子供の頃、家が貧乏でトラウマとなった人

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626大人の名無しさん
子供の頃うちにひな人形がなかった。
貧乏で買えなかった。
とりあえず形だけでも…と思ったのか、その時期になると
母がお碗をさかさまにしてその上に目鼻口髪を書いた
レモンかみかんを置いて雛人形もどきを飾っていた。
私が幼稚園くらいになった頃、友達の家に行くと
みんな豪華な7段飾りの雛人形があった。
そこではじめて雛人形がこういうものだと思った。
そんなに欲しかったわけではないが、何故うちにだけ
無いのか?という疑問が抜けなかった。
本当にうちにだけ無かった。
親に言うと、母が千代紙などで作ってくれた。
毎年それを「雛人形」として飾った。小学生になる頃には
うちが貧乏で買えないと言うことがわかったので欲しいとも
思わず「うちはよそとは違うんだ」と思うようになった。
中学生になる頃に母がこつこつ貯めたお金でお内裏様とお雛様だけの
雛人形を買ってくれた。私はもうそんなの欲しいとは思っていなかった
ので、もうどうでも良かったが、今思えば母は我が子に雛人形も
かってやれなかったのが不憫で心に引っかかってたのかもしれない。
そんなことをすっかり忘れていたのだが、先日どこかの催し物で
千代紙の人形展みたいなのをやっていて、ふと母の作ってくれた
人形のことを思い出した。その母は4年前亡くなった。