【ことりばこ】子取り箱【コトリバコ】

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198天之御名無主
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MがSに行った行為を、単純に行動だけ見てみる。

・自分の指と手の平を切りつけて出血させる。
・その出血している手を、Sの口に突っ込む。
・「血を飲め」と指示する。

人間の血液にはかなり強い催吐作用があるそうで、
ある程度の量を経口投与されると嘔吐を引き起こすと聞いた事がある。

直前にMが父との電話で「うん、少しはいっちょる、友達のお腹のとこ」
という発言をしている点を考え合わせると上記した一連の行為は、

”緊急的にSの胃の内容物を吐瀉させるための応急手当”

だとすれば医学的に説明がつく行動だったと解釈できないだろうか?

指だけではなく、掌も切っているのだから、その血も飲み込ませるためには、
手は口のかなり奥まで突っ込まれていた筈だと思われる。
催吐剤を飲まされ、咽喉の奥を指で刺激されれば嘔吐は確実に起るだろう。

Sが嘔吐したのを見たMが「出た!出た!おし!!大丈夫!Sちゃんは大丈夫!」
と発言している事から考えて、Sに危害を加える可能性は、
胃の内容物に含まれる「何か」にのみ存在すると判断していたように思える。
そして、その「何か」を一刻も早く体内から排除しなければいけない緊急性があった。

以上のように考えると、この「儀式」において「血」は宗教、呪術的意味合いではなく、
ただ単に「応急的な催吐剤」としてのみ使われた可能性もあるんじゃないだろうか?