32 :
天之御名無主:
今回は樺太アイヌのパナンペペナンペ譚です。
ある日のことでした。パナンペはおかみさんに言いつけてエンゴサクと
姥百合の根を料理させました。そしてそれを木鉢に盛り、浜辺に出ます。
そして長い穴を掘るとおかみさんを裸にして仰向けに寝かせ、おまんこの
穴だけ残して生き埋めにしてしまいました。そしておマンコの穴に先ほどの
料理を美味そうに盛り付け、自分だけで家に帰りました。
すると、沖のほうからトンチトンチ、北海道本土で言うところのコロポックルが
船に米俵やら酒樽、鉄の斧といった様々な物資をを満載してやってきました。
おマンコに盛られた料理を発見した彼らは船を陸に揚げ、荷物も陸揚げして
皆で楽しく会食しました。たちまちおマンコは空です。そこで船頭が
残った汁を舐めようと指でなでさすったところが・・・
おマンコのことですから当然ヒクヒクとうごめきます。
「大変だ!穴が動く!化け穴だ!」トンチトンチ達は荷物を放り出し、
船に乗って逃げ去ってしまいました。
翌朝パナンペはおかみさんをを掘り出し、二人して荷物を家に運び込みました。
こうしてパナンペが裕福になりましたのでペナンペを客に呼びました。
しかしぺナンペは
「お前達のやったことなぞ俺にも出来るわさ!お前なんか茣蓙織り機から
靴を下げているんじゃねぇか、俺なんぞ靴は宝壇から下げているんだ!
お前なんか台所から残飯出すんじゃねぇか、俺なんぞは残飯でも宝壇から
出すんだ!俺がやればもっとりっばに出来るわさ、この出しゃばりが!」
と、妙な罵り方して招待をはねつけました。
翌朝、ペナンペは同じようにエンゴサクと姥百合煮炊きして妻を浜に生き埋めに
して、おマンコにそれを盛りつけました。
すると例のごとくトンチトンチが物資満載した船と共にやってきましたが・・
先日のこともあるので物資を陸揚げせず、用心しいしい料理を食べました。
そして空になったおマンコを指でなでさすりますとヒクヒク・・・
「やっぱり化け穴だ!」たちまちのうちに逃げ去ってしまいました。
結局ペナンペは宝物は無し、砂まみれの奥さんと共にしょんぼり家に帰ったと
いうことです。
よっぽどガバガバのおマンコだったのですね。