない。
「逆に何か記者の方からは役に立つ話は聞けないんですか?」
シェルーが訊ねる。
「なくもない」
ケイタが入手した情報で、最も信頼性が高く、かつ関係があると思われるのはある旅行
代理店についてのものだった。その代理店はこの二年間の間に二十回以上ジオン共和国へ
の観光ツアーを企画し、入出国を繰り返していた。奇妙なのは、それ以前の実績が全く存
在せず、にもかかわらずツアーの出発地が非常に広範囲に広がっている、という点だった。
「会社自体も新しいのですか?」
ユウの質問にケイタは首を振った。
「いえ、確認した所登記は〇〇五九年となっていました。と言っても、だから信頼できる、
とは限りません。脱税目的にダミー会社を作って、用済みになっても書類上存続している
ケースはよくありますし、中にはそれを転売するブローカーすらいるそうですから」
「しかし、平時であれば登記が古い会社は信頼されやすい、と?」
「軍隊以外の役所仕事について詳しくはありませんが、そのような事もあるでしょうな」
ケイタは控え目に表現した。
「今、情報部が確認中だそうです。そこで何か出れば、進展もあるかと」
「こういう時、私のような戦闘屋は無力を感じます」
「何をそんな。軍隊と言うのは戦いで成果を挙げなければ後は何をやっても無駄飯食い扱
いしか受けんのです。カジマ中佐のようなエースがいてこそ、我々非戦闘員も後ろ指を指
されずに済むのです」
グリプス戦役を見るまでもなく、軍隊がなければ起きずに済んだ戦争も数限りなくある
のだが、それを言ってしまうと自己否定になる。ユウは曖昧に返事をした。
「おっと、遊びすぎましたな」
ケイタが時計を確認しながら言った。
「そろそろ戻ります。すっかり仕事の邪魔をしてしまいましたな」
「いえ、今は私よりマスコミ対策に走るケイタ中佐の方がご多忙でしょう」
「また現実逃避したい時にお邪魔させてもらいます」
不謹慎な予告をしてケイタは立ち去った。
「閣下、コンラッド、入ります」
アランがリトマネンの執務室に入ると、部屋の主は一人、ソファーに身を沈めて酒を注
いでいた。
「おお、届いているぞ、敵の新型についてのデータ」
そう言ってデスクをあごで指す。
「失礼します」
一言断ってデスクに近づき、デスク上のコンソールを操作する。モニターにMSの三面
図が表示される。
「それで相違はないか?」
「相違ございません」
MSはRAZ‐107、現在BD‐4と通称される機体だった。アナハイムの人脈を用
いてリトマネンが入手したのである。
「恐れるほどの代物なのか、それは?」
リトマネンの口調は悠長だった。たとえ恐れる程の物であっても自分の大願の障害とな
るとは考えていないようであった。
「この機体単機であれば恐れません。しかし、『戦慄の蒼』がこれを駆るならば、それは
戦場に死をばら撒く戦車(シャリオ)となりましょう」
脅しでも誇張でもない。戦場で目の当たりにしたユウ・カジマは死神と呼ぶに相応しか
った。あのエース相手に愛機の性能や武装も知らずに戦いを挑むのはあまりに無謀だった。
「そうか、それは厄介だな」
リトマネンの声に変化はない。
「それで、その資料は役に立ちそうか?」
「今後の作戦遂行においての一助となりましょう」
掛値なしの言葉である。AEからこのデータを入手するにはそれなりの骨折りであった
事は承知している。礼の意味も含めて「これで必勝疑いなし」とでも言った方が喜ぶかも
しれないが、アランはそう言った言葉が瞬時に選べる男でもない。
「そうか。期待している」
リトマネンはそれだけ言うと、ワインに目を戻した。
「貴官もどうか」
とも言わない。
アランはデータをコピーすると一礼して部屋を後にした。
リトマネンは軍人としては恐らく無能であり、政治家としては素人同然である。長く軍
籍を置きながら実戦における戦果が皆無である事は、一年戦争末期の人材難とされる時に
さえ司令部が彼に前線を期待しなかった事を意味している。
しかし、公正でしかも温厚な人格の持ち主として知られ、ソロモン陥落時には非戦闘員
や傷病兵の誘導、収容を率先して行い、脱出を成功させている。アクシズでも亡命者の受
け入れや揉め事の仲裁を引き受けていた。地球圏から遠く離れた、日の光すら当らぬ辺境
で七年もの間内部崩壊もなく結束していたのは、摂政ハマーン・カーンの人心掌握術と共
に彼のような人物が効率や正論だけでは解決しない問題を仲裁していたからに他ならない。
宇宙民の権利と自由よりもザビ家の復興を優先するハマーンのやり方に異を唱えて離脱し、
この作業ステーションに拠点を置いて一年余、時満ちたりと挙兵したが、この戦いに二の
矢がない事をこの指揮官は理解しているだろうか?
廊下を歩きながらアランは複雑な苦笑を見せた。大義のみで戦略のない人物を頭目を担
がねばならないというのは軍人として不幸に違いない。しかし、恐らく人生最後となるで
あろう戦いが保身や私欲にまみれた俗物の下でないと言うのは、実はこの上なく幸福な事
ではあるまいか?
「おい、アラン」
ギド・フリーマンがアランを呼び止めた。
「今技術班から連絡があってな、工事が二十四時間以内に終了するようだ」
「三日以内には無理と言う話じゃなかったか?」
テュポーン受け入れ直後の報告を思い出しながらアランは言った。十日以内に完了する
事は不可能と技術士官は言っていた。
「木星からの贈り物だ。コーティングの効率が格段に上がったらしい」
凄いもんだな、とギドは感想を添えた。
「どうする?計画に修正加えるか」
「……そうだな、せっかくの技術班の頑張りだ、連邦に時間をくれてやることもない」
アランは決断した。リトマネンがAEから敵機のデータを手に入れたように、連邦もこ
の一週間で自分達の情報を幾らかは入手しているはずだ。時間は両軍にとって同時に経過
するが、同じ時間ならその間に動員できる人数が多い分連邦に有利に働く。決行までの時
間が長ければ長い程作戦の成功率は低下すると考えなければならない。
「よし、作戦決行を四十八時間早めよう。俺は閣下に作戦の変更を進言してくる。お前は
その予定で各中隊長に通達してくれ」
「オーケイ」
アランは一度来た道を戻ろうとし、すぐに思い返して、
「ギド、これに目を通してくれ」
「なんだ、これは」
「蒼い奴のデータだ。あのライフル以外にも色々厄介なものを持ってるらしい」
「全く厄介なものを作ってくれる」
ギドはメモリーを受け取り、後で見てみると言って別れた。
ギドは自室に戻ると各中隊長に内線と文書で指示を出し、アランから受け取ったMSデ
ータを確認する。彼はまだ自分の目でこの機体を見ていない。だが、あのオリバーの攻撃
を躱しきり、ファンネルを撃ち落すという離れ業すら見せた蒼い機体の戦闘映像はギドに
衝撃を与えていた。あれを相手に戦うなら知り得る事は一つでも多く知っておきたい。
「……おいおい、よくもここまで改造したもんだな………」
脚部の形状が変わっていたので再設計されていることは予想していたが、まさかジェネ
レータの搭載位置まで変更されているとは思わなかった。これではまるで別の機体である。
「しかし一番判らんのは」
ギドはモニターを指差した。
「なぜバックパックにまでジェネレータを?しかもこんな大型の」
大型スラスターを稼動させるために独立したジェネレータを積んでいるかとも思ったが、
それにしても大きすぎる。そもそも、機体にメガ粒子砲も搭載されていないのだから、こ
のMSに総計四六〇〇キロワットもの出力は不要である。
「これは、大砲があるな。それもかなりでかい」
メガバズーカランチャー級か。EQUIPEMENT&OPTIONSの項目を開いた
が、それらしい武装は記載がなかった。しかし、運用構想の項目に「単独での長距離迎撃、
ポイント制圧任務を主目的とし、様々な兵装、装甲を換装する事で多様な運用を行う」と
ある。さして目新しいコンセプトではないが、その兵装の一環として大型ビーム砲が想定
されているならこの過剰な大出力も頷ける。
そして、ギド達が進める計画において、最も憂慮すべき敵がそういった対艦隊、対要塞
レベルの大型兵器なのである。
「戦わないで済むなら済ませたいが、やっぱり潰さなきゃならんかねえ……」
ギドは頭を掻きながらぼやくように呟いた。細部を見れば加速性能を重視するあまり旋
回性能や姿勢制御に問題があり、取り回しの悪い大型ビームライフルが更にこの欠点を助
長しているはずなのだが、パイロットの技量が完全に解決していた。そんな最悪の敵が、
よりにもよって自分達の最後の賭けに出てくるとは何たる不運だろう。
「しかし、最後の花火の観客に大物がいてくれるなら、それはそれで楽しいか」
半ばは自分に言い聞かせるように、ギドは言葉にした。それは半ば本心だった。
【キャラクタープロフィール】
ルーカス・アイゼンベルグ:
地球連邦軍ジオン共和国駐留艦隊MS隊副隊長。大尉。
非常に享楽的な性格であり、楽観主義。軍人は食い扶持を得る手段と割り切っており、これは軍志願時から変わらない。
本編で噂される通り元ジオン軍人。戦後は逃亡を続け海賊に身を落としたが、ティターンズによるジオン残党狩りの激化
によって仲間を失い、コロニーに身を潜めていたところで、エウーゴの噂を聞き義勇兵として参加、戦役後そのまま連邦
軍籍を得る。
実は0073〜0077年までノリス・パッカード中佐(当時)の部下であり、今でもノリスを深く尊敬している。自分の年齢が
ノリスに近づきつつある現在、己が憧れ目標としたような高潔な生き方が全く出来ていない自分に対し自嘲的な思いを抱く。
0052年生まれ、37歳。
【MSデータ】
RMS-099-s アサルトディアス
頭頂高;18.7m
本体重量;31.5t
ジェネレータ出力;1833kw
スラスター総推力;78,800kg
ルーカス・アイゼンベルグのリックディアス改修機。アサルトディアスは正式名称ではなく、アイゼンベルグが独自に
そう呼んでいるだけである。
リックディアスは量産機であり、アイゼンベルグ機も純正パーツでの修理は可能であったが、彼の戦闘スキルに合わせ、
前線で調達可能な装備、兵装による改修が行われている。
外観上の違いとして、リックディアスの特徴であるバインダー、ビームピストルラックが廃され、六連装ミサイルランチャー
二基と増設スラスターが接続されている。そのため、特にリアビューにおいてベース機との差異が著しい。
武装:
ビームライフル
現在使用しているタイプは次期主力量産MS用に開発、先行して採用されたもの。後のジェガン用ビームライフル。
シールド
伸縮式だが伸張してもそれほど大型ではない。バーニア付アンカーを先端に着けたショックワイヤーが内蔵され、グフカスタム
のヒートワイヤーやハンブラビの海ヘビと同様に使用する。
ビームサーベル
ベース機やネモと共通のビームサーベル。特に変更点はない。
ミサイルランチャー
バックパックを挟むように左右各一基、計二基装備。六連装。初速が速く、至近距離では単なる牽制以上の効果がある。
以上。ここまで
リックディアスは良いな、うん
蒼の残光の作中の年代からすると
リックディアスって製造されてから何年経ってるんだっけか
ハマーン死亡で第一次ネオジオン抗争が終結したのが0089年1月、蒼の残光スタートが0089年12月なので
実はそれほど旧い機体じゃない。0086〜87年のロールアウトとして、ほんの3年ほど前。
それどころかジェガンロールアウト前でZも百式も封印されているこの時期では連邦軍でも最高クラスの機体
のはず
福井晴敏辺りがもし考えたら、
リックディアスも世代を重ねる毎にマイナーチェンジされてるなんて話になりそうだね。
現実でもF-15イーグルがそんな感じだろ。
もっとも連邦軍の中でディアスがどういう扱いになってるのかってのもあるけどね。
508 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/05(木) 22:16:21 ID:oX6J1tzu
さて過疎だが
ガンダムってそんなに過疎ジャンルとも思えないんだけどな。
なぜ盛り上がらないのだろうか。
どっか他に良いコミュニティがあるのかな?上手い人は同人行くのかな
飽きっぽいだけなんじゃね?
>>508 ガンダムって商業二次創作で大概のネタはやっちまってるから
自分で思いついたネタのクオリティ高いのが既にあるんで
逆に意欲が無くなる
>>510 確かに大概のネタはやりつくしてる感はあるな(公式非公式問わず)
折角の30周年、また盛り上がんねぇかな、ガンダム
……seedみたいな盛り上がりも困るがwww
SEEDは人気あるけど、00はあるのかな?フリーダムとダフルオーライザー並べたら、フリーダム取る人のが多いと思う
>>512 個人的な趣味を絡めて言うなら、ストライクは好きだったがフリーダムはダメ。
どうも幼稚園児が好きそうな設定に思えてさ。
ダブルオーはそうでもない。
無敵そうでいてそうでもないから。
結局すご過ぎて強すぎるメカが嫌いなのかもしれないな。
結局放映中は観てたけどさ種もw
ストライクは量産試作機って感じがするけど、フリーダムはなぁ……
ストライクフリーダムに至っては失笑しか湧いてこない
>>512 二次創作はあんまり見ない希ガス。00
00のメカはどれも割りと好き。
エクシアの接近戦特化とか燃える。大量の敵に囲まれるて不利になるとまた燃える
そういうのが種にはないよなぁと。フリーダム結局全部こなせるジャマイカと。
そういうチートはラスボスだけにすればまだ良い。またそれも良い
SEED大好きな俺にとってはストフリ好きなんだが、無傷勝利はやっぱやだなぁ
V2やウイングゼロも目立った損傷はないけど、全力は出し切ったし
最終回くらいはボロボロ勝利のがいい
フリーダムはこんなMS主人公機にしちゃだめの見本
>>515 そもそも00って設定的にオリジナルガンダムを出せない(太陽炉の都合など)ので
裏でアロウズと小競り合うカタロンとか、そんな地味目な話しか作れんのだと思う
まあその気になれば
「奪ったジンクスを改造、装甲総とっかえして外観をガンダムそっくりにする」
なんてネタでオリジナルのガンダム(自称)を出す事も出来るんだろうがな〜
>>518 外伝も色々リアルタイムでやってるから、ますますなんだろうな
量産機が色々魅力的だし、その辺上手く処理するとおもしろいかもわからんね
>地味目な話
なぜか◆30AKLWBIYYの人がパッと頭に浮かんだ
ごめんw
ぶっちゃけ00は全部放送されてからじゃないと二次創作が書けそうにない。
この半端なタイミングで書くと公式設定であっさり否定されそうだから。
ブシドーの正体もまだ分からないしな
乙女座という事しかわかってないな
00の二次創作やるとして
ライバルキャラに「ミスター○○」みたいなのを出した方がいいんだろうか
今日、食堂でミスター・ブシドーの正体の話題で盛り上がった。
全員一致でグラハム・エーカーを予想したらしい。
隅の方で味噌汁を啜っていたリント少佐も頷いていた。
食堂を出ると、ミスター・ブシドーが自販機の間から阿修羅のようなオーラを出してこちらを睨み付けていた。
30過ぎのおっさんが仮面のサムライのコスプレをして自販機の間に挟まっている光景に、吹き出しそうなのを必死に堪えていたのだが、横でピーリス中尉が耐えられなくなったのかくすくすと笑いだした。
強烈なプレッシャーを感じた俺は、すぐさまその場から逃げ出した。
後ろの方で、ピーリス中尉の「前髪は梳かないでぇ」「着物を着せないでぇ」という断末魔が聞こえた。
次の日、ピーリス中尉が行方不明になった。
そして、ピーリス中尉の補充要員として「ミス・ヒメ」という女性がアロウズに入った。
アロウズの制服の上から着物を羽織り、恥ずかしそうに俯いているその仮面の女性はどうみてもピーリス中尉なのだが、
指摘すると今度は自分が「ミスター・アシガル」だの「ザ・ニンジャ」だのになりそうで、結局何も言えなかった。
この日以来、誰もミスター・ブシドーの正体の話をする者は居なくなった
_ -――‐- _
, ´ __ 、 `ヽ、
/ , \ \ \ ミス・ヒメ
//: /  ̄` 、 \ 丶 . 、 . ヽ 厳かな仮面と陣羽織を意識した制
// / ∠ __ `丶、ヽ! :. '. : '. 服に身を包んだ謎の女。その正体
/ ':./ /:.:.:./ ``丶、_ \l: :.: ' :. :. , とは一体。
' i/:.,.' ::.:.:../ `゙ヽ|:. :.: i:.|:.: :. !
l {:./ `ヽ/ ,xャラア∧|:. :.: l:.|:.:.:.: !
| W く ∠二二/ |:.:.:.: !:.!__:.:.:l
r-、 ! :.|ハ 厂 ―――ノ|:.:.:.: V^ ゙i:.:.!
へ. ト、 ! :.|:.:.:ヘ ノ ___ !:.:.:.:. ! ':.:.:l
f } ! ! l :.|:.:.:ハ ノ二二.‐-、ヽ 丿l:.:.:.:. l_ノ:.:. !
|.r'゙i l| ! :|:.:.{:.:.:ゝ// __\ く __/l:.:.:.:. !l:|.:.:.:. !
/ノ ノ/ ,! ヽi:.:.}:.:.:.:ヽ、{⌒ヽヽ彡≪ !:.:.:.: !ぃ:.:.:.:.l
〃 ./ム〈 / `) l :.:.:.:.:l:.:|:.:.∧__ン / / l:.:.:.:.: !:.:.、:.:.: l
r' /´ し' / i :.:.:.:.:l:.:|:.:.l:.:.: _ .ィ / l:.:.:.:.:.|:.:.:.ヽ:.:.l
ノ '´ / ,r r' |.:. :.:.:.:./:.:.:!:.:.:.:. __ ,,.. -‐ ''゙゙l:.:.:.:.:ハ:.:.:. :.:..:',
{ ´ j 丿 {:. :.:.:ハ:.:.:!:.:.:.:.:} {{ い |:.:.:.:' '、:.:.: :.:.:、
. ! ' / }: :.:/ ';.:..!、:.:.ノ }} 、、 !:.:.:′ ヽ:.:. :.`ヽ
_j ノ厂゙l l: :.:! 」:.:≫ヘ_{{__ヾ 、l:.:/ ` −― 丶 ___
マリィィィィィィ!!
シャアの再来はいるけど
ブシドーの再来は出てこないだろうなぁ
シャアはマスクを脱いでもシャアだがブシドーがマスクを脱ぐとブシドーにならんからな
ルイスだとなんになるのかな
ミス・ヒメ……ミス・クノイチとかか?ザ・ゲイシャもありだな
コーラ専用機まだ?
さて、戦闘が本格化するまで書き進めると長くなるので中篇になってしまうわけだが
蒼の残光 再戦(中篇)
その知らせがユウに届いたのは一月八日だった。貨物、旅客どちらの航路からも外れた
辺境に投棄されたデブリの集積帯から、人口と思われる光が確認されたというのである。
「その情報は信頼できるのか?」
ユウは訊いた。先に来ていたケイタが答える。
「共和国の警察が不法投棄業者を摘発したんです。その連中の証言でそこに住んでる連中
がいるんじゃないかと」
「住んでる?ホームレスが当てもなく住み着けるような場所じゃねえ事くらい判るだろう」
アイゼンベルクが呆れて言った。
「警察が投棄地点を確認したところ、極初期に建造された開拓者用のコロニーや建造用の
作業ステーションが役目を終えて浮遊している宙域がそのまま不法投棄の場所にされてい
る事が判明しました。どうやらステーションが目印となってかなり以前から投棄が行われ
ていたようです。
「さらに詳しく業者を追及した結果、一年ほど前からそこに投棄に向かった業者の中に還
ってこない者が出てきたという噂が流れ、敬遠して投棄場所を変えていたんだそうです。
そこで、警察が我々に情報提供をしてきた、というわけです」
「……要するに、怖いから俺たちに見に行け、て事か」
アイゼンベルクの皮肉にホワイト准将が応じた。
「だが、懸命な判断だ。我々が追っている相手であるならば警察の武装など気休めにもな
らん」
「そんなものがあって、なぜ今まで誰もその可能性に気づかなかったのです?」
イノウエが当然の疑問を口にする。ケイタが説明する。
「今も言った通り、コロニー建設の極初期に技術者や作業者の居住空間として建造された
云わば仮設コロニーだったのだ。だから初めからラグランジュポイントからは外れた場所
に建造され、役目を終えると共にそのまま打ち捨てられていった。作業用ステーションも
然りだ。そのステーション、タタラ=ラブガと言う名だそうだが、それが停止したのは〇
〇二〇年代の話だ。実の所、タタラ=ラブガという名も共和国のデータベース上に残って
いるだけで、連邦のデータベースからは見つからなかったほどだ」
「忘れられたステーション、か」
ユウは呟いた。記録の抹消など連邦が躊躇いなく行う事をユウは知っている。そのステ
ーションも隠すべき歴史があったのだろうか。
「で、今偵察隊を向かわせてると」
アイゼンベルクは軽薄な口調を崩さないが、その声にはかすかに高揚感が含まれている。
戦闘の近い事を感じ取っているのだ。
マシューがモニターを指した。
「今映っているのが偵察隊からの映像だ。間もなく現場に到着する」
画像の乱れが激しく、不鮮明だった。
「予想以上にミノフスキー粒子が濃い」
「つまりは、当り、かな」
「光というのはあれですかな」
イノウエが指を指す。乱れた画像に確かに強い光が見える。大気がない空間で明滅して
見えるのは粒子の影響だろうか。
『こちら第十七偵察分隊。目標に到着。これより接近する』
「警戒は怠るな。何者だとしても丸腰はありえん」
ルロワが警告を発する。言われるまでもなく承知しているが、いくら警戒してもしすぎ
という事はないのだ。
偵察艇からMSが発進した。ハイザックをベースに各種センサーを搭載し、高濃度ミノ
フスキー粒子下でも調査・観測・計測といった斥候行動が行えるように防護処理も強化さ
れている。
ビーム兵器は使用できないが、遭遇戦で相手を牽制しつつ退却する程度の兵装も与えら
れている。
デブリの物陰を利用しつつ目標に接近していく。「元」作業ステーションは煌々と明か
りを灯し、工場ブロックからはマニピュレータが伸びて何かを固定し、ノーマルスーツを
着た人影も多数映されていた。
「ビンゴ」
アイゼンベルクが口笛を吹く。
「あれは何を作っているんだ?」
ルロワの問いはこの場にいる全員の疑問であった。ステーションや人間との対比から判
断して、かなり巨大な、建造物に近い物体であるようだ。
「まだこの距離じゃよく見えないですね」
ユウの隣に控えるシェルーが言った。
「もう少し接近してくれ。見つかるなよ」
ルロワが指示を出したその時、計測データを受信していた通信士と、偵察用ハイザック
のパイロットが同時に声を発した。
「八時方向に大型のエネルギー反応!これは……レ、レーザー!?」
『艦長、回避を!!』
それが最後の通信だった。モニターが白く染まり、一瞬の後に沈黙した。
「……信号ロスト」
「至急データを解析!最後のエネルギーの出力、規模を推計しろ!」
ホワイトの怒号が飛び、凍りついていた司令部が一斉に動き出した。武勲には恵まれず
とも、彼もまた歴戦を潜り抜けた武人であった。
ユウもまた緊急事態に阿(おもね)る事はなかった。
「艦隊MS隊パイロット全員に出撃準備を命じてくれ」
「了解」
既にアイゼンベルク、イノウエは司令部の扉を開けている。ユウは手近な席からジャク
リーンを呼び出した。
『お待たせ、中佐』
「ジャッキー、BD‐4を『ハイバリー』に積んでくれ」
ジャッキーはほんの一瞬背後を確認してから答えた。
『三十分。それ以下には出来ないわ』
「それでいい。ただ、それ以上はかけないでくれ」
『それともう一つ』
ジャッキーは人差し指を立てた。
『私も乗艦する』
「――理由を聞こうか」
『バイオセンサーがまだ安定してないわ。ギリギリまで艦内で調整する』
「…駄目だ、俺の機体だけのために整備主任を専属させるわけにはいかない」
『逆よ。ここまであなたの機体調整に専念してる暇がなかった。艦のハンガー内が調整で
きる最後のチャンスなの』
整備班少尉は譲らなかった。
『その代わり、十年後の最新鋭機にだって勝てるようにしてあげるわ』
「……仕方ない、提督には俺から伝えよう」
『ありがとう、ユウ』
回線を切るとルロワが立ち上がっていた。
「この違法廃棄宙域を記念式典襲撃の実行犯の潜伏先と特定、艦隊主力を持って制圧する。
艦隊クルーは全員第一種戦闘配備、佐官以上の者はブリーフィングルームに集合、以上だ」
この命令は速やかに実行された。
「……使わざるを得なかったか」
ミカ・リトマネンが呟いた。
「MSによる迎撃も考慮したのですが……」
アランが言葉を濁す。
リトマネンを挟んで反対側に立つスティーブ・マオが歯を見せて笑顔を作った。
「何、一度起動テストはしておきたかったのですよ。試射すればどの道連邦に発見された
でしょうからな。この際、標的となってもらったのですよ」
「しかし、これで連邦は我々に大出力兵器がある事に気づいたでしょう。当然来るであろ
う主力艦隊との戦いは難しくなります」
「そこはそれ、指揮官と兵の力量を信じればこそ、ですよ」
アランは沈黙した。この木星から落ち延びた協力者は判っているのだろうか。ただでさ
え数的劣勢にあるこの戦いで死守対象がタタラ=ラブガだけではなくなったと言う事がど
れだけの負担になるか。
「アラン、今から連邦艦隊が来るまでにどれほどかかる?」
アランは数瞬考え、返答した。
「無能な指揮官であれば四時間以上、無能以下の指揮官なら二時間半、三時間から三時間
半と言ったところかと思われます」
事前に何の備えもなく事が起こってから出撃準備を始めるのなら救えぬ無能、出撃態勢
を整えていたとして条件反射のように何も考えず出撃するなら無能以下、通常は多少なり
とも送信されたデータの解析を試みてから出撃するだろう。
「そうか。三時間の内にチャージはどれほど進む?」
「出力は二〇%にもなりませんが、それならば」
オペレーターは即答した。質問を予期していたのだろう。その優秀さはアランの気を軽
くした。
「先程の射撃で十%以下でした。二〇%なら精確に狙いをつけられれば威力に不足はない
かと」
マオが進言した。扇動、と言う方が近いかもしれない。
「そうか。よし、迎撃態勢を整える。アラン、実働部隊を指揮しポイントD‐3で迎え撃
て。オペレーター、照準を同ポイントに固定、私の合図でいつでも撃てるようにしておけ」
アランが司令部を出ようとするとマオが声をかけてきた。
「コンラッド殿、私の土産は気に入っていただけましたかな?」
「…ええ、とりあえずニトロだけを実装させています。その他は調整にも時間がかかりま
すので、別に組み立てさせています」
「おお、そうですか。いやいや十分。ニトロだけでも十分、あなたのお役に立ちますぞ」
「……そうであると願っています」
アランはそう言って司令部を出た。
「そうですか、ユウが……」
マリーが言った。
『はい、なにぶん緊急任務のため、直接お伝えしている時間がないからと、私が伝言を承
りました』
シェルーが幾分か慰めるように言った。
自宅で帰りを待つマリーにユウが帰宅しない事を伝えるよう、シェルーに言付けたのだ
った。戦闘の可能性については守秘義務として何も言えないが、緊急出撃となれば戦闘が
不可避である事は軍人の妻ならば当然覚悟しなければならない。マリーの表情が暗く翳る
のを見て、シェル―も心を痛めた。マリーはシェルーより一歳年長だが、夫が危険に身を
晒す事に慣れるにはまだ若すぎるとシェルーは思った。
『……大丈夫です、マリーさん。中佐は帰ってきます』
「…………少尉」
『マリーさんは知らないかもしれませんけど、ご主人は連邦で二番目の名パイロットなん
ですよ?』
「……ありがとう、少尉」
『サンディと呼んでください』
「ありがとう、サンディ。私もマリーでいいわ」
『はい、マリー』
通信が終わると、マリーはソファに座り、両手の指を組んでそこに頭をつけた。
「実力はもちろん知ってるわ……」
「ポイントD‐3まであと五分です」
『ハイバリー』艦長ニコラス・ヘンリー大佐がルロワに告げた。ルロワが無言で頷く。
出撃前のブリーフィングの結果、敵の迎撃ポイントはD‐3であろう事は予測されてい
た。ステーションに相手を近づけ過ぎず、デブリなどの障害物で戦術的に優勢でいられる
地点となれば、自ずと戦場は限られる。両軍の間で戦場は暗黙のうちに了解されていた。
「また撃って来ますかな、あれを」
マシュー中佐が訊いた。あれと言うのは無論、偵察艦を一瞬で蒸発させたあの光学兵器
である。
「なんとも言えんな。データが少なすぎる」
結局、司令部に届いたデータの解析では新しい事実は見出せなかった。ただ、ミノフス
キー計測器が反応しなかった事から、メガ粒子砲ではないだろうと結論付けていた。
メガ粒子砲を用いず、MSと偵察艇を一度に粉砕する兵器とは。
「だが、コロニーレーザーの類だとすれば、一度撃てばこの短時間で再射撃は無理だろう」
そうでなければ困る、とは口にしなかった。艦隊を丸ごと消失させ得る火力を敵が有し
ているとなれば攻める連邦が不利だ。
ルロワは既にMSに乗り込んだユウに連絡を取った。
「カジマ中佐、二分後に部隊を展開する。準備はいいか?」
『……OKです』
「そうか、ではそのまま待機していてくれ」
回線が切れるとユウはそのままアイゼンベルグとイノウエに回線を繋いだ。
『隊長、何か?』
イノウエが訊いた。
『こちらアイゼンベルグ。酒なんて飲んでませんぜ』
アイゼンベルグが茶化した。
「間もなく出撃する。部隊展開後の行動は決めた通りだ。アイゼンベルグ大尉」
『アイゼンベルグ隊、敵MS部隊の殲滅と艦隊の護衛に入ります』
「イノウエ大尉」
『イノウエ隊、敵の未確認大型構造物の破壊に向かいます』
「よし。カジマ隊は宇宙ステーション『タタラ=ラブガ』破壊を目指し行動する。各自自
らの任務を全うせよ」
『了解』
ハンガー内のパトランプが明滅した。ポイントに到着したのだ。オペレーターの声がコ
クピット内に響く。
『ポイントD‐3に到着します。敵部隊の展開、迎撃が予想されます。誘導に従いカタパ
ルトに移動して下さい』
その声に続いてジャクリーンがユウのスクリーンに映る。
『ユウ、バイオセンサーはもう有効になってるわ。この状態でのフライトは初めてだから
最初は流し気味にして感覚を掴んで』
「心配ない。シミュレーションは何度も行っている」
『シミュレーションと実戦は違うわ』
判りきった事をジャクリーンはあえて口にした。ユウもあえてそれに反論はしなかった。
ジャクリーンはため息を吐いた。
『……とにかく、最初は無理はしないで。あなたの感覚にフィットするようにその他の部
分は自信を持ってセッティングしてあるから』
「判った」
BD‐4が誘導され、カタパルトに乗った。ジャクリーンは蒼い機体を見上げた。
「ユウ・カジマ。BD‐4、出撃する!」
一陣の蒼い輝きがカタパルトから解き放たれた。
一方でアラン、ギドらは既に部隊展開を終えていた。
『レーダーに反応。連邦艦隊と思われます』
「目視可能だ。一個艦隊だな」
オペレーターの緊張した声に、アランは冷静に応じた。
「戦端が開くぞ。準備はいいな?」
『アラン、僕も前に出た方がいいんじゃないか?』
オリバーの声が聞こえる。アランは首を振った。
「いや、オリバー、お前はそこで俺達の討ち漏らした敵を叩き落してくれ」
『僕が前に出ればその討ち漏らし自体が減ると思うんだけど』
「そう言うな。護衛に戦力を割く余裕がないんだ。抜かれたらお前が正真正銘、最後の砦
になる」
タタラ=ラブガは作業用ステーションであり、防空能力は元からない。機銃座くらいは
仮設するべきだったかもしれないが、計画を最優先に要塞化は見送られていた。そうまで
して建造を急いだ「それ」にも防衛力はなく、つまりは初めから攻撃されたらMSや艦艇
で守る他ない構造なのである。
「敵のパイロットの中に対艦、対要塞攻撃の専門家がいる。決して戦績は派手ではないが
あのドロアを落としている。弾幕を躱しながら接近する技術はかなりのものだぞ」
オリバーのため息が聞こえた。
『……判った。僕はここで守りに徹するよ。それでいいんだろ?』
「頼む。最後はお前頼みだ」
通信が切れるとすぐにギドに繋いだ。
「聞いてたな?」
『ああ』
ギドの声は明らかに面白がっている。
「念のため言っておくが、オリバーに手柄を残そうなんて思うなよ。俺達で完全に止めら
れればそれに越した事はないんだ」
『判ってる。一機も通しゃしねえさ』
アランは通信を終え、敵影に目を凝らした。実を言えば、オリバーを後衛に回したのに
はもう一つ理由があった。彼は、今のオリバーでは『戦慄の蒼』に勝てないと判断したの
である。
オリバーは確かに優秀なNTだ。パイロットとしての適正もある。盲目のハンデは専用
設計されたコクピットとサイコミュで全く感じさせない。あと一か月も戦闘の経験を積め
ば無敵のパイロットとなり、やがては『赤い彗星』の領域に
しかし、現時点の戦闘の経験においてオリバーはユウ・カジマに絶望的に劣る。ユウ・
カジマはOTではあるが、空間認識能力や操縦技術においてはその上限に達していると思
われた。NTの武器である瞬間的な判断力や驚異的な反応速度を、経験から来る予測能力
でカバーしている。
アムロ・レイは三か月でシャアをも凌ぐエースに上り詰めたが、その初陣にあってシャ
アにまったく歯が立たなかった。アムロが素人同然の時期を生き延びたのは、彼の乗る白
いMSを破壊できる武器をザクが持っていなかった、ただそれだけである。
対して、ユウ・カジマのMSにはゲーマルクを一撃で破壊する武装が備わっている。
(オリバーは『戦慄の蒼』を越えられる。しかし今は経験を積まなければならない)
そう考えていた。
『吐き出されて来たぜ、敵さんよ』
ギドの声でアランは我に返った。カタパルトからMSが次々と射出される。その最後に
蒼いカラーの機体が飛び立つのを、彼は見逃さなかった。
「迎撃行動開始、目標を殲滅せよ!」
アランの号令を合図に無数のビームが宇宙を奔った。
「思ったより多いな……」
アイゼンベルグは面白くなさそうに呟いた。スクリーン上の敵の数は、ルロワ艦隊の戦
力と思ったほどの差がなかった。
ジオンの高性能機に対して数で攻める、というのが、一年戦争以来の連邦軍の定石だっ
た。損失を考えず次々に戦力を叩きつける事でジオン兵を消耗させ、物量で飲み込むのだ。
パイロットの練度においてもジオンに遅れを取っていた時代の戦術だが、十年経った現在
も連邦軍の士官学校の教本に載る最も有効な戦術とされている。
アイゼンベルグはその意見に反論はない。数が多い方が戦いは有利に決まっている。問
題は今目前の戦いにおいて、彼我の戦力がほぼ互角であると言う事だ。それでいて機体の
性能は依然連邦が後れを取っている。パイロットの技量差はこの十年で完全に埋まったと
はいえ、この戦いが簡単なものでない事は変わりない。
「一対一は相手にするな!必ず小隊以上で囲い込め!」
部下に指示を出す。そうしておいてから敵の戦力を見極めた。
主力はガ・ゾウムのようだ。それに次いで多いのがドライセン。ガザ系がいくつかと、
少数だがリゲルグも見えた。
これでゲーマルク部隊なんてものがあったらどこかに隠れていようかと思ったが、それ
はいないようだ。
正面からガ・ゾウムが攻撃してきた。大型のライフルを連射しながら突撃してくる。ア
イゼンベルグもビームで応戦しつつ、斜め前方に移動し側面を取ろうとする。敵機も直進
しながら機体の向きだけを変え、さらにビームを撃つ。
アイゼンベルグのディアスと敵のガ・ゾウムは至近距離で撃ち合い、共に紙一重で直撃
を避けた。アイゼンベルグはそのままスラスターを全開にして距離を取り、手近なデブリ
の陰に隠れた。
その瞬間、センサーが真上からの敵の接近を感知した。アイゼンベルグがモニターを見
上げるとドライセンが高速接近しつつビームトマホークを振り下ろそうとしていた。
「ちぃっ」
アイゼンベルグはシールド突き出すとビームトマホークの柄を受け止めた。ガツン!と
重い衝撃が伝わってくる。咄嗟にビームライフルをシールドの先端のアンカーに固定させ、
右腕も使って斬撃を押し戻そうとした。
そのタイミングを待っていたかのように、ガ・ゾウムが反転してきた。ライフルでは僚
機まで傷つける事を考えたのだろう。ナックルバスターからビームサーベルに持ち替えデ
ィアスの背後から斬りかかる。
アイゼンベルグは右腕をシールドから離し受け流すように身体を半身に開いた。力較べ
をしていたドライセンがバランスを崩し、ふらつきながら正面に迫っていたガ・ゾウムに
寄り掛かるような形でもつれ合った。
その瞬間を見逃さず、腰のラックからビームサーベルを引き抜き、ドライセンの背後か
ら二機を串刺しにした。
サーベルを引き抜き、ドライセンの背中を蹴ってその場から離脱すると、直後に爆発と
共に二機のMSが四散した。
「あぶねえ、あぶねえ」
口調こそ軽いが、その目は笑っていなかった。技術としては未熟だが、思った以上によ
く訓練されている。この宙域を想定した戦術が叩き込まれていた。
「こいつぁ、隊長やイノウエのおやっさんを突破させるのも苦労しそうだぜ」
敵の位置を改めて確認する。ミノフスキー粒子が最高に濃くなって視認に頼るしかない
が、見える限りでは理に適う配置をされているようだ。
アイゼンベルグはその中の一機に注意を留めた。それは長大なビームライフルを構え、
その銃口は彼に合っていた。
アイゼンベルグは反射的に真下に加速した。寸前まで彼のいた場所をビームが奔り抜け、
虚空に吸い込まれていった。
「ドーベンウルフ!」
ユウの言っていた隊長機か?しかしカラーが違う。いずれにしても指揮官格のパイロッ
トである事は間違いないだろう。
「中々いい技量(うで)だな。俺と遊んでくれよ!」
ギドは回線が繋がっていない事を承知で、そう嘯(うそぶ)いた。『戦慄の蒼』ではな
いようだが、かなり熟練のパイロットと見た。早目に潰しておかなければ危険だ。
ドーベンウルフの左腕が射出された。アラン機と違い有線式だが、機体の姿勢に関係な
く確実に操作できる。
初撃を躱したアイゼンベルグは既に体勢を立て直し、ドーベンウルフが左腕を切り離す
のを視認した。出会いたくない相手だが、こうなれば仕方がない。
「……仕方ねえ、俺が揉んでやるよ!」
ギドと同じく、通信を無視して挑発した。
ここまで。以下後編
乙乙
続きも期待
補足
作業ステーションの名前タタラ=ラブガはインド・アッサム地方の神話に出てくる天地創造の神。
トミノガンダムは割とマイナー神話の名前が出てくる(ア=バオア=クーとかね)からそれっぽいの探してみた
偵察用ハイザック
偵察用の計測機器を増設したハイザック。専用設計ではなく、老朽化したハイザックに計器を増設した
転用機である。
武装はミノフスキー測定器に負担をかけないためマシンガンとヒートホーク。ヒートホークも低電磁波・
低発熱にダウンコンバージョンしている
とりあえず三作目執筆終了……
明日から改稿作業。投下できるのはいつか分からんね
上は私です
また良かったら読んで下さい
キタ────(゚∀゚)────!!
あれ、また過疎った
UCやSEEDの二次創作なら、いっぱい出てくるけど
オリジナルガンダムはやっぱり数が少ないね
予備知識がなくて読めるから個人的にはそっちのほうが好きなんだけどな
>>545 一つ聞きたいんだけどさ。
世界観から設定まで完全にオリジナルでやるとして、
それってガンダムにする意味ってあるのかい?
オリジナルのロボット物って訳には行かないの?
いや、煽ってる訳じゃないんで誤解しないでね。
サンライズがやる訳ではない以上、ガンダムがガンダム足りえるのは、
やっぱ二次創作だと思うんだよね。
嫌な言い方してるかもしれないんだけど、そこは知りたい。
口の悪い奴は、「ガンダムって名前付ければガノタが読む罠www」とか言いそうでさ。
「ガンダムに憧れているから」
ガンダムにする意味があって
「ガンダムを自分色に染め上げたいから」
だからオリジナルガンダムを書くんだと思う
長文乱文横槍失礼。かなり失礼だな。すまない
>>546 なによりロマン。これに限る。
創作板に来てるんだから、お前さんは「ガンダムはUC以外微塵たりとも認めねぇ(`д')」って奴じゃないだろ?別にそれなら懐古乙で終わる訳だが
別にゲッターでも良い。マジンガーでもマクロスでもガンダムでもオリジナルでも良いなら、俺だったらガンダムを選ぶ。
アナザーの影響で、ある程度幅を利かせ易いってのもあるけど、何よりガンダム格好良いし、象徴として描くなら丁度良いじゃない。
俺の主観だけどガンダムって反撃や打開のイメージがあるから、そういう作品を作るならガンダムを使うのが手っ取り早いしね。
完全オリジナルロボットって簡単に言うけど、かなり大変だぞ。俺は挫折した
ぶっちゃけ創作なんてオナニーに過ぎないのかも知れないけど、それを如何にして美女がオナニーしてるかの様に魅せるのが創作なんじゃないかな。
作品として汎用性が高いガンダムを使う事で、それに近付ける気がする。気がするだけかも知れないけど。
まとめると「俺は今すぐおっぱい揉みたい」ってこと。
>>548 脳内彼女作るとして
姿形を1から想像するよりは
どっかのアイドルやアニメキャラを参考にした方が
色々と楽ってのと同じような理論か
気にするなよおっぱい好きw
オリジナルのガンダムって、設定を見るとすげぇおもしろそうに思えるんだけど、
いざ読み始めるとどれもあんまりおもしろく無いんだよなぁ
もしくはちゃんとおもしろいんだけど、完結して無いと言う
おっぱいよりも、俺はお尻の方が好きなんだけどね
設定を活かしきれて無いか、風呂敷を広げすぎて自爆してるかばっかりなんだよな
良質のオリジナルガンダムは本当に少ないね
うーん、俺も面白そうに思えるオリガンの設定は持ってるけど
ストーリーにしろと言われたら唸っちゃうからなぁ
設定だけなら誰でも名作を作れるけど本当形にするのは難しいよ
太陽炉を5つ搭載したオレガガンダム。
5乗されて世界のエネルギー問題解決。
トランザムするとうちゅうのほうそくがみだれる。パイロットは死ぬ。
>>554 ガンダム、ニュータイプ、強化人間、少年少女の戦争
オリジナル作るとなると少なくともこれぐらいは絡めたい……
でもどうしても話が壮大になりすぎて書けないという
このスレはまだオリガンのSSは無いねぇ
やっぱり書きにくいのかね
どれもリアル志向、ミリ風味強め。いや、好きなんだけどね
ガンダムはある程度までは軍事的なパワーバランスや技術レベルを説明しないと「量産規格品としてのロボット」
の動機付けが出来ないから、この部分を判り易くかつ飽きさせずに書くのがまず難しい
ある日軍事的に重要な美少女が空から降ってきた、なんて書き出しから主人公が巻き込まれる話は書けるが、
言ってしまえばこれは禁書の科学と魔法をMSに置き換えるだけでやはりその世界でのMSの成立条件は説明
する必要がある
UCや種、OOの世界を使った二次創作の場合、読み手にこの前情報がある程度共有された所から開始できるので
地の文で講釈垂れる必要がないのは大きい
上の方でも出てる意見だけど、世界観からオリジナルにするなら僕なら世界観に合わせたオリジナルロボットの
話を書くと思う
廃人レベルのガノタエンジニアが主人公で、
RXシリーズをありえない方向に導き始める
挙げ句に、ツィマット・プラネット・シリーズを裏受注し、
スラスター、バーニア周りをそれでかためてしまう
「……この、ツィマッダーめがぁっ!」
そういやこれは容量落ちのペース?
次スレ行くのなら投下作品ってwikiとかに保存しておくのかな
なんだかこのまま落とすのも勿体無い気もするんだが
他のスレにあまり行かないから良く分からん
作り方しらないけど、保管庫みたいなのはあった方が良いかも試練
ちょうど次作が100KB行かないぐらいなんだなこれが
まだろくに改稿してないからなんとも言えんが
正確には何KBで容量オーバーだっけ?
取り敢えず、wikiならいじれるから
明日にでもこのスレの作品をwikiにまとめようかな
>>561 中途半端に執筆停止してる奴も結構あるから大変かも試練
頑張れ
>>563 激しく乙
ところでオリガンの話題してるからなんか作ろうと思うんだけど、このスレに投下された設定は使って良いのか?
>>564 うーん、どうなんだろうかその辺
最初に断っとけばおkなんじゃないかと思うが
オリガンって事は、宇宙世紀とか関係無しでやるって事だよな。
そうなると口の悪い奴らが騒ぎ出すんだ。
なんでガンダムでやるのかって。
まあ個人的に、ガンダムでやった方がモチベーションが上がるって事もあるだろうし、
良いと思うけどねえ。
そういや前にオリガンの設定やらデザインやら上がってた奴あったな。
ああいうの、設定者が許可出すなら使えるんじゃないのか?
ここ見てればだけど。
ガンダムを極少数しか出さず、とにかく特別な存在!
ってのをアピールするといいかもね
今日の00を見て思ったこと
569 :
564:2009/02/16(月) 00:00:41 ID:BE1bVkrk
使っても良いと思うけど微妙って所か
じゃあ粗筋と大まかな設定を投下するから判定してくれ
しばらく期間をおいて使って良さそうなら本文を投下するよ
>>568 逆に高性能でも兵器は兵器で量産もありっていうのもいいけどね。
まあ作品によるか。
571 :
564:2009/02/16(月) 00:30:09 ID:BE1bVkrk
スパイ(主役扱MS搭乗)とテストパイロット(準主役扱MS搭乗)の二人がメイン
コロニー連合軍みたいなのと地球連邦みたいなのの戦いの中、戦力バランスの一変を狙った世界初の第二世代MSガンダムの開発が行われているコロニーが地球軍に強襲される
スパイはガンダムを強奪し帰還しようとするが撤退に間に合わず単機での帰還を試みる……
みたいな感じ
>>571 こんだけじゃなんとも言えんが、そう気にしなくても良いと思うよ
オリガンと言えば俺も暖めていたネタがあるんだよな
・主人公1(少女)
ニュータイプ。ガンダムのパイロット
戦いが嫌いで嫌いでしょうがない
少年とは戦場で惹かれあう
・主人公2(少年)
人間的に欠落したヤバイ少年。何をやっても駄目だったが、
戦いに巻き込まれる中で自分の中の「戦争の才能」に気づく→戦争大好きに
少女とは恋仲だったが、後に対立
・戦闘狂
「最強」であるガンダムに固執するヤバイ人
撃墜されるたびにどんどん体がサイボークになっていく
つまりグラハム
・歌姫
自分の歌う歌で戦争を失くそうとガチで考えてるヤバイ人
つまりラクス。多分もっと酷い
地球とコロニー間での戦争中、戦局を打開するためにコロニー(どっちでもいいが)は
最強の機動兵器ガンダムを開発。ニュータイプとして目覚めた主人公1の専用機となる
ガンダムの力と歌姫の歌で戦争を終わらせるが、そんな戦争の終わらせ方に納得できない
主人公2はそういった同士達(戦闘狂も含まれる)とともに
「最後の敗残兵」なる組織を作り上げ、全世界に宣戦布告するのだった……
※ガンダムの扱い
簡単に言うと最強。わけの分からん力で戦争なんかも止めれちゃう
ストフリを酷くした感じ。多分一機だけ登場
>>571 単機で帰還っつーのは色々厳しくないか?
太陽炉みたいな無尽蔵エネルギーシステムがあるならともかく
そうでないと途中でガス欠になって結局捕まりそうだ
追撃に対処してる間に弾も切れるだろうし
>>573 ご都合展開って訳じゃないけど、そこら辺は戦争中とかの設定に伏線撒いておいて回収する感じでどうにかしていこうと思う
まだ序盤プロットをこねた程度だから、何でも言えちゃって説得力が無いけどね
>>572 まぁ後から言われるのは嫌だし言う側も不快だから言うんだろうから少しは待つよ
準備期間にもなるし
うん?
紛れ込んでたスパイがガンダムをみやげに単独で帰還しようとすんの?
敵勢力の戦艦にガンダムパイロットとして紛れ込みながら帰還の機会を窺うの?
576 :
564:2009/02/16(月) 10:28:39 ID:BE1bVkrk
両方かな
戦艦で拘束されている状態から主人公が逃亡していきその後主人公が前線に加わって…って流れ
戦争に加わった後は初代とかSEEDと代わり映えしないからカットするかも
まあスパイだからガンダムの存在は知ってそう
奪ったからにゃなんとか逃げて持ち帰らなきゃならんだろうなあ
ていうか地球は偶然コロニー攻撃を?
とりあえず第一話を書いてからじゃね
いや準備期間とか言ってたから
ガンダムを別に奪いに来たわけじゃないんだって確認
勝手だけど今週末までに設定の話なければ投下開始するね。
>>579 あまり言い過ぎたらつまらないから偶然じゃないよ、とだけ言っとく
581 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/22(日) 19:15:46 ID:Q3Yw+2Lw
ageようか
582 :
創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 19:19:33 ID:Eb/V9xef
ageてやる!
また過疎かい
いや特にすることもないしー
まあダブルオーが放送終了すりゃあ、みんなたちまち餓えるだろうよ。
ダブルオーはしかし、まとめきれるのかなぁ……
587 :
axis:2009/02/27(金) 23:58:49 ID:UsYdD0CQ
全11話で完結済みだけど、需要があれば
『GUNDAM NEUE WELT(ニューウェルト) 0088』
宇宙世紀0088.1.09
連邦軍アナハイム技術試験部隊 『スワン』
彼らは、世には出ないアナハイムの裏開発のMSの技術試験を行う連邦軍の一部隊である。
この世に出ないMSたちとは、極秘裏に裏取引での譲渡されるMSや、
他企業の技術開発データの試験のための機体であったりさまざまで、
その技術試験用に、連邦軍の一部隊が協力している。
その多くのがティターンズへの裏譲渡としての意味合いが大きい。
そのことからもティターンズをよく思わない連邦の一部の人間からは
「ティターンズへの運び屋」などと毛嫌いされるふしもあった。
それが、連邦軍アナハイム技術試験部隊、スワンなのである。
その存在は極秘扱いであり、連邦軍内部でも知りうるものは限られていた。
時はエゥーゴvsティターンズの戦いが終盤に達している時・・・
エゥーゴはゼダンの門を、アクシズに激突させ、
優位に立ちつつあった・・・
そしてその戦乱の波紋は、このコンペイトウ宙域付近にも広がりつつあった・・・
第一話 亡霊のいる宙域
このコンペイトウ宙域付近は、先のデラーズ紛争と呼ばれた戦乱で、
連邦軍過半数の艦隊が核の光で消え去った場所であり、
その艦隊の破片が散らばる、暗黒の暗礁空域であった。
一瞬で数千人の命を奪った、その場所には、死んだものたちの思念が漂い、重々しい印象を与えているのだった。
その宙域で、
連邦軍アナハイム技術試験部隊、スワン所属のテストパイロットの乗る、ネモUがデータ収集の為に性能試験を行っている姿があった。
そのパイロットは、この暗礁空域の寂しげな雰囲気を紛らわすかのように、スワンの旗艦ペガサスWとの通信回線を開く。、
「こちらユイカ・インズ軍曹のネモU・・・当初のカリュキラム10まで終了、これより暗礁空域を離脱しペガサスWに帰還します」
「速いなユイカ、そいつの扱いにもなれたようだな」
「そりゃ、ギリアン少佐の訓練の厳しさが、半端じゃないですから」
「お前の腕の話じゃないぞ、その実験機の事だ!」
「えっ!?・・・あ・あは」
「たくっ、お前はいつもそうだな!!早く戻って来い!!」
「それが取り得です!!(笑)」
上官であり技術試験部隊の教官でもある、
ギリアン・マラード少佐といつものような会話をしたことで、
彼女の緊張感が少し和らいだ。
彼女というには少し幼さの残る、若干18歳のユイカ・インズ軍曹にとって、
ギリアンは身寄りのない彼女にとって、本当の父親をいつも連想させた。
ホッとした彼女が、このネモUという実験機をペガサスWに向け反転させフットペダルを踏み込もうとすると、視線の中に小さな光が目に入る。
「なに?こんなところに・・・私以外いないはずだけど?」
ビーッツ!
彼女はネモUの敵機を捕らえる熱源反応のブザーに一気に緊張が走る!!
「敵!!ペガサスW!こちらユイカ!敵機に遭遇した模様!援護の部隊を頼みます!!」
彼女の通信に、3キロほど離れているペガサスWのクルー達は慌しくなる!
「なんだと!!ユイカ!!戦闘は控えてすぐに戻って来い!!・・・・おい聴いてるのか!?」
ペガサスWのギリアン少佐はユイカとの通信が途絶えたことに、
嫌な感覚を覚えていた。
それは彼女の性格をよく知っているからこその思いであった。
猪突猛進・・・
思い立ったら周りが見えなくなり、そのものに突き進んでいく・・・
それがギリアンから見たユイカの性格そのものであり、
この状況であれば彼女が、その敵に向かっていくのは容易に想像できた。
「くそっ!!あの馬鹿が!ユイカが危ない!Z−erg(ゼルグ)部隊にもすぐに用意させてくれ!!」
ギリアンはすぐにペガサスWのモビルスーツデッキに向かい、自分の愛機である、シュミットγ(ガンマ)の元に向かう!!
パイロットスーツも着込まずコックピットに乗り込もうとする姿から、ユイカの身を案ずる思いが大きいことがよく分かった。
「ギリアン少佐、シュミットγ(ガンマ)スクランブルで出るぞ!」
バシューーーッツ!!
取るものもとりあえず、急いでペガサスWのカタパルトから発進していく様は、肉親を思う父親の姿を連想させた。
588 :
axis:2009/02/28(土) 01:08:41 ID:ZZaDCWOb
「データベースにない機体、ジオニックの形をしてるけど・・・来た!!」
バシュシューーン!
その青色のジオン系を思わす謎の機体の容赦ないビーム攻撃は、
大きな戦艦の破片に身を隠しているネモUの眼前で爆発する。
無数のデブリが浮遊するこの暗礁空域での戦闘では、
デブリに身を隠しながらの戦いとなり、遠距離攻撃はほとんどが無効化されてしまう。
それをうまく利用しユイカはデブリに身を隠しながら、
なんとかその機体の素性を伺おうとする。
この宙域での敵機との遭遇など考えられないことではあるが、
ジオン系のフォルムのその姿にユイカは少し思うところがあった・・・
この場所はジオンの亡霊と呼ばれるものが存在していたといわれる、
場所であり、そのことは
元ジオンの兵士だった、ギリアン少佐から聞かされていた。
「初めての実戦が、ジオンの亡霊なんてね!ついてるわ、わたし!!」
ビシュシューーン!
デブリの影から、その機体がいるであろう方向にビームライフルを放ちながら、彼女の緊張感はピークに達していた。
最年少の女性パイロットとして、
この連邦軍アナハイム技術試験部隊、スワンに配属されてから一年余り・・・
厳しい訓練を受けながら、天性の素質でテストパイロットとしての腕は同期のパイロット達の群を抜いていたが、実戦は初めてだったからだ。
生まれてすぐに孤児として育てられた彼女にとって、モビルスーツを操縦する技術だけが唯一人に誇れるものであり、
生きていくために戦うことは定められた運命だったのかもしれない。
そんな彼女の始めての相手が静かに、
ネモUの後ろから忍び寄ろうとしていた・・・
「こんなところに連邦の輩がいるとは不運極まりない・・・すぐに消し去ってやる」
そのごつい流線型で頭には一本の角を備えた青い機体は、
全身の装甲の裏側に装備されたバーニアを使い、
無数に散らばるデブリの群れを縫うように進んでいく。
その無駄のない、洗練された動きは、コックピットに乗る金髪の30代の男が、相当の腕前であることを表していた。
シュンシュン!!
その機体サーペンスは、現在エゥーゴとの戦争に関与しているアクシズからの流れたワンオフ機であり、性能で言えば所詮量産型のネモUとは比べ物にならなかった。
そのパイロット、ガルナック・シンクソン中尉との相性も抜群であり、
ユイカのネモUに静かに近づいていく・・・
「この場から消え去ってもらおう!!」
デブリの隠れるネモUの背後に一気に、サーペンスがビームシュベートを構えながら襲い掛かる!!
ザシュオーーーン!!!
「うぁわっ!!」
突如攻撃を受け、左腕を切り落とされながらも、
ユイカは残った腕でビームライフルを構える。
しかし、それをいともたやすく弾き飛ばしたガルナックは、
ビームシュベートをネモUののど元に突きつける。
ザシュン!!
「未熟だな青二才が、死してやり直せ!!」
ガルナックがネモUに止めを指そうとビームシュベートを押し切ろうとしたとき,後方から別の機体が迫ってくる。
シュ−−−ン!
589 :
axis:2009/02/28(土) 01:09:32 ID:ZZaDCWOb
「ガルナック!!」
その声にサーペンスのガルナックは思わず振り返る。
「嬢様!!!いけません!!!戦場に赴くなど!!!」
接近してくるオレンジ色の機体、
AMX−005 リュベレイの姿にガルナックは初めて動揺を見せた!
その一瞬の隙をユイカは見逃さず、半身がもがれたネモUをサーペンスにぶちかます!!
「未熟だからって侮りすぎるなーーーー!!」
ゴガーーーン!!
ユイカの気迫にサーペンスは弾き飛ばされ体制を崩す、
そこにリーネ・ネロのリュベレイが接近してくる!
「よくも、大尉を!!!」
シュシュシューーーン!!!
大切な存在のガルナックを傷つけられ、
気持ちが高ぶったリーネのリュベレイから、小さな機動兵器がいくつも散りばめられ、ユイカのネモUに向けて乱舞していく!
シュシュン!!
「なによこれ!!・・・やられる!!」
もはや反撃も出来ないユイカは、その迫り来るファンネルの群れに、
なす術がなかった。
そして初めて死を覚悟し、突発的な自分の行動に後悔をしていた・・・
死ぬことよりも自分の未熟さが一番悔しく一筋の涙がこぼれていた・・・
パァァァァl!!!
そんな中、この暗黒の暗礁空域が発光信号でまばゆい光に包まれる・・
これに驚いたリーネは、ファンネルの精神操作を誤り、
ファンネルたちはあらぬ方向に散らばっていく!!
「なに!?援軍だというのですか!?」
「相当の数がいます、ここは退避しましょう、リーネ嬢!!」
その、ペガサスWからの援軍たちに、ガルナックはやむをえず退避を決意し、すばやく後退を始める。
「大尉・・・わかりました、あなたが言うのであれば・・・」
リーネはユイカを睨み付け、悔しそうにガルナックと共に、
後退していく。
窮地を救われたユイカは全身から緊張感が和らいでいく。
あまりの疲労に力なく崩れ去りながら、ギリアン達スワンの仲間の暖かさを感じて再び涙をこぼしながら瞳を閉じた・・・
「皆、ごめんなさい・・・わたしほんとに・・・馬鹿で・・・」
しばらくして、
動かなくなったネモUをギリアン達のMS達が囲む姿があった。
第二話に続く
590 :
axis:2009/02/28(土) 01:50:50 ID:ZZaDCWOb
※MSA−007 シュミットγ(ガンマ)
アナハイムの裏開発組織(WELT(ウェルト))で開発された機体。
アナハイムがγ(ガンマ)ガンダム(リックディアス)を開発するときに出来た派生機であり、
GP−02 サイサリスとリックディアスを繋ぐ機体である。
要するにプロトタイプリックディアスヴァリエーションの一機であり、
サイサリスのテールバインダー技術の実験機である。
この機体が、後のγガンダム(リックディアス)開発に大きく貢献する。
※NWX−002 ネモU
エゥーゴの主力機、ネモの強化機。
アナハイムの裏開発組織(WELT(ウェルト))で開発された機体。
開発目的はティターンズへの裏譲渡としての意味合いが大きい。
名前は変わっているが、ネモを元に、装甲面を強化したもので、
ネモカスタムと呼ばれることもある。
ネモよりジェネレーターや防御面で強化が図られている。
※OMD−000(AMX−010) サーペンス
アクシズ製MS
アクシズが開発した、汎用機。
開発経路は定かではないが、アクシズ軍がガザCに変わる量産機として、
ジオンのザクをモチーフに開発されたようだ。
パワーや機動性はもしブン内が大型化しすぎたり、
コスト面の高さから量産は見送られ、
一機のみの製造にとどまった幻の機体である。
ある経路で、はぐれジオンと呼ばれる者たちの手に渡るが、当初は、
アクシズ軍の、グレミー・トトの専用機になる予定であった。
ビームシュベート、ビームライフル、バルカン、グレネード
※AMX−005 リュベレイ
アクシズ製MS
AMX−004 キュベレイを元に改良した機体であり、
ファンネルを主体としたキュベレイに対し、汎用性を高めたのがこのリュベレイである。
ある人物の提案で開発されたワンオフ機であり、キュベレイとは兄弟機と呼べる。
ファンネル主体のキュベレイとは違い、ファンネルの数を半分に抑え、その分ビームライフルなどの汎用装備を搭載している。 ファンネルx6、ビームキャノンx1、ビームライフル、ビームサーベル
乙。回りくどい表現があまり無いから読みやすくて良いね。
一つだけ。擬態語と擬音語は多用しない方が良いかも試練。
期待と乙
V時代の連邦軍の話とかどうだろう?
ザンスカール帝国相手にほとんど動かなかった連邦軍
実は敵対していた組織があったとか
>>593 良いんじゃない。さぁ設定を練って投下するんだ
ジェムズガン大活躍ですねわかります
>>594 宇宙世紀0153。地球連邦政府はかつての勢いを失っており各コロニー独立の気運が高まっていた。
各コロニーが独自に軍を持ち、自治権、小惑星の資源採掘権を取り合い小規模ながらの軍事衝突。
世はまさに宇宙戦国時代となっていったのである。
そんな時代、地球からもっとも離れたコロニー群。サイド3:ジオン共和国には地球連邦の駐屯基地があった。
かつての独立戦争から半世紀以上経ち、監視目的で置かれた基地は縮小化し既に形だけとなっていた。
そんな基地に何故か新たな人員達が配属されてきたのだ。
みたいな?
ごめん適当に書いたw
宇宙戦国時代!
……そういやそんな設定だったなぁwww
それを活かして二次も生まれそうな気もするんだが、なんでなんだろうな
容量が厳しくなってきてるな
次スレ立てるとしたら、名前はどうする?
「ガンダムSS総合スレ」とかでいいのかな
賛成
【俺の】ガンダムSS総合スレ【俺達の】
改変ありとか、そういう感じか
なにげにこのスレ創発最古参でワロス
>>600 ダブルオーっぽくて良いな
いやいや。そんなに難しく考えてないってw
単にガンダムっぽく、
尚且つSSスレっぽくなんか飾り付ければいいんじゃないかってね。
普通にスレタイだけでもいいんじゃない?
今から埋め立てるのはしんどいかな?かな?
もうちょっと後の方が良いのかな?かな?
今のスレタイ好きだけどね。独特でさ
まだ容量の余裕はあるじゃん。
雑談だけなら1000いくぞ。
SSが投下されたら、容量気にした方が良いだろうけど。
いや、次投下しようと思ってるやつが100KB越えててね
二スレにまたがって投下するのもどうかなぁと思ってさりげなく聞いてたんだwww
ハハッ恥ずかしいぜ
>>607 ああ、だったらダメだな。
次の方が良いわ。
まあ、スレタイとかテンプレとかの問題もあるし、
ゆっくり次が立つまでの間、推敲してたら?
良く考えたら1レス1KBでも、1000はいかないや;
>>608 りょーかーい
つっても数日中には投下出来そうになっちゃうんだがな、これがwww
まぁそのときはGにでも頼めばあっという間にうm っと誰だ(ry
「だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ2」じゃ何故ダメなのか小一時間(ry
おれはどっちでもいいけれど、
難を言えば、今のこのスレのタイトルは長いな。
これから先スレを重ねていくつもりがあるなら、
スレタイは短い方がいいと思うよ。
それでも、今のタイトルが良いってんなら、それで立てれば良い。
ま、もうちょっと容量も余裕あるし、話し合いなよ。
>>613 いや、分かりにくいかなーと思って
個人スレじゃないけど、何人かが集まってオリガンの話をしてるスレなのかと
スレタイは出来るだけ分かりやすい方がいいと思うぞ
普通の二次創作も可ってのが
スレッドのタイトルからでも匂わせられるから、いいと思うが
絵も投下されてたけど、その辺は大丈夫かな?
確かにSS総合だと絵師が悩むかも試練
SS&絵総合にしたらいい
ガンダム系創作総合
まとめるとだから俺たちのガンダム創作総合スレって感じだな
絵や設定話も歓迎だとか、イメピタとかのアドレスもテンプレにあると良いと思う
タイトル決めちまおうや。
あと
>>610のテンプレ検討。
>>623 文句出る前に今のスレタイと
>>600の案を合わせたのかw
でもそれだったら、「だから」は意味が通じないと思う。
他の奴の意見も聞くとして……。
なかなか上手くいかないもんだなw
俺たちにガンダム創作総合スレを作らせろよ
もうわけ分からんwww
テンプレはいいと思うし、堅実だと思う
次スレだし名前は「俺たちのガンダム創作総合」ってありさえすれば
後は別にはっちゃけてても…変えないなりなんか付け加えるなり
変にもめるくらいなら名前そのままで2で良いと思うけどね。
今のスレタイに思い入れある奴いるみたいだし。
>>600書き込んだのは実はおれだが、
あれは思いつきで書いたようなもんなんで、どっちでもいい。
「だから俺達に新作ガンダムを作らせろよmk.2」でいいんじゃね?
テンプレしっかりしとけば、まぁ大丈夫でしょ
「ぼくのかんがえたガンダム Part2」
しまった、投下する準備が出来てしまった
スレタイは「だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ2」
テンプレは
>>623のでおk?
立てられれば、立ててくるが
おk。よろすく
ストーリーの創作以前に
「平成(G以降)のガンダムたくさん路線で、量産MSを売るにはどうすればよいのか?」を
あれこれ考えていたうちに思いついた企画。
1.この世界のMSは、全て「頭部と胸部がコアブロックになっている」。
2.通常MSのコアブロックは、劇中描写では本体から分離はしない単なるモジュール。
ガンダム(劇中では「二つ目」などと呼称、商品名では全て「○○ガンダム」)のコアブロックは、
Vガンダムと似たような変形機構でコアファイターになる。
3.「ガンダム」のコアブロックは劇中では特殊な能力(高出力や優れたOSなど)を持っており、
ガンダムが他のMSより強い理由付けの大半を担っている。
逆に言えば、コアブロック以外の部分は量産機と大差ないという設定。
……で、商品(プラモデル)は、
○○ガンダム一体につき、武装バリエーションなどをセットする一方コアブロックが非変形で
機体は共通の「量産型」が一体発売。
金型の大半を共有することでコストを抑えつつ、
「全部ガンダムでそろえる」「同型のボディーをもつ量産型を集める」の両方に対応する。
なあ、ここの住人はやっぱり宇宙世紀派が多いのか?
おれは一番好きなのはウイングなんだがw
でもあれは最後MSなくなっちまうから、二次創作は苦しいしな。
>>632 ワンオフ機の部分を縮小してるからイメージ的に価値が下がる感じは否めないな
だからって量産機を強く(格好良く)したらそれはそれでガンダムを食いかねないから塩梅が難しそう
太陽炉とか核ジェネレータみたいなワンオフ機専用の要素があったら良いんじゃない?
Xの世界観とか好きだぜ
結構二次創作すると楽しそうな世界観で
でもやっぱり宇宙世紀が好きだなぁ、俺は
考えたら「テロリストのガンダム」が好きなのかもしれないな。
ダブルオーも同じくらい好きだしw
スレの残りは、書き捨てのオリジナルガンダムでも妄想するかね?
どうしようか、さくっと埋めてもいいと思うし
オリガン妄想もなんだかんだで見てても楽しいから、
2で一緒にやっちゃっていいと思うけど
いやいや、もう設定厨で良いと思うからw
形にする気は無いわw
読むのは好きだけど、書くとなるとガンダムは手出さないからさ(←ヲイ
宇宙船と一体になった外宇宙航行用MSってのを今思いついたんだが、
考えたら「リヴァイアス」なんだよねえ これw
>>635 考えてたのは、
もともと主役ガンダムは全身高性能なワンオフの機体で、
それが一話で胴体部分大破。
逆にコアブロックを損傷した旧型量産機のボディに載せてみたら
結構強かったのでこのままいこうか、みたいな。
あと、共通するボディー部分はジムやザクみたいなフラットなデザインで、
ガンダム側には四肢などに取り付ける「ボディーの輪郭自体を変えるパーツ(増加装甲?)」、
量産機側のキットには、「ボディーの形はそのままに、銃とかキャノンとかの武装バリエ的な装備」
で差別化を図ろうかと。
>>640 SS書く気あるかい?
少なくともおれが書き込んだ
>>639よりずっと良いと思うんだけど?
AC大好きな俺が言わせてもらうと
>>640はSSを書かなければならない
ガンダムがガンダムたるゆえんって、
個人的に勝手に妄想すると、
「特別な機体」ってのがあるやねえ。
まあファーストでは商業的にスーパーロボットの雰囲気がまだ残ってんだけどさ。
差別化って意味で言うと、
>>640のは文章でちゃんと差別化してる部分を説明しようとしてるのがわかる。
おれが
>>639で書いた奴だと半ば作業用みたいな部分があるから、
例えば軍用MSはみんなモノアイなのが、
主役機(ガンダム)は、探査用にデュアルカメラアイになってるとか、通信機能強化のためにV字アンテナにしてるとかさ。
まあ、今思いつくままに言ってるんだけど。
>>640 SEEDで例えるなら量産機はストライカーを装備できるけどアサルトシュラウドだと出来ないって感じかな?
特殊部隊専用にガンダムと量産機の中間の機体が…とか流れを破綻させずにバリエーション作れるし良いな、これ
>>641-642 書こうと思ったんだが1話のプロット時点で既に行き詰まってなw
あと一年モノのアニメの設定のつもりで妄想してたもので
あらすじだけでも超長くて完結できそうにないという。
考えると、俺が書いてるのはイマイチガンダムしてないなw
宇宙世紀の設定借りて、隙間産業やってるだけだ
俺もいつかガンダム大活躍!な話書くんだ……
>>643 そう、なんかそういう「ガンダム顔してる理由」って考えたくなるよな。
俺が上の案用に考えてたのはこう。
・V字アンテナは強力な干渉システムの発信機で
周囲の量産MSのOSを含むさまざまな外部システムに影響を及ぼすことができる。
この干渉波の強度はパイロットの(劇中でのNT的)能力に大きく左右されるが、
強力な能力者であれば相手の行動を抑制したり、
極端な話、敵機のコアを強制排除してコアファイターで「乗っ取る」ことも可能。
・「二つ目」は、本来のメインカメラとしての役割はほぼ果たしていない(額の第3のカメラがモノアイに相当)。
しかしこの世界の能力者は脳波コントロールを介してMSとほぼ人機一体にまでなってしまう
(逆にそのとき、通常の操縦系統はまったく無用の長物になる)場合があり、
そのとき視界がモノアイだと一体化が阻害されたり異常を来たしたりするために
別に「人間と同じ視野を提供するカメラ」として二つ目がついている。
……で、「特異能力者が搭乗することを前提に作られた強力なワンオフ機」は、
もれなくV字アンテナと二つの目を備えていなければならない、と。
>>644 言われて初めて思ったけど、
そうだな、そういう感じなのかもしれないw
あと武装にはハードポイント(手持ち武装の場合は両掌)から、
機体の伝達系を通してコアからエネルギーが供給される仕組みで
・「ガンダムの銃を普通のMSが使う」→「使えるけど威力は普通のMS銃ていど」
・「ガンダムが通常MS用の銃を使う」→「普通の銃なみの威力で使うか、一発フルパワーで撃って銃をオシャカにするかの二択」
とかも考えてた。
主役ガンダムが、本来量産機用のボディーを使って戦い続ける一方
元のガンダム(完全体)のボディーを模倣して作られた量産型(頭部は新型だがモノアイ)が大挙出て来るとか
>>647 まあおれが糞リアル志向なだけってのもあるけどねw
一応埋め草代わりに
>>639のを設定だけまとめてみるか。
ガンダムホルス(仮)
恒星探査船「ヘルアクティ」に搭載された人型探査モジュール。
高重力を振り切るための推力と、恒星の熱に耐える為の耐熱装甲を持ち、
画像探査の為の高性能デュアルカメラアイと、電磁場の中でも母艦に通信可能な多重通信アンテナを持つ。
エネルギーは母艦(コールサイン:ラー)から送信されるレーザーによって得られる電力。
予備で太陽光発電装置も備えるが、機動可能な量のエネルギーは見込めない。
ラーとの合体状態ならホルスのコクピットから船の操作は可能。
逆にラーからは緊急用に、遠隔でホルスをコントロールする機能がある。
戦闘用ではないため武装と言うのはないが、
小惑星帯での作業用に、ラー、ホルス共に太陽光ビームを利用した光学作業ツールがある。
つまらんw
いやいや、おもしろそうな設定だと思うぜ
俺には絶対につくれんw
ただ、これガンダムでやる必要あるの?ってのは絶対に言われるなw
今気が付いた。
おれのID沙慈だwww
ま、一度落ちたら変わっちゃうけどなw
>>650 それは世のオリジナルガンダムの宿命だと思うw
今回おれが念頭に置いたのは、
「軍用が全てモノアイ」で「作業用だからデザインが違う」ってとこかな?
でも発想はリヴァイアスなんだよやっぱwww
で、まあこの設定で話作るとしたら……。
外惑星探査に向けて、太陽探査&航行実験をしていたヘルアクティが、久し振りに地球圏に帰って来ると……。
そこは戦場と化していた。
そして、どこぞの軍人さん(所属陣営としては敵)に拿捕されて、あらぬ誤解を受ける。
そこから、主人公達の戦いが始まるとか?w
ちょっと通常のガンダムとは入り口が違うな。
ま、埋め草だからw
あとそうだな。
この世界では、兵器としては実弾兵器のみで、光学兵器はMSサイズではまだ実用化されてない。
主人公達の宇宙船も、まだ実験段階だけど、実用域には達している。
で、そのうちMSサイズの光学兵器も出て来はじめる。
ハロは一応ヘルアクティ内の作業支援デバイスとして登場。
ホルスの起動キー&外付けバックアップユニットとして、主人公専用のハロもいる。
ホルスはハロを接続して、操作免許証の認証と搭乗者登録の確認を経ないと動かない。
展開するとキーボードが入っていて、音声&キー入力が可能。
さて、後編のつもりが終わらないわけだがw
蒼の残光 再戦 後編の1
ジムVが二機、アランのドーベンウルフの頭上と足下を潜り抜けようとした。大きすぎ、
小回りの利かないビームライフルの弱点を突く動きだ。
アランは頭上に片手でビームライフルを構え、二連射すると同時に左腕を下に向け、ハ
ンドビームで上下二機の敵を撃墜した。
「やはり訓練されているな」
任務の優先順位、遂行のためのメソッド、共に理に適っている。ユウ・カジマはパイロ
ットとして超一流なだけでなく、戦術立案においても少なくとも水準に達している事が推
察された。
「しかしジムはジム。残念だがそれが限界だ」
ジムVは設計にガンダムmk‐Uの機構をコピーして採用している。故にジムUに比べ
れば長足の進歩を遂げているのだが、それでもドーベンウルフやドライセンに対して一対
一で戦うには荷が重い。
「怯むな!相手は連邦艦隊であって連邦軍ではない。数の上でも戦えるぞ!」
回線を通じて部下を激励する。戦力的にはルロワ艦隊がわずかに勝るが、この程度なら
まだMSの性能と兵の士気で挽回可能なはずだった。アランはジオンの敗因はルウムのよ
うな劇的勝利を、常に幻想として追い求めた結果だと考えていた。常識的には戦略レベル
はもちろん、戦術レベルでも戦力差が三倍あれば勝利は至難である。それを常に少数精鋭
と称して小を以って大を討つ戦いを求めた事に誤りがあったのだ。
敵が一個艦隊なら戦える。アランの描く戦略は、連邦軍が本気を出し、主力を動員して
くる前に作戦を遂行することにあった。
アランは周囲を確認する。何機かは撃ち漏らした敵が防衛線を突破するが、それらは全
てオリバーのゲーマルクの餌食になっている。ファンネルの展開範囲が広いゲーマルクは
心強い。
「後注意すべきは……」
アランはこの防衛作戦最大の障害を探した。戦略戦術の常識をねじ伏せ、戦場の女神に
愛されたかの如く屍山血河を築く、蒼い色をした死の運び手。奴はどこに――。
いた。
十時方向に連続する爆発の火球が見えた。高速で移動するそれは、ただすれ違うだけで
敵を破壊しているかのようだった。陣形の粗密の「密」の部分にあえて飛び込み、最短時
間で戦力を削ぎ落とす。この電撃的な行動と第一波での異常な撃墜数が「戦慄の蒼」の特
徴であり、由来だった。
「蒼いのは私に任せろ。止めなければならんのはそいつだけではない!」
もし通してしまえば再びオリバーとの戦いになる。オリバーが負けるとは言わないが他
の連邦兵と同時に相手に出来るレベルではない。
アランはユウに向けて加速した。
ユウはこの時、重要な選択を迫られていた。
このまま防衛ライン上の敵を殲滅し僚機の突入を助けるか、最終ライン上のゲーマルク
を叩くか。
ユウはMS隊隊長である。その責務はもちろん任務の確実な遂行だが、同時に今の彼は
一三〇機のMSに乗るパイロットの生命を預かっていた。全員を生きて帰還させる事など
出来ない事はわかっている。それでも一人でも多くの部下を家族に再び会わせる事をユウ
は己が責務と考えていた。
ユウは戦争はなくなっても戦闘はなくならない、と考えている。戦争は今後三〇年起こ
らないかもしれないが、テロや、局地紛争が三年と間を置く事はないだろう。軍人が不要
になる時代は来ない。ならばせめて、軍人が死なない作戦を立てたいではないか。
ユウはゲーマルクに狙いを定めた。敵はここを落とされれば後がない。どの敵も自分が
最後の一兵となっても戦闘を止めないだろう。その場合、最後の敵がゲーマルクというの
は味方の被害が増えすぎる。
ビームライオットガンをスラッグショットモードにし、ゲーマルクに狙いをつける。一
〇・八メガワットの出力を一発に収束させたエネルギー弾頭は、仮にゲーマルクが躱せば
背後の施設に十分な威力を保ったまま直撃する。NTと言えどもこの攻撃をかき消す事が
出来ない以上、回避は不可能だ。
(殺意を消せ……相手に気取られるな)
NT相手にどこまでそれが有効か。しかしもし自分の殺意に反応し、ファンネルで迎撃
してきたら狙撃どころではない。
ゲーマルクの胴体に照準を固定し、トリガーを引こうとした時、アラームが危険を知ら
せた。
「!?」
射撃行動を中止し、回避運動をとる。ユウには視認不能な攻撃端末からのビームが虚空
を切り裂いていった。
「ファンネル?……違う、インコムか」
独特のカラーリングのドーベンウルフが急速に接近してきた。ユウは小さく舌打ちし、
ドーベンウルフにスラッグショットを撃ち返した。
アランは自分に向けられた銃口を見て、最速で回避行動をとった。最速であるはずが、
攻撃は紙一重の所を通過した。スラッグショットでなければ半分は命中していただろう。
「照準から射撃までが速い!」
恐らくはコンピュータによる自動補正を頼っていない。自分の判断でロックオンする前
に撃っているのだ。それでこの精度なのだから恐れ入る。
「やはりこの男、危険だ」
アランはレバーを握る手が汗ばむのを感じた。そして同時にこれほどの強敵と戦える幸
運に、戦士としての喜びも感じていた。
アイゼンベルグはかなりの苦戦を強いられていた。
彼のアサルトディアスは所詮リックディアスの現地改造機である。本人のスキルに合わ
せた武装に換装されているものの根本的な性能に大きな向上はない。ドーベンウルフを相
手にするには少し荷が重い。
それでも撃墜される事もなく持ち堪えているのは彼の技量プラス、機体とのつながりの
深さだろう。十分な時間をかけて教育型コンピュータに経験を蓄積させ、慎重なフィッテ
ィングを行う。その人馬一体の境地はギドとドーベンウルフに大きく勝る部分だった。
「とは言え、攻め手がねえな……」
ドーベンウルフはビームライフルを右手で操り、左腕を飛ばして攻撃してくる。ただビ
ームを撃つだけでなく、この腕に捕まったらショックバイトともなる。彼のディアスには
シールドが備えられ、そこにはショックワイヤーが仕込まれていたが、攻撃力も自由度も
比較にならない。
それに加えて小型ミサイルやインコムまであるのだから、一瞬でも動きを止めればたち
まち蜂の巣にされてしまうだろう。アイゼンベルグとしては動き回って相手の隙が生じる
のを、または武装が一つでも弾切れを起こしてくれるのを待つしかない。
「こういう戦い方は性に合わんな」
苦笑する余裕もない。ひたすらに相手の攻撃を避けるだけだ。
一方のギドも一方的に攻め続ける余裕は実はなかった。
機体の整備は幸いにも良好に仕上げられているが、弾薬については充分ではなかった。
対峙する敵が中隊長クラスであるとしても、一機のために貴重なミサイルを無駄遣いする
わけには行かない。ビームにした所で発生デバイスはやはり消耗品である。ましてこの戦
況でそうそう補給に戻る事は出来ない。
可能な限り無駄撃ちは避けなければならない。
「うろちょろと。かかってこいよおら!」
ギドは苛立ちを隠さなくなってきた。それはつまり、彼の望む展開になっていないと言
う事である。ギドもまた、粘り強い戦い方を好む男ではなかった。
ドライセンが二機、ディアスを包囲しようと近付いてきたが、これはジムVが四機で逆
に挟み込んだ。
ドーベンウルフが小型ミサイルを発射する。アイゼンベルグはシールドでこれを受けた。
閃光がモニターを白く染める。
その瞬間をギドは狙っていた。左腕を飛ばしディアスを掴みにかかる。ディアスの振り
回したビームライフルに当って弾き飛ばされたのは、全くの偶然であった。
「ちぃ!」
「ちぃ!」
二人の口から同時に舌打ちが漏れ、アイゼンベルグは背中のミサイルランチャーを使用
し、ギドはこれをインコムで撃ち落した。ミサイルの爆発に紛れて今度はディアスのショ
ックワイヤーが延びたが、これはドーベンウルフを捕らえることなく空を切る。
「可愛げのない野郎だ」
「おとなしく捕まりやがれ」
同じジオン訛で罵りの言葉を吐き、姿勢を立て直す。ドーベンウルフがわずかに速い。
再び左腕を飛ばし今度こそ確実に掴みにかかる。
アイゼンベルグは自分の天頂方向にショックワイヤーを撃ち出した。その先にはジムV
と交戦するリゲルグがあった。
リゲルグが飛来するワイヤーに気づき加速して逃れようとするが、間一髪でその足に巻
きつく。アイゼンベルグはそれに合わせてワイヤーを巻き上げながらスラスターを全開に
した。リゲルグの加速にディアスの加速を加え、ドーベンウルフの腕から逃れる。
「な!?」
アイゼンベルグは直前まで自分のいた位置へライフルを撃ち、ドーベンウルフの腕を破
壊した。そしてそのままリゲルグに向けてミサイルを三発放ち、リゲルグの上半身を吹き
飛ばすと、残された下半身を釣りでもするようにギドめがけて投げつけた。ギドはライフ
ルで飛来物を排除する。
「やるじゃねえか、型落ちが!」
「MSの性能差が実力差じゃねえって事、教えてやるよ!」
二人は互いが全力でなければ勝てない相手と認め合った。正面から対峙し、再びライフ
ルを構えた。
アランはライフルを撃ちつつ、インコムを射出した。
ユウは接近と後退を繰り返し、間合いを変えながら攻撃を撃つ。
サイコミュ制御の一部をコンピュータによって再現する準サイコミュシステムは、三次
元制御が不可能とされている。使用者として想定されるOTに三次元レベルの空間認識能
力がない事、さらに使用者への負荷を軽減する目的でインコムからの情報をパイロットに
フィードバックさせない形で成立させている事がその理由だが、そのために追尾性能はサ
イコミュに大きく劣ると言うのがAEの解析結果であった。グレミーの内乱において、グ
レミー派のドーベンウルフが集団運用によって戦果を挙げたのは、その欠点を少なくとも
MS隊の指揮官は理解していたのだろう。単機であれば理論上はユウの戦い方でインコム
の驚異をかなり減じられるはずだった。
とは言え、激しく位相を変えながらの戦闘は、自分もまた照準をつけられなくなるリス
クを背負う。この戦法でなおドーベンウルフばかりか他のMSにまで正確な攻撃を見せる
のは、ユウの技量とMSの火器管制システムの優秀さを示すものだった。
「なんという速さだ。だが!」
二基のインコムでBD‐4を攻撃、ユウが後退して躱し、インコムを撃ち落そうとライオットガンを構えたその刹那、第三のインコムが斜め下方からビームを撃ってきた。
「!!」
ユウの反応が僅かに勝り、ビームはBD‐4のまさに鼻先を通り抜けて行った。
「先読みがお前の専売だと思うなよ、ユウ・カジマ!」
四基のインコムを個別にコントロール、相手の動きを先読みして座標を指定する事で追
尾性能の不足を補う――シンプルながら、それを可能にするのは一年の間にOSをバージ
ョンアップさせてきた技術スタッフの努力と、アランのシステムに対する理解力と実力だ
った。
躱したユウは敵の技量とインコムの制御技術の向上を認めながら、同時にこの敵こそが
ゲーマルクを駆るNTの戦闘の師であると直感していた。
(正確なだけではなく、意外性もある)
ユウは迷わずBD‐4のバイオセンサーを有効にした。簡易サイコミュとも言うべきバ
イオセンサーは機体の反応や追従性を向上させるが、同時にパイロットへのストレスを著
しく増大させる。それを使うべき敵と認めたのだ。
バイオセンサーが作動した瞬間、ユウの肉体がBD‐4と同一化し、生身で宇宙空間に
出たような感覚を覚えた。チリチリと皮膚を焼かれるような感覚に不快感を覚えたが、同
時に今まで数値としてしか把握していなかった機体各部の状況が直感的に認識できるよう
になった。
(これならいける)
ユウは改めてビームライオットガンを構え、宇宙を飛翔した。インコムは四基、それぞ
れ一時、五時、八時、十時の方向。四時の方向に加速し、即反転してドーベンウルフに接
近、バックショットを撃つ。
「何だ!?急に動きが変わった」
辛うじてその一撃を躱し、返しの一発を放ちながら、内心でアランは動揺を隠せない。
以前オリバーのゲーマルクと戦った際のデータにこの反応の速さはなかった。どのような
ものか、この短期間にパイロットの技量をより反映させる改造が行われたというのか。
BD‐4のバックパックの一部が開きミサイルが撃ち出された。数が多すぎる、アラン
は腹部の拡散メガ粒子砲にエネルギーをチャージし、正面の空間を一掃した。
(……火力では分が悪いか)
ビームライオットガンは命中率、出力、汎用性全てに優秀な武装だが、アクシズの第四
世代MSは距離、範囲に応じた多彩な兵装を装備する。一つ一つの兵装は専門とする距離
においてライオットガンに勝る。
機動性を生かして相手との間合いを絶えず変え、敵が武器を切り替える、その瞬間を狙
うしかない。
「ならばやり遂げるまで」
ユウは再び攻撃を再開した。相手の背後に回る円弧を描き、周囲全方向からの死のエネ
ルギーを全て躱しながら反撃する。パイロットとしての技量では、アランはユウの敵では
なかった。
「くそう!」
四基のインコムを操り正面に追い込もうと試みるが、バイオセンサーを使用したユウと
BD‐4の動きはアランの思考速度を超えていた。恐らくこの瞬間のBD‐4を追えるの
は、NTの中でも最高クラスの者に限られるだろう。
インコムを敵の右半身を狙って一斉射撃、左方向に避けるのを見越してライフルを発射。
しかし、必殺のはずのその一撃は何物にも触れなかった。
「どこだ!?」
あの機体の最大加速では、アラームを待って躱しては間に合わない。アランはコクピッ
ト内全方位のモニターを見回した。
「そこか!!」
振り返りながらライフルを構えたが、ユウの接近が速かった。ユウは相手の振り向きざ
まの反撃を予期し、最速を以って距離を詰めての零距離戦闘を挑んだのである。長すぎる
ドーベンウルフのライフルはシールドで押さえつけられ既に持ち替えていたサーベルによ
る斬撃を振り下ろした。
寸前で左腕で相手の右腕を掴み、攻撃を食い止める。正面から手四つの力比べの格好に
なり、しばし動きを止めた。
アランからは、腹部のメガ粒子砲という攻撃手段がある。しかし、コクピットの真後ろ、
バックパックには二〇五〇キロワットのジェネレータが積まれている。誘爆すればアラン
も無事では済まない。
「まだ手はあるんだよ」
左腕をブースター前回で射出し一瞬BD‐4を押し戻す。切り離された左腕の下から隠
し腕が現れ、ビームサーベルを引き抜くと真っ直ぐに突きを入れた。
「くっ!」
ユウの知るドーベンウルフのスペックに隠し腕がなければ、あるいはユウにとって致命
の攻撃となったかもしれない。ユウの戦士としての本能が脳よりも速く記憶を探り出し、
攻撃が届く前に蹴りを見舞って距離を離した。
「まだだ!
射出した左腕にビームを指示。これで少なくとも奴から右腕を奪える。
「!!」
ユウはシールドで自分の右腕に齧りついたそれを殴りつけた。狙ったわけではないが、
関節部を直撃しマニピュレータのグリップが外れる。ハンドビームはBD‐4の右腕の装
甲を溶かしたものの、機能を低下させるまでには至らなかった。
「何だあの反応は――まさか、バイオセンサー!?」
アランはようやく敵機の急激な運動性の上昇の秘密に気づいた。アクシズとは別の技術
により発展したバイオセンサーは、サイコミュや準サイコミュのような脳波を解析して端
末制御を行うのではなく、筋電気や神経電気などの、生体反応を検知してフィードバック
させるものだと聞いている。事実なら「考えるより先に体が動く」域に達したベテランな
らばNT程ではなくても大きな効果があるはずだ。
そこまで考える一瞬、アランの行動に空白が生まれた。
ユウは再びライオットガンを引き抜き、アラン目掛けて撃った。エース同士の戦いにお
いて、十分すぎる一瞬だった。
「しまった!」
実際にはアランは撃たれるより前に自分の迂闊に気づいた。相手の得物は散弾状にビー
ムを拡散させる特殊な銃だ。避けきれない。
この時、アランの戦士の本能もまた、最善にして唯一の回避手段を選択した。レバー上
のスイッチを押しつつ、スラスターを全開にする。瞬間、凄まじいGがアランをシートに
押し付け、彼の愛機はスペック上あり得ぬ加速でその場を離れた。
「む!?」
ユウ程の男が我と我が目を疑った。それだけ自信を持った攻撃であり、理解を超えた回
避速度だった。
アランは激しく咳き込み、荒く息をしながら、息を切らしているという事は自分はまだ
生きていると確認した。
「これが『ニトロ』か。何という加速だ」
スティーブ・マオが大量のヘリウムと共に持ち込んだ「木星」の技術。そのいくつかの
内の一つがこの「ニトロシステム」だった。元々は木星の重力に捕まった際の緊急脱出シ
ステムであり、一時的に熱核反応炉の反応速度を大幅に引き上げる事で推力、出力を爆発
的に増加させる。持続時間は一度に五秒程度だが、複数回の使用が可能でスラスター周辺
の耐熱処理を強化するだけでハードウェアをほとんどいじる事なく搭載できる。反応炉の
耐久性にダメージを与えるため乱用は出来ないと釘を刺されてはいたのだが。
「冗談じゃない。こんなの何度も使ってたら身が持たん」
しかし、実戦において効果がある事はこれで確認できた。使用中は発電量も上がってい
るからメガ粒子砲のチャージも短縮されるはずだ。
「まだここからだ、ユウ・カジマ!」
左腕を本体に戻し、アランは吼えた。
【テクノロジーデータ】
・バイオセンサー
Ζガンダムにも採用されていた、AE製簡易サイコミュシステムと一般的に呼ばれるもの。
パプテマス・シロッコが先に完成させていたものを、AEが不正に入手しただけとも言われる。
サイコミュが脳波を受信、解析する事で制御信号を取り出し、MS本体やファンネルなどの攻撃端末を操作
するのに対し、バイオセンサーは全身の筋電気などの生体反応からパイロットの「操作する動き」を感知、
レバーの重みや抵抗と言ったフリクションを無視して操縦を先回りする事で操作の追従性や反応を向上させ
る狙いがある。
脳波を使用してのリモコン操作というNTのアクティブな効果を再現する準サイコミュに対し、反応の速さ、
危機回避能力と言ったパッシブな特徴を拾う装置がバイオセンサー、とも言える。OTに対して使用した
場合、効果は数%〜十数%まで幅があり、条件反射で回避や反撃が出来るベテランの方が効果が高い。但し
パッシブ故に外部インフォメーションをパイロットに刺激として送るため、処理能力の追いつかないOTは
非常に大きなストレスを感じる
・ニトロシステム
木星において、重力に捕まり脱出困難に陥った際の緊急脱出システムとして研究、発展したものを軍事転用
したもの。
5秒程度、核反応炉の反応速度を190%まで跳ね上げる事により、スラスター推力や発電量など全体の性能を
著しく向上させる。
効果時間は短いが、多少なら連続使用も可能。但し炉心温度も相応に上昇するため、炉心融解や暴走のリスク
も伴う。
ドーベンウルフには試験的に搭載されているが、増大した電力などを効果的に運用する装備は一切ないため
特性を生かしきれているわけではない。
元はレイズナーのV-MAXをガンダムの世界で使えるよう設定を詰めたもの。重力を振り切るため、という
設定を思いついた時、「OUT RUN」のニトロの設定を思い出して「持続時間激短、その代わり連続使用可能」
という変則仕様に決定。まさか本家がトランザムなんてやるとは思いもせずw
ここまで
いつも見慣れたサイズより遥かに大きな太陽が、絶える事の無い光を放ち続けていた。
ここは水星の公転軌道よりも更に内側。
目に見えない熱だけが周囲にエネルギーとして満ちる中で、
一隻の宇宙船が予定する軌道を辿りながら、微速で航行を続けていた。
「ホルス、既に帰投予定時刻より三十分経過しましたが、連絡がありません」
有人探査モジュールをモニターするオペレーターが、操縦席で淡々と告げた。
この広い宇宙で、予定外の事が起こるのは珍しくは無い。
太陽からの電磁波と高熱で探索機能が半減する現状では、モジュールからの通信だけが無事の便りなのだ。
「……あと三十分……待ちましょう」
今回のミッションの総指揮を取る女性が、船室の真ん中に据えられた席で言葉を絞り出した。
下手に動いて更にランデブーが困難になっては、元も子もない。
宇宙は無情な空間なのだ。
ザ……ザザッ……
『ら……ラー……えるか……』
雑音の向こうから、かすかに呼びかけが聞こえるのが判った。
「通信コード確認……ホルスですっ!」
オペレーターの声が歓喜に満ちた。
「良かった……直ちに収容準備」
「ソル! 合流準備! 合流準備!」
ノーマルスーツで着席するパイロットの脇に備え付けられたオレンジ色の球体が盛んに声を上げた。
「ああ、判ってる。最後はマニュアルでやんないとな」
「ソル! ユーハブ! ユーハブ!」
「オッケー! アイハブコントロール。ハロ、サポート頼む」
「サポート了解! 了解!」
一人と一台がコントロールしているのは、白い躯体を有する人型の機械だ。
宇宙探査用モビルスーツ・ホルス。
元々外惑星探査用宇宙船・ヘルアクティと連動する事を前提に造られた、最新型だ。
今は下半身にヘルアクティのエンジンユニットの一つを連結し、高速で弾道航行実験を行っていた。
この船は将来、外惑星へ向けて探査の旅に出発する事になっている。
今回はそれにそなえての実験航行の最中だ。
おそらく本番の時にはメンバーも変わるだろうが、長期間にわたるプロジェクトである事を考えると致し方ない。
このミッションが終われば、とりあえず地球へ帰還だ。
三年前に出発した時は平和だったが、今はどうだろう?
彼らには、詳細を知る術が無かった。
ごめんねガンダムらしくなくてw
さて、あと40KBくらい容量残ってるわけだが。
「地球が……戦争してる!?」
ソルことソレット・バージは、ヘルアクティを拿捕した月・コロニー同盟軍の軍人から、衝撃の事実を聞かされた。
ヘルアクティは国連の所属。
つまり、彼らからすれば敵の陣営に属している事になる。
「諸君らは地球側の人間で、モビルスーツを運用している。
宇宙探査が目的というが……信用する事はできんな」
作業用とは言え、軍用と機動性で渡り合えるモビルスーツを有しているのだ。
無視は出来ないだろう。
それにソルは、モビルスーツの操縦資格を得る際、一時的に軍に籍を置いている。
その記録が照合されれば、さらに疑われる事は明白であった。
今彼の愛機・ホルスは、乗り込んできた同盟軍の軍人たちに押さえられている。
足元に転がっているハロをセットしない限り動力が入らない様になっているので稼動させる事は出来ないが、
このままでいるのもマズイ。
(……くそっ!)
あと少しで地球に辿り着くところだったというのに。
一か八か。
(――いけっ!)
ソルは目の前の軍人の目が逸れた隙を見計らって、足元のハロを蹴った。
目の前でコクピットハッチを開いて沈黙する愛機の前で銃を構える軍人に向かって。
「イテッ! イテッ!」
そんな合成音声を発しながら迫るオレンジ色の球体を、軍人は顔面でモロに受けてしまった。
「今だっ!!」
ソルは走り出す。
壁に跳ね返ったハロを受け止め、そのままコクピットへと潜り込む。
「認証開始! 認証開始! ホルス起動準備!!」
ハロの声が、密閉されたコクピット内に響く。
「ハロ! ヘルアクティの操作系にアクセス!!」
接続された状態なら、母艦を操作できるという機能を同盟軍は知らない。
これも軍用ではない、この機体ならではの緊急用機能だ。
「行くぜハロ! 奴らをここから追い出してやる!!」
まだ容量残ってる訳だが
ぶっちゃけ単なる埋め草で考えてたから、ホルスとその周辺しか設定きめとらんのです。
もし良かったら残りの容量で
>>640とか書いてみないか?
どうせ落ちるんだから恥ずかしくないぞ。
主人公がゲイで美少年なの妄想した事あるww
傭兵部隊で恋人の裏切りで部隊全滅
その後捕虜になって宇宙へ
連邦次期主力MSのテストしてるコロニーに敵が攻撃をしかけてる最中どさくさ紛れに敵艦から脱出
その後コロニーの外壁清掃修理の少年と出会い連邦の艦に行き何だかんだで全滅した仲間の仇とって清掃少年とアッーな関係になって終わりっての……
うん。俺キモイね
>>672 主人公が何故そうなったかとか清掃員への感情の描写がしっかりしてたら一発でドン引きとかにはなりにくいと思うよ
ガンダムじゃないが、戦争物で同性愛をやってる映画もあるし
>>673 やめてぇぇぇ!真面目返さないでぇぇぇ!!
正直真面目に返されたら困るんだorz
なんという素敵リアクションw俺も真面目に返したくなるじゃないか
>>672 でも、裏切りで信じられるものを失った主人公がもう一度誰かを信じるまでの過程って、すごくアリだと思うよ
自分しか信じられないのが当たり前である戦争物と、上手く合致した良いテーマだ
>>675 やめろぉぉぉ!
悶死するからやめろぉぉぉ!!
単なるアッーな妄想なんだから真面目なのらめぇぇぇ!
深刻な戦争後遺症を表現しててだな……
678 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 13:30:41 ID:0eqWbt+c
>>640の第一話あらすじを書いてみた。
・地上の国家群を傀儡として操るコロニー国家群が建造したガンダムの一機が暴走。
航空機形態で地上に降下しようとする。
・警報を受けて別の場所から出撃したその同型機(搭乗者はシャアに相当するライバルキャラ)が
空中でそれを撃墜。
(このとき、すれ違いざまに変形、射撃することで、初めて「その機体がガンダムであること」を明示。)
・最初の機体(主役ガンダム)は、
地上で対立する二大国家群の一方、その比較的国境よりの地点に落下する。
・自分たちの住む街/村の近隣に墜落した巨大隕石(ガンダム)に興奮する少年少女のグループ。
さらに、調査/回収のために派遣されてきたMS部隊が街を訪れ
初めて目にするMSやその輸送車両(地上戦艦)の姿に一気にお祭り騒ぎになる。
そんな中、主人公(少年グループの1人)だけが、
なにか恐ろしいことが起こりそうな予感を覚えている。
・街に滞在するMS部隊のパイロット、コロニーから派遣されていた技術者の女性になつき始める少年少女たち。
隊長には無断で待機中のMSに乗せてもらうなど、楽しい時間を過ごす。
(ここでこの世界のMSの特徴のいくつかを描写。)
・盛り上がった仲間たちに強引に勧められ、自分も操縦席に座った主人公、
何者かに「見つけられた」という感覚を覚える。
・人知れず、墜落の衝撃で半壊していた「ガンダム」が息を吹き返す。
・長く平和だった街に、
国境を越えて進撃してきた敵国のMS部隊が迫る。
調査部隊のMSを先行する偵察員が発見、
電撃的な奇襲作戦のはずだった進撃への対抗措置だと誤解した指揮官は
ちょうど調査団と自部隊の間にある「街」を盾にしての夜襲を決意。
・街を火の海に変える敵MS部隊、奇襲の痛手から不利に陥りながら迎撃する調査団のMS。
・混乱のさなかに飛来し、MS形態となってコックピットを開いた「ガンダム」を前に逡巡する主人公。
・「ガンダム」に危険を感じた敵MSが襲い掛かる。
とっさに主人公を庇いに来た、少年たちともっとも仲の良かったMSパイロットが
コックピットを破壊され死亡。
・主人公、ガンダムに搭乗。
敵よりもはるかに高性能とはいえ全身が崩壊寸前のモビルスーツと、
ただ恐怖に駆られている、MS操縦の技術すら持たない少年の組み合わせは
なぜか圧倒的な戦闘能力を発揮し敵MSを撃破する。
(「まるで人間のような動き」に、敵兵や女性技術者が驚愕する描写。)
679 :
創る名無しに見る名無し:2009/03/11(水) 19:02:46 ID:2dE0EFlQ
まだあるのかよ
投下するには微妙な容量だからなぁ
かといって1000までは遠いし
連投すまん
次スレ166みたいな長編はどうする?
テンプレには長編もみたいなの書いてるけど
どうするって?
別に書き手が好きに投稿すれば良いんじゃないか?
蒼の残光みたいに不定期で少しずつ書いてるのもあるし好きでいいんじゃないか
ところでまとめサイトってないの?
オーガンダムは黒田洋介の夢の結晶