■スレを立てるまでもない質問@民俗・神話学板■

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624天之御名無主
「東嶽大帝」→(とうがくたいてい)→「東岳大帝」


■ 泰山府君

「泰山府君」とは陰陽道の主神、冥府の神、人間の生死を司る神として知られ、
東岳(中国五岳の一つで別名を泰山、大山、太山とも言います)に降りて神となった輔星の精を
意味し、すでに広く信仰されていた泰山を神格化した「東岳大帝」としばしば同一視され、
現在では同一神として見なされています。

東岳大帝という神は人間の賞罰や生命の長短を司り、人の魂魄は死んだのちにこの神の元へ
帰るとされています。
現世と来世を管理し、現世で犯した罪はすべて報告されると信じられていたため、
人々に恐れられ、尊崇されている神です。

この神は同神とされる神が多く、
中国では太一神(北極星を神格化したもの)、
日本では素戔嗚尊、三輪明神、牛頭天王、福禄寿、閻魔大王といった神々と同一視する俗説があります。

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さて、泰山府君を陰陽道の祖神と位置づけたのはかの安倍晴明。
漢の武帝が泰山にて封禅の祭りを太一神と同じ礼式で行ったので、太一神(北極星)と同一とも
見なされていました。
また、『封神演義』では「黄飛虎」が泰山府君として封神されました。