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大人の名無しさん:
子供の頃、うちは貧乏だったが、住んでいたのがおんぼろ市営団地で、
うちよりもさらに貧乏な家も多く、小学校や中学校などの同級生は
大半が団地の子だったので「貧乏」の感覚が麻痺していた。
私は一人っ子だったのだが、一人っ子なのは貧乏ゆえだった。
これ以上子供がいたら生活が出来ない…という理由で一人っ子だった。
なので食い扶持が少なく、母も貧乏育ちでやりくり上手だったので
食べ物に困ることはとりあえず無かったし借金もなかったが
低学歴で怠け者でアル中の父の稼ぎが少ないので生活は裕福ではなかった。
節約しながらパートで働いたりして母は私の教育資金などを貯めていて、
私立の大学に行かせてもらった。
しかし大学で改めてうちが貧乏だったことを思い知らされた。
同級生とは明らかに生活レベルが違う。
友達を家に連れてくるなんて絶対嫌だったし、市営団地に住んでるなんて
口が裂けても言えなかった。
また、母が無理して入れてくれた大学だから親にこれ以上負担はかけられなかったので、
学費以外の交通費や生活費は自分でバイトしてまかなっていたが、
学業の合間のバイトなんてたかが知れていたので、さらに生活が苦しかった。
同級生は親から小遣いをもらいさらにバイトもしてるので皆裕福だった。
当時バブル絶頂期だったのでみんなブランド物を身につけたりしていたが
私は洋服を買うお金もなく、3900円のスカートを買うのがやっとだった。
うちが貧乏な理由の一つは親が低学歴(中卒)だったこともあり、母はどうしても
私に大学に逝って欲しかったようだ。
あれから十数年…。
今は私も結婚してそこそこの稼ぎのある男と結婚したが、貧乏性はいまだに抜けず。
おかげで貯金が結構たまった。
一生貧乏は嫌だけど、子供の頃の貧乏はいい経験になったっと思っている。
低所得者ばかりの団地だったから貧乏が原因でいじめられることも
馬鹿にされることも無かったのが幸いだったのか。