>>63 >記紀だけじゃなくって
あ、『日本書紀』は持ってる?
それじゃ、第五段の、本書か、二番目の一書(あるふみ)の部分を見てみそ。
西宮云々は出てこないけど、しっかり、イザナキ・イザナミの三番目の子供になってるから。
『 次に海を生みたまひ、次に川を生みたまひ、次に山を生みたまふ。次に木の祖句句廼馳を
生みたまひ、次に草の祖草野姫を生みたまひき。亦は野槌と名く。
既にして伊弉諾尊・伊弉冉尊、共に議りて曰はく、「吾已に大八洲国及山川草木を生めり。
何にぞ天下の主たる者を生まざらむや」と。
是に、共に日神を生みまつります。大日靈(靈の巫は女)貴と号す。此の子、光華明彩しくして
六合の内に照り徹らせり。故れ、二神喜びて曰はく、「吾が息多なりと雖も、未だ若此霊に
異なる児は有さず。久しく此の国に留めまつるべからず。自ら当に早く天に送りまつりて、天上
の事を授けまつりき」 是の時に、天地、相去ること未だ遠からず。故れ、天柱を以て、天上に挙
げまつりき。
次に月神を生みたまひき。其の光彩しきこと、日に亜げり。以って日に配びて治すべし。故、
亦天に送りまつる。
次に蛭児を生む。已に三歳になるまで、脚猶ほ立たざりき。故れ、天磐豫(木偏に豫)樟船に
載せて、風の順に放ち棄てたまひき。
次に素戔嗚尊を生みたまひき。・・・・・ 』