日本の昔話には、なぜ老夫婦の二人暮らしが多いの?

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1ミシェル
日本の昔話には、おじいさんとおばあさんが2人きりでくらしていたり、
子どもや孫が一緒にくらしている気配が感じられない話が多いような気がします。
(例えば、竹取物語、桃太郎、舌切り雀)
実際にそうだとすれば、何かワケがあるのでしょうか?
2新南東北人:2001/02/16(金) 22:49
たぶん現代の老人とはイメージが違うからだと思う。
人間五十年の頃だと三十後半は年寄りとされていた。
つまり、なかなか子供が生まれない家の話が昔話には多い
からだと思うよ。
3道祖神です:2001/02/17(土) 04:22
若者を脅かすために、老人がでっちあげたからです。
4名無し:2001/02/17(土) 13:07
実は精霊をよぶための巫女と覡(げき)だから
5天之御名無主:2001/02/18(日) 09:12
普通思われているのと違い、伝統的な日本社会では核家族が一般的だった。特に隠居制度により、経済的に事情の許す限りある年齢以上の親夫婦は子供夫婦とは別居した。そんな夫婦中心の生活という背景もあるのでは。
6天之御名無主:2001/02/18(日) 09:50
翁と媼にきまってるじゃん。神様なんだよね。
7天之御名無主:2001/02/19(月) 12:39
>>6
> 翁と媼

なんて読むの?
8天之御名無主:2001/02/19(月) 13:03
「おきな」と「おうな」だっけ?
9名無しさん:2001/02/21(水) 23:19
すでに子供がいては、話しが始まらないから。
桃太郎も長兄がいたら、桃次郎になるし。
10天之御名無主:2001/02/21(水) 23:23

昔話に糞ババーなど出てきてほしくないね。

11天之御名無主:2001/02/22(木) 00:47
昔は20歳すぎたら年増だった。
50歳以上まで生きる人の方が少なかった。
子供が他にいたら捨て子はなかなか拾わないでしょう。
自分に子供がいないから拾って育てたのでしょう。
もう彼ら夫婦は40歳くらいで、親たちも死んでたんでしょう。
「おばさんとおじさんが〜」では話として馴染まないから
じじばばにしたんでしょう。

>10
昔話がみんな美男美女ばかりだったら成り立たないよ。
あんたにもお祖母さんいるんでしょ?
数十年後はあんた自身も爺さんだよ。
マゴに「くそじじい」と言われたい?
12公房も筆の誤り:2001/02/22(木) 02:54
若夫婦じゃ生々しすぎるじゃん
13天之御名無主:2001/02/22(木) 03:43
名スレの予感、、、、、
14天之御名無主:2001/02/23(金) 00:11
特別な能力を持った子供を拾うためじゃない?
15天之御名無主:2001/02/23(金) 01:16
んー・・やっぱり、イザナギ、イザナミが原型かと。
16ミシェル:2001/02/27(火) 16:21
おじいさんとおばあさんは人間離れした存在だという説は
非常に気になるので、もっとくわしく知りたい!
17天之御名無主:2001/02/27(火) 17:16
>>16 そんな説があるのか、赤子と一緒であの世に近い存在だからとかかな・・。
18ネタロウ:2001/02/27(火) 18:22
 稚児(子供)と老人とは、社会の主たる構成要素やないって部分が
 ありますしね。
 どちらもより彼岸(異界)に近いもんてゆう認識があったんやない
 かなと思てます。私見ですけど。
19A:2001/02/27(火) 18:36
みなさん「高砂」御存知ですか。翁に媼といえば、「高砂」というくらい
で、老夫婦の神聖さとは何か、とか昔話との関係は、とか昔はそう疑問に
思われなかったものではないかと。能「高砂」は老夫婦が住吉明神の仮現
として登場します。中世以前の日本のカミについての感性を確認するのに
能楽はすぐれています。
20ミシェル:2001/03/15(木) 09:24
なるほど。昔話には考えもしなかったところにカミがかかわっているのですね。
そうすると、例えば「竹取物語」の中の老夫婦は、神秘的なものごとを呼び寄せる
奇特な力を持っていたとも想像できる。昔話はいろんな読み方ができそうですね。

>19
能楽に見られる、カミについての感性の話は興味深いです。
それについていろいろ話していただけますかいな?
21辻風ファイター:2001/03/15(木) 13:34
即物的に言って、両方とも「社会から捨てられやすい存在」だったからかなぁ?
ほとんどの共同体において、飢餓や旱魃が訪れたとき真っ先に殺されるのは子供か老人。
(直接的に殺すということは少なかったでしょうが、姥捨山みたいにほっとけば、老人も子供も例外なく死ぬわけですから・・・)
「おじいさんとおばあさんの二人暮らし」というのも、どことなく“姥捨て”の匂いがしますね。
22名無しさんの主張:2001/03/15(木) 18:49
面倒みてたら介護費用がたいへんなことになりますしね・・・
むかしのひとは賢い冷酷さをもってたなぁ
23天之御名無主:2001/03/16(金) 00:01
単純に昔話ってのは孫に対してその祖父なり祖母なりが語り聞かせてた
ものだからじゃないの?
孫と自分の関係がそのまま昔話の桃太郎なりかぐや姫とお爺さんお婆さんの
関係に反映されてるのだと思うが。
24天之御名無主:2001/03/21(水) 00:41
≫22
姥捨てには、
「家で邪魔者扱いされるより、山で仲間(他の捨てられた老人)と仲良く暮らす」
という意味合いもあるみたいで、今思う程位イメージはないみたいですよ。
コレクティブ・ハウスの前駆というか。

でも、昔の人間は、邪魔者扱いされるほど長生きしなかったでしょうね。
25天之御名無主:2001/03/21(水) 14:49
昔話のおじいさんとおばあさんと言うのはあくまで表現上の語句では
ないか?単に男と女が居た、という事が言いたいんであって
年齢はこの場合あまり関係ないんじゃ?
26天之御名無主:2001/03/27(火) 11:43
やはり異能のモノである主人公の出自が普通の人ではまずいからでは?
処女受胎説の逆でしょ。たぶん。婆さんは子供産めないから。
石女が子を産んだとか、そういうのって多いですよね。
27天之御名無主:2001/03/27(火) 12:12
>>26
石女=うまずめ でよいのでしょうか?

おれのMSワードは一発変換では出てこないよ。
一太郎ですか?
逆に単語登録されていたらいやだ(藁
28名無しさん:2001/03/28(水) 13:51
もも太郎の原作では、桃が回春剤ってことになってあったと読んだことが
あるよ、やっぱり今で言う「高齢小梨夫婦」って感じなのかもね。
29天之御名無主:2001/03/28(水) 18:12

老夫婦のもとに幼な子という構図は末子相続の名残り?

見当外れだったらスマソ。
30Name_Not_Found:2001/03/28(水) 18:29
おじいさん一人とおばあさん四人で住んでたら、気味が悪いよな。

近年になって山奥のジジババが奇異に遭遇するというフォーマットが出来上がったのだと思うが。
31常民さん:2001/03/29(木) 07:05
姥四十にして子無く、などと語られます。
子供がいなくて神に祈ったために異能の主人公が生まれるのなら
夫婦はおじいさんおばあさんと呼ばれる年に入ってしまうのでしょう。
32ミシェル:2001/04/06(金) 22:18
>29
末子相続が広まっている地域では隠居が一般的な慣習になっていることが多い
ようです。その考えも見当外れではないような気がします。
ご隠居夫婦のお話なんでしょうかね。
33っっ:2001/06/22(金) 18:57
よくわからないが,「かさこじぞう」の老夫婦って不妊とか子供が小さいときに病死しちゃったんですかね。
だから貧しくても俗に子供を守ると言われる地蔵に笠をかぶせたのではないでしょうか。
34名無しさん脚:2001/06/22(金) 19:22
翁と媼、から話が始まる、ってのは、つまり、「何も起こり得ない所」
から物語が始まる、ということなのではなかろか。つまり、「今は昔、
翁と媼ありけり」というのが、物語を始めるに当たって、構築しやす
かった、と。若い男と女だと、それ自体が物語のテーマと成り得るか
ら、かぐやとか一寸法師とか桃太郎って、出て来にくいでしょう。
つまり、なにがしかの「事件(=物語)」が起こるベースとして、
「日常、何の変化も無い家庭がありました」というのを、まず示す、
と。
35天之御名無主:2001/06/22(金) 20:50
存在が曖昧な人間の代名詞じゃないの?
「昔むかし」とか「ある所に」なんかと一緒でさ。
36天之御名無主:2001/06/23(土) 09:58
「高砂」や伊弉諾尊、伊弉冉尊よりは
足名椎、手名椎のほうがしっくりくる気もするが…
確かあの二人も翁と媼って描写されていた気がする。
翁と媼が導入に用いられる理由としては、
主人公の生まれの特殊さを解説、強調できることのほかに
欠損状態(子供がいない、貧しい)→欠損の解消(子供ができる、幸せになる)
という昔話の「お約束」を展開させるのに適しているからではないだろうか?
37toki@新宿:2001/06/23(土) 20:11
翁や媼が多いのは、初めてその物語を語った当人が自らを謙った言い方で
呼んだからじゃないだろうか。例えば、『若輩』という言葉があるが、
語るすべての人が若いわけじゃない。

物語が口承される時に、それが他人の逸話なのか、自分の経験談なのか
といった区別になりそうな気がします。
38天之御名無主:2001/06/23(土) 21:26
単純にさ、「昔から伝わっている話」って意味では?
39天之御名無主:2001/06/24(日) 00:11
老夫婦のどちらかが寝たきり要介護というのは、あまりないですね
芝刈り、洗濯、筍取りなどなど、皆さん働き者で偉いです
40天之御名無主:2001/06/24(日) 01:45
一般人は生活が苦しくて子供を産めない、
あるいは死んでしまうことが多かったのでは?
41三枚の御札:2001/06/28(木) 15:31
今昔物語から来てるんじゃ?
あれも「今は昔」から始まってるし。
42天之御名無主:2001/06/28(木) 17:26
>>39
働けなくなったら山やら谷やらに捨てに行くんじゃないの?
生産能力高くないんだから…
43天之御名無主:2001/06/30(土) 02:50
「仮親」の存在を知らないのか……
44天之御名無主:2001/07/01(日) 01:14
子供がいなかったことを強調するのに爺と婆は都合がいいよね。
若いカプールだとまだ生まれるかもって聞き手が感じるかも知んないし。
45天之御名無主:01/08/29 21:36 ID:nbxRQjl2
 
46天之御名無主:01/08/30 14:13 ID:GEXT363.
竹取物語が作られた、平安時代の平均寿命は35歳だったそうだよ。
源氏の「六条の御息所」は、年寄りのように書かれているが
年齢設定は20代半ばなんだよ。

そういえば、「子授けという観点から、物語が作られた」
と大学の先生が言っていたなぁ。
47天之御名無主:01/08/31 01:12 ID:cT02D6Jk
>36
主人公の生まれの特殊さを解説、強調できることのほかに
欠損状態(子供がいない、貧しい)→欠損の解消(子供ができる、幸せになる)
という昔話の「お約束」を展開させるのに適しているからではないだろうか?

これには納得です。

高齢者=社会にとって不要=姥捨て
という発想のかきこみが見られますが、
「福禄寿」つまり運がイイ、お金持ち、長生きというのは
漢民族とそれに影響をうけた日本における、
幸せの3大要素ではないの?
先にでた能の高砂や同テーマの絵画などには、
松や鹿や霊芝や鶴といった、おめでたいもののシンボルにあふれています。
48天之御名無主:01/08/31 01:44 ID:.UZ1Cnuc
若者がもてはやされるのは、技術革新で社会に逐一変化が生じる
ようになった産業革命以降だからな。
変化の少ない社会においては経験を積んだ人間ほど尊敬されたはず。
49天之御名無主:02/01/27 22:43
50天之御名無主:02/01/28 01:12
最近カラageが多いな。春休みはまだ先のはずだが。
51日本@名無史さん:02/01/28 11:09
理屈を考えるのが学問ですが、
単に、おばあさんに当たる人(年齢は若くても)
が年少者に語った話し、というのが自然だと思う。
52山野野衾:02/01/28 16:36
隠居屋で老夫婦が孫と寝てその前に物語を語るという事が近年まであったそ
うですから、一番身近な教師であり保護者であったはず。
それと子供と(ぼけた)老人は時々突拍子も無い行動をとって停滞した世界
に新鮮味を与えてくれると考えられたのでは。
どちらも「死の世界(異界)」に近いですし。
53名無しさん:02/01/28 22:04
今日はじめて民族版に来た。
理由はなぜ、おとぎ話にはおじいさんとおばあさんがよく出るかで
旦那とけんかをしたからだ。
そしたらタイムリーにもこんなスレがあって、とても助かった。
ありがとう2ch
54天之御名無主:02/01/31 05:32
>>53
だんなさんとはその後・・・?
55珍説:02/02/03 03:07
>>1
老人である事が格好イイ時代だったから。
56天之御名無主:02/02/08 12:45
知識の権化やから・・
57天之御名無主:02/03/25 23:38
>>1
カップルの方が話が盛り上がるからだろ、常田富士男と市原悦子の例を見よ!
58天之御名無主:02/08/21 03:31
保守sage
59天之御名無主:02/10/31 02:10
>>1
子供たちゃ出稼ぎって決まってんにょろ
60天之御名無主:02/11/03 12:23
>>20
>「竹取物語」の中の老夫婦は...
竹取翁が、現代でいう還暦を過ぎた年齢の老人とはどこにも書かれて
いない。>>46の指摘にもあるが。
61天之御名無主:02/11/04 02:02
平均寿命が低いのは乳幼児死亡率がとても低かったからなのでは?
62天之御名無主:02/11/13 11:05
死亡率が高いの間違い?
63天之御名無主:02/11/27 19:52
縄文時代の平均寿命は12〜13歳だったそうです。
64山崎渉
(^^)