イザナギとイザナミより偉い神様が居るのかよ

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349天之御名無主
■日向神話におけるアマテラスとツクヨミの物語(オリジナル版)

火の神カグツチを生み、火傷を負って死んでしまったイザナミ。
夫であるイザナギはイザナミを追って黄泉の国にまで行くも、イザナギの死体となって腐っていく姿を見て、
ショックを受け、逃げ帰る。
 黄泉の国の汚れを洗い流すため、イザナギは筑紫の海で禊はらいを行う。その折にたくさんの神が生まれるが、
最後に左の目を洗うとアマテラスが、右の目を洗うとツクヨミが生まれた。イザナギは、アマテラスには天上
(高天原。神々の国であるが、ここでは昼の世界をも意味している)を、ツクヨミには夜の世界を治めるように命じた。
 しかし、ツクヨミは母のいる黄泉国に行きたがる。イザナギは怒り、「望み通りにしろ」とツクヨミを追放する。
ツクヨミは、黄泉国に行く前に、姉のアマテラスに別れの挨拶をしようと天上に昇る。ツクヨミが天に昇るとき、
海は轟きわたり、山も鳴りひびいた。このあまりの猛々しい登場ぶりに、アマテラスは、ツクヨミが国を奪いに
来たのかと男の姿で武装してのぞむ。
 ツクヨミは、黄泉国に行く前に、姉のアマテラスに別れの挨拶をしようと天上に昇る。
 そこでツクヨミは、自分に悪意が無いことを証明するため、子を生むことで占い、潔白を証明しようとする。
ツクヨミは、自分の生む子が男ならば清き心で、女ならば悪しき心があると誓約をし、5柱の男神を生んで自らの
潔白を証明した。
 しかし、それからのツクヨミの行いがひどかった。アマテラスが機殿で神衣を織っているところに、屋根に穴を開けて
皮を剥いだ馬を投げ入れるというツクヨミの暴挙に対し、それまで我慢していたアマテラスもとうとう怒る。
アマテラスは天の岩屋戸に閉じこもり、世界は暗闇につつまれてしまう。
(中略)
アマテラスは、天の岩屋戸から出てきた。世界はふたたび光を取り戻した。
この一件が収拾すると、ツクヨミは髪をぬかれ、手足の爪をぬかれ、罪の贖いをさせられる。
アマテラスは「私はおまえのような者は嫌いだ。おまえとは、もう会わない」と言い、ツクヨミは高天原(昼の世界)から
追放される。こうして、ツクヨミは夜の世界に住むようになり、日が昇ると、アマテラスから逃げるために、天の西に姿を隠す
ようになった。
350天之御名無主:2006/08/16(水) 20:44:28
■日向国による出雲国征服後に作られた日本神話のアマテラスとスサノオの物語

火の神カグツチを生み、火傷を負って死んでしまったイザナミ。
夫であるイザナギはイザナミを追って黄泉の国にまで行くも、イザナギの死体となって腐っていく姿を見て、
ショックを受け、逃げ帰る。
 黄泉の国の汚れを洗い流すため、イザナギは筑紫の海で禊はらいを行う。その折にたくさんの神が生まれるが、
最後に左の目を洗うとアマテラスが、右の目を洗うとツクヨミが、そして鼻を洗うとスサノオが生まれた。
 イザナギは、アマテラスには天上(高天原)を、ツクヨミには海原(『古事記』では夜の世界)を、
スサノオには地上(『古事記』では海原)を治めるように命じた。
 しかし、スサノオは命じられた国を治める役割を果たさず、ただ泣くばかり。母(イザナミ)のいる黄泉国に行きたがる。
イザナギは怒り、「望み通りにしろ」とスサノオを追放する。
スサノオは、黄泉国に行く前に、姉のアマテラスに別れの挨拶をしようと天上に昇る。
 スサノオが天に昇るとき、海は轟きわたり、山も鳴りひびいた。このあまりの猛々しい登場ぶりに、
アマテラスは、スサノオが国を奪いに来たのかと男の姿で武装してのぞむ。
 そこでスサノオは自分に悪意が無いことを証明するため、子を生むことで占い、潔白を証明しようとする。
スサノオは、自分の生む子が男ならば清き心で、女ならば悪しき心があると誓約をし、5柱の男神を生んで自らの
潔白を証明した。
 


351天之御名無主:2006/08/16(水) 20:46:39
■日向国による出雲国征服後に作られた日本神話のアマテラスとスサノオの物語(2)
 
 しかし、それからのスサノオの行いがひどかった。
 アマテラスが機殿で神衣を織っているところに、屋根に穴を開けて皮を剥いだ馬を投げ入れるというスサノオの暴挙に対し、
それまで我慢していたアマテラスもとうとう怒る。
アマテラスは天の岩屋戸に閉じこもり、世界は暗闇につつまれてしまう。
(中略)
この一件が収拾すると、スサノオは髪をぬかれ、手足の爪をぬかれ、罪の贖いをさせられて高天原(昼の世界)から追放される。


 日向国が出雲国を征服した後に創作された神話では、アマテラスの弟として、ツクヨミの他にスサノオも加えられ、
2人になっている。また、ツクヨミの傍若無人な振る舞いが、スサノオの行動に改変されている。
日本神話において、アマテラス・ツクヨミ・スサノオの三貴神の中で、ツクヨミの存在感が薄いのは神話の改変に
起因しているのだ。