1 :
天之御名無主:
虫に関する昔話、神話(世界どこでも)しりませんか?
なんか疫病を運んでくる、とかそういうネガティブな虫の話ばかりで
虫がかわいそうに思ったりして。
どなたか親切な人、教えてくれませんか?
2 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 14:50
常世神とかは・・・?
3 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 14:51
虫愛でる姫とかは・・・?
4 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 15:07
エジプトではスカラベが神の使い(象徴?)じゃなかったっけ?
しかし、スカラベ=ふんころがしが神を使いってのも(笑
>>2-3
ありがとうございます!
調べてみます。>常世神、虫愛でる姫
もし他にも知っていれば教えてくれますか?(詳しそうなので)
>>4 スカラベは調べました。って言うかそれしか思い付きませんでした,,,
どうもありがとうございます。
6 :
Six:2001/08/14(火) 15:55
玉虫の別名が「ミチオシエ」でしたよね。
日本神話に関係した昔話で出てきた記憶があります。
7 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 16:08
「三尸」っていう虫が庚申待ちの理由だって知ってた?
8 :
Six:2001/08/14(火) 16:11
三尸は確かへその奥に住んでる虫で
閻魔大王にその人の悪事を密告しに行く虫だったよね?
9 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 16:19
「虫」って書くより「蟲」って書くほうがなんだか怖い。
10 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 16:31
ナウシカ…
11 :
1:2001/08/14(火) 16:55
>>6-10
レスありがとうございます!
でもあまりネガティブな話でなく虫マンセー的な神話、昔話ってないものですかねぇ。検索で探してもどうしても虫=悪い奴的な話ばかり出てきちゃいますね。
12 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 17:38
>>11 うーん、西洋じゃ悪魔に「蝿の王」とかいう奴がいるくらいだからね〜
13 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 18:33
俺も調べてみたけど、やっぱスカラベ以外にないな。
人間にこれだけ身近な存在である虫が、
全く神様として出てこないっていうのは、むしろ不思議だなぁ。
14 :
1:2001/08/14(火) 19:02
>>13 どうもありがとうございます。
唯一の正義虫がフンコロガシ・・・
あとは王蟲(笑
3さんの「虫愛でる姫」で検索したらナウシカがでてきました。
もうちょっと探してみます。
15 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 19:08
日本書紀の皇極天皇三年七月条に、富士川のほとりの人が虫を祭ることを
人々にすすめ「これは常世(とこよ)の神である。この神を祭れば富と長
寿が得られる」と言ったので、人々はこぞってこの虫を祭り、財物を費や
したが、何の御利益もなかったので、弾圧されてしまったということです
(^^;)。
この虫は「いつも橘の木や山椒の木にいる。長さ四寸あまり、太さ親指く
らいで、色は緑で黒い点がある。蚕に似ている」と書かれているので、
アゲハかクロアゲハの幼虫でしょう。
ちなみにこの常世神を弾圧したのは秦河勝(はたのかわかつ)という山城
国(いまの京都)の豪族ですが、この秦氏は養蚕に巧みだったことで知ら
れています。秦氏がどうして富士川まで行って常世神を弾圧したのかは面
白い問題かもしれません(蚕のライバルを弾圧したとか??)。
秦氏の居住地は京都市の太秦(うずまさ)あたりですが、広隆寺の東に蚕
ノ社(かいこのやしろ)とよばれる養蚕神社があります。木島神社という
神社の中にあります。
16 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 20:27
仮面ライダーはバッタが・・・失礼。
実は、日本において蜘蛛を神聖な生き物と考える事例は
少なくないそうです。もちろん、良い意味も悪い意味も含
めてですが。
悪い例は、妖怪とか化け物です。想像しやすいですね(笑
良い例は、水神の使いとか、占いに用いるとか。今も行なわ
れている蜘蛛合戦などは、もともと吉凶を占うものだったとい
う説があります。本当かどうかは知りませんが(無責任)
ちなみにストロンガーはカブトムシが・・・しつこい。
17 :
天之御名無主:2001/08/14(火) 21:35
八百万の神って、虫も含まれるのかな?
18 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 00:15
虫が主人公の昔話ってのは聞いたことないですな。
主人公の救済者としてたまに出てくるけど。
どぅかな?
虫は古生代に地球にやってきた異星生物です。
20 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 03:51
そういえば銅鐸にはよくトンボやカマキリの絵が
あるね。田んぼの害虫を捕ってくれる益虫だから
という解釈があるけど。
ハラの無私・・・
22 :
1:2001/08/15(水) 07:02
>>15 わざわざありがとうございます。
常世神はやっといくつか見つけられました。
>>16-21
日本に(比較的)良い虫の話があるのは虫をペットとして飼う習慣があるからでしょうかね?
(確か日本とギリシャぐらいだったような。>虫を一般的にペットとして飼う国)
海外ではやはりスカラベぐらいなのかなあ・・・
23 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 07:46
「虫愛でる姫」は「堤中納言物語」(平安末期頃の著作)の一篇だそうです。
24 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 13:50
25 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 13:52
26 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 17:20
>>22 >常世神はやっといくつか見つけられました。
どんなのがあった?教えて欲しいな。
27 :
ありはどうしてありんこっていうの?:2001/08/15(水) 17:44
ありとキリギリス
28 :
天之御名無主:2001/08/15(水) 19:06
アフリカには、クモを知恵あるものとする
お話があるそうです。
byマイクロソフトエンカルタ(笑
29 :
考える名無しさん:2001/08/16(木) 07:13
ギリシャ神話でも、クモは織物の達人の化身じゃなかったっけ?
ちょっと不幸な人だけど。
30 :
Six ◆aTOy5bfc:2001/08/16(木) 12:51
ところで、クモって虫だっけ?
32 :
スネーカー教徒:2001/08/16(木) 15:32
ホピの創造神話にスパイダーウーマンがでてきます。マヤの創造神話に
もでてきたような?
33 :
ころころ:2001/08/17(金) 00:48
虫の知らせの虫ってどんな虫なんでしょうか?
御存知の方います?
34 :
A:2001/08/17(金) 01:26
ひさしぶりに。
>>28 蜘蛛男アナンシ、ですね。話の中である部分は蜘蛛であったり
ある部分は男であったりする、魔術的人格です。
35 :
:01/08/27 22:00 ID:oW6nd6Zc
36 :
Be名無しさん:01/08/28 11:04 ID:Fm9EvsYA
>31
昆虫ではないけど当然虫です。
ちなみに日本語の「虫」は、以前は(いつ頃までかは詳しくしらないが)節足動物以外
の小動物(蛇ぐらいまで)も指しました。
37 :
天之御名無主 :01/08/29 19:55 ID:aRo.9h6U
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば
国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島 大和の国は
蜻蛉島=秋津洲、あきつしま
古代日本は「トンボの国」だったんですね
(゚д゚)ウマー
38 :
天之御名無主 :01/08/29 20:14 ID:HXCibQBU
39 :
天之御名無主 :01/08/29 20:34 ID:HXCibQBU
ギリシア神話でエロスの妻とされるプシュケー(Psyche)は、蝶の姿をしている。
転じて「魂」の意味。psychology(心理学)の語源でもある。
ほかに蝶が出てくる話(神話ではないが)で有名なのは、荘子の「胡蝶の夢」。
40 :
天之御名無主:01/08/30 00:39 ID:ZnaSJj7k
昔「日本昔話」で、ミミズが主人公の沖縄の話を見たことがある。
内容はほとんど忘れちゃったけど、確かどうやってミミズが海を渡って
全ての島に住むようになったか、という話だったと思う。
ミミズは土を耕す大事な虫だから、探せばいくつか物語があるのかな。
ところでその主役のミミズは「トントンミー」という名前だったんだけど
それって「ムツゴロウ」のことなんじゃ…。他にも意味があるのかなあ。
蜘蛛は日本では、かなり早くから「土蜘蛛」という蔑称があったみたいだから
早い時期に征服された部族のどれかのトーテムだったのかなと思うんですが。
41 :
くいち:01/08/30 01:38 ID:x/Kfw46g
イサナミとイザナギの結婚の儀で歌われたのが「テントウムシの産婆」じゃなかったっけ?
42 :
藤原秀郷:01/08/30 03:51 ID:Ygddj/j6
俵藤太の「百足(ムカデ)退治」もね。
43 :
天之御名無主:01/08/31 02:20 ID:OEhVc8bQ
ムカデはスサノヲが髪の毛に飼っていたよ。
44 :
天之御名無主:01/09/01 03:38 ID:ftaJvoAg
アリンコの行列 ♪♪♪♪♪♪♪♪
45 :
天之御名無主:01/09/01 09:47 ID:Z6xpXq1Y
アフリカにカマキリがトリックスターの役割をする神話があったような。
うろおぼえですまん。
46 :
受験者:01/09/01 22:05 ID:O80ZJy4o
どうして、日本人は虫を毛嫌いする傾向があるんでしょうか?
47 :
Be名無しさん:01/09/01 22:17 ID:ZunMeIJc
>46
日本が今のように都市化するまでは、少なくとも毛嫌いするということはなかったと思います。
他の民族と比べて、特別日本人が虫を嫌うのかどうかは分かりませんが、アメリカ人と比べて
いちばん好悪の感情がわかれるのが、毛虫です。
アメリカ人の子供は毛虫を見つけると手のひらに乗せ、哺乳類に対するように指で毛を撫でます。
また、キャラクターにもよく使われます。
>47
アメリカに長くいたけど毛虫撫でる子供見たことないなあ…
毛虫は危険だからなあ。でもカートゥーンみたいのには出てくるかもね。
話がそれてゴメン。
49 :
天之御名無主:01/09/02 00:40 ID:GPz6Vftc
50 :
天之御名無主:01/09/02 00:42 ID:GPz6Vftc
51 :
天之御名無主:01/09/02 00:45 ID:GPz6Vftc
あ・・失礼・・・がいしゅつでしたね
52 :
47:01/09/02 01:32 ID:hoqLiyV2
>48
私も小学校の時1年間アメリカ(インディアナ州)で過ごしたのですが、考えてみるともう20年も経っているので
状況は変わってしまっているかも知れません。
その当時はアメリカの子供がみんな毛虫をかわいがるのを見てびっくりしたものでした。
撫でているのも、何十回も見ました。
53 :
48:01/09/02 02:26 ID:.peKGAhY
>52
まあアメリカの場合、地域によって民族性や文化がまるで違うことも
多いし、インディアナのような風土の土地ではそうだったのかも
しれないね。
ただ、それを「アメリカ人はみんな」と一般論として論ずるのは
難しいと思うな。
私は10年ほど住んでたけど、その間少なくとも都市部&郊外では
毛虫好きの子供に会ったことはなかった。でも日本人に比べると、
むやみに虫を嫌悪しないような育て方はしてるかもしれないね。
国民的に、毛虫に対する好悪の感覚が日本人と対照的だとまでは
思わないけど。
54 :
天之御名無主:01/09/02 08:25 ID:B88VRYzQ
>>45 ああ、ヴァン=デル=ポストが紹介した南アフリカの神話ね。
紹介者自身は間違った理解をしてたんだが、神話自体は存在
する。
55 :
天之御名無主:01/09/02 09:12 ID:B88VRYzQ
「酒虫」の話は出た?
『捜神記』か何かに出てくるアレ。
56 :
天之御名無主:01/09/02 20:17 ID:CCerovJU
57 :
55:01/09/02 23:06 ID:8KmOZ9ko
あのね、壺に一匹、肉の破片みたいな虫を入れとくと
水が全部酒になるのね。「酒虫」はたしか大酒飲みの
底なし野郎の身体の中から取りだす虫だったと思うよ。
それから、叩頭虫というのがいて、こいつでまじない
すると恋が叶うそうだよン。
58 :
52:01/09/03 00:19 ID:xwunQo46
>53
差し支えなければ、アメリカのどこに、いつ頃住んでらっしゃったか
教えて欲しいのですが。
もしかして自分がアメリカにいた20年ぐらい前に、たまたまカートゥーンの
影響かなにかで、毛虫が流行っていたてことも考えられますし。
59 :
53:01/09/04 06:58 ID:CQ18SYk.
>58
80年代後半からニュージャージー州、DC、NY州に住んでました。
そういえばインディアンの壁画にある生き物で、幸せを運ぶココペリというのが
いたなあ。人間ぽい形してるけど、あれって虫じゃなかったっけ?
60 :
天之御名無主:01/09/05 01:05 ID:DYCAhUNs
アゲ
61 :
58:01/09/05 22:06 ID:5LuBXRfg
>59
レスありがとうございます。
東部の都市部だと少し事情は違うかもしれませんね。
ココペリ検索してみたら、こういう記述がありました。
>インディアンのひとびとの伝説では、昔は人間は昆虫だった。ですからココペリは人間が、
>人間でも神様でもなかった昔の姿をそのまま残し、人間と神様の中間の姿をしているので、
>昆虫だと考えられていた時期がありました。
だからココペリの岩絵のなかには、頭部がこおろぎのような形をしているのもあるのです
http://www.melma.com/mag/32/m00025032/a00000011.html
62 :
ひでよし:01/09/06 11:17 ID:TOyit4Mo
>>33 人の魂が虫の姿でやってきて、その人が死んだことを知らせに来ると
考えられていたようです
お盆にはご先祖様の魂が虫の姿で帰って来るというのも聞いたことが
あります
たしかそれがショウリョウバッタの名前の由来だったのような・・・・
63 :
天之御名無主:01/09/08 12:54
>>62 >お盆にはご先祖様の魂が虫の姿で帰って来るというのも聞いたことが
>あります
俺も聞いたことあるよ。
子供の頃、お盆の間は虫を採っちゃダメって親によく言われた。
64 :
天之御名無主:01/09/08 14:54
とんぼついたち。
65 :
Be名無しさん:01/09/08 16:10
>63
そういや俺も小土門時、墓参りの時に虫取っちゃダメだって言われてたなあ。
66 :
天之御名無主:01/09/09 00:44
お盆は虫に限らず殺生がいけないんじゃなかったっけ
ご先祖様が何の姿を借りて帰って来るかわかんないから、カエルとかトカゲとか
そういうのも取っちゃダメなんだよね確か
でも蚊とかハエとかの虫は普段なら見かけるとすぐ殺しちゃうから、
お盆の間はよけい意識してダメダメって言うのでは
>66
単に捕まえて虫かごに入れるだけでもダメだって言われたなあ
ちなみに寸出たのは長崎
>22
西欧じゃあ、鈴虫の音色もただの雑音らしい。
69 :
天之御名無主:01/09/09 01:27
そういや、韓国で蛍のことをさす「ケットンプル」って、
ケットンプルという名前の男性の魂が、この世に還ってきたという逸話から来てるって
どっかで読んだことあるな。
余談ですが「ケットンプル」は幼名で、確か「犬の糞」という意味だったと記憶している。
子供にわざと、汚い名前や醜そうな名前をつけて、閻魔大王に嫌われるようにっていうやつね。
東北地方のオシラサマの伝承は?
馬の首から蚕が生まれる話で、調べればいろいろ出てくると思います
「真夏の夜の夢」に、蝶々が出てきたような
たしかオベロンとかいう名前
関係無さそうなんでsage
>>33,
>>62 腹の虫、疳の虫、虫の知らせの虫のような虫はじゃな。
三屍(しという漢字がなかったのでよく似たのをつかた)の虫のことじゃ。
これは古代中国道教思想にでてくるもので、天から人間の体に送り込まれるものじゃ。
頭、みぞおち、あそこの三箇所が普段の住みかで、通常体内をうろついておるそうじゃ。
その使命は人の行いを定期的に天に報告することじゃそうな。
悪行は100倍?(何倍かわすれたわい)にして報告するそうな。
悪行が満ちると天に帰るそうな、その人の魂魄とともにじゃ。すなわち死じゃな。
人体内にも宇宙(九天)があり各天に神様が存在すると考えたものじゃ。
それは回虫のようなものを指したと、わしは思うのじゃ。
>>66 お盆に帰ってくる虫はたぶん蛍のことじゃろう。
特攻隊知覧航空隊の隊員が知人に私は蛍になってかえってきます といって
出撃したのじゃ。その後大きい蛍が帰ってきたのじゃと。
このあいだ健さんが映画にでておったわい。ほたるじゃ。
宮崎駿の蛍のはかもおなじじゃ。1週間も生きれぬ蛍があわれを誘うのじゃな。
日本人ならではの感情じゃ。
74 :
天之御名無主:01/09/10 13:07
赤とんぼ殺すなっていわれた
>71
オベロンは妖精の王なので、それっぽい装飾として蝶の羽がついているだけでは?
毛虫
森鴎外だったか、『借財を「毛虫のように」嫌っている』
と書いてあるのを見た。
>>39 プシュケーも、エロスの妻として認められるまでは、哀れなもんだよねぇ。
ギリシャ神話って、ちょっとでも神様の機嫌を損ねると、とんでもなく残虐な仕打ちが
待っていることってしょっちゅうだからね。
>>29のアラクネも同じく。
77 :
天之御名無主:01/09/19 00:40
〜足の生えたる虫 封じこめます
あらびうんけんそわか あらびうんけんそわか〜
虫封じをやった事ある方いますか?
あの、皆さんスレ違いだったらすみません。
80 :
Be名無しさん:01/09/30 00:58
81 :
天之御名無主:01/10/08 03:39
もう1番さんは見てないのかも知れませんが、こんなのがありました。
>むかし昔、天養の時代(一一四四年)、常陸国鹿島神社のご神霊がアブに乗ってご来臨になり、
>高い猛(たけ)ノ山のふもとに鎮座された。それでこの村を虻の宮というようになったと。
http://www.kyoritsu.co.jp/Okuaizu-syobou/colum/120720.html あと、昆虫ではありませんが、京都大学のミミズの先生が日本全国探したところ、
唯一長野県のみで、ミミズを祭った小さな「神社」(祠)を見つけた、と言ってました。
ついでに、埼玉県秩父市浦山には「ダイロ神」といって蝸牛を祭った祠があり、
子供のミミダレの治療を願って蝸牛の殻をお供えする風習があったそうです。
今は浦山ダムで水没してるかも知れません。
↑「ダイロ」っていうのは蝸牛とかナメクジの方言です(一応)。
「夜のクモは、親に似ていても殺せ」という伝承をどこかで
読んだ記憶があります
クモは不吉な虫とされていたようなのですが、それとは逆に
「殺すな」という伝承もあったりで、いまいちよくわかりません
84 :
天之御名無主:01/10/12 12:54
85 :
天之御名無主:01/10/12 15:21
蛾のお化け
86 :
天之御名無主:01/10/29 10:29
87 :
天之御名無主:02/02/15 19:42
>>83 うーん、朝は殺すな、夜は殺せっていうのを聞いたことあるな。
同じ蜘蛛でも夜見たら殺されるのかな、なんだかよくわかんないなといまだに思っている。
>83
「朝の蜘蛛は福の神、夜の蜘蛛は親に似ていても殺せ。」というやつですね。
一方では嫌われるものが他方では好かれると。
「飯食わん女房」の主に西日本の話(広島市など)では最後に山姥が蜘蛛に
化けて来たのを殺したというものになっております。
山から来る使いでありまた魔物であるという事でしょう。
>>83ただのごろで、『夜来た蜘蛛』→『よるくもきた』→『よくもきた』
という話があります。(事実)
90 :
天之御名無主:02/02/15 23:21
蛇の事を「長虫」とも言います。
味噌の事を女房言葉で「赤虫」と言います。転じて婦人病も指しますが、民
俗用語ですので常に具体的なものを指す訳では無い様です。
上杉謙信は赤虫で死んだそうですが、だからといって女性で無くても良い訳
です。
虫といえば…たしか、どっかで「死体にハエがたかるのは、死者の魂を運ぶ為」
って信じられてる(信じられてた?)地域があったような…
ソレをキリスト教的に貶めたのが、ベルゼバブだとか…
>92
そういう説もあるのですか、それはそれで納得出来ますね。
私の知る説では「バアルは太陽神→至高の存在」が悪く言われて「至高の存
在→糞山の上の奴→蝿の王」となったという事でした。
羽根に髑髏を書いたのはプランシーの「悪魔の事典」が最初だそうです。
>93
おぉ…レス早い…
何処で読んだものやら、うろ覚えの知識なもので、
あまり真に受けないようにお願いします…
ベルゼバブ=バールについては、知ってはいます。
悪魔の事典も多分目は通した事はあるかと思います。
>92の「ハエは云々」が信じられていた地域がバールを信仰していた地域と重なると、
バールとハエを結びつける、もう一本のラインができるんじゃないかと思って…
いや、キリスト教徒なんですが、
この手の各地域の神々が悪魔に「されていく」過程が、
実に面白いと言うか興味深いと言うか…
>94
天使も元々は神だった場合があるそうです。
(一例)ミカエル→エチオピアの戦闘神
他の大天使達もそうだとか。メタトロン辺りはよく分からないそうですが。
但し(文字通り)「あくまでも」一説です。スレ違い失礼。
96 :
天之御名無主:02/02/17 23:55
ミカエルってエチオピアの戦闘神?ほんと?
97 :
天之御名無主:02/02/18 09:30
>84
ハンミョウが正解です。飛び方を見れば判る。
近づくとちょっと先の方に短く飛んでいく、道なんかではそれが案内をするかの様に見えるのです。
98 :
天之御名無主:02/02/19 13:37
>88
「親でも殺せ、親の仇でも見逃せ」だと思ってました。
99 :
天之御名無主:02/02/19 18:00
北海道のカムイユカラでホタルが主人公
のやつがあったと思うぞ。
阿蘭陀商館員だったドイツ人医師ケンぺルによれば、17世紀の日本には蛍
の姫に様々な虫達が求婚する話があったとか。
今では確認出来ない様ですが。
101 :
天之御名無主:02/02/20 09:53
>62
激亀レスだけど、古代日本では人の魂自身が小さい虫に転化するという考えを持っていたという話を聞いたことがあります。
「寝ていた男の鼻からしきりに羽虫が飛び出て向こうの山に行っては戻ってくる。その男は寝ている間に
空を飛びまわっている夢を見た」というような昔話が結構あるみたいで、これはその男の魂が羽虫と化して寝ている間に
辺りを飛び回っていたということらしいです。
102 :
天之御名無主:02/02/20 13:26
因に、毒物の例で出てくる「砒素斑猫」のハンミョウはミチオシエのことではない。
マメハンミョウという、大豆につくハンミョウのことである。
103 :
天之御名無主:02/02/20 20:13
モンキチョウ 別名 Colias erate poliographus
Colias は、美の女神アフロディテの別名だそうです。見かけたら大事にしてあげましょう。
あと、昔日本の事をあきつ島といわれていたようです。とんぼの事だそうです。
104 :
天之御名無主:02/02/20 22:50
夜の蜘蛛は殺せ、か。。最近どっかで読んだ説は、、
夜は陰気に満ち、朝は陽気に満ちている。
蜘蛛は陰を持ち、夜にみかけると陰気に更に陰が満ちる。だから陰を増やさないためにも殺せ
朝は陽気があり、陰と陽で釣り合いがとれる、というような話を読んだ
陰陽説が根本にあったんだ、とか思ったが。ソースは忘れた。スマソ
日本人になじみのある虫と言ったら疳の虫〜
105 :
天之御名無主:02/04/17 18:32
からあげ!
106 :
天之御名無主:02/04/27 05:07
107 :
天之御名無主:02/05/14 00:00
こんなスレあったんだね。
亀レスだけど「酒虫」の話、中国種だろうけど、
誰か日本の作家が書いてなかったっけ?
大酒のみの裕福な男が、いくら飲んでも酔わないから、
一度酔ってみたいと思ってた所に現れた術者が、
男を酒つぼの前に縛り付けて放置。のどが渇いて堪らんという時、
男ののどから「酒虫」がニルニル出て、壷の中に。
術者は、この虫を水に入れると美酒になるから礼の代わりにと
貰っていく。男は望みどおり酔う事は出来るようになったけど、
ちっとも楽しくない上、健康も害し、富まで傾いてしまった。
それで、「酒虫」とは、福の神だったのではないか、というオチ。
少なくとも、これによると虫が福の神扱いになってるね。
108 :
天之御名無主:02/05/14 00:04
>>107 >誰か日本の作家が書いてなかったっけ?
芥川竜之介ですね。
これのもとネタになったのは、「聊斎志異」だよ。
109 :
天之御名無主:02/05/14 01:01
>108
おおっそうだ。すっきり。
ありがとう。
110 :
天之御名無主:02/05/26 11:58
昔話ではありませんが、うちの祖父母は蝶が家に入ってくると
死んだ人の幽霊が寄ってきたと言って、殺さずに追い出そうとします。
沖縄本島中部です。
111 :
天之御名無主:02/07/01 02:29
下がってきたのであげます。
ついでに紹介、『虫の日本史』(新人物往来社、1990年)。
虫の話満載。
112 :
天之御名無主:02/07/01 06:32
うちの地域では特にお盆のころに見かける蝶は死んだ人が帰ってきたと喜びます。
かたや蚊はベー○や香取で殺しまくるくせに・・・
113 :
天之御名無主:02/12/10 21:15
114 :
天之御名無主:02/12/10 22:04
(^^)
(^^)
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あぼーん
124 :
天之御名無主:04/05/23 12:58
オハグロトンボが死者の魂だ、なんて話は聞いた事がある。
125 :
天之御名無主:04/05/23 14:09
んちゃ!
126 :
求道心:2005/05/28(土) 22:35:40
虫といえば、未だに覚えているのが受験時の過去問集に
でていた玉虫厨子に使われた玉虫の数を問う問題。
答えは2563匹だそうで・・・ああそうでっかといった感じ。
こんな問題を出す大学って・・・
虫は地球外から来た生物
128 :
天之御名無主:2006/04/05(水) 13:10:14
九龍虫って知ってる?
129 :
天之御名無主:2006/09/29(金) 18:49:47
彼女の実家に行ったら、イナゴ、蜂の子、蚕のさなぎ?が食卓にあった
130 :
天之御名無主:2006/10/01(日) 01:07:52
129
彼女長野県の人?
131 :
天之御名無主:2006/10/07(土) 00:38:27
さなぎって何だろう
133 :
天之御名無主:2006/10/14(土) 00:45:02
蜂の子は結構いけるよ
134 :
天之御名無主:2007/02/13(火) 15:08:09
長野って虫を食べるのか
135 :
天之御名無主:2007/02/13(火) 15:18:46
イナゴの佃煮は、関東でも、昭和30年代ぐらいまでは多くの地域で食べられていた。
すっかり見なくなったと思ったら、近くのコンビニにイナゴの佃煮が置いてあり、びっくりした。
さすがに、農村地帯のコンビニと思ったけれど、表示を見たら、中国産だったので
買うのは止めました。
今昔物語かな?鼻が大きい和尚さんのお話。
小坊主達が和尚さんの鼻を熱いお湯につける→踏んづけるの繰り返しで鼻(毛穴?)から顔をだす白い虫を素早く取り去るって奴。
あれは何の虫なんだろう?比喩で今で言う角栓?
でも虫を取り去った鼻は一時的に普通の大きさになるんだよな…。
137 :
天之御名無主:2007/02/15(木) 02:43:23
多摩の農村部では、お盆に、黒アゲハ蝶が、開けっ放しの縁側から家の中に
舞い込んでくると、「ああ、ご先祖様が帰ってきた」と喜ぶ。
蝶々を先祖霊をみなす民俗は、他の地方にもありますか。
お盆期間中に限ってのことなのか、また、黒アゲハに限定されるのか?
蝶々の民俗について書いた本ってありますか?
138 :
天之御名無主:2007/02/18(日) 13:32:23
甲虫類って不思議ですね。玉、黄金、亀等、目出度い名前が
付いてる一方で、芥、糞などと呼ばれている種類もいる。
筬、兜、鍬などの名前が付いてるのも居る。これで信仰が
あまり無いのも、変な話ですよね。
見た目からの名称だからですかね。
139 :
天之御名無主:2007/02/19(月) 11:33:40
カメムシの亀は、見た目からの連想が強いかもしれませんが
カメムシの古語である「ホウ」と関係があるかもしれません。
「ホウ」は今でも、北部九州地方等で使用されている様ですが
その語源は「風」(ふう)から転化したのではないか、等という
意見が一般的ですが、私としてはですね、山海経に載っている
ホウ魚(ホウは魚偏に蜂のつくりの下の字)に関連があるかも
しれない、と考えております。
ホウ魚は見た目はスッポンの様で、羊のように鳴く、とありますが
絵を見ると、亀の甲羅を着た魚の様に描かれているのです。
亀です、亀。つまり、古代の人は初めて見た虫に対して、この虫は
何という名前ですか、と集落の中の一番の識者に聞く訳です。
その識者が博学な坊様か、渡来人か、それは一先ず置いといて
識者はその亀のような虫を見て「それはホウである」とか或いは
「ホウの眷属である」とか教えたのではないか、と。
140 :
天之御名無主:2007/02/19(月) 11:42:10
>>139のつづき
そして、その「ホウ」という名称は他の集落に伝わる過程で
「ホウ」という名前と、その説明である「亀の甲羅をきた魚の様な」
という話が混同され、ホウ虫がカメ虫へと変わっていったのでは
無いかと考えます。
141 :
天之御名無主:2007/02/19(月) 14:23:50
>>139 >>140 いいおはなしです。
ナイスインスピレーション!
139&140さんに拍手を!
ところでこういう話、菊池山菜(特に人権板)のところで話すと、
「ハア?根拠は山海経ですか?」ってからんでくるんだよ。
きっとそいういやつってアッタマ固い団塊爺なんでしょうね。
142 :
天之御名無主:2008/04/14(月) 23:10:56
昆虫の民俗を調べると、どうしても昆虫食に関しての資料ばかり集まる
昆虫の信仰に関して良い資料は無いもんかね
いまだに農林水産省は虫供養を毎年やっているけど…
虫塚もあるよね?敷地内に。
誰が始めたのかな?
そこら辺に何か面白い事実が…ないか
144 :
天之御名無主:2008/11/29(土) 12:23:02
ざざむし、というものを土産に貰ったんだけど・・・腰が抜けた。
こんなの日本で食べてる地域があるんだね。
145 :
天之御名無主:2008/11/29(土) 17:54:16
昔は貴重なたんぱく源だったのです。低カロリーだし。
146 :
天之御名無主:2008/11/29(土) 19:46:15
横レスだけどうちの実家のほうは食虫文化がある
秋になると稲刈り後の田んぼでイナゴをとる老人をよく見かけるよ
あと蜂の子も食べる
まあ虫食い王国・長野ほどではないけどね
うちの犬もニワトリもイナゴが大好きで一生懸命とって食べるんだけど、
それを見るにつけイナゴってウマイ生き物なんだなあって思う
イナゴは、たぶん戦後しばらくは多くの地方で食べられていたんじゃないかな。
5,6年前になるけど、近所のコンビニでイナゴの佃煮を売っていた。
中国産だったけど。
昔ドラマでやってた「あなたの隣に誰かいる」は、
テレビ局に届いた手紙を元に取材もした
事実の話のようなんだけど、
そこに出てくる蟲姫物語というのがある。
あれはどこの民話なんだろう?
149 :
天之御名無主:2009/09/27(日) 23:15:28
虫に関する民俗と言えば蠱毒は外せない…と思う。本邦の狐憑きや
飯綱の法なども、その系譜ですよね。
カマキリに拝まれると死ぬとか、シャクトリムシに足から頭まで這われると死ぬとか
こういう、ある意味で人を呪い殺すという俗信を持つ虫に興味がわく
この俗信の生まれたわけがさっぱりだけどね