岩屋、いわや、窟

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180天之御名無主
ちょこっとマジレス。

岩屋ってのは多分ずいぶん後になって出来た言葉で、始めは「くつ」と言った。窟だね。
だが、この窟は当て字で、本来は「ウツ」だ。木のウロをうつろ、と言うのと同じ。
で、さらに語源をたどると「ウズ」であることがわかる。

ウズと言う語は神道にとって非常に重要なワードだ。
ウズメはもちろん、天皇は万葉集や延喜式で自らを「ウズの御手持」という。
ではこのウズとは何か。

ウズは読んで字のごとく渦巻き文様で表される。
有り体に言えば、それはマンコのこと。
一部地域では今でもマンコをウスという。

これは、古代エジプト、ヌート神と全く同じ発想から来てると考えていい。
ヌートは息子である太陽神ラーを毎晩飲み込み、体内を通って子宮を経て毎朝生み出される。
世界中の太陽信仰の典型とも言える、死と再生の世界観だ。
それ故に、ヌート神はそれそのものが冥界であり、洞である。

神道もその根底は全く同じだ。
天照は「男神・スサノオの投げ入れた馬に驚いてホト(古語では洞と同音)を突き」
天岩戸に「お隠れに」つまり死に、「ウズメ」によって開かれて、「再生する」

ウズは太陽の産まれる産道のことなのだ。