114 :
ジハード1:
イスラム教の現在の多数派はスンナ派ウラマーのイスラムです。
このスンナ派ウラマーのイスラムでは、
大部分の「宗教の掟(シャリーア)」は
ウラマーたちの漠然とした合意というような
形で形成されます(ウラマー=イスラム法(シャリーア)の専門家)。
ちなみにこのイスラム法は成文法ではないです。
しかし「全イスラム世界ウラマー会議」のようなものは、
存在しません。存在したこともありません。
各時代に影響力のあるウラマーがおり、
そのウラマーの見解が流布していったということだと思います。
なんかいい加減のようにも見えますが、
変転を繰り返す現実に対応するための、
イスラム教なりの方法なのだと思います。
はてさて「ジハード」も、
変化を経験した掟の代表例だと思います。
115 :
天之御名無主:02/12/08 10:45
↑という感じでタイミング良く広告張るとこが、ますますあやしいよな。
>>111は 厨プラトンに決定!(藁
否定口調でなにげにカキコしてくる知ったか君に、みんな気をつけようね。
117 :
ジハード2:02/12/08 10:49
まず語源の説明から。
簡単にいうと
「努力」
です。
そして預言者のムハンマドは、この「ジハード(努力)」
という言葉で、「軍事的な戦い」を意味していたこと
は間違いないと思います。
ただ、露骨に「戦い」という言葉を使うと下品?ですので、
「努力(ジハード)」という言葉で「戦い」を暗示したのだと
思います。
預言者のムハンマドは主にメッカ勢力と激しい紛争を
行っていたので、
その時にメッカの多神教徒への攻撃を激しく煽る文言が、
コーランに含まれているのは、
間違いありません。
これがアルカイダなんかに悪用されて議論を呼びました。
歴史的に見れば、
これらコーラン中の過激?な文句は、
メッカの異教徒等に限定されたものです。
宗教的にみると、
これは様々な解釈が出てくる訳です。
118 :
ジハード3:02/12/08 10:59
さてさてコーランの内容がそのまま
イスラム法(シャリーア)になるのでなく、
あくまで最も重要な源(法源・ダリール)なのです。
この変がちょっとややこしいです。
礼拝の回数などコーランには複数の記述があり、
どれを選ぶかは後世の解釈が必要なんですな。
で、ジハードですが、
イスラム法でいう、ワージブ、すなわち、
「やらんといけない行為」に分類されました。
でこのワージブは、
「集団に課されたワージブ」と
「個人に課されたワージブ」に分けられまして、
ジハードは「集団に課されたワージブ」です。
すなわち、
ある共同体の、
成年男子でかつ自由人(奴隷でない)で、
心身共に健康で、軍隊に参加する手段を持っている者に、
課された義務なのです。
そして全世界がイスラム教を受け入れるまで、
継続されなければいけません。
1年に一回実践すれば、ないしその準備をすれば、良い
とされていました。
119 :
ジハード4:02/12/08 11:05
ただし現在の大部分のウラマーは、
「全世界がイスラムを受容するまで
イスラム教徒はジハードを継続しなければ、
いけない」、
などと考えもしてしないでしょうし、
一般信徒にそうしれ!と語っているわけでは、
ないと思います。
一般的な解釈では、
イスラム教の教えを守ることに必要とされる、
個人的な「努力」のことを「ジハード」だと
みなしているのだと思います。
先の以前のシャリーアの
「全世界をイスラム化するまで ----- 」
のジハード解釈は、昔のウンマ拡張期、
ないし、たとえばビザンツや遊牧民などとも
領土紛争を持続的に抱えていた時代の要請に解釈したものだと
思います。
120 :
ジハード5:02/12/08 11:11
しかし「個人の内的努力」としての
「ジハード解釈」は全てのイスラム教徒に
十分に行き渡っているわけでなないようです。
コーランそのものにメッカの異教徒達との
戦いの時に発せられた、
激しい息づかいの感じられる言葉が
含まれている事は否定できません。
そしてこれをテロリストなどのゴロツキ等が、
純粋な信者を洗脳しだますために利用している
ことは否定できません。
こういった悪弊を排除するため、
一般のウラマーが一致して、それらの揮発性の高い章句の
解釈を定めて、一般信徒に認知させる努力は、
必要なのではないかと思います。
といってもイスラム教徒の数は、10億とも13億ともいわれ、
大変な作業であり、完全を期することは難しいですが。
以上です。
長々すつれいすますた。
なんか誤字脱字多くてスマソ。
脳内変換すてください。