60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
本当はここにレスしたくない。
自分の一番痛いところ、できることなら目をそむけていたい部分だから。
でも、あえてマジレスする。
ぼくは、40年間童貞だった。
童貞のまま40歳の誕生日を迎えて、ぼくは、どうしても童貞を捨てたいと思った。
意を決して、生まれて初めてソープに行った。
数種類の雑誌を見て選んだその子は、本当にかわいい子だった。
ところが、信じられないことが起こった。
裸の女性を目の前にして、ぼくは全く勃たなかったのだ。
そんなことがあるとは、夢にも考えたことがなかった。
手でしごいてもらっても、口に含んで擦ってもらっても、全然だめだった。
ぼくは、童貞の苦しみに加えて、EDの苦しみをも味わうようになった。
とにかく挿入したい。挿入して射精したい。
その一心で、その後何度もソープに通った。
高い金を払ってバイアグラも買った。
バイアグラを飲むと、少しの間だけ勃った。
でも、コンドームを装着すると、挿入する前に萎んでしまった。
ぼくは覚悟を決めた。
童貞のまま死ぬくらいなら、エイズで死んだほうがましだ。
ぼくは、ノースキン(生で挿入すること)でできる女の子を指名した。
その日、ぼくは生まれて初めて、女の子の中に入った。
こんなものかと思った。
なんの感激もなかった。
ちっとも気持ちよくなかった。
ぼくの上に乗って腰を振っている女の子を眺めているうちに、ぼくは萎えてしまった。
結局その日、射精はしなかった。
挿入すれば童貞ではないとすれば、ぼくは童貞ではない。
挿入しても射精しなければまだ童貞であるとするなら、いまだにぼくは童貞だ。
でも、自分が童貞かどうかなんて、もうどうでもよい。
たとえあのとき射精に至っていても、ぼくは多分幸せではなかっただろう。
欲しいのは心だ。愛する女性の心だ。
金で体は買えても、心は買えない。
そんな当たり前のことにやっと気づいた。
気づいたからといって、今更どうにかなるものでもない。
ぼくは一生を棒に振ってしまった。
後は、なるべく速やかに、死がぼくを楽にしてくれることを願っている。