●浦島太郎の教訓って何?●

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41天之御名無主
万葉歌人高橋虫麻呂が浦島太郎のことを詠んだ長歌には、
亀も出てこず、帰ってきた浦島は老いて後死んでしまう。
これに対する反歌で、虫麻呂は、ずっと不老不死の理想郷・竜宮にいれば良かったのに、
わざわざ悩み多き現世に帰ってきて不幸になった上死んでしまうとは、
まったく馬鹿なことだ、というような意見を述べている。
虫麻呂的には、浦島説話の教訓は「千載一遇のチャンスを得て理想郷に行けたのなら、
決して現世に帰ることなくそこに永住しろ」ってことだ。