柳田は、山の民の研究を続けたもの、まともな成果がなかったので、
柳田は研究を止めてしまい。自説を撤回した。
仮説を考えるのはいいが、証拠もないのに事実と考えるのは良くない。
また証拠が一切ないのに、仮説を可能性だけで論じて、あるかもしれないと考えるのも良くない。
証拠がないのは陰謀だと考えるのもまた愚かな事である。
それと江戸時代の身分制度についての誤解が多い。
江戸時代はキリシタン対策のため、幕府が宗門人別帳を作り、
全ての人間が寺に所属するようにした。(要は国民全員を仏教徒としたってことだ。)
このため、宗門人別帳に無い人間を狩り、佐渡金山送りなどした。
つまり江戸時代に山で身分制度から逃れて暮らした人間はいないという事
逆に言えば、いてもそこで安全に生活していたなどという記録は無いって事。
ばれれば佐渡金山送りなんだから、わざわざ他人に記録されるほど目立った活動なんかできないよね。
つまり江戸時代に山に隠れ住んでいた人はいたかも知れないが、その証拠なんか
全然出てこないんだよ。
まして、江戸時代から明治大正にかけて延々と山他で伝統的な流浪生活
していただなんて記録なんてありはしない。
サンカは明治時代にそういう流浪生活を送る犯罪者に対し、政府がつけた蔑称。
昔から身分制度の範囲外にいた人間は、その時その時の政府で常に狩られる立場に
あったわけ。
ある特定の勢力を持ち、時の政府に反抗するほどの力を持った集団があれば、
必ず潰される。
だから伝統的に浮浪生活を送る集団が、時の政府から黙認されるなんて事はあり得ないんだよ。