218 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/07 14:43
>>217 俺は本編は読む気は無いが、一応内容を知っておきたいものだけチェックしている。
>>206 「百年の孤独」ガルシアマルケスは途中で気が遠くなりそうになりながら
最後まで読んだ時は、もう一度読み直そうと思ったくらい感動しました。
もちろん長さではなくて・・
>133さん
正月休みは「マークスの山」を読み直しました。
視点を変えてみると確かにプロットには無理がある、第一の殺人は
結局誰だったのかがどうでも良いというか、私の中でわからなくなっていました。
でも、面白さも変わらない、ネタがばれているのに、楽しめるのは
高村薫のスタンスがミステリーを超えているという部分にあるのかなと
思いました。
で、「マークスの山」以降は角川文庫の「共同幻想論」にすっかり
入り込んでいました。これで冬休みが御終い。
小説ではないんで、詳しくは省きますが、当分気になる本になりそうです。
>>207 大変遅くなりましたが
折口の「死者の書」、ずっと気になっていた本ですが、
小説の形態をとっていることさえ実は知りませんでした。
もしよかったら、もう少し詳しく聞かせてください。
>>221 みががまギルーさん 本年もヨロシク、です。
しばらくROMってたのですが(その間、皆様の挙げられた作品、なんせ不勉強なもんで)
本日ご丁寧なレスポンスに驚き、かつ感謝いたしております。
>村薫のスタンスがミステリーを超えているという部分にある
拙者もそれは折々感じてますね。
「リヴィエラを撃て」も、各部分の描き込みは無類の迫力ですが
構成には「力業」が目立ってしまう感じ。故に文庫ぢゃ未だ読めない
「レディ・ジョーカー」に期待しているのですが・・・。
それと、氏があちこちに書いたエッセイ集「半眼訥々」。視点というかモラル感覚に
かなり共感を覚え、これも惹きつけられる要因かと最近気付いた次第です。
・・正月前から、またぞろ阿川弘之とクライトン(なんちゅー組み合わせ)ですわ。
たまには未読の作家を開拓せにゃイカンのですが。
>>222 こちらこそよろしくお願いします。
と、やはり「リヴィエラ・・」もそうでしたか、これまた文字通り夢中で
読んだ記憶があり、ブックオフの棚にならんでいるのをながめて、
読み直そうかどうか、しばし迷いました。
筒井を始めとして、読みたい本がかなり積んでありますし、
普段は読み直しをあまりしないのですが、「マークス」は読み直しても
尚、強く引き込まれるので高村薫は再読したくなります。
「半眼訥々」は雑誌や新聞で目にしたものが入っているので、
購入して読んではいませんが、世代としても問題意識もかなり近いので
エッセイは共感します。でもなんといっても、小説が待たれます。
「晴子情歌」はまったくミステリー色のないもので評価が分かれるところですが
時代に翻弄されるという点では、かなり読み応えを感じています。
「力業」が必要のないことも、安心して読めます。(笑
小説としての大作を期待している作家です。
224 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 23:36
age
赤城の「帝都探偵」シリーズは結構好きだ。
漫画やアニメにならないかなーと期待。
最近読んだ本では「戦場の村」が凄かった。
『カラマーゾフの兄弟』にてこずって、最近小説は買ってばかりw
昨日ブックオフで高村薫のエッセイ集『半眼訥々』を購入しました
小説でなはいのですが、個人を見る目という視点がこの人の小説を
面白いものにしているのだと感じました。
その他昨日買ったのは、幻想文学スレッドで気になっていた
『夢織る女』題名と表紙絵が臭いので避けていましたがなかなかいいという
ことなので・・
あと友人が読んでいたパウロ・コェリョーをまとめて4冊、でもこれ
ちょっと精神性を追求しすぎというか宗教臭が強いかもしれない・・
ラテン系の作家はどれもそれなりに面白いので、とりあえず読みます。
>113さん
今月はじめすこしだけ入院していたので、直前にブックオフで買い集めた
筒井『七瀬ふたたび』と『朝のガスパール』
読みました。どちらも面白かったぁ。一晩で読んじゃいましたよ。
『パプリカ』も見つけ次第読みます。
体調の悪い時でもすごく楽しめました、ありがとうございます。
フレデリック・フォーサイスは読んでハマってました。
「悪魔の選択」からですが。
1読目は分けて読むってのが出来ないぐらい、一気に読んだ記憶が。
また読んでみようかな。
おお、フォーサイス。あれはハマりますね〜。
初めて読んだのはご多分に洩れず「ジャッカルの日」ですが
拙者も溺れ込んで読みましたよ。「第四の核」「ネゴシエイター」も良かったけど
「神の拳」の予見性・・殆どイラク戦争を10年先取りしてる部分もある・・に驚き。
いま読み返すとすればコレがいいかな?などと思ってます。
うう・・
『ジャッカルの日』すごく楽しんだのに
『悪魔の選択』〜『神の拳』が同一著者ということを見失っていました。
焦ってますw
232 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 17:35
司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んでます。
この本、最初に読んだのは高校時代。2回目は大学時代。
で、3回目の今回は、さすがに文庫本の紙が変色して独特の匂いがします。
普段は翻訳ミステリものを読むことが多いけど、
たまには時代劇モノも面白い。
「燃えよ・・」の前に読んでいたのは「壬生義士伝」。
どっちも新撰組がらみですね〜。
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 18:44
わお!なかーま!
私もしばりょー好きです。
最近、手彫り司馬遼太郎という本を読みました。面白かったですよ。
234 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 19:14
>>232 おお。まるで書いたのが自分のような(失礼!)・・拙者もお仲間に加えてくだされい。
>文庫本の紙が変色して・・
拙者の新潮文庫も高校1年(s48)くらいに買った奴ですね。
土方&新選組を描いた小説は数あれど、再々々・・読に堪えるのは
「燃えよ剣」くらいのもの(子母澤寛は別格)。
歳三の最期、「新選組副長が参謀府に用ありとすりゃぁ、斬り込みに行くだけよ」
く〜っ。かっちょいい!
しかし司馬遼は他で新選組について「余りの血生臭さに辟易する」と云ってます。
リアルではとんでもなく陰惨な世界だったんだろうと想像するんですが、
そのあたりを上手く小説に持ち込んだのが「壬生義士伝」。
浅田氏の力量を見直した一篇でした。
・・ストライクゾーンの話題なもんで、皆様長々とスマソです。
235 :
奥様は18歳:04/03/16 21:15
40代ならば山本周五郎、藤沢周平をよむべし。
かつて当たり前にあった人情や景色に会うことが
出来るのだ。
236 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/16 21:20
歴史物なら司馬さんもいいけど陳舜臣さんが好きです。
端正な文章が落ち着いた知性を感じさせてくれます。
237 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 01:02
会社のバイトの子が文芸春秋読んでいたので、借りてきて芥川賞の2作読んでみた。
ピアスの方はわりかし面白かった。いるよね、あーゆー感じの未来が見えない子たち。
蹴りたい背中の方は、面白くなかった、というか退屈でしかなかった。
まあでも当たり前だよな。40も半ば過ぎて、高校生同士の恋愛になんて、興味のカケラもわかないもんな。
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 01:09
司馬遼太郎は、燃えよ剣派と菜の花なの沖派に大別されるって知ってます?
チャンバラ好きには燃えよ剣、嫌いには菜の花だって聞いたことがある。。
ちなみに俺は燃えよ派、親父はあれはヤクザ小説だろ、菜の花が良いと言います。
それを聞いたときは、へーっと思いました。俺は菜の花はちっともオモシロクなかったからな。
239 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 01:09
>>237 セーラー服を着て読むと感情移入できるよ。
240 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 01:21
>>238 俺はどっちも好きだな。
さらに戦国時代を扱ったものも好きだし、明治時代を舞台にしたものも好きだ。
紀行文やエッセイも大好きだ。
強いてマイベストを上げるとすれば「菜の花の沖」になっちゃうけどね。
ただの町方が義侠心から天下国家の運命にからんで行くところがたまらんわ。
時代ものなら
隆慶一郎が好きだな
242 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 04:05
保坂和志と車谷長吉でしょう。
243 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/17 09:55
40過ぎてから歴史小説・時代小説が好きになった。
司馬遼太郎は高校生の頃から読んでいたけど、30過ぎ頃から吉村昭。
最近は藤沢周平をよく読んでいる。
誰の作品でもそうなんだけど、嫌いなのは新撰組を過度に美化したもの。
>>234 >しかし司馬遼は他で新選組について「余りの血生臭さに辟易する」と云ってます。
というのに同意するとともに、新撰組幹部のあまりに凡俗な精神にも呆れる思いがする。
俺が長州出身だから、そう思うのかも。(w
ところで一番好きな作家は吉村昭だ。
ぴしっと引き締まった文章がよい。
>>243 レスTHXです。
結局、元来が素朴かつ平凡な“田夫野人”ですから、当然かと。
世が世なら、二流の剣術師範や喰い詰め浪人のままで終わってる人々でしょう。
(文章が下手糞なので失礼、決して蔑視的意味合いで書いてるのではありません)
しかし、小生が慄然とするのは、京で人を斬りまくっている裡に変質していった部分。
殺人が日常化してしまった人間集団の底知れない陰惨さ。
そのあたり、「燃えよ剣」では司馬遼もフィルタリングして書いているように思いますが、
司馬遼でも、「人斬り以蔵」では正面からその怖さを扱っています。
小生も新選組を過度に美化したものは読むに堪えませんが、理由はそのあたりなんです。
・・・そこでつらつら思うに、件のNHK大河、あんなのでこれからどう展開させるつもりなんだろう。
ま、知ったこっちゃありませんが。
歴史小説は勉強が嫌いだった学生時代に日本史替わりに読みました。
家に司馬遼太郎が揃っていたので・・
「人斬り以蔵」でうんざりした記憶があります。
小さな権力を握るとそれを過信する哀しさは
それ以降、大陸へ侵攻した日本軍にも継承されているような気がします。
昨日読み終わったのは、フレデリック・フォーサイス『戦士たちの挽歌』
最後のインディアンの物語はちょっとね、でしたが全体的なテンポは
よかったです。
早速ブックオフで『神の拳』購入しました。
246 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 00:43
藤沢周平の蝉しぐれがNHKで再放送しているのを、
昨日から見ているのですが、
う〜ん、義父の遺体を大八車で乗せて帰るシーンは
子役でやって欲しかったかなと・・
疲れたオサーンみたいな内野聖陽のイメージではなかった、
私の脳内では・・
247 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/20 00:54
海音寺潮五郎の根底に流れる
「ご隠居へのあこがれ」がいいなあ
おいら老荘思想化なんだ
>>「人斬り以蔵」でうんざりした記憶があります。
>>小さな権力を握るとそれを過信する哀しさは
>>それ以降、大陸へ侵攻した日本軍にも継承されているような気がします
なんでも其処に結びつけるような読み方では、エルロイ読んでも無駄ですね
しょせん読みきれないでしょがね。
>>248 司馬遼太郎とエルロイを同列には読めないですよ。
司馬遼太郎は日本史(近代)の替わりに読んでシンパシーを感じるほどではないのですが
明治維新から昭和初期の流れで
明治以降の帝国陸軍には武士への屈折したノスタルジーが強く継承され
海軍には武士道の精神性がより強く継承されていると考えます。
屈折した分だけ陸軍はエキセントリックな行動が目立ちますが、
なんでも其処に結びつけるというのはあなたの偏見ではないでしょうか。
エルロイは闇の世界や強烈な悪に触れると、その侵食から誰もが逃れられない
何らかの形で強く影響されるということをテーマにしていると感じます。
この意味で、現代社会では最もリアリティーを持って読める作家の一人ではないかと
考えますが、248さんは如何ですか?
>>1 原文(フランス語)でカミュの『異邦人』。
252 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/06 22:15
植村直巳
男なら読め!
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/07 21:20
<遭難>登山家、植村直巳(43)マッキンリーで消息を絶つ
年下だ・・・
長いのは気力が続かないので、もっぱら短編漁ってます。
一冊で色んな作家の短編が読めるアンソロジーの類が、最近の愛読書。
255 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/12 01:48
今更ながら、ジュール・ヴェルヌ読んでます。
「地底旅行」「神秘の島」子供の頃のワクワク感を思い出す。
宮部みゆき……の、短編のみ。長いのは持久力がないので。
墨東綺譚のCDブックを寝ころんで目を閉じて聴いた。(・∀・)イイ!!
自分の好きな本をCD化してくれる所あればいいのになあ・・・
>>257 昔読んだ「企業戦士ヤマザキ」って漫画に、小説とかをスキャンさせると、内容を音読してくれる
(しかも、何種類かの声から好みを選んで)ラジカセが登場した。もちろん、それをカセットに録音
して、通勤電車の中とか、好きな時に聞けるわけだ。
小説好きだがものぐさな俺には、マジで欲しいマシンだったよ。
もし現実に発売されて、価格も30万円程度なら、買っちまうな。
重松清『流星ワゴン』読んで泣いた・゚・(つД`)・゚・
260 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/22 21:02
永遠の仔
志水辰夫 いいね。
262 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/26 11:14
>>261 志水辰夫「きのうの空」新潮文庫(\590) 読んだ。
昭和20年代から30年代に地方で育った人間にはたまらんものがあるなあ。
読めば必ず自分の青春時代の哀しみを懐かしく思い出すだろうこと確実。
263 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/26 14:57
新潮文庫から出た
佐野眞一の
「誰が本を殺したか」上下巻
が面白い。
本好きにとって日本の出版界が危機が迫っていることを実感。
264 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/03 19:31
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 01:06
最近はイアン・ランキンのリーバス警部シリーズを読んでいます。
本格ミステリーではありませんが主人公であるリーバス警部の複雑な性格設定と
イギリスの地方都市が魅力的に書かれていて、魅かれるシリーズです。
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/04 06:32
団鬼六全部読破したぞw
267 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
うーん
今ぼちぼち読んでるのは司馬さんの街道をゆくシリーズの「愛蘭土紀行」
>>266そりゃすごいw