グノーシス

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242グノーシス主義
 人間は、 「霊(プネウマ Pneuma)」「心魂(プシュケ
ーPsykhee)」「肉(サルク ス Sarks)」より構成され
「心魂」と「肉」は、サマエルやアルコーンたちの創造
になる もので、この不完全な宇宙と同じ性質を持ってお
り、即ち、不完全で、悪で あり、また永遠的でなく、可
壊で、地上に腐敗し滅び消滅する定めにあるとされます。
プレーローマ或い は天上世界に対応するのが「霊」であ
り、これこそ、 「人間の本来的本質」であり、不滅であ
り永遠世界に属し、「悪よりの解放」 の原理を裡に含む
ものであるとされます。

 グノーシス主義では、人間は最初から三種類に分かれて
おり、それ ぞれ生まれた時より「運命」が定まっている
とされます。即ち、「質料的・物質的人間」と「霊的人
間」、そして「心魂的人間」です。「質料的人間」には
「救済」はなく、「霊的人間」は、最初から「救済」に
与れることが予定され ており、「心魂的人間」は、その
行いや、「認識・覚醒」に応じて、救済され るか否かが、
決定されるとします。

「グノーシス(Gnoosis) =叡智・認識・知識」を人(の
魂)がどれだけ熟知しているか、真の神(アイオーン)と
偽の神(アルコーン)の対立になる、この全世界の構造を
どれだけ覚知し 認識しているかと云うことが、救済の与
件となります。
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/sophia7/sop-gnos.html