10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
>>9 雨が 一粒の滴が
ぽつり またぽつりと
乾いた地面を点描画に変えて行く
風もなくただ
丸い丸い水の玉が
今のこの時に落ちるのが定めであるかのように
ポロリホロリと降りて来る
恋人達が少し恥じらいながら
お互いの呼吸を見計らい
会話を楽しんでいるかのように
降ったりやんだりを繰り返している
僕は 今日も一人・・
無為の午後
記憶の重力が両肩を押す
濡縁の隅
死蛾の頑なな足に仰向けの希望を見る
大きな月が 昇ってる
千切れ雲が 浮かんでる
満月の夜は 明るいな